JP2014227585A - 表面処理方法およびそれを用いた金属化樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金属化樹脂フィルムFに代表される少なくとも一部に金属表面を有する板状体を複数のローラーを用いて搬送しながら、大気中において有機防錆剤を含んだ水溶液に代表される液状物の塗布または浸漬により該金属表面を処理する板状体の表面処理方法であって、大気との接触により前記液状物の溶媒が蒸発して結晶が析出し始めてから該液状物がローラーに接触するのを防止すべく、前記塗布または浸漬が行われる例えば塗布装置12の位置から少なくともその直ぐ後段に位置するローラー11aまでの搬送経路の大気雰囲気の温度を25〜35℃に、且つその気流の風速を0.0〜0.5m/sに制御する。
【選択図】 図2
Description
図1に示すような連続電気めっき装置を用いて、ロール状に巻回された長尺の金属化樹脂フィルムFを巻出しロール1から巻出し、連続的に搬送しながら、電気めっき部2で処理して銅層が厚膜化された金属化樹脂フィルムFを得た後、めっき液の除去装置3で金属化樹脂フィルムFに付着しためっき液を除去し、さらに後処理部4で防錆剤の塗布と乾燥を行ってから巻取りロール5で巻取った。
空調機の設定温度を26℃にし、さらにカバーの一方の壁面から対向する他方の壁面に向けて気流が層流状態で水平に流れるようにカバーの両壁面に多数の孔を設け、この一方の壁面から送風機を用いて流量を調整しながら空気を導入し、カバー内での気流の風速(すなわち、送風機から導入される空気の流量を当該壁面の面積で除した値)が0.4m/sとなるようにした。なお、カバー内では金属化樹脂フィルムFが搬送される向きとは対向するように気流を流した。
空調機の設定温度を24℃にし、送風機の流量を調整してカバー内での気流の風速を0.5m/sに調整した以外は実施例2と同じ条件にして金属化樹脂フィルムを作製した。作製している際のカバーの内部空間の温度は24.4℃、湿度は40%であった。得られた金属化樹脂フィルムの表面を検査した結果、金属化樹脂フィルムを500ロール検査するまでに微小凸部が見つかった。
空調機の設定温度を22℃にし、送風機の流量を調整してカバー内での気流の風速を0.7m/sに調整した以外は実施例2と同じ条件にして金属化樹脂フィルムを作製した。作製している際のカバーの内部空間の温度は22.1℃、湿度は42%であった。得られた金属化樹脂フィルムの表面を検査した結果、金属化樹脂フィルムを500ロール検査するまでに微小凸部が見つかった。
1 巻出しロール
2 電気めっき部
3 めっき液の除去部
4 後処理部
5 巻取りロール
11a 塗布装置直後のローラー対
11b 水洗装置直後のローラー対
11c 水切り装置直後のローラー対
11b 乾燥装置直後のローラー対
12 塗布装置
13 水洗装置
14 水切り装置
15 乾燥装置
Claims (13)
- 少なくとも一部に金属表面を有する板状体を複数のローラーを用いて搬送しながら、大気中での液状物の塗布または浸漬により該金属表面を処理する板状体の表面処理方法であって、
大気との接触により前記液状物の溶媒が蒸発して結晶が析出し始めてから該液状物がローラーに接触するのを防止すべく、前記塗布または浸漬が行われる位置から少なくともその直ぐ後段に位置するローラーまでの搬送経路の大気雰囲気の温度を25〜35℃に、且つその気流の風速を0.0〜0.5m/sに制御することを特徴とする板状体の表面処理方法。 - 前記塗布または浸漬された板状体を、少なくとも1つのローラーを介して洗浄装置、液切り装置、および乾燥装置のうちの少なくとも1つに導くことを特徴とする、請求項1に記載の表面処理方法。
- 前記液状物は、前記板状体の金属表面の上に表面皮膜を形成させる表面処理液であることを特徴とする、請求項1または2に記載の板状体の表面処理方法。
- 前記液状物は、アルコールを添加した水に有機防錆剤を溶解させた水溶液であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の板状体の表面処理方法。
- 前記有機防錆剤はベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、およびイミダゾールのうちの1種もしくは2種以上であり、前記アルコールはメタノールまたはエタノールを主成分とすることを特徴とする、請求項4に記載の板状体の表面処理方法。
- 前記液状物は、前記板状体を洗浄するための水または水溶性洗浄液であることを特徴とする、請求項1に記載の板状体の表面処理方法。
- 前記板状体は、長尺樹脂フィルムに金属導電体層が積層された金属化樹脂フィルムであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の板状体の表面処理方法。
- 前記板状体は、金属化樹脂フィルムの金属層として使用される銅箔であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の板状体の表面処理方法。
- 板状体としての長尺樹脂フィルムに、乾式めっき法でニッケルもしくはニッケル合金からなる金属シード層を形成し、さらに乾式めっき法で前記金属シード層の上に銅層を積層する工程と、電気めっき法で銅層を厚膜化して金属導電体層を有する樹脂フィルムを形成する工程と、前記金属導電体層を有する樹脂フィルムを複数のローラーを用いて搬送しながら大気中において塗布または浸漬により有機防錆剤を含んだ水溶液で表面処理する工程とからなる金属化樹脂フィルムの製造方法であって、
大気との接触により前記液状物の溶媒が蒸発して結晶が析出し始めてから該液状物がローラーに接触するのを防止すべく、前記塗布または浸漬が行われる位置から少なくともその直ぐ後段に位置するローラーまでの搬送経路の大気雰囲気の温度を25〜35℃に、且つその気流の風速を0.0〜0.5m/sに制御することを特徴とする金属化樹脂フィルムの製造方法。 - 前記有機防錆剤はベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、およびイミダゾールのうちの1種もしくは2種以上であり、前記アルコールはメタノールまたはエタノールを主成分とすることを特徴とする、請求項9に記載の金属化樹脂フィルムの製造方法。
- ロールツーロール方式で搬送される長尺状の板状体に連続的に電気めっきを行う電気めっき装置であって、
電気めっき法により前記板状体に金属導電体層を成膜する電気めっき部と、該電気めっき部で付着しためっき液を前記板状体から除去する除去装置と、前記板状体の前記金属導電体層に大気中において防錆剤を塗布または浸漬する装置と、前記金属導電体層に余分に付着した防錆剤を除去する水洗装置と、前記水洗装置で付着した水分を除去する液切り装置と、前記板状体を乾燥させる乾燥装置とがこの順で配置されており、
大気との接触により前記液状物の溶媒が蒸発して結晶が析出し始めてから該液状物がローラーに接触するのを防止すべく、前記塗布または浸漬する装置から少なくともその直ぐ後段に位置するローラーまでの搬送経路の大気雰囲気の温度を25〜35℃に、且つその気流の風速を0.0〜0.5m/sに制御することを特徴とする電気めっき装置。 - 前記電気めっき装置は、該装置全体の雰囲気を外部から略遮断するカバーで覆われており、該カバーの内部空間の温度が制御されていることを特徴とする、請求項11に記載の電気めっき装置。
- 前記カバーは、少なくとも防錆剤の塗布または浸漬する装置からその直ぐ後段に位置するローラーまでの搬送経路を覆っていることを特徴とする、請求項12に記載の電気めっき装置。
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2013
- 2013-05-24 JP JP2013109664A patent/JP6115311B2/ja active Active
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