JP2014226911A - インクジェットヘッドの傾き検査方法、及び、濃度ムラ抑制方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの傾き検査方法、及び、濃度ムラ抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドの傾きをより精度よく検出すること。
【解決手段】インクジェットヘッド3の異なるノズル列11a,11dにより、記録用紙100に複数の線状パターン41aと複数の線状パターン41dをそれぞれ形成する。スキャナにより複数の線状パターン41aと複数の線状パターン41dを読み取って取得した情報から、複数の線状パターン41aと複数の線状パターン41dのそれぞれについての、用紙幅方向における位置情報を取得する。複数の線状パターン41aと複数の線状パターン41dの位置情報から、用紙幅方向に隣接する線状パターン41aと線状パターン41dの間隔の代表値を取得する。この間隔の代表値を用いて、インクジェットヘッド3の、正規姿勢に対する傾きを検出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェットヘッドの傾き検査方法、及び、濃度ムラ抑制方法に関する。
インクジェットプリンタにおいて、被記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドが、被記録媒体と平行な平面内において傾いて配置されていると、その傾きに応じて各ノズルから吐出されるインクの着弾位置がずれる。これにより、被記録媒体に記録される画像に濃度ムラが生じるなど、印字品質が低下する。
特許文献1には、インクジェットヘッドの傾きを検出する方法が開示されている。この特許文献1のインクジェットヘッドは、被記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に移動しつつ、その複数のノズルから被記録媒体に対してインクを吐出する。複数のノズルは副走査方向に沿って配列され、さらに、副走査方向にそれぞれ延びて主走査方向に並ぶ複数のノズル列を構成している。
特許文献1では、以下のようにしてインクジェットヘッドの傾きを検出している。まず、第1のノズル列の複数のノズルから被記録媒体に対してそれぞれインクを吐出させて、主走査方向にそれぞれ延びる複数の第1の補正用パターンを形成する。また、第1のノズル列とは異なる第2のノズル列の複数のノズルから被記録媒体に対してそれぞれインクを吐出させて、主走査方向にそれぞれ延びる複数の第2の補正用パターンを形成する。ここで、第1のノズル列と第2のノズル列とで、副走査方向におけるノズルの位置が異なっている。従って、複数の第1の補正用パターンと複数の第2の補正用パターンとが、副走査方向において交互に隣接して並ぶように形成される。
ここで、インクジェットヘッドが、被記録媒体と平行な平面内で、所定の姿勢に対して傾いて配置されている場合、第1のノズル列のノズルと第2のノズル列のノズルの、副走査方向における位置関係が変化するため、第1の補正用パターンと第2の補正用パターンの、副走査方向における位置がずれる。このとき、隣接する2つの補正用パターンが離れることによって白スジが生じたり、逆に、隣接する2つの補正用パターンの一部が重なることによってバンディングが生じたりする。このような白スジやバンディングの有無をユーザが目視で判定することにより、インクジェットヘッドがどの程度傾いているのかを検出する。
特開2005−96368号公報
特許文献1では、インクジェットヘッドの傾きに起因して生じる、隣接する2つの補正用パターンの間の白スジやバンディングの有無をユーザの目視で判定しており、それほど精度のよい判定は期待できない。また、一部のノズルにおいて吐出曲がり等の吐出不良が生じている場合、そのようなノズルによって形成される一部の補正用パターンの位置だけがずれるため、白スジやバンディングが部分的に異なった状態が生じうる。しかし、ユーザの目視といった精度の低い判定では、上記の白スジやバンディングの状態が部分的に異なった箇所に基づいた判定を行ってしまい、インクジェットヘッドの傾きを誤って判定してしまう虞がある。
本発明の目的は、インクジェットヘッドの傾きをより精度よく検出することである。
第1の発明のインクジェットヘッドの傾き検査方法は、相対的に移動する被記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドの、前記被記録媒体と平行な平面内における傾きを検査する方法であって、
前記インクジェットヘッドは、前記被記録媒体の前記インクジェットヘッドに対する相対移動方向と交差する、所定の配列方向に所定間隔で配列された複数の第1ノズルからなる、第1ノズル列と、前記複数の第1ノズルと同じく前記配列方向に前記所定間隔で配列され、且つ、前記複数の第1ノズルに対して前記配列方向にそれぞれずれて配置された複数の第2ノズルからなる、第2ノズル列と、を有するものであり、
前記被記録媒体に、前記第1ノズル列の前記複数の第1ノズルにより前記相対移動方向に沿って延びる複数の第1パターンをそれぞれ形成し、前記第2ノズル列の前記複数の第2ノズルにより、前記相対移動方向に沿って延び、且つ、前記複数の第1パターンに対して前記相対移動方向と直交する方向にずれた複数の第2パターンをそれぞれ形成する、パターン形成ステップと、スキャナにより前記被記録媒体に形成された前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンを読み取る読み取りステップと、前記読み取りステップで取得した情報から、前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンのそれぞれについての、前記相対移動方向と直交する方向における位置情報を取得するパターン位置取得ステップと、前記パターン位置取得ステップで取得した前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンの位置情報から、前記相対移動方向と直交する方向において隣接する前記第1パターンと前記第2パターンの間の、前記相対移動方向と直交する方向における間隔の代表値を取得する、パターン間隔取得ステップと、前記パターン間隔取得ステップで取得された、前記第1パターンと前記第2パターンの前記間隔の代表値を用いて、前記インクジェットヘッドの所定の姿勢に対する傾きを検出するヘッド傾き検出ステップと、を備えていることを特徴とするものである。
インクジェットヘッドが、被記録媒体と平行な平面内において、所定の姿勢に対して傾いて配置されている場合、その傾きに応じて、第1ノズルによって形成される第1パターンと、第2ノズルによって形成される第2パターンの、相対移動方向と直交する方向における間隔が増加、又は、減少する。そこで、第1パターンと第2パターンの間隔を取得し、この間隔から、逆に、インクジェットヘッドの傾きを検出する。
また、本発明では、被記録媒体に、複数の第1ノズルによって複数の第1パターンを形成し、複数の第2ノズルによって複数の第2パターンを形成する。そして、複数の第1パターンと複数の第2パターンのそれぞれの位置情報から、隣接する第1パターンと第2パターンの間隔の代表値を取得する。従って、一部のパターンについて、ノズルの吐出曲がり等の吐出不良に起因する位置ずれがあったとしても、複数の第1パターン及び複数の第2パターンの位置情報を用いて、隣接する第1パターンと第2パターンの間隔の代表値を求めることによって、前記一部のパターンの位置ずれの影響を小さくできる。従って、インクジェットヘッドの傾きの検出精度が高くなる。
第2の発明のインクジェットヘッドの傾き検査方法は、前記第1の発明において、前記パターン形成ステップにおいて、前記第1パターンと前記第2パターンとを、前記相対移動方向に位置をずらして形成することを特徴とするものである。
第1パターンと第2パターンとを、被記録媒体の相対移動方向において同じ位置に形成した場合、2つのパターンの間でインクが滲んだときに、2つのパターンの、前記相対移動方向と直交する方向の間隔を精度よく検出することが難しくなることが考えられる。そこで、第1パターンと第2パターンとを、相対移動方向に位置をずらして形成することが好ましい。
第3の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第1又は第2の発明のインクジェットヘッドの傾き検査方法によって検査されるインクジェットヘッドによって前記被記録媒体に記録される、画像の濃度ムラを抑制する方法であって、
前記被記録媒体の前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンのそれぞれについての濃度情報を取得する濃度取得ステップと、前記濃度取得ステップで取得された前記濃度情報に基づいて、前記インクジェットヘッドに前記被記録媒体への画像の記録を行わせるための記録制御データを補正するデータ補正ステップと、を行うことを特徴とするものである。
複数のノズルの間でインクの吐出量にばらつきがある場合には、そのばらつきに起因して、被記録媒体に記録した画像に濃度ムラが生じる。この濃度ムラを抑制するには、前記の吐出量のばらつきを把握し、そのばらつきに応じて記録制御データを補正することが有効である。本発明では、インクジェットヘッドの傾きの検出のために被記録媒体に形成した、複数の第1パターンと複数の第2パターンの濃度情報を取得し、これらの濃度情報に基づいて記録制御データを補正する。つまり、複数のノズルについてのインクの吐出量ばらつきを検出するためのパターンを、別に形成する手間が省ける。
第4の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第3の発明において、前記パターン形成ステップにおいて、前記複数の第1ノズルと前記複数の第2ノズルのそれぞれについて、インク吐出量を所定の第1の吐出量に設定して、前記被記録媒体に、複数の小吐出量第1パターンと複数の小吐出量第2パターンを形成し、前記複数の第1ノズルと前記複数の第2ノズルのそれぞれについて、インク吐出量を前記第1の吐出量よりも大きい第2の吐出量に設定して、前記被記録媒体に、複数の大吐出量第1パターンと複数の大吐出量第2パターンを形成し、
前記濃度取得ステップにおいて、前記複数の小吐出量第1パターンと前記複数の小吐出量第2パターンのそれぞれについての前記濃度情報である、小吐出量濃度情報を取得し、前記複数の大吐出量第1パターンと前記複数の大吐出量第2パターンのそれぞれについての前記濃度情報である、大吐出量濃度情報を取得することを特徴とするものである。
本発明では、大小のインク吐出量のそれぞれについて、パターンの濃度情報、即ち、吐出量ばらつきの情報を取得する。そのため、大小のインク吐出量のそれぞれについて記録制御データを適切に補正することができ、画像に生じる濃度ムラをより確実に抑制することができる。また、大小のインク吐出量の間では当然濃度情報が異なることになるが、それぞれのインク吐出量について濃度情報を取得して、大きさの異なるインク滴毎に補正を行うことでより精度の高い補正を行うことができる。
本発明によれば、インクジェットヘッドと被記録媒体の相対移動方向と直交する方向における、第1パターンと第2パターンの間隔を取得することにより、インクジェットヘッドの傾きを検出することができる。また、一部のパターンについて、ノズルの吐出曲がり等の吐出不良に起因する位置ずれがあったとしても、複数の第1パターン及び複数の第2パターンの位置情報を用いて、第1パターンと第2パターンの間隔の代表値を求めることで、前記一部のパターンの位置ずれの影響を小さくできる。従って、インクジェットヘッドの傾きの検出精度が高くなる。
本実施形態に係るプリンタの概略平面図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッドの傾き調整工程を示すフローチャートである。 ヘッド傾き検査ステップのフローチャートである。 インクジェットヘッドが正規姿勢にあるときの、ヘッド調整用パターンを示す図である。 インクジェットヘッドが正規姿勢に対して傾いたときの、ヘッド調整用パターンを示す図である。 スキャナによるヘッド調整用パターンの読み取りによって取得したパターンのイメージデータを示す図である。 図5のヘッド調整用パターンの4種類の線状パターンの輝度情報を示す。 図6のヘッド調整用パターンの4種類の線状パターンの輝度情報を示す。 インクジェットヘッドが正規姿勢に対して傾いているときの、2つのノズルの間隔の変化について説明する図である。 パターン間隔の代表値取得の一例を示す図である。 変更形態に係るヘッド調整用パターンを示す図である。 別の変更形態に係るヘッド調整用パターンを示す図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、記録用紙に向けてノズルからインクを吐出して、記録用紙に画像等を印刷する、インクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略平面図である。
(プリンタの構成)
図1に示すように、プリンタ1は、プラテン2、インクジェットヘッド3、搬送機構4、及び、制御装置5等を備えている。尚、図1における上下方向をプリンタ1の前後方向、図1における左右方向をプリンタ1の左右方向、図1の紙面垂直方向をプリンタ1の上下方向(紙面手前側が上方)と定義し、以下では、前後、左右、上下といった方向語を適宜用いて説明する。
プラテン2の上面には、後述する搬送機構4によって前方に搬送される記録用紙100が載置される。インクジェットヘッド3は、プラテン2の上方において、プラテン2と隙間を空けて配置されている。インクジェットヘッド3は、その下面(図1の紙面向こう側の面)に、記録用紙100の用紙幅方向に沿って配列された複数のノズル10を有する、いわゆるラインタイプのインクジェットヘッド3である。尚、本実施形態では、記録用紙100が搬送される搬送方向と、ノズル10の配列方向とが直交しているが、これら2つの方向が90度とは異なる角度で交差していてもよい。尚、以下の説明において、複数のノズル10が配列される方向を、用紙幅方向と区別して、「ノズル配列方向」という場合もある。インクジェットヘッド3は、図示しないインクカートリッジと接続されており、インクカートリッジから供給されたインクを、複数のノズル10から記録用紙100に対してそれぞれ吐出させる。
インクジェットヘッド3の複数のノズル10は、それぞれノズル配列方向に延び、且つ、搬送方向に並ぶ、4列のノズル列11(11a〜11d)を構成している。4列のノズル列11a〜11dのそれぞれについて、ノズル10の配列間隔Pは互いに等しい。但し、4列のノズル列11a〜11dにそれぞれ属するノズル10a〜10dの、ノズル配列方向における位置は全て異なっている。具体的には、左側から、ノズル10a、ノズル10c、ノズル10b、ノズル10dが、前記配列間隔Pの1/4の間隔を空けて並んでいる。
図1に示すように、インクジェットヘッド3には、このインクジェットヘッド3が、記録用紙100が搬送される水平面内で所定の正規姿勢に対して傾いて取り付けられたときに、その傾きを調整するための2つの傾き調整部13a,13bが設けられている。尚、本実施形態での「インクジェットヘッド3の正規姿勢」とは、ノズル配列方向と記録用紙100の幅方向とが平行となるときの、インクジェットヘッド3の姿勢のことをいう。インクジェットヘッド3が前記正規姿勢にあるときには、4列のノズル列11a〜11dにそれぞれ属するノズル10a〜10dから吐出されたインクによって、記録用紙100に形成される複数のドットが、記録用紙100の幅方向においてP/4の間隔で等間隔に並ぶことになる。
一方の傾き調整部13aは、インクジェットヘッド3の搬送方向下流側部分(前側部分)の右端部に設けられ、他方の傾き調整部13bは、インクジェットヘッド3の搬送方向上流側部分(後側部分)の左端部に設けられている。傾き調整部13a,13bの構成は特に限定されるものではないが、例えば、ダイヤルとネジ機構を有し、ダイヤルの回転量に応じて、インクジェットヘッド3の端部を搬送方向に微少量移動させる構成のものを採用できる。上記のような構成の場合、2つの傾き調整部13a,13bによりインクジェットヘッド3の両端部を搬送方向において互いに逆方向に移動させることにより、インクジェットヘッド3を水平面内で回転させて傾きを調整することができる。インクジェットヘッド3の傾き検出、及び、その検出結果に基づく傾き調整については、後で詳述する。
搬送機構4は、インクジェットヘッド3を前後に挟むように配置された供給ローラ16と排出ローラ17とを有する。供給ローラ16と排出ローラ17は、搬送モータ18(図2参照)によりそれぞれ回転駆動される。搬送機構4は、図示しない給紙機構によって供給されてきた記録用紙100を、2つのローラ16,17により、インクジェットヘッド3に対して前方に搬送する。
次に、制御装置5を中心とするプリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。図2に示す制御装置5は、バスによって互いに接続された、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)23等を備えている。また、制御装置5には、インクジェットヘッド3、供給ローラ16と排出ローラ17を駆動する搬送モータ18、操作パネル19等が接続されている。また、制御装置5には、外部装置であるPC30が接続される。尚、PC30には、記録用紙100に記録された文字、画像、あるいは、各種パターン等を読み取るスキャナ31を接続可能である。
制御装置5は、ROM21に記憶された各種プログラムに従って、CPU20及びASIC23によって、インクジェットヘッド3や、搬送モータ18等のプリンタ1の各駆動部を制御する。尚、制御装置5が複数のCPUを備え、複数のCPUによって処理を分担して行ってもよい。また、制御装置5が複数のASICを備え、複数のASICによって処理を分担してもよい。
PC30から、記録用紙100に記録する画像に関するデータが入力されると、制御装置5は、この画像データに基づいて、この画像を記録するための記録制御データを生成する。記録制御データは、インクジェットヘッド3の各ノズル10から、どのタイミングでどれだけの量のインクを吐出させるかを、インクジェットヘッド3に対して指示する制御データである。制御装置5は、この記録制御データに基づいてインクジェットヘッド3と搬送モータ18をそれぞれ制御することにより、記録用紙100に所望の画像を記録させる。
また、制御装置5は、インクジェットヘッド3及び搬送モータ18を制御して、インクジェットヘッド3の傾きを調整するためのヘッド調整用パターン40(図5、図6参照)を記録用紙100に形成させることが可能である。後で詳述するが、記録用紙100にヘッド調整用パターン40を形成することにより、インクジェットヘッド3の正規姿勢に対する傾きを検出し、インクジェットヘッド3が正規姿勢に近づくように、インクジェットヘッド3の傾きを調整することが可能となる。
また、複数のノズル10の間でインクの吐出量がばらついていると、その吐出量のばらつきに応じて記録用紙100に形成される複数のドットの大きさのばらつきや位置ズレが生じ、記録用紙100に記録される画像に濃度ムラが生じる。この濃度ムラを抑えるには、記録制御データの補正を行い、濃くなる箇所にはインクの着弾量を抑え、薄くなる箇所にはインクの着弾量を増やすことが有効である。しかし、この補正を行うためには、複数のノズル10のインク吐出量のばらつきに関する情報が必要となる。この点、後述するが、ヘッド調整用パターン40を、複数のノズル10の間のインク吐出量ばらつきの情報を取得することにも利用できる。
以下、ヘッド調整用パターン40を用いた、インクジェットヘッド3の傾き調整と、濃度ムラ抑制のためのデータ補正について、それぞれ説明する。
(ヘッド傾き調整)
図3は、インクジェットヘッドの傾き調整工程を示すフローチャートである。尚、図3のSi(i=1,2,3・・・)は、ステップ番号である。図3に示すインクジェットヘッド3の傾き調整は、例えば、プリンタ1を製造する工場において行う。あるいは、出荷されたプリンタ1をユーザが一定期間使用した後、インクジェットヘッド3の交換等のメンテナンスがなされた場合などに、サービスマンによって行われる場合も考えられうる。図3に示すように、ヘッド調整工程は、ヘッド傾き検査ステップ(S1)と、判定ステップ(S2)と、傾き調整ステップ(S3)と、とを含んでいる。
(a)ヘッド傾き検査ステップ
ヘッド傾き検査ステップでは、インクジェットヘッド3の正規姿勢に対する傾きを検出する。図4は、ヘッド傾き検査ステップのフローチャートである。図4に示すように、ヘッド傾き検査ステップは、パターン形成ステップ(S11)と、読み取りステップ(S12)と、パターン位置取得ステップ(S13)と、パターン間隔取得ステップ(S14)と、ヘッド傾き検出ステップ(S15)とを含む。
(a−1)パターン形成ステップ
S11のパターン形成ステップでは、まず、傾き調整作業を行う作業者が、PC30や操作パネル19からプリンタ1に対して、ヘッド調整用パターン40を記録用紙100に記録させる指令を入力する。すると、プリンタ1の制御装置5は、インクジェットヘッド3と搬送モータ18を制御して、記録用紙100にヘッド調整用パターン40を形成させる。
図5は、インクジェットヘッドが正規姿勢にあるときの、ヘッド調整用パターンを示す図である。図6は、インクジェットヘッドが正規姿勢に対して傾いているときの、ヘッド調整用パターンを示す図である。尚、以下の説明の便宜上、4列のノズル列11a〜11dにそれぞれ属し、且つ、ノズル配列方向において互いに近接する4つのノズル10a〜10dの組を、1つのノズル組12と称する。図5では、各ノズル列11がそれぞれ6つのノズル10で構成された例が示されており、インクジェットヘッド3は合計24個のノズル10を有する。これら24個のノズルが、ノズル配列方向において互いに近接する4つのノズル10a〜10dからなる、6つのノズル組12に分けられている。尚、図5、図6において、ノズル組12の符号の右側に付されている(1)、(2)等は、そのノズル組12が、左側から何番目に位置しているノズル組12かを示す番号である。例えば、4つのノズル列11a〜11dの各々において、左側から3番目に位置する4つのノズル10a〜10dが、3番目のノズル組12(3)を構成する。
パターン形成ステップでは、図5、図6に示すように、搬送機構4によって搬送方向に搬送される記録用紙100に対して、インクジェットヘッド3の複数のノズル10からそれぞれインクを吐出させて、それぞれ搬送方向に延びる複数の線状パターン41を形成する。より具体的には、まず、ノズル列11aを構成する、間隔Pで配列された複数のノズル10aからそれぞれインクを吐出させる。そして、これら複数のノズル10aによって形成されるドットからなる、複数の線状パターン41aを形成する。他のノズル列11b〜11dについても、同様にしてインクを吐出させ、それぞれ複数の線状パターン41b〜41dを形成する。ここで、4列のノズル列11a〜11dの間で、それぞれに属するノズル10a〜10dの、ノズル配列方向における位置が異なっている。従って、図5、図6に示すように、4列のノズル列11a〜11dによって記録用紙100にそれぞれ形成される、4種類の線状パターン41a〜41dの、用紙幅方向の位置が互いにずれることになる。
また、4列のノズル列11a〜11dにより、4種類の線状パターン41a〜41dを同時に形成するのではなく、記録用紙100を搬送方向に送りつつ、線状パターン41a,41b,41c,41dの順番に形成する。これにより、4種類の線状パターン41a〜41dの、搬送方向における位置を互いにずらす。より詳細には、4種類の線状パターン41a〜41dが用紙幅方向において重ならないように、4種類の線状パターン41a〜41dを搬送方向に並べて形成する。
(a−2)読み取りステップ
次に、記録用紙100をスキャナ31(図2参照)にセットし、ヘッド調整用パターン40をスキャナ31で読み取る(S12)。図示は省略するが、スキャナ31は、所定方向に直線的に移動するイメージセンサを有し、このイメージセンサを原稿台に対して走査させることにより、原稿台に載置された原稿の画像等を読み取る。
図7は、スキャナによるヘッド調整用パターンの読み取りによって取得したパターンのイメージデータを示す図である。尚、この図7のデータは、図5のインクジェットヘッドが正規姿勢にあるときに形成されたヘッド調整用パターンを読み取ったときのイメージデータである。図5、図6に示される、ヘッド調整用パターン40が形成された記録用紙100に対して、スキャナ31のイメージセンサを、記録用紙100の幅方向に走査して、ヘッド調整用パターン40の4種類の線状パターン41a〜41dを読み取る。これにより、4種類の線状パターン41a〜41dにそれぞれ対応する4種類のパターンデータ41a’〜41d’を含むイメージデータ43を得る。PC30は、図7の4種類のパターンデータ41a’〜41d’がそれぞれ対応する4種類の線状パターン41a〜41dについて、スキャン方向における輝度変化の情報(以下、単に輝度情報と称す)を算出する。これについて少し具体的に説明する。
図7のイメージデータ43の幅Wの範囲において、複数の画素が図7の縦方向に並んでいる。PC30は、図7の横方向の各位置において、前記複数の画素についての輝度値をそれぞれ取得し、それら複数の画素の輝度値を積算する。これを、図7の横方向(即ち、スキャン方向)の全域に対して行う。これにより、図5,図6の4種類の線状パターン41a〜41dについての、用紙幅方向における輝度の変化に関する情報を取得する。図8、図9は、イメージデータ43に基づいて算出された4種類の線状パターンの輝度情報のグラフの一例を示した図である。図8は、図5のヘッド調整用パターンの4種類の線状パターンの輝度情報を示す。また、図9は、図6のヘッド調整用パターンの4種類の線状パターンの輝度情報を示す。図8、図9において、横軸はスキャン方向の位置、即ち、用紙幅方向の位置を示し、縦軸は前記複数の画素の輝度値の積算値を示す。尚、本実施形態においては、縦軸を前記複数の画素の輝度値の積算値として説明するが、前記複数の画素の輝度値の平均値を縦軸にしてもよい。また、図8、図9の(a)〜(d)は、4種類の線状パターン41a〜41dのそれぞれについての輝度情報である。スキャナ31の読み取りによって取得した、4種類の線状パターン41a〜41dの輝度情報は、PC30内の記憶部に記憶される。
(a−3)パターン位置取得ステップ
記録用紙100の、線状パターン41a〜41dが形成されている領域では輝度が低くなる。即ち、図8、図9に示すような、前記の読み取りステップで取得した輝度情報において、輝度が極小値を取る位置が、線状パターン41が形成されている位置を示す。そこで、上記輝度情報の極小値の位置から、4種類の線状パターン41a〜41dについての、用紙幅方向の位置を取得する(S13)。尚、これら線状パターン41の位置情報の取得は、PC30により輝度情報を分析することによって行うことができる。
図5では、インクジェットヘッド3が、ノズル配列方向と用紙幅方向とが平行な、正規姿勢にある。つまり、複数のノズル10は、左側から、ノズル列11aのノズル10a、ノズル列11cのノズル10c、ノズル列11bのノズル10b、ノズル列11dのノズル10dの順に、用紙幅方向に関してP/4の間隔で等間隔に並んでいる。これにより、記録用紙100に形成される線状パターン41も、左側から、線状パターン41a、線状パターン41c、線状パターン41b、線状パターン41dの順に、用紙幅方向においてP/4の間隔で等間隔に並ぶ。そのため、図5のヘッド調整用パターン40を読み取って取得した図8(a)〜(d)の輝度情報において、線状パターン41a〜41dにそれぞれ対応する輝度の極小位置の間隔が、全て等しい間隔(P/4)となる。
一方、図6では、インクジェットヘッド3が、二点鎖線で示す正規姿勢に対して、記録用紙100と平行な平面内(図6の紙面と平行な平面内)において、反時計回りに傾いている。このとき、このインクジェットヘッド3の傾きに応じて、ノズル10a〜10dについて、用紙幅方向における間隔が変化する。従って、図6のヘッド調整用パターン40を読み取って取得した図9(a)〜(d)の輝度情報においては、4種類の線状パターンにそれぞれ対応する輝度の極小位置の間隔が、等間隔にならない。尚、後でも説明するが、図8、図9の輝度情報において、輝度が極小値を取るときの、その輝度値が、線状パターン41自身の濃さの程度を示す。
(a−4)パターン間隔取得ステップ
図10は、インクジェットヘッドが傾いているときの、2つのノズルの間隔の変化について説明する図である。図10には、一例として、ノズル列11aのノズル10aと、ノズル列11dのノズル10dの、2つのノズル10が示されている。この図10において、インクジェットヘッド3が正規姿勢に対して反時計回りに角度θ傾いたときに、ノズル10dが、実線で示す本来の位置に対して、二点鎖線の位置にずれるとする。このとき、ノズル10aとノズル10dの、用紙幅方向における離間距離は、Δdだけ大きくなる。
ここで、インクジェットヘッド3が正規姿勢にあるときの、ノズル10aとノズル10dの、用紙幅方向の離間距離をA、搬送方向における離間距離をBとすると、上記離間距離の変化量Δdは、A、B、及び、角度θを用いて次式で定まる。
Δd = B × sin(θ) + A × cos(θ) - A ・・・・・・(1)
上式(1)において、AとBは、ノズル10aとノズル10bの配置によって必然的に定まる既知量である。従って、前記離間距離の変化量Δdを取得することができれば、インクジェットヘッド3の傾き角度θを求めることができる。尚、図6及び図8とは逆に、インクジェットヘッド3が時計回りに角度θだけ傾いた場合は、2つのノズル10a,10dの用紙幅方向における離間距離が小さくなることから、Δdはマイナスの値となる。
上記離間距離の変化量Δdを求めるために、上述のパターン位置取得ステップで取得された、線状パターン41aと線状パターン41dの用紙幅方向における位置の情報から、線状パターン41aと線状パターン41dの間での、用紙幅方向における間隔dを取得する(S14)。尚、このパターン間隔取得ステップについても、スキャナ31に接続されたPC30に行わせることができる。
尚、インクジェットヘッド3の傾きを検出するだけなら、図8(a)や図9(a)の線状パターン41aの輝度情報と、図8(d)や図9(d)の線状パターン41dの輝度情報だけがあればよい。しかし、後で説明する濃度ムラ補正のためには、4列のノズル列11a〜11dの全てについてのインク吐出量に関する情報が必要であり、このために、4種類の線状パターン41a〜41dの輝度(濃度)の情報を使用する。そのため、S12の読み取りステップでは、4種類の線状パターン41a〜41dの全てについてスキャナ31で読み取って、それぞれについての輝度情報を取得している。
また、傾き角度θの算出するための間隔を取得する線状パターン41は、線状パターン41a,41dの組み合わせには限られず、他の組み合わせでもよい。但し、2種類の線状パターン41の、用紙幅方向における間隔dが大きい方が、スキャナ31による読み取り誤差の影響を小さくできる。それ故、インクジェットヘッド3の傾き角度θの検出には、用紙幅方向における離間距離が最も大きい、ノズル10aとノズル10dによって形成される、線状パターン41a,41dの間の間隔を用いることが最も好ましい。
ところで、2種類の線状パターン41a,41dの間の、用紙幅方向における間隔は、図5、図6に示す複数のノズル組12のうちの1つについてのみ取得するだけでも、インクジェットヘッド3の傾き検出は一応可能である。しかし、万が一、その1つのノズル組12に属するノズル10a、10dの少なくとも何れか一方において、吐出曲がりが生じている場合、その吐出曲がりが生じているノズル10によって形成される線状パターン41の位置もずれる。そのため、インクジェットヘッド3の傾きを正しく検出することができなくなる。
そこで、本実施形態では、全てのノズル組12についての2種類の線状パターン41a,41dの位置情報を用いて、図8,図9に示す2種類の線状パターン41a,41dの間隔d(d1〜d6)の代表値を求める。
間隔の代表値の求め方は特に限定されるものではなく、様々な公知の手法を採用できるが、以下に例を挙げる。図11は、パターン間隔の代表値取得の一例を示す図である。図11において、横軸はノズル組12の組番号であり、縦軸は2種類の線状パターン41a,41dの用紙幅方向の位置である。複数(ここでは6つ)のノズル組12のそれぞれについて、スキャナ31の読み取りによって得た輝度情報から、線状パターン41aと線状パターン41dの、用紙幅方向の位置を取得して、図11のようにそれぞれプロットする。次に、線状パターン41aについての6つのプロットについて、最小二乗法等の公知の近似手法を用いて、近似直線Laを決定する。同様に、線状パターン41dについての6つのプロットについて、近似直線Lbを決定する。これら2本の近似直線La,Lbの、縦軸方向の間隔(=Y切片)を、6つのノズル組12についての線状パターン41a,41dの間隔dの代表値drとする。
または、次のようにして間隔の代表値を求めてもよい。図8、図9に示すように、6つのノズル組12のそれぞれについて、線状パターン41aと線状パターン41dの、用紙幅方向の位置から、用紙幅方向の間隔d1〜d6をそれぞれ求める。そして、6つのノズル組12についての前記間隔d1〜d6の平均値を、間隔の代表値drとしてもよい。
(a−5)ヘッド傾き検出ステップ
上記のようにして、2種類の線状パターン41a,41dの間隔の代表値drを取得したら、先に述べた式(1)において、Δd=dr−Aとして、インクジェットヘッド3の正規姿勢に対する傾き角度θを求める。尚、角度θが正となる場合は、図10のように、インクジェットヘッド3が正規姿勢に対して反時計回りの方向に傾いていることを示し、角度θが負となる場合は時計回りの方向に傾いていることを示す。尚、この傾き検出ステップも、前記間隔の代表値drの取得に続けて、PC30により行わせることができる。
(b)判定ステップ
図3に戻り、S1のヘッド傾き検査ステップにおいて検出されたインクジェットヘッド3の傾き角度θが、所定角度未満である場合は(S2:No)、インクジェットヘッド3の傾きを調整する必要はないと判断する。一方、傾き角度θが、所定角度以上である場合は(S2:Yes)、次の傾き調整ステップ(S3)を行う。
(c)傾き調整ステップ
インクジェットヘッド3が正規姿勢に対して傾いていると、その傾きに応じて、記録用紙100上における、4つのノズル10a〜10dからそれぞれ吐出されたインクの着弾位置が用紙幅方向にずれるため、記録用紙100に画像等を記録したときの印字品質が低下する。そこで、S3の傾き調整ステップにおいて、インクジェットヘッド3の正規姿勢に対する傾きが小さくなるように、図1に示す2つの傾き調整部13a,13bを用いて、インクジェットヘッド3の傾きを調整する。即ち、インクジェットヘッド3が反時計回りの方向に傾いている場合は、2つの傾き調整部13a,13bにより、インクジェットヘッド3を時計回りの方向に回転させる。逆に、インクジェットヘッド3が時計回りの方向に傾いている場合は、インクジェットヘッド3を反時計回りの方向に回転させる。
以上説明したように、インクジェットヘッド3が、正規姿勢に対して傾いて配置されている場合、ノズル列11aのノズル10aによって記録用紙100に形成した線状パターン41aと、ノズル列11dのノズル10dによって記録用紙100に形成した線状パターン41dの、用紙幅方向における間隔が増加又は減少する。従って、2種類の線状パターン41a,41dの、用紙幅方向における間隔を取得することにより、インクジェットヘッド3の傾き、即ち、傾きの方向と角度を検出することができる。
また、本実施形態では、記録用紙100に、2列のノズル列11a,11dによって、複数の線状パターン41aと複数の線状パターン41dをそれぞれ形成し、これらの線状パターン41a,41dをスキャナ31で読み取る。これにより、複数の線状パターン41aと複数の線状パターン41dのそれぞれについての用紙幅方向の位置を取得する。そして、これらのパターンの位置情報から、2種類の線状パターン41a,41dの間隔の代表値drを取得する。これにより、一部の線状パターン41について、ノズル10の吐出曲がり等の吐出不良に起因する位置ずれがあったとしても、複数の線状パターン41a及び複数の線状パターン41dの位置情報を用いて、2種類の線状パターン41a,41dの間隔の代表値drを求めることで、一部の線状パターン41の位置ずれの影響を小さくできる。従って、インクジェットヘッド3の傾きの検出精度が高くなる。
4列のノズル列11a〜11dによって形成された4種類の線状パターン41a〜41dが、搬送方向において同じ位置に形成してもよいのだが、隣接する線状パターン41の間でインクが滲んだときに、それらの間隔を精度よく検出することが難しくなることが考えられる。そこで、本実施形態では、図5、図6に示すように、4種類の線状パターン41a〜41dを、搬送方向においてそれぞれ位置をずらして形成している。
(濃度ムラ抑制)
次に、ヘッド調整用パターン40の輝度情報を用いた、記録用紙100に記録される画像の濃度ムラ抑制について説明する。インクジェットヘッド3の複数のノズル10の間で、インクの吐出量にばらつきがある場合には、そのばらつきに起因して、記録用紙100に記録した画像に濃度ムラが生じる。そこで、この濃度ムラを抑制するために、前記の吐出量のばらつきを予め把握し、そのばらつきに応じて、インクジェットヘッド3に画像を記録させるための記録制御データを補正する。
本実施形態では、インクジェットヘッド3の傾き検出のための、上述したヘッド調整用パターン40の輝度情報から、複数の線状パターン41のそれぞれについての濃度情報を取得する(濃度情報取得ステップ)。そして、これらの濃度情報に基づいて記録制御データを補正する(データ補正ステップ)。
(濃度情報取得ステップ)
図8に示すような、インクジェットヘッド3がほぼ正規姿勢にある状態で形成された、ヘッド調整用パターン40の輝度情報から、複数の線状パターン41のそれぞれについての濃度情報を取得する。先に少し触れたように、図8(a)〜(d)において、輝度が極小値を取るときの、その輝度値が各線状パターン41の濃度を示す。例えば、図8(a)の輝度情報において、左から3番目の極小位置における輝度値L3が、図5において左から3番目に位置する線状パターン41aの濃度を示す。各線状パターン41の輝度値が低いほど(濃度が高いほど)、その線状パターン41を形成するノズル10のインク吐出量が多いということになる。上記のようにして、インクジェットヘッド3の複数のノズル10の全てについて、線状パターン41の濃度情報、即ち、インク吐出量に関する情報を取得する。尚、この濃度情報の取得は、ヘッド調整用パターン40の輝度情報が記憶されているPC30にて行うことができる。
(データ補正ステップ)
プリンタ1が実際に画像を記録する際に、プリンタ1の制御装置5は、上記の複数の線状パターン41の濃度情報に基づいて、記録制御データを、画像の濃度ムラが抑制されるように補正する。このように、ヘッド調整用パターン40の複数の線状パターン41の濃度情報を、インク吐出量のばらつきに関する情報として使用することにより、濃度ムラ抑制のために、複数のノズル10のインク吐出量ばらつきを検出するためのパターンを、別に形成する手間が省ける。
複数のノズル10間でのインクの吐出量ばらつきに起因する濃度ムラを抑制するための、記録制御データの補正については、従来から様々な手法が知られていることから、ここでは簡単に例示するにとどめる。インク吐出量が多いノズル10によってドットが形成される領域においては、周囲領域と比べて画像の濃度が濃くなることから、インクの着弾量を減らすことにより周囲領域との濃度の均一化を図る。例えば、インク吐出量が多いノズル10については、その吐出頻度が、画像データから決定される吐出頻度よりも少なくなるように、記録制御データを補正する。あるいは、インク吐出量が多いノズル10については、1回の吐出におけるインク吐出量を、画像データから決定されるインク吐出量よりも少なくなるように、記録制御データを補正する。
以上説明した実施形態において、ノズル10aが本発明の「第1ノズル」に相当し、ノズル列11aが本発明の「第1ノズル列」に相当する。ノズル10dが本発明の「第2ノズル」に相当し、ノズル列11dが本発明の「第2ノズル列」に相当する。線状パターン41aが本発明の「第1パターン」に相当する。線状パターン41dが本発明の「第2パターン」に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]図3の傾き調整ステップ(S3)の後に、再度、ヘッド傾き検査ステップ(S1)を行って、インクジェットヘッド3が正規姿勢となるように傾きが調整されたかどうかを確認するようにしてもよい。
2]前記実施形態では、図5に示すように、インクジェットヘッド3の傾きを検出するための4種類の線状パターンを、用紙幅方向において重ならないように、搬送方向に位置をずらして形成していた。これに対して、図12(a)に示すように、4種類の線状パターン41a〜41dを、用紙幅方向において少なくとも部分的に重なるように形成してもよい。さらに、図12(b)に示すように、4種類の線状パターン41a〜41dの搬送方向の位置をずらさず、全ての線状パターン41が、用紙幅方向において完全に重なるように形成してもよい。
3]各ノズル10により、記録用紙100に、インクの吐出量が異なる複数の線状パターンを形成してもよい。例えば、各ノズル10の吐出量を、大、中、小の3段階で設定し、図13に示すように、大吐出量線状パターン51、中吐出量線状パターン52、及び、小吐出量線状パターン53からなる、1つの線状パターン41を形成する。そして、これらの3つのパターン51,52,53をスキャナ31で読み取り、各ノズル10について、大吐出量線状パターン51から大吐出量濃度情報を取得し、中吐出量線状パターン52から中吐出量濃度情報を取得し、さらに、小吐出量線状パターン53から小吐出量濃度情報を取得する。このように、1つのノズル10によって、吐出量の異なる複数の線状パターン51,52,53を形成することにより、大、中、小の3種類の吐出量毎に、線状パターンの濃度情報、即ち、複数のノズル10の吐出量ばらつきの情報を取得することができる。これにより、吐出量に応じて記録制御データを適切に補正できるため、画像の濃度ムラをより確実に抑制できる。また、大中小のインク吐出量の間では当然濃度情報が異なることになるが、それぞれのインク吐出量について濃度情報を取得して、大きさの異なるインク滴毎に補正を行うことでより精度の高い補正を行うことができる。
4]前記実施形態のインクジェットヘッド3は、記録用紙100の幅方向にそれぞれ延びる複数のノズル列11を有し、搬送されてくる記録用紙100に対してインクを吐出させて画像を記録する、いわゆるラインタイプのインクジェットヘッドであった。これに対して、記録用紙に対して移動するタイプのインクジェットヘッドに対しても本発明を適用できる。例えば、記録用紙100の搬送方向にそれぞれ延びる複数のノズル列を有し、記録用紙100の幅方向に移動しながらインクを吐出する、いわゆる、シリアルタイプのインクジェットヘッドに、本発明を適用することも可能である。
3 インクジェットヘッド
5 制御装置
10a,10b,10c,10d ノズル
11a,11b,11c,11d ノズル列
31 スキャナ
40 ヘッド調整用パターン
41a,41b,41c,41d 線状パターン
51 大吐出量線状パターン
52 中吐出量線状パターン
53 小吐出量線状パターン
100 記録用紙

Claims (4)

  1. 相対的に移動する被記録媒体に対してインクを吐出するインクジェットヘッドの、前記被記録媒体と平行な平面内における傾きを検査する方法であって、
    前記インクジェットヘッドは、
    前記被記録媒体の前記インクジェットヘッドに対する相対移動方向と交差する、所定の配列方向に所定間隔で配列された複数の第1ノズルからなる、第1ノズル列と、
    前記複数の第1ノズルと同じく前記配列方向に前記所定間隔で配列され、且つ、前記複数の第1ノズルに対して前記配列方向にそれぞれずれて配置された複数の第2ノズルからなる、第2ノズル列と、を有するものであり、
    前記被記録媒体に、前記第1ノズル列の前記複数の第1ノズルにより前記相対移動方向に沿って延びる複数の第1パターンをそれぞれ形成し、前記第2ノズル列の前記複数の第2ノズルにより、前記相対移動方向に沿って延び、且つ、前記複数の第1パターンに対して前記相対移動方向と直交する方向にずれた複数の第2パターンをそれぞれ形成する、パターン形成ステップと、
    スキャナにより前記被記録媒体に形成された前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンを読み取る読み取りステップと、
    前記読み取りステップで取得した情報から、前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンのそれぞれについての、前記相対移動方向と直交する方向における位置情報を取得するパターン位置取得ステップと、
    前記パターン位置取得ステップで取得した前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンの位置情報から、前記相対移動方向と直交する方向において隣接する前記第1パターンと前記第2パターンの間の、前記相対移動方向と直交する方向における間隔の代表値を取得する、パターン間隔取得ステップと、
    前記パターン間隔取得ステップで取得された、前記第1パターンと前記第2パターンの前記間隔の代表値を用いて、前記インクジェットヘッドの所定の姿勢に対する傾きを検出するヘッド傾き検出ステップと、
    を備えていることを特徴とするインクジェットヘッドの傾き検査方法。
  2. 前記パターン形成ステップにおいて、前記第1パターンと前記第2パターンとを、前記相対移動方向に位置をずらして形成することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの傾き検査方法。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドの傾き検査方法によって検査されるインクジェットヘッドによって前記被記録媒体に記録される、画像の濃度ムラを抑制する方法であって、
    前記被記録媒体に形成された前記複数の第1パターンと前記複数の第2パターンのそれぞれについての濃度情報を取得する濃度取得ステップと、
    前記濃度取得ステップで取得された前記濃度情報に基づいて、前記インクジェットヘッドに前記被記録媒体への画像の記録を行わせるための記録制御データを補正するデータ補正ステップと、
    を行うことを特徴とする濃度ムラ抑制方法。
  4. 前記パターン形成ステップにおいて、
    前記複数の第1ノズルと前記複数の第2ノズルのそれぞれについて、インク吐出量を所定の第1の吐出量に設定して、前記被記録媒体に、複数の小吐出量第1パターンと複数の小吐出量第2パターンを形成し、
    前記複数の第1ノズルと前記複数の第2ノズルのそれぞれについて、インク吐出量を前記第1の吐出量よりも大きい第2の吐出量に設定して、前記被記録媒体に、複数の大吐出量第1パターンと複数の大吐出量第2パターンを形成し、
    前記濃度取得ステップにおいて、
    前記複数の小吐出量第1パターンと前記複数の小吐出量第2パターンのそれぞれについての前記濃度情報である、小吐出量濃度情報を取得し、
    前記複数の大吐出量第1パターンと前記複数の大吐出量第2パターンのそれぞれについての前記濃度情報である、大吐出量濃度情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の濃度ムラ抑制方法。
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