JP2010042595A - 印刷装置、及び、印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル列の傾きやノズル列方向のずれを出来る限り正確に検出すること。
【解決手段】第1ノズル列と、ノズル列方向である所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部であって、前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる制御部と、を有する印刷装置。
【選択図】図11
【解決手段】第1ノズル列と、ノズル列方向である所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部であって、前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる制御部と、を有する印刷装置。
【選択図】図11
Description
本発明は、印刷装置、及び、印刷方法に関する。
媒体に液体を吐出するノズルが所定方向に並んだノズル列と、媒体と、を所定方向と交差する移動方向に相対移動させて印刷する印刷装置が知られている。このような印刷装置では、ノズル列が所定方向に対して傾いたり、ノズル列が所定方向にずれたりしてしまうと、印刷データにて指示した位置にドットが形成されず、画質が劣化してしまう。
そこで、ノズル列方向と交差する方向に並んでいる2つのノズル列にそれぞれ補正用パターンを形成させて、その補正用パターンの重なり具合に基づいて、ノズル列の所定方向に対する傾きを検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−96368号公報
しかし、上述の検出方法では、補正用パターンを構成するドットサイズなどによって、補正用パターンの重なり具合にバラツキが生じてしまう。そうすると、ノズル列の所定方向に対する傾きやノズル列の所定方向のずれを誤って検出してしまう虞がある。
そこで、本発明は、ノズル列の傾きやノズル列のノズル列方向のずれを出来る限り正確に検出することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、(1)媒体に液体を吐出するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、(2)媒体に液体を吐出するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、(3)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部であって、前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる制御部と、を有する印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
即ち、(1)媒体に液体を吐出するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、(2)媒体に液体を吐出するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、(3)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部であって、前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる制御部と、を有する印刷装置である。
このような印刷装置によれば、例えば、第1パターンと第2パターンの移動方向と交差する方向の間隔に基づいて、第1ノズル列および第2ノズル列の移動方向に対する傾きや、第1ノズルと第2ノズル列の所定方向のズレを検出する際に、複数の補正用パターンの中から適切な補正用パターンを選択することができ、ノズル列の傾きやズレをより精度よく検出できる。
このような印刷装置によれば、例えば、第1パターンと第2パターンの移動方向と交差する方向の間隔に基づいて、第1ノズル列および第2ノズル列の移動方向に対する傾きや、第1ノズルと第2ノズル列の所定方向のズレを検出する際に、複数の補正用パターンの中から適切な補正用パターンを選択することができ、ノズル列の傾きやズレをより精度よく検出できる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に形成させるドットサイズを変化させることによって、前記ある補正用パターンの前記間隔と前記他の補正用パターンの前記間隔とを異ならせること。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンの間隔を複数変化させることができる。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンの間隔を複数変化させることができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記印刷装置が形成可能なドットサイズのうち、前記ある補正用パターンの前記間隔がゼロに最も近くなるドットサイズにて、前記ある補正用パターンを形成させること。
このような印刷装置によれば、ノズル列の少しの傾きやズレによっても、第1パターンと第2パターンの間隔が空いて媒体の地色が見えたり(白スジが生じたり)、第1パターンと第2パターンが重複したりするため、ノズル列の傾きやズレをより精度よく検出できる。
このような印刷装置によれば、ノズル列の少しの傾きやズレによっても、第1パターンと第2パターンの間隔が空いて媒体の地色が見えたり(白スジが生じたり)、第1パターンと第2パターンが重複したりするため、ノズル列の傾きやズレをより精度よく検出できる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記印刷装置が形成可能なドットサイズのうち、前記他の補正用パターンの前記間隔が前記ある補正用パターンの次にゼロに近くなるドットサイズにて、前記他の補正用パターンを形成させること。
このような印刷装置によれば、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる補正用パターンを形成しやすくすることができる。
このような印刷装置によれば、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる補正用パターンを形成しやすくすることができる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記印刷装置が形成可能なドットサイズのうち、前記ある補正用パターンの前記間隔が指定値に最も近くなるドットサイズにて、前記ある補正用パターンを形成させること。
このような印刷装置によれば、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
このような印刷装置によれば、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
かかる印刷装置であって、前記制御部は、前記ある補正用パターンの前記第1パターンと前記第2パターンとを重複させずに前記ある補正用パターンを形成させ、前記他の補正用パターンの前記第1パターンと前記第2パターンとを重複させずに前記他の補正用パターンを形成させること。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンの間隔が空いて媒体の地色が見えることによって(白スジが生じていることによって)、ノズル列の傾きやズレを検出でき、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンの間隔が空いて媒体の地色が見えることによって(白スジが生じていることによって)、ノズル列の傾きやズレを検出でき、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
かかる印刷装置であって、前記第1ノズル列から吐出される液体の色と前記第2ノズル列から吐出される液体の色とが異なること。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンが重複した領域が第1ノズル列の液体の色および第2ノズル列の液体の色とは異なる色(2次色)として視認されるため、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンが重複した領域が第1ノズル列の液体の色および第2ノズル列の液体の色とは異なる色(2次色)として視認されるため、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
かかる印刷装置であって、前記第1ノズル列から吐出される液体の色がイエローであること。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンが重複した領域と第1パターンとの境界の濃淡の違い(輝度の違い)が大きくなるため、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
このような印刷装置によれば、第1パターンと第2パターンが重複した領域と第1パターンとの境界の濃淡の違い(輝度の違い)が大きくなるため、ノズル列の傾きやズレを精度よく検出できる。
また、媒体に液体を吐出するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、媒体に液体を吐出するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部と、を有する印刷装置の印刷方法であって、前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる印刷方法である。
このような印刷方法によれば、例えば、第1パターンと第2パターンの移動方向と交差する方向の間隔に基づいて、第1ノズル列および第2ノズル列の移動方向に対する傾きや、第1ノズルと第2ノズル列の所定方向のズレを検出する際に、複数の補正用パターンの中から適切な補正用パターンを選択することができ、ノズル列の傾きやズレをより精度よく検出できる。
このような印刷方法によれば、例えば、第1パターンと第2パターンの移動方向と交差する方向の間隔に基づいて、第1ノズル列および第2ノズル列の移動方向に対する傾きや、第1ノズルと第2ノズル列の所定方向のズレを検出する際に、複数の補正用パターンの中から適切な補正用パターンを選択することができ、ノズル列の傾きやズレをより精度よく検出できる。
===ラインヘッドプリンタ===
図1は、プリンタ1の内部構成を説明するためのブロック図である。また、図2は、プリンタ1の概略を説明するための斜視図である。以下、プリンタ1として、用紙(媒体)の紙幅の長さに亘って、液体を吐出するノズルが並ぶラインヘッドプリンタを例に挙げて説明する。
図1は、プリンタ1の内部構成を説明するためのブロック図である。また、図2は、プリンタ1の概略を説明するための斜視図である。以下、プリンタ1として、用紙(媒体)の紙幅の長さに亘って、液体を吐出するノズルが並ぶラインヘッドプリンタを例に挙げて説明する。
プリンタ1は、用紙搬送ユニット20、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、インタフェース61、及び、駆動信号生成回路70を有する。プリンタ1は、インタフェース61を介して、コンピュータ110から印刷データを受信する。そして、受信したデータに基づいてプリンタ1のコントローラ60がプリンタ1の各部(用紙搬送ユニット20、ヘッドユニット40、駆動信号生成回路70)を制御し、用紙Sに画像を印刷する。
用紙搬送ユニット20は、媒体(例えば、用紙Sなど)を所定の搬送方向(移動方向に相当)に搬送させるためのものである。この用紙搬送ユニット20は、給紙ローラ(不図示)と、搬送モータ(不図示)と、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bと、ベルト24とを有する。給紙ローラは、用紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ内に給紙するためのローラである。搬送モータが回転すると、上流側搬送ローラ23A及び下流側搬送ローラ23Bが回転しベルト24が回転する。給紙ローラ21によって給紙された用紙Sは、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が用紙Sを搬送することによって、用紙Sがヘッドユニット40に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した用紙Sは、ベルト24によって外部へ排紙される。尚、搬送中の用紙Sは、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインク滴を吐出するヘッド41を有する。ヘッド41は、搬送中の用紙Sに対してインク滴を吐出することによって、用紙Sにドットを形成し、画像を用紙Sに印刷する。
プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。そして、コントローラ60は、この検出結果に基づいて、各部を制御する。
プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されている。検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。そして、コントローラ60は、この検出結果に基づいて、各部を制御する。
コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラ60は、プリンタ1内のインタフェース部61に接続され、コンピュータ110と通信可能になっている。コントローラ60は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理を行う機能を有する。また、プログラム及びデータを記憶するメモリを含んでいる。そして、メモリに格納されているプログラムに従って、各部を制御する。
駆動信号生成回路70は、インク滴をノズルから吐出させるために、ヘッド内のピエゾ素子に印加される駆動信号を生成する回路である。駆動信号生成回路70は、コントローラ60から出力された波形データに基づいて、駆動信号をヘッドユニット40に出力する。
===ヘッド41の取付位置の調整方法について===
<ヘッド41の傾き調整について>
図3は、ヘッドユニット40の第1例のヘッド41の配置を示す図である。この第1例ではヘッドユニット40はヘッド41を1つ有する。図は、プリンタ1の上部からヘッド41(ノズル)を仮想的に見たときの様子を示している。ヘッド41は、搬送方向に対して交差する方向(以下、紙幅方向と呼ぶ)にノズルが並ぶ8つのノズル列を有する。プリンタ1は4色YMCKのインクを吐出可能とし、2つのノズル列から同じ色のインクが吐出される。搬送方向の上流側から、イエローノズル列Y1,Y2、マゼンタノズル列M1,M2、シアンノズル列C1,C2、ブラックノズル列K1,K2の順に並んでいる。1つのノズル列はN個のノズルを有し、ノズルは紙幅方向に360dpiの間隔で並んでいる。そして、同じ色のインクを吐出するノズル列(例えば、Y1,Y2)は紙幅方向に720dpiだけずれている。そのため、ヘッドユニット40の下面では、4色のインクYMCKを吐出するノズルが紙幅方向(所定方向に相当)に「720dpi(ノズルピッチ)」の間隔で並ぶことになる。
<ヘッド41の傾き調整について>
図3は、ヘッドユニット40の第1例のヘッド41の配置を示す図である。この第1例ではヘッドユニット40はヘッド41を1つ有する。図は、プリンタ1の上部からヘッド41(ノズル)を仮想的に見たときの様子を示している。ヘッド41は、搬送方向に対して交差する方向(以下、紙幅方向と呼ぶ)にノズルが並ぶ8つのノズル列を有する。プリンタ1は4色YMCKのインクを吐出可能とし、2つのノズル列から同じ色のインクが吐出される。搬送方向の上流側から、イエローノズル列Y1,Y2、マゼンタノズル列M1,M2、シアンノズル列C1,C2、ブラックノズル列K1,K2の順に並んでいる。1つのノズル列はN個のノズルを有し、ノズルは紙幅方向に360dpiの間隔で並んでいる。そして、同じ色のインクを吐出するノズル列(例えば、Y1,Y2)は紙幅方向に720dpiだけずれている。そのため、ヘッドユニット40の下面では、4色のインクYMCKを吐出するノズルが紙幅方向(所定方向に相当)に「720dpi(ノズルピッチ)」の間隔で並ぶことになる。
また、ヘッド41には、ヘッドユニット40に対するヘッド41(ノズル列)の角度を調整することができる角度調整ダイヤル411が設けられている。そして、この角度調整ダイヤル411を回転させることで、用紙Sの搬送方向に対するヘッド41のノズル列方向の角度を調整できる。
図4は、第1例のヘッドユニット40に形成させる補正用パターンを示す図である。図にはヘッド41のノズル列方向と紙幅方向とが平行である場合に形成される補正用パターンが示されている。また理解の容易のために1つのノズル列につきノズル数を8個とする。本実施形態の補正用パターンはヘッド41が有する8つのノズル列のうちの2つのノズル列によって形成される。そして、紙幅方向にずれた2つのノズル列によって補正用パターンが形成されるとする。ここでは、補正用パターンを形成するノズル列を、2つのイエローノズル列のうちの搬送方向上流側のイエローノズル列Y1(第1ノズル列に相当)と、2つのシアンノズル列のうちの搬送方向下流側のシアンノズル列C2(第2ノズル列に相当)とする。なお、補正用パターンを形成するノズル列はこれに限らない。
補正用パターンは、用紙Sが搬送方向に移動させられつつ、2つのノズル列Y1,C2からインクが吐出されることにより形成される。そのため、図示するように、補正用パターンは搬送方向に沿うドット列によって構成される。ここでは、2つのノズル列Y1,C2に属する全てのノズルからインクを吐出させて、補正用パターンを形成する。そのため、シアンノズル列C2に形成されるドット列(以下、シアンドット列CD、●)同士の紙幅方向の間隔、及び、イエローノズル列Y1に形成されるドット列(以下、イエロードット列YD、○)同士の紙幅方向の間隔は「360dpi」となり、シアンドット列CD(第1パターンに相当)とイエロードット列YD(第2パターンに相当)の紙幅方向の間隔は「720dpi」となる。
また、搬送方向に移動させられる用紙Sに対して、始めにイエローノズル列Yからインクを吐出させ、その後シアンノズル列Cからもインクを吐出させる。その結果、図示するように、イエロードット列YDがシアンドット列CDに対して搬送方向の下流側にずれて形成される。また、シアンドット列CDの下流側部分とイエロードット列YDの上流側部分が重複しており、補正用パターンではシアンドット列CDとイエロードット列YDが櫛歯のように組み合わされて形成される。こうすることで、印刷された補正用パターンの結果において、紙幅方向に並ぶ多数のドット列が、それぞれ、イエローノズル列Y1にて形成されたのか、又は、シアンノズル列C2に形成されたのかを判別できる。なお、シアンドット列CDを構成するドットの搬送方向の位置と、イエロードット列YDを構成するドットの搬送方向の位置は、等しいとする。
図5Aは、ヘッド41のノズル列方向が紙幅方向に対して反時計回り方向に傾いていた場合に形成される補正用パターンを示す図である。ノズル列が紙幅方向に対して反時計回りに傾いている場合(角度α)、補正用パターン結果において、シアンドット列CDとイエロードット列YDは紙幅方向に等間隔で並ばない。これは、シアンノズル列C2とイエローノズル列Y1がノズル列方向と交差する方向に離れているため、シアンノズル列C2とイエローノズル列Y1とでは、ヘッド41(ノズル列)が傾いている時とヘッド41(ノズル列)が傾いていない時とにおけるドット形成位置のズレ量が異なるからである。
ヘッド41(ノズル列)が紙幅方向に対して反時計回り方向に傾いている場合、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット列CDの間に形成されるイエロードット列YDは、左側のシアンドット列CDに寄って形成される。そのため、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDの中心と左側に位置するイエロードット列YDの中心との間隔((720+β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも広くなる。一方、紙幅方向の左側に位置するシアンドット列CDの中心と右側に位置するイエロードット列YDの中心との間隔((720−β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも狭くなる。
図5Bは、ヘッド41のノズル列方向が搬送方向に対して時計回り方向に傾いていた場合に形成される補正用パターンを示す図である。ヘッド41(ノズル列)が紙幅方向に対して時計回り方向に傾いている場合、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット列CDの間に形成されるイエロードット列YDは、右側のシアンドット列CDに寄って形成される。そのため、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDの中心と左側に位置するイエロードット列YDの中心との間隔((720−β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも狭くなる。一方、紙幅方向の左側に位置するシアンドット列CDの中心と右側に位置するイエロードット列YDの中心との間隔((720+β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも広くなる。
このように、ヘッド41が有する2つのノズル列によって、図4に示すような補正用パターンを形成させることで、紙幅方向に対するヘッド41のノズル列方向の傾きを検出できる。具体的には、図5Aや図5Bに示すように、シアンドット列CDとイエロードット列YDの紙幅方向における相対位置関係によって、ヘッド41(ノズル列)の傾く方向を判断できる。そして、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間隔と、ノズルピッチ(720dpi)との「差β」に基づいて、ヘッド41の傾き量を検出できる。「差β」が大きいほどヘッド41の傾き量が大きい。ヘッド41の傾き量と「差β」との関係を予め求めておくことで、補正用パターンの結果に基づいて、ヘッド41(ノズル列)の傾きを、角度調整ダイヤル411により調整できる。
<複数ヘッド42,43の位置ズレ調整について>
図6は、ヘッドユニット40の第2例のヘッド42,43の配置を示す図である。この第2例ではヘッドユニット40は「第1ヘッド42」と「第2ヘッド43」を有する。第1ヘッド42は第2ヘッド43よりも搬送方向の上流側に位置する。第1ヘッド42と第2ヘッド43はそれぞれ4色のインクを吐出する4つのノズル列YMCKを有する。1つのノズル列はN個のノズルを有し、ノズルは紙幅方向に「360dpi」の間隔で並んでいる。そして、第1ヘッド42のノズル列(Y1,M1,C1,K1)は、第2ヘッド43のノズル列(Y2,M2,C2,K2)よりも紙幅方向の左側に「720dpi」ずれている。そのため、ヘッドユニット40の下面では、4色のインクYMCKを吐出するノズルが紙幅方向に「720dpi(ノズルピッチ)」の間隔で並ぶことになる。
図6は、ヘッドユニット40の第2例のヘッド42,43の配置を示す図である。この第2例ではヘッドユニット40は「第1ヘッド42」と「第2ヘッド43」を有する。第1ヘッド42は第2ヘッド43よりも搬送方向の上流側に位置する。第1ヘッド42と第2ヘッド43はそれぞれ4色のインクを吐出する4つのノズル列YMCKを有する。1つのノズル列はN個のノズルを有し、ノズルは紙幅方向に「360dpi」の間隔で並んでいる。そして、第1ヘッド42のノズル列(Y1,M1,C1,K1)は、第2ヘッド43のノズル列(Y2,M2,C2,K2)よりも紙幅方向の左側に「720dpi」ずれている。そのため、ヘッドユニット40の下面では、4色のインクYMCKを吐出するノズルが紙幅方向に「720dpi(ノズルピッチ)」の間隔で並ぶことになる。
また、第1ヘッド42には、ヘッドユニット40における第1ヘッド42のノズル列方向の位置を移動させることができる並進調整ダイヤル421が設けられている。この並進調整ダイヤル421を回転させることにより、第1ヘッド42の用紙の紙幅方向に対するノズル列の位置を移動調整することができる。
図7は、第2例のヘッドユニット40に形成させる補正用パターンを示す図である。図には第1ヘッド42のノズル列が第2ヘッド43のノズル列に対して紙幅方向の左側にノズルピッチ(720dpi)だけずれている場合に形成される補正用パターンが示されている。補正用パターンは、第1ヘッド42が有する4つのノズル列のうちの1つのノズル列と、第2ヘッド43が有する4つのノズル列のうちの1つのノズル列と、によって形成される。即ち、補正用パターンを形成する2つのノズル列は紙幅方向にずれたノズル列である。ここでは、補正用パターンを形成するノズル列を、第1ヘッド42のイエローノズル列Y1(第1ノズル列に相当)と、第2ヘッド43のシアンノズル列C2(第2ノズル列に相当)とする。なお、補正用パターンを形成するノズル列はこれに限られない。
前述の補正用パターン(図4)と同様に、補正用パターンは、シアンノズル列C2によって形成されるドット列(以下、シアンドット列CD、●、第2パターンに相当)と、イエローノズル列Y1によって形成されるドット列(以下、イエロードット列YD、○、第1パターンに相当)が、紙幅方向に720dpiの間隔にて交互に並ぶことによって形成される。また、シアンドット列CDの方がイエロードット列YDよりも搬送方向の上流側に位置し、シアンドット列CDの下流側部分とイエロードット列YDの上流側部分が重複している。
図8Aは、第1ヘッド42が第2ヘッド43に対して紙幅方向の左側にずれて配置されていた場合に形成される補正用パターンを示す図である。このように、第1ヘッド42と第2ヘッド43の紙幅方向における相対位置関係がずれている場合、第1ヘッド42のノズル列と第2ヘッド43のノズル列との紙幅方向の間隔はノズルピッチ(720dpi)ではなくなる。そのため、補正用パターン結果において、シアンドット列CDとイエロードット列YDは紙幅方向に等間隔で並ばなくなる。
第1ヘッド42が第2ヘッド43に対して紙幅方向の左側にずれているとき、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット列CDの間に形成されるイエロードット列YDは、左側のシアンドット列CDに寄って形成される。そのため、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDと左側に位置するイエロードット列YDとの間隔((720+β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも広くなる。一方、紙幅方向の左側に位置するシアンドット列CDと右側に位置するイエロードット列YDとの間隔((720−β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも狭くなる。
図8Bは、第1ヘッド42が第2ヘッド43に対して紙幅方向の右側にずれて配置されていた場合に形成される補正用パターンを示す図である。このとき、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット列CDの間に形成されるイエロードット列YDは、右側のシアンドット列CDに寄って形成される。そのため、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDと左側に位置するイエロードット列YDとの間隔((720−β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも狭くなる。一方、紙幅方向の左側に位置するシアンドット列CDと右側に位置するイエロードット列YDとの間隔((720+β)dpi)は、ノズルピッチ(720dpi)よりも広くなる。
このように、第1ヘッド42のノズル列と第2ヘッド43のノズル列とによって、図6に示すような補正用パターンを形成させることで、第1ヘッド42と第2ヘッド43の紙幅方向の位置ズレを検出できる。具体的には、図8Aや図8Bに示すように、シアンドット列CDとイエロードット列YDの紙幅方向における相対位置関係によって、第2ヘッド43に対する第1ヘッド42の紙幅方向にずれる方向を判断できる。そして、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間隔とノズルピッチ(720dpi)との「差β」が、第2ヘッド43に対する第1ヘッド42の紙幅方向の位置ズレ量に相当する。この第2ヘッド43に対する第1ヘッド42の紙幅方向の位置ズレ量βは、第1ヘッド42を紙幅方向に移動させる並進調整ダイヤル421により調整できる。なお、ここでは、第2ヘッド43に対して第1ヘッド42が紙幅方向にずれているとしているがこれに限らず、第1ヘッド42と第2ヘッド43の紙幅方向の相対位置関係のズレを、補正用パターンによって検出する。
以上をまとめると、前述のヘッド41の紙幅方向に対する傾き調整するための補正用パターン(図4)と、搬送方向に並ぶ2つの第1ヘッド42と第2ヘッド43との紙幅方向の位置ずれを調整するための補正用パターン(図6)は、同じ形状をしている。そして、補正用パターンを構成するシアンドット列CDとイエロードット列YDの紙幅方向の相対位置関係に基づいて、ヘッド41の傾きを検出したり、第1ヘッド42と第2ヘッド43の紙幅方向の位置ずれを検出したりすることができる。
このようなヘッドの傾き検出方法や複数ヘッドの位置ズレ検出方法は、プリンタ1の製造工程にて、ヘッドユニット40をプリンタ1に取り付けた時や、ヘッドユニット40に複数のヘッド42,43を取り付けた時、また、ユーザーのもとにてプリンタ1の使用中にヘッドユニット40が故障し、新しいヘッドユニット40をプリンタ1に取り付けた時などに実施するとよい。そして、紙幅方向に対してヘッド41のノズル列が傾いていることを検出すれば、角度調整ダイヤル411によりヘッド41のノズル列方向と紙幅方向とが平行となるように調整する。また、第1ヘッド42と第2ヘッド43の紙幅方向における相対位置関係がずれていることを検出すれば、並進調整ダイヤル421により第2ヘッド43に対する第1ヘッド42の紙幅方向の位置を調整する。そうすることで、ヘッドユニット40が有する4色のノズル列YMCKによって、紙幅方向の等しい位置に等間隔にそれぞれのドットが形成されるため、印刷画像の画質劣化を抑制できる。
===テストパターンの形成例について===
図9Aから図9Cは、ドットサイズが異なる補正用を示す図である。以下、ヘッド41(ノズル列)の傾きを検出するために形成する補正用パターン(図4)を例に挙げて説明する。また、図中には、ヘッド41が紙幅方向に対して反時計回り方向の傾いていた場合に形成される補正用パターンを示し、図9Aから図9Cのヘッド41の傾きは全て等しいとする(角度α)。
図9Aから図9Cは、ドットサイズが異なる補正用を示す図である。以下、ヘッド41(ノズル列)の傾きを検出するために形成する補正用パターン(図4)を例に挙げて説明する。また、図中には、ヘッド41が紙幅方向に対して反時計回り方向の傾いていた場合に形成される補正用パターンを示し、図9Aから図9Cのヘッド41の傾きは全て等しいとする(角度α)。
図9Aの補正用パターンを構成するドットの直径は「ノズルピッチ(720dpi)」である。そのため、ヘッド41が傾いていない時に(不図示)、シアンドット列CDのドットとイエロードット列YDのドットが一点にて接触する。そして、ヘッド41が紙幅方向に対して少しでも傾けば(例えば角度α)、図9Aに示すように、紙幅方向の一方側ではシアンドット列CDとイエロードット列YDが重複し、紙幅方向の他方側ではシアンドット列CDとイエロードット列YDの間に隙間が生じ、用紙の白地(地色)がスジとなって表れる。そのため、補正用パターン結果の検査者が、補正用パターンを巨視的に見た際に「白スジ」が生じていれば、ヘッド41が傾いていると判断できる。
このように、シアンドット列CDとイエロードット列YDが接触する程度のドットサイズであれば、ヘッド41の小さな傾きによって補正用パターン結果に「白スジ」が生じ、検査者の目視によっても精度よくヘッド41の傾きを検出できる。また、目視によってヘッド41の傾き(紙幅方向のズレ)を検出できれば、処理時間を短縮できる。また、高解像度のスキャナや顕微鏡などの設備が揃っていなくもヘッド41の傾きやズレを検出できる。そして、補正用パターン結果に白スジが発生したか否かを確認することでヘッド41の傾きを検出することは容易であり、検出処理に不慣れな一般ユーザーでも行うことができる。
これに対して、図9Bの補正用パターンを構成するドットの直径は「ノズルピッチ(720dpi)」よりも小さい。そのため、ヘッド41が傾いていない時にも(不図示)、シアンドット列CDとイエロードット列YDとの間に隙間が生じ、用紙の白地が見える。そして、ヘッド41が少し傾いたとしても(角度α)、図9Bに示すように、シアンドット列CDとイエロードット列YDが重複することはない。即ち、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDと左側のイエロードット列YDの間にも白スジが生じ、紙幅方向の左側に位置するシアンドット列CDと右側のイエロードット列YDの間にも白スジが生じる。ヘッド41が反時計回り方向に傾くと、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット列CDの間のイエロードット列YDは左側に寄って形成されるため、イエロードット列YDの左右に生じている白スジの紙幅方向の長さが異なる。しかし、実際のテストパターンでは、イエロードット列YDとシアンドット列CDの間隔(白スジ)は微小である。そのため、補正用パターン結果の検査者が、誤って、シアンドット列CDとイエロードット列YDが等間隔にて並んでいると判断してしまう虞がある。特に検査者が目視で行う場合に誤りやすい。
図9Cの補正用パターンを構成するドットの直径は「ノズルピッチ(720dpi)」よりも大きい。そのため、ヘッド41が傾いていない時にも(不図示)、シアンドット列CDとイエロードット列YDは重複する。そして、ヘッド41が少し傾いたとしても(角度α)、図9Cに示すように、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間に白スジが生じず、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDと左側のイエロードット列YDは重複し、紙幅方向の左側に位置するシアンドット列CDと右側のイエロードット列YDも重複する。ヘッド41が反時計回り方向に傾くと、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット列CDの間のイエロードット列YDは左側に寄って形成されるため、イエロードット列YDは右側のシアンドット列CDよりも左側のシアンドット列CDと大きく重複している。しかし、実際にはドットが重なって形成されると滲むため、シアンドット列CDとイエロードット列YDの重複部分の大きさを比較してヘッド41の傾きを検出することは難しく、ヘッド41の傾きを正確に検出することはできない。また、補正用パターンを形成する2つのノズル列から同じ色の液体が吐出される場合、その2つのノズル列にそれぞれ形成されたドット列の重複部分の大きさを知ることは難しい。
つまり、補正用パターンを構成するドットサイズによっては、ヘッド41の傾き(又は複数ヘッド42,43の紙幅方向の位置ズレ)の検出を正確に行えない虞がある。ヘッド41が傾いていないときにシアンドット列CDとイエロードット列YDとが1点にて接触していると、ヘッド41の傾きを精度よく、また、目視でも容易に検出できる。言い換えれば、紙幅方向の一方側に位置するシアンドット列CDと他方側に位置するイエロードット列YDにて、シアンドット列CDの他方側の外淵(端)とイエロードット列YDの一方側の外淵(端)との間隔が「0(ゼロ)」であればよい。
図10Aは、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触する時のドットサイズを示す図である。本実施形態では、1つのノズル列の紙幅方向のノズル間隔を「360dpi」としているため、紙幅方向に並ぶ2つのシアンドット(●)の中心の間隔は「360dpi」である。そして、シアンドット(●)とイエロードット(○)を接触させ、また、シアンドット(●)の直径とイエロードット(○)の直径を等しくする場合、シアンドット及びイエロードットの直径を「720dpi」とするとよい。即ち、ドットの直径を「ノズルピッチ=紙幅方向の解像度=720dpi」とする。そうすると、紙幅方向右側のシアンドット(●)の左側の外淵(端)と紙幅方向左側のシアンドット(●)の右側の外淵(端)との、紙幅方向の間隔は「720dpi」となり、シアンドット(●)とイエロードット(○)が1点にて接触する。このようにシアンドットとイエロードットが1点にて接触するドットの直径「720dpi」を「理論上の直径」とする。
ここで、仮に、補正用パターンを構成するドットの直径が理論上の直径(720dpi)となるように、補正用パターンを1つ形成させたとする。そうすると、設計通りにシアンドット列CDとイエロードット列YDが形成される場合、精度よくヘッド41の傾き(紙幅方向の位置ズレ)を検出できる。
しかし、実際に補正用パターンを印刷する場合、媒体の種類によってインクの浸透性や滲み易さが異なったり、また、ヘッド41やノズルの特性差によってもインク吐出量に誤差が生じたりして、設計通りのサイズのドットを形成できない虞がある。その結果、1つの補正用パターンを形成するだけでは、図9Bに示すようにドットが小さ過ぎたり、又は、図9Cに示すようにドットが大きく過ぎたりして、ヘッド41の傾き(紙幅方向の位置ズレ)を正確に検出できない虞がある。
そこで、本実施形態では、搬送方向と交差する方向の一方側に位置するシアンドット列CDの他方側の外淵(端)と、搬送方向と交差する方向の他方側に位置するイエロードット列YDの一方側の外淵(端)との間隔を複数変化させて、複数の補正用パターンを形成する。そうして、検査者が複数の補正用パターンの中から最適な補正用パターンを選択し、選択した補正用パターン結果に基づいて、ヘッド41の傾きや複数ヘッド42,43の紙幅方向の位置ズレを検出する。なお、最適な補正用パターンとは、前述の図9Aに示すように、補正用パターンを構成するドットの直径が「理論上の直径=720dpi」又はそれに近い値の補正用パターンである。以下、説明のため、シアンドット列CDの外淵(端)とイエロードット列YDの外淵(端)との間隔を複数変化させた複数の補正用パターンをまとめて「テストパターン」と呼ぶ。また、本実施形態では、プリンタ1内のコントローラ60(制御部に相当)が、コンピュータ110のプリンタドライバ等が作成した印刷データに基づいて、複数の補正用パターンから構成されるテストパターンを形成させるとする。
例えば、プリンタ1によって、ヘッド41の傾きを検出するために、図9Aから図9Cに示す3つの補正用パターンを有するテストパターンを形成したとする。この場合、検査者は3つの補正用パターンからヘッド41の傾きを検出しやすい補正用パターン(図9A)の結果に基づいて、ヘッド41の傾きを検出できる。
図10Bは、シアンドットの外淵とイエロードットの外淵との間隔Xを複数変化させた様子を示す図である。図中では、説明のため、斜線のドットをシアンドットとし、白いドットをイエロードットとする。シアンドット及びイエロードットの直径が「理論上の直径=720dpi」であれば、シアンドットとイエロードットが接触するため、シアンドットの外淵とイエロードットの外淵との間隔Xは「0(ゼロ)」となる。シアンドット及びイエロードットの直径が720dpiよりも小さい場合には、図示するように、シアンドットの外淵とイエロードットの外淵との間隔X1は媒体の白地が見える間隔と等しい。そして、シアンドット及びイエロードットの直径が720dpiよりも大きい場合には、図示するように、シアンドットの外淵がイエロードット内に位置し、イエロードットの外淵がシアンドット内に位置する。即ち、シアンドットの外淵とイエロードットの外淵との間隔X2は、シアンドットとイエロードットが重複する間隔と等しい。
<テストパターン:第1例>
図11は、ヘッド41が傾いていない場合の第1例のテストパターンを示す図である。以下の説明では、ヘッド41の傾きを検出するために補正用パターンを例に挙げて説明する。この第1例のテストパターンでは、シアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵の間隔を変化させた複数の補正用パターンを形成するために、補正用パターンを構成するドットサイズ(ドットの直径)を均等に(例えば8μmずつ)変化させる。図中では、用紙Sにテストパターンとして5種類の補正用パターンP1〜P5が印刷されている。例えば、プリンタ1のコントローラ60が、テストパターンを印刷するための印刷データに基づいて、直径が11μmのドットで構成される第1補正用パターンP1と、直径が19μmのドットで構成される第2補正用パターンP2と、直径が27μmのドットで構成される第3補正用パターンP3と、直径が35μm(理論上の直径≒720dpi)のドットで構成される第4補正用パターンP4と、直径が43μmのドットで構成される第5補正用パターンP5を印刷させるとする。なお、ここではシアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触するドットの直径(理論上の直径)にて補正用パターンを形成しているが、必ずしも、理論上の直径であるドットにて補正用パターンを形成しなくともよい。
図11は、ヘッド41が傾いていない場合の第1例のテストパターンを示す図である。以下の説明では、ヘッド41の傾きを検出するために補正用パターンを例に挙げて説明する。この第1例のテストパターンでは、シアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵の間隔を変化させた複数の補正用パターンを形成するために、補正用パターンを構成するドットサイズ(ドットの直径)を均等に(例えば8μmずつ)変化させる。図中では、用紙Sにテストパターンとして5種類の補正用パターンP1〜P5が印刷されている。例えば、プリンタ1のコントローラ60が、テストパターンを印刷するための印刷データに基づいて、直径が11μmのドットで構成される第1補正用パターンP1と、直径が19μmのドットで構成される第2補正用パターンP2と、直径が27μmのドットで構成される第3補正用パターンP3と、直径が35μm(理論上の直径≒720dpi)のドットで構成される第4補正用パターンP4と、直径が43μmのドットで構成される第5補正用パターンP5を印刷させるとする。なお、ここではシアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触するドットの直径(理論上の直径)にて補正用パターンを形成しているが、必ずしも、理論上の直径であるドットにて補正用パターンを形成しなくともよい。
このように第1例のテストパターンでは、各補正用パターンを構成するドットの直径が8μmずつ変化している。しかし、各補正用パターンを形成するノズル列(Y1,C2)は同じであるため、シアンドット列CDの中心とイエロードット列YDの中心の紙幅方向の間隔「720dpi」は、補正用パターンによらずに一定である。その結果、各補正用パターンP1〜P5によって、シアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵の間隔が変化する。
図11中に示すテストパターンでは、第4補正用パターンP4を構成するドットの直径(35μm≒720dpi)が「理論上の直径」である。そして、図示するテストパターンはヘッド41が傾いていない場合に形成され、また、印刷データにて指示された通りのドットサイズにて形成されたテストパターンである。そのため、第4の補正用パターンP4では、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触している。
テストパターンの検査者はプリンタ1に印刷されたテストパターン結果から最適な補正用パターンを選択する。例えば、第1補正用パターンP1や第2補正用パターンP2では、ドットサイズが小さく、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間隔(白スジ)が大きい。そのため、第1補正用パターンP1や第2補正用パターンP2では、ヘッド41が少し傾いていたとしても、シアンドット列CDとイエロードット列YDが重複しないため、ヘッド41の傾きを精度よく検出できないと判断できる。一方、第5補正用パターンP5では、ドットサイズが大きく、シアンドット列CDの端部とイエロードット列YDの端部が全て重複している。そのため、第5補正用パターンP5では、ヘッド41が少し傾いていたとしても、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間に白スジが生じないため、ヘッド41の傾きを正しく検出できないと判断できる。
第4補正用パターンP4を構成するドットは、小さ過ぎず、大き過ぎないため、ヘッド41が少し傾いた時(不図示)にシアンドット列CDとイエロードット列YDの間に白スジが生じる。検査者は、第4補正用パターンP4がヘッド41の傾きを検出するために適していると判断できる。そして、図中の第4補正用パターンP4では、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触しており、シアンドット列CDとイエロードット列YDが重複したり、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間に白スジが生じたりしていないため、ヘッド41が傾いていないと判断できる。
また、第3補正用パターンP3のドットのように理論上の直径よりも若干小さいドットが形成された場合、ヘッド41が少し傾いた時にシアンドット列CDとイエロードット列が重複(接触)する。そのため、検査者は、第3補正用パターンP3は、ドットサイズが小さすぎる第1補正用パターンP1や第2補正用パターンP2や、ドットサイズが大きすぎる第5補正用パターンP5よりも、ヘッド41の傾きを検出しやすいと判断できる。
このように、ドットサイズを複数変化させて、複数の補正用パターンを形成させることで、検査者はヘッド41の傾きを検出しやすい補正用パターンを選択し、その選択した補正用パターンの結果に基づいて、ヘッド41の傾きを検出することができる。また、図11では設計上通りにドットが形成されたとするため、第4補正用パターンP4がヘッド41の傾きを検出しやすい補正用パターンとなっている。しかし、例えば、設計上よりも大きいドットが形成された場合には第1補正用パターンP1や第2補正用パターンP2がヘッド41の傾きを検出しやすい補正用パターンとなる。そのため、1つの補正用パターンのみを形成し、その補正用パターン結果に基づいて、ヘッド41の傾きを検出する場合に比べて、複数の補正用パターンを形成させることで、より精度よくヘッド41の傾き(又は複数ヘッドの位置ズレ)を検出できる。
図12は、ノズルから液体を吐出させるための駆動信号COMを示す図である。本実施形態では、駆動信号COMによって駆動素子を変形させ、その駆動素子の変形によりインクが充填された圧力室を膨張・収縮させることによって、ノズルから液体を吐出させる。例えば、駆動信号生成回路70(図1)が、繰り返し周期T内に2つの駆動パルスW1,W2を有する駆動信号COMを生成するとする。
この第1例のテストパターンのように、ドットサイズ(ドットの直径)を複数変化させた補正用パターンを形成する場合、この駆動信号COMを調整することによって、ドットサイズ、即ち、ノズルからの液体吐出量を調整することができる。例えば、駆動パルスW1のみを駆動素子に印加する方が、2つの駆動パルスW1,W2を駆動素子に印加するよりも液体吐出量が少なくなる。
また、同じ駆動パルスW1であっても、中間電位Vcから最高電位Vhまでの電位差ΔVを調整することで、微小な液体吐出量の調整を行うことができる。通常、電位差ΔVを大きくするほど、圧力室が大きく変形し、液体吐出量が多くなる。その他、駆動パルスWの最高電位Vhを維持する時間Δtや、最高電位Vhから中間電位Vcに変化する際の傾きθなどを調整してもよい。即ち、駆動パルスWの形状を変化させても、液体吐出量を調整できる。
図13Aおよび図13Bは、シアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵の間隔を変化させる他の変形例を示す図である。図11のテストパターンでは、ドットの直径(ノズルから1回に吐出される液体量)を変化させることによって、シアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵の間隔を変化させている。しかし、これに限らず、例えば、ノズルが高密度に並ぶヘッドを用いて、シアンドット列CDやイエロードット列YDを構成するドットを、複数の微小なドットを組み合わせて形成し、その微小なドットの数を変化させてもよい。
図13Aでは、シアンドット列CD及びイエロードット列YDをそれぞれ構成する1つのドットは、9つの微小なドットにて形成されている。一方、図13Bでは、シアンドット列CDとイエロードット列YDをそれぞれ構成する1つのドットは、4つの微小なドットにて形成されている。その結果、図13Aのシアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵との間隔X3の方が、図13Bのシアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵との間隔X4よりも小さくなる。このように、1つのドットを構成する微小なドットの数を変化させることで、シアンドット列CDの外淵とイエロードット列YDの外淵との間隔を変化した補正用パターンを形成することができる。
<テストパターン:第2例>
図14は、第2例のテストパターンを構成する補正用パターンのドットの直径を示す図である。前述のように、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触するように補正用パターンを形成することで、ヘッド41の傾き(又は複数ヘッドの位置ズレ)を精度よく検出できる。そのため、シアンドット列CD及びイエロードット列YDを構成するドットの直径を「理論上の直径35μm(紙幅方向の解像度、ノズルピッチ)」にするとよい。そして、前述の第1例では複数の補正用パターンのドットサイズを均等に変化させているのに対して、この第2例では、「理論上の直径」のドットサイズに近いドットにて、より多くの補正用パターンを形成する。即ち、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触するようなドットサイズ(理論上の直径)にて、ある補正用パターンを形成し、プリンタ1が印刷可能なドットサイズのうち、ある補正用パターンの次にシアンドット列CDとイエロードット列YDの間隔がゼロに近くなるドットサイズにて、他の補正用パターンを形成する。
図14は、第2例のテストパターンを構成する補正用パターンのドットの直径を示す図である。前述のように、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触するように補正用パターンを形成することで、ヘッド41の傾き(又は複数ヘッドの位置ズレ)を精度よく検出できる。そのため、シアンドット列CD及びイエロードット列YDを構成するドットの直径を「理論上の直径35μm(紙幅方向の解像度、ノズルピッチ)」にするとよい。そして、前述の第1例では複数の補正用パターンのドットサイズを均等に変化させているのに対して、この第2例では、「理論上の直径」のドットサイズに近いドットにて、より多くの補正用パターンを形成する。即ち、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点にて接触するようなドットサイズ(理論上の直径)にて、ある補正用パターンを形成し、プリンタ1が印刷可能なドットサイズのうち、ある補正用パターンの次にシアンドット列CDとイエロードット列YDの間隔がゼロに近くなるドットサイズにて、他の補正用パターンを形成する。
図14の表に示すように、第5補正用パターンP5のドットの直径(35μm)を「理論上の直径」とし、理論上の直径のドットよりも小さいサイズのドットにて、他の補正用パターンP1〜P4を形成する。このとき、第4補正用パターンP4のドットの直径(34.2μm)と第5補正用パターンP5のドットの直径(理論上の直径)との差「0.8μm」の方が、第1補正用パターンP1のドットの直径(22.2μm)と第2補正用パターンP2のドットの直径(27.8μm)との差「5.6μm」よりも小さくしている。また、第4補正用パターンP4と第3補正用パターンP3のドットの直径差「2.4μm」の方が、第1補正用パターンP1と第2補正用パターンP2のドットの直径差「5.6μm」よりも小さくしている。こうすることで、「理論上の直径」のドットサイズに近いドットにて、より多くの補正用パターンを形成することができる。
理論上の直径のドットサイズに近いドットの補正用パターンが多く形成されるということは、ヘッド41の傾き(又は複数ヘッドの位置ズレ)を精度よく検出するための補正用パターンが形成され易いということである。例えば、理論上(設計上)通りのドットサイズにて補正用パターンが形成されず、第5補正用パターンP5のシアンドット列CDとイエロードット列YDが大きく重複し、ヘッド41の傾きが検出し難かったとしても、それ以外の補正用パターンP1〜P4にてヘッド41の傾きを検出できる。
また、この第2例のテストパターンでは、「理論上の直径」のドットサイズ以下のドットにて補正用パターンを形成している。これは、理論上の直径よりも大きいドットの場合、前述の図9Cに示すように、紙幅方向の右側に位置するシアンドット列CDと左側のイエロードット列YDの重複部分と、紙幅方向の左側に位置するイエロードット列YDと右側のシアンドット列CDの重複部分とを比較しなければならず、ヘッド41の傾き(複数ヘッドの位置ズレ)を検出することは難しい。即ち、「理論上の直径」のドットサイズ以下の補正用パターンにおいて、シアンドット列CDとイエロードット列YDが重複しているか、又は、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間に白スジが生じているか、を判断する方が、ヘッド41の傾き(複数ヘッドの位置ズレ)を検出しやすい。つまり、補正用パターンのシアンドット列CDとイエロードット列YDとが重複しないように複数の補正用パターンを形成するとよい。ただし、これに限らず、理論上の直径のドットサイズよりも大きいドットにて補正用パターンを形成してもよい。特に、理論上の直径よりも大きいドットであっても、理論上の直径に近いドットであれば、ヘッド41の小さい傾きに対しても、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間に白スジが生じるため、ヘッド41の傾きを検出しやすい。
なお、シアンドット列CDとイエロードット列YDが1点で接触するように、理論上の直径のドットにて補正用パターンを形成しても、実際には、シアンドット列CDとイエロードット列の間に隙間が生じたり、シアンドット列CDとイエロードット列が重複したりしてしまう可能性がある。そのため、言い換えれば、シアンドット列CDとイエロードット列の間隔がゼロに最も近くなるドットサイズ(ドット直径)にて、補正用パターンを形成するとよい。なお、ユーザーのもとにてプリンタ1を使用する際に、ドット列が1点にて接触するドットサイズを用いると、印刷画像に白スジが生じやすいので、ドットサイズを大きくする。そのため、テストパターンを形成するための(理論上の直径のドットを形成するための)駆動信号COMと、実際の印刷にて用いる駆動信号COMを異ならせるとよい。また、プリンタ1によっては、駆動信号COMの調整(図12)に限界があり、理論上の直径のドットを形成できない場合がある。そのようなプリンタ1では、プリンタ1が印刷可能なドットサイズのうち、シアンドット列CDとイエロードット列の間隔がゼロに最も近くなるドットサイズ(ドット直径)を選択し、補正用パターンを形成するとよい。
ここまで、理論上(設計上)、シアンドット列CDとイエロードット列YDが接触している補正用パターンによれば、ヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレを検出し易いとし、「理論上の直径」のドットサイズに近いドットにて、より多くの補正用パターンを形成するとしているが、これに限らない。検査者(ユーザー)がヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレを検出しやすい補正用パターンのドットサイズがあれば、そのドットの直径に近いドットによって、より多くの補正用パターンを形成するとよい。即ち、シアンドット列CDとイエロードット列YDの間隔が指定値に最も近くなるドットサイズにて補正用パターンを形成させるとよい。そうすることで、ユーザーがヘッド41の傾きや複数ヘッドのドットの位置ズレを検出しやすい補正用パターンを形成することができる。
<テストパターン:第3例>
図15は、補正用パターンを構成するドット列のインクの色を示す図である。この第3例では、ドット列を形成するインクの色を異なる色とする。本実施形態のプリンタ1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクを吐出可能としている。この第3例では、イエローノズル列Y、マゼンタノズル列M、シアンノズル列Cの中から2つのノズル列を選択して、補正用パターンを形成させる。
図15は、補正用パターンを構成するドット列のインクの色を示す図である。この第3例では、ドット列を形成するインクの色を異なる色とする。本実施形態のプリンタ1は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクを吐出可能としている。この第3例では、イエローノズル列Y、マゼンタノズル列M、シアンノズル列Cの中から2つのノズル列を選択して、補正用パターンを形成させる。
このように、異なる色のインクを吐出する2つのノズル列にて補正用パターンを形成することで、補正用パターンにおいて、紙幅方向に並ぶ2つのドット列が重複している事が検出しやすくなる。例えば、図15に示すように、シアンドット列CDとイエロードット列YDにて補正用パターンを形成する場合、2つのドット列が重複した部分は「緑色」に視認される。また、マゼンタドット列MDとイエロードット列YDにて補正用パターンを形成する場合、2つのドット列が重複した部分は「赤色」に視認され、シアンドット列CDとマゼンタドット列MDにて補正用パターンを形成する場合、2つのドット列が重複した部分は「青色」に視認される。
仮に、図15に示すように、同じ色(例えばブラック)のインクを吐出する2つのノズル列にて補正用パターンを形成した場合、重複している部分も重複していない部分も同じ色であるため、ドット列が重複していることを確認することは難しい。特に実際の補正用パターンを構成するドット列は微小であるため、ドット列が重複していることを確認することは難しい。
そこで、この第3例では異なる色のインクを吐出する2つのノズル列(第1ノズル列・第2ノズル列に相当)にて補正用パターンを形成する。そうすることで、補正用パターンを構成するドット列が重複した際に、その2つのノズル列にて形成されるドット列とは異なる色(2次色)が視認され、ドット列が重複していることを確認しやすい。その結果、ヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレをより精度よく検出することができる。
また、補正用パターンを形成する2つのノズル列のうち、一方のノズル列がイエローノズル列Yであることが好ましい。イエロードット列YDはマゼンタドット列MDやシアンドット列CDに比べて淡い色である。そのため、イエロードット列YDとシアンドット列CD(又はマゼンタドット列MD)とが重複し、淡いイエロードット列から濃い「緑のドット列」や「赤のドット列」に変わる(輝度が急に低くなる)。つまり、イエロードット列YDとシアンドット列CD(又はマゼンタドット列)が重複している領域と、イエロードット列YDと、境界部分の濃淡差(輝度の違い)が大きいため、ドット列が重複していることが判断しやすくなる。その結果、ヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレをより確実に検出することができる。
また、イエロー、マゼンタ、シアンのノズル列YMCの中から2つのノズル列を選択して補正用パターンを形成するに限らない。例えば、同じブラックのインクであっても、濃度の異なるブラックインク(濃いブラックインクと中程度のブラックインクと淡いブラックインク)を吐出するプリンタ1がある。このようなプリンタにおいて、濃いブラックインクのドット列と他の色(YMC)のドット列が重複すると、重複部分は濃いブラックに視認されてしまうが、淡いブラックインクのドット列と他の色(YMC)のドット列が重複した場合、重複部分の色は淡いブラックインクのドット列とも他の色(YMC)のドット列とも異なる色となり、ドット列が重複していることを確認しやすくなる。その結果、ヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレをより精度よく検出することができる。
<テストパターン:第4例>
図16は、第4例の補正用パターンを示す図である。ここまで、補正用パターンを構成するシアンドット列CDとイエロードット列YDとが紙幅方向に交互に並んで形成されているとしているが、これに限らない。図示するように、複数(5本)のシアンドット列CDと、複数(5本)のイエロードット列YDを交互に形成してもよい。実際のテストパターンのドット列は微小であるため、1本のシアンドット列CDと1本のイエロードット列YDの相対位置関係を確認することは難しい。そこで、補正用パターンとして、複数のシアンドット列CDと複数のイエロードット列YDを紙幅方向に所定間隔おきに交互に形成することで、ヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレをより検出しやすくすることができる。
図16は、第4例の補正用パターンを示す図である。ここまで、補正用パターンを構成するシアンドット列CDとイエロードット列YDとが紙幅方向に交互に並んで形成されているとしているが、これに限らない。図示するように、複数(5本)のシアンドット列CDと、複数(5本)のイエロードット列YDを交互に形成してもよい。実際のテストパターンのドット列は微小であるため、1本のシアンドット列CDと1本のイエロードット列YDの相対位置関係を確認することは難しい。そこで、補正用パターンとして、複数のシアンドット列CDと複数のイエロードット列YDを紙幅方向に所定間隔おきに交互に形成することで、ヘッド41の傾きや複数ヘッドの位置ズレをより検出しやすくすることができる。
なお、このような補正用パターンを形成するためには、2つのノズル列が紙幅方向にずれることなく、2つのノズル列がノズル列方向と交差する方向に並んでいる必要がある。例えば、図3に示す、2つのイエローノズル列Y1,Y2のうちの上流側のイエローノズル列Y1と、2つのシアンノズル列C1,C2のうちの上流側のシアンノズル列C1とによって、第4例の補正用パターンを形成することができる。
===その他のヘッドユニット40の調整例について===
図17Aは、複数の短尺ヘッド44を有するヘッドユニット40を示す図である。ここまで、図3に示すように、ノズルが紙幅方向に長く並んだノズル列を有するヘッド41が1つ配置されるヘッドユニット40の傾きを検出する場合を例に挙げているが、これに限らない。例えば、図17Aに示すように、短尺のヘッド44を紙幅方向に千鳥状に配置することによって、ノズルを紙幅方向にノズルピッチ(等間隔)にて並べたヘッドユニット40の傾きを調整する場合にも、本実施形態のようなテストパターン(例えば図11)を用いるとよい。なお、ヘッドユニット40に設けられた各短尺ヘッド44の傾きを調整することもでき、また、各短尺ヘッド44のノズル列方向が平行であるヘッドユニット40をプリンタ1に取り付ける際に、用紙搬送ユニット20の移動方向とヘッドユニット40との傾きを調整することもできる。
図17Aは、複数の短尺ヘッド44を有するヘッドユニット40を示す図である。ここまで、図3に示すように、ノズルが紙幅方向に長く並んだノズル列を有するヘッド41が1つ配置されるヘッドユニット40の傾きを検出する場合を例に挙げているが、これに限らない。例えば、図17Aに示すように、短尺のヘッド44を紙幅方向に千鳥状に配置することによって、ノズルを紙幅方向にノズルピッチ(等間隔)にて並べたヘッドユニット40の傾きを調整する場合にも、本実施形態のようなテストパターン(例えば図11)を用いるとよい。なお、ヘッドユニット40に設けられた各短尺ヘッド44の傾きを調整することもでき、また、各短尺ヘッド44のノズル列方向が平行であるヘッドユニット40をプリンタ1に取り付ける際に、用紙搬送ユニット20の移動方向とヘッドユニット40との傾きを調整することもできる。
図17Bは、複数の短尺ヘッド44を有するヘッドユニット40が搬送方向に並んだ様子を示す図である。ここまで、図6に示すように、ノズルが紙幅方向に長く並んだノズル列を有するヘッド41が1つ配置された2つのヘッドユニット40の紙幅方向の位置ズレを検出する場合を例に挙げているが、これに限らない。例えば、図17Bに示すように、短尺ヘッド44が紙幅方向に千鳥状に配置された2つのヘッドユニット40の紙幅方向の位置ズレを検出する場合にも、本実施形態のようなテストパターンを用いるとよい。なお、上流側のヘッドユニット40のある短尺ヘッド44と、それに対応する下流側のヘッドユニット40の短尺ヘッド44との紙幅方向の位置ズレを短尺ヘッド44ごとに調整することもでき、また、上流側のヘッドユニット40と下流側のヘッドユニット40の紙幅方向の位置ズレをヘッドユニットごとに調整することもできる。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、例示としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
また、液体の吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、例示としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
また、液体の吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ノズル列について>
前述の実施形態では、図4や図7に示すような補正用パターンを形成する際に、補正用パターンを形成するノズル列Y1,C2の全てのノズルを用いているがこれに限らない。用紙によってはインクが滲みやすく、ドット列間隔が狭いとドット列の位置関係を確認し難くなるため、複数個おきのノズルによって補正用パターンを形成し、ドット列間隔をノズルピッチ(720dpi)よりも広くしてもよい。また、前述の実施形態では、補正用パターンを形成するノズル列(例えば図3のY1,C2)が紙幅方向にずれているが、これに限らない。例えば、紙幅方向にずれていないノズル列(例えば図3のY1,C1)によって補正用パターンを形成してもよい。2つのノズル列Y1,C1に属する各ノズルに紙幅方向の右側から番号を付し、イエローノズル列Y1の奇数番のノズルと、シアンノズル列C1の偶数番のノズルとに、補正用パターンを形成させるとよい。
前述の実施形態では、図4や図7に示すような補正用パターンを形成する際に、補正用パターンを形成するノズル列Y1,C2の全てのノズルを用いているがこれに限らない。用紙によってはインクが滲みやすく、ドット列間隔が狭いとドット列の位置関係を確認し難くなるため、複数個おきのノズルによって補正用パターンを形成し、ドット列間隔をノズルピッチ(720dpi)よりも広くしてもよい。また、前述の実施形態では、補正用パターンを形成するノズル列(例えば図3のY1,C2)が紙幅方向にずれているが、これに限らない。例えば、紙幅方向にずれていないノズル列(例えば図3のY1,C1)によって補正用パターンを形成してもよい。2つのノズル列Y1,C1に属する各ノズルに紙幅方向の右側から番号を付し、イエローノズル列Y1の奇数番のノズルと、シアンノズル列C1の偶数番のノズルとに、補正用パターンを形成させるとよい。
また、前述のテストパターンの第3例では、異なる色のインクを吐出する2つのノズル列にて補正用パターンを形成するとしているが、これに限らず、同じ色のインクを吐出する2つのノズル列にて補正用パターンを形成してもよく、また、濃淡インクを別々に吐出するプリンタ(例えば、濃マゼンタと淡マゼンタ・濃シアンと淡シアンのノズル列をそれぞれ有するプリンタ)では、同色系の異なる濃度のインクを吐出する2つのノズル列にて補正用パターンを形成してもよい。
<シリアル式のプリンタについて>
前述の実施形態では、媒体の搬送方向と交差する紙幅方向にヘッドが並んだラインヘッドプリンタを例に挙げているがこれに限らない。例えば、単数または複数のヘッドが取り付けられたヘッドユニット40を媒体の搬送方向と交差する移動方向に移動させながら画像を形成する画像形成動作と、媒体を搬送する搬送動作とを交互に行うシリアル式のプリンタでも、前述のテストパターンに基づいてヘッドの傾きやノズル列方向のずれを検出するとよい。
前述の実施形態では、媒体の搬送方向と交差する紙幅方向にヘッドが並んだラインヘッドプリンタを例に挙げているがこれに限らない。例えば、単数または複数のヘッドが取り付けられたヘッドユニット40を媒体の搬送方向と交差する移動方向に移動させながら画像を形成する画像形成動作と、媒体を搬送する搬送動作とを交互に行うシリアル式のプリンタでも、前述のテストパターンに基づいてヘッドの傾きやノズル列方向のずれを検出するとよい。
1 プリンタ、20 用紙搬送ユニット、
23A 上流側搬送ローラ、23B 下流側搬送ローラ、24 ベルト、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 第1ヘッド、43 第2ヘッド、
411 角度調整ダイヤル、421 並進調整ダイヤル、
50 検出器群、60 コントローラ、61 インタフェース部、
70 駆動信号生成回路、110 コンピュータ
23A 上流側搬送ローラ、23B 下流側搬送ローラ、24 ベルト、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 第1ヘッド、43 第2ヘッド、
411 角度調整ダイヤル、421 並進調整ダイヤル、
50 検出器群、60 コントローラ、61 インタフェース部、
70 駆動信号生成回路、110 コンピュータ
Claims (9)
- (1)媒体に液体を吐出するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、
(2)媒体に液体を吐出するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、
(3)前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部であって、
前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、
前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる制御部と、
を有する印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列に形成させるドットサイズを変化させることによって、前記ある補正用パターンの前記間隔と前記他の補正用パターンの前記間隔とを異ならせる、
印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記印刷装置が形成可能なドットサイズのうち、前記ある補正用パターンの前記間隔がゼロに最も近くなるドットサイズにて、前記ある補正用パターンを形成させる、
印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記印刷装置が形成可能なドットサイズのうち、前記他の補正用パターンの前記間隔が前記ある補正用パターンの次にゼロに近くなるドットサイズにて、前記他の補正用パターンを形成させる、
印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記印刷装置が形成可能なドットサイズのうち、前記ある補正用パターンの前記間隔が指定値に最も近くなるドットサイズにて、前記ある補正用パターンを形成させる、
印刷装置。 - 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記ある補正用パターンの前記第1パターンと前記第2パターンとを重複させずに前記ある補正用パターンを形成させ、前記他の補正用パターンの前記第1パターンと前記第2パターンとを重複させずに前記他の補正用パターンを形成させる、
印刷装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記第1ノズル列から吐出される液体の色と前記第2ノズル列から吐出される液体の色とが異なる、
印刷装置。 - 請求項7に記載の印刷装置であって、
前記第1ノズル列から吐出される液体の色がイエローである、
印刷装置。 - 媒体に液体を吐出するノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、
媒体に液体を吐出するノズルが前記所定方向に並んだ第2ノズル列であって、前記所定方向と交差する方向において前記第1ノズル列と並ぶ第2ノズル列と、
前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列と媒体とを移動方向に相対移動させながら媒体に液体を吐出させる制御部と、を有する印刷装置の印刷方法であって、
前記第1ノズル列によって形成される第1パターンが前記移動方向と交差する方向の一方側に位置し、前記第2ノズル列によって形成される第2パターンが前記移動方向と交差する方向の他方側に前記第1パターンと並んで位置する、ある補正用パターンを形成させるとともに、
前記第1パターンの前記他方側の端と前記第2パターンの前記一方側の端との前記移動方向と交差する方向の間隔が、前記ある補正用パターンとは異なる他の補正用パターンを形成させる、
印刷方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110801 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20120308 |