JP2014226877A - 微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置 - Google Patents

微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】UV硬化樹脂を用いたUV硬化式ローラーナノインプリントにおいて、高精度の転写性を実現する微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置を提供すること。
【解決手段】予め表面にUV硬化樹脂が塗布されたUV光を透過する基板18と、基板18を支持する支持台19と、基板の上に配置された、所定の微細パターンが形成されたシート状の湾曲可能な薄板モールド11と、薄板モールド11の上方に配置され、基板18を基準として上昇・降下が可能な第1押圧ロール15と、基板の下方に設置されたUV−LED光源23と、を備え、支持台19は、薄板モールド11とともに第1押圧ロール15に対して相対的に横方向に移動可能であり、第1押圧ロール15が薄板モールド11を押圧する際、薄板モールド11の少なくとも一端側は、角度調整ロール13によりUV硬化樹脂17に対して持ち上げられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナノインプリント技術を用いた微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置に関する。
近年、ディスプレイ、照明などの商品に用いられる光学部品において、特殊光学特性を発揮するナノメートル(nm)オーダーからミクロン(μm)オーダーの微細なパターンを形成することで、光の反射、回折を制御した従来にない新機能を発現したデバイスを実現することが望まれている。
微細形状を有する光学部品の製造方法としては、ナノインプリント技術が用いられる。ナノインプリント技術とは、設計された微細形状が予め表面に加工された型を用いて、基材表面に対して塗布された樹脂に対して型を押し付けることで、樹脂表面に微細形状を転写して成形する方法である。転写する方法としては、基板表面に塗布する樹脂に熱硬化型樹脂を用いて、転写時に加熱しながら転写する熱インプリント法とUV硬化樹脂を用いて転写時にUV光を照射することにより転写するUVインプリント法がある。
熱インプリント法は材料の選択性が広いという特徴があるが、材料の粘度が高いために型に対する転写率があがらないという問題や昇温および降温に時間を要するためスループットがあがらないという問題がある。
一方UVインプリント法は、材料の選択性の問題があるものの、一般に材料粘度が低いために型に対する転写率が高く、また、紫外線を照射することで硬化するためにスループットが高いという特徴を有している。
熱インプリント法およびUVインプリント法のいずれを採用するかは、適用デバイスにより異なるが、材料起因の問題がない場合には、UVインプリント法が量産工法として適していると考えられる。
図7(a)〜(d)にUVナノインプリント工法の概略図を示す。作成する所定の形状を加工したモールド61を作成した後(a)、基板62上に予め塗布されたUV硬化樹脂63に対して、微細形状を有するモールドを押圧し、モールド上の微細形状にUV硬化樹脂を充填させ(b)、モールドを押圧した状態でUV光64を照射してUV硬化樹脂を硬化させた後(c)、モールドを基板から離型する(d)ことで、基板表面上に微細形状を転写成形する。UV硬化樹脂に対してUV光を照射する必要があるため、一般的にはモールドを石英等のUV光を透過する材質で製作しモールド側からUV光を照射する方法と基板にUV光を透過する材質を用いて、基板側からUV光を照射する方法のいずれかの方法が用いられる。
成形工法としては、一般的には図7に示したような、平板形状のモールドを樹脂が塗布された基板に対して平行に押し当てた後にUV光を照射し、モールドを上方へ離型する方法があるが、大面積の成形時には、数十トンレベルのプレス圧力が必要になるに加えて押し付け時に内部に微小な空気が残存する可能性があるため、インプリント部全体をチャンバーで覆い減圧する真空成形をしなければならないという問題がある。
上記問題点を解決するための先行例としては、特開2007−281099号公報(特許文献1)がある。
この特許文献1の方法では、図8に示すように、円筒形状のローラー51を用い、基板54上に微細パターンを形成したモールド52を、ローラー51とモールド52の間に被転写膜53を設置しはさみつけながら転写成形する、あるいはローラー51表面に微細パターンを巻き付けて基板54上に設置した被転写膜に押し付けながら転写成形するものである。UV硬化樹脂の硬化はローラー51後方に設置されたUV照射器55により、ローラー51と被転写膜53の接触箇所付近にUV光を照射することで実施される。
この特許文献1の方法によれば、モールドは基板に対してロール送りにより順次ロール幅方向において線状で押し付けられていくため、モールドと基板内部に空気が閉じ込められることなく成形することができるとともに、モールドと基板の接触領域が線状になるためプレス圧力を小さくできる。
特開2007−281099
しかしながら、上記特許文献1の方法では、ローラー51の後方斜め方向からUV光を転写するため、モールド52と被転写膜53の線上である接触部分にはUV光があたらず、UV光が照射される近傍ではモールド52と被転写膜53の間で加圧力がかかっておらず転写精度が悪化する懸念があるとともに、ローラー加圧点付近でUV硬化樹脂を十分硬化させなければならないために、ロール送り速度があがらないという課題があった。
また、基板上の特定部のみに微細パターンを形成することが必要なデバイスに対しては、被転写膜53が形成された基板全体に対してUV光を全面に照射するという構成であるため、特定部のみにUV硬化樹脂層から形成された微細パターンを形成することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、UV硬化樹脂を用いたUV硬化式ローラーナノインプリントにおいて、高精度の転写性を実現出来る微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
所定の微細パターンが形成されたシート状の湾曲可能な薄板モールドを、予め表面にUV硬化樹脂が塗布されたUV光を透過する基板の上方に保持部材によって所定の角度で張力をかけて傾けて保持し、
前記薄板モールドの上方に設置した第1押圧ロールを前記薄板モールドの上方から降下させた後、前記第1押圧ロールによって前記薄板モールドを前記UV硬化樹脂に対して所定の圧力で押圧しながら、前記第2押圧ロールを前記基板に対して相対的に横方向へ移動させることにより、前記薄板モールドの表面を前記UV硬化樹脂に対して順次接触させ、
前記薄板モールドと前記UV硬化樹脂の接触部に対して、前記基板の下方から前記UV光を照射することで、前記基板上に塗布された前記UV硬化樹脂を硬化させ、
前記薄板モールドと前記基板を離型させる、
ことを特徴とする微細パターン形成方法である。
上記構成によれば、例えば、シート状の薄板モールドを、微細パターン形成装置(インプリント装置)に設置した保持部材(例えば、角度調整ロール)に張力をかけて基板に対して所定の角度で固定した状態で、第1押圧ロールでプレスしながら基板送り方向へ走査することにより、薄板モールドがUV硬化樹脂を塗布した基板表面に所定の角度で順次接触していく状態を作り出すことができるため、大面積のナノインプリントであっても真空を必要とすることなく、大気圧中でも微小な空気残りの欠陥のない高品質な成形が可能となる。
また、このシート状の薄板モールドとしては、例えば、樹脂モールドおよび金属モールドが考えられるが、モールドに張力をかけて保持するため、張力によるモールドの弾性変形および塑性変形を考慮するとNi等の金属モールドを用いることが好ましい。
このため、例えばガラス基板上に塗布されたUV硬化樹脂を硬化させるためのUV光は、薄板モールド側からではなく、UV光を透過するガラス基板裏面方向から照射する構成とした。
また、上記微細パターン形成方法によれば、基板の下方からUV光を照射する構成であるため、UV光を線状に照射することが可能であれば、第1押圧ロールが薄板モールドを加圧している線状の部分にのみUV光を照射することが出来る。
また、第2の本発明は、
前記薄板モールドは、前記薄板モールドの一端が、前記基板を支持する支持台に連結された状態で、前記基板の上方に前記保持部材によって所定の角度で張力をかけて傾けて保持されている、ことを特徴とする上記第1の本発明の微細パターン形成方法である。
また、第3の本発明は、
前記薄板モールドと前記基板を離型させる際、前記1押圧ロールを逆方向へ相対的に移動させることで、前記薄板モールドと前記基板を順次離型させる、ことを特徴とする上記第1又は第2の本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、例えば、第1押圧ロールを基板終端まで走査し終わった後で、UV光を照射しない状態で第1押圧ロールを基板始端方向、即ち逆方向へ走査させることが出来る。このようにすることで、薄板モールドの離型位置を第1押圧ロールと基板表面との接触位置に維持することができるため、安定した離型を実現することが可能となる。
即ち、上記第3の本発明は、微細パターン形成方法による量産工法を想定した場合において、薄板モールドの離型機構も重要な要素となることを考慮したものである。具体的には、微細パターン形成方法において上記構成によらず、例えば、押圧ロールを基板終端まで走査した時点で押圧ロールの加圧を解除し、押圧ロールを引き上げて、薄板モールドにかけているテンションの作用により、薄板モールドを離型することもできる。しかしながら、この様な方法による離型では薄板モールドと基板の離型が、位置を制御することなく、瞬時に基板の全面で進むため、離型の状態ばらつきに起因した転写形状精度の悪化や、極端な場合にはUV硬化樹脂がガラス基板から剥離するという問題を生じる可能性があるが、上記第3の本発明によれば、この問題を回避することが出来る。
また、第4の本発明は、
前記第1押圧ロールを前記相対的に移動させる際、前記薄板モールドを保持する前記保持部材を前記第1押圧ロールの前記移動と同期して垂直方向へ移動させることにより、前記薄板モールドが前記基板の表面に対して成す角度を一定に保つ、ことを特徴とする上記第1〜3の何れか一つの本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、薄板モールドが基板表面に対して成す角度を一定に保つことが可能となり、安定した転写成形を実現することができる。
尚、上記と同様の構成を離型する際にも適用すれば、離型の動作の際に、薄板モールドが基板表面に対して成す角度を一定に保つことが可能となり、安定した転写成形および離型を実現することができる。
また、上記第4の本発明は、次の点を考慮して成されたものである。
例えば、第1押圧ロールの送りにおいて、張力をかけて保持している薄板モールドと基板表面とがなす角度が、仮に、第4の本発明と異なり、第1押圧ロールの位置により変化する構成であったとすると、薄板モールドが基板に対して成す角度および離型する角度が基板面内で変化する。即ち、薄板モールドと基板との成す角が変動すると、薄板モールドの表面に形成した微細パターンへのUV硬化樹脂の充填挙動が変化するために転写率を悪化させるという問題があり、また、薄板モールドと基板が離型する角度が変化すると、薄板モールドと基板の離型力が基板表面内で変化するために安定した離型を実現することができず、パターンの転写欠陥およびはがれを生じるという問題がある。しかし、第4の本発明によれば、これらの問題点を回避することが出来る。
また、第5の本発明は、
前記第1押圧ロールの位置を基準として、前記保持部材とは反対側であって、前記薄板モールドの上方に設置された第2押圧ロールを、前記第1押圧ロールの前記降下と同期して降下させた後、所定の圧力で前記薄板モールドを押圧する、ことを特徴とする上記第1〜4の何れか一つの本発明の微細パターン形成方法である。
また、第6の本発明は、
前記UV光を、前記第1押圧ロールと前記第2押圧ロールとの間の前記UV硬化樹脂に対して照射する、ことを特徴とする上記第5の本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、第1押圧ロールの送り方向の反対側に薄板モールドを押圧する第2押圧ロールを加え、第1押圧ロールおよび第2押圧ロールの間にUV光を照射することで、薄板モールドの基板からの浮きを防止した安定した転写成形を実現することができる。
尚、上記第6の本発明は、次の点を考慮して成されたものである。
即ち、微細パターン形成方法におけるUV光の照射では、UV光は第1押圧ロールが薄板モールドを加圧している線状の部分にのみUV光を照射することが可能であれば、それが理想的ではある。しかし、現実的な一例としては、UV光は一定値の幅を有しており、薄板モールドが加圧されている線状の部分の前方および後方に照射される可能性がある。薄板モールドが基板上のUV硬化樹脂と接触していない加圧部前方にUV光を照射することは転写性を著しく悪化させるため、UV光は加圧部の線上およびその後方に照射することになるが、上記第6の本発明の構成を備えていなければ、加圧部後方は、加圧力がかかっていないために薄板モールドが基板から浮き、転写性が悪化するという問題がある。しかし、上記第6の本発明によれば、この問題点を回避することが出来る。
また、第7の本発明は、
前記前記基板の下方から前記UV光を照射する際、前記基板の下方に設置された遮光マスクを介して前記UV光を照射する、ことを特徴とする上記第1〜6の何れか一つの本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、例えば、ガラス基板を設置する透明な支持台とガラス基板の間に遮光マスクを設置することで、ガラス基板上に塗布した紫外線硬化樹脂の所定の位置のみにUV光を照射することが可能となり、微細パターン形成方法(ナノインプリント工法)でのパターニングが可能となる。なお、UV光を照射しない未硬化部分の樹脂は、薄板モールドを離型後に所定の洗浄液で除去すればよい。
また、第8の本発明は、
前記基板へ前記UV光を照射する際、照射に用いる前記UV光源を前記相対的な移動方向と垂直な基板幅方向に揺動させながら照射する、ことを特徴とする第1〜7の何れか一つの本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、例えば、照射に用いるUV光源をロール送り方向と垂直な基板幅方向に、基板送り速度に対して十分に速い速度で揺動させながら照射することで、加圧部幅方向における照度むらを解消し、硬化不足および硬化むらのない転写成形を実現することができる。
尚、上記第8の本発明は、次の点を考慮して成されたものである。
即ち、基板へ照射するUV光の光源としては、近年省エネの観点からLEDを多数個配置したUV式LED光源が用いられることが多い。しかしながら、前記LED光源は点光源を重ね合わせて面光源として使用するため、光源の幅方向には照度むらが生じている。第1押圧ロールによる加圧部幅方向へのUV照射において輝度むらが生じていると、硬化不足および硬化むらが発生するために問題となる。しかし、上記第8の本発明によれば、この問題点を回避することが出来る。
また、第9の本発明は、
前記UV光源には、広がり角が5度以下にコリメートされた光源を用いる、ことを特徴とする上記第7の本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、基板へ照射するUV光に用いるUV光源として、広がり角が5度以下にコリメートされた光源を用いることで、実用上十分な露光量でかつ高精度なパターニングを実現することができる。
尚、上記第9の本発明は、次の点を考慮して成されたものである。
即ち、基板下方に設置した遮光マスクを通して基板下方からUV光を照射する場合においては、UV光が平行光ではなく一定の広がり角を有する場合には遮光マスクを通過した光が遮光マスクと基板間の距離、基板厚みおよび樹脂厚みの距離に応じて広がるため、遮光マスクに形成したパターンに対してパターニング精度が悪化するという問題がある。このため、UV光源は平行光にする必要があるが、一般的にLED光源を平行光にするためには光源表面にレンズを設置する必要があるが、完全な平行光とするためには、比較的大きなレンズを設置する必要があり、前記レンズを設置すればLEDの実装密度があがらず、光源として必要は照射強度が得られない。一般的なナノインプリント材料においては、必要な最低露光量およびパターニング性はある程度一定であり、用いるガラス基板の厚みは通常0.7mmから1.0mmのものが多いことを考慮すれば、広がり角はある一定値以下とすればよいと考えられる。
また、第10の本発明は、
前記基板と前記基板の下方に設置された遮光マスクの間、および前記遮光マスクと前記基板を支持する支持台の間に、一定の厚みを有するスペーサー、又は微細な突起を有するフィルムを挿入する、ことを特徴とする上記第7の本発明の微細パターン形成方法である。
これにより、ニュートンリングの発生による転写むらを防止することができる。
尚、上記第10の本発明は、次の点を考慮して成されたものである。
即ち、遮光マスクを介した基板へのUV光の照射において、遮光マスク上に基板を設置する場合には、遮光マスクと基板の間および遮光マスクと支持台の間で生じる光の干渉に起因するニュートンリングが発生する。このニュートンリングが発生した状態でUV光を照射すると、基板表面に形成する微細パターンにこのニュートンリングのむらが転写されるために問題となる。しかし、上記第10の本発明によれば、この様な問題を回避出来る。
また、第11の本発明は、
予め表面にUV硬化樹脂が塗布されたUV光を透過する基板と、
前記基板を支持する支持台と、
前記基板の上に配置された、所定の微細パターンが形成されたシート状の湾曲可能な薄板モールドと、
前記薄板モールドの上方に配置され、前記基板を基準として上昇・降下が可能な第1押圧ロールと、
前記基板の下方に設置されたUV光源と、を備え、
前記支持台は、前記薄板モールドとともに前記第1押圧ロールに対して相対的に横方向に移動可能であり、
前記第1押圧ロールが前記薄板モールドを押圧する際、前記薄板モールドの少なくとも一端側は、保持部材により前記UV硬化樹脂に対して持ち上げられている、ことを特徴とする微細パターン形成装置である。
また、第12の本発明は、
前記薄板モールドの他端側の所定位置において、前記薄板モールドは第2押圧ロールにより前記UV硬化樹脂に対して押圧されており、
前記UV光源からのUV光は、前記第1押圧ロールと前記第2押圧ロールの間の前記UV硬化樹脂に対して照射される、ことを特徴とする上記第11の本発明の微細パターン形成装置である。
以上のように、本発明の微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置によれば、UV硬化樹脂を用いたUV硬化式ローラーナノインプリントにおいて、高精度の転写性を実現することができる。
本発明の実施の形態における微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置の模式図 本発明の実施の形態における薄板モールドの模式図 (a)本発明の実施の形態におけるUV-LED光源を揺動せず照射した場合の積算光量のグラフ、(b)本発明の実施の形態におけるUV-LED光源を揺動して照射した場合の積算光量のグラフ 本発明の実施の形態における微細突起を有するフィルムの模式図 (a)〜(c):本発明の実施の形態における微細パターン形成装置の動作を説明する模式図 本発明の実施の形態における微細パターン形成装置の変形例の構成を示す概略図 (a)〜(d):従来のUVナノインプリント工法の概略図 特許文献1に記載されたロールインプリント工法の模式図
(実施の形態)
以下に、本発明における一実施の形態を説明する。図1に、本実施の形態の微細パターンの形成方法、及び微細パターン形成装置の模式図を示す。
図1に示す様に、微細パターンが形成された薄板モールド11は、片方端(図1中の左側の端部)が支持台19上に設置されたモールド固定冶具12により固定され、他方端部(図1中の右側の端部)が、本実施の形態の微細パターン形成装置において、基板18と垂直方向に駆動可能な角度調整ロール13にかけて薄板モールド11に張力をかけることが可能な張力冶具14に固定されて、微細パターン形成装置に取り付けられている.薄板モールド11を固定する角度θは、角度調整ロール13の位置を垂直方向に変化させることで任意の角度に調整できる構成となっている。
尚、上記実施の形態の角度調整ロール13は、本発明の保持部材の一例にあたる。
薄板モールド11の上部には、第1押圧ロール15および第2押圧ロール16が垂直方向に駆動可能な軸(図示省略)に取り付けられて設置されており、それぞれ所定の圧力で下降することができる構成となっている。
また、第1押圧ロール15、および第2押圧ロール16を垂直方向に駆動可能に支持する上記各軸は、後述する支持台19の移動に左右されない位置に固定されている。
一方、角度調整ロール13を垂直方向に駆動可能に支持する軸(図示省略)は、後述する支持台19の移動と共に水平方向に移動可能に、支持台19に固定されている。
また、張力冶具14は、後述する支持台19の移動と共に水平方向に移動可能に、支持台19に固定されている。
また、予めUV硬化樹脂17が表面に塗布された基板18は、支持台19上に、第1スペーサー20、遮光マスク21、第2スペーサー22を挟んで基板固定冶具26により装置に固定されており、第1スペーサー20および第2スペーサー22により、支持台19と遮光マスク21、および遮光マスク21と基板18の間には所定の間隔が形成される構成となっている。
また、支持台19は、本実施の形態の微細パターン形成装置において、第1押圧ロール15を垂直方向に駆動させるための駆動軸と独立して水平方向に駆動可能な駆動軸に取り付けられており、支持台19上に取り付けられた基板18、薄板モールド11等を水平方向へ移動させることができる。
また、支持台下方にはコリメートしたUV光25を照射することが可能なUV―LED光源23が水平方向に光源が照射できるように取り付けられており、第1押圧ロール15の下方に設置された反射ミラー24によりUV―LED光源23により照射されたUV光25を垂直方向に反射させ、第1押圧ロール15と第2押圧ロール16の間にUV光を照射できる構成となっている。また、UV―LED光源23は支持台19の駆動方向と直角方向に駆動することができる駆動軸上に設置されており、UV光の照射方向と直角方向に駆動することができる。
即ち、UV―LED光源23、及び反射ミラー24は、支持台19の移動に左右されない位置に固定されている。
上記のような微細パターン形成装置の構成により、微細パターンの転写成形を以下のように実施した。
薄板モールド11として、図2に示すように、モールド表面上にピッチ2μm、高さ1μmの微細円柱形状31が82mm角の大きさで形成された微細パターン32がモールド長さ方向および幅方向にそれぞれ90mmのピッチ間隔で計4面形成された幅250mm、長さ600mm、厚み150μmの湾曲可能なNiモールドを用い、角度調整ロールの位置および張力冶具を調整することで薄板モールドの角度θ(図1)を15°傾け、40kgfの張力をかけて装置に固定した。
また、遮光マスク21としては、 Niモールド上に形成された微細パターンと同様のピッチである基板長さ方向および幅方向に90mmのピッチ間隔の計4面で80mm角の範囲がUV光が透過するように表面にCr膜をスパッタした厚み0.7mmのガラス基板を用いた。
図1に示す支持台19と遮光マスク21の間および遮光マスク21と基板18の間には、基板外周部を10mmの幅で保持する厚み0.5mmの第1スペーサー20および第2スペーサー22を用いた。
また、UV−LED光源23としては、照射するUV光の広がり角を5°にコリメートした出力30mW、幅300mmのライン光源を用いた。
本実施の形態に用いたUV−LED光源23はLEDをピッチ30mmの間隔で配列したものであり、その重ね合わせにより照度ムラが生じる。
図3(a)にUV−LED光源23を30mW/cm2の強度で照射しながら支持台を10mm/sec で移動したときの光源幅方向の積算光量の結果を示す。ピッチ間隔起因のムラおよりLED単体の輝度ムラにより25%程度の積算光量のばらつきが生じているが、UV−LED光源23を振幅15mm、1Hzで揺動させながら同条件で照射した場合の積算光量は図3(b)に示すように5%以下のばらつきに低減することができた。
図1に示すように基板18としては、幅210mm、長さ300mm、厚み0.7mmのガラス基板を用い、まず、UV硬化樹脂17をスピンコートにより基板18上に5μmの厚みで塗布し、塗布した基板18、遮光マスク21、第1スペーサー20、第2スペーサー22を支持台19上に固定した。この時、薄板モールド11と基板18の間には1mmの間隔があくように、本実施の形態の微細パターン形成装置は構成されている。
次に、上記構成のもとで、図1、図5(a)〜(c)を参照しながら、本実施の形態の微細パターン形成装置の動作を説明するとともに、本発明の微細パターン形成方法の一実施の形態についても同時に述べる。
図5(a)〜(c)は、微細パターン形成装置の動作を説明する模式図である。
上記基板18および薄板モールド11を微細パターン形成装置に固定した状態で、支持台19を水平方向に移動させることで第1押圧ロール15および第1押圧ロール15の後方30mmの位置に設置している第2押圧ロール16を基板始端部上方へ位置決めした(図5(a)参照)後に、第1押圧ロール15を100Nの圧力で、第2押圧ロールの圧力を50Nの圧力で下降させて(図5(a)参照)、まず薄板モールド11を基板18へ接触させた(図5(b)参照)。
次に第1押圧ロール15および第2押圧ロール16の圧力をかけた状態で、UV―LED光源23を揺動させながら30mWのUV光の照射を開始し、第1押圧ロール15と第2押圧ロール16の間にUV光25を照射しながら、支持台19を速度10mm/secの速度で移動させると同時に角度調整ロール13の位置を下方に下げることで、薄板モールド11を基板18に対してほぼ15°の角度θを保ったまま順次接触させると同時に(図1参照)、遮光マスク21を透過した位置のみにUV光25を照射しながら第1押圧ロール15および第2押圧ロール16を基板終端部まで走査した後(図5(c)参照)、UV照射器を消灯し、第1押圧ロール15および第2押圧ロール16を速度50mm/secで基板始端部まで逆方向に薄板モールドと基板との角度を15°に保ちながら走査して薄板モールド11を基板18から離型することにより、基板18表面に微細パターンを転写成形した。
この様にして、形成されたパターンの寸法は遮光マスク21に形成したパターンとほぼ同等の80+0.03mm程度と非常に高い精度であった。
遮光マスク21を用いたナノインプリント工法でのパターニングの精度はUV光の広がり角および支持台19の送り速度による積算光量により大きく左右される。
比較例として、UV−LED光源23として広がり角60°の光源を用い、支持台19の送り速度を5mm/secとして転写成形した場合には、基板上には所定の形状よりも大きな83±1mm程度の精度の悪いパターンが形成された。
以上のことから、本発明の上記実施の形態によれば、非常に精度のよいパターニングを実現出来ることが分かった。
また、本実施の形態のように、用いる薄板モールド11の厚みを150μmと薄くすることで、薄板モールド11を装置上でたわみなく固定する張力を小さくすることが可能となる。結果として薄板モールド11を基板18に押し付ける圧力を低減することが可能となるために第1押圧ロール15の押圧時の基板18、遮光マスク21のたわみが小さくなり、基板18と遮光マスク21の間および遮光マスク21と支持台19との間におけるニュートンリングの発生を抑制することが実現できた。
また、製作できる薄板モールド11の厚みに制限があり、一定の厚みが必要な場合や基板18として非常に薄い基板を用いる場合には、第1押圧ロールの加圧力が一定値以上必要となったり、基板18のたわみが大きくなるためにニュートンリングの発生が抑制できないことが想定される。
一例として、上記実施の形態において、ガラス基板として厚みを0.5mmの用いる場合には、押圧時にガラス基板18と遮光マスク21間でニュートンリングが発生してしまうが、この時には第1スペーサー20および第2スペーサーの代わりに、図4に示すような厚み100μmのPET基材41上にピッチ100μmの正方格子上に配列した、円錐の仰角60°、先端部にφ0.5μmの平坦部を有する高さ5μmの微細突起42を有するフィルムを挿入することで、基板18と遮光マスク21および遮光マスク21と支持台19の間隔を5μm以上に保つことが可能となり、結果としてニュートンリングの発生を抑制した転写成形を実現することができた。
以上説明したことか明らかな様に、上記実施の形態の微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置によれば、UV硬化樹脂を用いたUV硬化式ローラーナノインプリントにおいて、高精度の転写性および高い生産性と高精度パターニングを実現することができる。
尚、上記実施の形態では、角度調整ロール13を垂直方向に駆動可能に支持する軸(図示省略)の固定位置は、支持台19の移動と共に左右方向に移動可能に、支持台19に固定されている構成について説明したが、これに限らず例えば、支持台19の移動に左右されず、且つ、第1押圧ロール15との水平方向の距離を一定に保持出来る位置でも良い。この場合、第1押圧ロール15の垂直方向への駆動を可能とする構成は、基板の始端から終端において、薄板モールド11が基板18上のUV硬化樹脂17と成す角度θを一定に保つためには必要とされないが、θを任意の角度に変更する為に必要となる。
また、上記実施の形態では、第1押圧ロール15と第2押圧ロール16に対して、支持台19を水平方向に移動させる構成について説明したが、これに限らず例えば、支持台19を固定して、第1押圧ロール15と第2押圧ロール16を水平方向に移動させる構成でも良い。
また、上記実施の形態では、片方端(図1中の左側の端部)が支持台19上に設置されたモールド固定冶具12により固定され、他方端部(図1中の右側の端部)が、角度調整ロール13によりUV硬化樹脂17の表面に対して持ち上げられて一定の角度θを維持しながら張力冶具14に固定されている構成について説明したが、これに限らず例えば、図6に示す様に、片方端(図6中の左側の端部)についても、第2の角度調整ロール113によりUV硬化樹脂17の表面に対して持ち上げられて一定の角度θを維持しながら第2の張力冶具114に固定されている構成であっても良い。この構成によれば、UV照射によりUV硬化樹脂が硬化した後、順次離型が実行されるので、上記実施の形態で述べた様に押圧ロール15を逆方向に移動させて離型を行う必要が無い。図6は、本発明の実施の形態における微細パターン形成装置の変形例の構成を示す概略図であり、上記実施の形態の構成と同じものには同じ符号を付した。
本発明の微細パターン形成方法、及び微細パターン形成装置によれば、例えば、UV硬化樹脂を用いたUV硬化式ローラーナノインプリントにおいて、高精度の転写性を実現することが出来、ナノインプリント技術を用いた微細パターン形成方法や微細パターン形成装置の利用に有用である。
11 薄板モールド
12 モールド固定冶具
13 角度調整ロール
14 張力冶具
15 第1押圧ロール
16 第2押圧ロール
17 UV硬化樹脂
18 基板
19 支持台
20 第1スペーサー
21 遮光マスク
22 第2スペーサー
23 UV−LED光源
24 反射ミラー
25 UV光
26 基板固定冶具
31 微細円柱形状
32 微細パターン
41 PET基材
42 微細突起
51 ローラー
52 モールド
53 被転写膜
54 基板
55 UV照射器
61 モールド
62 基板
63 UV硬化樹脂
64 UV光
113 第2の角度調整ロール
114 第2の張力冶具

Claims (12)

  1. 所定の微細パターンが形成されたシート状の湾曲可能な薄板モールドを、予め表面にUV硬化樹脂が塗布されたUV光を透過する基板の上方に保持部材によって所定の角度で張力をかけて傾けて保持し、
    前記薄板モールドの上方に設置した第1押圧ロールを前記薄板モールドの上方から降下させた後、前記第1押圧ロールによって前記薄板モールドを前記UV硬化樹脂に対して所定の圧力で押圧しながら、前記第2押圧ロールを前記基板に対して相対的に横方向へ移動させることにより、前記薄板モールドの表面を前記UV硬化樹脂に対して順次接触させ、
    前記薄板モールドと前記UV硬化樹脂の接触部に対して、前記基板の下方から前記UV光を照射することで、前記基板上に塗布された前記UV硬化樹脂を硬化させ、
    前記薄板モールドと前記基板を離型させる、
    ことを特徴とする微細パターン形成方法。
  2. 前記薄板モールドは、前記薄板モールドの一端が、前記基板を支持する支持台に連結された状態で、前記基板の上方に前記保持部材によって所定の角度で張力をかけて傾けて保持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の微細パターン形成方法。
  3. 前記薄板モールドと前記基板を離型させる際、前記1押圧ロールを逆方向へ相対的に移動させることで、前記薄板モールドと前記基板を順次離型させる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の微細パターン形成方法。
  4. 前記第1押圧ロールを前記相対的に移動させる際、前記薄板モールドを保持する前記保持部材を前記第1押圧ロールの前記移動と同期して垂直方向へ移動させることにより、前記薄板モールドが前記基板の表面に対して成す角度を一定に保つ、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の微細パターン形成方法。
  5. 前記第1押圧ロールの位置を基準として、前記保持部材とは反対側であって、前記薄板モールドの上方に設置された第2押圧ロールを、前記第1押圧ロールの前記降下と同期して降下させた後、所定の圧力で前記薄板モールドを押圧する、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の微細パターン形成方法。
  6. 前記UV光を、前記第1押圧ロールと前記第2押圧ロールとの間の前記UV硬化樹脂に対して照射する、ことを特徴とする請求項5に記載の微細パターン形成方法。
  7. 前記前記基板の下方から前記UV光を照射する際、前記基板の下方に設置された遮光マスクを介して前記UV光を照射する、ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の微細パターン形成方法。
  8. 前記基板へ前記UV光を照射する際、照射に用いる前記UV光源を前記相対的な移動方向と垂直な基板幅方向に揺動させながら照射する、ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の微細パターン形成方法。
  9. 前記UV光源には、広がり角が5度以下にコリメートされた光源を用いる、ことを特徴とする請求項7に記載の微細パターン形成方法。
  10. 前記基板と前記基板の下方に設置された遮光マスクの間、および前記遮光マスクと前記基板を支持する支持台の間に、一定の厚みを有するスペーサー、又は微細な突起を有するフィルムを挿入する、ことを特徴とする請求項7に記載の微細パターン形成方法。
  11. 予め表面にUV硬化樹脂が塗布されたUV光を透過する基板と、
    前記基板を支持する支持台と、
    前記基板の上に配置された、所定の微細パターンが形成されたシート状の湾曲可能な薄板モールドと、
    前記薄板モールドの上方に配置され、前記基板を基準として上昇・降下が可能な第1押圧ロールと、
    前記基板の下方に設置されたUV光源と、を備え、
    前記支持台は、前記薄板モールドとともに前記第1押圧ロールに対して相対的に横方向に移動可能であり、
    前記第1押圧ロールが前記薄板モールドを押圧する際、前記薄板モールドの少なくとも一端側は、保持部材により前記UV硬化樹脂に対して持ち上げられている、ことを特徴とする微細パターン形成装置。
  12. 前記薄板モールドの他端側の所定位置において、前記薄板モールドは第2押圧ロールにより前記UV硬化樹脂に対して押圧されており、
    前記UV光源からのUV光は、前記第1押圧ロールと前記第2押圧ロールの間の前記UV硬化樹脂に対して照射される、ことを特徴とする請求項11に記載の微細パターン形成装置。
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