JP2014226865A - 画像形成装置、画像形成プログラム - Google Patents

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順 渡辺
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智子 深沢
哲美 中田
Tetsumi Nakada
哲美 中田
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Abstract

【課題】駆動回路の切替による印字画像のギャップを抑制する。
【解決手段】画像形成装置は、入力された画像データに基づいて、駆動するノズル数を算出する算出部と、立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が互いに異なる複数の駆動波形を格納する駆動波形格納部と、複数の前記駆動波形から出力する駆動波形を選択する際に用いられる前記ノズル数の第1閾値、及び第2閾値を格納する閾値格納部と、算出した前記ノズル数が前記第1閾値以上である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が長い方の駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値未満である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が短い方の駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値以上、前記第1閾値未満である場合に、現在選択している駆動波形を継続して選択する駆動波形選択部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成プログラムに関する。
インクジェット式の印刷装置は、インクを吐出する複数の吐出ノズルで構成された記録ヘッドをキャリッジに搭載し、このキャリッジを記録媒体の搬送方向に対し直交する方向に移動(主走査)しながら、インクを吐出することで、画像を形成する。この際、同時に吐出するノズルの数が変化すると、そのノズルを駆動する負荷(静電容量)も変化するため、このことに起因して様々な問題が生じる可能性がある。
例えば、駆動波形の立ち上がりや立ち下がり時間が変化し、インク滴の吐出速度が不安定となり、着弾位置がずれてしまうことがある。また、駆動波形が所望の波形に対してオーバーシュート、又はアンダーシュートしてしまい、サテライト(ミスト)が増加する場合もある。こうした問題を解決するために、例えば特許文献1においては、駆動回路を複数備え、駆動ノズル数によって使用する駆動回路を選択し、駆動能力を調整する方法が開示されている。この印刷装置にあっては駆動回路が並列に接続されている。そして、印刷装置は、電源装置から供給された電圧を所定の波形を有する駆動電圧に変換する出力回路ブロックと、記録データに基づいて記録素子の記録数を積算する記録データ積算手段と、記録データ積算出段によって求められた積算値に応じて、前記出力回路ブロックのオン抵抗値が所定値以下になるように、複数のドライブ回路の中から少なくとも1つのドライブ回路を選択するドライブ回路選択手段と、を備えている。
しかしながら、上述のように駆動回路を複数備え、駆動ノズル数によって使用する駆動回路を選択して切り替える場合、駆動回路を切り替える際に、切替のタイムラグに起因する印字画像のギャップが生じる可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印字画像のギャップを抑制することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入力された画像データに基づいて、駆動するノズル数を算出する算出部と、立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が互いに異なる複数の駆動波形を格納する駆動波形格納部と、複数の前記駆動波形から出力する駆動波形を選択する際に用いられる前記ノズル数の第1閾値、及び第2閾値を格納する閾値格納部と、算出した前記ノズル数が前記第1閾値以上である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が長い駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値未満である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が短い駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値以上、前記第1閾値未満である場合に、現在選択している駆動波形を継続して選択する駆動波形選択部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、駆動回路の切替による印字画像のギャップを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態の画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、実施形態の画像形成装置の各部位を制御するハードウェア、及びソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態の記録ヘッド駆動部の詳細な構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態の記録ヘッド制御部の詳細な機能構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態の記録ヘッド制御部から記録ヘッド駆動部への制御信号の遷移を示す図である。 図6は、実施形態の画像形成装置における主走査の速度の変化を示すグラフである。 図7は、実施形態の画像形成装置における記録ヘッドの主走査方向への移動速度とインク滴の着弾位置との関係を示す図である。 図8は、駆動波形と吐出されるインク滴の関係を示す図である。 図9は、実施形態の画像データのビット数と、吐出滴サイズとの関係を示す表である。 図10は、実施形態の駆動ノズル数が多い場合と少ない場合の電圧変化の違いを示すグラフである。 図11は、実施形態の駆動ノズル数が多い場合と少ない場合とで、選択される駆動波形の変化を示すグラフである。 図12は、実施形態の駆動波形を選択・切り替えすることによる着弾位置のずれを示す図である。 図13は、実施形態の駆動波形を切り替える際にヒステリシス特性を用いて制御する方法を示した図である。 図14は、実施形態の駆動波形を切り替える際にヒステリシス特性を用いて制御する方法の別例を示した図である。 図15は、実施形態の駆動波形を切り替える際にヒステリシス特性を用いて制御する方法の別例を示した図である。 図16は、実施形態の駆動ノズル閾値の設定テーブルの構成例を示す表である。 図17は、実施形態の記録ヘッドの向きごとの駆動波形と着弾位置のずれとの関係を示す図である。 図18は、実施形態のスキャン回数と、駆動ノズルの閾値、及び変化量の閾値との対応関係を規定する表である。
以下、本発明の画像形成装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置100は、キャリッジ1(稼動部)、ガイドロット2、主走査モータ3(駆動部)、プーリー4、主走査エンコーダ5、エンコーダセンサ6、副走査モータ7、記録ヘッド142、及びインク吐出ノズル10を備えている。キャリッジ1はガイドロット2で保持されており、主走査モータ3との間に設けられたプーリー4を介して主走査方向に走査される。
このキャリッジ1には、例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する記録ヘッド142が搭載されていて、記録ヘッド142に配列されたインク吐出ノズル10からインクが吐出される。キャリッジ1を主走査方向に移動させながら必要な位置でインク滴を吐出することによって記録媒体上に画像が形成される。
キャリッジ1の位置情報は筐体に固定された主走査エンコーダ5に等間隔で記録されたパターンを、キャリッジ1に固定されたエンコーダセンサ6で移動しながら読み取ってカウントを加算、及び減算することによって算出される。このような主走査方向のキャリッジ1の移動とインク吐出動作を1回行うことで、ノズル列の長さと同じ幅のバンドに対して画像を形成することができる。そして、1バンド分の画像形成が終了したら副走査モータ7が駆動されることにより記録媒体が副走査方向に移動され、再度1バンド分の画像形成動作をさせるように繰り返せば、記録媒体の任意の場所に画像を形成することができる。
図2は、上記の画像形成装置100の各部位を制御するハードウェア、及びソフトウェアの機能構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、ホストI/F105、記録ヘッド制御部110、主走査制御部120、及び副走査制御部130を備えている。CPU101は、画像形成装置100の全体制御をおこなうものであり、各種チップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
ROM102、及びRAM103は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリである。ROM102は、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM103は、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。画像形成装置100のハードウェア制御を行うファームウェアや記録ヘッドの駆動波形データはROM102に格納されており、ホストPC104から印刷ジョブ(画像データ)を受信すると、CPU101は画像データをRAM103に格納し、記録ヘッドが搭載されたキャリッジ1を主走査制御部120によって記録媒体上の任意の位置に移動させる。
ホストI/F105は、画像形成装置100が接続されるホストPC104との間のインターフェースとして機能し、ホストPC104との間でデータや指示命令の送受信を行う。記録ヘッド制御部110は、主走査エンコーダ5から得られるキャリッジ1の位置情報に連動し、RAM103に格納された画像データ、ROM102に格納された記録ヘッド駆動波形、及び制御信号を記録ヘッド駆動部141a〜141dに転送する。そして、
記録ヘッド駆動部141a〜141dは、記録ヘッド制御部110より転送されたデータをもとに、記録ヘッド142a〜142dを駆動し、インク滴を吐出させる。主走査制御部120は、主走査エンコーダ5からの情報をもとに主走査モータ3を駆動し、キャリッジ1を主走査方向に移動させる。副走査制御部130は、副操作エンコーダ160からの情報をもとに副走査モータ7を駆動し、キャリッジ1を副走査方向に移動させる。
図3は、記録ヘッド駆動部141の詳細な構成を示すブロック図である。記録ヘッド駆動部141は、アナログスイッチ144、レベルシフタ145、階調デコーダ146、データラッチ部147、シフトレジスタ148を備えている。また、図4は記録ヘッド制御部110の詳細な機能構成を示すブロック図である。図4に示されるように、記録ヘッド制御部110は、駆動マスクパターン出力部111、駆動波形格納部112、駆動ノズル数閾値格納部113、駆動ノズル数算出部114、駆動波形選択部115、履歴保持部116、画像データ転送部117を備えている。なお、これらの各部はソフトウェアであってもよいし、電子回路を用いたハードウェアで実現してもよい。
駆動波形格納部112は、複数の駆動波形データを格納する。駆動ノズル数算出部114は、画像データから同時に駆動するノズル数を算出する。駆動波形選択部115は、駆動ノズル数をもとに複数の駆動波形データから1つを選択する。駆動ノズル数閾値格納部113は、駆動波形選択に用いられる閾値が格納されており、レジスタなどのユーザが値を変更可能な記憶領域に閾値を格納している。履歴保持部116は、過去の駆動ノズル数の履歴や、過去に選択された駆動波形の履歴を保持する。駆動波形格納部112は、駆動波形データa、bの2種類の波形を格納し、駆動波形選択部115は、駆動ノズル数算出部114によって算出された駆動ノズル数によってどちらか一つの駆動波形を選択して出力する。駆動ノズル数算出部114は、吐出滴サイズ毎にカウンタを持ち、画像データ転送時のシリアルデータSDからカウントする。駆動ノズル数閾値は、少なくとも1つ以上の閾値であり、その値はレジスタ設定などで可変であることが望ましい。駆動波形選択部115は、駆動ノズル数算出部114からの駆動ノズル数、駆動ノズル数閾値、及び駆動マスクパターン出力部111、及び履歴保持部116の情報から、駆動波形格納部112にある複数の駆動波形から一つを選択して出力する。また、D/A変換部118は、駆動波形選択部115が選択した駆動波形をアナログ変換し、ヘッド駆動波形Vcomとして出力する。
図5は、記録ヘッド制御部110から記録ヘッド駆動部141への制御信号の遷移を示す図である。図5に示されるように、記録ヘッド制御部110は、記録ヘッド駆動部141に対し記録ヘッド142の駆動ノズル数(=アクチュエータ数)分のシリアルデータSDを画像データ転送クロックSCKによってシフトレジスタ148内に転送する(図5のt1)。次いで、転送が完了すると、記録ヘッド制御部110は、画像データラッチ信号SLnによりノズル毎のデータラッチ部147に記憶させる(t2)。
画像のデータラッチ後、記録ヘッド制御部110は、選択した駆動波形をアナログ変換したヘッド駆動波形Vcomを、各階調値のインク滴をノズルから吐出させるためにアナログスイッチ144へと出力する(t3)。このとき、ヘッド駆動マスクパターンMNが、階調制御信号としてヘッド駆動波形Vcomのタイミングに合わせて選択される。次いで、記録ヘッド駆動部141の階調デコーダ146は、記録ヘッド制御部110から送信されたヘッド駆動マスクパターンMNと、データラッチ部147に格納された画像データとを論理演算する。
そして、アナログスイッチ144が開閉することにより、記録ヘッド142内のアクチュエータは各ノズルで異なる駆動波形VoutNとなり、画像データに基づいたインク吐出が行われる。
図6は、画像形成装置における主走査の速度の変化を示すグラフである。主走査は、等速領域まで加速する加速区間、等速区間、印写終了位置から減速する減速区間、そして改行などが行われている間の停止区間に区分される。また、加速区間のあるタイミングAから、減速区間のあるタイミングBまでが、インクを吐出して記録用紙に画像形成を行う印字区間に該当する。印字区間に加速区間、及び減速区間を含むか、等速区間のみでの印字とするかは各印字モードで異なってくる。
図7は、画像形成装置における記録ヘッドの主走査方向への移動速度とインク滴の着弾位置との関係を示す図である。図7において、Vc、Vc2はキャリッジ1の主走査方向への移動速度を示す。Vjは記録ヘッド142から記録媒体へのインク滴の吐出速度を示す。Hjは記録ヘッド142と記録媒体との間の距離を示す。Xj、Xj2は主走査エンコーダ5のエッヂからインク滴着弾位置への距離を示す。
キャリッジ1が速度Vcで移動しながら記録ヘッド142からインク滴を速度Vjで吐出した場合、インク滴は着弾位置Xjに着弾する。この際、着弾位置Xjは以下の式で求められる。
Xj=(Hj/Vj)×Vc
上述の式から、キャリッジ速度VcがVc2に変化した場合、インク滴着弾位置XjもXj2に変化し、着弾位置ズレが発生する。同様に、Hj、Vjの変化もインク滴着弾位置Xjに影響を及ぼす。
図8は、駆動波形と吐出されるインク滴の関係を示す図である。記録ヘッド142に入力されるヘッド駆動波形Vcomは、複数の駆動パルスの集まりで構成されており、駆動パルスの組み合わせによって、各ノズルの画像データに対する吐出インク滴のサイズが決定される。すなわち、駆動波形選択部115が、それぞれの駆動パルス毎にいずれの駆動波形を選択するかによって、吐出インク滴のサイズが決定される。本実施形態では、画像データが2bitの場合を示しており、1〜4の4つの駆動パルスが選択可能である。駆動パルス(1)に相当する駆動波形が選択された場合、記録ヘッド142は微駆動されインク滴は吐出されないため、滴サイズは0となる。駆動パルス(4)に相当する駆動波形が選択されると、滴サイズ1の小滴が形成される。駆動パルス(3)、および(4)に相当する駆動波形が選択されると、滴サイズ2の中滴が形成される。駆動パルス(2)、(3)、及び(4)に相当する駆動波形が選択されると、滴サイズ3の大滴が形成される。
このヘッド駆動波形Vcomにおいては、駆動パルスの立ち上がり、及び立ち下がり時間に影響を及ぼす駆動ノズル数は、駆動パルス毎に異なることとなる。そのため、駆動波形を選択するタイミングの単位は、駆動パルス単位であることが望ましい。
図9は、画像データと吐出されるインク滴の関係を示す表である。図9に示されるように、画像データが上位ビットと下位ビットの2bitの場合、上位ビットと下位ビットの値の組み合わせによって、滴サイズを4種類のいずれかに選択することができる。
図10は、駆動ノズル数と駆動パルスとの関係を示す図である。図10(a)は、駆動ノズル数が少ない場合、図10(b)は駆動ノズル数が多い場合をそれぞれ示している。図10に示されるように、駆動するノズルの数が多い場合と少ない場合で、選択される駆動波形が変化するにともない、アクチュエータの負荷(静電容量)も変化してしまう。負荷が変動すると、ヘッド駆動波形Vcomの立ち上がり、及び立ち下がり時間が変化する。駆動波形Vcomの立ち上がり、及び立ち下がり時間が変化すると、駆動パルスのLow幅がtL1からtL2へと変化してしまう。駆動パルスのLow幅tLが変化すると、記録ヘッド142から記録媒体へのインク滴の吐出速度Vjが変化する。そして、吐出速度Vjが変化すると、インク滴着弾位置Xjが変動してしまい、印刷画質が劣化する。すなわち、印刷画質の劣化の原因は、駆動ノズル数が変化することによって駆動波形の切替が起こることによって発生するものである。以下、ノズル数の変化に伴う駆動波形の変化について説明する。
図11は、ノズル数にあわせて選択される駆動波形の例を示す図である。図11に示されるように、駆動波形aは、駆動ノズル数が少ない場合に適した駆動波形データであり、駆動波形bは駆動ノズル数が多い場合に適した駆動波形データである。駆動波形aと、駆動波形bとでは、立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が互いに異なっている。駆動パルス(1)、および(2)は駆動波形a、駆動パルス(3)、および(4)は駆動波形bを選択してD/A変換部118に出力することで、記録ヘッド駆動波形Vcomは従来よりも駆動ノズル数の影響を少なくすることができる。すなわち、駆動ノズル数が多い駆動パルス(3)、(4)にあっては、駆動パルスのLow幅の変化が少ない駆動波形を選択することで、着弾位置のずれを抑制している。
しかしながら、ノズル数が多いときに駆動波形を切り替えることで、インクの着弾位置のずれを抑制することはできるが、一方で駆動波形の切替に起因する着弾位置のずれも派生する。図12は、駆動波形を選択・切り替えすることによる着弾位置のずれを示す図である。駆動ノズル数の閾値をたとえば200とし、駆動ノズル数が200未満の場合は駆動波形aを使用し、駆動ノズル数が200以上の場合は駆動波形bを使用するものとする。駆動ノズル数が199ノズルの場合と200ノズルの場合では、図10に示したように、アクチュエータの負荷(静電容量)の変化は微小であるにもかかわらず、駆動波形が切り替わるため、インク滴の速度が変わり、着弾位置に相対的な差が発生し、印字画像にギャップが生じる。このように駆動ノズル数の変動が小さいにもかかわらず、駆動ノズル数閾値をまたぐ回数が多い画像データ(グラデーション、閾値付近の中間濃度の画像など)では駆動波形切り替わりが悪影響を及ぼす場合もある。そこで、本実施形態では駆動波形の切替に起因する着弾位置のずれを抑制するために、各種制御が行われており、以下その詳細について説明する。
図13は、駆動波形を切り替える際にヒステリシス特性を用いて制御する方法を示した図である。図13に示されるように、算出された駆動ノズル数が190未満の場合には、波形選択部115は、駆動波形aへと切り替える。また、算出された駆動ノズル数が210以上の場合には、駆動波形選択部115は、駆動波形bへと切り替える。また、駆動ノズル数が190以上210未満の場合には、駆動波形選択部115は、前回の駆動波形を維持するようにしている。したがって、図13の場合、駆動ノズル数閾値格納部113には、第1閾値として210、第2閾値として190の値がそれぞれ格納されている。すなわち、閾値を即座に切り替えるのではなく、前回の駆動波形の履歴に基づき選択されるヒステリシス特性を持たせることで、吐出回数に応じて駆動波形を切り替える制御を実施しつつ、微小な濃度変化に対する駆動波形の切り替え回数を削減することが可能となる。
図14は、駆動波形の別の選択方法を示す図である。図14に示されるように、前回の吐出からの駆動ノズル数の変化量を駆動波形切り替えの条件に加えている。具体的には、駆動ノズル数が150以上250未満である場合に、駆動ノズル数の変化量が50以上の増加した場合は、駆動波形bを選択するものとしている。また、駆動ノズル数が150以上250未満である場合に、駆動ノズル数の変化量が−50未満の減少であった場合は、駆動波形aを選択するものとしている。この場合、複数の閾値の中間領域(駆動ノズル数が150以上、250未満)において、駆動ノズル数が大きく変化したタイミングに合わせて駆動波形を切り替えることにより、逆に駆動ノズル数の変化が小さい場合には、駆動波形を切り替えないことで印刷ギャップを小さくすることが可能である。また、印字画像の濃度が大きく変化している領域に合わせて駆動波形を切り替えることになるため、ギャップが目立ちにくくなるというメリットもある。なお、このような制御方法を実現するためには、前回の駆動ノズル数の履歴を保持しておく必要があり、前回の駆動パルスにおいて算出された駆動ノズル数と、今回の駆動パルスにおいて算出された駆動ノズル数との差分を計算しなければならない。本実施形態では、履歴保持部116にて当処理を行うこととする。
図15は、駆動波形の別の選択方法を示す図である。図15では、駆動ノズル数変化量の閾値を傾斜させている。すなわち、変化後の駆動ノズル数が多いほど、駆動波形をbに切り替える際の駆動ノズル数変化量の閾値(第3閾値)が低くなり、より少ないノズル数の変化(増加)で駆動波形aから駆動波形bに切替される。また変化後の駆動ノズル数が少ないほど、駆動波形をaに切り替える際の駆動ノズル数変化量の閾値(第4閾値)が高くなり、より少ないノズル数の変化(減少)で駆動波形bから駆動波形aへと切替される。なお、第3閾値、及び第4閾値の変更は、駆動波形選択部115により行われる。したがって、本来は駆動波形b(a)を選択すべきである駆動ノズル数200以上(未満)の領域であっても、駆動波形a(b)を選択してしまう可能性を抑制することができるようになる。
図16は、駆動ノズル閾値の設定テーブルの構成例を示す表である。図16では、ヘッドの主走査方向が順方向の場合と逆方向の場合で駆動ノズル閾値・駆動ノズル数変化量閾値を別々の値に設定している。ギャップが発生する位置が、ヘッドの移動向きにかかわらす同一の位置であると、図17のとおり順方向ではドットが密になる位置で、逆方向では粗となるため、ギャップが目立つようになる。そのため、図16のとおり、ギャップの発生する位置をずらし、画像への影響を低減させる。
図18では、記録ヘッドのスキャン回数に応じて駆動ノズル閾値・駆動ノズル数変化量閾値を別々の値に設定している。インクジェットの制御では、同一の領域を複数回のスキャンで印字することがある(インターリーブ)。このような制御を行う場合、スキャンごとにギャップの位置を散らすことにより、ギャップが目立ちにくくなる。なお、パラメータの組み合わせの数は、インターリーブ数と同数であることが望ましい。
なお、駆動ノズル閾値や、駆動ノズル数変化閾値は、主走査方向位置、印字モードに応じて、別の値を用いるようにしてもよい。例えば、主走査方向の全長を複数の区間に分割し、隣接する区間ごとに異なる駆動ノズル閾値や、駆動ノズル数変化閾値を予め設定しておけば、隣接する区間でギャップの発生位置を散らすことができるようになる。また、印字モードには、ドット間隔が大きいモードと小さいモードがあるが、ドット間隔が大きいモードの場合、駆動ノズル数変化量閾値を小さくするようにする。一方、ドット間隔が小さいモードの場合、駆動ノズル数変化量閾値を大きくするようにする。また、駆動波形が切り替わるごとに、駆動ノズル閾値や駆動ノズル数変化量閾値を切り替えてもよい。
なお、本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像形成装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の装置で実行されるプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明したが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
1 キャリッジ
2 ガイドロット
3 主走査モータ
4 プーリー
5 主走査エンコーダ
6 エンコーダセンサ
7 副走査モータ
10 インク吐出ノズル
100 画像形成装置
104 ホストPC
105 ホストI/F
110 記録ヘッド制御部
111 駆動マスクパターン出力部
112 駆動波形格納部
113 駆動ノズル数閾値格納部
114 駆動ノズル数算出部
115 駆動波形選択部
116 履歴保持部
117 画像データ転送部
118 D/A変換部
120 主走査制御部
130 副走査制御部
141 記録ヘッド駆動部
142 記録ヘッド
144 アナログスイッチ
145 レベルシフタ
146 階調デコーダ
147 データラッチ部
148 シフトレジスタ
160 副操作エンコーダ
特開2008−254204号公報

Claims (10)

  1. 入力された画像データに基づいて、駆動するノズル数を算出する算出部と、
    立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が互いに異なる複数の駆動波形を格納する駆動波形格納部と、
    複数の前記駆動波形から出力する駆動波形を選択する際に用いられる前記ノズル数の第1閾値、及び第2閾値を格納する閾値格納部と、
    算出した前記ノズル数が前記第1閾値以上である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が長い駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値未満である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が短い駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値以上、前記第1閾値未満である場合に、現在選択している駆動波形を継続して選択する駆動波形選択部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 算出された前記ノズル数の履歴を保持し、今回算出された前記ノズル数と前回算出された前記ノズル数との変化量を算出する履歴保持部を更に備え、
    前記閾値格納部は、駆動される前記ノズル数の変化量の閾値である第3閾値、及び第4閾値を格納し、
    前記駆動波形選択部は、算出した前記ノズル数が前記第1閾値以上であって、前記変化量が所定の第3閾値より少ない場合には、現在選択している駆動波形を継続して選択し、算出したノズル数が前記第2閾値未満であって、前記変化量が所定の第4閾値より多い場合に、現在選択している駆動波形を継続して選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動波形選択部は、算出された前記ノズル数が多いほど、前記第3閾値を低く設定し、算出された前記ノズル数が少ないほど、前記第4閾値を高く設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記閾値格納部は、値を変更可能なレジスタに各閾値を格納する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1閾値、第2閾値、第3閾値、及び第4閾値の少なくとも1つは、記録ヘッドの移動向き毎に異なる値が設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1閾値、第2閾値、第3閾値、及び第4閾値の少なくとも1つは、記録ヘッドのスキャン回数に応じて異なる値が設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1閾値、第2閾値、第3閾値、及び第4閾値の少なくとも1つは、記録ヘッドの主走査方向における位置に応じて異なる値が設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記第3閾値、及び第4閾値の少なくとも1つは、印字モードにおいて設定されているドット間隔に応じて異なる値が設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 駆動波形選択部は、前記駆動波形を変更した際に、前記第1閾値、第2閾値、第3閾値、及び第4閾値の少なくとも1つ変更する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  10. コンピュータを
    入力された画像データに基づいて、駆動するノズル数を算出する算出部と、
    立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が互いに異なる複数の駆動波形を格納する駆動波形格納部と、
    複数の前記駆動波形から出力する駆動波形を選択する際に用いられる前記ノズル数の第1閾値、及び第2閾値を格納する閾値格納部と、
    算出した前記ノズル数が前記第1閾値以上である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が長い駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値未満である場合に、複数の前記駆動波形から前記立ち上がり時間、及び立ち下がり時間が短い駆動波形を選択し、算出したノズル数が前記第2閾値以上、前記第1閾値未満である場合に、現在選択している駆動波形を継続して選択する駆動波形選択部と、
    として機能させるための画像形成プログラム。
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