JP2014226202A - 水加熱容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】結露水の発生及び漏出を抑制し得ると共に、安全性を一層向上し得る水加熱容器を提供する。
【解決手段】加熱対象の水を貯留する有底筒状の貯留部1と、貯留部1内の水を加熱する電気式の加熱機構と、当該加熱機構の加熱により貯留部1内の水から発生する蒸気を温度検知部Cに導く検知用蒸気流路12と、貯留部1内の蒸気を蒸気導出口に導く導出用蒸気流路14と、加熱機構への通電を許容する通電状態と遮断する通電遮断状態とに切り換え自在なスイッチ機構Dとを備えた水加熱容器であって、温度検知部Cが所定の設定温度に加熱されるのに伴って、検知用蒸気流路12を蒸気が通流するのを許容する蒸気通流状態から蒸気が通流するのを遮断する又は制限する蒸気遮断状態に切り換わるように作動する蒸気遮断機構Eが設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、加熱対象の水を貯留する有底筒状の貯留部と、貯留部内の水を加熱する電気式の加熱機構と、当該加熱機構の加熱により貯留部内の水から発生する蒸気を温度検知部に導く検知用蒸気流路と、貯留部内の蒸気を蒸気導出口に導く導出用蒸気流路と、加熱機構への通電を許容する通電状態と遮断する通電遮断状態とに切り換え自在なスイッチ機構とを備えた水加熱容器に関する。
かかる水加熱容器は、貯留部内に入れた水を加熱機構で加熱するものであり、具体例としては、電気ケトルや電気ポット等が挙げられる。
そして、加熱機構により貯留部内の水が加熱されることにより、貯留部内で発生した蒸気は、導出用蒸気流路を通して蒸気導出口に導かれて外部に排出されると共に、検知用蒸気流路を通して温度検知部に導かれて温度検知部が加熱され、その温度検知部により温度が検知される。ちなみに、温度検知部の温度検知情報は、例えば、スイッチ機構を通電状態から通電遮断状態に切り換えるタイミングに用いられる。
このような水加熱器において、従来は、温度検知部が100℃近傍に設定された設定温度に加熱されるのに伴って、スイッチ機構が通電状態から通電遮断状態に切り換えられるように構成されていた。
つまり、貯留部内の水が沸騰すると、加熱機構への通電が自動的に遮断されるので、便利に使用できるようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−82383号公報
しかしながら、従来の水加熱容器では、温度検知部が設定温度に加熱された以降も、貯留部内で発生した蒸気が検知用蒸気流路を通流して温度検知部に流れるので、検知用蒸気流路や温度検知部等で蒸気が結露して結露水が発生し、発生した結露水が外部に漏出する虞があった。又、検知用蒸気流路を蒸気が通流する時間が長くなるので、水加熱容器の外郭の温度が上昇する虞があり、安全性を一層向上する上で改善の余地もあった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、結露水の発生及び漏出を抑制し得ると共に、安全性を一層向上し得る水加熱容器を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る水加熱容器は、加熱対象の水を貯留する有底筒状の貯留部と、前記貯留部内の水を加熱する電気式の加熱機構と、当該加熱機構の加熱により前記貯留部内の水から発生する蒸気を温度検知部に導く検知用蒸気流路と、前記貯留部内の蒸気を蒸気導出口に導く導出用蒸気流路と、前記加熱機構への通電を許容する通電状態と遮断する通電遮断状態とに切り換え自在なスイッチ機構とを備えた水加熱容器であって、その特徴構成は、
前記温度検知部が所定の設定温度に加熱されるのに伴って、前記検知用蒸気流路を蒸気が通流するのを許容する蒸気通流状態から蒸気が通流するのを遮断する又は制限する蒸気遮断状態に切り換わるように作動する蒸気遮断機構が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、温度検知部が所定の設定温度に加熱されると、蒸気遮断機構が蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換わって、検知用蒸気流路内における蒸気の通流が遮断又は制限されるので、温度検知部が設定温度になった後に、蒸気が検知用流路内に流入することを防止できる。これにより、検知用蒸気流路や温度検知部で結露水が発生するのが抑制されることに加えて、水加熱容器の外郭の温度が上昇するのも抑制される。
従って、結露水の発生及び漏出を抑制し得ると共に、安全性を一層向上し得る水加熱容器を提供することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記蒸気遮断機構が、前記検知用蒸気流路における前記貯留部内の蒸気の導入口又は前記導入口の近傍にて、蒸気の通流を遮断する又は制限するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、蒸気遮断機構が蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換わると、検知用蒸気流路における貯留部内の蒸気の導入口又は導入口の近傍にて、蒸気の通流が遮断又は制限されるので、温度検知部が設定温度になった後に、蒸気が検知用流路内に流入することをより確実に防止できる。これにより、検知用蒸気流路や温度検知部で結露水が発生するのが更に抑制され、水加熱容器の外郭の温度が上昇するのも更に抑制される。
従って、結露水の発生及び漏出を更に抑制することができると共に、安全性も更に向上することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記スイッチ機構が、機械式にて構成されると共に、前記温度検知部が前記設定温度に加熱されるのに伴って、前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられるように構成され、
前記蒸気遮断機構が、前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換わるのに連動して、前記蒸気通流状態から前記蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、温度検知部が設定温度に加熱されるのに伴って、スイッチ機構が通電状態から通電遮断状態に切り換えられ、そのようにスイッチ機構が通電状態から通電遮断状態に切り換わるのに連動して、蒸気遮断機構が蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられる。
つまり、温度検知部が設定温度に加熱されると、加熱機構への通電が自動的に遮断されて貯留部内の湯水の加熱が自動的に終了すると共に、検知用蒸気流路内における蒸気の通流が遮断又は制限されるので、利便性を向上することができる。
従って、利便性を向上しながら、結露水の発生及び漏出を抑制すると共に、安全性を一層向上することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記蒸気遮断機構を前記蒸気遮断状態に保持するように付勢する付勢手段が設けられ、
前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換わるのに連動して、前記蒸気遮断機構が、前記付勢手段の付勢力によって前記蒸気通流状態から前記蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、スイッチ機構が通電状態から通電遮断状態に切り換わるのに連動して、蒸気遮断機構が付勢手段の付勢力によって蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられるので、蒸気遮断状態での検知用蒸気流路における蒸気の通流の遮断又は制限が確実に実行される。
従って、結露水の発生及び漏出を確実に抑制すると共に、安全性を確実に向上することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記温度検知部が、前記設定温度に加熱されると変形するバイメタルを備えて構成され、
前記スイッチ機構が、前記バイメタルが前記設定温度に加熱されて変形するのに連動して、前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、設定温度に加熱されると変形するバイメタルを用いて、スイッチ機構を通電状態から通電遮断状態に切り換え、それに連動させて蒸気遮断機構を蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えるので、スイッチ機構及び蒸気遮断機構を切り換えるための構成を簡略化して、コストダウンを図ることができる。
従って、低廉化を図りながら、結露水の発生及び漏出を抑制すると共に、安全性を一層向上することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記貯留部が、容器本体内に装備され、
前記温度検知部及び前記スイッチ機構が、前記貯留部の底部と前記容器本体の底部との間の空間に設けられ、
前記スイッチ機構を前記通電遮断状態から前記通電状態に切り換えるスイッチ切換機構が、前記容器本体の上部に設けられた押ボタンと、前記押ボタンが押し操作されたときの前記押ボタンの動きにより前記スイッチ機構を前記通電遮断状態から前記通電状態に切り換え、且つ、前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられるのに伴って前記押ボタンを元の位置に戻すように、前記押ボタンと前記スイッチ機構とを連結するリンク機構とを備えて構成され、
前記蒸気遮断機構が、前記押ボタンが押し操作されたときの前記押ボタンの動きにより、前記蒸気遮断状態から前記蒸気通流状態に切り換えられ、且つ、前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられたときの前記リンク機構の作用による前記押ボタンの動きにより、前記蒸気通流状態から前記蒸気遮断状態に切り換えられるように構成され、
前記リンク機構が、前記押ボタンに連結されるボタン側リンク部と前記スイッチ機構に連結されるスイッチ側リンク部とを、互いに枢支連結された状態で備えて構成され、
前記ボタン側リンク部が、前記貯留部の側部と前記容器本体の側部との間の空間に設けられている
点にある。
上記特徴構成によれば、押ボタンを押すと、リンク機構の作用により、スイッチ機構が通電遮断状態から通電状態に切り換えられると共に、押ボタンの動きにより、蒸気遮断機構が蒸気遮断状態から蒸気通流状態に切り換えられる。
又、温度検知部が設定温度に加熱されて、スイッチ機構が通電状態から通電遮断状態に切り換えられるのに伴って、リンク機構の作用により、押ボタンが元の位置に戻され、その押ボタンの動きにより、蒸気遮断機構が蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられる。
ここで、押ボタンは、使用者が操作し易いように、容器本体の上部に設けられるのが好ましい。
そこで、温度検知部及びスイッチ機構を貯留部の底部と容器本体の底部との間の空間に設け、リンク機構を構成するボタン側リンク部を貯留部の側部と容器本体の側部との間の空間に設けることにより、容器本体の外形をコンパクトに構成しながらも、容器本体と貯留部との間の空間を有効利用して、本願発明を実行するための部材を配設することができる。
従って、水加熱容器の小型化を図りながら、結露水の発生及び漏出を抑制すると共に、安全性を一層向上することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記ボタン側リンク部が、当該ボタン側リンク部と前記スイッチ側リンク部とを枢支連結する軸心方向に対して、垂直方向に直線状に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ボタン側リンク部が当該ボタン側リンク部とスイッチ側リンク部とを枢支連結する軸心方向に対して、垂直方向に直線状に構成されているので、ボタン側リンク部の成形加工時に、その形状が変形する可能性が少なくなる。これにより、リンク機構の動きがスムーズになるので、蒸気遮断機構を正確に動作させることができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記容器本体の側部の外面に、中空状のハンドルが、その上下両端が前記容器本体の側部の外面に連なる形態で備えられ、
前記ハンドル内の下端側の箇所に、前記容器本体内と前記ハンドル内との連通を遮断する遮断壁が設けられている点にある。
温度検知部が貯留部の底部と容器本体の底部との間の空間に設けられているので、その空間の温度が上昇し易い。
上記特徴構成によれば、ハンドル内の下端側の箇所に設けられた遮断壁により、貯留部の底部と容器本体の底部との間で発生した熱気(蒸気を含む)がハンドル内に上昇するのが遮蔽されるので、ハンドルの温度が上昇するのが抑制される。
従って、ハンドルの温度が上昇するのが抑制されるので、使用者が違和感なく安全にハンドルを把持することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記検知用蒸気流路と前記ボタン側リンク部とが、前記貯留部の側部と前記容器本体の側部との間の空間に、前記検知用蒸気流路が前記貯留部側に位置する状態で並設されている点にある。
上記特徴構成によれば、ボタン側リンク部により、貯留部の外面や検知用蒸気流路からの輻射熱が容器本体に照射されるのが遮蔽されるので、容器本体の温度が上昇するのが抑制される。ちなみに、貯留部の側部と容器本体の側部との間の空間において、検知用蒸気流路とボタン側リンク部とを並設する部分を、特に、貯留部の側部と容器本体の側部におけるハンドルが備えられた部分との間に対応する部分とすると、輻射熱がハンドルに照射されるのが遮蔽されるので、容器本体に加えて、ハンドルの温度が上昇するのが抑制される。
従って、容器本体の温度が上昇するのが抑制されるので、使用者が違和感なく安全に水加熱容器を使用することができ、特に、ハンドルの温度が上昇するのを抑制するようにする場合は、使用者が違和感なく安全にハンドルを把持することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記貯留部内に連通する共通蒸気流路が設けられて、当該共通蒸気流路の下流側に、前記検知用蒸気流路及び前記導出用蒸気流路が分岐接続され、
前記検知用蒸気流路の流路横断面積が、前記導出用蒸気流路の流路横断面積よりも広くなるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、貯留部内で発生した蒸気のうち、検知用蒸気流路を通流する分の方が導出用蒸気流路を通流する分よりも多くすることができ、貯留部内の湯水の加熱状態が温度検知部が設定温度に加熱されるべき状態(例えば、沸騰状態)になった後、温度検知部が実際に設定温度に加熱されるまでの応答性が向上するので、蒸気遮断機構を蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換える応答性を向上することができる。
従って、結露水の発生及び漏出を更に抑制することができると共に、安全性を更に向上することができる。
本発明に係る水加熱容器の更なる特徴構成は、前記検知用蒸気流路が、前記貯留部の外面と当該外面に当て付けて設けられた検知用流路形成体との間に形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、貯留部内の湯により、検知用蒸気流路内の温度低下が抑制されるので、蒸気遮断機構が蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換わった後において、検知用蒸気流路内での結露が抑制される。
従って、結露水の発生及び漏出を更に抑制することができる。
電気ケトルの外観を示す斜視図 ケトル本体が電源プレートから持ち上げられた状態での電気ケトルの斜視図 ケトル本体の縦断側面図 ケトル本体の蓋体周辺の縦断側面図 蓋カバーを省略した状態でのケトル本体の上方から見た分解斜視図 蓋体及び本体ボディを省略した状態でのケトル本体の後方から見た斜視図 蒸気遮断機構及びスイッチ切換機構の作用を説明する要部の縦断側面図 蒸気遮断機構及びスイッチ切換機構の作用を説明する要部の縦断側面図
以下、図面に基づいて、本発明を電気ケトル(水加熱容器の一例)に適用した場合の実施形態を説明する。
図2に示すように、電気ケトルは、電源プレートSとケトル本体Kとを備えて構成されている。
電源プレートSは、概略円盤状に構成され、その上面の中心部に給電機構Psが備えられている。
図1〜図3に示すように、ケトル本体Kは、上部が開口し、加熱対象の湯水を貯留する有底筒状の内容器(貯留部の一例)1を内部に有する本体ボディ(容器本体の一例)2と、本体ボディ2の概略円形の上部開口3(内容器1の上部開口にて形成される)を開閉自在で、外周部に注ぎ口4を有する蓋体5等とを備えて構成されている。
更に、本体ボディ2内には、内容器1内の湯水を加熱する電熱ヒータ6(電気式の加熱機構の一例)等が設けられ、本体ボディ2の底部の外面には、電源プレートSの給電機構Psから出力される電力を受電可能な受電機構Prが設けられている。
そして、ケトル本体Kを電源プレートSに載置すると、給電機構Psと受電機構Prとが電気的に接続されて、給電機構Psから受電機構Prを介して電熱ヒータ6等に給電されて、内容器1内の湯水が加熱される構成となっている。
図1〜図3に示すように、蓋体5は、その主要部分が概略円盤状に構成され、注ぎ口4は、蓋体5における概略円盤状の主要部分の外周部に径方向外方に突出する状態で設けられている。
蓋体5は、周方向における所定の相対位置関係で、本体ボディ2の上部開口3に着脱自在に構成され、蓋体5が本体ボディ2の上部開口3に装着されることにより、上部開口3が閉じられる。そして、蓋体5が装着された状態で、上面視における注ぎ口4を前方側とする前後方向において、本体ボディ2における後方側に対応する位置に、ハンドル7が設けられている。又、蓋体5には、蓋体5が本体ボディ2の上部開口3に装着された状態で、蓋体5を本体ボディ2に保持するための左右一対のフック部材8が設けられている。
更に、図3及び図4に示すように、蓋体5には、内容器1内の湯水を注ぎ口4に注出する注出路9と、当該注出路9を開閉する弁機構Bと、当該弁機構Bを開閉操作する弁開閉操作部材10と、蓋体5の上方に配置されて、注ぎ口4の上方に当接して当該注ぎ口4の上方を覆う注ぎ口閉状態と注ぎ口4から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材11とが設けられている。
図3及び図6に示すように、本体ボディ2には、蒸気検知部(温度検知部の一例)C、電熱ヒータ6への通電を許容する通電状態と遮断する通電遮断状態とに切り換え自在なスイッチ機構Dが設けられている。
又、電熱ヒータ6の加熱により内容器1内の湯水が沸騰して発生する内容器1内の蒸気を蒸気検知部Cに導く検知用蒸気流路12が、蓋体5と本体ボディ2とにわたって設けられ、更に、内容器1内の蒸気を蒸気導出口13に導く導出用蒸気流路14が、蓋体5に設けられている。
そして、図6〜図8に示すように、蒸気検知部Cが所定の設定温度に加熱されるのに伴って、検知用蒸気流路12を蒸気が通流するのを許容する蒸気通流状態から蒸気が通流するのを遮断する蒸気遮断状態に切り換わるように作動する蒸気遮断機構Eが設けられている。本実施形態では、設定温度が100℃近傍の温度に設定されて、蒸気検知部Cが設定温度に加熱されることにより、蒸気を検知するように構成されている。
又、本実施形態では、スイッチ機構Dが、機械式にて構成されると共に、蒸気検知部Cが設定温度に加熱されるのに伴って、通電状態から通電遮断状態に切り換えられるように構成され、そのスイッチ機構Dを通電遮断状態から通電状態に切り換えるスイッチ切換機構Fが設けられている。
そして、蒸気遮断機構Eが、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換わるのに連動して、蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されている。
以下、電気ケトルの各部について、説明する。
先ず、内容器1及び本体ボディ2について、説明する。
図3に示すように、内容器1は、上方側の内容器上部と下方側の内容器下部との間に、それらよりも小径の首部を備えた形状に構成されている。
図1〜図3に示すように、本体ボディ2は、内容器1における内容器上部の上下方向の中間部から下方の部分を全体にわたって覆うように構成されている。つまり、内容器1における内容器上部の上部側の部分が、本体ボディ2から外部に露呈している。
次に、蓋体5の主要部について、説明する。
図3及び図4に示すように、蓋体5は、本体ボディ2の上部開口3に着脱自在な蓋本体15と、この蓋本体15に上方から被さる蓋カバー16とを備えて構成されている。蓋本体15及び蓋カバー16夫々の主要部分は、平面視での外形形状が概略円形状になるように構成されている。
蓋本体15内には、その下面(蓋本体15が本体ボディ2の上部開口3に装着された状態において、蓋本体15における内容器1内に臨む面)に開口する弁機構Bの弁室18が設けられ、更に、蓋本体15には、概略筒状の注ぎ口形成部材17が、基端が弁室18に連通し且つ先端側ほど上位に位置する斜め上向き姿勢で径方向外方に突出する状態で設けられている。
この注ぎ口形成部材17の先端面は、ケトル本体Kが水平な台上に載置された状態で、略水平状となるように、注ぎ口形成部材17の軸心に対して傾斜している。
又、図5にも示すように、注ぎ口形成部材17は、先端からの軸心方向視で、下方側に対応する部分が概略V字状に尖った形状に構成されている。
そして、ケトル本体Kが水平な台上に載置された状態で、注ぎ口形成部材17の先端開口が略垂直方向上方を向くようになり、この注ぎ口形成部材17の先端開口により、前端側がV字状に尖った形状の注ぎ口4が形成される。
又、弁室18と注ぎ口形成部材17とにより、注出路9が形成される。
次に、弁機構B及び弁機構Bを開閉するための構成について、説明する。
図3及び図4に示すように、弁機構Bは、蓋本体15に設けられ、その弁機構Bは、前述の弁室18と、その弁室18における蓋本体15の下面での開口部の縁部にて機能させる弁座19と、上下方向に移動自在で、上方に移動して弁座19に当接した状態で湯水の流出を阻止する弁体20と、この弁体20を上方側(即ち、閉状態側)に付勢するスプリング21とを備えて構成されている。
注ぎ口開閉部材11は、細長状に構成され、注ぎ口開閉部材11が、長手方向を前後方向に沿わせて、長手方向の中間箇所が蓋カバー16の上部に左右方向に沿う注ぎ口開閉軸心A1にて枢支された状態で、蓋体5の上方に配置されている。
そして、注ぎ口開閉部材11における前後方向の後端側の操作部11aを上下方向に移動操作することにより、注ぎ口開閉部材11における前後方向の前端側の蓋部11bが上下方向に揺動して、注ぎ口4の上方に当接して被さる注ぎ口閉状態と注ぎ口4から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換えられるように構成されている。
更に、蓋体5の蓋本体15には、注ぎ口開閉部材11の操作部11aが上下方向に移動操作されて、注ぎ口開閉部材11が注ぎ口閉状態と注ぎ口開状態とに切り換え操作されるのに伴って、弁機構Bを開閉操作するように注ぎ口開閉部材11と弁機構Bとを連結する弁開閉レバー22が設けられている。
弁開閉レバー22は、弁体20の後方側において、前後方向の中間部が左右方向に沿う弁開閉軸心A2にて枢支された状態で設けられている。
弁開閉レバー22の前端部の作用部22aが、弁体20の上方に位置し、後端部の係止部22bが、注ぎ口開閉部材11における注ぎ口開閉軸心A1での枢支箇所よりも前方側の箇所から下方に突出する引っ掛け部11cにより持ち上げ可能に配置されている。
そして、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押すのに伴って、注ぎ口開閉部材11の引っ掛け部11cによって弁開閉レバー22の係止部22bが上方に持ち上げられると共に、作用部22aが下方に移動され、作用部22aにより弁体20がスプリング21の付勢力に抗して下方に押し下げられて、弁機構Bが開弁されるように構成されている。又、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押す力を開放すると、スプリング21の付勢力により弁体20が上昇して弁機構Bが閉弁されると共に、注ぎ口開閉部材11の操作部11aが上方に戻るように構成されている。
つまり、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押して、注ぎ口開閉部材11の蓋部11bを注ぎ口4から上方に離間させて、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口閉状態から注ぎ口開状態に切り換えるのに連動して、弁機構Bが開弁され、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押す力を開放すると、注ぎ口開閉部材11の蓋部11bが下方に移動して注ぎ口4の上方に被さって、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口開状態から注ぎ口閉状態に切り換えることができると共に、弁機構Bを閉弁することができる。
従って、注ぎ口開閉部材11が、弁開閉操作部材10に兼用されるように構成されている。
次に、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14について、説明する。
図3〜図5に示すように、蓋体5の蓋本体15には、並列に設けられた2個の転倒止水弁Gを介して内容器1から蒸気が流入する共通蒸気流路23が設けられ、共通蒸気流路23の下流側に、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14が分岐接続されている。
図4及び図5に示すように、蓋本体15における弁室18の後方に隣接して、下方に窪む状態の錘体収納用窪み部24が2つ左右方向に並べて設けられ、2つの錘体収納用窪み部24の上方が封止部材25を介して仕切り体26で覆われ、更に、仕切り体26の上方が共通蒸気流路形成体27にて覆われている。
各錘体収納用窪み部24の底面には、内容器1から蒸気が流入する蒸気流入孔28が形成され、仕切り体26には、2つの錘体収納用窪み部24に対して各別に開口する2つの蒸気流出孔29が形成されている。2つの錘体収納用窪み部24とそれらの上方を覆う仕切り体26により、夫々が蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29を有する錘体収納室30が2室形成され、各錘体収納室30には、球状の錘体31が収納されている。
そして、各転倒止水弁Gは、蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29を有する錘体収納室30と、錘体収納室30に収納された錘体31とにより構成される。
つまり、ケトル本体Kが転倒していない正常状態では、錘体31が錘体収納室30の底面で受けられて、錘体収納室30の天井面(即ち、仕切り体26)から離間した状態となり、蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29が開放されて、内容器1からの蒸気が錘体収納室30を通過可能となる。
ケトル本体Kが転倒すると、錘体31が錘体収納室30の天井面(即ち、仕切り体26)で受けられて、錘体31により蒸気流出孔29が塞がれ、錘体収納室30を通しての湯水の通過が阻止されて、内容器1内の湯水の漏出が防止される。
共通蒸気流路23は、仕切り体26とその上方を覆う共通蒸気流路形成体27とにより形成される。
内容器1の内容器上部における後方側の部分は、前方側の部分よりも高くなって、共通蒸気流路23の後方側に隣接する状態にまで立ち上がり、当該共通蒸気流路23の後方側に隣接する部分に、検知側蒸気導入口32が形成されている。そして、共通蒸気流路23が検知側蒸気導入口32に連通接続され、検知用蒸気流路12は、その検知側蒸気導入口32から延びるように設けられる。
又、共通蒸気流路23は、仕切り体26と蓋本体15とにわたって形成された導出側蒸気導入口33を介して、弁室18、即ち、注出路9に連通されて、この実施形態では、注出路9が導出用蒸気流路14に兼用されると共に、注ぎ口4が蒸気導出口13に兼用されるように構成されている。
つまり、図4において、破線の矢印にて示すように、ケトル本体Kが転倒していない正常状態では、内容器1内の蒸気が2つの転倒止水弁Gを通過して、検知側蒸気導入口32から検知用蒸気流路12に導入されて、その検知用蒸気流路12を通して蒸気検知部Cに導かれ、並びに、導出側蒸気導入口33から注出路9に導入されて、その注出路9を通して注ぎ口4に導かれ、注ぎ口4から外部に排出されるように構成されている。
図3、図7及び図8に示すように、本実施形態では、内容器1の底部と本体ボディ2の底部との間の空間に、蒸気検知室34が設けられ、蒸気検知室34内に、設定温度に加熱されると変形するバイメタル35が設けられ、蒸気検知部Cが、蒸気検知室34とその内部に設けられたバイメタル35とを備えて構成されている。
検知用蒸気流路12は、検知側蒸気導入口32と蒸気検知室34とにわたって延びるように、内容器1の外部に設けられている。
具体的には、長手方向に直交する方向での横断面形状が概略コの字状の細長状の検知用蒸気流路形成体36が、検知側蒸気導入口32を覆うと共に蒸気検知室34に連通する状態で、開口部を内容器1の外面の後方側の部分に上下方向に沿わせて当て付けて設けられ、内容器1の外面と検知用蒸気流路形成体36との間に、検知用蒸気流路12が形成される。尚、検知用蒸気流路形成体36は、横断面形状が概略コの字状となると共に、長手方向が内容器1の外面に上下方向に沿う形状となるように、樹脂成型により形成されて、内容器1の外面に密着させて設けることが可能なように構成されている。
検知用蒸気流路12の全域における蒸気通流方向に直交する方向での横断面積、及び、検知側蒸気導入口32の開口面積は、導出側蒸気導入口33の開口面積よりも大きくなるように構成されている。つまり、検知用蒸気流路12の流路横断面積が、導出側蒸気流路14の流路横断面積よりも広くなるように構成されていることになる。
次に、図6〜図8に基づいて、スイッチ機構D、蒸気遮断機構E及びスイッチ切換機構Fについて、説明する。
電熱ヒータ6は、内容器1の底部に設けられている。
受電機構Prから電熱ヒータ6への通電を断続自在なスイッチ機構Dは、内容器1の底部と本体ボディ2の底部との間の空間に設けられている。そのスイッチ機構Dは、電気ケトルにおいて広く用いられていて、周知であるので、図示及び詳細な説明を省略して、簡単に説明する。スイッチ機構Dは、蒸気検知部Cのバイメタル35が設定温度に加熱されて(即ち、蒸気を検知して)変形するのに伴って、オン状態(通電状態)からオフ状態(通電遮断状態)に切り換えられるように、連結機構(図示省略)によりバイメタル35に連結されている。
つまり、スイッチ機構Dが、バイメタル35が設定温度に加熱されて変形するのに連動して、通電状態から通電遮断状態に切り換えられるように構成されていることになる。
側面視で概略くの字状のシャッター部材50が、そのシャッター軸心A4周りでの揺動操作によって、一方の辺に対応するシャッター板部50aにて、内容器1の検知側蒸気導入口32を開閉自在に設けられている。
具体的には、シャッター部材50が、その一方の辺に対応するシャッター板部50aが下方を向いて、内容器1における検知側蒸気導入口32が形成された部分の外面に対面し、且つ、他方の辺に対応する操作部50bが前後方向に沿う姿勢で、その操作部50bの長手方向の中間部が左右方向に沿うシャッター軸心A4にて枢支された状態で設けられている。
そして、シャッター部材50がシャッター軸心A4周りに揺動操作されることにより、シャッター板部50aが、内容器1の外面に当接して検知側蒸気導入口32を遮断する状態(即ち、蒸気遮断状態、図7参照)と、内容器1の外面から離間して検知側蒸気導入口32を開く状態(即ち、蒸気通流状態、図8参照)とに切り換えられるように構成されて、このシャッター部材50を用いて、蒸気遮断機構Eが構成されている。
つまり、蒸気遮断機構Eが、検知用蒸気流路12における内容器1内の蒸気の導入口である検知側蒸気導入口32にて、蒸気の通流を遮断するように構成されている。
シャッター部材50は、操作部50bの端部が検知用蒸気流路形成体36から後方に突出する状態(図3も参照)で、検知用蒸気流路12内に配設されている。
又、シャッター板部50aが内容器1の外面に当接される方向にシャッター部材50を付勢する、即ち、蒸気遮断機構Eを蒸気遮断状態に保持するように付勢するバネ体(付勢手段の一例であり、例えば、コイルバネ)51が設けられている。
スイッチ切換機構Fは、本体ボディ2のハンドル7の上部に設けられた押ボタン40と、押ボタン40が押し操作されたときの押ボタン40の動きによりスイッチ機構Dを通電遮断状態から通電状態に切り換え、且つ、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換えられるのに伴って押ボタン40を元の位置に戻すように、押ボタン40とスイッチ機構Dとを連結するリンク機構Hとを備えて構成されている。そして、リンク機構Hが、押ボタン40に連結されるボタン側リンク部41とスイッチ機構Dに連結されるスイッチ側リンク部42とを、互いに枢支連結された状態で備えて構成されている。
押ボタン40は、側面視で概略くの字状に構成され、その一方の辺に対応する連結部40aが下方を向くと共に、他方の辺に対応するボタン部40bが前後方向に沿う姿勢で、ボタン部40bの長手方向の中間部が左右方向に沿う押ボタン軸心A5にて本体ボディ2の上部に枢支された状態で設けられている。
本体ボディ2は、樹脂成型により、その側部の外面に中空状のハンドル7を、その上下両端が本体ボディ2の側部の外面に連なる状態で備えた形状に形成されている。
ハンドル7内の下端側の箇所に、本体ボディ2内とハンドル7内との連通を遮断する遮断壁39が設けられている。そして、この遮断壁39により、内容器1の底部と本体ボディ2の底部との間で発生した熱気(蒸気を含む)がハンドル7内に上昇するのが遮蔽されるので、ハンドル7の温度が上昇するのが抑制される。
ハンドル7の上端部には、上方に向けて開く開口部が設けられ、押ボタン40は、そのボタン部40bの端部の平面視で円形状の部分が、ハンドル7の開口部に入り込んだ状態で、本体ボディ2の内部とハンドル7内の上部とにわたって配設されている。
そして、使用者がボタン40のボタン部40bを下方に押すことにより、押ボタン40をその連結部40aが上方に上がる方向に揺動操作することができる。
又、シャッター部材50と押ボタン40とは、押ボタン40のボタン部40bが下方に押されるのに伴って、押ボタン40における側面視での屈曲部分の近傍の肩部が下方側からシャッター部材50の操作部50bの端部に当たって(図8参照)、その操作部50bを持ち上げることが可能な相対位置関係で、配設されている。
つまり、押ボタン40のボタン部40bを下方に押すと、その押ボタン40の動きに連動して、バネ体51の付勢力に抗して、シャッター部材50が検知側蒸気導入口32を開く方向に揺動するように構成されている。
リンク機構Hのスイッチ側リンク部42は、本体ボディ2内におけるハンドル7の下端の接続部の下方近傍において、リンク長手方向を前後方向に沿わせた姿勢で、そのリンク長手方向の中間部が左右方向に沿うリンク軸心A6にて枢支された状態で設けられている。
そして、スイッチ機構Dの通電状態と通電遮断状態との切り換わりとスイッチ側リンク部42のリンク軸心A6周りの揺動とが連動するように、スイッチ側リンク部42における本体ボディ2の内方側の端部とスイッチ機構Dとが連結されている。
ボタン側リンク部41は、上端部が左右方向に沿う上側軸心A7にて押ボタン40の連結部40aの下端部に枢支され、且つ、下端部が左右方向に沿う下側軸心A8にてスイッチ側リンク部42における本体ボディ2の外方側の端部に枢支された状態で、内容器1の側部と本体ボディ2の側部との間の空間において、検知用蒸気流路12とハンドル7との間に対応する部分に設けられている。つまり、検知用蒸気流路12とボタン側リンク部41とが、内容器1の側部と本体ボディ2の側部におけるハンドル7が備えられた部分との間の空間に、検知用蒸気流路12が内容器1側に位置する状態で、内容器1の径方向に沿って並設されている。
又、ボタン側リンク部41が、当該ボタン側リンク部41とスイッチ側リンク部42とを枢支連結する下側軸心A8方向に対して、略上下方向(垂直方向の一例)に沿う直線状に構成されている。
つまり、ケトル本体Kを電源プレートSに載置して、図8に示すように、押ボタン40のボタン部40bを下方に押す。すると、押ボタン40の動きに連動して、シャッター部材50が、バネ体51の付勢力に抗して、検知側蒸気導入口32を開く方向に揺動して、検知側蒸気導入口32が開かれる(即ち、蒸気遮断状態から蒸気通流状態に切り換わる)と共に、リンク機構Hの作用により、スイッチ機構Dが通電遮断状態から通電状態に切り換えられる。尚、この状態では、バイメタル35の温度は設定温度よりも低いので、バイメタル35の形状は、バイメタル35の温度が設定温度よりも低い状態での形状となっている。
そして、スイッチ機構Dが通電状態に保持される保持力により、押ボタン40のボタン部40bが下降した状態となり、且つ、検知側蒸気導入口32が開かれた状態(蒸気通流状態)に保持される。
これにより、給電機構Psから受電機構Prを介して電熱ヒータ6等に給電されて、内容器1内の湯水が加熱される。
そして、内容器1内の湯水が沸騰して、内容器1内で蒸気が発生すると、その蒸気が、図8において、破線の矢印にて示すように、2つの転倒止水弁Gを通過して、検知側蒸気導入口32から検知用蒸気流路12に導入されて、その検知用蒸気流路12を通して蒸気検知室34に導かれ、その蒸気検知室34内のバイメタル35が加熱される。
そして、バイメタル35が設定温度に加熱されて変形すると、その変形に連動して、図7に示すように、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換えられ、並びに、リンク機構Hの作用により、押ボタン40がそのボタン部40bが上昇する方向に揺動すると共に、バネ体51の付勢力により、シャッター部材50が、検知側蒸気導入口32を閉じる方向に揺動して、検知側蒸気導入口32が閉じられる(即ち、蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換わる)。
これにより、電熱ヒータ6への通電が遮断されて、内容器1内の湯水の加熱が終了すると共に、内容器1から検知用蒸気流路12への蒸気の流入が遮断されて、検知用蒸気流路12内を蒸気が通流するのが遮断される。
つまり、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換わるのに連動して、蒸気遮断機構Eが、バネ体51の付勢力によって蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されていることになる。
又、蒸気遮断機構Eが、押ボタン40が押し操作されたときの押ボタン40の動きにより、蒸気遮断状態から蒸気通流状態に切り換えられ、且つ、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換えられたときのリンク機構Hの作用による押ボタン40の動きにより、蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されている。従って、蒸気遮断機構Eが、シャッター部材50、押ボタン40及びリンク機構H等を備えて構成されていることになる。
従って、蒸気検知部Cのバイメタル35が設定温度に加熱されて、蒸気検知部Cにより蒸気が検知されると、シャッター部材50により検知側蒸気導入口32が閉じられて、検知用蒸気流路12内における蒸気の通流が遮断されるので、蒸気検知部Cが設定温度になった後に、蒸気が検知用流路12内に流入することを防止できる。これにより、検知用蒸気流路12や蒸気検知部Cで結露水が発生するのが抑制され、並びに、ケトル本体Kの本体ボディ2の温度が上昇するのも抑制される。
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態では、蒸気遮断機構Eを、機械式のスイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換わるのに連動して、蒸気通流状態から蒸気遮断状態に切り換えられる構成としたが、このような構成に限定されるものではない。
例えば、蒸気検知部Cを、バイメタル35に換えて温度センサ(サーミスタ等)を備えて構成し、シャッター部材50を検知側蒸気導入口32を閉じる状態(即ち、蒸気遮断状態)と検知側蒸気導入口32を開く状態(即ち、蒸気通流状態)とに揺動操作するアクチュエータ(ソレノイド等)を設ける。
そして、湯沸しスイッチにより湯沸し運転(電熱ヒータ6に通電して、内容器1内の湯水を加熱する運転)が指令されると、電気ケトルの運転を制御する制御部により、シャッター部材50を蒸気遮断状態から蒸気通流状態に揺動させるべく、アクチュエータの作動を制御し、温度センサの検出温度が設定温度以上になると、制御部により、シャッター部材50を蒸気通流状態から蒸気遮断状態に揺動させるべく、アクチュエータの作動を制御するように構成する。
この場合、蒸気遮断機構Eは、シャッター部材50、そのシャッター部材50を蒸気遮断状態と蒸気通流状態とに切り換え操作するアクチュエータ、及び、そのアクチュエータの作動を制御する制御部等を備えて構成される。
又、湯沸しスイッチにより湯沸し運転が指令されると、制御部によりスイッチ機構Dを通電遮断状態から通電状態に切り換え、温度センサの検出温度が設定温度以上になると、制御部によりスイッチ機構Dを通電状態から通電遮断状態に切り換えるように構成する。
尚、スイッチ機構Dは、上記の実施形態と同様に機械式にて構成しても良いし、電子式にて構成しても良い。
(B)上記実施形態では、注ぎ口4を蒸気導出口13に兼用すると共に、注出路9を導出用蒸気流路14に兼用したが、蒸気導出口13を注ぎ口4とは別個に設け、導出用蒸気流路14も注出路9とは別個に設けても良い。
この場合、蒸気導出口13を、例えば、蓋体5の上面に開口するように設けても良い。
(C)上記実施形態では、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14を、共通蒸気流路23から分岐された状態で設けたが、共通蒸気流路23を省略して、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14を、各別に内容器1内に連通する状態で設けても良い。
(D)上記実施形態では、検知用蒸気流路12において、蒸気遮断機構Eにより蒸気の通流を遮断する又は制限する箇所を、内容器1内の蒸気の導入口である検知側蒸気導入口32、即ち、検知用蒸気流路12における蒸気通流方向の上流側端部としたが、この箇所に限定されるものではなく、例えば、検知用蒸気流路12における蒸気通流方向の中間箇所や、下流側端部(本体ボディ2の底部に位置する箇所)でも良い。
(E)上記実施形態では、蒸気遮断機構Eにおける蒸気遮断状態として、検知用蒸気流路12を蒸気が通流するのを遮断する状態としたが、検知用蒸気流路12を蒸気が通流するのを制限する状態としても良い。
(F)内容器1の側部と本体ボディ2の側部との間の空間において、検知用蒸気流路12とボタン側リンク部41とを並設する部分は、上記の実施形態において例示した部分、即ち、内容器1の側部と本体ボディ2の側部におけるハンドル7が備えられた部分との間に対応する部分に限定されるものではない。
(G)本発明を適用可能な水加熱容器の具体例としては、上記の実施形態において例示した電気ケトルに限定されるものではなく、例えば、電気ポットでも良い。
尚、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、又、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、結露水の発生及び漏出を抑制し得ると共に、安全性を一層向上し得る水加熱容器を提供することができる。
1 内容器(貯留部)
2 本体ボディ(容器本体)
6 電熱ヒータ(電気式の加熱機構)
7 ハンドル
12 検知用蒸気流路
13 蒸気導出口
14 導出用蒸気流路
23 共通蒸気流路
32 検知側蒸気導入口(検知用蒸気流路における貯留部内の蒸気の導入口)
33 導出側蒸気導入口(導出用蒸気流路における貯留部内の蒸気の導入口)
35 バイメタル
36 検知用蒸気流路形成体
39 遮断壁
40 押ボタン
41 ボタン側リンク部
42 スイッチ側リンク部
51 バネ体(付勢手段)
A8 下側軸心(軸心)
C 蒸気検知部(温度検知部)
D スイッチ機構
E 蒸気遮断機構
F スイッチ切換機構
H リンク機構

Claims (11)

  1. 加熱対象の水を貯留する有底筒状の貯留部と、前記貯留部内の水を加熱する電気式の加熱機構と、当該加熱機構の加熱により前記貯留部内の水から発生する蒸気を温度検知部に導く検知用蒸気流路と、前記貯留部内の蒸気を蒸気導出口に導く導出用蒸気流路と、前記加熱機構への通電を許容する通電状態と遮断する通電遮断状態とに切り換え自在なスイッチ機構とを備えた水加熱容器であって、
    前記温度検知部が所定の設定温度に加熱されるのに伴って、前記検知用蒸気流路を蒸気が通流するのを許容する蒸気通流状態から蒸気が通流するのを遮断する又は制限する蒸気遮断状態に切り換わるように作動する蒸気遮断機構が設けられている水加熱容器。
  2. 前記蒸気遮断機構が、前記検知用蒸気流路における前記貯留部内の蒸気の導入口又は前記導入口の近傍にて、蒸気の通流を遮断する又は制限するように構成されている請求項1に記載の水加熱容器。
  3. 前記スイッチ機構が、機械式にて構成されると共に、前記温度検知部が前記設定温度に加熱されるのに伴って、前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられるように構成され、
    前記蒸気遮断機構が、前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換わるのに連動して、前記蒸気通流状態から前記蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されている請求項1又は2に記載の水加熱容器。
  4. 前記蒸気遮断機構を前記蒸気遮断状態に保持するように付勢する付勢手段が設けられ、
    前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換わるのに連動して、前記蒸気遮断機構が、前記付勢手段の付勢力によって前記蒸気通流状態から前記蒸気遮断状態に切り換えられるように構成されている請求項3に記載の水加熱容器。
  5. 前記温度検知部が、前記設定温度に加熱されると変形するバイメタルを備えて構成され、
    前記スイッチ機構が、前記バイメタルが前記設定温度に加熱されて変形するのに連動して、前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられるように構成されている請求項3又は4に記載の水加熱容器。
  6. 前記貯留部が、容器本体内に装備され、
    前記温度検知部及び前記スイッチ機構が、前記貯留部の底部と前記容器本体の底部との間の空間に設けられ、
    前記スイッチ機構を前記通電遮断状態から前記通電状態に切り換えるスイッチ切換機構が、前記容器本体の上部に設けられた押ボタンと、前記押ボタンが押し操作されたときの前記押ボタンの動きにより前記スイッチ機構を前記通電遮断状態から前記通電状態に切り換え、且つ、前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられるのに伴って前記押ボタンを元の位置に戻すように、前記押ボタンと前記スイッチ機構とを連結するリンク機構とを備えて構成され、
    前記蒸気遮断機構が、前記押ボタンが押し操作されたときの前記押ボタンの動きにより、前記蒸気遮断状態から前記蒸気通流状態に切り換えられ、且つ、前記スイッチ機構が前記通電状態から前記通電遮断状態に切り換えられたときの前記リンク機構の作用による前記押ボタンの動きにより、前記蒸気通流状態から前記蒸気遮断状態に切り換えられるように構成され、
    前記リンク機構が、前記押ボタンに連結されるボタン側リンク部と前記スイッチ機構に連結されるスイッチ側リンク部とを、互いに枢支連結された状態で備えて構成され、
    前記ボタン側リンク部が、前記貯留部の側部と前記容器本体の側部との間の空間に設けられている請求項3〜5のいずれか1項に記載の水加熱容器。
  7. 前記ボタン側リンク部が、当該ボタン側リンク部と前記スイッチ側リンク部とを枢支連結する軸心方向に対して、垂直方向に直線状に構成されている請求項6に記載の水加熱容器。
  8. 前記容器本体の側部の外面に、中空状のハンドルが、その上下両端が前記容器本体の側部の外面に連なる形態で備えられ、
    前記ハンドル内の下端側の箇所に、前記容器本体内と前記ハンドル内との連通を遮断する遮断壁が設けられている請求項6又は7に記載の水加熱容器。
  9. 前記検知用蒸気流路と前記ボタン側リンク部とが、前記貯留部の側部と前記容器本体の側部との間の空間に、前記検知用蒸気流路が前記貯留部側に位置する状態で並設されている請求項6〜8のいずれか1項に記載の水加熱容器。
  10. 前記貯留部内に連通する共通蒸気流路が設けられて、当該共通蒸気流路の下流側に、前記検知用蒸気流路及び前記導出用蒸気流路が分岐接続され、
    前記検知用蒸気流路の流路横断面積が、前記導出用蒸気流路の流路横断面積よりも広くなるように構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の水加熱容器。
  11. 前記検知用蒸気流路が、前記貯留部の外面と当該外面に当て付けて設けられた検知用流路形成体との間に形成されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の水加熱容器。
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