JP6007424B2 - 飲料容器 - Google Patents

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本発明は、上部が開口し、内部に貯留部を有する容器本体と、容器本体の上部開口を開閉自在な蓋体とを備え、当該蓋体に、貯留部内の湯水を蓋体又は容器本体に備えられた注ぎ口に注出する注出路と、当該注出路を開閉する弁機構と、当該弁機構を開閉操作する弁開閉操作部材と、蓋体の上方に配置されて、注ぎ口の上方に当接又は近接して当該注ぎ口の少なくとも上方を覆う注ぎ口閉状態と前記注ぎ口から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材とが設けられた飲料容器に関する。
かかる飲料容器の具体例としては、貯留部内の湯水を加熱する加熱機構を備えたものでは、電気ケトルや電気ポット等が挙げられ、加熱機構を備えないものでは、卓上ポット等が挙げられ、貯留部内に入れた水を加熱機構で加熱したり、貯留部内に湯を入れて保温するものである。
そして、弁開閉操作部材により弁機構を開弁操作すると共に、注ぎ口開閉部材により注ぎ口を注ぎ口閉状態から注ぎ口開状態に切り換え操作して、貯留部内の湯水を注出路を通して注ぎ口から注ぐことになる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−212260号公報
ところで、加熱機構を備えたものでは、貯留部内の湯水が加熱機構で加熱され、又は、加熱機構を備えないものでは、貯留部内に湯が入れられることで、貯留部内で蒸気が発生すると、蒸気は注出路を通流して注ぎ口に至り、その注ぎ口から外部に排出される。
しかしながら、従来の飲料容器では、注ぎ口に至った蒸気の一部がその構造によっては蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流し、蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流する蒸気が蓋体内にも浸入する可能性があるので、蓋体内で結露が発生する場合がある。又、注ぎ口開閉部材の温度が上昇して、使用者が注ぎ口開閉部材を操作するときに、違和感を感じる虞もあった。
尚、注ぎ口に至った蒸気の一部が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流する現象は、注ぎ口開閉部材が注ぎ口閉状態に切り換えられているときに起こるのは勿論であるが、注ぎ口開閉部材が注ぎ口開状態に切り換えられているときにも、起こり得る。
つまり、注ぎ口から外部に排出されて上昇した蒸気の一部が、注ぎ口開閉部材における注ぎ口の上方に位置する部分に当たって、注ぎ口開閉部材と蓋体との間を通流することになる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制し得ると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制し得る飲料容器を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る飲料容器は、上部が開口し、内部に貯留部を有する容器本体と、前記容器本体の上部開口を開閉自在な蓋体とを備え、
当該蓋体に、前記貯留部内の湯水を前記蓋体又は前記容器本体に備えられた注ぎ口に注出する注出路と、当該注出路を開閉する弁機構と、当該弁機構を開閉操作する弁開閉操作部材と、前記蓋体の上方に配置されて、前記注ぎ口の上方に当接又は近接して当該注ぎ口の少なくとも上方を覆う注ぎ口閉状態と前記注ぎ口から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材とが設けられた飲料容器であって、その特徴構成は、
前記注出路を通流して前記注ぎ口に達した蒸気が前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止する蒸気阻止部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、蒸気阻止部により、注出路を通流して注ぎ口に至った蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのが阻止されるので、注ぎ口開閉部材の温度の上昇が抑制され、又、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造を採用する飲料容器においては、蒸気が蓋体内に浸入するのも阻止される。
蒸気阻止部により、蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止する機能が発揮されるのは、注ぎ口開閉部材が注ぎ口閉状態に切り換えられているときに発揮されるのは勿論であるが、注ぎ口開閉部材が注ぎ口開状態に切り換えられているときにも、発揮される。
従って、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制し得ると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制し得る飲料容器を提供することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換え操作されるのに伴って前記弁機構を開弁し、且つ、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口開状態から前記注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って前記弁機構を閉弁するように、前記注ぎ口開閉部材と前記弁機構とを連結する連結機構が設けられ、
前記注ぎ口開閉部材が、前記弁開閉操作部材に兼用されている点にある。
上記特徴構成によれば、注ぎ口開閉部材が弁開閉操作部材に兼用されていて、注ぎ口開閉部材を注ぎ口閉状態から注ぎ口開状態に切り換え操作して、注ぎ口を開くと、それに連動して弁機構が開弁され、注ぎ口開閉部材を注ぎ口開状態から注ぎ口閉状態に切り換えるように操作すると、注ぎ口が閉じられると共に、弁機構が閉弁される。
従って、注ぎ口を開閉するのに合わせて弁機構を開閉可能な利便性に優れた飲料容器において、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制すると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材における前記蓋体に対向する部分、及び、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分の少なくとも一方に、他方側に突出し且つ壁面が前記注ぎ口側に向く状態で設けられた壁状体にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、注ぎ口開閉部材における蓋体に対向する部分、及び、蓋体における注ぎ口開閉部材に対向する部分の少なくとも一方に、他方側に突出し且つ壁面が注ぎ口側に向く壁状体を設けるといった簡素な構成で、注ぎ口に至った蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止することができ、又、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造を採用する飲料容器においては、蒸気が蓋体内に浸入するのも阻止することができる。
従って、低廉化を図りながら、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制すると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制することができる。
特に、壁状体を少なくとも注ぎ口開閉部材における蓋体に対向する部分に設けると、注ぎ口開閉部材が注ぎ口開状態に切り換えられているときにも、蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのを効果的に阻止することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記注ぎ口開閉部材における前記蓋体に対向する部分、及び、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分の一方に、前記壁状体が設けられ、他方に、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って、前記壁状体が入り込む凹入部が設けられ、
前記蒸気阻止部が、前記壁状体と前記凹入部とを備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、蒸気阻止部を、壁状体とその壁状体が入り込む凹入部とにより構成して、蒸気が通過する経路を蛇行させると共に、その長さを可及的に長くすることにより、蒸気の通過を阻止するので、簡素な構成により、注ぎ口に至った蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのを効果的に阻止することができる。
従って、低廉化を図りながら、注ぎ口開閉部材の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体内での結露水の発生を共に効果的に抑制することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記容器本体の前記上部開口に前記蓋体が装着された状態で、上面視における前記注ぎ口を前方側とする前後方向において、前記容器本体における後方側に対応する位置に、ハンドルが設けられ、
細長状の前記注ぎ口開閉部材が、長手方向を前記前後方向に沿わせ、且つ、長手方向の中間箇所が前記蓋体の上部に横方向の軸心にて枢支された状態で、前記蓋体の上方に配置され、
前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の後端側の操作部を下方側に押すことにより、前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の前端側の蓋部が、前記注ぎ口の上方に当接又は近接する状態から上方に離間して、前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換えられるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ハンドルを把持して飲料容器を持ち上げ、ハンドルを把持した手の指にて、注ぎ口開閉部材の後端側の操作部を下方側に押すことにより、注ぎ口開閉部材の前端側の蓋部を注ぎ口の上方に当接又は近接する状態から上方に離間させて、注ぎ口を開くことができるので、利便性を向上することができる。
そして、蒸気阻止部により、注ぎ口に至った蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を注ぎ口開閉部材の後方側に通流するのが阻止されるので、注ぎ口開閉部材の後端側の操作部の温度が上昇するのを抑制することができる。
従って、ハンドルを把持した手の指にて、注ぎ口を開くように注ぎ口開閉部材を操作可能な利便性に優れた飲料容器において、特に、注ぎ口開閉部材の操作部の温度が上昇するのを抑制することができるので、使用者が注ぎ口開閉部材の操作部を操作する際に、違和感なく安全に操作部を操作することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、複数の前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材の長手方向に沿って並設されている点にある。
上記特徴構成によれば、注ぎ口開閉部材の長手方向に沿って並ぶ複数の蒸気阻止部により、蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのが十分に阻止される。
従って、注ぎ口開閉部材の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体内での結露水の発生を共に十分に抑制することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記貯留部内の蒸気を外部に排出する導出用蒸気流路が、前記注出路における前記弁機構により閉じられる箇所よりも下流側の部分を用いて形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、加熱機構を備えたものにおいては、注ぎ口開閉部材を注ぎ口閉状態にして注ぎ口を閉じると共に、弁開閉操作部材により弁機構を閉弁し、並びに、加熱機構を加熱作動させて、貯留部内の水を加熱させているときに、水の温度が高くなって貯留部内で蒸気が発生すると、蒸気は注出路における弁機構により閉じられる箇所よりも下流側の箇所に導かれて、注ぎ口から外部に排出される。又、加熱機構を備えないものにおいては、貯留部内に湯を入れて、注ぎ口開閉部材を注ぎ口閉状態にして注ぎ口を閉じると共に、弁開閉操作部材により弁機構を閉弁すると、貯留部内で発生した蒸気は、注出路における弁機構により閉じられる箇所よりも下流側の箇所に導かれて、注ぎ口から外部に排出される。
つまり、注ぎ口を閉じると共に弁機構を閉弁しているときに、貯留部内の発生する蒸気も、蒸気阻止部により、蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのが阻止される。
従って、注ぎ口開閉部材の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体内での結露水の発生を共に十分に抑制することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分に、前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水を導入して前記注ぎ口に流入させる導水部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、蓋体と注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水は、導水部によって注ぎ口に導かれて、注ぎ口から貯留部に流入するので、結露水が外部に漏出するのを防止することができる。
従って、蓋体と注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水が外部に漏出するのを防止することができながら、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記蒸気阻止部が、少なくとも前記蓋体に設けられ、
前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分において、当該蓋体に設けられた前記蒸気阻止部における前記注ぎ口に向かって両側方に対応する部分に、底面が前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して、前記注ぎ口に達する通水路が設けられ、
前記導水部が、前記蒸気阻止部の両側方夫々の前記通水路にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、蓋体と注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水は、蒸気阻止部の両側方夫々の通水路を注ぎ口に向かって流動して、注ぎ口から貯留部に流入するので、結露水が外部に漏出するのを防止することができる。
本発明に係る飲料容器の更なる特徴構成は、前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材に設けられ、
前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対応する部分が、前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して前記注ぎ口に達する形態の注ぎ口向き傾斜面に構成され、
前記導水部が、前記注ぎ口向き傾斜面にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、蓋体と注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水は、注ぎ口向き傾斜面を注ぎ口に向かって流下して、注ぎ口から貯留部に流入するので、結露水が外部に漏出するのを防止することができる。
電気ケトルの外観を示す斜視図 ケトル本体が電源プレートから持ち上げられた状態での電気ケトルの斜視図 ケトル本体の縦断側面図 弁機構が閉じられた状態でのケトル本体の蓋体周辺の縦断側面図 弁機構が開かれた状態でのケトル本体の蓋体周辺の縦断側面図 ケトル本体の上方から見た分解斜視図 注ぎ口開閉部材が注ぎ口開状態に切り換えられた状態のケトル本体の斜視図 蓋体及び本体ボディを省略した状態でのケトル本体の後方から見た斜視図 別実施形態に係る注ぎ口開閉部材を省略した状態でのケトル本体の斜視図 別実施形態に係る注ぎ口開閉部材を省略した状態でのケトル本体の斜視図
以下、図面に基づいて、本発明を電気ケトル(飲料容器の一例)に適用した場合の実施形態を説明する。
図2に示すように、電気ケトルは、電源プレートSとケトル本体Kとを備えて構成されている。
電源プレートSは、概略円盤状に構成され、その上面の中心部に給電機構Psが備えられている。
図1〜図3に示すように、ケトル本体Kは、上部が開口し、加熱対象の湯水を貯留する有底筒状の内容器(貯留部の一例)1を内部に有する本体ボディ(容器本体の一例)2と、本体ボディ2の概略円形の上部開口3(内容器1の上部開口にて形成される)を開閉自在で、外周部に注ぎ口4を有する蓋体5等とを備えて構成されている。
更に、本体ボディ2内には、内容器1内の湯水を加熱する電熱ヒータ6(加熱機構の一例)等が設けられ、本体ボディ2の底部の外面には、電源プレートSの給電機構Psから出力される電力を受電可能な受電機構Prが設けられている。
そして、ケトル本体Kを電源プレートSに載置すると、給電機構Psと受電機構Prとが電気的に接続されて、給電機構Psから受電機構Prを介して電熱ヒータ6等に給電されて、内容器1内の湯水が加熱される構成となっている。
図1〜図3に示すように、蓋体5は、その主要部分が概略円盤状に構成され、注ぎ口4は、蓋体5における概略円盤状の主要部分の外周部に径方向外方に突出する状態で設けられている。
蓋体5は、周方向における所定の相対位置関係で、本体ボディ2の上部開口3に着脱自在に構成され、蓋体5が本体ボディ2の上部開口3に装着されることにより、上部開口3が閉じられる。そして、蓋体5が装着された状態で、上面視における注ぎ口4を前方側とする前後方向において、本体ボディ2における後方側に対応する位置に、ハンドル7が設けられている。又、蓋体5には、蓋体5が本体ボディ2の上部開口3に装着された状態で、蓋体5を本体ボディ2に保持するための左右一対のフック部材8が設けられている。
更に、図3〜図5に示すように、蓋体5には、内容器1内の湯水を注ぎ口4に注出する注出路9と、当該注出路9を開閉する弁機構Bと、当該弁機構Bを開閉操作する弁開閉操作部材10と、蓋体5の上方に配置されて、注ぎ口4の上方に当接して当該注ぎ口4の少なくとも上方を覆う注ぎ口閉状態と注ぎ口4から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材11とが設けられている。
図3及び図8に示すように、本体ボディ2には、蒸気検知部C、その蒸気検知部Cが所定の設定温度に加熱されるのに連動して、電熱ヒータ6への通電を許容する通電状態から遮断する通電遮断状態とに切り換えられるスイッチ機構D、そのスイッチ機構Dを通電遮断状態から通電状態に切り換えるスイッチ切換機構Fが設けられている。
又、電熱ヒータ6の加熱により内容器1内の湯水が沸騰して発生する内容器1内の蒸気を蒸気検知部Cに導く検知用蒸気流路12が、蓋体5と本体ボディ2とにわたって設けられ、更に、内容器1内の蒸気を蒸気導出口13に導く導出用蒸気流路14が、蓋体5に設けられている。
本実施形態では、設定温度が100℃近傍の温度に設定されて、蒸気検知部Cが設定温度に加熱されることにより、蒸気を検知するように構成されている。
そして、図3〜図5に示すように、注出路9を通流して注ぎ口4に達した蒸気が蓋体5と注ぎ口開閉部材11との間を通流するのを阻止する蒸気阻止部Eが設けられている。
以下、電気ケトルの各部について、説明を加える。
先ず、内容器1及び本体ボディ2について、説明する。
図3に示すように、内容器1は、上方側の内容器上部と下方側の内容器下部との間に、それらよりも小径の首部を備えた形状に構成されている。
図1〜図3に示すように、本体ボディ2は、内容器1における内容器上部の上下方向の中間部から下方の部分を全体にわたって覆うように構成されている。つまり、内容器1における内容器上部の上部側の部分が、本体ボディ2から外部に露呈している。
次に、蓋体5の主要部について、説明する。
図4〜図6に示すように、蓋体5は、本体ボディ2の上部開口3に着脱自在な蓋本体15と、この蓋本体15に上方から被さる蓋カバー16とを備えて構成されている。蓋本体15及び蓋カバー16夫々の主要部分は、平面視での外形形状が概略円形状になるように構成されている。
蓋本体15内には、その下面(蓋本体15が本体ボディ2の上部開口3に装着された状態において、蓋本体15における内容器1内に臨む面)に開口する弁機構Bの弁室18が設けられ、更に、蓋本体15には、概略筒状の注ぎ口形成部材17が、基端が弁室18に連通し且つ先端側ほど上位に位置する斜め上向き姿勢で径方向外方に突出する状態で設けられている。
この注ぎ口形成部材17の先端面は、ケトル本体Kが水平な台上に載置された状態で、略水平状となるように、注ぎ口形成部材17の軸心に対して傾斜している。
又、図6にも示すように、注ぎ口形成部材17は、先端からの軸心方向視で、下方側に対応する部分が概略V字状に尖った形状に構成されている。
そして、ケトル本体Kが水平な台上に載置された状態で、注ぎ口形成部材17の先端開口が略垂直方向上方を向くようになり、この注ぎ口形成部材17の先端開口により、前端側がV字状に尖った形状の注ぎ口4が形成される。
又、弁室18と注ぎ口形成部材17とにより、内容器1から、弁座19、弁室18、注ぎ口形成部材17を経由して注ぎ口4に至る注出路9が形成される。
そして、図2に示すように、ハンドル7を把持してケトル本体Kを持ち上げて、注ぎ口4を下げる注ぎ姿勢にすると、内容器2内の湯水が注出路9を通流して注ぎ口4から注がれ、その際、注ぎ口4の前端側がV字状に尖っているので、注ぎ口4から湯水を注いだ後の注ぎ口4の湯水の切れが良くなる。
図4〜図6に示すように、注ぎ口開閉部材11は、細長状に構成され、注ぎ口閉状態に切り換えられた状態で、蓋体5の上面(具体的には、蓋カバー16の上面)に沿う状態となる概略平板状の板状本体11dと、その板状本体11dの左右両側部夫々から下方に延びる左右一対の板状垂れ下がり部11eとを備えた形状に構成されている。
その注ぎ口開閉部材11が、長手方向を前後方向に沿わせ、且つ、長手方向の中間箇所が蓋カバー16の上部に左右方向(横方向の一例)に沿う注ぎ口開閉軸心A1にて枢支された状態で、蓋体5の上部に配置されている。
そして、注ぎ口開閉部材11における前後方向の後端側の操作部11aを上下方向に移動操作することにより、注ぎ口開閉部材11における前後方向の前端側の蓋部11bが上下方向に揺動して、注ぎ口4の上方に当接して被さる注ぎ口閉状態と注ぎ口4から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換えられるように構成されている。
つまり、注ぎ口開閉部材11の蓋部11bがその左右両側部に板状垂れ下がり部11eを備えているので、その蓋部11bにより、注ぎ口4の上方に加えて、注ぎ口4の左右両側方も覆うことが可能に構成されている。
図7にも示すように、注ぎ口開閉部材11の裏面において蓋部11b(注ぎ口開閉部材11において、注ぎ口4に被さる部分に相当する)の直ぐ後ろには、3枚の壁状体11fが、夫々、壁面を板状本体11dの厚さ方向(即ち、上下方向)及び幅方向(即ち、左右方向)に沿わせた姿勢で、前後方向に間隔を隔てて並設されている。
そして、注ぎ口開閉部材11(具体的には、板状本体11d)の裏面は、注ぎ口開閉部材11における蓋体5(具体的には、蓋カバー16)に対向する部分に相当し、各壁状体11fは、蓋体5(具体的には、蓋カバー16)における注ぎ口開閉部材11に対向する部分の側に突出し、且つ、幅方向に沿った壁面が注ぎ口4に向く状態となる。
つまり、本実施形態では、蒸気阻止部Eが、注ぎ口開閉部材11の裏面に設けられた3枚の壁状体11fの夫々により構成されていることになる。
又、3枚の壁状体11f夫々は、板状本体11dの裏面及び左右一対の板状垂れ下がり部11eの内面に接続された状態で設けられて、3枚の壁状体11fを注ぎ口開閉部材11の骨材としても機能させるように構成され、それら3枚の壁状体11fにより、注ぎ口開閉部材11の強度が補強されている。
蓋カバー16は、外形形状が円形の主要部分の外周から垂れ下がる形態で、概略円筒状の周壁部16aを備え、周壁部16aには、内方側から蓋本体15の注ぎ口形成部材17を挿通可能な注ぎ口挿通孔16bが設けられ、更に、注ぎ口挿通孔16bの開口縁部から径方向外方に突出する状態で、注ぎ口挿通孔16bに挿通された注ぎ口形成部材17の下方側を覆うことが可能な注ぎ口下カバー部16cが設けられている。注ぎ口下カバー部16cは、円筒の一部分の如き湾曲壁状に構成されている
そして、図4及び図5に示すように、蓋カバー16が、その注ぎ口挿通孔16bに蓋本体15の注ぎ口形成部材17を挿通させて、注ぎ口形成部材17の下方を注ぎ口下カバー部16cにて覆う形態で、蓋本体15の上部に設けられる。
従って、図2に示すように、概略V字状に尖った注ぎ口形成部材17の下方側部分が、蓋カバー16の湾曲壁状の注ぎ口下カバー部16cにて覆われるので、蓋体5の外観の美観を向上することができる。
図4〜図6に示すように、蓋カバー16における注ぎ口開閉部材11に対向する部分には、注ぎ口開閉部材11が注ぎ口開状態から注ぎ口閉状態に切り換わる方向(蓋部11bが下方に移動する方向)に揺動するのに伴って、注ぎ口開閉部材11の3枚の壁状体11fが各別に入り込む凹入部16dが前後方向に間隔を隔てて並設されている。
説明を加えると、図6に示すように、蓋カバー16の上部には、下方に窪む凹部16gが前後方向に延びる状態で設けられ、凹部16g内に、4つの凸部16fが前後方向に間隔を隔てて並設され、隣接する凸部16f間に凹入部16dが形成される。
つまり、本実施形態では、蒸気阻止部Eが、注ぎ口開閉部材11に設けられた壁状体11fと蓋体5(具体的には、蓋カバー16)に設けられた凹入部16dにて構成されている。
更に、3つの蒸気阻止部Eが、注ぎ口開閉部材11の長手方向に沿って並設されていることになる。
次に、弁機構B及び弁機構Bを開閉するための構成について、説明する。
図3〜図5に示すように、弁機構Bは、蓋本体15に設けられ、その弁機構Bは、前述の弁室18と、弁室18における蓋本体15の下面での開口部の縁部にて機能させる弁座19と、上下方向に移動自在で、上方に移動して弁座19に当接した状態で湯水の流出を阻止する弁体20と、弁体20を上方側(即ち、閉状態側)に付勢するスプリング21とを備えて構成されている。
蓋体5の蓋本体15には、注ぎ口開閉部材11の操作部11aが上下方向に移動操作されて、注ぎ口開閉部材11が注ぎ口閉状態と注ぎ口開状態とに切り換え操作されるのに伴って、弁機構Bを開閉操作するように注ぎ口開閉部材11と弁機構Bとを連結する弁開閉レバー22(連結機構の一例)が設けられている。
弁開閉レバー22は、弁体20の後方側において、前後方向の中間部が左右方向に沿う弁開閉軸心A2にて枢支された状態で設けられている。
弁開閉レバー22の前端部の作用部22aが、弁体20の上方に位置し、後端部の係止部22bが、注ぎ口開閉部材11における注ぎ口開閉軸心A1での枢支箇所よりも前方側の箇所から下方に突出する引っ掛け部11cにより持ち上げ可能に配置されている。
そして、図5に示すように、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押すのに伴って、注ぎ口開閉部材11の引っ掛け部11cによって弁開閉レバー22の係止部22bが上方に持ち上げられると共に、作用部22aが下方に移動され、作用部22aにより弁体20がスプリング21の付勢力に抗して下方に押し下げられて、弁機構Bが開弁されるように構成されている。又、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押す力を開放すると、スプリング21の付勢力により弁体20が上昇して弁機構Bが閉弁されると共に、注ぎ口開閉部材11の操作部11aが上方に戻るように構成されている。
つまり、図5に示すように、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押して、注ぎ口開閉部材11の蓋部11bを注ぎ口4から上方に離間させて、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口閉状態から注ぎ口開状態に切り換えるのに連動して、弁機構Bが開弁され、注ぎ口開閉部材11の操作部11aを下方に押す力を開放すると、図4に示すように、注ぎ口開閉部材11の蓋部11bが下方に移動して注ぎ口4の上方に被さって、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口開状態から注ぎ口閉状態に切り換えることができると共に、弁機構Bを閉弁することができる。
従って、注ぎ口開閉部材11が、弁開閉操作部材10に兼用されるように構成されている。
次に、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14について、説明する。
図3〜図5に示すように、蓋体5の蓋本体15には、並列に設けられた2個の転倒止水弁Gを介して内容器1から蒸気が流入する共通蒸気流路23が設けられ、共通蒸気流路23の下流側に、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14が分岐接続されている。尚、2個の転倒止水弁Gは左右方向に並べて設けられ、図3〜図5においては、1個の転倒止水弁Gのみを図示している。
蓋本体15における弁室18の後方に隣接して、下方に窪む状態の錘体収納用窪み部24が2つ左右方向に並べて設けられ、2つの錘体収納用窪み部24の上方が封止部材25を介して仕切り体26で覆われ、更に、仕切り体26の上方が共通蒸気流路形成体27にて覆われている。尚、図3〜図5においては、1つの錘体収納用窪み部24のみを図示している。
各錘体収納用窪み部24の底面には、内容器1から蒸気が流入する蒸気流入孔28が形成され、仕切り体26には、2つの錘体収納用窪み部24に対して各別に開口する2つの蒸気流出孔29が形成されている。2つの錘体収納用窪み部24とそれらの上方を覆う仕切り体26により、夫々が蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29を有する錘体収納室30が2室形成され、各錘体収納室30には、球状の錘体31が収納されている。
そして、各転倒止水弁Gは、蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29を有する錘体収納室30と、錘体収納室30に収納された錘体31とにより構成される。
つまり、ケトル本体Kが転倒していない正常状態では、錘体31が錘体収納室30の底面で受けられて、錘体収納室30の天井面(即ち、仕切り体26)から離間した状態となり、蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29が開放されて、内容器1からの蒸気が錘体収納室30を通過可能となる。
ケトル本体Kが転倒すると、錘体31が錘体収納室30の天井面(即ち、仕切り体26)で受けられて、錘体31により蒸気流出孔29が塞がれ、錘体収納室30を通しての湯水の通過が阻止されて、内容器1内の湯水の漏出が防止される。
共通蒸気流路23は、仕切り体26とその上方を覆う共通蒸気流路形成体27とにより形成される。
内容器1の内容器上部における後方側の部分は、前方側の部分よりも高くなって、共通蒸気流路23の後方側に隣接する状態にまで立ち上がり、当該共通蒸気流路23の後方側に隣接する部分に、検知側蒸気導入口32が形成されている。そして、共通蒸気流路23が検知側蒸気導入口32に連通接続され、検知用蒸気流路12は、その検知側蒸気導入口32から延びるように設けられる。
又、共通蒸気流路23は、仕切り体26と蓋本体15とにわたって形成された導出側蒸気導入口33を介して、弁室18、即ち、注出路9に連通されて、本実施形態では、注出路9が導出用蒸気流路14に兼用されると共に、注ぎ口4が蒸気導出口13に兼用されるように構成されている。従って、導出用蒸気流路14が、注出路9における弁機構Bにより閉じられる箇所(弁座19)よりも下流側の部分を用いて形成されている。
つまり、図4及び図5において、破線の矢印にて示すように、ケトル本体Kが転倒していない正常状態では、内容器1内の蒸気が2つの転倒止水弁Gを通過して、検知側蒸気導入口32から検知用蒸気流路12に導入されて、その検知用蒸気流路12を通して蒸気検知部Cに導かれ、並びに、導出側蒸気導入口33から注出路9に導入されて、その注出路9を通して注ぎ口4に導かれ、注ぎ口4から外部に排出されるように構成されている。
図3及び図8に示すように、内容器1の底部と本体ボディ2の底部との間の空間に、蒸気検知室34が設けられ、その蒸気検知室34内に、設定温度に加熱されると変形するバイメタル35が設けられ、蒸気検知部Cが、蒸気検知室34とその内部に設けられたバイメタル35とを備えて構成されている。
検知用蒸気流路12は、検知側蒸気導入口32と蒸気検知室34とにわたって延びるように、内容器1の外部に設けられている。
具体的には、長手方向に直交する方向での横断面形状が概略コの字状の細長状の検知用蒸気流路形成体36が、検知側蒸気導入口32を覆うと共に蒸気検知室34に連通する状態で、開口部を内容器1の外面の後方側の部分に上下方向に沿わせて当て付けて設けられ、内容器1の外面と検知用蒸気流路形成体36との間に、検知用蒸気流路12が形成される。尚、検知用蒸気流路形成体36は、横断面形状が概略コの字状となると共に、長手方向が内容器1の外面に上下方向に沿う形状となるように、樹脂成型により形成されて、内容器1の外面に密着させて設けることが可能なように構成されている。
次に、スイッチ機構D、蒸気遮断機構E及びスイッチ切換機構Fについて、説明する。
図3に示すように、電熱ヒータ6は、内容器1の底部に設けられている。
図3及び図8に示すように、受電機構Prから電熱ヒータ6への通電を断続自在なスイッチ機構Dは、内容器1の底部と本体ボディ2の底部との間の空間に設けられている。そのスイッチ機構Dは、電気ケトルにおいて広く用いられていて、周知であるので、図示及び詳細な説明を省略して、簡単に説明する。スイッチ機構Dは、蒸気検知部Cのバイメタル35が設定温度に加熱されて(即ち、蒸気を検知して)変形するのに伴って、オン状態(通電状態)からオフ状態(通電遮断状態)に切り換えられるように、連結機構(図示省略)によりバイメタル35に連結されている。
図8に示すように、スイッチ切換機構Fは、本体ボディ2のハンドル7の上部に設けられた押ボタン40と、押ボタン40が押し操作されたときの押ボタン40の動きによりスイッチ機構Dを通電遮断状態から通電状態に切り換え、且つ、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換えられるのに伴って押ボタン40を元の位置に戻すように、押ボタン40とスイッチ機構Dとを連結するリンク機構Hとを備えて構成されている。そして、リンク機構Hが、押ボタン40に連結されるボタン側リンク部41とスイッチ機構Dに連結されるスイッチ側リンク部42とを、互いに枢支連結された状態で備えて構成されている。
押ボタン40は、側面視で概略くの字状に構成され、その一方の辺に対応する連結部40aが下方を向くと共に、他方の辺に対応するボタン部40bが前後方向に沿う姿勢で、ボタン部40bの長手方向の中間部が左右方向に沿う押ボタン軸心A5にて本体ボディ2の上部に枢支された状態で設けられている。
本体ボディ2は、樹脂成型により、その側部の外面に中空状のハンドル7を、その上下両端が本体ボディ2の側部の外面に連なる状態で備えた形状に形成されている。
ハンドル7内の下端側の箇所に、本体ボディ2内とハンドル7内との連通を遮断する遮断壁39が設けられている
ハンドル7の上端部には、上方に向けて開く開口部が設けられ、押ボタン40は、そのボタン部40bの端部の平面視で円形状の部分が、ハンドル7の開口部に入り込んだ状態で(図1参照)、本体ボディ2の内部とハンドル7内の上部とにわたって配設されている。
そして、使用者が押ボタン40のボタン部40bを下方に押すことにより、押ボタン40をその連結部40aが上方に上がる方向に揺動操作することができる。
リンク機構Hのスイッチ側リンク部42は、本体ボディ2内におけるハンドル7の下端の接続部の下方近傍において、リンク長手方向を前後方向に沿わせた姿勢で、そのリンク長手方向の中間部が左右方向に沿うリンク軸心A6にて枢支された状態で設けられている。
そして、スイッチ機構Dの通電状態と通電遮断状態との切り換わりとスイッチ側リンク部42のリンク軸心A6周りの揺動とが連動するように、スイッチ側リンク部42における本体ボディ2の内方側の端部とスイッチ機構Dとが連結されている。
ボタン側リンク部41は、上端部が左右方向に沿う上側軸心A7にて押ボタン40の連結部40aの下端部に枢支され、且つ、下端部が左右方向に沿う下側軸心A8にてスイッチ側リンク部42における本体ボディ2の外方側の端部に枢支されている。
つまり、ケトル本体Kを電源プレートSに載置して、押ボタン40のボタン部40bを下方に押す。すると、リンク機構Hの作用により、スイッチ機構Dが通電遮断状態から通電状態に切り換えられる。尚、この状態では、バイメタル35の温度は設定温度よりも低いので、バイメタル35の形状は、バイメタル35の温度が設定温度よりも低い状態での形状となっている。
そして、スイッチ機構Dが通電状態に保持される保持力により、押ボタン40のボタン部40bが下降した状態に保持される。
これにより、給電機構Psから受電機構Prを介して電熱ヒータ6等に給電されて、内容器1内の湯水が加熱される。
そして、内容器1内の湯水が沸騰して、内容器1内で蒸気が発生すると、その蒸気が、2つの転倒止水弁Gを通過して、検知側蒸気導入口32から検知用蒸気流路12に導入されて、その検知用蒸気流路12を通して蒸気検知室34に導かれ、その蒸気検知室34内のバイメタル35が加熱される。
バイメタル35が設定温度に加熱されて変形すると、その変形に連動して、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換えられ、並びに、リンク機構Hの作用により、押ボタン40がそのボタン部40bが上昇する方向に揺動する。
これにより、電熱ヒータ6への通電が遮断されて、内容器1内の湯水の加熱が終了する。
そして、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口閉状態にして、弁機構Bを閉弁すると共に注ぎ口4を閉じ、並びに、電熱ヒータ6を加熱作動させて、内容器1内の水を加熱させているときに、水の温度が高くなって内容器1内で蒸気が発生すると、蒸気は共通蒸気流路23から導出用蒸気流路14、即ち、注出路9を通して注ぎ口4に導かれ、注ぎ口4から外部に排出される。
又、例えば、内容器1内の水が沸騰して電熱ヒータ6の加熱作動が停止した後等、内容器1内の水の温度が高いときに、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口開状態に切り換えて、弁機構Bを開弁すると共に注ぎ口4を開くと、内容器1内の蒸気は、弁座19や共通蒸気流路23から注出路9に流入し、注出路9を通して注ぎ口4に導かれて、注ぎ口4から外部に排出される。
そして、壁状体11fとその壁状体11fが入り込む凹入部16dとにより構成された蒸気阻止部Eにより、注出路9を通流して注ぎ口4に至った蒸気が蓋体5(具体的には、蓋カバー16)と注ぎ口開閉部材11との間を後方側へ通流するのが阻止され、これによって、蒸気が蓋体5内に浸入するのも阻止される。
更に、蒸気阻止部Eが壁状体11fとその壁状体11fが入り込む凹入部16dとにより構成されることと、3つの蒸気阻止部Eが注ぎ口開閉部材11の長手方向に沿って並設されていることとの相乗作用により、蒸気の通過を阻止する機能を効果的に発揮させることができるので、注ぎ口開閉部材11の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体5内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体5内での結露水の発生を共に十分に抑制することができる。
しかも、注ぎ口開閉部材11に壁状体11fが設けられているので、注ぎ口開閉部材11が注ぎ口開状態に切り換えられているときにも、図5において、破線の矢印にて示すように、注ぎ口4から排出されて上昇した蒸気が後方に流動するのが壁状体11fにより受け止められるので、蒸気が蓋体5と注ぎ口開閉部材11との間を後方側に通流するのを効果的に阻止することができる。
更に、注ぎ口開閉部材11が注ぎ口閉状態に切り換えられているときに、注ぎ口4に至った蒸気が注ぎ口4の左右両側部から漏出するのが、注ぎ口開閉部材11の左右一対の板状垂れ下がり部11eにより抑制されるので、注ぎ口4の左右両側部から漏出した蒸気が蓋体5内に浸入するのも抑制することができるようになり、このことによっても、蓋体5内での結露水の発生を抑制することができる。
〔別実施形態〕
(A)図9及び図10に示すように、蓋体5における注ぎ口開閉部材11に対向する部分に、蓋体5と注ぎ口開閉部材11との間で発生した結露水を導入して注ぎ口4に流入させる導水部Lを設けても良い。尚、図9及び図10においては、注ぎ口開閉部材11を省略しているが、この注ぎ口開閉部材11には、上記の実施形態と同様に、壁状体11fが設けられている。
例えば、図9に示すように、蓋カバー16(即ち、蓋体5)における注ぎ口開閉部材11に対向する部分において、当該蓋体5に設けられた凹入部16d(蒸気阻止部Eに相当する)の左右両側方(注ぎ口4に向かって両側方)に対応する部分に、底面が注ぎ口4に向かって下方に傾斜して、注ぎ口4に達する通水路16eを設け、導水部Lを、凹入部16dの両側方夫々の通水路16eにて構成しても良い。
尚、蓋カバー16の上部において、各凸部16fの左右の端部と凹部16gの内側面との間に、所定の幅の隙間が設けられ、その隙間を利用して、通水路16eが形成されている。
又、図10に示すように、蓋カバー16(即ち、蓋体5)における注ぎ口開閉部材11に対応する部分を、注ぎ口4に向かって下方に傾斜して注ぎ口4に達する形態の注ぎ口向き傾斜面16hに構成し、導水部Lを、この注ぎ口向き傾斜面16hにて構成しても良い。
(B)蒸気阻止部Eの具体的な構成は、上記実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態のように、蒸気阻止部Eを壁状体11fとその壁状体11fが入り込む凹入部16dとにより構成する場合、上記の実施形態では、壁状体11fを注ぎ口開閉部材11に設け、凹入部16dを蓋体5(具体的には、蓋カバー16)に設けたが、逆に、壁状体11fを蓋体5に設け、凹入部16dを注ぎ口開閉部材11に設けても良い。
又、上記実施形態では、蒸気阻止部Eを壁状体11fと壁状体11fが入り込む凹入部16dとにより構成したが、壁状体11fのみにより構成しても良い。この場合、壁状体11fは、蓋体5(具体的には、蓋カバー16)に設けても良い。
又、複数の蒸気阻止部Eを注ぎ口開閉部材11の長手方向に沿って並設する場合、その設置数は、上記の実施形態の3つに限定されるものではなく、2つでも4つ以上でも良い。又、蒸気阻止部Eを1つだけ設けても良い。
又、蒸気阻止部Eを、注ぎ口開閉部材11及び蓋体5の少なくとも一方に上記の実施形態と同様の形態で設けられた壁状体にて構成する場合、壁状体をシリコン等の弾性並びに耐熱性を有する材料にて構成して、注ぎ口開閉部材11が注ぎ口開状態から注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って、壁状体が、注ぎ口開閉部材11及び蓋体5のうちの壁状体が設けられていない方に当接するように構成しても良い。
(C)注ぎ口開閉部材11の形状は、上記の実施形態の如き細長状に限定されるものではなく、例えば、蓋体5の上面の全体を覆うような形状でも良い。
(D)上記実施形態では、注ぎ口開閉部材11を弁開閉操作部材10に兼用するように構成したが、弁開閉操作部材10を注ぎ口開閉部材11とは別個に設けても良い。
(E)上記実施形態では、注ぎ口4を蓋体5に設けたが、本体ボディ2の上端部に設けても良く、又、蓋体5と本体ボディ2の上端部とに跨って設けても良い。
又、上記実施形態では、容器本体としての本体ボディ2内に、貯留部としての内容器1を設けて、容器本体と貯留部とを別体で備えた構成としたが、容器本体そのものの内部に湯水を貯留するように構成して、容器本体の内部を貯留部としても良い。
(E)本発明を適用可能な飲料容器の具体例としては、加熱機構としての電熱ヒータ6を備えたものでは、上記の実施形態において例示した電気ケトル以外に、例えば、電気ポットが挙げられ、加熱機構を備えないものでは、卓上ポットが挙げられる。
尚、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、又、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制し得ると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制し得る飲料容器を提供することができる。
1 内容器(貯留部)
2 本体ボディ(容器本体)
3 上部開口
4 注ぎ口
5 蓋体
6 電熱ヒータ(加熱機構)
7 ハンドル
9 注出路
10 弁開閉操作部材
11 注ぎ口開閉部材
11a 操作部
11b 蓋部
11f 壁状体
14 導出用蒸気流路
16d 凹入部
16e 通水路
16h 注ぎ口向き傾斜面
22 弁開閉レバー(連結機構)
A1 注ぎ口開閉軸心(軸心)
B 弁機構
E 蒸気阻止部
L 導水部

Claims (10)

  1. 上部が開口し、内部に貯留部を有する容器本体と、前記容器本体の上部開口を開閉自在な蓋体とを備え、
    当該蓋体に、前記貯留部内の湯水を前記蓋体又は前記容器本体に備えられた注ぎ口に注出する注出路と、当該注出路を開閉する弁機構と、当該弁機構を開閉操作する弁開閉操作部材と、前記蓋体の上方に配置されて、前記注ぎ口の上方に当接又は近接して当該注ぎ口の少なくとも上方を覆う注ぎ口閉状態と前記注ぎ口から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材とが設けられた飲料容器であって、
    前記注出路を通流して前記注ぎ口に達した蒸気が前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止する蒸気阻止部が設けられている飲料容器。
  2. 前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換え操作されるのに伴って前記弁機構を開弁し、且つ、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口開状態から前記注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って前記弁機構を閉弁するように、前記注ぎ口開閉部材と前記弁機構とを連結する連結機構が設けられ、
    前記注ぎ口開閉部材が、前記弁開閉操作部材に兼用されている請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材における前記蓋体に対向する部分、及び、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分の少なくとも一方に、他方側に突出し且つ壁面が前記注ぎ口側に向く状態で設けられた壁状体にて構成されている請求項1又は2に記載の飲料容器。
  4. 前記注ぎ口開閉部材における前記蓋体に対向する部分、及び、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分の一方に、前記壁状体が設けられ、他方に、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って、前記壁状体が入り込む凹入部が設けられ、
    前記蒸気阻止部が、前記壁状体と前記凹入部とを備えて構成されている請求項3に記載の飲料容器。
  5. 前記容器本体の前記上部開口に前記蓋体が装着された状態で、上面視における前記注ぎ口を前方側とする前後方向において、前記容器本体における後方側に対応する位置に、ハンドルが設けられ、
    細長状の前記注ぎ口開閉部材が、長手方向を前記前後方向に沿わせ、且つ、長手方向の中間箇所が前記蓋体の上部に横方向の軸心にて枢支された状態で、前記蓋体の上方に配置され、
    前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の後端側の操作部を下方側に押すことにより、前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の前端側の蓋部が、前記注ぎ口の上方に当接又は近接する状態から上方に離間して、前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換えられるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料容器。
  6. 複数の前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材の長手方向に沿って並設されている請求項5に記載の飲料容器。
  7. 前記貯留部内の蒸気を外部に排出する導出用蒸気流路が、前記注出路における前記弁機構により閉じられる箇所よりも下流側の部分を用いて形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲料容器。
  8. 前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分に、前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水を導入して前記注ぎ口に流入させる導水部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の飲料容器。
  9. 前記蒸気阻止部が、少なくとも前記蓋体に設けられ、
    前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分において、当該蓋体に設けられた前記蒸気阻止部における前記注ぎ口に向かって両側方に対応する部分に、底面が前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して、前記注ぎ口に達する通水路が設けられ、
    前記導水部が、前記蒸気阻止部の両側方夫々の前記通水路にて構成されている請求項8に記載の飲料容器。
  10. 前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材に設けられ、
    前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対応する部分が、前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して前記注ぎ口に達する形態の注ぎ口向き傾斜面に構成され、
    前記導水部が、前記注ぎ口向き傾斜面にて構成されている請求項8に記載の飲料容器。
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