JP6007424B2 - 飲料容器 - Google Patents
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そして、弁開閉操作部材により弁機構を開弁操作すると共に、注ぎ口開閉部材により注ぎ口を注ぎ口閉状態から注ぎ口開状態に切り換え操作して、貯留部内の湯水を注出路を通して注ぎ口から注ぐことになる(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、従来の飲料容器では、注ぎ口に至った蒸気の一部がその構造によっては蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流し、蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流する蒸気が蓋体内にも浸入する可能性があるので、蓋体内で結露が発生する場合がある。又、注ぎ口開閉部材の温度が上昇して、使用者が注ぎ口開閉部材を操作するときに、違和感を感じる虞もあった。
つまり、注ぎ口から外部に排出されて上昇した蒸気の一部が、注ぎ口開閉部材における注ぎ口の上方に位置する部分に当たって、注ぎ口開閉部材と蓋体との間を通流することになる。
当該蓋体に、前記貯留部内の湯水を前記蓋体又は前記容器本体に備えられた注ぎ口に注出する注出路と、当該注出路を開閉する弁機構と、当該弁機構を開閉操作する弁開閉操作部材と、前記蓋体の上方に配置されて、前記注ぎ口の上方に当接又は近接して当該注ぎ口の少なくとも上方を覆う注ぎ口閉状態と前記注ぎ口から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材とが設けられた飲料容器であって、その特徴構成は、
前記注出路を通流して前記注ぎ口に達した蒸気が前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止する蒸気阻止部が設けられている点にある。
蒸気阻止部により、蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止する機能が発揮されるのは、注ぎ口開閉部材が注ぎ口閉状態に切り換えられているときに発揮されるのは勿論であるが、注ぎ口開閉部材が注ぎ口開状態に切り換えられているときにも、発揮される。
従って、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制し得ると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制し得る飲料容器を提供することができる。
前記注ぎ口開閉部材が、前記弁開閉操作部材に兼用されている点にある。
従って、注ぎ口を開閉するのに合わせて弁機構を開閉可能な利便性に優れた飲料容器において、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制すると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制することができる。
従って、低廉化を図りながら、注ぎ口開閉部材の温度が上昇するのを抑制すると共に、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制することができる。
特に、壁状体を少なくとも注ぎ口開閉部材における蓋体に対向する部分に設けると、注ぎ口開閉部材が注ぎ口開状態に切り換えられているときにも、蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのを効果的に阻止することができる。
前記蒸気阻止部が、前記壁状体と前記凹入部とを備えて構成されている点にある。
従って、低廉化を図りながら、注ぎ口開閉部材の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体内での結露水の発生を共に効果的に抑制することができる。
細長状の前記注ぎ口開閉部材が、長手方向を前記前後方向に沿わせ、且つ、長手方向の中間箇所が前記蓋体の上部に横方向の軸心にて枢支された状態で、前記蓋体の上方に配置され、
前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の後端側の操作部を下方側に押すことにより、前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の前端側の蓋部が、前記注ぎ口の上方に当接又は近接する状態から上方に離間して、前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換えられるように構成されている点にある。
そして、蒸気阻止部により、注ぎ口に至った蒸気が蓋体と注ぎ口開閉部材との間を注ぎ口開閉部材の後方側に通流するのが阻止されるので、注ぎ口開閉部材の後端側の操作部の温度が上昇するのを抑制することができる。
従って、ハンドルを把持した手の指にて、注ぎ口を開くように注ぎ口開閉部材を操作可能な利便性に優れた飲料容器において、特に、注ぎ口開閉部材の操作部の温度が上昇するのを抑制することができるので、使用者が注ぎ口開閉部材の操作部を操作する際に、違和感なく安全に操作部を操作することができる。
従って、注ぎ口開閉部材の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体内での結露水の発生を共に十分に抑制することができる。
つまり、注ぎ口を閉じると共に弁機構を閉弁しているときに、貯留部内の発生する蒸気も、蒸気阻止部により、蓋体と注ぎ口開閉部材との間を通流するのが阻止される。
従って、注ぎ口開閉部材の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体内での結露水の発生を共に十分に抑制することができる。
従って、蓋体と注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水が外部に漏出するのを防止することができながら、蒸気が蓋体内に浸入する可能性のある構造のものにあっては、蓋体内で結露水が発生するのを抑制することができる。
前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分において、当該蓋体に設けられた前記蒸気阻止部における前記注ぎ口に向かって両側方に対応する部分に、底面が前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して、前記注ぎ口に達する通水路が設けられ、
前記導水部が、前記蒸気阻止部の両側方夫々の前記通水路にて構成されている点にある。
前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対応する部分が、前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して前記注ぎ口に達する形態の注ぎ口向き傾斜面に構成され、
前記導水部が、前記注ぎ口向き傾斜面にて構成されている点にある。
図2に示すように、電気ケトルは、電源プレートSとケトル本体Kとを備えて構成されている。
電源プレートSは、概略円盤状に構成され、その上面の中心部に給電機構Psが備えられている。
図1〜図3に示すように、ケトル本体Kは、上部が開口し、加熱対象の湯水を貯留する有底筒状の内容器(貯留部の一例)1を内部に有する本体ボディ(容器本体の一例)2と、本体ボディ2の概略円形の上部開口3(内容器1の上部開口にて形成される)を開閉自在で、外周部に注ぎ口4を有する蓋体5等とを備えて構成されている。
更に、本体ボディ2内には、内容器1内の湯水を加熱する電熱ヒータ6(加熱機構の一例)等が設けられ、本体ボディ2の底部の外面には、電源プレートSの給電機構Psから出力される電力を受電可能な受電機構Prが設けられている。
蓋体5は、周方向における所定の相対位置関係で、本体ボディ2の上部開口3に着脱自在に構成され、蓋体5が本体ボディ2の上部開口3に装着されることにより、上部開口3が閉じられる。そして、蓋体5が装着された状態で、上面視における注ぎ口4を前方側とする前後方向において、本体ボディ2における後方側に対応する位置に、ハンドル7が設けられている。又、蓋体5には、蓋体5が本体ボディ2の上部開口3に装着された状態で、蓋体5を本体ボディ2に保持するための左右一対のフック部材8が設けられている。
又、電熱ヒータ6の加熱により内容器1内の湯水が沸騰して発生する内容器1内の蒸気を蒸気検知部Cに導く検知用蒸気流路12が、蓋体5と本体ボディ2とにわたって設けられ、更に、内容器1内の蒸気を蒸気導出口13に導く導出用蒸気流路14が、蓋体5に設けられている。
本実施形態では、設定温度が100℃近傍の温度に設定されて、蒸気検知部Cが設定温度に加熱されることにより、蒸気を検知するように構成されている。
先ず、内容器1及び本体ボディ2について、説明する。
図3に示すように、内容器1は、上方側の内容器上部と下方側の内容器下部との間に、それらよりも小径の首部を備えた形状に構成されている。
図1〜図3に示すように、本体ボディ2は、内容器1における内容器上部の上下方向の中間部から下方の部分を全体にわたって覆うように構成されている。つまり、内容器1における内容器上部の上部側の部分が、本体ボディ2から外部に露呈している。
図4〜図6に示すように、蓋体5は、本体ボディ2の上部開口3に着脱自在な蓋本体15と、この蓋本体15に上方から被さる蓋カバー16とを備えて構成されている。蓋本体15及び蓋カバー16夫々の主要部分は、平面視での外形形状が概略円形状になるように構成されている。
蓋本体15内には、その下面(蓋本体15が本体ボディ2の上部開口3に装着された状態において、蓋本体15における内容器1内に臨む面)に開口する弁機構Bの弁室18が設けられ、更に、蓋本体15には、概略筒状の注ぎ口形成部材17が、基端が弁室18に連通し且つ先端側ほど上位に位置する斜め上向き姿勢で径方向外方に突出する状態で設けられている。
又、図6にも示すように、注ぎ口形成部材17は、先端からの軸心方向視で、下方側に対応する部分が概略V字状に尖った形状に構成されている。
そして、ケトル本体Kが水平な台上に載置された状態で、注ぎ口形成部材17の先端開口が略垂直方向上方を向くようになり、この注ぎ口形成部材17の先端開口により、前端側がV字状に尖った形状の注ぎ口4が形成される。
又、弁室18と注ぎ口形成部材17とにより、内容器1から、弁座19、弁室18、注ぎ口形成部材17を経由して注ぎ口4に至る注出路9が形成される。
その注ぎ口開閉部材11が、長手方向を前後方向に沿わせ、且つ、長手方向の中間箇所が蓋カバー16の上部に左右方向(横方向の一例)に沿う注ぎ口開閉軸心A1にて枢支された状態で、蓋体5の上部に配置されている。
つまり、注ぎ口開閉部材11の蓋部11bがその左右両側部に板状垂れ下がり部11eを備えているので、その蓋部11bにより、注ぎ口4の上方に加えて、注ぎ口4の左右両側方も覆うことが可能に構成されている。
そして、注ぎ口開閉部材11(具体的には、板状本体11d)の裏面は、注ぎ口開閉部材11における蓋体5(具体的には、蓋カバー16)に対向する部分に相当し、各壁状体11fは、蓋体5(具体的には、蓋カバー16)における注ぎ口開閉部材11に対向する部分の側に突出し、且つ、幅方向に沿った壁面が注ぎ口4に向く状態となる。
つまり、本実施形態では、蒸気阻止部Eが、注ぎ口開閉部材11の裏面に設けられた3枚の壁状体11fの夫々により構成されていることになる。
従って、図2に示すように、概略V字状に尖った注ぎ口形成部材17の下方側部分が、蓋カバー16の湾曲壁状の注ぎ口下カバー部16cにて覆われるので、蓋体5の外観の美観を向上することができる。
更に、3つの蒸気阻止部Eが、注ぎ口開閉部材11の長手方向に沿って並設されていることになる。
図3〜図5に示すように、弁機構Bは、蓋本体15に設けられ、その弁機構Bは、前述の弁室18と、弁室18における蓋本体15の下面での開口部の縁部にて機能させる弁座19と、上下方向に移動自在で、上方に移動して弁座19に当接した状態で湯水の流出を阻止する弁体20と、弁体20を上方側(即ち、閉状態側)に付勢するスプリング21とを備えて構成されている。
弁開閉レバー22は、弁体20の後方側において、前後方向の中間部が左右方向に沿う弁開閉軸心A2にて枢支された状態で設けられている。
弁開閉レバー22の前端部の作用部22aが、弁体20の上方に位置し、後端部の係止部22bが、注ぎ口開閉部材11における注ぎ口開閉軸心A1での枢支箇所よりも前方側の箇所から下方に突出する引っ掛け部11cにより持ち上げ可能に配置されている。
従って、注ぎ口開閉部材11が、弁開閉操作部材10に兼用されるように構成されている。
図3〜図5に示すように、蓋体5の蓋本体15には、並列に設けられた2個の転倒止水弁Gを介して内容器1から蒸気が流入する共通蒸気流路23が設けられ、共通蒸気流路23の下流側に、検知用蒸気流路12及び導出用蒸気流路14が分岐接続されている。尚、2個の転倒止水弁Gは左右方向に並べて設けられ、図3〜図5においては、1個の転倒止水弁Gのみを図示している。
そして、各転倒止水弁Gは、蒸気流入孔28及び蒸気流出孔29を有する錘体収納室30と、錘体収納室30に収納された錘体31とにより構成される。
ケトル本体Kが転倒すると、錘体31が錘体収納室30の天井面(即ち、仕切り体26)で受けられて、錘体31により蒸気流出孔29が塞がれ、錘体収納室30を通しての湯水の通過が阻止されて、内容器1内の湯水の漏出が防止される。
内容器1の内容器上部における後方側の部分は、前方側の部分よりも高くなって、共通蒸気流路23の後方側に隣接する状態にまで立ち上がり、当該共通蒸気流路23の後方側に隣接する部分に、検知側蒸気導入口32が形成されている。そして、共通蒸気流路23が検知側蒸気導入口32に連通接続され、検知用蒸気流路12は、その検知側蒸気導入口32から延びるように設けられる。
又、共通蒸気流路23は、仕切り体26と蓋本体15とにわたって形成された導出側蒸気導入口33を介して、弁室18、即ち、注出路9に連通されて、本実施形態では、注出路9が導出用蒸気流路14に兼用されると共に、注ぎ口4が蒸気導出口13に兼用されるように構成されている。従って、導出用蒸気流路14が、注出路9における弁機構Bにより閉じられる箇所(弁座19)よりも下流側の部分を用いて形成されている。
具体的には、長手方向に直交する方向での横断面形状が概略コの字状の細長状の検知用蒸気流路形成体36が、検知側蒸気導入口32を覆うと共に蒸気検知室34に連通する状態で、開口部を内容器1の外面の後方側の部分に上下方向に沿わせて当て付けて設けられ、内容器1の外面と検知用蒸気流路形成体36との間に、検知用蒸気流路12が形成される。尚、検知用蒸気流路形成体36は、横断面形状が概略コの字状となると共に、長手方向が内容器1の外面に上下方向に沿う形状となるように、樹脂成型により形成されて、内容器1の外面に密着させて設けることが可能なように構成されている。
図3に示すように、電熱ヒータ6は、内容器1の底部に設けられている。
図3及び図8に示すように、受電機構Prから電熱ヒータ6への通電を断続自在なスイッチ機構Dは、内容器1の底部と本体ボディ2の底部との間の空間に設けられている。そのスイッチ機構Dは、電気ケトルにおいて広く用いられていて、周知であるので、図示及び詳細な説明を省略して、簡単に説明する。スイッチ機構Dは、蒸気検知部Cのバイメタル35が設定温度に加熱されて(即ち、蒸気を検知して)変形するのに伴って、オン状態(通電状態)からオフ状態(通電遮断状態)に切り換えられるように、連結機構(図示省略)によりバイメタル35に連結されている。
ハンドル7内の下端側の箇所に、本体ボディ2内とハンドル7内との連通を遮断する遮断壁39が設けられている
そして、使用者が押ボタン40のボタン部40bを下方に押すことにより、押ボタン40をその連結部40aが上方に上がる方向に揺動操作することができる。
そして、スイッチ機構Dの通電状態と通電遮断状態との切り換わりとスイッチ側リンク部42のリンク軸心A6周りの揺動とが連動するように、スイッチ側リンク部42における本体ボディ2の内方側の端部とスイッチ機構Dとが連結されている。
そして、スイッチ機構Dが通電状態に保持される保持力により、押ボタン40のボタン部40bが下降した状態に保持される。
これにより、給電機構Psから受電機構Prを介して電熱ヒータ6等に給電されて、内容器1内の湯水が加熱される。
バイメタル35が設定温度に加熱されて変形すると、その変形に連動して、スイッチ機構Dが通電状態から通電遮断状態に切り換えられ、並びに、リンク機構Hの作用により、押ボタン40がそのボタン部40bが上昇する方向に揺動する。
これにより、電熱ヒータ6への通電が遮断されて、内容器1内の湯水の加熱が終了する。
又、例えば、内容器1内の水が沸騰して電熱ヒータ6の加熱作動が停止した後等、内容器1内の水の温度が高いときに、注ぎ口開閉部材11を注ぎ口開状態に切り換えて、弁機構Bを開弁すると共に注ぎ口4を開くと、内容器1内の蒸気は、弁座19や共通蒸気流路23から注出路9に流入し、注出路9を通して注ぎ口4に導かれて、注ぎ口4から外部に排出される。
更に、蒸気阻止部Eが壁状体11fとその壁状体11fが入り込む凹入部16dとにより構成されることと、3つの蒸気阻止部Eが注ぎ口開閉部材11の長手方向に沿って並設されていることとの相乗作用により、蒸気の通過を阻止する機能を効果的に発揮させることができるので、注ぎ口開閉部材11の温度の上昇、及び、蒸気が蓋体5内に浸入する可能性のある構造のものにおける蓋体5内での結露水の発生を共に十分に抑制することができる。
(A)図9及び図10に示すように、蓋体5における注ぎ口開閉部材11に対向する部分に、蓋体5と注ぎ口開閉部材11との間で発生した結露水を導入して注ぎ口4に流入させる導水部Lを設けても良い。尚、図9及び図10においては、注ぎ口開閉部材11を省略しているが、この注ぎ口開閉部材11には、上記の実施形態と同様に、壁状体11fが設けられている。
例えば、図9に示すように、蓋カバー16(即ち、蓋体5)における注ぎ口開閉部材11に対向する部分において、当該蓋体5に設けられた凹入部16d(蒸気阻止部Eに相当する)の左右両側方(注ぎ口4に向かって両側方)に対応する部分に、底面が注ぎ口4に向かって下方に傾斜して、注ぎ口4に達する通水路16eを設け、導水部Lを、凹入部16dの両側方夫々の通水路16eにて構成しても良い。
尚、蓋カバー16の上部において、各凸部16fの左右の端部と凹部16gの内側面との間に、所定の幅の隙間が設けられ、その隙間を利用して、通水路16eが形成されている。
例えば、上記実施形態のように、蒸気阻止部Eを壁状体11fとその壁状体11fが入り込む凹入部16dとにより構成する場合、上記の実施形態では、壁状体11fを注ぎ口開閉部材11に設け、凹入部16dを蓋体5(具体的には、蓋カバー16)に設けたが、逆に、壁状体11fを蓋体5に設け、凹入部16dを注ぎ口開閉部材11に設けても良い。
又、上記実施形態では、容器本体としての本体ボディ2内に、貯留部としての内容器1を設けて、容器本体と貯留部とを別体で備えた構成としたが、容器本体そのものの内部に湯水を貯留するように構成して、容器本体の内部を貯留部としても良い。
2 本体ボディ(容器本体)
3 上部開口
4 注ぎ口
5 蓋体
6 電熱ヒータ(加熱機構)
7 ハンドル
9 注出路
10 弁開閉操作部材
11 注ぎ口開閉部材
11a 操作部
11b 蓋部
11f 壁状体
14 導出用蒸気流路
16d 凹入部
16e 通水路
16h 注ぎ口向き傾斜面
22 弁開閉レバー(連結機構)
A1 注ぎ口開閉軸心(軸心)
B 弁機構
E 蒸気阻止部
L 導水部
Claims (10)
- 上部が開口し、内部に貯留部を有する容器本体と、前記容器本体の上部開口を開閉自在な蓋体とを備え、
当該蓋体に、前記貯留部内の湯水を前記蓋体又は前記容器本体に備えられた注ぎ口に注出する注出路と、当該注出路を開閉する弁機構と、当該弁機構を開閉操作する弁開閉操作部材と、前記蓋体の上方に配置されて、前記注ぎ口の上方に当接又は近接して当該注ぎ口の少なくとも上方を覆う注ぎ口閉状態と前記注ぎ口から上方に離間した注ぎ口開状態とに切り換え操作自在な注ぎ口開閉部材とが設けられた飲料容器であって、
前記注出路を通流して前記注ぎ口に達した蒸気が前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間を通流するのを阻止する蒸気阻止部が設けられている飲料容器。 - 前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換え操作されるのに伴って前記弁機構を開弁し、且つ、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口開状態から前記注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って前記弁機構を閉弁するように、前記注ぎ口開閉部材と前記弁機構とを連結する連結機構が設けられ、
前記注ぎ口開閉部材が、前記弁開閉操作部材に兼用されている請求項1に記載の飲料容器。 - 前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材における前記蓋体に対向する部分、及び、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分の少なくとも一方に、他方側に突出し且つ壁面が前記注ぎ口側に向く状態で設けられた壁状体にて構成されている請求項1又は2に記載の飲料容器。
- 前記注ぎ口開閉部材における前記蓋体に対向する部分、及び、前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分の一方に、前記壁状体が設けられ、他方に、前記注ぎ口開閉部材が前記注ぎ口閉状態に切り換え操作されるのに伴って、前記壁状体が入り込む凹入部が設けられ、
前記蒸気阻止部が、前記壁状体と前記凹入部とを備えて構成されている請求項3に記載の飲料容器。 - 前記容器本体の前記上部開口に前記蓋体が装着された状態で、上面視における前記注ぎ口を前方側とする前後方向において、前記容器本体における後方側に対応する位置に、ハンドルが設けられ、
細長状の前記注ぎ口開閉部材が、長手方向を前記前後方向に沿わせ、且つ、長手方向の中間箇所が前記蓋体の上部に横方向の軸心にて枢支された状態で、前記蓋体の上方に配置され、
前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の後端側の操作部を下方側に押すことにより、前記注ぎ口開閉部材における前記前後方向の前端側の蓋部が、前記注ぎ口の上方に当接又は近接する状態から上方に離間して、前記注ぎ口閉状態から前記注ぎ口開状態に切り換えられるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料容器。 - 複数の前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材の長手方向に沿って並設されている請求項5に記載の飲料容器。
- 前記貯留部内の蒸気を外部に排出する導出用蒸気流路が、前記注出路における前記弁機構により閉じられる箇所よりも下流側の部分を用いて形成されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の飲料容器。
- 前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分に、前記蓋体と前記注ぎ口開閉部材との間で発生した結露水を導入して前記注ぎ口に流入させる導水部が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の飲料容器。
- 前記蒸気阻止部が、少なくとも前記蓋体に設けられ、
前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対向する部分において、当該蓋体に設けられた前記蒸気阻止部における前記注ぎ口に向かって両側方に対応する部分に、底面が前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して、前記注ぎ口に達する通水路が設けられ、
前記導水部が、前記蒸気阻止部の両側方夫々の前記通水路にて構成されている請求項8に記載の飲料容器。 - 前記蒸気阻止部が、前記注ぎ口開閉部材に設けられ、
前記蓋体における前記注ぎ口開閉部材に対応する部分が、前記注ぎ口に向かって下方に傾斜して前記注ぎ口に達する形態の注ぎ口向き傾斜面に構成され、
前記導水部が、前記注ぎ口向き傾斜面にて構成されている請求項8に記載の飲料容器。
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