JP2014224810A - 電磁波センサ装置 - Google Patents
電磁波センサ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014224810A JP2014224810A JP2014088263A JP2014088263A JP2014224810A JP 2014224810 A JP2014224810 A JP 2014224810A JP 2014088263 A JP2014088263 A JP 2014088263A JP 2014088263 A JP2014088263 A JP 2014088263A JP 2014224810 A JP2014224810 A JP 2014224810A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electromagnetic wave
- plate
- isolated
- isolated plate
- sensor device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
Abstract
【解決手段】電磁波センサ装置は、1つまたは複数個の電磁波センサ100を備える。電磁波センサ100は、温度検知部4と、温度検知部に熱的に接続された電磁波吸収部10とを備える。電磁波吸収部は、周期的に隔てられて配置された、金属を含む複数の孤立板11と、孤立板に対向配置され、少なくとも表面が金属である反射板13と、孤立板の面内方向での表面プラズモン共鳴が生じるように孤立板と反射板との間を接続する接続柱12とを有する。孤立板の面内方向寸法Lは、電磁波吸収部に入射した電磁波に含まれる特定波長の電磁波と結合する表面プラズモンを誘起するように選択される。
【選択図】図3
Description
一般に、電磁波が境界面で全反射する際に発生するエバネセント波の波長が表面プラズモン波と結合する場合に、表面プラズモンが励起される。表面プラズモンは、その分散関係から導かれるように、可視〜近赤外域の領域における現象が一般的である。一方、表面に周期構造を導入することによって、可視〜近赤外波長域以外の波長域、例えば可視、中波長赤外、長波長赤外、遠赤外、テラヘルツ(THz)、マイクロ波領域においても近似的に同様の現象が生じる。これは、近似的に表面プラズモンとして扱うことが可能であるため、擬似表面プラズモンとも呼ばれる。それゆえ、本発明は、以下で説明する赤外線センサに限定されることなく、赤外線以外の波長域用のセンサにも適用可能である。
赤外線センサ装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による赤外線センサ装置を示す斜視図である。赤外線センサ装置1000では、基板1の上に複数個の赤外線センサ100が互いに直交する2方向(x方向、y方向)にマトリックス状(アレイ状)に配置されており、z軸に平行な方向から光を入射させる。赤外線センサ100の周囲には、赤外線センサ100により検出した信号を処理して画像を検出する検出回路1010が設けられている。
図2は、本発明の実施の形態1による赤外線センサの、吸収体がない状態での上面図である。図2では、明確化のために、配線上の保護膜、反射膜は省略して図示している。図3は、吸収体がある状態での図2のI−I線断面図である。なお、吸収体10は、特許請求の範囲では電磁波吸収部に相当する。
図4a,4bは、本発明の実施の形態1による吸収体10の斜視図、上面図である。図5は、図4bのII−II線断面図である。なお、図4aと図16の斜視図では、図を見やすくするために、他の図より周期pを大きくして描いている。
孤立板11の厚さtが大きくなると、吸収体10の熱容量が増加してセンサ100の応答速度が小さくなる。それゆえ、応答速度の観点では、可能な限り厚さtを小さくすることが好ましい。
吸収体10は、孤立板11の面内方向において生じる共鳴によって赤外線を吸収する。この孤立板11の面内方向で生じる共鳴は、反射板13によって高さ方向に閉じ込められ、保持される。それゆえ、接続柱12の高さ方向(h方向)の共鳴が支配的であってはいけない。高さhが大きすぎる場合、高さ方向の共鳴が孤立板11の面内方向の共鳴と競合する。これにより、面内方向で強い共鳴が生じず、吸収率が大きく低下し、あるいは広い波長域にわたるブロードな吸収が生じ、波長選択的な吸収が難しくなる。波長選択的な吸収を生じさせるために、h<Lを満たすことが好ましい。
太さwが孤立板11の面内方向寸法Lに近づくと、特に接続柱12が金属の場合には、金属中には光が存在できないことから、孤立板11とその下部の反射板13との間の表面プラズモン共鳴が生じにくくなり、検出波長の赤外線吸収量が大きく低下する。共鳴による吸収を充分に成立させるために、少なくともw<Lを満たすことが好ましい。
吸収体10による検出波長の赤外線の吸収率を向上させるには、検出波長の赤外線がほぼ吸収体10を透過しないことが好ましい。孤立板11の厚さt、接続柱12の高さhと太さwが検出波長に対して、下記の式(3)で表される表皮効果の厚さδ(skin depth)の2倍以上の程度の厚さを有すれば、一般に光の漏れ出しが充分に小さく、吸収率を向上させることができると言える。逆に、この値以下であれば、光が漏れ出して充分な反射効果が得られず、したがって共鳴効果が低下するため、充分な吸収を得ることができないことがある。
δ=(2/μσω)1/2 …(3)
反射板13の厚さは、検出波長の赤外線が透過しない程度の大きさであればよい。これにより、充分な反射を得ることができる。この大きさは、上記表皮効果の厚さδの2倍程度の大きさであり、赤外波長域では数10nm程度〜数100nm程度であり、中波長赤外〜長波長赤外の波長域では200nm程度が望ましいが、これは強度を考慮した値であり、本質的には表皮効果の厚さδによって最小限の厚さが求まる。
まず、反射板13をスパッタ装置などの成膜装置で成膜する(S1)。その上にレジスト、酸化膜などの犠牲層を塗布または成膜する(S2)。犠牲層において接続柱12を設ける位置に、接続柱12に相当する孔を形成する。孔の形成には、通常の写真製版、電子線露光などを用いる(S3)。その孔にスパッタなどで金属を充填し、かつ犠牲層の表面全体に金属膜を形成する(S4)。その金属膜にフォトレジストを塗布する(S5)。そのフォトレジストに光照射して孤立板11のマスクパターンを金属膜に転写する(S6)。フォトレジストを現像する(S7)。ハロゲン系ガスを用いたドライエッチングにより露出した金属部分を加工する(S8)。レジストを有機溶剤で除去する(S9)。最後に、犠牲層を有機溶剤またはドライエッチングによって除去する(S10)。
その後、孤立板11については、上記と同様に形成できる。最適な製造方法は、吸収体10の寸法、吸収体10を構成する材料などによって適宜選択できる。
図7では、h=0.15μm、w=200nmとした。L=2.0μm(実線)、3.5μm(破線)の場合の結果をそれぞれ示す。以降、特に断わらない限り、本明細書においては、孤立板11、接続柱12および反射板13が金属である場合には、材料はAuとして解析している。
λab=n×L …(4)
λab>p …(5)
図8,9では、L=2.0μmとした。h=150nm(図8)、200nm(図9)とした。図8,9から、hが大きい方が吸収率を若干低下させることができるが、吸収波長λabはほとんど変化していないことがわかる。
図10,11では、h=0.15μm、L=2.0μmとした。w=200nm(図10)、500nm(図11)とした。図10と図11とでは、吸収率、吸収波長について顕著な差は認められなかった。
特許文献1のような波型の周期構造を有する吸収体の場合、第1に、吸収体が有する周期構造の周期の大きさを検出波長より小さくすることができないため、吸収体を小型化することが難しいという問題があった。第2に、吸収体を構成する材料としてカーボンが用いられる結果、当該材料自体が検出対象の波長以外の波長も吸収してしまい、波長選択性が悪化するという問題があった。第3に、波型構造を製造するには、グレースケールマスクなど特殊なマスク形成、エッチング工程が必要となり製造が困難であるという問題があった。
絶縁膜を用いた場合、絶縁膜の厚さが変化すると吸収率、吸収波長がシフトするため、製造上の誤差範囲が狭くなるが、吸収体10のように接続柱12を用いた構造の場合、高さhが変化しても吸収率、吸収波長はほとんど変わらないため、製造誤差範囲が広くなる効果がある。
説明した製造方法によれば、接続柱12を充填する必要がないため、金属材料を節約できる。また、接続柱12部分を個別に製造する必要も研磨工程等を実施する必要もないため、工程数を減らして吸収体10を容易に製造できる。
この第3変形例で、接続柱12は、絶縁体、半導体または誘電体からなる。接続柱12の体積は充分に小さくされ、これらの材料による吸収の影響をほぼ無視できるようになっている。この構造では、体積熱容量(単位体積当たりの熱容量)を低減させることができるため、非特許文献1,2の構造よりも高速な応答が可能になる。
このように柱形状の接続柱12とすることで、体積熱容量の低減が可能となり、材料自体の吸収を抑制するとともに、応答速度を大きくする効果がある。
前述のように、吸収体10では、孤立板11と、反射板13のうち孤立板11の直下の領域との間で主として表面プラズモン共鳴が生じる。それゆえ、反射板13においては、孤立板11直下の領域以外には金属が設けられていなくても、赤外線の吸収に与える影響を無視できる。
図22は、本発明の実施の形態2の変形例による吸収体の上面図であり、図23は、図22のIV−IV線断面図である。非特許文献1,2では、平坦な金属層(本発明では反射板13に相当)上の絶縁層の材料自体による、プラズモン共鳴波長以外の波長における赤外線吸収が問題となった。本実施形態2による吸収体10の構造のように、反射板13に貫通孔19の領域が充分に広く形成され、絶縁層の体積ができるだけ少なくされた場合、その分だけ絶縁層の材料自体による吸収が少なくなるため、当該材料による影響はほぼ無視できる。
前述のように、吸収体10では、孤立板11の面内方向で表面プラズモン共鳴が生じる。このとき、高さ方向の共鳴が生じた場合には、共鳴波長が複数生じることになり、波長選択性が悪化する。あるいは、例えば接続柱12が酸化シリコンからなる場合には、8〜14μmの広い波長域における吸収が生じてしまう。
まず、金属からなる反射板13と絶縁層(接続柱12に該当する層)をスパッタなどで形成する。次に、リフトオフ、ドライエッチングによるパターン加工によって、孤立板11のパターンを形成する。次に、フォトリソグラフィとウェットエッチングなどにより、孤立板11直下以外の領域で絶縁板22を除外する。最後に、例えばフォトリソグラフィとウェットエッチングにより貫通孔19を形成する。
実施形態1,2では、各孤立板11と反射板13との間に接続柱12を設けた。ところで、実施形態1,2で説明したように、孤立板11と接続柱12の寸法を調整することにより、孤立板11と反射板13との間で生じる表面プラズモン共鳴が反射板13の開口率に依存しないようにすることができる。これは、孤立板11と、反射板13における孤立板11の直下の領域(図18を参照)との間のみで共鳴が生じるため、共鳴領域が確保されればよく、他の領域は基本的に不要であることに起因する。つまり、孤立板11と、反射板13のうち孤立板11の直下の領域との間には、プラズモン共鳴を阻害しない物体、構造が存在してもこの効果を発揮可能である。
孤立板11の直下の絶縁板22の厚さは、実施形態2の変形例で説明した接続柱12の高さhと同様に考えることができる。つまり、孤立板11の面内方向におけるプラズモン共鳴を可能な限り乱さないようにするために、高さ方向の共鳴をなるべく生じにくくすればよい。そこで、絶縁板22の厚さは、L/4より小さいことが好ましく、解析結果によれば、赤外波長域では200nm程度以下が好ましいとわかっている。ただし、絶縁板22の厚さは、波長選択的効果が得られれば、絶縁板22を構成する材料、検出波長の赤外線の絶縁層中での光学長によって変化させてもよい。
まず、金属からなる反射板13と絶縁板22をスパッタなどで形成する。次に、リフトオフ、ドライエッチングによるパターン加工によって、孤立板11のパターンを形成する。最後に、例えばフォトリソグラフィとウェットエッチングにより貫通孔19を形成する。このように、実施形態1,2で説明した吸収体10の製造方法に比べて、さらに製造方法が簡略化される。
実施形態1では、吸収体10の孤立板11、接続柱12および反射板13が、すべて同一の表面プラズモン共鳴を生じる金属からなっていた。また、実施形態2の変形例と実施形態3では、接続柱12が絶縁体などからなる場合などについて説明した。本実施形態4による吸収体10の孤立板11、接続柱12および反射板13は、実施形態1などと同様に金属からなる表面層と、誘電体、絶縁体、半導体からなる群から選択された材料からなる内部層とを含む。内部層の材料は、例えば酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)、酸化アルミニウム(Al2O3)などの赤外波長域において吸収のある絶縁体、シリコンなどの半導体、誘電体でもよい。これらは、実施形態2の変形例で例示した接続柱12の材料である。当該内部層の材料には空気も含まれる。
図26は、本発明の実施の形態5による吸収体の断面図である。
本実施形態5では、孤立板11に、その表面を覆う被覆層23が設けられている。図26では、接続柱12の部分を除いた表面全体に被覆層23が設けられているが、当該部分を含めて表面全体に設けられてもよい。ただし、孤立板11の表面全体に被覆層23が設けられる必要はなく、図27(a)〜(c)に示すように、孤立板11の上面、側面、下面のうち少なくとも1つの面、または少なくともこれらのエッジ部分に設けられればよい。
被覆層23の厚さが大きいと、被覆層23の材料自体による吸収が生じ、更には吸収体10の体積が大きくなって応答速度が小さくなるといった短所が生じる。そこで、被覆層23の厚さは可能な限り小さくすることが好ましい。図7〜11を用いて説明した電磁界解析の結果、表面プラズモン共鳴が生じると、電磁界は孤立板11の周囲100nm3程度の範囲に局在することがわかっている。それゆえ、検出波長が赤外域にあれば、被覆層23の厚さは50〜300nm程度が好ましい。この好ましい厚さは、被覆層23を構成する材料に応じて異なる。
図31は、本発明の実施の形態6による赤外線センサアレイの上面図である。なお、本明細書中、「赤外線センサアレイ」は、図1で説明した赤外線センサ装置に搭載される、赤外線センサをアレイ状(マトリックス状)に配置した構造を指す。
図32は、本発明の実施の形態7による赤外線センサアレイの上面図であり、図33は、図32のVI−VI線断面図である。
図34は、本発明の実施の形態8による赤外線センサの、図3の一部に相当する要部断面図である。温度検知部54周辺の構造以外は、図3に示される他の実施形態と同様であり、説明を省略する。
まず、本実施形態9と前述の実施形態1〜8との関係について説明する。
特許文献1、非特許文献1,2で開示された赤外線吸収体(光吸収体)では、一画素(本明細書での1つの赤外線センサ)内に周期構造を設ける必要があった。実施形態1〜8でも、1つの赤外線センサ内に複数個の孤立板11を周期的に設けた。この場合、赤外線センサのサイズを充分に低下させることができず、したがって赤外線センサ装置1000の画素分解能を充分に向上させることができないという問題がある。
Claims (23)
- 1つまたは複数個の電磁波センサを備えた電磁波センサ装置であって、
前記電磁波センサは、
温度検知部と、
前記温度検知部に熱的に接続された電磁波吸収部とを備え、
前記電磁波吸収部は、
周期的に隔てられて配置された、金属を含む複数の孤立板と、
前記孤立板に対向配置され、少なくとも表面が前記金属である反射板と、
前記孤立板の面内方向での表面プラズモン共鳴が生じるように前記孤立板と反射板との間を接続する接続柱とを有し、
前記孤立板の面内方向寸法は、前記電磁波吸収部に入射した電磁波に含まれる特定波長の電磁波と結合する表面プラズモンを誘起するように選択されたことを特徴とする電磁波センサ装置。 - 前記孤立板は、1方向に、又は互いに交差する2方向にそれぞれ一定の周期で配置され、
前記一定の周期は、前記特定波長より小さいことを特徴とする、請求項1に記載の電磁波センサ装置。 - 複数個の電磁波センサを備えた電磁波センサ装置であって、
前記複数個の電磁波センサはそれぞれ、
温度検知部と、
前記温度検知部に熱的に接続された電磁波吸収部とを備え、
前記電磁波吸収部は、
金属を含む孤立板と、
前記孤立板に対向配置され、少なくとも表面が前記金属である反射板と、
前記孤立板の面内方向での表面プラズモン共鳴が生じるように前記孤立板と反射板との間を接続する接続柱とを有し、
前記孤立板の面内方向寸法は、前記電磁波吸収部に入射した電磁波に含まれる特定波長の電磁波と結合する表面プラズモンを誘起するように選択され、
前記複数個の電磁波センサにわたって、前記孤立板が、1方向または互いに交差する2方向にそれぞれ一定の周期で配置されたことを特徴とする電磁波センサ装置。 - 前記電磁波吸収部は、前記孤立板を1つまたは2つ有することを特徴とする、請求項3に記載の電磁波センサ装置。
- 前記一定の周期は、前記特定波長より小さいことを特徴とする、請求項3または4に記載の電磁波センサ装置。
- 1方向に前記電磁波センサを2つ備えたことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記金属は、表面プラズモンを発生させる金属であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記孤立板および前記接続柱は、
絶縁体、半導体および誘電体からなる群から選択された材料からなり、または
少なくとも表面が金属であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。 - 前記接続柱の高さ及び太さは、前記孤立板の面内方向寸法より小さいことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記孤立板の厚さ、前記接続柱の高さ、前記接続柱の太さの少なくとも1つは、前記孤立板の面内方向寸法の1/4より小さいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記孤立板、前記接続柱及び前記反射板は、少なくとも表面が金属であり、
該金属の透磁率をμ、電気伝導率をσ、前記特定波長の電磁波の角振動数をωとして、前記孤立板の厚さ、前記接続柱の高さ、前記接続柱の太さ、及び前記反射板の厚さはそれぞれ、
2×(2/μσω)1/2
以上の大きさであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。 - 前記孤立板の上面、側面および下面のうち少なくとも1つの面に、空気よりも屈折率が大きい材料からなる被覆層が設けられたことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記反射板は、該反射板の面内方向で前記孤立板と重複しない範囲に形成された貫通孔を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記貫通孔は、1方向に、又は互いに交差する2方向にそれぞれ、前記孤立板が配置される周期または該孤立板が配置される周期とは異なる周期で隔てられて形成されたことを特徴とする、請求項13に記載の電磁波センサ装置。
- 前記孤立板、前記反射板及び前記接続柱は、
金属からなる表面層と、
絶縁体、半導体及び誘電体からなる群から選択された材料からなる内部層とを含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。 - 前記孤立板は、互いに交差する2方向に対称な形状を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記孤立板は、互いに交差する2方向に非対称な形状を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記反射板は、該反射板の面内方向で前記孤立板と重複しない範囲に形成された貫通孔を有し、
前記接続柱は、絶縁体、半導体及び誘電体からなる群から選択された材料からなり、
前記接続柱の高さは、前記孤立板の面内方向寸法の1/4より小さく、
前記接続柱の太さは、前記孤立板の面内方向寸法以下であることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。 - 複数の前記孤立板と前記反射板との間が前記接続柱により接続され、
前記反射板は、該反射板の面内方向で前記孤立板と重複しない範囲に形成された貫通孔を有し、
前記接続柱は、絶縁体、半導体及び誘電体からなる群から選択された材料からなり、
前記接続柱の高さは、前記孤立板の面内方向寸法の1/4より小さいことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。 - 中空部を有する基板と、
前記温度検知部に接続され、中空部の上側に前記温度検知部を保持する支持脚とをさらに備え、
前記温度検知部は、温度によりその電気抵抗の値が変わる検知膜を有し、
前記電磁波吸収部は、前記温度検知部の上側に設けられたことを特徴とする、請求項1〜19のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。 - 前記電磁波吸収部は、前記温度検知部の上に直接に設けられたことを特徴とする、請求項20に記載の電磁波センサ装置。
- アレイ状に配置された複数個の電磁波センサを含むことを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項に記載の電磁波センサ装置。
- 前記アレイ状に配置された複数個の電磁波センサは、第1電磁波センサと第2電磁波センサとを含み、
前記第1電磁波センサと第2電磁波センサとは、互いに、前記孤立板が配置される周期、前記孤立板の面内方向寸法、前記孤立板の厚さ、前記接続柱の高さのうちの少なくとも1つが異なることを特徴とする、請求項22に記載の電磁波センサ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014088263A JP6184366B2 (ja) | 2013-04-24 | 2014-04-22 | 電磁波センサ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013091300 | 2013-04-24 | ||
JP2013091300 | 2013-04-24 | ||
JP2014088263A JP6184366B2 (ja) | 2013-04-24 | 2014-04-22 | 電磁波センサ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014224810A true JP2014224810A (ja) | 2014-12-04 |
JP6184366B2 JP6184366B2 (ja) | 2017-08-23 |
Family
ID=52123561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014088263A Active JP6184366B2 (ja) | 2013-04-24 | 2014-04-22 | 電磁波センサ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6184366B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016197097A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-24 | パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド | メタマテリアル構造を含む赤外線吸収薄膜を有する温度センサ |
JP2018505393A (ja) * | 2014-12-12 | 2018-02-22 | ベルタン・テクノロジーズBertin Technologies | 気体を検出するための光フィルタリング装置 |
WO2018193824A1 (ja) * | 2017-04-17 | 2018-10-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 焦電センサ素子及びこれを用いた焦電センサ |
WO2019039551A1 (ja) * | 2017-08-23 | 2019-02-28 | 国立大学法人東北大学 | メタマテリアル構造体および屈折率センサ |
JP6541921B1 (ja) * | 2018-03-15 | 2019-07-10 | 三菱電機株式会社 | 生体物質測定装置 |
WO2019176157A1 (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 三菱電機株式会社 | 生体物質測定装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH113985A (ja) * | 1997-03-19 | 1999-01-06 | Lockheed Martin Corp | パッチ結合赤外線ホトディテクタ |
JP2007024842A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線センサ |
JP2007248382A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Canon Inc | 検出素子及び画像形成装置 |
JP2011095137A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体光素子および半導体光装置 |
JP2012154762A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Mitsubishi Electric Corp | 赤外線センサおよび赤外線センサアレイ |
CN102651421A (zh) * | 2012-05-04 | 2012-08-29 | 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 | 光谱选择性光电探测器及其制备方法 |
JP2012177696A (ja) * | 2012-03-28 | 2012-09-13 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体光素子および半導体光装置 |
JP2012208104A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-25 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体光素子および半導体光装置 |
WO2013048577A1 (en) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | Solarity, Inc. | Substrate and superstrate design and process for nano-imprinting lithography of light and carrier collection management devices |
-
2014
- 2014-04-22 JP JP2014088263A patent/JP6184366B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH113985A (ja) * | 1997-03-19 | 1999-01-06 | Lockheed Martin Corp | パッチ結合赤外線ホトディテクタ |
JP2007024842A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線センサ |
JP2007248382A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Canon Inc | 検出素子及び画像形成装置 |
JP2011095137A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体光素子および半導体光装置 |
JP2012154762A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Mitsubishi Electric Corp | 赤外線センサおよび赤外線センサアレイ |
JP2012208104A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-25 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体光素子および半導体光装置 |
WO2013048577A1 (en) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | Solarity, Inc. | Substrate and superstrate design and process for nano-imprinting lithography of light and carrier collection management devices |
JP2012177696A (ja) * | 2012-03-28 | 2012-09-13 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体光素子および半導体光装置 |
CN102651421A (zh) * | 2012-05-04 | 2012-08-29 | 中国科学院苏州纳米技术与纳米仿生研究所 | 光谱选择性光电探测器及其制备方法 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018505393A (ja) * | 2014-12-12 | 2018-02-22 | ベルタン・テクノロジーズBertin Technologies | 気体を検出するための光フィルタリング装置 |
JP2016197097A (ja) * | 2015-04-02 | 2016-11-24 | パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド | メタマテリアル構造を含む赤外線吸収薄膜を有する温度センサ |
EP3076141B1 (en) * | 2015-04-02 | 2022-09-28 | Palo Alto Research Center Incorporated | Thermal sensor with infrared absorption membrane including metamaterial structure |
WO2018193824A1 (ja) * | 2017-04-17 | 2018-10-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 焦電センサ素子及びこれを用いた焦電センサ |
WO2019039551A1 (ja) * | 2017-08-23 | 2019-02-28 | 国立大学法人東北大学 | メタマテリアル構造体および屈折率センサ |
JPWO2019039551A1 (ja) * | 2017-08-23 | 2020-09-24 | 国立大学法人東北大学 | メタマテリアル構造体および屈折率センサ |
JP7202661B2 (ja) | 2017-08-23 | 2023-01-12 | 国立大学法人東北大学 | メタマテリアル構造体および屈折率センサ |
JP6541921B1 (ja) * | 2018-03-15 | 2019-07-10 | 三菱電機株式会社 | 生体物質測定装置 |
WO2019176157A1 (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 三菱電機株式会社 | 生体物質測定装置 |
US11408824B2 (en) | 2018-03-15 | 2022-08-09 | Mitsubishi Electric Corporation | Biological material measurement device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6184366B2 (ja) | 2017-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6184366B2 (ja) | 電磁波センサ装置 | |
CN111947788B (zh) | 红外探测器及其制备方法 | |
JP6161554B2 (ja) | 電磁波検出器および電磁波検出器アレイ | |
KR101910573B1 (ko) | 광대역 광 흡수체를 포함하는 적외선 검출기 | |
US9163998B2 (en) | Infrared detector | |
JP5801151B2 (ja) | 懸架式ボロメータマイクロプレートに基づく赤外線検出器 | |
US9121761B2 (en) | Infrared detectors | |
JP6193754B2 (ja) | 電磁波検出器 | |
JP4964935B2 (ja) | 半導体光素子および半導体光装置 | |
US9476774B2 (en) | Uncooled microbolometer pixel and array for configurable broadband and multi-frequency terahertz detection | |
JP2015045629A5 (ja) | ||
JP6338747B2 (ja) | 電磁波検出器 | |
KR101683257B1 (ko) | 광 검출기 | |
JP5943764B2 (ja) | 電磁波センサ及び電磁波センサ装置 | |
JP6279011B2 (ja) | 熱型赤外線検出器および熱型赤外線検出器の製造方法 | |
CN110118604B (zh) | 基于混合谐振模式的宽光谱微测辐射热计及其制备方法 | |
JP2012177696A (ja) | 半導体光素子および半導体光装置 | |
JP5706174B2 (ja) | 赤外線センサおよび赤外線センサアレイ | |
US9274003B2 (en) | Image pixel apparatus for detecting electromagnetic radiation, sensor array for detecting electromagnetic radiation and method for detecting electromagnetic radiation by means of an image pixel apparatus | |
US20160356652A1 (en) | Infrared detector including broadband surface plasmon resonator | |
JP2009265091A (ja) | 高度に分離された熱検出器 | |
CN113447140A (zh) | 一种cmos红外微桥探测器 | |
Nagao et al. | Wavelength-selective photothermal infrared sensors | |
CA2875303C (en) | Uncooled microbolometer pixel and array for configurable broadband and multi-frequency terahertz detection | |
US9429475B2 (en) | Thermal radiation sensor and thermal image capturing device including same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170725 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6184366 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |