JP2014224550A - 密封装置、転がり軸受及び車輪用転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる密封装置、転がり軸受及び車輪用転がり軸受を提供する。
【解決手段】円筒部84aとフランジ部84bとを有するスリンガ84と、シール部材81とを備え、シール部材81は、固定部82aと円板部82bとを有する芯金82と、シール83と、を有し、シール83は、固定部82aの端部を覆うように形成される芯金回り込み部83aと、スリンガ84に摺接するリップ83b,83c,83dとを備える密封装置8であって、フランジ部84bの側面にパルサリング85が一体的に固定され、パルサリング85にはフランジ部84bの外径部を覆うように回り込み部85aが形成され、シール83は、芯金回り込み部83aから延出する補助リップ83eをさらに備え、補助リップ83eは、円環状に形成され回り込み部85aに軽接触する凸部83fを、周方向に複数有する。
【選択図】図2
【解決手段】円筒部84aとフランジ部84bとを有するスリンガ84と、シール部材81とを備え、シール部材81は、固定部82aと円板部82bとを有する芯金82と、シール83と、を有し、シール83は、固定部82aの端部を覆うように形成される芯金回り込み部83aと、スリンガ84に摺接するリップ83b,83c,83dとを備える密封装置8であって、フランジ部84bの側面にパルサリング85が一体的に固定され、パルサリング85にはフランジ部84bの外径部を覆うように回り込み部85aが形成され、シール83は、芯金回り込み部83aから延出する補助リップ83eをさらに備え、補助リップ83eは、円環状に形成され回り込み部85aに軽接触する凸部83fを、周方向に複数有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、密封装置、転がり軸受及び車輪用転がり軸受に関する。
従来、密封装置としては、特開2012−154373号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
この密封装置は、所謂パックシールであり、断面L字形のシール部材と、このシール部材に対向し断面L字形のスリンガとを備える。シール部材は、円筒状の固定部と固定部の一端から径方向へ延在する円板部とからなる芯金と、芯金に一体的に形成されるシールとからなる。スリンガは、円筒部と、円筒部の一端から径方向に延在するフランジ部とからなる。シールは、密封装置内部に配置されるアキシャルリップ及びラジアルリップがスリンガに摺接することにより、密封装置の外方側から内方側への泥水などの浸入を防止している。
上記の密封装置は、耐泥水性が要求される環境で使用するため、シールには固定部の他端部を覆うように形成される回り込み部から延出する補助リップをさらに設けている。この密封装置は、補助リップがフランジ部の径方向の端部に締め代を有して摺接することにより、密封装置の外方側の端部において泥水などの浸入を防止している。
しかしながら、上記の密封装置では、補助リップがフランジ部に締め代を有して摺接するので回転トルクが増大する。また、この密封装置では、何らかの原因により泥水が補助リップを通過したときには、この泥水が排水されずアキシャルリップの近傍に滞留する。このとき、密封装置では、アキシャルリップが泥水に曝される状態となり、泥水がさらに密封装置の内方側へ浸入する場合がある。そこで、密封装置並びにこの密封装置を用いた転がり軸受及び車輪用転がり軸受は、回転トルクの増大を抑制すると共に、耐泥水性を向上することが課題となっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる密封装置、転がり軸受及び車輪用転がり軸受を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る密封装置の構成上の特徴は、円筒部とこの円筒部の軸方向の一端から径方向に延在するフランジ部とを有するスリンガと、前記スリンガに対向配置されるシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記円筒部に対向配置される円筒状の固定部と前記フランジ部に対向配置されて前記固定部の軸方向の一端から径方向に延在する円板部とを有する芯金と、この芯金に一体的に形成され弾性体からなるシールと、を有し、前記シールは、前記固定部の軸方向の他端部を覆うように形成される芯金回り込み部と、前記スリンガに摺接するリップと、を備える密封装置であって、前記シールは、前記芯金回り込み部から対向する前記フランジ部の径方向の端部に向けて延出する補助リップをさらに備え、この補助リップは、円環状に形成され前記フランジ部の径方向の端部に軽接触する凸部を、周方向に複数有することである。
請求項1の密封装置によれば、補助リップの凸部がフランジ部の径方向の端部に軽接触するので、回転トルクの上昇を抑制すると共に、泥水のうち固体に近い泥の浸入を防止することができる。また、この密封装置によれば、補助リップを通過した泥水のうち液体に近い水は、凸部と凸部との間の隙間から密封装置の外方へ排水され、リップ近傍における水の滞留を低減できるので、泥水がさらに密封装置の内方側へ浸入するのを防止することができる。これにより、この密封装置によれば、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる。
請求項2に係る転がり軸受の構成上の特徴は、請求項1に記載の密封装置と、軌道面を有する内輪と、軌道面を有する外輪と、前記内輪の前記軌道面と前記外輪の前記軌道面との間の環状空間に配置された複数の転動体と、を備え、前記密封装置は、前記環状空間の軸方向の少なくとも一方の側の開口を密封するように配置されることである。
請求項2の転がり軸受によれば、内外輪間の環状空間の開口を密封するように配置される密封装置において、補助リップの凸部がフランジ部の径方向の端部に軽接触するので、回転トルクの上昇を抑制すると共に、泥水のうち固体に近い泥の浸入を防止することができる。また、この転がり軸受によれば、補助リップを通過した泥水のうち液体に近い水は、凸部と凸部との間の隙間から軸受の外方へ排水され、リップ近傍における水の滞留を低減できるので、泥水がさらに軸受の内方側へ浸入するのを防止することができる。これにより、この転がり軸受によれば、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる。
請求項3に係る車輪用転がり軸受の構成上の特徴は、請求項1に記載の密封装置と、軌道面を有する内軸と、この内軸に固定されると共に軌道面を有する内輪と、軌道面を有する外輪と、前記内軸及び前記内輪のそれぞれの前記軌道面と前記外輪の前記軌道面との間の環状空間に複列配置された複数の転動体と、を備え、前記密封装置は、前記環状空間の軸方向の少なくとも一方の側の開口を密封するように配置されることである。
請求項3の車輪用転がり軸受によれば、内軸及び内輪と外輪との間の環状空間の開口を密封するように配置される密封装置において、補助リップの凸部がフランジ部の径方向の端部に軽接触するので、回転トルクの上昇を抑制すると共に、泥水のうち固体に近い泥の浸入を防止することができる。また、この車輪用転がり軸受によれば、補助リップを通過した泥水のうち液体に近い水は、凸部と凸部との間の隙間から軸受の外方へ排水され、リップ近傍における水の滞留を低減できるので、泥水がさらに軸受の内方側へ浸入するのを防止することができる。これにより、この車輪用転がり軸受によれば、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる。
請求項4に係る車輪用転がり軸受の構成上の特徴は、前記フランジ部の軸受外方側の側面に回転速度検出用のパルサリングが一体的に固定され、前記パルサリングには前記フランジ部の外径部を覆うように回り込み部が形成され、前記凸部が前記回り込み部に軽接触し、前記凹部が前記回り込み部に非接触とすることである。
請求項4の車輪用転がり軸受によれば、内軸及び内輪と外輪との間の環状空間の開口を密封するように配置される密封装置において、補助リップの凸部がパルサリングの回り込み部に軽接触するので、回転トルクの上昇を抑制すると共に、泥水のうち固体に近い泥の浸入を防止することができる。また、この車輪用転がり軸受によれば、補助リップを通過した泥水のうち液体に近い水は、凸部と凸部との間の隙間から軸受の外方へ排水され、リップ近傍における水の滞留を低減できるので、泥水がさらに軸受の内方側へ浸入するのを防止することができる。これにより、この車輪用転がり軸受によれば、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる。
本発明によれば、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる密封装置、転がり軸受、及び車輪用転がり軸受を提供できる。
以下、本発明の車輪用転がり軸受を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態である車輪用転がり軸受を備えたハブユニット1の軸方向の断面図である。図1を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、車両インナ側とは車軸側の事であり以下の図面における左側を示し、車両アウタ側とは車輪を取り付ける側の事であり以下の図面における右側を示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態である車輪用転がり軸受を備えたハブユニット1の軸方向の断面図である。図1を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、車両インナ側とは車軸側の事であり以下の図面における左側を示し、車両アウタ側とは車輪を取り付ける側の事であり以下の図面における右側を示すものとする。
図1に示すようにハブユニット(車輪用転がり軸受)1は、例えば前輪駆動車の前輪用(駆動軸用)のものであり、複列外向きのアンギュラ玉軸受構造とされている。具体的には、ハブユニット1は、車両インナ側の車体側部材であるナックル20に固定される外輪2と、外輪2の軸線11と同軸に配置されて車両アウタ側の車輪(図示省略)が取り付けられる内軸3と、内軸3の車両インナ側端に一体形成された嵌め合い部3aの外周面に嵌着される内輪4と、外輪2と内軸3及び内輪4との間にて周方向に配置される複列の玉(転動体)5とを備えている。
外輪2の内周面には、車両インナ側に配列された玉5用の軌道面2aと、車両アウタ側に配列された玉5用の軌道面2bとが形成されている。外輪2の外周面には、径方向外方へ突出してナックル20に固定される車両取付フランジ部2cが形成されている。外輪2の材料としては、例えば、高炭素鋼「S55C」が用いられる。
内軸3の外周面には、外輪2の軌道面2bに対向する軌道面3bが形成され、軌道面3bよりもさらに車両アウタ側には、径方向外方へ突出して車輪が取り付けられるフランジ3cが形成されている。内軸3の材料としては、例えば、高炭素鋼「S55C」が用いられる。
内輪4は、嵌め合い部3aに外嵌圧入され、嵌め合い部3aと一体化されている。内輪4の外周面には、外輪2の軌道面2aに対向する軌道面4aが形成されている。内輪4の材料としては、例えば、高炭素クロム軸受鋼材「SUJ2」が用いられる。
外輪2と内軸3及び内輪4との間には、転動体としての玉5を配置するための環状の環状空間Sが形成される。環状空間Sには、車両アウタ側に環状の密封装置7が装着され、車両インナ側に環状の密封装置8が装着されている。密封装置7及び密封装置8により、外輪2と内軸3及び内輪4とのそれぞれの相対回転を許容した状態で密封された軸受内部空間6が構成されている。
図2は、図1に示すA部の拡大断面図である。図3は、図2のB矢視図である。図2及び図3を参照しつつ説明する。
密封装置8は、外輪2に装着される環状のシール部材81と、シール部材81に対向して内輪4に装着される環状のスリンガ84と、スリンガ84の側面に固定されるパルサリング85とからなる。
密封装置8は、外輪2に装着される環状のシール部材81と、シール部材81に対向して内輪4に装着される環状のスリンガ84と、スリンガ84の側面に固定されるパルサリング85とからなる。
スリンガ84は、内輪4の外周の車両インナ側の端部に嵌合される円筒部84aと、円筒部84aの車両インナ側の端部から径方向外方へ延在するフランジ部84bとからなり、断面が略L字形に形成されている。スリンガ84の材料としては、例えば、ステンレス鋼のSUS430が用いられる。
スリンガ84のフランジ部84bの車両インナ側の側面には、N極,S極が交互に着磁され回転速度を検出するための環状のパルサリング85が、一体的に固定されている。パルサリング85には、フランジ部84bの外径部を覆うように回り込み部85aが形成される。
シール部材81は、環状の芯金82と環状のシール83とからなる。
芯金82は、円筒部84aに対向して外輪2の内周の端部に嵌合される円筒状の固定部82aと、フランジ部84bに対向して固定部82aの車両アウタ側の端部から径方向の内方へ延在する円板部82bとからなり、断面が略L字形に形成されている。芯金82の材料としては、例えば、防錆処理された冷延鋼板のSPCCが用いられる。
芯金82は、円筒部84aに対向して外輪2の内周の端部に嵌合される円筒状の固定部82aと、フランジ部84bに対向して固定部82aの車両アウタ側の端部から径方向の内方へ延在する円板部82bとからなり、断面が略L字形に形成されている。芯金82の材料としては、例えば、防錆処理された冷延鋼板のSPCCが用いられる。
シール83は、芯金回り込み部83a、ラジアルリップ(リップ)83b,83c、アキシャルリップ(リップ)83d及び補助リップ83eからなる。シール83の材料としては、例えば、ニトリルゴムが用いられる。
芯金回り込み部83aは、固定部82aの車両インナ側の端部を覆うように形成される。ラジアルリップ83b,83cは、円筒部84aの外周面に全周に亘って摺接している。アキシャルリップ83dは、フランジ部84bの車両アウタ側の側面に全周に亘って摺接している。
補助リップ83eは、芯金回り込み部83aの内周面から径方向に対向する回り込み部85aに向けて延出している。また、補助リップ83eは、回り込み部85aに締め代を0として軽接触する凸部83fを、周方向の等間隔に複数有する。凸部83fと凸部83fとの間には、隙間83gが形成される。凸部83f及び隙間83gは、軸方向から見たときに、これらの面積比率を3:1程度としている。また、凸部83fは、軸方向から見たときに、略台形状に形成される。ここで、凸部83fが、回り込み部85aに締め代を0として軽接触するとは、狙い所としては僅かな接触であるが、関連する部材の寸法バラツキや内輪4の回転に伴う回り込み部85aの外径寸法のバラツキなどにより、接触量が僅かに増えたり、僅かに接触しない状態であったりすることを含む。また、凸部83fの延出する高さは、例えば0.5mm程度とする。
これにより、ハブユニット1では、補助リップ83eの凸部83fがパルサリング85の回り込み部85aに軽接触するので、回転トルクの上昇を抑制すると共に、泥水のうち固体に近い泥の浸入を防止することができる。また、ハブユニット1では、補助リップ83eを通過した泥水のうち液体に近い水は、凸部83fと凸部83fとの間の隙間83gから軸受の外方へ排水され、アキシャルリップ83dの近傍における水の滞留を低減できるので、泥水がさらに軸受の内方側へ浸入するのを防止することができる。これにより、ハブユニット1では、回転トルクの上昇を抑制すると共に、耐泥水性を向上することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、本発明の密封装置を、車輪用転がり軸受であるハブユニット1に適用した。しかしながら、本発明の密封装置を、軌道面を有する内輪及び外輪からなる転がり軸受において、内外輪間の環状空間の軸方向の少なくとも一方の側の開口を密封するように配置してもよい。また、本発明の密封装置は、内周面を有する第1部材と、外周面を有する第2部材とを有し、かつ、第1部材と第2部材とが、第1部材の内周面の径方向に対向する装置であれば、如何なる機械にも適用できる。
本実施形態では、本発明の密封装置を、車輪用転がり軸受であるハブユニット1に適用した。しかしながら、本発明の密封装置を、軌道面を有する内輪及び外輪からなる転がり軸受において、内外輪間の環状空間の軸方向の少なくとも一方の側の開口を密封するように配置してもよい。また、本発明の密封装置は、内周面を有する第1部材と、外周面を有する第2部材とを有し、かつ、第1部材と第2部材とが、第1部材の内周面の径方向に対向する装置であれば、如何なる機械にも適用できる。
また、本実施形態では、駆動輪の構成について説明したが、本発明は従動輪においても、もちろん適用できるものである。
また、本実施形態では、補助リップ83eの凸部83fがパルサリング85の回り込み部85aに軽接触するとしたが、それに限るものではなく、例えばパルサリングを備えていなく、補助リップの凸部がスリンガのフランジ部の径方向の端部に軽接触する構成に適用してもよい。
また、本実施形態では、凸部83f及び隙間83gが、これらの面積比率や形状などを一実施形態として説明したが、これに限るものではなく、密封装置が使用される周囲環境などによりそれぞれ適宜決定すればよい。
1:ハブユニット(車輪用転がり軸受)、 2:外輪、 2a,2b: 軌道面、 3:内軸、 3b:軌道面、 4:内輪、 4a:軌道面、 5:玉(転動体)、 6:軸受内部空間、 7,8:密封装置、 11:軸線、 20:ナックル、 81:シール部材、 82:芯金、 82a:固定部、 82b:円板部、 83:シール、 83a:
芯金回り込み部、 83b,83c:ラジアルリップ(リップ)、 83d:アキシャルリップ(リップ)、 83e:補助リップ、 83f:凸部、 83g:隙間、 84:スリンガ、 84a:円筒部、 84b:フランジ部、 85:パルサリング、 85a:回り込み部、 S:環状空間
芯金回り込み部、 83b,83c:ラジアルリップ(リップ)、 83d:アキシャルリップ(リップ)、 83e:補助リップ、 83f:凸部、 83g:隙間、 84:スリンガ、 84a:円筒部、 84b:フランジ部、 85:パルサリング、 85a:回り込み部、 S:環状空間
Claims (4)
- 円筒部とこの円筒部の軸方向の一端から径方向に延在するフランジ部とを有するスリンガと、
前記スリンガに対向配置されるシール部材と、を備え、
前記シール部材は、
前記円筒部に対向配置される円筒状の固定部と前記フランジ部に対向配置されて前記固定部の軸方向の一端から径方向に延在する円板部とを有する芯金と、
この芯金に一体的に形成され弾性体からなるシールと、を有し、
前記シールは、
前記固定部の軸方向の他端部を覆うように形成される芯金回り込み部と、
前記スリンガに摺接するリップと、を備える密封装置であって、
前記シールは、前記芯金回り込み部から対向する前記フランジ部の径方向の端部に向けて延出する補助リップをさらに備え、
この補助リップは、円環状に形成され前記フランジ部の径方向の端部に軽接触する凸部を、周方向に複数有することを特徴とする密封装置。 - 請求項1に記載の密封装置と、
軌道面を有する内輪と、
軌道面を有する外輪と、
前記内輪の前記軌道面と前記外輪の前記軌道面との間の環状空間に配置された複数の転動体と、を備え、
前記密封装置は、前記環状空間の軸方向の少なくとも一方の側の開口を密封するように配置されることを特徴とする転がり軸受。 - 請求項1に記載の密封装置と、
軌道面を有する内軸と、
この内軸に固定されると共に軌道面を有する内輪と、
軌道面を有する外輪と、
前記内軸及び前記内輪のそれぞれの前記軌道面と前記外輪の前記軌道面との間の環状空間に複列配置された複数の転動体と、を備え、
前記密封装置は、前記環状空間の軸方向の少なくとも一方の側の開口を密封するように配置されることを特徴とする車輪用転がり軸受。 - 前記フランジ部の軸受外方側の側面に回転速度検出用のパルサリングが一体的に固定され、前記パルサリングには前記フランジ部の外径部を覆うように回り込み部が形成され、前記凸部が前記回り込み部に軽接触し、前記凹部が前記回り込み部に非接触とすることを特徴とする請求項3に記載の車輪用転がり軸受。
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161220 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170711 |