JP2014223685A - テープ研磨装置およびテープ研磨装置の補正方法 - Google Patents

テープ研磨装置およびテープ研磨装置の補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の傾きなどによる測定誤差が生じる状態であっても短時間で研磨が行なえて精度よく修正する。
【解決手段】Z軸テーブル13は、上下方向にサーボモータ14によって移動可能で、制御部17でフルクローズド制御されることにより、精密な位置計測を行ないながら、研磨テープ3の研磨面3aの上下方向へ移動させて、停止位置を位置決めを可能としている。高さ測定器20は演算部17aに接続されて、1対の触針27a,27bの上下方向の移動距離に基づいて、研磨面3aとガラス基板4の表面との距離を演算する。制御部17はZ軸テーブル13およびテープ供給機構を制御して、演算結果に応じて研磨ヘッド18の移動量を校正することにより正確な突起欠陥Aの研磨が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に製膜された微細パターンに発生した突起欠陥を修正するテープ研磨装置およびテープ研磨装置の補正方法に関するものである。
近年、FPD(フラットパネルディスプレイ)の大画面化により、カラーフィルタ基板の画素サイズは大型化し、これに合わせて基板上に製膜された微細パターンに発生した突起欠陥を修正する修正装置が求められている。
たとえば、図21に示すように従来の修正装置の一つとして、テープ研磨装置40が知られている。テープ研磨装置40は、テープ研磨ユニット41を備える。テープ研磨ユニット41は、カラーフィルタのガラス基板4に生じた突起欠陥Aに研磨ヘッド43を対峙させて、図示しない一方のテープリールから送り出した研磨テープ3を、他方のテープリールで巻き取りながら、この研磨ヘッド43の断面円弧状の先端面44の下側を通過させる。
そして、研磨ヘッド43を降下させながら、研磨テープ3が連続的に供給される。これにより、研磨テープ3の裏面3b側が研磨ヘッド43の先端面44により押圧されて、反対側に位置する研磨面3aを突起欠陥Aの不要な突出部分に摺接させることができる。
テープ研磨ユニット41による研磨量は、研磨ヘッド43の上下方向の移動量を調整することにより行なえる。すなわち、研磨ヘッド43の上下方向の移動量の調整により研磨テープ3の研磨面3aが通過する上下方向位置が変更される。そして、研磨面3aの到達する上下方向の位置を予め調整して、最も降下する位置を決定することによりガラス基板4の表面に生じた突起欠陥Aの研磨量を設定できる。
図22に示すテープ研磨装置40にあっては、予め研磨量を設定するため、研磨ヘッド43に距離センサ45が並設されている(たとえば、特許文献1参照)。
図22を参照して、このようなテープ研磨装置40では、研磨工程が行われる前に、被研磨物と同じ上下方向位置に設けられた基準面部31に、研磨ヘッド43の先端面44が押当てまたは近接されて、研磨を行う上下方向の寸法量が距離センサ45によって測定される。測定された寸法量には、研磨ヘッド43の先端面44とガラス基板4との間に介装される研磨テープ3の厚さ寸法が加えられて、実際に行なわれる研磨寸法が調整される。
そして、研磨工程では、この調整後の測定値に基づいて、研磨ヘッド43をZ軸方向(上下方向)へ移動させて、ガラス基板4の表面に生じた突起欠陥Aの研磨が行なわれる。所望の上下方向の寸法量の研磨が終了すると、研磨テープ3の供給が停止され研磨工程が終了する。
特開平9−234660号公報
しかしながら、図21に記載された従来のテープ研磨装置40は、研磨ヘッド43の先端面44の形状が断面円弧状である。断面円弧状の先端面44で大きな突起欠陥Aを研磨した場合、研磨された欠陥の端の部分に未研磨部分42が残留してしまう。
未研磨部分42を修正するためには、研磨ヘッド43を揺動させれば除去可能だが完全に除去するまで時間がかかってしまう。さらに、搖動時の研磨ヘッド43とガラス基板4間の相対距離を高精度に維持する必要があり、テープ研磨装置40が高価になってしまうといった問題があった。
また、図22に示すテープ研磨装置40のテープ研磨ユニットは、1つの研磨ヘッド43に並設された高さ測定器20を用いて、研磨を行う上下方向の寸法距離を予め設定している。並設される研磨ヘッド43の軸HLと高さ測定器20の軸SLとは、一軸上に存在しないため、図23に示すように基準面部31やガラス基板4に研磨ヘッド43の軸HL方向との間で相対的な傾きがあると、そのまま上下方向距離の誤差eとなる。
テープ研磨ユニット41を搭載しているテーブル移動機構には、ガラス基板4を載置する面との間に温度変化によって発生するピッチングやヨーイングなどの傾きが高い確率で存在していて、短時間では容易に除去しにくい。このため、相対的な傾きによる上下方向距離の誤差eにより精度の良好な測定値が得られず、短時間で精度よく研磨することが困難である。
本願発明の主たる目的は、上記課題を鑑み、基板の傾きなどによる測定誤差が生じる状態であっても短時間で研磨が行なえて精度よく修正することが可能なテープ研磨装置およびテープ研磨装置の補正方法を提供することである。
この発明のテープ研磨装置は、基板の表面の突起欠陥を研磨するテープ研磨装置であって、先端が突起欠陥に対向して設けられる研磨ヘッドと、研磨ヘッドの両側に設けられ、各々の先端が研磨ヘッドの先端よりも下方に突出し、各々が上下方向に移動可能に設けられた第1および第2の触針と、裏面が研磨ヘッドの先端に摺接された研磨テープと、研磨テープを移送させるテープ送り機構と、研磨ヘッド、第1および第2の触針、研磨テープ、ならびにテープ送り機構を搭載し、上下方向に移動するZ軸テーブルとを備える。Z軸テーブルを下降させたときに第1および第2の触針の先端が基板の表面に接触すると、第1および第2の触針の各々はZ軸テーブルに対して相対移動し、さらに、第1および第2の触針の各々とZ軸テーブルとの相対移動量に基づいて基板の表面と研磨テープの表面との間の距離が第1の値であるかどうかを判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいてZ軸テーブルを制御し、基板の表面と研磨テープの表面との間の距離が第1の値となるように移動した後に、テープ送り機構を制御して研磨テープを移送させながら第1の値以下の第2の値の距離だけZ軸テーブルを下降させて突起欠陥部を研磨する制御部とを備える。
この発明によれば、制御部は、Z軸テーブルによってテープ研磨ユニットを下降させる。研磨ヘッドの両側に位置する第1および第2の触針が基板の表面に当接されると、判定部では、Z軸テーブルとの相対移動量に基づいて基板の表面と研磨テープの表面との間の距離が第1の値であるかどうかを判定する。
制御部では、判定部の判定結果に基づいてZ軸テーブルを制御し、基板の表面と研磨テープの表面との間の距離が第1の値となるように移動した後に、テープ送り機構を制御して研磨テープを移送させながら第1の値の距離以下の第2の値の距離だけZ軸テーブルを下降させて突起欠陥部を研磨する。
このため、基板の表面が研磨ヘッドに対して相対的に傾いていても、突起欠陥を短時間で研磨でき、精度よく修正することができる。
実施の形態の欠陥修正を行なうテープ研磨装置の全体の構成を示す斜視図である。 実施の形態のテープ研磨装置の要部の構成を説明する正面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、テープ研磨ユニットを下方から見た平面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、研磨ヘッドと高さ測定器とがZ軸テーブルにより下降した状態を示す模式的な側面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、基準面とテープ研磨ユニットとが相対的に傾いた状態で下降した様子を示す模式的な側面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、突起欠陥の研磨方法について説明する要部を拡大した模式的な側面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、突起欠陥の研磨について計測中の様子を示す模式的な側面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、突起欠陥を研磨している様子を示す要部を拡大した模式的な側面図である。 実施の形態のテープ研磨装置の全体の構成を説明する上面図である。 実施の形態のテープ研磨装置の基準ユニットを示す平面図である。 実施の形態のテープ研磨装置の基準ユニットを示す正面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、補正の手順を示すフローチャートである。 図12のフローチャートに沿って、傾斜の補正を開始した様子を示す模式的な側面図である。 図12のフローチャートに沿って、高さ測定器が基準面に到達した様子を示す模式的な側面図である。 図12のフローチャートで、ロードセルに研磨ヘッドが当接している様子を示す模式的な側面図である。 実施の形態のテープ研磨装置で、各部位の寸法関係を示し、要部を拡大した模式的な側面図である。 研磨ヘッドと基準面とが平行に当たる場合の模式的な側面図である。 研磨ヘッドと基準面とが斜めに当たる場合の模式的な側面図である。 コンタクトを断面円弧状、研磨ヘッドを平面とした要部の模式図である。 コンタクトを断面円弧状、研磨ヘッドを平面とした要部の模式図である。 従来例のテープ研磨ユニットで、模式的な側面図である。 従来例のテープ研磨ユニットで、一つの高さ測定器を設けたテープ研磨装置と基準面との関係を示す模式的な側面図である。 従来例のテープ研磨ユニットで、一つの高さ測定器を設けたテープ研磨装置で、傾斜する基板を計測する模式的な側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はくり返さない。
図1〜図20は、本発明の実施の形態のテープ研磨装置およびテープ研磨装置の補正方法を示している。
図1を参照して、テープ研磨装置1には、ベース台2の上面に研磨対象である被加工物に該当するフラットパネルディスプレイ用のガラス基板4が載置されている。このテープ研磨装置1は、このガラス基板4の表面に生じている突起欠陥を対向配置される研磨テープ3を用いて、表面が平坦となるように研磨修正を行なうものである。このため、テープ研磨装置1には、略箱型のベース台2の上方に位置して、X,Y方向およびZ方向へ移動可能となるように位置決め装置に支持されてテープ研磨ユニット28が設けられている。
すなわち、位置決め装置は、X軸テーブル10,Y軸テーブル5,Z軸テーブル13を備える。また、ベース台2の上面には、ガラス基板4が載置、固定される領域が設けられている。そして、このベース台2の上面には、ガラス基板4が固定される領域の左右の側縁部に沿うように一定幅の離間距離を置いて平行にY軸テーブル5を駆動させる1対のリニアモータ6が固定されている。それぞれのリニアモータ6の外側には1対の案内レール7がそれぞれ並行に固定されている。
また、Y軸テーブル5は、水平方向左右に延設されるビーム8と、ビーム8の両端部に設けられた脚部9により、正面視略門型のガントリタイプの構造体が概略形成されている。このうち、ビーム8の両端部には、それぞれ脚部9が一体に設けられていて、ビーム8の両端部を下方から支持している。各脚部9の下端部は、左右の案内レール7に上方から係合されていてY軸方向にスライド自在となるように架設されている。
そして、ビーム8の両側の脚部9は、同時に制御部17に接続された1対のリニアモータ6により案内レール7の延設方向であるY軸方向にスライド移動される。制御部17はリニアモータ6の駆動制御を行なうことにより、テープ研磨ユニット28をガラス基板4が固定されている領域の上方の空間で移動させて、所望の位置で停止させることができる。
ビーム8の前壁面には、X軸テーブル10が設けられている。X軸テーブル10は水平方向に沿って延設される案内レール12と、制御部17に接続されて制御部17による駆動制御で、駆動されるリニアモータ11とを有している。
X軸テーブル10には、リニアモータ11の駆動により案内レール12に沿って、X軸方向へ移動可能なZ軸テーブル13が支持されている。Z軸テーブル13には、テープ研磨ユニット28が設けられている。テープ研磨ユニット28は、Z軸テーブル13の駆動により、ガラス基板4が載置されるベース台2に対して、近接離反する上下方向(Z軸方向)に沿わせて移動される。
図2は、実施の形態のテープ研磨装置の要部の構成を説明する正面図である。図2を参照して、テープ研磨ユニット28は、サーボモータ14とボールねじ15とを有するZ軸テーブル13に設けられている。Z軸テーブル13は、図示しない上下方向へ延設された案内レールに沿わせて摺動自在に設けられている。そして、Z軸テーブル13のボールねじ15をサーボモータ14の回転駆動により螺合させて、テープ研磨ユニット28を上下方向の所望の位置まで移動可能としている。このZ軸テーブル13には、リニアスケールエンコーダ(以下、エンコーダと記す)が設けられている。このエンコーダは、上下方向に移動するテープ研磨ユニット28の位置を精密に測定して、電気的に接続される制御部17に位置信号を出力する。
サーボモータ14は、制御部17でフルクローズド制御されることにより、エンコーダで精密な位置計測を行ないながら、研磨面3aを上下方向における正確な位置に到達するようにテープ研磨ユニット28とともに移動させて停止させる。これにより、研磨位置の上下方向の高精度の位置決めが可能とされている。
また、テープ研磨装置1には、ガラス基板4上の欠陥箇所を特定するために利用される画像処理装置16と、テープ研磨装置1の各構成要素の動作を全体的に制御する制御部17(制御用コンピュータ)とが含まれている。制御部17は、これらの各Y軸テーブル5,X軸テーブル10,Z軸テーブル13と接続されていて、各X,Y,Z軸方向への移動を制御する。このうち、Z軸テーブル13は、制御部17による制御によりベース台2に対して、テープ研磨ユニット28を上下方向に近接離反方向へ、相対移動させる。
テープ研磨ユニット28は、先端面24が突起欠陥Aに対向して設けられる研磨ヘッド18と、テープ研磨ユニット28の下縁28a(図2参照)から先端面24が突出可能となるように、研磨ヘッド18を支持しているヘッド支持部29とを搭載している。このうち、研磨ヘッド18の先端面24は、ガラス基板4の表面と平行になるように平面形状に形成されている。
また、テープ研磨ユニット28は、テープ送り機構19を搭載している。テープ送り機構19は、未使用の研磨テープ3を装着して、研磨テープ3を供給する供給リール21と、使用済みの研磨テープ3を巻取る巻取リール22と裏面に図示しないモータが接続され、テープを巻取リール22に送る移送ローラ25を有している。さらに、テープ研磨ユニット28には、これらの供給リール21と巻取リール22との間に回動自在に設けられて、研磨テープ3の供給方向をガイドして変更する複数の補助ローラ23a,23c,23bが転動自在に設けられている。
そして、これらの補助ローラ23a,23c,23b間、研磨ヘッド18の先端の下方を通すように研磨テープ3がセットされる。供給リール21には、図示しないブレーキ機構が搭載され、移送ローラ25によってけ研磨テープ3が送られると研磨テープ3は、所定の張力でテープ長手方向に張設されながら裏面3bを研磨ヘッド18の先端面24に当接させる。
裏面3b側から研磨ヘッド18の先端面24によって押圧された研磨テープ3は、Z軸テーブル13によるテープ研磨ユニット28の移動で、研磨ヘッド18の先端面24とともに上下方向へ移動される。これにより、研磨テープ3は、対向するガラス基板4の表面に対して、表面側の研磨面3aを近接離反させることができる。研磨テープ3の研磨面3aは、ガラス基板4の表面方向へ押圧された状態でテープ送り機構19で移送される。これにより、研磨テープ3の研磨面3aがガラス基板4の表面の突起欠陥Aに摺接されて研磨可能としている。
研磨面3aの上下方向への移動によって、研磨される被研磨対象物の表面からの残留高さは変更可能である。たとえば、研磨面3aの下限位置を予め設定することにより、表面から所望の高さとなる値d(上下方向への突出量)まで突起欠陥Aを研磨とすることができる。このため、テープ研磨ユニット28には、研磨ヘッド18の両側に1対のアーム部20L,20Rを備えた高さ測定器20が搭載されている。高さ測定器20はガラス基板4の表面から、対向して設けられる研磨ヘッド18の先端面24までの高さ方向の位置(以下、高さとも記す)を測定可能としている。そして、高さ測定器20は、上下方向の基準となる基準面または、ガラス基板4の表面に対して、アーム部20L,20Rの先端に設けられた第1の触針27a,第2の触針27b(以下触針27a,27bとも記す)の下端をそれぞれ直接、接触させる。ここでは、高さ測定器20として被接触面の表面の凹凸を検知可能な粗さ計が用いられているが、他の方式の高さ測定器を用いてもよい。
高さ測定器20は、触針27a,27bが接触または離反すると、アーム部20L,20Rがそれぞれ上下方向に移動し、テープ研磨ユニット28の上昇または、降下に伴って、接触状態の触針27a,27bを上下方向に相対変位させることができる。相対変位量は高さ測定器20により電気的信号に変換される。そして、この高さ測定器20に接続される演算部17aに送信される。
図3は、実施の形態のテープ研磨装置で、テープ研磨ユニット28をヘッド先端の下方から見た平面図である。図3を参照して、高さ測定器20の一対のアーム部20L,20Rは、研磨ヘッド18の先端面24を挟んで、直線Lの線上に配列されている。アーム部20L,20Rは、長尺棒状で触針27a,27bが形成された先端部分も、下面側から微小な触針27a,27bがそれぞれ突設されているに留まり、特に上下方向寸法は、比較的小さく形成可能となる。そして、水平方向の左右両側から、研磨ヘッド18の中心軸方向に向けてそれぞれアーム部20L,20Rが水平に延設されて、二点鎖線で示す研磨テープ3の下方に位置される。このような配置により、触針27a,27bやアーム部20L,20Rが研磨テープ3に干渉することなく、研磨ヘッド18の先端面24に近接配置することが出来る。
たとえば、研磨テープ3に接触させずに測定に用いる一対の触針27a,27bを先端面24の近傍両側で、テープ供給方向に沿う直線L上に配置することができる。このため、測定センサ類の長手方向を図3の上下方向に沿って延設配置した場合などに比らべて、触針27a,27bの配置効率が良好である。このように研磨する突起欠陥Aに近い位置で、両側からガラス基板4の表面を測定することができる。したがって、さらに触針27a,27bにより測定精度を向上させることが可能となる。
ガラス基板4の表面に当接された1対の触針27a,27b間の上下方向の変位量の差はアーム部20L,20Rの変位量となり、これらのアーム部20L,20R間の変位量の差によって、触針27a,27b間を直線で結んだ線上のガラス基板4の表面の傾きを表すこととなる。
そして、研磨ヘッド18の先端面24は、この触針27a,27b間を直線Lで結んだ線上に位置する。このため、研磨ヘッド18の先端面24から、真下に位置するガラス基板4の表面までの距離は演算によって求めることが可能である。しかも、予め設定された基準値との差の値を演算することができる。この差の値は、図4で後述する記憶部17fに記憶されるようにしてもよい。そして、研磨工程における研磨ヘッド18の移動量を求める際に用いる測定値の演算では、この傾きにより生じる誤差の影響を抑制することができる。
図4は、実施の形態のテープ研磨装置で、研磨ヘッドと高さ測定器とがZ軸テーブルにより下降した状態を示す模式的な側面図である。
図4を参照すると、制御部17は、第1の値として距離hzを基準値として予め設定している。距離hzは、高さ測定器20からの出力が所定の出力値(S)となった状態における研磨テープ3の研磨面3aから、研磨ヘッド18の真下に位置するガラス基板4の表面までの距離である。
制御部17には、演算部17aが設けられている。この演算部17aには、高さ測定器20に装着されて、第1の触針27aとZ軸テーブル13との相対移動量に応じたレベルの第1の信号に該当する出力(S1)を発生する第1の信号発生部17cと、第2の触針27bとZ軸テーブル13との相対移動量に応じたレベルの第2の信号に該当する出力(S2)を発生する第2の信号発生部17dと、判定部17bと、記憶部17fとが接続されている。
また、演算部17aは、たとえば、第1および第2の触針27a,27bの各々の先端と研磨ヘッド18の中心線CLとの間の距離とに基づいて、研磨ヘッド18の中心線CLに沿って仮想的に設けられた第3の触針27cによって検出されるであろうレベルの第3の信号に該当する出力(S)を発生する第3の信号発生部17eを含む。
第3の信号発生部17eから出力される第3の信号は、高さ測定器20の出力値(S)である。この出力値(S)は、高さ測定器20の一対のアーム部20L,20Rの触針27a,27bから研磨ヘッド18までのX方向の距離(X1,X2)と測定した値(S1,S2)とを用いて、研磨ヘッド18の直下の基準面における高さ測定器20の出力値(S)として推定することができる。
ここで、高さ測定器20のアーム部20L側の触針27aと研磨ヘッド18との距離をX1、アーム部20R側の触針27bと研磨ヘッド18との距離をX2、高さ測定器20のアーム部20Lの出力を出力値(S1)、高さ測定器20のアーム部20Rの出力を出力値(S2)とすると、出力値(S)を求める内挿の式は下記の数式(1)となる。
S=(S1×X2+S2×X1)/(X1+X2) …(1)
この実施の形態では、高さ測定器20の2本のアーム部20R,20Lの1対の触針27a,27bが研磨ヘッド18を挟んで、直線L上に並んでいる。このため、直線上で補完する演算を行なう際に各X方向の距離(X1,X2)を用いた内挿の式に相当する数式(1)を用いて出力値(S)を求めることができる。
判定部17bは、制御部17に接続されている。判定部17bは、高さ測定器20の第1の触針27a,第2の触針27bからの出力で求められた第3の信号レベルと、予め設定された出力値(S)とを比較して、一致するか否かを判定する。
記憶部17fは、制御部17に接続されている。記憶部17fは、距離hzにおける高さ測定器20からの出力値(S)を予め記憶していて、制御部17からの読出し制御または書込み制御で、この出力値(S)を読書き可能としている。
判定部17bによって第3の信号のレベルと、出力値(S)とが一致したと判定された場合、制御部17は、Z軸テーブル13に制御信号を出力する。Z軸テーブル13は、制御信号を受けて研磨ヘッド18の下降を停止させることができる。
図5は、テープ研磨装置1で、基準面部31とテープ研磨ユニット28とが相対的に傾いた状態で下降し、触針27a,27bを基準面に当接させた様子を示す模式的な側面図である。
図5を参照して、数式(1)を用いることにより、基準面部31とテープ研磨ユニット28とが相対的に傾いている場合でも、研磨ヘッド18の軸線に沿った仮想的な中心線CLの延長上に存在する研磨ヘッド18が1対の触針27a,27bを結ぶ直線上に位置している状態での出力値(S)を求めることができる。
このようにして求められた上下方向の距離hzを基準とする出力値(S)は、相対的な傾きによる誤差が減少している。よって、この出力値(S)に基づいてZ軸テーブル13によるテープ研磨ユニット28の移動量または研磨ヘッド18の移動量を設定することにより、正確に突起欠陥Aの研磨修正を行なわせることができる。
次に、図6〜図8を用いて、設突起欠陥の研磨方法について説明する。
図6を参照して、校正工程後、X軸テーブル10,Y軸テーブル5によって研磨ヘッド18を移動させて、ベース台2に載置されたガラス基板4の表面の突起欠陥Aの直上に配置する。このとき、研磨テープ3の研磨面3aと、触針27a,27bの先端との間は、距離hz1となる。そして、Z軸テーブル13で研磨ヘッド18と高さ測定器20とを図示省略のテープ研磨ユニットごと下降させる。
制御部17は、第1のステップで、Z軸テーブル13によってテープ研磨ユニット28を下降させる。研磨ヘッド18の両側に位置する1対の触針27a,27bがガラス基板4の表面に当接されると、上下方向の移動距離の差に基づいて研磨ヘッド18の上下方向の位置や、ガラス基板4に対する相対的な傾きが測定される。
そして、図7に示すように、1対の触針27a,27bの先端がガラス基板4の表面に対して二つとも当接される。このとき、演算部17aにより、研磨ヘッド18とガラス基板4との相対的な傾きによる誤差を含めて演算が行なわれ、高さ測定器の出力値(S)になる位置で停止する。研磨ヘッド18の先端面24は、ガラス基板4の表面から高さ方向に所定の距離hzを残して停止される。
このように、高さ測定器20を用いることにより、基準となる出力値(S)になった位置で、Z軸テーブル13によるテープ研磨ユニット28の降下を停止させると、基準となる距離hzを残して研磨ヘッド18を、突起欠陥Aの真上で停止させることができる。
第2のステップでは、突起欠陥Aの真上に位置する研磨ヘッド18を、所定の高さ方向の距離hzからZ軸テーブル13を用いて降下させる。先端面24には、テープ送り機構19によって移送される研磨テープ3の裏面3b側が摺接されているので、研磨テープ3の研磨面3aが突起欠陥Aに当接すると研磨が行なわれる。
この実施の形態の研磨工程では、突起欠陥Aと研磨面3aが接触する直前で研磨テープ3の送り移動が開始されて、降下しながら突起欠陥Aの研磨が行なわれる。第2のステップでは、制御部17により第2の距離、すなわち突起欠陥Aの高さ方向で残したい突出量の値dが設定されていると、減算された所定の距離(hz−d)だけ、研磨ヘッド18を降下させることもできる。なお、研磨テープ3の厚さ方向の寸法も考慮して、この値dを設定してもよい。
この実施の形態では、出力が所定の出力値(S)となる距離hzを基準として設定している。エンコーダを備えたZ軸テーブル13によって正確な寸法で降下された研磨テープ3の研磨面3aは、必要な寸法まで正確に突起欠陥Aを研磨することができる。
図8は、実施の形態のテープ研磨装置で、突起欠陥を研磨している様子を示す要部を拡大した模式的な側面図である。
図8を参照して、値dの設定が0である場合、第1の距離hzは、ガラス基板4の表面の高さ位置となり、突起欠陥Aはガラス基板4の表面と同じ高さとなり、周囲と面一となるまで研磨テープ3によって研磨される。このとき、欠陥の硬さ、大きさ等により、位置決め完了後も待機時間を設けて研磨を継続し、未研磨部分が無いようにしてもよい。また、研磨後の突起欠陥Aを任意の高さにしたい場合は、図7に示すように上下方向の距離hzから残したい突起欠陥Aの高さの値dを減算した所定の第1の距離の値hz以下の第2の距離(hz−d)を降下させればよく、ガラス基板4の表面が研磨ヘッド18の先端面24に対して相対的に傾いていても、予め最適な値dを設定することにより突起欠陥Aを比較的短時間で、精度よく研磨できる。また、研磨残りの修正や後処理工程の時間を減少させて研磨タクトを短縮させることができる。
この実施の形態では、研磨ヘッド18の先端面24が平面形状に形成されている。この先端面24によって、研磨テープ3の裏面3b側が摺接される際に押圧されて、比較的広い面積で研磨面3aが突起欠陥Aに摺接される。このように研磨ヘッド18の先端面24が平面形状であるため、研磨ヘッド18を揺動させるなど複雑な動作をさせなくても、欠陥の端の部分などに残る未研磨部分42は、この平面形状の先端面24に沿った摺動移動で平面状に研磨できる。
したがってさらに良好な効率で研磨修正することができ、後処理工程を簡略化して、研磨タクトを短縮できる。
次に、基準ユニット30を用いた校正手順について、基準ユニット30の構成を示しつつ説明する。
図9は、テープ研磨装置の全体の構成を説明する上面図である。テープ研磨装置1には、さらに、研磨の精度を向上させることができるように基準ユニット30が設けられている。
研磨対象物に該当するフラットパネルディスプレイ用のガラス基板4は、テープ研磨装置1のベース台2の上面に載置される。ガラス基板4は、ベース台2の上面の左右側縁に装着されているリニアモータ6,6の間に載置される。これにより、研磨ヘッド18がX軸テーブル10またはY軸テーブル5の駆動により、到達可能な範囲内(研磨修正範囲)にガラス基板4が載置される。ガラス基板4は、突起欠陥Aが突出形成されている表面側を上方に向けてクランプなどで固定される。
しかしながら、表面粗さが大きい基準を用いたり、あるいはガラス基板4の表面を直接、基準面とすると、場所によっては未研磨の突起欠陥Aや傾きなどが存在し、研磨対象のガラス基板4の傾きと相違して正確な研磨による修正が行なえないおそれがある。基準となる距離hzを正確に設定するため、基準面は堅牢な場所であり、面精度を有する箇所で設定されることが望ましい。
そこで、この実施の形態のテープ研磨装置1では、図9に示すように、ベース台2の上面で、ガラス基板4が載置された箇所と一方のリニアモータ6の内側面6aとの間に基準ユニット30が設けられている。基準ユニット30は、ガラス基板4が載置、固定されている領域の外で、しかも、X軸テーブル10またはY軸テーブル5により移動されることにより到達可能な位置に配置されている。 そして、基準ユニット30の上方に、テープ研磨ユニット28が到達すると上下方向で、基準ユニット30に対向する位置で、研磨ヘッド18が停止する。また、基準ユニット30は、ガラス基板4の固定されている領域外に設置されている。これにより、研磨修正に影響を与えるおそれを減少させている。
また、堅牢に構成されたベース台2の上面部でガラス基板4を載置、固定する領域に、並設されてこのベース台2と同一の面精度とする基準ユニット30が予め固定される。よって、校正を行なう工程では、テープ研磨ユニット28の水平方向への移動距離も少なく、他の場所に基準となる校正部品や校正装置を設けた場合などに比して、正確な研磨ヘッド18の基準となる距離hzの補正を行うことができる。
図10は、基準ユニット30の平面図を示し、図11は正面図を示している。基準ユニット30は、上面視略方形形状で面一となるように平面研磨された左右一対の基準面部31a,31bを同一水平面内に位置するように、2つの基準面部31a,31bが離し置きされている。また、ベース台2に装着された状態では、2つの基準面部31a,31bの表面の高さは、ベース台2の上に装着されたガラス基板4の表面の高さと等しくなるように設定されている。
これらの1対の基準面部31a,31bの間には、ロードセル32が設けられている。ロードセル32からは、上方向に向けて、上方からの荷重を受けるロッド33が突出されている。ロッド33の上端には先端形状が断面円弧状に形成されているコンタクト34が取付けられている。基準ユニット30の構成部品の配置は、テープ研磨ユニット28を直上に移動させた時に、基準面部31a,31bがそれぞれ高さ測定器20のアーム部20L,20Rの触針27a,27bと対向し、コンタクト34が研磨ヘッド18の先端面24または、先端面24に沿う研磨テープ3の研磨面3aと対向する位置となるように設定されている。
なお、先端面24の位置を検出するものとして、ロードセル32を示したがこの他にも、タッチセンサや接触式、非接触式の変位センサなどでもよい。たとえばロードセル32と代えて、研磨ヘッド18の先端面24の位置を検出して、電気的信号に変換することにより、制御部17に検知信号を出力可能なものであればどのようなものであってもよい。
図12は、実施の形態のテープ研磨装置で、校正の手順を示すフローチャートである。研磨ヘッド18に当接する研磨テープ3と高さ測定器20との上下方向の距離hzは、温度変化により変わるため、温度変化の存在する環境で前述に示した上下方向の基準となる距離hzを変えずに研磨すると研磨結果に誤差が発生する。そのため、図12に示す手順(第1のステップS1〜第4のステップS4)に沿って基準ユニット30を用いた以下の校正工程を加えるようにしている。
まず、この校正工程がスタートすると、第1のステップS1で、1対の高さ測定器20の出力値(S)となる測定値Zsが求められて第2のステップS2に処理が進む。第2のステップS2では、研磨ヘッド18の位置を示す測定値Zrがエンコーダにより求められて処理が第3のステップS3に進む。第3のステップS3では、演算部17aにより第5の値Zcが求められて、第4のステップS4に処理が進む。第4のステップS4では、予め設定されている関係式などにより補正後の距離hzが求められて、校正処理を終了する。これにより、高さ測定器20で計測する上下方向の距離hzが校正されて実際の距離に近い値が用いられて、精度の良好な研磨を行なうことができる。
図13〜図15は基準ユニット30を使って、前述の上下方向の距離hzを校正する手順を示したものである。まず、校正工程を開始する際、図13に示すように、基準ユニット30の直上にテープ研磨ユニット28を位置決めする。このとき、研磨ヘッド18の先端面24が基準ユニット30内にあるコンタクト34の直上に位置している。
図13に示す状態から、まず、第1のステップとして、高さ測定器20で基準面部31a,31bを測定できる位置までZ軸テーブル13を高速に下降させ、高さ測定器20による出力が出力値(S)になる位置まで低速で移動させる探索動作が行なわれる。出力値(S)になる位置でZ軸テーブル13は停止される。そして、Z軸テーブル13のエンコーダの値を示す測定値Zsが記録される(図12中に示す第1のステップS1参照)。ここで、高さ測定器20の出力値(S)は同様に1対の高さ測定器20の内挿の式から求められる。
次に、図14の状態から第2のステップとして、研磨ヘッド18をロードセル32で測定できる位置にZ軸テーブル13を用いて高速で下降させる。そして、研磨ヘッド18がロードセル32のコンタクト34に接触した時の出力が予め決められた値の基準値Rになるまで低速移動させて探索が行なわれる。図15に示すようにZ軸テーブル13は、出力が基準値Rになる位置で停止される。この際、Z軸テーブル13のエンコーダの測定値Zrが研磨ヘッド18の高さ位置の基準となるように記録される(図12中に示す第2のステップS2参照)。
第3のステップとして、第1のステップ、第2のステップで記録した2つの値の差(基準値Rになる位置で停止した状態でのエンコーダの測定値Zrと、出力値(S)になる位置で停止した状態でのエンコーダの値を示す測定値Zsとの差)を第5の値Zcとして記録する。具体的には、下記の数式(2)となる(図12中に示す第3のステップS3参照)。
Zc=Zr−Zs(Zr>Zs) …(2)
第4のステップとして、予め定義しておいた第5の値Zcと上下方向の距離hzの関係式により、測定したZcから校正後の上下方向の距離hzを求めて(図12中に示す第4のステップS4参照)、上下方向の距離の校正工程を完了する。
また、第1の値を一定値に設定するとともに研磨後の突起欠陥Aの目標高さを設定して突起欠陥Aを研磨し、研磨後の突起欠陥の高さの測定値と一定値にした第1の値との和から研磨後の突起欠陥の目標高さを減算した第5の値を求めるようにしてもよい。
図16は、実施の形態のテープ研磨装置で、各部位の寸法関係を示し、要部を拡大した模式的な側面図である。
図16を参照して、第5の値Zcと上下方向の距離hzの関係式について説明する。関係式は、ステップの校正工程を実行する前に、予め求めておいたものであり、実際の突起を複数回研磨した結果によって求める。突起については、毎回の研磨条件を同じにするために、ほぼ同じ大きさの突起が必要であり、疑似的な突起を製作して使用するか、PS(フォトスペーサ(液晶の基板間隔を保持するための柱))などを用いる。
求め方は、まず、研磨時に使用する上下方向の距離hzを突起欠陥Aの研磨が可能な距離hz’に設定し、研磨後の目標突出量を値dの高さとして、突起欠陥Aの研磨を行う。研磨後の突起高さの値d’を測定することで、正確な高さ測定器20と研磨ヘッド18までの上下方向の距離hznが計算でき、上下方向の距離hznを求める下記の数式(3)が得られる。
hzn=hz’+d’―d …(3)
図16に各部位の寸法関係について示す。ここで、hz’は突起欠陥Aが研磨されたと判断された時の位置である。
次に、上下方向の距離hznの取得動作に続けて、校正工程である第1〜第3のステップを実行し、第5の値を取得する。取得した第5の値はZcn(nは、正の整数)とする。連続で取得した距離hznと第5の値Zcnは1つの対のデータとし、温度変化させながら距離hznと第5の値Zcnのデータをn組(複数組)取得する。これにより、距離hznと第5の値Zcnとの2つの値の関係性を得ることができる。最後に、得られた距離hznと第5の値Zcnとのデータ分布から、最小二乗法で近似式を求める。一次関数で近似する場合は関係式は、以下の数式(4)となる。
hz=a×Zc+b …(4)
ただし、aとbとは定数である。このとき、近似する関数の次数は、テープ研磨装置1の構成などによって決まり、得られたデータ分布により最適な次数を決定する。
以上のように基準ユニット30を用いることで、研磨ヘッド18に当接する研磨テープ3と高さ測定器20との上下方向の距離hzをロードセル32と高さ測定器20によって精密に測定することができる。このため、温度変化によって発生する研磨ヘッド18の先端面24から研磨テープ3で研磨される研磨位置までの間の距離の寸法誤差を減少させて、高精度に校正できる。よって、校正工程完了後のテープ研磨装置を用いて、ガラス基板4の表面の突起欠陥Aを良好な精度で研磨修正することが可能となる。
図17は、研磨ヘッドと基準面とが平行に当たる場合の模式的な側面図である。図17を参照して、研磨ヘッド18と基準面部31とが平行に当たる場合、正確な研磨ヘッド位置を取得できるため、研磨テープ3で研磨される研磨位置と研磨ヘッド18の先端面24との誤差が少なくなる方向へ校正できる。しかしながら、上述で示したように平面形状の研磨ヘッド18の先端面24と基準面部31とが校正を行う条件を取得する実際の研磨工程内などの状況では、研磨ヘッド18と基準面部31とが平行に当たるか否か不明である。
図18に示すように、たとえばテープ研磨ユニット28の姿勢が傾いた場合、研磨ヘッド18が基準面部31と斜めに接触することになる。
このため、研磨ヘッド18と基準面部31との接触位置35が研磨ヘッド18の端になり、研磨位置36と実際の接触位置35とに間で上下方向に誤差が発生してしまう。
図19は、コンタクトを断面円弧、研磨ヘッドを平面とした要部の模式図である。図19を参照して、研磨ヘッド18とコンタクト34の先端形状との関係をコンタクト34の先端形状を断面円弧とし、研磨ヘッド18の先端面24を平面形状としている。
図20は、コンタクト34の先端部を断面円弧状として、研磨ヘッド18の先端面を平面とした要部の模式図である。図20に示すように、たとえばテープ研磨ユニット28の姿勢が傾いた場合、研磨ヘッド18が基準面部31と斜めに接触することになる。しかしながら、コンタクト34の先端部は、断面円弧状であるので、これにより接触位置37と研磨位置38とが近接して、上下方向の寸法関係は、両者が平面の場合(図18参照)よりも、比較的小さくすることが出来る。したがって、上下方向の距離の誤差も、両方が平面の場合に比して小さくすることができる。
この実施の形態では、高さ測定器20の出力値(S)は、高さ測定器20の出力の値を用いて上記数式(1)の演算を演算部17aで行うことより求められる。例えば、図20に示すように基準面部31とテープ研磨ユニット28が相対的に傾いた場合であっても、演算部17aの第3の信号発生部17eで得られる第3の信号のレベルが予め定められた第3の値になったときにガラス基板4の表面と研磨テープ3の研磨面3aとの間の距離が第1の値の距離であると判定する。このように、研磨ヘッド18の直下の出力値(S)を求めることにより上下方向の誤差を少なく抑えることができる。
また、従来のように、研磨ヘッド43の軸上に距離センサ45の計測可能な方向の軸線が存在しない場合など、テープ研磨ユニット28やガラス基板4が傾いていると、上下方向の距離hzに測定誤差が生じる。これに対して本実施の形態では、高さ測定器20の2本のアーム部20L,20Rの先端に位置する第1,第2の触針27a,27bを直接接触させて、ロードセル32に先端面を接触させる研磨ヘッド18とともに精密な測定を行なうことができる。このように、誤差の検出精度を向上させて、傾きの与える研磨方向への寸法誤差の影響を減少させて、ガラス基板4の表面の位置まで行なわれる研磨量を正確なものとすることができる。
校正されたガラス基板4の表面までの距離を用いて、ガラス基板4に生じた突起欠陥Aを研磨する研磨寸法が演算部17aで演算される。校正後の研磨寸法には、このように傾きにより生じる誤差分や、温度変化による誤差分が含められている。
そして、制御部17では、上下方向の高さ修正と同時に傾きによる寸法誤差分も併せて、研磨修正が行われて調整される。このため、研磨ヘッド18とガラス基板4との間に相対的な傾きが生じていても研磨高さが研磨ヘッド18の真下に合わせて調整されるため、ガラス基板4の表面に生じた突起欠陥Aを良好な精度で研磨修正することができる。
また、図12の校正手順で説明した第1〜第4のステップS1〜S4の第5の値Zcと上下方向の距離hzは、テープ研磨装置1の周囲の温度変化により誤差が発生する。そのため、予め求めた温度変化に対する第5の値Zcと上下方向の距離の第1の値hzとの関係を用いて校正する。これにより、さらに誤差を少なくすることができ、上下方向の距離hzの校正の精度を向上させることができる。このようにテープ研磨装置1の周囲の温度変化から受ける影響を最小限として、誤差を減少させることにより、突起欠陥Aをさらに高い精度で研磨修正することが出来る。
図12の校正手順で説明した第2のステップS2の探索は、高速移動した後のロードセル32の値が基準値Rを超える場合や超えない場合があるがこの場合、同じ方向から低速移動して探索することが望ましい。
たとえば、研磨テープ3の厚さが25〜100μmもあり、移動方向が違う場合、接触している研磨テープ3にかかる力が変わり、探索位置が異なる可能性がある。このような場合でも、同じ方向から低速移動して探索することにより、接触している研磨テープ3にかかる力を変えることがなく探索位置を安定させることができる。
また、上述で示した校正間隔は、所定回数ごと、または所定時間ごとなど、どのような間隔で行われてもよい。たとえばテープ研磨装置1に温度センサを搭載し、温度変化があった場合のみ実行してもよい。これにより校正動作を効率よく減少させることが可能である。
以上説明した実施の形態について、最後に再び図面を参照しながら総括する。
図1を参照して、この実施の形態のテープ研磨装置1は、ガラス基板4の表面の突起欠陥Aを研磨するものである。テープ研磨装置1は、先端面24が突起欠陥に対向して設けられる研磨ヘッド18と、裏面3bが研磨ヘッド18の先端面24に当接された研磨テープ3と、研磨テープ3を移送するテープ送り機構19と、研磨ヘッド18の両側に設けられ、各々の先端が研磨テープ3の研磨面3aよりも予め定められた第1の距離だけ下方に突出し、各々が上下方向に移動可能に設けられた第1および第2の触針27a,27bとを、Z軸テーブル13に備える。
Z軸テーブル13を下降させたときに第1および第2の触針27a,27bの先端がガラス基板4の表面に接触すると、第1および第2の触針27a,27bの各々はZ軸テーブル13に対して相対移動する。
さらに、第1および第2の触針27a,27bの各々とZ軸テーブル13との相対移動量に基づいてガラス基板4の表面と研磨テープ3の研磨面3aとの間の距離が第1の値であるかどうかを判定する判定部17bを備える(図4参照)。
制御部17は、判定部17bの判定結果に基づいてZ軸テーブル13を制御し、ガラス基板4の表面と研磨テープ3の研磨面3aとの間の距離が第1の値となるように移動した後に、テープ送り機構19を制御して研磨テープ3を移送させながら第1の値以下の第2の値の距離だけZ軸テーブル13を下降させて突起欠陥Aを研磨する。
判定部17bは、第1の触針27aとZ軸テーブル13との相対移動量に応じたレベルの第1の信号を発生する第1の信号発生部17cと、第2の触針27bとZ軸テーブル13との相対移動量に応じたレベルの第2の信号を発生する第2の信号発生部17dと、第1および第2の信号と、第1および第2の触針27a,27bの各々の先端と研磨ヘッド18の中心線CLとの間の距離とに基づいて、研磨ヘッド18の中心線CLに沿って仮想的に設けられた第3の触針27cとZ軸テーブル13との相対移動量に応じたレベルの第3の信号を発生する第3の信号発生部に該当する演算部17aとを含む。
第3の信号のレベルが予め定められた第3の値になったときにガラス基板4の表面と研磨テープ3の研磨面3aとの間の距離が第1の値の距離であると判定する。
図9を参照して、基準ユニット30は、ベース台2の上面部でガラス基板4が配置される領域と異なる位置となるように一定幅の離間距離を置いて第1の値を補正するための基準ユニット30が装着される。
テープ研磨装置1は、Z軸テーブル13を基準ユニット30の上方に移動させる位置決め装置に該当するY軸テーブル5とX軸テーブル10とを備える。
図10および図11を参照して、基準ユニット30は、研磨テープ3の研磨面3aに当接され、研磨テープ3の研磨面3aから加えられた力を検出し、検出値を示す第4の信号を出力するロードセル32を含む。また、基準ユニット30は、ロードセル32の両側に設けられ、それらの表面に第1および第2の触針27a,27bの先端がそれぞれ当接される第1の基準面部31aおよび第2の基準面部31bとを含む。
第1の基準面部31aおよび第2の基準面部31bの表面の高さはガラス基板4の表面の高さに設定されている。また、ロードセル32のうちの研磨テープ3と接触する先端部は断面円弧状に形成されている。
また、このベース台2の上面部には、被加工物としてガラス基板4が基準面部31a,31bと平行で、同じ高さ位置に研磨される表面が位置するように設置されて固定される。このため、校正後、直ちにガラス基板4の表面に生じている突起欠陥Aの良好な精度で修正が可能である。
このベース台2に一体に固定された基準ユニット30を用いることにより、研磨ヘッド18の先端面24に研磨テープ3を押圧させたまま、基準面部31と研磨面3aとの間の距離hzを精密に測定できる。
制御部17は、演算部17aの演算結果に基づいて、図2に示すテープ送り機構19、ヘッド支持部29およびエンコーダが設けられたZ軸テーブル13を制御して突起欠陥Aを研磨する。研磨ヘッド18の上下方向の位置測定をエンコーダで行うことにより、Z軸テーブル13がテープ研磨ユニット28を降下させる際の位置精度がさらに向上する。このため、予め設定された下限の高さ位置まで、正確に突起欠陥Aの研磨加工を行うことが出来る。
上記実施の形態では、第3のステップS3は、演算部17aにより第5の値Zcが求められて、第4のステップS4に処理を進めるように構成されているが、第1および第2のステップS1,S2で検出された第1および第2の位置間の距離と、補正後の第1の値と第1および第2の位置の間の距離との関係を示す予め定められた表に基づいて、補正後の第1の値Znを求めてもよく、特に上記数式に限定されるものではない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態では、テープ研磨装置1がフラットパネルディスプレイ用のガラス基板4等に発生した突起欠陥Aの修正に利用される例を示したが、本願発明は、他の用途、たとえばガラス基板4以外の板材や他の物材の研磨に対しても適用することが出来、この場合もガラス基板4の表面の撓みや凹凸,室温変化によるテープ研磨装置1の各部分での歪などに左右されない、高品質な修正を実現できる。
1,40 テープ研磨装置、2 べース台、3 研磨テープ、4 ガラス基板、5 Y軸テーブル、6,11 リニアモータ、7 案内レール、8 ビーム、9 脚部、10 X軸テーブル、13 Z軸テーブル、14 サーボモータ、15 ボールねじ、16 画像処理装置、17 制御部、17a 演算部、17b 判定部、17c 第1の信号発生部、17d 第2の信号発生部、17e 第3の信号発生部、17f 記憶部、18,43 研磨ヘッド、19 テープ送り機構、20 高さ測定器、20L,20R アーム部、21 供給リール、22 巻取リール、23a,23b,23c 補助ローラ、24 先端面、25 移送ローラ、27a,27b 触針、28,41 テープ研磨ユニット、30 基準ユニット、31,31a,31b 基準面部、32 ロードセル、33 ロッド、34 コンタクト、35,37 接触位置、36,38 研磨位置、44 先端面、45 距離センサ、A 突起欠陥。

Claims (11)

  1. 基板の表面の突起欠陥を研磨するテープ研磨装置であって、
    先端が前記突起欠陥に対向して設けられる研磨ヘッドと、
    前記研磨ヘッドの両側に設けられ、各々の先端が前記研磨ヘッドの先端よりも下方に突出し、各々が上下方向に移動可能に設けられた第1および第2の触針と、
    裏面が前記研磨ヘッドの先端に摺接された研磨テープと、
    前記研磨テープを移送させるテープ送り機構と、
    前記研磨ヘッド、前記第1および第2の触針、前記研磨テープ、ならびに前記テープ送り機構を搭載し、上下方向に移動するZ軸テーブルとを備え、
    前記Z軸テーブルを下降させたときに前記第1および第2の触針の先端が前記基板の表面に接触すると、前記第1および第2の触針の各々は前記Z軸テーブルに対して相対移動し、
    さらに、前記第1および第2の触針の各々と前記Z軸テーブルとの相対移動量に基づいて前記基板の表面と前記研磨テープの表面との間の距離が第1の値であるかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて前記Z軸テーブルを制御し、前記基板の表面と前記研磨テープの表面との間の距離が前記第1の値となるように移動した後に、前記テープ送り機構を制御して前記研磨テープを移送させながら前記第1の値以下の第2の値の距離だけ前記Z軸テーブルを下降させて突起欠陥部を研磨する制御部とを備える、テープ研磨装置。
  2. 前記判定部は、
    前記第1の触針と前記Z軸テーブルとの相対移動量に応じたレベルの第1の信号を発生する第1の信号発生部と、
    前記第2の触針と前記Z軸テーブルとの相対移動量に応じたレベルの第2の信号を発生する第2の信号発生部と、
    前記第1および第2の信号と、前記第1および第2の触針の各々の先端と前記研磨ヘッドの中心線との間の距離とに基づいて、前記研磨ヘッドの中心線に沿って仮想的に設けられた第3の触針と前記Z軸テーブルとの相対移動量に応じたレベルの第3の信号を発生する第3の信号発生部とを含み、
    前記第3の信号のレベルが予め定められた第3の値になったときに前記基板の表面と前記研磨テープの表面との間の距離が前記第1の値であると判定する、請求項1に記載のテープ研磨装置。
  3. 前記基板と異なる位置に配置され、前記第1の値を補正するための基準ユニットと、
    前記Z軸テーブルを前記基準ユニットの上方に移動させる位置決め装置とを備え、
    前記基準ユニットは、
    前記研磨テープの表面が当接され、前記研磨テープの表面から加えられた力を検出し、検出値を示す第4の信号を出力する力検出部と、
    前記力検出部の両側に設けられ、それらの表面に前記第1および第2の触針の先端がそれぞれ当接される第1および第2の平板部材とを含み、
    前記第1および第2の平板部材の表面の高さは前記基板の表面の高さに設定されている、請求項2に記載のテープ研磨装置。
  4. 前記力検出部はロードセルを含む、請求項3に記載のテープ研磨装置。
  5. 前記ロードセルのうちの前記研磨テープと接触する先端部は断面円弧状に形成されている、請求項4に記載のテープ研磨装置。
  6. さらに、前記Z軸テーブルの上下方向位置を検出するエンコーダを備える、請求項3から請求項5のいずれかに記載のテープ研磨装置。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載のテープ研磨装置において、前記基準ユニットを用いて前記第1の値を補正する方法であって、
    前記位置決め装置を制御して前記Z軸テーブルを前記基準ユニットの上方に配置し、前記第1および第2の触針の先端がそれぞれ前記第1および第2の平板部材の表面に接触するまで前記Z軸テーブルを高速で下降させた後、前記Z軸テーブルを低速で移動させて前記第3の信号のレベルが前記第3の値になる前記Z軸テーブルの第1の位置を検出する第1のステップと、
    前記研磨テープの表面が前記力検出部に接触するまで前記Z軸テーブルを高速で下降させた後、前記Z軸テーブルを低速で移動させて前記力検出部の検出値が予め定められた第4の値になる前記Z軸テーブルの第2の位置を検出する第2のステップと、
    前記第1および第2のステップで検出された前記第1および第2の位置間の距離と、補正後の前記第1の値と前記第1および第2の位置の間の距離との関係を示す予め定められた表または数式とに基づいて、補正後の前記第1の値を求める第3のステップとを含む、テープ研磨装置の補正方法。
  8. 前記第1のステップにおいて前記Z軸テーブルを低速で移動させる方向と前記第2のステップにおいて前記Z軸テーブルを低速で移動させる方向とは同じ方向である、請求項7に記載のテープ研磨装置の補正方法。
  9. 前記予め定められた表または数式は、前記第1および第2のステップで検出された前記第1および第2の位置間の距離から補正後の前記第1の値を求める数式であり、前記第1および第2のステップで検出された前記第1および第2の位置間の距離の一次以上の関数である、請求項7または請求項8に記載のテープ研磨装置の補正方法。
  10. 前記第1の値を一定値に設定するとともに研磨後の突起欠陥の目標高さを設定して前記突起欠陥を研磨し、研磨後の突起欠陥の高さの測定値と一定値にした前記第1の値との和から研磨後の突起欠陥の目標高さを減算した第5の値を求める第4のステップと、前記第1および第2のステップとを含む試験動作を複数回行ない、
    複数回の前記試験動作を互いに異なる温度環境下で行ない、
    前記第4のステップで求めた前記第5の値と前記第1および第2のステップで検出された前記第1および第2の位置間の距離とを複数組取得し、最小二乗法を用いて前記予め定められた数式を求める、請求項7から請求項9のいずれかに記載のテープ研磨装置の補正方法。
  11. 温度変化があった場合に前記第1〜第3のステップを実行する、請求項7から請求項10のいずれかに記載のテープ研磨装置の補正方法。
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