JP2011085402A - 表面性状測定機 - Google Patents

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貞治 有田
Kotaro Hirano
宏太郎 平野
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泰 福本
Koichi Komatsu
浩一 小松
Fumihiro Takemura
文宏 竹村
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【課題】予備測定に掛かる時間を短縮できるとともに、予備測定の際に被測定物が傷つくことがない表面性状測定機を提供すること。
【解決手段】制御装置50は、予備測定では画像プローブ30を制御して被測定物Wを撮像し、被測定物Wの画像に基づいて測定軸に対する被測定物Wの傾斜角を算出する。そして、制御装置50は、算出した傾斜角に基づいて回転テーブル10を回転させ、被測定物Wの姿勢を測定軸と平行な姿勢または垂直な姿勢に調整する。本発明では、予備測定では被測定物Wを撮像等するだけなので、工数を低減でき、予備測定に掛かる時間を短縮できるうえ、画像プローブ30による測定なので、スタイラスによる従来の測定に比べて予備測定に掛かる時間を大幅に短縮できる。また、予備測定では、画像プローブ30による非接触の測定を行うので、被測定物Wが傷つくことがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面性状測定機に関する。
従来、スタイラスを被測定物表面に接触させた状態で所定の測定軸に沿って移動させ、被測定物表面の凹凸に応じたスタイラスの変位を検出することで被測定物の表面形状や表面粗さ等の表面性状を測定する表面性状測定機が利用される。表面性状測定機では、被測定物表面を測定する際に被測定物の姿勢が測定軸に対して傾斜していると、測定結果に誤差が生じるおそれがある。例えば円筒表面の軸方向の性状を測定する際に円筒の姿勢が測定軸に対して傾斜していると、スタイラスを測定軸に沿って移動させた際にスタイラスが円筒の軸方向に移動しつつ円筒の外周方向にも移動することとなる。そのため、測定値に、円筒表面の軸方向の凹凸を示すものに加え、円筒の外周形状を示すものが混じり、測定結果に誤差が生じることとなる。また、表面性状測定機では、被測定面が水平面に対して傾斜している場合にも測定結果に誤差が生じるおそれがある。
そこで、本測定の前にスタイラスを用いて予備測定を行い、測定結果に基づいて被測定物の姿勢を例えば測定軸と平行な姿勢に調整する表面性状測定機が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の表面性状測定機は、被測定物を水平面内で回転させる回転テーブルを備えており、スタイラスを用いて行った予備測定結果に基づいて回転テーブルを回転させ、被測定物の姿勢を測定軸と平行な姿勢に調整するいわゆる通りだしを行う。
また、特許文献1の表面性状測定機は、被測定物を水平面に対して傾斜させるレベリングテーブルを備えており、スタイラスを用いて行った予備測定結果に基づいてレベリングテーブルを傾斜させ、被測定物の姿勢を被測定面が水平となる姿勢に調整するいわゆる水平だしを行う。
特開2000−266534号公報
しかしながら、特許文献1の表面性状測定機では、予備測定が多数の工程からなるうえ、スタイラスを用いて被測定物表面を予備測定するので、予備測定に非常に時間がかかるという問題がある。また、スタイラスにより被測定物が傷付くおそれがあるという問題もある。
本発明の目的は、予備測定に掛かる時間を短縮できるとともに、予備測定の際に被測定物が傷つくことがない表面性状測定機を提供することにある。
本発明の表面性状測定機は、被測定物の表面に接触するスタイラスを有し、前記被測定物の表面の凹凸に応じた前記スタイラスの変位を検出する接触式検出器と、前記被測定物を所定平面内で回転させる回転テーブルと、前記回転テーブルおよび前記接触式検出器を相対移動させる相対移動機構と、前記相対移動機構および前記回転テーブルを制御する制御装置とを備え、前記被測定物の姿勢を所定の測定軸と平行な姿勢または垂直な姿勢に調整した後に、前記接触式検出器および前記回転テーブルを前記測定軸に沿って相対移動させ、前記被測定物の表面性状を測定する表面性状測定機であって、前記被測定物を撮像する画像プローブを備え、前記制御装置は、前記画像プローブにより前記被測定物を撮像する画像プローブ制御手段と、前記画像プローブ制御手段により撮像された前記被測定物の画像に基づいて、前記測定軸に対する前記被測定物の傾斜角を算出する傾斜角算出手段と、前記傾斜角算出手段により算出された傾斜角に基づいて前記回転テーブルを回転させ、前記被測定物の姿勢を前記測定軸と平行な姿勢または垂直な姿勢に調整する姿勢調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、予備測定では、画像プローブにより被測定物を撮像し、測定軸に対する被測定物の傾斜角を算出するだけなので、予備測定の工数を低減でき、予備測定に掛かる時間を短縮できる。加えて、画像プローブによる測定なので、スタイラスによる測定に比べて測定時間を短縮できる。よって、予備測定に掛かる時間を大幅に短縮できる。
また、予備測定では、画像プローブによる非接触の測定を行うので、被測定物が傷つくことがない。
本発明の表面性状測定機は、被測定物の被測定面に接触するスタイラスを有し、前記被測定面の凹凸に応じた前記スタイラスの変位を検出する接触式検出器と、前記スタイラスの変位方向に垂直な基準面に対して前記被測定物を傾斜させるレベリングテーブルと、前記レベリングテーブルおよび前記接触式検出器を相対移動させる相対移動機構と、前記相対移動機構および前記レベリングテーブルを制御する制御装置とを備え、前記被測定物の姿勢を前記被測定面が前記基準面と平行となる姿勢に調整した後に、前記接触式検出器および前記レベリングテーブルを前記測定軸に沿って相対移動させ、前記被測定面の性状を測定する表面性状測定機であって、前記被測定物を撮像する画像プローブを備え、前記制御装置は、前記相対移動機構により、前記被測定面の複数点で前記画像プローブを前記基準面に垂直な方向に移動させ、前記画像プローブの焦点位置に前記各点を位置付ける合焦手段と、前記各点における前記画像プローブの前記基準面に垂直な方向の位置に基づいて、前記基準面に対する前記被測定面の傾斜角を算出する傾斜角算出手段と、前記傾斜角算出手段により算出された傾斜角に基づいて前記レベリングテーブルを傾斜させ、前記被測定物の姿勢を前記被測定面が前記基準面と平行となる姿勢に調整する姿勢調整手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、予備測定では、画像プローブの焦点位置に被測定面の各点が位置するように画像プローブを基準面に垂直な方向に移動させた後、各点における画像プローブの基準面に垂直な方向の位置に基づいて、基準面に対する被測定面の傾斜角を算出するだけなので、予備測定の工数を低減でき、予備測定に掛かる時間を短縮できる。加えて、画像プローブによる測定なので、スタイラスによる測定に比べて測定時間を短縮できる。よって、予備測定に掛かる時間を大幅に短縮できる。
また、予備測定では、画像プローブによる非接触の測定を行うので、被測定物が傷つくことがない。
本発明の表面性状測定機では、前記相対移動機構は、水平面となるXY平面を規定する互いに直交するX軸およびY軸のうち前記Y軸の方向へ前記テーブルを移動させるY軸駆動機構と、前記XY平面に直交するZ軸方向へ延びるコラムと、前記コラムに前記Z軸方向へ移動可能に設けられたZスライダと、前記Zスライダを前記Z軸方向へ移動させるZ軸駆動機構と、前記Zスライダに前記X軸方向へ移動可能に設けられたXスライダと、前記Xスライダを前記X軸方向へ移動させるX軸駆動機構とを備え、前記Xスライダには、前記接触式検出器および前記画像プローブが、いずれか一方による測定時に他方が邪魔にならない位置にオフセットされて取り付けられていることが好ましい。
本発明によれば、接触式検出器および画像プローブは、いずれか一方による測定時に他方が邪魔にならない位置にオフセットされてXスライダに取り付けられているので、それぞれの測定時に他方を退避させる機構を設ける必要がなく、表面性状測定機の構造を簡素化できる。
本発明の第1実施形態に係る表面性状測定機を示す全体斜視図。 XスライダおよびX軸駆動機構を示す側面図。 画像プローブを示す斜視図。 画像プローブを示す断面図。 制御装置を示すブロック図。 姿勢調整方法を説明するためのフローチャート。 画像プローブおよび被測定物を示す平面図。 姿勢調整手段による被測定物の姿勢調整を示す平面図。 制御装置による本測定を示す平面図。 被測定物を撮像する画像プローブを示す平面図。 姿勢調整手段による被測定物の姿勢調整を示す平面図。 本発明の第2実施形態に係る表面性状測定機を示す斜視図。 制御装置を示すブロック図。 姿勢調整方法を説明するためのフローチャート。 レベリングテーブルの動作を示す側面図。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る表面性状測定機を示す全体斜視図である。
表面性状測定機は、設置台1、ベース2、回転テーブル10、接触式検出器20、画像プローブ30、相対移動機構40、および制御装置50を備える。以下、X軸およびY軸は、水平面であるXY平面を規定しかつ互いに直交する軸とし、Z軸はXY平面に直交する軸とする。
ベース2は、設置台1上に設けられる。回転テーブル10は、ベース2上に設けられる。回転テーブル10には被測定物Wが載置される。被測定物Wは本実施形態では円筒状とする。回転テーブル10は、被測定物Wを水平面内(XY平面内)で回転させる。相対移動機構40は、回転テーブル10および接触式検出器20を3次元方向に相対移動させる。相対移動機構40は、Y軸駆動機構41、コラム42、Zスライダ43、Z軸駆動機構44、Xスライダ45、およびX軸駆動機構46を備える。
Y軸駆動機構41は、ベース2と回転テーブル10との間に設けられ、回転テーブル10をY軸方向へ移動させる。コラム42は、ベース2に立設されZ軸方向へ延びる。Zスライダ43は、コラム42にZ軸方向へ移動可能に設けられる。Z軸駆動機構44は、Zスライダ43をZ軸方向へ移動させる。これらZ軸駆動機構44およびY軸駆動機構41としては、例えばボールねじ軸と、ボールねじ軸に螺合されたナット部材とを備えた送りねじ機構が採用される。
図2は、Xスライダ45およびX軸駆動機構46を示す側面図である。
Xスライダ45は、Zスライダ43にX軸方向へ移動可能に設けられる。X軸駆動機構46は、Xスライダ45をX軸方向へ移動させる。X軸駆動機構46は、Zスライダ43にX軸方向に沿って設けられXスライダ45を移動可能に支持するガイドレール461と、Xスライダ45をガイドレール461に沿って移動させる図示しない駆動手段とを備える。各X、Y、Z軸駆動機構46、41、44には、Xスライダ45、回転テーブル10、Zスライダ43の位置座標を検出する図示しないセンサが設けられる。
接触式検出器20は、Xスライダ45に支持され、被測定物W表面の凹凸を検出する。接触式検出器20は、揺動可能に支持されたアーム21と、アーム21の先端に設けられ被測定物W表面に接触した状態で移動されるスタイラス22と、被測定物W表面の凹凸に応じたスタイラス22の変位であるアーム21の揺動量を検出する検出手段23とを備える。
図3は、画像プローブ30を示す斜視図である。
画像プローブ30は、被測定物Wを撮像する。画像プローブ30は、ブラケット47に支持される。ブラケット47は、平面視L字状に形成され、基端部がXスライダ45に固定されるとともに先端部で画像プローブ30を支持する。画像プローブ30は、ブラケット47により、画像プローブ30および接触式検出器20のいずれか一方による測定時に他方が邪魔にならないよう、接触式検出器20に対しZ軸方向にオフセット量OFzだけ、Y軸方向にオフセット量OFyだけずれた位置に配置される。
図4は、画像プローブ30を示す断面図である。
画像プローブ30は、対物レンズ31と、対物レンズ31の外周に設けられたLED32(Light Emitting Diode)と、対物レンズ31を介して被測定物Wを撮像するCCD33(Charge Coupled Device)とを備える。
画像プローブ30は、上記要素31〜33以外に、対物レンズ31の焦点位置に被測定物Wを位置付けるための適宜の構成を備える。画像プローブ30は、例えばいわゆるピンホール法によって被測定物Wに位置付けられる場合、対物レンズ31の光路後段に設けられるチューブレンズと、チューブレンズの焦点位置の前側および後側にそれぞれ設けられるフォトダイオードとを備える。そして、画像プローブ30は、制御装置50により、相対移動機構40を介して、各フォトダイオードの受光量の差が無くなるように被測定物Wに対して上下方向に移動され、対物レンズ31の焦点位置に被測定物Wが来る位置に位置付けられる。
また、画像プローブ30は、いわゆるコンストラスト法によって被測定物Wに位置付けられる場合、投影板や対物レンズを介して被測定物Wに所定のパターンを投影する光源を備える。そして、画像プローブ30は、被測定物Wに投影した所定のパターンを撮像するとともに、制御装置50により、相対移動機構40を介して、撮像したパターン画像のコントラストに基づいて上下方向に移動され、対物レンズ31の焦点位置に被測定物Wが来る位置に位置付けられる。
図5は、制御装置50を示すブロック図である。
制御装置50は、本測定の際には、スタイラス22を被測定物W表面に接触させた状態で、X軸駆動機構46により接触式検出器20を測定軸(X軸駆動機構46によるX軸に沿った駆動方向)に沿って移動させ、接触式検出器20により検出される被測定物W表面の凹凸に応じたスタイラス22の変位を演算処理することで、被測定物Wの軸方向に沿った表面粗さ等の表面性状を算出する。制御装置50には、各要素10〜40のほか、入力装置61および表示装置62が接続される。入力装置61は、動作指令や各種データを制御装置50に入力する。表示装置62は、制御装置50により算出された被測定物Wの表面粗さ等の表面性状データを表示する。
以上の表面性状測定機では、本測定の際に被測定物Wの姿勢が測定軸に対して傾斜していると、前述したように、スタイラス22が被測定物Wの軸方向に移動しつつ円筒状の被測定物Wの外周方向にも移動することとなり、測定値に円筒の外周形状を示すものが混じって測定結果に誤差が生じる。そこで、このような誤差の発生を防止するため、制御装置50は、画像プローブ制御手段51、傾斜角算出手段52、姿勢調整手段53を備える。これら各手段51〜53は、本測定に先立って予備測定を行い、被測定物Wの姿勢を例えば測定軸と平行な姿勢に調整する。
以下、各手段51〜53による被測定物Wの姿勢調整方法を説明する。
図6は、前記姿勢調整方法を説明するためのフローチャート、図7は、画像プローブ30および被測定物Wを示す平面図である。
まず、作業者が入力装置61を操作して相対移動機構40を制御し、画像プローブ30を被測定物W上方に移動させる。
この状態において、作業者による入力装置61の操作により入力装置61から指令があると、画像プローブ制御手段51は、相対移動機構40を制御して画像プローブ30を上下方向(Z軸方向)に移動させ、対物レンズ31の焦点位置に被測定物Wを位置付けた後、画像プローブ30により被測定物Wを撮像する(撮像工程S1)。この際における画像プローブ制御手段51による画像プローブ30のフォーカス方法は、前述したように、ピンホール法やコンストラスト法などの適宜の方法を採用可能である。
工程S1の後、傾斜角算出手段52は、撮像された被測定物Wの画像に基づいて、被測定物Wの外形から被測定物Wの母線Bを算出し、測定軸Aに対する母線Bの傾斜角θを、測定軸Aに対する被測定物Wの傾斜角θとして算出する(傾斜角算出工程S2)。
図8は、姿勢調整手段53による被測定物Wの姿勢調整を示す平面図である。
工程S2の後、姿勢調整手段53は、傾斜角θに基づいて回転テーブル10を回転させ、被測定物Wの姿勢を測定軸Aと平行な姿勢に調整する(調整工程S3)。これにより、被測定物Wの姿勢が測定軸Aと平行な姿勢に調整され、精度良く本測定を行うことが可能となる。
図9は、制御装置50による本測定を示す平面図である。
上記のように被測定物Wの姿勢を調整した後、制御装置50は、相対移動機構40を制御し、入力された測定開始位置にスタイラス22を移動させる。そして、X軸駆動機構46を制御し、測定開始位置から入力された測定終了位置までスタイラス22を測定軸Aに沿って移動させ、被測定物Wの軸方向に沿った表面性状を測定する。
なお、上記では、本測定において被測定物Wの軸方向に沿った表面性状を測定するため、各手段51〜53は、被測定物Wの姿勢を測定軸Aと平行な姿勢に調整するいわゆる通りだしを行ったが、本測定において、被測定物Wの軸方向と直角な方向に沿った表面性状を測定する場合には、各手段51〜53は、被測定物Wの姿勢を測定軸Aと直角となる姿勢に調整するいわゆる直角だしを通りだしと同様の方法により行う。以下、各手段51〜53による被測定物Wの直角だしを簡略に説明する。
図10は、被測定物Wを撮像する画像プローブ30を示す平面図である。
まず、画像プローブ制御手段51が画像プローブ30により被測定物Wを撮像し(撮像工程S1)、次に、傾斜角算出手段52が、撮像された被測定物Wの画像に基づいて測定軸Aに対する被測定物Wの傾斜角θを算出する(傾斜角算出工程S2)。
図11は、姿勢調整手段53による被測定物Wの姿勢調整を示す平面図である。
そして、姿勢調整手段53が傾斜角θに基づいて回転テーブル10を回転させ、被測定物Wの姿勢を測定軸Aと直角となる姿勢に調整する(調整工程S3)。これにより直角だしが完了する。この後、制御装置50がスタイラス22を測定軸Aに沿って移動させ、被測定物Wの軸方向と直角な方向に沿った表面性状を測定する。
以上の本実施形態によれば以下の効果を奏する。
予備測定では、画像プローブ30により被測定物Wを撮像し、測定軸Aに対する被測定物Wの傾斜角θを算出するだけなので、予備測定の工数を低減でき、予備測定に掛かる時間を短縮できる。加えて、画像プローブ30による測定なので、スタイラス22による測定に比べて測定時間を短縮できる。よって、予備測定に掛かる時間を大幅に短縮できる。
また、予備測定では、画像プローブ30による非接触の測定を行うので、被測定物Wが傷つくことがない。
接触式検出器20および画像プローブ30は、いずれか一方による測定時に他方が邪魔にならない位置にオフセットされてXスライダ45に取り付けられているので、それぞれの測定時に他方を退避させる機構を設ける必要がなく、表面性状測定機の構造を簡素化できる。
〔第2実施形態〕
図12は、本実施形態に係る表面性状測定機を示す斜視図、図13は、制御装置50Aを示すブロック図である。
本実施形態の表面性状測定機は、回転テーブル10に代えてレベリングテーブル10Aを備える。レベリングテーブル10Aには直方体状の被測定物Wが載置される。レベリングテーブル10Aは、水平面(スタイラス22の変位方向(上下方向)に垂直な基準面)に対して被測定物Wを傾斜させる。制御装置50Aの各手段51A〜53Aは、本測定に先立ち、被測定物Wの姿勢を被測定面Sが水平となる姿勢に調整するいわゆる水平だしを行う。
以下、各手段51A〜53Aによる被測定物Wの水平だしを図14のフローチャート、図15のレベリングテーブル10Aの動作を示す側面図を参照して簡略に説明する。なお、図15(A)は、水平なレベリングテーブル10Aを示し、図15(B)は、被測定面Sが水平な姿勢となる角度に傾斜したレベリングテーブル10Aを示す。
まず、図15(A)に示すように、作業者が入力装置61を介して相対移動機構40を制御し、画像プローブ30を被測定面Sの各点(例えば3点)の上方に移動させる。そして、画像プローブ制御手段51Aが、各点ごとに相対移動機構40により画像プローブ30を上下方向に移動させて対物レンズ311の焦点位置に各点を位置付ける(合焦工程SA1)。この際、各点での画像プローブ30の高さ位置は、Z軸駆動機構44に設けられた図示しないセンサにより検出される。本実施形態では、前記画像プローブ制御手段51Aが合焦手段となる。
工程SA1の後、傾斜角算出手段52Aは、被測定面Sの各点における画像プローブ30の高さ位置に基づいて、水平面に対する被測定面Sの傾斜角θを算出する(傾斜角算出工程SA2)。
工程SA2の後、図15(B)に示すように、姿勢調整手段53Aは、傾斜角θに基づいてレベリングテーブル10Aを傾斜させ、被測定物Wの姿勢を被測定面Sが水平となる姿勢に調整する(調整工程SA3)。これにより水平だしが完了する。この後、制御装置50Aは、スタイラス22を測定軸Aに沿って移動させ、被測定面Sの性状を測定する。なお、レベリングテーブル10Aは、図12,15では模式的に描かれてあり、反時計回りにも回転可能に構成されているものとする。
以上の本実施形態でも、予備測定では、画像プローブ30を被測定面Sの各点でオートフォーカスさせ、各点における画像プローブ30の高さ位置に基づいて水平面に対する被測定面Sの傾斜角θを算出するだけなので、予備測定の工数を低減できるうえ、画像プローブ30による測定なので、スタイラス22による従来の測定に比べて測定時間を大幅に短縮できる。また、予備測定では、画像プローブ30による非接触の測定を行うので、被測定物Wが傷つくことがない。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、相対移動機構40は、テーブル10,10AをY軸方向へ、接触式検出器20および画像プローブ30をX軸方向およびZ軸方向へ移動したが、テーブル10,10Aと、接触式検出器20および画像プローブ30とを3次元方向へ相対移動させるのであれば、どちらをどの方向に移動させてもよい。
前記各実施形態では、接触式検出器20および画像プローブ30を、共にXスライダ45およびX軸駆動機構46により移動させたが、両者を別々の機構により移動させてもよい。
本発明における姿勢調整可能な被測定物の形状は前記各実施形態の形状に限定されない。本発明は、適宜の形状の被測定物の姿勢を調整可能である。また、本発明の表面性状測定機は、回転テーブルおよびレベリングテーブルの機能を併せ持つテーブルを備えていてもよく、本発明の表面性状測定機は、被測定面を水平に調整するとともに、被測定物の姿勢を測定軸と平行な姿勢に調整するように構成されていてもよい。
2 ベース
10 回転テーブル
10A レベリングテーブル
20 接触式検出器
30 画像プローブ
40 相対移動機構
41 Y軸駆動機構
42 コラム
43 Zスライダ
44 Z軸駆動機構
45 Xスライダ
46 X軸駆動機構
50,50A 制御装置
51,51A 画像プローブ制御手段
52,52A 傾斜角算出手段
53,53A 姿勢調整手段
A 測定軸
W 被測定物
θ 傾斜角

Claims (3)

  1. 被測定物の表面に接触するスタイラスを有し、前記被測定物の表面の凹凸に応じた前記スタイラスの変位を検出する接触式検出器と、前記被測定物を所定平面内で回転させる回転テーブルと、前記回転テーブルおよび前記接触式検出器を相対移動させる相対移動機構と、前記相対移動機構および前記回転テーブルを制御する制御装置とを備え、前記被測定物の姿勢を所定の測定軸と平行な姿勢または垂直な姿勢に調整した後に、前記接触式検出器および前記回転テーブルを前記測定軸に沿って相対移動させ、前記被測定物の表面性状を測定する表面性状測定機であって、
    前記被測定物を撮像する画像プローブを備え、
    前記制御装置は、
    前記画像プローブにより前記被測定物を撮像する画像プローブ制御手段と、
    前記画像プローブ制御手段により撮像された前記被測定物の画像に基づいて、前記測定軸に対する前記被測定物の傾斜角を算出する傾斜角算出手段と、
    前記傾斜角算出手段により算出された傾斜角に基づいて前記回転テーブルを回転させ、前記被測定物の姿勢を前記測定軸と平行な姿勢または垂直な姿勢に調整する姿勢調整手段とを備える
    ことを特徴とする表面性状測定機。
  2. 被測定物の被測定面に接触するスタイラスを有し、前記被測定面の凹凸に応じた前記スタイラスの変位を検出する接触式検出器と、前記スタイラスの変位方向に垂直な基準面に対して前記被測定物を傾斜させるレベリングテーブルと、前記レベリングテーブルおよび前記接触式検出器を相対移動させる相対移動機構と、前記相対移動機構および前記レベリングテーブルを制御する制御装置とを備え、前記被測定物の姿勢を前記被測定面が前記基準面と平行となる姿勢に調整した後に、前記接触式検出器および前記レベリングテーブルを前記測定軸に沿って相対移動させ、前記被測定面の性状を測定する表面性状測定機であって、
    前記被測定物を撮像する画像プローブを備え、
    前記制御装置は、
    前記相対移動機構により、前記被測定面の複数点で前記画像プローブを前記基準面に垂直な方向に移動させ、前記画像プローブの焦点位置に前記各点を位置付ける合焦手段と、
    前記各点における前記画像プローブの前記基準面に垂直な方向の位置に基づいて、前記基準面に対する前記被測定面の傾斜角を算出する傾斜角算出手段と、
    前記傾斜角算出手段により算出された傾斜角に基づいて前記レベリングテーブルを傾斜させ、前記被測定物の姿勢を前記被測定面が前記基準面と平行となる姿勢に調整する姿勢調整手段とを備える
    ことを特徴とする表面性状測定機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表面性状測定機において、
    前記相対移動機構は、水平面となるXY平面を規定する互いに直交するX軸およびY軸のうち前記Y軸の方向へ前記テーブルを移動させるY軸駆動機構と、前記XY平面に直交するZ軸方向へ延びるコラムと、前記コラムに前記Z軸方向へ移動可能に設けられたZスライダと、前記Zスライダを前記Z軸方向へ移動させるZ軸駆動機構と、前記Zスライダに前記X軸方向へ移動可能に設けられたXスライダと、前記Xスライダを前記X軸方向へ移動させるX軸駆動機構とを備え、
    前記Xスライダには、前記接触式検出器および前記画像プローブが、いずれか一方による測定時に他方が邪魔にならない位置にオフセットされて取り付けられている
    ことを特徴とする表面性状測定機。
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