JP2014223604A - シリンダ用ホ−ニング装置 - Google Patents

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【課題】 極く長いシリンダであっても容易にホ−ニング仕上げをして完成度の高いシリンダを得ることのできるシリンダ用ホ−ニング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 シリンダチュ−ブに沿って固定して設けられた架台と、架台上に配備されシリンダチュ−ブの外周に接して同チュ−ブを転動自在に受承するとともに回転駆動も可能とする複数個の外周ロ−ラ−と、シリンダチュ−ブの内周面に接して相対回転する内周ロ−ラ−とシリンダチュ−ブの内周をホ−ニングするホ−ニング工具とを備え両端が固定された状態でシリンダチュ−ブ内を通されたホ−ニング主軸とを備えている
【選択図】図3

Description

本発明は、シリンダ用ホ−ニング装置に関する。
沈澱池に配置されるシリンダ駆動方式の汚泥掻寄装置であって、汚泥中で使用されるシリンダ駆動方式で発生しがちなシ−ル性の問題を改善することができる汚泥掻寄装置を先に提案した。
特開2013−66882
この特許文献1には、牽引芯材に取り付けられたピストンと、前後に密封接続部を備えた駆動シリンダにより構成される機体と、機体に取り付けられた汚泥スクレ−パと、機体の前進時に汚泥スクレ−パを掻寄姿勢に切り換え、後退時に非掻寄姿勢に切り換える姿勢切換手段と、駆動シリンダの前側に取り付けられる処理部であって、内部に処理室を有すると共に、牽引芯材の延びた部分が処理室を貫通するように配置される処理部と、を備え、流体制御手段による駆動シリンダ内への水の注入・排出によって、機体を牽引芯材に沿って前進・後退方向に移動可能に構成すると共に、機体の移動時に、処理室内への水の注入・排出を行うものとして構成されている。
ところで、前記駆動シリンダによる汚泥掻寄装置は、従来のワイヤやリンクチェ−ンなどの牽引伝達材と複数のシ−ブを使っての進退牽引方式を採用した汚泥掻寄装置に比べて構造的に非常に簡略化ししかもトラブルも少なくなるなど諸点において有利な装置となるが、只駆動シリンダとして長いものが必要となることは避けられない現実である。沈澱池は矩形をなす特許文献1を例にすれば、その長手方向である前後長が20m程度の沈澱池に対しては1本が9m前後のシリンダ(チュ−ブ)が必要となり、また、長さが40m程度であれば20m前後の長いものが必要となる関係で、10m前後のシリンダを2本を継ぎ足して対応する必要があった。いずれにしても1本当たり9〜10m前後の長いもの1本は少なからず必要なものとなる訳で、そうした長いものはホ−ニング仕上げをするにも非常に困難であった。
本発明は、このような問題を解決しようとするものであり、極く長いものであっても容易にホ−ニングをして仕上げ程度の高いシリンダチュ−ブを得ることのできるシリンダ用ホ−ニング装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、シリンダチュ−ブに沿って固定して設けられた架台と、架台上に配備されシリンダチュ−ブの外周に接して同チュ−ブを転動自在に受承するとともに回転駆動も可能とする複数個の外周ロ−ラ−と、シリンダチュ−ブの内周面に接して相対回転する内周ロ−ラ−とシリンダチュ−ブの内周をホ−ニングするホ−ニング工具とを備え両端が固定された状態でシリンダチュ−ブ内を通されたホ−ニング主軸とを備えている。
上述したように本発明は、シリンダチュ−ブに沿って固定して設けられた架台と、架台上に配備されシリンダチュ−ブの外周に接して同チュ−ブを転動自在に受承するとともに回転駆動も可能とする複数個の外周ロ−ラ−と、シリンダチュ−ブの内周面に接して相対回転する内周ロ−ラ−とシリンダチュ−ブの内周をホ−ニングするホ−ニング工具とを備え両端が固定された状態でシリンダチュ−ブ内を通されたホ−ニング主軸とを備えているので、極く長いシリンダであっても容易にホ−ニング仕上げをして完成度の高いシリンダを得ることのできるシリンダ用ホ−ニング装置を提供することができる。
本発明であるシリンダ用ホ−ニング装置の一実施形態示す正面図。 図1のA−A間部分拡大断面図。 図2のIII−III線断面図。 他の実施形態を一部切欠状にして示す正面図。 付加的な提案例を正面からみて示す断面図。 他の実施形態を正面からみて示す断面図。 図6のVII−VII線拡大断面図。 他の実施形態を正面からみて示す断面図。 図8の作用を説明するための断面図。 付加的な提案例を示す一部切欠き正面図。
各実施形態で説明する各案は関係する他の実施形態においても適用することができる。
図1ないし図3は本発明の一実施形態を示す。1は固定の長い架台で、溝形鋼を対向配置した本体部分2その上面の受板3とを備え、その長手方向には前後に複数個の外周下ロ−ラ−4が長さ9mのシリンダチュ−ブ5の外周下周り2点を受け止めるため配備されている。これら外周下ロ−ラ−4のうちの1つは駆動ロ−ラ−とされ、駆動源6と2つのホイ−ル7,8およびチェ−ン9によりシリンダチュ−ブ5を回転駆動させるようになっている。10は外周上ロ−ラ−で、架台1の裏側から立設された固定台11と平行リンク12および支持ア−ム13とで取り付けられてシリンダチュ−ブ5の外周上面に乗りかかるとともにバネ14の力により安定に乗りかかるようにしてある。外周上ロ−ラ−10は、支持ア−ム13を図3の矢印方向に持ち上げてバネ14に抗して平行リンク12を後側方へ倒すことにより後方へ持ち上げられ、これにより、シリンダチュ−ブ5を簡単な操作で脱着できるようにされている。
17はホ−ニング主軸で、図3のように四角(あるいは丸)パイプの長いものからなり、このホ−ニング主軸17は、シリンダチュ−ブ5内のやや下寄りの位置を通されるとともに、その両端は、架台1に突設された軸受18に引張軸19およびナット20を介して同主軸17を強力に引っ張るようにして固定されている。軸受18には上開放状のU字形の孔が形成され主軸17が平行に昇降して脱着可能とされている。尚、この軸受18は架台1の長手方向に進退調節可能に固定してもよい。
ホ−ニング主軸17のまわりには、シリンダチュ−ブ5の内周に相対的に接触して回転する複数の内周ロ−ラ−22とシリンダチュ−ブ5の内周をホ−ニングする複数のホ−ニング工具23が取り付けられている。24は止着具である。
尚、25はスラスト軸受で、シリンダチュ−ブ5の軸方向への勝手な移動を阻止するためのものである。また、シリンダチュ−ブ5は図3の右上欄に示すように上下方向の曲げに強い長い矩形断面をしたものにしてもよい。
外周上ロ−ラ−10を図3の矢印の方向に退避させた状態で前後の外周下ロ−ラ−4上にシリンダチュ−ブ5を載せ付けセットする。シリンダチュ−ブ5は、それ単独でもよいが、この実施形態の場合は、内部にホ−ニング主軸17を備えた状態のまま吊り込んでセットする。シリンダチュ−ブ5は両端をスラスト軸受25に当て付けた状態にするとともに外周上ロ−ラ−10を図3のように載せ付けて安定状態にする。内部のホ−ニング主軸17は、持ち上げた状態から降ろして軸受18に取り付け固定する。その状態で内周ロ−ラ−22はシリンダチュ−ブ5の内周に転動自在に接触した状態にされるとともにホ−ニング工具23はシリンダチュ−ブ5の内周に臨むようにされる。ホ−ニング工具23は図示しない内蔵バネによりシリンダチュ−ブ5の内周に−定以上の圧力で当て付けられるようにすればホ−ニング精度が上がる。
ホ−ニングが終わると、外周上ロ−ラ−10を退避させ、ナット20を外して軸受18からホ−ニング主軸17を上向きに外すことでシリンダチュ−ブ5とともに上方へ離脱させる。その後、ホ−ニング主軸17からシリンダチュ−ブ5を抜き出す。
図4は他の実施形態を示す。図1ないし図3に示すシリンダチュ−ブ5は、ホ−ニング工具23が長手方向に間隔を置いて配置されているため、その間が空くことで段が形成されることになり、それでは精度アップが図れない。図4の実施形態では、その段付きをなくすようにしたものである。即ち、前記架台1を可動架台28とし、この可動架台28を更に下側の固定架台29に対し可動ロ−ラ−30により進退移動可能としたものである。固定架台29の前後には、受材31に電動や油圧シリンダなどの進退駆動装置32を備えて可動架台28を移動させるようにしてある。外周下ロ−ラ−4は固定架台29側に支持されている。
即ち、ホ−ニング工具23を備えたホ−ニング主軸17の側を長手方向に固定化されたシリンダチュ−ブ5に対し相対移動できるようにしてホ−ニング工具23をシリンダチュ−ブ5に対し相対回転させながらその長手方向にシフトさせて段付のない仕上げを得るようにしたものである。
図5は付加的な提案例を示すもので、35は洗浄通しパイプで、軸受36により両端で支持された状態でシリンダチュ−ブ5の中を通されており、このパイプ35に注入口37を設けて洗浄用水や粉砥石などを注入可能とするとともに、パイプ35の長手方向に複数配備したノズル38を通じてこれら洗浄用水や粉砥石などを噴射可能にしてシリンダチュ−ブ5の内面の洗浄をしたり研磨仕上げしたりできるようになっている。図5の右側にしめすようにエア−ノズル39やオイルノズル40を設けてエア−やオイルなどをシリンダチュ−ブ5の内面に噴き付け仕上げ精度を上げるようにしてもよい。尚、シリンダチュ−ブ5は水平の他に傾斜姿勢にして水などが流れやすくすることもある。
図6および図7は他の実施形態を示す。同実施形態は、固定架台43の上にシリンダチュ−ブ44を安定にセットする一方、両端を軸受45で回転支持されてホ−ニング主軸46をシリンダチュ−ブ44内に通すようにして駆動源47により回転駆動可能としたもので、ホ−ニング主軸46回りには、周方向に複数の内周ロ−ラ−48を配備してシリンダチュ−ブ44の内周面に沿って転動可能とし、さらにホ−ニング主軸46の回りには、例えば、200kg前後の圧力でシリンダチュ−ブ44内周面に対し押し付けながら精度の良いホ−ニング加工が可能なよう押圧バネ49を内蔵した工具ホルダ−50にホ−ニング工具51を進退自在に取り付けてある。ホ−ニング工具51は周方向に複数でかつ長手方向にも複数列をなすように配備してある。
図8は他の実施形態を示す。同実施形態は、シリンダチュ−ブ44に対して内周ロ−ラ−48とホ−ニング工具51を備えたホ−ニング主軸46を駆動源47により回転駆動させるようにしたものにおいて、ホ−ニング工具51の前後間が空くことによりシリンダチュ−ブ44の内周面に段が付くことをなくようにしたものである。そのため、ホ−ニング主軸46をロ−ラ−55により進退可能な可動架台56上に軸受57を介して支持するとともに、同可動架台56を進退駆動装置58により駆動させるようにすることで段のないホ−ニング仕上げを可能としたものである。
尚、図8のホ−ニング主軸46の左端周りに取り付けたものは挿脱ガイド60で、シリンダチュ−ブ44の内周面に傷付けせずに摺動可能な太鼓腹状のライニングで、図9に示すように、内周ロ−ラ−48とホ−ニング工具51を備えたホ−ニング主軸46をホ−ニングを終えたのちにシリンダチュ−ブ44から抜き去る際に同シリンダチュ−ブ44内に微少隙間をもって嵌まり合いながら摺動ガイドしてホ−ニング工具51などの側からシリンダチュ−ブ44の内面を傷つけることなく抜き出すように機能するものである。
図10は大規模ホ−ニング装置についての付加的な提案例を示すもので、水平基盤63上に立直保持装置64を固定しておき、この立直保持装置64により垂直状に10mあるいは20m前後の長尺型シリンダチュ−ブ65を立直保持できるようにしてあるとともに、内周ロ−ラ−とホ−ニング工具とを組み合わせて表示してなるホ−ニングユニット66…をホ−ニング主軸67周りに配備したものを垂直状にして駆動源68により回転させながらホ−ニング加工をするようになっている。ホ−ニング主軸67は、基盤63上のホ−ニング用重機70の先端に垂直昇降可能に設けた昇降駆動ガイド71に保持されながら昇降されることでシリンダチュ−ブ65の内面を段付なしにホ−ニング仕上げできるようになっている。ホ−ニング仕上げ後は、ホ−ニング主軸67を抜き去ればシリンダチュ−ブ65は独立した状態となり他の挟持運搬処理機(図示省略)により抜き去り・搬出が可能とされている。同じくこの挟持運搬処理機により次のシリンダチュ−ブ65が搬入され立直保持装置64に垂直にセッティングされることになる。
尚、図10の右欄に示すものは、関連する他の大規模ホ−ニング装置で、74はビルなどの建造物で、同建造物74を利用してその上位側面に保持ア−ム75を突設してその上面に駆動源76を設置するとともにこの駆動源76により駆動される回転・昇降駆動部77を関連装備してある。この回転・昇降駆動部77を駆動することでホ−ニングユニット78…付きホ−ニング主軸79をシリンダチュ−ブ80に対して上下および回転操作可能でこれによりホ−ニング仕上げが可能になる。81は立直保持装置である。
1…架台 4…外周下ロ−ラ− 5…シリンダチュ−ブ 6…駆動源 10…外周上ロ−ラ− 17…ホ−ニング主軸 22…内周ロ−ラ− 23…ホ−ニング工具。

Claims (1)

  1. シリンダチュ−ブに沿って固定して設けられた架台と、架台上に配備されシリンダチュ−ブの外周に接して同チュ−ブを転動自在に受承するとともに回転駆動も可能とする複数個の外周ロ−ラ−と、シリンダチュ−ブの内周面に接して相対回転する内周ロ−ラ−とシリンダチュ−ブの内周をホ−ニングするホ−ニング工具とを備え両端が固定された状態でシリンダチュ−ブ内を通されたホ−ニング主軸とを備えているシリンダ用ホ−ニング装置。
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