JP2014223237A - 歯科粉液材料入り調剤収容袋とその調剤方法 - Google Patents

歯科粉液材料入り調剤収容袋とその調剤方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉末材料と液状材料を混合させて調剤するような場合に、空気の巻き込みを抑制する歯科粉液材料入り調剤収容袋を提供する。【解決手段】袋本体2の粉材収容室3に粉材8を収容し、粉材収容室3と弱化部7で仕切られる液材収容室4に、粉材8を溶解させるとともに該粉材8と協働してペースト状に変化する液材9を収容し、袋本体2への押圧力の付加によって弱化部7を破断し、粉材収容室3と液材収容室4を連通させ、液材収容室4に収容される液材を粉材収容室3内に送り込んだ後に、該粉材収容室3内でペースト状に変化する粉材8と液材9とを袋本体2の表面から押圧しながら調剤するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、粉材と液材とを高品質でかつ容易に調剤することができる歯科粉液材料入り調剤収容袋とその調剤方法に関する。
代表的な歯科材料として、歯牙窩洞充填材、歯科用接着材、歯科補綴物、歯科補綴物補修材料がある。歯牙窩洞充填材とは、虫歯の治療のために開けられたり削られたりした穴を充填する材料であり、歯科補綴物とは歯の欠損を修復するための人工物(歯冠・義歯)のことである。歯科補綴物補修材料とは、前述の補綴物を補修するための材料のことであり、歯冠の補修材料や義歯の床材の補修材料等が例示される。
このような歯科材料には、複数の成分から構成されているものが圧倒的に多く、患者の治療中に歯科医師等がその場で複数の材料を混ぜ合わせて用いることが多々ある。これらの材料の組み合わせは、液材同士、粉材と液材、ペースト材同士などを組み合わせたものがある。
これらのうち、粉材と液材とを組み合わせたもの(歯科粉液材料)は、粉材と液材を混ぜることによって発生する急激な粘度上昇を利用することができる。一般的に、歯科の処置では診療室内で速やかに処置を終えること(患者を待たせないため)が重要であるため、歯科材料として形態付与性、適切な盛り付け性(取り扱い性)、速やかな仕上がり(最終変化)等の特性に優れることが重要である。前述の急激な粘度上昇を利用することによってこれらの特性を得ることが可能となることから歯科粉液材料における粘度上昇の速さは重要な特性である。
このような歯科粉液材料のうち、粉材と液材とを組み合わせて用いるものについて、代表的な例をあげると、義歯床裏装材、歯科補修用レジン、義歯床用粘膜調整材、歯科用レジンセメントなどがあげられる。
義歯床裏装材とは、骨吸収や粘膜面の変形等によって装着している義歯が口腔粘膜に適合しなくなってきた際に適合しなくなった義歯床面に裏装して義歯を最適合させるための補修材である。
歯科補修用レジンとは、割れた義歯、欠けた人工歯等の補綴物の補修や、欠損部位に暫間的に使用するための仮歯を作製するためのレジン材料である。
義歯用粘膜調整材とは、入れ歯が合わない等が原因で、歯茎の粘膜が傷んでいるような場合に、入れ歯と歯茎と密着する部分に、歯茎の粘膜の快復を図るために用いられる粘着力のある調整材である。この義歯用粘膜調整材は、その使用条件から、最終形態は弾性体となる。
歯科用レジンセメントとは、齲蝕や事故等により機能を失った歯牙をインレーやクラウンと呼ばれる金属やセラミックス製の歯冠用修復材料を用いて修復するに際し、歯冠用修復材料の歯牙への固定のために用いる材料のことで、歯牙のみならず種々の被着体(金属やセラミックス等) を強固に接着するための材料である。
例えば、義歯床用裏装材、歯科補修用レジンとしては、一般にポリメチルメタクリレート(以下PMMAとも表す)、ポリエチルメタクリレート(以下PEMAとも表す)及びメチルメタクリレートとエチルメタクリレートの共重合体(以下P(MMA−EMA)とも表す)等の有機高分子成分;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等のラジカル重合性化合物等のモノマー成分よりなる二成分系材料が用いられている。
このような二成分系材料は、有機高分子(ポリマー)を含む粉材、モノマーを含む液材とからなり、適当な重合開始剤成分を分配させることによって調製することができる。硬化のための重合開始剤成分としてはラジカル重合開始剤が多用されている。診療時に両成分を混合し、ラジカル重合開始剤を用いてモノマーを重合させ硬化体を得ることができる。上記二成分系材料で使用されているモノマー成分を、ポリマー成分と接触させると短時間でその一部が溶解すると共にポリマー成分中に浸透して膨潤する。このため、モノマー成分とポリマー成分との混合物の粘度を適度に調節することによって、臨床上又は技工上の操作を容易にすることができるという利点を有する(特許文献1参照)。
上述のような二成分系材料としては、義歯床用粘膜調整材のように、最終的に剛性の硬化体ではなく、弾性体となるものも存在する。この場合には液材は、モノマーではなく、セバシン酸エステル、フタル酸エステルに代表されるような液状の可塑剤を用いる。なお、こうした液状可塑剤としては、高分子可塑剤も良好に使用される(特許文献2参照)。
特許文献3によると、フィルムからなり、略中央部に仕切り部を有することで、一方に乾燥した不織布を収容し、他方に化粧水等の化粧料が別個に収容できる平袋が開示されている。この平袋の仕切り部は、袋の上下面を構成するフィルムが剥離性を有する帯状テープを挟んで熱融着されることで形成されている。このような平袋は、仕切壁を破断することによって、各収容室が連通し、その結果、不織布に過不足なく化粧水を浸透させるようにしている。
特許第3967488号公報 特許第4693434号公報 特開2010−83567号公報
上述したように、上記二成分系材料で使用されているモノマーや液状可塑剤は、ポリマー成分と接触させると短時間でその一部を溶解すると共にポリマー成分中に浸透して膨潤させている。歯科医師等の術者がそれらの歯科材料を用いる場合、その操作は、モノマーや液状可塑剤成分とポリマー成分、及び必要に応じて重合開始剤を計量する。なお、重合開始剤は粉材または液材に分配しておくことが多い。そして、それらの混合物を混和カップに入れ、術者がへらや撹拌棒などを手にとって混練する。混合物を混練すると、それらは流動性の高いスラリー状になり、さらに粘度上昇してつきたてのモチのようなペースト状になる。術者は適度な固さになった状態で加工する。そして、混合物は最終的に硬化するが、上述した義歯床用粘膜調整材のように重合反応は生じず、最終形態が弾性体のものもある。
しかしながら、へらなどによって作業をすると、混練・撹拌などによって空気が巻き込みやすくなる。その一方巻き込んだ空気は逃げにくく、最終物に空気が残存するという歯科材料の特有の性質がある。すなわち、歯科粉液材料を構成する粉材は、比表面積が大きく嵩高い性状であるため、粒子間隙に空気を取り込み易い性状を呈しており、液材と液材とを混合する場合や、ペースト材料とペースト材料とを混合する場合よりも、格別に上記最終物に空気が残存する問題が生じ易い。しかして、最終物に空気が混入されていると歯科材料では、強度低下や審美性低下を引き起こす。特に、ラジカル硬化性組成物については、強度低下と共に長期使用による変着色が生じやすい。歯科材料は、見えやすい部分にも用いられるので、見た目は歯科材料において極めて重要である。
また、特許文献3には、上述したように、一方に乾燥した不織布を収容し、他方に化粧水等の化粧料が別個に収容できる平袋が開示されている。
しかしながら、特許文献3の平袋は、いつでも不織布に化粧料を混ぜ合わせる便宜性を有するだけであって、それらを混ぜ合わせることによって、不織布と化粧料の品質の向上を何等引き起こすものではない。すなわち、平袋の中で化粧料を染み込ませた不織布と、平袋の外で化粧料を染み込ませた不織布とは品質上同じものであり、何等品質の向上を引き起こすものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、粉末材料と液状材料を混合させて調剤するような場合に、空気の巻き込みを抑制し、扱い易く、混ぜやすく、速やかな粘度上昇をもって、形態付与(加工)の容易性があり、速やかな仕上がりを有するとともに、さらには、袋本体内で調剤することによって、袋本体外で調剤されたものよりも品質の向上を引き起こす歯科粉液材料入り調剤収容袋とその調剤方法を提供することを目的とする。
本発明は、複数の成分を混合させることで硬化又は性状変化を示す歯科用組成物において、それぞれの成分を外部と遮断した状態で包装され、且つ外部と接触のない状態で複数の成分を混合させる包装形態を設けた。
この包装形態は、それぞれの成分を収納可能な隔室を有しており、且つその隔室同士を分離する壁部分が他の壁よりも弱い力で封鎖されたものであり、一方の成分を有する隔室を押圧させることによって双方の隔室を隔てた隔壁を開放させ押圧させる側の隔室に収納された成分を他方に送り込み、双方の成分が送り込まれた後に、押圧させる側の隔室に対して押圧を繰り返すことによって、複数の成分を混合させることが可能な包装形態である。
すなわち、本発明の目的は、袋本体を複数に区画して密閉された複数の収容室を形成し、各収容室同士間には各収容室を仕切る弱化部を形成し、該弱化部を前記袋本体へ付加する押圧力によって破断可能に形成し、前記弱化部の破断後は各収容室を連通させて、これらの収容室内に収容された内容物を、1つの収容室内に集めて混合可能にした調剤収容袋おいて、前記複数の収容室には、有機高分子を含む粉材と、該粉材を溶解させるとともに該粉材と協働してペースト状に変化する液材とからなる歯科粉液材料を、粉材と液材とで各収容室に別々に収容し、前記弱化部の破断後にペースト状に変化する粉材と液材とを、前記袋本体の表面を介して押圧可能になるよう前記袋本体を形成してなることを特徴とする歯科粉液材料入り調剤収容袋によって達成される。
上記歯科粉液材料入り調剤収容袋の常温における空気の容積は、収容室内に収容された内容物を集めて混合するための収容室の容積に対して10〜45%の範囲であることが好ましく、さらには15〜40%の範囲であることがより好ましい。空気の容積が上記規定値よりも大きい場合、ペーストへの気泡の混入が激しくなり、他方、上記規定値よりも小さい場合、粉材と液材の混和の作業性が低下する。
また、各収容室内に収容された内容物を集めて混合するための収容室は、ペーストへの気泡の混入をさらに効果的に抑制するために、粉材と液材とを混和して得られるペースト状物1gに対して1〜3cmの内容積であるのが適している。
また、前記歯科粉液材料は、粉材が低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体を含み、液材がモノマーを含み、さらに、これら粉材と液材の少なくとも一方には重合開始剤を含み、前記ペースト状に変化する粉材と液材の最終形態が硬化体となる形態であるのが好ましい。これらは、義歯床裏装材、歯科補修用レジン、歯科用レジンセメントに有効に適用できる。他方、前記歯科粉液材料は、粉材が低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体を含み、液材が液状可塑剤を含み、前記ペースト状に変化する粉材と液材の最終形態が弾性体となる形態も好ましい。これらは義歯床用粘膜調整材に有効に適用できる。
また、歯科粉液材料の粉材に含まれる粉体は、窒素吸着BET法で測定した比表面積が0.01〜20m/gであり、且つJIS K7365に準拠して測定した嵩密度が0.1〜1.0g/cmのものであるのが好ましい。このような比表面積及び嵩密度の粉体は、液材と混合した際に、その接触性に優れており該液材に溶解し易く、初期の粘度上昇が速くなり、歯科材料として良好な作業性を有するものになる。その一方で、その粒子間隙に空気を取り込み易くなり、液材と液材とを混合して得られる最終物への空気の残存の問題が特に顕著に発生する。したがって、本発明の調剤収容袋を採択したことによる空気の取り込み防止効果が一層に良好に発揮されるものになる点でも好ましい。
さらに、本発明の目的は、袋本体の第1の収容室に粉材を収容し、該第1の収容室と弱化部で仕切られる第2の収容室に、前記粉材を溶解させるとともに該粉材と協働してペースト状に変化する液材を収容し、前記袋本体への押圧力の付加によって前記弱化部を破断し、前記第1の収容室と第2の収容室を連通させ、第2の収容室に収容される液材を第1の収容室内に送り込んだ後に該第1の収容室内で前記粉材と前記液材とを混合し、ペースト状に変化する前記粉材と液材とを前記袋本体の表面から押圧しながら調剤するようにした歯科粉液材料入り調剤収容袋の調剤方法によって達成される。
本発明は、袋本体を複数に区画して密閉された複数の収容室を形成し、各収容室同士間には各収容室を仕切る弱化部を形成し、該弱化部を前記袋本体へ付加する押圧力によって破断可能に形成し、前記弱化部の破断後は各収容室を連通させて、これらの収容室内に収容された内容物を、1つの収容室内に集めて混合可能にした調剤収容袋おいて、
前記複数の収容室には、有機高分子を含む粉材と、該粉材を溶解させるとともに該粉材と協働してペースト状に変化する液材とからなる歯科粉液材料を、粉材と液材とで各収容室に別々に収容し、前記弱化部の破断後にペースト状に変化する粉材と液材とを、前記袋本体の表面を介して押圧可能になるよう前記袋本体を形成したので、外部空気との接触が制限されることによる気泡混入の低減・巻き込み空気量の減少による内部重合率の向上を図ることができ、さらには、粒子間隙に保持された空気も、混合時の袋本体表面を介しての押圧力により、ペースト状に変位する原料から押し出すことができる。この空気抜きをすることによって、調剤された内容物の品質の向上を図ることができる。
本発明の実施形態における調剤収容袋の正面図である。 本発明の実施形態における調剤収容袋の斜視図である。 本発明の実施形態における調剤収容袋の使用手順を示し、液材収容室を押圧して仕切壁を破断している状態の正面図である。 本発明の実施形態における調剤収容袋の使用手順を示し、袋本体を介して混合材を押圧している状態の正面図である。 本発明の実施形態における調剤収容袋の使用手順を示し、ペースト状になった歯科材料を袋本体から取出している状態の正面図である。
本発明の実施形態における歯科粉液材料入り調剤収容袋とその調剤方法について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態による歯科粉液材料入り調剤収容袋1を示す。
調剤収容袋1は袋本体2から形成され、本実施形態では形状が長方形状である。袋本体2は透明若しくは半透明のフィルムシートを重ね合わせて形成したものであり、印字されたものを使用する場合は内部が観察できるように、透明若しくは半透明部分を設けることが好ましい。
袋本体2は、粉材を収容する粉材収容室3と液材を収容する液材収容室4を区画し、これらの収容室3,4は互いに隣接している。これらの収容室3,4は四角形が好ましいが、混合に支障がない範囲で他の形状を用いることも可能である。また混合効率向上のため隅角部分を丸く加工することも可能である。袋本体2の周縁部5は、所定の幅で熱溶着によって密閉されている。隣り合う粉材収容室3と液材収容室4との間には、これらを仕切る仕切壁7が形成され、本実施形態では仕切壁7は、熱溶着によって形成されているが、上述した袋本体2の周縁部5の熱溶着よりも溶着力が弱い弱化部となっている。この弱化部は、粉材収容室3に粉材、液材収容室4に液材が収容されたとき、例えば、液材収容室4に押圧力を付加すると、仕切壁7が破断される強度に形成される。一方、周縁部5の熱溶着については、その押圧力に抗して破断されない強度を有する。
袋本体2の材質は、変形が不能な硬い材料は除かれ、収容室3,4に収容する粉材や液材の材質によって異なる場合はあるが、一般的には容易に破断することのない強度を有するものであれば種々のものを用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル等の合成樹脂やアルミフィルムを単独で又は混合物としてシート状にしたものを用いることができる。また、2種以上のシートを積層したラミネートシートを用いることもできる。シートの厚さは、好ましくは40〜200μmである。
調剤用収納袋1の形成手順は、2枚のフィルムを重ね合わせ、若しくは1枚のシートを折り畳んで2層のフィルムとする。フィルムが連続シートであるならば、1つの袋本体2に対応する大きさにカットし、左右側辺5b,5cと下辺5d及び仕切壁7を熱溶着する。そして、この時点で開口されている袋本体2の上辺5aから粉材収容室3に所望量のパウダー状の粉材8を収容し、同じく上辺5aから液材収容室4に所望量の液材9を収容する。本実施形態では、粉材収容室3及び(又は)液材収容室4に所定量の空気を混入させてから、袋本体2の上辺5aを熱溶着する。したがって、袋本体2の周囲全体が密閉され、さらに仕切壁7も密閉性を維持するので、2つの収容室3,4が互いに密閉状態で形成される。
このような歯科粉液材料入り調剤収容袋1の使用法の一例を述べる。
用途が、義歯床裏装材・歯科補修用レジン・歯科用レジンセメントの場合、粉材は低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体を含み、液材はモノマーを含み、さらに、これら粉材と液材の少なくとも一方には重合開始剤を含む形態であるのが好ましい。なお、重合開始剤は、通常、粉材と一緒に混ぜられる。
詳細には、義歯床裏装材・歯科補修用レジンの場合、例えば、粉材として、ポリエチルメタクリレート重合体、ポリ(メチルメタクリレートーエチルメタクリレート)共重合体、ポリメチルメタクリレート重合体等の(メタ)アクリレート系重合体が用いられる。液材としてメチルメタクリレート、アセトアセトキシエチルメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート等の(メタ)アクリレート系モノマーが使用される。重合開始剤としては、過酸化ベンゾイル、ジメチルパラトルイジン、1−シクロへキシル−5−エチルピリミジントリオン、ジラウリルジメチルアンモニウムクロリド、アセチルアセトン銅等が使用される。
用途が、歯科用レジンセメントの場合、粉材として、ポリ(メチルメタクリレート−エチルメタクリレート)共重合体等が使用される。液材として、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ウレタンジメチルジメタクリレート等の(メタ)アクリレート系モノマーが使用される。また、重合開始剤として、テトラフェニルホウ素トリエタノールアミン塩、ジブチルヒドロキシトルエン、p−トルエンスルフイン酸ナトリウムが使用される。
他方、用途が、義歯用粘膜調整材の場合、粉材は低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体を含み、液材が液状可塑剤を含み、前記ペースト状に変化する粉材と液材の最終形態が弾性体となる形態であるのが好ましい。詳細には、例えば、粉材としてポリブチルメタクリレート重合体、ポリエチルメタクリレート重合体等の(メタ)アクリレート系重合体が使用される。液材として、セパシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル等の液状可塑剤が使用される。これら液状可塑剤は、ポリブチルアクリレート、ポリプロピルアクリレート等の高分子可塑剤であっても良い。
上記粉材として使用する低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体は、重合性に優れ、硬化体の機械的強度も高く、さらに、モノマーへの溶解性も良好であるため、その比表面積が0.01〜20m/gの範囲が好ましく、0.05〜15m/gの範囲がより好ましい。なお、上記比表面積は、窒素吸着BET法により測定した値である。また、低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体は、同様の理由から、嵩密度が0.1〜1.0g/cmの範囲であるのが好ましく、0.15〜0.8g/cmの範囲であるのがより好ましい。なお、上記嵩密度は、JIS K7365に準拠して測定した値である。
ここで、比表面積や嵩密度が上記上限値を越える粉体は、粉材と液材を混合した際の粘度上昇が早くなり過ぎ、術者が十分な操作時間を得にくくなる。また、ペーストへの空気の取り込み防止効果が若干低下する傾向がある。他方、比表面積や嵩密度が上記下限値を下回る粉体では歯科用途においては粒子が粗くなり、液材に対する溶解性が十分でなくなる。
図3に示すように、歯科医師等は調剤収容袋1を手にとって、液材9を収容している側の液材収容室4を両手の親指と人指し指との間に挟み込むようにして把持する。そして、液材収容室4の液材9が粉材収容室3側に押し込むようにして押圧する。すると、液材収容室4の押し込みによる液材9の液圧と含まれている空気の空圧で、弱化部である仕切壁7の全体又は一部が破断される。仕切壁7が破断されると液材9は、粉材8に吸収されるようにして浸透する。そして、図4に示すように、歯科医師等は親指と人指し指によって、袋本体2の表面(表面、裏面、表裏両面を含む)を押すようにして、それらの混合材を押圧する。押し方としては、一方の側に混合材を寄せるようにして押込むとよい。
混合材は、溶解作用等により、流動性の高いスラリー状となり、更なる溶解の進行、化学反応の進行等により徐々に粘度が上昇しペースト状になる。
この混合材の押圧作業は、従来行われている混練や撹拌と異なり、混合材に空気を巻き込むことがなく、反対に混合材に含まれている空気の気泡を外部へ押出す効果も発揮される。
図5に示すように、歯科医師等は、混合材が実行する作業に対して加工しやすい適切な柔らかさ(約1分〜5分)になったところで、袋本体2のいずれかの部分を切断し、袋本体2からペースト状材料10を押出すようにして取出す。袋本体2から取出された材料10は、所望の形状に形成され、最終的に患部で硬化するか、または可塑剤の作用により弾性体になる。
このような歯科材料は、診療室にて患者に直接処置を行う、又は待合室で待たせた状態で作業を行うので、速やかに処置を終えるため短時間で終了することが要求される。本実施形態では、調剤収容袋1の仕切壁7を破断した状態から調剤を開始できるので、従来のように混和カップに適当量の粉材、液材を入れる手間を省くことができ、適当な粘度に至るまでの作業時間は1分〜5分程度である。
従来では、混合材をへらで混練していたので、作業者の技量などで多少の気泡の入り込みを防止できる程度であったが、本実施形態では技量に関係なく、常に気泡の少ない歯科材料を得ることができる。また、粉体の粒子間隙に取り込まれている空気も、混合時の袋本体表面を介しての押圧力により、ペースト外に押し出すことができる。
その他、歯科材料に要求される特性として、混ぜやすい、速やかな粘度上昇、扱いやすさ、形態付与の容易性、速やかな硬化が望まれるが、何等支障がなく、従来よりも優るとも劣らない。
次に、本実施形態の試験例について説明するが、本発明は下記の試験例によって限定されるものではない。
上述した調剤収容袋を用いて、義歯床裏装材・歯科補修用レジン(試験例1)、義歯用粘膜調整材(試験例2)、歯科用レジンセメント(試験例3)を調剤して、従来方法と比較してみた。
[試験例1:義歯床裏装材・歯科補修用レジンの調剤試験]
[使用原料]
(1)粉材として、以下の原料を用いた。
ポリエチルメタクリレート重合体(PEMA)
粒径35μm:比表面積0.3m/g、嵩密度0.68g/cm(仕入先:積水化成社製:EMA35)
粒径10pm:比表面積0.4m/g、嵩密度0.48g/cm(仕入先:積水化成社製:EMA10)
ポリ(メチルメタクリレートーエチルメタクリレート)共重合体(P(MMA−EMA))粒径80μm:比表面積0.05m/g、嵩密度0.75g/cm(仕入先:根上工業社製:D100)
粒径30μm:比表面積0.3m/g、嵩密度0.63g/cm(仕入先:根上工業社製:D200)
ポリメチルメタクリレート重合体(PMMA)
粒径20μm:比表面積0.2m/g、嵩密度0.51g/cm(仕入先:根上工業社製:D250ML)
粒径4μm:比表面積0.8m/g、嵩密度0.34g/cm(仕入先:根上工業社製:D350ML−3A)
粒径0.2μm:比表面積15m/g、嵩密度0.18g/cm(仕入先:綜研化学社製:MP1451)
(2)液材として、以下の原料を用いた。
メチルメタクリレート(MMA)(仕入先:和光純薬社製)
アセトアセトキシエチルメタクリレート(AAEM)(仕入先:日本合成化学社製)
1,9−ノナンジオールジメタクリレート(ND)(仕入先:新中村化学工業社製)
(3)重合開始剤として、以下の原料を使用した。
過酸化ベンゾイル(BPO)(仕入先:和光純薬社製)
ジメチルパラトルイジン(DMPT)(仕入先:東京化成品)
1−シクロへキシル−5−エチルピリミジントリオン(CEPT)
ジラウリルジメチルアンモニウムクロリド(LMAC)(仕入先:竹本油脂社製)
アセチルアセトン銅(ACu)(仕入先:和光純薬社製)
粉材、液材の調製方法は以下の通りである。
実施例1〜9、及び比較例1における粉材は100重量部のPEMA35に対して重合開始剤成分としてBPOを1重量部添加して得た。また、液材はAAEM80重量部に対してND20重量部、重合開始剤成分であるDMPTを0.3重量部添加して得た。
実施例10の粉材は、上記実施例1〜9においてPEMA35からPEMA10に置き換えた以外は同様に調製し、液材は上記と同様に調製した。
実施例11、12及び比較例2の粉材は、上記実施例1〜9においてPEMA35からPEMA10もしくはP(MMA−EMA)に置き換えた以外は同様に調製し、液材はMMAに置き換えた以外は同様に調製した。
実施例13〜16の粉材は、表1に示した粉成分100重量部に対してCEPT1.5重量部、ACu0.01重量部を添加して得た。また液材はMMA100重量部に対してLMAC0.03重量部を加えることで得た。
参考例1は2つの液材からなる硬化性材料である。一方の液材はAAEM100重量部に対してBPOを1重量部添加して得た。また他方の液材はAAEM60重量部に対してND40重量部、DMPT0.3重量部添加して得た。
試験方法について、表1に示す混合方式のXは、本発明の調剤用収納袋で調剤したものを示し、混合方式Yは従来通り混和カップへ粉と液を計量し、へらを用いて開放状態で混和したものを示す。
表1に示す空隙率は、液材を送り込んで粉材と混和する粉材収容室3の内容積に対する空隙量の割合で決定した。
空隙率(%)=空隙量/粉材収容室内容積×100とした。
空隙量(体積)は、予め測定しておいた粉材収容室内容積から混入される粉材及び液材の体積の合計を差し引いた体積で決定した。
空隙量=粉材収容室内容積−(粉材体積+液材体積)
また、粉材体積は粉材の重量を嵩密度で割り(粉材重量/嵩密度)、液材体積は液材の重量を液比重で割った(液材重量/液比重)。
表1の気泡混入は、6mmφ×1mmの硬化体/弾性体表面に確認される気泡、及び微小の気泡の存在によって生じる空隙、または白化領域を拡大鏡にて観察し、全体に占める面積の割合を求めた。なお、該硬化体を作製する際にはいずれの混ぜ方においても、粉に対して液がいきわたったのを確認後、さらに5秒間混和して上記の大きさの穴を有するモールド等に適量を流し入れた。圧接しない状態で静置、硬化後、耐水研磨紙(800番)で表面を平面にした。気泡が10%未満を評価Aとし、10%以上〜20%未満を評価Bとし、20%以上〜30%未満を評価Cとし、30%以上を評価Dとした。気泡の少ない方が評価が高い。
表1の曲げ強度は、幅4mm、厚さ2mm、長さが40mmの長方形の孔を有する型に硬化材料を填入し未重合量の測定の場合と同様に硬化を行った。得られた硬化体について、強度試験機によって曲げ試験を用い、クロスヘッド速度lmm/分、スパン距離15mmの条件で、3点曲げ試験を行い曲げ強度を求めた。
表1の着色試験(耐着色性)は、10mm×10mm×2mmの硬化体を作製し、37℃水中に2時間保存後、色差計により着色前の(L*)、(a*)、(b*)を測定した。その後、試験片を5wt%コーヒー水溶液に浸漬し、撹拌しながら40℃で24時間保存した。保存後、水洗、乾燥し、再び色差計で(L*)、(a*)、(b*)を測定し、それらの差(ΔL*)、(Δa*)、(Δb*)より次式を用いて着色量(ΔE*)を求めた。
着色量(ΔE*)={(ΔL*)+(Δa*)+(Δb*)1/2
なお、(ΔL*)は明るさの差であり、(Δa*)、(Δb*)は色合いの差であり、(ΔE*)の値が小さいほど、色の変化が少ない。
試験結果を表1に示す。
Figure 2014223237
表1を参照にして、実施例1〜9と比較例1は原料の割合が同じで、混合方式以外は同じ条件である(空隙率を除く)が、本願発明の調剤収容袋を用いた実施例1〜9の方が、比較例1よりも気泡混入を含めて、全てに優れていることが表1から分かる。
同様に、実施例11と比較例2は原料の割合が同じで、混合方式以外は同じ条件であるが、本願発明の調剤収容袋を用いた実施例11の方が、比較例2よりも全てに優れているのが分かる。
また、実施例1〜9から空隙率の割合を変えると、気泡混入、曲げ強度、着色効果が異なり、品質に影響することが分かった。なお、気泡混入が10%未満の範囲は、空隙率が5〜40%の範囲である。
曲げ強度については、従来法では55〜59MPaであるのに対して、本実施例では69〜91MPaであり、本発明では最終形態の硬化体強度が大きく向上することが確認できた。また、変色の低減(耐着色性の向上)が観察された。
参考例1から液材同士を従来法で混合した場合には、粉液材料と異なり気泡の混入が少ないことが観察された。このことから液材同士の混合と比較して、粉液材料の混合は気泡が混入し易いことが分かった。
[試験例2:義歯用粘膜調整材の調剤試験]
[使用原料]
(1)粉材として、以下の原料を用いた。
ポリブチルメタクリレート重合体(PBMA)
粒径40μm:比表面積0.3m/g(入手先:根上工業社製:D200B)
ポリエチルメタクリレート重合体(PEMA)
粒径35μm:比表面積0.3m/g(入手先:積水化成社製:EMA35)
(2)液材として、以下の原料を用いた。
ポリブチルアクリレート(PBA)合成品
ポリプロピルアクリレート(PPA)合成品
セパシン酸ジエチル(SE)(入手先:和光純薬社製)
実施例17〜28、及び比較例3〜5における粉材、液材はそれぞれ表2に示した粉材、液材の成分をそのまま単独で用いた。
試料について、表2に示す混合方式のXは、本発明の調剤用収納袋で調剤したものを示し、混合方式Yは従来通り混和カップへ粉と液を計量し、へらを用いて開放状態で混和したものを示す。
表2に示す空隙率及び気泡混入については上記試験例1と同じ方法で評価した。
試験結果を表2に示す。
Figure 2014223237
表2を参照にして、実施例17〜25と比較例3は、空隙率を除いて混合方式以外は同じ条件であるが、本願発明の調剤収容袋を用いた実施例17〜25の方が、比較例3よりも気泡混入が少ない点で優れているのが分かる。なお、気泡混入が10%未満の範囲は、空隙率が5〜40%の範囲である。
[試験例3:歯科用レジンセメントの調剤試験]
[使用原料]
(1)粉材として、以下の原料を使用した。
ポリ(メチルメタクリレート−エチルメタクリレート)共重合体:(P(MMA−EMA))
粒径30μm:比表面積0.3m/g(入手先:根上工業社製:D200)
ポリメチルメタクリレート重合体粉砕処理(PMMA1):粒径20μm(トクヤマデンタル社合成品:合成方法は特許第5110923号参照)
スルホン酸含有酸性樹脂(SP−01)(トクヤマデンタル社合成品:合成方法は特許第5110923号参照)
フルオロアルミのシリケートガラスフイラー(FASG)(入手先:トクヤマ社製:塩基性低減処置品:処理方法は特許第3669563号参照)
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン処理球状シリカ−
ジルコニアフィラー(G1)粒径0.52μm(トクヤマデンタル社合成品)
(2)液材として、以下の原料を使用した。
メチルメタクリレート(MMA)(入手先:和光純薬社製)
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(入手先:和光純薬社製)
ウレタンジメチルジメタクリレート(UDMA)(入手先:共栄社製)
(3)重合開始剤/禁止剤として、以下の原料を使用した。
テトラフェニルホウ素トリエタノールアミン塩(PhBTEOA)(入手先:和光純薬社製)
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)(入手先:東京化成社製)
p−トルエンスルフイン酸ナトリウム(pTsNa)
(4)前処理材として以下の原料を使用した。
2−メタクリロイルオキシエチルジハイドロジェンホスフェートとビス(2−メタクリロイルオキシエチル)ハイドロジェンホスフェートの混合物(PM)
ビス(マルトラート)オキソバナジウム(IV)(BMOV)
(入手先:アルドリッチ社製)
ウレタンジメチルジメタクリレート(UDMA)(入手先:共栄社製)
アセトン(入手先:和光純薬社製)
イソプロパノール(IPA)(入手先:和光純薬社製)
粉材、及び液材の調製方法は以下の通りである。
実施例29及び比較例6における粉材は、PMMA−EMA1の60重量部に対してPMMA1の40重量部からなる粉材用樹脂粉末混合物に対して、5重量部のSP−01を加えることで得た。
また、液材は80重量部のMMA、10重量部のHEMA、10重量部のUDMA、及び0.1重量部のBHTの混合物からなる液材用重合性単量体混合物に、4重量部のPhBTEOAを配合して得た。
実施例30及び比較例7における粉材は100重量部のFASG 、10重量部のG1 、0.5重量部のBPO、及び1重量部のpTSNaを混合して得た。また液材は100重量部のPM
、250重量部のHEMA、150重量部のUDMA、及び0.5重量部のDMPTを混合して得た。
さらに実施例29及び比較例6で用いた前処理材はPM20重量部、水30重量部、UDMA5重量部、アセトン35重量部、IPA10重量部に対してBMOV0.2重量部を添加して得た。
試料について、表3に示す混合方式のXは、本発明の調剤用収納袋で調剤したものを示し、混合方式Yは従来通り混和カップへ粉と液を計量し、へらを用いて開放状態で混和したものを示す。
表3に示す空隙率及び気泡混入については上記試験例1と同じ方法で評価した。
表3の接着力は、屠殺後24時間以内に牛前歯を抜去し、注水下、#800のエメリーペーパーで唇面に平行になるようにエナメル質または象牙質平面を削り出した。次にこれらの面に圧縮空気を約10秒間吹き付けて乾燥した後、この平面に直径3mmの孔の開いた両面テープを固定して模擬窩洞を形成した。この模擬窩洞内に、歯科用プライマーを歯面に塗布し、20秒間放置した後圧縮空気を約5秒間吹き付けた。その後、実施例または比較例の歯科用接着材を模擬嵩洞内に充填した後、その上から直径8mmφのステンレス製のアタッチメントを圧接して、接着試験片を作製した。上記接着試験片を37℃の水中に24時間浸漬した後、引っ張り試験機(オートグラフ、島津製作所製)を用いてクロスヘッドスピード1mm/分にて歯牙との接着強度を測定した。
試験結果を表3に示す。
Figure 2014223237
表3を参照にして、実施例29,30と比較例6,7は、粒径について大きさが異なっているが、本願発明の調剤収容袋を用いた実施例29,30の方が、比較例6,7よりも気泡混入が少ない点で優れていることが分かる。接着力についても比較例6の22.0MPaであるのに対し、本実施例29では29.3MPaと、また比較例7の11.3MPaであるのに対し、本実施例30では18.1MPaと、調剤収容袋で調剤したものが大きな接着力を有している。
試験1〜3の結果から、
義歯床裏装材、歯科補修用レジン、義歯用粘膜調整材、歯科用レジンセメントにおいて混合方式Yと比較してXの方式ではいずれも気泡の混入量に大幅な減少がみられた。
曲げ強度については、表1から分かるように、明らかに強度が大きくなっている。この接着強度向上の主要因は、外部空気との接触がないことによる気泡混入の低減・巻き込み空気量の減少による内部重合率の向上と考えられる。
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の変形あるいは変更が可能である。
例えば、上記実施形態では袋本体2を粉材収容室3と液材収容室4に区画したが、袋本体2を3以上に区画して、それらの収容室の収容物を混ぜ合わせるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、厚みが小さくシート状に形成したが、立体的な袋でも実施することができる。
1 調剤収容袋
2 袋本体
3 粉材収容室
4 液材収容室
5 周縁部
7 弱化部
8 粉材
9 液材

Claims (7)

  1. 袋本体を複数に区画して密閉された複数の収容室を形成し、各収容室同士間には各収容室を仕切る弱化部を形成し、該弱化部を前記袋本体へ付加する押圧力によって破断可能に形成し、
    前記弱化部の破断後は各収容室を連通させて、これらの収容室内に収容された内容物を、1つの収容室内に集めて混合可能にした調剤収容袋おいて、
    前記複数の収容室には、有機高分子を含む粉材と、該粉材を溶解させるとともに該粉材と協働してペースト状に変化する液材とからなる歯科粉液材料を、粉材と液材とで各収容室に別々に収容し、前記弱化部の破断後にペースト状に変化する粉材と液材とを、前記袋本体の表面を介して押圧可能になるよう前記袋本体を形成してなることを特徴とする歯科粉液材料入り調剤収容袋。
  2. 前記袋本体には少なくともいずれか1つの収容室に空気が混入され、常温における空気の容積が、各収容室内に収容された内容物を集めて混合するための収容室の容積に対して10〜45%の範囲である請求項1に記載の歯科粉液材料入り調剤収容袋。
  3. 各収容室内に収容された内容物を集めて混合するための収容室の内容積が、粉材と液材とを混和して得られるペースト状物1gに対して1〜3cmの大きさである請求項1又は2に記載の歯科粉液材料入り調剤収容袋。
  4. 前記歯科粉液材料は、粉材が低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体を含み、液材がモノマーを含み、さらに、これら粉材と液材の少なくとも一方には重合開始剤を含み、前記ペースト状に変化する粉材と液材の最終形態が硬化体となる請求項1〜3の何れか1項に記載の歯科粉液材料入り調剤収容袋。
  5. 前記歯科粉液材料は、粉材が低級アルキル(メタ)アクリレート系重合体の粉体を含み、液材が液状可塑剤を含み、前記ペースト状に変化する粉材と液材の最終形態が弾性体となる請求項1〜3の何れか1項に記載の歯科粉液材料入り調剤収容袋。
  6. 歯科粉液材料の粉材に含まれる粉体が、窒素吸着BET法で測定した比表面積が0.01〜20m/gであり、且つJIS K7365に準拠して測定した嵩密度が0.05〜1.0g/cmのものである請求項1〜5の何れか1項に記載の歯科粉液材料入り調剤収容袋。
  7. 袋本体の第1の収容室に粉材を収容し、該第1の収容室と弱化部で仕切られる第2の収容室に、前記粉材を溶解させるとともに該粉材と協働してペースト状に変化する液材を収容し、
    前記袋本体への押圧力の付加によって前記弱化部を破断し、前記第1の収容室と第2の収容室を連通させ、第2の収容室に収容される液材を第1の収容室内に送り込んだ後に該第1の収容室内で前記粉材と前記液材とを混合し、ペースト状に変化する前記粉材と液材とを前記袋本体の表面から押圧しながら調剤するようにした歯科粉液材料入り調剤収容袋の調剤方法。
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