JP2014222836A - 電力増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のトランジスタ間の振幅や位相のずれを解消して、効率よく電力を合成することができる電力増幅器を得ることを目的とする。【解決手段】トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置し、トランジスタ1a〜1dの配置位置に応じて、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの電気長を変えることで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。これにより、トランジスタ1a〜1dの温度差により生じる振幅や位相偏差を解消して、効率よく電力を合成することができる。【選択図】図1
Description
この発明は、複数のトランジスタを用いて、信号の電力を増幅する電力増幅器に関するものである。
一般的に高出力高周波の電力増幅器では、複数のトランジスタを搭載し、各トランジスタにより増幅された電力を合成することで高出力電力を得るようにしている。そのため、損失なく効率が良い電力合成を行うには、各トランジスタで増幅された電力の振幅や位相が揃っている必要がある。
仮に、電力の振幅や位相が揃っていなければ、電力合成時に損失が生じるため、実際に得られる電力は、各トランジスタで増幅された電力が単純に足し合された電力より低いものとなる。
仮に、電力の振幅や位相が揃っていなければ、電力合成時に損失が生じるため、実際に得られる電力は、各トランジスタで増幅された電力が単純に足し合された電力より低いものとなる。
各トランジスタの間で、振幅や位相にずれが生じる原因の一つとして熱が挙げられる。
一般的な高出力高周波の電力増幅器は、図8に示すように、複数のトランジスタ101a〜101dが縦一列に並んでいる。
このような電力増幅器では、動作時にトランジスタ101a〜101dが発熱すると、下記の(1)〜(5)に示すようなメカニズムによって、トランジスタ101a〜101dにおける通過振幅・位相偏差が強調されて出力電力が低下する。
一般的な高出力高周波の電力増幅器は、図8に示すように、複数のトランジスタ101a〜101dが縦一列に並んでいる。
このような電力増幅器では、動作時にトランジスタ101a〜101dが発熱すると、下記の(1)〜(5)に示すようなメカニズムによって、トランジスタ101a〜101dにおける通過振幅・位相偏差が強調されて出力電力が低下する。
(1)電力増幅器の内側に配置されているトランジスタ101b,101cと、外側に配
置されているトランジスタ101a,101dとを比較すると、内側に配置されてい
るトランジスタ101b,101cの方が放熱し難いため、トランジスタ101b,
101cの温度が上昇する。
(2)内側に配置されているトランジスタ101b,101cの温度が上昇すると、ゲー
ト電流が流れ易くなり、トランジスタ101b,101cの入力インピーダンスが低
下する。
(3)入力インピーダンスの低下によって、内側に配置されているトランジスタ101b
,101cに電力が入り易くなると、そのトランジスタ101b,101cで増幅さ
れる電力と、外側に配置されているトランジスタ101a,101dで増幅される電
力との間に差が生じる。即ち、振幅偏差が生じる。
(4)内側に配置されているトランジスタ101b,101cの方に電力が入り易いため
、外側に配置されているトランジスタ101a,101dより早く、出力電力が飽和
に達する。
(5)一般的にトランジスタは、出力電力が飽和付近で位相が大きく変動する。そのため
、先に飽和に達している内側に配置されているトランジスタ101b,101cの出
力電力と、飽和に達していない外側に配置されているトランジスタ101a,101
dの出力電力との間に位相偏差が生じて、効率よく電力が合成されない(合成損が生
じる)。
置されているトランジスタ101a,101dとを比較すると、内側に配置されてい
るトランジスタ101b,101cの方が放熱し難いため、トランジスタ101b,
101cの温度が上昇する。
(2)内側に配置されているトランジスタ101b,101cの温度が上昇すると、ゲー
ト電流が流れ易くなり、トランジスタ101b,101cの入力インピーダンスが低
下する。
(3)入力インピーダンスの低下によって、内側に配置されているトランジスタ101b
,101cに電力が入り易くなると、そのトランジスタ101b,101cで増幅さ
れる電力と、外側に配置されているトランジスタ101a,101dで増幅される電
力との間に差が生じる。即ち、振幅偏差が生じる。
(4)内側に配置されているトランジスタ101b,101cの方に電力が入り易いため
、外側に配置されているトランジスタ101a,101dより早く、出力電力が飽和
に達する。
(5)一般的にトランジスタは、出力電力が飽和付近で位相が大きく変動する。そのため
、先に飽和に達している内側に配置されているトランジスタ101b,101cの出
力電力と、飽和に達していない外側に配置されているトランジスタ101a,101
dの出力電力との間に位相偏差が生じて、効率よく電力が合成されない(合成損が生
じる)。
以上のような電力合成時に損失が生じる問題を解決するためには、電力増幅器の動作時に複数のトランジスタの温度が均一になることが重要である。
以下の特許文献1に開示されている電力増幅器では、複数のトランジスタの温度の均一化を図るため、図9に示すように、平面状に配置されている複数のトランジスタ101のうち、隣接している2つのトランジスタ101a,101bにおけるx軸方向の各中心が、y軸方向にずれるように配置している。
このように、複数のトランジスタ101を互い違いに配置することで、隣接しているトランジスタ101a,101bが発する熱流が干渉しないため、熱抵抗が下がり、電力増幅器全体の放熱性能が向上する。
以下の特許文献1に開示されている電力増幅器では、複数のトランジスタの温度の均一化を図るため、図9に示すように、平面状に配置されている複数のトランジスタ101のうち、隣接している2つのトランジスタ101a,101bにおけるx軸方向の各中心が、y軸方向にずれるように配置している。
このように、複数のトランジスタ101を互い違いに配置することで、隣接しているトランジスタ101a,101bが発する熱流が干渉しないため、熱抵抗が下がり、電力増幅器全体の放熱性能が向上する。
従来の電力増幅器は以上のように構成されているので、隣接しているトランジスタ101a,101bが発する熱流の干渉が抑制されて、隣接しているトランジスタ101a,101bの温度が均一化される。しかし、トランジスタ101aから入出力端子を見た電気長と、トランジスタ101bから入出力端子を見た電気長とが一致していないため、トランジスタ101aとトランジスタ101bの動作が一致しない。このため、トランジスタ101aとトランジスタ101bの間で、飽和出力電力に達するタイミングにずれが生じて位相偏差が発生し、電力の合成時に損失が発生してしまうことがある課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、複数のトランジスタ間の振幅や位相のずれを解消して、効率よく電力を合成することができる電力増幅器を得ることを目的とする。
この発明に係る電力増幅器は、複数のトランジスタにおける端子方向の位置が不揃いで、かつ、複数のトランジスタから信号入力端子及び信号出力端子を見た電気長が等しくなるように構成されている。
この発明によれば、複数のトランジスタにおける端子方向の位置が不揃いで、かつ、複数のトランジスタから信号入力端子及び信号出力端子を見た電気長が等しくなるように構成されているので、複数のトランジスタ間の振幅や位相のずれを解消して、効率よく電力を合成することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力増幅器を示す構成図である。
図1において、トランジスタ1a〜1dは信号の電力を増幅する増幅素子であり、入力整合回路2と出力整合回路3の間に、縦一列ではなく、互い違いになるように配置されている。
入力整合回路2は信号入力端子4とトランジスタ1a〜1dとの間に配置されており、トランジスタ1a〜1dの入力側の整合を図る回路である。
なお、入力整合回路2の線路2aの一端が信号入力端子4と接続され、4つに分岐されている線路2aの他端がトランジスタ1a〜1dの入力側と接続されている。
図1はこの発明の実施の形態1による電力増幅器を示す構成図である。
図1において、トランジスタ1a〜1dは信号の電力を増幅する増幅素子であり、入力整合回路2と出力整合回路3の間に、縦一列ではなく、互い違いになるように配置されている。
入力整合回路2は信号入力端子4とトランジスタ1a〜1dとの間に配置されており、トランジスタ1a〜1dの入力側の整合を図る回路である。
なお、入力整合回路2の線路2aの一端が信号入力端子4と接続され、4つに分岐されている線路2aの他端がトランジスタ1a〜1dの入力側と接続されている。
出力整合回路3はトランジスタ1a〜1dと信号出力端子5との間に配置されており、トランジスタ1a〜1dの出力側の整合を図る回路である。
なお、出力整合回路3の線路3aの一端が信号出力端子5と接続され、4つに分岐されている線路3aの他端がトランジスタ1a〜1dの出力側と接続されている。
入力整合回路2及び出力整合回路3の材料として、例えば、アルミナ基板や高誘電率基板など、電気長の調節に適切な材料が用いられている。
ワイヤ6a〜6dはトランジスタ1a〜1dと入力整合回路2の線路2aを電気的に接続する接続部品である。
ワイヤ7a〜7dはトランジスタ1a〜1dと出力整合回路3の線路3aを電気的に接続する接続部品である。
なお、出力整合回路3の線路3aの一端が信号出力端子5と接続され、4つに分岐されている線路3aの他端がトランジスタ1a〜1dの出力側と接続されている。
入力整合回路2及び出力整合回路3の材料として、例えば、アルミナ基板や高誘電率基板など、電気長の調節に適切な材料が用いられている。
ワイヤ6a〜6dはトランジスタ1a〜1dと入力整合回路2の線路2aを電気的に接続する接続部品である。
ワイヤ7a〜7dはトランジスタ1a〜1dと出力整合回路3の線路3aを電気的に接続する接続部品である。
この実施の形態1では、トランジスタ1a〜1dが縦一列に並んでおらず、互い違いに配置されている。
即ち、トランジスタ1a,1cにおける端子方向の位置(図中、横方向の位置)が同一であって、トランジスタ1b,1dにおける端子方向の位置が同一であるが、トランジスタ1a,1cとトランジスタ1b,1dとでは、端子方向の位置が非同一である。
また、この実施の形態1では、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの電気長が調整されている(ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数が調節されている)。
即ち、トランジスタ1a,1cにおける端子方向の位置(図中、横方向の位置)が同一であって、トランジスタ1b,1dにおける端子方向の位置が同一であるが、トランジスタ1a,1cとトランジスタ1b,1dとでは、端子方向の位置が非同一である。
また、この実施の形態1では、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの電気長が調整されている(ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数が調節されている)。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、電力増幅器に実装されているトランジスタ1a〜1dの個数が4個である例を説明するが、これは一例に過ぎず、4個未満又は5個以上のトランジスタが実装されていてもよいことは言うまでもない。
この実施の形態1の電力増幅器の動作メカニズムは、下記の(1)〜(4)に示す通りである。
この実施の形態1では、電力増幅器に実装されているトランジスタ1a〜1dの個数が4個である例を説明するが、これは一例に過ぎず、4個未満又は5個以上のトランジスタが実装されていてもよいことは言うまでもない。
この実施の形態1の電力増幅器の動作メカニズムは、下記の(1)〜(4)に示す通りである。
(1)トランジスタ1a〜1dが互い違いに配置されているが、トランジスタ1a〜1d
から信号入力端子4を見た電気長が等しくなるようにワイヤ6a〜6dが設計されて
おり(ワイヤ6a〜6dのワイヤ本数が調節されている)、また、トランジスタ1a
〜1dから信号出力端子5を見た電気長が等しくなるようにワイヤ7a〜7dが設計
されている(ワイヤ7a〜7dのワイヤ本数が調節されている)。
即ち、ワイヤ6a,6cとワイヤ6b,6dは、長さが異なるが、等価インダクタ
ンス(電気長)が等しくなるようにワイヤ本数が調節されている。
同様に、ワイヤ7a,7cとワイヤ7b,7dは、長さが異なるが、等価インダク
タンス(電気長)が等しくなるようにワイヤ本数が調節されている。
これにより、互い違いに配置されているトランジスタ1a〜1dから信号入力端子
4を見たインピーダンスが同じなり、また、トランジスタ1a〜1dから信号出力端
子5を見たインピーダンスが同じなる。このため、内側に配置されているトランジス
タ1b,1cと、外側に配置されているトランジスタ1a,1dは、同じように動作
する。
から信号入力端子4を見た電気長が等しくなるようにワイヤ6a〜6dが設計されて
おり(ワイヤ6a〜6dのワイヤ本数が調節されている)、また、トランジスタ1a
〜1dから信号出力端子5を見た電気長が等しくなるようにワイヤ7a〜7dが設計
されている(ワイヤ7a〜7dのワイヤ本数が調節されている)。
即ち、ワイヤ6a,6cとワイヤ6b,6dは、長さが異なるが、等価インダクタ
ンス(電気長)が等しくなるようにワイヤ本数が調節されている。
同様に、ワイヤ7a,7cとワイヤ7b,7dは、長さが異なるが、等価インダク
タンス(電気長)が等しくなるようにワイヤ本数が調節されている。
これにより、互い違いに配置されているトランジスタ1a〜1dから信号入力端子
4を見たインピーダンスが同じなり、また、トランジスタ1a〜1dから信号出力端
子5を見たインピーダンスが同じなる。このため、内側に配置されているトランジス
タ1b,1cと、外側に配置されているトランジスタ1a,1dは、同じように動作
する。
(2)トランジスタ1a〜1dが互い違いに配置されているので、動作時のトランジスタ
1a〜1dの温度が均一になる。つまり、内側に配置されているトランジスタ1b,
1cの動作時温度上昇によるゲート電流上昇と、外側に配置されているトランジスタ
1a,1dの動作時温度上昇によるゲート電流上昇とが等しくなり、それに伴う入力
インピーダンスの変動も等しくなる。
1a〜1dの温度が均一になる。つまり、内側に配置されているトランジスタ1b,
1cの動作時温度上昇によるゲート電流上昇と、外側に配置されているトランジスタ
1a,1dの動作時温度上昇によるゲート電流上昇とが等しくなり、それに伴う入力
インピーダンスの変動も等しくなる。
(3)入力インピーダンスの変動が等しくなるため、内側に配置されているトランジスタ
1b,1cに流れ込む電力と、外側に配置されているトランジスタ1a,1dに流れ
込む電力とが等しくなり、振幅偏差が発生しない。
(4)内側に配置されているトランジスタ1b,1cと、外側に配置されているトランジ
スタ1a,1dとの動作が同じになるため、飽和出力に達するタイミングが等しくな
り、トランジスタ1a〜1dの間で位相偏差も生じない。
1b,1cに流れ込む電力と、外側に配置されているトランジスタ1a,1dに流れ
込む電力とが等しくなり、振幅偏差が発生しない。
(4)内側に配置されているトランジスタ1b,1cと、外側に配置されているトランジ
スタ1a,1dとの動作が同じになるため、飽和出力に達するタイミングが等しくな
り、トランジスタ1a〜1dの間で位相偏差も生じない。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置し、トランジスタ1a〜1dの配置位置に応じて、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの電気長を変えることで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているので、トランジスタ1a〜1dの温度差により生じる振幅や位相偏差を解消して、効率よく電力を合成することができる効果を奏する。
この実施の形態1では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、図2に示すように、上半分のトランジスタ1a,1bの位置と、下半分のトランジスタ1c,1dの位置とがずれるように配置してもよい。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4を見た電気長が等しくなるようにワイヤ6a〜6dのワイヤ本数が調節され、また、トランジスタ1a〜1dから信号出力端子5を見た電気長が等しくなるようにワイヤ7a〜7dのワイヤ本数が調節される。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4を見た電気長が等しくなるようにワイヤ6a〜6dのワイヤ本数が調節され、また、トランジスタ1a〜1dから信号出力端子5を見た電気長が等しくなるようにワイヤ7a〜7dのワイヤ本数が調節される。
この実施の形態1では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、図3に示すように、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4を見た電気長が等しくなるようにワイヤ6a〜6dのワイヤ本数が調節され、また、トランジスタ1a〜1dから信号出力端子5を見た電気長が等しくなるようにワイヤ7a〜7dのワイヤ本数が調節される。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4を見た電気長が等しくなるようにワイヤ6a〜6dのワイヤ本数が調節され、また、トランジスタ1a〜1dから信号出力端子5を見た電気長が等しくなるようにワイヤ7a〜7dのワイヤ本数が調節される。
この実施の形態1では、入力整合回路2及び出力整合回路3を1枚の基板上に構成しているものを示しているが、例えば、アルミナ基板と高誘電率基板など、複数の基板を組み合わせて構成してもよい。
この実施の形態1では、ワイヤ6a〜6dの等価インダクタンスが等しくなるように、ワイヤ6a〜6dのワイヤ本数を調節するとともに、ワイヤ7a〜7dの等価インダクタンスが等しくなるように、ワイヤ7a〜7dのワイヤ本数を調節しているものを示しているが、コーナー部で発生する振幅・位相偏差を補正して、効率良い合成を行うために等価インダクタンスが異なっていてもよい。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
電気長調整用基板8aはトランジスタ1aから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1aと出力整合回路3の間に挿入されている基板である。
電気長調整用基板8bはトランジスタ1bから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1bと入力整合回路2の間に挿入されている基板である。
電気長調整用基板8cはトランジスタ1cから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1cと出力整合回路3の間に挿入されている基板である。
電気長調整用基板8dはトランジスタ1dから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1dと入力整合回路2の間に挿入されている基板である。
図4はこの発明の実施の形態2による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
電気長調整用基板8aはトランジスタ1aから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1aと出力整合回路3の間に挿入されている基板である。
電気長調整用基板8bはトランジスタ1bから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1bと入力整合回路2の間に挿入されている基板である。
電気長調整用基板8cはトランジスタ1cから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1cと出力整合回路3の間に挿入されている基板である。
電気長調整用基板8dはトランジスタ1dから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1dと入力整合回路2の間に挿入されている基板である。
トランジスタ1a〜1dは、上記実施の形態1と同様に、互い違いに配置されている。
上記実施の形態1では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態2では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節するだけでなく、電気長調整用基板8a〜8dを挿入して、電気長調整用基板8a〜8dの線路長を調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
上記実施の形態1では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態2では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節するだけでなく、電気長調整用基板8a〜8dを挿入して、電気長調整用基板8a〜8dの線路長を調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
この場合も、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
また、電気長調整用基板8a〜8dを用いて、電気長を調整することで、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dだけで電気長を調整する場合よりも、調整の自由度を高めることができる。
また、電気長調整用基板8a〜8dを用いて、電気長を調整することで、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dだけで電気長を調整する場合よりも、調整の自由度を高めることができる。
この実施の形態2では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、上半分のトランジスタ1a,1bの位置と、下半分のトランジスタ1c,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図2を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用基板8a〜8dの線路長が調整される。
この実施の形態2では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用基板8a〜8dの線路長が調整される。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用基板8a〜8dの線路長が調整される。
この実施の形態2では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用基板8a〜8dの線路長が調整される。
この実施の形態2では、入力整合回路2及び出力整合回路3を1枚の基板上に構成しているものを示しているが、例えば、アルミナ基板と高誘電率基板など、複数の基板を組み合わせて構成してもよい。
この実施の形態2では、電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用基板8a〜8dの線路長が調整されるものを示しているが、コーナー部で発生する振幅・位相偏差を補正して、効率良い合成を行うために等価インダクタンスが異なっていてもよい。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
電気長調整用パッド9aはトランジスタ1aから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1aの出力側に配置され、トランジスタ1aと電気長調整用パッド9aから1つのトランジスタチップが形成されている。
電気長調整用パッド9bはトランジスタ1aから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1bの入力側に配置され、トランジスタ1bと電気長調整用パッド9bから1つのトランジスタチップが形成されている。
図5はこの発明の実施の形態3による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
電気長調整用パッド9aはトランジスタ1aから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1aの出力側に配置され、トランジスタ1aと電気長調整用パッド9aから1つのトランジスタチップが形成されている。
電気長調整用パッド9bはトランジスタ1aから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1bの入力側に配置され、トランジスタ1bと電気長調整用パッド9bから1つのトランジスタチップが形成されている。
電気長調整用パッド9cはトランジスタ1cから信号出力端子5を見た電気長を調整するために、トランジスタ1cの出力側に配置され、トランジスタ1cと電気長調整用パッド9cから1つのトランジスタチップが形成されている。
電気長調整用パッド9dはトランジスタ1dから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1dの入力側に配置され、トランジスタ1dと電気長調整用パッド9dから1つのトランジスタチップが形成されている。
電気長調整用パッド9dはトランジスタ1dから信号入力端子4を見た電気長を調整するために、トランジスタ1dの入力側に配置され、トランジスタ1dと電気長調整用パッド9dから1つのトランジスタチップが形成されている。
トランジスタ1a〜1dは、上記実施の形態1と同様に、互い違いに配置されている。
上記実施の形態1では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態3では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節するだけでなく、電気長調整用パッド9a〜9dを挿入して、電気長調整用パッド9a〜9dの長さを調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
上記実施の形態1では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態3では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節するだけでなく、電気長調整用パッド9a〜9dを挿入して、電気長調整用パッド9a〜9dの長さを調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
この場合も、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
また、電気長調整用パッド9a〜9dを用いて、電気長を調整することで、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dだけで電気長を調整する場合よりも、調整の自由度を高めることができる。
また、電気長調整用パッド9a〜9dを用いて、電気長を調整することで、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dだけで電気長を調整する場合よりも、調整の自由度を高めることができる。
この実施の形態3では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、上半分のトランジスタ1a,1bの位置と、下半分のトランジスタ1c,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図2を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用パッド9a〜9dの長さが調整される。
この実施の形態3では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用パッド9a〜9dの長さが調整される。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用パッド9a〜9dの長さが調整される。
この実施の形態3では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用パッド9a〜9dの長さが調整される。
この実施の形態3では、入力整合回路2及び出力整合回路3を1枚の基板上に構成しているものを示しているが、例えば、アルミナ基板と高誘電率基板など、複数の基板を組み合わせて構成してもよい。
この実施の形態3では、電気長が等しくなるように、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数や、電気長調整用パッド9a〜9dの長さが調整されるものを示しているが、コーナー部で発生する振幅・位相偏差を補正して、効率良い合成を行うために等価インダクタンスが異なっていてもよい。
この実施の形態3では、電気長調整用パッド9a〜9dがトランジスタの入力側又は出力側のいずれか一方に配置されているものを示しているが、トランジスタの入力側と出力側の双方に配置されていてもよい。
また、1つのトランジスタ1と電気長調整用パッド9からトランジスタチップが形成されているものを示しているが、複数のトランジスタ1と複数の電気長調整用パッド9からトランジスタチップが形成されていてもよい。
また、1つのトランジスタ1と電気長調整用パッド9からトランジスタチップが形成されているものを示しているが、複数のトランジスタ1と複数の電気長調整用パッド9からトランジスタチップが形成されていてもよい。
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力整合回路2の線路は一端が信号入力端子4と接続され、他端が4つに分岐されている。
4つに分岐されている線路のうち、線路10aはトランジスタ1aの入力側と接続されており、線路10bはトランジスタ1bの入力側と接続されている。
また、線路10cはトランジスタ1cの入力側と接続されており、線路10dはトランジスタ1dの入力側と接続されている。
なお、線路10a,10cの線路長は等しく、線路10b,10dの線路長は等しいが、線路10a,10cと線路10b,10dとの線路長は異なっている。
図6はこの発明の実施の形態4による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力整合回路2の線路は一端が信号入力端子4と接続され、他端が4つに分岐されている。
4つに分岐されている線路のうち、線路10aはトランジスタ1aの入力側と接続されており、線路10bはトランジスタ1bの入力側と接続されている。
また、線路10cはトランジスタ1cの入力側と接続されており、線路10dはトランジスタ1dの入力側と接続されている。
なお、線路10a,10cの線路長は等しく、線路10b,10dの線路長は等しいが、線路10a,10cと線路10b,10dとの線路長は異なっている。
出力整合回路3の線路は一端が信号出力端子5と接続され、他端が4つに分岐されている。
4つに分岐されている線路のうち、線路11aはトランジスタ1aの出力側と接続されており、線路11bはトランジスタ1bの出力側と接続されている。
また、線路11cはトランジスタ1cの出力側と接続されており、線路11dはトランジスタ1dの出力側と接続されている。
なお、線路11a,11cの線路長は等しく、線路11b,11dの線路長は等しいが、線路11a,11cと線路11b,11dとの線路長は異なっている。
この実施の形態4では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの長さ及び本数が等しい。
4つに分岐されている線路のうち、線路11aはトランジスタ1aの出力側と接続されており、線路11bはトランジスタ1bの出力側と接続されている。
また、線路11cはトランジスタ1cの出力側と接続されており、線路11dはトランジスタ1dの出力側と接続されている。
なお、線路11a,11cの線路長は等しく、線路11b,11dの線路長は等しいが、線路11a,11cと線路11b,11dとの線路長は異なっている。
この実施の形態4では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの長さ及び本数が等しい。
トランジスタ1a〜1dは、上記実施の形態1と同様に、互い違いに配置されている。
上記実施の形態1では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態4では、トランジスタ1a〜1dが配置される位置に応じて、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長を調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
上記実施の形態1では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dのワイヤ本数を調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態4では、トランジスタ1a〜1dが配置される位置に応じて、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長を調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
この実施の形態4では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、上半分のトランジスタ1a,1bの位置と、下半分のトランジスタ1c,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図2を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長が調整される。
この実施の形態4では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長が調整される。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長が調整される。
この実施の形態4では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長が調整される。
この実施の形態4では、入力整合回路2及び出力整合回路3を1枚の基板上に構成しているものを示しているが、例えば、アルミナ基板と高誘電率基板など、複数の基板を組み合わせて構成してもよい。
この実施の形態4では、電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路10a〜10dと出力整合回路3の線路11a〜11dの線路長が調整されるものを示しているが、コーナー部で発生する振幅・位相偏差を補正して、効率良い合成を行うために等価インダクタンスが異なっていてもよい。
この実施の形態4では、信号入力端子4及び信号出力端子5が、基板の上下中央にくるように、入力整合回路2及び出力整合回路3の線路が、端子近傍でクランク構造をなしているものを示しているが、直線や曲線でもよい。また、信号入力端子4及び信号出力端子5が、基板の上下中央以外の位置に配置されていてもよい。
実施の形態5.
図7はこの発明の実施の形態5による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力整合回路2の線路は一端が信号入力端子4と接続され、他端が4つに分岐されている。
4つに分岐されている線路のうち、線路12aはトランジスタ1aの入力側と接続されており、線路12bはトランジスタ1bの入力側と接続されている。
また、線路12cはトランジスタ1cの入力側と接続されており、線路12dはトランジスタ1dの入力側と接続されている。
なお、線路12a,12cの線路長は等しく、線路12b,12dの線路長は等しいが、線路12a,12cと線路12b,12dとの線路長は異なっている。
図7はこの発明の実施の形態5による電力増幅器を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
入力整合回路2の線路は一端が信号入力端子4と接続され、他端が4つに分岐されている。
4つに分岐されている線路のうち、線路12aはトランジスタ1aの入力側と接続されており、線路12bはトランジスタ1bの入力側と接続されている。
また、線路12cはトランジスタ1cの入力側と接続されており、線路12dはトランジスタ1dの入力側と接続されている。
なお、線路12a,12cの線路長は等しく、線路12b,12dの線路長は等しいが、線路12a,12cと線路12b,12dとの線路長は異なっている。
出力整合回路3の線路は一端が信号出力端子5と接続され、他端が4つに分岐されている。
4つに分岐されている線路のうち、線路13aはトランジスタ1aの出力側と接続されており、線路13bはトランジスタ1bの出力側と接続されている。
また、線路13cはトランジスタ1cの出力側と接続されており、線路13dはトランジスタ1dの出力側と接続されている。
なお、線路13a,13cの線路長は等しく、線路13b,13dの線路長は等しいが、線路13a,13cと線路13b,13dとの線路長は異なっている。
この実施の形態5では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの長さ及び本数が等しい。
4つに分岐されている線路のうち、線路13aはトランジスタ1aの出力側と接続されており、線路13bはトランジスタ1bの出力側と接続されている。
また、線路13cはトランジスタ1cの出力側と接続されており、線路13dはトランジスタ1dの出力側と接続されている。
なお、線路13a,13cの線路長は等しく、線路13b,13dの線路長は等しいが、線路13a,13cと線路13b,13dとの線路長は異なっている。
この実施の形態5では、ワイヤ6a〜6d,7a〜7dの長さ及び本数が等しい。
トランジスタ1a〜1dは、上記実施の形態1と同様に、互い違いに配置されている。
この実施の形態5では、上記実施の形態4と同様に、トランジスタ1a〜1dが配置される位置に応じて、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dの線路長を調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態5では、上記実施の形態4と異なり、入力整合回路2の線路12a〜12d及び出力整合回路3の線路13a〜13dがクランク構造を有し、このクランクの長さを調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
この実施の形態5では、上記実施の形態4と同様に、トランジスタ1a〜1dが配置される位置に応じて、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dの線路長を調整することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしているが、この実施の形態5では、上記実施の形態4と異なり、入力整合回路2の線路12a〜12d及び出力整合回路3の線路13a〜13dがクランク構造を有し、このクランクの長さを調節することで、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長を等しくしている。
この実施の形態5では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、上半分のトランジスタ1a,1bの位置と、下半分のトランジスタ1c,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図2を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dのクランクの長さが調整される。
この実施の形態5では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dのクランクの長さが調整される。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dのクランクの長さが調整される。
この実施の形態5では、トランジスタ1a〜1dを互い違いに配置しているものを示したが、内側のトランジスタ1b,1cの位置と、外側のトランジスタ1a,1dの位置とがずれるように配置してもよい(図3を参照)。
ただし、この場合も、トランジスタ1a〜1dから信号入力端子4及び信号出力端子5を見た電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dのクランクの長さが調整される。
この実施の形態5では、入力整合回路2及び出力整合回路3を1枚の基板上に構成しているものを示しているが、例えば、アルミナ基板と高誘電率基板など、複数の基板を組み合わせて構成してもよい。
この実施の形態5では、電気長が等しくなるように、入力整合回路2の線路12a〜12dと出力整合回路3の線路13a〜13dのクランクの長さが調整されるものを示しているが、コーナー部で発生する振幅・位相偏差を補正して、効率良い合成を行うために等価インダクタンスが異なっていてもよい。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1a〜1d トランジスタ、2 入力整合回路、2a 線路、3 出力整合回路、3a線路、4 信号入力端子、5 信号出力端子、6a〜6d ワイヤ、7a〜7d ワイヤ、8a〜8d 電気長調整用基板、9a〜9d 電気長調整用パッド、10a〜10d 線路、11a〜11d 線路、12a〜12d 線路、13a〜13d 線路、101a〜101d トランジスタ。
Claims (5)
- 信号の電力を増幅する複数のトランジスタと、
信号入力端子と上記複数のトランジスタの入力側との間に配置されている入力整合回路と、
上記複数のトランジスタの出力側と信号出力端子との間に配置されている出力整合回路とを備えた電力増幅器において、
上記複数のトランジスタにおける端子方向の位置が不揃いで、かつ、上記複数のトランジスタから上記信号入力端子及び上記信号出力端子を見た電気長が等しいことを特徴とする電力増幅器。 - 複数のトランジスタと入力整合回路がワイヤで接続され、上記複数のトランジスタと出力整合回路がワイヤで接続されており、
上記複数のトランジスタが配置される位置に応じて、上記ワイヤの電気長を変えることで、上記複数のトランジスタから信号入力端子及び信号出力端子を見た電気長を等しくしていることを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。 - 複数のトランジスタと入力整合回路がワイヤで接続され、上記複数のトランジスタと出力整合回路がワイヤで接続されており、
上記複数のトランジスタが配置される位置に応じて、電気長調整用の基板を上記複数のトランジスタと上記入力整合回路の間、または、上記複数のトランジスタと上記出力整合回路の間に挿入することで、上記複数のトランジスタから信号入力端子及び信号出力端子を見た電気長を等しくしていることを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。 - 複数のトランジスタと入力整合回路がワイヤで接続され、上記複数のトランジスタと出力整合回路がワイヤで接続されており、
上記複数のトランジスタが配置される位置に応じて、電気長調整用のパッドを上記複数のトランジスタの入力側又は出力側に配置することで、上記複数のトランジスタから信号入力端子及び信号出力端子を見た電気長を等しくしていることを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。 - 複数のトランジスタが配置される位置に応じて、入力整合回路及び出力整合回路の線路長を変えることで、上記複数のトランジスタから信号入力端子及び信号出力端子を見た電気長を等しくしていることを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
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