JP2014221678A - エレベーター装置およびエレベーター制御方法 - Google Patents

エレベーター装置およびエレベーター制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】かご側の係合装置と乗場側の敷居の凸部との干渉を防ぐ。
【解決手段】ドア制御装置4は、手動運転モード時に(S1)、かご5の位置を取得し(S2)、当該かご5の位置に基づいてかご側係合手段である係合ベーン11が乗場23の敷居17に設けられた凸部17aと干渉する位置か否かを判定し(S3)、係合ベーン11が凸部17aに干渉する位置と判定された場合には、報知装置50で扉開作業を禁止する旨の報知を行う(S4)構成としたので、かご5側の係合ベーン11と乗場23側の敷居17の凸部17aとが干渉する位置にある場合に、扉開作業を禁止する旨の報知を行って、当該干渉を未然に防ぐことができる。
【選択図】図6

Description

本発明はエレベーター装置およびエレベーター制御方法に関し、特に、エレベーターの保守点検作業時にかご側係合装置と乗場の敷居の凸部との干渉を防ぐためのエレベーター装置およびエレベーター制御方法に関する。
従来のエレベーター扉の制御装置において、エレベーター利用者(乗客)が所持する所持品の昇降路内への落下や車椅子やベビーカーなどの車輪はまりをなくす目的で、かご側の敷居と乗場側の敷居間隔を狭くする構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、乗場側の敷居に補助シルと呼ばれる飛び出し部分を設け、かご側の敷居の凹部を補う構成としている。
特開2004−269218号公報
一般的に、エレベーター装置においては、保守点検時に、かご内手動運転により、かごを昇降させ、本来の乗場位置から少しずれた中間階にて、昇降路機器の点検調整作業を行う場合がある。また、一般的に、エレベーター扉は、かご側ドアと乗場側ドアとが一体となって開閉する構成とするために、それぞれのドアに係合装置が設けられている。このとき、特許文献1に記載の従来装置において、当該点検調整作業を行おうとすると、かごの位置によっては、乗場側の敷居の飛び出し部分とかご側ドアに設けられた係合装置とが干渉して、エレベーター扉を開くことが出来ない場合が想定される。特許文献1においては、そのような場合は想定されていないが、もし、点検調整作業を行おうとすれば、乗場側の敷居の飛び出し部分と係合装置とが干渉する場合には、再度、かごの位置を動かして、エレベーター扉が開く位置まで、当該かごを移動させる必要があり、作業性が悪いという問題点があった。また、乗場側の敷居の飛び出し部分と係合装置との干渉に気付かず、エレベーター扉を開くことで、係合装置を損傷してしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、かご側の係合装置と乗場側の敷居の飛び出し部分(凸部)とが干渉する位置にあるか否かを判定し、干渉する位置にある場合には、扉開作業を禁止する旨の報知を行って、当該干渉を未然に防ぐことが可能なエレベーター装置およびエレベーター制御方法を得ることを目的としている。
本発明は、かごに設置されかご側係合手段を有するかご側扉と、乗場に設置され乗場側係合手段を有する乗場側扉と、前記かご側係合手段と前記乗場側係合手段とが係合し、前記かご側扉と前記乗場側扉とが一体となって開閉する扉装置と、前記かごの位置を演算しながら自動運転モード又は手動運転モードで前記かごの昇降制御を行う制御部とを備え、前記かごの昇降時に前記乗場側係合手段との干渉を回避するため前記かごの敷居には凹部が設けられ、前記かごが前記乗場に停止したときの前記凹部の隙間を小さくするため前記乗場の敷居には凸部が設けられたエレベーター装置であって、異常を報知する報知手段を備え、前記制御部は、前記手動運転モード時に、前記かごの位置に基づいて前記かご側係合手段が前記凸部と干渉する位置か否かを判定し、前記かご側係合手段が前記凸部に干渉する位置と判定された場合には、前記報知手段で扉開作業を禁止する旨の報知を行うエレベーター装置である。
本発明は、かごに設置されかご側係合手段を有するかご側扉と、乗場に設置され乗場側係合手段を有する乗場側扉と、前記かご側係合手段と前記乗場側係合手段とが係合し、前記かご側扉と前記乗場側扉とが一体となって開閉する扉装置と、前記かごの位置を演算しながら自動運転モード又は手動運転モードで前記かごの昇降制御を行う制御部とを備え、前記かごの昇降時に前記乗場側係合手段との干渉を回避するため前記かごの敷居には凹部が設けられ、前記かごが前記乗場に停止したときの前記凹部の隙間を小さくするため前記乗場の敷居には凸部が設けられたエレベーター装置であって、異常を報知する報知手段を備え、前記制御部は、前記手動運転モード時に、前記かごの位置に基づいて前記かご側係合手段が前記凸部と干渉する位置か否かを判定し、前記かご側係合手段が前記凸部に干渉する位置と判定された場合には、前記報知手段で扉開作業を禁止する旨の報知を行うエレベーター装置であるので、かご側の係合装置と乗場側の敷居の凸部とが干渉する位置にある場合に、扉開作業を禁止する旨の報知を行って、当該干渉を未然に防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置の全体概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置のかご側ドアを示した正面図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置の乗場側ドアを示した正面図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置のかご側ドアと乗場側ドアの関係を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置のかご側の敷居と乗場側の敷居の関係を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置のドア制御装置の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るエレベーター装置のドア制御装置の動作を示したフローチャートである。
以下、図に基づいて、本発明に係るエレベーター装置およびエレベーター制御方法について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベーター装置の全体概略構成図である。エレベーター装置は、建物内のエレベーター装置の設置場所に、エレベーターの昇降路20が設置されて設けられる。昇降路20は、昇降路壁21により周囲(四方)が囲まれて形成されている。図1に示すように、昇降路20の上部には、エレベーター用巻上機1、エレベーター用巻上機1に取り付けられたエンコーダー2、および、エレベーター用制御盤3が設けられている。エレベーター用巻上機1には、主ロープ22が巻き掛けられている。主ロープ22の一端には、かご5が接続されている。また、主ロープ22の他端には、釣合おもり(図示省略)が接続されている。かご5および釣合おもりは、エレベーター用巻上機1を介して、主ロープ22により昇降路20内に吊り下げられ、エレベーター用制御盤3の制御により、エレベーター用巻上機1が駆動されることによって、昇降路20内で互いに逆方向に昇降する。すなわち、かご5が上方向に移動すると、その分だけ、釣合おもりが下方向に移動し、かご5が下方向に移動すると、その分だけ、釣合おもりが上方向に移動する。このとき、エレベーター用巻上機1には、エンコーダー2が設けられているため、エレベーター用制御盤3は、当該エンコーダー2からのエンコーダーパルスに基づいてかご5の位置を常に演算しながら、かご5の昇降制御を行っている。また、エレベーター用制御盤3は、運転モードとして、通常時の自動運転モードと、保守作業者の手動によりかご5を昇降させる手動運転モードとを有している。これらの運転モードの切り替えは、かご5内に設置された操作盤またはエレベーター用制御盤3が設置されている制御室の操作盤を保守作業者が操作することにより、切り替えることができる。
また、かご5の底部には、制御ケーブル6が接続されている。制御ケーブル6は、かご5とエレベーター用制御盤3とを電気的に接続し、両者間の信号の伝送を行う。制御ケーブル6は、かご5とエレベーター用制御盤3との間でかご5を駆動制御するための制御信号の送受信を行う送受信用信号線や、かご5に電力を供給するための送電用信号線、および、かご5の上部に設けられたドア制御装置4へのドア制御用通信信号を伝送するドア制御用信号線などの、複数の信号線から構成されている。
図2〜4は、本発明の実施の形態1に係るエレベーターの扉装置の構成を示したものである。図2はエレベーターのかご側ドアを示した正面図、図3はエレベーターの乗場側ドアを示した正面図、図4はかご側ドアと乗場側ドアの関係を示す上面図である。これらの図に示すように、かご5には、エレベーターのかご5の出入口を開閉するための左右のかご側ドア31が設けられている。かご側ドア31には、かご側係合装置としての係合ベーン11が設けられている。また、乗場23には、各階床の乗場23の出入口を開閉するための左右の乗場側ドア41が設けられている。乗場側ドア41には、扉開閉時に係合ベーン11と係合するための乗場側係合装置としての係合ローラ42が設けられている。エレベーターの扉装置は、図2に示されるように、まず、かご5側に、かご側ドア31を吊っている吊り手32と、かご側ドア31の上に設けられた桁33と、桁33に設けられた案内レール34と、桁33に設けられた1対の巻掛車35と、巻掛車35の双方に巻掛けられた駆動ベルト36と、吊り手32と駆動ベルト36とを連結している連結具37と、巻掛車35を回転させて、かご側ドア31を開閉駆動させるためのエンコーダー付ドア制御用モーター10とを備えている。エンコーダー付ドア制御用モーター10は、かご側ドア31の開閉位置を計測するためのエンコーダー10aと、かご側ドア31を開閉駆動させるためのモーター10bとから構成されている。また、エレベーターの扉装置は、図3に示されるように、乗場23側に、乗場側ドア41と駆動ベルト46とを連結している吊り手42と、乗場側ドア41の上に設けられた桁43と、桁43に設けられた案内レール44と、桁43に設けられた1対の巻掛車45と、巻掛車45の双方に巻掛けられた駆動ベルト46とを備えている。
以下、構成についてさらに説明する。図2に示すように、かご側ドア31の上端には吊り手32が設けられている。かご側ドア31が設けられているエレベーターのかご5の出入り口の上縁部には、長手が水平方向になるように配置された略々矩形の桁33が設けられている。桁33には案内レール34が長手水平方向に配置され、吊り手32の水平移動、すなわち、かご側ドア31の開閉移動を案内する。桁33にはまた、2つの巻掛車35が互いに離れて枢着され、無端状(環状)をなす駆動ベルト36が2つの巻掛車35の双方に巻き掛けられて張設されている。連結具37は、それぞれ、一端が吊り手32を介してかご側ドア31に連結され、他端は駆動ベルト36に連結されている。図2においては、右側のかご側ドア31に吊り手32を介して設けられた連結具7は、楕円形に配置された駆動ベルト36の上側の1辺に連結され、左側のかご側ドア31に吊り手32を介して設けられた連結具37は、楕円形に配置された駆動ベルト36の下側の1辺に連結されている。このとき、エンコーダー付ドア制御用モーター10が駆動すると、一方の巻掛車35が回転して、駆動ベルト36が一方向に回転駆動され、連結具37によって駆動ベルト36に連結された2枚のかご側ドア31が、駆動ベルト36の移動に伴って互いに反対方向に動作して出入口を開閉する。
また、図3に示すように、乗場側ドア41の上端には吊り手42が設けられている。乗場側ドア41が設けられているエレベーター乗場23の上縁部には、長手が水平方向になるように配置された略々矩形の桁43が設けられている。桁43には案内レール44が長手水平方向に配置され、吊り手42の水平移動、すなわち乗場側ドア41の開閉移動を案内する。桁43にはまた、2つの巻掛車45が互いに離れて枢着され、無端状をなす駆動ベルト46が2つの巻掛車45の双方に巻き掛けられて張設されている。吊り手42は、それぞれ、一端が乗場側ドア41に連結され、他端は駆動ベルト46に連結されている。図3においては、右側の乗場側ドア41に設けられた吊り手42は、楕円形に配置された駆動ベルト46の上側の1辺に連結され、左側の乗場側ドア41に設けられた吊り手42は、楕円形に配置された駆動ベルト46の下側の1辺に連結されている。
図2および図4に示すように、2枚のかご側ドア31の一方には、乗場側ドア41を係合するための係合ベーン11が設置されている。係合ベーン11は、1対の細長い板状金属部材11a,11bから構成されており、それらの金属部材11a,11bは、長手方向が垂直方向になるように、所定の間隙を開けて平行に並置されている。また、係合ベーン11に対応するように、乗場側ドア41の2枚のうちの一方に係合ローラ47が設けられている。エレベーターのかご5が、任意の階で停止すると、かご側ドア31の一方に設置された係合ベーン11が、乗場側ドア41の一方に設置された係合ローラ47を挟み込んで把持する機構となっており、これにより、かご側ドア31と乗場側ドア41とが係合されて、かご側ドア31の開閉動作に連動して乗場側ドア41が同時に開閉動作するように構成されている。これらの係合ベーン11と係合ローラ47は、それぞれ、かご側係合装置(かご側係合手段)、および、乗場側係合装置(乗場側係合手段)と呼ばれる。また、ドア側係合装置および乗場側係合装置をまとめて、係合装置と呼ぶ。
図3に示すように、2枚の乗場側ドア41は駆動ベルト46を介して繋がっている。したがって、係合ベーン11及び係合ローラ47が係合した状態で、エンコーダー付ドア制御用モーター10によってかご側ドア31が開閉駆動されると、それに連動して、係合ローラ47が設置された側の乗場側ドア41(図3の右側のドア)が開閉動作する。このとき、駆動ベルト46の働きにより、他方の乗場側ドア41(図3の左側のドア)も同時に反対方向に動作して出入り口を開閉する。
このように、エレベーターの扉装置は、かご側ドア31に駆動装置であるエンコーダー付ドア制御用モーター10が設置されており、各階でかご側係合装置と乗場側係合装置とが係合し、かご側ドア31と乗場側ドア41とが一体となって開閉する構成となっている。一方、係合ベーン11と係合ローラ47は、エレベーターのかご5の昇降時には、互いに干渉しないように設置される必要があるため、図4に示すようにお互いが係合ギャップ48を有する関係になるように設置される。
また、本実施の形態1に係るエレベーター装置においては、図5に示すように、かご5には敷居16が設けられ、乗場23には敷居17が設けられている。エレベーターのかご5の昇降時に、乗場側係合装置である係合ローラ47とかご5側の敷居16とが干渉しないように、当該干渉を回避するための凹部16aがかご側の敷居16に設けられている。エレベーターのかご5の昇降時には、この凹部16a内を、係合ローラ47が通過するしくみとなっているため、係合ローラ47とかご5側の敷居16との干渉は回避できる。しかしながら、このまま、かご5が乗場23で停車すると、凹部16aの部分が穴となってしまい、エレベーター利用者が持ち物等を落とした場合にその穴から当該持ち物が昇降路20内に落下する場合や、車椅子やベビーカーの車輪がその穴にはまる場合などが想定される。そのため、当該穴を塞いで敷居間隔を狭くするために、かご5の敷居16の凹部16aの位置に対応させて、乗場23の敷居17に凸部17aが設けられている。凹部16aと凸部17aとは相補形状になっており、乗場23でのエレベーター扉の開閉時には、凹部16a内に凸部17aが入りこみ、敷居間隔を狭くする。これにより、エレベーター利用者が落とした持ち物が敷居の間を通って昇降路20内に落下することを防ぎ、また、車椅子やベビーカーの敷居間への車輪はまりを防止することができる。
次に、本発明の実施の形態1に係るドア制御装置4の動作について説明する。当該説明の前に、本実施の形態1における、保守点検時の乗場23の凸部17aと係合装置との干渉の原理について説明する。
本実施の形態1に係るエレベーター装置においては、保守点検時に、かご5内に設けられた操作パネルの釦またはレバーを保守作業者が操作することにより手動運転モードに切り替えられ、保守作業者の手動運転により、かご5を昇降させ、本来の乗場23の位置ではなく、そこから少しずれた中間階にてかご5を停止させ、昇降路機器の点検調整作業を行う場合がある。本実施の形態1に係るエレベーター装置においては、図5を用いて上述したように、乗場23の敷居17に凸部17aが設けられている。そのため、乗場23ではない中間階でエレベータードアを開閉しようとすると、かご5の位置によっては、乗場23の敷居17の凸部17aとかご側係合装置である係合ベーン11とが干渉(衝突)して、エレベーター扉を開くことが出来ない場合が想定される。
このことを、図2を用いて具体的に説明する。図2において、D1をかご5の床面から係合ベーン11の下端までの距離、D2を係合ベーン11の長手方向の長さ(すなわち、係合ベーン11の取付位置範囲)、D3をかご5の床面から係合ベーン11の上端までの距離(D3=D1+D2)とすると、乗場23の床面の位置が、D1で示される範囲内に位置していれば、乗場23の敷居17の凸部17aと係合ベーン11とは干渉しない。一方、乗場23の床面の位置が、D2で示される範囲内に位置しているときに、かご側ドア31が扉開しようとすると、乗場23の敷居17の凸部17aと係合ベーン11とが干渉し、エレベーター扉を開くことができない。そのため、本実施の形態1では、ドア制御装置4が、かご側係合装置である係合ベーン11が凸部17aに干渉するか否かを判定するために、距離D1を予め記憶装置(図示省略)に記憶している。最下階の乗場23の床面を基準とした、乗場23の床面の位置をP1とし、かご5の床面の位置をP2とすると、ドア制御装置4は、下式(1)が成立したときに、係合ベーン11と凸部17aとが干渉しないと判定する。一方、下式(1)が成立しないときは、係合ベーン11と凸部17aとが干渉すると判定する。
P1−P2 <D1 (1)
図6は、本実施の形態1に係るドア制御装置4の動作を示したフローチャートである。上述したように、本実施の形態1に係るドア制御装置4は、係合装置が凸部17aに干渉するか否かを判定するために、距離D1の値を予め記憶装置(図示省略)に記憶している。また、ドア制御装置4は、各階の乗場23の床面の位置P1も予め記憶装置に記憶している。このとき、まず、ステップS1で、かご5内に設けられた操作パネルを保守作業者が操作することにより、運転モードを通常の自動運転モードから手動運転モードに切り替え、操作パネルの釦またはレバーを保守作業者が操作することにより、手動運転でかご5を昇降させ、本来の乗場23から少しシフトした位置の中間階に、かご5を停車させる。次に、ステップS2で、エレベーター用制御盤3から、かご5の床面の位置P2の情報を受け取る。エレベーター用制御盤3は、エレベーター用巻上機1に設けられたエンコーダー2からのエンコーダーパルスに基づいて、かご5の移動距離を常に計測している。この移動距離は、かご5が上昇すれば加算され、かご5が下降すれば減算されるので、常に、最下階の乗場23の床面から計測したかご5の床面の位置P2の値となる。従って、エレベーター用制御盤3から、かご5の移動距離の情報を取得することにより、かご5の床面の位置P2の情報が得られる。次に、ステップS3で、記憶装置から、予め記憶された各階の乗場23の床面の位置P1の中から現在のかご5に最も近い最寄りの階の乗場23の床面の位置P1の値を読み出すとともに、距離D1の値を読み出し、ステップS2で取得したかご5の位置P2と、読み出した乗場23の床面の位置P1と距離D1とに基づいて、上式(1)を用いて、乗場23の床面の位置が距離D1で示される範囲内に位置するか否かを判定する。ステップS3の判定で、上式(1)が成立し、乗場23の床面の位置が距離D1で示される範囲内に位置する、すなわち、乗場23の床面の位置が係合ベーン11の取付位置範囲内でなく、係合ベーン11が凸部17aに干渉する位置でないと判定した場合、処理を終了し、ステップS1に戻る。一方、ステップS3の判定で、上式(1)が成立せず、乗場23の床面の位置が距離D1で示される範囲外に位置する、すなわち、乗場23の床面の位置が係合ベーン11の取付位置範囲内であり、係合ベーン11が凸部17aに干渉する位置であると判定した場合には、ステップS4に進み、図5に示すようにかご5の内壁に設けられた報知装置50により、“扉が開けない位置にあります”などの扉開作業を禁止する旨のアナウンスを発報し、現在のかご5の位置では、係合ベーンと乗場23の敷居17の凸部17aとが干渉して、エレベーター扉が開閉できないことを、保守作業者に報知し、注意喚起する。
以上のように、本実施の形態1に係るエレベーター装置は、かご5に設置されかご側係合手段である係合ベーン11を有するかご側ドア31と、乗場23に設置され乗場側係合手段である係合ローラ47を有する乗場側ドア41と、かご側係合手段と乗場側係合手段とが係合し、かご側ドア31と乗場側ドア41とが一体となって開閉する扉装置と、かご5の位置を演算しながら自動運転モード又は手動運転モードでかご5の昇降制御を行うとともにドアの開閉動作を行う制御部としてのエレベーター用制御盤3及びドア制御装置4とを備え、かご5の昇降時に乗場側係合手段との干渉を回避するためかご5の敷居16には凹部16aが設けられ、かご5が乗場23に停止したときの凹部16aの隙間を小さくするため乗場23の敷居17には凸部17aが設けられたエレベーター装置であって、異常を報知する報知手段としての報知装置50を備え、ドア制御装置4は、手動運転モード時に、かご5の位置に基づいてかご側係合手段である係合ベーン11が凸部17aと干渉する位置かどうかを判定し、かご側係合手段である係合ベーン11が凸部17aに干渉する位置と判定された場合には、報知装置50で、扉開作業を禁止する旨の報知を行う構成とした。これにより、かご5の保守点検時に、乗場23以外の位置でかご5の扉開作業を行う際、かご側係合手段である係合ベーン11が乗場23の敷居17の凸部17aと干渉する位置にある場合には、戸開作業を禁止する旨の報知により保守作業者に戸開できないことを注意喚起できるので、無理やり扉開してかご側係合手段である係合ベーン11を凸部17aに衝突させて、係合ベーン11を故障させることを未然に防ぐことができる。
なお、上記の説明においては、ドア制御装置4がD1のみを予め記憶する例について説明したが、その場合に限らず、距離D1およびD2を予め記憶しておき、かご5の位置と乗場23の床面の位置と予め記憶したD1およびD2に基づき、乗場23の床面の位置が係合ベーン11の取付位置範囲内か否かを判定するようにしてもよい。
また、上記の説明においては、エレベーターの扉装置に、エンコーダー付ドア制御用モーター10を設ける例について説明したが、実施の形態1では、特に、かご側ドア31の開閉位置を検出する必要はないので、エンコーダー10aが設けられていない、モーター10bのみから構成されるドア制御用モーターを用いるようにしてもよい。
また、上記の説明においては、ドア制御装置4が、図6のフローチャートに示す動作を行って、報知装置50による報知を行うと説明したが、その場合に限らず、エレベーター用制御盤3が、図6のフローチャートに示す動作を行って、報知装置50による報知を行うようにしてもよい。
実施の形態2.
図7は、本実施の形態2に係るエレベーター装置のドア制御装置4の動作を示したフローチャートである。本実施の形態2に係るエレベーター装置やエレベーターの扉装置の構成については、図1〜図5を用いて実施の形態1で説明した構成および動作と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
本実施の形態2においては、ドア制御用モーターとして、かご側ドア31の開閉位置を検出する扉位置検出手段としてのエンコーダー10aを備えたエンコーダー付ドア制御用モーター10を用いる。そうして、かご側係合手段である係合ベーン11が、乗場23の敷居17に設けられた凸部17aに干渉する位置と判定された場合に、エンコーダー10aで検出されるかご側ドア31の位置が全閉位置から戸開方向に変位していたときには、報知装置50で、扉開作業を禁止する旨の報知を行う。
図7のフローチャートを用いて、本実施の形態2に係るドア制御装置4の動作について説明する。本実施の形態2に係るドア制御装置4も、実施の形態1と同様に、係合装置が凸部17aに干渉するか否かを判定するために、図2に示す距離D1の値、および、各階の乗場23の床面の位置P1を予め記憶装置(図示省略)に記憶している。このとき、まず、ステップS10で、かご5内に設けられた操作パネルを保守作業者が操作することにより、運転モードを通常の自動運転モードから手動運転モードに切り替え、次に、操作パネルの釦またはレバーを保守作業者が操作することにより、手動運転でかご5を昇降させ、本来の乗場23から少しシフトした位置の中間階に、かご5を停車させる。次に、ステップS11で、エレベーター用制御盤3から、かご5の床面の位置P2の情報を受け取る。次に、ステップS12で、ステップS11で取得したかご5の位置P2と、記憶装置に記憶された現在の最寄りの乗場23の床面の位置P1と距離D1とに基づいて、上式(1)を用いて、乗場23の床面の位置が距離D1で示される範囲内に位置するか否かを判定する。ステップS3の判定で、上式(1)が成立し、乗場23の床面の位置が距離D1で示される範囲内に位置する、すなわち、乗場23の床面の位置が係合ベーン11の取付位置範囲内でなく、係合ベーン11が凸部17aと干渉しない位置であると判定した場合、処理を終了し、ステップS10に戻る。一方、ステップS12の判定で、上式(1)が成立せず、乗場23の床面の位置が距離D1で示される範囲外に位置する、すなわち、乗場23の床面の位置が係合ベーン11の取付位置範囲内であり、係合ベーン11が凸部17aと干渉する位置であると判定した場合には、ステップS13に進む。ステップS13では、エンコーダー10aで検出されるかご側ドア31の位置が全閉位置から戸開方向に変位したか否かをエンコーダー10aのエンコーダーパルスに基づいて判定する。ステップS13の判定で、かご側ドア31の位置が全閉位置から戸開方向に変位していないと判定された場合には、処理を終了し、ステップS10に戻る。一方、ステップS13の判定で、かご側ドア31の位置が全閉位置から戸開方向に変位したと判定された場合には、ステップS14に進み、図5に示すようにかご5の内壁に設けられた報知装置50により、“扉が開けない位置にあります”などの扉開作業を禁止する旨のアナウンスを発報し、現在のかご5の位置では、係合ベーン11と乗場23の敷居17の凸部17aとが干渉して、エレベーター扉が開閉できないことを、保守作業者に報知し、注意喚起する。
このように、本実施の形態2では、係合ベーン11と乗場23の敷居17の凸部17aとが干渉する位置にあると判定したときに、すぐに扉開作業を禁止する旨のアナウンスを発報せずに、かご扉の全閉位置からエンコーダー10aのエンコーダーパルスが扉開方向にカウントした場合に、戸開作業を禁止するアナウンスをするようにした。これにより、戸開作業に着手した時のみの注意喚起となり、保守作業者にとって、アナウンスが出続けることがないため、より好ましいものになる。
以上のように、本実施の形態2においても、上記の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、本実施の形態2においては、かご側ドア31の開閉位置を検出する扉位置検出手段としてのエンコーダー10aを備え、ドア制御装置4が、前記手動運転モード時に、かご側係合手段としての係合ベーン11が乗場23の敷居17の凸部17aに干渉する位置か否かを判定し、干渉する位置と判定した場合に、エンコーダー10aで検出されるかご側ドア31の位置が全閉位置から戸開方向に変位したか否かを判定し、変位したと判定された場合に、報知手段としての報知装置50で、扉開作業を禁止する旨の報知を行うようにしたので、かご位置に依存した報知から、扉作業に着手した時のみの報知となり、保守作業者にとって、より好ましいものになるという効果が得られる。
なお、上記の実施の形態2の説明においては、ドア制御装置4がD1のみを予め記憶する例について説明したが、その場合に限らず、距離D1およびD2を予め記憶しておき、かご5の位置と乗場23の床面の位置と予め記憶したD1およびD2に基づき、乗場23の床面の位置が係合ベーン11の取付位置範囲内か否かを判定するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態2の説明においては、ドア制御装置4が、図7のフローチャートに示す動作を行って、報知装置50による報知を行うと説明したが、その場合に限らず、エレベーター用制御盤3が、図7のフローチャートに示す動作を行って、報知装置50による報知を行うようにしてもよい。
また、上記の実施の形態1,2の説明においては、報知装置50をかご5の内壁に設けると説明したが、その場合に限らず、報知装置50は、かご5の天井などかご5の任意の位置でよく、あるいは、各階の乗場23側に設けるようにしてもよい。
1 エレベーター用巻上機、2 エンコーダー、3 エレベーター用制御盤、4 ドア制御装置、5 かご、6 制御ケーブル、10 エンコーダー付ドア制御用モーター、11,11a,11b 係合ベーン、16,17 敷居、16a 凹部、17a 凸部、23 乗場、31 かご側ドア、32 吊り手、33 桁、34 案内レール、35 巻掛車、36 駆動ベルト、37 連結具、41 乗場側ドア、42 吊り手、43 桁、44 案内レール、45 巻掛車、46 駆動ベルト、47 係合ローラ、50 報知装置。

Claims (3)

  1. かごに設置されかご側係合手段を有するかご側扉と、乗場に設置され乗場側係合手段を有する乗場側扉と、前記かご側係合手段と前記乗場側係合手段とが係合し、前記かご側扉と前記乗場側扉とが一体となって開閉する扉装置と、前記かごの位置を演算しながら自動運転モード又は手動運転モードで前記かごの昇降制御を行う制御部とを備え、前記かごの昇降時に前記乗場側係合手段との干渉を回避するため前記かごの敷居には凹部が設けられ、前記かごが前記乗場に停止したときの前記凹部の隙間を小さくするため前記乗場の敷居には凸部が設けられたエレベーター装置であって、
    異常を報知する報知手段を備え、
    前記制御部は、前記手動運転モード時に、前記かごの位置に基づいて前記かご側係合手段が前記凸部と干渉する位置か否かを判定し、前記かご側係合手段が前記凸部に干渉する位置と判定された場合には、前記報知手段で扉開作業を禁止する旨の報知を行う
    エレベーター装置。
  2. かご側扉の開閉位置を検出する扉位置検出手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記手動運転モード時に、前記かごの位置に基づいて前記かご側係合手段が前記凸部と干渉する位置かどうかを判定し、前記かご側係合手段が前記凸部に干渉する位置と判定された場合に、前記扉位置検出手段で検出される前記かご側扉の位置が全閉位置から戸開方向に変位したか否かを判定し、変位したと判定された場合には、前記報知手段で扉開作業を禁止する旨の報知をする
    請求項1記載のエレベーター装置。
  3. かごに設置されかご側係合手段を有するかご側扉と、乗場に設置され前記かご側係合手段と係合する乗場側係合手段を有する乗場側扉と、前記かごの位置を演算しながら自動運転モード又は手動運転モードで前記かごの昇降制御を行う制御部とを備え、前記かごの敷居には凹部が設けられ、前記乗場の敷居には凸部が設けられたエレベーター装置の制御を行うエレベーター制御方法であって、
    前記手動運転モードに設定するステップと、
    前記手動運転モードで、エレベーターのかごを昇降させるステップと、
    前記制御部から、前記かごの位置の情報を取得するステップと、
    前記かごの位置の情報に基づいて、前記かご側係合手段が前記凸部と干渉する位置か否かを判定するステップと、
    前記判定において前記かご側係合手段が前記凸部に干渉する位置と判定された場合には、前記報知手段で扉開作業を禁止する旨の報知を行うステップと
    を備えたエレベーター制御方法。
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