JP6429742B2 - エレベーターのかご装置 - Google Patents
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Description
また、手摺の倒伏時に、検知器に係合体を係合させるのに人為操作が必要であり、それだけ作業者の負担が増大するという問題点もあった。
かご室及びこのかご室を囲ったかご枠を有するかごと、
このかごの上面に起伏可能に互いに対向して設けられた、第1の手摺及び第2の手摺と、
前記かご室のかご側ドアの上側に設けられ、駆動プーリー、従動プーリー並びに前記駆動プーリーと前記従動プーリーとに巻き掛けされたドアベルトを有し、前記かご側ドアに連結された前記ドアベルトの移動により前記かご側ドアを開閉するドア開閉装置と、
前記第1の手摺に設けられ、互いに対向する検知体との間の距離を測定する距離センサーと、
この距離センサーからの信号により前記かごの昇降を制御する制御装置と、を備え、
前記検知体は、前記第1の手摺及び前記第2の手摺が起立しているときには、前記第2の手摺であり、
また、前記検知体は、前記第1の手摺が倒伏した状態のときであって、前記かご側ドアが全閉のときには前記ドアベルトに取り付けられた全閉検知部であり、前記かご側ドアが全開のときには前記ドアベルトに取り付けられた全開検知部である。
また、前記検知体は、前記第1の手摺が倒伏した状態のときであって、かご側ドアが全閉のときにはドアベルトに取り付けられた全閉検知部であり、前記かご側ドアが全開のときには前記ドアベルトに取り付けられた全開検知部である。
従って、簡単作業でかつ低コストで第1及び第2の手摺の起立、倒伏状態を検知でき、同時に前記かご側ドアの開閉状態を検知することができる。
図1は、この発明の実施の形態1のエレベーターのかご装置を示す要部斜視図である。
このエレベーターのかご装置では、上下方向に延びた昇降路内を昇降する、かご室20及びこのかご室20を上下方向に囲ったかご枠21を有するかご1を備え、かご1の上面2に、上面2の三方向を囲った、第1の手摺3a、第2の手摺3b及び第3の手摺3cが起伏可能に配置されている。第1の手摺3a、第2の手摺3b及び第3の手摺3cは、常時は、かご1の上面2に倒伏し、かご1の上面2で作業員が作業を行う要時には起立している。
かご1のかご室20の出入口には、乗場から視て左右に移動可能なかご側ドア4a,4bが設けられている。このかご側ドア4a,4bの上側には、ドア開閉装置5が設けられている。
このドア開閉装置5は、モータ12と、このモータ12の駆動により回転する駆動プーリー13と、この駆動プーリー13とドアベルト6を介して連結された従動プーリー14と、を有し、かご側ドア4a,4bに連結されたドアベルト6の移動によりかご側ドア4a,4bが移動するようになっている。
かご側ドア4a,4bと乗場側ドア(図示せず)との間には、係合装置(図示せず)が設けられており、乗場側ドアは、係合装置を介してかご側ドア4a,4bに連動する。
ドアベルト6には、光センサー7の内部の光源から照射して窓10を通過した光を反射し、再び窓10を通過して光センサー7の内部の受光素子に受光させる、全閉検知部8及び全開検知部9が取付けられている。
その後,図2に示すよう、かご1の上面2で作業者は、第1の手摺3a、第2の手摺3b及び第3の手摺3cを起立させる。
このとき、光センサー7は、光を照射し、対向した第2の手摺3bに当たり、反射した光を検知することで、互いに対向した第1の手摺3aと第2の手摺3bとの間の離L1を測定し、その測定結果は信号として制御装置11に送られる。
制御装置11では、第1の手摺3a及び第2の手摺3bは起立状態であると判断し、かご1の上面2以外での手動によるかご1の昇降が不可能な状態とすることで、かご1の上面2での点検作業を安全に行うことができるようになる。
そして、このとき、図3及び図4に示すように、かご側ドア4a,4bが全閉状態のときには、ドアベルト6に取り付けられた全閉検知部8は、窓10の直下に位置している。 従って、光センサー7は、窓10を介して全閉検知部8と対向し、光センサー7と全閉検知部8との測定距離L2を測定する。この測定値から、制御装置11は、第1の手摺3a、第2の手摺3b及び第3の手摺3cが倒伏状態であり、かつかご側ドア4a,4bが全閉状態であることを判断し、かご1の昇降を可能にする。
従って、光センサー7は、光センサー7と全開検知部9との測定距離L4を測定する。この測定値から、制御装置11は、第1の手摺3a、第2の手摺3b及び第3の手摺3cが倒伏状態であり、かつかご側ドア4a,4bが全開状態であることを判断し、かご1の昇降を不可能にする。
そして、光センサー7は、それぞれ対向した検知体との間の測定距離を測定し、光センサー7からの信号を受けた制御装置11は、第1の手摺3a、第2の手摺3b及び第3の手摺3cの起倒状態、かご側ドア4a,4bの開閉状態を判断し、かご1の昇降を制御する。
従って、手摺の起立、倒伏状態を検知するために、係合体に係合するための専用の検知器に係合体を係合させる人為操作が必要であった従来のものと比較して、作業者の負担が軽減され、また光センサー7も既存のセンサーでよく、コストも安価となる。
また、同時に、第1の手摺3a及び第2の手摺3bの倒伏状態のときに、光センサー7と、ドアベルト6に取り付けられた、全閉検知部8、全開検知部9との間の距離を検知することで、かご側ドア4a,4bの開閉状態も併せて検知することができ、かご側ドア4a,4bの開閉状態を検知する専用の検知器も不要となる。
従って、かご室20の内荷重が人等の出入りにより変動することで、かご枠21とかご室20との上下方向の相対位置が変動する、即ちかご枠21に第1の手摺3aを介して取り付けられた光センサー7と、かご室20の上部にドア開閉装置5を介して取り付けられた、全閉検知部8及び全開検知部9とは上下方向の相対位置が変動することから、光センサー7が測定する測定距離L2,L3,L4の値も変動する。
つまり、据付調整において、ノーロード、バランスロード、オーバーロード状態で、かご側ドア4a,4bを全閉、半開及び全開させて光センサー7の測定値L2,L3,L4を知り、図9に示すようにデータテーブルを作成する。
そして、このデータテーブルから、現状のかご側ドア4a,4bの開閉状態に対応した光センサー7の測定値を知ることで現在のかご室20の内荷重を知ることができる。
また、手摺は、少なくとも対向した2個あればよく、その数は3個に限定されない。
Claims (3)
- かご室及びこのかご室を囲ったかご枠を有するかごと、
このかごの上面に起伏可能に互いに対向して設けられた、第1の手摺及び第2の手摺と、
前記かご室のかご側ドアの上側に設けられ、駆動プーリー、従動プーリー並びに前記駆動プーリーと前記従動プーリーとに巻き掛けされたドアベルトを有し、前記かご側ドアに連結された前記ドアベルトの移動により前記かご側ドアを開閉するドア開閉装置と、
前記第1の手摺に設けられ、互いに対向する検知体との間の距離を測定する距離センサーと、
この距離センサーからの信号により前記かごの昇降を制御する制御装置と、を備え、
前記検知体は、前記第1の手摺及び前記第2の手摺が起立しているときには、前記第2の手摺であり、
また、前記検知体は、前記第1の手摺が倒伏した状態のときであって、前記かご側ドアが全閉のときには前記ドアベルトに取り付けられた全閉検知部であり、前記かご側ドアが全開のときには前記ドアベルトに取り付けられた全開検知部であるエレベーターのかご装置。 - 前記距離センサーは、光センサーである請求項1に記載のエレベーターのかご装置。
- 前記ドア開閉装置は、前記第1の手摺が倒伏した状態のときの前記距離センサーの直下に前記光センサーの光が通過する窓が設けられている請求項2に記載のエレベーターのかご装置。
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