JP2014220913A - ゼロカレントスイッチング回路及びフルブリッジ回路 - Google Patents

ゼロカレントスイッチング回路及びフルブリッジ回路 Download PDF

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Abstract

【課題】LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができるゼロカレントスイッチング回路を提供する。
【解決手段】負荷への供給電力をPWM制御するためのゼロカレントスイッチング回路であって、高電位源VINに一方の端子maが接続された負荷Mの他方の端子mbと低電位源GNDとの間に接続されたFETのスイッチング素子10と、低電位源に一方の端子10aが接続されたスイッチング素子10の他方の端子10bと負荷Mの他方の端子mbとの間に接続されたインダクタ12と、負荷Mと並列接続されたキャパシタ14と、負荷Mと並列接続された第1還流ダイオード16と、インダクタ12と並列接続された第2還流ダイオード18とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゼロカレントスイッチング回路に関し、より詳細には、LC回路の共振特性を利用せずに、スイッチング素子のスイッチング損失を低減することができるゼロカレントスイッチング回路に関する。
図24に、負荷への供給電力をパルス幅変調(pulse width modulation:PWM)制御する従来の負荷駆動回路の一例を示す。このようなPWM制御用の負荷駆動回路においては、電気負荷Mへの供給電力を制御するために、MOSFET(metal oxide semiconductor field-effect transistor)のようなスイッチング素子Qが高い周波数でON/OFF制御される。通常、スイッチング素子QのON/OFF制御においては、スイッチング素子Qの遷移期間にスイッチング損失が発生する。スイッチング損失は、スイッチング素子の両端間の電圧とスイッチング素子を流れる電流との積によって決まる。
図25(A)に、スイッチング素子QがOFF状態からON状態に遷移する場合(ターンオン時)の、電圧及び電流の時間変化を示す。実線Iで示す電圧が低下を開始すると、破線IIで示す電流が急峻に極大値まで上昇し、その後低下する。このように、スイッチング素子QのOFF状態からON状態への遷移時には、電圧が0Vになる前に、電流が上昇している。
図25(B)に、スイッチング素子QがON状態からOFF状態に遷移する場合(ターンオフ時)の、電圧及び電流の時間変化を示す。実線IIIで示す電圧がある程度上昇した後で、破線IVで示す電流が低下する。このように、スイッチング素子QのON状態からOFF状態への遷移時には、電流が0Aになる前に、電圧が上昇している。
このように、スイッチング素子Qの遷移期間には、電圧が0Vでないときに電流が流れるため、スイッチング損失が発生する。そして、パルス幅変調回路においては、スイッチング素子が高い周波数で繰り返しON/OFF制御されるため、スイッチング損失が大きくなる。
スイッチング損失を低減する技術として、スイッチング時間(立上がり又は立下がりの遷移時間)を短縮することが有効である。その場合、ノイズ性能が悪化するという背反事象が発生する。このため、システムとしては目標とするノイズ性能と温度性能の両方の条件を達成するために、スイッチング時間とスイッチング周波数とを調整して決定する必要がある。しかし、一般的には、スイッチング時間とスイッチング周波数とを調整するだけでは、ノイズ性能及び温度性能の両方の目標を達することが困難である。このため、別途対策のために更なる回路を追加する必要があり、システムの価格が上昇する要因となっていた。
また、スイッチング損失を低減する別の技術として、インダクタ(L)とキャパシタ(C)の共振特性を利用して、スイッチング時に電流又は電圧の立ち上がり又は立ち下がりを遅らせて電圧の位相と電流の位相とを互いにずらすことが知られている。例えば、スイッチング素子がOFF状態からON状態に遷移するときに、電流の立ち上がりは、電圧が0Vに低下してから遅れて上昇を開始する。同様に、スイッチング素子がON状態からOFF状態に遷移するときには、電圧の立ち上がりは、電流が0Aに低下してから遅れて上昇を開始する。
また、スイッチング素子のスイッチング損失を低減するスイッチング回路として、下記の特許文献1には、スイッチオン時のゼロカレントスイッチング(zero current switching:ZCS)装置が記載されている。また、下記の特許文献2には、スイッチオン時のゼロボルテージスイッチング(zero voltage switching:ZVS)が記載されている。
特開2011−239527号公報 特開2011−244662号公報
上記のスイッチング時に電圧の位相と電流の位相とを互いにずらず従来技術では、インダクタ(L)とキャパシタ(C)の共振特性を利用している。しかしながら、このようなLC共振特性を利用する技術では、スイッチング素子のスイッチング周波数と駆動デューティーに限界があり、スイッチング素子の複雑なタイミング制御が必要であった。
また、上記の特許文献1に記載の電力変換回路では、スイッチング素子を保護するためにその周辺にスナバ回路を更に設ける必要があり、回路構成が複雑となっていた。また、上記の特許文献2に記載のスイッチング電源装置では、ZVS(zero voltage switching)を実現するために、もう一つのスイッチング素子を更に設ける必要があり、回路構成が複雑となっていた。
そこで、第1の発明は、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができるゼロカレントスイッチング回路を提供することを目的としている。また、第2の発明は、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができるゼロカレントスイッチング回路を用いたフルブリッジ回路を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため第1の発明は、負荷への供給電力を制御するためのゼロカレントスイッチング回路であって、第1電位源に一方の端子が接続された前記負荷と、前記負荷の他方の端子に接続したインダクタを介して一方の端子が接続されるとともに他方の端子が第2電位源との間に接続されたスイッチング素子と、前記負荷、又は、前記スイッチング素子及び前記インダクタと並列接続されたキャパシタと、前記負荷と並列接続された第1還流回路と前記インダクタと並列接続された第2還流回路と、を備えたことを特徴としている。
このように第1の発明によれば、負荷への供給電力を制御する負荷駆動回路をゼロカレントスイッチング回路で構成している。このゼロカレントスイッチング回路では、スイッチング素子のターンオン及びターンオフの際に、電流が電圧よりも遅れる特性を有するインダクタ、及び電流が電圧よりも早まる特性を有するキャパシタが、これら特性でそれぞれ動作する。
その結果、スイッチング素子のターンオン時には、スイッチング素子の両端子間の電圧が下降を開始しても、インダクタの働きにより、スイッチング素子を流れる電流量は直ぐには増加せず、電圧が0Vになってから増加を開始する。このように、スイッチング素子のターンオン時に、インダクタの特性により電流の立ち上がりを電圧の立ち下がりよりも遅らせることにより、電流が0Aの状態で電圧が下降し、次いで電圧が0Vの状態で電流が増加する。電圧又は電流が0の場合にはスイッチング損失は発生しないため、スイッチング素子のターンオン時のスイッチング損失を低減することができる。
また、スイッチング素子のターンオフ時には、スイッチング素子を流れる電流が減少を開始しても、キャパシタの働きにより、スイッチング素子の両端間の電圧は直ぐには上昇せず、電流が0Aになってから上昇開始する。このように、スイッチング素子のターンオフ時に、キャパシタの特性により電流の立ち下がりを電圧の立ち上がりよりも早めることにより、電圧が0Vの状態で電流が減少し、次いで電流が0Aの状態で電圧が上昇する。電圧又は電流が0の場合にはスイッチング損失は発生しないため、スイッチング素子のターンオフ時のスイッチング損失も低減することができる。
このように、第1の発明によれば、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができる。したがって、第1の発明によれば、スイッチング素子のスイッチング速度やスイッチング周波数の制約を受けることなく、スイッチング損失を低減することができる。
また、前記ターンオン時に遅れて発生する電流の遅延時間と前記ターンオフ時に発生する電圧の遅延時間とは、前記インダクタと前記キャパシタの値を調整することによって独立した任意の量に調整可能であるから、スイッチング回路の発生するノイズ特性を容易に所望の限度値以下とすることができる。
第1の本発明において好ましくは、前記第1電位源と前記キャパシタとの間に接続された、前記第2電位源側から前記第1電位源側へ選択的に電流を流す第1整流素子と、前記第1整流素子と前記キャパシタとの間の第1ノードと前記スイッチング素子と前記インダクタとの間の第2ノードとの間に接続された、前記第2ノード側から前記第1ノード側へ選択的に電流を流す、互いに直列接続された第2整流素子及び第3整流素子と、前記第2整流素子と前記第3整流素子との間の第3ノードと前記第1又は第2電位源との間に接続された第2キャパシタと、を更に備えたことを特徴としている。
これにより、スイッチング素子のターンオン時に、インダクタを流れた電流の一部を導いて、キャパシタの充電に充てることができる。このため、ターンオン時に、インダクタに蓄積されたエネルギーをキャパシタに移送し、該キャパシタに移送して蓄積されたエネルギーを前記負荷へ回生することで、さらに効率を向上することができる。
また、第2の本発明は、4つのスイッチング回路を備えたフルブリッジ回路であって、前記4つのスイッチング回路を、請求項1又は2記載のゼロカレントスイッチング回路で構成したことを特徴としている。
このように第2の発明によれば、ブリッジを構成する4つのスイッチング回路を、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができるゼロカレントスイッチング回路で構成したことにより、フルブリッジ全体でのスイッチング損失を大きく低減することができる。
第1の発明の第1実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 図1に示したゼロカレントスイッチング回路のタイミングチャートである。 (A)及び(B)は、図1に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 (A)及び(B)は、図3(B)に続く、図1に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 (A)及び(B)は、図4(B)に続く、図1に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 第1の発明の第2実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第3実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第4実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第5実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第6実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第7実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第8実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第9実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 図13に示したゼロカレントスイッチング回路のタイミングチャートである。 図13に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 図15Aに続く、図13に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 図15Bに続く、図13に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 図15Cに続く、図13に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 図15Dに続く、図13に示したゼロカレントスイッチング回路の動作説明図である。 第1の発明の第10実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第11実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第12実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第13実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第14実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第15実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第1の発明の第16実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。 第2の発明の実施形態によるフルブリッジ回路の回路図である。 従来のPWM制御用の負荷駆動回路の回路図である。 (A)は、図24に示した負荷駆動回路のターンオン時の電圧及び電流の時間変化を示すグラフであり、(B)は、図24に示した負荷駆動回路のターンオフ時の電圧及び電流の時間変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施様態について説明する。
図1に、第1の発明の第1実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図を示す。図1に示すゼロカレントスイッチング回路は、負荷Mへの供給電力を制御するための負荷駆動制御回路である。第1電位源としての高電位源VIN(直流電源の高電位側の端子)と、第2電位源としての低電位源(GND)(直流電源の低電位側の端子)との間に、負荷Mと、インダクタ12と、スイッチング素子10とが順次に直列に接続されている。
より詳細には、負荷Mの一方の端子maは、高電位源VINに接続され、スイッチング素子10の一方の端子10aは、低電位源(GND)に接続されている。そして、負荷Mの他方の端子mbと、スイッチング素子10の他方の端子10bとの間に、インダクタ12が接続されている。
負荷Mへの電力供給は、スイッチング素子10のON/OFFによって制御される。スイッチング素子10のMOSFETのゲート電極には、PWM回路(図示せず)からPWM制御信号が入力される。
負荷Mは、例えばモータであり、スイッチング素子10は、例えばMOSFETである。また、スイッチング素子10は、MOSFETの代わりに、バイポーラトランジスタ、又は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)で構成してもよい。
なお、後述するように、スイッチング素子10のターンオン時には、インダクタ12の働きにより、スイッチング素子の両端子間の電圧が低下を開始しても、スイッチング素子を流れる電流量は直ぐには上昇せず、電圧が0Vになってから上昇開始する。
また、キャパシタ14が、負荷Mと並列に、即ち、スイッチング素子10及びインダクタ12と直列に接続されている。さらに、キャパシタ14と高電位源VINとの間に、互いに並列接続された抵抗20とダイオード22とが接続されている。
なお、後述するように、スイッチング素子10のターンオフ時には、キャパシタ14の働きにより、スイッチング素子を流れる電流が低下を開始しても、キャパシタの働きにより、スイッチング素子の両端間の電圧は直ぐには上昇せず、電流が0Aになってから上昇開始する。
第1還流回路としての第1還流ダイオード16が、負荷Mに並列に接続されている。第1還流ダイオード16は、スイッチング素子10のターンオフ時の負荷Mの誘導起電力による回生電流を循環させる。
第2還流回路としての第2還流ダイオード18が、インダクタ12に並列に接続されている。第2還流ダイオード18は、スイッチング素子10のターンオフ時のインダクタ12の誘導起電力による電流を循環させる。
図2のタイミングチャート、及び図3(A)〜図5(B)を参照して、図1に示したゼロカレントスイッチング回路の動作例を説明する。
図2の曲線Iは、スイッチング素子10のゲート電圧VGの時間変化を示し、曲線IIは、スイッチング素子10の他方の端子10bの電位VQの時間変化を示し、曲線IIIは、負荷Mの他方の端子mbの電位VOUTを示し、曲線IVは、スイッチング素子10を流れる電流IQの時間変化を示し、曲線Vはインダクタ12を流れる電流ILの時間変化を示し、曲線VIは、キャパシタ14を流れる電流ICの時間変化を示し、曲線VIIは、第1還流ダイオード16を流れる電流IDの時間変化を示し、曲線VIIIは、負荷Mを流れる電流IOUTの時間変化を示す。
なお、スイッチング素子10の一方の端子10aが接地(GND)されているため、スイッチング素子10の他方の端子10bの電位VQは、スイッチング素子10の両端子間電圧、即ち、スイッチング素子10を形成するMOSFETのドレイン(D)−ソース(S)間電圧に相当する。また、負荷Mを流れるIOUTは、負荷Mが具備するインダクタンス成分とPWM制御とにより一定となっている。
ここでは、PWM制御のために繰り返されるスイッチング素子10のON/OFF動作のうち、一組のターンオン時とターンオフ時の動作を説明する。図2のタイミングチャートでは、スイッチング素子10は、時刻t0〜t1にターンオンし、時刻t4〜t5にターンオフする。
図3(A)は、図2のタイミングチャートにおける時刻t0〜t1のゼロカレントスイッチング回路の動作を表し、図3(B)は、時刻t1〜t2の動作を表し、図4(A)は、時刻t2〜t3の動作を表し、図4(B)は、時刻t3〜t4の動作を表し、図5(A)は、時刻t4〜t5の動作を表し、図5(B)は、時刻t5〜t6の動作を表す。
まず、図2のタイミングチャートの時刻t0〜t1におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t0以前に、スイッチング素子10のゲート電圧VGが「L」から「H」へ向けて上昇を開始する。そして、時刻t0に、ゲート電圧VGがスイッチング素子10のMOSFETのターンオン閾値に到達すると、MOSFETのドレイン−ソース間電圧VQが低下を開始する。しかし、インダクタ12の特性のため、時刻t0〜t1において、インダクタ12を流れる電流ILは、0Aのままである。このため、インダクタ12に直列接続されたスイッチング素子10を流れる電流IQも0Aのままである。したがって、時刻t0〜t1におけるスイッチング素子10におけるスイッチング損失は0である。
図3(A)に、時刻t0〜t1のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。時刻t0以前のスイッチング素子10のターンオフ時の負荷Mの誘導起電力による電流IOUTが、第1還流ダイオード16を循環している。時刻t0〜t1では、上述のように、スイッチング素子10にもインダクタ12にも電流は流れていない。
次に、図2のタイミングチャートの時刻t1〜t2におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t1までに、スイッチング素子10のMOSFETのドレイン−ソース間電圧VQが、0Vにまで低下する。その後、時刻t1から時刻t2にかけて、インダクタ12を流れる電流IL、及びスイッチング素子10を流れる電流IQが徐々に増加する。時刻t1以降、第1還流ダイオード16を循環する電流が徐々に減少して0Aとなる。続いて、キャパシタ14を充電する電流ICも流れる。このため、電流IQ及び電流ILは、キャパシタ14を充電する電流ICが加算された電流値まで上昇する。しかし、時刻t1〜t2におけるスイッチング素子10のドレイン−ソース間電圧VQは、既に0Vとなっている。したがって、時刻t1〜t2におけるスイッチング素子10におけるスイッチング損失も0である。
図3(B)に、時刻t1〜t2のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。負荷Mを流れる電流IOUTとキャパシタ14の充電電流Icとが合流して、インダクタ12を流れる電流ILとなる。さらに、この電流ILは、そのままインダクタ12に直列接続されたスイッチング素子10を流れる電流IQとなる。
このように、時刻t0〜t2にかけて、スイッチング素子10を、実質的にスイッチング損失無しで、OFF状態からON状態へターンオンさせることができる。
次に、図2のタイミングチャートの時刻t2〜t3におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t2〜t3において、ゼロカレントスイッチング回路は、ON状態である。時刻t2以降、負荷Mの他方の端子mbの電位VOUTが徐々に低下するのと同時に、キャパシタ14の充電電流Icが徐々に減少する。これに伴い、インダクタ12を流れる電流IL、及びスイッチング素子10を流れる電流IQも減少する。そして、電位VOUTが0Vになると、充電電流ICも0Aとなり、電流IL及び電流IQは定常状態となる。
図4(A)に、時刻t2〜t3のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。インダクタ12を流れる電流IL、及びスイッチング素子10を流れる電流IQは、定常状態であるとき、負荷Mを流れる電流IOUTは、そのまま電流ILとなり、更に電流IQとなる。
なお、スイッチング素子10を構成するMOSFETは、数ミリオームのオン抵抗を有する。このため、スイッチング素子10がON状態のときに、このオン抵抗と電流IQとに起因する僅かな損失が生じる。
続いて、スイッチング素子10は、時刻t3〜t5にかけてターンオフする。
図2のタイミングチャートの時刻t3〜t4におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t3以前に、スイッチング素子10のゲート電圧VGが「H」から「L」へ向けて下降を開始する。そして、時刻t3に、ゲート電圧VGがスイッチング素子10のMOSFETのターンオフ閾値に到達すると、スイッチング素子10を流れる電流IQが下降を開始する。しかし、電流IQの下降開始と同時に、キャパシタ14からの放電電流ICが上昇を開始するため、負荷Mの他方の端子mbの電位VOUTは、0Vのままである。同時に、第2還流ダイオード18の働きによってスイッチング素子10のMOSFETのドレイン−ソース間電圧VQは、VOUT以上にはならないので略0Vのままである。したがって、時刻t3〜t4におけるスイッチング素子10におけるスイッチング損失は0である。
図4(B)に、時刻t3〜t4のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。スイッチング素子10を流れる電流IQが減少した時、インダクタ12による誘導電流が第2還流ダイオード18を流れるため、インダクタ12を流れる電流ILは、一定に維持される。また、負荷Mを流れる電流IOUTは、キャパシタ14を流れる電流ICとインダクタ12に流れる電流IQとに分割される。
次に、図2のタイミングチャートの時刻t4〜t5におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t4までに、スイッチング素子10流れる電流IQが減少して0Aとなる。その後、時刻t4から時刻t5にかけて、負荷Mを流れる出力電流IOUTを一定に維持したまま、キャパシタ14が充電を開始する。その結果、スイッチング素子10のソース−ドレイン間電圧VQが徐々に上昇するとともに、負荷Mの他方の端子の電位VOUTも徐々に上昇する。しかし、時刻t4〜t5におけるスイッチング素子10を流れる電流IQは、既に0Aである。したがって、時刻t4〜t5におけるスイッチング素子10におけるスイッチング損失も0である。
なお、時刻t4〜時刻t5の期間においても、インダクタ12の誘導起電力が発生するため、インダクタ12を流れる電流ILは緩やかに減少する。
図5(A)に、時刻t4〜t5のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。負荷Mを流れる出力電流IOUTは、キャパシタ14の充電電流ICとなる。また、インダクタ12の誘導起電力による電流ILが第2還流ダイオード18を流れている。
このように、時刻t3〜t5にかけて、スイッチング素子10を、スイッチング損失無しで、ON状態からOFF態へターンオフさせることができる。
次に、図2のタイミングチャートの時刻t5〜t6におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t5〜t6において、スイッチング素子10は、既にOFF状態である。キャパシタ14が完全に充電されると、キャパシタ14に流れる充電電流ICは徐々に減少する。充電電流ICが減少した分だけ、第1還流ダイオード16を流れる回生電流IDが増加し、その結果、負荷Mの出力電流IOUTが一定に維持される。また、インダクタ12の誘導起電力による電流ILは、時刻t6経過後まで、緩やかに減少しながら流れ続ける。
図5(B)に、時刻t5〜t6のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。インダクタ12の誘導起電力による電流ILは、緩やかに減少し、ついには、0Aとなる。また、負荷Mの出力電流IOUTのうち、キャパシタ14に流れる電流ICの割合が減少する一方、第1還流ダイオード16に流れる電流IDが増加する。その結果、ゼロカレントスイッチング回路を流れる電流は、図3(A)に示した状態となる。
このように、本実施形態のゼロカレントスイッチング回路によれば、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成で、スイッチング素子のターンオン及びターンオフ時のスイッチング損失を低減することができる。
次に、第1の発明の第2実施形態を説明する。
図6は、第2実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図1に示した回路のうち、第1還流ダイオード16を第2スイッチング素子16aに置き換えたものである。そして、これ以外の構成は、図1に示したものと同じである。
第2スイッチング素子16aも、OFF状態で、第1還流ダイオード16と実質的に同様の機能を果たすため、第2実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第1実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第3実施形態を説明する。
図7は、第3実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路では、図1に示した回路のうち、キャパシタ14が、負荷Mと並列ではなく、スイッチング素子10及びインダクタ12と並列に接続されている。さらに、キャパシタ14と低電位源GNDとの間に、互いに並列接続された抵抗20とダイオード22とが接続されている。そして、これ以外に構成は、図1に示したものと同じである。
第3実施形態では、スイッチング素子10のターンオン時に、キャパシタ14は、インダクタ12とスイッチング素子10を介して、放電電流が流れる。また、スイッチング素子10のターンオフ時に、キャパシタ14は、高電位源VINから負荷Mとキャパシタ14を介して低電位源GND側へ向けて充電電流が流れる。
次に、第1の発明の第4実施形態を説明する。
図8は、第4実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図7に示した第3実施形態によるゼロカレントスイッチング回路のうち、第1還流ダイオード16を第2スイッチング素子16aに置き換えたものである。そして、これ以外の構成は、図1に示したものと同じである。
第2スイッチング素子16aも、OFF状態で、第1還流ダイオード16と実質的に同様の機能を果たすため、第4実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第3実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第5実施形態を説明する。
図9は、第5実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。この実施形態のゼロカレントスイッチング回路は、図1に示した第1実施形態によるものに対して、スイッチング素子10等を、負荷Mのハイサイド駆動回路としたものである。すなわち、この実施形態では、第1実施形態とは逆に、第1の電位源が低電位源GNDであり、第2の電位源が高電位源VINである。
この実施形態のゼロカレントスイッチング回路は、第1実施形態のものと電流の向きが逆である他は、第1実施形態と同じ動作をする。したがって、この実施形態のゼロカレントスイッチング回路においても、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のターンオン及びターンオフ時のスイッチング損失を低減することができる。
次に、第1の発明の第6実施形態を説明する。
図10は、第6実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図9に示した回路のうち、第1還流ダイオード16を第2スイッチング素子16aに置き換えたものである。そして、これ以外の構成は、図9に示したものと同じである。
第2スイッチング素子16aも、OFF状態で、第1還流ダイオード16と実質的に同様の機能を果たすため、第6実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第5実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第7実施形態を説明する。
図11は、第7実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路では、図9に示した回路のうち、キャパシタ14が、負荷Mと並列ではなく、スイッチング素子10及びインダクタ12と並列に接続されている。さらに、キャパシタ14と高電位源VINとの間に、互いに並列接続された抵抗20とダイオード22とが接続されている。そして、これ以外に構成は、図9に示したものと同じである。
第7実施形態では、スイッチング素子10のターンオン時に、キャパシタ14は、インダクタ12とスイッチング素子10を介して放電電流が流れる。また、スイッチング素子10のターンオフ時には、キャパシタ14は、高電位源VINからキャパシタ14と負荷Mとを介して低電位源GND側へ向けて充電電流が流れる。
次に、第1の発明の第8実施形態を説明する。
図12は、第8実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図11に示した第7実施形態によるゼロカレントスイッチング回路のうち、第1還流ダイオード16を第2スイッチング素子16aに置き換えたものである。そして、これ以外の構成は、図11に示したものと同じである。
第2スイッチング素子16aも、OFF状態で、第1還流ダイオード16と実質的に同様の機能を果たすため、第4実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第7実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第9実施形態を説明する。本実施形態は、特にゼロカレントスイッチングを行う場合にインダクタ及びキャパシタへ蓄積されたエネルギーを負荷へ回生することによって、スイッチング時の電力損失を大幅に改善することを特徴とする。
図13は、第9実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。図13に示すゼロカレントスイッチング回路は、負荷Mへの供給電力を制御するための負荷駆動制御回路である。第1電位源としての高電位源VIN(直流電源の高電位側の端子)と、第2電位源としての低電位源(GND)(直流電源の低電位側の端子)との間に、負荷Mと、インダクタ12と、スイッチング素子10とが順次に直列に接続されている。
より詳細には、負荷Mの一方の端子maは、高電位源VINに接続され、スイッチング素子10の一方の端子10aは、低電位源(GND)に接続されている。そして、負荷Mの他方の端子mbと、スイッチング素子10の他方の端子10bとの間に、インダクタ12が接続されている。
負荷Mへの電力供給は、スイッチング素子10のON/OFFによって制御される。スイッチング素子10のMOSFETのゲート電極には、PWM回路(図示せず)から任意のデューティーとしたPWM制御信号が入力される。
なお、スイッチング素子10のターンオン時には、インダクタ12の働きにより、スイッチング素子の両端子間の電圧が低下を開始しても、スイッチング素子を流れる電流量は直ぐには上昇せず、電圧が0Vになってから上昇開始する。これにより、スイッチング素子10を、スイッチング損失無しで、OFF状態からON状態へターンオンさせることができる。
また、キャパシタ14が、負荷Mと並列に、即ち、スイッチング素子10及びインダクタ12と直列に接続されている。さらに、高電位源VINとキャパシタ14との間に、第1整流素子としてのダイオード22が接続されている。このダイオード22は、キャパシタ14から高電位源VIN側へ選択的に電流を流す。
また、ダイオード22とキャパシタ14との間の第1ノードn1と、スイッチング素子10とインダクタ12との間の第2ノードn2との間に、第2及び第3整流素子としてのダイオード24及び26が互いに直列に接続されている。ダイオード24及び26は、第2ノードn2側から第1ノードn1側へ選択的に電流を流す。
さらに、ダイオード24とダイオード26との間の第3ノードn3と、低電位源GNDとの間に第2キャパシタ28が接続されている。
キャパシタ28と前記キャパシタ14とは略等しい静電容量値とすることが望ましい。
なお、スイッチング素子10のターンオフ時には、キャパシタ28の働きにより、スイッチング素子を流れる電流が下降開始しても、スイッチング素子の両端間の電圧は直ぐには上昇せず、電流が0Aになってから上昇開始する。これにより、スイッチング素子10を、スイッチング損失無しで、ON状態からOFF状態へターンオフさせることができる。
さらに、本実施形態では、スイッチング素子10のターンオン時に、インダクタ12を流れた電流の一部を導いて、キャパシタ14の充電に充てることができる。このため、ターンオン時に、インダクタ12に直列接続されたスイッチング素子10を流れる電流の増加を抑制することができる。そのうえ、キャパシタ14に蓄えられたエネルギーを負荷Mへ還流させることによって、電力損失を低減し、より高効率のゼロカレントスイッチング回路を構成することができる。
また、第1還流回路としての第1還流ダイオード16が、負荷Mに並列に接続されている。第1還流ダイオード16は、スイッチング素子10のターンオフ時の負荷Mの誘導起電力による回生電流を循環させることにより、サージ電圧の発生を防止している。
第2還流回路として、互いに直列に接続された抵抗30及びキャパシタ31が、インダクタ12に並列に接続されている。抵抗30及びキャパシタ31は、スイッチング素子10のターンオン及びターンオフ時に、インダクタ12とキャパシタ28及びキャパシタ14の電圧と電流とが共振して高周波の交番電流が流れるのを防止するダンパ回路として作用する。
以下、図14のタイミングチャート及び図15A〜図15Eを参照して、図13に示した本実施形態における動作例を説明する。
図15Aは、図14のタイミングチャートにおける時刻t0〜t1のゼロカレントスイッチング回路の動作を表し、図15Bは、時刻t1〜t2の動作を表し、図15Cは、時刻t2〜t3の動作を表し、図15Dは、時刻t3〜t4の動作を表し、図15Eは、時刻t4〜t5の動作を表す。
まず、図14のタイミングチャートの時刻t0〜t1におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t0以前に、スイッチング素子10のゲート電圧VGが「L」から「H」へ向けて上昇を開始する。そして、時刻t0に、ゲート電圧VGがスイッチング素子10のMOSFETのターンオン閾値に到達すると、MOSFETのドレイン−ソース間電圧VQが低下を開始する。しかし、インダクタ12の特性のため、時刻t0〜t1において、インダクタ12を流れる電流ILは、0Aのままである。このため、インダクタ12に直列接続されたスイッチング素子10を流れる電流IQも0Aのままである。したがって、時刻t0〜t1におけるスイッチング素子10におけるスイッチング損失は0である。
次に、時刻t0以前においては、負荷Mの誘導起電力による電流IOUTが第一還流ダイオード16を順方向に還流していることから、スイッチング素子10のMOSFETのドレイン−ソース電圧VQは、概ね高電位源VINの電位と等しい。従って、ダイオード24は順方向にバイアスされてキャパシタ28の電圧VC(28)は高電位源VINの電圧と略等しくなるように充電されている。同時にキャパシタ14とダイオード22とを直列接続した両端の電位差は、第一還流ダイオード16の順方向電圧降下量と等しく、且つダイオード26のアノード側であるノードn3の電位は前記スイッチング素子10のドレイン電位VQと概ね等しいから、キャパシタ14の両端の電圧VC(14)は略0Vである。
図15Aに、時刻t0〜t1のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。時刻t0以前のスイッチング素子10のターンオフ時の負荷Mの誘導起電力による電流IOUTが、第1還流ダイオード16を循環している。したがって、時刻t0〜t1では、上述のように、スイッチング素子10にもインダクタ12にも電流は流れていない。
時刻t0〜t1にかけて、スイッチング素子10を、実質的にスイッチング損失無しで、OFF状態からON状態へターンオンさせることができる。
次に、図14のタイミングチャートの時刻t1〜t2におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t1までに、スイッチング素子10のMOSFETのドレイン−ソース間電圧VQが、0Vにまで低下する。その後、時刻t1から時刻t2にかけて、インダクタ12を流れる電流IL、及びスイッチング素子10を流れる電流IQが徐々に増加する。時刻t1以降、第1還流ダイオード16を循環する電流が徐々に減少して0Aとなる。続いて、キャパシタ28を放電する電流IC(28)と、ダイオード26を介して直列接続されたことによって、この電流IC(28)と等しい電流値でキャパシタ14を充電する電流IC(14)も流れる。このため、電流IQ及び電流ILは、キャパシタ28を放電する電流IC(28)、及び電流IC(28)と等しい値でキャパシタ14を充電する電流IC(14)とが加算された電流値まで上昇する。しかし、時刻t1〜t2におけるスイッチング素子10のドレイン−ソース間電圧VQは、既に0Vとなっている。したがって、時刻t1〜t2におけるスイッチング素子10におけるスイッチング損失も0である。
ここで、インダクタ12とキャパシタ28とキャパシタ14との関係について説明する。キャパシタ28はノードn3においてダイオード26を順方向にしてキャパシタ14の一方の側と接続される。また、キャパシタ14の他方の側はインダクタ12を介してスイッチング素子10のMOSFETのドレインと接続してある。
スイッチング素子10がターンオンする直前のタイミングにおけるキャパシタ28とキャパシタ14の初期充電状態は前述の如く、それぞれVIN(=キャパシタ28)と0(=キャパシタ14)である。
ここで、スイッチング素子10がターンオンすると、キャパシタ28に充電されていたエネルギー(1/2×C×V2)は電流ILとなってインダクタ12へ移動する。
さらにインダクタ12の電流エネルギーはキャパシタ14を充電して電圧エネルギーとして該キャパシタ14へ蓄電される。
後述するように、スイッチング素子10がターンオフする際にゼロカレントスイッチングを実現するには、スイッチング素子10がオフする直前までにキャパシタ28が放電されてノードn3の電位が低いことが必要である。
そのため、本実施形態においては、スイッチング素子10がターンオンするときに、キャパシタ28の電荷をインダクタ12の電流に置き換えた後にキャパシタ14を充電するものとした。これをエネルギーの移動で表現すればキャパシタ2→インダクタ12→キャパシタ14の順で移動させることになる。
一方、図1に示す第1の発明の第1実施形態においては、スイッチング素子10がターンオンしたときにキャパシタ14を充電した電流はインダクタ12を流れる。しかし、一旦インダクタ12に蓄えられた電流はダイオード18を介して還流するから、このインダクタ12の内部抵抗及びダイオード18の順方向電圧降下と還流電流を掛け合わせた電力損失によって熱エネルギーとして放出されることになる。
これと比較して、本実施の形態によればインダクタ12と並列に還流ダイオードが存在しないから、インダクタの電流エネルギーは損失することなく、キャパシタ14へ移送されるようになっている。
図15Bに、時刻t1〜t3のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。負荷Mを流れる電流IOUTとキャパシタ28の放電電流IC(28)とキャパシタ14の充電電流IC(14)とが合流して、インダクタ12を流れる電流ILとなる。さらに、この電流ILは、そのままインダクタ12に直列接続されたスイッチング素子10を流れる電流IQとなる。
次に、図14のタイミングチャートの時刻t12におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t1を起点にインダクタ12の電流が増加し、キャパシタ28を放電する電流がキャパシタ14を充電するから、このキャパシタ14の電圧VC(14)が増加する。このとき、キャパシタ14と接続されたVOUTの電圧は時刻t12において0Vを通過しながら下降する。ところで、負荷Mを流れる電流IOUTの平均値は、通常高電位源VINと低電位源GNDとの間の電圧とスイッチング素子10のPWM駆動デューティーとの掛け算に比例する。
OUT平均値 =(VIN−GND)×DUTY/R
Rは負荷Mの直流抵抗分
ところが、上記時刻t12以降ではVOUTの電位が低電位源GNDの電位よりも低い電位まで下降するので、負荷Mの電流IOUTの瞬時値は図14に示すように時刻t12から時刻t4に至るまで上記IOUT平均値よりも大きくなる。
以上のようにして、スイッチング素子10がターンオンする以前にキャパシタ28へ蓄えられていた電圧(エネルギー)は、スイッチング素子10がターンオンしたあとのプロセスにおいて、キャパシタ14へ移送されて、負荷Mへ印加される電圧が増加する方向へVOUTを変化させる。その結果、負荷Mの電流IOUTが増大することによって前記キャパシタ28のエネルギーが負荷Mの消費電力となるように作用する。
次に、図14のタイミングチャートの時刻t2〜t3におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t2〜t3において、スイッチング素子10は、ON状態である。キャパシタ28の電圧VC(28)は時刻t2において0Vとなる。一方、インダクタ12の電流ILはキャパシタ28を放電したときの電流値を維持しようと働いて、時刻t2以降も流れ続ける。そして、電流IL及び直列に接続されたスイッチング素子10の電流IQはキャパシタ14を充電しながら減少していき、時刻t3において定常状態となる。したがって、時刻t2から時刻t3の間にもキャパシタ14が充電されて、キャパシタ14の電圧VC(14)は高電位源VINの2倍の電圧まで増加を続ける。これによって、負荷Mの他方の端子mbの電位VOUTは下降を続けて、時刻t3では、高電位源VINの電圧×(−1)にまで低下する。この時、負荷Mの電流IOUTは最大値となってキャパシタ28に蓄えられたエネルギーを負荷Mへ回生する。
図15Bに、時刻t1〜t3のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。負荷Mを流れる電流IOUTとキャパシタ28の放電電流IC(28)とキャパシタ14の充電電流IC(14)とが合流して、インダクタ12を流れる電流ILとなる。さらに、この電流ILは、そのままインダクタ12に直列接続されたスイッチング素子10を流れる電流IQとなる。
次に、図14のタイミングチャートの時刻t3〜t4におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。時刻t3〜t4においてインダクタ12の電流ILとスイッチング素子10の電流IQは定常状態である。キャパシタ28の電圧VC(28)は既に放電されて0Vであり、キャパシタ14の電圧VC(14)は時刻t3において高電位源VINの2倍の値まで充電された後、時刻t3〜t4の間にキャパシタ14の電流IC(14)が負荷Mを流れながら放電する。そして、時刻t4で高電位源VINの電圧と略等しい電圧にて定常状態となる。
図15Cに、時刻t3〜t4のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。負荷Mを流れる電流IOUTはスイッチング素子10を流れる電流IQ(=インダクタ12を流れる電流IL)とキャパシタ14を流れる電流IC(14)との合成となる。
図14のタイミングチャートの時刻t4〜t5におけるゼロカレントスイッチング回路は、スイッチング素子10がON状態であり、各キャパシタ28及び14の電圧が飽和状態にあるから、キャパシタの電流は0Aであり、スイッチング素子10の電流IQとインダクタ12の電流ILとは負荷Mの電流IOUTと等しくなって定常状態にある。
図15Dに、時刻t4〜t5のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。負荷Mを流れる電流IOUTは、スイッチング素子10を流れる電流IQ及びインダクタ12を流れる電流ILと等しくなる。
次に、図14のタイミングチャートの時刻t5〜t7におけるゼロカレントスイッチング回路の動作を説明する。
時刻t5以前に、スイッチング素子10のゲート電圧VGが「H」から「L」へ向けて下降を開始する。そして、時刻t5に、ゲート電圧VGがスイッチング素子10のMOSFETのターンオフ閾値に到達すると、スイッチング素子10を流れる電流IQが下降を開始する。しかし、キャパシタ28の電圧VC(28)が0Vであるため、スイッチング素子10のMOSFETのドレイン−ソース間電圧VQは、略0Vのままである。したがって、時刻t5直後にスイッチング素子10がターンオフしてスイッチング素子10の電流IQが0Aに到達するまでの間、ドレイン−ソース間電圧VQが0Vであるから、スイッチング素子10におけるスイッチング損失は0である。
続いて、インダクタ12を介して負荷Mの電流IOUTによって、キャパシタ28が充電され、時刻t6においてキャパシタ28の電圧VC(28)が高電位源VINよりも高くなると、ダイオード24→ダイオード26→ダイオード22→負荷M→インダクタ12の順に電流ILが流れながら、電流ILは徐々に減少していき時刻t7において0Aとなる。同時に、キャパシタ14の電圧VC(14)は時刻t5以前に高電位源VINと略等しいが、インダクタ12の電流ILが減少するのに伴って、負荷Mの電流IOUTがキャパシタ14を充電するように流れ始めるから、該キャパシタ14の電圧VC(14)は徐々に低下して時刻t7において0Vとなる。
負荷Mの他方の端子mbの電位VOUTは、キャパシタ14の電圧VC(14)の減少に伴って上昇し、時刻t7において高電位源VINの電位と略等しくなると同時に、第1還流ダイオード16に負荷Mの還流電流が流れるように作用する。
図15Eに、時刻t5〜t7のゼロカレントスイッチング回路を流れる電流を示す。スイッチング素子10を流れる電流IQが減少したとき、インダクタ12の電流ILがキャパシタ28を流れてキャパシタ28を充電する。キャパシタ28の電圧VC(28)がダイオード26とダイオード22を順方向にバイアスする電圧に達すると、電流ILはダイオード26とダイオード22と負荷Mを通って、再びインダクタ12へと還流しながら減少する。同時に、負荷Mの端子mbの電圧VOUTが上昇しながらキャパシタ14を充電する電流IC(14)が流れる。
やがて、電圧VOUTが高電位源VINの電圧と等しくなるまで上昇すると、インダクタILの電流が0Aとなり、キャパシタ28の電圧VC(28)が高電位源VINの電圧と略等しくなり、キャパシタ14の電圧VC(14)が0Vとなり、スイッチング素子10の電流IQは0Aで、負荷Mの電流は第1還流ダイオード16を通って循環して、図15Aに示した状態となる。
このように、時刻t5〜t7にかけて、スイッチング素子10を、スイッチング損失無しで、ON状態からOFF態へターンオフさせることができる。
このように、本実施形態のゼロカレントスイッチング回路によれば、LC共振特性を利用せず、簡単な回路構成で、かつスイッチング素子のターンオン及びターンオフ時に電流の上昇と電圧の上昇とを抑制するインダクタ及びキャパシタに蓄えられたエネルギーを負荷側へ回生させることができるから、スイッチング素子のスイッチング損失を低減することができると同時に、各素子に蓄えられたエネルギーを損失することなく負荷に消費させることで、高効率のゼロカレントスイッチング回路装置を提供することができる。
さらに、本発明のゼロカレントスイッチング回路は図2及び図14に示す如く、出力端子の電圧信号VOUTが0Vから上昇する時間、及び電源電圧から下降する時間をインダクタ及びキャパシタの値によって任意に設定可能であるから、負荷Mへの配線から放出される放射ノイズを低減する手法の一つとしての公知技術における矩形波信号の遷移時間増大に関して、容易に対応可能であるという優れた特徴を有する。
次に、第1の発明の第10実施形態を説明する。
図16は、第10実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図13に示した回路のうち、第1還流ダイオード16を第2スイッチング素子16aに置き換えたものである。そして、これ以外の構成は、図13に示したものと同じである。
第2スイッチング素子16aも、OFF状態で、第1還流ダイオード16と実質的に同様の機能を果たすため、第10実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第9実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第11実施形態を説明する。
図17は、第11実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。この実施形態のゼロカレントスイッチング回路は、図13に示した第1実施形態によるものに対して、スイッチング素子10等を、負荷Mのハイサイド駆動回路としたものである。すなわち、この実施形態では、第1実施形態とは逆に、第1の電位源が低電位源GNDであり、第2の電位源が高電位源VINである。
この実施形態のゼロカレントスイッチング回路は、第1実施形態のものと電流の向きが逆である他は、第1実施形態と同じ動作をする。したがって、この実施形態のゼロカレントスイッチング回路においても、LC共振特性を利用せず、かつ簡単な回路構成でスイッチング素子のターンオン及びターンオフ時のスイッチング損失を低減することができる。
次に、第1の発明の第12実施形態を説明する。
図18は、第12実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図17に示した回路のうち、第1還流ダイオード16を第2スイッチング素子16aに置き換えたものである。そして、これ以外の構成は、図15に示したものと同じである。
第2スイッチング素子16aも、OFF状態で、第1還流ダイオード16と実質的に同様の機能を果たすため、第12実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第11実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第13実施形態を説明する。
図19は、第13実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図13に示した回路のうち、キャパシタ28の接続先を低電位源GNDから、高電位源VINへ変更したものである。そして、これ以外の構成は、図13に示したものと同じである。
キャパシタの働きは、キャパシタに流れる電流を積分して電圧の変化に置き換えるものであるから、キャパシタ28の所定タイミングにおける定常状態の充電電圧が0Vであるか、VINであるかに関わらず、同じ作用をするため、第13実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第9実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第14実施形態を説明する。
図20は、第14実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図16に示した回路のうち、キャパシタ28の接続先を低電位源GNDから、高電位源VINへ変更したものである。そして、これ以外の構成は、図16に示したものと同じである。
キャパシタの働きは、キャパシタに流れる電流を積分して電圧の変化に置き換えるものであるから、キャパシタ28の所定タイミングにおける定常状態の充電電圧が0Vであるか、VINであるかに関わらず、同じ作用をするため、第13実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第10実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第15実施形態を説明する。
図21は、第15実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図17に示した回路のうち、キャパシタ28の接続先を高電位源VINから低電位源GNDへ変更したものである。そして、これ以外の構成は、図17に示したものと同じである。
キャパシタの働きは、キャパシタに流れる電流を積分して電圧の変化に置き換えるものであるから、キャパシタ28の所定タイミングにおける定常状態の充電電圧が0Vであるか、VINであるかに関わらず、同じ作用をするため、第13実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第11実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第1の発明の第16実施形態を説明する。
図22は、第16実施形態によるゼロカレントスイッチング回路の回路図である。このゼロカレントスイッチング回路は、図13に示した回路のうち、キャパシタ28の接続先を高電位源VINから低電位源GNDへ変更したものである。そして、これ以外の構成は、図18に示したものと同じである。
キャパシタの働きは、キャパシタに流れる電流を積分して電圧の変化に置き換えるものであるから、キャパシタ28の所定タイミングにおける定常状態の充電電圧が0Vであるか、VINであるかに関わらず、同じ作用をするため、第13実施形態のゼロカレントスイッチング回路の動作は、第12実施形態によるものと実質的に同じである。
次に、第2の発明の実施形態を説明する。図23に、第2の発明の実施形態によるフルブリッジ回路の回路図を示す。図23に示すフルブリッジ回路は、第1ローサイドスイッチング回路34及び第2ローサイドスイッチング回路38が、図13に示したゼロカレントスイッチング回路で構成され、第1ハイサイドスイッチング回路32及び第2ハイサイドスイッチング回路36が、図17に示したゼロカレントスイッチング回路で構成されている。
第1ハイサイドスイッチング回路32及び第2ローサイドスイッチング回路38のスイッチング素子10のFETのゲートには、PWM回路(図示せず)から同期したPWM制御信号VG1及びVG4がそれぞれ入力される。また、第2ハイサイドスイッチング回路36及び第1ローサイドスイッチング回路34のスイッチング素子10のFETのゲートには、PWM回路から、同期して反転したPWM制御信号VG2及びVG3がそれぞれ入力される。
このように、フルブリッジ回路を構成する各スイッチング回路32、34、36及び38が、それぞれスイッチング損失の無いスイッチング回路を含むゼロカレントスイッチング回路で構成されている。このため、フルブリッジ全体でのスイッチング損失が大きく低減される。
上述した各実施形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は種々の変更及び組み合わせを行うことができ、これに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態においては、本発明を、負荷への供給電力をPWM制御するための負荷駆動装置としてのゼロカレントスイッチング回路及びフルブリッジ回路として説明したが、本発明の用途はPWM制御用の負荷駆動装置に限定されない。
また、本発明で開示したゼロスイッチング回路に用いた各整流素子は、MOSFETに置き換えることで、ダイオードの順方向電圧降下による電力損失を低減できることは容易に想定されるべきである。
10 スイッチング素子
12 インダクタ
14 キャパシタ
16 第1還流ダイオード
16a 第2スイッチング素子
18 第2還流ダイオード
20 抵抗
22、24、26 ダイオード
28 第2キャパシタ
30 抵抗
31 キャパシタ
32 第1ハイサイドスイッチング回路
34 第1ローサイドスイッチング回路
36 第2ハイサイドスイッチング回路
38 第2ローサイドスイッチング回路

Claims (3)

  1. 負荷への供給電力を制御するためのゼロカレントスイッチング回路であって、
    第1電位源に一方の端子が接続された前記負荷の他方の端子と第2電位源との間に接続されたスイッチング素子と、
    前記第2電位源に一方の端子が接続された前記スイッチング素子の他方の端子と前記負荷の前記他方の端子との間に接続されたインダクタと、
    前記負荷、又は、前記スイッチング素子及び前記インダクタと並列接続されたキャパシタと、
    前記負荷と並列接続された第1還流回路と、
    前記インダクタと並列接続された第2還流回路と、
    を備えたことを特徴とするゼロカレントスイッチング回路。
  2. 前記第1電位源と前記キャパシタとの間に接続された、前記第2電位源側から前記第1電位源側へ選択的に電流を流す第1整流素子と、
    前記第1整流素子と前記キャパシタとの間の第1ノードと、前記スイッチング素子と前記インダクタとの間の第2ノードとの間に接続された、前記第2ノード側から前記第1ノード側へ選択的に電流を流す、互いに直列接続された第2及び第3整流素子と、
    前記第2整流素子と前記第3整流素子との間の第3ノードと、前記第1又は第2電位源との間に接続された第2キャパシタと、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のゼロカレントスイッチング回路。
  3. 4つのスイッチング回路を備えたフルブリッジ回路であって、
    前記4つのスイッチング回路を、請求項1又は2記載のゼロカレントスイッチング回路で構成した
    ことを特徴とするフルブリッジ回路。
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