JP6242353B2 - 出力電圧反転型dcdcコンバータ - Google Patents

出力電圧反転型dcdcコンバータ Download PDF

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Description

この発明は、太陽電池用のパワーコンディショナや無停電電源装置等に代表される、直流電圧を異なる値の直流電圧に変換する出力電圧反転型DCDCコンバータに関する。
近年の省エネルギ志向にともない、パワーコンディショナや無停電電源装置などの電力変換装置において、入力されたエネルギを無駄無く利用するために電力変換装置の高効率化が求められている。一方、入力される太陽電池等の直流電源も出力密度上昇による大電流化が進んでいる。そのため、同電力を得るために必要な入力電圧の低下が進み、DCDCコンバータの高昇圧率化、大電流化による損失上昇が問題点として浮上してきた。
このような状況の中、損失の大きいトランスを用いず、トランスレスコンバータとして高昇圧率を実現するために、下記の特許文献1のように出力電圧極性非反転型のDCDCコンバータと同反転型のDCDCコンバータを設け、その出力を直列化する電力変換装置が活用されている。
また、損失を抑制するために特許文献2のように、4つの半導体を直列に接続しその中間の2つの半導体素子に並列に中間コンデンサを付随する回路が知られている。
特開平3−169255号公報 特開昭61−92162号公報
ところで、上記の特許文献1に記載の従来技術として一部使用されている出力電圧反転型のDCDCコンバータは、入力電流がスイッチングごとに遮断される方式であり、非反転型のものと比べると、回路に流れる電流のピーク値は大きく、IGBTに代表される半導体の導通損失、スイッチング損失が大きく、またリアクトルも大型、高損失となるため電力変換効率が悪いという課題がある。
また、上記のような特許文献2に記載の従来技術のものは、回路一段で電圧比が1対1での動作のみであり、入出力電圧が異なる値となる昇降圧動作には対応していない。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、出力電圧反転型のDCDCコンバータにおいて、スイッチング素子のスイッチング損失を低減するとともに、リアクトルも小型化できて、リアクトルの銅損や鉄損を軽減することができ、高効率化が図れるようにすることを目的とする。
この発明に係る出力電圧反転型DCDCコンバータは、直流電源に並列に第1コンデンサが接続され、この第1コンデンサの高電位側と第2コンデンサの低電位側との間には各々自己消弧形の第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、および第4スイッチング素子が、そのドレイン端子をそれぞれ上記第1コンデンサの高電位側に向けて順次直列に接続され、上記第2コンデンサの高電位側は上記第1コンデンサの低電位側に接続され、上記第2スイッチング素子のドレイン端子と第3スイッチング素子のソース端子との間には中間コンデンサが並列に接続され、上記第2スイッチング素子と上記第3スイッチング素子との接続点と上記第1コンデンサの低電位側と第2コンデンサの高電位側の接続点との間にリアクトルが接続され、上記第1から第4の各々の上記スイッチング素子にはそれぞれ並列に還流ダイオードが接続される一方、第1から第4の各々のスイッチング素子をオン/オフするゲート信号を生成するとともに、上記中間コンデンサの両端電圧を上記第1コンデンサの両端電圧と上記第2コンデンサの両端電圧との平均値を目標値として制御する制御回路を備え、上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間、および上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間は互いに位相差を持つようにそれぞれ設定されている。そして、第1コンデンサから第2コンデンサの方向へ電力供給を行う時には、第1、第2スイッチング素子のみがスイッチング動作し、また、第2コンデンサから第1コンデンサ方向へ電力供給を行うときには、第3、第4スイッチング素子のみがスイッチング動作する。
また、この発明に係る出力電圧反転型DCDCコンバータは、直流電源に並列に第1コンデンサが接続され、この第1コンデンサの高電位側と第2コンデンサの低電位側との間には自己消弧形の第1スイッチング素子、自己消弧形の第2スイッチング素子、第1ダイオード、および第2ダイオードが、そのドレイン端子とカソード端子を上記第1コンデンサの高電位側に向けて順次直列に接続され、上記第2コンデンサの高電位側は上記第1コンデンサの低電位側に接続され、上記第2スイッチング素子のドレイン端子と上記第1ダイオードのアノード端子との間には中間コンデンサが並列に接続され、上記第2スイッチング素子と第1ダイオードとの接続点と上記第1コンデンサの低電位側と第2コンデンサの高電位側の接続点との間にリアクトルが接続され、上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子にはそれぞれ並列に還流ダイオードが接続される一方、上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子をオン/オフするゲート信号を生成するとともに、上記中間コンデンサの両端電圧を上記第1コンデンサの両端電圧と上記第2コンデンサの両端電圧との平均値を目標値として制御する制御回路を備え、上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間は互いに位相差を持つように設定されている。そして、上記第1コンデンサ側から上記第2コンデンサ側に向けて電力を伝送する。
また、この発明に係る出力電圧反転型DCDCコンバータは、直流電源に並列に第1コンデンサが接続され、この第1コンデンサの高電位側と第2コンデンサの低電位側との間には、第3ダイオード、第4ダイオード、自己消弧形の第3スイッチング素子、自己消弧形の第4スイッチング素子が、そのカソード端子とドレイン端子を上記第1コンデンサの高電位側に向けて順次直列に接続され、上記第2コンデンサの高電位側は上記第1コンデンサの低電位側に接続され、上記第4ダイオードのカソード端子と上記第3スイッチング素子のソース端子との間には中間コンデンサが並列に接続され、上記第4ダイオードと上記第3スイッチング素子との接続点と上記第1コンデンサの低電位側と第2コンデンサの高電位側の接続点との間にリアクトルが接続され、上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子にはそれぞれ並列に還流ダイオードが接続される一方、上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子をオン/オフするゲート信号を生成するとともに、上記中間コンデンサの両端電圧を上記第1コンデンサの両端電圧と上記第2コンデンサの両端電圧との平均値を目標値として制御する制御回路を備え、上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間は互いに位相差を持つように設定されている。そして、上記第2コンデンサ側から上記第1コンデンサ側に向けて電力を伝送する。
この発明に係る出力電圧反転型DCDCコンバータは、スイッチング素子を駆動するゲート信号の生成用の搬送波は互いに位相差を持つように設定されているので、リアクトルに発生するリプル電流は搬送波の周波数よりも大きくなる。よって、従来のスイッチング周波数が例えば10KHzとした場合に、この発明ではスイッチング周波数を半減して5KHzとしても、昇降圧比に影響を及ぼすことなく、従来と同程度の周波数(この例では10KHz)のリプル電流がリアクトルに流れることになる。このためリアクトルで発生する騒音を従来と同程度にすることができる。
また、DCDCコンバータで大きな損失率を占めるスイッチング素子のスイッチング損失について、素子数は従来よりも増加するものの、スイッチング電圧は半減されている。しかも、前述の通り、スイッチング周波数を従来よりも低く設定することが可能なため、スイッチング損失は大きく低減される。また、各スイッチング素子に加わる電圧はそれぞれ均一に従来の半分程度に抑えられるため、従来品よりも低い耐圧のスイッチング素子を選択することができる。通常、耐圧の低いスイッチング素子は同系統の高耐圧素子に比べてスイッチングおよび導通特性が優れているものが多いので、高効率化につながる。
さらに、中間コンデンサが充放電してエネルギを負担することから、リアクトルに発生する電圧も軽減され、リアクトルのインダクタンスを小さくしても従来と同等のリプル電流に抑えることが可能となる。その結果、リアクトルも小型化でき、またリアクトルの銅損や鉄損を軽減できて高効率化を実現することができる。
この発明の実施の形態1、2における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図である。 従来の出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図である。 この発明の実施の形態1において、電流モードAでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態1において、電流モードBでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態1において、電流モードCでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態1において、電流モードDでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態1において、搬送波の位相を180度ずらした場合の第1、第2スイッチング素子に加わるゲート信号とリアクトルに流れるリプル電流の関係を示す波形図である。 図7の比較例として、搬送波の位相が同位相である場合の第1、第2スイッチング素子に加わるゲート信号とリアクトルに流れるリプル電流の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態2において、電流モードEでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態2において、電流モードFでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態2において、電流モードGでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態2において、電流モードHでのスイッチング素子のスイッチ状態と電流経路を示す説明図である。 この発明の実施の形態2において、搬送波の位相を180度ずらした場合の第3、第4スイッチング素子に加わるゲート信号とリアクトルに流れるリプル電流の関係を示す波形図である。 図13の比較例として、搬送波の位相が同位相である場合の第3、第4各スイッチング素子に加わるゲート信号とリアクトルに流れるリプル電流の関係を示す波形図である。 この発明の実施の形態3における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図である。 この発明の実施の形態3において、初期充電の電流経路を示した説明図である。 この発明の実施の形態4における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図である。 この発明の実施の形態5における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図である。
この実施の形態1における出力電圧反転型DCDCコンバータは、直流電源1に並列に第1コンデンサ2が接続されている。第1コンデンサ2の高電位側と第2コンデンサ9の低電位側との間には、第1スイッチング素子3、第2スイッチング素子4、第3スイッチング素子5、および第4スイッチング素子6が、そのドレイン端子を第1コンデンサ2の高電位側に向けて順次直列に接続されている。また、第2コンデンサ9の高電位側は第1コンデンサ2の低電位側に接続されている。
上記の第1〜第4の各スイッチング素子3〜6としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effective Transistor)などに代表される自己消弧形の半導体スイッチング素子が用いられる。そして、各スイッチング素子3〜6には、それぞれ並列に還流ダイオードが接続されている。なお、各スイッチング素子3〜6がMOSFETの場合は、還流ダイオードを接続しなくても寄生ダイオードを利用してもよい。
また、この実施の形態1の出力電圧反転型DCDCコンバータは、第2スイッチング素子4のドレイン端子と第3スイッチング素子5のソース端子との間に中間コンデンサ8が並列に接続されている。また、第2スイッチング素子4と第3スイッチング素子5の接続点と、第1コンデンサ2の低電位側と第2コンデンサ9の高電位側の接続点との間にリアクトル7が接続されている。
さらに、この実施の形態1では、制御回路23を備えている。この制御回路23は、第1コンデンサ2の両端電圧V、第2コンデンサ9の両端電圧V、および中間コンデンサ8の両端電圧Vを計測しており、これらの計測値に基づいて第1〜第4の各スイッチング素子3〜6をオン/オフするゲート信号を生成する。
特に、この実施の形態1では、直流電源1および第1コンデンサ2を入力とし、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4をスイッチングすることにより第2コンデンサ9へ電力を供給する。
この場合、制御回路23は、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6を常にオフした状態で、第2コンデンサ9の両端電圧Vおよび中間コンデンサ8の両端電圧Vが目標値になるように、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4をPWM制御(パルス幅変調制御)する。その際、制御回路23は、中間コンデンサ8の目標となる両端電圧Vを、第1コンデンサ2の両端電圧Vと第2コンデンサ9の両端電圧Vとの平均値が目標値となるように制御する。
そのため、両端電圧Vから両端電圧Vに昇圧動作する場合には、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4に与えられるゲート信号の通流率は50%よりも大きく設定されて、両端電圧Vは両端電圧Vより小さく、両端電圧Vより大きい値に制御される。一方、両端電圧Vから両端電圧Vに降圧動作する場合には、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4に与えられるゲート信号の通流率は50%よりも小さく設定されて、両端電圧Vは両端電圧Vより大きく、両端電圧Vより小さい値に制御される。
このとき、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4のスイッチング状態により図3から図6に示す各電流経路が発生する。なお、この場合、上述のように第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6は常にオフ状態である。
図3は、第1スイッチング素子3がオンし、第2スイッチング素子4がオフしている場合の電流モードAでの電流経路を示している。このとき、入力から第1スイッチング素子3、中間コンデンサ8、第3スイッチング素子5の並列ダイオードおよびリアクトル7を通り、入力に戻る経路で電流が流れる。なお、入力である直流電源1と第1コンデンサ2は流れる電流の周波数成分により分流して出力する。その際、中間コンデンサ8にエネルギが蓄えられる。また、リアクトル7は、両端電圧Vが両端電圧Vよりも大きいときに(すなわち昇圧時に)エネルギを放出し、両端電圧Vが両端電圧Vよりも小さいときに(すなわち降圧時に)エネルギを蓄える。
図4は、第1スイッチング素子3がオンし、第2スイッチング素子4もオンしている場合の電流モードBでの電流経路を示している。このとき、入力から第1スイッチング素子3、第2スイッチング素子4およびリアクトル7を通り、入力に戻る経路で電流が流れる。その際、リアクトル7にエネルギが蓄えられる。
図5は、第1スイッチング素子3がオフし、第2スイッチング素子4がオンしている場合の電流モードCでの電流経路を示している。このとき、中間コンデンサ8から第2スイッチング素子4、リアクトル7、第2コンデンサ9および第4スイッチング素子6の並列ダイオードを通り、中間コンデンサ8に戻る経路で電流が流れる。その際、中間コンデンサ8はエネルギを放出する。また、リアクトル7は、両端電圧Vが両端電圧Vより小さいときに(すなわち昇圧時に)エネルギを放出し、両端電圧Vが両端電圧Vより大きいときに(すなわち降圧時に)エネルギを蓄える。
図6は、第1スイッチング素子3がオフし、第2スイッチング素子4もオフしている場合の電流モードDでの電流経路を示している。このとき、リアクトル7から第2コンデンサ9、第4スイッチング素子6の並列ダイオード、および第3スイッチング素子5の並列ダイオードを通り、リアクトル7に戻る経路で電流が流れる。その際、リアクトル7はエネルギを放出する。
中間コンデンサ8の電圧値を制御するために、制御回路23は、スイッチング期間中において、中間コンデンサ8からエネルギを放出する電流モードCと、中間コンデンサ8にエネルギを蓄える電流モードAの比率を調整する。すなわち、両端電圧Vを上げる場合は、第1スイッチング素子3の通流率を増加し、第2スイッチング素子4の通流率を減少させる。一方、両端電圧Vを下げる場合は、第1スイッチング素子3の通流率を減少し、第2スイッチング素子4の通流率を増加させる。
図2は、従来の出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図であり、図1に示した構成と対応する部分には同一の符号を付す。
この従来技術では、直列接続された2つのスイッチング素子10及び11の接続点と、第1コンデンサ2の低電位側と第2コンデンサ9の高電位側の接続点との間にリアクトル12が接続されている。この比較例においても、入力のエネルギをリアクトル12に蓄積して出力する構成は同じであり、基本的なスイッチング素子10及び11の通流率は同じである。これらの通流率に応じてパルス幅を決定したゲート信号により各スイッチング素子10及び11がオン/オフ制御される。
すなわち、直流電源1および第1コンデンサ2を入力として第2コンデンサ9へ電力を供給する場合において、第1コンデンサ2の両端電圧Vから第2コンデンサ9の両端電圧Vに昇圧動作する場合には、他方のスイッチング素子11をオフ状態に保ったまま、一方のスイッチング素子10がオン/オフ制御される。また、第1コンデンサ2の両端電圧Vから第2コンデンサ9の両端電圧Vに降圧動作する場合には、一方のスイッチング素子10をオフ状態に保ったまま、他方のスイッチング素子11がオン/オフ制御される。
この実施の形態1では、直流電源1および第1コンデンサ2を入力とし、第2コンデンサ9へ電力を供給するので、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4をスイッチング動作させるが、この場合、第1スイッチング素子3と第2スイッチング素子4に対する各ゲート信号Q1、Q2の生成用の搬送波は互いに位相差を持つように、特にここでは180度の位相差をもつように設定されている。
図7は、この実施の形態1において昇圧比を1対1.6とし、第1、第2スイッチング素子3、4に加えるゲート信号Q1、Q2の搬送波の位相を互いに180度ずらした場合にリアクトル7に生じるリプル電流Irとゲート信号Q1、Q2との関係を示す波形図である。図8は、図7の比較のために、昇圧比を1対1.6とし、第1、第2スイッチング素子3、4に加えるゲート信号Q1、Q2の搬送波の位相が同位相である場合にリアクトル7に生じるリプル電流Irとゲート信号Q1、Q2との関係を示す波形図である。
図7から分かるように、リプル電流Irが上昇する期間は、第1、第2スイッチング素子3、4が共にオンする期間が重なった場合(図4に示した電流モードBの場合)であり、1スイッチング周期中にリプル電流Irのピークが2つ発生する。図8の場合には、リプル電流Irが上昇するのは第1、第2スイッチング素子3、4が共にオンする期間が重なった場合であり、1スイッチング周期中にリプル電流Irのピークは1つのみ発生する。
したがって、図7の場合には、図8の場合と比較してリプル電流Irの周波数が2倍となる。また、リプル電流Irの変化幅は、図8の場合と比較して小さくなる。そのため、従来のスイッチング周波数が例えば10KHzとした場合に、この実施の形態1ではスイッチング周波数を半減して5KHzとしても、昇降圧比に影響を及ぼすことなく、従来と同程度の周波数(この例では10KHz)のリプル電流Irがリアクトルに流れることになる。このため、リアクトル7で発生する騒音を従来と同程度にすることができる。また、リプル電流Irが上昇する時間が短時間化される結果、リプル電流Irの変化幅が小さくなり、従来に比べてリアクトル7のインダクタンスを小さくすることができ、小型化と損失改善を図ることができる。以下、具体的にこの実施の形態1による効果について説明する。
第1、第2スイッチング素子3、4がスイッチング動作を行っている場合に、全てのスイッチング素子3〜6が全てオフ状態になった場合(図6の電流モードDの場合)に各スイッチング素子3〜6に印加される電圧は、回路損失による電圧ドロップを考慮しない場合、下記の通りである。
第1スイッチング素子3に印加される電圧=V+V−V (1)
第2スイッチング素子4に印加される電圧=V (2)
第3スイッチング素子5に印加される電圧=V (3)
第4スイッチング素子6に印加される電圧=V+V−V (4)
よって、従来であれば、第1や第4のスイッチング素子3、6には第2コンデンサの両端電圧Vと第1コンデンサの両端電圧Vの合計値の電圧が印加されていたが、この実施の形態1では、中間コンデンサの両端電圧Vを第2コンデンサの両端電圧Vと第1コンデンサの両端電圧Vの平均値、すなわち、V=(V+V)/2となるように制御することで、式(1)、式(4)から分かるように、第1や第4のスイッチング素子3、6には第2コンデンサの両端電圧Vと第1コンデンサの両端電圧Vの合計値の半分の値が印加される。つまり、従来に比べてスイッチング素子に印加される電圧の最大値を半減することができる。
このように、従来に比べてスイッチング素子に印加される電圧の最大値を半減できることから、従来よりも低い耐圧のスイッチング素子を使用できること、また、図2の構成に比べて、スイッチング素子数は2倍になるが、スイッチング周波数は半分にできることから、スイッチング損失を大きく削減することができる。
次に、リプル電流Irが上昇するのは、第1、第2スイッチング素子3、4が共にオンする期間が重なった場合(図4に示した電流モードBの場合)のみであるため、従来と比べて電流変化率は変わらないが、リプル電流Irが上昇する時間が短時間化される。しかも、リプル電流Irが下降する期間(図3に示した電流モードAや図5に示した電流モードC)では、中間コンデンサ8が充放電してエネルギを負担することから、リアクトル7に発生する電圧は中間コンデンサ8の両端電圧V分小さくなる。その結果、リプル電流Irの変化幅が小さくなる。
いま、リアクトル7のインダクタンス値をLとしたとき、電流モードAおよび電流モードCの時間に対するリプル電流Irの変化率はそれぞれ下式の通りである。
電流モードA:リプル電流変化率=(V−V)/L (5)
電流モードC:リプル電流変化率=(V−V)/L (6)
前述の通り、中間コンデンサの両端電圧Vを第1コンデンサの両端電圧Vと第2コンデンサの両端電圧Vの平均値とすれば、式(5)、式(6)から分かるように、リプル電流Irの電流変化率は電流モードA、Cで同じ変化率となるため、リアクトル電流は安定化され、スイッチング周波数の電流成分が軽減され、騒音を抑制できる。
また、適用する昇圧比の範囲により、第1スイッチング素子3と第2スイッチング素子4のオン状態の重なり期間が異なるものの、上述の通り、リアクトル7に生じるリプル電流の変化幅が小さくなるので、従来に比べてリアクトル7のインダクタンスを小さくすることができ、小型化と損失改善を図ることができる。
なお、この実施の形態1では第3、第4スイッチング素子5、6は常にオフ状態としていたが、MOSFETのようにオン時に双方向に電流を流すことができる素子であれば、それぞれ並列接続された還流ダイオードに電流が流れるモードにおいてスイッチング素子5、6自体をオンさせる同期整流を実施することが可能である。
実施の形態2.
この実施の形態2における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路構成自体は、図1に示した場合と同じである。
ただし、上記の実施の形態1では、直流電源1および第1コンデンサ2を入力とし、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4をスイッチングすることで第2コンデンサ9へ電力を供給していたが、この実施の形態2では、第2コンデンサ9を入力とし、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6をスイッチングすることで直流電源1および第1コンデンサ2へ電力を供給する。
この場合、制御回路23は、第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4を常にオフした状態で、第1コンデンサ2の両端電圧Vおよび中間コンデンサ8の両端電圧Vが目標値になるように、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6をPWM制御(パルス幅変調制御)する。その際、制御回路23は、中間コンデンサ8の目標となる両端電圧Vを、第1コンデンサ2の両端電圧Vと第2コンデンサ9の両端電圧Vとの平均値が目標値となるように制御する。
そのため、第2コンデンサの両端電圧Vから第1コンデンサの両端電圧Vに降圧動作する場合には、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6に与えられるゲート信号の通流率は50%よりも小さく設定されて、中間コンデンサの両端電圧Vは第2コンデンサの両端電圧Vより小さく、第1コンデンサの両端電圧Vより大きい値に制御される。一方、第2コンデンサの両端電圧Vから第1コンデンサの両端電圧Vに昇圧動作する場合には、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6に与えられるゲート信号の通流率は50%よりも大きく設定されて、中間コンデンサの両端電圧Vは第2コンデンサの両端電圧Vより大きく、第1コンデンサの両端電圧Vより小さい値に制御される。
このとき、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6のスイッチング状態により図9から図12に示す各電流経路が発生する。なお、この場合、上述のように第1スイッチング素子3および第2スイッチング素子4は常にオフ状態である。
図9は、第3スイッチング素子5がオンし、第4スイッチング素子6はオフしている場合の電流モードEでの電流経路を示している。このとき、中間コンデンサ8から第1スイッチング素子3の並列ダイオード、直流電源1および第1コンデンサ2、リアクトル7、第3スイッチング素子5を通り、中間コンデンサ8に戻る経路で電流が流れる。直流電源1と第1コンデンサ2は流れる電流は周波数成分により分流する。その際、中間コンデンサ8からエネルギが放出され、またリアクトル7は、中間コンデンサの両端電圧Vが第1コンデンサの両端電圧Vよりも大きいときに(すなわち降圧時に)エネルギを蓄え、中間コンデンサの両端電圧Vが第1コンデンサの両端電圧Vよりも小さいときに(すなわち昇圧時に)エネルギを放出する。
図10は、第3スイッチング素子5がオフし、第4スイッチング素子6もオフしている場合の電流モードFでの電流経路を示している。このとき、リアクトル7から第2スイッチング素子4の並列ダイオード、第1スイッチング素子3の並列ダイオード、直流電源1および第1コンデンサ2を通り、リアクトル7へ戻る経路で電流が流れる。その際、リアクトル7からエネルギが放出される。
図11は、第3スイッチング素子5がオフし、第4スイッチング素子6がオンしている場合の電流モードGでの電流経路を示している。このとき、第2コンデンサ9から、リアクトル7、第2スイッチング素子4の並列ダイオード、中間コンデンサ8および第4スイッチング素子6を通り、第2コンデンサ9に戻る経路で電流が流れる。その際、中間コンデンサ8にエネルギが蓄えられる。また、リアクトル7は、中間コンデンサの両端電圧Vが第2コンデンサの両端電圧Vより小さいときに(すなわち降圧時に)エネルギを蓄え、中間コンデンサの両端電圧Vが第2コンデンサの両端電圧Vより大きいときに(すなわち昇圧時に)エネルギを放出する。
図12は、第3スイッチング素子5がオンし、第4スイッチング素子6もオンしている場合の電流モードHでの電流経路を示している。このとき、第2コンデンサ9からリアクトル7、第3スイッチング素子5、第4スイッチング素子6を通り、第2コンデンサ9に戻る経路で電流が流れる。その際、リアクトル7はエネルギを蓄えている。
中間コンデンサ8の電圧値を制御するために、制御回路23は、スイッチング期間中において、中間コンデンサ8からエネルギを放出する上記の電流モードEと、エネルギを蓄える上記の電流モードGの比率を調整する。すなわち、中間コンデンサの両端電圧Vを上げる場合は、第4スイッチング素子6の通流率を増加し、第3スイッチング素子5の通流率を減少させる。一方、中間コンデンサの両端電圧Vを下げる場合は、第4スイッチング素子6の通流率を減少し、第3スイッチング素子5の通流率を増加させる。
この実施の形態2では、第2コンデンサ9を入力とし、直流電源1および第1コンデンサ2へ電力を供給するので、第3スイッチング素子5および第4スイッチング素子6をスイッチング動作させるが、この場合、第3スイッチング素子5と第4スイッチング素子6に対する各ゲート信号の生成用の搬送波は互いに位相差を持つように、特にここでは180度の位相差をもつように設定されている。
図13は、この実施の形態2において降圧比を1対4とし、第3、第4スイッチング素子5、6に加えるゲート信号Q3、Q4の搬送波の位相を互いに180度ずらした場合にリアクトル7に生じるリプル電流Irとゲート信号Q3、Q4との関係を示す波形図である。また、図14は、図13との比較のために、降圧比を1対4とし、第3、第4スイッチング素子5、6に加えるゲート信号Q3、Q4の搬送波の位相が同位相である場合にリアクトル7に生じるリプル電流Irとゲート信号Q3、Q4との関係を示す波形図である。
図13から分かるように、リプル電流Irが上昇する期間は、第1、第2スイッチング素子3、4がそれぞれオンする期間(図9に示した電流モードEと図11に示す電流モードGの場合)であり、1スイッチング周期中にリプル電流Irのピークが2つ発生する。また、図14の場合には、リプル電流Irが上昇するのは第3、第4スイッチング素子5、6が共にオンする期間が重なった場合であり、1スイッチング周期中にリプル電流Irのピークは1つのみ発生する。
したがって、図13の場合には、図14の場合と比較してリプル電流Irの周波数が2倍となる。また、リプル電流Irの変化幅は、図14の場合と比較して小さくなる。そのため、従来のスイッチング周波数が例えば10KHzとした場合に、この実施の形態1ではスイッチング周波数を半減して5KHzとしても、昇降圧比に影響を及ぼすことなく、従来と同程度の周波数(この例では10KHz)のリプル電流Irがリアクトルに流れることになる。このため、リアクトル7で発生する騒音を従来と同程度にすることができる。また、リアクトル7で発生する電圧は、中間コンデンサ8の電圧であるV分小さくなるので、リプル電流Irの電流変化率が小さくなる結果、リプル電流Irの変化幅が小さくなり、従来に比べてリアクトル7のインダクタンスを小さくすることができ、小型化と損失改善を図ることができる。以下、具体的にこの実施の形態2による効果について説明する。
第3、第4スイッチング素子5、6がスイッチング動作を行っている場合に、全てのスイッチング素子3〜6が全てオフ状態になった場合(図10の電流モードFの場合)に各スイッチング素子3〜6に印加される電圧は、回路損失による電圧ドロップを考慮しない場合、前述の式(1)〜式(4)に示した通りとなる。
よって、この実施の形態2の場合も、実施の形態1と同様、中間コンデンサの両端電圧Vを第2コンデンサの両端電圧Vと第1コンデンサの両端電圧Vの平均値、すなわち、V=(V+V)/2となるように制御することで、第1や第4のスイッチング素子3、6には第2コンデンサの両端電圧Vと第1コンデンサの両端電圧Vの合計値の半分の値が印加される。つまり、従来に比べてスイッチング素子に印加される電圧の最大値を半減することができる。
このように、従来に比べてスイッチング素子に印加される電圧の最大値を半減できることから、従来よりも低い耐圧のスイッチング素子を使用できること、また、図2の構成に比べて、スイッチング素子数は2倍になるが、スイッチング周波数は半分にできることから、スイッチング損失を大きく削減することができる。
次に、リプル電流Irが上昇するのは、第3スイッチング素子5と第4スイッチング素子6がそれぞれオンする期間(図9に示した電流モードEと図11に示す電流モードGの場合)であるが、リアクトル7で発生する電圧は、中間コンデンサ8の電圧であるV分小さくなるので、リプル電流Irの電流変化率が小さくなる。しかも、リプル電流Irが降下する期間では第1のリアクトル7で発生する電圧は同じであるが、下降期間は第3スイッチング素子5と第4スイッチング素子6が共にオフとなる期間のみとなり、下降期間が短い。その結果、リプル電流Irの変化幅が小さくなる。
適用する降圧比の範囲により、第3スイッチング素子5と第4スイッチング素子6のオフ状態の重なり期間が異なるものの、上述の通り、リアクトル7に生じるリプル電流の変化幅が小さくなるので、従来に比べてリアクトル7のインダクタンスを小さくすることができ、小型化と損失改善を図ることができる。
なお、この実施の形態2では第1、第2スイッチング素子3、4は常にオフ状態としていたが、MOSFETのようにオン時に双方向に電流を流すことができる素子であれば、それぞれの並列接続された還流ダイオードに電流が流れるモードにおいてスイッチング素子3、4自体をオンさせる同期整流を実施することが可能である。
実施の形態3.
図15は、この発明の実施の形態3における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図であり、図1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3の出力電圧反転型DCDCコンバータの特徴は、図1に示した回路構成に対して、昇圧時において中間コンデンサ8に所要の電圧を充電保持するための初期充電回路が設けられていることである。
すなわち、この初期充電回路は、中間コンデンサ8の低電位側と第2コンデンサ9の低電位側との間に、放電防止用ダイオード15、電流制限用の第1抵抗器16、および第1ツェナーダイオード17が順次直列に接続されて構成されている。この場合、放電防止用ダイオード15は、そのアノード端子が中間コンデンサ8の低電位側に向けて、カソード端子が第2コンデンサ9の低電位側に向けてそれぞれ接続されている。また、第1ツェナーダイオード17は、そのアノード端子が第2コンデンサ9の低電位側に向けて、カソード端子が中間コンデンサ8の低電位側に向けてそれぞれ接続されている。
この実施の形態3の構成によれば、図16に示すように、第1〜第4の各スイッチング素子3〜6が全てオフ状態にある場合、第2コンデンサ9の電圧Vの上昇に応じて中間コンデンサ8の電圧Vも自動で上昇するように電流が流れる。
その際、中間コンデンサ8に充電される電圧値Vは、第2コンデンサ9の電圧値Vから、第1ツェナーダイオード17のツェナー電圧Vと、放電防止用ダイオード15及び第1抵抗器16の電圧低下分が差し引かれた電圧となる。したがって、中間コンデンサ8が制御目標となる電圧値Vになるように、ツェナー電圧Vに設定された第1ツェナーダイオード17を選定する。
なお、放電防止用ダイオード15は、中間コンデンサ8が放電するのを防ぐために取り付けた保護目的であり、中間コンデンサ8が短時間で放電する恐れのない場合には、省略することが可能である。
仮に中間コンデンサ8に充電される電圧Vが0であるとした場合、スイッチング動作において、各スイッチング素子3〜6が全てオフ状態にあるときのスイッチング素子に印加される電圧の最大値は、前述の式(1)、式(4)から分かるように、従来の値である第1コンデンサの両端電圧Vと第2コンデンサの両端電圧Vの合計値となり低耐圧なスイッチング素子を利用できなくなる。
これに対して、この実施の形態3では、中間コンデンサ8に常に制御目標となる電圧値V(具体的には第1コンデンサの両端電圧Vと第2コンデンサの両端電圧Vの平均値)を持たせることができるので、いかなる状況でもスイッチング素子に加わる電圧を低下させることが可能となり、低耐圧素子を選択することが可能となる。
なお、図15に示した初期充電回路の構成は、実施の形態1、2の場合の昇圧時において中間コンデンサ8に所要の電圧を充電保持する場合に有効であるが、実施の形態1、2の場合の降圧時において中間コンデンサ8に所要の電圧を充電保持したい場合には、次の構成を採用することが可能である。
すなわち、降圧時に中間コンデンサ8に所要の電圧を充電保持したい場合には、図15において破線部で示すように、中間コンデンサ8の高電位側と第1コンデンサ2の高電位側との間に、第2ツェナーダイオード27、電流制限用の第2抵抗器26、および放電防止用ダイオード25を順次直列に接続する。
この場合、第2ツェナーダイオード27は、そのアノード端子が中間コンデンサ8の高電位側に向けて、カソード端子が第1コンデンサ2の高電位側に向けてそれぞれ接続されている。また、放電防止用ダイオード25は、そのアノード端子が第1コンデンサ2の高電位側に向けて、カソード端子が中間コンデンサ8の高電位側に向けてそれぞれ接続されている。
図15の破線部の構成により、実施の形態1、2の場合の降圧時においては、第1コンデンサ2の電圧Vから中間コンデンサ8へ充電することにより、中間コンデンサ8に制御目標となる所要の電圧Vを充電保持することができる。
なお、第1、第2ツェナーダイオード17、27と放電防止用ダイオード15、25の接続方向が上述の通りであれば、第1、第2ツェナーダイオード17、27、放電防止用ダイオード15、25、および電流制限用の第1、第2抵抗器16、26、を直列接続する順番を変更しても良く、その場合の効果に影響はない。
実施の形態4.
図17は、この実施の形態4における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図であり、図1に示した回路と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4における出力電圧反転型DCDCコンバータは、図1に示した回路構成に対して、第3及び第4スイッチング素子5、6に代えて、第1及び第2ダイオード18、19が接続されている。その場合、第1及び第2ダイオード18、19は、アノード側が第2コンデンサ9の低電位側に向けて、カソード側が第1コンデンサ2の高電位側に向けてそれぞれ接続されている。
その他の構成は、図1に示した構成と同様である。また、動作については実施の形態1の場合と同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
図1に示した構成のものでは、前述の実施の形態1、2で説明したように、第1コンデンサ2から第2コンデンサ9の方向へ、第2コンデンサ9から第1コンデンサ2の方向へと、それぞれ双方向に電力を供給することができるが、この実施の形態4の構成では、第1コンデンサ2から第2コンデンサ9の方向へのみ電力を供給する。
このように、この実施の形態4では、電力供給の方向が限定されるものの、高価な半導体であるスイッチング素子5、6を安価なダイオード18、19に置換することができるため、コスト削減を図ることができる。
実施の形態5.
図18は、この実施の形態5における出力電圧反転型DCDCコンバータの回路図であり、図1に示した回路と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5における出力電圧反転型DCDCコンバータは、図1に示した回路構成に対して、第1及び第2スイッチング素子3、4に代えて、第3及び第4ダイオード20、21が接続されている。その場合、第3及び第4ダイオード20、21は、アノード側が第2コンデンサ9の低電位側に向けて、カソード側が第1コンデンサ2の高電位側に向けてそれぞれ接続されている。
その他の構成は、図1に示した構成と同様である。また、動作については実施の形態2の場合と同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
図1に示した構成のものでは、前述の実施の形態1、2で説明したように、第1コンデンサ2から第2コンデンサ9の方向へ、第2コンデンサ9から第1コンデンサ2の方向へと、それぞれ双方向に電力を供給することができるが、この実施の形態5の構成では、第2コンデンサ9から第1コンデンサ2の方向へのみ電力を供給する。
このように、この実施の形態5では、電力供給の方向が限定されるものの、高価な半導体であるスイッチング素子3、4を安価なダイオード20、21に置換することができるため、コスト削減を図ることができる。
なお、本発明は、その発明範囲内において、上記各実施の形態を自由に組み合わせたり、上記各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 直流電源、2 第1コンデンサ、3 第1スイッチング素子、
4 第2スイッチング素子、5 第3スイッチング素子、6 第4スイッチング素子、
7 リアクトル、8 中間コンデンサ、9 第2コンデンサ、
15 放電防止用ダイオード、16 第1抵抗器、17 第1ツェナーダイオード、
18 第1ダイオード、19 第2ダイオード、20 第3ダイオード、
21 第4ダイオード、23 制御回路、25 放電防止用ダイオード、
26 第2抵抗器、27 第2ツェナーダイオード。

Claims (6)

  1. 直流電源に並列に第1コンデンサが接続され、この第1コンデンサの高電位側と第2コンデンサの低電位側との間には各々自己消弧形の第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、および第4スイッチング素子が、そのドレイン端子をそれぞれ上記第1コンデンサの高電位側に向けて順次直列に接続され、上記第2コンデンサの高電位側は上記第1コンデンサの低電位側に接続され、上記第2スイッチング素子のドレイン端子と第3スイッチング素子のソース端子との間には中間コンデンサが並列に接続され、上記第2スイッチング素子と上記第3スイッチング素子との接続点と上記第1コンデンサの低電位側と第2コンデンサの高電位側の接続点との間にリアクトルが接続され、上記第1から第4の各々の上記スイッチング素子にはそれぞれ並列に還流ダイオードが接続される一方、
    第1から第4の各々のスイッチング素子をオン/オフするゲート信号を生成するとともに、上記中間コンデンサの両端電圧を上記第1コンデンサの両端電圧と上記第2コンデンサの両端電圧との平均値を目標値として制御する制御回路を備え、
    上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間、および上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間は互いに位相差を持つようにそれぞれ設定されており、
    上記第1コンデンサ側と上記第2コンデンサ側の双方向で電力を伝送することを特徴とする出力電圧反転型DCDCコンバータ。
  2. 直流電源に並列に第1コンデンサが接続され、この第1コンデンサの高電位側と第2コンデンサの低電位側との間には自己消弧形の第1スイッチング素子、自己消弧形の第2スイッチング素子、第1ダイオード、および第2ダイオードが、そのドレイン端子とカソード端子を上記第1コンデンサの高電位側に向けて順次直列に接続され、上記第2コンデンサの高電位側は上記第1コンデンサの低電位側に接続され、上記第2スイッチング素子のドレイン端子と上記第1ダイオードのアノード端子との間には中間コンデンサが並列に接続され、上記第2スイッチング素子と第1ダイオードとの接続点と上記第1コンデンサの低電位側と第2コンデンサの高電位側の接続点との間にリアクトルが接続され、上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子にはそれぞれ並列に還流ダイオードが接続される一方、
    上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子をオン/オフするゲート信号を生成するとともに、上記中間コンデンサの両端電圧を上記第1コンデンサの両端電圧と上記第2コンデンサの両端電圧との平均値を目標値として制御する制御回路を備え、
    上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間は互いに位相差を持つように設定されており、
    上記第1コンデンサ側から上記第2コンデンサ側に向けて電力を伝送することを特徴とする出力電圧反転型DCDCコンバータ。
  3. 直流電源に並列に第1コンデンサが接続され、この第1コンデンサの高電位側と第2コンデンサの低電位側との間には、第3ダイオード、第4ダイオード、自己消弧形の第3スイッチング素子、自己消弧形の第4スイッチング素子が、そのカソード端子とドレイン端子を上記第1コンデンサの高電位側に向けて順次直列に接続され、上記第2コンデンサの高電位側は上記第1コンデンサの低電位側に接続され、上記第4ダイオードのカソード端子と上記第3スイッチング素子のソース端子との間には中間コンデンサが並列に接続され、上記第4ダイオードと上記第3スイッチング素子との接続点と上記第1コンデンサの低電位側と第2コンデンサの高電位側の接続点との間にリアクトルが接続され、上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子にはそれぞれ並列に還流ダイオードが接続される一方、
    上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子をオン/オフするゲート信号を生成するとともに、上記中間コンデンサの両端電圧を上記第1コンデンサの両端電圧と上記第2コンデンサの両端電圧との平均値を目標値として制御する制御回路を備え、
    上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子に対する上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間は互いに位相差を持つように設定されており、
    上記第2コンデンサ側から上記第1コンデンサ側に向けて電力を伝送することを特徴とする出力電圧反転型DCDCコンバータ。
  4. 上記中間コンデンサの低電位側と上記第2コンデンサの低電位側との間に第1抵抗器と第1ツェナーダイオードが直列に接続され、上記第1ツェナーダイオードは、そのアノード端子が上記第2コンデンサの低電位側に向けて、カソード端子が上記中間コンデンサの低電位側に向けてそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の出力電圧反転型DCDCコンバータ。
  5. 上記中間コンデンサの高電位側と上記第1コンデンサの高電位側との間に第2抵抗器と第2ツェナーダイオードが直列に接続され、上記第2ツェナーダイオードは、そのカソード端子が上記第1コンデンサの高電位側に向けて、アノード端子が上記中間コンデンサの高電位側に向けてそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の出力電圧反転型DCDCコンバータ。
  6. 上記ゲート信号の生成用の搬送波の相互間に対して設定されている上記位相差は、180度であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の出力電圧反転型DCDCコンバータ。
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