JP2014220058A - コネクタ - Google Patents

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JP2014220058A JP2013097357A JP2013097357A JP2014220058A JP 2014220058 A JP2014220058 A JP 2014220058A JP 2013097357 A JP2013097357 A JP 2013097357A JP 2013097357 A JP2013097357 A JP 2013097357A JP 2014220058 A JP2014220058 A JP 2014220058A
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康秋 中山
Yasuaki Nakayama
康秋 中山
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/52Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases

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Abstract

【課題】作業性の向上を図る。
【解決手段】コネクタは、複数の端子収容室11を有するハウジング10と、複数のシール孔21を有し、ハウジング10に対しその後面を覆うように組み付けられた一括ゴム栓20と、後方からシール孔21を通過して端子収容室11に挿入される複数の端子金具40と、一括ゴム栓20の前端面を凹ませた形態であり、シール孔21の近傍に配された第1位置決め凹部22Fと、ハウジング10の後面を突出させた形態であり、第1位置決め凹部22Fに嵌合される第1位置決めピン16と、ハウジング10の後面と一括ゴム栓20の前面との間に形成され、端子金具40がシール孔21を通過する際に、一括ゴム栓20の前端面におけるシール孔21の開口縁部が前方へ弾性変位するのを許容する撓み空間50とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングの後端部に、複数の貫通孔を有するマットシール(一括ゴム栓)を取り付け、電線に接続した端子金具を、後方から貫通孔に挿通してハウジングの端子収容室に挿入するコネクタが開示されている。このコネクタでは、端子金具を貫通孔に挿通する際に、予めマットシールを後方の仮係止位置で待機させ、マットシールの前端面とハウジングの後端のシール押圧壁との間に、マットシールの弾性撓みを許容する空間を確保している。これにより、貫通孔の内周が端子金具によって傷付けられることを回避している。また、端子金具を挿入した後は、マットシールを前方の本係止位置へ押し込んでマットシールの前端部をシール押圧壁に押し付け、貫通孔を締めて縮径させ、電線と貫通孔との隙間のシール性能を高めるようになっている。
特開2010−108765号公報
上記のコネクタは、一括ゴム栓の貫通孔が端子金具によって傷付けられるのを防止しながら、電線と一括ゴム栓の貫通孔との間のシール性能を向上させることができるという利点がある。しかしながら、端子金具を挿入した後で、マットシールを仮係止位置から本係止位置へ移動させる工程が必要であるため、作業性の点で改善が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、作業性の向上を図ることを目的とする。
本発明は、
複数の端子収容室が形成されたハウジングと、
前記複数の端子収容室と対応する複数のシール孔が貫通して形成され、前記ハウジングに対しその後面を覆うように組み付けられた一括ゴム栓と、
前記一括ゴム栓の後方から前記シール孔を通過して前記端子収容室に挿入される複数の端子金具と、
前記一括ゴム栓の前端面を凹ませた形態であり、前記シール孔の近傍に配された位置決め凹部と、
前記ハウジングの後面を突出させた形態であり、前記位置決め凹部に嵌合される位置決めピンと、
前記ハウジングの後面と前記一括ゴム栓の前面との間に形成され、前記端子金具が前記シール孔を通過する際に、前記一括ゴム栓の前端面における前記シール孔の開口縁部が前方へ弾性変位することを許容する撓み空間とを備えているところに特徴を有する。
この構成によれば、シール孔の近傍に配した位置決め凹部に位置決めピンを嵌合すると、シール孔の内周部が径方向外側へ弾性変形し難くなるため、電線とシール孔との隙間のシール性能が向上する。しかしながら、シール孔の内周部が径方向外側へ弾性変位し難くなるということは、端子金具がシール孔を通過する過程で、端子金具からシール孔の内周部に作用する拡径方向の押圧力が大きくなり、シール孔の内周部が端子金具によって傷付けられることが懸念される。
そこで、本発明では、ハウジングの後面と一括ゴム栓の前面との間に撓み空間を確保し、一括ゴム栓の前端面におけるシール孔の開口縁部が、前方へ逃げるように弾性変位するようにしている。これにより、シール孔の内径が拡大し易くなるので、シール孔の内周部が端子金具によって傷付けられることが防止される。本発明によれば、端子金具を挿入した後、一括ゴム栓を移動させる作業が不要であるから、作業性に優れている。
実施例1のコネクタにおいて端子金具を挿入する前の状態をあらわす断面図 端子金具がシール孔への挿入を開始して、シール孔の内周部が前方の撓み空間内へ弾性変位している状態をあらわす断面図 端子金具がシール孔を通過し終わった状態をあらわす断面図 端子収容室内の端子金具を抜き止る過程で、シール孔の内周部が後方の変位許容空間内へ弾性変位している状態をあらわす断面図 ハウジングの背面図 一括ゴム栓の正面図 リヤホルダの正面図
(1)本発明のコネクタは、
前記位置決めピンを構成し、前記位置決め凹部に収容されるピン本体部と、
前記位置決めピンを構成し、前記ピン本体部よりも大径であって前記ピン本体部の基端に段差状に連なり、前記一括ゴム栓の前端面を係止させる大径部とを備えていてもよい。
端子金具がシール孔を通過するのに伴ってシール孔の内周部が前方へ弾性変位する際に、もし、位置決め凹部の内周部が全長に亘って前方へ変位してしまうと、端子金具がシール孔を通過した後、位置決め凹部の内周部が、位置決めピンの外周との摩擦のために完全に後方へ復帰できずに伸びたままの状態となり、その結果、電線に対するシール孔の締付けが不十分となり、シール性能が低下することが懸念される。
しかし、位置決めピンに形成した大径部に、一括ゴム栓の前端面を係止させるようにすれば、位置決め凹部の内周部が位置決めピンに対して前方へ変位することを防止できる。これにより、端子金具がシール孔を通過した後は、位置決め凹部の内周部が、元のように縮んで全領域に亘って後方へ復帰できるので、シール孔は電線を確実に締め付けて高いシール性能を発揮する。
(2)本発明のコネクタは、
前記一括ゴム栓の後面に当接することで、前記一括ゴム栓が前記ハウジングに対し後方へ変位することを規制するリヤホルダと、
前記リヤホルダの前面と前記一括ゴム栓の後面との間に形成され、前記端子金具が前記シール孔を通過する際に、前記一括ゴム栓の後端面における前記シール孔の開口縁部が後方へ弾性変位することを許容する変位許容空間とを備えていてもよい。
この構成によれば、リヤホルダの前面と一括ゴム栓の後面との間に変位許容空間を確保したので、一括ゴム栓の後端面におけるシール孔の開口縁部が、後方へ逃げるように弾性変位することができる。これにより、端子金具がシール孔を通過する際にシール孔の内径が拡大し易くなるので、シール孔の内周部が端子金具によって傷付けられることが防止される。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図7を参照して説明する。本実施例1のコネクタは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に対しその後面を覆うように組み付けられる一括ゴム栓20と、一括ゴム栓20の後面に当接することで一括ゴム栓20がハウジング10に対し後方へ変位することを規制する合成樹脂製のリヤホルダ30と、複数の端子金具40とを組み付けて構成されている。尚、以下の説明において、前後の方向は、図1〜4における左側を前側と定義する。上下の方向については、図1〜4に表れる向きを基準とする。左右の方向については、図5〜7に表れる向きを基準とする。
図1,5に示すように、ハウジング10の内部には、ハウジング10を前後方向に貫通した形態の複数の端子収容室11が、上下左右に整列した配置で形成されている。図5に示すように、ハウジング10の後面における端子収容室11の開口形状は、方形である。ハウジング10の後端部には、ハウジング10の外周縁から後方へ角筒状に延出した形態の周壁部12が形成されている。周壁部12の前端部内周面は、シール面13となっている。図1に示すように、周壁部12には、周方向に間隔を空けた複数のロック孔14が形成されている。ハウジング10の後面と周壁部12の内周とで区画された空間は、後方へ開放された収容空間15となっている。収容空間15内には、一括ゴム栓20とリヤホルダ30が収容されている。複数の端子収容室11の後端は、収容空間15に連通している。
図1,6に示すように、一括ゴム栓20は、全体として前後方向の厚さ寸法が比較的大きい略方形の板状をなしている。図1に示すように、一括ゴム栓20は、ハウジング10の後方から収容空間15内に組み付けられている。一括ゴム栓20の外周は、周壁部12のシール面13に対し液密状に密着する。これにより、一括ゴム栓20の外周と周壁部12の内周面との隙間がシールされている。一括ゴム栓20には、前後方向の貫通する複数のシール孔21が、端子収容室11と対応する配置で形成されている。一括ゴム栓20が弾性変位していない状態において、シール孔21の最小内径は、電線45の外径よりも少し小さい寸法に設定されている。
図1,7に示すように、リヤホルダ30は、ブロック状をなし、一括ゴム栓20を収容空間15に組み付けた後、ハウジング10の後方から収容空間15内に組み付けられている。図1に示すように、組み付けられたリヤホルダ30は、その外周に形成したロック突起31をロック孔14に係止させることにより、収容空間15内に後方への変位を規制された状態にロックされる。そして、このリヤホルダ30の前面が一括ゴム栓20に当接することにより、収容空間15内の一括ゴム栓20は、後方(収容空間15から離脱する方向)へ移動することを規制される。図7に示すように、リヤホルダ30には、シール孔21及び端子収容室11と対応する複数の貫通孔32が形成されている。
図2〜4に示すように、端子金具40は、全体として前後方向に細長い形状に成形されている。端子金具40の後端の圧着部41には、電線45の前端部が圧着により接続されている。端子金具40の前端部には、角筒部42が形成されている。角筒部42の上下寸法及び左右寸法は、圧着部41の上下寸法及び左右寸法と概ね同じ寸法に設定されている。角筒部42の上下寸法及び左右寸法は、電線45の外径寸法よりも大きい寸法となっている。角筒部42と圧着部41は、角筒部42よりも上下寸法及び左右寸法の小さい連結部43で連結されている。そして、角筒部42の後端部と連結部43の前端部とが連なる部分は、段差部44となっている。
端子金具40は、ハウジング10の後方から貫通孔32とシール孔21を順に通過して端子収容室11に挿入される。端子金具40がシール孔21を通過して端子収容室11に収容されると、電線45がシール孔21の内周面に対して液密状に密着し、シール孔21と電線45との隙間がシールされる。
端子金具40を端子収容室11に挿入する過程では、端子金具40がシール孔21を通過する際に、次のような懸念がある。電線45の外径寸法は角筒部42の上下寸法及び左右寸法よりも小さく、シール孔21の最小内径は電線45の外径寸法よりも小さい。したがって、端子金具40がシール孔21を通過する過程では、シール孔21の内周部が、角筒部42の前端部との干渉によって拡径するように弾性変形させられる。そのため、シール孔21の内周部が端子金具40によって傷付けられる虞がある。
この対策として、本実施例1のコネクタは、電線45に対するシール孔21のシール性能を低下させることなく、端子金具40によるシール孔21の傷付きを防止するための手段を備えている。以下、その構成を説明する。
図1,6に示すように、一括ゴム栓20には、その前端面を後方へ凹ませた形態の複数の第1位置決め凹部22F(請求項に記載の位置決め凹部)が形成されている。第1位置決め凹部22Fは、一括ゴム栓20の前端面から直角に凹んでおり、その深さ方向と直角な断面の形状は円形である。図6に示すように、複数のシール孔21は、上下方向及び左右方向に一定ピッチで整列配置されている。そして、1つのシール孔21に対し、その斜め右上方、斜め右下方、斜め左上方、及び斜め左下方の4方向(対角方向)から4つの第1位置決め凹部22Fが囲むように配置されている。
即ち、第1位置決め凹部22Fは、上下方向に隣り合う2つのシール孔21の中間に位置し、且つ左右方向に隣り合う2つのシール孔21の中間に位置している。また、一括ゴム栓20の上縁及び下縁に沿った領域にも、左右方向に隣り合うシール孔21の中間に位置するように、複数の第1位置決め凹部22Fが配置されている。さらに、左右両端に位置するシール孔21に関しては、そのシール孔21と同じ高さで、且つ一括ゴム栓20の左右いずれかの側縁に沿った位置にも、第1位置決め凹部22Fが接近して配置されている。
一方、図1,5に示すように、ハウジング10には、その後面(収容空間15の奥端面)から突出させた形態の複数の第1位置決めピン16(請求項に記載の位置決めピン)が形成されている。第1位置決めピン16は、軸線を前後方向に向けて突出しており、その軸線と直角な断面の形状は円形である。図5に示すように、複数の端子収容室11は、シール孔21と同じく、上下方向及び左右方向に一定ピッチで整列配置されている。そして、1つの端子収容室11に対し、その斜め右上方、斜め右下方、斜め左上方、及び斜め左下方の4方向(対角方向)から4つの第1位置決めピン16が囲むように配置されている。
第1位置決めピン16は、ハウジング10の後面に連なる円形の第1大径部17(請求項に記載の大径部)と、第1大径部17の後面から更に後方へ突出する円柱形の第1ピン本体部18(請求項に記載のピン本体部)とから構成されている。第1ピン本体部18は、第1大径部17よりも外径寸法が小さく、第1大径部17に対して同心状に配置されている。したがって、第1大径部17は、第1位置決めピン16の基端部において段差状に拡径している。この第1大径部17の後面は、第1当接面19となっている。第1ピン本体部18の外径寸法は第1位置決め凹部22Fの内径とほぼ同じ寸法であり、第1ピン本体部18の長さ寸法は第1位置決め凹部22Fの奥行き寸法と同じである。
一括ゴム栓20を収容空間15に取り付けた状態では、第1ピン本体部18が第1位置決め凹部22F内に嵌入され、一括ゴム栓20の前端面における第1位置決め凹部22Fの開口縁部が、第1当接面19に面当たり状態で当接する。この当接により、一括ゴム栓20は、ハウジング10に対し前止まりされるので、前後方向に位置決めされる。また、一括ゴム栓20は、ハウジング10に対し上下方向及び左右方向においても位置決めされ、シール孔21と端子収容室11が対応する。
上記のように一括ゴム栓20がハウジング10に対して正しく組み付けられた状態では、図1に示すように、ハウジング10の後面と一括ゴム栓20の前面との間に、撓み空間50が形成される。端子金具40が、端子収容室11への挿入過程でシール孔21を通過する際には、角筒部42の前端部がシール孔21の内周部を前方へ押圧力する。このとき、一括ゴム栓20の前方には撓み空間50が確保されているので、端子金具40によってシール孔21の内周部が前方へ押圧されると、一括ゴム栓20の前端面におけるシール孔21の開口縁部が、撓み空間50内に進出するように前方へ弾性変位することができる。
また、端子収容室11内の端子金具40を抜き取る過程でも、挿入時と同様、端子金具40がシール孔21を通過する際に、次のような懸念がある。上述のように、電線45と角筒部42との間、及びシール孔21と電線45との間には寸法差があるため、端子金具40がシール孔21を通過する過程で、シール孔21の内周部が、角筒部42の段差部44との干渉によって拡径するように弾性変形させられ、シール孔21の内周部が端子金具40によって傷付けられる虞がある。
この対策として、本実施例1のコネクタは、電線45に対するシール孔21のシール性能を低下させることなく、端子金具40によるシール孔21の傷付きを防止するための手段を備えている。以下、その構成を説明する。
図1に示すように、一括ゴム栓20には、その後端面を前方へ凹ませた形態の複数の第2位置決め凹部22Rが形成されている。第2位置決め凹部22Rは、一括ゴム栓20の後端面から直角に凹んでおり、その深さ方向と直角な断面の形状は円形である。第1位置決め凹部22Fと同様、1つのシール孔21に対し、その斜め右上方、斜め右下方、斜め左上方、及び斜め左下方の4方向(対角方向)から4つの第2位置決め凹部22Rが囲むように配置されている。
つまり、第2位置決め凹部22Rは、上下方向において隣り合う2つのシール孔21の中間に位置し、且つ左右方向においても隣り合う2つのシール孔21の中間に位置している。また、一括ゴム栓20の上縁及び下縁に沿った領域にも、左右方向において隣り合うシール孔21の中間に位置するように、複数の第2位置決め凹部22Rが配置されている。さらに、左右両端に位置するシール孔21に関しては、そのシール孔21と同じ高さで、且つ一括ゴム栓20の左右いずれかの側縁の沿った位置にも、第2位置決め凹部22Rが接近して配置されている。
一方、図1,7に示すように、リヤホルダ30には、その前面から突出させた形態の複数の第2位置決めピン33が形成されている。第2位置決めピン33は、軸線を前後方向に向けて突出しており、その軸線と直角な断面の形状は円形である。図7に示すように、複数の貫通孔32は、シール孔21と同じく、上下方向及び左右方向に一定ピッチで整列配置されている。そして、1つの貫通孔32に対し、その斜め右上方、斜め右下方、斜め左上方、及び斜め左下方の4方向(対角方向)から4つの第2位置決めピン33が囲むように配置されている。
第2位置決めピン33は、リヤホルダ30の前面に連なる円形の第2大径部34と、第2大径部34の前面から更に前方へ突出する円柱形の第2ピン本体部35とから構成されている。第2ピン本体部35は、第2大径部34よりも外径寸法が小さく、第2大径部34に対して同心状に配置されている。したがって、第2大径部34は、第2位置決めピン33の基端部において段差状に拡径している。この第2大径部34の後面は、第2当接面36となっている。第2ピン本体部35の外径寸法は第2位置決め凹部22Rの内径とほぼ同じ寸法であり、大良ピン本体部の長さ寸法は第2位置決め凹部22Rの奥行き寸法と同じである。
一括ゴム栓20とリヤホルダ30を収容空間15に取り付けた状態では、第2ピン本体部35が第2位置決め凹部22R内に嵌入され、一括ゴム栓20の後端面における第2位置決め凹部22Rの開口縁部が、第2当接面36に面当たり状態で当接する。この当接により、一括ゴム栓20は、ハウジング10及びリヤホルダ30に対して後方への変位を規制された状態となり、前後方向に位置決めされる。また、一括ゴム栓20とリヤホルダ30は、上下方向及び左右方向においても相対変位を規制され、シール孔21と貫通孔32が対応する。
上記のように一括ゴム栓20とリヤホルダ30がハウジング10に対して正しく組み付けられた状態では、図1に示すように、一括ゴム栓20の後面とリヤホルダ30の前面との間に、変位許容空間51が形成される。端子金具40が、端子収容室11から抜き取られる過程でシール孔21を通過する際には、角筒部42の後端の段差部44がシール孔21の内周部を後方へ押圧力する。このとき、一括ゴム栓20の後方には変位許容空間51が確保されているので、端子金具40によってシール孔21の内周部が後方へ押圧されると、一括ゴム栓20の後端面におけるシール孔21の開口縁部が、変位許容空間51内に進出するように後方へ弾性変位することができる。
本実施例1のコネクタは、一括ゴム栓20の前端面を凹ませた形態であってシール孔21の近傍に配された第1位置決め凹部22Fと、ハウジング10の後面を突出させた形態であって第1位置決め凹部22Fに嵌合される第1位置決めピン16と、ハウジング10の後面と一括ゴム栓20の前面との間に形成され、端子金具40がシール孔21を通過する際に、一括ゴム栓20の前端面におけるシール孔21の開口縁部が前方へ弾性変位することを許容する撓み空間50とを備えている。
この構成によれば、シール孔21の近傍に配した第1位置決め凹部22Fに第1位置決めピン16を嵌合すると、シール孔21の内周部が径方向外側へ弾性変形し難くなるため、電線45とシール孔21との隙間のシール性能が向上する。しかしながら、シール孔21の内周部が径方向外側へ弾性変位し難くなるということは、端子金具40がシール孔21を通過する過程で、端子金具40からシール孔21の内周部に作用する拡径方向の押圧力が大きくなるため、シール孔21の内周部が端子金具40によって傷付けられることが懸念される。
そこで、本実施例1では、ハウジング10の後面と一括ゴム栓20の前面との間に撓み空間50を確保し、一括ゴム栓20の前端面におけるシール孔21の開口縁部が、前方へ逃げるように弾性変位することを許容している。これにより、シール孔21の内径が拡大し易くなるので、シール孔21の内周部が端子金具40によって傷付けられることが防止される。本実施例1によれば、端子金具40を挿入した後、一括ゴム栓20を移動させる作業が不要であるから、作業性に優れている。
また、本実施例1のコネクタは、リヤホルダ30の前面と一括ゴム栓20の後面との間に、端子金具40が、端子収容室11から抜き取られる過程でシール孔21を通過する際に、一括ゴム栓20の後端面におけるシール孔21の開口縁部が後方へ弾性変位することを許容する変位許容空間51を備えている。したがって、端子金具40がシール孔21を通過する際にシール孔21の内径が拡大し易くなるので、シール孔21の内周部が端子金具40によって傷付けられることが防止される。
また、端子金具40を端子収容室11に挿入する過程で、シール孔21の内周部が端子金具40によって前方へ弾性変位させられた際に、もし、第1位置決め凹部22Fの内周部が全長に亘って前方へ変位してしまうと、端子金具40がシール孔21を通過した後、第1位置決め凹部22Fの内周部が、第1位置決めピン16の外周との摩擦のために完全に後方へ復帰できずに伸びたままの状態となり、その結果、電線45に対するシール孔21の締付けが不十分となり、シール性能が低下することが懸念される。
そこで、本実施例1では、第1位置決めピン16に、第1位置決め凹部22Fに収容される第1ピン本体部18と、第1ピン本体部18よりも大径であって、第1ピン本体部18の基端に段差状に連なる第1大径部17とを形成し、一括ゴム栓20の前端面を第1大径部17の第1当接面19に当接させた。また、第1位置決め凹部22Fの奥端面と第1位置決めピン16の突出端面も前後方向に当接させた。この2つの当接による係止作用により、第1位置決め凹部22Fの内周部が第1位置決めピン16に対して前方へ変位することを防止できる。これにより、端子金具40がシール孔21を通過した後は、第1位置決め凹部22Fの内周部が、元のように縮んで全領域に亘って後方へ復帰できるので、シール孔21は電線45を確実に締め付けて高いシール性能を発揮する。
また、端子金具40を端子収容室11から抜き取る過程で、シール孔21の内周部が端子金具40によって後方へ弾性変位させられた際に、もし、第2位置決め凹部22Rの内周部が全長に亘って後方へ変位してしまうと、端子金具40がシール孔21を通過した後、第2位置決め凹部22Rの内周部が、第2位置決めピン33の外周との摩擦のために完全に前方へ復帰できずに伸びたままの状態となり、その結果、電線45に対するシール孔21の締付けが不十分となり、シール性能が低下することが懸念される。
そこで、本実施例1では、第2位置決めピン33に、第2位置決め凹部22Rに収容される第2ピン本体部35と、第2ピン本体部35よりも大径であって、第2ピン本体部35の基端に段差状に連なる第2大径部34とを形成し、一括ゴム栓20の後端面を第2大径部34の第2当接面36に当接させた。また、第2位置決め凹部22Rの奥端面と第2位置決めピン33の突出端面も前後方向に当接させた。この2つの当接による係止作用により、第2位置決め凹部22Rの内周部が第2位置決めピン33に対して後方へ変位することを防止できる。これにより、端子金具40がシール孔21を通過した後は、第2位置決め凹部22Rの内周部が、元のように縮んで全領域に亘って前方へ復帰できるので、シール孔21は電線45を確実に締め付けて高いシール性能を発揮する。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、第1位置決めピンに第1大径部を形成し、この第1大径部に一括ゴム栓の前端面を係止させたが、第1位置決めピンに第1大径部を形成しない形態としてもよい。
(2)上記実施例1では、第2位置決めピンに第2大径部を形成し、この第2大径部に一括ゴム栓の後端面を係止させたが、第2位置決めピンに第2大径部を形成しない形態としてもよい。
(3)上記実施例1では、リヤホルダの前面と前記一括ゴム栓の後面との間に変位許容空間を形成したが、リヤホルダの前面と前記一括ゴム栓の後面との間に変位許容空間を形成しない形態としてもよい。
10…ハウジング
11…端子収容室
16…第1位置決めピン(位置決めピン)
17…第1大径部(大径部)
18…第1ピン本体部(ピン本体部)
20…一括ゴム栓
21…シール孔
22F…第1位置決め凹部(位置決め凹部)
30…リヤホルダ
50…撓み空間
51…変位許容空間

Claims (3)

  1. 複数の端子収容室が形成されたハウジングと、
    前記複数の端子収容室と対応する複数のシール孔が貫通して形成され、前記ハウジングに対しその後面を覆うように組み付けられた一括ゴム栓と、
    前記一括ゴム栓の後方から前記シール孔を通過して前記端子収容室に挿入される複数の端子金具と、
    前記一括ゴム栓の前端面を凹ませた形態であり、前記シール孔の近傍に配された位置決め凹部と、
    前記ハウジングの後面を突出させた形態であり、前記位置決め凹部に嵌合される位置決めピンと、
    前記ハウジングの後面と前記一括ゴム栓の前面との間に形成され、前記端子金具が前記シール孔を通過する際に、前記一括ゴム栓の前端面における前記シール孔の開口縁部が前方へ弾性変位することを許容する撓み空間とを備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記位置決めピンを構成し、前記位置決め凹部に収容されるピン本体部と、
    前記位置決めピンを構成し、前記ピン本体部よりも大径であって前記ピン本体部の基端に段差状に連なり、前記一括ゴム栓の前端面を係止させる大径部とを備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記一括ゴム栓の後面に当接することで、前記一括ゴム栓が前記ハウジングに対し後方へ変位することを規制するリヤホルダと、
    前記リヤホルダの前面と前記一括ゴム栓の後面との間に形成され、前記端子金具が前記シール孔を通過する際に、前記一括ゴム栓の後端面における前記シール孔の開口縁部が後方へ弾性変位することを許容する変位許容空間とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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