JP2014217998A - トレッドゴム部材の貼付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッドゴム部材をトレッド成形ドラムに下方側から貼り付ける際の、空気溜まりの発生を抑制する。
【解決手段】載置面を設けたテーブル本体を有するテーブル台と、前記テーブル台を長さ方向に移動可能に保持するテーブル移動台とを具える。前記テーブル本体は、上面が載置面の中央面部をなすセンタテーブル部分と、上面が載置面の側面部をなすサイドテーブル部分とからなる。サイドテーブル部分はその一側縁部が長さ方向の軸心廻りで傾動可能に枢支されるとともに、このサイドテーブル部分は、傾動手段によって側面部が中央面部と面一となる標準状態と、前記側面部が中央面部よりも下方となる下傾動状態との間で傾動される。
【選択図】図4

Description

本発明は、トレッドゴム部材をトレッド成形ドラムの外周面に下方側から貼り付ける際の、空気溜まりの発生を抑制しうるトレッドゴム部材の貼付け装置に関する。
生タイヤの製造においては、例えば円筒状のトレッド成形ドラム上に、帯状のベルト形成部材等とトレッドゴム部材とを順次貼り付けて、環状のトレッドリングを形成するトレッド成形行程が行われる。そしてこの行程に用いられるトレッドゴム部材の貼付け装置として、下記の特許文献1に記載のものが知られている。この貼付け装置aは、図7に示すように、搬入されるトレッドゴム部材Gを載置する載置面bsを上面に設けたテーブル台bと、前記テーブル台bを長さ方向に移動可能に保持するテーブル移動台cとを具える。そして前記テーブル移動台cによるテーブル台bの移動により、前記載置面bs上に保持されたトレッドゴム部材Gを、回転するトレッド成形ドラムDの外周面にその下方側から貼り付ける。
ここで、トレッドゴム部材Gでは、一般に、タイヤの加硫金型が閉じる際のトレッドゴムの流動が円滑に行われるように、図8(A)に示すように、巾中心線Coの両側にゴム厚さが最大となる最大厚さ部Gaを向けた略M字状の断面形状に形成されている。なお、前記最大厚さ部Gaにおけるゴム厚さTmax と、巾中心線Co上でのゴム厚さTcとの差であるトレッドゴム部材Gの凹量(Tmax −Tc)は、通常1.5〜3.0mm程度である。
しかし、前記貼付け装置aを用いて断面略M字状のトレッドゴム部材Gを、トレッド成形ドラムDに下方側から貼り付ける場合、トレッドゴム部材Gとベルト形成部材等との間に空気溜まりが発生し、タイヤ品質を低下させるという問題が生じる。その理由は、図8(B)に示すように、前記貼付け装置aの載置面bsが平面であるため、その載置面bs上に前記トレッドゴム部材Gを載置した場合には、トレッド成形ドラムDへの貼付け面となるトレッドゴム部材Gの上面Gsの中央側に、凹み部Kができてしまい、貼り付け時に、ベルト形成部材との間に空気溜まりを発生させる。
特開2002−18976号公報
そこで本発明は、載置面上に載置したときトレッドゴム部材の上面中央側に凹み部が形成されるのを抑制することができ、トレッドゴム部材とベルト形成部材等との間に空気溜まりが発生するのを抑えてタイヤ品質を向上させうるトレッドゴム部材の貼付け装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願請求項1の発明は、長さ方向に定寸切りされたトレッドゴム部材を、回転するトレッド成形ドラムの外周面に、その下方側から貼り付けるトレッドゴム部材の貼付け装置であって、
搬入されるトレッドゴム部材を載置する載置面を上面に設けたテーブル台と、
前記テーブル台を長さ方向に移動可能に保持するとともに、前記移動により、前記載置面上のトレッドゴム部材を、回転するトレッド成形ドラムの外周面にその下方側から貼り付けるテーブル移動台とを具え、
しかも前記テーブル台は、
巾方向中央側に配されかつ上面が前記載置面の中央面部をなすセンタテーブル部分と、このセンタテーブル部分の両外側に配されかつ上面が前記載置面の側面部をなすとともに一側縁部が長さ方向にのびる軸心廻りで傾動可能に枢支されるサイドテーブル部分とからなるテーブル本体、及び
前記サイドテーブル部分を、前記側面部が前記中央面部と面一となる標準状態と、前記側面部が中央面部よりも下方となる下傾動状態との間で傾動させる傾動手段を具えることを特徴としている。
また請求項2では、前記サイドテーブル部分は、巾方向外側の側縁部が枢支されることを特徴としている。
また請求項3では、前記傾動手段は、前記サイドテーブル部分を下向きに付勢するバネ体と、前記サイドテーブル部分を上向きに押し上げて前記標準状態に維持するシリンダとを具えることを特徴としている。
また請求項4では、前記トレッドゴム部材は、巾中心線の両側にゴム厚さが最大となる最大厚さ部を具えるとともに、前記中央面部の巾Wcは、10mm以上かつ前記最大厚さ部間の巾WGの60%以下であることを特徴としている。
また請求項5では、前記下傾動状態において、前記側面部がトレッドゴム部材の前記最大厚さ部に接する接触位置から前記中央面部までの上下方向の距離である凸量P、及び前記トレッドゴム部材における巾中心線でのゴム厚さTcと前記最大厚さ部でのゴム厚さTmax との差であるトレッドゴム部材Gの凹量(Tmax −Tc)は、下記式(1)を充足することを特徴としている。
{(Tmax −Tc)−P}≦1.5 −−−(1)
本発明は叙上の如く、テーブル台のうち載置面を形成するテーブル本体を、巾方向中央側に配されかつ上面が載置面の中央面部をなすセンタテーブル部分と、このセンタテーブル部分の両外側に配されかつ上面が載置面の側面部をなすサイドテーブル部分とに区分するとともに、前記サイドテーブル部分の一側縁部を、長さ方向にのびる軸心廻りで傾動可能に枢支している。叉前記サイドテーブル部分は、傾動手段により、前記側面部が中央面部と面一となる標準状態と、前記側面部が中央面部よりも下方となる下傾動状態との間で傾動可能としている。
従って、前記標準状態において載置面は平面となり、搬入されるトレッドゴム部材を、波打ちや変形を生じることなく平らに受け取ることができる。しかも載置面が平面のため、受け取ったトレッドゴム部材のセンタ合わせなどの位置合わせを、精度良く行うことができる。叉前記下傾動状態においては、載置面は巾方向両側が下がった凸面状となる。そのため載置状態において、断面略M字状のトレッドゴム部材の上面中央側に、凹み部が形成されるのを抑えることができ、トレッドゴム部材を貼り付けする際、トレッドゴム部材とベルト形成部材等との間に空気溜まりが発生するのを抑制しうる。
本発明のトレッドゴム部材の貼付け装置の一実施例を示す斜視図である。 テーブル台を分解して示す部分斜視図である。 テーブル台を上方から見た平面図である。 (A)、(B)はテーブル台の標準状態及び下傾動状態を示す断面図である。 センサを示す部分断面図である。 (A)、(B)は標準状態及び下傾動状態のテーブル台に載置されたトレッドゴム部材の断面形状を示す断面図である。 従来のトレッドゴム部材の貼付け装置の一例を示す斜視図である。 (A)はトレッドゴム部材の断面形状を示す断面図、(B)は従来のトレッドゴム部材の貼付け装置に載置されたトレッドゴム部材の断面形状を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のトレッドゴム部材の貼付け装置1(以下に「貼付け装置1」と呼ぶ。)は、長さ方向Fに定寸切りされたトレッドゴム部材Gを、回転するトレッド成形ドラムDの外周面に、その下方側から貼り付ける装置であって、搬入されるトレッドゴム部材Gを載置するテーブル台2と、このテーブル台2を長さ方向Fに移動可能に保持するテーブル移動台3とを具える。なお図1では、便宜上、後述する枢着金具25を削除して描いている。
前記テーブル移動台3は、本例では、架台6に移動手段7を介して支持される移動台8を具える。本例の移動手段7は、長さ方向Fにのびかつ前記架台6の前後の側板6A、6A間に架け渡される一対のガイド軸9と、前記側板6A、6A間で枢支されかつ前記ガイド軸9と平行なボールネジ軸10とを具える。このボールネジ軸10は、例えば前記架台6に固定の駆動モータMに連結される。
前記移動台8は、その下面に、前記ガイド軸9に摺動自在に案内される案内部8Aと、前記ボールネジ軸10に螺合するナット部(図示しない。)とを具え、前記駆動モータMによるボールネジ軸10の回転に応じて長さ方向Fに移動しうる。なお前記移動手段7としては、本例の如きボールネジ機構に限定されるものではなく、例えば、チェーン・スプロケット機構、ラック・ピニオン機構なども適宜採用しうる。叉前記テーブル台2に、案内部8A及びナット部を設けることにより、前記移動台8を用いることなく、テーブル台2を移動手段7によって直接移動可能に支持することもできる。
次に、前記テーブル台2は、本例では、前記移動台8に固定される基枠部12と、この基枠部12に取り付きかつ上面にトレッドゴム部材Gを載置する載置面Sを設けたテーブル本体13とを具える。
前記基枠部12は、本例では、図2、3に示すように、枠材14Aによって四辺を囲んだ矩形枠組み状の周囲枠14と、この周囲枠14の内周面間を継ぐ継ぎ板15とを具える。なお図3では、便宜上、後述する空気吹き出し口19、24を削除して描いている。
叉前記テーブル本体13は、巾方向中央側に配されるセンタテーブル部分13cと、このセンタテーブル部分13cの巾方向両外側に配されるサイドテーブル部分13sとから形成される。前記センタテーブル部分13cは、固定のテーブル部分であって、本例では、前記継ぎ板15から立ち上がりかつ長さ方向Fにのびる一対の側板16と、この側板16の上端間を閉じる上板17とから形成される。そして前記上板17の上面が、前記載置面Sの中央面部Scを構成する。
本例のセンタテーブル部分13cは、図4(A)、(B)に示すように、その内部に、前記側板16と上板17と継ぎ板15とで囲む空気室Hcが設けられるとともに、前記継ぎ板15には空気供給口18が、叉前記上板17には小孔状の複数の空気吹き出し口19がそれぞれ開口している。
叉前記サイドテーブル部分13sは、本例では、長さ方向Fにのびる一対の側板20と、この側板20の上端間を閉じる上板21と、下端間を閉じる下板22とからなり、前記上板21の上面が、前記載置面Sの側面部Ssを構成する。叉本例のサイドテーブル部分13sは、その内部に、前記側板20と上板21と下板22とで囲む空気室Hsが設けられるとともに、前記下板22には空気供給口23が、叉前記上板21には小孔状の複数の空気吹き出し口24がそれぞれ開口している。なお前記空気供給口18、23には、例えばポンプ、ブロアーなどの空気供給源が接続される。
叉前記サイドテーブル部分13sの一側縁部は、枢着金具25により、長さ方向Fにのびる軸心j廻りで傾動可能に枢支される。本例では、サイドテーブル部分13sの巾方向外側の側縁部が枢支される場合が示される。前記枢着金具25は、前記図2に示すように、例えば軸心jをなす支持軸25A1を保持するホルダ状の第1の金具部25Aと、前記支持軸25A1に枢支される枢支孔を有する第2の金具部25Bとからなり、一方の金具部(本例では第1の金具部25A)が前記基枠部12に取り付き、かつ他方の金具部(本例では第2の金具部25B)がサイドテーブル部分13sに取り付く。なお枢着金具25としては特に限定されるものではなく周知の種々な構造のものが採用しうる。
叉前記テーブル台2は、図4(A)、(B)に示すように、前記サイドテーブル部分13sを、その側面部Ssが前記中央面部Scと面一となる標準状態Y1と、前記側面部Ssが中央面部Scよりも下方となる下傾動状態Y2との間で傾動させる傾動手段26をさらに具える。
前記傾動手段26は、本例では、前記サイドテーブル部分13sを下向きに付勢するバネ体26Aと、前記サイドテーブル部分13sを上向きに押し上げて前記標準状態Y1に維持するシリンダ26Bとを具える。前記バネ体26Aは、本例ではコイルバネであってその上端下端が、それぞれサイドテーブル部分13s及び継ぎ板15に設ける係止ピンに係止される。
叉前記シリンダ26Bは、そのロッド端26B1を上方に向けて前記継ぎ板15に固定され、ロッドの伸張により前記サイドテーブル部分13sを前記下傾動状態Y2から標準状態Y1まで上方に押し上げうる。叉ロッドの縮小により、前記バネ体26Aの付勢により前記サイドテーブル部分13sを標準状態Y1から下傾動状態Y2まで引き下げうる。なお本例では、前記シリンダ26Bには、サイドテーブル部分13sとの当接面積を減じて円滑な接触を行うために、ロッド端26B1に球面状の当接面部28を設けている。叉サイドテーブル部分13sの下面には、前記ロッド端26B1との衝撃を緩和させる緩衝材29が配される。
叉前記テーブル台2には、前記標準状態Y1および下傾動状態Y2におけるサイドテーブル部分13sの各傾動位置を規制するストッパ(図示しない。)が設けられるとともに、標準状態Y1を検知するセンサ30が配される。前記センサ30は、図5に示すように、本例では、前記サイドテーブル部分13sに取り付き下方に垂下する例えば板状のアクチェータ部30Aと、前記継ぎ板15に取り付き前記標準状態Y1におけるアクチェータ部30Aを検知するセンサ部30Bとからなり、センサ部30Bとして例えば接触型、非接触型の種々の近接スイッチが好適に採用しうる。
叉本例のテーブル台2には、載置面S上のトレッドゴム部材Gに対してセンタ合わせするためのセンタリング手段31が配される。このセンタリング手段31は、前記テーブル本体13の巾方向両側で向かい合って配される複数の押し進具32から形成される。前記押し進具32は、本例では、テーブル本体13の側面に、ロッド端を巾方向内側に向けて固定されるシリンダ32Aと、このシリンダ32Aの前記ロッド端に取り付くガイド板32Bとを具える。そして、各押し進具32のシリンダ32Aが同期して伸張し、各ガイド板32Bがトレッドゴム部材Gの側縁部を巾中心側に押し進することで、トレッドゴム部材Gの姿勢や位置が修正され、ガイド板32B、32B間で精度良くセンタリングされる。
この時、トレッドゴム部材Gを載置面S上で円滑に移動させるために、載置面Sには前記空気吹き出し口19、24が設けられている。そして前記空気供給源からの空気を、前記空気供給口18、23、空気室Hc、Hsをへて空気吹き出し口19、24から吹き出すことにより、トレッドゴム部材Gを載置面Sから浮き上がらせることができ、前記位置合わせの際の移動を円滑に行うことができる。なお吹き出し停止により、トレッドゴム部材Gは、その粘着性により載置面Sに位置ずれすることなく保持される。なお前記空気の吹き出しは、トレッドゴム部材Gの搬入を、波打ち、皺より、蛇行などの変形を生じることなく円滑に行うためにも役立つ。
然して、本実施形態の貼付け装置1は、図6(A)に示すように、標準状態Y1においては、載置面Sが、その中央面部Scと側面部Ssとが面一となる平面をなす。従って、搬入されるトレッドゴム部材Gを、載置面S上で変形を生じることなく平らに受け取ることができる。しかも受け取ったトレッドゴム部材Gのセンタ合わせなどの位置合わせを、精度良く行うことができる。
叉図6(B)に示すように、下傾動状態Y2においては、側面部Ssが中央面部Scよりも下方となる。即ち前記載置面Sは、巾方向両側が下がった凸面状となる。そのため、載置状態において、断面略M字状のトレッドゴム部材Gの上面Gsの中央側に、凹み部K(図に示す。)が形成されるのを抑えることができ、貼り付け時に空気溜まりが発生するのを抑制しうる。特に本例の如く、サイドテーブル部分13sの巾方向外側の側縁部を枢支するのが好ましい。この場合、前記中央面部Scが側面部Ssから段差状に突出し、トレッドゴム部材Gの中央側での押し上げ効果を高めるため、例えば巾方向内側の側縁部を枢支した場合に比して、空気溜まりをより効果的に抑制しうる。
ここで、前記中央面部Scの巾Wcが過大であると、空気溜まりの抑制効果が充分発揮されなくなる。逆に、前記巾Wcが過小であると、トレッド成形ドラムD側へのトレッドゴム部材Gの接着力が弱くなって貼り付け不良を招く恐れが生じる。なお接着力を高めるために、トレッドゴム部材Gをトレッド成形ドラムD側に強く押し付ける場合には、前記段差によってトレッドゴム部材Gに傷が発生し、タイヤ品質を低下させる。従って、前記巾Wcの上限は、前記トレッドゴム部材Gの最大厚さ部Ga、Ga間の巾WG(前記図8(A)に示す。)の60%以下が好ましく、叉下限は10mm以上が好ましい。なおトレッドゴム部材Gのトレッド成形ドラムD側への押し付けは、本例ではトレッド成形ドラムDが下降することによりなされるが、例えば貼付け装置1に、テーブル本体13或いはテーブル台3を昇降可能に支持する周知構造の昇降手段を設けることもできる。
又前記下傾動状態Y2においては、前記側面部Ssは、トレッドゴム部材Gの前記最大厚さ部Gaと接触する。その接触位置Zから前記中央面部Scまでの上下方向の距離である凸量をPとしたとき、前記凸量P、及び前記図8(A)に示すように、前記トレッドゴム部材Gにおける巾中心線Coでのゴム厚さTcと前記最大厚さ部Gaでのゴム厚さTmax との差であるトレッドゴム部材Gの凹量(Tmax −Tc)は、下記式(1)を充足するのが好ましい。
{(Tmax −Tc)−P}≦1.5 −−−(1)
即ち、前記凸量Pが、トレッドゴム部材Gの凹量(Tmax −Tc)に比して小さすぎると、空気溜まりの抑制効果が充分発揮されなくなり、特に前記凹量(Tmax −Tc)と凸量Pとの差{(Tmax −Tc)−P}が1.5mmを超えると、凹量(Tmax −Tc)が大きすぎ、或いは凸量Pが小さすぎとなって空気溜まりの抑制効果が充分発揮されなくなる。なお前記凸量Pの上限は6.0mm以下が好ましく、6.0mmを超えると、トレッドゴム部材Gが巾方向に大きく湾曲するため、トレッド成形ドラムD上で一周巻きした時、巾方向両側で周長が不足する。その結果、トレッドゴム部材Gの周方向両端面間を突き合わせてジョイントする時、両端面間に隙間が生じてジョイント不良が発生する恐れを招く。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図1に示す貼付け装置を、表1〜3の仕様に基づき試作するとともに、試作した貼付け装置を用い、凹量(Tmax −Tc)を違えた断面M字状の種々のトレッドゴム部材G(図8(A)に示す。)をトレッド成形ドラムDに貼り付けてトレッドリングを形成した。そして、そのときの空気溜まりの発生率、トレッドリングの傷の発生状況、ジョイント不良の発生状況を調査し互いに比較した。なお各トレッドゴム部材Gとも、最大厚さ部Ga間の巾WGは115mmであった。
具体的には、表1では、凸量Pが一定(=3.0mm)、かつ中央面部の巾Wcのみ5mm、10mm、30mm、50mm、70mm、90mm、100mmと違えた7種類の貼付け装置を用い、それぞれ凹量(Tmax −Tc)が0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mmと異なる6種類のトレッドゴム部材Gをトレッド成形ドラムDに貼り付けてトレッドリングを形成した。そしてその時の空気溜まりの発生率、トレッドリングの傷の発生の有無を検査した。
「空気溜まりの発生率」は、トレッドリングを10000本形成したときの発生率であって、空気溜まりは、トレッドリングの目視検査によってその発生の有無をチェックした。叉「トレッドリングの傷」は、トレッドリングの外周面(トレッド面)における傷の発生の有無を目視検査によって検査し、全数において傷深さが0.5mm以下の場合をOK、0.5mmより大な傷を含む場合をNGとした。
叉表2では、中央面部の巾Wcが一定(=30mm)、かつ凸量Pのみ0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mmと違えた5種類の貼付け装置を用い、それぞれ凹量(Tmax −Tc)が0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.5mmと異なる6種類のトレッドゴム部材Gをトレッド成形ドラムDに貼り付けてトレッドリングを形成した。そしてその時の空気溜まりの発生率を検査した。
叉表3では、中央面部の巾Wcが一定(=30mm)、かつ凸量Pのみ2mm、4mm、6mm、8mm、10mmと違えた5種類の貼付け装置を用い、それぞれ凹量(Tmax −Tc)が0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.5mmと異なる6種類のトレッドゴム部材Gをトレッド成形ドラムDに貼り付けてトレッドリングを形成した。そしてその時のジョイント不良の発生状況を検査した。「ジョイント不良」は、トレッドゴム部材Gの周方向両端面をジョイントした際の、端面間での隙間の発生状況を目視検査によってチェックし
全数において隙間が1mm以下の場合をOK、1mmより大な隙間を含む場合をNGとした。
Figure 2014217998
Figure 2014217998
Figure 2014217998
表1、2に示すように、テーブル本体を標準状態と下傾動状態とで切り換え可能に構成することにより、空気溜まりの発生を抑制しうるのが確認できる。叉この空気溜まりの発生抑制の効果は、中央面部の巾Wcが小さくなる程、叉凸量Pが大きくなる程高まる。しかし、前記巾Wcが10mmを下回ると、トレッドゴム部材Gを強く押し付けることによる傷がトレッドリングの外周面に発生し易くなるという問題が生じる。また表3に示すように、前記凸量Pが6mmを超えると、トレッドゴム部材Gの巾方向の湾曲の度合いが高まるため、一周巻きした時、巾方向両側で周長が不足傾向となってジョイント不良が発生し易くなるのが確認できる。
叉表2に示すように、前記空気溜まりの発生抑制の効果は、凸量Pが小さすぎても、叉トレッドゴム部材Gの凹量(Tmax −Tc)が大きすぎても低下し、特に凸量Pと凹量(Tmax −Tc)とが下記式(1)の関係にあるとき、優れた発生抑制の効果が発揮されるのが確認できる。
差{(Tmax −Tc)−P}≦1.5 −−−(1)
1 貼付け装置
2 テーブル台
3 テーブル移動台
13 テーブル本体
13c センタテーブル部分
13s サイドテーブル部分
26 傾動手段
26A バネ体
26B シリンダ
Co 巾中心線
D トレッド成形ドラム
F 長さ方向
G トレッドゴム部材
Ga 最大厚さ部
j 軸心
S 載置面
Sc 中央面部
Ss 側面部
Y1 標準状態
Y2 下傾動状態

Claims (5)

  1. 長さ方向に定寸切りされたトレッドゴム部材を、回転するトレッド成形ドラムの外周面に、その下方側から貼り付けるトレッドゴム部材の貼付け装置であって、
    搬入されるトレッドゴム部材を載置する載置面を上面に設けたテーブル台と、
    前記テーブル台を長さ方向に移動可能に保持するとともに、前記移動により、前記載置面上のトレッドゴム部材を、回転するトレッド成形ドラムの外周面にその下方側から貼り付けるテーブル移動台とを具え、
    しかも前記テーブル台は、
    巾方向中央側に配されかつ上面が前記載置面の中央面部をなすセンタテーブル部分と、このセンタテーブル部分の両外側に配されかつ上面が前記載置面の側面部をなすとともに一側縁部が長さ方向にのびる軸心廻りで傾動可能に枢支されるサイドテーブル部分とからなるテーブル本体、及び
    前記サイドテーブル部分を、前記側面部が前記中央面部と面一となる標準状態と、前記側面部が中央面部よりも下方となる下傾動状態との間で傾動させる傾動手段を具えることを特徴とするトレッドゴム部材の貼付け装置。
  2. 前記サイドテーブル部分は、巾方向外側の側縁部が枢支されることを特徴とする請求項1記載のトレッドゴム部材の貼付け装置。
  3. 前記傾動手段は、前記サイドテーブル部分を下向きに付勢するバネ体と、前記サイドテーブル部分を上向きに押し上げて前記標準状態に維持するシリンダとを具えることを特徴とする請求項1叉は2記載のトレッドゴム部材の貼付け装置。
  4. 前記トレッドゴム部材は、巾中心線の両側にゴム厚さが最大となる最大厚さ部を具えるとともに、前記中央面部の巾Wcは、10mm以上かつ前記最大厚さ部間の巾WGの60%以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトレッドゴム部材の貼付け装置。
  5. 前記下傾動状態において、前記側面部がトレッドゴム部材の前記最大厚さ部に接する接触位置から前記中央面部までの上下方向の距離である凸量P、及び前記トレッドゴム部材における巾中心線でのゴム厚さTcと前記最大厚さ部でのゴム厚さTmax との差であるトレッドゴム部材Gの凹量(Tmax −Tc)は、下記式(1)を充足することを特徴とする請求項4記載のトレッドゴム部材の貼付け装置。
    {(Tmax −Tc)−P}≦1.5 −−−(1)
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