JPH0811238A - タイヤ成形機 - Google Patents

タイヤ成形機

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JPH0811238A
JPH0811238A JP6169007A JP16900794A JPH0811238A JP H0811238 A JPH0811238 A JP H0811238A JP 6169007 A JP6169007 A JP 6169007A JP 16900794 A JP16900794 A JP 16900794A JP H0811238 A JPH0811238 A JP H0811238A
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pallet
slide table
belt
drum
forming drum
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Tetsuo Tatara
哲夫 多田羅
Nobuyuki Tsuji
伸行 辻
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形直後に所定長さに切断し、パレット上
に乗せて保管した帯状部材を使用して成形ドラムに貼付
けることができるため、従来のロール巻きを廃止するこ
とができ、しかも帯状部材の貼付け中、パレットがスラ
イドテーブルに対し帯状部材の厚みに応じて前方にスラ
イドし、帯状部材の供給速度が自動的に調整される。 【構成】 成形ドラム10の下面にパレット35上の
帯状部材Aの先端を当接させ、成形ドラムの回転に同期
してパレットを前進させることにより、成形ドラムに帯
状部材を貼付けるタイヤ成形機であり、成形ドラム10
の下に成形ドラムの回転に同期して前進するスライドテ
ーブル15を設け、このスライドテーブル上にパレット
35を進退自在に支持するためのガイドローラ26を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車タイヤを構成
する帯状部材を成形ドラム上で無端に貼付けるための装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車タイヤのうちバイアスタイヤは、
円筒形の成形ドラム上にカーカス、サイドウォール、お
よびトレッドを順に貼付け、得られた円筒形のグリーン
ケースをトロイダル状に変形した後、加硫して製造され
る。また、ラジアルタイヤは、一次成形機の成形ドラム
上にインナライナー、カーカスおよびサイドウォールを
順に貼付けて円筒形の一次ケースを成形し、次いでこの
一次ケースを二次成形機の成形ドラムに移してトロイダ
ル状に変形し、しかるのちベルトおよびトレッドを貼付
け、得られたグリーンケースを加硫して製造される。
【0003】そして、従来は、バイアスタイヤの成形に
おいても、またラジアルタイヤの一次成形および二次成
形においても、トレッド以外の帯状部材、すなわちイン
ナライナー、カーカス、サイドウォール、ブレーカおよ
びベルト等は、長尺の帯状に成形した後、ライナーと重
ねてロールに巻取り、この巻きロールを上記成形機のサ
ービサー後方に運んで回転自在に設置し、しかるのちロ
ールから上記の帯状部材を引出しながらライナーを分離
し、長尺の帯状材料のみをインナライナー、カーカス等
の種類ごとにサービサーの搬送ベルト上に延ばし、この
搬送ベルト上で帯状部材を所定の長さに切断し、この所
定長の帯状部材を前記の成形ドラムに供給していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、長尺の帯状部
材をロールに巻き、成形機のサービサー上で所定長に切
断し、成形ドラムに供給していたので、保管中に帯状部
材に巻き癖が付き、しかも巻始めと巻終わりとでは帯状
部材に付いた巻き癖の曲率が異なり、そのため帯状部材
をサービサーの平坦な搬送ベルト上に延ばし、所定の長
さに切断する際、測長誤差が生じ、上記の巻き癖を修正
するためには張力を加える必要があった。また、保管中
に帯状部材に曲げや圧縮による内部応力が加わり、この
内部応力が芯部すなわち巻き始め側の帯状部材ほど大き
いため、切断して得られた帯状部材の収縮量は、巻き始
め側程大きくなるという問題があった。
【0005】また、1ロットに対応する数種類の帯状部
材がロール状に巻かれて保管されているとき、その生じ
る伸びが部材ごとに異なるため、1ロットの成形が終了
した際、上記帯状部材の残り量がばらつき、そのため一
番短い帯状部材によって1ロットのタイヤ本数が制限さ
れ、これを防ぐために上記帯状部材の巻き量を多くした
場合は、帯状部材の残り量が増えるという問題があっ
た。
【0006】また、上記のインナライナー、カーカス等
の帯状部材を生産するための押出し成形機その他の装置
は、タイヤ成形機数台分の生産能力を備えているのに対
し、タイヤ成形機のサービサーには、数種類の帯状部材
に対応して数本の搬送ベルトが配置され、この搬送ベル
ト1本ごとに帯状部材の測長切断装置が設置され、かつ
タイヤ成形作業を自動化しようとすると、帯状部材の先
端をサービサーに導くための装置を搬送ベルト1本ごと
に設置する必要が生じ、そのため設備費が嵩むという問
題があった。
【0007】そこで、上記帯状部材に巻き癖が生じた
り、帯状部材の収縮量がばらついたりするのを解消し、
1ロット成形後における帯状部材の残量を無くし、かつ
従来のサービサーを廃して帯状部材の巻出し(送出し)
装置、測長切断装置等の設置台数を削減し、かつ小ロッ
ト化を可能にするため、部材準備工程における帯状部材
をロール巻きせず、帯状部材の製造直後に所定長さに切
断し、これを1枚ずつ表面平坦なパレット上に直線状に
延ばした状態に乗せて保管し、しかるのちパレットをタ
イヤ成形機の成形ドラムに供給するタイヤの生産方式が
提案されるに至った。
【0008】この発明は、押出機等で成形された直後に
所定の長さに切断され、表面平坦なパレットに乗せられ
た帯状部材を成形ドラム上で無端状に貼付けるために好
適なタイヤ成形機であって、成形ドラムの回転速度にパ
レットの供給速度を容易に同調させることが可能なタイ
ヤ成形機を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のタイヤ成形機
は、成形ドラムの下面に、表面平坦なパレット上に乗せ
られた帯状部材の先端を当接させ、成形ドラムの回転に
同期してパレットを前進させることにより、成形ドラム
に帯状部材を貼付けるようにしたタイヤ成形機であり、
上記成形ドラムの下方に成形ドラムの回転に同期して前
進可能なスライドテーブルを設け、このスライドテーブ
ル上に上記のパレットを進退自在に支持することができ
る多数個のガイドローラを設け、成形ドラムおよびスラ
イドテーブルの少なくとも一方を昇降させて成形ドラム
の下面に上記パレットの上面を当接させるための昇降手
段を設けたことを特徴とする。
【0010】上記のタイヤ成形機は、バイアスタイヤ用
の成形機、ラジアルタイヤ用の一次成形機および二次成
形機のいずれでもよい。そして、上記の帯状部材として
は、バイアスタイヤ用のカーカス、サイドウォール、ト
レッド、ラジアルタイヤの一次成形に使用されるインナ
ライナー、カーカス、サイドウォール、および二次成形
に使用されるベルト、トレッド等が例示される。
【0011】この発明で使用するパレットは、平坦な帯
板と該帯板を水平に支持する額縁状の脚とからなり、積
み重ね可能で、かつ積み重ねた際に上下のパレットが垂
直に嵌合し、上下の帯板間に帯状部材を収容できる隙間
の形成されるものが好ましく、この場合はパレットの保
管場所を狭くすることができ、かつ数十台のパレットを
まとめて搬送することができる。また、上記の帯板は表
面平滑なアルミニウム製が好ましく、この場合はポリウ
レタンや合成樹脂製に比べて保管中における帯状部材の
位置ずれが少なく、しかも成形ドラムに帯状部材を貼付
ける際に該帯状部材が円滑に剥離される。
【0012】成形ドラムの下面にパレットの上面を当接
させるための昇降手段は、成形ドラムおよびスライドテ
ーブルのいずれを昇降させるものでもよいが、成形ドラ
ムを所定の高さに固定し、スライドテーブルを昇降させ
るのが好ましい。この場合、成形ドラムの下方に昇降テ
ーブルを昇降自在に設け、この昇降テーブル上にスライ
ドテーブルを進退可能に支持することが好ましい。昇降
テーブルを昇降させる手段は、流体シリンダ、リンク機
構および板カム等の任意の手段を採用できるが、モータ
駆動で回転する板カムが好ましい。
【0013】上記のスライドテーブルを進退させるに
は、ラック・ピニオン機構、ねじシャフトまたは無端チ
ェーン等を使用することができるが、ラック・ピニオン
機構が好ましい。そして、スライドテーブルと成形ドラ
ムの同期運転は、両者をそれぞれサーボモータで個別に
駆動することによっても行うことができるが、スライド
テーブルの駆動を機械的に伝動して行うこともできる。
例えば、スライドテーブルをモータ駆動によりラック・
ピニオン機構を介して進退させる場合は、ピニオンの回
転を電磁クラッチを介して成形ドラムに伝達することが
好ましく、この場合は、1個のインダクションモータで
スライドテーブルおよび成形ドラムの双方を駆動するこ
とができる。
【0014】上記スライドテーブル上のガイドローラで
パレットを進退自在に支持する際、パレットが幅方向に
ずれるのを防ぐため、パレットの側縁に接するガイド、
好ましくはガイドローラの複数個をスライドテーブル上
またはスライドテーブルの外側フレームに配列すること
ができる。また、パレットが平坦な帯板と該帯板を水平
に支持する額縁状の脚とからなる場合は、スライドテー
ブル上でパレットを下から支持するガイドローラの表面
に上記パレットの側縁下の脚の下部と嵌合する周方向溝
を設け、このガイドローラの多数個をスライドテーブル
上にパレットが若干距離を進退できるように左右2列に
配列することが好ましい。なお、パレットを構成する帯
板の厚みが薄い場合は、この帯板の下面に接するガイド
ローラを多数個、上記スライドテーブル上に配列して帯
板の撓みを防ぐことができる。
【0015】
【作用】帯状部材は、あらかじめ所定長に切断され、パ
レット上に直線状に延ばして置かれ、このパレットがタ
イヤ成形機のスライドテーブル上に乗せられる。このと
き、成形ドラムが上昇位置にセットされるか、スライド
テーブルが下降位置にセットされるかして成形ドラム下
面とスライドテーブル上面の間隔は、広げられており、
かつスライドテーブルは後退位置にあり、スライドテー
ブル上のパレットは、その先端が成形ドラムの軸線直下
から供給側に後退している。
【0016】上記のようにスライドテーブル上にパレッ
トが置かれると、成形ドラムが静止した状態でスライド
テーブルが前進する。パレット上の帯状部材の先端が成
形ドラムの軸線直下に達すると、成形ドラムが下降する
か、スライドテーブルが上昇するかしてパレット上の帯
状部材の先端が成形ドラムの下面に接し、同時に成形ド
ラムが回転を始め、パレット上の帯状部材がパレットか
ら剥離されて成形ドラムに移され、成形ドラムが一回転
したとき、帯状部材の先端と後端とが接合されて円筒状
に形成される。次いで、成形ドラムの回転およびスライ
ドテーブルの前進が止められ、成形ドラムとスライドテ
ーブルの間隔が広げられた後、スライドテーブルが最初
の位置に戻される。
【0017】上記帯状部材の巻付け時、帯状部材の厚み
が非常に薄いときは、成形ドラムの周速度とスライドテ
ーブルの前進速度とを等しく設定することにより、帯状
部材が伸張されることなく成形ドラムに貼付けられる。
しかして、成形ドラムの周速度とスライドテーブルの前
進速度とが等しく設定されている場合に、帯状部材の厚
みが大きい場合または帯状部材を複数層に巻付けた場合
は、成形ドラムに貼付けられた帯状部材の表面速度が成
形ドラムの周速度よりも大きくなるため、その差に応じ
て帯状部材の供給速度を上げる必要が生じるが、パレッ
トがスライドテーブル上にガイドローラを介して進退自
在に乗っているため、スライドテーブルに対しパレット
が上記の速度差に応じて自動的に前進し、帯状部材の供
給速度を調整する。したがって、帯状部材の厚みに応じ
てスライドテーブルの速度を変更する必要がない。な
お、実際には、スライドテーブルの前進速度を成形ドラ
ム表面の周速度よりも1〜2%程度小さく設定し、かつ
スライドテーブル上のガイドローラの回転抵抗のみによ
り帯状部材を伸張しながら貼付け、ドラム表面とスライ
ドテーブルの間隙を各部材ごとの最適値に設定すること
で帯状部材の皺発生を防止することが好ましい。
【0018】しかして、スライドテーブルを成形ドラム
の下方に昇降自在に設けられた昇降テーブル上に進退可
能に支持した場合は、この昇降テーブルの昇降によって
成形ドラム下面とスライドテーブル上面との間の広さが
切り替えられる。そして、スライドテーブルの下面に固
定した長さ方向のラックにモータ駆動のピニオンを噛み
合わせ、その回転によってスライドテーブルを進退さ
せ、上記ピニオンの回転を電磁クラッチを介して成形ド
ラムに伝達するようにした場合は、この電磁クラッチを
開くことにより、成形ドラムを静止させたままスライド
テーブルのみを進退させることができ、また電磁クラッ
チを閉じることにより、成形ドラムおよびスライドテー
ブルが所望の速度で同期して運転される。
【0019】また、パレットを帯板と額縁状の脚とで構
成し、この脚をスライドテーブル上のガイドローラの周
方向溝に嵌合させた場合は、この周方向溝によってパレ
ットが前後方向に案内され、他の案内部材の設置を省略
することができる。
【0020】
【実施例】図2において、10は成形ドラムであり、そ
の下方の床F上に設置されたベース11の上面には、モ
ータ駆動で水平軸の回りを回転する偏心カム(図示され
ていない)からなる昇降装置12を介して方形の昇降フ
レーム13が設けられる。この昇降フレーム13の上面
四隅に直動ガイド14が固定され、この直動ガイド14
に、前後方向(図2の左方を前とする)に長いスライド
テーブル15の下面に固定された左右2本のレール16
の前端付近が支持され、このレール16の中央部がフレ
ーム上の受けローラ17によって支持される。
【0021】上記スライドテーブル15の下面には(図
3参照)、左右のレール16間の中心線に沿ってラック
18が固定され、このラック18と噛み合うピニオン1
9が上記の昇降フレーム13に取付けられている幅方向
の駆動軸20の一端に固定され、モータ駆動により第1
巻掛け伝動手段21を介して回転する。そして、この駆
動軸20の他端が電磁クラッチ22および第2巻掛け伝
動手段23を介して上方の成形ドラム10に接続され
る。図3において、24は成形ドラム10の支持装置で
ある。また、図2において、25はテンションプーリで
あり、昇降フレーム13の昇降に伴って前後に移動し、
第2巻掛け伝動手段23におけるベルトまたはチェーン
の張力を自動的に調節する。
【0022】上記スライドテーブル15の上面に多数個
のガイドローラ26が支軸を幅方向に向けて左右2列に
配列され(図3参照)、その上に前後方向に長い板状の
パレット35が乗せられる。そして、図1に示すよう
に、スライドテーブル15の上面後端にパレット35の
後端を係止する後端ストッパ27が固定され、前端にエ
アシリンダ28の駆動で進退し、後向き突出時にパレッ
ト35の前端を押して後退させるためのローラ型の前端
押さえ29が設けられる。また、右側縁(図1の上側)
に沿った前後2箇所に上記パレット35の右側縁を係止
するローラ型の側縁ストッパ30が設けられ、左側縁に
沿った前後2箇所にエアシリンダ31の駆動で左右に進
退し、右向き突出時にパレット35の左側縁を押して右
に移動させるローラ型の左側押さえ32が設けられる。
【0023】上記の構造において、昇降フレーム13が
下降し、スライドテーブル15が後退し、かつ前端押さ
え29および左側押さえ32が引っ込んでいるとき、ス
ライドテーブル15上に、あらかじめ帯状部材Aを乗せ
たパレット35が置かれると、エアシリンダ28、31
が作動して引っ込み位置の前端押さえ29および左側押
さえ32がそれぞれ突出してパレット35の後端が後端
ストッパ27に、また右側縁が側縁ストッパ30にそれ
ぞれ押し当てられ、しかるのち前端押さえ29が図示の
位置に戻され、パレット35が側縁ストッパ30と左側
押さえ32とで案内されて前端押さえ29と後端ストッ
パ27との間を真っ直ぐに進退できる状態に置かれる。
【0024】次いで、電磁クラッチ22が開かれた状態
で第1巻掛け伝動手段21がモータ駆動により正転し、
駆動軸20、ピニオン19およびラック18を介して上
記のスライドテーブル15が前進を開始する。そして、
パレット35上の帯状部材Aの先端が成形ドラム10の
直下に到達したとき、昇降装置12の作動で昇降フレー
ム13が上昇し、これによってスライドフレーム15の
先端が押し上げられ、上記帯状部材Aの先端が成形ドラ
ム10の下面に圧接されると共に、電磁クラッチ22が
閉じられて成形ドラム10が回転を開始し、成形ドラム
10に対する帯状部材Aの巻付けが始まる。このとき、
巻付けの進行に伴って後端ストッパ27とパレット35
との間に隙間が生じ、この隙間が帯状部材の厚みに応じ
て次第に広がりながら上記の巻付けが進行する。
【0025】図4は、パレット35の好適例を示す斜視
図であり、このパレット35は、細長い長方形状の帯板
36と、その下面周辺に沿って固定された額縁状の脚3
7とで構成される。上記の帯板36は、アルミニウム製
の表面平滑な板であり、額縁状の脚37の上面に表面が
平坦になるように固定される。そして、この額縁状の脚
37は(図7、8参照)、帯板36の周辺を固定する水
平部37aとその外縁から下向きに、かつ四方に等しい
角度で広がる傾斜縁部37bとからなり、複数台のパレ
ット35を重ねたとき、上側の脚37の下面に下側の脚
37の上面が着脱自在に、かつがたの生じない程度に嵌
合し、上下の帯板36、36間に帯状部材Aの収容可能
な空間が形成されるようにしたものである。
【0026】図5は、図4に示したパレット35を支持
するのに好適なスライドテーブル40の平面略図であ
る。このスライドテーブル40は、左右の縦枠41、前
後の横枠42およびこの前後の横枠42の間で左右の縦
枠41を接続する複数本の横ステー43で構成され、若
干後方に偏り、パレット35の長さよりも短い範囲に並
ぶ横ステー43に沿って左右両側に溝付きガイドローラ
44が、その間に溝付きガイドローラ44よりも大きく
表面平坦な補助ガイドローラ45が複数個配列されてお
り、後端の横枠42上に前記の後端ストッパ27が固定
されている。そして、後端2本の横ステー43間にエア
シリンダ46が上記の後端ストッパ27に対向して固定
され、そのピストンロッド46aに後部押さえ板47が
(図8参照)取付けられ、その上端がピストンロッド4
6aの突出時にパレット35の脚37の内縁と係合す
る。このエアシリンダ46および後部押さえ板47は、
図1の前端のエアシリンダ28および前端押さえ29に
代わるものである。
【0027】上記の溝付きガイドローラ44は、図7に
示すように、パレット35の脚37の下部と嵌合する周
方向溝44aを備えたものであり、スライドテーブル4
0の横枠41の内面に固定されたブラケット48の上端
に幅方向の支持ピンによって回転自在に支持される。ま
た、補助ガイドローラ45は、上記パレット35の帯板
36の下面を下から支持して撓みを防ぐものであり、横
ステー43に固定されたブラケット49の上端に幅方向
の支持ピンによって回転自在に支持される。そして、上
記スライドテーブル40の下面中央に(図6参照)、前
後の横枠42およびその間の横ステー43の中央部を接
続するように縦桟50が固定され、この縦桟50の下に
L形金具51を介して前記のラック18が固定される。
また、最前部左右の溝付きガイドローラ44間に幅方向
に長い昇降支持板52(図5参照)が昇降自在に設けら
れ、巻付け開始時にエアシリンダ(図示されていない)
の作動で上昇し、パレット35の帯板36の前端部下面
に接してその撓みを防ぎ、この帯板36上の帯状部材先
端部を成形ドラム10の下面に均一に圧接させるように
なっている。なお、この昇降支持板52の上面にはゴム
板が固定される。
【0028】図5ないし図8に記載したスライドテーブ
ル40に図4のパレット35を乗せた際は、スライドテ
ーブル40の左右の側縁部のガイドローラ44の周方向
溝44aにパレット35の左右の側縁部下側の脚37が
嵌合し、幅方向の位置ずれが制止される。したがって、
図1の側縁ストッパ30、左側押さえ32およびその駆
動用エアシリンダ31が不要になる。そして、パレット
35を乗せた後、後部のエアシリンダ46を作動させ、
ピストンロッド46aを突出させると、後部押さえ板4
7が後向きに進み、その上端がパレット35の後部の脚
37と係合してパレット35を後端ストッパ27に接す
るまで後退させる。続いて、上記のピストンロッド46
aを引っ込めることにより、上記後部の脚37と後部押
さえ板47との間に約80mmの空間ができ、帯状部材A
を成形ドラム10に巻付ける際における帯状部材Aの厚
み吸収が可能になる。すなわち、図1の前端押さえ29
と同様に作用するが、図1の前端押さえ29と違ってス
ライドテーブル40の表面に突出しない。
【0029】
【発明の効果】上記のように、請求項1に記載した発明
は、成形ドラムの下面に、表面平坦なパレット上に乗せ
られた帯状部材の先端を当接させ、成形ドラムの回転に
同期してパレットを前進させることにより、成形ドラム
に帯状部材を貼付けるようにしたタイヤ成形機であるか
ら、帯状部材の成形直後に所定長さに切断し、これを1
枚ずつ表面平坦なパレット上に直線状に延ばした状態に
乗せて保管してある場合、このパレットを使用して該パ
レット上の帯状部材を成形ドラムに貼付けることができ
る。したがって、従来のロール巻きを廃止することがで
き、上記帯状部材に巻き癖が生じたり、帯状部材の収縮
量がばらついたりするのを解消し、1ロットの成形後に
おける帯状部材の残量を無くし、かつ従来のサービサー
を廃して帯状部材の測長切断装置の設置台数を削減し、
かつ小ロット化が可能になる。
【0030】しかも、成形ドラムの下方に成形ドラムの
回転に同期して前進可能なスライドテーブルを設け、こ
のスライドテーブル上に上記のパレットを進退自在に支
持することができる多数個のガイドローラを設け、成形
ドラムおよびスライドテーブルの少なくとも一方を昇降
させて成形ドラムの下面に上記パレットの上面を当接さ
せるための昇降手段を設けたので、スライドテーブル上
にパレットを介して帯状部材を乗せ、成形ドラムが静止
した状態でスライドテーブルを前進させ、パレット上の
帯状部材の先端が成形ドラムの軸線直下に達したとき、
成形ドラムの下面に帯状部材の先端を当接させて帯状部
材の貼付けを開始することができ、この貼付け中、パレ
ットは、スライドテーブルに対し、帯状部材の厚みに応
じて前方にスライドして帯状部材の供給速度を自動的に
調整する。したがって、スライドテーブルの前進速度を
帯状部材の厚みに応じて変更する必要がなく、スライド
テーブルと成形ドラムの同調運転が容易になる。
【0031】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明において、スライドテーブルが成形ドラムの
下方に昇降自在に設けられた昇降テーブル上に進退可能
に支持され、このスライドテーブルがその下面に固定さ
れた長さ方向のラックと噛み合うモータ駆動のピニオン
の回転によって進退し、かつ上記ピニオンの回転が電磁
クラッチを介して成形ドラムに伝達されるものであるか
ら、スライドテーブルの昇降が容易であり、スライドテ
ーブルを容易に、かつ所望の速度で正確に前送りするこ
とができ、しかもスライドテーブルおよび成形ドラムを
1個のインダクションモータで駆動したり、成形ドラム
を静止させた状態でスライドテーブルのみを進退させた
りすることができる。
【0032】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は2に記載した発明において、パレットが平坦な帯板と
該帯板を水平に支持する額縁状の脚とからなり、スライ
ドテーブル上のガイドローラが表面に上記パレットの側
縁下の脚の下部と嵌合する周方向溝を有し、パレットが
若干距離を進退できるように上記ガイドローラの多数個
が左右2列に配列されたものであるから、パレットが軽
量化され、しかもパレットをスライドテーブルの前後方
向に正確に案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の平面図である。
【図2】上記実施例の側面図である。
【図3】上記実施例の背面図である。
【図4】他のパレットを示す斜視図である。
【図5】他のスライドテーブルを示す平面図である。
【図6】図5の横断面図である。
【図7】図6の一部の拡大図である。
【図8】図5のスライドテーブル後端部の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
A:帯状部材 10:成形ドラム 12:昇降装置 13:昇降フレーム 14:直動ガイド 15、40:スライドテーブル 16:レール 18:ラック 19:ピニオン 20:駆動軸 22:電磁クラッチ 26:ガイドローラ 27:後端ストッパ 29:前端押さえ 30:側縁ストッパ 32:左側押さえ 35:パレット 36:帯板 37:脚 44:溝付きガイドーラ 45:補助ガイドローラ 47:後部押さえ板 50:縦桟 52:昇降支持板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形ドラムの下面に、表面平坦なパレッ
    ト上に乗せられた帯状部材の先端を当接させ、成形ドラ
    ムの回転に同期してパレットを前進させることにより、
    成形ドラムに帯状部材を貼付けるようにしたタイヤ成形
    機であり、上記成形ドラムの下方に成形ドラムの回転に
    同期して前進可能なスライドテーブルを設け、このスラ
    イドテーブル上に上記のパレットを進退自在に支持する
    ことができる多数個のガイドローラを設け、成形ドラム
    およびスライドテーブルの少なくとも一方を昇降させて
    成形ドラムの下面に上記パレットの上面を当接させるた
    めの昇降手段を設けたことを特徴とするタイヤ成形機。
  2. 【請求項2】 スライドテーブルが成形ドラムの下方に
    昇降自在に設けられた昇降テーブル上に進退可能に支持
    され、このスライドテーブルがその下面に固定された長
    さ方向のラックと噛み合うモータ駆動のピニオンの回転
    によって進退し、かつ上記ピニオンの回転が電磁クラッ
    チを介して成形ドラムに伝達される請求項1記載のタイ
    ヤ成形機。
  3. 【請求項3】 パレットが平坦な帯板と該帯板を水平に
    支持する額縁状の脚とからなり、スライドテーブル上の
    ガイドローラが表面に上記パレットの側縁下の脚の下部
    と嵌合する周方向溝を有し、パレットが若干距離を進退
    できるように上記ガイドローラの多数個が左右2列に配
    列されている請求項1または2記載のタイヤ成形機。
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