JP2014215831A - 系統連系装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流検出部の増加を抑制しつつMPPT制御を行うことができる系統連系装置を提供すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る系統連系装置は、電圧変換部と、電力変換部と、検出部と、制御部とを備える。系統連系装置は、電圧変換部と、電力変換部と、電流検出部と、電圧検出部と、制御部とを備える。電圧変換部は、複数の直流電源の出力電圧をそれぞれ昇圧または降圧する複数のDC/DCコンバータからそれぞれ出力される直流電力を結合して出力する。電力変換部は、電圧変換部から出力される直流電力を交流電力に変換して電力系統へ出力する。制御部は、電流検出部および電圧検出部によって検出される電流および電圧に基づいて、複数の直流電源の出力電力がそれぞれ最大になるように複数のDC/DCコンバータをそれぞれ制御する。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、系統連系装置に関する。
従来、太陽電池などの直流電源から出力される電圧を昇圧または降圧するDC/DCコンバータと、このDC/DCコンバータから出力される直流電力を交流電力に変換して電力系統へ供給する電力変換部とを備える系統連系装置が知られている。
かかる系統連系装置は、一般に、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御(最大電力追従制御)と呼ばれる機能を有しており、直流電源からDC/DCコンバータへ入力される電流および電圧に基づき、直流電源の出力電力が最大になるようにDC/DCコンバータを制御する(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−318042号公報
しかしながら、従来の系統連系装置は、DC/DCコンバータへ入力される電流および電圧に基づいてMPPT制御を行うことから、DC/DCコンバータが複数設けられる場合、各DC/DCコンバータに入力される電流を検出する電流検出部が必要になる。そのため、系統連系装置に接続される直流電源の数が多いほど電流検出部の数が増加する。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、電流検出部の増加を抑制しつつMPPT制御を行うことができる系統連系装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る系統連系装置は、電圧変換部と、電力変換部と、電流検出部と、電圧検出部と、制御部とを備える。前記電圧変換部は、複数の直流電源の出力電圧をそれぞれ昇圧または降圧する複数のDC/DCコンバータを有し、当該複数のDC/DCコンバータからそれぞれ出力される直流電力を結合して出力する。前記電力変換部は、前記電圧変換部から出力される直流電力を交流電力に変換して電力系統へ出力する。前記電流検出部は、前記電力変換部へ入力される電流を検出する。前記電圧検出部は、前記電力変換部へ入力される電圧を検出する。前記制御部は、前記電流検出部および前記電圧検出部によって検出される電流および電圧に基づいて、前記複数の直流電源の出力電力がそれぞれ最大になるように前記複数のDC/DCコンバータをそれぞれ制御する。
実施形態の一態様によれば、電流検出部の増加を抑制しつつMPPT制御を行うことができる系統連系装置を提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る系統連系装置を示す図である。 図2は、図1に示すDC/DCコンバータの具体的構成の一例を示す図である。 図3は、図1に示す電力変換部の具体的構成の一例を示す図である。 図4は、図1に示す制御部の一部の構成例を示す図である。 図5は、図1に示す制御部が各太陽電池に対して実施するMPPT制御のタイミングの一例を示す図である。 図6は、各太陽電池に対するMPPT制御の流れを示すフローチャートである。 図7は、図1に示す制御部が各太陽電池に対して実施するMPPT制御のタイミングの他の一例を示す図である。 図8は、図1に示す制御部が各太陽電池に対して実施するMPPT制御のタイミングのさらに他の一例を示す図である。 図9は、図1に示す制御部が各太陽電池に対して実施するMPPT制御のタイミングのさらに他の一例を示す図である。 図10は、図1に示す制御部が各太陽電池に対して実施するMPPT制御のタイミングのさらに他の一例を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係る系統連系装置を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する系統連系装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る系統連系装置を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る系統連系装置1は、直流電源部2と電力系統3との間に接続され、直流電源部2から供給される直流電力を交流電力へ変換して電力系統3へ供給する。
直流電源部2は、複数の直流電源を備える。ここでは、直流電源の一例として太陽電池2a〜2dを説明するが、直流電源は燃料電池や蓄電池などであってもよい。また、4つの直流電源を接続する例を説明するが、直流電源の数はかかる例に限定されるものではない。
系統連系装置1は、直流側端子TP1〜TP4、TN1〜TN4と、交流側端子TR、TSとを備える。太陽電池2aは直流側端子TP1、TN1に接続され、太陽電池2bは直流側端子TP2、TN2に接続され、太陽電池2cは直流側端子TP3、TN3に接続され、太陽電池2dは直流側端子TP4、TN4に接続される。また、交流側端子TR、TSは、電力系統3に接続される。
かかる系統連系装置1は、電圧検出部10a〜10dと、電圧変換部11と、電力変換部12と、電流検出部13と、制御部14とを備える。さらに、電圧変換部11は、太陽電池2b〜2dの出力を昇圧または降圧するDC/DCコンバータ21b〜21dを備える。
電圧検出部10aは、電力変換部12へ入力される電圧(以下、入力電圧Vdc1と記載する)を検出し、検出結果を制御部14へ出力する。電圧検出部10b〜10dは、DC/DCコンバータ21b〜21dへそれぞれ入力される電圧(以下、入力電圧Vdc2〜Vdc4と記載する)を検出し、検出結果をDC/DCコンバータ21b〜21dへそれぞれ出力する。
DC/DCコンバータ21b〜21dは、例えば、チョッパ方式のコンバータであるが、変圧器によって昇圧または降圧を行うDC/DCコンバータであってもよい。図2は、DC/DCコンバータ21bの具体的構成の一例を示す図である。図2に示すDC/DCコンバータ21bは、昇圧チョッパであり、リアクトル31と、ダイオード32と、コンデンサ33と、スイッチング素子34と、駆動部35とを備える。なお、DC/DCコンバータ21c、21dもDC/DCコンバータ21bと同様の構成である。
DC/DCコンバータ21bでは、スイッチング素子34がオンの期間にリアクトル31にエネルギーが蓄積され、スイッチング素子34がオフの期間にリアクトル31に蓄積されたエネルギーが放出されてダイオード32を介してコンデンサ33に蓄積される。なお、スイッチング素子34は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などの半導体素子である。
駆動部35は、制御部14から出力される電圧指令Vdcref2に基づき、電圧検出部10bによって検出される入力電圧Vdc2が電圧指令Vdcref2と一致するように昇圧比を決定する。駆動部35は、決定した昇圧比に応じたディーティ比の駆動信号を生成してスイッチング素子34へ出力し、かかる駆動信号によりスイッチング素子34が駆動されて入力電圧Vdc2が電圧指令Vdcref2と一致するように変化する。
なお、昇圧比をDC/DCコンバータ21b〜21dにより求めることに代えて、制御部14によってDC/DCコンバータ21b〜21dの昇圧比を求めることもできる。この場合、電圧検出部10b〜10dは、それぞれ検出した入力電圧Vdc2〜Vdc4を制御部14へ出力するようにし、制御部14は、電圧指令Vdcref2〜Vdcref4に入力電圧Vdc2〜Vdc4がそれぞれ一致するように昇圧比を決定し、かかる昇圧比を昇圧比指令(制御指令の一例)としてDC/DCコンバータ21b〜21dへ出力する。
また、DC/DCコンバータ21b〜21dは図2に示すような昇圧を行う構成に限定されない。例えば、DC/DCコンバータ21b〜21dは、太陽電池2a〜2dの出力電圧の関係に応じて、昇降圧を行うDC/DCコンバータや降圧を行うDC/DCコンバータであってもよい。この場合、制御部14は、DC/DCコンバータ21b〜21dの昇降圧比や降圧比を求め、昇降圧比指令や降圧比指令(制御指令の一例)としてDC/DCコンバータ21b〜21dへ出力することもできる。
図1に示すように、電圧変換部11は、さらに、ダイオード22a〜22dとコンデンサ23とを有しており、太陽電池2aの出力電力と、電圧変換部11のDC/DCコンバータ21b〜21dの出力電力とを結合する。なお、電圧変換部11が図1に示す構成である場合、DC/DCコンバータ21b〜21dにはダイオード32およびコンデンサ33を設けなくてもよい。また、電圧変換部11は、太陽電池2aの出力電力とDC/DCコンバータ21b〜21dの出力電力とを結合する構成を有していればよく、電圧変換部11の構成は図1に示す構成に限られない。
太陽電池2a〜2dは、日射量に応じて発電量が変化する直流電源であるため、例えば、太陽電池2a〜2dがそれぞれ異なる向きに設置されると、各太陽電池2a〜2dの発電量や電圧が異なる。また、太陽電池2a〜2dがそれぞれ異なる仕様である場合も、各太陽電池2a〜2dの発電量や電圧が異なることがある。系統連系装置1では、上述のように、電圧変換部11を備えており、かかる電圧変換部11により太陽電池2a〜2dから得られる電力を揃えて結合することができる。
電力変換部12は、電圧変換部11において結合された太陽電池2a〜2dの直流電力を交流電力へ変換し、変換した交流電力を電力系統3へ出力する。かかる電力変換部12は、複数の双方向スイッチを備えるマトリクスコンバータであり、例えば、図3に示すように構成される。図3は、電力変換部12の具体的構成の一例を示す図である。
図3に示すように、電力変換部12は、電圧変換部11の出力と交流側端子TR、TSとの間に接続される。かかる電力変換部12は、リアクトル40と、双方向スイッチ41〜46と、コンデンサ47と、PWM制御器48とを備える。
PWM制御器48は、制御部14から出力される電流指令Iref(制御指令の一例)に基づき、双方向スイッチ41〜46をそれぞれオン/オフする駆動信号S1a〜S6a、S1b〜S6bを生成し、双方向スイッチ41〜46へ出力する。駆動信号S1a〜S6aは、双方向スイッチ41〜46の一方の片方スイッチを制御し、駆動信号S1b〜S6bは、双方向スイッチ41〜46の他方の片方スイッチを制御する。
なお、双方向スイッチ41〜46の制御方法は、例えば、特開2011−41457号公報や特開2012−10428号公報に記載されている公知技術であり、ここでの説明は省略する。また、双方向スイッチ41〜46は、例えば、2つの逆阻止型IGBTが互いに逆方向に並列接続されて構成される。
また、PWM制御器48は、制御部14から後述する電圧指令Vdcref1(制御指令の一例)が出力される場合、かかる電圧指令Vdcref1に基づき、双方向スイッチ41〜46をそれぞれオン/オフする駆動信号S1a〜S6a、S1b〜S6bを生成することもできる。
また、電力変換部12は、例えば、4個のスイッチング素子がフルブリッジ接続されて構成されるインバータ回路であってもよい。かかるインバータ回路を構成するスイッチング素子は、例えば、IGBTやMOSFETなどの半導体素子である。
図1に戻って系統連系装置1の説明を続ける。電流検出部13は、電力変換部12へ入力される電流Idc(以下、入力電流Idcと記載する)を検出し、検出結果を制御部14へ出力する。かかる電流検出部13は、例えば、磁電変換素子であるホール素子を利用して電流を検出する電流センサである。
制御部14は、電流検出部13および電圧検出部10aによって検出される電流および電圧に基づいて電力変換部12を制御する。かかる制御により、制御部14は、電力変換部12に対し、電力変換部12へ入力される直流電力を交流電力へ変換させ、変換した交流電力を電力系統3へ出力させる。また、制御部14は、太陽電池2a〜2dの出力電力がそれぞれ最大になるようにMPPT制御を行う。かかるMPPT制御は、電力変換部12およびDC/DCコンバータ21b〜21dのそれぞれに対して制御指令を調整する複数の処理部で実施される。また、かかる制御指令は、例えば、DC/DCコンバータ21b〜21dに対しては電圧指令、昇圧比指令あるいは降圧比指令などがあり、電力変換部12に対しては電圧指令あるいは電流指令などがある。
図4は、制御部14の一部の構成例(MPPT制御に関連する部分)を示す図である。図4に示すように、乗算器51(演算部の一例)と、MPPT制御器52と、減算器53と、電圧制御器54とを備える。
乗算器51は、入力電圧Vdc1と入力電流Idcとを乗算して入力電力Pcomを求める。かかる入力電力Pcomは、電力変換部12へ入力される電力の値であるが、かかる値を制御部14内で処理しやすい値に換算した値であってもよい。また、乗算器51によって乗算される入力電圧Vdc1は電圧検出部10aの検出結果を平均化した値であってもよく、同様に、乗算器51によって乗算される入力電流Idcは電流検出部13の検出結果を平均化した値であってもよい。
MPPT制御器52は、乗算器51から出力される入力電力Pcomに基づいて、電圧指令Vdcref1〜Vdcref4(制御指令の一例)の調整処理を行うMPPT制御を実行する。かかるMPPT制御器52は、第1の処理部61aと、第2の処理部61bと、第3の処理部61cと、第4の処理部61dとを備える。第1〜第4の処理部61a〜61d(以下、処理部61と総称する場合がある)は、太陽電池2a〜2dに対応する第1〜第4のMPPT制御の処理をそれぞれ行う。
減算器53は、電圧検出部10aによって検出される入力電圧Vdc1とMPPT制御器52から出力される電圧指令Vdcref1との偏差を電圧制御器54へ出力する。電圧制御器54は、入力電圧Vdc1と電圧指令Vdcref1との偏差がゼロになるようにPI(比例積分)制御を行って電流指令Irefを調整し、電力変換部12へ出力する。
このように、制御部14は、第2〜第4の処理部61b〜61dを用いて、DC/DCコンバータ21b〜21dに対する電圧指令(Vdcref2〜Vdcref4)を調整する。また、制御部14は、第1の処理部61a、減算器53および電圧制御器54を処理部として用いて、電力変換部12に対する電流指令Irefを調整し、MPPT制御を行う。なお、制御部14において、減算器53および電圧制御器54を設けずに、第1の処理部61aの電圧指令Vdcref1(制御指令の一例)をそのまま電力変換部12へ出力するようにしてもよい。
図5は、制御部14が各太陽電池2a〜2dに対して実施する第1〜第4のMPPT制御のタイミングの一例を示す図である。図5に示すように、制御部14は、時刻t0〜t1の間に、第1の処理部61aにより第1のMPPT制御を行う。かかる第1のMPPT制御において、第1の処理部61aは、電圧指令Vdcref1を増加または減少させた場合の入力電力Pcomの増減に基づいて、電圧指令Vdcref1を調整する。そして、第1の処理部61aは、調整後の電圧指令Vdcref1に応じた電流指令Irefを電力変換部12へ出力することで定電圧制御を実行する。
また、制御部14は、時刻t1〜t2の間に、第2の処理部61bにより第2のMPPT制御を行う。入力電力Pcomの増減がDC/DCコンバータ21bの入力電力の増減に対応することから、第2の処理部61bは、第2のMPPT制御において、電圧指令Vdcref2を増加または減少させた場合の入力電力Pcomの増減に基づいて電圧指令Vdcref2を調整する。第2の処理部61bは、調整後の電圧指令Vdcref2をDC/DCコンバータ21bへ出力して定電圧制御を実行する。
また、制御部14は、時刻t2〜t3の間に、第3の処理部61cにより第3のMPPT制御を行う。入力電力Pcomの増減がDC/DCコンバータ21cの入力電力の増減に対応することから、第3の処理部61cは、第3のMPPT制御において電圧指令Vdcref3を増加または減少させた場合の入力電力Pcomの増減に基づいて電圧指令Vdcref3を調整する。第3の処理部61cは、調整後の電圧指令Vdcref3を継続してDC/DCコンバータ21cへ出力して定電圧制御を実行する。
また、制御部14は、時刻t3〜t4の間に、第4の処理部61dにより第4のMPPT制御を行う。入力電力Pcomの増減がDC/DCコンバータ21dの入力電力の増減に対応することから、第4の処理部61dは、第4のMPPT制御において、電圧指令Vdcref4を増加または減少させた場合の入力電力Pcomの増減に基づいて電圧指令Vdcref4を調整する。第4の処理部61dは、調整後の電圧指令Vdcref4をDC/DCコンバータ21dへ出力して定電圧制御を実行する。
このように、系統連系装置1は、第1〜第4のMPPT制御を繰り返し実行することにより、太陽電池2a〜2dの出力電力が最大になるように制御する。かかる第1〜第4のMPPT制御はいずれも、電力変換部12への入力電流Idcに基づいて電力変換部12への入力電力Pcomを用いる。そのため、電力演算に用いる電流検出部をDC/DCコンバータ21b〜21d(以下、DC/DCコンバータ21と総称する場合がある)ごとに設けることがなく、DC/DCコンバータ21単位で電流検出部を設ける場合に比べ、電流検出部の増加を抑制することができる。
また、第1〜第4のMPPT制御は、電力変換部12およびDC/DCコンバータ21b〜21dの構成に依存しない。したがって、電力変換部12およびDC/DCコンバータ21b〜21dは、制御部14から与えられた指令で動作するだけでよく、系統連系装置1の設計が複雑にならないという利点がある。
ここで、制御部14が行うMPPT制御の具体的処理について図6を参照して説明する。図6は、MPPT制御の流れを示すフローチャートである。かかる図6において、電圧指令Vdcrefxは、電圧指令Vdcref1〜Vdcref4のいずれかを示す。
制御部14は、電圧指令Vdcref1に関してステップS10〜S20までの一連の処理を第1の処理部61aにより制御期間Tで実行し、電圧指令Vdcref2に関してステップS10〜S20までの一連の処理を第2の処理部61bにより制御期間Tで実行する。また、制御部14は、電圧指令Vdcref3に関してステップS10〜S20までの一連の処理を第3の処理部61cにより制御期間Tで実行し、電圧指令Vdcref4に関してステップS10〜S20までの一連の処理を第4の処理部61dにより制御期間Tで実行する。
図6に示すように、制御部14は、現在出力している電圧指令Vdcrefxの値を基準電圧値VdcrefBaseとして保存し(ステップS10)、値が基準電圧値VdcrefBaseである電圧指令Vdcrefxによる定電圧制御を継続して実行する(ステップS11)。
次に、制御部14は、ステップS11の処理を開始してから規定時間taが経過したか否かを判定する(ステップS12)。規定時間taが経過していないと判定した場合(ステップS12;No)、制御部14は、ステップS11の処理を継続する。一方、規定時間taが経過したと判定すると(ステップS12;Yes)、制御部14は、このときの入力電力Pcomの値を電力値Pcom1とする(ステップS13)。
次に、制御部14は、電圧指令Vdcrefxの値を所定電圧ΔVdcrefだけ減少させる(ステップS14)。これにより、電圧指令Vdcrefxの値は、基準電圧値VdcrefBaseから所定電圧ΔVdcrefを減算した値に設定される。そして、制御部14は、ステップS14で設定した電圧指令Vdcrefxによる定電圧制御を実行する(ステップS15)。例えば、ステップS14で設定した電圧指令Vdcrefxが電圧指令Vdcref2である場合、制御部14は、設定した電圧指令Vdcref2をDC/DCコンバータ21bへ出力することでDC/DCコンバータ21bの定電圧制御を行う。
次に、制御部14は、ステップS15の処理を開始してから規定時間taが経過したか否かを判定する(ステップS16)。規定時間taが経過していないと判定した場合(ステップS16;No)、制御部14は、ステップS15の処理を継続する。一方、規定時間taが経過したと判定すると(ステップS16;Yes)、制御部14は、このときの入力電力Pcomの値を電力値Pcom2とする(ステップS17)。
次に、制御部14は、電力値Pcom1と電力値Pcom2とを比較し、電力値Pcom2が電力値Pcom1以上であるか否かを判定する(ステップS18)。電力値Pcom2が電力値Pcom1以上である場合(ステップS18;Yes)、制御部14は、ステップS14の処理と同様に、基準電圧値VdcrefBaseを所定電圧ΔVdcrefだけ減少させた電圧指令Vdcrefxを設定する(ステップS19)。
一方、電力値Pcom2が電力値Pcom1以上ではない場合(ステップS18;No)、制御部14は、基準電圧値VdcrefBaseを所定電圧ΔVdcrefだけ増加させた電圧指令Vdcrefxを設定する(ステップS20)。
ステップS19またはステップS20で設定された電圧指令Vdcrefxは、次にMPPT制御が行われるまで、継続して一定の値に維持され、電圧指令Vdcrefxに対応する電力変換部12またはDC/DCコンバータ21の定電圧制御が行われる。
このように、制御部14は、定電圧制御で直近に用いた値の電圧指令Vdcrefxで電圧変換部11を動作させた場合の入力電力Pcomの値を電力値Pcom1として検出する処理を制御期間Tの半分の期間(T/2)で行う。その後、制御部14は、ΔVdcrefだけ減少させた電圧指令Vdcrefxで電圧変換部11を動作させた場合の入力電力Pcomの値を電力値Pcom2として検出し、電力値Pcom1と電力値Pcom2との比較により次の定電圧制御に用いる電圧指令Vdcrefxを調整する処理を制御期間Tの残りの期間(T/2)で行う。
ステップS14において、制御部14は、電圧指令Vdcrefxの値を所定電圧ΔVdcrefだけ減少させるようにする例を説明したが、制御部14は、所定電圧ΔVdcrefだけ増加させるように電圧指令Vdcrefxを設定することもできる。この場合、制御部14は、ステップS19で基準電圧値VdcrefBaseを所定電圧ΔVdcrefだけ増加させた電圧指令Vdcrefxを設定し、ステップS20で基準電圧値VdcrefBaseを所定電圧ΔVdcrefだけ減少させるように電圧指令Vdcrefxを設定する。
なお、図1に示す系統連系装置1では、太陽電池2aの出力電力をDC/DCコンバータを介すことなく電力変換部12へ出力する例を示したが、直流電源を直接的に電力変換部12へ接続する構成を設けない構成にすることもできる。例えば、図1に示す系統連系装置1において、直流側端子TP1、TN1およびダイオード22aを設けず、かつ、図4に示す制御部14において、第1の処理部61、減算器53および電圧制御器54を設けない構成にすることもできる。
また、上述においては、第1の処理部61a、第2の処理部61b、第3の処理部61cおよび第4の処理部61dの順番で順次MPPT制御を行う例を説明したが、MPPT制御の処理順番やタイミングなどは適宜変更が可能である。
例えば、制御部14は、各処理部61a〜61dにおいて、電圧指令Vdcrefxを変化させたときの入力電力Pcomの変化量ΔPcom(=Pcom2−Pcom1)が設定値P1以下になった場合、最大電力に到達したと判断して、定期的なMPPT制御を中止することもできる。この場合、制御部14は、定期的なMPPT制御を中止した処理部61以外の処理部61によるMPPT制御の間隔を狭くする。例えば、制御部14は、第4のMPPT制御を中止した場合、第1〜第3のMPPT制御をそれぞれ制御期間Tで順次繰り返し行うことで、制御期間Tの4倍の間隔(4T)から3倍の間隔(3T)で第1〜第3のMPPT制御がそれぞれ実行される。
このようにすることで、すべての太陽電池2a〜2dの出力電力を最大にするまでの時間を短縮することができる。なお、制御部14は、例えば、第1〜第4の処理部61a〜61dのうち、定期的なMPPT制御を中止した処理部61においてその後、定期的なMPPT制御よりも長い間隔(例えば、20Tや40T)で繰り返し行ってMPPT制御の実施周期を延ばすこともできる。また、制御部14は、例えば、すべての処理部61で入力電力Pcomの変化量ΔPcomが設定値P1以下になった場合に、すべての太陽電池2a〜2dの出力電力が最大電力に到達したと判断して、図5を用いて説明した処理に戻すこともできる。
また、制御部14は、各処理部61において、MPPT制御を開始する際、電圧指令Vdcrefxを最初に変化させたときの入力電力Pcomの変化量ΔPcom(以下、初回変化量ΔPcomと記載する)の大きさに応じて、MPPT制御のタイミングを調整することもできる。例えば、制御部14は、初回変化量ΔPcomが相対的に大きい処理部61ほど、MPPT制御の頻度を大きくすることもできる。
変化量ΔPcomが実質的にゼロに到達した場合に各太陽電池2a〜2dの出力電力がそれぞれ実質的に最大になるが、初回変化量ΔPcomが大きい場合、変化量ΔPcomがゼロに到達するまで時間を要する。そのため、制御部14は、例えば、初回変化量ΔPcomに応じた頻度によりMPPT制御を行うことで、すべての太陽電池2a〜2dの出力電力を最大にするまでの時間を短縮することができる。
なお、制御部14は、各処理部61において、MPPT制御を開始してから変化量ΔPcomが設定値P1以下になるまでの時間を履歴情報として内部の記憶部(図示せず)に記憶し、かかる履歴情報に基づいて各MPPT制御の頻度を決定することもできる。例えば、制御部14は、変化量ΔPcomが設定値P1以下になるまでの時間が相対的に長い処理部61ほど、MPPT制御の頻度を大きくする。
また、第1〜第4のMPPT制御は、上述したように、電力値Pcom1と電力値Pcom2をそれぞれ制御期間Tの半分の期間で検出していることから、制御部14は、図7に示すように、第1〜第4のMPPT制御の処理期間をオーバラップさせることもできる。図7は、制御部14が各太陽電池2a〜2dに対して実施するMPPT制御のタイミングの他の一例を示す図である。
図7に示す処理では、例えば、制御部14は、第1のMPPT制御で電力値Pcom2を検出する処理と第2のMPPT制御で電力値Pcom1を検出する処理とを同時に行う。また、例えば、制御部14は、第2のMPPT制御で電力値Pcom2を検出する処理と第3のMPPT制御で電力値Pcom1を検出する処理とを同時に行う。
このようにすることで、すべての太陽電池2a〜2dの出力電力を最大にするまでの時間を短縮することができる。なお、この場合も上述の場合と同様に、制御部14は、各処理部61において、入力電力Pcomの変化量ΔPcomが設定値P1以下になった場合、最大電力に到達したと判断して、定期的なMPPT制御を中止することができる。また、制御部14は、例えば、すべての処理部61で入力電力Pcomの変化量ΔPcomが設定値P1以下になった場合に、すべての太陽電池2a〜2dの出力電力が最大電力に到達したと判断して、図7を用いて説明した処理に戻すこともできる。
また、制御部14は、図8に示すように、第1〜第4のMPPT制御のうち2つ以上のMPPT制御を同時に行うこともできる。図8は、制御部14が各太陽電池2a〜2dに対して実施するMPPT制御のタイミングのさらに他の一例を示す図である。
図8に示す例では、制御部14は、第1および第2のMPPT制御を同時に行い、次に、第3および第4のMPPT制御を同時に行う一連の処理を繰り返す。第1〜第4のMPPT制御の開始当初は、太陽電池2a〜2dの出力電力が最小であり、入力電力Pcomの変化量ΔPcomがプラスになる。そこで、制御部14は、同時に行うMPPT制御の対象となる太陽電池2a、2bまたは太陽電池2c、2dにおいて少なくとも一つが最大電力に到達するまで、2つのMPPT制御を同時に行うこともできる。これにより、太陽電池2a〜2dの出力電力を最大にするまでの時間をさらに短縮することができる。
なお、2つ以上のMPPT制御を同時に行う場合、制御部14は例えば、入力電力Pcomの変化量ΔPcomが設定値P2以下になると、図5に示すように、第1〜第4のMPPT制御を順番に行うこともできる。
また、制御部14は、第1〜第4のMPPT制御のうち2以上のMPPT制御をその組み合わせを変えながら同時に行うこともできる。図9は、制御部14が各太陽電池2a〜2dに対して実施するMPPT制御のタイミングのさらに他の一例を示す図である。
制御部14は、図9に示すように、第1および第2のMPPT制御を同時に行い、次に、第2および第3のMPPT制御を同時に行い、次に、第3および第4のMPPT制御を同時に行い、次に、第1および第4のMPPT制御を同時に行う一連の処理を繰り返す。制御部14は、各処理で検出した入力電力Pcomの変化量ΔPcomの相違から第1〜第4のMPPT制御のそれぞれ個別の入力電力Pcomの変化量ΔPcomを演算し、電圧指令Vdcrefxを調整することができる。
また、制御部14は、電力変換部12およびDC/DCコンバータ21b〜21dへの制御指令の変更タイミングをずらして複数の制御指令を順次変更し、検出する電力変化を用いて、制御指令を調整することもできる。図10は、制御部14が各太陽電池2a〜2dに対して実施するMPPT制御のタイミングのさらに他の一例を示す図である。
制御部14は、図10に示すように、電力値Pcom1と電力値Pcom2のうち電力値Pcom2のみを検出することで、第1〜第4のMPPT制御の制御期間をそれぞれT/2に低減でき、これにより、太陽電池2a〜2dの出力電力を最大にするまでの時間をさらに短縮することができる。
この場合、制御部14は、第1〜4のMPPT制御として、それぞれ図6に示すステップS10、S15〜S20の処理を行う。ただし、制御部14は、ステップS19の処理として、電力値Pcom2が電力値Pcom1以上であるか否かの判断に代えて今回の電力値Pcom2が前回の電力値Pcom2以上であるか否かの判断を行う。
例えば、制御部14は、第1のMPPT制御で求めた電力値Pcom2を前回の電力値Pcom2とし、次の第2のMPPT制御で求めた電力値Pcom2を今回の電力値Pcom2とし、第2のMPPT制御において電圧指令Vdcref2を調整する。例えば、制御部14は、第2のMPPT制御において、第2のMPPT制御で求めた電力値Pcom2が第1のMPPT制御で求めた電力値Pcom2以上であれば、ステップS19の処理を実行し、そうでなければ、ステップS20の処理を実行する。
同様に、制御部14は、第2のMPPT制御で求めた電力値Pcom2を前回の電力値Pcom2とし、次の第3のMPPT制御で求めた電力値Pcom2を今回の電力値Pcom2とし、第3のMPPT制御において電圧指令Vdcref3を調整する。例えば、制御部14は、第3のMPPT制御において、第3のMPPT制御で求めた電力値Pcom2が第2のMPPT制御で求めた電力値Pcom2以上であれば、ステップS19の処理を実行し、そうでなければ、ステップS20の処理を実行する。
このように、制御部14は、第1〜第4の処理部61a〜61dの電圧指令Vdcrefxを互いに異なるタイミングで変化させる毎に入力電力Pcomを求め、かかる入力電力Pcomの変化量ΔPcom1(今回の電力値Pcom2−前回の電力値Pcom2)に基づき、電圧指令Vdcrefxを調整することができる。なお、図10に示す例では、第1〜第4のMPPT制御を順次繰り返し実行する例を示したが、制御の順番はかかる例に限定されず、適宜変更可能である。
また、上述の場合と同様に、入力電力Pcomの変化量ΔPcom1が設定値P1以下になった場合、最大電力に到達したと判断して、定期的なMPPT制御を中止することもできる。また、すべての処理部61で入力電力Pcomの変化量ΔPcom1が設定値P1以下になった場合に、すべての太陽電池2a〜2dの出力電力が最大電力に到達したと判断して、図10を用いて説明した処理に戻すこともできる。
以上のように、制御部14が、電力変換部12およびDC/DCコンバータ21b〜21dに対して、MPPT制御において制御指令を変更するタイミングを変更しても、電力変換部12およびDC/DCコンバータ21b〜21dは、与えられた制御指令で動作するだけでよく特別な処理を行う必要はない。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る系統連系装置について説明する。図11は、第2の実施形態に係る系統連系装置の構成を示す図である。なお、上述した第1の実施形態の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明については適宜、省略する。
図10に示すように、第2の実施形態に係る系統連系装置1Aは、第1ユニット70と、第2ユニット71b〜71dと、第3ユニット72とを備える。第1ユニット70は、第2ユニット71b〜71dおよび第3ユニット72と別体に構成される。
そして、第1ユニット70と第2ユニット71b〜71dとの間はそれぞれ接続ケーブル73b〜73dを介して接続される。かかる接続ケーブル73b〜73dには、それぞれ1対の直流線および電圧指令線が含まれる。1対の直流線は第2ユニット71b〜71dから第1ユニット70へ直流電力を供給するための導線であり、電圧指令線は、第1ユニット70から第2ユニット71b〜71dへ電圧指令Vdcref2〜Vdcref4をそれぞれ供給するための導線である。また、第1ユニット70と第3ユニット72との間は接続ケーブル74を介して接続される。かかる接続ケーブル74には、接続ケーブル73b〜73dと同様の1対の直流線が含まれる。
このように、系統連系装置1Aでは、第1ユニット70とは別体で、第2ユニット71b〜71dおよび第3ユニット72が設けられているため、系統連系装置1Aの設置スペースを分散させることができ、系統連系装置1Aの設置を容易に行うことができる。また、DC/DCコンバータ21b〜21dのメンテナンスも容易に行うことができる。
なお、図11に示す例では、第2ユニット71b〜71dおよび第3ユニット72を互いに別体として構成したが、第2ユニット71b〜71dおよび第3ユニット72に含まれる構成要素を一つのユニットに収納するようにしてもよい。この場合、接続ケーブル73b〜73dおよび接続ケーブル74は一つの接続ケーブルとして構成してもよい。また、第2ユニット71b〜71dを構成する構成要素を一つのユニットに収納し、3つのユニットによって系統連系装置1Aを構成することもできる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1、1A 系統連系装置
2 直流電源部
2a〜2d 太陽電池
3 電力系統
10a〜10d 電圧検出部
11 電圧変換部
12 電力変換部
13 電流検出部
14 制御部
21b〜21d DC/DCコンバータ
22a〜22d ダイオード
23 コンデンサ
51 乗算器
52 MPPT制御器
53 減算器
54 電圧制御器
61a 第1の処理部
61b 第2の処理部
61c 第3の処理部
61d 第4の処理部
70 第1ユニット
71b〜71d 第2ユニット
72 第3ユニット
73b〜73d 接続ケーブル
74 接続ケーブル

Claims (10)

  1. 複数の直流電源の出力電圧をそれぞれ昇圧または降圧する複数のDC/DCコンバータを有し、当該複数のDC/DCコンバータからそれぞれ出力される直流電力を結合して出力する電圧変換部と、
    前記電圧変換部から出力される直流電力を交流電力に変換して電力系統へ出力する電力変換部と、
    前記電力変換部へ入力される電流を検出する電流検出部と、
    前記電力変換部へ入力される電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電流検出部および前記電圧検出部によって検出される電流および電圧に基づいて、前記複数の直流電源の出力電力がそれぞれ最大になるように前記複数のDC/DCコンバータをそれぞれ制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする系統連系装置。
  2. 前記電圧変換部は、
    前記複数の直流電源とは異なる他の直流電源から出力される直流電力を前記複数のDC/DCコンバータから出力される直流電力に結合して出力し、
    前記制御部は、
    前記電流検出部および前記電圧検出部によって検出される電流および電圧に基づき、前記他の直流電源の出力電力が最大になるように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の系統連系装置。
  3. 前記制御部は、
    前記複数の直流電源の出力電力がそれぞれ最大となるように前記複数のDC/DCコンバータにそれぞれに対する制御指令として電圧指令、昇圧比指令および降圧比指令のいずれかの指令を調整する複数の処理部を備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の系統連系装置。
  4. 前記制御部は、
    前記複数の直流電源の出力電力がそれぞれ最大となるように前記複数のDC/DCコンバータにそれぞれに対する制御指令として、電圧指令、昇圧比指令および降圧比指令のいずれかの指令を調整する複数の処理部と、
    前記他の直流電源の出力電力が最大となるように前記電力変換部に対する制御指令として電流指令または電圧指令を調整する処理部と、を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の系統連系装置。
  5. 前記制御部は、
    前記電流検出部および前記電圧検出部によって検出される電流および電圧に基づいて前記電力変換部への入力電力を演算する演算部を備え、
    前記処理部は、
    前記制御指令を変化させた場合の前記演算部で演算される入力電力の変化量に基づき前記制御指令を調整する調整処理を行う
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の系統連系装置。
  6. 前記制御部は、
    2以上の前記処理部による前記制御指令の調整処理を同時に行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の系統連系装置。
  7. 前記制御部は、
    複数の前記処理部の前記制御指令を互いに異なるタイミングで変化させ、
    前記処理部は、
    当該処理部の前記制御指令を変化させた場合の前記演算部で演算される入力電力と、他の前記処理部の前記制御指令を変化させた場合の前記演算部で演算される入力電力との差を前記変化量として前記調整処理を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の系統連系装置。
  8. 前記処理部は、
    前記制御指令を変化させた場合の前記演算部で演算される入力電力の変化量に基づき前記制御指令を調整する調整処理を定期的に行い、その後、前記演算部で演算された入力電力の変化量が設定値以下になった場合、前記制御指令の定期的な調整処理を中止するか、または、前記制御指令の調整処理の実施周期を延ばす
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の系統連系装置。
  9. 前記電力変換部、前記電流検出部、前記電圧検出部および前記制御部を含む第1ユニットと、
    前記第1ユニットと別体に構成され、前記電圧変換部のうち少なくとも前記DC/DCコンバータを含む第2ユニットと、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットとを接続する接続ケーブルとを備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の系統連系装置。
  10. 前記電力変換部は、
    複数の双方向スイッチを有し、当該複数の双方向スイッチによって直流電力を交流電力に変換するマトリクスコンバータである
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の系統連系装置。
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