JP2017028950A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の直流電源に接続された昇圧回路の入力電流検出器を不要とし、直流電源出力変化時にも全直流電源に対してMPPT制御を行える電力変換装置を提供する。【解決手段】複数の直流電源211〜214に接続した昇圧回路21〜24と、昇圧回路21〜24の入力電圧を検出する第1電圧検出器31〜34と、昇圧回路21〜24の出力を並列接続した母線3と、母線コンデンサ4と、母線電圧を調整して出力する電力変換器7と、母線電流を検出する第1電流検出器5と、母線電圧を検出する第2電圧検出器6と、昇圧回路21〜24を制御する昇圧回路制御器208と、昇圧回路21〜24を制御するスイッチング信号と母線電流とに基づき昇圧回路21〜24の入力電流を復元する入力電流復元部81とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、太陽光発電用のパワーコンディショナ等の直流電圧を調整変換する昇圧回路を複数台並列に備える電力変換システムにおいて、各昇圧回路の各入力電流検出器を削減できる電力変換装置に関するものである。
近年、住宅用太陽光発電装置の市場が拡大しており、複数の太陽電池と昇圧回路を持つ太陽光発電装置は太陽電池電圧を個々に調整することで最大電力点追従制御ができるため、設置制約条件を緩和できる。しかし、この構成では各太陽電池の最大電力点追従制御(以降、MPPT制御と記載)を行うために昇圧回路と同数の電圧検出器および電流検出器を必要とする。
これに対して、太陽電池をグループ化し、各グループをMPPT制御と電圧一定制御とを組み合わせて制御し、各昇圧回路を順次MPPT制御に切り替えることで、太陽電池電流の検出を必要とせず最大電力点追従を可能とする系統連系インバータが開示されている(例えば、特許文献1)。
特許第3747313号公報(段落[0035]〜[0043]、[0111]、図1)
しかし、特許文献1開示発明では、各昇圧回路の1台のみしかMPPT制御を行えないため日射急変などの太陽電池出力変化時に全ての太陽電池が最大電力点に達するまで時間がかかるという問題点がある。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、太陽電池を例とする複数の直流電源に接続された各昇圧回路の各入力電流検出器を不要とし、かつ直流電源出力変化時にも全直流電源に対してMPPT制御を行える電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、複数の直流電源のそれぞれに接続した複数の昇圧回路と、それぞれの昇圧回路の入力電圧を検出する第1電圧検出器と、複数の昇圧回路の出力を並列接続した母線と、母線に接続した母線電圧平滑用の母線コンデンサと、母線に接続し母線電圧を調整して出力する電力変換器と、母線電流を検出する第1電流検出器と、母線電圧を検出する第2電圧検出器と、昇圧回路を制御する昇圧回路制御器と、昇圧回路を制御するスイッチング信号と第1電流検出器で検出した母線電流とに基づき各昇圧回路の入力電流を復元する入力電流復元部とを備えるものである。
この発明に係る電力変換装置は、昇圧回路を制御するスイッチング信号と母線電流とに基づき各昇圧回路の入力電流を復元する入力電流復元部とを備えるため、複数の直流電源に接続された各昇圧回路の各入力電流検出器を不要とし、かつ直流電源出力変化時にも全直流電源に対してMPPT制御を行うことができる。
この発明の実施の形態1の電力変換装置に係る構成図である。 この発明の実施の形態1の電力変換装置に係る適用例の構成図である。 この発明の実施の形態1の電力変換装置に係る昇圧回路の動作説明図である。 この発明の実施の形態2の電力変換装置に係る昇圧回路の動作説明図である。 この発明の実施の形態2の電力変換装置に係る昇圧回路の動作説明図である。 この発明の実施の形態3の電力変換装置に係る昇圧回路の動作説明図である。 この発明の電力変換装置に係る入力電流復元手段の適用フローである。
実施の形態1.
実施の形態1は、複数の直流電源のそれぞれに接続した複数の昇圧回路と、それぞれの昇圧回路の入力電圧を検出する第1電圧検出器と、複数の昇圧回路の出力を並列接続した母線と、母線電圧平滑用の母線コンデンサと、母線電圧を調整して出力する電力変換器と、母線電流および母線電圧を検出する第1電流検出器および第2電圧検出器と、昇圧回路を制御する昇圧回路制御器とを備え、昇圧回路制御器は昇圧回路を制御するスイッチング信号と母線電流に基づき各昇圧回路の入力電流を復元する入力電流復元部を備える電力変換装置に関するものである。
以下、本願発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構成、動作について、電力変換装置を含むシステム全体の構成図である図1、具体的な直流電源として太陽光発電装置を適用した電力変換装置の構成図である図2、および昇圧回路の動作説明図である図3に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の電力変換装置100を含むシステムの全体構成を示す。
図1において、システム全体は、電力変換装置100を中心として、電力変換の対象である直流電源部1と、直流電源部1から供給される直流電圧を電力変換装置100で交流電圧に変換して供給する対象である負荷101および/または電力系統を含む電源102とから成る。
直流電源部1は、直流電源11、直流電源12、直流電源13、・・・、直流電源1n、すなわちn台(nは2以上の整数)の直流電源から構成される。なお、各直流電源の出力電圧はそれぞれ異なる場合を想定している。例えば、直流電源が太陽光発電装置の場合、直列に接続される太陽電池パネルの枚数が異なる場合を想定している。
電力変換装置100は、主要機器として昇圧回路部2と、昇圧回路部2から出力される電力を調整して負荷101などに供給する電力変換器7と、昇圧回路制御器8と、電力変換器7の制御を行う電力変換器制御器9とを備える。
昇圧回路部2は、直流電源部1の各直流電源11〜1nに対応して、昇圧回路21、昇圧回路22、昇圧回路23、・・・、昇圧回路2n、すなわちn台の昇圧回路から構成される。各昇圧回路21〜2nは、各直流電源11〜1nの出力に接続され、昇圧回路制御器8の制御によって、各直流電源11〜1nの出力電圧を調整する。
電力変換装置100は、さらに各昇圧回路21〜2nの入力電圧、すなわち各直流電源11〜1nの出力電圧を検出する第1電圧検出器31〜3nを備える。
各昇圧回路21〜2nの出力は並列に接続され、母線3を構成する。この母線3には、母線電圧平滑用の母線コンデンサ4が接続され、さらに、母線3はこの母線の直流電圧を所望の直流電圧に調整する電力変換器7の入力に接続されている。
また、電力変換装置100は、母線3の電流を検出する第1電流検出器5と母線3の母線電圧を検出する第2電圧検出器6とを備える。
次に、各昇圧回路21〜2nの内部構成を、昇圧回路21を代表例として、説明する。
昇圧回路21は、コンデンサC1、リアクトルL1、昇圧用の直列に接続された半導体スイッチング素子S1a、S1bから構成される。
半導体スイッチング素子S1a、S1bは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effective Transistor)などに代表される自己消弧形の半導体スイッチング素子が使用され、それぞれ逆並列にフリーホイールダイオードが接続されている。MOSFETの場合は寄生ダイオードを利用してもよい。また、半導体スイッチング素子S1bは、ダイオードのみで構成してもよい。
昇圧回路21の半導体スイッチング素子S1aがオンのとき、半導体スイッチング素子S1aに対応する直流電源11はリアクトルL1にエネルギーを蓄える。半導体スイッチング素子S1aがオフのとき、リアクトルL1に蓄えられたエネルギーは母線コンデンサ4と、電力変換器7に供給される。電力変換器7は昇圧回路21から出力される電力を負荷101、電源102などに供給する。
なお、半導体スイッチング素子S1bは、S1aがオンのときはオフ、S1aがオフのときはオンに制御される。
各昇圧回路21〜2nをそれぞれ制御する昇圧回路制御器8の三角波キャリアは360度(=2π[rad])を昇圧回路台数で割った間隔で位相シフトしており、第1電流検出器5のサンプリングは各三角波キャリアの山と谷のどちらか一方で三角波キャリアの((昇圧回路台数+1)/昇圧回路台数)倍の固定周期で実施する。三角波キャリアと各昇圧回路21〜2nの通流率指令値とを比較し、通流率指令値が三角波キャリアより大きいとき昇圧回路21〜2nの対応する半導体スイッチング素子S1a〜Snaをオンし、通流率指令値が三角波キャリアより小さいとき、半導体スイッチング素子S1a〜Snaをオフする。なお、通流率指令値の生成については、後で説明する。
次に昇圧回路制御器8の構成と動作を説明する。
昇圧回路制御器8は、入力電流復元部81と、PWM変調回路82と、電圧制御回路83と、電流制御回路84とを備える。
通常、例えば直流電源11の出力電圧を昇圧回路21で調整する場合、昇圧回路21の入力電圧および入力電流を用いて、昇圧回路21の半導体スイッチング素子S1a、S1bのオン/オフ制御が行われる。しかし、本発明では、昇圧回路21の入力電流の検出器を省略して、入力電流復元部81において、母線3の母線電流と半導体スイッチング素子S1a〜Snaのスイッチングパターンから昇圧回路21の入力電流を復元する。入力電流復元部81の動作については後で、具体的に説明する。
各直流電源11〜1nを制御する電圧制御回路83は、各昇圧回路21〜2nの入力電圧と、図示されていない外部の上位制御装置等から入力される入力電圧指令とに基づいて、電圧制御信号を生成する。電流制御回路84は、入力電流復元部81で復元された各昇圧回路21〜2nの入力電流と、電圧制御回路83の出力とに基づいて、各昇圧回路21〜2nのリアクトルL1〜Lnの電流を制御する通流率指令値を生成する。PWM変調回路82は、電流制御回路84からの通流率指令値に基づいて、各昇圧回路21〜2nの半導体スイッチング素子S1a、S1b、・・・Sna、Snbのオン/オフ制御を行ない、所望の母線電圧に、各直流電源11〜1nの出力電圧を調整する。
なお、電力変換器制御器9の構成、動作については、太陽光発電装置に適用した具体例を説明する際、図2に基づいて説明する。
母線コンデンサ4の電圧は、第2電圧検出器6、電力変換器7、および電力変換器制御器9により一定に制御される。
各直流電源11〜1nの出力電圧、すなわち各昇圧回路21〜2nの入力電圧は、第1電圧検出器31〜3n、昇圧回路21〜2n、および昇圧回路制御器8により一定に制御される。
なお、昇圧回路制御器8と電力変換器制御器9は、各制御器の性能に応じて台数の増減や共通化を行ってもよい。
図1において、昇圧回路制御器8のPWM変調回路82等は、各直流電源11〜1nに別の回路があるように図示しているが、1つの回路に統合してもよい。また別の種類の回路(例えば、電圧制御回路と電流制御回路)を統合してもよい。
次に、本発明の電力変換装置を太陽光発電装置に適用した具体例を図2に基づいて説明する。
図2は、直流電源として4台の太陽光発電装置211〜214を適用した具体例である。図1の電力変換装置100と区別するために、図2において電力変換装置200、太陽光発電装置部201、太陽光発電装置211〜214、昇圧回路部202、および昇圧回路制御器208としている。
なお、図2において、図1と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
次に、図2において、内部構成をより具体的に示した電力変換器7、電力変換器制御器9、および太陽光発電装置211〜214に内部構成を対応させた昇圧回路制御器208について説明する。
まず、電力変換器7について、説明する。
電力変換器7は、インバータ71、リアクトル72、および出力コンデンサ73から構成される。さらに、電力変換器7はインバータ71の半導体スイッチング素子の制御と出力電力の演算に必要な電力変換器7の出力電圧および出力電流を検出する第3電圧検出器74および第2電流検出器75を備える。
インバータ71は、電力変換器制御器9から出力される半導体スイッチング素子の制御用スイッチング信号によって制御されて、母線3の母線電圧の直流電圧を後で説明する母線電圧指令と一致する交流電圧に調整する。
次に、電力変換器制御器9について、説明する。
電力変換器制御器9は、母線電圧制御回路91、出力電流制御回路92、PWM変調回路93、および電力演算回路94から構成される。
電力変換器制御器9は、母線電圧指令を電源102等の状況に基づいて生成する。
母線3の母線電圧を制御する母線電圧制御回路91は、母線電圧指令と第2電圧検出器6からの母線電圧とに基づいて、出力電流指令を生成する。電力変換器7の出力電流を制御する出力電流制御回路92は、母線電圧制御回路91からの出力電流指令と第2電流検出器75で検出した電力変換器7の出力電流とに基づいて、通流率指令値を生成する。PWM変調回路93は、出力電流制御回路92からの通流率指令値に基づいて、電力変換器7のインバータ71の半導体スイッチング素子の制御用スイッチング信号を生成して、電力変換器7に出力する。
電力演算回路94は、第3電圧検出器74で検出した電力変換器7の出力電圧と第2電流検出器75で検出した電力変換器7の出力電流とを用いて、電力変換器7の出力電力を演算して、出力電力情報として、昇圧回路制御器208に出力する。
この出力電力情報を使用して、昇圧回路21〜24の入力電流を復元する入力電流復元部81の動作については、後で説明する。
なお、本実施の形態1では、電力変換器7の出力電力を演算して、出力電力情報として、昇圧回路制御器8に出力しているが、第2電圧検出器および第1電流検出器の検出値から演算した電力変換器7の入力電力を入力電力情報として昇圧回路制御器208に出力してもよい。
次に、昇圧回路制御器208について、説明する
昇圧回路制御器208の構成は、図1の汎用的な昇圧回路制御器8の構成を太陽光発電装置に適用した場合に対応させたものである。具体的には、図1の電圧制御回路83と電流制御回路84を、図2ではMPPT制御回路85と電圧制御回路86とにしている。
すなわち、昇圧回路制御器208は、入力電流復元部81と、PWM変調回路82と、MPPT制御回路85と、電圧制御回路86とを備える。
入力電流復元部81およびPWM変調回路82は、図1と同じであるため、MPPT制御回路85および電圧制御回路86について説明する。
MPPT制御回路85は、第1電圧検出器31〜34で検出した各昇圧回路21〜24の入力電圧と、入力電流復元部81で復元された各昇圧回路21〜24の入力電流とを用い、太陽電池の最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御を行う。MPPT制御回路85は、このMPPT制御の結果である入力電圧指令を生成する。電圧制御回路86は、MPPT制御回路85からの入力電圧指令と各昇圧回路21〜24の入力電圧とに基づいて通流率指令値を生成する。
なお、図1においては、外部の上位制御装置等から与えられる入力電圧指令を昇圧回路制御器8に入力していた。しかし、直流電源が太陽光発電装置の場合は、昇圧回路の入力電圧と復元された入力電流とを用いて、MPPT制御を行えるため、外部からの入力電圧指令は必要ない。
次に入力電流復元部81の動作を説明する。昇圧回路21〜2nの動作状態によって、昇圧回路21〜2nの入力電流を復元するために適用する手段が異なり、本発明では3種類の復元手段(第1から第3入力電流復元手段)に分けている。
本実施の形態1では、基本的な第1入力電流復元手段について説明し、第2、第3入力電流復元手段についてはそれぞれ実施の形態2、3で説明する。
なお、入力電流復元部81の動作説明は、まず図1の汎用的な電力変換装置100の場合について説明し、次に図2の4台の太陽光発電装置に適用した具体例について説明する。
昇圧回路21〜2nの動作状態は、昇圧回路21〜2nの入力電圧、すなわち直流電源11〜1nの出力電圧と母線3の母線電圧の関係で決まる。母線3の母線電圧が昇圧回路21〜2nの入力電圧よりも高い場合は、昇圧回路21〜2nはMPPT制御を行う、すなわち動作する。しかし、いずれかの昇圧回路21〜2nの入力電圧が母線3の母線電圧以上の場合は、その昇圧回路は動作を停止する。
実施の形態1では、すべての昇圧回路21〜2nが動作している場合の昇圧回路の入力電流の復元について説明する。
本実施の形態1の入力電流復元部81の動作、すなわち第1入力電流復元手段の動作について説明する。
第1入力電流復元手段は、昇圧回路21〜2nの半導体スイッチング素子S1a〜Snaのオン/オフ状態と、第1電流検出器5に流れる母線電流を用いて、昇圧回路21〜2nの入力電流を復元する。昇圧回路21〜2nの入力電流は第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜2nのオン/オフ信号を用いて(1)式で表すことができる。
Figure 2017028950
(1)式のようにn入力のとき、入力数と同数のn回のサンプリングsp1からspnが必要となる。なお、nは昇圧回路の台数であり、2以上の整数である。
(1)式に用いるIsp1からIspnは、第1電流検出器5のサンプリングタイミングsp1からspnで検出した母線電流である。S1sp1からSnsp1は、第1電流検出器5のサンプリングタイミングsp1における昇圧回路21〜2nの半導体スイッチング素子S1a〜Snaのオン/オフ信号の0/1に対応する。
例えば、サンプリングタイミングsp1のとき、S1sp1はS1aがオンならば「0」、S1aがオフならば「1」となる。S1sp2からSnspnも、同様に添え字のサンプリングタイミングに対応した昇圧回路21〜2nの半導体スイッチング素子S1a〜Snaのオン/オフ信号の0/1に対応する。
(1)式は、逆行列を用いて(2)式で表せるため、入力電流の復元が可能である。
Figure 2017028950
しかし、(1)式から(2)式の変換は(3)式を満足する必要がある。
Figure 2017028950
サンプリングタイミングsp1からspnは、昇圧回路21〜2nに対応する昇圧回路制御器8の三角波キャリアの山または谷のどちらか一方であり、このサンプリングタイミングで第1電流検出器5のサンプリングを行う。
このサンプリングタイミングを中心に対応するSkspkをSk0と表し、このサンプリングタイミングの中心からmサンプリング前後のSksp(k+m)とSksp(k−m)を共にSkmと表すと、(1)式は(4)式で表すことができる。
なお、Sksp(k+m)のk+mがn以上のとき、Sksp(k+m−n)をSk(k+m)とする。同様に、Sksp(k−m)のk−mが0より小さいとき、Sksp(k−m+n)をSk(k−m)とする。また、mは0からn/2に含まれる正の整数に対応する。
Figure 2017028950
第1電流検出器5のサンプリングタイミングが昇圧回路制御器8の三角波キャリアの山で実行されるとき、Sk0は必ず「0」である。同様に、第1電流検出器5のサンプリングタイミングが昇圧回路制御器8の三角波キャリアの谷で実行されるとき、Sk0は必ず「1」である。特定のサンプリングタイミングにSk0が集中すると、(4)式の右辺のn×n行列に同一の列が複数発生しやすくなるため(4)式の右辺のn×n行列の逆行列導出が困難になる。
本実施の形態1では、昇圧回路21〜2nの三角波キャリアを位相シフトすることで、特定のサンプリングタイミングにSk0が集中することを防止している。
次に、図2の4台の太陽光発電装置に適用した具体的事例について、昇圧回路21〜24の動作と入力電流復元部81の動作を図3に基づいて説明する。
図3は、昇圧回路21〜24の動作説明図であり、第1入力電流復元手段が適用できる動作状況の一例を示している。
図3(a)は、4台の太陽光発電装置211〜214に対応した昇圧回路21〜24の三角波キャリア波形と、三角波キャリア波形の山で実行される第1電流検出器5のサンプリングタイミング400と、第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号(501〜504)を表す。
図3(b)は、昇圧回路21〜24の電流経路を表す。
図3に対応する(4)式、(3)式は(5)式、(6)式で表すことができる。
Figure 2017028950
Figure 2017028950
(5)式における4行4列の行列の各行は、左辺のIspkの添え字spkの第1電流検出器5の検出値を検出するサンプリングタイミング400に対応する昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号である。
図3(b)の回路における各昇圧回路21〜24の電流経路は(5)式のサンプリングタイミングsp1に対応する。昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオンのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れないため「0」である。昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオフのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れるため「1」となる。
半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフに対応する三角波キャリア301、302、303、304を均等に位相シフトすることで、半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号501、502、503、504がキャリア周期に対して常にオン、もしくは常にオフとならない限り、(5)式における4行4列の行列の各行は変化する。
図3に対応する(6)式は(3)式を満足するため、(5)式は逆行列を用いて(7)式で表すことができる。
Figure 2017028950
(7)式より、第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号を用いて昇圧回路21〜24の入力電流を復元できる。すなわち、(3)式を満足すれば、第1入力電流復元手段を適用して昇圧回路の入力電流を復元できる。
図2において、入力電流復元部81は、第1入力電流復元手段により昇圧回路21〜24の入力電流を復元し、MPPT制御回路85に出力する。MPPT制御回路85は、この復元された昇圧回路21〜24の入力電流(IL1〜IL4)と、第1電圧検出器31〜34で検出した各昇圧回路21〜24の入力電圧とを用い、太陽光発電装置のMPPT制御を行う。
実施の形態1において、直流電源の具体例として、太陽光発電装置を適用した場合を説明したが、燃料電池、直流出力可能な発電機、および蓄電池にも適用できる。
なお、実施の形態1において、入力電流復元部81を昇圧回路制御器8(208)内に設ける構成としたが、昇圧回路制御器8(208)外に別に設けることもできる。
以上説明したように、実施の形態1の電力変換装置は、複数の直流電源のそれぞれに接続した複数の昇圧回路と、それぞれの昇圧回路の入力電圧を検出する第1電圧検出器と、複数の昇圧回路の出力を並列接続した母線と、母線電圧平滑用の母線コンデンサと、母線電圧を調整して出力する電力変換器と、母線電流および母線電圧を検出する第1電流検出器および第2電圧検出器と、昇圧回路を制御する昇圧回路制御器とを備え、昇圧回路制御器は昇圧回路を制御するスイッチング信号と母線電流に基づき各昇圧回路の入力電流を復元する入力電流復元部を備えるものである。したがって、複数の直流電源に接続された各昇圧回路の各入力電流検出器を不要とし、かつ直流電源出力変化時にも全直流電源に対してMPPT制御を行うことができる。また全直流電源に対して、常にMPPT制御を行うことができるため、省エネルギーの効果がある。
実施の形態2.
実施の形態2の電力変換装置は、1台または2台の昇圧回路が動作を停止している場合、第2入力電流復元手段を適用し、電力変換器の電力情報を用いて、昇圧回路21〜2nの入力電流を復元するものである。
以下、実施の形態2の電力変換装置の動作について、電力変換装置の昇圧回路の動作説明図である図4および図5に基づいて説明する。
図4は1台の昇圧回路が動作を停止している場合の昇圧回路の動作説明図であり、図5は2台の昇圧回路が動作を停止している場合の昇圧回路の動作説明図である。
なお、入力電流復元部81の動作説明は、実施の形態1と同様に、まず図1の汎用的な電力変換装置100の場合について説明し、次に図2の4台の太陽光発電装置に適用した具体例について説明する。
本実施の形態2にかかる第2入力電流復元手段は、実施の形態1で説明した第1入力電流復元手段を用いることができない場合、電力変換器7の入力電力あるいは出力電力の電力情報を用いて、昇圧回路の入力電流を復元するものである。
すなわち、第2入力電流復元手段は、第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜2nの半導体スイッチング素子S1a〜Snaのオン/オフ信号と、第1電圧検出器31〜3nで検出する昇圧回路21〜2nの入力電圧(VS1〜VSn)と、電力変換器7の電力情報Pとを用いて、昇圧回路21〜2nの入力電流を復元する。
電力変換器7の電力情報Pは(8)式で表すことができる。
Figure 2017028950
(3)式が成立しないとき、(4)式のn×n行列のいずれかの行を(8)式と入れ替えることができる。(9)式は(4)式のk行目を(8)式と入れ替えた式である。
Figure 2017028950
(9)式は逆行列を用いて(10)式で表せるため、入力電流の復元が可能である。
Figure 2017028950
しかし、(9)式から(10)式の変換は(11)式を満足する必要がある。
Figure 2017028950
(11)式が成立しないとき、再度、(4)式のn×n行列のいずれかの行を(8)式と入れ替えてもよい。
次に、次に図2の4台の太陽光発電装置に適用した場合について説明する。
図4は、昇圧回路21〜24の動作説明図であり、第2入力電流復元手段が適用できる動作状況の一例を示している。
図4(a)は、4台の太陽光発電装置211〜214に対応した昇圧回路21〜24の三角波キャリア波形と、三角波キャリア波形の山で実行される第1電流検出器5のサンプリングタイミング400と、第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号(501〜504)を表す。
図4(b)は、昇圧回路21〜24の電流経路を表す。
ここで、実施の形態1の図3との違いは、昇圧回路23が停止している、すなわち、昇圧回路23の半導体スイッチング素子S3aがオフのままである。
図4に対応する(4)式、(3)式はそれぞれ(12)式、(13)式で表すことができる。
Figure 2017028950
Figure 2017028950
(12)式における4行4列の行列の各行は左辺に示されるIspkの添え字spkの第1電流検出器5の母線電流を検出するサンプリングタイミング400に対応する昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号である。図4(b)の回路における各昇圧回路21〜24の電流経路は(12)式のサンプリングタイミングsp1に対応する。昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオンのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れないため「0」、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオフのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れるため「1」となる。
(13)式より、第1入力電流復元手段は適用できないと判断できる。ここで、(12)式の4×4行列の各行を比較すると、3行目と4行目が同じであるため、(12)式の4×4行列の4行目を(8)式と入れ替えると、(14)式、(15)式が求まる。
Figure 2017028950
Figure 2017028950
(15)式が成り立つとき、(14)式は逆行列を用いて(16)式で表すことができる。
Figure 2017028950
(16)式より、昇圧回路21〜24の入力電流を復元することができる。
次に、別の事例を図5に基づいて説明する。
図5は、昇圧回路21〜24の内、2台が動作を停止している場合の昇圧回路21〜24の動作説明図であり、第2入力電流復元手段が適用できる動作状況を示している。
図5(a)は、4台の太陽光発電装置211〜214に対応した昇圧回路21〜24の三角波キャリア波形と、三角波キャリア波形の山で実行される第1電流検出器5のサンプリングタイミング400と、第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号(501〜504)を表す。
図5(b)は、昇圧回路21〜24の電流経路を表す。
ここで、実施の形態1の図3および本実施の形態2の図4との違いは、昇圧回路23、24が停止している、すなわち、昇圧回路23、24の半導体スイッチング素子S3a、S4aがオフのままである。
図5に対応する(4)式、(3)式はそれぞれ(17)式、(18)式で表すことができる。
Figure 2017028950
Figure 2017028950
(17)式における4行4列の行列の各行は左辺に示されるIspkの添え字spkの第1電流検出器5の母線電流を検出するサンプリングタイミング400に対応する昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号である。図5の回路における各昇圧回路21〜24の電流経路は(17)式のサンプリングタイミングsp1に対応する。昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオンのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れないため「0」、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオフのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れるため「1」となる。
(18)式より、第1入力電流復元手段は適用できないと判断できる。
(17)式の4×4行列の各行を比較すると、3行目と4行目は同じであるため、(12)式の4×4行列の4行目を(8)式と入れ替えると、(19)式、(20)式が求まる。
Figure 2017028950
Figure 2017028950
(20)式が成り立つとき、(19)式は逆行列を用いて(21)式で表すことができる。
Figure 2017028950
(21)式より、昇圧回路21〜24の入力電流を復元することができる。つまり、第2入力電流復元手段は(12)、(17)式のような右辺の各行の式に同一の式が2つ存在するとき、一方を(8)式に置き換えることで昇圧回路21〜24の入力電流を復元できる。
以上説明したように、実施の形態2の電力変換装置は、1台または2台の昇圧回路が動作を停止している場合、第2入力電流復元手段を適用し、電力変換器の電力情報を用いて、昇圧回路21〜2nの入力電流を復元するものである。したがって、1台または2台の昇圧回路が動作を停止している場合でも、複数の直流電源に接続された各昇圧回路の各入力電流検出器を不要とし、すべての昇圧回路21〜2nの入力電流を復元でき、直流電源出力変化時にも動作中の全直流電源に対してMPPT制御を行うことができる。
なお、第2入力電流復元手段は、昇圧回路の台数が2台以上(昇圧回路1台が動作停止)あるいは3台以上(昇圧回路2台が動作停止)の場合に適用できる。
実施の形態3.
実施の形態3の電力変換装置は、3台以上の昇圧回路が動作を停止している場合、第3入力電流復元手段を適用し、復元可能な動作中の昇圧回路21〜2nの入力電流を復元するものである。
以下、実施の形態3の電力変換装置の動作について、電力変換装置の昇圧回路の動作説明図である図6に基づいて説明する。さらに、実施の形態1、2で説明した第1および第2入力電流復元手段を含めた第1から第3入力電流復元手段の適用フローを図7に基づいて説明する。
本実施の形態3にかかる昇圧回路21〜2nの特定入力電流の復元可否判定は、昇圧回路21〜2nの昇圧動作の状況(動作/停止)で行い、その後、第1入力電流復元手段と同様の手順で、動作中の昇圧回路の入力電流の復元を行う。
(4)式の右辺の各行の式に同一の式が3以上存在するとき、第1、2入力電流復元手段を用いて全ての昇圧回路21〜2nの入力電流の復元はできない。しかし、(4)式の右辺の各列が複数同一であれば、(4)式、(9)式を変形することで特定の入力電流を復元できる条件が存在する。昇圧回路21〜2nの半導体スイッチング素子S1a〜Snaは昇圧動作を行っているとき昇圧回路21〜2nの三角波キャリア周期に応じてオン/オフが切り替わるため、昇圧回路21〜2nが全て昇圧動作しているとき(4)式の右辺に同一の列は発生しない。したがって、(4)式の右辺に発生する同一の列数は昇圧回路21〜2nの昇圧動作が停止した台数と同数である。
図6は、昇圧回路21〜24の動作説明図であり、第3入力電流復元手段を適用する動作状況の一例を示している。
図6(a)は、4台の太陽光発電装置211〜214に対応した昇圧回路21〜24の三角波キャリア波形と、三角波キャリア波形の山で実行される第1電流検出器5のサンプリングタイミング400と、第1電流検出器5に流れる母線電流と、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号(501〜504)を表す。
図6(b)は、昇圧回路21〜24の電流経路を表す。
ここで、実施の形態1の図3、実施の形態2の図4、図5との違いは、3台の昇圧回路22〜24が停止している、すなわち、昇圧回路22〜24の半導体スイッチング素子S2a〜24aがオフのままである。
(4)式、(3)式はそれぞれ(22)式、(23)式で表すことができる。
Figure 2017028950
Figure 2017028950
(22)式における4行4列の行列の各行は左辺に示されるIspkの添え字spkの第1電流検出器5の母線電流を検出するサンプリングタイミング400に対応する昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aのオン/オフ信号である。図6(b)の回路における昇圧回路21〜24ごとの電流経路は(22)式のサンプリングタイミングsp1に対応する。昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオンのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れないため「0」、昇圧回路21〜24の半導体スイッチング素子S1a〜S4aがオフのとき昇圧回路21〜24のリアクトル電流は第1電流検出器5に流れるため「1」となる。
(23)式より、第1入力電流復元手段は適用できないと判断できる。
(22)式の4×4行列の各行を比較すると、2行目から4行目は同じであるため第2入力電流復元手段も適用できない。
ここで、(22)式の4×4行列の各列を比較すると、2列目から4列目が同じであるため、(22)式は(24)式で表すことができる。
Figure 2017028950
第1入力電流復元手段の適用過程と同様に、(24)式の逆行列化はそれぞれ(25)式より判定できる。
Figure 2017028950
(25)式より、(24)式は逆行列を用いて(26)式で表すことができる。
Figure 2017028950
したがって、第3入力電流復元手段は、図6のように3台の昇圧回路22〜24の動作を停止している場合、(22)式において昇圧回路の特定入力電流の復元可否判定を行い、復元可能な昇圧回路21の入力電流(IL1)のみを第1入力電流復元手段と同様の手順で復元するものである。
つまり、第3入力電流復元手段は、例えば(22)式のような第1、2入力電流復元手段を適用できないとき、具体的には行列の行を比較して同じ行が2組以上、または同じ行が3行以上あるときに適用することで一部の入力電流を復元するものである。ただし、この場合、残りの入力電流は復元できない。
次に、実施の形態1から実施の形態3で説明した第1から第3入力電流復元手段の適用フローを、図7に基づいて説明する。
入力電流復元処理を開始する(S01)と、まず(3)式の条件を満足するか判定する(S02)。
S02で(3)式の条件を満足する場合は、第1入力電流復元手段を適用する(S03)。具体的には、(2)式により昇圧回路の入力電流を復元する。
S02で(3)式の条件を満足しない場合は、(4)式の右辺のn×n行列の各行を比較し(S04)、重複行があるかどうかを判定する(S05)。
S05の判定の結果、重複行がある場合は、(重複行数=2かつ重複行の種類=1)の条件を満足するか判定する(S06)。
S06で、条件を満足する場合は、第2入力電流復元手段を適用する(S07)。具体的には、同一行のうち一方を電力情報の(8)式と入れ替えて(11)式が成り立つことを確認後に、(10)式により昇圧回路の入力電流を復元する。
S05の判定の結果、重複行がない場合は、復元不可(S08)であるため、入力電流復元処理を終了する(S11)。
S06で、条件を満足しない場合は、((重複行数の和−重複行種類数)≦(昇圧回路の昇圧動作停止台数))の条件を満足するか判定する(S09)。
S09で、条件を満足する場合は、第3入力電流復元手段を適用する(S10)。具体的には、特定入力電流の復元判定を行い、復元可能な動作している昇圧回路の入力電流を復元する。
S09で、条件を満足しない場合は、復元不可(S08)であるため、入力電流復元処理を終了する(S11)。
第1入力電流復元手段(S03)、第2入力電流復元手段(S07)、および第3入力電流復元手段(S10)適用後、入力電流復元処理を終了する(S11)。
以上説明したように、実施の形態3の電力変換装置は、3台以上の昇圧回路が動作を停止している場合、第3入力電流復元手段を適用し、復元可能な動作している昇圧回路21〜2nの入力電流を復元するものである。したがって、3台以上の昇圧回路が動作を停止している場合でも、複数の直流電源に接続された各昇圧回路の各入力電流検出器を不要とし、復元可能な動作している昇圧回路の入力電流を復元でき、直流電源出力変化時にも動作中の全直流電源に対してMPPT制御を行うことができる。
なお、第3入力電流復元手段は、昇圧回路の台数が4台以上の場合に適用できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 直流電源部、2,202 昇圧回路部、3 母線、4 母線コンデンサ、
5 第1電流検出器、6 第2電圧検出器、7 電力変換器、
8,208 昇圧回路制御器、9 電力変換器制御器、11〜1n 直流電源、
21〜2n 昇圧回路、31〜3n 第1電圧検出器、71 インバータ、
72 リアクトル、73 出力コンデンサ、74 第3電圧検出器、
75 第2電流検出器、81 入力電流復元部、82,93 PWM変調回路、
83,86 電圧制御回路、84 電流制御回路、85 MPPT制御回路、
91 母線電圧制御回路、92 出力電流制御回路、94 電力演算回路、
100,200 電力変換装置、101 負荷、102 電源、
201 太陽光発電装置部、211〜214 太陽光発電装置、
S1a〜Sna,S1b〜Snb 半導体スイッチング素子、C1〜Cn コンデンサ、L1〜Ln リアクトル、301〜304 三角波キャリア、
400,401〜404 サンプリングタイミング、501〜504 オン/オフ信号。

Claims (9)

  1. 複数の直流電源のそれぞれに接続した複数の昇圧回路と、それぞれの前記昇圧回路の入力電圧を検出する第1電圧検出器と、複数の前記昇圧回路の出力を並列接続した母線と、前記母線に接続した母線電圧平滑用の母線コンデンサと、前記母線に接続し母線電圧を調整して出力する電力変換器と、母線電流を検出する第1電流検出器と、前記母線電圧を検出する第2電圧検出器と、前記昇圧回路を制御する昇圧回路制御器と、前記昇圧回路を制御するスイッチング信号と前記第1電流検出器で検出した前記母線電流とに基づき各前記昇圧回路の入力電流を復元する入力電流復元部と、を備える電力変換装置。
  2. 前記昇圧回路制御器が生成する通流率指令値と、360度を前記昇圧回路の台数で割った等間隔の位相差を有する三角波との比較に基づき、前記昇圧回路のスイッチング信号のオン/オフを決定し、前記三角波の周期の((前記昇圧回路の台数+1)/前記昇圧回路の台数)倍の周期で前記母線電流を前記第1電流検出器で検出する請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記入力電流復元部は、すべての前記昇圧回路の昇圧動作が動作の場合、
    前記昇圧回路の前記入力電流を、前記昇圧回路を制御する前記スイッチング信号と前記母線電流とを用いて行列で表し、前記行列の行列式から復元する請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記入力電流復元部は、前記昇圧回路の昇圧動作が1または2回路が停止の場合、
    前記昇圧回路の入力電流を、前記スイッチング信号と、前記母線電流と、前記電力変換器の入力電力または出力電力のいずれかの電力とを用いて行列で表し、前記行列の行列式から復元する請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記入力電流復元部は、前記昇圧回路の昇圧動作が3回路以上停止の場合、
    復元可能な前記昇圧回路の入力電流を判定し、前記復元可能な昇圧回路の入力電流を、前記スイッチング信号と、前記母線電流とを用いて行列で表し、前記行列の行列式から復元する請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 前記直流電源は太陽光発電装置である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記直流電源は燃料電池である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記直流電源は直流出力可能な発電機である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記直流電源は蓄電池である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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