JP2014215775A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像手段によって読み取られる画像データが白紙かコンテンツかを判別する際に、画像全体のヒストグラムおよびエッジ情報では少量の文字と埃や塵等のゴミとの判別ができない。また、画像全体のエッジ情報を用いた場合、不純物が多く混入した再生紙と少量の文字の判別ができない。【解決手段】読み取られた画像データを複数の領域に分割し、それぞれの領域ごとにヒストグラムの生成およびエッジの計数を行う。各領域のヒストグラムから算出される分散値に基づいて白紙検知を行う。また、各領域のエッジ数から領域間のばらつきを算出し、ばらつきの大小により白紙検知を行う。ヒストグラムによる検知結果およびエッジ数による検知結果から白紙かコンテンツかを判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば読み取った画像データが、印字情報を有する画像データであるか、印字情報がない白紙の画像データであるか判定する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来、例えば自動原稿読取装置付きの複合機では、両面コピーが指示されると、両面に印字された原稿と片面に印字された原稿が混載されていた場合でも、両面に対してコピーを行ってしまい、無駄な処理や紙や電力の浪費が発生することになる。そこで読み取った画像データに含まれた白紙を検知し、白紙と判別された画像データを削除して無駄な印刷や紙、トナーの消費を抑制すべく、様々な白紙検知方法が考案されている。
特許文献1では、画像データから画素値のヒストグラムを生成し、背景色以外の画素数を計数し、画像全体の画素数との比率から原稿が白紙であるか否かを判定する白紙判定方法が提案されている。
また、一方で特許文献2では、原稿から読みとった画像データから画像データ中のエッジ部を検出し、検出したエッジ量が全体の画素数に占める割合から白紙か否かを判定する白紙判定方法が提案されている。
特開2010−191941号公報 特開2010−178377号公報
しかしながら、読み取るべき原稿用紙には、着色された用紙や不純物が混じった再生紙など、いわゆる白色ではない用紙がある。また、記録されていない不測の画像オブジェクトが画像データに含まれてしまうこともある。たとえば付着したちりや読み取り処理によるノイズが画像データに含まれてしまう場合がある。また、裏面に記録された画像が対象面に透かして現れたいわゆる裏写りを読み取ってしまうこともある。このような様々な条件により、記録された画像と誤認する可能性がある。このため特許文献1,2に記載された方法では、用紙の色や不測の画像オブジェクトはヒストグラムに現れ、また不測の画像オブジェクトであっても鮮明であればエッジが検出されるため、読み取った画像には本来含まれていない画像オブジェクトが、画像中に含まれているものと誤認されることがある。このため白紙であるにも関わらず白紙ではないと判定されてしまうことになる。これを防止しようとすれば、例えばノイズやちり等を除去すると、逆に白紙でないにも関わらず白紙であると判定されてしまうこともある。
このように、特許文献に記載された従来技術を用いても、少量の文字が印字された原稿を読取った画像データとゴミが含まれる原稿を読取った画像データを適切に判別するのが容易ではなかった。また、不純物を多く含んだ用紙を読み取った原稿データや裏写りのみの原稿を読取った画像データを白紙と適切に検知させることが容易ではなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされてもので、これら課題を解決し、白紙判定の精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割した各領域の画像データに含まれた輝度の分散値を取得し、該分散値を用いて前記各領域に対してコンテンツが含まれるか否かを判定し、各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第1の判定手段とを有する。
また本発明の他の構成は、1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割手段と、
前記分割手段により分割した各領域の画像データに含まれたエッジの数を取得し、該エッジの数を用いて前記各領域にコンテンツが含まれるか否かを各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第2の判定手段とを有することを特徴とする画像処理装置にある。
本発明によれば、読み取った画像データが印字情報を有するか印字状態を有していない白紙であるか判定する白紙判定の精度を向上させることができる。
システム全体構成を示す図 ADFの構成を示す図 白紙検知処理部の構成を示す図 有効無効領域の一例を示す図 領域制御部の構成を示す図 領域分割の一例を示す図 ヒストグラム生成部、エッジ情報生成部の構成を示す図 ヒストグラム解析部の構成を示す図 ヒストグラムに対する補正の一例を示す図 エッジ情報解析部の構成を示す図 第1実施形態におけるCPU103の制御フローを示す図 第1実施形態における領域制御部の制御フローを示す図 第1実施形態におけるヒストグラム生成部の制御フローを示す図 第1実施形態におけるエッジ情報生成部の制御フローを示す図 第1実施形態におけるヒストグラム解析部の制御フローを示す図 第1実施形態におけるエッジ情報解析部の制御フローを示す図 ヒストグラムの一例を示す図 エッジ情報の一例を示す図 原稿画像の一例を示す図 領域毎のヒストグラム生成の一例を示す図 領域毎のエッジ情報生成の一例を示す図 第1実施形態における白紙検知結果を示す図 第2実施形態におけるADFの構成を示す図 第2実施形態における領域制御部の構成を示す図 第2実施形態における領域分割の一例を示す図 第2実施形態におけるCPU103の制御フローを示す図 第3実施形態における操作画面の一例を示す図 第3実施形態における領域分割の一例を示す図 第3実施形態におけるCPU103の制御フローを示す図
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。その前に本実施形態により解決する課題について、図を参照してより詳しく説明する。
<課題の具体例>
デジタル複合機などにより読み取る原稿の用紙には様々な種類が存在しており、その用紙の種類や用紙に付着するちりなどによるノイズが高精度の白紙判定を困難なものとしている。原稿の用紙種類では白い用紙、予め着色された色付用紙、不純物を多く含んだ再生紙などが挙げられる。これらの用紙上に印字が行われた原稿を読み取って得られる画像データにはスキャナの性質や原稿の紙質に起因するノイズが生じる。このノイズには読み取り時、原稿の読み取り面に付着してしまった埃や塵、トナーの飛び散りなどのゴミも含まれる。これらのゴミは比較的濃度が濃い状態のものも存在する。
特許文献1では原稿全面の画像データから画素値のヒストグラムを作成し、ヒストグラムから背景色を特定し、背景色以外の度数がヒストグラム全体の度数に占める割合から白紙か否かの判定を行っている。これは背景色を特定することにより、原稿の下地部分の影響を受けずに白紙検知を行うためである。また、ノイズやゴミの影響を低減するために平滑化処理や点在する孤立点を計数しない処理を行っている。
画像データとして取得されてしまうノイズやゴミの大きさは様々であり、平滑化処理や孤立点除去のみでは除去できないゴミも存在する。これらのゴミは比較的大きい面積を有しており、これらをヒストグラムに計数してしまった場合、少量の文字原稿との区別が難しくなる。この一例を図17(a)〜(c)に示す。図17(a)は少量の文字が印字された原稿画像を示している。図17(b)は埃や塵等のゴミが原稿に混入してしまった際の原稿画像を示している。これらの原稿画像からヒストグラムを生成した場合、ヒストグラムは図17(c)に示す形状となる。つまり画像全体から1つのヒストグラムを生成した場合ではこれらの分布の形状や輝度値が低い部分の度数だけでは少量の文字なのかゴミなのかの判別が難しい。
また、用紙の種類として紙厚が薄い紙(薄紙)も存在し、この用紙の片面に印字がなされている原稿の両面を読み取った場合、印字がなされていない面の画像データに裏写りが生じる場合がある。この裏写り面を白紙と検知させたい場合、ヒストグラムの背景色と特定される範囲に裏写りの輝度値を含める必要がある。これにより裏写りした原稿面は白紙と検知させることが可能だが、一方で裏写りと同レベルの濃度で印字が行われた原稿も白紙と検知されてしまうことになる。この一例を図17(d)〜(e)に示す。
図17(d)は濃度が薄いデータが網点で印字された原稿画像を示している。図17(e)は印字物が裏写りした際の原稿画像を示している。図17(f)は図17(d)に示す原稿画像のヒストグラムを示している。また、図17(g)は図17(e)に示す原稿画像のヒストグラムを示している。図に示すように裏写りした画像データを白紙とする場合、特定の範囲の輝度値を解析対象外とする必要がある。しかしながら裏写りの輝度値を解析対象外とした場合、薄い印字物の輝度値も解析対象外に含まれてしまい、白紙として検知してしまう。
特許文献2ではエッジ抽出処理を行い、エッジ数が所定の閾値未満の場合は無地原稿または印画紙写真原稿、閾値以上の場合は文字原稿または網点原稿と判別している。画像データに含まれる裏写りは用紙を透過してから入力されるためエッジの強度が弱く、一方で薄い濃度で印刷された印字物は網点で形成されているためエッジ強度が強い。よって、エッジ情報を用いることにより裏写りと薄い濃度で印刷された印字物の区別をつけることが可能となる。
しかしながら、原稿の用紙種類には再生紙のように不純物を多く含んだ用紙がある。これらの不純物はエッジ強度が強いものも多く存在し、これらの不純物は用紙全面に存在するため、原稿全面のエッジ数は通常の印字物に比べ多くなる場合がある。つまり、再生紙のような用紙を白紙と検知させたい場合、少量の文字や網点で印字された原稿が白紙と検知されてしまう場合がある。この一例を図18(a)〜(d)に示す。
図18(a)は少量の文字が印字された原稿画像を示している。図18(c)は再生紙の原稿画像を示している。図18(b)は図18(a)に示す原稿画像からエッジを抽出した画像を示しており、白:エッジ、黒:非エッジ部となる。また、図18(d)は図18(c)に示す原稿画像からエッジ情報を抽出した画像を示している。少量の文字は画像全体からエッジ数を計数した場合、約3000程度のエッジ数が計数される。一方で再生紙は画像全体からエッジ数を計数した場合、350000程度のエッジ数が計数される。つまり、再生紙を白紙と検知させた場合、少量の文字も白紙として検知されてしまうことになる。
以下に説明する実施形態は、上述した具体的な課題を解決することで白紙検出の精度を向上させるものである。
<原稿画像の例>
各実施形態に共通する原稿画像の一例を図19に示す。
No1:白い用紙の無地画像
No2:白い用紙にゴミが付着した画像
No3:白い用紙に黒色で「ABC」の文字が印字された画像
No4:ピンク色の用紙の無地画像
No5:ピンク色の用紙に黒色で「ABC」の文字が印字された画像
No6:再生紙の画像
No7:再生紙に黒色で「ABC」の文字が印字された画像
No8:白い紙に薄く網点印字物がある画像
No9:白い紙に裏写りが生じた画像
図19には、左欄に番号、中央欄に原稿画像の例、右欄にその原稿画像が白紙かそれともコンテンツを含むかを示している。図19に示すように白紙とは印字情報(すなわちコンテンツ)のない原稿を指す。印字情報がなければ、色紙のような色付きの原稿や再生紙も白紙として扱う。すなわち白紙検知とは、原稿に印刷されたコンテンツの有無の判定である。また、これらを読み取った際の画像データ、読み取った際の裏写りのみの画像データも白紙と呼ぶ。一方で少量の文字や網点で印字された薄い文字等で記載されている原稿は白紙ではない。すなわち、画像1、2、4、6、9は白紙として扱われ、画像3、5、7、8は白紙ではない印字情報を含む用紙として扱われる。この手書きまたはプリンタで印字された印字情報を含む用紙を読み取った画像データはコンテンツデータと呼ぶ。理想的には、図19の各原稿画像は、その対応する右欄に示した原稿画像であると判定されるべきである。
[第1実施形態]
図1は本実施例を適用するのに好適な画像処理装置の一例であるデジタル複合機の制御システム構成を示す図である。コントローラユニット100は画像入力装置であるスキャナ114や画像出力装置であるプリンタ115と接続し、一方ではLAN117や公衆回線118と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行うコントローラである。CPU103はデジタル複合機全体を制御するコントローラとして機能する。RAM(Random Access Memory)104はCPU103による制御で、制御データの一時記憶、あるいはワークメモリとして使用される。ROM(Read Only Memory)105はCPU103が実行するプログラムが記憶されている。HDD106はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データ等を格納する。操作部I/F107は操作部116とのインターフェース部で、操作部116に表示する画像データを操作部116に対して出力する。また、操作部116からユーザが入力した情報をCPU103に伝える役割をする。ネットワークI/F108はLAN117に接続し、情報の入出力を行う。モデム109は公衆回線118に接続し、データ送受信を行うための変調復調処理を行う。以上の構成がシステムバス101上に配置される。イメージバスI/F110はシステムバス101と画像データを高速で転送するイメージバス102を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。イメージバス102は、PCIバスまたはIEEE1394などの高速バスで構成される。デバイスI/F部111は、画像入出力デバイスであるスキャナ114やプリンタ115とコントローラ100を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。白紙検知処理部112はスキャナ114によって入力された画像データが白紙か否かの判定を行う。画像処理部113はスキャナ114によって入力された画像データに対し、補正、加工、編集を施しその後のプリント出力または画像送信に適した処理を行う。また、プリンタに合わせた補正や、解像度変換処理等を行う。
<画像入力部(スキャナ)>
スキャナ114に搭載される自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)201の構成を図2(a)に示す。原稿ガラス板202はスキャナ114に構成された原稿載置用のガラス板である。原稿203はADF201の載置部にセットされた原稿束である。原稿203は、一番上の原稿画像が図示しないローラ等により、原稿ガラス202上に搬送される。原稿204は読み取り中の原稿であり、図示しないADF201内部のローラ等による原稿搬送器によって、図中符号206で示した方向に搬送される。原稿203は、読み取り位置205において、読取デバイス208により読み取りが行われる。読取デバイス208はCCD、CMOS等で構成される。原稿サイズ検知センサ207は原稿画像203の搬送方向すなわち副走査方向のサイズを検知する。副走査方向のサイズについては後述する。原稿サイズ検知センサ207で検知された原稿画像203の副走査方向サイズはCPU103に通知される。
図2(b)は図2(a)に示すADF201の上部からの俯瞰図である。なお、図2(b)において、図2(a)に示した構成と同じものに関しては同一符号を付与している。原稿ガイド209はADF201に積載する原稿203の幅を合わせるための原稿ガイドであり、原稿203の主走査方向の原稿サイズを検知する原稿サイズ検知センサの機能も有する。原稿ガイド209で検知された原稿203の主走査方向サイズはCPU103に通知される。ここで、図2(b)に示すように搬送方向210に対し横方向のサイズを主走査方向原稿サイズ、搬送方向210に対し縦方向のサイズを副走査方向原稿サイズと定義する。
<白紙検知処理部>
図3は本実施例における白紙検知処理部112の内部構成を示した図である。白紙検知処理部112には図示しないレジスタが接続されており、そのレジスタに制御用パラメータや処理結果が保持される。レジスタへの書き込みはCPU103および白紙検知処理部112によって行われ、また、白紙検知処理部112はCPU103によりレジスタに設定された制御パラメータを読み出し、制御パラメータに従って動作する。
デジタル画像データ301はADF201により読み取られたアナログ画像データが図示しないA/D変換部によって変換されて得られたデジタル画像データである。デジタル画像データは、以下では画像データと略称する。出力信号302は白紙検知処理部112からの出力結果であり、画像データが白紙か否かを表す信号である。領域制御部303は、入力される画像データから画素値のヒストグラムおよびエッジ情報を生成する対象となる画像の領域を制御する。ADF201による原稿画像203の読み取りにおいて、原稿画像の先端、後端および左端、右端は原稿画像203の搬送構成や読取デバイス208の光源構成に依存し、読み取りが正確に行えず原稿の影が読み取れる場合がある。この状況を図4に示す。
図4において、副走査方向画素数401は原稿画像の副走査方向の画素数であり、副走査方向有効画素数402は、読み取り時に先端および後端にある光源による影の影響を受けない副走査方向の画素数である。主走査方向画素数403は原稿画像の主走査方向の画素数であり、主走査方向有効画素数404は読み取り時に左端および右端にある光源による影の影響を受けない主走査方向の画素数である。また、先端影部分405は、原稿203読み取り時の先端において照明により生じる影部分であり、後端影部分406は後端部分で生じる同様の影である。また、左端影部分407は、原稿203読み取り時の左端において照明により生じる影部分であり、右端影部分408は右端で生じる同様の影部分である。このように、ADF201により読み取った画像データの先端部、後端部および左端部、右端部、すなわち周縁部には光源の影響を受けて発生する影のデータが含まれる。
ヒストグラム生成やエッジ情報生成において、原稿画像データ以外の値を使用することは、正確な解析を阻害することから、この影部分の情報を取らない制御が必要となる。領域制御部303は、このような影部分を特定し、後段処理においてヒストグラムの生成やエッジ情報の生成を行わないために、影部分を無効領域、影以外の部分を有効領域とする信号を出力する。例えば、A4サイズの原稿を読み取る場合、先端部、後端部および左端部、右端部の2mm程度の幅の領域に影のデータが含まれるため、この領域を無効領域とする。また、この無効領域の幅を調整し、パンチ穴が存在する領域が無効領域となるように制御することも可能である。詳しくは図5を参照して後述する。
ヒストグラム生成部304は画像の複数領域の画素値の度数分布すなわちヒストグラムを生成するヒストグラム生成部であり、領域制御部303が出力する有効無効領域信号509、有効領域内の領域を示す領域信号510および画像データ301を用いてヒストグラム生成を行う。なお画素値のヒストグラムのことを本実施形態以下では単にヒストグラムと呼ぶ。本実施形態では、画像の有効領域を9分割した各領域について第1〜第9のヒストグラムを生成する。詳しくは図6、図7を参照して後述する。
エッジ情報生成部306は複数領域のエッジ数を計数する。領域制御部303が出力する有効無効領域信号501、有効領域内の領域を示す領域信号510および画像データ301を用いてエッジの計数を行う。本実施形態では、有効領域を9領域に分割した各領域について第1〜第9のエッジ数を計数する。詳しくは図7を参照して後述する。
ヒストグラム解析部305はヒストグラム生成部304で生成された第1〜第9のヒストグラムに基づいて原稿画像203が白紙か否かを判定する。詳しくは図8を参照して後述する。
エッジ情報解析部307は、エッジ情報生成部306によって生成された第1〜第9のエッジ数から原稿画像203が白紙か否かを判定する。詳しくは図10を参照して後述する。
白紙判定部308は、ヒストグラム解析部305およびエッジ情報解析部307の判定信号から最終的に原稿画像203が白紙か否かを判定する。すなわちヒストグラム解析部305を第1判定部、エッジ情報解析部307を第2判定部とすれば、白紙判定部は、コンテンツの有無を最終的に判定する第3判定部といえる。白紙判定部308は、ヒストグラム解析部305からの判定信号が白紙かつ、エッジ情報解析部307からの判定信号が白紙ならば原稿画像203が白紙であると判別する信号を出力する。ヒストグラム解析部305およびエッジ情報解析部307からの判定信号のどちらか一方でもコンテンツの場合はコンテンツであると判別する信号を出力する。また、白紙検知処理が終了したなら、白紙判定処理の終了をCPU103に通知する。
<領域制御部303(図5)>
領域制御部303の詳細構成を図5に示す。なお、図5において図3と同じ構成であるものに関しては同一符号を付与している。
副走査位置カウンタ501は領域制御部内部に構成され、入力される画像データの副走査ライン数を計数する。主走査位置カウンタ502は領域制御部内部に構成され、入力される画像データの主走査画素数を計数する。
第1の比較部503は、副走査位置カウンタ501の計数値と、たとえば図示しないレジスタに格納された先端有効位置および後端有効位置それぞれとを比較し、影の影響のない副走査領域、すなわち図4における副走査有効領域402の先端位置(先端有効位置)と後端位置(後端有効位置)とを判定する。先端有効位置は、原稿の先端(図の上端)を基準として図4に示す先端影部分405の画素数であり、後端有効位置は図4に示す原稿画像副走査方向の画素数401から後端影部分406の画素数を減算した画素数で表される。
第2の比較部504は、主走査位置カウンタ502の計数値と、図示しないレジスタに格納された左端端有効位置および右端有効位置それぞれとを比較し、影の影響のない主走査領域、すなわち図4における主走査有効領域404を判定する。左端有効位置は図4に示す左端を基準として左端影部分407の画素数であり、右端有効位置は図4に示す原稿画像主走査方向の画素数403から右端影部分408の画素数を減算した画素数で表される。これら先端有効位置、後端有効位置、左端有効位置、右端有効位置は原稿サイズ検知センサ207および原稿ガイド209から通知された原稿画像サイズからCPU103が算出を行いレジスタに設定する。
有効無効設定部507は第1の比較部503と第2の比較部504とから入力される比較結果から、画素位置が原稿画像データの有効領域か無効領域か判定を行う。例えば、第1の比較部503と第2の比較部504から入力された結果が両方とも有効領域を示す信号であれば有効領域と判定する。いずれかまたは両方から入力された結果が無効領域を示す信号であれば無効領域と判定する。そして、有効領域か無効領域かを示す信号509を出力する。
次に領域制御部303は更に主走査有効領域404および副走査有効領域402を複数の領域に分割する。この理由は以下のとおりである。前述したように画像データ全体からヒストグラムを作成した場合、少量の文字が印字された原稿なのか、埃や塵等のゴミであるかの判別が難しい場合がある。そこで判別を適切に実施すべく画像を複数の領域に分割し領域毎のヒストグラムを作成する制御が必要となる。
画像を複数の領域に分割しヒストグラムを生成した例を図20(a)〜図20(g)に示す。図20(a)は原稿画像を複数の領域に分割した際の一例を示している。この例では原稿画像の有効領域内を3×3の9領域に分割している。図20(b)は図17(a)で示した少量の文字が印字された原稿画像を図20(a)の領域で分割した例を示している。図20(c)は図17(b)で示した埃や塵が混入した原稿画像を図20(a)の領域で分割した例を示している。
図20(b)から領域毎にヒストグラムを生成した例を図20(d)および図20(e)に示す。説明簡略のため領域2〜領域8のヒストグラムは図示していない。図20(b)の画像には領域1に文字が含まれているため、図20(d)に示した領域1のヒストグラムでは低い輝度値に度数が出現している。これに対して図20(e)に示した領域9のヒストグラムでは低輝度値の度数が出現していない。両者とも高輝度の度数が高いが、これは原稿の下地色を示す値である。
一方で図20(c)から領域毎にヒストグラムを生成した例を図20(f),図20(g)に示す。ここでも領域2〜領域8のヒストグラムは図示していない。図20(c)の画像には各領域に一様にちりが含まれているため、図20(f)に示した領域1のヒストグラムでは低い輝度値にわずかに度数が出現しており、図20(g)に示した領域9の度数も領域1と同様の傾向を示している。つまり、画像データを複数の領域に分割してヒストグラムを求め、領域ごとのヒストグラムの特性に基づいて、局所的なコンテンツと全体に分布したゴミを区別することができる。
また、前述したように薄い印字物と裏写りとを区別するためにエッジ情報を用いると、再生紙を白紙として検知させたい場合に、少量の文字や網点の印字物が含まれる原稿画像が白紙と検知されてしまう場合がある。この判別を適切に実施すべく、画像を複数の領域に分割し、領域毎のエッジ情報を生成する制御が必要となる。
画像データを複数の領域に分割し、エッジ情報を生成した例を図21(a)〜(d)に示す。原稿の分割領域は図20(a)と同様に9領域である。図21(a)は、図18(a)で示した少量の文字が印字された原稿画像を3×3の9領域に分割した例を示している。図21(b)は図18(c)で示した再生紙の原稿画像を3×3の9領域に分割した例を示している。図21(a)の画像から領域毎にエッジ情報の計数を行った結果の例を図21(c)に示す。また、図21(b)から領域毎にエッジ情報の計数を行った結果を図21(d)に示す。
図21に示すように、各領域単位で見た場合は再生紙に含まれるエッジ数の方が多い。しかしながら、領域間のエッジ数のばらつきを見た場合、少量の文字が印字された原稿のエッジ数は領域1のみが極端にエッジ数が多く、再生紙は領域間のばらつきが小さく、ほぼ同じエッジ数を示している。つまり、画像データを複数の領域に分割することにより、局所的なコンテンツと全体に分布した不純物の特徴を区別することができる。
領域制御部303ではこのように画像を複数の領域に分割し、現在位置がどの領域に属するかを判別するための領域信号510を出力する。ここで領域制御部303での有効領域の分割方法の一例について図6を用いて説明する。
図6は画像データを互いに合同な形状の複数領域に分割した例を示している。図6において図4と同じ構成であるものに関しては同一符号を付与している。上述したように、各小領域の特性を比較するため、小領域は合同であることが望ましいからである。
副走査方向長601は、分割した1領域(以後、これを分割領域と呼ぶ。)の副走査方向の画素数を示している。副走査方向長601には、図4に示す原稿画像副走査方向の画素数401から先端影部分405、後端影部分406を減算した有効領域の副走査方向長を1/3にした画素数が設定される。
主走査方向長602は、分割領域の主走査方向の画素数を示している。主走査方向長602には、図4に示す原稿画像主走査方向の画素数403から左端影部分407、右端影部分408を減算した有効領域の主走査方向長を1/3にした画素数が設定される。
主走査方向第1分割点603は、原稿の基準点から主走査方向について先頭の分割領域と第2の分割領域との分割点までの画素数すなわち最初の分割点の位置を示している。主走査方向第1分割点603は、図4に示す左端影部分407に分割領域の主走査方向長602を加算した値が設定される。
主走査方向第2分割点604は、原稿の基準点から主走査方向について第2の分割領域と第3の分割領域との分割点までの画素数すなわち第2の分割点の位置を示している。主走査方向第2分割点604は図4に示す左端影部分407に分割領域の主走査方向長602を2つ分加算した値が設定される。
副走査方向第1分割点605は、原稿の基準点から副走査方向について先頭の分割領域と第2の分割領域との分割点まで画素数すなわち最初の分割点の位置を示している。副走査方向第1分割点605は、図4に示す先端影部分405に分割領域の副走査方向長601を加算した値が設定される。
副走査方向第2分割点606は、原稿の基準点から副走査方向について第2の分割領域と第3の分割領域との分割点までの画素数すなわち第2の分割点の位置を示している。副走査方向第2分割点606は図4に示す先端影部分405に分割領域の副走査方向長601を2つ分加算した値が設定される。
原稿画像の有効領域をこのような小領域に分割するために、副走査領域算出部505及び主走査領域算出部506により、分割点を特定する。
副走査領域算出部505は、副走査方向について、処理対象の領域の現在位置がどの分割領域に属するかを算出する副走査領域算出部である。副走査領域算出部505では、例えば、副走査位置カウンタ501から入力される副走査位置と、予めレジスタ等に設定された副走査方向第1分割点605、副走査方向第2分割点606の値とをそれぞれ比較する。そして、現在位置すなわち副走査位置カウンタの値が、副走査方向第1分割点605よりも小さいか、副走査方向第1分割点605以上でありかつ副走査方向第2分割点606よりも小さいか、あるいは副走査方向第2分割点606以上であるか、いずれかを示す値を出力し、領域特定部507に入力する。なお本例では有効領域の特定は有効無効設定部507で行っているために、原稿画像の端部の分割領域については、副走査領域算出部505は、無効領域を除外せずに現在位置がどの領域に属するかを判定している。これは、それぞれの判定結果を単独で利用する可能性があるためであり、単に現在位置がどの分割領域に属するかを判定するのであれば、有効領域と無効領域との境界位置も含めて領域特定部508で判定することができる。また、各分割領域の境界をどちらの分割領域に含めるかは上記例に限らず適当に決めてよい。
主走査領域算出部506は、主走査方向について、処理対象の領域の現在位置がどの分割領域に属するかを算出する主走査領域算出部である。主走査領域算出部506では、例えば、主走査位置カウンタ502から入力される主走査位置と、予めレジスタ等に設定された主走査方向第1分割点603、主走査方向第2分割点604の値とをそれぞれ比較する。そして、現在位置すなわち主走査位置カウンタの値が、主走査方向第1分割点603よりも小さいか、主走査方向第1分割点603以上でありかつ主走査方向第2分割点604よりも小さいか、あるいは主走査方向第2分割点604以上であるか、いずれかを示す値を出力し、領域特定部507に入力する。なお有効領域の判定を領域特定部508で判定することもできることは副走査方向の判定と同様である。また、各分割領域の境界をどちらの分割領域に含めるかは上記例に限らず適当に決めてよい。
領域特定部508は現在画素位置が図6に示す領域1〜領域9のどの領域に属するかを特定する領域特定部である。ここでは副走査領域算出部505および主走査領域算出部506から入力された値に基づいて領域1〜領域9のどの領域に属するかを決定し、現在位置が属する領域を示す領域信号510を出力する。
<ヒストグラム生成部304(図7(a))>
ヒストグラム生成部304の内部構成を図7(a)に示す。データ振り分け部701は、画像データ301、有効無効領域信号509および領域信号510に応じて、後段の各分割領域のヒストグラムに画素値の度数を反映させるデータ振り分け部である。各ヒストグラムでは、振り分けられた画像データの画素値に対応する度数が加算される。なお、画像データ301と有効無効領域信号509および領域信号510とは同期している必要があるため、領域制御部等における信号の遅延に応じて画像データ301もまた遅延させるが説明上は省略した。ここで有効無効領域信号509が無効領域を示している場合、後段への出力は行わない。また、画像データ301のビット精度(例えば8ビット)に対してヒストグラムを32階調(5ビット)で生成する場合であれば、下位3ビットを除去した5ビットを後段に出力する機能も有する。すなわち、入力画像データを量子化して度数分布に反映する機能を有している。説明簡略のため第2〜第8ヒストグラムの図示は省略し、第1ヒストグラム702および第9ヒストグラム703のみを図7(a)には示した。
<エッジ情報生成部306(図7(b))>
エッジ情報生成部306の内部構成を図7(b)に示す。エッジ抽出部704は画像データ301からエッジの抽出を行う。ここでは例えば7×7のマトリクスを用いて畳みこみ演算を行い、出力が閾値以上の場合はエッジ部、閾値未満の場合は非エッジ部であることを示すエッジ信号を後段に出力する。ここで用いる7×7のマトリクス係数および閾値は図示しないレジスタより読み出されるものとする。データ振り分け部705は、エッジ抽出部701から出力されたエッジ信号、有効無効領域信号509および領域信号510に応じて後段のエッジ数に反映させる。すなわちエッジ信号によりエッジであることが示されていれば、有効無効領域信号509および領域信号510により特定される分割領域のエッジ数に信号を出力し、それにより該当する分割領域のエッジ数に例えば1を加算する。ここで有効無効領域信号が無効領域を示している場合、後段への出力は行わない。説明簡略のため第2〜第8エッジ数の図示は省略し、第1エッジ数706および第9エッジ数707のみを図7には示した。
<ヒストグラム解析部305(図8)>
平均値算出部801は、ヒストグラム生成部304で生成された第1〜第9のヒストグラム806からそれぞれ第1〜第9の平均値808を算出する。ヒストグラム806は、例えば、領域を示す値と、輝度値を示す値と、各輝度の度数を示す値とから構成される。
また、輝度は、読み取った画像データのRGBデータのうちG信号のみ取り出すことで取得できる。なお、輝度の取得方法についてはこの方法に限定されず、この方法以外でも輝度が取得されればよい。第1〜第9の平均値808は、各分割領域の画素値の平均値である。分散値算出部802は、ヒストグラム生成部304で生成された第1〜第9のヒストグラムと平均値算出部801で算出された第1〜第9の平均値とから第1〜第9の分割領域それぞれにおける画素値の分散を算出する。
分散値算出部802の詳細構成を図8(b)に示す。ガンマ補正部809はヒストグラムに対してガンマ補正を行う。前述したように原稿203は白い用紙以外に色付の用紙等が用いられている場合がある。光学的に読み取った画像データの下地部分はスキャナの光学上の特性や紙質によりノイズを含むことがあるため、このノイズが後段の解析処理に影響を及ぼす。そこでガンマ補正部809によりヒストグラムに対して補正処理を行う。ガンマ補正部809では図9(a)に示す輝度値補正テーブルを算出し、入力輝度値に対して補正を行う。また、輝度値が低い方に重みを付けたい場合には図9(b)に示すような補正を行えばよい。いずれのテーブルを作成するかは、たとえば操作者が予め指定するなどにより決定できる。
図9(a)に示す輝度値補正テーブルの算出は以下の手順で行う。
1.平均値近傍の±平均値近傍範囲901の入力値を平均値にマッピングする。なお平均値近傍範囲901は予め決めておく。
2.(平均値−平均値近傍範囲)/平均値により傾きaを求め、y=axの式より0〜(平均値−所定範囲)の範囲をマッピングするテーブルを算出する。すなわち、原点から(平均値−平均値近傍範囲)までを線形にマッピングする。
3.(平均値+平均値近傍範囲)以上の輝度値は入力輝度値のままとする。なお、平均値+平均値近傍範囲における出力値の連続性を維持するために、この範囲のマッピングの関数を、y−平均値=((最大値−平均値)/(最大値−平均値+平均値近傍範囲))(x−(平均値+平均値近傍範囲))としてもよい。
また、図9(b)に示す輝度値補正テーブルを算出する場合は以下の手順で行う。
1.平均値近傍の±平均値近傍範囲901を平均値輝度値にマッピングする。平均値近傍範囲は予め決めておく。
2.(平均値−平均値近傍範囲−低輝度値範囲)/平均値より傾きaを求める。低輝度範囲は予め決めておく。
3.(平均値−平均値近傍範囲,平均値)、(低輝度値範囲,0)の2点から、それらを結ぶ直線のy切片bを求め、y=ax+bの式より低輝度値範囲〜(平均値−平均値近傍範囲)までのマッピングテーブルを算出する。この際、出力輝度値が負(−1以下)になる場合は出力輝度値0として算出する。
4.(平均値+平均値近傍範囲)以上の輝度値は入力輝度値のままとする。なお、平均値+平均値近傍範囲における出力値の連続性を維持するために、この範囲のマッピングの関数を、y−平均値=((最大値−平均値)/(最大値−平均値+平均値近傍範囲))(x−(平均値+平均値近傍範囲))としてもよい。
以上のようにして、分割領域ごとにヒストグラム及び平均値を基に作成したガンマ補正テーブルを用いて、ガンマ補正部809では、入力画素値に対してガンマ補正を施して出力する。なおガンマ補正テーブルは、平均値さえあれば決定できるので、ガンマ補正に先立って平均値を入力してテーブルを生成し、その後に補正を行う。このガンマ補正は、平均値から所定の範囲の画素値を平均値とみなして変換する処理であるということもできる。
差分算出部810は、平均値算出部801からの出力される平均値806とガンマ補正部809から出力される出力輝度値、ヒストグラム806を受け、平均値からの差分を算出する。ここでは(平均値−輝度値)×(平均値−輝度値)×度数から差分値を算出する。なお入力される出力輝度値とヒストグラム806とは同期しており、ガンマ補正部809からの出力輝度値の度数がヒストグラム806により示されている。
累積加算部811は全輝度値に対する差分値の累積加算を行う。除算部812は累積加算値に対して全度数で除算処理を行う。除算部812の処理により各領域の輝度の分散値813が算出される。例えば何かしらの印字物がある場合には分散値が高くなり、下地色のみの場合は分散値が低く算出される。
いずれにしても、分散値算出部802は、ガンマ補正前の平均値と、ガンマ補正後の画素値の度数分布に基づいて分散を求めて出力する。
平均値判定部803は、平均値算出部801によって算出された各分割領域の平均値と閾値との比較を各分割領域について行い、分割領域が濃い印字物(例えば写真の暗部)で覆われていないかの判別を行う。ここで各領域の輝度の平均値が閾値以上の場合は白紙、閾値未満の場合はコンテンツとする判定信号を出力する。平均値算出部803では第1〜第9の領域に対してそれぞれ判定を行う。
分散値判定部804は、分散値算出部802によって算出された各分割領域の分散値813と閾値との比較を各分割領域について行い、各分割領域の輝度値のばらつきを判定する。ここで分散値が閾値以上の場合には輝度のばらつきが大きいため印字物が存在すると判断しコンテンツ、分散値が閾値未満の場合には輝度のばらつきが小さいため下地のみと判断し白紙と判別する判定信号を出力する。分散値判定部804では第1〜第9の領域に対してそれぞれ判定を行う。
ヒストグラム判定部805は、平均値判定部803の判定信号、分散値判定部804の判定信号から原稿画像203が白紙か否かを判定する。ここで第1〜第9の各分割領域における平均値判定部803の判定信号および分散値判定部804の判定信号が全て白紙を示しているならば、当該原稿の白紙判定結果として白紙であると判定したことを示す判定信号807を出力する。少なくとも1つの分割領域でコンテンツを示す信号が存在する場合はコンテンツであると判定したことを示す判定信号807を出力する。
ここでは1つの領域でもコンテンツを示す信号が存在する場合はコンテンツと判別させているが、例えばコンテンツと判別された領域数に対し閾値処理を行い、所定の領域数以上コンテンツと判別された場合にコンテンツと判別する信号を出力してもよいものとする。ヒストグラム解析部305の詳細な動作制御については別図を用いて後述する。
<エッジ情報解析部307(図10)>
エッジ情報解析部307の内部構成を図10に示す。最大値算出部1001は、エッジ情報生成部307で生成された第1〜第9のエッジ数から最大のエッジ数を求める。最小値算出部1002は、エッジ情報生成部307で生成された第1〜第9のエッジ数から最小のエッジ数を求める。上限判定部1003は、最大値算出部1001で求まった最大エッジ数に対し閾値処理を行い、白紙か否かの判定信号を出力する。ここで判定信号として、エッジ数が閾値以上の場合はコンテンツ、閾値未満の場合は白紙であることを示す信号を出力する。例えばデジタル複合機等の場合は印刷されたプリント物の複写を制限する目的などでセキュリティドットなどを印字する場合がある。この印字は原稿全面に印字される場合があり、後段の領域間のエッジ分布を比較する際に全ての領域で同数のエッジ数が計数されてしまい、白紙と判別されてしまう場合がある。つまり、所定のエッジ数を上回る場合はコンテンツと判別する必要がある。本処理では例えば15万程度のエッジ数を閾値とする。
下限判定部1004は、最大値算出部1001で求まった最大エッジ数に対し閾値処理を行い、白紙か否かの判定信号を出力する。ここで閾値以上の場合はコンテンツ候補、閾値未満の場合は白紙と判別する判定信号を出力する。例えばコート紙などの良質な紙の場合、エッジがほとんど抽出されない場合がある。つまりある領域でエッジ数が10、別の領域でエッジ数が0とした場合、領域間の相対値で比較を行うと0/10=0となり、相関値が最小となり、コンテンツと判別される場合がある。ここで相関値が低いとは各領域間のエッジ数の差が大きいことを示す。例えば一般的な白い紙の場合、最大エッジ数を320、最小エッジ数を300とした場合、300/320=0.93となり、相関値が高い。つまり、各領域において所定のエッジ数を下回る場合は白紙と判別する必要がある。本処理では例えば400程度のエッジ数を閾値とする。これは一般的な白い用紙を用いた場合に抽出されるエッジ数である。
除算部1005は、最大値算出部1001で算出された最大エッジ数と最小値算出部1002で算出された最小エッジ数で除算処理を行い、領域間の相関値を算出する。ここでは最小エッジ数/最大エッジ数で相関値を算出する。
最小値判定部1006は、除算部1005によって算出された相関値から白紙か否かの判定信号を出力する。ここでは除算部1005で算出された相関値と閾値の比較を行い、閾値以上の場合は白紙、閾値未満の場合はコンテンツと判別する。つまり相関値が高い場合には最大エッジ数と最小エッジ数の差が小さいため白紙と判別し、相関値が低い場合には最大エッジ数と最小エッジ数の差が大きいためコンテンツと判別する。
エッジ判定部1007は、上限判定部1003の判定信号、下限判定部1004の判定信号、最小値判定部1006の判定信号から白紙か否かを判定する。ここでは上限判定部1003の判定信号がコンテンツの場合、下限判定部1004および最小値判定部1006の判定信号は参照せず、コンテンツと判別したことを示す判定信号を出力する。また、上限判定部1003の判定信号が白紙候補かつ下限判定部1004の判定信号が白紙の場合、最小値判定部1006の判定信号は参照せず白紙と判別したことを示す判定信号を出力する。また、上限判定部3073の判定信号が白紙候補かつ下限判定部1004の判定信号がコンテンツ候補の場合、最小値判定部1006の判定信号を出力とする。エッジ情報解析部307の詳細な動作制御については別図を用いて後述する。
<画像読取制御フロー(図11(a))>
次にCPU103と白紙検知処理部112の制御について説明する。図11(a)は白紙検知処理部112を用いた際のデジタル複合機の読取時の動作を制御するCPU103の制御フローを示す図である。
本実施形態におけるデジタル複合機の起動時、CPU103はADF201に設定された原稿画像203の原稿サイズを、サイズ用のセンサから取得する(ステップS101)。CPU103はステップS101で取得した原稿サイズから領域分割位置や白紙検知処理部112で用いる各種パラメータの設定を行う(ステップS102)。すなわち、領域分割位置としては、原稿の有効領域の縦横それぞれの長さを均等に分割する位置を設定する。パラメータはたとえば、白紙検知処理部112を構成する領域制御部303やヒストグラム生成部304、ヒストグラム解析部305、エッジ情報生成部306、エッジ情報解析部307等による上述した処理のためにセットされる。 CPU103はステップS102で前記設定が完了すると、読み取り動作開始指示を行う(ステップS103)。読み取り動作開始指示に応じて、デバイスI/F111を介してスキャナ114による原稿画像の読み取りが開始され、画像処理部113や白紙検知部112等も読み取られた画像データの処理のために動作する。一方CPU103は原稿画像データ203の読取完了通知を待つ(ステップS104)。ステップS104にて読取完了通知を受けた場合、白紙判定結果を画像データと関連付けてHDD106に保存し、制御を終了する(ステップS105)。本実施形態において白紙判定結果と画像データの関連付けは、画像データのヘッダー部分に処理結果を保持させるものとするが、例えばデータベース管理を行って保持してもよい。
<画像出力制御フロー(図11(b))>
図11(b)は白紙検知処理部112を用いた際のデジタル複合機の出力時の動作を制御するCPU103の制御フローを示す図である。本実施形態におけるデジタル複合機の起動時、CPU103は画像データおよび白紙検知結果をHDD106から取得し、白紙検知結果が白紙であった場合は画像処理開始指示を行わない(ステップS110でYesと判定された場合)。白紙検知結果がコンテンツであった場合(ステップS110でNoと判定された場合)ステップS111へ進み、CPU103は画像データを画像処理部113に送信し、画像処理開始指示を行う(ステップS111)。次にCPU103は画像処理部113の処理が終了した画像データをプリンタ115に送信し、プリンタ115に対し印刷開始指示を行う(ステップS112)。そして、CPU103は全ページの印刷が終了するまで前記ステップS110〜ステップS112の処理を繰り返す(ステップS113)。
<領域制御部303の制御フロー(図12)>
次に、図11(a)に示したCPU103により原稿読み取り制御が行われた際の、白紙検知処理部112における領域制御部303の動作フローを説明する。図12は領域制御部303の制御フローを示す図である。CPU103のステップS103の制御により、原稿画像203の読取動作開始指示がなされると、読取デバイス208は原稿画像203の読取を開始する。読取デバイス208によって読み取られた画像データは図示しないA/D変換部によってデジタル変換され領域制御部303に出力される。画像データは1画素ずつラスタ順に読み取られ、画像データ中の、主走査における画素の位置を示す主走査同期信号と、副走査におけるラインの位置を示す副走査同期信号とが領域制御部303に入力される。図12の制御は、主走査同期信号と副走査同期信号とに同期しており、主走査同期信号の1パルスでS204〜S210のループの制御が、副走査同期信号の1パルスでS201〜S211のループの制御が実行される。
副走査位置カウンタ501は画像データが入力されると、入力されている画像データの副走査方向の位置を計数する(ステップS201)。ステップS201による計数値すなわち現在位置が副走査方向有効領域内(ステップS202のYes)であれば副走査領域算出部505において副走査の領域を算出する(ステップS203)。ステップS201による計数値が副走査方向有効領域外(ステップS202のNo)であれば有効無効設定部507で有効無効領域信号509を無効信号として出力する(ステップS208)。
主走査位置カウンタ502は画像データが入力されると主走査方向の位置を計数する(ステップS204)。ステップS204による計数値が主走査方向有効領域内(ステップS205のYes)であれば主走査領域算出部506において主走査の領域を算出する(ステップS206)。ステップS204による計数値が主走査方向有効領域外(ステップS205のNo)であれば有効無効設定部507で有効無効領域信号509を無効信号として出力する(ステップS208)。
一方有効領域であれば、有効無効領域設定部507で有効無効領域信号509を有効信号として出力する(ステップS207)。次に領域特定部508において副走査領域算出部505からの領域信号と主走査領域算出部506からの領域信号から領域を特定し、領域信号510として出力する。
主走査方向の処理が終了していない場合(ステップS210のNo)はステップS204〜ステップS209の処理を繰り返す。主走査方向の処理が終了した場合(ステップS210のYes)はステップS211に進む。原稿画像の読取が完了していない場合(ステップS211のNo)はステップ201〜ステップS210の処理を繰り返す。原稿画像の読取が完了した場合(ステップS211のYes)は原稿画像203の読取が終了をしたことを示す終了通知をCPU103に対して出力する(ステップS212)。
<ヒストグラム生成部304の動作フロー>
次に図11(a)に示した領域制御部303の制御が行われた状態におけるヒストグラム生成部304の動作フローを説明する。図13はヒストグラム生成部304の制御フローを表す図である。ヒストグラム生成部304は領域制御部からの有効無効領域信号509と領域信号510と画像データ301の入力を受けるまで制御を行わない(ステップS301でNoと判定された場合)。データ振り分け部701は領域制御部303から有効無効領域信号509と領域信号510、画像データ301の出力を受けると(ステップS301でのYesと判定された場合)、ステップS302へ進む。そしてS302にて、有効無効領域信号509を参照し、ここで無効である場合はヒストグラムへのデータの振り分けを行わない(ステップS302のNo)。有効無効領域信号509が有効である場合(ステップS302でYesと判定された場合)、S303へ進む。そして、領域信号510に応じて第1〜第9のヒストグラムへの反映を行うよう制御する(ステップS303)。ヒストグラム生成部304は領域制御部303による原稿読取終了通知(ステップS212)が通知されるまで前記ステップS301〜ステップS303の制御を繰り返す(ステップS304でNoと判定された場合)。原稿読取終了通知を受けると(ステップS304でYesと判定された場合)、ステップS305へ進む。そして、ヒストグラム生成部304はCPU103にヒストグラム生成終了通知をCPU103に通知して終了する(ステップS305)。
<エッジ情報生成部306の動作フロー(図14)>
次に図11(a)に示した領域制御部303の制御が行われた状態におけるエッジ情報生成部306の動作フローを説明する。図14はエッジ情報生成部306の制御フローを表す図である。エッジ情報生成部306は領域制御部303からの有効無効領域信号509と領域信号510と画像データ301の入力を受けるまで制御を行わない(ステップS401でNoと判定された場合)。エッジ抽出部704は領域制御部303から画像データ301の出力を受けると(S401でYesと判定された場合)ステップS402へ進む。そして、画像データ301からエッジの抽出を行う(S402)。データ振り分け部はエッジ抽出部704からエッジ信号、領域制御部303から有効無効領域信号509と領域信号510の出力を受けると、有効無効領域信号509を参照する。ここで無効である場合はエッジ数へのデータの振り分けを行わない(ステップS403でNoと判定された場合)。有効無効領域信号509が有効である場合(ステップS403でYesと判定された場合)、ステップS404へ進む。そして、領域信号510に応じて第1〜第9のエッジ数への反映を行うよう制御する(ステップS404)。エッジ情報生成部306は領域制御部303による原稿読取終了通知(ステップS212)が通知されるまで前記ステップS401〜ステップS404の制御を繰り返す(ステップS405でNoと判定された場合)。原稿読取終了通知を受けると(ステップS405でYesと判定された場合)、ステップS406へ進む。そして、エッジ情報生成部306はCPU103にエッジ情報生成終了通知をCPU103に通知して終了する(ステップS406)。
<ヒストグラム解析部305の動作フロー(図15)>
次に図13に示したヒストグラム生成部304の制御が行われた状態におけるヒストグラム解析部305の動作フローについて説明する。図15はヒストグラム解析部305の制御フローを示す図である。ヒストグラム解析部305はヒストグラム生成部304からヒストグラム生成終了通知を受けるまで制御を行わない(ステップS501)。ヒストグラム生成部304からヒストグラム生成終了通知を受けると平均値算出部801により領域1〜領域9のヒストグラムから平均値の算出が行われる(ステップS502)。
次に平均値判定部803において閾値との比較が行われ閾値未満の場合(ステップS503でNoと判定された場合)、ヒストグラム判定部3055においてコンテンツと判定され、ヒストグラム解析部305は判定信号をコンテンツとして出力する(ステップS507)。平均値判定部803において閾値との比較が行われ閾値以上の場合(ステップS503でYesと判定された場合)、分散値算出部802において第1〜第9のヒストグラムの分散値を算出する(ステップS504)。そして分散値判定部804において前記算出された分散値が閾値より大きい場合(ステップS505でNoと判定された場合)、ヒストグラム判定部805においてコンテンツと判定され、ヒストグラム解析部305は判定信号をコンテンツとして出力する(ステップS507)。分散値判定部804において前記算出された分散値が閾値以下の場合(ステップS505でYesと判定された場合)、ヒストグラム判定部805において白紙と判定され、ヒストグラム解析部305は判定信号を白紙として出力し、終了する(ステップS506)。
<エッジ情報解析部307の動作フロー(図16)>
次に図14に示したエッジ情報生成部306の制御が行われた状態におけるエッジ情報解析部307の動作フローについて説明する。図16はエッジ情報解析部307の制御フローを示す図である。エッジ情報解析部307はエッジ情報生成部306からエッジ情報生成終了通知を受けるまで制御を行わない(ステップS601)。エッジ情報生成部306からエッジ情報生成終了通知を受けると最大値算出部1001により領域1〜領域9のエッジ数から最大のエッジ数の算出を行う(ステップS602)。次に上限判定部1003によって前記算出された最大エッジ数と閾値の比較を行い、閾値より大きい場合(ステップS603でNoと判定された場合)、エッジ判定部1007においてコンテンツと判定されエッジ情報解析部307は判定信号をコンテンツとして出力する。上限判定部1003によって閾値以下と判定された場合(ステップS603でYesと判定された場合)は、ステップS604に進む。下限判定部1004によって前記算出された最大エッジ数と閾値の比較を行い、閾値未満の場合(ステップS604のNo)、エッジ判定部1007において白紙と判定し、エッジ情報解析部307は判定信号を白紙として出力する(ステップS608)。
下限判定部1004によって閾値以上と判定された場合(S604でYesと判定された場合)、最小値算出部1002を用いて領域1〜領域9のエッジ数から最小のエッジ数の算出を行う(ステップS605)。次に除算部1005を用いて前記最大エッジ数と前記最小エッジ数による除算処理を行う(ステップS606)。前記除算結果が閾値未満の場合(ステップS607のNo)、エッジ判定部1007においてコンテンツと判定し、エッジ情報解析部307は判定信号をコンテンツとして出力する(S609)。前記除算結果が閾値以上の場合(ステップS607のYes)、エッジ判定部1007においてコンテンツと判定し、エッジ情報解析部307は判定信号を白紙として出力し、処理を終了する(S608)。
以上のように、判定対象の画像を小領域に分割して各分割領域について判定し、同様の傾向を示しているなら白紙の可能性があると判定できる。また輝度の度数分布とエッジ数とを用いた白紙判定を併用したことで、双方の判定の弱点を補うことができる。具体的には、本第1実施形態ではヒストグラムおよびエッジ数を分割領域毎に生成することでより少量のコンテンツと埃や塵等のゴミを含んだ原稿を判別することが可能となった。また、エッジ情報を用いることにより、薄い濃度で印字されたコンテンツと裏写りの区別をつけ、また、領域間のばらつきを判定に用いることによりエッジ情報を用いながら再生紙を白紙と判定させることを可能とした。
図22で本実施形態1による白紙検知結果を示す。従来技術では画像2を白紙として検知できるようパラメータ等を設定した場合、画像3、画像5も白紙と検知されてしまう。また、従来技術でエッジ情報を用いた場合は画像8と画像9を区別できるものの、画像3、画像5をコンテンツと検知させた場合、画像7が白紙として検知されてしまう。反対に画像7をコンテンツとして検知させた場合、画像3、画像5は白紙として検知されてしまう。
これに対して本実施形態に係る画像処理装置では、画像を小領域に分割して、各分割領域ごとにヒストグラムによる白紙判定とエッジ数による白紙判定とを行ったことで、画像1〜画像9のすべてに対し、正しく白紙検知することが可能となる。すなわち、画像1,2,4,6は白紙であると検知され、画像3,5,7,8はコンテンツであると検知される。
本実施形態においてはヒストグラムによる判定とエッジ数による判定とから原稿画像が白紙かコンテンツかの判定を行った。しかしながら例えばヒストグラムの判定においてコンテンツと判別された場合にはエッジ数の判定を行わない構成にしてもよい。
[第2実施形態]
第1実施例においては原稿サイズ検知センサ207および原稿ガイド209により原稿画像203の原稿サイズが確定している状態での白紙検知方法について述べた。しかしながら原稿サイズ検知センサ207では全ての原稿が同サイズである場合には有効だが、混載原稿のように1枚ごとの原稿サイズが異なる場合には読取開始前での原稿サイズ検知が難しい。つまり、読取実施時に分割領域毎にヒストグラムやエッジ情報を生成することができない。本実施形態では、このように副走査方向の原稿サイズ検知が読取開始前に確定できない場合の領域分割方法について説明する。
本実施形態では、原稿を自動的に給送するADF201の構成および領域制御部303の内部構成が異なる。図23に本実施形態におけるADF201の構成を示す。なお同図において、第1実施形態で示した構成と同一であるものに対しては同一符号を付与している。図23(a)において2301は原稿画像203の後端部の位置を検出する後端位置検出センサであり、原稿画像203の後端が、後端検知センサ2301を過ぎた位置に搬送された時点で、読取中の原稿画像203の後端を検知することができる。この時点において原稿画像203の読取が行われていない画像データは後端検知センサ2301の位置から読取位置205までの範囲の大きさを有する原稿画像となる。後端検知センサ2301の位置から、読取位置205までの範囲は画像処理装置の機械的構成により一義的に求まるものであるため、CPU203はこの範囲を構成する原稿画像データのライン数を所定の値とみなすことができる。なお、前記所定値は原稿画像データの搬送速度に応じて変わることがある。例えば、原稿画像データが原稿画像の搬送方向に600dpiの解像度で読み取る場合と300dpiの解像度で読み取る場合とでは、搬送速度の比率が2倍となるため、後端検知センサ2201の位置から読取デバイス208の読取位置205の間のライン数は変わる。したがって、CPU203はADF201による原稿画像の副走査方向の読取解像度に応じた所定値を管理したうえで制御を行う。
図24は本実施形態における領域制御部303の内部構成を示す図である。なお同図においても、第1実施形態で示した構成と同一であるものに対しては同一符号を付与している。本実施形態における領域制御部303は第1実施形態における図4に示す副走査方向の分割方法を実施することができない。図25を用いてこの状況を説明する。本実施形態においては副走査方向のサイズが読取開始時点で確定していないため副走査方向に均等に分割するような分割位置を予め決めておくことが困難である。そこで、副走査方向に領域を分割し、かつサンプル数の等しいヒストグラムおよびエッジ数を生成するために、図25に示す所定サイズの基準領域幅2501で分割を行う。すなわち、分割位置を指定しておくのではなく、分割領域の副走査方向に対する長さを予め設定しておく。例えば図25に示すように副走査方向に2つの領域を交互に設定する。つまり領域制御部303は領域2502を副走査方向の第1領域としてヒストグラムの生成およびエッジ情報の生成を行うよう制御する。また、領域2503を副走査方向の第2領域としてヒストグラムの生成およびエッジ情報の生成を行うよう制御する。この例においては副走査方向に2つのヒストグラムおよびエッジ情報の生成を行うため、続く領域2504は副走査方向の第1領域としてヒストグラムの生成およびエッジ情報の生成を行うよう制御する。なお、本実施形態における領域制御部303において副走査方向の領域分割数は2つの領域には限定されてない。つまり、副走査領域を3つの領域に分割する場合であれば領域2504で示した領域が副走査方向の第3領域としてヒストグラムの生成およびエッジの生成を行うよう制御すればよい。
ここで、基準領域幅2501の設定値は検出対象によって定める。例えば検出対象となる文字データのフォントサイズおよび読取解像度により決定される。例えば検出対象が解像度600dpiの10.5ptの文字である場合、10.5ptの文字を構成する副走査方向の画素数はおよそ88画素程度である。したがってこの場合基準領域幅2501はこの副走査方向の画素数を包括するサイズの2のべき乗値である128を設定する。なお、前記説明においてはハードウェア構成および制御上、処理構成を簡易化するために2のべき乗値としたが、本実施形態における基準領域幅2501はこれに制限されるものではない。すなわち検出対象を構成する副走査画素数値をそのまま用いてもよいし、所定の係数との乗算結果あるいは除算結果を用いてもよい。
領域制御部303における前記基準領域幅2501に基づく制御は図24における副走査ラインカウンタ2401および第3の比較部2402により行う。副走査方ラインカウンタ2401は比較部2402からの有効無効領域信号を受け計数を開始する。すなわち、副走査ラインカウンタ2301は副走査方向有効領域402の間のみ計数動作を行う。比較部2402は副走査ラインカウンタ2401の計数値と基準領域幅2401の設定値を比較する。比較部2402は、副走査ラインカウンタ2401の計数値が基準領域幅2501と一致した場合、対象となる領域を切り替えて出力する。また、同時に副走査ラインカウンタ2401による計数を初期状態から始めるためのリセット信号を出力する。副走査ラインカウンタ2401は比較部2402からのリセット信号を受けると、計数値を初期値に戻し、比較部503からの有効無効領域信号を受けて計数を行う。領域特定部508は比較部2402から異なる領域信号を受けるまでは副走査方向の第1領域として領域の特定を行う。比較部2402から異なる領域信号を受けると副走査方向の第2領域として領域の特定を行う。つまりこの制御により、図25に示した領域2502は副走査方向の第1領域としてヒストグラムおよびエッジ情報の生成を行う。また、領域2503は副走査方向の第2領域としてヒストグラムおよびエッジ情報の生成を行う。また、続く領域2504は副走査方向の第1領域としてヒストグラムおよびエッジ情報の生成を行う。
次に本実施形態におけるCPU103の制御フローについて図面を用いて説明を行う。図26は本実施形態における領域制御部を制御するCPU103の制御フローを示す図である。CPU103は領域分割位置や基準領域幅2501等、白紙検知処理部112で用いる各種パラメータの設定を行う(ステップS701)。なお、ADF201による読取において、原稿画像データ読取開始時に原稿サイズは確定していないため、図25に示す後端影部分までの画素数は設定可能な最大値を設定する。続いて原稿画像データの副走査方向の読取画素数を設定する(ステップS702)なお。ステップS702における副走査方向の読取画素数の設定に関しても読取開始時に原稿サイズが確定していないため、設定可能な最大値を設定する。CPU103は前記設定を完了すると、読取動作開始指示を行う(ステップS703)。CPU103は原稿画像203の読取動作中、後端検知センサ2301からの後端検知がおこわなれるまでステップS701、ステップS702で設定した設定値を変更しない(ステップS704でNoと判定された場合)。CPU103は後端検知センサ2301から原稿画像203の後端検知信号が入力されると(ステップS704でYesと判定された場合)、画像処理装置の機械的構成および原稿画像データ203の読取解像度の動作時パラメータに準じて副走査方向の残り画素数の算出を行う(ステップS705)。具体的には、後端検知センサ2301の位置から、読取位置208までの領域の副走査方向の読取画素数を、原稿読取動作時の解像度等のパラメータに基づき原稿画像サイズを確定する。
ステップS705における副走査方向の読取画素数算出が終了すると、CPU103は、原稿サイズ確定に伴い、原稿画像データの後端影部分までの画素数、および副走査方向の読み取り画素数の設定を行う(ステップS706)。つまり、ステップS701において設定可能な最大値の設定を行った設定対象に対して、原稿サイズ確定に準じた値を設定する。更に、CPU103は、原稿サイズ確定に伴う副走査方向の読み取り画素数の設定が完了したことを示す設定完了通知を行う(ステップS707)。そして、CPU103は、原稿画像203の読み取り完了通知を待ち、通知が入力された時点で制御を終了する(ステップS708)。最後に、第1実施形態と同じ要領で行われる分割領域ごとの判定結果に基づいて、白紙判定が行われ、その判定結果がメモリ等に記憶される。
なお、高精度の白紙判定のためには、分割領域の形状および面積は互いに等しいことが必要とされるので、読み取られた原稿画像のうち、分割領域の形状及び面積が均等となるよう分割できる部分のみ判定の対象として用い、残りの半端な領域については判定のために用いないように制御するのが望ましい。この場合、分割領域の副走査方向の長さおよび分割領域のグループの数は予め設定されており、原稿の後端が検知された時点において残りの副走査のライン数が明らかになるので、原稿の後端が検知された時点において、どの分割領域まで白紙判定のために用いるかを決定できる。なおここでいう分割領域のグループの数とは、図25で説明した第1の領域と第2の領域のように、個々の領域ではなく、副走査方向について所定数の領域おきに現れる領域をまとめて構成される領域のグループで、本実施形態ではこのグループが、第1実施形態における個別の分割領域に相当する。この「所定数」がグループの数、すなわち領域の数に相当する。
なお本実施形態において、ヒストグラム解析部305およびエッジ情報解析部307以降の制御フローは第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
以上説明したように、第2実施形態によれば読取開始時にサイズが確定していない原稿を読み取る場合でも、原稿の副走査方向に均一のサンプル数で領域を分割することがでる。これにより、原稿の各領域から取得されるヒストグラム情報およびエッジ情報のばらつきから白紙検知を行うことが可能となる。
なお、本例では、分割領域を主走査方向については分割していないが、主走査方向の原稿の長さすなわち幅については予めセンサにより検知できるのであれば、主走査方向について第1実施形態のように均等に分割してもよい。
[第3実施形態]
第1実施形態においては原稿画像203を3×3の領域に分割し、各領域からヒストグラムおよびエッジ情報を生成し、各領域のヒストグラムおよびエッジ情報から白紙検知を行う方法について述べた。
しかしながら原稿面に印字されるレイアウトは、1ページを用紙の1面に割り付ける1イン1とは限らない。例えば2イン1や4イン1など、複数のページを1面に割り付けて印刷されている原稿も存在する。デジタル複合機などではA3用紙の1面にA4サイズのページが2ページ印字されている場合において、読み取った画像を2つに分割し、それぞれの画像を個別に出力または送信する分割機能がある。第1、第2実施形態における白紙検知方法では、画像を読み取りつつ、読み取った画像全体が白紙であるか否かの判定を行っているため、分割機能を用いた場合、分割された一方の画像が白紙であるか否かの判別ができない。このため、白紙面を出力または送信してしまう場合がある。
本実施形態では印字された原稿のNイン1の状態すなわちレイアウトに応じて領域分割位置を変更し、1つの画像データから複数の白紙判定結果を出力する方法について説明する。
以下、図を用いて本実施形態における白紙検知処理について説明する。図27は本実施形態における原稿のNイン1(Nin1)の状態を設定する操作画面の一例である。Nin1設定画面2701内には1in1ボタン2701、2in1ボタン2703、4in1ボタン2704、キャンセルボタン2705、OKボタン2706が配置される。ユーザは1in1ボタン2702、2in1ボタン2703、4in1ボタン2704のいずれかを選択することによって、原稿画像の分割タイプを指定する。選択後にOKボタン801を押下すると、その直前に選択されていたNin1設定の設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。キャンセルボタン802を押下すると、この操作画面を開く直前のNin1設定の設定内容を保持し、この操作画面が閉じられる。操作部116は本操作画面で設定された設定値をCPU103に通知する。
次に本実施形態における領域分割の一例について図面を用いて説明する。図28(a)は本実施形態における4in1の原稿に対する領域分割の一例を示している。図中の網掛部分は無効領域を示しており、ヒストグラム生成およびエッジ情報生成を行わない領域であることを示している。4in1の原稿画像などではアプリケーションによっては原稿枠が印字されている場合がある。この原稿枠を読み取った場合、原稿内部には印字情報がないにもかかわらず、原稿枠の影響により白紙と判別できなくなることがある。つまり、原稿画像の主走査方向中央および副走査方向中央に無効領域を設定する必要がある。
図28における主走査分割位置2801〜2808および副走査分割位置2809〜2816はCPU103によって設定される。ここで、操作部116から受けた設定値が4in1であれば図28に示す主走査分割位置2801〜2808および副走査分割位置2809〜2816を設定する。また、操作部116から受けた設定値が2in1である場合には、副走査分割位置2813〜2816を設定可能な最大値に設定することにより、画像データに対する分割位置を図28(b)に示すように2つにすることができる。
次に本実施形態における領域制御および解析処理の方法について述べる。本実施形態における領域制御部303では第1の比較部503、第2の比較部504、副走査領域算出部505、主走査領域算出部506における領域設定数が増えるが、領域制御部303における領域分割方法は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。また、ヒストグラム生成部304およびエッジ情報生成部306に関しても振り分ける領域数が増えるが、ヒストグラム生成部304およびエッジ情報生成部306における振り分け方法は実施形態1と同様であるため説明は省略する。
ヒストグラム解析部305およびエッジ情報解析部307はCPU103によって通知されるNin1の状態に応じて参照するヒストグラムとエッジ数の領域を制御する。具体的にはCPU103から通知されるNin1の状態が2in1である場合には、図28(b)に示す、第1領域および第2領域に生成されたヒストグラムおよびエッジ情報を読み出し解析処理を行う。ヒストグラム解析部305、エッジ情報解析部307の処理は領域数分繰り返し実行される。また、ヒストグラム解析部305、エッジ情報解析部307をそれぞれ複数配置し、複数の領域を並列に処理してもよいものとする。白紙判定部308ではそれぞれの領域毎にヒストグラム解析部305およびエッジ情報解析部308の判定結果を用いて白紙判定処理を行う。つまり操作部116で設定されたNin1の設定値に応じた複数の白紙判定結果を出力する。白紙判定部308に関しても、白紙判定部を複数配置し、複数の領域を並列に処理してもよいものとする。
図29は本実施形態におけるCPU103の制御フローを示す図である。CPU103は操作部116から通知されたNin1の状態を示す設定値を取得する(ステップS801)。次にCPU103はステップS801で取得したNin1の設定値から領域分割位置や白紙検知処理部112で用いる各種パラメータの設定を行う(ステップS802)。以下、ステップS803〜S804の制御フローは図11(a)に示すステップS103〜ステップS104までの制御フローと同様であるため説明は省略する。
CPU103はステップ804において、画像データがNin1の状態に分割されている場合には、各画像データに対し、それぞれの白紙検知結果を関連付けて保存する。
以上、第3実施形態では操作部116によって設定された原稿のNin1の状態に応じて、複数の判定領域を生成し、領域毎の白紙判定結果を出力する方法について述べた。要は、第1実施形態または第2実施形態の白紙判定方法を、読み取った原稿画像を指定されたレイアウトで分割した各分割後ページに対して適用するのが本実施形態である。
本実施形態により1つの画像中から複数の判定結果を出力することが可能となり、Nin1で画像データを出力する場合でも、それぞれの出力面に対し白紙判定を行うことが可能となる。
<上記実施形態による効果>
上記いずれの実施形態によっても、少量の文字が印字された原稿を読み取った画像データと、ゴミ等の不測の画像オブジェクトが含まれる原稿を読み取った画像データとを適切に判別することを可能にする。また、再生紙のような不純物を多く含んだ用紙の画像データや裏写りのみの画像データを白紙と検知させることができ、薄い濃度で印字された原稿の画像データは白紙ではないと適切に検知することを可能にする。つまり、高精度な白紙検知が可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (14)

  1. 1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割した各領域の画像データに含まれた輝度の分散値を取得し、該分散値を用いて前記各領域に対してコンテンツが含まれるか否かを判定し、各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第1の判定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割した各領域の画像データに含まれたエッジの数を取得し、該エッジの数を用いて前記各領域にコンテンツが含まれるか否かを各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第2の判定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. さらに、
    前記分割手段により分割した各領域の画像データに含まれたエッジの数を取得し、該エッジの数を用いて前記各領域にコンテンツが含まれるか否かを各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第2の判定手段を有し
    前記第1の判定手段の結果と前記第2の判定手段の結果を用いて、前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第3の判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の判定手段は、前記分割手段により分割した各領域の画像データにて取得した輝度の分散値が第1の閾値未満であり、取得した各領域の画像データにて求めた画素値の平均値が第2の閾値以上であればコンテンツを含まないと判定し、すべての領域についてコンテンツを含まないと判定された場合に、前記1ページの原稿にコンテンツを含まないと判定し、すべての領域についてコンテンツを含まないと判定されなかった場合に、前記1ページの原稿にコンテンツを含むと判定することを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の判定手段は、前記分割手段により分割した各領域の画像データにて取得した、エッジのうち、最大値のエッジが第3の閾値以上であれば、前記1ページの原稿にコンテンツが含まれていると判定し、
    前記最大値のエッジが前記第3の閾値以下であり、さらに第4の閾値以下である場合は、前記1ページの原稿にコンテンツが含まれていないと判定し、
    前記最大値のエッジが前記第3の閾値以下であり、さらに第4の閾値以上である場合は、前記取得したエッジのうち、最小値のエッジと前記最大値との相関を取得し、該相関が第5の閾値以上である場合、前記1ページの原稿にコンテンツが含まれていないと判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  6. 前記第3判定手段は、前記第1判定手段および前記第2判定手段の双方によりコンテンツを含まないと判定された場合に、前記1ページの原稿にコンテンツを含まないと判定し、前記第1判定手段および前記第2判定手段の少なくともいずれかによりコンテンツを含むと判定された場合に、前記1ページの原稿にコンテンツを含むと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記1ページの画像データの周縁部に無効領域を設定する設定手段を更に有し、
    前記分割手段は、前記1ページの原稿を読取ることで得られる画像データから無効領域を除いた有効領域を複数の領域に分割することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1判定手段は、画素値の分散を求める前に、前記画像データに対して、その平均値から所定の範囲の値の画素値を前記平均値に変換する補正を施す手段を含むことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
  9. 読み取った原稿の後端部を検知する検知手段を含んだ自動原稿搬送手段を更に有し、
    前記分割手段は、前記自動原稿搬送手段により原稿を搬送して読み取りつつ、該原稿を読取ることで得られる画像データを少なくとも前記原稿の搬送方向にほぼ均等に分割し、
    前記第1判定手段及び第2判定手段は、副走査方向に所定数おきの当該分割領域のグループをひとつの領域として、前記読み取られた原稿にコンテンツが含まれるか否かを判定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  10. 原稿のレイアウトを選択する手段を更に有し、
    前記分割手段は、選択された前記レイアウトにおける1ページを前記1ページの画像データとして領域を分割し、
    前記第1判定手段と前記第2判定手段と前記第3判定手段とは、選択された前記レイアウトにおける1ページを前記1ページの画像データとしてコンテンツの有無を判定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  11. 1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割工程と、
    前記分割工程により分割した各領域の画像データに含まれた輝度の分散値を取得し、該分散値を用いて前記各領域に対してコンテンツが含まれるか否かを判定し、各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第1の判定工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割工程と、
    前記分割工程により分割した各領域の画像データに含まれたエッジの数を取得し、該エッジの数を用いて前記各領域にコンテンツが含まれるか否かを各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第2の判定工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割工程と、
    前記分割工程により分割した各領域の画像データに含まれた輝度の分散値を取得し、該分散値を用いて前記各領域に対してコンテンツが含まれるか否かを判定し、各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第1の判定工程と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 1ページの原稿を読取ることで得られる画像データを複数の領域に分割する分割工程と、
    前記分割工程により分割した各領域の画像データに含まれたエッジの数を取得し、該エッジの数を用いて前記各領域にコンテンツが含まれるか否かを各領域の判定結果に基づいて前記1ページの原稿にコンテンツが含まれているか否かを判定する第2の判定工程と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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