JP6103918B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力画像データの頻度分布を求めることにより、入力画像データの特性を認識する画像技術に関し、特にそのための画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、電荷結合素子(CCD)、あるいは相補型金属酸化膜半導体(CMOS)等の撮像装置により取り込まれた画像データの特性を認識するための方法として、頻度分布(ヒストグラム)生成を基にした手法がある。この方法は、撮像装置により取り込んだ画像データの主走査方向および副走査方向について、画素値の階調ごとに、入力画像データの中に存在する画素数を解析することを特徴としている。このとき、頻度分布を構成する要素(画素値の階調)、あるいはサンプリングする画素位置の間隔またはその両方は、画像データの特性を判別するために必要となる値、および画像データの解析を行うシステムに依存した値が採用される。頻度分布を用いた画像の解析例としては、読み取った画像データの下地色判定、原稿の色数判定(カラー原稿/モノクロ原稿)、文字や細線などのコンテンツ有無の判定、白紙判定などがある。
また、頻度分布に基づく解析は、画像に含まれた特定のオブジェクトに対して好適な画像補正パラメータを採用する目的、あるいはオブジェクトと背景との境界を識別する目的でも採用されている。特許文献1においては、撮像装置により取り込まれた画像を複数の小画像に分割し、小画像を構成する画素信号のレベル分布のヒストグラムを作成し、ヒストグラムの形状に基づいて、オブジェクトと背景との境界を含む小画像を特定することが記載されている。
特開平10−210288号公報
このような画素値ごとの頻度分布解析においては、サンプリングする画素位置の決定や、均等な小領域の分割のため、解析対象の画像データのサイズが確定している必要がある。
ところが自動給紙装置(ADF)を用いた原稿の読み取りでは、一般に、1ページの原稿を読み終えて初めて画像データのサイズが確定する。そのため1ページ分の画像データの保存は必須であり、そのためのメモリ等も必要である。さらに、頻度分布解析は、1ページ分の画像データを保存し終えてから初めて開始され、その解析結果に基づいて後続の画像処理が行われるために、原稿読み取り処理、頻度分布解析処理、及びその後続画像処理は1ページ分の処理のクリティカルパスを構成し、総処理時間を決定する要因となる。
原稿サイズ検知用のセンサをADFに付加して読み取り前に原稿サイズを検出こともできるが、センサ分のコストアップにつながる。また、異なるサイズの原稿が混載されている場合、センサによっては実際の原稿サイズとは異なる一律のサイズが検出されてしまうこともある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、事前に原稿サイズが知られていない場合であっても、頻度分布の解析を適切に実行する画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。すなわち、
原稿を該原稿の端部から所定の方向にラインごとに読み取って画像データを出力する読み取り手段と、原稿の前記所定の方向についてのサイズを検知する検知手段と、前記読み取り手段により原稿を読み取りつつ、出力された画像データを用いて画素値の頻度分布を、前記所定の方向に対して所定幅を有する基準領域ごとに取得する取得手段と、前記取得手段により前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布を所定数のグループにわけ、該グループごとに前記頻度分布を集計して保存する集計手段と、前記検知手段により原稿のサイズが検知されたとき、該原稿のサイズと前記基準領域の幅と前記グループの数とを用いて、各グループに分けられた前記基準領域の数が均等になるように、前記集計手段による前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布の集計を制御する制御手段と、前記各グループに分けられた前記基準領域の数が均等になるように前記制御手段により前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布の集計が制御されると、前記各グループに対して前記集計手段により集計された頻度分布を用いて、入力された前記画像データの解析を行う解析手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
上記構成によれば、画像サイズが確定しない画像データに対しても、適切な頻度分布解析を行うことができる。これにより、画像データの読み取りと頻度分布解析とを並列に進めることができ、処理の迅速化に貢献する。また、頻度分布解析のみが目的の場合には、読み取った画像データを保存する必要もない。
装置全体の構成を示す図である。 領域制御部109の構成を示す図である。 読み取り原稿の領域分割を示す図である。 頻度分布生成の検出対象の一例を示す図である。 第1実施形態における頻度分布生成部110の構成を示す図である。 ADF105の構成を示す図である。 同期信号の一例を示す図である。 第1実施形態の頻度分布生成対象領域(領域幅2N以外)を示す図である。 第1実施形態の頻度分布生成対象領域(領域幅2N)を示す図である。 第1領域頻度分布と第2領域頻度分布の構成を示す図である。 装置の全体制御フローを示す図である。 第1実施形態におけるCPU101の制御フローを示す図である。 第1実施形態における領域制御部109の制御フローを示す図である。 第1実施形態における頻度分布生成部110の制御フローを示す図である。 第2実施形態における頻度分布生成部110の構成を示す図である。 第2実施形態の頻度分布生成対象領域(領域幅2N以外)を示す図である。 第2実施形態の頻度分布生成対象領域(領域幅2N)を示す図である。 第2実施形態の頻度分布生成部110の制御フローを示す図である。 第3実施形態の領域制御部109の制御フローを示す図である。 第3実施形態の頻度分布生成対象領域を示す図である。 第3実施形態におけるCPU101の制御フローを示す図である。 第3実施形態における領域制御部109の制御フローを示す図である。
[第1実施形態]
<画像処理装置の構成>
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態に関わる画像処理装置(図1(B))およびその中に構成した頻度分布生成部(図1(A))の構成を示す。図1(B)において、コントローラユニット100は画像入力部であるスキャナ114や画像出力部であるプリンタ115と接続し、一方ではLAN117や公衆回線118と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行うコントローラである。スキャナ114には自動給紙装置(ADF、原稿フィーダとも呼ぶ)105が取り付けられている。CPU101は画像処理装置であるデジタル複合機全体を制御するコントローラとして機能する。RAM(Random Access Memory)103はCPU101による制御で、制御データの一時記憶、あるいはワークメモリとして使用される。ROM(Read Only Memory)102はCPU101が実行するプログラム等が記憶されている。HDD122はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データ等を格納する。操作部I/F119は操作部116とのインターフェース部で、操作部116に表示する画像データを操作部116に対して出力する。また、操作部116からユーザが入力した情報をCPU101に伝える役割をする。ネットワークI/F120はLAN117に接続し、情報の入出力を行う。モデム121は公衆回線118に接続し、データ送受信を行うための変調復調処理を行う。以上の構成がシステムバス124上に配置される。イメージバスI/F125はシステムバス124と画像データを高速で転送するイメージバス123を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。イメージバス123は、PCIバスまたはIEEE1394などの高速バスで構成される。デバイスI/F部111は、画像入出力デバイスであるスキャナ114やプリンタ115とコントローラ100を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。デバイスI/F部111には、読取デバイスから出力された信号をデジタルデータに変換する読取i/f制御部108および画像データのサイズの決定等を行うための領域制御部109が含まれる。頻度分布生成部110はスキャナ114によって入力された画像データの画素の輝度の頻度分布すなわちヒストグラムを生成する。画像処理部113はスキャナ114によって入力された画像データに対し、例えばヒストグラムに基づいて補正、加工、編集を施しその後のプリント出力または画像送信に適した処理を行う。また、プリンタ115に合わせた補正や、解像度変換処理等を行う。
図1(A)は頻度分布生成に係る構成の詳細を示す。図1(A)においてはバスやインターフェース等は一部省略した。レジスタ104は、CPU101により設定され、頻度分布生成部の動作モード、あるいは制御上の指示を保持する。ADF105は、載置台に載置された原稿を1枚ずつ原稿ガラス上に給送するための自動給紙装置である。ADF105には、所定の検知位置に、読み取り動作時の原稿後端を検知する後端検知センサ107を有する。原稿ガラス上を搬送される原稿は、検知位置から所定距離離れた読み取り位置でCCDやCMOS等の読取デバイス106に読み取られて画像データとして頻度分布生成部110に送信されるほか、必要に応じてRAM103やHDD122などに保存される。なお読取デバイス106は、図1(A)においてはADF105の一部であるかのように示しているが、スキャナ114に属するデバイスである。また後端検知センサ107は、原稿の載置位置よりも所定の搬送方向に対して一定の距離離れた位置にあるので、後端のみならず原稿の前端も検知することができる。搬送速度は決められていることから、搬送方向の原稿サイズを前端および後端の検知結果から決定することができる。すなわち後端検知センサは、端部検知センサということができる。
ADF105の概略構成を図6に示す。なお、図6において、図1に示した構成と同じものに関しては同一符号を付与している。原稿ガラス板601は画像処理装置に構成された原稿載置用のガラス板である。原稿602は、ADF105の載置部にセットされた、複数サイズの原稿から成る原稿束である。原稿602は、一番下の原稿が図示しないローラ等により原稿ガラス601上に搬送される。原稿603は画像データがまさに読み取られている原稿であり、図示しないADF105内部のローラ等の原稿搬送器によって、図中符号606で示した方向に搬送される。原稿603は、読み取り位置604において、読取デバイス106により読み取りが行われる。原稿603の後端位置は、後端検知センサ107により検知され、CPU101に通知される。つまり、CPU101は、原稿603の後端が、後端検知センサ107を過ぎた位置に搬送された時点で、読み取り中の原稿603の画像後端位置を検知することが出来る。この時点において、原稿603に記録された画像のうち読み取りが行われていない部分は、後端検知センサ107の位置から読み取り位置604までの範囲となる。後端検知センサ107の位置から読み取り位置604までの範囲は、画像処理装置の機械的構成により一義的に求まるものであるため、この範囲を構成する原稿画像データのライン数は、後端検知センサ107の位置から読み取り位置604までの距離と原稿の搬送速度とに応じて決まる。すなわち、後端検知センサ107により原稿603の後端が検出された時点で、原稿の長さ(すなわち副走査方向の長さ)を決定することができる。なお、ライン数は、原稿の搬送速度に応じて変わることがある。例えば、原稿が搬送方向に600dpiの解像度で読み取る場合と300dpiで読み取る場合とでは、搬送速度の比率が2倍となるため、後端検知センサ107の位置から読取デバイス106の読み取り位置604の間のライン数は変わる。したがって、CPU101はADF105による原稿画像の副走査方向の読み取り解像度に応じたライン数を管理した上で頻度分布生成処理の制御を行う。また、原稿の幅方向については、たとえばA4とA3との混載のように幅が一定の原稿束であれば、原稿の幅に合わせてセットされる、原稿の幅方向のずれを防止する規制板の位置を検知することで特定できる。なお、機械的あるいは光学的なセンサで、原稿そのものの幅を検知する機構をもってもよいことはもちろんである。図1の頻度分布生成部の構成説明に戻る。読取i/f制御部108は、読取デバイス106により読み取られたアナログ画像データを受け、後段処理部に対して出力する。つまり、読取i/f制御部108の機能は、読取デバイス106から出力されるアナログ画像データをデジタル画像データに変換し、変換したデジタル画像データを後段処理部に対して出力することである。なお、後段処理部への出力はデジタル画像データだけでなく、読み取り画像データの制御を可能とする同期信号を併せて出力する。この同期信号の一例を図7に示す。同図においては、原稿画像の読み取り開始タイミングであるページ同期信号(負論理)と、読み取りラインの開始タイミングであるライン同期信号(負論理)を画像データ(網掛け部は無効画像データ)と併せて出力することを示している。
領域制御部109は、読み取りi/f制御部108が出力する画像データおよび同期信号をもとに頻度分布を生成する領域を制御する。ADF105による原稿603の読み取りにおいて、原稿の先端および後端の検出は、原稿603の搬送構成や読取デバイス106の光源構成に依存し、端部の検出が正確に行えず、原稿の影を誤検出する場合がある。この状況を図3に示す。図3において、全体ライン数301は原稿画像の副走査方向画素数を示し、有効ライン数302は、原稿の先端および後端にできる光源による影の影響を、読み取り時に受けることがない副走査方向の画素数である。また、影部分303は、原稿603の読み取り時の先端影部分であり、影部分304は後端影部分である。有効ライン数302は、全体ライン数301から影部分303および304のライン数それぞれを除いたライン数である。このように、ADF105により読み取った画像データの、原稿の先端部および後端部に相当する領域には影のデータが含まれることがある。頻度分布生成において、原稿に記録された画像データ以外の値を使用することは、頻度分布生成後の正確な解析を阻害することから、この影部分は頻度分布生成の対象としない制御が必要となる。
領域制御部109は、このような影部分の画像データを後段処理に出力しないように制御する。領域制御部109の詳細構成を図2に示す。なお、同図においても、図1と同じものに関しては同一符号を付与している。図2において、画像データ201は読取i/f制御部108から出力される画像データ、同期信号202は画像データに併せて出力される副走査方向の同期信号(ライン同期信号)である。レジスタ1041は原稿画像データの先端有効位置を保持するレジスタ1042は原稿画像データの後端有効位置を保持する。レジスタ1043は頻度分布を取得する基準領域幅を保持する。基準領域とは、画像データを主走査方向に平行に分割した合同な形状のバンドであり、その副走査方向の長さが基準領域幅である。なお、レジスタに保持した先端有効位置1041、後端有効位置1042、基準領域幅1043は、CPU101により設定される所定幅である。第1のラインカウンタ1091は、領域制御部109内部に構成したラインカウンタであり、同期信号202に基づいて入力される画像データのライン数を計数する。第1の比較部1092は、ラインカウンタ1091の計数値と先端有効位置1041、および、ラインカウンタ1091の計数値と後端有効位置1042とをそれぞれ比較し、影の影響のない領域、すなわちスキャンした原稿603全体に相当する1ページ分の画像データから、図3における影部分303,304を除いた有効領域を判定する。したがって先頭有効位置1041には、影部分303のライン数がセットされる。この値は予め例えば実験的に決定しておくことができる。また、後端有効位置1042には、全体ライン数301から影部分304のライン数を差し引いた値がセットされる。全体ライン数301は、原稿の後端部が後端検知センサ107により検出された時点で確定でき、影部分304のライン数は予め決定されている。したがって、原稿の後端部が後端検知センサ107により検出された時点で、後端有効位置1042の値はセットできる。
領域制御部109は、更に、頻度分布生成の領域制御を基準領域幅1043の設定値に基づき制御する。基準領域幅1043の設定値は、図3における符号305の幅に反映され、この値は予め決めておくことができる。領域制御部109は、この基準領域幅1043を単位に頻度分布生成の領域切り換えを行う。例えば、2つの領域の頻度分布を、互いに同じ数の画素を同じ間隔でサンプリングして生成(集計)する制御を行うとする。この場合、領域制御部109は、基準領域幅ごとに交互に第1の領域と第2の領域とを切り替え、それぞれの領域ごとに画素値の頻度分布を集計する。たとえば領域306の頻度分布は第1領域の頻度分布すなわち第1頻度分布となるように集計を制御し、次の領域307の頻度分布は第2領域の頻度分布すなわち第2頻度分布となるように集計を制御する。この例においては、副走査方向に交互に現れる2つの領域の頻度分布を生成するため、続く領域308の頻度分布は第1頻度分布となるように制御する。なお、頻度分布生成のための領域数は前記副走査方向に2つの領域には限定されず、3以上の数であってもよい。つまり、画像を主走査に平行な基準領域(バンド)に分割し、それをN種類の集計対象領域に分類し、集計対象領域ごとに頻度分布すなわち画素値ごとの度数分布を集計することができる。この場合、頻度分布の集計のためのサンプル画素の数は、すべての基準領域で等しく(少なくとも概ね等しく)なる。サンプル画素は全画素であってもよいし、ラスタ順に一定の間隔で選ばれてもよいし、主走査および副走査各方向について一定間隔で選ばれてもよい。例えば3種類の基準領域で頻度分布を生成する場合であれば、領域308の頻度分布が第3頻度分布となるように領域制御し、次の領域を第1頻度分布となるように制御する。
基準領域幅1043の設定値は、頻度分布生成部における検出対象に応じて定める。例えば、生成された頻度分布を用いて、原稿画像データの文字データの存在有無を解析する場合、基準領域幅1043の設定値は、対象となる文字データのフォントサイズ、および読取解像度により決定される。図4にこの一例を示す。図4において、文字401は10.5ptの文字を示し、画素数402は文字401の副走査方向画素数を示している。読取デバイス106による読み取り解像度が600dpiである場合、図4に記した10.5ptの文字401を構成する副走査画素数402はおよそ88画素である。したがって、この場合の基準領域幅1043は88画素近傍値の2のべき乗値である64を設定する。なお、前記説明においてはハードウェア構成および制御上、処理構成を簡易化するために2のべき乗値としたが、本実施形態における基準領域幅1043の設定値はこれに制限されるものではない。即ち、検出対象を構成する副走査画素数値をそのまま用いても良いし、所定の係数との乗算結果、あるいは除算結果を用いても良い。
<領域分類制御>
領域制御部109における、基準領域幅1043に基づく制御は、図2における、ラインカウンタ1093、比較部1094、出力制御部1095により行う。不図示ではあるが、原稿の先端部が検知されると、領域制御部にはリセット信号が入力されてラインカウントが開始される。ただし、原稿先端部の検知信号とライン同期信号202の入力の開始とは、必要に応じた遅延等で同期して入力されるものとする。ラインカウンタ1091は、リセット後に入力されたライン同期信号202のパルス数を数え、その値を比較部1092に入力する。比較部1092は、ラインカウンタ値が先端有効位置1041と一致したとき、および先端有効位置1041と一致したときに、一致を示す信号(リセット信号)をラインカウンタ1093に入力する。ラインカウンタ1093は、比較部1092からの一致を示す信号および後段の比較部1094からの一致を示す信号によりリセットされ、カウントを再開する。すなわち、ラインカウンタ1093は、比較部1092により影部303の影響をなくした有効領域の先頭の判定結果を受け計数を開始する。すなわち、ラインカウンタ1093は、有効領域の間のみ、計数動作を行う。比較部1094はラインカウンタ1093の計数値と基準領域幅1043の設定値とを比較する。比較部1094は、ラインカウンタ1093の計数値が基準領域幅1043と一致した場合、出力制御部1095に対し、頻度分布の集計対象となる領域の切り換えを行う制御信号を出力する。また、同時にラインカウンタ1093による計数を初期状態から始めるためのリセット(ロード)信号を出力する。ラインカウンタ1093は、比較部1094からのリセット(ロード)信号を受けると、計数値を初期値に戻し、再度ライン同期信号202の入力を受けて計数を行う。出力制御部1095は、比較部1094から出力される頻度分布切り換え信号を受けるまでは、後段処理部に対して、第1頻度分布の集計対象領域に対して制御を行うための信号を出力する。つまり、第1頻度分布の集計対象領域であることを示す領域識別信号203と、読取i/f制御部108から入力される画像データ201とを出力画像データ204として出力する。ここで出力制御部1095から出力される画像データは領域識別信号で示される領域に属している、すなわち両信号は同期している必要があるため、出力制御部1095では画像データに適切な遅延を与える。出力制御部1095は、比較部1094から、頻度分布切り換え信号を受けると、領域識別信号203を第2頻度分布の集計対象領域であることを示すものに切り換えて出力を行う。つまり、この制御によって、図3における領域306の頻度分布は第1頻度分布として累積され、領域307の頻度分布は第2頻度分布として累積されるように制御される。そして、続く領域308は第1頻度分布として累積されるように制御される。このように第1頻度分布の集計対象領域と第2頻度分布の集計対象領域とが交互に切り替えられつつ頻度分布が集計される。なお、領域制御部109の詳細な動作制御に関しては、別図を用いて後述する。
<頻度分布生成部>
頻度分布生成部110は、副走査方向に分割された二種類の領域を対象とした頻度分布を集計すなわち生成する頻度分布生成部であり、領域制御部109が出力する領域識別信号203と画像データ204とを用いて頻度分布生成を行う。なお、本実施形態においては、以降、副走査方向に分割された二種類の領域を対象とした頻度分布生成に関して説明するが、領域制御部109の説明においても述べたように、本実施形態はこれに限定されるものではない。つまり、領域識別信号203が示す領域が副走査方向に分割された3種類の領域であれば、頻度分布生成部110もこれに準じて3領域の頻度分布を生成する構成をとる。頻度分布生成部110の内部構成を図5に示す。同図において、データ識別部1101は、画像データ204の値を参照し、後段に対して出力する。例えば、画像データ204が1画素あたり8ビットすなわち256階調であるとし、頻度分布を32階調(5ビット)に量子化して生成する場合であれば、各画素値の下位3ビットを除去した上位5ビットの値を後段に対して出力する。量子化の程度は予め定めることができ、プログラム可能とすることもできる。データ振り分け部1102は、データ識別部1101が出力する量子化済み画像データを領域識別信号203に応じて後段の頻度分布に反映させる。例えば領域識別信号203が第1領域を示していれば量子化済み画像データの示す画素値の度数は第1領域頻度分布1103に反映され、領域識別信号203が第2領域を示していれば量子化済み画像データの示す画素値の度数は第2領域頻度分布1104に反映される。第1領域頻度分布1103および第2領域頻度分布1104は、それぞれの領域の頻度分布が格納される。
<データ識別部>
次に、データ識別部1102の具体的な動作に関して説明する。図3の領域306は、有効領域中の第1領域となる。したがって、領域306に属する画像データが示す値の度数は、データ振り分け部1102によって振り分けられ、第1領域頻度分布1103に反映される。具体的には、第1領域頻度分布1103に保存された頻度分布の、画像データが示す濃度の度数に1が加算される。領域307は、有効領域の第2領域である。したがって、領域307に属する画像データが示す値の度数は、データ振り分け部1102によって振り分けられ、第2領域頻度分布1104に反映される。具体的には、第2領域頻度分布1104に保存された頻度分布の、画像データが示す濃度の度数に1が加算される。続く領域307は、有効領域の第3領域となる。本実施形態においては、副走査方向に2つの領域の頻度分布を生成するため、この第3領域に属する画像データが示す値は、第1領域頻度分布1103に反映させる。
更に詳細に領域制御部109による領域制御と頻度分布生成部110の動作に関して説明する。図8(a)は、有効領域のライン数が、基準領域幅1043の設定値の2N倍(Nは1以上の整数)でない場合の概念を示す図である。すなわち、有効領域のライン数が、基準領域幅の偶数倍ではない場合を示している。また、この時、後端検知センサ107の位置から読取デバイス106による読み取り位置までの距離が、ライン数に換算して基準領域幅1043の設定値の2倍を超える状態を示している。同図において、取得したデータが第1領域頻度分布1103に反映される領域を白の矩形領域で示し、取得したデータが第2領域頻度分布1104に反映すされる領域を黒の矩形領域で示すものとする。なお、領域の切り換えは、白の矩形領域から開始するものとする。つまり、以降、黒の矩形領域、白の矩形領域の順に交互に切り換えが行われることを前提に説明する。
図8(a)において、矢印801は、後端検知センサ107が原稿の後端を検知したタイミングでまさに読取デバイス106により読み取られていたラインを示している。本実施形態においては、後端検知センサ107位置から読み取り位置604までに属する画像データの量が基準領域幅1043の設定値の2倍以上の場合であるから、以降、符号802に示す分に相当する画像データが読み取られることとなる。
後端検知センサ107が読み取り原稿の後端を検知したタイミングにおいて、読み取られているのは位置801のラインであり、頻度分布の生成の対象は白の矩形領域である。すなわち、画像データの頻度分布は第1領域頻度分布1103に反映されているタイミングである。第1領域と第2領域という2種類の領域において、画素のサンプル数を均等にするためには、次の黒の矩形領域すなわち第2領域に属する画像データを用いて、第2領域頻度分布1104を生成しなければならない。画像処理装置において頻度分布は原稿の属性種別の判定に用いられる。例えば、読み取り画像データがカラー原稿であるのか、モノクロ原稿であるのかを判定する場合がある。頻度分布は、読み取り原稿を構成する画素データの値ごとの度数を示すものである。モノクロの画素は、RGBの各色成分の値がほぼ互いに等しいと考えられるから、読み取り原稿がカラー原稿であるのか、モノクロ原稿であるのかを判定するには、読み取った画像データの各画素を構成する色成分の頻度分布が同じ傾向を示すものか、異なる傾向となっているかを解析すれば良い。すなわち、読み取った画像データの成分が赤(R)、緑(G)、青(B)で構成されている場合、R、G、Bの頻度分布のピークの値や各度数が同じ傾向を示していれば、すなわち各色成分のヒストグラムが一致していればモノクロ原稿であると判定出来る。但し、この場合、1枚の読み取り原稿全体に対する頻度分布は、度数が大きすぎて判定の精度が悪くなる。したがって、読み取り原稿の画像データを複数の領域に分割し、分割した領域を単位に頻度分布を生成する。そして、生成された頻度分布を解析することによって判定精度を上げる。なお、この場合の分割領域サイズを同一とすることで、頻度分布の度数の合計を等しくし、更に判定精度を上げることが出来る。
また、頻度分布を、読み取り画像データのコンテンツ有無の解析に用いる場合もある。つまり、頻度分布を、読み取り原稿が白紙であるのか、文字、細線等のコンテンツを含むものであるのかの判定に用いる。この頻度分布から得られる分散値が閾値より小さい場合、読み取った原稿が白紙であると判定する。
この場合においても、1枚の読み取り原稿全体に対して頻度分布を生成するのではなく、読み取り原稿を複数の領域に分割し、各分割領域で頻度分布を生成することが望ましい。更に、各分割領域の頻度分布の度数の合計を等しくすることで、頻度分布の解析に統計上得られる情報の精度を上げることが出来る。
図8(a)においては、後端検知センサ107が原稿の後端を検知した時点における残りのライン数は、基準領域幅1043の2倍を超える場合を示していることから、仮にライン801が白の矩形領域の次の黒の矩形領域の頻度分布を生成することはできる。したがって、領域制御部109は、原稿の読み取りの進行に伴って次の黒の矩形領域に属する画像データを用いて、第2領域頻度分布を生成するように制御する。また、頻度分布生成部110は、領域制御部109の領域制御にしたがい、第2領域頻度分布1104を生成する。領域制御部109は、原稿の後端検知後に第2領域を対象とした頻度分布を生成した後には、続いて入力される画像データに関しては、後端の影の影響を含む領域として扱い、頻度分布生成部110に対して頻度分布を生成させる制御は行わない。後端検知センサ107と読取デバイス106との距離は固定であり、副走査方向の解像度に応じてライン数に換算できる。また、基準領域幅1043は原稿の読み取りに先行して予め与えられる。したがって、後端検知センサ107が原稿の後端を検知した時点における残りのライン数が基準領域幅1043の2倍を超えるか否かの判定は、後端検知センサ107が原稿の後端を検知した時点で可能である。
但し、領域制御部109は、後端検知センサ107が読み取り画像データの後端を検知した後の読み取り画像データの量が基準領域幅1043の2倍を大きく超える場合、例えば4倍となる場合は別の制御を行う。つまり、続く黒の矩形領域の頻度分布を生成した後において、更に次の白の矩形領域および黒の矩形領域の対を包含するデータ量が存在する場合に関しては、副走査方向の2つの領域において、均等のサンプル数の頻度分布を生成するように制御する。
このように制御された場合に第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104に反映された原稿画像データ603の領域を図8(b)に示す。図8(b)において、符号803で示した位置が、第1領域頻度分布1103のサンプル数と第2領域頻度分布1104のサンプル数が均等となる領域の境界である。つまり、符号803で示した後のグレーの網掛けで示した領域から取得したデータは、第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104には反映されない。なお、説明した領域制御部109による、読み取り画像データの後端制御に関しては、CPU101により設定される後端有効位置1042の設定値、あるいは図示しない原稿画像データの副走査方向の読み取り画素数設定値をもとにしている。つまり、後端検知センサ107による後端検知タイミングをCPU101が認識し、読み取り画像データの後端有効位置、あるいは後端までの副走査読み取り画素数を、読み取り解像度等の読み取り時の情報に基づき設定されることを前提にしている。CPU101の制御と領域制御部109による制御に関しては、別図を用いて後述する。
次に、読み取り画像データ中に含まれる先端の影の領域を除いた副走査方向の読み取り画像データ画素数が、基準領域幅1043設定値の2N倍(Nは1以上の整数)である場合に関して説明する。図9(a)はこの場合の概念を示す図である。また、このとき、後端検知センサ107が原稿画像の後端を検知したタイミングでの、読み取り画像データの残りの領域が、基準領域幅1043の設定値の2倍を超える場合における状態を示したものである。図8での説明同様、読み取り画像データの残りの領域とは、後端検知センサ107から読み取り位置604までに属する画像データの量を示している。同図において、取得したデータが第1領域頻度分布1103に反映される領域を白の矩形領域で示し、取得したデータが第2領域頻度分布1104に反映される領域を黒の矩形領域で示すものとする。なお、領域の切り換えに関しても、図8での説明と同様、白の矩形領域から開始するものとする。つまり、以降、黒の矩形領域、白の矩形領域の順に交互に切り換えが行われることを前提に説明する。
図9(a)において、901は、後端検知センサ107が読み取り画像データの後端を検知したタイミングを示している。本実施形態においては、後端検知センサ107から読み取り位置604までに属する画像データの量が基準領域幅1043の設定値の2倍以上の場合であるから、以降、符号902に示す分に相当する画像データが読み取られることとなる。
後端検知センサ107が読み取り原稿の後端を検知したタイミング(符号901の位置)において、頻度分布を生成しているのは黒の矩形領域である。すなわち、読み取り画像データの頻度分布として、第2領域頻度分布1104に反映されているタイミングである。本実施形態においては、後端検知センサ107から読み取り位置604までに属する画像データの量が基準領域幅1043の設定値の2倍以上である。また、読み取り画像データ先端部の影の影響を除いた副走査方向画素数が基準領域幅1043の2N倍であることを前提としている。したがって、後端検知センサ107が読み取り原稿の後端を検知したタイミング以降においても、少なくとも基準領域幅1043の2倍以上の読み取り画像データが入力されることとなる。現在の第2領域頻度分布生成後において、第1領域から取得した頻度分布1103のサンプル数と第2領域から取得した頻度分布1104のサンプル数は同じになる。しかし、この後に入力される白の矩形領域と黒の矩形領域を、第1領域頻度分布1103、第2領域頻度分布生成に反映させてもサンプル数を同じにすることは可能である。しかし、この場合、符号902で示した下部は、原稿画像データ603の画像後端に相当する。既に説明している通り、この後端部分は、読み取り画像データに影の部分を含む。したがって、第1領域頻度分布1103と第2領域頻度分布1104に反映させるべきではない。このため、領域制御部109は、後端検知センサ107が原稿後端を検知した時点(符号901)を基準に、第1領域から取得した頻度分布1103と第2領域から取得した頻度分布1104のサンプル数が均等となる、最も早いタイミングまでを各頻度分布生成に反映させるように制御する。このように制御された場合に第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104に反映された原稿画像データ603の領域を図9(b)に示す。図9(b)において、符号903で示した位置が、原稿画像データ後端の影の影響を受けず、且つ、第1領域頻度分布1103のサンプル数と第2領域頻度分布1104のサンプル数が均等となる領域の境界となる。つまり、符号903で示した後のグレーの網掛けで示した領域から取得するデータは、第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104には反映されない。なお、説明した領域制御部109による、読み取り画像データの後端制御に関しては、図8での説明同様、CPU101により設定される後端有効位置1042の設定値、あるいは図示しない原稿画像データの副走査方向の読み取り画素数設定値をもとにしている。つまり、後端検知センサ107による後端検知タイミングをCPU101が認識し、読み取り画像データの後端有効位置、あるいは原稿画像データの副走査方向の読み取り画素数設定値を、読み取り解像度等の読み取り時の情報に基づき設定されることを前提にしている。
図8及び図9は、基準領域のグループの所定数を2とした場合の例である。これをより一般的に示すと以下のとおりである。すなわち、後端検知センサ107が原稿の後端を検知した時点における有効領域の残りのライン数を用いて、そのライン数をさらに基準領域幅のライン数で除算する。これによりライン数が基準領域の数に換算される(この値をJとする)。ここで頻度分布の集計対象とする基準領域のグループ数をK(上記例ではK=2としている)とし、現在集計中の領域をそのうちのi番目(i=0〜K−1)とする。ただし有効領域の先頭にある基準領域を第0番目とする。そして(J+i)/K(剰余は切り捨て)を求める。(J+i)/Kの値は、0〜K−1という番号をそれぞれ付けたK個のグループに基準領域を分類した場合に、原稿の後端を検知した時点における有効領域の未読み取り部分に含まれた、K個を一組とした基準領域の組の数を示す。ただし読み取り途中の組を含む。本例では、0〜K−1までの番号を付した一組の基準領域が循環しながら順番に読み取られるので、読み取り途中の基準領域が何番目のものか判定することは容易である。したがって、原稿の後端を検知した後には、最後(すなわちK−1番目)の基準領域をあと(J+i)/K個読み取るまでグループごとの頻度分布を集計し、それ以降の領域は集計の対象としない。換言すると、現在読取中の基準領域を除いてあとK×((J+i)/K)−i個(演算"/"は整数の商)の基準領域を頻度分布の集計の対象とし、それ以降の領域は対象としない。残りの領域には一組分すなわちM個の基準領域が含まれておらず、そこまで集計対象とすると各基準領域のサンプル数が均等にならないためである。ここでJは後端検知センサ107から読取デバイス106までの距離と基準領域幅とから決まり、グループ数すなわち一組の基準領域の数Kも予め決められている。なお(J+i)/K=0は、原稿の後端を検知した時点において、未読み取り部分に一組分すなわちK個の基準領域が含まれていないことを示している。いったん集計した後に集計値を一定の段階だけ戻すのは困難なので、(J+i)/K>0となるように、基準領域幅および一組の基準領域数Kを決定しておく必要がある。このためには、iの値が最小値である0である場合にも、(J+i)/K>0("/"は整数の商なので(J+i)/K≧1すなわちJ≧K)となるようにJとKとを決めておく。Jの値は、後端検知センサ107から読取デバイス106までの距離と基準領域の幅とから決まるので、J≧Kとなるように基準領域の幅と一組の基準領域数Kとは決定される。
このようにするのは、後端検知センサにより原稿の後端が検知された時点で原稿の搬送方向のサイズが決定され、さらに搬送方向の有効領域のサイズも決定されるためである。その有効領域を、各グループの基準領域の数が均等になるように、グループごとにサンプリングして画素値の頻度分布を集計することが上記手順の目的である。
このように、領域制御部109による基準領域幅1043に基づく領域制御と、頻度分布生成部110による頻度分布生成により、読み取り開始時に原稿サイズが確定しない場合においても、基準領域幅1043を単位に均等の度数となる頻度分布を生成することが可能となる。この場合の第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104の構成概念を図10に示す。図10(a)は第1領域頻度分布1103の状態を示す図であり、図10(b)は第2領域頻度分布1104を示す図である。図10(a)と図10(b)で頻度分布の形状は異なるが、各領域のサンプル数は同数となる。すなわち、影の影響をなくし、且つ、均等のサンプル数に基づく頻度分布を生成することが可能となる。
<頻度分布生成手順>
別図を用いて、CPU101と領域制御部109、および頻度分布生成部110の制御に関して説明する。図11は頻度分布生成部全体の動作フローを示す図である。本実施形態の頻度分布生成部の動作フローは、読取デバイス106に読み取られた画像データに対し、領域制御部109により、副走査方向の基準領域幅毎にサンプル数が均等となるように領域制御を行う(ステップS101)。そして、頻度分布生成部110は、領域制御部109が出力する制御信号203および画像データ204に準じて、頻度分布を生成する(ステップS102)。
図12は、本実施形態の頻度分布生成部全体を制御するCPU101の制御フローを示す図である。本実施形態における装置の起動時、CPU101は頻度分布生成部の領域制御上必要な設定、すなわち、先端有効位置1041、後端有効位置1042、基準領域幅1043を設定する(ステップS201)。なお、ADF105による読み取りにおいて、原稿画像データ読み取り開始時に原稿サイズは確定していないため、ステップS201における後端有効位置1042の設定値は設定可能な最大値として設定する。続いて原稿画像データの副走査方向の読み取り画素数を設定する(ステップS202)。なお、ステップS202における副走査方向の読み取り画素数の設定に関しても、ステップS201での後端有効画素位置1042の設定同様、読み取り開始時に原稿サイズが確定していないため、設定可能な最大値を設定する。
CPU101は前記設定を完了すると、読み取り動作開始指示を行う(ステップS203)。CPU101は、原稿画像データ603の読み取り動作実行中、後端検知センサ107からの後端検知が行われるまで、ステップS201、およびステップS202で設定した設定値を変更しない(ステップS204のNo)。CPU101は、後端検知センサ107から、原稿画像データ603の後端検知信号が入力されると(ステップS204のYes)、画像処理装置の機械的構成および原稿画像データ603の読み取り解像度等の動作時パラメータに準じて、副走査方向の残りの画素数の算出を行う(ステップS205)。具体的には、後端検知センサ107の位置から、読み取り位置604までの領域の副走査方向読み取り画素数を、原稿読み取り動作時の解像度等のパラメータに基づき原稿画像サイズを確定する。
ステップS205による副走査方向の残りの読み取り画素数算出が終了すると、CPU101は、原稿サイズ確定に伴い、原稿画像データの後端有効位置1042、および副走査方向の読み取り画素数の設定を行う(ステップS206)。つまり、ステップS201において設定可能な最大値の設定を行った設定対象に対して、原稿サイズ確定に準じた値を設定する。更に、CPU101は、原稿サイズ確定に伴う副走査方向の読み取り画素数の設定が完了したことを示す設定完了通知を行う(ステップS207)。そして、CPU101は、原稿画像データ603の読み取り完了通知を待ち、通知が入力された時点で制御を終了する(ステップS208)。
次に、図12に示したCPU101の制御が行われた状態における、領域制御部109の動作フローを説明する。図13は領域制御部109の制御フローを示す図である。CPU101のステップS203の制御により、原稿画像データの読み取り動作開始指示がなされると、読取デバイス106は原稿画像データ603の読み取りを開始する。読取デバイス106によって読み取られた画像データは、読取i/f制御部108によりデジタル変換され、領域制御部109に出力される。また、このときデジタル変換された画像データと併せて、同期信号202が出力される。領域制御部109は、読取i/f制御部108から、同期信号202が入力されるまでは領域制御を開始しない(ステップS301のNo)。ラインカウンタ1091は、読取i/f制御部108から同期信号202が入力されると(ステップS301のYes)、入力ライン数の計数を行う(ステップS302)。ステップS302による計数値が、CPU101のステップS201による先端有効位置1041設定値に到達していなければ、再度読み取り画像データの入力を待つ(ステップS303のNo)。領域制御部109によるステップS303の制御により、原稿画像データの先端読み取り画像データに含まれる影の影響をなくすることが可能となる。ステップS302による入力ライン計数値が先端有効位置1041設定値に達すると、領域制御部109は次の制御に移行する(ステップS303のYes)。
すなわち、出力制御部1095は、ライン同期信号202に続いて入力される1ライン分の読み取り画像データを、画像データ204として、頻度分布生成部110に対して出力する(ステップS304)。また、出力制御部1095は、画像データ204に併せて、領域識別信号203も頻度分布生成部110に対して出力する。領域制御部109は、CPU101のステップS207による原稿読み取りサイズの設定完了通知があるまで、前記ステップS301からステップS304の処理を繰り返し実行する(ステップS305のNo)。領域制御部109は、CPU101により、原稿読み取りサイズの設定完了通知を受けると、ステップS302により計数された値と設定された原稿読み取りサイズの設定値との差分を算出する(ステップS305のYes、ステップS306)。ステップS306による差分の算出は、このあと入力される原稿画像データ603の読み取り画像データの副走査方向画素数を示す。つまり、後端検知センサ107の位置から読み取り位置604までの副走査方向画素数(すなわちライン数)が求まる。この値は構造的に固定された後端検知センサと読取デバイスとの距離と、副走査方向の画素密度とに応じて決まるので、事実上は副走査方向の画素密度をパラメータとして求められる。画素密度は200,300,400,600,1200dpiなどの選択肢から選択されることが普通である。領域制御部109は、ステップS306による算出結果とCPU101のステップS201による基準領域幅1043の設定値を用いて、残りの読み取り領域数を算出する(ステップS307)。本例においては、領域制御部109は、読み取り原稿画像データ603の先端影部分を削除した副走査方向画素数が基準領域幅1043の2N倍でない場合と、基準領域幅1043の2N倍となる場合に基づき以降の制御を行う。なお、基準領域幅1043の2N倍でない場合、あるいは基準領域幅1043の2N倍である場合の詳細制御に関しては、図8あるいは図9を用いて既に説明済みであるため、ここでの説明は省略する。また、基準領域のグループ数がK個の場合は、図8あるいは図9の説明の後に記載した一般的な規則に従って頻度分布の集計対象とする基準領域を決定する。
領域制御部109は、次の同期信号202が入力されるまで処理を待機する(ステップS308のNo)。そして、同期信号202が入力されると(ステップS308のYes)、入力ラインを計数する(ステップS309)。領域制御部109は、ステップS309による計数値が、後段の頻度分布生成部110に出力すべき領域である場合、頻度分布生成部110に対して、領域識別信号203と画像データ204を出力する(ステップS310のYes)。つまり、領域制御部109は、第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104に反映すべき領域である場合に頻度分布生成部110に対してデータを出力する(ステップS311)。領域識別信号203による領域の切り換えは、比較部1094により基準領域幅に達したことを示す信号の出力をトリガとして行われる。切り替えの順序は、たとえばK個の基準領域が一組であれば、第1番目からi←i+1(ただしi≦K)とすればよい。領域制御部109は、入力される読み取り画像データが、頻度分布の集計対象領域内でない場合は、頻度分布生成部110にデータの出力は行わない(ステップS310のNo)。つまり、領域制御部109は、第1領域頻度分布1103と第2領域頻度分布1104のサンプル数が同数とならない領域に属する場合は、頻度分布生成部110にデータの出力は行わないように制御する。
つまり、対象領域でないと判定された領域されて以降入力される読み取り画像データを頻度分布生成に使用しないように制御する。具体的には、対象領域でないと判定された領域が入力されて以降入力される同期信号202を受けると(ステップS312)、ラインカウンタ1091により入力ライン数を計数する(ステップS313)。領域制御部109は、ステップS313による入力ライン数の計数値が、CPU101によって設定された原稿画像データの副走査方向読み取り画素数設定値に達するまで、ステップS312からステップS313までの処理を継続して行う(ステップS314のNo)。そして、領域制御部109は、ステップS313による入力ライン計数値が原稿画像データの副走査方向読み取り画素数に達した時点で(ステップS314のYes)、原稿画像データ603の読み取りが終了したことを示す終了通知をCPU101に対して出力する。
次に図13に示した領域制御部109の制御が行われた状態における、頻度分布生成部110の動作フローを説明する。図14は頻度分布生成部110の制御フローを示す図である。頻度分布生成部110は、領域制御部109からの領域識別信号203と画像データ204の入力を受けるまで制御を行わない(ステップS401のNo)。データ振り分け部1102は、領域制御部109から領域識別信号203、および画像データ204が出力されると(ステップS401のYes)、領域識別信号203が示す値に応じ、入力された画像データ204の値を反映させる頻度分布の切り換えを行う(ステップS402)。つまり、データ振り分け部1102は、領域制御部109からの領域識別信号203が第1領域の頻度分布への反映を示す場合(ステップS402のYes)、画像データ204の値を第1領域頻度分布1103に対して反映させるように制御する(ステップS403)。また、データ振り分け部1102は、領域識別信号203が第2領域の頻度分布への反映を示す場合(ステップS402のNo)、画像データ204の値を第2領域頻度分布1104に対して反映させるように制御する(ステップS404)。第1領域頻度分布1103と第2領域頻度分布1104のサンプル数が同数となることは、領域制御部109により制御されているため、データ振り分け部1102は、領域制御部109が出力する領域識別信号203の値に準じて、生成する頻度分布対象を切り替える制御を行う。頻度分布生成部110は、領域制御部109による原稿読み取り終了通知(ステップS313)が通知されるまで、前記ステップS401からステップS403ないしはステップS401からステップS404の処理を継続して行う(ステップS405)。
図14は基準領域を、第1及び第2領域という2種類に分類し、すなわち基準領域を2つのグループに分類してそれら2グループで一組を構成しているが、一組が3つ以上のグループの場合であっても、S402で判定した領域ごとの頻度分布を集計することは図14と同様である。
なお、本第1実施形態においては、領域制御部109と頻度分布生成部110が直接接続される構成を前提に説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、領域制御部109の後段に、画像データ204に対して画像処理を実施するモジュールを構成し、画像処理結果を頻度分布生成部110に入力する形態をとっても良い。この場合、領域制御部109が出力する領域識別信号203が、画像処理モジュールを介して頻度分布生成部110に入力される構成をとれば良い。
以上、本第1実施形態では、読み取り開始時に原稿サイズが確定せず、且つ原稿後端検知時の残りの読み取り画像データが、基準領域幅1043の2N倍以上である場合において、副走査方向の複数領域の頻度分布サンプル数を同数とすることを可能とした。また、頻度分布生成における基準領域幅1043の設定値を頻度分布生成の検出対象に準じたものにすることにより、以降実施される頻度分布の解析精度を向上させるための頻度分布生成構成を示した。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、後端検知センサ107が原稿画像の後端を検知した後の読み取り画像データ領域が基準領域幅1043の設定値の2倍(一般的にはK倍。以下同じ。)を超える場合の領域制御部109、および頻度分布生成部110の制御に関して説明した。しかしながら、画像処理装置の構成において、後端検知センサ107の設置位置から、読み取り位置604までの副走査方向画素数(ライン数)が、基準領域幅1043の2倍に満たない場合も存在する。第1実施形態では、このようなケースが生じないように基準領域幅および一組の基準領域数Kを設定するものとして説明した。しかし基準領域幅1043の値は、頻度分布生成における検出対象に準じた値とすることから、これに対応することも求められる。また、画像処理装置の構成が変わらない場合であっても、基準領域幅1043の値を、第1実施形態で説明した値よりも大きく設定した場合、原稿の後端を検知した後の読み取り画像データ領域が、基準領域幅1043設定値の1領域程度の値となり得る。本実施形態では、このように、後端検知センサ107が原稿後端を検知した後の読み取り画像データ領域が基準領域幅1043の設定値に対して非常に近い/満たない場合に関して説明する。
本実施形態では、領域制御部109の内部構成は第1実施形態と同じである。異なるのは、頻度分布生成部110の内部構成となる。図15に第2実施形態を実現する場合の頻度分布生成部110の構成を示す。なお、同図において、第1実施形態で示した頻度分布生成部110の構成と同一であるものに対しては同じ符号を付与している。
本実施形態における、頻度分布生成部110に構成した各構成要件に対して詳細に説明する。図15において、第1領域前段頻度分布1501はデータ振り分け部1102が出力する領域識別信号203の値が第1領域の頻度分布生成を示す場合に、画像データ204の値を頻度分布に反映させる。第2領域前段頻度分布1502は、データ振り分け部1102が出力する領域識別信号203の値が第2領域の頻度分布生成を示す場合に、画像データ204の値を頻度分布に反映させる。第1領域前段頻度分布1501は、第1領域頻度分布1103に接続され、第2領域前段頻度分布1502は、第2領域頻度分布1104に接続される。頻度分布反映信号1503は領域制御部109から入力される領域識別信号203の示す値が2領域分変化するタイミングで、データ振り分け部1102から出力される信号である。具体的には、第1領域を示す値が第2領域を示す値に切り替わり、その後、第1領域を示す値に切り替わるタイミングで変化する制御信号である。つまり、2回目以降の第1領域を示す値に切り替わるタイミングで有意な情報となる出力信号である。より一般的には、頻度分布反映信号1503は、K個の基準領域を一組にして基準領域ごとに頻度統計を取る場合に、第K番目から第1番目の基準領域に領域識別信号203が切り替わるタイミングで出力される。第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104は、頻度分布反映信号1503が出力されるタイミングで、各々、前段に接続されたそれぞれの前段頻度分布の値を反映させる。つまり、頻度分布反映信号1503が出力されると、第1領域頻度分布1103は、第1領域前段頻度分布1501の値をこれまでに保持していた頻度分布の値に累積加算する。この結果、これまでの頻度分布の総計が第1領域頻度分布1103に反映される。同様に、頻度分布反映信号1503が出力されると、第2領域頻度分布1104は、第2領域前段頻度分布1502の値をこれまでに保持していた頻度分布の値に累積加算され、これまでの頻度分布の総計が第2領域頻度分布1104に反映される。すなわち、前段頻度分布は、一組の基準領域に対する頻度分布を一時保存するために設けられており、一組の基準領域に対する頻度分布の集計が完了すると、まとめて頻度分布に反映される。
頻度分布生成部110の構成をこのようにする理由に関して別図を用いて説明する。まず、読み取り画像データ中に含まれる先端の影の領域を除いた副走査方向の読み取り画像データ画素数が、基準領域幅1043設定値の2N倍(Nは1以上の整数)でない場合に関して説明する。図16は、後端検知センサ107が原稿画像の後端を検知した後の、読み取り画像データ領域が、基準領域幅1043の設定値に満たない場合における状態を示したものである。第1実施形態において説明したように、読み取り画像データの残りの領域とは、後端検知センサ107の位置から読み取り位置604までに属する画像データの量を示している。同図において、取得したデータが第1領域頻度分布1103に反映される領域を白の矩形領域で示し、取得したデータが第2領域頻度分布1104に反映される領域を黒の矩形領域で示すものとする。なお、領域の切り換えは、白の矩形領域から開始するものとする。つまり、以降、黒の矩形領域、白の矩形領域の順に交互に切り換えが行われることを前提に説明する。
図16(a)において、1601は、後端検知センサ107が読み取り画像データの後端を検知したタイミングを示している。本説明においては、後端検知センサ107位置から読み取り位置604までに属する画像データの量が基準領域幅1043の設定値に満たない場合である。したがって、以降、符号1602に示す画像データ領域は、基準領域幅1043設定値の1領域分に満たないものとなる。
後端検知センサ107が読み取り原稿の後端を検知したタイミング(符号1601の位置)において、頻度分布を生成しているのは白の矩形領域から取得されたデータである。すなわち、読み取り画像データの頻度分布として、第1領域前段頻度分布1501に反映されているタイミングである。副走査方向の2つの領域において、均等のサンプル数の頻度分布を生成するためには、次の黒の矩形領域に属する画像データを用いて、第2領域前段頻度分布1502を生成しなければならない。しかし、図16(a)においては、後端検知センサ107が読み取り画像データの後端を検知した後の読み取り画像データの量は、基準領域幅1043に満たないことから、次の黒の矩形領域の頻度分布を生成する分の画像データが存在しない。したがって、後端検知センサ107が原稿後端を検知したタイミング(符号1601で示したタイミング)で生成している第1領域前段頻度分布1501を第1領域頻度分布1103に反映させてしまうと、第1領域の頻度分布のサンプル数と、第2領域の頻度分布のサンプル数が異なってしまう。したがって、これを防止するために、頻度分布生成部110の内部構成として、第1領域前段頻度分布1501と第2領域前段頻度分布1502を構成している。つまり、図16(a)の例においては、後段検知センサ107によって、原稿後端が検知されたタイミング(符号1601)以降、第1領域前段頻度分布1501、および第2領域前段頻度分布1502に対しては頻度分布が生成される。しかし、最終の黒の矩形領域の幅が基準領域幅1043に満たないことから、次の白の矩形領域に切り替わるタイミングが存在しない。すなわち、制御信号1503が出力されないことになる。これにより、原稿画像データ603の読み取りが完了した時点における第1領域頻度分布1103および第2領域頻度分布1104は、最終の白の矩形領域および最終の黒の矩形領域の頻度分布を除いたものになる。入力される画像データの構成と、第1領域頻度分布1103、第2領域頻度分布1104に反映した画像データの構成を図16(b)に示す。図16(b)において、1603は第1領域頻度分布1103、第2領域頻度分布1104への反映境界位置を示すものである。
次に、読み取り画像データ中に含まれる先端の影の領域を除いた副走査方向の読み取り画像データ画素数が、基準領域幅1043設定値の2N倍(Nは1以上の整数)である場合に関して説明する。
図17は、後端検知センサ107が原稿画像の後端を検知した後の、読み取り画像データ領域が、基準領域幅1043の設定値に満たない場合における状態を示したものである。図17においても、図16と同様、第1領域頻度分布1103に反映する領域を白の矩形領域で示し、第2領域頻度分布1104に反映する領域を黒の矩形領域で示すものとする。また、領域の切り換えは、白の矩形領域から開始するものとして説明する。
図17(a)において、1701は、後端検知センサ107が読み取り画像データの後端を検知したタイミングを示している。本実施形態においては、後端検知センサ107位置から読み取り位置604までに属する画像データの量が基準領域幅1043の設定値に満たない場合である。したがって、以降、符号1702に示す画像データ領域は、基準領域幅1043設定値の1領域分に満たないものとなる。
後端検知センサ107が読み取り原稿の後端を検知したタイミング(符号1701の位置)において、頻度分布を生成しているのは黒の矩形領域である。すなわち、読み取り画像データの頻度分布として、第2領域前段頻度分布1502に反映されているタイミングである。図17(a)においては、後端検知センサ107が読み取り画像データの後端を検知した後の読み取り画像データの量は、基準領域幅1043に満たない。
しかし、図17では、図16の構成とは異なる。
すなわち、入力される画像データを全て頻度分布生成に反映させれば、白の矩形領域で取得されたデータにより生成された頻度分布のサンプル数と黒の矩形領域で取得されたデータにより生成された頻度分布のサンプル数とを同数にすることは出来る。しかし、図17(a)における最終の黒の矩形領域の画像データには、原稿後端の影の影響が含まれている。したがって、生成された頻度分布を用いて解析を行う場合、影の画像データにより、正確な判定が出来ない。
これを防止するために、頻度分布生成部110の内部構成として、第1領域前段頻度分布1501と第2領域前段頻度分布1502の構成用いる。つまり、図17(a)の例においては、後段検知センサ107によって、原稿後端が検知されたタイミング(符号1701)以降、第1領域前段頻度分布1501、および第2領域前段頻度分布1502に対しては頻度分布が生成される。しかし、最終の黒の矩形領域の画像データ入力後に、白の矩形領域の画像データが存在しない。すなわち、制御信号1503が出力されないことになる。これにより、原稿画像データ603の読み取りが完了した時点における第1領域頻度分布1103および第2領域頻度分布1104は、最終の白の矩形領域および最終の黒の矩形領域の頻度分布を除いたものになる。入力される画像データの構成と、第1領域頻度分布1103、第2領域頻度分布1104に反映した画像データの構成を図17(b)に示す。図17(b)において、1703は第1領域頻度分布1103、第2領域頻度分布1104への反映境界位置を示すものである。
次に、第2実施形態における、頻度分布生成部110の制御フローに関して説明する。なお、第2実施形態におけるCPU101の制御フロー、および領域制御部109の制御フローは第1実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図18は第2実施形態における頻度分布生成部110の制御フローを示したものである。頻度分布生成部110は、領域制御部109からの領域識別信号203と画像データ204の入力を受けるまで制御を行わない(ステップS501のNo)。頻度分布生成部110は、領域制御部109から領域識別信号203、および画像データ204が出力されると(ステップS501のYes)、データ振り分け部1102は入力された画像データが1回目の第1領域の画像データであると認識し、制御信号1503の出力は行わず、領域識別信号203が示す値に応じ、入力された画像データ204の値を反映させる頻度分布の切り換えを行う(ステップS506)。データ振り分け部1102は、領域制御部109からの領域識別信号203が第1領域の頻度分布への反映を示す場合(ステップS506のYes)、画像データ204の値を第1領域前段頻度分布1501に対して反映させる(ステップS507)。また、データ振り分け部1102は、領域識別信号203が第2領域の頻度分布への反映を示す場合(ステップS506のNo)、画像データ204の値を第2領域前段頻度分布1502に対して反映させる(ステップS508)。頻度分布生成部110は、領域制御部109から、原稿読取終了通知がされたかの確認を行い、原稿読取終了通知がなければ、次の入力データを待つ(ステップS509のNo、ステップS501)。データ振り分け部1102は、領域制御部109からのデータ入力時、入力された画像データが2回目以降の第1領域の画像データに切り替わった場合、制御信号1503を出力する。データ振り分け部1102から制御信号1503が出力されると、第1領域頻度分布1103は、前段に接続された第1領域前段頻度分布1501が保持した頻度分布を、これまでに第1領域頻度分布1103に保持した値に反映させる。また、同じタイミングで、第2領域頻度分布1104は、前段に接続された第2領域前段頻度分布1502が保持した頻度分布を、これまでに第2領域頻度分布1104に保持した値に反映させる(ステップS503)。第1領域前段頻度分布1501は、第1領域頻度分布1103への反映を受けて、保持していた頻度分布を初期化し、次の画像データ204が示す頻度分布生成に備える(ステップS504)。また、第2領域前段頻度分布1502は、第2領域頻度分布1104への反映を受けて、保持していた頻度分布を初期化し、次の画像データ204が示す頻度分布生成に備える(ステップS505)。第1領域頻度分布1103、第2領域頻度分布1104への反映が終了すると、データ振り分け部1102は、領域制御部109から入力された領域識別信号203、画像データ204に基づき、既に説明したステップS506からステップ508の処理を行う。頻度分布生成部110は、領域制御部109からの原稿読取終了通知がされるまで、前記ステップS501からステップS508の処理を繰り返し実行し(ステップS509のNo)、前記通知にしたがって処理を終了する(ステップS509のYes)。
以上のように、本実施形態では、一組の基準領域について頻度分布の集計を完了した時点で、それを画像全体の頻度分布の集計に反映させる。このため、集計が完了していない組については画像全体の頻度分布に反映されることがない。
以上、説明したように、第2実施形態によれば、原稿後端を検知した後の読み取り画像データ領域が基準領域幅1043に対して非常に近い/満たない場合においても、副走査方向にサンプル数が同数となる頻度分布を生成することが可能となる。
[第3実施形態]
第1実施形態および第2実施形態においては、原稿画像の後端検知後の読み取り画像データ領域と基準領域幅1043の設定値との関係に応じて、後端の影の影響をなくし、且つ、副走査方向の複数領域の頻度分布サンプル数を等しくする場合に関して説明した。しかし、基準領域幅1043の設定値が大きい場合、頻度分布のサンプル数を等しくするために、基準領域幅1043に満たない読み取り画像データ領域の頻度分布を取得しないように制御すると、原稿画像データに対して頻度分布に反映されない領域が多くなる。頻度分布に反映されない領域が増えると、頻度分布を用いた解析を阻害する可能性も高くなる。本第3実施形態は、この問題を解消するためのものである。
本実施形態では、頻度分布生成部110の内部構成は第1実施形態と同じである。異なるのは領域制御部109の内部構成および制御フローと、CPU101の制御フローになる。図19に第3実施形態を実現する場合の領域制御部109の構成を示す。なお、同図において、第1実施形態で示した領域制御部109の構成と同一であるものに対しては同じ符号を付与している。
本実施形態を実現するために、領域制御部109に構成した各構成要件に対して説明する。1044および1045はレジスタ104内部に構成した第3実施形態の実現に必要となる新規レジスタである。1044は、原稿後端部に対して適用する後端領域幅、1045は、原稿後端部に適用する領域幅の切換え指示を行うための領域幅切換え指示部である。なお、後端領域幅1044、および領域幅切換え指示部1045は、CPU101による設定を可能とする。1096はラインカウンタ1093による計数値が基準領域幅1043設定値、あるいは後端領域幅1044設定値に達したタイミングで計数する領域カウンタである。1097は、領域カウンタ1096の計数値および領域幅切り替え指示部1045の値に応じて基準領域幅1043の設定値と、後端領域幅1044設定値の選択出力制御を行う領域幅切り替え部である。
別図を用いて、第3実施形態の必要性を説明する。図20は、後端検知センサ107が原稿画像の後端を検知した後の、原稿画像データ603の領域分割状態と基準領域幅1043との関係を示したものである。なお、図20においても、これまでの説明同様、第1領域頻度分布1103に反映する読み取り画像データ領域を白の矩形領域で示し、第2領域頻度分布1104に反映する読み取り画像データ領域を黒の矩形領域で示すものとする。また、領域の切り換えは、白の矩形領域から開始するものとして説明する。
図20(a)において、2001は後端検知センサ107が原稿後端を検知したタイミングを示し、2002は原稿後端を検知後に入力される読み取り画像データ量を示している。なお、符号2002で示す原稿後端検知後に入力される読み取り画像データ量は、基準領域幅1043設定値の2領域分以上存在し、更に、原稿先端の影の影響を除いた副走査方向画素数が基準領域幅1043の2N倍となっていない場合を示している。2003は、基準領域幅1043の設定値に準じた副走査画素数である。本第1実施形態においては、副走査方向の複数領域の頻度分布サンプル数を同数とするため、頻度分布に反映させる白の矩形領域と黒の矩形領域の数を同数とし、且つ、原稿後端の影のある領域の頻度分布を取得しないように制御することを示した。その結果を、図20(b)に示す。図20(b)において、2004は第1領域頻度分布1103、および第2領域頻度分布1104に反映する領域の境界を示している。同図に示すように、符号2004で示した後に入力される画像データ(グレーの網掛けで示す領域)は基準領域幅1043設定値の1領域分以上存在している。基準領域幅1043の設定値が大きい場合、頻度分布に反映しない画像データ量が多くなり、正確な解析が出来なくなる可能性がある。
第3実施形態は図20(a)に示した状態においても、副走査方向の複数領域の頻度分布サンプル数を同数とし、且つ、頻度分布に反映する画像データ量を多くするためのものである。なお、第3実施形態の実現においては、CPU101による制御と領域制御部109による制御が必要となるため、別図を用いて、詳細に説明する。
図21は、第3実施形態におけるCPU101の制御フローを示す図である。
本実施形態における装置の起動時、CPU101は頻度分布生成部の領域制御上必要な設定、すなわち、先端有効位置1041、後端有効位置1042、基準領域幅1043、および後端領域幅1044を設定する(ステップS601)。なお、ADF105による読み取りにおいて、原稿画像データ読み取り開始時に原稿サイズは確定していないため、ステップS601における後端有効位置1042の設定値は設定可能な最大値として設定する。続いて原稿画像データの副走査方向の読み取り画素数を設定する(ステップS602)。なお、ステップS602における副走査方向の読み取り画素数の設定に関しても、ステップS601での後端有効画素位置1042の設定同様、読み取り開始時に原稿サイズが確定していないため、設定可能な最大値を設定する。
CPU101は前記設定を完了すると、読み取り動作開始指示を行う(ステップS603)。CPU101は、原稿画像データ603の読み取り動作実行中、後端検知センサ107からの後端検知が行われるまで、ステップS601、およびステップS602で設定した設定値を変更しない(ステップS604のNo)。CPU101は、後端検知センサ107から、原稿画像データ603の後端検知信号が入力されると(ステップS604のYes)、画像処理装置の機械的構成および原稿画像データ603の読み取り解像度等の動作時パラメータに準じて、副走査方向の残りの画素数の算出を行う(ステップS605)。具体的には、後端検知センサ107の位置から、読み取り位置604までの領域の副走査方向読み取り画素数を、原稿読み取り動作時の解像度等のパラメータに基づき原稿画像サイズを確定する。
ステップS605による副走査方向の残りの読み取り画素数算出が終了すると、CPU101は、原稿サイズ確定に伴い、原稿画像データの後端有効位置1042、および副走査方向の読み取り画素数の設定を行う(ステップS606)。つまり、ステップS601において設定可能な最大値の設定を行った対象に対して、確定した原稿サイズに応じた値を設定する。次にCPU101は、後端検知センサ107により、原稿後端が検知されたため、以降の頻度分布生成領域の単位を切り替える設定を行う。つまり、これまで適用していた基準領域幅1043の設定値を後端領域幅1044に切り替えるための設定を行う。この設定は、領域幅切り替え指示部1045への設定によって行う。例えば、後端検知センサ107による後端検知前の領域幅切り替え指示部1045が0であった場合、後端検知センサ107による後端検知が行われると、領域幅切り替え指示部1045を1に切り替える(ステップS607)。なお、本説明においては、基準領域幅1043と後端領域幅1044が別構成であることを前提に説明したが、これに限定されるものではない。CPU101による制御フロー、あるいは領域幅の切り替え制御により、正確な頻度分布生成に支障が生じないことが保証される構成であれば、領域幅の設定保持構成1つにし、CPU101により上書き設定される構成にしても良い。原稿後端検知後に適用する頻度分布生成のための領域幅の切り替え設定が完了すると、CPU101は原稿サイズ確定に伴う副走査方向の読み取り画素数の設定が完了したことを示す設定完了通知を行う(ステップS608)。そして、CPU101は、原稿画像データの読み取り完了通知を待ち、通知が入力された時点で制御を終了する(ステップS609)。
次に、図21で示したCPU101の制御が行われた状態における、領域制御部109の動作フローを説明する。図22は領域制御部109の制御フローを示す図である。CPU101のステップS603の制御により、原稿画像データの読み取り動作開始指示がなされると、読取デバイス106は原稿画像データ603の読み取りを開始する。読取デバイス106によって読み取られた画像データは、読取i/f制御部108によりデジタル変換され、領域制御部109に出力される。また、このときデジタル変換された画像データと併せて、同期信号202が出力される。領域制御部109は、読取i/f制御部108から、同期信号202が入力されるまでは領域制御を開始しない(ステップS701のNo)。ラインカウンタ1091は、読取i/f制御部108から同期信号202が入力されると(ステップS701のYes)、ラインカウンタ1091にて入力ライン数の計数を行う(ステップS702)。領域制御部109は、ステップS702による計数値が、CPU101のステップS601による先端有効位置1041設定値に到達していなければ、次の同期信号202の入力を待つ(ステップS703のNo)。領域制御部109によるこのステップS703の制御により、原稿画像データの先端読み取り画像データに含まれる影の影響をなくすることが可能となる。ステップS702による入力ライン計数値が先端有効位置1041設定値に達すると、領域制御部109は次の制御に移行する(ステップS703のYes)。すなわち、同期信号202の入力以降の読み取り画像データを頻度分布生成に反映させる画像データとするための制御に移行する。ラインカウンタ1093は、比較部1092からの出力信号を受け、入力される同期信号202の入力毎にライン数を計数する。ラインカウンタ1093によって計数された値は、比較部1094によって比較される。基準領域幅1043は、副走査方向に複数画素の設定となることから、読み取り開始時においては、ラインカウンタ1093と基準領域幅1043の設定値は一致しない。したがって、比較部1094による制御は特に行われることはない。一方、同期信号202入力以降、領域制御部109に入力される領域識別信号203および画像データ204は、出力制御部1095により、頻度分布生成部110に対して出力される(ステップS704)。
比較部1094は、同期信号202の入力毎に計数されるラインカウンタ1093の計数値と基準領域幅1043との値の比較を行う。この比較制御により、同期信号202入力以降の画像データが第1領域に属するものか、第2領域に属するものかの判定制御が行われる。具体的には、比較部1094が、ラインカウンタ1093の計数値と基準領域幅1043設定値に一致するかの確認に基づき制御される(ステップS705)。ラインカウンタ1093の計数値と基準領域幅1043設定値が一致しない場合(ステップS705のNo)、領域制御部109は次の同期信号202の入力を待つ(ステップS706のNo)。次の同期信号202が入力されると(ステップS706)、ラインカウンタ1093は入力ライン数を計数する(ステップS707)。そして、出力制御部1095は、頻度分布生成部110に対し、同期信号202入力以降の読み取り画像データを、領域識別信号203とともに出力する。ラインカウンタ1093による計数値が基準領域幅1043に一致するまで、前記ステップS706からステップS708の処理を継続して行う(ステップS705のNo)。
比較部1094によって、ラインカウンタ1093の計数値が基準領域幅1043設定値に一致することが確認されると(ステップS705のYes)、比較部1094は一致したことを示す信号をラインカウンタ1093、領域カウンタ1096、および領域幅切り替え部1097に出力する。ラインカウンタ1093は、前記信号を受けると、以降に入力される画像データが直前に入力された領域とは異なる領域に属するものとして扱うために計数値の初期化を行う(ステップS709)。また、領域カウンタ1096は、前記信号を受け計数を行う(ステップS710)。本説明においては、頻度分布生成部110で生成する頻度分布は副走査方向に2領域であるため、領域カウンタ1096は1ビットで構成される。つまり、ラインカウンタ1093、および比較部1094が第1領域の読み取り画像データを対象としている間は、領域カウンタ1096は0を示し、第2領域の読み取り画像データを対象としている間は1を示す。
領域カウンタ1096の値が第2領域頻度分布1104に対する制御を行っている状態を示し、且つ、比較部1094から一致信号が出力されたタイミングが、第1領域頻度分布1103と第2領域頻度分布1104のサンプル数が等しくなるタイミングである。したがって、領域幅切り替え部1097は、比較部1094からの一致信号が出力されたタイミングで、領域カウンタ1096が示す値が第2領域頻度分布1104に対する制御を行っているかの確認を行う。比較部1094からの一致信号が出力されたタイミングで、領域カウンタ1096が示す値が第1領域頻度分布1103に対する制御を行っている場合(ステップS711のNo)、ステップS706からステップS708の処理を行う。
領域幅切り替え部1097は、比較部1094からの一致信号が出力されたタイミングで、領域カウンタ1096が示す値が第2領域頻度分布1104に対する制御を行っていることを確認した場合、領域カウンタ1096に対し、計数値のクリア信号を出力する。領域カウンタ1096は、領域幅切り替え部1097からのクリア信号を受けると、計数値のクリアを行う(ステップS712)。次に領域切り替え部1097は、CPU101のステップS607による領域幅切り替え設定がなされているかの確認を行う(ステップS713)。具体的には、CPU101により、領域幅切り替え指示部1045への設定がなされているかの確認を行う。CPU101により領域幅切り替え設定がなされていない場合(ステップS713のNo)、再度、ステップS706からステップS708、およびステップS705からステップS712までの処理を継続して行う。
ステップS713において、CPU101により領域幅切り替え設定、つまり、領域幅切り替え指示部1045の設定が行われていると、領域切り替え部1097は次の制御に移行する(ステップS713のYes)。CPU101により、領域切り替え指示部1045の設定がされていることは、後端検知センサ107により、原稿後端の検知がなされたことを意味する。したがって、領域幅切り替え部1097は、以降の領域制御を第2の領域幅、すなわち後端領域幅1044に切り替える制御を行う(ステップS714)。
次に領域切り替え部1097は、ラインカウンタ1091による計数値、先端有効位置1041設定値、および後端有効位置1042設定値を用いて、残りの読み取り画像データの副走査方向画素数を算出する(ステップS715)。そして、算出した副走査方向画素数と、後端領域幅1044の設定値をもとに、第1領域頻度分布1103と第領域頻度分布1104の頻度分布サンプルを同数とすることが可能な残りの領域数を算出する(ステップS716)。つまり、後端領域幅1044に設定された第2の領域幅を用いて、第1領域頻度分布1103と第領域頻度分布1104の頻度分布サンプルを同数とすることが出来る領域数を求める。
ステップS716によって、残りの領域数が求まると、領域制御部109は、次の同期信号202の入力を待つ(ステップS717)。領域制御部109に、同期信号202が入力されると、ラインカウンタ1091、およびラインカウンタ1093は計数する(ステップS718)。そして、出力制御部1095は、同期信号202以降に入力される読み取り画像データを頻度分布生成部110に対して出力する(ステップS719)。
比較部1094は、第2の領域幅、すなわち、後端領域幅1044の設定値とラインカウンタ1093による計数値を比較し、領域制御を行う(ステップS720)。ラインカウンタ1093の計数値が、後端領域幅1044に一致していない場合は(ステップS720のNo)、ステップS717からステップS719の処理を継続して行う。ステップS720において、後端領域幅1044の設定値とラインカウンタ1093による計数値が一致した場合、比較部1094は一致信号を出力する。ラインカウンタ1093は、前記一致信号を受けると、計数値を初期化する(ステップS721)。
領域制御部109は、ラインカウンタ1091の計数値が、ステップS716における残りの領域数に相当する副走査方向画素数以内である場合は、有効領域であると判断し、ステップS717からステップS721の処理を継続して行う(ステップS722のNo)。なお、領域制御部109は、ラインカウンタ1091の計数値が、ステップS716における残りの領域数に相当する副走査方向画素数を超えた場合(ステップS722のYes)、以降に入力される読み取り画像データは無効領域であると判断する。すなわち、以降の入力画像データは、後端領域幅1044の設定値においても、頻度分布生成に反映すべき画像データでないと判断する。以降、領域制御部109は、同期信号202を計数し(ステップS723、ステップS724)、ラインカウンタ1091による計数値が、CPU101のステップS606によって設定された副走査方向の読み取り画素数になるまでステップS723、ステップS724の処理を継続して行う(ステップS725のNo)。領域制御部109は、ラインカウンタ1091による計数値が、CPU101のステップS606によって設定された副走査方向の読み取り画素数に一致したことを確認すると、原稿読取が終了したと判断し(ステップS725のYes)、CPU101に対して、原稿読み取り終了通知を出力する(ステップS726)。
図21に示したCPU101による制御フロー、および図22に示した領域制御部109の制御フローによる、図20(a)に示した読み取り画像データの頻度分布の変化を図20(c)に示す。図20(c)において、2005は後端領域幅1044の設定値による副走査方向画素数を示しており、2006は頻度分布生成部110により頻度分布に反映された画像データの境界を示している。第1実施形態においては、符号2004に示した後に入力される読み取り画像データに、頻度分布に反映されていない画像データ(グレーの網掛け表示データ)が多く存在している。しかし、図20(c)に示した、第3実施形態においては、符号2006に示した後に入力される読み取り画像データのグレーの網掛け部分は少なくなっている。これは、後端検知センサ107による原稿後端検知以降、頻度分布を生成する単位である基準領域幅1043を、原稿後端用の後端領域幅1044に切り替えたことの効果である。つまり、後端領域幅1044の設定値を、基準領域幅1043の設定値に対して小さくしたことにより、頻度分布生成に反映されない読み取り画像データが最小となるように制御したことによる。また、この場合においても、後端領域幅1044の幅に適合した白の矩形領域数と黒の矩形領域数を同じに制御することにより、第1領域頻度分布1103の頻度分布サンプル数と、第2領域頻度分布サンプル数を同数とすることが可能である。
なお、前記説明においては、基準領域幅1043と、後端領域幅1044を別構成であることを前提に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第3実施形態において重要となるのは、後端検知センサ107による後端検知後に、頻度分布生成の基準となる領域幅を、後端検知前に使用していた領域幅に対して小さくすることである。したがって、後端検知センサ107による後端検知後に、それまで使用していた基準領域幅1043の値を所定の倍率で小さくし使用するように制御しても良い。
以上説明したように、第3実施形態によれば、副走査方向の複数領域の頻度分布のサンプル数を同数とする場合において、頻度分布生成の基準領域幅を原稿後端検知後に切り替えることで、頻度分布に反映されない読み取り画像データをより小さくすることが出来る。
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 原稿を該原稿の端部から所定の方向にラインごとに読み取って画像データを出力する読み取り手段と、
    原稿の前記所定の方向についてのサイズを検知する検知手段と、
    前記読み取り手段により原稿を読み取りつつ、出力された画像データを用いて画素値の頻度分布を、前記所定の方向に対して所定幅を有する基準領域ごとに取得する取得手段と、
    前記取得手段により前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布を所定数のグループにわけ、該グループごとに前記頻度分布を集計して保存する集計手段と、
    前記検知手段により原稿のサイズが検知されたとき、該原稿のサイズと前記基準領域の幅と前記グループの数とを用いて、各グループに分けられた前記基準領域の数が均等になるように、前記集計手段による前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布の集計を制御する制御手段と、
    前記各グループに分けられた前記基準領域の数が均等になるように前記制御手段により前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布の集計が制御されると、前記各グループに対して前記集計手段により集計された頻度分布を用いて、入力された前記画像データの解析を行う解析手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿を前記所定の方向に搬送する搬送手段を更に有し、
    前記検知手段は、前記搬送手段による搬送方向について原稿の端部を検知し、
    前記読み取り手段は、前記検知手段による検知位置から所定距離だけ前記搬送方向に離れた位置で読み取りを行い、
    前記制御手段は、前記検知手段により原稿の後端が検知されたときに、前記読み取り位置と前記検知位置との間の原稿の画像のうち、前記グループごとの前記基準領域の数を均等にした余りの部分については、前記頻度分布を集計しないよう前記集計手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記原稿の前記搬送方向の端部の所定の幅を除いた有効領域を対象として前記頻度分布を集計するよう前記集計手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記グループの数は2であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記読み取り手段により読み取った画像データを保存する保存手段を更に有し、
    前記読み取り手段により読み取った画像データを対象として前記集計手段により頻度分布を集計しつつ、読み取った画像データを前記保存手段に保存することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記集計手段は、前記グループそれぞれについて1つずつの前記基準領域を組とした一組の基準領域を対象とした前記頻度分布を集計し終えるまで一時保存する一時保存手段を有し、前記一組の基準領域を対象とした頻度分布の集計が完了すると、前記一時保存手段に一時保存した前記頻度分布をまとめて前記グループごとの前記頻度分布に反映することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記検知手段により原稿の後端が検知されたときに、前記基準領域の幅を、より狭い幅に切り替えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記解析手段では、前記集計手段により集計された前記頻度分布を用いて、前記読み取り手段により読取られた原稿が白紙か否か判定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理装置により実行される画像処理方法であって、原稿を該原稿の端部から所定の方向にラインごとに読み取って画像データを出力する読み取り工程と、
    原稿の前記所定の方向についてのサイズを検知する検知工程と、
    前記読み取り工程により原稿を読み取りつつ、出力した画像データを用いて画素値の頻度分布を、前記所定の方向に対して所定幅を有する基準領域ごとに取得する取得工程と、
    前記取得工程により前記基準領域ごとに取得した前記頻度分布を所定数のグループにわけ、該グループごとに前記頻度分布を集計して保存する集計工程と、
    前記検知工程により原稿のサイズが検知されたとき、該原稿のサイズと前記基準領域の幅と前記グループの数とを用いて、各グループに分けられた前記基準領域の数が均等になるように、前記集計工程による集計を制御する制御工程と、
    前記制御工程により制御して集計されたグループごとに保存された前記頻度分布を用いて、入力された前記画像データの解析を行う解析工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータに請求項9に記載の画像処理方法を実行させるためのプログラム。
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