JP4808281B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録する記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録する記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、読み取る原稿が両面原稿なのか片面原稿なのかを判断する画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録する記録媒体に関する。
複写機や画像読取装置において、自動原稿送り装置等で両面原稿を複写する場合、または、scan to e-mailとして原稿画像を所定のメールアドレスに電子メール送信する場合においては、読み取るべき複数の原稿の中に、片面原稿と両面原稿とが混在していると、まず、片面原稿と両面原稿とをユーザが手作業で分離し、それぞれに対して読み取り操作を行う必要があり、出力された原稿を元の順番に並べ直すという作業が必要になる。
一方、上記のように原稿を分離しないで読み取りを行うと、不要な無地の用紙が出力されることになる。特にカラーの無地の用紙が混入している場合は、カラートナー(インク)が無駄に消費されることになる。また、読み取った原稿画像データを保存しておく場合にも、ハードディスク等の記憶容量を無駄に使用することになる。
以上のような問題を解決するために、下記の方法が提案されている。
特許文献1記載の発明では、白紙原稿ページスキップモードと白紙原稿ページ挿入モードのうち、ユーザが白紙原稿ページスキップモードを選択した場合は、白紙原稿検知手段が、白基準データとの比較を行うことにより画像データから白紙原稿を検知する。検知された画像データは破棄されて画像形成のスキップを行う。ユーザが白紙原稿ページ挿入モードを選択した場合は、白紙データを挿入することにより画像の形成を行う。
特開平9−233321号公報
上記の従来技術を適用した場合、コピー毎にまたは原稿を読み取る毎に、ユーザが白紙原稿ページスキップモードか白紙原稿ページ挿入モードを選択する必要があり操作が煩雑になってしまう。
また、裏写りした原稿が白紙原稿と判定されなかったり、鉛筆で文字が書かれた原稿が白紙原稿であると判定される場合など、白紙原稿の判定が不十分であると、ページの過不足が発生し、修正や確認作業を行う必要がある。
さらに、従来技術では、カラーの無地原稿については全く考慮されていないので、青や緑などのカラーの無地画像について判定を行うことができない。
本発明の目的は、モノクロとカラーにかかわらず無地画像を高精度で判別することが可能な画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録する記録媒体を提供することである。
本発明は、複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理装置において、
色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出部と、
色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロックで濃度に関する濃度情報を算出し、算出された濃度情報と予め定められる濃度閾値とを比較して注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行うとともに、エッジ画素と判定された画素数の計数を行う画素判定部と、
平均値算出部で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、
画素判定部でエッジ画素と判定された画素数が画素数閾値以下であり、ヒストグラム作成部で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下のとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定部と、
原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値および前記画素数閾値を設定する設定部とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
また本発明は、複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理装置において、
色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出部と、
平均値算出部で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、
ヒストグラム作成部で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下であり、前記所定の度数値以上となる区分数全体を表す最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が、所定の値を満たすとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定部と、
原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値を設定する設定部とを備えることを特徴とする画像処理装置である。
また本発明は、前記画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理方法において、
色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出工程と、
色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロックで濃度に関する濃度情報を算出し、算出された濃度情報と予め定められる濃度閾値とを比較して注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行うとともに、エッジ画素と判定された画素数の計数を行う画素判定工程と、
平均値算出工程で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、
画素判定工程でエッジ画素と判定された画素数が画素数閾値以下であり、ヒストグラム作成工程で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下のとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定工程と、
原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値および前記画素数閾値を設定する設定工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法である。
また本発明は、複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理方法において、
色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出工程と、
平均値算出工程で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、
ヒストグラム作成工程で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下であり、前記所定の度数値以上となる区分数全体を表す最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が、所定の値を満たすとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定工程と、
原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値を設定する設定工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法である。
また本発明は、コンピュータに、前記画像処理方法を実行させるための画像処理プログラムである。
また本発明は、コンピュータに、前記画像処理方法を実行させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、平均値算出部が、色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とすると、画素判定部が、色成分毎に、前記画素ブロックで濃度に関する濃度情報を算出し、算出された濃度情報と予め定められる濃度閾値とを比較して注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行うとともに、エッジ画素と判定された画素数の計数を行う。
ヒストグラム作成部は、平均値算出部で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成し、判定部が、画素判定部でエッジ画素と判定された画素数が画素数閾値以下であり、ヒストグラム作成部で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下のとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する。
設定部は、原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値および前記画素数閾値を設定する。
これにより、読み取り方式に最も適した閾値設定を行うことができ、無地画像を高精度で判別することができる。
また本発明によれば、平均値算出部が、色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とすると、ヒストグラム作成部が、平均値算出部で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成する。
判定部は、ヒストグラム作成部で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下であり、前記所定の度数値以上となる区分数全体を表す最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が、所定の値を満たすとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定し、設定部は、原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値を設定する。
これにより、読み取り方式に最も適した閾値設定を行うことができ、無地画像を高精度で判別することができる。
また本発明によれば、上記の画像処理装置を備えた画像形成装置であるので、高精度で無地原稿の判別を行うことができ、トナーおよびインクなどの色材の使用量を抑え、ユーザの手間を省いた使いやすい画像形成装置を提供することができる。
また本発明によれば、平均値算出工程で、色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とすると、画素判定工程で、色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロックで濃度に関する濃度情報を算出し、算出された濃度情報と予め定められる濃度閾値とを比較して注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行うとともに、エッジ画素と判定された画素数の計数を行う。
ヒストグラム作成工程では、平均値算出工程で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成する。
判定工程では、画素判定工程でエッジ画素と判定された画素数が画素数閾値以下であり、ヒストグラム作成工程で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下のとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する。
設定工程では、原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値および前記画素数閾値を設定する。
これにより、読み取り方式に最も適した閾値設定を行うことができ、無地画像を高精度で判別することができる。
また本発明によれば、平均値算出工程で、色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とすると、ヒストグラム作成工程では、平均値算出工程で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成する。
判定工程では、ヒストグラム作成工程で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下であり、前記所定の度数値以上となる区分数全体を表す最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が、所定の値を満たすとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定し、設定工程では、原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値を設定する。
これにより、読み取り方式に最も適した閾値設定を行うことができ、無地画像を高精度で判別することができる。
また本発明によれば、コンピュータに、上記の画像処理方法を実行させるための画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
本発明の実施形態である画像読取装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態である画像形成装置71の構成を示すブロック図である。 原稿種別自動判別部83の構成を示すブロック図である。 原稿種別自動判別部83による判別処理を示すフローチャートである。 最大値ヒストグラムの例を示す図である。 最大差ヒストグラムの例を示す図である。 無地原稿以外の原稿種別の判別を行う原稿種別自動判別部83aの構成を示すブロック図である。 原稿種別自動判別部83aの判別処理を示すフローチャートである。 原稿判定処理を示すフローチャートである。 判定処理のフローチャートである。 本発明の他の実施形態である画像読取装置76の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施形態である画像読取装置の構成を示す断面図である。この図に示すように、画像読取装置は、下部筐体1、上部筐体2、排紙トレイ3から構成されている。画像読取装置では、原稿を静止させて画像を読み取る静止読取モード、原稿を搬送させながら画像を読み取る走行読取モード、あるいは、原稿を搬送させながら、原稿における両面の画像を読み取る両面読取モードで、原稿に対する画像読み取りを行えるようになっている。これらのモード(読取モード)選択は、後述の画像形成装置に備えられる操作部より入力される。例えば、原稿セットトレイに原稿がセットされ、原稿セット検出センサで原稿が検知された状態で、コピーボタンが押された時は、走行読取モードで読み取るように設定しておき、両面読取モードで読み取る際は、上記操作部よりその旨の設定を行う。また、原稿セットトレイに原稿がセットされていない状態(原稿セット検出センサで原稿が検知されない状態)で、コピーボタンが押された時は、静止読取モードで読み取りを行う方法等が挙げられる。
そして、静止読取モードでは下部筐体1内の第1読取部10によって画像を読み取る一方、走行読取モードでは、上部筐体2内の第2読取部23によって画像読み取りを行う構成になっている。また、両面読取モードでは、これら第1読取部10および第2読取部23の双方を同時に用いるように構成されている。
図1に示すように、下部筐体1は、第1読取部10と第1コンタクトガラス11とから構成されている。そして、第1読取部10は、第1走査ユニット12、第2走査ユニット13、結像レンズ14、CCD(Charge Coupled Device)15、第2コンタクトガラス16を備えている。
第2コンタクトガラス16は、静止読取モードで読み取る原稿を載置するための台であり、第1走査ユニット12は、第1コンタクトガラス11に沿って左から右に一定速度Vで移動しながら、原稿を露光するものである。そして、光源(露光ランプ)50と、原稿の反射光を第2走査ユニット13に導く第1反射ミラー51とを有している。
第2走査ユニット13は、第1走査ユニット12に追随してV/2の速度で移動するようになっており、第1反射ミラー51からの光を結像レンズ14、CCD15に導く第2反射ミラー52、第3反射ミラー53を備えている。
結像レンズ14は、第3反射ミラー53からの反射光を、CCD15上で結像させるものである。CCD15は、結像レンズ14からの光をアナログの電気信号に変換するものである。なお、この電気信号は、後述する画像処理装置によってデジタルの画像データに変換される。
また、この第1読取部10は、第1コンタクトガラス11上に載置された原稿の読み取りに加えて、後述するように、上部筐体2の部材によって搬送されている原稿の画像を読み取る機能も有している。
また、第1コンタクトガラス11上の原稿を読み取る際には、第1走査ユニット12は、図1中のPos1の位置からPos2の位置の方向に、原稿サイズ検出手段で検出された原稿サイズに応じて所定距離だけ移動するようになっている。一方、搬送されている原稿を読み取る際には、図1中のPos3の位置に停止している。また、使用されていない待機中には、図1中のPos1の位置とPos3の位置との中間のPos0(図示せず)の位置(ホームポジション)に、停止している。
また、第1コンタクトガラス11の端部前側には、原稿基準板(図示せず)が備えられており、第1コンタクトガラス11に載置する原稿のサイズおよび載置方向を示す指標が示されている。従って、ユーザは、この指標に従って、第1コンタクトガラス11上に原稿を容易に載置できる。
第2読取部23は、原稿セットトレイ22に載置された原稿の画像を読み取るためのものであり、原稿搬送機構31、イメージセンサ部32、原稿搬送路33、原稿排出部34を備えている。
原稿搬送機構31は、原稿セットトレイ22に載置された原稿を取り入れ、原稿搬送路33上を搬送させるものである。イメージセンサ部32は、搬送されている原稿の画像を
読み取るものである。原稿排出部34は、イメージセンサ部32によって画像を読み取られた後の原稿を、排紙トレイ3に排出するものである。
原稿搬送部31は、給送補助ローラ61、原稿セット検出センサ62、原稿抑え板63、摩擦パッド64、給送タイミングセンサ65、給送ローラ66、整合ローラ対67を備えている。
給送補助ローラ61および原稿抑え板63は、原稿セット検出センサ62に検知された原稿を、第2読取部23内部に引き入れるものである。摩擦パッド64、給送ローラ66および整合ローラ対67は、給送タイミングセンサ65の検知結果に基づいて、引き込まれた原稿を1枚毎にイメージセンサ部32に導くものである。
なお、整合ローラ対67は、その駆動軸に電磁クラッチを備えており、駆動モータからの駆動力の伝達を制御できるようになっており、原稿のない状態では停止している。そして、原稿の先端が給送タイミングセンサ65に接触し、このセンサから所定の信号が伝達されたときに、原稿を下流側に搬送する方向に回動するように設定されている。整合ローラ対67は、停止した状態で、摩擦パッド64および給送ローラ66により上流側より搬送された原稿の先端が、整合ローラ対67のニップ部に付き当たり、原稿に所定の撓みを形成した後に、下流側に原稿を搬送するように回動する。この際に、整合ローラ対67のニップ部により、原稿の先端が搬送方向に直角となるように整合される。さらに、整合ローラ対67は、第2コンタクトガラス16との間で、原稿搬送路33の一部を形成している。
原稿排出部34は、原稿排出ローラ対69および原稿排出センサ59を備えている。原稿排出ローラ対69の上側ローラは、駆動側のローラであり、上部筐体2の左側部に一体的に設けられて、上部筐体2中の駆動機構により駆動されている。原稿排出ローラ対69の上側ローラは、下部筐体1側に回転自在に設けられた原稿排出ローラ対69の下側ローラ(従動ローラ)とで、原稿搬送路33を通った原稿を、挟持搬送して、排紙トレイ3上に排出する機能を有している。制御部は分類信号に基づいて、下側ローラをシフトさせ原稿の仕分けを行う。
また、原稿排出センサ59は、原稿排出ローラ対69の下流側に配置されており、原稿の排出を、後述する読取制御部に伝達するものである。
イメージセンサ部(CIS:Contact Image Sensor)32は、上部筐体2に設けられており、原稿搬送路33を走行する原稿における上側の画像を読み取るためものである。
次に、本読取装置における読み取り処理について説明する。
静止読取モード時では、片面読取モードだけが選択可能となり、第1読取部10だけが原稿の読み取りに用いられる。このとき、第1読取部10の第1走査ユニット12は、まずホームポジションに配置される。そして、読取制御部の指示に応じて、Pos1の位置から第1コンタクトガラス11上に載置された原稿を走査しながら、第2走査ユニット13とともにPos2側に移動する。これにより、CCD15に、原稿画像に応じた反射光を受光させることが可能となる。このように、第1読取部10は、静止した原稿の下側の面(表面)に形成されている画像を読み取ることとなる。
走行読取モードでは、片面読取モードと両面読取モードの両方が選択可能となる。走行読取モードの片面読取モード時には、第1読取部10だけが原稿の読み取りに用いられる。このモードの指示があると、第1読取部10の第1走査ユニット12は、ホームポジションの位置からPos3の位置に移動して停止し、そのまま停止状態を保持して、走行する原稿の読み取りを行う。そして、読取制御部の指示に応じて、CCD15が、第2コンタクトガラス16を介して、原稿搬送路33を搬送される原稿の画像を下側から読み取る。すなわち、第1読取部10は、原稿の下側の面(表面)に形成されている画像を読み取ることとなる。
走行読取モードの両面読取モード時には、第1読取部10およびイメージセンサ部32の双方が原稿の読み取りに用いられる。このとき、第1読取部10の第1走査ユニット12は、走行読取モードの片面モード時と同様に、図1中のPos3の位置に停止される。
そして、読取制御部の指示に応じて、第1読取部10が、第2コンタクトガラス16を介して、原稿搬送路33を搬送される原稿の画像を下側から読み取る。また、同様に、イメージセンサ部32が、搬送される原稿の上側の面(裏面)に形成されている画像を上側から読み取る。
このように、画像読取装置における両面読取モードでは、第1読取部10およびイメージセンサ部32が、搬送原稿の表裏両面の画像を、上下方向から一度に読み取ることとなる。
図2は、本発明の実施形態である画像形成装置71の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、画像形成装置71を電子写真方式のデジタルカラー複写機に適用している。
画像形成装置71は、カラー画像入力装置72、カラー画像処理装置73、カラー画像出力装置74および操作パネル75を備えている。カラー画像処理装置73は、A/D(アナログ/デジタル)変換部81、シェーディング補正部82、原稿種別自動判別部83、入力階調補正部84、領域分離処理部85、色補正部86、黒生成下色除去部87、空間フィルタ処理部88、出力階調補正部89、階調再現処理部90を含んで構成される。
画像読取手段であるカラー画像入力装置72は、たとえばCCDを備えたスキャナ部(図示せず)を含んで構成され、原稿からの反射光像を、RGB(R:赤、G:緑、B:青)にそれぞれ対応し、原稿画像が記録された紙などの記録媒体からの反射光の反射率を表すアナログ信号から成る画像データとしてCCDによって読み取って、前記画像データをカラー画像処理装置73に入力する。カラー画像入力装置72からカラー画像処理装置73に与えられるアナログ信号の画像データは、ラスタライズされている。
カラー画像入力装置72によって読み取られた画像データは、カラー画像処理装置73に含まれるA/D変換部81、シェーディング補正部82、原稿種別自動判別部83、入力階調補正部84、領域分離処理部85、色補正部86、黒生成下色除去部87、空間フィルタ処理部88、出力階調補正部89および階調再現処理部90を、この順に送られ、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロ、K:ブラック)のそれぞれに対応するデジタルカラー信号で表される画像データとしてカラー画像出力装置74へ出力される。
A/D(アナログ/デジタル)変換部81は、RGBにそれぞれ対応するアナログ信号の画像データをデジタル信号の画像データにそれぞれ変換する。シェーディング補正部82は、A/D変換部81から送られてきたRGBにそれぞれ対応するデジタル信号の画像データに対して、カラー画像入力装置72の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。また、シェーディング補正部82ではカラーバランスの調整を行う。
原稿種別自動判別部83では、シェーディング補正部にて各種の歪みが取り除かれカラーバランスの調整がなされたRGB信号(RGBの反射率信号)を濃度信号などカラー画像処理装置に採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換するとともに、ブランク原稿(無画像原稿、無地原稿)であるか否かの判断を行う。無地原稿であると判断された場合は、後段の処理をキャンセルする。無地原稿でないと判断された場合は、後段の処理を継続する。
原稿種別自動判別部83において、無地原稿の判別だけでなく、文字原稿であるか、印刷写真原稿であるか、あるいは、文字と印刷写真が混在した文字印刷写真原稿であるか等の原稿種別の判別を行ように構成しても良い。
この原稿種別自動判別部83で生成された原稿種別を表わす原稿種別判定信号は、入力階調補正部84、色補正部86、黒生成下色除去部87、空間フィルタ処理部88、階調再現処理部90に出力される。なお、原稿種別自動判別部83の詳細については後述する。
入力階調補正部84は、下地濃度の除去、およびコントラストなどの画質調整処理を行う。原稿の下地(文字などが印刷された用紙)の色はさまざまであり、わら半紙のように黄色っぽいものなどは下地の色を白として扱わないと、プリント出力時に白地部分(下地の部分)にも余分に記録剤が使われてしまう。このため、入力階調補正部84によって、下地濃度の除去を行い、すなわち下地の濃度を白色の濃度にするとともに、同時にコントラストの調整を行う。入力階調補正部84は、RGBのそれぞれに対応する濃度信号から成る画像データを領域分離処理部85に与える。
領域分離処理部85は、RGBのそれぞれに対応する濃度信号によって、カラー画像処理装置73に入力された画像データにおける各画素を、下地領域、写真(印画紙写真)領域、文字領域および網点領域のいずれに属するのか、またこれらがカラーなのかモノクロなのかを判定する。本実施の形態において、領域分離とは、1枚の画像の中で文字領域であるのか写真領域(連続階調領域)であるのか網点領域であるのか、またそれらがカラーなのかモノクロなのか、などを切り分けることをさす。文字領域は、文字および記号を含むキャラクタを表す。下地領域は、原稿の地肌部分(背景)を表す。領域分離処理部85は、分離結果に基づき、各画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、色補正部86、黒生成下色除去部87、空間フィルタ処理部89、および階調再現処理部90へと出力するとともに、入力階調補正部84から出力されたRGBのそれぞれに対応する濃度信号をそのまま後段の色補正部86に出力する。
色補正部86は、領域分離処理部85から与えられる領域識別信号に応じて、領域分離処理部85から与えられるRGBにそれぞれ対応する濃度信号(入力信号)を、CMYにそれぞれ対応する濃度信号(以下、CMY信号という)に変換する。RGBにそれぞれ対応する濃度信号から、CMYにそれぞれ対応する信号への変換は、色補正部86によって行われる。色補正部86では、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。また色補正部86は、原稿種別自動判別部83から与えられる原稿種別判定信号に基づいて、色変換を行う。
黒生成下色除去部87は、色補正部86による色補正後のCMYに対応するCMY信号から黒(K)に対応する黒信号を生成する黒生成と、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行う。これによって、CMY信号はCMYKの4色の信号(以下、CMYK信号という)に変換される。
黒生成下色除去部87では、黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生
成を行う。このスケルトンブラックによる黒生成では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるC,M,Yのそれぞれに対応する濃度をそれぞれC,M,Yとし、出力されるC,M,Y,Kのそれぞれに対応する濃度をそれぞれC',M',Y',K'とし、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理では、以下の式(1)によって、CMYの3色の濃度信号がCMYKの4色の濃度信号に変換される。
Figure 0004808281
空間フィルタ処理部88は、領域分離処理部85から与えられる領域識別信号に応じて、黒生成下色除去部87から与えられるCMYK信号の画像データに、予め領域ごとに設定されるデジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行い、空間周波数特性を補正することによって出力画像のぼやけ、および粒状性劣化を防ぐように処理する。
階調再現処理部90は、空間フィルタ処理部88と同様に、領域分離処理部85から与えられる領域識別信号に応じて、出力階調補正部89から与えられるCMYK信号の画像データに予め定める処理を施す。たとえば、領域分離処理部85によって文字領域に分離された領域に関しては、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ処理部88による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされ、階調再現処理部90においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。また、領域分離処理部85によって網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ処理部88において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。そして、出力階調補正部89では、濃度信号などの信号をカラー画像出力装置4の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、階調再現処理部90で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離処理部85によって写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。
操作パネル75は、たとえば、液晶ディスプレイなどの表示部と操作キーを含んで構成される。操作パネル75から、入力される情報は、図示しない制御部に与えられる。
階調再現処理部90から出力される画像データ、すなわち前述した各処理が施された画像データは、一旦記憶部に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置74に入力される。
カラー画像出力装置74は、画像形成手段であって、画像データを記録媒体(たとえば紙などシート体)に画像として出力する。カラー画像出力装置74は、2色以上の記録剤を用いて記録媒体に画像を形成可能であり、本実施の形態では、C,M,Y,Kのそれぞれの色の記録剤を用いて、記録媒体に画像を形成することができる。カラー画像出力装置74は、Cに対応する画像データについては、Cの記録剤を用いて画像を形成し、Mに対応する画像データについては、Mの記録剤を用いて画像を形成し、Yに対応する画像データについては、Yの記録剤を用いて画像を形成し、Kに対応する画像データについては、
Kの記録剤を用いて画像を形成する。カラー画像出力装置74は、本実施の形態では電子写真方式のプリンタ装置によって実現されるが、本発明の他の実施の形態では、カラー画像出力装置74は、インクジェット方式のプリンタ装置によって実現されてもよい。カラー画像処理装置73の各部は、図示しない制御部によって制御される。制御部は、CPU(Central Processing Unit)と、このCPUで実行処理される制御プログラムが記憶されている記憶媒体とを含んで構成される。CPUが前記制御プログラムを実行することによって、カラー画像入力装置72、カラー画像処理装置73およびカラー画像出力装置74を制御する。
図3は、原稿種別自動判別部83の構成を示すブロック図である。図4は、原稿種別自動判別部83による判別処理を示すフローチャートである。
原稿種別自動判別部83は、図3に示すように、平均値算出部101、画素判定部102、演算部103、ヒストグラム生成部104、エッジ画素カウント部105、判定部106、エッジ判定閾値設定部107、第1判定閾値設定部108、第2判定閾値設定部109、第3判定閾値設定部110を備えている。
平均値算出部101は、RGBのプレーン毎(色成分毎)に、注目画素を含む複数の画素よりなるブロック(たとえば7×7画素)の濃度値の平均値を算出し、注目画素の画素値とする(ステップS1)。画素判定部102は、RGBのプレーン毎(色成分毎)に、複数の画素からなり注目画素を含むブロック(たとえば7×7画素)内における最大濃度差を算出し(ステップS2)、エッジ判定閾値設定部107から与えられるエッジ判定閾値と比較し、上記ブロックの注目画素がエッジ画素に属するかを判定する(ステップS3)。すなわち、複数の色成分のうち、何れかの最大濃度差が閾値以上である場合、注目画素はエッジ画素であると判定する(ステップS8)。エッジを判定する方法は、このような最大濃度差の他に、分散値を求め、分散値が閾値以上のときエッジ画素であると判定するようにしても良い。
画素判定部102において、エッジ画素と判定された画素については、エッジ画素カウント部105によりカウントされる。
次に、演算部103では平均値算出部101で算出された、注目画素のプレーン毎(色成分毎)の平均値の比較を行い、注目画素毎に、各色成分間で平均値の最大値と最大差とを算出し(ステップS4、ステップS6)、ヒストグラム生成部104で、最大値および最大差それぞれのヒストグラムを生成する(ステップS5、ステップS7)。濃度区分数はたとえば、16区分とする。
すべての画素の処理が終了したかどうかを判断する(ステップS9)。終了していなければ次の画素ブロックに移り、上記の処理を繰り返す。終了していれば判定部106で、エッジ画素カウント部105でカウントされたエッジ画素数と第1判定閾値設定部108とから与えられる第1判定閾値とを比較し(ステップS10)、エッジ画素数が第1判定閾値よりも大きければ、文字領域か網点領域が存在することになり、無地原稿ではないと判定される(ステップS15)。さらに、エッジ画素カウント部105でカウントされたエッジ画素数と第1判定閾値設定部から与えられる第1判定閾値と比較し、エッジ画素数が第1判定閾値以下であれば、無地原稿か印画紙写真原稿であると判定される。無地原稿か印画紙写真原稿であると判定された場合、ヒストグラム生成部104で作成された最大値と最大差のそれぞれのヒストグラムと、第2判定閾値設定部109から与えられる第2判定閾値とを比較し、度数値が第2判定閾値よりも大きい区分数の合計値を算出し、それぞれを最大値ヒストグラム原稿濃度幅と最大差ヒストグラム原稿濃度幅とする(ステップS11、ステップS12)。
算出された最大値ヒストグラム原稿濃度幅と最大差ヒストグラム原稿濃度幅のそれぞれと、第3判定閾値設定部110から与えられる第3判定閾値とを比較し(ステップS13)、第3判定閾値よりも小さければ、無地原稿と判定する(ステップS14)。
以上では、画素判定部102を設ける構成を示しているが、画素判定部102を設けずに、平均値算出部101で算出された平均値を用いて色成分毎の平均値の最大値と最大差を算出し、最大値と最大差のそれぞれのヒストグラムを生成して、無地原稿であるか否かの判定を行うようにしても良い。この場合、最大値ヒストグラム原稿濃度幅と最大差ヒストグラム原稿濃度幅の判定以外に、最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数を検知し、最大値ヒストグラム原稿濃度幅と最大差ヒストグラム原稿濃度幅のそれぞれが、第3判定閾値(たとえば、3)よりも小さく、最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が1の場合、無地原稿であると判定すれば良い。
図3に示したエッジ判定閾値設定部107、第1判定閾値設定部108、第2判定閾値設定部109、第3判定閾値設定部110における閾値の設定は、制御部からの制御信号に従って最適な設定がされる。制御信号としては、画像読取装置における各読取モード(静止読取モード、走行読取モード、両面読取モード)、操作パネル74より入力されたカラー画像出力装置73の動作制御情報(片面印刷、両面印刷、割付印刷などの出力モード)などが挙げられる。
・静止読取モードにおける閾値設定
静止読取モードにおいては、カラー画像出力装置73の動作制御情報が片面印刷、両面印刷、割付印刷にかかわらず、ユーザが原稿毎に無地原稿であるかどうかなどを確認しながら作業を行うことになるため、エッジ画素を判定しやすく、無地原稿と判定しない閾値が設定される。例えば、エッジ判定閾値は5、第1判定閾値は0、第2判定閾値は0、第3判定閾値は16(ヒストグラム濃度区分数と同じ値)が設定される。または、図3の判定部106の判定結果を、無地原稿ではないと直接置き換えるようにしてもよい。
・走行読取モードおよび両面読取モードの片面印刷における閾値設定
走行読取モードおよび両面読取モードの片面印刷においては、原稿内に無地原稿が含まれる可能性があり、また、無地原稿であると誤判定された場合でも、誤判定されたページを再度印刷を行って、該当する箇所に挿入することが容易であるため、積極的に無地原稿として判定されやすい閾値が設定される。例えば、エッジ判定閾値は30、第1判定閾値は7000、第2判定閾値は1000、第3判定閾値は5が設定される。
・走行読取モードおよび両面読取モードの両面印刷および割付印刷における閾値設定
走行読取モードおよび両面読取モードの両面印刷および割付印刷においては、原稿内に無地原稿が含まれる可能性があり、また、無地原稿であると誤判定された場合、ページの欠落が発生し、ページ順序が重要な原稿においては、補足することが非常に煩わしく、また、無駄な用紙の使用が発生するため、確実に無地原稿の判定が行える閾値が設定される。例えば、エッジ判定閾値は30、第1判定閾値は5000、第2判定閾値は500、第3判定閾値は3が設定される。
なお、無地原稿の判定方法は、上記の方法に限定されるものではなく、黒画素や白画素の画素数を計数し、これらの値を閾値処理し判定するようにしても良い。例えば、特開平6−245003号公報に記載されるように、黒画素の数を計数し閾値以上の場合、何らかの画像がある(無地原稿ではない)と判定することもできる。この場合、原稿を読み取るモードや原稿を出力するモードに応じて、上記のように閾値を変更するようにすれば良い。無地原稿と判定されにくい閾値、確実に無地原稿の判定が行える閾値の値は、種々の
画像サンプルを用いて、予め適切な値を設定すれば良い。
以下では、ヒストグラム生成部104で生成されるヒストグラムについて詳細に説明する。
図5は、最大値ヒストグラムの例を示す図であり、図6は、最大差ヒストグラムの例を示す図である。
無地原稿の場合のヒストグラムの例を図5(a)および図6(a)に示す。
無地原稿は、単色濃度の画素しか存在しないため、図に示すように最大値ヒストグラム、最大差ヒストグラムともに、限られた濃度区分(たとえば1〜2区分)にのみ度数が存在する形状になる。また、最大値ヒストグラムの度数が存在する濃度値(画素値)が大きいなものほど明るい原稿であり、小さなものほど暗い原稿であると見なすことができる。また、最大差ヒストグラムについては、度数が存在する濃度値が大きなものほど有彩色な原稿であり、小さなものほど無彩色な原稿であると見なすことができる。たとえば、最大値ヒストグラムが濃度値255の一箇所に度数が存在し、最大差ヒストグラムが濃度値0の一箇所で度数が存在する場合は、白紙の原稿であると判断できる。
印画紙写真原稿の場合のヒストグラムの例を図5(b)および図6(b)に示す。
印画紙写真原稿は、さまざまな濃度で表現されているため、最大値ヒストグラム、最大差ヒストグラムともに、幅広い濃度区分で度数が存在する形状になる。また、最大差ヒストグラムについては、幅広い濃度区分で度数が存在するものほど有彩色な原稿であり、限られた濃度区分で度数が存在するものは単色な印画紙写真原稿であると見なすことが可能であり、特に低濃度区分で度数が存在するものは無彩色な印画紙写真原稿であると見なすことが可能である。たとえば、最大値ヒストグラムと最大差ヒストグラムともに幅広い濃度域で度数が存在する場合は、カラーの印画紙写真原稿であると判断できる。
文字原稿の場合のヒストグラムの例を図5(c)および図6(c)に示す。
文字原稿は、下地が大きく存在するため、最大値ヒストグラム、最大差ヒストグラムともに、無地原稿とよく似た形状になる。しかしながら、最大差ヒストグラムにおいては、文字部分の濃度区分で度数が存在することになり、何よりも文字によるエッジ画素数が存在するため、無地原稿との区別が明確に判断することが可能である。
網点原稿(印刷写真原稿)においても、さまざまな濃度区分に度数が存在するため、最大値ヒストグラム、最大差ヒストグラムともに、幅広い濃度域で度数が存在する形状になる。ただし、網点原稿においては、網点がエッジとしてカウントされるため、印画紙写真原稿とは区別することが可能である。
原稿種別自動判別部が、無地原稿と他の原稿種別との判別を行う場合について説明する。
図7は、無地原稿と他の原稿種別の判別を行う原稿種別自動判別部83aの構成を示すブロック図である。図8は原稿種別自動判別部83aの判別処理を示すフローチャートである。図9は、文字・網点画素判定処理を示すフローチャートである。図10は、原稿判定処理を示すフローチャートである。
図3に示した原稿種別自動判別部83を構成する部位と同じ動作を行う部位については、同じ参照符号を付して説明を省略する。
まず、後述の判定処理において使用するフラグFを初期化し、F=0とする(ステップ
S20)。
ステップS21〜ステップS29までは、図4で示したフローチャートのステップS1〜ステップS9と同じ動作であるので説明は省略する。S29において、全ての画素の処理が終了していれば、ヒストグラム生成部104で作成された最大値と最大差のそれぞれのヒストグラムと、第2判定閾値設定部109から与えられる第2判定閾値とを比較し、度数値が第2判定閾値よりも大きい区分数の合計値を算出し、それぞれを最大値ヒストグラム原稿濃度幅と最大差ヒストグラム原稿濃度幅とする(ステップS30、ステップS31)。算出された最大値ヒストグラム原稿濃度幅と最大差ヒストグラム原稿濃度幅のそれぞれと、第3判定閾値設定部110から与えられる第3判定閾値とを比較し(ステップS32)、いずれかが第3判定閾値よりも大きい場合、印画紙写真領域が存在することになり、フラグF=aとして(ステップS36)、無地原稿ではないと判定する(ステップS37)。
算出された最大値ヒストグラム原稿濃度幅および最大差ヒストグラム原稿濃度幅が上記第3判定閾値以下の場合(ステップ32でNOの場合)、判定部106で、エッジ画素カウント部105でカウントされたエッジ画素数と、第1判定閾値設定部108から与えられる第1判定閾値とを比較し(ステップS33)、エッジ画素数が第1判定閾値よりも大きければ、文字領域か網点領域が存在することになり、無地原稿ではないと判定される(ステップS37)。エッジ画素数が第1判定閾値よりも大きくなければ、無地原稿であると判定する(ステップS34)。
原稿種別自動判別部83aに入力されたRGB信号は、上記した平均値算出部101、画素判定部102、演算部103、ヒストグラム生成部104での処理と並列して、最大濃度算出部111、最小濃度算出部112および総和濃度繁雑度算出部113に入力される。
上記画素判定部102において、エッジ画素と判定された画素については、エッジ画素カウント部105でカウントされ、文字・網点画素判定部115において、文字画素であるか網点画素であるかの判定を行う文字・網点画素判定処理が行われる(ステップS35)。
図9を参照して、文字・網点画素判定処理では、まず最大濃度算出部111および最小濃度算出部112においては、注目画素を含む、たとえば7×7の画素ブロック内における最大濃度値および、最小濃度値を算出する(ステップS39、ステップS40)。最大濃度差算出部114は、算出された最小濃度値および最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する(ステップS41)。
総和濃度繁雑度算出部113は、上記7×7画素ブロックにおいて、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度を算出する(ステップS42)。総和濃度繁雑度は、たとえば、主走査方向、副走査方向について求め、これらの和を用いる。さらに算出された総和濃度繁雑度と、文字・網点画素判定閾値設定部116から与えられる文字・網点判定閾値と算出された最大濃度差との積との比較を行い、文字領域と網点領域とを判定する(ステップS43)なお、文字・網点画素判定については、たとえば、特開2002−232708号公報などに記載された手順で実行できる。
文字画素と判定された画素は、文字画素カウント部117でカウントされ(ステップS44)、また網点画素と判定された画素は、網点画素カウント部118でカウントされる(ステップS45)。
図8に戻って、上記判定部106において、無地原稿ではないと判定された(ステップS37)場合、印画紙写真領域が存在すると判定された結果(フラグF=a、ステップS36)および上記文字カウント数および網点カウント数を用いて総合的に原稿判定処理が行われる(ステップS38)。
図10は、原稿判定処理を示すフローチャートである。
まず、判定部106は網点カウント数と、印刷写真原稿判定閾値設定部120で設定されている印刷写真原稿判定閾値(たとえば全画素数の20%)との比較を行う(ステップS51)。網点カウント数が印刷写真原稿判定閾値より小さい場合は、フラグF=aであるかどうかを判断する(ステップS52)。
F=aであれば、判定部106は文字カウント数と、文字原稿判定閾値設定部119で設定されている文字原稿判定閾値(たとえば全画素数の10%)との比較を行い(ステップS53)、文字カウント数が文字原稿判定閾値より小さい場合、印画紙写真原稿であると判定し(ステップS55)、文字カウント数が文字原稿判定閾値以上である場合、文字印画紙写真原稿であると判定する(ステップS56)。また、F=aでなければ、文字原稿であると判定する(ステップS57)。
さらに、網点カウント数が印刷写真原稿判定閾値以上である場合も、文字カウント数と、文字原稿判定閾値設定部119で設定されている文字原稿判定閾値(たとえば全画素数の10%)との比較を行い(ステップS54)、文字カウント数が文字原稿判定閾値より小さい場合、印刷写真原稿であると判定し(ステップS58)、文字カウント数が文字原稿判定閾値以上である場合、文字印刷写真原稿であると判定する(ステップS59)。
図11は、本発明の他の実施形態である画像読取装置6の構成を示すブロック図である。
画像読取装置76は、カラー画像入力装置72およびカラー画像処理装置73aで構成される。カラー画像処理装置73aは、A/D変換部81、シェーディング補正部82、原稿種別自動判別部83とから構成される。
カラー画像入力装置(画像読取手段)72は、たとえばCCDを備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像を、RGBのアナログ信号としてCCDにて読み取って、カラー画像処理装置73aに入力するものである。
カラー画像入力装置72にて読み取られたアナログ信号は、カラー画像処理装置73a内を、A/D変換部81、シェーディング補正部82、原稿種別自動判別部83の順で送られる。
A/D変換部81は、RGBのアナログ信号をデジタル信号に変換するもので、シェーディング補正部82は、A/D変換部81より送られてきたデジタルのRGB信号に対して、カラー画像入力装置72の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施すものである。また、シェーディング補正部82ではカラーバランスの調整を行う。
原稿種別自動判別部83では、シェーディング補正部82にて各種の歪みが取り除かれカラーバランスの調整がなされたRGB信号(RGBの反射率信号)を濃度信号などカラー画像処理装置73aに採用されている画像処理システムの扱い易い信号に変換するとともに、無地原稿であるか否の判断を行う。原稿種別自動判別部83において、無地原稿の判別だけでなく、文字原稿であるか、印刷写真原稿であるか、あるいは、文字と印刷写真が混在した文字印刷写真原稿であるか等の原稿種別の判別を行ように構成しても良い。
画像読取装置76から出力された画像データおよび原稿種別判別信号は、ネットワークを介してプリンタや複合機に、あるいは、コンピュータに送信される。
本発明の他の実施形態として、コンピュータに実行させるためのプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、上記した無地画像の判別処理を行う画像処理方法を記録するものとすることもできる。
この結果、上記無地画像の判別処理を行う画像処理方法を行うプログラムコードを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、たとえばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラムコード読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続
するための通信手段としてのネットワークカードやモデムなどが備えられる。
71 画像形成装置
72 カラー画像入力装置
73 カラー画像処理装置
74 カラー画像出力装置
75 操作パネル
81 A/D変換部
82 シェーディング補正部
83 原稿種別自動判別部
84 入力階調補正部
85 領域分離処理部
86 色補正部
87 黒生成下色除去部
88 空間フィルタ処理部
89 出力階調補正部
90 階調再現処理部

Claims (7)

  1. 複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理装置において、
    色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出部と、
    色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロックで濃度に関する濃度情報を算出し、算出された濃度情報と予め定められる濃度閾値とを比較して注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行うとともに、エッジ画素と判定された画素数の計数を行う画素判定部と、
    平均値算出部で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、
    画素判定部でエッジ画素と判定された画素数が画素数閾値以下であり、ヒストグラム作成部で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下のとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定部と、
    原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値および前記画素数閾値を設定する設定部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理装置において、
    色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出部と、
    平均値算出部で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成部と、
    ヒストグラム作成部で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下であり、前記所定の度数値以上となる区分数全体を表す最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が、所定の値を満たすとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定部と、
    原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値を設定する設定部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または2記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理方法において、
    色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出工程と、
    色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロックで濃度に関する濃度情報を算出し、算出された濃度情報と予め定められる濃度閾値とを比較して注目画素がエッジ画素であるか否かの判定を行うとともに、エッジ画素と判定された画素数の計数を行う画素判定工程と、
    平均値算出工程で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、
    画素判定工程でエッジ画素と判定された画素数が画素数閾値以下であり、ヒストグラム作成工程で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下のとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定工程と、
    原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値および前記画素数閾値を設定する設定工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法。
  5. 複数の画素で構成される画像データに基づいて、画像データが単色濃度の画素のみで構成された無地原稿を読み取って得られた画像データかどうかを判定する画像処理方法において、
    色成分毎に、注目画素を含む複数の画素からなる画素ブロック内で画素値の平均値を算出し、算出した平均値を注目画素の画素値とする平均値算出工程と、
    平均値算出工程で算出された色成分毎の平均値に基づいて、注目画素ごとに各色成分間の平均値の最大値と、平均値の最大差とを求め、最大値および最大差の各濃度区分に対する画素数を度数値とするそれぞれのヒストグラムを作成するヒストグラム作成工程と、
    ヒストグラム作成工程で作成された、前記最大値のヒストグラムおよび前記最大差のヒストグラムで、所定の度数値以上となる濃度区分の区分数を求め、これらの濃度区分数がともに区分閾値以下であり、前記所定の度数値以上となる区分数全体を表す最大差ヒストグラム原稿濃度幅の数が、所定の値を満たすとき、無地原稿を読み取った画像データであると判定する判定工程と、
    原稿から画像データを読み取るときの読み取り方式が入力されると、入力された方式に応じて前記区分閾値を設定する設定工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに、請求項4または5に記載の画像処理方法を実行させるための画像処理プログラム。
  7. コンピュータに、請求項4または5に記載の画像処理方法を実行させるための画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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