JP2014213721A - 電動駐車ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より的確にブレーキパッドなどの摩擦材とブレーキディスクなどの被摩擦材との間のクリアランスを一定に保てる精度の良いリリース制御を行えるようにする。
【解決手段】ロック制御時の総ブレーキ力Fがリリース制御時のW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力F(WC)よりも小さいときには総ブレーキ力Fに基づいてリリース制御終了時間Tthを演算し、大きいときにはW/C圧に基づいてリリース制御終了時間Tthを演算する。これにより、総ブレーキ力Fよりもサービスブレーキ力F(WC)の方が大きくなったとしても、総ブレーキ力Fに基づいて的確に推進軸をリリース位置まで移動させるのに必要とされるリリース制御終了時間Tthを設定できる。したがって、リリース制御時に発生させられているW/C圧にかかわらず、精度の良いリリース制御を行うことが可能となる。
【選択図】図8

Description

本発明は、電動駐車ブレーキ(以下、EPB(Electric parking brake)という)の加圧機構とサービスブレーキのホイールシリンダ(以下、W/Cという)とが一体型とされた駐車ブレーキ一体型加圧機構を有する車両用のブレーキシステムに適用されるEPB制御装置に関するものである。
従来より、駐車時の車両の移動を規制するためにEPBが用いられている。EPBでは、モータの回転力をブレーキ機構に伝え、電気的に駐車ブレーキ力を発生させて車輪をロックすることで駐車時の車両の移動を規制し、車両を発進させる際には駐車ブレーキ力を解除して車輪をリリースすることで車両の移動を可能にする。このEPBでは、ロック時には、モータをロック側に回転(正回転)させてモータ回転力をブレーキ機構(アクチュエータ)に伝えると共に、ブレーキ力を発生させた状態でモータ駆動を停止させ、リリース時には、モータをリリース側に回転(逆回転)させることでブレーキ力を解除する。
このようなロック・リリース制御が行われるEPBを有するブレーキシステムとして、例えば、特許文献1に示されるものがある。この特許文献1に示されたブレーキシステムでは、EPBの加圧機構とサービスブレーキのW/Cとが一体型とされた駐車ブレーキ一体型加圧機構とされている。駐車ブレーキ一体型加圧機構では、サービスブレーキにおけるブレーキパッドを押圧するための加圧ピストンと、EPBにおけるモータ駆動に伴って移動させられる推進軸にて押圧するための加圧ピストンが共用化されている。このため、特許文献1に記載のブレーキシステムにおいては、リリース時には、サービスブレーキ力によって加圧ピストンが押圧されることを考慮して、リリース時におけるモータ駆動時間をW/C圧に基づいて延長するようにしている。
具体的には、特許文献1に記載のブレーキシステムにおいては、リリース制御時のモータ電流の変化(微分値)が所定値以下となった時点をブレーキ力が0となったときと判定したのち、モータ電流の絶対値が所定値に達してからさらにW/C圧に応じた時間だけモータ駆動を継続し、そのタイミングでモータ駆動を停止することでリリース制御を終了している。これにより、ブレーキパッドとブレーキディスクとの間のクリアランスが一定となるようにし、精度の良いリリース制御が行えるようにしている。
特開2011−63170号公報
しかしながら、EPBによる駐車ブレーキ力の方がW/C圧に基づいて発生させられるサービスブレーキ力よりも小さい場合、ブレーキ力が0となったことを判定するタイミングがW/C圧によらず一定となる。つまり、W/C圧が大きい為に推進軸による加圧ピストンの押圧力が0になっていることから、リリース制御を開始して直ぐにブレーキ力が0になったと判定することになる。このため、W/C圧に基づいてモータ駆動時間を設定すると時間が長くなってしまい、ブレーキパッドとブレーキディスクとの間のクリアランスが広がってしまう。この場合、次にEPBを動作させて駐車ブレーキ力を発生させたいときに、駐車ブレーキ力が発生させられるまでに掛かる時間が長くなる。
この現象について、図12に示す各状態に応じた加圧ピストン19と推進軸18およびブレーキパッド11との関係などを表した断面図を参照して説明する。
まず、駐車ブレーキ力およびサービスブレーキ力が共に発生させられていない状態においてリリース制御が終了したときの位置となる通常のリリース位置では、図12(a)に示すように、ブレーキパッド11がブレーキディスク12から離れ、推進軸18も加圧ピストン19の底面、つまり加圧ピストン19のうちブレーキパッド11と反対側の面から離れた状態となる。
これに対して、ロック制御が行われたときには、図12(b)に示すように、推進軸18によって加圧ピストン19が押圧され、ブレーキパッド11がブレーキディスク12に押圧されて、駐車ブレーキ力が発生させられる。このとき、W/C圧も同時に発生させられている場合には、そのW/C圧分だけ加圧ピストン19がブレーキパッド11をブレーキディスク12に押圧する方向に押されることになるため、推進軸18が加圧ピストン19から受ける荷重(反力)が低減された状態となる。したがって、W/C圧が加わっていないときに設定されるモータ駆動時間に対して、W/C圧に応じた時間分を加算することで、W/C圧の影響を受けることなく、リリース時のモータ駆動時間を設定できる。この場合には、W/C圧に基づいてモータ駆動時間を設定してリリース制御を行ったとしても、図12(c)に示すように、推進軸18が通常のリリース位置に戻る。
ところが、サービスブレーキ力が駐車ブレーキ力よりも大きい場合、つまり推進軸18による加圧ピストン19の押圧力がすべてW/C圧に置き換わった場合、推進軸18の荷重が0になり、W/C圧のみによって加圧ピストン19の押圧力が発生させられた状態になる。この場合には、図12(d)に示すように、W/C圧によって加圧ピストン19がブレーキパッド11が更に押し潰され、推進軸18は単に加圧ピストン19に当接している状態か、もしくは加圧ピストン19との間に隙間が空いた状態となり、W/C圧はEPBによって発生させ得る駐車ブレーキ力以上のサービスブレーキ力を発生させる大きさになる。したがって、W/C圧に基づいてモータ駆動時間を設定してリリース制御を行うと、図12(e)に示すように、推進軸18が通常のリリース位置よりも後退した位置まで戻ってしまうことになる。
特に、坂路においてドライバが傾斜に応じてブレーキペダルの踏力を変化させる場合には、サービスブレーキ力が駐車ブレーキ力よりも大きくなり、上記問題が発生し得る。そして、坂路においては、車両が進行方向後方にずり下がってしまうことを防止する為にEPBを用いて坂路保持制御などを行うことができるが、駐車ブレーキ力を発生させるのに時間が掛かるのは好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、より的確にブレーキパッドなどの摩擦材とブレーキディスクなどの被摩擦材との間のクリアランスを一定に保てる精度の良いリリース制御を行うことが可能なEPB制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、リリース制御手段(S170)は、モータ(10)の駆動時に流れるモータ電流(I)を取得し、該取得したモータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であるか否かを判定する判定手段(S320)と、判定手段(S320)にてモータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であると判定されると、当該判定されたときのモータ電流(I)に基づいて、当該判定されたときからモータ(10)の駆動を停止するまでの時間であるリリース制御終了時間(Tth)を設定する終了時間設定手段(S330)と、終了時間設定手段(S330)にて設定されたリリース制御終了時間(Tth)を計測し、判定手段(S320)にてモータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であると判定されたときから、リリース制御終了時間(Tth)が経過したときにモータ(10)の駆動を停止する駆動停止手段(S360)とを含んでおり、終了時間設定手段(S330)は、ロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)よりもリリース制御時にW/C圧に基づいて発生させられたサービスブレーキ力(F(WC))が大きいときには、ロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)に基づいてリリース制御終了時間(Tth)を設定することを特徴としている。
このように、ロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)がリリース制御時のW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力(F(WC))よりも小さいときには保持された駐車ブレーキ力(F)に基づいてリリース制御終了時間(Tth)を演算している。これにより、保持された駐車ブレーキ力(F)よりもサービスブレーキ力(F(WC))の方が大きくなったとしても、保持された駐車ブレーキ力(F)に基づいて的確に推進軸(18)をリリース位置まで移動させるのに必要とされるリリース制御終了時間(Tth)を設定できる。したがって、リリース制御時に、発生させられているW/C圧にかかわらず、より的確に摩擦材(11)と被摩擦材(12)との間のクリアランスを一定に保て、精度の良いリリース制御が行えるEPB制御装置とすることが可能となる。
請求項2に記載の発明では、終了時間設定手段(S330)は、モータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であると判定されたときにW/C圧を検出し、ロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)がリリース制御時にW/C圧に基づいて発生させられたサービスブレーキ力(F(WC))よりも大きいか否かを判定する大小判定手段(S410)を有していることを特徴としている。
モータ電流(I(n))の微分値の絶対値が閾値(KC)以下になったタイミングはモータ(10)が無負荷状態になるタイミングである。このため、このタイミングで、発生しているW/C圧とロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)との大小関係を判定すると好ましい。
請求項3に記載の発明では、終了時間設定手段(S330)は、先回のロック制御においてモータ(10)の駆動を停止したときにEPB(2)によって発生させられていた駐車ブレーキ力(F(I))と該ロック制御中にW/C圧に基づいて発生していたサービスブレーキ力(F(WC))に対して所定の減衰係数(K)を掛けた値(K×F(WC))の合計値(F(I)+K×F(WC))を、ロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)として演算することを特徴としている。
ロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)は、基本的には、モータ電流(I)に対応してEPB(2)にて発生させている駐車ブレーキ力(F(I))と、W/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力(F(WC))の合計値で良い。しかしながら、ブレーキ操作が緩められたときに、サービスブレーキ力(F(WC))についてはW/C圧に基づいて発生させられていたままの値にはならず、減衰した値となる。このため、駐車ブレーキ力(F(I))とサービスブレーキ力(F(WC))に対して減衰係数(K)を掛けた値(K×F(WC))の合計値(F(I)+K×F(WC))を演算することで、より正確にロック制御において保持された駐車ブレーキ力(F)を求めることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる駐車ブレーキ制御装置が適用された車両用のブレーキシステムの全体概要を示した模式図である。 図1に示したブレーキシステムに備えられる後輪系のブレーキ機構の断面模式図である。 駐車ブレーキ制御処理の詳細を示したフローチャートである。 ロック制御処理の詳細を示したフローチャートである。 モータ電流Iと駐車ブレーキ力F(I)との関係を示したマップである。 W/C圧とサービスブレーキ力F(WC)との関係を示したマップである。 リリース制御処理の詳細を示したフローチャートである。 リリース制御終了時間Tthの演算処理を示したフローチャートである。 リリース制御終了時間TthとW/C圧との関係を示したマップである。 リリース制御終了時間Tthと総ブレーキ力Fとの関係を示したマップである。 駐車ブレーキ制御処理を実行したときのタイミングチャートである。 各状態に応じた加圧ピストン19と推進軸18およびブレーキパッド11との関係などを表した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、後輪系にディスクブレーキタイプのEPBを適用している車両用のブレーキシステムを例に挙げて説明する。図1は、本実施形態にかかるEPB制御装置が適用された車両用のブレーキシステムの全体概要を示した模式図である。また、図2は、ブレーキシステムに備えられる後輪系のブレーキ機構の断面模式図である。以下、これらの図を参照して説明する。
図1に示すように、ブレーキシステムには、ドライバの踏力に基づいてブレーキ力を発生させるサービスブレーキ1と駐車時に車両の移動を規制するためのEPB2とが備えられている。
サービスブレーキ1は、ドライバによるブレーキペダル3の踏み込みに応じた踏力を倍力装置4にて倍力したのち、この倍力された踏力に応じたブレーキ液圧をマスタシリンダ(以下、M/Cという)5内に発生させ、このブレーキ液圧を各車輪のブレーキ機構に備えられたW/C6に伝えることでブレーキ力を発生させる。また、M/C5とW/C6との間にブレーキ液圧制御用のアクチュエータ7が備えられており、サービスブレーキ1により発生させるブレーキ力を調整し、車両の安全性を向上させるための各種制御(例えば、アンチスキッド制御等)を行える構造とされている。
アクチュエータ7を用いた各種制御は、ESC(Electronic Stability Control)−ECU8にて実行される。例えば、ESC−ECU8からアクチュエータ7に備えられる図示しない各種制御弁やポンプ駆動用のモータを制御するための制御電流を出力することにより、アクチュエータ7に備えられる油圧回路を制御し、W/C6に伝えられるW/C圧を制御する。これにより、車輪スリップの回避などを行い、車両の安全性を向上させる。例えば、アクチュエータ7は、各車輪毎に、W/C6に対してM/C5内に発生させられたブレーキ液圧もしくはポンプ駆動により発生させられたブレーキ液圧が加えられることを制御する増圧制御弁や、各W/C6内のブレーキ液をリザーバに供給することでW/C圧を減少させる減圧制御弁等を備えており、W/C圧を増圧・保持・減圧制御できる構成とされている。このアクチュエータ7の構成に関しては、従来より周知となっているため、ここでは詳細については省略する。
一方、EPB2は、モータ10にてブレーキ機構を制御することでブレーキ力を発生させるものであり、モータ10の駆動を制御するEPB制御装置(以下、EPB−ECUという)9を有して構成されている。
ブレーキ機構は、本実施形態のブレーキシステムにおいてブレーキ力を発生させる機械的構造であり、前輪系のブレーキ機構はサービスブレーキ1の操作によってブレーキ力を発生させる構造とされているが、後輪系のブレーキ機構は、サービスブレーキ1の操作とEPB2の操作の双方に対してブレーキ力を発生させる共用の構造とされている。前輪系のブレーキ機構は、後輪系のブレーキ機構に対して、EPB2の操作に基づいてブレーキ力を発生させる機構をなくした従来から一般的に用いられているブレーキ機構であるため、ここでは説明を省略し、以下の説明では後輪系のブレーキ機構について説明する。
後輪系のブレーキ機構では、サービスブレーキ1を作動させたときだけでなくEPB2を作動させたときにも、図2に示す摩擦材であるブレーキパッド11を押圧し、ブレーキパッド11によって被摩擦材であるブレーキディスク12を挟み込むことにより、ブレーキパッド11とブレーキディスク12との間に摩擦力を発生させ、ブレーキ力を発生させる。
具体的には、ブレーキ機構は、図1に示すキャリパ13内において、図2に示すようにブレーキパッド11を押圧するためのW/C6のボディ14に直接固定されているモータ10を回転させるとにより、モータ10の駆動軸10aに備えられた平歯車15を回転させ、平歯車15に噛合わされた平歯車16にモータ10の回転力を伝えることによりブレーキパッド11を移動させ、EPB2によるブレーキ力を発生させる。
キャリパ13内には、W/C6およびブレーキパッド11に加えて、ブレーキパッド11に挟み込まれるようにしてブレーキディスク12の端面の一部が収容されている。W/C6は、シリンダ状のボディ14の中空部14a内に通路14bを通じてブレーキ液圧を導入することで、ブレーキ液収容室である中空部14a内にW/C圧を発生させられるようになっており、中空部14a内に回転軸17、推進軸18、加圧ピストン19などを備えて構成されている。
回転軸17は、一端がボディ14に形成された挿入孔14cを通じて平歯車16に連結され、平歯車16が回動させられると、平歯車16の回動に伴って回動させられる。この回転軸17における平歯車16と連結された端部とは反対側の端部において、回転軸17の外周面には雄ネジ溝17aが形成されている。一方、回転軸17の他端は、挿入孔14cに挿入されることで軸支されている。具体的には、挿入孔14cには、Oリング20と共に軸受け21が備えられており、Oリング20にて回転軸17と挿入孔14cの内壁面との間を通じてブレーキ液が漏れ出さないようにされながら、軸受け21により回転軸17の他端を軸支持している。
推進軸18は、中空状の筒部材にて構成され、内壁面に回転軸17の雄ネジ溝17aと螺合する雌ネジ溝18aが形成されている。この推進軸18は、例えば回転防止用のキーを備えた円柱状もしくは多角柱状に構成されることで、回転軸17が回動しても回転軸17の回動中心を中心として回動させられない構造になっている。このため、回転軸17が回動させられると、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いにより、回転軸17の回転力を回転軸17の軸方向に推進軸18を移動させる力に変換する。推進軸18は、モータ10の駆動が停止されると、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いによる摩擦力により同じ位置で止まるようになっており、目標ブレーキ力になったときにモータ10の駆動を停止すれば、その位置に推進軸18を保持することができる。
加圧ピストン19は、推進軸18の外周を囲むように配置されるもので、有底円筒部材もしくは多角筒部材にて構成され、外周面がボディ14に形成された中空部14aの内壁面と接するように配置されている。加圧ピストン19の外周面とボディ14の内壁面との間のブレーキ液洩れが生じないように、ボディ14の内壁面にシール部材22が備えられ、加圧ピストン19の端面にW/C圧を付与できる構造とされている。また、加圧ピストン19は、回転軸17が回転しても回転軸17の回動中心を中心として回動させられないように、推進軸18に回転防止用のキーが備えられる場合にはそのキーが摺動するキー溝が備えられ、推進軸18が多角柱状とされる場合にはそれと対応する形状の多角筒状とされる。
この加圧ピストン19の先端にブレーキパッド11が配置され、加圧ピストン19の移動に伴ってブレーキパッド11を紙面左右方向に移動させるようになっている。具体的には、加圧ピストン19は、推進軸18の移動に伴って紙面左方向に移動可能で、かつ、加圧ピストン19の端部(ブレーキパッド11が配置された端部と反対側の端部)にW/C圧が付与されることで推進軸18から独立して紙面左方向に移動可能な構成とされている。そして、推進軸18が初期位置(モータ10が回転させられる前の状態)のときに、中空部14a内のブレーキ液圧が付与されていない状態(W/C圧=0)であれば、ピストンシール22の弾性変形により加圧ピストン19が紙面右方向に移動させられ、ブレーキパッド11をブレーキディスク12から離間させられるようになっている。また、モータ10が回転させられて推進軸18が初期位置から紙面左方向に移動させられているときにW/C圧が0になると、移動した推進軸18によって加圧ピストン19の紙面右方向への移動が規制され、ブレーキパッド11がその場所で保持される。
このように構成されたブレーキ機構では、サービスブレーキ1が操作されると、それにより発生させられたW/C圧に基づいて加圧ピストン19が紙面左方向に移動させられることでブレーキパッド11がブレーキディスク12に押圧され、ブレーキ力を発生させる。また、EPB2が操作されると、モータ10が駆動されることで平歯車15が回転させられ、それに伴って平歯車16および回転軸17が回転させられるため、雄ネジ溝17aおよび雌ネジ溝18aの噛合いに基づいて推進軸18がブレーキディスク12側(紙面左方向)に移動させられる。そして、それに伴って加圧ピストン19も同方向に移動させられることでブレーキパッド11がブレーキディスク12に押圧され、ブレーキ力を発生させる。このため、サービスブレーキ1の操作とEPB2の操作の双方に対してブレーキ力を発生させる共用のブレーキ機構とすることが可能となる。
また、サービスブレーキ1が作動されることでW/C圧が発生させられている状態でEPB2が操作されると、W/C圧によって加圧ピストン19が既に紙面左方向に移動させられているため、推進軸18に掛かる負荷が軽減される。このため、推進軸18が加圧ピストン19に当接するまではモータ10はほぼ無負荷状態で駆動される。そして、推進軸18が加圧ピストン19に当接すると加圧ピストン19を紙面左方向の押す押圧力が加えられ、EPB2によるブレーキ力が発生させられるようになっている。
EPB−ECU9は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムにしたがってモータ10の回転を制御することにより駐車ブレーキ制御を行うものである。このEPB−ECU9が本発明のEPB制御装置に相当する。EPB−ECU9は、例えば車室内のインストルメントパネル(図示せず)に備えられた操作スイッチ(SW)23の操作状態に応じた信号等を入力し、操作SW23の操作状態に応じてモータ10を駆動する。例えば、操作SW23はシーソースイッチによって構成されており、一方がロック操作SW、他方がリリース操作SWとして機能し、それぞれのSWを投入するとロック操作やリリース操作が行われるようになっている。また、EPB−ECU9は、W/C圧センサ24の検出信号を入力し、操作SW23の操作状態やW/C圧に応じてEPB2によるロック・リリース制御でのモータ駆動を行う。
具体的には、EPB−ECU9は、モータ10に流される電流(モータ電流)をモータ10の上流側もしくは下流側で検出するモータ電流検出、ロック制御を終了させるときの目標モータ電流(目標電流値)を演算する目標モータ電流演算、モータ電流が目標モータ電流に達したか否かの判定、操作SW23の操作状態に基づくモータ10の制御など、ロック・リリース制御を実行するための各種機能部を有している。このEPB−ECU9により操作SW23の状態やモータ電流に基づいてモータ10を正回転もしくは逆回転させたりモータ10の回転を停止させることで、EPB2をロック・リリースする制御を行う。
続いて、上記のように構成されたブレーキシステムを用いてEPB−ECU9が上記各種機能部および図示しない内蔵のROMに記憶されたプログラムに従って実行する駐車ブレーキ制御について説明する。図3は、駐車ブレーキ制御処理の詳細を示したフローチャートである。
まず、ステップ100において時間計測用カウンタやフラグリセットなどの一般的な初期化処理を行ったのち、ステップ110に進み、時間tが経過したか否かを判定する。ここでいう時間tは、制御周期を規定するものである。つまり、初期化処理が終了してからの時間もしくは前回本ステップで肯定判定されたときからの経過時間が時間tに至るまで繰り返し本ステップでの判定が行われるようにすることで、時間tが経過するごとに駐車ブレーキ制御が実行されるようにしている。
続く、ステップ120では、操作SW23におけるロック操作SWがオンされているか否かを判定する。ロック操作SWがオンされている状態とはドライバがEPB2を作動させてロック状態にしようとしていることを意味し、オフの状態とはドライバがロック状態にしようとしていないことを意味している。本ステップで肯定判定されればステップ130に進み、リリース状態であるか否かを判定する。例えば、リリース状態であることは、後述するリリース制御処理が完了したときに設定されるリリース制御フラグがセットされているか否かに基づいて判定しており、リリース状態フラグがオンされていればリリース状態であり、オンされていなければリリース状態ではないと判定している。リリース状態であればロック制御を行う必要があり、リリース状態でなければロック制御を行う必要がない。したがって、ここで肯定判定された場合にのみステップ140のロック制御処理に進み、否定判定された場合には既にロック制御処理が完了しているため上記ステップ110以降の処理を繰り返す。
一方、ステップ120で否定判定された場合にはステップ150に進み、操作SW23におけるリリース操作SWがオンされているか否かを判定する。リリース操作SWがオンされている状態とはドライバがEPB2を作動させてリリース状態にしようとしていることを意味し、オフの状態とはドライバがリリース状態にしようとしていないことを意味している。本ステップで肯定判定されればステップ160に進み、ロック状態であるか否かを判定する。例えば、ロック状態であることは、後述するロック制御中に設定されるロック状態フラグがオンされているか否かに基づいて判定しており、ロック状態フラグがオンされていればロック状態であり、オンされていなければロック状態ではないと判定している。ロック状態であればリリース制御を行う必要があり、ロック状態でなければリリース制御を行う必要がない。したがって、ここで肯定判定された場合にのみステップ170のリリース制御処理に進み、否定判定された場合には既にリリース制御処理が完了しているため上記ステップ110以降の処理を繰り返す。
ステップ140に示すロック制御処理では、モータ10を回転させることによりEPB2を作動させ、EPB2にて所望のブレーキ力を発生させられる位置でモータ10の回転を停止し、この状態を維持するという処理を行う。図4にロック制御処理の詳細を示したフローチャートを示し、この図を参照してロック制御処理について説明する。
まず、ステップ200では、ロック制御時間カウンタCTLが予め決められた最小ロック制御時間KTLを超えているか否かを判定する。ロック制御時間カウンタCTLとは、ロック制御が開始されてからの経過時間を計測するカウンタであり、ロック制御処理開始と同時にカウントを始める。最小ロック制御時間KTLとは、ロック制御に掛かると想定される最小時間(例えば、200ms)のことであり、モータ10の回転速度などに応じて予め決まる値である。後述するステップ210のように、モータ電流Iが目標電流値Ithに到達した時にEPB2が発生させたブレーキ力が所望の値に到達した、もしくは近づいたと判定するが、モータ10への電流供給初期時の突入電流などによりモータ電流Iがその目標電流値Ithを超えることもあり得る。このため、ロック制御時間カウンタCTLを最小ロック制御時間KTLと比較することで、制御初期時をマスクでき、突入電流などによる誤判定を防止することが可能となる。
したがって、ロック制御時間カウンタCTLが最小ロック制御時間KTLを超えていない状態であれば、まだロック制御が継続されることになるため、ステップ220に進んでリリース状態フラグをオフすると共にロック制御時間カウンタCTLをインクリメントし、モータロック駆動をオン、つまりモータ10を正回転させる。これにより、モータ10の正回転に伴って平歯車15が駆動され、平歯車16および回転軸17が回転し、雄ネジ溝17aおよび雌ネジ溝18aの噛合いに基づいて推進軸18がブレーキディスク12側に移動させられ、それに伴って加圧ピストン19も同方向に移動させられることでブレーキパッド11がブレーキディスク12側に移動させられる。
一方、ステップ200で肯定判定されると、ステップ210に進み、今回の制御周期のときのモータ電流Iが目標電流値Ithを超えているか否かを判定する。モータ電流Iはモータ10に加えられる負荷に応じて変動するが、本実施形態の場合にはモータ10に加えられる負荷はブレーキパッド11をブレーキディスク12に押し付けている押圧力に相当するため、モータ電流Iが発生させた押圧力と対応した値となる。このため、モータ電流Iが目標電流値Ithを超えていれば発生させた押圧力により所望のブレーキ力を発生させられた状態、つまりEPB2によりブレーキパッド11の摩擦面がブレーキディスク12の内壁面にある程度の力で押さえ付けられた状態となる。したがって、本ステップで肯定判定されるまではステップ220の処理を繰り返し、肯定判定されるとステップ230に進む。
ステップ230では、本制御周期の際に発生しているトータルのブレーキ力(以下、総ブレーキ力という)Fを演算する。ここでいう総ブレーキ力Fとは、ロック制御時に発生している駐車ブレーキ力と、W/C圧に基づいて発生しているサービスブレーキ力を駐車ブレーキ力に換算したときの合計値、つまりW/C圧を0としたときにEPB2にて保持される駐車ブレーキ力を意味している。総ブレーキ力Fは、基本的には制御周期の際のモータ電流Iに対応してEPB2にて発生させている駐車ブレーキ力F(I)と、ドライバのペダル踏み込みに応じたW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力F(WC)の合計値で良い。ただし、ブレーキ操作が緩められたときにサービスブレーキ力F(WC)についてはW/C圧に基づいて発生させられていたままの値にはならず、減衰した値となる。このため、駐車ブレーキ力F(I)とサービスブレーキ力F(WC)に対して減衰係数Kを掛けた値(K×F(WC))の合計値(F(I)+K×F(WC))を総ブレーキ力Fとすることで、より正確にロック制御において保持された駐車ブレーキ力が求められるようにしている。
なお、駐車ブレーキ力F(I)は、モータ電流Iから求められる換算値である。モータ電流Iと駐車ブレーキ力F(I)との関係は、予め実験などによって求められ、例えば図5に示すようなマップで表される。このことから、モータ電流Iに対応する駐車ブレーキ力F(I)をマップから選択することで、駐車ブレーキ力F(I)を求めることができる。また、サービスブレーキ力F(WC)は、W/C圧から求められる換算値である。W/C圧とサービスブレーキ力との関係についても、予め実験などによって求められ、例えば図6に示すようなマップで表される。このことから、W/C圧に対応するサービスブレーキ力F(WC)をマップから選択することで、サービスブレーキ力F(WC)を求めることができる。
この後、ロックが完了したことを意味するロック状態フラグをオンすると共にロック制御時間カウンタCTLを0にし、モータロック駆動をオフ(停止)する。これにより、モータ10の回転が停止され、回転軸17の回転が停止させられて、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いによる摩擦力により、推進軸18が同じ位置に保持されるため、その時に発生させたブレーキ力が保持される。これにより、駐車中の車両の移動が規制される。このようにして、ロック制御処理が完了すると共に、ロック制御処理が完了したタイミングで発生させられた総ブレーキ力Fが演算される。
また、リリース制御処理では、モータ10を回転させることによりEPB2を作動させ、EPB−ECU9にて発生させられているブレーキ力を解除するという処理を行う。図7にリリース制御処理の詳細を示したフローチャートを示し、この図を参照してリリース制御処理について説明する。
まず、ステップ300では、第1リリース制御時間カウンタCTR1が予め決められた最小リリース駆動時間KTRを超えているか否かを判定する。第1リリース制御時間カウンタCTR1とは、リリース制御が開始されてからの経過時間を計測するカウンタであり、リリース制御処理開始と同時にカウントを始める。最小リリース駆動時間KTRとは、リリース制御に掛かると想定される最小時間(例えば、200ms)のことであり、モータ10の回転速度などに応じて予め決まる値である。後述するステップ320のように、前回の制御周期のときに検出されたモータ電流I(n-1)と今回の制御周期に検出されたモータ電流I(n)との差、つまりモータ電流Iの微分値の絶対値に基づいてブレーキ力0になったことを検出しているが、モータ10への電流供給初期時の突入電流などによりその絶対値がブレーキ力0になったと判定する条件を満たすこともあり得る。このため、第1リリース制御時間カウンタCTR1を最小リリース駆動時間KTRと比較することで、制御初期時をマスクでき、突入電流などによる誤判定を防止することが可能となる。
したがって、第1リリース制御時間カウンタCTR1が最小リリース駆動時間KTR以下の状態であれば、まだリリース制御が継続されることになるため、ステップ310に進んでロック状態フラグをオフすると共に第1リリース制御時間カウンタCTR1をインクリメントし、モータリリース駆動をオン、つまりモータ10を逆回転させる。これにより、モータ10の逆回転に伴って、回転軸17が回転され、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いによる摩擦力に基づいて推進軸18がブレーキディスク12から離れる方向に移動させられる。これにより、加圧ピストン19およびブレーキパッド11も同方向に移動させられる。
一方、ステップ300において、第1リリース制御時間カウンタCTR1が最小リリース駆動時間KTRを超えていると判定されると、ステップ320に進む。そして、前回の制御周期のときに検出されたモータ電流I(n-1)と今回の制御周期に検出されたモータ電流I(n)との差の絶対値が閾値KC未満であるか否かを判定する。上述したように、モータ電流Iは、発生させた押圧力と対応した値となる。そして、リリース制御によってブレーキパッド11がブレーキディスク12から離れる方向に移動させられることにより押圧力が低下していくため、モータ電流Iの絶対値が徐々に減少していく。このとき、モータ10を逆回転させる時に流れるモータ電流Iが負の値で表されるとすると、モータ電流Iが徐々に増加する。したがって、モータ電流I(n-1)とモータ電流I(n)の差の絶対値を求めることで、モータ負荷が変動している途中であるか否かが判る。よって、誤判定要因となるノイズを考慮しつつ、リリース制御によるモータ負荷の変動として想定されるモータ電流Iの変化量以下の値に閾値KCを設定し、モータ電流I(n-1)とモータ電流I(n)の差の絶対値が閾値KC未満になったタイミングがモータ10が無負荷状態になるタイミングであることから、このタイミングでブレーキ力が0になったと判定する。
このため、ステップ320で肯定判定されるまでは、引き続きステップ310の処理を繰り返し実行し、ステップ320で否定判定されるとステップ330に進む。
ステップ330では、リリース制御終了時間Tthの演算処理を行う。リリース制御終了時間Tthは、推進軸18をリリース位置まで移動させるのに必要とされるリリース制御時間である。リリース位置は、ブレーキペダル3の踏み込みが解除されて加圧ピストン19がシール22の復元力により復帰する位置に戻ったときに、加圧ピストン19の底面と推進軸18の先端面とが所定距離離れた状態にできると想定される推進軸18の位置を意味している。通常のリリース制御においては、走行時にブレーキパッド11とブレーキディスク12とが接触しないように、これらの間の距離が十分に保たれるようにしているが、坂路保持制御を行う際にはその距離が縮小され、より応答性良くブレーキパッド11とブレーキディスク12とが接触させられる距離とされる。本実施形態では、通常のリリース制御におけるリリース位置を例に挙げて説明するが、坂路保持制御を行う際のリリース位置とする場合についても同様である。
図8に、リリース制御終了時間Tthの演算処理の詳細を示し、この図を参照してリリース制御終了時間Tthの演算処理について説明する。
まず、ステップ400では、ブレーキ力が0であることを示す判定フラグBRK0がオフされているか否かを判定する。このフラグは、後述するステップ420、430においてオンされるものであり、本ステップの処理が初めて実行された際にはオフになっている。そして、本ステップで肯定判定されればステップ410に進む。
ステップ410では、図4のステップ230で演算した総ブレーキ力Fが今回の制御周期においてW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力F(WC)よりも大きいか否かを判定する。すなわち、推進軸18をリリース位置まで戻す際には、ブレーキ力が0すなわちモータ10が無負荷状態になったときのモータ電流Iに基づいて、モータ10が無負荷状態になってから推進軸18をリリース位置に戻すまでに必要なリリース制御時間(モータ駆動時間)を求めることができるが、W/C圧が発生していた場合には、W/C圧に基づいてその時間を延長する必要がある。ただし、図12を用いて説明したように、サービスブレーキ力F(WC)がロック制御によって発生させられた総ブレーキ力Fよりも小さければ、W/C圧に基づいてリリース制御時間を設定しても良いが、大きければW/C圧に基づいてリリース制御時間を設定すると時間が長くなってしまう。このため、本ステップにおいて、ロック制御によって発生させた総ブレーキ力Fがリリース制御時に発生させられているW/C圧に基づくサービスブレーキ力F(WC)よりも大きいか否かを判定し、その判定結果に応じてリリース制御終了時間Tthを設定するようにしている。これにより、総ブレーキ力FよりもW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力F(WC)の方が大きくなったとしても、総ブレーキ力Fに基づいて的確に推進軸18をリリース位置まで移動させるのに必要とされるリリース制御終了時間Tthを設定できる。
具体的には、ステップ410で肯定判定された場合にはステップ420に進み、否定判定された場合にはステップ430に進む。
そして、ステップ420では、そのときに発生しているW/C圧に基づいてリリース制御終了時間Tthを演算したのち、駐車ブレーキ力が0であることを示す判定フラグBRK0をオンする。リリース制御終了時間TthとW/C圧との関係については予め実験などによって求められ、例えば図9に示すようなマップで表される。このことから、W/C圧に対応するリリース制御終了時間Tthをマップから選択することで、リリース制御終了時間Tthを求めることができる。
また、ステップ430では、総ブレーキ力Fに基づいてリリース制御終了時間Tthを演算したのち、駐車ブレーキ力が0であることを示す判定フラグBRK0をオンする。リリース制御終了時間Tthと総ブレーキ力Fとの関係についても予め実験などによって求められ、例えば図10に示すようなマップで表される。このことから、総ブレーキ力Fに対応するリリース制御終了時間Tthをマップから選択することで、リリース制御終了時間Tthを求めることができる。
このように、総ブレーキ力Fが今回の制御周期においてW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力F(WC)よりも小さいときには総ブレーキ力Fに基づいてリリース制御終了時間Tthを演算し、大きいときにはW/C圧に基づいてリリース制御終了時間Tthを演算する。そして、リリース制御終了時間Tthの演算処理を終了する。
続いて、図7のステップ340に進み、ブレーキ力0になってからの経過時間を計測するカウンタである第2リリース制御時間カウンタCTR2がリリース制御終了時間Tthを超えたか否かを判定する。ここで否定判定されればステップ350に進み、第1リリース制御時間カウンタCTR1および第2リリース制御時間カウンタをインクリメントし、モータリリース駆動をオン、つまりモータ10の逆回転を継続する。これにより、ステップ310と同様の動作が行われ、ブレーキパッド11がブレーキディスク12から離されていく。
この後、リリース制御終了時間Tthが経過してステップ340で肯定判定されると、ステップ360に進み、リリースが完了したことを意味するリリース状態フラグをオンすると共に第1、第2リリース制御時間カウンタCTR1、CTR2を0にし、モータリリース駆動をオフする。したがって、モータ10の回転が停止され、雄ネジ溝17aと雌ネジ溝18aとの噛合いによる摩擦力により、ブレーキパッド11がブレーキディスク12から離れた状態のままで保持される。これにより、リリース制御処理が完了する。
このようにして、駐車ブレーキ制御処理が完了する。図11は、このような駐車ブレーキ制御処理を実行したときのタイミングチャートである。
この図に示されるように、時点T0において操作SW23におけるロック操作スイッチがオンされてロック制御が開始されると、モータロック駆動がオンされ、モータ10が正回転させられて推進軸18がブレーキパッド11側に移動させられる。これと同時に、リリース状態フラグがオフになる。
続いて、最小ロック制御時間KTLが経過するまではモータ電流Iの値に関わらずロック制御が継続させられるため、突入電流が発生してもロック制御が続けられる。そして、最小ロック制御時間KTLが経過したのち、時点T1においてブレーキパッド11とブレーキディスク12とが接触してこれらの間のクリアランスが無くなると、ブレーキ力が発生させられる。これにより、モータ10に対する負荷が発生するため、モータ電流Iが上昇していき、時点T2においてモータ電流Iが目標電流値Ithに達すると、モータロック駆動が停止させられる。これと同時に、総ブレーキ力Fが求められると共に、ロック状態フラグがオンされる。なお、図11では、ロック制御時にW/C圧が発生していない状態を示してあり、この場合には総ブレーキ力F=駐車ブレーキ力F(I)となる。
このようにして、ロック制御が行われ、ブレーキパッド11がブレーキディスク12に押し付けられることで、所望のブレーキ力が発生させられる。
次に、時点T3において操作SW23におけるリリース操作SWがオンされてリリース制御が開始されると、モータリリース駆動がオンされ、モータ10が逆回転させられて推進軸18がブレーキパッド11をブレーキディスク12から離す側に移動させられる。これと同時に、ロック状態フラグがオフされる。
続いて、最小リリース駆動時間KTRが経過するまではモータ電流Iの値に関わらずリリース制御が継続させられるため、突入電流が発生してもリリース制御が続けられる。そして、最小リリース駆動時間KTRが経過し、時点T4において前回の制御周期のモータ電流I(n-1)と今回の制御周期のモータ電流I(n)の差の絶対値が閾値KC以下になると、そのときに発生しているW/C圧と総ブレーキ力Fとの大小関係に基づいてリリース制御終了時間Tthが演算されると共に、駐車ブレーキ力0になったとして判定フラグBRK0がオンされる。そして、モータリリース駆動が続けられ、ブレーキパッド11がブレーキディスク12から離れていき、これらの間のクリアランスが広がっていく。そして、第2リリース制御時間カウンタCTR2がリリース制御終了時間Tthに達するとモータリリース駆動が停止させられ、これと同時にリリース状態フラグがオンされる。
このようにして、リリース制御が行われ、ブレーキパッド11とブレーキディスク12との間のクリアランスが一定となり、必要なクリアランス量が確保される。
以上説明したように、本実施形態では、ロック制御時の総ブレーキ力Fがリリース制御時のW/C圧に基づいて発生させられているサービスブレーキ力F(WC)よりも小さいときには総ブレーキ力Fに基づいてリリース制御終了時間Tthを演算し、大きいときにはW/C圧に基づいてリリース制御終了時間Tthを演算している。これにより、総ブレーキ力Fよりもサービスブレーキ力F(WC)の方が大きくなったとしても、総ブレーキ力Fに基づいて的確に推進軸18をリリース位置まで移動させるのに必要とされるリリース制御終了時間Tthを設定できる。したがって、リリース制御時に発生させられているW/C圧にかかわらず、より的確にブレーキパッド11とブレーキディスク12との間のクリアランスを一定に保て、精度の良いリリース制御が行えるEPB制御装置とすることが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、W/C圧を検出するのにW/C圧センサ24を用いる場合について説明したが、W/C圧センサ24に代えてM/C圧センサを用いても良いし、ブレーキペダル3の操作量(踏力やストローク)から推定しても構わない。
また、上記各実施形態では、摩擦材がブレーキパッド11となり被摩擦材がブレーキディスク12となるディスクブレーキタイプのEPB2を例に挙げたが、他のタイプ、例えばドラムブレーキタイプのものであっても構わない。その場合、摩擦材と被摩擦材は、それぞれブレーキシューとドラムとなる。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。すなわち、EPB−ECU9のうち、ステップ140のロック制御処理を実行する部分がロック制御手段、ステップ170のリリース制御処理を実行する部分がリリース制御手段、ステップ320の処理を実行する部分が判定手段、ステップ330のリリース制御終了時間Tthを設定する部分が終了時間設定手段、ステップ360の処理を実行する部分が駆動停止手段、ステップ410の処理を実行する部分が大小判定手段に相当する。
1…サービスブレーキ、2…EPB、5…M/C、6…W/C、7…ESCアクチュエータ、8…ESC−ECU、9…EPB−ECU、10…モータ、11…ブレーキパッド、12…ブレーキディスク、13…キャリパ、14…ボディ、14a…中空部、14b…通路、17…回転軸、17a…雄ネジ溝、18…推進軸、18a…雌ネジ溝、19…加圧ピストン、23…操作SW、24…W/C圧センサ

Claims (3)

  1. モータ(10)が回転駆動されると、前記モータ(10)の回転運動が直線運動に変換されて直線移動させられる推進軸(18)を有し、該推進軸(18)の移動により、前記モータ(10)が正回転駆動されるときには摩擦材(11)を車輪に取り付けられた被摩擦材(12)に向かう方向に移動させて駐車ブレーキ力を発生させ、前記モータ(10)が逆回転駆動されるときには前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)から離れる方向に移動させて前記駐車ブレーキ力を低減させる電動パーキングブレーキ(2)と、
    ドライバによってブレーキペダル(3)が操作されることによりブレーキ液収容室(14a)内にホイールシリンダ圧が発生させられると、前記摩擦材(11)が前記被摩擦材(12)に向かう方向に移動してサービスブレーキ力を発生させるサービスブレーキ(1)と、を有する車両用ブレーキシステムに適用され、
    前記モータ(10)を制御することで、前記推進軸(18)を前記ブレーキ液収容室(14a)内において直線移動させ、前記摩擦材(11)を直線移動させて、前記駐車ブレーキ力の発生および解除を行う電動駐車ブレーキ制御装置であって、
    前記モータ(10)を正回転駆動することにより前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)に向かう方向に移動させて前記電動パーキングブレーキ(2)による駐車ブレーキ力を発生させたのち、前記モータ(10)の駆動を停止して前記駐車ブレーキ力を保持するロック制御を行うロック制御手段(S140)と、
    前記モータ(10)を逆回転駆動することにより前記摩擦材(11)を前記被摩擦材(12)から離れる方向に移動させて前記電動パーキングブレーキ(2)による駐車ブレーキ力を低減させたのち、前記モータ(10)の駆動を停止して前記駐車ブレーキ力を解除するリリース制御を行うリリース制御手段(S170)とを備え、
    前記リリース制御手段(S170)は、前記モータ(10)の駆動時に流れるモータ電流(I)を取得し、該取得した前記モータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であるか否かを判定する判定手段(S320)と、
    前記判定手段(S320)にて前記モータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であると判定されると、当該判定されたときの前記モータ電流(I)に基づいて、当該判定されたときから前記モータ(10)の駆動を停止するまでの時間であるリリース制御終了時間(Tth)を設定する終了時間設定手段(S330)と、
    前記終了時間設定手段(S330)にて設定されたリリース制御終了時間(Tth)を計測し、前記判定手段(S320)にて前記モータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であると判定されたときから、前記リリース制御終了時間(Tth)が経過したときに前記モータ(10)の駆動を停止する駆動停止手段(S360)と、を含み、
    前記終了時間設定手段(S330)は、前記ロック制御において保持された前記駐車ブレーキ力(F)よりも前記リリース制御時に前記ホイールシリンダ圧に基づいて発生させられたサービスブレーキ力(F(WC))が大きいときには、前記ロック制御において保持された前記駐車ブレーキ力(F)に基づいて前記リリース制御終了時間(Tth)を設定することを特徴とする電動駐車ブレーキ制御装置。
  2. 前記終了時間設定手段(S330)は、前記モータ電流(I)の微分値の絶対値が閾値(KC)未満であると判定されたときに前記ホイールシリンダ圧を検出し、前記ロック制御において保持された前記駐車ブレーキ力(F)が前記リリース制御時に前記ホイールシリンダ圧に基づいて発生させられたサービスブレーキ力(F(WC))よりも大きいか否かを判定する大小判定手段(S410)を有していることを特徴とする請求項1に記載の電動駐車ブレーキ制御装置。
  3. 前記終了時間設定手段(S330)は、前記ロック制御において前記モータ(10)の駆動を停止したときに前記電動パーキングブレーキ(2)によって発生させられている駐車ブレーキ力(F(I))と前記ホイールシリンダ圧に基づいて発生しているサービスブレーキ力(F(WC))に対して所定の減衰係数(K)を掛けた値(K×F(WC))の合計値(F(I)+K×F(WC))を、前記ロック制御において保持された前記駐車ブレーキ力(F)として演算することを特徴とする請求項1または2に記載の電動駐車ブレーキ制御装置。
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