JP2014213698A - フィラーネック - Google Patents

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Abstract

【課題】フィラーネックは、ネック本体にノズルガイド部材を堅固に固定する。
【解決手段】フィラーネックは、ネック本体20内に、給油ノズルをガイドするためのノズルガイド部材40と、ノズルガイド部材40をネック本体20に機械的な係合手段により係合するための規制機構50とを備える。規制機構50は、ネック本体20の内壁から突出した規制部52と、ノズルガイド部材40に形成された係合部56とを備える。規制部52は、ネック本体20の内壁に対して所定距離を隔てて形成された規制突部52bであって、係合部56を挿入するための規制用間隙52Sを形成する規制突部52bを有する。規制突部52bは、規制用間隙52Sに係合部56を挿入した状態にて、被規制部54がネック本体20の内壁から離れる方向へ移動するのを規制するように構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、フィラーネックに関する。
従来、自動車に使用されるフィラーネックとして、樹脂製のパイプを用いた構成が知られている(特許文献1)。フィラーネックは、樹脂製のパイプ本体と、パイプ本体の先端部に装着され給油口を形成する環状の金属製のリテーナと、パイプ本体内に装着され給油ノズルをガイドするためのノズルブラケットとを備えている。リテーナは、ネジ部を備えており、ネジ部に燃料キャップがネジ込まれることにより、給油口が燃料キャップで塞がれる。ノズルブラケットは、ノズルブラケットとパイプ本体とに形成された爪嵌合部を介してパイプ本体に装着されている。
特開2009−83569号公報
しかし、従来の技術にかかるフィラーネックでは、パイプ本体の樹脂が燃料に晒されて膨潤すると、ノズルブラケットがパイプ本体に対してガタツキ、給油ノズルの姿勢が定まらず、給油作業に支障を生じる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、フィラーネックが提供される。このフィラーネックは、給油口を有し、該給油口に挿入された給油ノズルから吐出される燃料を燃料タンクへ導く燃料通路を有するフィラーネックにおいて、上記燃料通路を形成するネック本体と、上記燃料通路内に配置されるとともに上記ネック本体に装着され、上記給油口に挿入された上記給油ノズルをガイドするためのノズルガイド部材と、上記ネック本体内に装着された上記ノズルガイド部材の移動を規制する規制機構とを備え、上記規制機構は、上記ネック本体の内壁から突出した規制部と、上記ノズルガイド部材に形成された係合部とを備え、上記規制部は、上記ネック本体の内壁に対して所定距離を隔てて形成された規制突部であって、上記係合部を挿入するための規制用間隙を形成する規制突部を有し、上記規制突部は、上記規制用間隙に上記係合部を挿入した状態にて、上記係合部が上記ネック本体の内壁から離れる方向へ移動するのを規制するように構成したことを特徴とするフィラーネックである。
上記形態において、規制機構を構成する規制部は、規制用間隙に挿入された係合部を、ネック本体の内壁から離れる方向へ移動するのを規制しているから、ノズルガイド部材は、給油時に給油ノズルから力を受けても、該ノズルガイド部材のガタツキを低減する。よって、ノズルガイド部材は、給油時における給油ノズルのガタツキを防止し、給油作業の不具合を生じることがなく、円滑な給油作業を行なうことができる。
(2) 他の形態において、上記規制機構は、上記ネック本体の内壁に形成された規制凹所と、上記ノズルガイド部材に片持ち片により形成された爪部を有し、
上記爪部は、上記ノズルガイド部材が上記ネック本体内に挿入されたときに、上記規制部により押されて弾性変形した後に、上記規制凹所に係合して上記ノズルガイド部材を上記ネック本体に対して抜止めするように構成されているフィラーネックである。
(3)他の形態において、上記被規制部は、上記ノズルガイド部材の下端に形成され、上記規制用間隙に挿入されるように構成されているフィラーネックである。
(4) 他の形態において、上記規制部は、上記ネック本体および上記ノズルガイド部材が燃料に晒されることで膨潤したときに、上記規制突部が上記規制用間隙を狭くするように形成されているフィラーネックである。
(5) 他の形態において、上記ネック本体は、上記ノズルガイド部材より燃料膨潤量が大きい樹脂材料で形成されているフィラーネックである。
(6) 他の形態において、ネック本体は、第1樹脂材料から形成された樹脂内層と、第2樹脂材料から形成された樹脂外層とを積層することにより形成され、
上記樹脂内層および樹脂外層は、一方の層が他方の層より耐燃料透過性に優れた樹脂材料から形成されているフィラーネックである。
本発明の第1実施例にかかるフィラーネックを含む給油装置を示す斜視図である。 フィラーネックを示す断面図である。 フィラーネックを破断しかつ分解して示す斜視図である。 ノズルガイド部材をネック本体に取り付ける規制機構の付近を示す断面図である。 ノズルガイド部材をネック本体から外した状態を一部破断して示す斜視図である。 回転ガイド機構を説明するための説明図である。 回転ガイド機構の動作を説明する説明図である。 回転ガイド機構の動作を説明する説明図である。 ノズルガイド部材をネック本体内に装着する作業を説明する説明図である。 図9に続く動作を説明する説明図である。 第2実施例にかかるフィラーネックを示す断面図である。 図11の12−12線に沿った断面図である。
A.第1実施例
(1) 給油装置およびフィラーネックの構成
以下、本発明の第1実施例にかかるフィラーネックを備えた給油装置について説明する。図1は本実施例にかかるフィラーネック10を含む給油装置を示す斜視図である。給油装置は、自動車の燃料タンク(図示省略)に燃料を供給するための機構であり、フィラーネック10と、フィラーネック10の下部に接続されたチューブTBと、フィラーネック10の先端に装着される燃料キャップFCとを備えている。この構成により、給油時に燃料キャップFCをフィラーネック10から外して、給油ノズルからフィラーネック10内に燃料を注入すると、燃料は、フィラーネック10、チューブTBで構成される燃料通路を通じて、燃料タンクに供給される。以下、各部の構成について説明する。
(2) フィラーネック10の各部の構成
図2はフィラーネック10を示す断面図、図3はフィラーネック10を破断しかつ分解して示す斜視図である。図2において、フィラーネック10は、その下端に接続されたチューブTB(図1参照)を介して、給油ノズル(図示省略)から吐出される燃料を燃料タンクへ送るための機構であり、ネック本体20と、リテーナ30と、ノズルガイド部材40とを備えている。ノズルガイド部材40は、ネック本体20内に、規制機構50および回転ガイド機構60を介して装着されている。
フィラーネック10の内部スペースは、燃料通路10Pとなっている。燃料通路10Pの一部は、ノズルガイド部材40で区画されており、給油口12Pa側が挿入通路12Pになっている。
図3において、ネック本体20は、後述するように、2種類の樹脂材料を積層することで形成されており、ネック上部22と、ネック連結部24と、ネック接続部25と、ブリーザ管26とを備えている。ネック上部22は、筒状の部材であり、その内壁に、燃料キャップFCのネジ部FCa(図1)に螺合するために突設したネジ部21aを備えている。ネック連結部24は、ネック上部22の下部に一体に形成された筒状の部材であり、その内壁にノズルガイド部材40を装着している。ネック接続部25は、ネック連結部24の下部に縮径して一体に形成され燃料通路10Pの一部を構成する筒体であり、その外周部に環状突部25aを備えている。チューブTBは、ネック接続部25に挿入されることにより、環状突部25aで抜止された状態にて、ネック接続部25に接続される。
ブリーザ管26は、ネック連結部24の側壁から分岐した管体であり、その内側がブリーザ通路26Pとなっている。ブリーザ通路26Pは、燃料タンクに接続されており、給油時の燃料タンク内の燃料蒸気をフィラーネック10へ戻して、給油をスムーズに行なわせる。
ネック本体20は、2種類の樹脂材料を積層することにより構成されており、すなわち、燃料通路10P側の樹脂内層28と、樹脂内層28の外面に積層された樹脂外層29とを備えている。樹脂内層28は、耐燃料透過性に優れた樹脂材料、例えば、ナイロンなどのポリアミド(PA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)などから形成されており、主に燃料の透過を抑えるバリア層として作用する。樹脂外層29は、機械的強度に優れた樹脂材料、例えば、ポリエチレン(PE)などから形成されており、主にネック本体20の機械的強度、耐衝撃性を確保する層として作用する。樹脂外層29として、ポリエチレンを用いた場合には、極性官能基としてマレイン酸変性した樹脂材料(変性ポリエチレン)を用いることができる。変性ポリエチレンは、PAと化学接着により接合することから、樹脂内層28と接着する。
リテーナ30は、燃料キャップFCのガスケットGS(図1)とのシール性を高めるとともに、ネック上部22の機械的強度を高めるための環状の部材であり、ネック上部22に接着されている。リテーナ30は、ステンレスなどの金属材料の薄板をプレス成型することにより形成されており、外周保護部31と、シール部32と、外周保護部31とシール部32とを連結する連結部33とを備えている。
シール部32は、外周保護部31から連結部33を介して燃料通路10Pの中心軸の方向に折曲されることで形成されており、傾斜したシール面32aを有している。シール面32aは、燃料キャップFCが給油口12Paを閉じている状態にて、燃料キャップFCのガスケットGSに当たることで、燃料通路10Pを外部に対してシールする。
ノズルガイド部材40は、給油ノズルを燃料通路10Pへ導くための部材であり、ネック本体20内に機械的な規制機構50(図4参照)を介して装着されている。ノズルガイド部材40は、円筒状のガイド本体42と、ガイド本体42のほぼ中央部に形成されたノズルガイド壁44とを備え、これらをポリアセタール(POM)などの樹脂材料で射出成形により形成されている。ノズルガイド部材40の内側のスペースは、挿入通路12Pの一部を構成しており、その上部が開口40Paになっている。ノズルガイド壁44には、開口40Paより径の小さい開口40Pbが形成されている。ノズルガイド壁44は、ガイド本体42の内壁より突出し、給油ノズルの挿入方向に傾斜している。
図4はノズルガイド部材40をネック本体20に取り付ける規制機構50の付近を示す断面図である。図5はノズルガイド部材40をネック本体20から外した状態を一部破断して示す斜視図である。規制機構50は、ノズルガイド部材40をネック本体20に機械的な係合手段により係合するための機構である。規制機構50は、ネック本体20の内壁に形成された規制部52と、ノズルガイド部材40に形成された被規制部54とを備えている。規制部52および被規制部54は、それぞれ3箇所形成されており、周方向に120度の間隔に配置されている。
規制部52は、ネック本体20の内壁から直角に突出した脚部52aと、脚部52aの先端に形成された規制突部52bとを備え、これらでL字形に形成されている。規制突部52bは、ネック本体20の内壁に対して所定距離を隔ててかつ平行に形成されており、該内壁に対して規制用間隙52Sを形成している。また、規制部52は、ネック本体20の内壁であって、脚部52aの図示下方に、断面が直角三角形に形成された規制凹所53を備えている。
被規制部54は、ノズルガイド部材40の上部に形成されており、係合部56と、爪部58とを備えている。係合部56は、ノズルガイド部材40の外周部に一体に形成された嵌合部56aを備えている。嵌合部56aは、規制用間隙52Sに嵌合するように図示の下方に向けた突部で構成されている。また、係合部56の上面には、給油ノズルの先端が当たったときに該給油ノズルを中心方向に向かわせる斜面56bが形成されている。爪部58は、係合部56の図示下方に片持ち片にて形成されており、爪片58aと、爪片58aの先端に形成された爪58bとを備えている。爪58bは、規制部52の規制凹所53に係合するように形成されている。
図6は回転ガイド機構60を説明するための説明図である。回転ガイド機構60は、ノズルガイド部材40をネック本体20に組み付ける際に、ノズルガイド部材40の軸方向への力を回転方向へ変換するカム機構である。回転ガイド機構60は、ネック本体20に形成された回転ガイド部62と、ノズルガイド部材40に形成された被ガイド部64とを備えている。回転ガイド部62は、ネック連結部24とネック接続部25との間に形成されており、ネック本体20の内壁から台形に突出した突部から形成されている。回転ガイド部62は、台座部62aと、この台座部62aの上部に形成された傾斜面62bとを備えている。被ガイド部64は、ノズルガイド壁44よりも下方であってノズルガイド部材40の下部に形成されており、ノズルガイド部材40の下部を一部切り欠いた被ガイド本体64aと、被ガイド本体64aの下端部に形成された被ガイド部64bとを備えている。被ガイド部64bは、傾斜面62bに当たって該傾斜面62b上を移動するように形成され、傾斜面62bの端部を越えたときに、台座部62aの側壁に沿って下方へガイドされるように形成されている。
図7は回転ガイド機構60(図6)の動作を説明する説明図であり、図2の上方から見た図である。図8は回転ガイド機構60の動作を説明する説明図であり、図6の要部を示している。図7(A)において、ネジ部21aは、複数(図示では3箇所)分割して形成されており、その間がネジ間隙21bになっている。規制機構50の係合部56は、ネジ間隙21bに挿入可能になっている。図8(A)に示すように、被ガイド部64の被ガイド部64bが回転ガイド部62の傾斜面62bに当たってガイドされることにより、ノズルガイド部材40が図7(B)まで移動可能になっている。図8(B)に示すように、被ガイド部64bが傾斜面62bの端部を越えたときに、回転ガイド部62の台座部62aが被ガイド本体64aに入り込む。このとき、被ガイド部64bは傾斜面62bより下方に位置するから、被ガイド本体64aの側面が台座部62aの側面に当たることで、ノズルガイド部材40が周方向へ回転するのを規制する。
(3) フィラーネック10の製造方法および組み付け方法
フィラーネック10を製造するには、以下の工程をとることができる。図3において、リテーナ30を金属の薄板を用いてプレス成型により予め形成する。2種類の樹脂材料による2色の射出成形を行なうことにより、ネック本体20を製造する。すなわち、最初の樹脂材料として樹脂外層29を形成するための変性ポリエチレンを射出し、その後、樹脂内層28を形成するためのポリアミドを射出する。変性ポリエチレンは、ポリエチレン(PE)に極性官能基、例えばマレイン酸変性された官能基を付加した樹脂材料であり、ポリアミド(PA)と射出成形時の熱により反応接着する。よって、樹脂内層28と樹脂外層29とは、2色成形により反応接着により溶着一体化している。リテーナ30は、射出成形後の樹脂内層28と樹脂外層29との一方または両方の端部に熱溶着するか、射出成形の際に、インサート部材として用いて、樹脂内層28と樹脂外層29との一方または両方の端部に熱により接着する。
次に、ノズルガイド部材40をネック本体20に組み付ける作業について説明する。図7(A)および図9に示すように、ノズルガイド部材40に形成された係合部56を、ネジ部21aのネジ間隙21bに位置合わせて、ノズルガイド部材40を給油口12Paから挿入する。そして、被ガイド部64の被ガイド部64bが回転ガイド部62の傾斜面62bに当たる。さらに、ノズルガイド部材40は、ネック本体20内に挿入されるにつれて、被ガイド部64が傾斜面62b上を接触しつつ移動することにより、カム機構としての回転ガイド機構60が、ノズルガイド部材40の挿入方向の力を回転方向への力に変換する。回転ガイド機構60の作用により、図7(B)に示すように、係合部56が規制部52(図5)に位置に達する。
図10に示すように、ノズルガイド部材40をネック本体20に対して押し下げると、被ガイド部64bが台座部62aの側壁に沿ってガイドされつつ、爪部58が規制部52に乗り上げて中心軸の方向へ撓み、規制部52を乗り越えて、規制凹所53に係合する。このとき、係合部56の嵌合部56aが規制用間隙52Sに嵌合する。これと同時に、図8(B)に示すように,台座部62aが被ガイド本体64aに入り込み、台座部62aの側面が被ガイド本体64aの側面に当たることで、図4に示すように、ノズルガイド部材40がネック本体20に対して位置決めされ。
(4) 本実施例にかかる作用・効果
(4)−1 図4に示すように、規制機構50を構成する規制部52は、規制用間隙52Sに嵌合している係合部56の嵌合部56aを、ネック本体20の内壁から離れる方向へ移動するのを規制しているから、ノズルガイド部材40は、給油ノズルから力を受けても、該ノズルガイド部材40の中心方向へのガタツキを低減する。よって、ノズルガイド部材40は、給油時における給油ノズルのガタツキを防止し、給油作業の不具合を生じることがなく、円滑な給油作業を行なうことができる。
(4)−2 図2および図4において、給油時に、ネック本体20は、ノズルガイド部材40とともに燃料に晒されて、燃料通路10Pを流れる燃料により膨潤する。こうした燃料膨潤の際に、規制部52は、係合部56の嵌合部56aを挿入している規制用間隙52Sを狭くするように変形するから、係合部56を保持する力を大きくする。よって、ノズルガイド部材40およびネック本体20が燃料膨潤しても、規制機構50は、ノズルガイド部材40に支持されている給油ノズルのガタツキを一層防止する。
(4)−3 図4において、規制機構50の規制部52および被規制部54は、燃料膨潤量の小さいポリアミドなどから形成された樹脂内層28およびノズルガイド部材40にそれぞれ形成されているので、これらの係合状態への変化が少なく、耐久性に優れている。
(4)−4 図7ないし図10において、ノズルガイド部材40をネック本体20内に装着するには、規制機構50の係合部56をネジ間隙21bに位置合わせして、ノズルガイド部材40をネック本体20内に挿入すれば、被規制部54は、回転ガイド機構60を介して、規制部52との係合箇所まで回転して移動する。したがって、ノズルガイド部材40は、ネック本体20内に装着する際に、ノズルガイド部材40を回転して位置合わせするなどの面倒な作業が不要となる。
(4)−5 図7(B)において、ノズルガイド部材40の被規制部54は、ネジ部21aの内側に沿って形成される内径よりも、大きな外径で描く円上に配置することができるから、被規制部54の内側のノズルガイド部材40内における給油ノズルを挿入できる挿入通路12Pを大きくとることができる。
(4)−6 ノズルガイド部材40は、ネック本体20内に挿入するために、従来の技術で説明したような、スリットを形成する必要がないので、ノズルガイド部材40の機械的強度を増すことができる。
(4)−7 図3に示すように、ネック本体20は、樹脂内層28と樹脂外層29とが異なった樹脂材料で形成されている。樹脂内層28が耐燃料透過性に優れるナイロンで形成され、樹脂外層29が機械的強度に優れるポリエチレンで形成されているので、燃料通路10Pを囲む樹脂内層28により、燃料の外部への放出を低減できるとともに、外部に露出している樹脂外層29により、外部から及ぼされる衝撃に対して大きな変形の抵抗力を示すことができる。
(4)−8 樹脂外層29は、変性ポリエチレンから形成されている。変性ポリエチレンは、ポリエチレン(PE)に極性官能基、例えばマレイン酸変性された官能基を付加した樹脂材料であり、ポリアミド(PA)と射出成形時の熱により反応接着する材料である。よって、樹脂内層28と樹脂外層29とは、2色成形により反応接着によりそれらの界面で溶着一体化している。樹脂内層28と樹脂外層29との界面が接着しているから、この間の耐燃料透過性を増すことができる。また、2色成形の際に、ポリエチレンを射出した後に、温度の高いポリアミドを射出するから、両者の接着性を増すことができる。
(4)−9 図3に示すように、ネジ部21aは、樹脂内層28の内壁に一体形成されているので、複雑な形状であっても、金属によるプレス加工などで形成するより、高い寸法精度で形成することができる。しかも、ネジ部21aは、ポリエチレンより燃料膨潤の小さいポリアミドで樹脂内層28の一部として一体形成されているので、その変形が小さく、長期間にわたって燃料キャップFCの開閉操作性に優れている。
B.第2実施例
図11は第2実施例にかかるフィラーネック10Bを示す断面図、図12は図11の12−12線に沿った断面図である。本実施例は、規制機構50Bおよび回転ガイド機構60Bの構成に特徴を有する。規制機構50Bは、ネック本体20Bの内壁に形成された規制部52Bと、ノズルガイド部材40Bに形成され被規制部54Bを構成する係合部56Bとを備えている。被規制部54Bは、ノズルガイド部材40Bの下端の円筒形状の端部に形成されている。規制部52Bは、ネック接続部25Bとネック連結部24Bとの間の縮径した段部の上面に形成されており、円形の一部を切り欠いた立壁である。規制部52Bは、ネック本体20Bの内壁との間に規制用間隙52S−Bを形成している。この規制機構50Bの構成において、被規制部54Bと規制部52Bとは、径方向でオーバーラップし、被規制部54Bを規制部52Bによって内周側から押さえて、ノズルガイド部材40Bのガタツキを規制することで、ノズルガイド部材40Bをネック本体20Bに対して堅固に保持することができる。
回転ガイド機構60Bは、回転ガイド部62Bを構成する傾斜面62Baと、ノズルガイド部材40Bの下部に形成された被ガイド突起64Baとを備えている。この回転ガイド機構60Bの構成において、ノズルガイド部材40Bをネック本体20B内に挿入したとき、被ガイド突起64Baが傾斜面62Baにガイドされることでノズルガイド部材40Bを回転するカム機構として作用する。
C. 他の実施例
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。
(1) 上記実施例では、樹脂内層28をポリアミドなどの耐燃料透過性に優れた樹脂材料を用い、樹脂外層にポリエチレンを用いたが、これに限らず、各層の樹脂材料を全部、または一部を適宜変更してもよい。また、ネック本体は、異なる樹脂材料により2層で形成したが、これに限らず、ポリエチレンなどにより単層で形成してもよい。
(2) 上記実施例において、ノズルガイド部材40は、給油口の開口まで延設して、リテーナ30により、ネック本体20とともに挟持する構成をとってもよい。
10…フィラーネック
10B…フィラーネック
10P…燃料通路
12P…挿入通路
12Pa…給油口
20…ネック本体
20B…ネック本体
21a…ネジ部
21b…ネジ間隙
22…ネック上部
24…ネック連結部
24B…ネック連結部
25…ネック接続部
25B…ネック接続部
25a…環状突部
26…ブリーザ管
26P…ブリーザ通路
28…樹脂内層
29…樹脂外層
30…リテーナ
31…外周保護部
32…シール部
32a…シール面
33…連結部
40…ノズルガイド部材
40B…ノズルガイド部材
40Pa…開口
40Pb…開口
42…ガイド本体
44…ノズルガイド壁
50…規制機構
50B…規制機構
52…規制部
52B…規制部
52S…規制用間隙
52S−B…規制用間隙
52a…脚部
52b…規制突部
53…規制凹所
54…被規制部
54B…被規制部
56…係合部
56B…係合部
56a…嵌合部
56b…斜面
58…爪部
58a…爪片
58b…爪
60…回転ガイド機構
60B…回転ガイド機構
62…回転ガイド部
62B…回転ガイド部
62Ba…傾斜面
62a…台座部
62b…傾斜面
64…被ガイド部
64Ba…被ガイド突起
64a…被ガイド本体
64b…被ガイド部
TB…チューブ
FC…燃料キャップ
GS…ガスケット
FCa…ネジ部

Claims (6)

  1. 給油口(12Pa)と、該給油口(12Pa)に挿入された給油ノズルから吐出される燃料を燃料タンクへ導く燃料通路(10P)とを有するフィラーネックにおいて、
    上記燃料通路(10P)を形成するネック本体(20)と、
    上記燃料通路(10P)内に配置されるとともに上記ネック本体(20)に装着され、上記給油口(12Pa)に挿入された上記給油ノズルをガイドするためのノズルガイド部材(40)と、
    上記ネック本体(20)内に装着された上記ノズルガイド部材(40)の移動を規制する規制機構(50)と
    を備え、
    上記規制機構(50)は、上記ネック本体(20)の内壁から突出した規制部(52)と、上記ノズルガイド部材(40)に形成された係合部(56)とを備え、
    上記規制部(52)は、上記ネック本体(20)の内壁に対して所定距離を隔てて形成された規制突部(52b)であって、上記係合部(56)を挿入するための規制用間隙(52S)を上記内壁との間に形成する規制突部(52b)を有し、
    上記規制突部(52b)は、上記規制用間隙(52S)に上記係合部(56)を挿入した状態にて、上記係合部(56)が上記ネック本体(20)の内壁から離れる方向へ移動するのを規制するように構成したことを特徴とするフィラーネック。
  2. 請求項1に記載のフィラーネックにおいて、
    上記規制機構(50)は、上記ネック本体(20)の内壁に形成されかつ上記係合部(56)に対して上記ノズルガイド部材(40)を挿入する方向に沿って形成された規制凹所(53)と、上記ノズルガイド部材(40)に片持ち片により形成された爪部(58)を有し、
    上記爪部(58)は、上記ノズルガイド部材(40)が上記ネック本体(20)内に挿入されたときに、上記規制部(52)により押されて弾性変形した後に、上記規制凹所(53)に係合して上記ノズルガイド部材(40)を上記ネック本体(20)に対して抜止めするように構成されているフィラーネック。
  3. 請求項1に記載のフィラーネックにおいて、
    上記係合部(56B)は、上記ノズルガイド部材(40B)の下端に形成され、上記規制用間隙(52S−B)に挿入されるように構成されているフィラーネック。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のフィラーネックにおいて、
    上記規制部(52)は、上記ネック本体(20)および上記ノズルガイド部材(40)が燃料に晒されることで膨潤したときに、上記規制突部(52b)が上記規制用間隙(52S)を狭くするように形成されているフィラーネック。
  5. 請求項4に記載のフィラーネックにおいて、
    上記ネック本体(20)は、上記ノズルガイド部材(40)より燃料膨潤量が大きい樹脂材料で形成されているフィラーネック。
  6. 請求項5に記載のフィラーネックにおいて、
    上記ネック本体(20)は、第1樹脂材料から形成された樹脂内層(28)と、第2樹脂材料から形成された樹脂外層(29)とを積層することにより形成され、
    上記樹脂内層(28)および樹脂外層(29)は、一方の層が他方の層より耐燃料透過性に優れた樹脂材料から形成されているフィラーネック。
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