JP2014213472A - 記録装置およびヘッドホルダの配列方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録ヘッドの搭載位置のずれを抑制することができる記録装置およびヘッドホルダの配列方法を提供する。【解決手段】複数の記録ヘッド(1)がそれぞれ装着された複数のヘッドホルダ(2)を搭載可能なキャリッジ(3)を移動させながら、記録媒体に画像を記録する記録装置(30)であって、前記キャリッジ(3)は、前記複数のヘッドホルダ(2)を、その配列平面において180度回転させて交互に配列するように搭載可能である。【選択図】図7
Description
本発明は、記録装置およびヘッドホルダの配列方法に関し、特に、記録ヘッドの搭載位置のずれを抑制することができる記録装置およびヘッドホルダの配列方法に関する。
記録ヘッドを記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査させながら、記録媒体を搬送することにより記録を行う記録装置において、記録媒体の搬送方向と交差する方向に移動するキャリッジに記録ヘッドを装着したヘッドホルダを搭載する構成が知られている。記録ヘッドを複数用いる場合、ヘッドホルダも複数用いられることがある。その際、この複数のヘッドホルダは同一の金型を用いて製造されることが多い。
特許文献1には、金型を用いて量産されたヘッドホルダに、キャリッジにおける位置決め面に接する位置決め部を設ける構成が開示されている。特許文献1に開示されている装置においては、キャリッジの位置決め面にヘッドホルダの位置決め部が接するように、キャリッジにヘッドホルダが位置決めされる。また、特許文献1においては、キャリッジの寸法変化によるヘッドホルダの搭載位置ずれを防止するために、キャリッジに位置決め面調整機構を設ける構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されているように、同一の金型を用いて、ヘッドホルダを大量に生産する場合、型に誤差が生じると、その誤差が全ての生産品に反映されてしまう。したがって、この誤差のあるヘッドホルダの位置決め部をキャリッジの位置決め面に接するように配置したとしても、キャリッジにおけるヘッドホルダの位置が所望の位置からずれてしまうことがある。また、特許文献1に開示されているように、キャリッジにヘッドホルダの搭載位置ずれを防止するための機構を設けると、キャリッジの構造が複雑となる。
さらに、形状に誤差がある複数のヘッドホルダを、ヘッドホルダの配列平面において同じ向きに配列すると、誤差が蓄積されて、所望の位置にヘッドホルダを配列することができない場合がある。それに伴い、所望の位置に配置されていないヘッドホルダに装着される記録ヘッドの搭載位置もずれて、記録ヘッドの吐出口から吐出されるインクの記録位置もずれてしまい、それによって画像品質が低下することがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、従来の構成よりもより簡単な構成によって、記録ヘッドの搭載位置のずれを抑制することができる記録装置およびヘッドホルダの配列方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る記録装置は、複数の記録ヘッドがそれぞれ装着された複数のヘッドホルダを搭載可能なキャリッジを移動させながら、記録媒体に画像を記録する記録装置であって、前記キャリッジは、前記複数のヘッドホルダを、その配列平面において180度回転させて交互に配列するように搭載可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、複数のヘッドホルダをその配列平面において180度回転させて交互に配列することによって、複数のヘッドホルダにそれぞれ装着される複数の記録ヘッドの搭載位置のずれを抑制することができる。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1はインクジェット記録装置(以下「記録装置」という)30の内部構成を示す概略斜視図である。同図に示すように、記録装置30は、キャリッジ3、トランスレータ5、ガイドレール6、フレーム7などを備える。キャリッジ3はヘッドホルダを搭載可能であり、本実施形態においてキャリッジ3は4つの記録ヘッド1a〜1d(総称として「記録ヘッド1」を用いる)をそれぞれ搭載した4つのヘッドホルダ2a〜2d(総称として「ヘッドホルダ2」を用いる)を搭載する。キャリッジ3は着脱可能にトランスレータ5に装着されている。
(実施形態)
図1はインクジェット記録装置(以下「記録装置」という)30の内部構成を示す概略斜視図である。同図に示すように、記録装置30は、キャリッジ3、トランスレータ5、ガイドレール6、フレーム7などを備える。キャリッジ3はヘッドホルダを搭載可能であり、本実施形態においてキャリッジ3は4つの記録ヘッド1a〜1d(総称として「記録ヘッド1」を用いる)をそれぞれ搭載した4つのヘッドホルダ2a〜2d(総称として「ヘッドホルダ2」を用いる)を搭載する。キャリッジ3は着脱可能にトランスレータ5に装着されている。
同図に示すように、本実施形態においては1つの記録ヘッドに1つのヘッドレバー4が対応している。ヘッドレバー4を操作することによって、記録ヘッド1はヘッドホルダ2およびキャリッジ3を介してトランスレータ5に着脱可能に装着される。なお、本実施形態において、ヘッドホルダ2は等しい金型を用いて生成されたものとする。
トランスレータ5はキャリッジ3を保持する。トランスレータ5の長手方向の両端には軸受けが設けられており、当該軸受けとガイドレール6とが嵌合することによって、トランスレータ5はガイドレール6に沿って移動可能となる。ガイドレール6は、キャリッジ3の走査方向(図中に示すX方向)に沿って延在しており、キャリッジ3の移動方向に移動可能なようにトランスレータ5を案内支持する。ガイドレール6はフレーム7に取り付けられている。フレーム7はその内部に記録装置30の各構成要素を納める。
図1には示されていないが記録ヘッド1には複数の吐出口が設けられている。記録装置30では、キャリッジ3がX方向に移動しながら吐出口から記録媒体に向けてインクなどの液体を吐出するとともに、搬送手段(不図示)が記録媒体20を搬送方向(図中に示すY方向)に搬送することによって、記録媒体20に画像が記録される。
キャリッジ3における記録ヘッド1の搭載位置が所望の位置からずれると、記録ヘッド間において記録媒体20に対するインクの記録位置がずれてしまう。したがって、各記録ヘッドは互いに対して傾くことなく配置されることが好ましい。しかしながら、等しい金型を用いて成形されたヘッドホルダ2は、その設計寸法において等しい誤差を有しており、これらを単純に並列配置した場合には、個々の誤差が累積してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態においては、互いに対して傾くことなく記録ヘッド1を配置するために、記録ヘッド1を搭載するヘッドホルダ2を、配列平面(XY平面)において180度交互に回転させて配置する。本実施形態におけるヘッドホルダ2の配置について詳細は図6および図7を参照して後述する。
図2(a)および(b)は、記録ヘッド1aを搭載する前の状態のヘッドホルダ2aを示す斜視図である。同図(a)はヘッドホルダ2aにおけるキャリッジ3への搭載面とは反対側(以下「上部」)から見た状態を示し、同図(b)はヘッドホルダ2aにおけるキャリッジ3への搭載面(以下「下部」)側から見た状態を示している。
すなわち、図2(a)はヘッドホルダ2aに記録ヘッド1aを搭載した際、記録ヘッド1aの吐出口が設けられている面とは反対側の面が向く方向から見た状態を示す。図2(b)はヘッドホルダ2aに記録ヘッド1aを搭載した際、記録ヘッド1aの吐出口が設けられている面が向く方向から見た状態を示す。なお、図2(a)および(b)、後述する図3、図4においては、ヘッドホルダ2aのみについて言及するが、他のヘッドホルダ2b〜2dも同様の構成を有している。
図2(a)および(b)に示すように、ヘッドホルダ2aは、その外周に、ヘッドホルダ2aをキャリッジ3に固定するための固定部22a、22b、および他のヘッドホルダとの連結を可能にするための面9a、9b、10a、10bを有する。本実施形態においてヘッドホルダ2は略直方体の形状をしており、その内部に記録ヘッド1を搭載するための空間を有する。
図2(a)および(b)に示す固定部22bが設けられている面をヘッドホルダ2の正面とすると、その背面に固定部22aが、その側面の1つの側面に面9a、9bが、残る1つの側面に面10a、10bが、それぞれ設けられている。ヘッドホルダ2の2つの側面は、外側に突出している部分をそれぞれ2つ有している。面9a、面9b、面10a、および面10bは、この突出している部分の突出面を指す。
また、図2(a)および(b)に示すように、ヘッドホルダ2aは、その内部に、ヘッド押圧バネ8、位置決め面11a、11bを有する。位置決め面11a、11bは記録ヘッド1aの姿勢を規定するためのものであり、ヘッドホルダ2の内側における1つの面に設けられており、ヘッドホルダ2内の空間方向へ突出している2つの部分のそれぞれの突出面である。
ヘッド押圧バネ8は、ヘッドホルダ2aに記録ヘッド1aが搭載された際に、後述する図3に示す記録ヘッド1の位置決め面12a、12bを、位置決め面11a、11bに固定する。そのため、位置決め面11a、11bと、ヘッド押圧バネ8とは、ヘッドホルダ2の内部において互いに対向する面に設けられている。
図3はヘッドホルダ2aに記録ヘッド1aを搭載する様子を示す概略斜視図である。同図はヘッドホルダ2aの下部側および記録ヘッド1aの吐出口が設けられている面側から見たヘッドホルダ2aおよび記録ヘッド1aを示している。同図に示すように、本実施形態において記録ヘッド1aには複数の吐出口17が配列して構成された吐出口列が1つ設けられている。また、同図に示すように、記録ヘッド1aはその外周の1つの面に2つの窪んでいる部分を有し、これらそれぞれの窪み面である位置決め面12a、12bを有する。
上述のように、本実施形態において、ヘッドホルダ2aの位置決め面11a、11bは突出している面であり、記録ヘッド1aの位置決め面12a、12bは窪んでいる面である。図3における矢印方向へ記録ヘッド1aがヘッドホルダ2aに差し込まれ、位置決め面12a、12bおよび位置決め面11a、11bが、それぞれ係合するように、ヘッド押圧バネ8が押圧することによって、ヘッドホルダ2aに記録ヘッド1aが搭載される。
図4はヘッドホルダ2aを説明するための図である。なお、図4〜図7はヘッドホルダ2を上部側(−Z方向)から見た状態を示している。図4に示す位置決め面11aおよび11bを結ぶ一点破線をヘッド突きあて軸13とする。
一般に、ヘッド突きあて軸13に対し、ヘッドホルダの外側面に形成された面9aおよび面9bを結ぶ線および面10aおよび面10bを結ぶ線は平行であることが好ましい。しかし、ヘッドホルダの製造に使用する金型にはどうしてもある程度の誤差が含まれる。よって、ここでは突きあて軸13に対する面9aおよび面9bを結ぶ線の傾きをa度、ヘッド突きあて軸13に対する面10aおよび面10bを結ぶ線の傾きをb度とする。
図5は、このようなヘッドホルダ2aとこれと同一の金型で成型されたヘッドホルダ2bとをX方向に並列に配置した場合の状態を示す図である。ヘッドホルダ2bもヘッドホルダ2aと等しい誤差を有している。同図に示すように、ヘッドホルダ2bのヘッド突きあて軸14は、ヘッドホルダ2aのヘッド突きあて軸13に対してb度にa度加えた角度だけ傾く。これによって、ヘッドホルダ2aに搭載される記録ヘッド1aの位置とヘッドホルダ2bに搭載される記録ヘッド1bの位置も、互いに(a+b)度だけ傾いてしまう。
以上の状況を踏まえ、本実施形態においては、ヘッドホルダ2に搭載される各記録ヘッド1間の傾きを調整するために、複数のヘッドホルダ2を互い違いの向きに配列する。より詳細には、ヘッドホルダ2の上部および下部の向きは変更せず、XY平面において180度回転させた向き、すなわち1つのヘッドホルダの面10aおよび面10bと、他のヘッドホルダの面10aおよび面10bとが、接するように配置する。詳細は図6を用いて後述する。
図6は本発明を適用した場合のヘッドホルダ2の配列を示す図である。同図は本発明を適用し、ヘッドホルダ2を配列平面において180度回転させて交互に配列する場合を示している。同図に示すように、ヘッドホルダ2aのヘッド突きあて軸13に対する面10aおよび面10bを結ぶ線の傾き(b度)は、ヘッドホルダ2bにおけるヘッド突きあて軸14に対する面10aおよび面10bを結ぶ線の傾き(b度)と同じである。
本実施形態においては、ヘッドホルダ2を互い違いの向きに配置しているため、ヘッドホルダ2aおよびヘッドホルダ2bのヘッド突きあて軸に対する傾きの方向が逆転する。そのため、ヘッドホルダ2aおよびヘッドホルダ2b間の傾きは相殺され、傾きがほぼない状態、すなわち、ヘッド突きあて軸13とヘッド突きあて軸14とが略平行な状態となる。したがって、ヘッドホルダ2aおよびヘッドホルダ2b間に傾きがほぼない状態となり、夫々に搭載される記録ヘッド1aおよび記録ヘッド1b間の傾きもほぼなく、夫々の吐出口から吐出されるインクの記録位置のずれを抑制することができる。
このように、本実施形態は、ヘッドホルダ2を互い違いの向きに配置することによって、公差などのヘッドホルダ2の形態に起因するヘッドホルダ2間の配置ずれを抑制し、ヘッドホルダ2に搭載される記録ヘッド1の搭載位置のずれを抑制することができる。
図7は本発明を適用した場合の4つのヘッドホルダのレイアウトを示す図である。同図においては、図6に示したヘッドホルダ2a、2bに加えて、ヘッドホルダ2c、2dも配置されている状態を示している。同図に示すように、配置するヘッドホルダ2の個数が増えた場合においても、1つのヘッドホルダにおける面9a、面9bを他のヘッドホルダにおける面9b、面9aと接するように配列する。1つのヘッドホルダにおける面10a、面10bを他のヘッドホルダにおける面10b、面10aと接するように配列する。
本実施形態においては、このように配置することによって、隣接する2つのヘッドホルダ間で互いの誤差を相殺させることが出来るので、記録ヘッドの数が増えても累積誤差はほぼ0に維持することが出来る。このように、本実施形態においては、従来の構成における位置ずれを防止するための機構などを設けることなく、より簡単な構成によって、記録ヘッド間の傾きを抑制し、記録ヘッドの搭載位置のずれを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、同一の金型によって製作された複数のヘッドホルダ2を用いる場合について説明したが、本発明は必ずしもこのような形態に限定されるものではない。誤差の程度が互いに異なる複数のヘッドホルダを並列配置する場合であっても、その傾向が類似していれば、本発明は有効に機能する。
本実施形態において、ヘッドホルダをその配列平面において180度回転させて交互に配列し、記録ヘッドの向きも180度回転させてヘッドホルダに搭載させる場合、隣接する記録ヘッド間において、記録ヘッドの吐出口の配置順が交互に異なることとなる。しかしながら、吐出口からのインクの吐出を制御する制御部において、吐出データと吐出口との関係を入れ替えることにより、記録ヘッドを同一方向に配列した場合と同様に記録を行うことができる。
なお、図3に示した記録ヘッド1aにおける位置決め面12a、12bの反対側の側面にも、これらと同じように2つ位置決め面を設けてもよい。この場合、記録ヘッドにおける2つの側面のいずれにも位置決め面が設けられているので、ヘッドホルダの向きが異なっていても、記録ヘッドの2つの側面のいずれかの位置決め面とヘッドホルダの位置決め面とを合わせることができる。これによって、記録ヘッドの向きを交互に異ならせることなく、同一の向きの記録ヘッドをヘッドホルダにそれぞれ搭載することができる。
図8はトランスレータ5にキャリッジ3を装着する様子を示す斜視図である。同図においては、記録ヘッド1を搭載したヘッドホルダ2の固定部22bがビス23bによってキャリッジ3に固定されている状態を示している。同図に示すように、キャリッジ3は、ヘッドホルダ2の配列方向に沿う調整軸18を有する。また、キャリッジ3にはトランスレータ5の開口部25と嵌合するための突起24が設けられている。トランスレータ5の側面には、キャリッジ3の調整軸18の位置を調整するための調整板19が設けられている。調整板19は調整軸18を嵌合するための開口部を有している。
キャリッジ3の突起24をトランスレータ5の開口部25と、調整軸18を調整板19の開口部と、それぞれ嵌合することによって、トランスレータ5にキャリッジ3が装着される。本実施形態においては、調整板19の開口部は調整軸18の大きさよりも大きく、調整板19の開口部内において、調整軸18の位置を調整できるようになっている。
ガイドレール6に対して記録ヘッド1が傾いて搭載されると、記録ヘッド1の吐出口から吐出されるインクが、記録媒体20における所望の位置に記録されない。したがって、記録ヘッド1は傾くことなく搭載されることが好ましい。そこで、ヘッドホルダ2を互い違いの向きに配置してヘッドホルダ間の傾きを調整した後、ヘッドホルダ2全体としてガイドレール6に対する傾きを調整する。この調整方法を図9および図10を参照して説明する。
図9はトランスレータ5にヘッドホルダ2が固定されているキャリッジ3を装着した状態を示す側面図である。同図に示すように、トランスレータ5の側面には固定バネ21が設けられている。固定バネ21は、その一方がトランスレータの突起部にて固定されており、もう片方が調整軸の側面を付勢している。調整板19は、図中矢印18a方向または矢印18b方向に移動可能であり、調整板19の開口部に支持された調整軸18が適切な位置に配置した状態においてビス止めされる。調整軸18は、開口部の内壁と固定ばね21によってその位置が固定される。
このような、トランスレータ5(ガイドレール6)に対するキャリッジ3の位置決めは、キャリッジ3の両端部にて行うことが可能であり、ガイドレール6に対するキャリッジ3の直角精度を高めることが出来る。本実施形態においては、調整手段として調整軸18および調整板19を用いて、ガイドレール6に対するキャリッジ3の位置を調整する。
図10はキャリッジ3の装着位置を調整する方法を説明するための図であり、ヘッドホルダ2の上部側から見た際のトランスレータ5およびキャリッジ3などを示す図である。同図はトランスレータ5にキャリッジ3が装着されている状態を示している。
図10に示すように、キャリッジ3の突起24とトランスレータ5の開口部25とが、調整軸18と調整板19の開口部とが、それぞれ嵌合することによって、トランスレータ5にキャリッジ3が装着されている。同図に示すガイドレール6の中心軸を中心軸6aとし、調整軸18の中心軸を中心軸18cとする。なお、説明の便宜のため、図10において記録ヘッド1は示されていない。
図7を用いて説明したように、キャリッジ3にヘッドホルダ2を互い違いの向きに配置することによって、各ヘッドホルダ2のヘッド突きあて軸同士は略平行となる。しかしながら、トランスレータ5にキャリッジ3が装着された際に、各ヘッドホルダ2のヘッド突きあて軸とガイドレール6の中心軸6aとが垂直や略垂直な状態でない場合、記録ヘッド1全体として記録位置がずれてしまうおそれがある。
したがって、各ヘッドホルダ2のヘッド突きあて軸とガイドレール6の中心軸6aとは垂直な配置であることが好ましい。また、キャリッジ3の調整軸18の中心軸18cとトランスレータ5のガイドレール6の中心軸6aとは、平行な配置であることが好ましい。
本実施形態においては、ヘッドホルダ2を搭載したキャリッジ3のトランスレータ5への装着位置を、調整軸18の位置を調整することによって、調整する。そうすることによって、複数のヘッドホルダ2の位置をまとめて調整することができ、ヘッドホルダ2全体としてガイドレール6に対する位置を調整して、記録ヘッド全体として記録位置のずれを抑制することができる。なお、キャリッジ3の位置を調整する際には、センサなどを用いてキャリッジ3の位置などを測定し、これに応じて、その位置を調整する。
以上のように、本実施形態においては、各ヘッドホルダ2間の傾きを抑制することに加え、トランスレータ5へのキャリッジ3の装着位置を調整することによって、全てのヘッドホルダ2のガイドレール6に対する位置もまとめて調整することもできる。このように、本実施形態においては、簡単な構成によって記録ヘッドの搭載位置のずれを抑制することができる。
(その他)
上記実施形態においては1つの記録ヘッドに1つの吐出口列が設けられている構成について説明したが、本発明における1つの記録ヘッドに設けることができる吐出口列の数や配置はこれに限定されるものではない。また、上記実施形態においては、4つのヘッドホルダを設ける構成について説明したが、ヘッドホルダの数が2つ以上であれば本発明を適用することができる。
上記実施形態においては1つの記録ヘッドに1つの吐出口列が設けられている構成について説明したが、本発明における1つの記録ヘッドに設けることができる吐出口列の数や配置はこれに限定されるものではない。また、上記実施形態においては、4つのヘッドホルダを設ける構成について説明したが、ヘッドホルダの数が2つ以上であれば本発明を適用することができる。
また、上記実施形態においては、ヘッドホルダを成形する際に使用する型として、金属性の金型を用いる場合について説明した。しかし、ヘッドホルダを成形する際に使用する型の材料は、特に限定されず、鋼材などの金属以外にも、ガラス、樹脂などを用いることもできる。
1 記録ヘッド
2 ヘッドホルダ
3 キャリッジ
30 記録装置
2 ヘッドホルダ
3 キャリッジ
30 記録装置
Claims (6)
- 複数の記録ヘッドがそれぞれ装着された複数のヘッドホルダを搭載可能なキャリッジを移動させながら、記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
前記キャリッジは、前記複数のヘッドホルダを、その配列平面において180度回転させて交互に配列するように搭載可能であることを特徴とする記録装置。 - 前記キャリッジを保持するトランスレータと、
該トランスレータを、前記キャリッジの移動方向に移動可能なように案内支持するガイドレールと、
該ガイドレールに対する前記キャリッジの位置を調整する調整手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記複数の記録ヘッドも前記複数のヘッドホルダの配列平面において180度回転されて交互に装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
- 前記複数の記録ヘッドは前記複数のヘッドホルダの配列平面において同一の向きに装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
- 前記複数のヘッドホルダは同一の金型を用いて成形されたものであることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の記録装置。
- 複数の記録ヘッドがそれぞれ装着された複数のヘッドホルダを搭載可能なキャリッジを移動させながら、記録媒体に画像を記録する記録装置における前記複数のヘッドホルダの配列方法であって、
前記キャリッジに前記複数のヘッドホルダを、その配列平面において180度回転させて交互に配列することを特徴とするヘッドホルダの配列方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018183977A (ja) * | 2017-04-26 | 2018-11-22 | 株式会社リコー | 液体吐出装置 |
JP2021030685A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置 |
WO2023095782A1 (ja) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | インクジェット記録装置 |
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- 2013-04-23 JP JP2013090380A patent/JP2014213472A/ja active Pending
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