JP2014018698A - インクジェット印刷装置およびその操作方法 - Google Patents

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涼一 川越
Makoto Oike
誠 大池
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Abstract

【課題】 複数のインクジェットヘッドにより被印刷物にインクを塗布するインクジェット印刷装置において、印刷位置精度を向上させる。
【解決手段】 インクジェット印刷装置1のヘッド集合部10の第1インクジェットヘッド11および第2インクジェットヘッド21は、複数のノズルNの配列方向が平行となる位置関係にある。支持部材15は、第1インクジェットヘッド11を固定するとともに、第2インクジェットヘッド12を複数のノズルNの配列方向に移動可能に支持する。第1インクジェットヘッド11を固定することにより、駆動機構が少なくなり、位置決め誤差が発生しにくい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数のインクジェットヘッドにより被印刷物にインクを塗布するインクジェット印刷装置およびその操作方法に関する。
セラミック基板、樹脂基板、半導体基板などの被印刷物に導電パターン、導電バンプ、絶縁樹脂層などを形成する印刷装置として、インクジェット印刷装置が用いられる。インクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドからインクを塗布することにより、被印刷物に所望の印刷図形を形成する装置であり、印刷版を用いずに印刷図形を形成できる長所がある。昨今のインクジェット印刷装置では、被印刷物の大面積化に伴う対応、印刷図形の高精度化のための対応が求められる。
特許文献1(特開2009−28675号公報)には、インクジェットヘッドを用いた薄膜形成装置が記載されている。特許文献1に記載された薄膜形成装置は、図7に示すとおり、インクジェットヘッド111、121を複数用いることにより被印刷物の大面積化に対応した印刷を実行している。また、インクジェットヘッド111、121を回転軸142を中心にθz度傾けることにより、インクジェットヘッド111、121の塗布ピッチを小さくする方法が取られている。
特開2009−28675号公報
特許文献1に記載されたインクジェットヘッド111、121を用いた薄膜形成装置では、インクジェットヘッド111、121を搭載するヘッド支持構造体110に、2つのアクチュエータ128を設けることにより2つのインクジェットヘッド111、121をそれぞれ動かしている。そのため、2つのアクチュエータ128による位置決め誤差が合成され、印刷図形の精度を出しにくいという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、被印刷物の大面積化に対応したインクジェット印刷装置における位置決め誤差および印刷図形の精度に関する問題を解決しようとすることである。
本発明に係るインクジェット印刷装置は、所定ピッチで配列された複数のノズルからインクを吐出することにより、被印刷物にインクを塗布するものであって、複数のノズルをそれぞれ有する第1インクジェットヘッドおよび第2インクジェットヘッドと、第1インクジェットヘッドを固定するとともに、第2インクジェットを移動可能に支持する支持部材と、を有するヘッド集合部と、ヘッド集合部を、被印刷物の主面に対し平行状態を維持しながら、被印刷物の印刷方向に向けて相対的に移動させる平行移動機構と、ヘッド集合部を、被印刷物の主面に対し平行状態を維持しながら回転させる回転機構と、を備え、第2インクジェットヘッドは、第2インクジェットヘッドの複数のノズルの配列方向に移動可能となるように、かつ、第1インクジェットヘッドの複数のノズルの配列方向に対し第2インクジェットヘッドの複数のノズルの配列方向が平行となるように、支持部材に支持されることを特徴とする。
好ましくは、第1インクジェットヘッドは、支持部材の所定の面を基準面として支持部材に支持され、第2インクジェットヘッドは、支持部材の基準面に対して移動可能となるように支持部材に支持されることを特徴とする。
また、好ましくは、回転機構は、回転機構の回転中心が、第1インクジェットヘッドの複数のノズルのうちいずれかのノズルの中心と一致する位置に配置されることを特徴とする。
また、上記に示したインクジェット印刷装置の操作方法は、回転機構によりヘッド集合部を回転する工程と、ヘッド集合部において、複数のノズルを印刷方向から見たときに、複数のノズルの位置が重ならず、かつ、複数のノズルのピッチが同一となるように、第2インクジェットヘッドを移動する工程と、を有する。
あるいは、上記に示したインクジェット印刷装置の操作方法は、回転機構によりヘッド集合部を回転する工程と、ヘッド集合部において、複数のノズルを印刷方向から見たときに、第2インクジェットヘッドの複数のノズルが、第1インクジェットヘッドの複数のノズルの間の中間にそれぞれ位置するように、第2インクジェットヘッドを移動する工程と、を有する。
本発明に係るインクジェット印刷装置によれば、複数のヘッドのうちの一方のヘッドを固定した上で他方のヘッドを移動させるので、特許文献1に記載された従来技術に比べてヘッドの駆動機構の数が少なく済み、複数のヘッド間の位置決め誤差を小さくできる。そのため、被印刷物の印刷図形の精度を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1の概略斜視図である。 図1に示したインクジェット装置1のヘッド集合部10の斜視図である。 図2に示したヘッド集合部10を上から見た図であり、図3(A)〜図3(C)は、ノーマル状態からヘッド集合部10が回転して傾く様子を順に示した図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット印刷装置2のヘッド集合部10Bを上から見た図であり、図4(A)〜図4(C)は、ノーマル状態からヘッド集合部10Bが回転して傾く様子を順に示した図である。 図3(A)に示したヘッド集合部10の第1変形例を示した図である。 図3(A)に示したヘッド集合部10の第2変形例を示した図である。 特許文献1に記載されたインクジェットヘッド111、121を上から見た図である。
[第1実施形態]
(インクジェット印刷装置)
インクジェット印刷装置は、インクジェットヘッドからインクを塗布することにより、被印刷物に所望の印刷図形を形成する装置である。図1、図2および図3(A)に示すとおり、第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、第1のインクジェットヘッド11および第2のインクジェットヘッド21を有するヘッド集合部10を備える。
第1のインクジェットヘッド11および第2のインクジェットヘッド21は、側方に配置された第1ヘッド取付け部材12および第2ヘッド取付け部材22にそれぞれ固定されている。第1のインクジェットヘッド11および第2のインクジェットヘッド21は、設計の簡便性のため、同じ構造であるのが望ましい。第1実施形態において、第1インクジェットヘッド11および第2インクジェットヘッド21の長手方向の寸法は、たとえば共に50mmであり、幅方向の寸法は、たとえば共に10mmである。以下において、第1のインクジェットヘッド11および第2のインクジェットヘッド21をそれぞれ第1ヘッド11および第2ヘッド21と呼ぶ。
第1ヘッド11および第2ヘッド21の長手方向に配列された複数のノズルNの中心間距離をノズルピッチPと呼び、印刷方向から第1ヘッド11および第2ヘッド21を見たときの複数のノズルNの中心間距離を塗布ピッチAPと呼ぶ。
第1ヘッド11および第2ヘッド21の下部には、インク8の吐出口となる複数のノズルNが、所定のノズルピッチPで配列される。ノズルNの直径は、たとえば0.03mmであり、ノズルピッチPは、たとえば0.2mmであり、1つのヘッドあたりのノズル数は、たとえば100個である。
ヘッド集合部10の下方には、被印刷物9が配置される。被印刷物9としては、たとえばセラミック基板、樹脂基板、半導体基板などが挙げられる。被印刷物9の1辺の大きさは、たとえば200mmである。第1実施形態では、インクジェットヘッドを複数有することにより、被印刷物9の大面積化に対応することができる。
インク8としては、たとえば金属ペースト、絶縁性樹脂に導電性フィラーを混合することにより導電性を持たせた導電性樹脂ペースト、導電性高分子ペースト、絶縁性樹脂ペーストなどが挙げられる。このインク8が被印刷物9に塗布されることにより、被印刷物9上に、たとえば導電パターン、導電バンプ、絶縁樹脂層などが形成される。
インクジェット印刷装置1は、上述した第1ヘッド11および第2ヘッド21を有するヘッド集合部10と、ヘッド集合部10を被印刷物9の主面に対し平行方向に相対的に移動させる平行移動機構45と、ヘッド集合部10を被印刷物9の主面に対し平行状態を維持しながら回転させる回転機構40と、を備える。
なお、図1〜図8において、被印刷物9の主面に対し直交する方向をZ方向、被印刷物9の主面に沿う所定の印刷方向をX方向、Z方向およびX方向と直交する方向をY方向と定義する。
図1に示すとおり、平行移動機構45は、被印刷物9をX方向に搬送するテーブル搬送機構46と、ヘッド集合部10をY方向に搬送するヘッド搬送機構47と、を備える。テーブル搬送機構46およびヘッド搬送機構47としては、たとえば一軸ロボットなどが挙げられる。テーブル搬送機構46およびヘッド搬送機構47を駆動することにより、ヘッド集合部10は、ヘッド集合部10と被印刷物9の主面との平行状態を維持しながら、被印刷物に対して相対的に移動する。
被印刷物9への印刷は、次に示す動作により実行される。まず、テーブル搬送機構46を駆動することにより被印刷物9をX方向に移動させながら、第1ヘッド11および第2ヘッド21からインク8を吐出して、被印刷物9上にインク8を塗布する。次に、ヘッド搬送機構47を駆動することによりヘッド集合部10をY方向に動かす。そして再び、テーブル搬送機構46を駆動しながら、第1ヘッド11および第2ヘッド21からインク8を吐出する。これらの動作を繰り返すことにより、被印刷物9に所望の印刷図形が形成される。インク8の塗布後の厚みを厚くする場合は、被印刷物9にインク8を重ね塗りすればよい。
回転機構40は、Z方向を中心軸として回転力を発生する回転モータ41と、回転モータ41をヘッド搬送機構47に取り付けるためのモータ取付け部材43と、回転モータ41の回転力をヘッド集合部10へ伝達する接続部材19と、を備える。回転モータ41の回転軸42は、回転モータ41とヘッド集合部10との間に配置された接続部材19に取り付けられる。
回転モータ41を駆動することにより、ヘッド集合部10は、X方向およびY方向に対し平行状態を維持しながら傾き、それに伴って、第1ヘッド11および第2ヘッド21も同じ角度だけ傾く。第1ヘッド11および第2ヘッド21の傾きの変更により、印刷方向(X方向)から見たときのインク8の塗布ピッチが変更され、インクジェット印刷装置1による印刷解像度が高まる方向に変更される。
また、図2に示すとおり、ヘッド集合部10と接続部材19の間には、ヘッド集合部10をZ方向に移動させる上下機構18を有する。上下機構18は、ヘッド集合部10をZ方向に移動させるときの駆動力を発生するサーボモータ17と、ヘッド集合部10を移動させるときの直線性を確保するスライドユニット16と、により構成される。この上下機構18により、被印刷物9と第1ヘッド11および第2ヘッド21の距離が調整される。
図3(A)〜図3(C)は、ヘッド集合部10を上から見た図である。理解を容易にするために、ノズルNの直径、ノズルピッチP、ノズル数を実際とは異なる寸法で描く。また、本来はノズルNを破線で描くべきだが、理解を容易にするため、ノズルNを実線で描く。
それぞれの第1ヘッド11および第2ヘッド21の内部には、吐出前のインク8を溜めるインク室(図示省略)と、インク8を押し出すための圧電素子(図示省略)がある。この圧電素子を駆動することによりインク室のインク8が吐出され、被印刷物9へインク8が塗布される。なお、インク8の吐出方式としては、上記で示した圧電素子による方式の代わりに、サーマル方式を採用してもよい。
第1ヘッド11および第2ヘッド21の側方には、インク8を溜めるインクタンク13、23がそれぞれ設けられる。インクタンク13、23と第1ヘッド11および第2ヘッド21は、インク配管14、24によりそれぞれ連結される。これによりインクタンク13、23内のインク8が第1ヘッド11および第2ヘッド21のインク室へ供給される。インクタンク13、23は、それぞれの第1ヘッド11および第2ヘッド21に対応する第1ヘッド取付け部材12および第2ヘッド取付け部材22にそれぞれ取り付けられる。
第1ヘッド11は、第1ヘッド取付け部材12を介して支持部材15に固定された状態で支持される。この固定に際して、支持部材15の所定の面が基準面15Aとなる。一方、第2ヘッド21は、第2ヘッド取付け部材22およびスライド機構30を介して支持部材15に支持される。その際の組み立ても、支持部材15の所定の面が基準面15Aとなる。これにより、第2ヘッド21は基準面15Aに対して移動可能に支持される。
スライド機構30は、第2ヘッド21を移動させるときの駆動力を発生するサーボモータ28と、第2ヘッド21を移動させるときの直線性を確保するスライドユニット27と、により構成される。スライドユニット27の固定部25は支持部材15の基準面15Aに取り付けられ、スライドユニット27の可動部26は第2ヘッド取付け部材22に取り付けられる。サーボモータ28は、モータ固定板29を介して支持部材15の基準面15Aに取り付けられ、サーボモータ28の駆動軸は第2ヘッド取付け部材22に取り付けられる。
第1ヘッド11、第2ヘッド21および支持部材15の位置関係について更に詳しく述べると、第2ヘッド21は、第2ヘッド21の複数のノズルNの配列方向に移動可能となるように、スライド機構30を介して支持部材15に支持される。また、第2ヘッド21は、第1ヘッド11の複数のノズルNの配列方向に対し第2ヘッド21の複数のノズルNの配列方向が平行となるように支持部材15に支持される。これにより、第1ヘッド11と第2ヘッド21との間の塗布ピッチAPが適切に変更される。
なお、ここでいうヘッド11のノズルNの配列方向とは、複数のノズルNの中心NCを、ヘッド11の長手方向に直線的につなぐ方向である。ノズルNがジグザグに形成されている場合は、隣接するノズルNをつなぐ方向ではなく、長手方向に並んだノズルNをつなぐ方向である。
回転機構40の回転中心RCの位置について更に詳しく述べると、図3(A)に示すとおり、回転中心RCは、第1ヘッド11の所定のノズルNaの中心NCと一致する位置に配置される。中心を一致させる所定のノズルNaは、第1ヘッド11の複数のノズルNのうちのいずれかのノズルNであればよい。
ただし、ヘッド集合部10の回転半径を小さくするには、第2ヘッド21と最も近い位置にあるノズルNを選択するのが好ましい。所定のノズルNaの中心NCに回転中心RCを一致させるためには、テーブル搬送機構46に搭載されたカメラ(図示省略)によりノズルNaを撮像し、ヘッド集合部10を回転させたときにノズルNaの中心NCが回転中心RCと一致しているかを確認することで、回転機構40の位置合わせを行う。
(インクジェット印刷装置の操作方法)
図3(A)〜図3(C)を用いて、インクジェット印刷装置1の操作方法を説明する。
図3(A)は、ノーマル状態、すなわちヘッド集合部10が回転する前の状態を示した図である。ヘッド集合部10の回転角度θは、θ=0である。印刷方向(X方向)から見たときの塗布ピッチAPは、ノズルピッチPと同じである。このときの塗布ピッチAPを、AP=aとする。第1ヘッド11と第2ヘッドのノズルNは、印刷方向から見て重なっておらず、また、第1ヘッド11と第2ヘッド21の間の塗布ピッチAPも、AP=aである。
図3(B)は、図3(A)の状態から、回転機構40の駆動によりヘッド集合部10が回転した状態を示した図である。ヘッド集合部10の回転角度θは、θ=θaである。印刷方向から見たときの第1ヘッド11内および第2ヘッド21内の塗布ピッチAPは、回転角度θ=0のときの塗布ピッチAPよりも小さい。このときの塗布ピッチAPは、AP=a1<aである。それに対し、第1ヘッド11と第2ヘッド21の間の塗布ピッチAPは、上記の塗布ピッチAPに比べ大きく、AP=a2>a1である。この間においてノズルNの塗布ピッチAPが、他の箇所と異なる。
図3(C)は、図3(B)の状態から、スライド機構30の駆動により第2ヘッド21を矢印Sの方向に移動させ、塗布ピッチAPを調整した状態を示した図である。第2ヘッド21の移動により、第1ヘッド11および第2ヘッド21の複数のノズルNは重なっておらず、また、第1ヘッド11と第2ヘッド21の間の塗布ピッチAPは、AP=a1で同一である。第2ヘッド21の移動先の位置は、第1ヘッド11と第2ヘッド21の距離dと集合ヘッド10の回転角度θaとを関数演算することにより求められる。この状態で、ヘッド集合部10を印刷方向(X方向)に移動させながらインク8を塗布することにより、塗布ピッチAPを同一に保ちながら印刷図形を形成できる。なお、Y方向に直線的にインク8を塗布する場合は、テーブル搬送機構46の移動速度を考慮して各ノズルNの吐出タイミングを制御すればよい。
なお、図3(A)〜図3(C)において、第1ヘッド11および第2ヘッド21の動く様子を順に示したが、駆動時間を短縮するため、回転機構40とスライド機構30を同時に動かしてもよい。
(第1実施形態による効果)
第1実施形態に係るインクジェット印刷装置1は、第1ヘッド11および第2ヘッド21のうちの第1ヘッド11を固定し、第2ヘッド21を移動させるものである。第1実施形態によれば、従来技術に比べて、位置決め誤差を生じさせ得る要素が少ないので、複数のヘッド間の位置決め誤差を小さくできる。そのため、被印刷物9の印刷図形の精度を高めることができる。
また、第1ヘッド11および第2ヘッド21を組み立てる際の基準面15Aを同じ面にすることにより、ヘッド集合部10の組み立て誤差を小さくできる。ヘッド集合部10が回転するような構造体の場合、組み立て誤差は、ヘッド集合部10の回転角度θにより異なる値となって位置決め精度に反映される。第1実施形態によれば、組み立てる際の基準面15Aを統一しているので、組み立て誤差が小さく、ヘッド集合部10が回転した場合であっても組み立て誤差による位置ずれの影響を少なくできる。
また、回転機構40の回転中心RCは、固定している第1ヘッド11の複数のノズルNのうちのいずれかのノズルNの中心NCと一致する位置に配置される。従来技術のように複数のヘッド111、121を移動させる構造では、ヘッド111、121と回転軸142との距離と、回転角度θzに応じて、ヘッド111、121の移動量をそれぞれ演算する必要がある。第1実施形態によれば、第1ヘッド11に対する第2ヘッド21の距離dと回転角度θaに基づいて、第2ヘッド21の移動量を演算すればよい。そのため、位置決め誤差を生じさせ得る要素を少なくできる。
また、インクジェット印刷装置1の操作方法では、第1ヘッド11と第2ヘッド21の間において、第1ヘッド11と第2ヘッド21のノズルNが重ならないように、第2ヘッド21を移動させる。従来技術のようにノズルNを重ねる構成では、ノズルNの数の無駄が発生するが、第1実施形態によれば、ノズルNの数を有効に使うことができ、印刷時の塗布領域を大きくできる。
[第2実施形態]
(インクジェット印刷装置およびその操作方法)
第2実施形態は、第2ヘッド21のノズルNを、第1ヘッド11のノズルNの間にそれぞれ配置することにより、第1実施形態よりさらに印刷解像度を高めた実施形態である。図4(A)〜図4(C)を用いて、第2実施形態に係るインクジェット印刷装置2およびその操作方法を説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については詳しい説明を省略する。
図4(A)は、ノーマル状態、すなわちヘッド集合部10Bが回転する前の状態を示した図である。ヘッド集合部10Bの回転角度θは、θ=0である。第2ヘッド取付け部材52は第1ヘッド11側へ延出しており、印刷方向(X方向)から見たときに第2ヘッド21が、第1ヘッド11を覆う構造となっている。
第2ヘッド21は、第1ヘッド11および第2ヘッド21を印刷方向から見たときに、第2ヘッド21のノズルNが、第1ヘッド11のノズルNの間の中間にそれぞれ位置するように配置される。塗布ピッチAPは、ノズルピッチPの半分のピッチである。このときの塗布ピッチAPをAP=bとする。このように第1ヘッド11および第2ヘッド21を配置することにより、インクジェット印刷装置2の印刷解像度が高くなる。
図4(B)は、図4(A)の状態から、回転機構40の駆動によりヘッド集合部10Bが回転した状態を示した図である。このときのヘッド集合部10Bの回転角度θは、θ=θbである。印刷方向から見たときの塗布ピッチAPは、AP=b1またはb2となり、同一でない。
図4(C)は、図4(B)の状態から、スライド機構30の駆動により第2ヘッド21を矢印Tの方向に移動させ、塗布ピッチAPを調整した状態を示した図である。第2ヘッド21の移動により、第2ヘッド21のノズルNが、第1ヘッド11のノズルNの間の中間に位置するように配置される。これにより、印刷方向から見たときの塗布ピッチAPは、AP=b3で同一となる。塗布ピッチAPは、回転角度θ=0のときより更に小さく、AP=b3<bである。第2ヘッド21の移動先の位置は、第1ヘッド11と第2ヘッド21の距離dと、回転角度θbとを関数演算することにより求められる。この状態で、ヘッド集合部10Bを印刷方向に移動させながらインク8を塗布することにより、塗布ピッチAPを小さくしつつ、塗布ピッチAPを同一に保ちながら印刷図形を形成できる。
なお、回転中心RCは、第1ヘッド11の所定のノズルNbの中心NCと一致する位置に配置される。中心NCを一致させる所定のノズルNbは、第1ヘッド11の複数のノズルNのうちのいずれかのノズルNであればよい。ただし、ヘッド集合部10の回転半径を小さくするには、第1ヘッド11の長手方向の中央付近に位置するノズルNを選択するのが好ましい。
(第2実施形態による効果)
第2実施形態は、第1実施形態で述べた効果の他に、以下に示す効果がある。第2実施形態に係るインクジェット印刷装置2の操作方法では、第2ヘッド21のノズルNを第1ヘッド11のノズルNの間の中間に位置するように、第2ヘッド21を移動させる。これにより、第1ヘッド11および第2ヘッド21の間の位置決め精度を確保した上で、印刷時の印刷解像度を更に高めることができる。
(各実施形態の変形例)
各実施形態では、第1ヘッド11および第2ヘッド21の2つのヘッドを用いる実施形態を示したが、本発明は、インクジェットヘッドの数が3つ以上の場合にも適用可能である。
図5に示した第1変形例は、第2ヘッド21の隣に第3インクジェットヘッド61を設けた例である。これにより、更に塗布領域を大きくできる。
図6に示した第2変形例は、4つのインクジェットヘッドを用いた例である。その場合、支持部材15の基準面15Aと反対側に、それぞれ別のスライド機構73、74を介して第3インクジェットヘッド71および第4インクジェットヘッド72を設ける。第3インクジェット71および第4インクジェット72のノズルNを第1ヘッド11および第2ヘッド21のノズルNの間の中間の位置にそれぞれ配置することにより、印刷解像度を高めるとともに、塗布領域を大きくできる。
1、2:インクジェット印刷装置
8:インク
9:被印刷物
10、10B:ヘッド集合部
11:第1インクジェットヘッド(第1ヘッド)
12:第1ヘッド取付け板
13、23:インクタンク
14、24:インク配管
15:支持部材
15A:基準面
18:上下機構
19:接続部材
21:第2インクジェットヘッド(第2ヘッド)
22:第2ヘッド取付け板
30:スライド機構
40:回転機構
41:回転モータ
42:回転軸
43:回転モータ取付け板
45:平行移動機構
46:テーブル搬送機構
47:ヘッド搬送機構
N:ノズル
P:ノズルピッチ
AP:塗布ピッチ
NC:ノズルNの中心
RC:回転機構40による回転中心

Claims (5)

  1. 所定ピッチで配列された複数のノズルからインクを吐出することにより、被印刷物にインクを塗布するインクジェット印刷装置であって、
    前記複数のノズルをそれぞれ有する第1インクジェットヘッドおよび第2インクジェットヘッドと、前記第1インクジェットヘッドを固定するとともに、前記第2インクジェットを移動可能に支持する支持部材と、を有するヘッド集合部と、
    前記ヘッド集合部を、被印刷物の主面に対し平行状態を維持しながら、被印刷物の印刷方向に向けて相対的に移動させる平行移動機構と、
    前記ヘッド集合部を、被印刷物の主面に対し平行状態を維持しながら回転させる回転機構と、
    を備え、
    前記第2インクジェットヘッドは、前記第2インクジェットヘッドの複数のノズルの配列方向に移動可能となるように、かつ、前記第1インクジェットヘッドの複数のノズルの配列方向に対し前記第2インクジェットヘッドの複数のノズルの配列方向が平行となるように、前記支持部材に支持されることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記第1インクジェットヘッドは、前記支持部材の所定の面を基準面として前記支持部材に支持され、
    前記第2インクジェットヘッドは、前記支持部材の前記基準面に対して移動可能となるように前記支持部材に支持されることを特徴とする請求項1に記載されたインクジェット印刷装置。
  3. 前記回転機構は、前記回転機構の回転中心が、前記第1インクジェットヘッドの複数のノズルのうちいずれかのノズルの中心と一致する位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載されたインクジェット印刷装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置の操作方法あって、
    前記回転機構により前記ヘッド集合部を回転する工程と、
    前記ヘッド集合部において、前記複数のノズルを前記印刷方向から見たときに、前記複数のノズルの位置が重ならず、かつ、前記複数のノズルのピッチが同一となるように、前記第2インクジェットヘッドを移動する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット印刷装置の操作方法。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載されたインクジェット印刷装置の操作方法あって、
    前記回転機構により前記ヘッド集合部を回転する工程と、
    前記ヘッド集合部において、前記複数のノズルを前記印刷方向から見たときに、前記第2インクジェットヘッドの複数のノズルが、前記第1インクジェットヘッドの複数のノズルの間の中間にそれぞれ位置するように、前記第2インクジェットヘッドを移動する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット印刷装置の操作方法。
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