JP2016016586A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いた画像形成装置において、液滴吐出ヘッドのノズル数やノズルの密度が同じであっても、従来よりも高速印字または高解像度印字が可能とする。【解決手段】ノズル3から液滴を吐出する液滴吐出ヘッド1のX軸方向端部、または、Y軸方向端部をボイスコイルアクチュエータGにより位置変更可能に支持し、ボイスコイルアクチュエータGを駆動して、液滴吐出ヘッドのノズル位置を所望の位置に変更し、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成をおこなう。【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体を搬送しながら液滴吐出ヘッドにより液滴を記録媒体に付着させて画像形成を行う、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置として、インクの液滴(以下、インク滴という)をノズルから吐出する液滴吐出ヘッドを用い、記録媒体を搬送しながら液滴吐出ヘッドによりインク滴を記録媒体に付着させて画像形成を行うインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置には、記録媒体の搬送方向に直交する幅方向に液滴吐出ヘッドが移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型と、液滴吐出ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型がある。ライン型では、記録媒体の幅方向全領域を覆うように複数の液滴吐出ヘッドを所定の配列で配置した長尺なヘッドユニットを用いることが知られている(例えば、特許文献1)。
インクジェット記録装置では高速印字や高解像度印字が望まれている。このような要求に対応するため、液滴吐出ヘッドのノズル数の増加やノズルの高密度化が行われている。しかし、液滴吐出ヘッドのノズル数の増加やノズルの高密度化には限界があり、液滴吐出ヘッドのノズル数の増加やノズルの高密度化だけで可能な高速印字や高解像度印字は限られてしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いた画像形成装置において、液滴吐出ヘッドのノズル数やノズルの密度が同じであっても、従来よりも高速印字または高解像度印字が可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させながら液滴を吐出して画像形成をおこなう画像形成装置において、
上記液滴吐出ヘッドを位置変更可能に支持する支持手段を備え、該支持手段により該液滴吐出ヘッドのノズル位置を該搬送方向に関して所望の位置となるよう位置変更を行い、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行うことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを複数所定の配列で配置したヘッドユニットを固定し、記録媒体を搬送しながら該ヘッドユニットの複数の液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して画像形成をおこなう画像形成装置において、
上記複数の液滴吐出ヘッドをそれぞれ位置変更可能に支持する支持手段を備え、該支持手段により該複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向と直行する方向に関して所望の位置となるよう位置変更を行い、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを用いた画像形成装置において、液滴吐出ヘッドのノズル数やノズルの密度が同じであっても、従来よりも高速印字または高解像度印字が可能という優れた効果がある。
第一の実施形態に係るシリアル型のインクジェット記録装置の構成例を示す斜視図。 図1のインクジェット記録装置の機構部の構成例を示す側面図。 液滴吐出ヘッドをノズル面側からみた外観斜視図。 液滴吐出ヘッドと保持板とをノズル面側からみた模式的な平面図。 基体にボイスコイルアクチュエータの構成部材であるヨーク部を固定した構成を示す模式的な平面図。 基体に固定したヨーク部内の構成をしめす模式的な平面図。 液滴吐出ヘッドを基体に対して移動可能に支持するボイスコイルアクチュエータの構成を説明する断面図。 ボイスコイルアクチュエータGの駆動原理の説明するための駆動コイルCと永久磁石Mとを模式的に示した拡大図。 液滴吐出ヘッドを端部で支持する2個のボイスコイルアクチュエータGによる液滴吐出ヘッドの動きの説明図。 変形例にかかるボイスコイルアクチュエータの配置の説明するための図であり、液滴吐出ヘッドと保持板とをノズル面側からみた模式的な平面図。 他の変形例にかかるボイスコイルアクチュエータの配置の説明するための図であり、液滴吐出ヘッドと保持板とをノズル面側からみた模式的な平面図。 シリアル型のインクジェット記録装置における高解像度印字時の液滴吐出ヘッドの位置変更の一例の説明図。 第二の実施形態にかかるライン型のインクジェット記録装置の構成例を示す断面図。 ライン型ヘッドをノズル面側からみた平面図。 複数の液滴吐出ヘッドを取り付けるアレイベースをノズル面と反対側から見た斜視図。 液滴吐出ヘッドの基準位置調整における位置検出の説明図。 ライン型のインクジェット記録装置における液滴吐出ヘッドの位置変更の一例の説明図であり、(a)は高速印字モード時、(b)は高解像度印字モード時である。 基準位置調整のフローの説明図。 液滴吐出ヘッドの線膨張に対する位置変更の説明図。
<第一の実施形態>
本発明の係る画像形成装置の第一の実施形態であるシリアル型のインクジェット記録装置について説明する。
図1は、第一の実施形態にかかるシリアル型のインクジェット記録装置の構成例を示す斜視図であり、図2は同記録装置の機構部の構成例を示す側面図である。
シリアル型のインクジェット記録装置100は、装置本体の内部に印字機構部103等を収納し、装置本体の下方部には前方側から多数枚の記録紙130を積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい)104を抜き差し自在に装着されている。また、記録紙130を手差しで給紙するために開かれる手差しトレイ105を有している。給紙カセット104あるいは手差しトレイ105から給送される記録紙130を取り込み、印字機構部103によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ106に排紙する。
印字機構部103は、主走査方向に移動可能なキャリッジ101とキャリッジ101に搭載した液滴吐出ヘッド1、及び、液滴吐出ヘッドに対してインクを供給するインクカートリッジ102等で構成される。また、印字機構部103は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド107と従ガイドロッド108とでキャリッジ101を主走査方向に摺動自在に保持する。このキャリッジ101には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッド1を、枠体としての基体10を介してインク滴吐出方向が下方になるよう搭載している。また、キャリッジ101には各液滴吐出ヘッド1に各色のインクを供給するための各インクカートリッジ102を交換可能に装着している。
インクカートリッジ102は上方に大気と連通する大気口、下方には液滴吐出ヘッドへインクを供給する供給口が設けられている。インクカートリッジ102の内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力により液滴吐出ヘッド1へ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。また、液滴吐出ヘッド1としては各色の液滴吐出ヘッドを用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個の液滴吐出ヘッドでもよい。
ここで、キャリッジ101は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド107に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド108に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ101を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ109で回転駆動される駆動プーリ110と従動プーリ111との間にタイミングベルト112を張装し、このタイミングベルト112をキャリッジ101に固定している。これにより、主走査モータ109の正逆回転によりキャリッジ101が往復駆動される。
一方、給紙カセット104にセットした記録紙130を液滴吐出ヘッド1の下方側に搬送するために、給紙カセット104から記録紙130を分離給装する給紙ローラ113及びフリクションパッド114と、記録紙130を案内するガイド部材115とを有する。また、給紙された記録紙130を反転させて搬送する搬送ローラ116と、この搬送ローラ116の周面に押し付けられる搬送コロ117及び搬送ローラ116からの記録紙130の送り出し角度を規定する先端コロ118とを有する。搬送ローラ116は副走査モータによってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ101の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ116から送り出された記録紙130を液滴吐出ヘッド1の下方側で案内するため用紙ガイド部材である印写受け部材119を設けている。この印写受け部材119の用紙搬送方向下流側には、記録紙130を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ120と拍車121とを設けている。さらに記録紙130を排紙トレイ106に送り出す排紙ローラ123と拍車124と、排紙経路を形成するガイド部材125,126とを配設している。
上記構成のインクジェット記録装置100で記録時には、キャリッジ101を移動させながら画像信号に応じて液滴吐出ヘッドを駆動することにより、停止している記録紙130にインクを吐出してノズルの配列数に対応する複数行分を記録する。その後、記録紙130を所定量搬送した後、キャリッジ101を移動させながら停止している記録紙130に液滴吐出ヘッド1からインクを吐出してノズルの配列数に対応する複数行分を記録する。これを繰り返し、記録終了信号または記録紙130の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ記録紙130を排紙する。
また、キャリッジ101の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、液滴吐出ヘッド1の吐出不良を回復するための回復装置127を配置している。回復装置127はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段とを有している。キャリッジ101は印字待機中にはこの回復装置127側に移動されてキャッピング手段で液滴吐出ヘッドをキャッピングして吐出口部を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で液滴吐出ヘッド1の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出す。このように、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。このように、本実施形態のインクジェット記録装置100においては回復装置127を備えているので、液滴吐出ヘッドの吐出不良が回復されて、安定したインク滴吐出特性が得られ、画像品質を向上することができる。
次に、上記インクジェット記録装置100に搭載される液滴吐出ヘッド1について説明する。イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッド1は、インクの色が異なる以外は同様の構成である。
図3は、上記インクジェット記録装置100に搭載される液滴吐出ヘッド1をノズル面側から見た外観斜視図である。液滴吐出ヘッド1のノズル面は、複数のノズル3を等間隔に形成したノズル列を2列有するノズル板2で形成される。液滴吐出ヘッド1の側面は、フレーム部材4で覆われる。
図示は省略するが、液滴吐出ヘッド1の内部には液滴吐出部が形成されている。液滴吐出部は、複数のノズル3にそれぞれ連通する個別液室、個別液室の一壁面を形成する振動板、圧電素子などからなる。各圧電素子に電圧印加して圧電素子を駆動することで、振動板を介して各個別液室内のインクを昇圧し、ノズルからインク滴を吐出させる。なお、圧電素子は、薄膜圧電素子に限らず、積層圧電素子を用いても良い。また、圧電素子に限らず、個別液室内のインクを昇圧するものであれば、静電加圧方式、熱加圧方式でもかまわない。
次に、液滴吐出ヘッド1を、インクジェット記録装置100のキャリッジ101の基体10に取り付けにつける構成について説明する。液滴吐出ヘッド1は、以下に説明するボイスコイルアクチュエータGを介して基体10に支持されている。
図4は、液滴吐出ヘッド1と保持板5とをノズル面側から見た模式的な平面図である。液滴吐出ヘッド1は、中央部に液滴吐出ヘッド1のフレーム部材4が固定される穴を有する保持板5に、フレーム部材4を介して固定されており、フレーム部材4の周りに保持板5が接合された構造となっている。保持板5のノズル板2側の面には、ボイスコイルアクチュエータGの構成部材である駆動用コイルCが固定されている。駆動用コイルCとしては、フレーム部材4に対してY軸方向の両端側(図中上下)に2個ずつ配置した駆動用コイルC1〜C4と、X軸方向の両端側(図中左右)に2個ずつ配置した駆動用コイルC5〜C8の計8個を有している。
図5は、基体10にボイスコイルアクチュエータGの構成部材であるヨーク部Eを固定した構成を示す模式的な平面図である。図6は、基体10に設けたヨーク部E内の構成をしめす模式的な平面図である。また、図7は、液滴吐出ヘッド1を基体10に対して移動可能に支持するボイスコイルアクチュエータGの構成を説明する断面図である。
図5に示すように、基体10は、中央部に液滴吐出ヘッド1のフレーム部材4が挿入されるように、フレーム部材4の断面よりもやや大きい開口部10aを備えている。開口部10aの大きさは、X軸方向幅、Y軸方向幅ともにフレーム部材4に対して1[mm]程度大きいことが望ましい。基体10には、液滴吐出ヘッド1の保持板5の固定された駆動用コイルC1〜C8にそれぞれ対応する金属製のヨーク部E1〜E8が固定されている。なお、ヨーク部E1〜E8は、図7に示すように、一対の対向する下板部Eaと上板部Ebとが側板Ecにより一体化された形状でも良いし、下板部Eaと上板部Ebとを別体とした形状でも構わない。
図6に示すように、基体10に固定されたヨーク部E1〜E8の下板部Ea1〜Ea8上には磁界発生手段としての永久磁石M1〜M8がそれぞれ配置されている。永久磁石M1〜M8は、それぞれN極性を持つN1〜N8とS極性を持つS1〜S8との2つの部分に分割され、開口部10aの縁に対して、X軸方向、または、Y軸方向に平行となるようと配置されている。
図7に示すように、基体10の開口部10aに液滴吐出ヘッド1のフレーム部材4が挿入された状態で、各永久磁石M1〜M8は、各ヨーク部E1〜E8に挟まれた状態で、液滴吐出ヘッド1の保持板5上の各駆動用コイルC1〜C8にそれぞれ対向する。この永久磁石M1〜M8、ヨーク部E1〜E8、駆動用コイルC1〜C8によりそれぞれ、液滴吐出ヘッド1を基体10に対して、移動可能の支持するボイスコイルモータ方式のアクチュエータ(以下、ボイスコイルアクチュエータという)G1〜G8を形成する。なお、図7においては、8つのボイスコイルアクチュエータG1〜G8の構成は同じであるため、添え字を省略して、1つのボイスコイルアクチュエータGを示している。
液滴吐出ヘッド1に固定された保持板5のノズル板2側となる下面は、駆動用コイルC1〜C8が形成されていない領域で、ボールベアリング6を介して基体10に支持されている。保持板5のノズル板2と反対側の上面には、ヘッド押さえ部7が形成されている。
インクジェット記録装置100は、このような複数のボイスコイルアクチュエータG1〜G8の駆動を制御するアクチュエータ駆動手段(不図示)を備えている。
図8は、ボイスコイルアクチュエータGの駆動原理の説明するために駆動コイルCと永久磁石Mとを模式的に示した拡大図である。駆動用コイルCは、基体10と平行な平面コイルであり、各辺が直線状をなす渦巻き状をなし、右辺Caと、左辺Cbと、上辺Ccと、下辺Cdとからなっている。なお、図8では便宜上、駆動用コイルCは電気線を数回巻いたものとして図示しているが、実際は数十回巻かれている。
駆動用コイルCに電流を流したときの動作は、概略、次の通りである。例えば、駆動用コイルCに図8に矢線で示す方向の電流が流れると、右辺Caと左辺Cbには矢印F1で示すF1方向の力が生じる。駆動用コイルCに逆方向の電流が流れると、右辺Caと左辺Cbには矢印F2で示すF2方向の力が生じる。このF1方向及びF2方向は共に右辺Ca及び左辺Cbに対して直交する方向、共に駆動用コイルCを基準とする方向である。保持板5が図8に示す初期位置にあるとき、F1方向及びF2方向は相反する方向で一致する。従って、保持板5が初期位置にあるときに駆動用コイルCに図8に矢線で示す方向の電流が流れると、F1方向の力により、保持板5が基体10に対してF1方向に直線的に移動しようとする。
一方、駆動用コイルCに図8の矢線と逆向きの電流を流すと、右辺Caと左辺Cbには矢印F2方向の直線的な力が生じ、保持板5が基体10に対してF2方向に直線的に移動しようとする。つまり、駆動用コイルCへ流す電流の向きを調整することにより、液滴吐出ヘッド1に固定された保持板5を基体10に対してF1方向またはF2方向に移動させることができる。
この際、上辺Ccと下辺Cdにも力が生じるが、これらの力は互いに打ち消し合うので保持板5には力を及ぼさない。すなわち、移動方向であるF1方向及びF2方向と垂直な方向に関しては、フリーとなる。駆動用コイルCへの給電を停止すると、F1方向またはF2方向の駆動力が失われて、保持板5は移動不能となる。
図9は、液滴吐出ヘッドを一端側で支持する2個のボイスコイルアクチュエータGによる液滴吐出ヘッドの移動の説明図である。
図9(a)は、液滴吐出ヘッド1をX軸方向またはY軸方向に移動させる場合の説明図である。X軸方向またはY軸方向の一端側に並列に配置された2個のボイスコイルアクチュエータGが同一方向の同じ力を生じるように、各駆動用コイルCへ流す電流を調整する。これにより、液滴吐出ヘッド1は、X軸方向またはY軸方向に平行な一方向に移動する。この際、X軸方向またはY軸方向の端側に並列に配置された2個のボイスコイルアクチュエータGは、上記移動方向に対して垂直な方向に関しては力を及ぼさないので、液滴吐出ヘッド1は垂直な方向に関してはフリーとなる。このため、他方の軸方向の端側に配置された他のボイスコイルアクチュエータGを作動させることで、液滴吐出ヘッド1を垂直な方向に任意に移動させることが可能となる。
また、図9(b)は、液滴吐出ヘッド1をXY平面上で回転させる場合の説明図である。X軸方向またはY軸方向の端側に並列に配置された2個のボイスコイルアクチュエータGに対して大きさの異なる力を働かせるよう各駆動用コイルCへ流す電流を調整する。この際、2個のボイスコイルアクチュエータGは、上記垂直な方向に関しては力を及ぼさないため液滴吐出ヘッドは垂直な方向に関してはフリーとなり、液滴吐出ヘッド1は上記大きさの異なる力の差に応じて、XY平面上で回転する動きが可能となる。以下、このXY平面状での回転する動きを、回転方向への移動という。
すなわち、ボイスコイルアクチュエータGで液滴吐出ヘッドのX軸方向の端側、及び、Y軸方向の端側を支持するように設け、かつ、X軸方向の端側またはY軸方向の端側の少なくとも一方は2個のボイスコイルアクチュエータGで支持するように設ける。そして、これらのボイスコイルアクチュエータGの駆動を制御することで、液滴吐出ヘッド1をX軸方向、Y軸方向、及び、回転方向へ移動させることが可能とする最小限の構成である。
本実施形態では、図4〜8に示すように、液滴吐出ヘッド1のX軸方向両端側(図中左右)およびY軸方向の両端側(図中上下)それぞれに、ボイスコイルアクチュエータGを2個ずつ並列に配置し、合計8個のボイスコイルアクチュエータGを備えている。
この構成では、図4に示すコイルC1〜C4により液滴吐出ヘッド1のY軸方向両端側(図中上下)に形成されたボイスコイルアクチュエータG1〜G4を駆動することで、Y軸方向(図中上下方向)液滴吐出ヘッド1を移動させることができる。また、コイルC5〜C8により液滴吐出ヘッド1のX軸方向両端側(図中左右)に形成されたボイスコイルアクチュエータG5〜G8を駆動することで、X軸方向(図中左右方向)に液滴吐出ヘッド1を移動させることができる。
さらに、ボイスコイルアクチュエータG1〜G8を選択的に駆動することで、上記回転方向への移動が可能になる。このような、X軸方向、Y軸方向、または、回転方向の移動を利用して、各X軸、Y軸の位置に配置された複数のボイスコイルアクチュエータG間の力のバランスを調整することで、高精度の位置変更を行うことができる。すなわち、液滴吐出ヘッド1のX軸方向両端側およびY軸方向の両端側それぞれに2個ずつ配置されたボイスコイルアクチュエータGを選択的に駆動することで、高精度な液滴吐出ヘッドの位置変更が可能としている。
また、保持板5は、ボイスコイルアクチュエータGを形成する以外の領域において、ボールベアリング6を介して基体10に支持されており、X軸方向、Y軸方向、または、回転方向へ移動する任意の動きがスムーズにできるようになっている。さらに、保持板5の上面には、ヘッド押さえ部7が接触している。この接触部分は、液滴吐出ヘッド1が自由に動くだけのクリアランスがあり、止めネジ8によってそのクリアランスを制御し、固定しすぎず、かつ余分なガタがでないように調整することができる。
また、ボイスコイルアクチュエータGは、位置変更機能に応じてその数の増減、配置を変更することもできる。例えば、図10に示す構成では、液滴吐出ヘッド1の保持板5に固定する、図中上側の駆動用コイルCを1個減らし、図中上側のボイスコイルアクチュエータGを1個としている。さらに、液滴吐出ヘッド1の保持板5に固定する、図中右側の保持板5の駆動用コイルCを1個減らし、図中右側のボイスコイルアクチュエータGを1個とした構成である。この構成では、ボイスコイルアクチュエータGのトルクは全体では減少してしまうが、一方で移動の自由度が増すため位置制御が容易になるというメリットがある。
また、図11は、液滴吐出ヘッド1の保持板5の四隅に駆動用コイルCを配置し、四隅にボイスコイルアクチュエータGを設けた構成である。この構成では、図10よりもさらに少ない数のボイスコイルモータGで液滴吐出ヘッド1を動かすようにしたものである。
何れの構成においても、複数のボイスコイルアクチュエータGの各駆動コイルCへ供給する電流値を調整する。これにより、液滴吐出ヘッド1を基体10に対して、X軸方向、Y軸方向、または、回転方向への移動させて、所望の位置に変更して支持することができる。
また、ボイスコイルアクチュエータGよる液滴吐出ヘッド1の移動距離が0〜200[μm]の範囲であることが好ましい。これは、後述する液滴吐出ヘッド1の位置変更では、1ピッチ以上動かすことは無いという想定に基づくものである。例えば、本実施形態におけるノズル列の解像度を150dpi(193μm)としたとき、1ピッチ以上動かすことは無いという想定では、移動距離が200μmあれば対応可能である。ノズル列の解像度が300dpiであれば、97[μm]以下で足りる。
次に、シリアル型のインクジェット記録装置における、上記液滴吐出ヘッドの位置変更機構を用いた高解像印字方法の一例について説明する。
まず、画像形成に先立ち、ボイスコイルアクチュエータGにより液滴吐出ヘッドを、基体10に対して、X軸方向、Y軸方向、または、回転方向に移動させて、所望の基準位置となるよう調整を行う。なお、この基準位置の調整は、ボイスコイルアクチュエータGを用いなくとも、他の方法でも構わない。基準位置調整後、ボイスコイルアクチュエータGにより液滴吐出ヘッド1を所望の位置に変更しながら印字を行う。
図12は、シリアル型のインクジェット記録装置の高解像度印字時の液滴吐出ヘッドの位置変更の一例の説明図である。シリアル型のインクジェット記録装置100では、用紙搬送方向であるY軸方向と平行にノズル列が配置されるよう液滴吐出ヘッド1を基体10を介してキャリッジ(不図示)に搭載する。そして、キャリッジを、用紙搬送方向と垂直なX軸方向に移動させながら液滴吐出ヘッド1を駆動することにより、停止している記録紙130にインクを吐出して記録を行う。その後、記録紙130を所定量搬送した後、キャリッジ101をX軸方向に移動させながら、次の記録を行う。
高解像度印字時は、停止した記録紙130に対して、キャリッジをX軸方向に往復移動させて記録する。この際、アクチュエータ制御手段(不図示)により、キャリッジがX軸方向に移動する往路と復路とで、ノズル3の位置がキャリッジの基体10に対してY軸方向に半ピッチずれるようにボイスコイルアクチュエータGを制御する。具体的には、アクチュエータ制御手段(不図示)により、Y軸方向両端側(図中上下)に形成されたボイスコイルアクチュエータG1〜G4を駆動して、液滴吐出ヘッド1の位置制御を行う。これにより、往路で吐出されるインク滴と、復路で吐出されるインク滴の位置がずれ、Y軸方向の解像度が上がることで高解像度の画像形成が可能となる。さらに、キャリッジが同じ位置で往復を繰り返す場合は、半ピッチのみならず、1/4、1/6などのさらに細かいピッチずれるようにボイスコイルアクチュエータGを制御して、往復を繰り返す。これにより、さらなる高解像度の画像形成が可能となる。
ボイスコイルアクチュエータGによる画像形成時の液滴吐出ヘッド1の位置制御は、ドットのピッチの大きさよりも細かくすることができる。このため、従来の液滴吐出ヘッド1をキャリッジの基体10に固定した構成に比べて、高密度の画像形成が可能となる。
一方、高速印字時は、停止した記録紙130に対して、キャリッジ(不図示)がX軸方向に移動する往路で、ノズルのノズルの配列数に対応する複数行分を記録する。その後、記録紙130を所定量搬送した後、キャリッジ101をX軸方向に移動する復路で、次の複数行分を記録する。この際、アクチュエータ制御手段(不図示)により、キャリッジ(不図示)がX軸方向に移動する往路と復路とで、ノズル3の位置がキャリッジの基体10に対して同じ位置となるようボイスコイルアクチュエータGを制御する。
このように、シリアル型のインクジェット記録装置100において、高解像度印字や高速印字が可能となる。
また、ボイスコイルアクチュエータGによる液滴吐出ヘッドの位置変更機構を備えたインクジェット記録装置で、さらに吐出検知機構を設けた構成では、抜けたノズルの位置に合わせて補完印字を行えるように液滴吐出ヘッド1の位置を変更することも可能である。さらには、3Dプリンタなどの造形分野においても、ボイスコイルアクチュエータGを用いた液滴吐出ヘッド1のキャリッジ101に対する位置変更機構を搭載することで、吐出位置を細かく変更して、より滑らかな印刷品質を得ることが可能である。
本実施形態は、従来のように画像形成時に液滴吐出ヘッド1が基体10に固定された構成ではない。上述のように、画像形成時に、ボイスコイルアクチュエータGの駆動により基体10に対する位置を変更しながら用いるため、画像形成に伴い液滴吐出ヘッド1の基準位置がずれてしまう虞がある。このため、適当なタイミングで、ボイスコイルアクチュエータG1〜G8を駆動して、液滴吐出ヘッド1を、基体10に対してX軸方向、Y軸方向、または、回転方向に移動させて、所望の基準位置となるよう再調整を行う。これにより、経時においても安定して高密度、高精度の画像形成が可能となる。
なお、本実施形態では、液滴吐出ヘッド1の位置変更機構を有する支持手段を、ボイスコイルアクチュエータGを用いた構成で説明した。しかし、液滴吐出ヘッド1を上記用紙搬送方向に位置変更可能に支持する手段であれば、圧電アクチュエータなどの他の支持手段を用いた構成でも、用紙搬送方向に液滴吐出ヘッドの位置を位置変更させながら印字を行うことは可能である。但し、ボイスコイルアクチュエータGを用いた構成では、上述のように移動方向と垂直な方向はフリーであり、これにより回転方向に移動させることができる。このため、組み付け時における基準位置調整や、経時における基準位置の再調整が容易に行え、経時においても、安定して高密度の画像形成が可能となるというメリットがある。
<第二の実施形態>
本発明の係る画像形成装置の第二の実施形態であるライン型のインクジェット記録装置について説明する。
図13は本実施形態に係るライン型のインクジェット記録装置の構成例を示す断面図である。同図に示すように、ライン型のインクジェット記録装置400における画像形成部402は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C),ブラック(K)の各色の液滴を吐出する液滴吐出装置411y、411m、411c、411kをそれぞれ備えている。液滴吐出装置411y、411m、411c、411kは、後述する4個のライン型ヘッド420y、420m、420c、420kと各ライン型ヘッドにインクを供給するサブタンクとを一体化して構成する。そして、各液滴吐出装置411y、411m、411c、411kは、液滴を吐出するノズルを形成したノズル面を下方に向けてヘッドホルダ413に装着されている。
各液滴吐出装置411y、411m、411c、411kに対応してヘッドの性能を維持回復するための各維持回復機構412y、412m、412c、412kを備えている。そして、パージ処理、ワイピング処理などのヘッドの性能維持動作時には、各液滴吐出装置411と各維持回復機構412とを相対的に移動させ、各液滴吐出装置411のノズル面に、維持回復機構412を構成するキャッピング部材などを対向させる。
各液滴吐出装置411y、411m、411c、411kが備えるライン型ヘッド420y、420m、420c、420kについて説明する。なお、各ライン型ヘッド420y、420m、420c、420kの構成はほぼ同様であるため、以下、符号を省略して説明する。
図14は、ライン型ヘッド420をノズル面側からみた平面図である。ライン型ヘッド420は、用紙搬送方向(Y軸方向)に直交する方向(X軸方向)に長尺なアレイベース(枠体)442上に複数の液滴吐出ヘッド1a〜1fが千鳥状に配列されている。各液滴吐出ヘッド1a〜1fの基本的な構成は第一の実施形態で説明したものと同じであるため、説明を省略する。但し、ライン型のインクジェット記録装置400では、2列のノズル列が用紙搬送方向(Y軸方向)に直交する方向(X軸方向)に沿って配置される。
図15は、複数の液滴吐出ヘッド1a〜1fを取り付けるアレイベース442をノズル面とは反対側からみた斜視図である。アレイベース442には、液滴吐出ヘッド1a〜1fのフレーム部材4がそれぞれ挿入される、フレーム部材4の断面よりもやや大きい6つの開口部462a〜462fが設けられている。各開口部462a〜462fの周辺には、各液滴吐出ヘッド1a〜1fをそれぞれ移動可能に保持するための8個のヨーク部Eがそれぞれ固定されている。アレイベース442に固定されたヨーク部Eには磁界発生手段として、それぞれN極とS極とに分割された永久磁石M(不図示)がそれぞれ配置されている。このヨーク部Eと永久磁石Mと、液滴吐出ヘッド1a〜1fのフレーム部材4の保持板5に形成された複数の駆動用コイルCとで複数のボイスコイルアクチュエータGを構成する。
複数のボイスコイルアクチュエータGを駆動することで、各液滴吐出ヘッド1a〜1fを、それぞれ、X軸方向、Y軸方向、または、回転方向へ移動させることが可能となる。ボイスコイルアクチュエータGの構成、及び、駆動原理は第一の実施形態で説明したものと同じであるので、説明を省略するが、上記図5における基体10がアレイベース442に、開口部10aが開口部462に対応する。
次に、ライン型のインクジェット記録装置400において、液滴吐出ヘッド1a〜1fの位置変更機構を用いた、高速印字方法または高解像印字方法について説明する。
図14に示すように、本実施形態のライン型のインクジェット記録装置400では、各液滴吐出ヘッド1のノズル列が用紙搬送方向に直交する方向(X軸方向)に沿うように配置し、X軸方向に3個、Y軸方向に2個の千鳥状に配列した構成のヘッドユニットとしてのライン型ヘッド420を用いる。このようなライン型ヘッド420を固定した状態で、記録紙をY軸方向に搬送しながらインク滴を吐出していく。
まず、画像形成に先立ち、複数の液滴吐出ヘッド1a〜1fのノズル列同士の間隔、平行度などが理想的な基準位置になるよう、各液滴吐出ヘッド1a〜1f同士の位置関係を調整してアレイベース442に支持させる基準位置調整をおこなう。
図16は、液滴吐出ヘッドの基準位置調整における位置検出の説明図である。
インクジェット記録装置では、基準位置調整に用いる位置検出センサ7を備えている。図16では、位置検出センサとしてライン方式のセンサを図示しているが、スキャン方式のセンサでも構わない。位置検出センサ7の検出精度としては、狙いとするの解像度の倍以上であることが望ましい。例えば、600dpiの解像度の画像形成を行うものであれば、1200dpi以上の検出精度、1200dpiの解像度の画像形成を行うものであれば、2400dpi以上の検出精度が得られる位置検出センサが望ましい。
図16(a)に示すように、基準位置調整をおこなう液滴吐出ヘッド1のX軸方向最端部のノズルからインク滴を吐出し、形成されたドットの位置を位置検出センサ7により記録紙上で検出する。そして、図16(b)に示す理想的な基準位置にくるよう、ボイスコイルアクチュエータGを駆動して液滴吐出ヘッド1の位置変更を行う。複数のボイスコイルアクチュエータGを選択的に駆動することで、液滴吐出ヘッド1の位置を、X軸方向、Y軸方向、または、回転方向に移動させることができる。よって、ドットの位置、ドット間の幅、平行度などが最適になるようにヘッドの基準位置に調整する。
このように、ライン型のインクジェット記録装置400において、複数の液滴吐出ヘッドを所定の配列で基体に組み付けたライン型ヘッド420を用いる構成では、各液滴吐出ヘッド同士の高精度な位置あわせが必要となる。このため、液滴吐出ヘッド1a〜1fを1つずつ位置調整していく構成では、ヘッドユニットの組み上げ時の調整時間、コストが大きくなる。本実施形態では、各液滴吐出ヘッド1a〜1fがそれぞれ複数のボイスコイルアクチュエータからなる独立した位置変更機構を有している。このため、ライン型ヘッド420を組み上げる作業を自動化することが可能となり、製品組み上げ時における厳密なヘッド位置調整は不要であり、調整のためのコストの削減にもつながる。
さらに、上記ライン型ヘッドでは、液滴吐出ヘッド1がアレイベース442に固定されていても、経時では、何らかのアクシデントにより各液滴吐出ヘッドの位置変動が起きる場合があった。このような液滴吐出ヘッド1の位置変動に対しては、新たに調整をおこなった代替のライン型ヘッド差し替えることになる。そのため、代替のヘッドユニット、現地サービスのコストを考えたときに、組み付け後も、常時、液滴吐出ヘッド1の位置変更が可能であることは、印刷品質の維持のみならずコスト上でも優位に働く。
上記最適な基準位置に調整後、ボイスコイルアクチュエータGにより液滴吐出ヘッド1を所望の位置に変更しながら、印字を行う。
図17は、ライン型のインクジェット記録装置の印字時の液滴吐出ヘッドの位置変更の一例の説明図であり、(a)は高速印字モード時、(b)は高解像度印字モード時である。
図17(a)の高速印字時は、Y軸方向に配列された二つの液滴吐出ヘッドの位置関係を、同じドットを打つ線上にならべるように、X軸方向両端側(図中左右)に形成されたボイスコイルアクチュエータを駆動して液滴吐出ヘッドの位置制御を行う。これにより、同じ位置での印字ドット数が増えるため高速印字が可能となる。
一方、図17(b)の高解像度印字時は、Y軸方向に配列された二つの液滴吐出ヘッドの位置を、半ピッチずれるように、X軸方向両端側(図中左右)に形成されたボイスコイルアクチュエータを駆動して液滴吐出ヘッドの位置制御を行う。これにより、X軸方向の解像度が上がり、高解像度の印字が可能となる。
なお、本実施形態では、Y軸方向に二つの液滴吐出ヘッドを配列した構成を用いて説明したが、Y軸方向に三つの液滴吐出ヘッドを配列した構成では三つの液滴吐出ヘッドの位置を、1/3ピッチずつ、ずれるように、液滴吐出ヘッドの位置制御を行う。
このように、画像形成毎に、高速印字、または、高解像度印字の何れかにより適したノズルの配列になるよう、ボイスコイルアクチュエータにより各液滴吐出ヘッド同士の位置を変更して、液滴を吐出することができる。
また、本実施形態においては、液滴吐出ヘッド1は樹脂剤等によりアレイベース442に固定されておらず、ボイスコイルアクチュエータGの駆動によりアレイベース442に対する位置可能に設けている。このため、画像形成に伴い液滴吐出ヘッド1a〜1fの基準位置がずれ易いため、基準位置の再調整が必要となる。
図18は、基準位置調整のフローの一例を示している。上述の基準位置調整において、センサからの位置検出の後、演算を行い、過去に位置調整を行った場合はその記憶された位置との照合と行い、目標位置を決定する。つまり、過去のデータに基づき、次回の印刷時にはその位置をフィードバックして位置変更を行うことで、最短の位置移動で効率よく液滴吐出ヘッドの基準位置の調整が行える。
さらに、本実施形態の位置変更機構を用いることで、経時的な変化が見られた場合は、変動を先回りして推定し、最適な液滴吐出ヘッドの位置になるように変更を行うことも可能である。また、経時的な変化が見られた場合は、使用したインクによる印字ズレの傾向や、温度変化による液滴吐出ヘッドの線膨張に対して、最適な位置になるように変更を行うことも可能である。
一例として、温度変化による液滴吐出ヘッドの線膨張に対して、最適なヘッド位置になるように変更を行う場合について説明する。
図19は、液滴吐出ヘッドの線膨張に対する位置変更の説明図である。液滴吐出ヘッド1の吐出駆動アクチュエータとしてPZTなどの圧電膜を用いた場合は、圧電膜が駆動により熱を持つため、液滴吐出ヘッド全体の温度が次第に上昇する。また、液滴吐出ヘッドのノズル板等の構成部品にSUS材を使用しているため、温度上昇によってSUS材が線膨張する。これにより、図19(a)から(b)に示すように、液滴吐出ヘッド全体が僅かに伸びる方向に変形し、ノズル3のピッチが広がる。このようなノズル3のピッチの変化をキャンセルするよう、図19(c)に示すように、ボイスコイルアクチュエータGの駆動して液滴吐出ヘッドを回転する。この際、ノズル列方向が斜めになるが、ノズルからの吐出タイミングを列方向で少しずつ、ずらすことで、斜め方向でも印字が可能となる。
特に、高粘度インク、造形用インクなど高温での吐出を必要とするインクを用いる場合は、上記温度変化によるヘッドの膨張は避けられない。そこで、温度にあわせたヘッドの伸張状態を計算し、上記ボイスコイルアクチュエータGによる液滴吐出ヘッドの回転により、ノズルの最適ピッチを維持することは有効である。
本実施形態における液滴吐出ヘッドの位置変更機構は、液滴吐出ヘッドの数が多く、組み合わせて使う場合ほど、その効果を得ることができる。ライン型ヘッドにおいては位置変更機構を持つことが、製品上で優位に働くことは想定に難くなく、アクチュエータを用いて、画像形成時に、位置変更機構により位置の自由度を十分取れることが重要となっている。
なお、本実施形態では、液滴吐出ヘッドの位置変更支持機構を、ボイスコイルアクチュエータを用いた構成で説明した。しかし、液滴吐出ヘッド1を位置変更可能に支持する手段であれば、圧電アクチュエータなどの他の支持手段を用いた構成でも、用紙搬送方向と直交する方向に液滴吐出ヘッドの位置を位置変更させながら印字を行うことは可能である。但し、ボイスコイルアクチュエータGを用いた構成では、上述のように移動方向と垂直な方向はフリーであり、これにより回転方向に移動させることができる。このため、組み付け時における基準位置調整や、経時における基準位置の再調整が容易に行え、経時においても安定して高密度の画像形成が可能となるというメリットがある。
以上、本発明の画像形成装置を、第一の実施形態のシリアル型のインクジェット記録装置、及び、第二の実施形態のライン型のインクジェット記録装置を用いて説明を行った。上記説明では、記録媒体として「用紙」というが材質を限定するものではなく、被記録媒体、媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。また、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。そして、画像形成とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を吐出する)ことをも意味する。また、インクとは、所謂インクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えばDNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる液体の総称として用いる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様ごとに特有の効果を奏する。
(態様A)
ノズル3から液滴を吐出する液滴吐出ヘッド1を記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させながら液滴を吐出して画像形成をおこなうシリアル型のインクジェット記録装置100などの画像形成装置において、
液滴吐出ヘッドを位置変更可能に支持するボイスコイルアクチュエータGなどの支持手段を備え、支持手段により液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向に関して所望の位置となるよう位置変更を行い、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行う。
(態様A)においては、上記第一の実施形態について説明したように、支持手段は、記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動しながら液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを、搬送方向に関して位置変更可能に支持する。この支持手段により、ノズルの位置が搬送方向に関して所望の位置になるよう液滴吐出ヘッドの位置を変更して、その位置に支持した状態の液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して画像形成を行う。
例えば、液滴吐出ヘッドを搬送方向と直交する方向に移動する往路と復路とで、ノズルの位置が搬送方向にずれるように位置変更する。これにより、往路で吐出される液滴と、復路で吐出される液滴の位置がずれ、搬送方向の解像度が上がる。一方、液滴吐出ヘッドを搬送方向と直交する方向に移動する往路と復路とで、記録媒体を移動させ、ノズルの位置が搬送方向に同じとなるように支持した状態で液滴を吐出することで、高速印字が可能になる。このため、液滴吐出ヘッド自体のノズル数や、ノズル密度が同じであっても、液滴吐出ヘッドの位置変更ができないように固定された構成に比べて、高解像度印字、または、高速印字が可能となる。
(態様B)
ノズル3から液滴を吐出する液滴吐出ヘッド1を複数所定の配列で配置したライン型ヘッド420などのヘッドユニットを固定し、記録媒体を搬送しながらヘッドユニットの複数の液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して画像形成をおこなうライン型のインクジェット記録装置400などの画像形成装置において、
複数の液滴吐出ヘッドをそれぞれ位置変更可能に支持するボイスコイルアクチュエータGなどの支持手段を備え、支持手段により複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が搬送方向に関して所望の位置となるよう位置変更を行い、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行う。
(態様B)においては、上記第二の実施形態について説明したように、支持手段は、複数の液滴吐出ヘッド1a〜1fを、搬送方向と直行する方向に関して位置変更可能に支持する。この支持手段により、ノズルの位置が搬送方向に関して所望の位置になるよう液滴吐出ヘッドの位置を変更して、その位置に支持した状態の液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して画像形成を行う。
例えば、記録媒体の搬送方向に対して複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置を重なるよう、支持手段により各液滴吐出ヘッドのアレイベースなどの枠体に対する位置を変更して、ノズルから液滴を吐出することで、高速印字が可能となる。また、記録媒体の搬送方向に対して複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置をずらすように、支持手段により各液滴吐出ヘッドのアレイベースなどの枠体に対する位置を変更して、ノズルから液滴を吐出することで、高解像度印字が可能となる。このため、液滴吐出ヘッド自体のノズル数や、ノズル密度が同じであっても、液滴吐出ヘッドが枠体に対して固定された構成に比べて、高速印字、または、高解像度印字が可能となる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、支持手段として、基体などの装置本体側に固定される一対のヨーク板Eと、ヨーク板Eの一方の内側に固定されたN極とS極とを有する永久磁石Mなどの磁界発生部材と、液滴吐出ヘッド1に固定され、磁束発生部材に対向する駆動用コイルCとからなるボイスコイルアクチュエータGなどのボイスコイルモータ方式のアクチュエータを用いる。
これによれば、上記図7、8について説明したように、ボイスコイルアクチュエータGの駆動用コイルに電流を流すことで、対向するN極とS極とが並んだ方向に力が生じ、この方向に液滴吐出ヘッドが移動させることができる。
(態様D)
(態様C)において、液滴吐出ヘッド1の記録媒体の搬送方向の端部、及び、搬送方向と直交する方向の端部を上記ボイスコイルモータ方式のアクチュエータで支持し、かつ、搬送方向の端部または搬送方向と直交する方向の端部の少なくとも一方は複数のボイスコイルモータ方式のアクチュエータで支持する。
これによれば、上記図9において説明したように、ボイスコイルアクチュエータGの移動方向に対して垂直な方向に関しては力が及ばないため、液滴吐出ヘッドは垂直な方向に関してはフリーとなる。このため、搬送方向の端部または搬送方向と直交する方向の端部に設けたボイスコイルアクチュエータGにより、液滴吐出ヘッドを搬送方向、搬送方向と垂直な方向に任意に動かすことができる。さらに、搬送方向の端部または搬送方向と直交する方向の端部の少なくとも一方に設けた、複数のボイスコイルアクチュエータGで発生させる力を異ならせることで、回転方向に任意に動かすことができる。これにより、液滴吐出ヘッドを所望の位置に移動させることができる。
(態様E)
(態様C)乃至(態様D)の何れかにおいて、液滴吐出ヘッドは、基体などの装置本体側にボールベアリングを介して保持されている。
これによれば、上記第一の実施形態について説明したように、ボイスコイルアクチュエータGによる液滴吐出ヘッドの動きがスムーズにできる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)の何れかにおいて、アクチュエータよる液滴吐出ヘッドの移動距離が0〜200[μm]の範囲である。これによれば、上記実施形態について説明したように、液滴吐出ヘッド1をノズルの1ピッチ以内で位置変更するよう対応可能である。
(態様G)
(態様B)乃至(態様F)の何れかにおいて、複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が搬送方向に関して重なる位置になるよう支持手段が複数の液滴吐出ヘッドを位置変更して各液滴吐出ヘッドを支持する高速印字モードと、複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向に関してずれる位置になるよう支持手段が複数の液滴吐出ヘッドを位置変更して支持する高解像印字モードとを有する。
これによれば、上記第二の実施形態について説明したように、複数のヘッドのノズル位置が記録媒体の搬送方向に関して重なる位置、または、ずれる位置をとるよう選択することができる。このため、従来の複数の液滴吐出ヘッドを基体に固定した状態でノズルから液滴を吐出させる構成よりも、さらなる高速印字、または、高解像度印字が可能となる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)の何れかにおいて、液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴の位置を検出する位置検出手段を設け、位置検出手段の検出結果に基づき支持手段により液滴吐出ヘッドを位置変更して液滴吐出ヘッドを所定の基準位置に調整する。
これによれば、上記第二の実施形態について説明したように、アクチュエータにより液滴吐出ヘッドの位置調整をする際に、液滴吐出ヘッドの枠体に対する基準位置を調整することができる。このため、上記画像形成時における、液滴吐出ヘッドをより正確に所望の配置とすることができる。また、液滴吐出ヘッドは基体に固定された構成ではないため、使用に伴い、基準位置がずれてくるおそれがある。このため、基準位置の再調整し、経時においても、液滴吐出ヘッドを正確に所望の配置とすることができる。特に、上記第二の実施形態のように、複数の液滴吐出ヘッドを用いる構成では、ノズル列同士の間隔、ノズル列同士の平行度を調整でき、有効である。
(態様I)
(態様H)において、位置検出手段の検出結果の履歴を蓄積し、検出結果の履歴に基づいて液滴吐出ヘッドの位置の変動を予測し、予測に基づいて支持手段により液滴吐出ヘッドの基体に対する位置調整を行う。
これによれば、過去のデータに基づき、その位置をフィードバックして位置調整を行うことで、最短の位置移動で効率よく液滴吐出ヘッドの基準位置の調整が行える。
(態様I)
(態様H)または(態様I)において、ノズルから吐出する液体の特性または温度の情報を取得し、該液体の特性または温度の情報に基づいて上記アクチュエータを駆動して該液滴吐出ヘッドの上記基体に対する位置調整を行う。これによれば、液体の特性や温度によらず、ノズル位置を所望の位置に調整することができる。
なお、特許文献1には、複数の液滴吐出ヘッドを所定の配列で、枠体としてのアレイベースに組み付ける際に用いる液滴吐出ヘッドの位置調整機構が記載されている。この位置調整機構は、各液滴吐出ヘッドを、装置本体に搭載された枠体に対して位置調整可能に支持する圧電アクチュエータと、圧電アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段を有している。この装置では、液滴の間隔や平行度が所望のものとなるように、各液滴吐出ヘッドを支持する圧電アクチュエータを駆動して各液滴吐出ヘッドの位置調整を行い、位置あわせ終了後に各液滴吐出ヘッドと枠体との間に樹脂剤を注入して各液滴吐出ヘッドを枠体に対して固定する。すなわち、高精度に位置合わせをした状態で固定された液滴吐出ヘッドを用いて、実際の画像形成をおこなっている。
画像形成時に、ノズルの位置を高速印字または高解像度印字に適した位置になるよう、ボイスコイルアクチュエータなどの支持手段により液滴吐出ヘッドの位置を変更し、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行う本発明の技術思想とは異なる。
1 液滴吐出ヘッド
2 ノズル板
3 ノズル
4 フレーム部材
5 保持板
6 ボールベアリング
7 押さえ部材
8 ネジ
10 基体(枠体)
10a 開口部
50 位置検出センサ
100 シリアル型のインクジェット記録装置
400 ライン型のインクジェット記録装置
411 液滴吐出装置
413 ヘッドホルダ
420 ライン型ヘッド
442 アレイベース(枠体)
462 開口部
G ボイスコイルアクチュエータ
C コイル
E ヨーク部
M 永久磁石
特許4581431号公報

Claims (10)

  1. ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させながら液滴を吐出して画像形成をおこなう画像形成装置において、
    上記液滴吐出ヘッドを位置変更可能に支持する支持手段を備え、該支持手段により該液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向に関して所望の位置となるよう位置変更を行い、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. ノズルから液滴を吐出する液滴吐出ヘッドを複数所定の配列で配置したヘッドユニットを固定し、記録媒体を搬送しながら該ヘッドユニットの複数の液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して画像形成をおこなう画像形成装置において、
    上記複数の液滴吐出ヘッドをそれぞれ位置変更可能に支持する支持手段を備え、該支持手段により該複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向と直行する方向に関して所望の位置となるよう位置変更を行い、その位置に支持した状態で液滴を吐出して画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、上記支持手段として、上記液滴吐出ヘッドを装置本体に搭載する枠体に固定される一対のヨーク板と、該ヨーク板の一方の内側に固定されたN極とS極とを有する磁界発生部材と、該液滴吐出ヘッドに固定され、該一対のヨーク板に挟まれた空間で該磁束発生部材に対向する駆動用コイルとからなるボイスコイルモータ方式のアクチュエータを用いることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、上記液滴吐出ヘッドの上記記録媒体の搬送方向の端部、及び、該搬送方向と直交する方向の端部を上記ボイスコイルモータ方式のアクチュエータで支持し、かつ、該搬送方向の端部または該搬送方向と直交する方向の端部の少なくとも一方は複数のボイスコイルモータ方式のアクチュエータで支持するように設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3または4に記載の画像形成装置において、上記液滴吐出ヘッドが、ボールベアリングを介して上記枠体に支持されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の画像形成装置において、上記ボイスコイルアクチュエータよる上記液滴吐出ヘッドの移動距離が0〜200[μm]の範囲であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、上記複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向に関して重なる位置になるよう上記支持手段が該複数の液滴吐出ヘッドを位置変更して各液滴吐出ヘッドを支持する高速印字モードと、該複数の液滴吐出ヘッドのノズル位置が該搬送方向に関してずれる位置になるよう該支持手段が該複数の液滴吐出ヘッドを位置変更して支持する高解像印字モードとを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、上記液滴吐出ヘッドのノズルから吐出された液滴の位置を検出する位置検出手段を設け、該位置検出手段の検出結果に基づいて上記支持手段により該液滴吐出ヘッドを位置変更して該液滴吐出ヘッドを所定の基準位置に調整することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、上記位置検出手段の検出結果の履歴を蓄積し、該検出結果の履歴に基づいて上記液滴吐出ヘッドの位置の変動を予測し、該予測に基づいて上記支持手段により該液滴吐出ヘッドを位置変更して該液滴吐出ヘッドを所定の基準位置に調整することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8または9に記載の画像形成装置において、ノズルから吐出する液体の特性または温度の情報を取得し、該液体の特性または温度の情報に基づいて上記支持手段により該液滴吐出ヘッドを位置変更して該液滴吐出ヘッドを所定の基準位置に調整することを特徴とする画像形成装置。
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