JP2014211568A - 液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014211568A
JP2014211568A JP2013088601A JP2013088601A JP2014211568A JP 2014211568 A JP2014211568 A JP 2014211568A JP 2013088601 A JP2013088601 A JP 2013088601A JP 2013088601 A JP2013088601 A JP 2013088601A JP 2014211568 A JP2014211568 A JP 2014211568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical film
mark
liquid crystal
film member
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013088601A
Other languages
English (en)
Inventor
宏二 薮下
Koji Yabushita
宏二 薮下
久保田 健
Takeshi Kubota
健 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013088601A priority Critical patent/JP2014211568A/ja
Publication of JP2014211568A publication Critical patent/JP2014211568A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Abstract

【課題】液晶表示装置の製造時における、光学フィルム部材に形成された表示マークのインクによる製造装置の汚染と、それに伴う歩留まりや信頼性の低下の発生を緩和することができる。
【解決手段】この発明の液晶表示装置用光学フィルム部材10においては、インク3により所定平面形状のマークパターンが印字形成されたマーク形成領域4を有し、マーク形成領域4では、凹部40が形成され、インク3表面は凹部40周辺の上面と同等か、それよりも低く形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置用光学フィルム部材と、それを用いた液晶表示装置の製造方法に関するものである。
偏光板や位相差板或いは視野角補正用(ワイドビュ)フィルムなどの光学フィルムについては、主に液晶表示装置における液晶パネルのガラス基板の前面或いは後面に貼り付けられて、液晶や配向膜などと協働して所定の表示動作や光学特性などを実現するために用いられている。これら光学フィルムには、向きや表裏によってその特性が変化してしまう物がある。例えば、液晶表示装置に用いられる一軸偏光板及び楕円偏光板などの光学フィルムは、様々な光学軸が所定の向きに設定されており、それらを設計された所定の位置関係に配置しないと所望の光学特性が得られない。従って、このような光学フィルムでは、フィルムの表裏や向き、より詳細な光学軸の方向(具体的な貼り付け角度配置なども含めて)について、あらかじめ所定の向きに配置することになっている。一方、特別な処理や手段を用いない限り、これら光学軸の方向などは、フィルムを外観により確認しただけでは判別することができない。従って、液晶表示装置の製造メーカが、これら光学フィルムを液晶表示装置の製造に利用するために、光学フィルム製造メーカより、光学フィルム部材として入手した際には、あらかじめスタンプインクなどにより表示マークが印字されて、当該光学フィルム部材の表裏や向き、光学軸方向などの情報が明示されている。なお、これら光学フィルム部材は、実際に製造に用いられる光学フィルムの表面に保護シートを有した状態、更に、裏面に貼り付け用の粘着剤層やセパレータが組み合わされた状態で供給される。従って、これら表示マークは、主に光学フィルム部材の表面に位置する保護シートやセパレータ上に印字される。
これら、表示マークが印字された光学フィルム部材は、液晶表示装置の製造工程において、液晶パネルのガラス基板の前面或いは後面に貼り付けられることとなるが、自動貼り付け装置におけるステージや貼り付けローラなどにより保持、搬送、或いは貼り付け押圧動作される際に、表示マークの形成される保護シートやセパレータ表面に、貼り付けローラやステージが接触されることとなる。その結果、表示マークのインクが、これら貼り付けローラやステージの表面に転写付着される場合や、擦れることなどによりインクが剥がれることや削れることを生じて当該貼り付けローラやステージに異物の状態で付着する場合がある。何れにしても、これら製造装置がインクにより汚染し、その後、当該装置により、他の製品が製造される際には、装置よりこれら汚染が製造物である液晶パネルを汚染し、これら製品の歩留まりや信頼性の低下につながる場合があった。
以上のような、表示マークのインクによる汚染を起因とする歩留まりや信頼性の低下を防ぐ対策として、特許文献1から特許文献3においては、レーザー照射などによりフィルム材を加工すること、或いは、フィルム材の内部をレーザー照射などにより変色させることによってマークを形成する方法が提案されている。
特開2003−114328号公報 特開2003−322832号公報 特開平1−242300号公報
しかしながら、上記特許文献1から特許文献3における改善方法については、高価なレーザー装置を用いることや、レーザーにより変色される材料との積層構造とする必要があるなど、フィルム部材の製造コストの高騰や、更に、これら部材を利用して製造される液晶表示装置の製造コストの高騰を招く。また、一度形成されたマークについては、途中で変更や訂正することが困難である。以上のことから、実際は、低コストであり、途中で変更や訂正することも可能であり、フィルムごとに方向などの多彩な情報を簡便に表示できる点で優れるスタンプインクによるマーキング方法が現在も主流であり、表示マークのインクによる汚染を起因とする課題も継続して発生していた。つまり、光学フィルム部材に関して、低コスト化と、液晶表示装置の製造時における表示マークのインクによる汚染を起因とする歩留まりや信頼性低下の発生について、両立して改善することのできる有効な方法は、これまで提案されていなかった。
本発明は、上記説明の様な課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光学フィルム部材について、低コスト化の点で優れるスタンプインクによるマーキングを用いながらも、液晶表示装置の製造時における、表示マークのインクによる汚染を起因とする歩留まりや信頼性低下の発生を改善する液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法を得るものである。
本発明の液晶表示装置用光学フィルム部材においては、インクにより所定平面形状のマークが印字形成されたマーク形成領域を有し、そのマーク形成領域では、外周に段差が設けられることにより段差の上面に対し相対的に凹部が形成され、インク表面は段差の上面と同等か、それよりも低く形成されるものである。
液晶表示装置の製造時における、光学フィルム部材に形成された表示マークのインクによる製造装置の汚染と、それに伴う歩留まりや信頼性の低下の発生を緩和することができる。
本発明の実施の形態1の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の実施の形態1の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の実施の形態1の光学フィルム部材の作用説明図である。 本発明の実施の形態1変形例の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の実施の形態1変形例の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の実施の形態2の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の実施の形態2の光学フィルム部材の作用説明図である。 本発明の実施の形態2の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の実施の形態2の光学フィルム部材でのインク除去方法を示す概略図である。 本発明の実施の形態2変形例の光学フィルム部材の概略図である。 本発明の光学フィルム部材の製造工程を示す概略図である。 本発明の実施の形態3の液晶表示装置における液晶表示パネルの平面図である。 本発明の実施の形態3の液晶表示装置における液晶表示パネルの断面図である。 本発明の実施の形態3における液晶パネルの製造方法における組み立て工程を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の液晶パネル製造工程における光学フィルム部材の事前測定工程の概要説明図である。 本発明の実施の形態3の液晶パネル製造工程における光学フィルム部材に適用される表示マークの概略図である。 本発明の実施の形態3の液晶パネル製造工程における偏光板貼り付け工程の概要説明図である。 本発明の実施の形態3の液晶パネル製造工程における偏光板貼り付け工程後での液晶セルを示す平面図である。
実施の形態1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1における光学フィルム部材の概略図である。以下、この光学フィルム部材の構成について図1及び図2を用いて説明する。図1(a)は光学フィルム部材全体を示した平面図、図1(b)は図1(a)における断面線X1−X2での断面図をそれぞれ示したものである。また、図2は、図1の特に表示マーク近傍の拡大図に相当し、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)における断面線X2−X3での断面図をそれぞれ示したものである。なお、図は模式的なものであり、示された構成要素の正確な大きさなどを反映するものではない。また、図面が煩雑とならない様、発明の主要部以外の省略や構成の一部簡略化などを適宜行っている。また、以下の図においては、図中、既出の図において説明したものと同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1に示すとおり、本発明の実施の形態1における光学フィルム部材10は、光学フィルムとして、偏光板1と、この偏光板1の一方の表面に貼り付けられ偏光板1の表面をキズや汚れなどより保護する保護シート層2と、この光学フィルム部材10表面に(ここでは、具体的には保護シート層2表面に)所定平面形状のマークバターンに印字形成されるインクよりなる表示マーク3と、この表示マーク3を印字形成する所定領域として、光学フィルム部材10表面に設けられるマーク形成領域4とを備えている。更に、光学フィルム部材10には、偏光板1の他方の表面に塗布形成される粘着剤層5と、粘着剤層5を介して貼り付けられたセパレータ6とを有している。液晶パネルに貼り付ける際には、粘着剤層5を偏光板1の表面に残した状態でセパレータ6を剥がして除去した後に、保護シート層2付きの状態の偏光板1を、粘着剤層5を介して液晶パネルに貼り付けることができる。
また、偏光板1は、ここでは、保護膜として機能するTAC(トリアセチルセルロース)フィルム層11aとTACフィルム層11bの間にPVA(ポリビニルアルコール樹脂)を主体とする偏光子フィルム層12が積層されて構成されている。更に、位相差フィルム層を追加積層して、位相差補償機能を付加した位相差補償偏光板を用いても構わない。
また、保護シート層2は、保護シート2aと、保護シート2aを光学フィルムの偏光板1に貼り付ける粘着剤層2bとが一体的に形成されており、偏光板1より保護シート層2を剥離した際、粘着剤層2bと共に剥離できる粘着シートとして設けられている。なお、保護シート層2と偏光板1のそれぞれの表面が平滑に形成され、両者間を静電気や真空を利用して密着貼り付けさせることによって、保護シート層2の構成より粘着剤層2bを省略しても良い。
また、保護シート層2に、表示マーク3を印字形成する領域として配置されるマーク形成領域4については、領域外周に表示マーク3を構成するインクの厚み、或いは高さと同等か、それよりも大きい段差が設けられ、マーク形成領域4は段差の上面に対し低い領域となる。つまり、マーク形成領域4には、当該領域外周に対して、相対的に凹部となる凹部40が形成されることとなる。より具体的には、本発明の実施の形態1のマーク形成領域4については、図1、図2に示す様に、マーク形成領域4には、凹部40が形成され、この凹部40内に、表示マーク3を構成するインクが収納されることとなる。また、図2(b)の断面拡大図に示すとおり、凹部40によりマーク形成領域4の外周に形成される段差Gは、表示マーク3を構成するインクの厚み或いは高さdに対して、同等か、大きく設定される。その結果、マーク形成領域4外周における保護シート層2表面に対して、表示マーク3を構成するインクの表面は、全て、同等か、それよりも低く形成されることとなり、言い換えると、この凹部40内に、表示マーク3を構成するインクが収納され、このマーク形成領域4外周における保護シート層2表面より、表示マーク3を構成するインクが少なくとも突出することは無い。
また、本発明の実施の形態1のマーク形成領域4については、図1(a)、図2(a)の平面図に示す様に、印字される表示マーク3の所定平面形状のマークパターンの全体を収納する大きさの矩形状の平面パターン形状に設けられるものとした。また、表示マーク3は、比較的単純な図形である円形パターンを例として説明している。当然、マークとしての様々な情報を盛り込めるように、他の図形パターンの表示マークと打ち分けても良く、印字する際に角度を変えることで、角度情報を示せるように、対称性の低い図形パターンとしても良い。当然、アルファベットなど、文字パターンであっても良い。また、マーク形成領域4の平面形状は、数種の表示マーク3を打ち分けて印字した場合にもマークパターンの全体を収納できる点で都合が良いことから矩形状としている。従って、厳密な矩形でなくとも角部を丸めた概ね矩形などであっても良く、このような形状も矩形状の範囲に含むものとする。
以上の様に構成される本発明の実施の形態1の光学フィルム部材10の作用について、図3を用いて説明する。図3(a)は、光学フィルム部材10が液晶セルLCDに貼り付けられる工程において、自動貼り付け装置のステージSTに保持される状態を示すものであり、図3(b)は、セパレータ6が除去された光学フィルム部材10(保護シート層2付きの偏光板1)が粘着剤層5を介して液晶セルLCDに貼り付けられる際において、当該自動貼り付け装置の貼り付けローラRLにより、押圧されている状態を示すものである。
本発明の実施の形態1の光学フィルム部材10においては、先に説明を行ったとおり、印字形成されるインクよりなる表示マーク3と、この表示マーク3が印字形成される領域として配置されるマーク形成領域4において、インクを収納する凹部40が設けられる。従って、例えば、図3(a)に示す自動貼り付け装置のステージSTに保持された状態においても、表示マーク3のインクは、光学フィルム部材10表面より突出することは無いことから、ある程度の平坦度を有したステージSTに保持される場合には、ステージSTの表面と接触することは無い。つまり、ステージSTの表面に表示マーク3のインクが転写付着されることや、擦れることなどによりインクが剥がれることや削れることを生ずることは無い。
また、例えば、図3(b)に示す自動貼り付け装置のローラRLにより、保護シート層2が押圧される場合においても、表示マーク3のインクは、光学フィルム部材10表面より突出することは無いことから、同様に、ある程度の平坦度を有したローラRLにより押圧される場合には、ローラRLの表面と接触することは無い。つまり、ローラRLの表面に表示マーク3のインクが転写付着されることや、擦れることなどによりインクが剥がれることや削れることを生ずることは無い。
また、これらステージST及び貼り付けローラRLに限られず、光学フィルム部材10に当接される他の装置部材があったとしても、同様に、ある程度の平坦度を有していれば、表示マーク3のインクは、凹部40内に収納されていることから、これら部材と接触され、転写付着されることや、擦れることなどによりインクが剥がれることや削れることを生ずることは無い。
よって、以上説明のとおり、本実施の形態1における光学フィルム部材10においては、表示マーク3を構成するインクにより、自動貼り付け装置におけるステージST及び貼り付けローラRL部材など、光学フィルム部材10を処理する製造装置を汚染することが無い。その結果として、液晶表示装置を製造する場合において、光学フィルム部材10について、低コスト化の点で優れるスタンプインクによるマーキングを用いながらも、製造される液晶表示装置の歩留まりや信頼性の低下の発生を改善することができる。
なお、本実施の形態1における光学フィルム部材10においては、表示マーク3を印字形成する領域として配置されるマーク形成領域4に設けられて表示マーク3のインクを収納する凹部40が、光学フィルム部材10を構成する保護シート層2の表面に形成される例を用いて説明を行った。しかしながら、マーク形成領域において、当該領域外周に対して、相対的に凹部となる部分が設けられて、その凹部に表示マークのインクを収納することができれば、同様の作用が得られる。例えば、図4(a)の平面図及び図4(b)の断面図(図4(a)における断面線X4−X5での断面図)に示す様に、保護シート層21を構成する保護シート21aと粘着剤層21bの両者を貫通した開口部とすることにより、マーク形成領域4aとして、表示マーク3のインクを収納する凹部41を形成した光学フィルム部材10aとしても良い。
この光学フィルム部材10aの場合においては、表示マーク3のインクは、凹部41の底部の偏光板1の表面に直接印字されることとなる。従って、液晶パネルとなった場合に表示マーク3のインクが不要となる場合には、光学フィルム部材10貼り付け後の保護シート層21の除去時、或いは保護シート層21の除去前に、溶剤などで表示マーク3のインクを除去する工程を適宜追加すると良い。なお、保護シート層21の除去前に当該インク除去工程を実施する方が、偏光板1表面のマーク形成領域4以外の領域は、保護シート層21により保護された状態であることから、偏光板1表面の余計な領域に溶剤など除去処理によるダメージを生じにくく、より望ましい。
また、本実施の形態1と上記説明の変形例では、光学フィルム部材10或いは光学フィルム部材10aの表面に保護シート層を備えた構成であったことから、この保護シート層に凹部を形成する例を用いて説明を行った。例えば、光学フィルム部材10において、偏光板1自体の表面、保護膜として機能するTACフィルム層11aやTACフィルム層11bなどが比較的強度が高く、保護シート層が省略される場合には、TACフィルム層11aやTACフィルム層11bや、偏光板1自体を加工して、偏光板1自体の表面に凹部を形成しても良い。つまり、光学フィルム部材10の構成によらず、光学フィルム部材10の表面に当該表示マークのインクを収納する凹部が形成されていれば、実施の形態1と同様の効果を得ることできる。
なお、この場合においても、先に説明した変形例と同様に、偏光板1自体の表面に表示マーク3のインクが直接印字されることから、液晶パネルとなった場合に表示マーク3のインクが不要となる場合には、光学フィルム部材貼り付け後において、溶剤などで表示マーク3のインクを除去する工程を適宜追加すると良い。また、液晶パネルを構成する偏光板1自体に凹部が形成されることとなることから、マーク形成領域4は、表示に影響を及ぼさないよう、少なくとも表示領域の外側に位置する額縁領域に配置する。更に、額縁領域において、特に、最終製品となる液晶表示装置において、筐体などにより覆われて、外部に露出されない領域に配置されることが、製品の外観上において望ましい。
また、本実施の形態1における光学フィルム部材10においては、マーク形成領域4に設けられて表示マーク3のインクを収納する凹部40を、保護シート層2全体に渡り平坦な表面に対して彫り込まれた凹部により構成される例を用いて説明を行った。しかしながら、マーク形成領域において、当該領域外周に対して、相対的に凹部となる部分が設けられて、その凹部に表示マークのインクを収納することができれば、同様の作用が得られる。例えば、図5(a)の平面図及び図5(b)の断面図(図5(a)における断面線X6−X7での断面図)に示す様に、マーク形成領域4bに対して、外側を囲うように土手状に配置された凸部42aを保護シート層22の表面に形成した光学フィルム部材10bとすることによっても、当該領域外周の凸部42aの表面(上面)に対して、相対的に凹部となる凹部42が形成されることとなる。
以上説明のような、マーク形成領域4bに対して、外側を囲うように土手状に配置された凸部42aを備えた光学フィルム部材10bにおいても、図3を用いて説明した実施の形態1の光学フィルム部材10において得られるものと同様の作用が得られる。具体的には、図3に示す様に、この土手状に配置された凸部42aを備えた光学フィルム部材10bが、自動貼り付け装置のステージST及び貼り付けローラRLなどにより保持や押圧される場合においても、この凸部42aが表示マーク3のインクの表面よりも突出して設けられることから、先に、これらステージST及び貼り付けローラRLなどの部材表面と接触することとなる。従って、表示マーク3のインクが、これら部材表面と接触することは無い。つまり、ローラRLの表面に表示マーク3のインクが転写付着されることや、擦れることなどによりインクが剥がれることや削れることを生ずることは無い。
また、上記変形例では、マーク形成領域の外周に、土手状に配置された凸部42aを設けて、表示マークのインクを収納する凹部を形成した。マーク形成領域の外周において、ある程度囲むように凸部を配置すれば、光学フィルム部材表面に接触される装置部材表面が平坦である限りにおいては、上記土手状に配置された凸部42aと同様に、表示マーク3のインクが、これら部材表面と接触することを防ぐ作用が生ずる。例えば、図5(c)の平面図に示す様に、マーク形成領域4cに対して、外側を囲うように配置された凸部43aを保護シート層23の表面に形成した光学フィルム部材10cとすることによっても、当該領域外周の凸部43aの表面(上面)に対して、相対的に凹部となる凹部43が形成されることとなり、同様の作用を生じ、同様の効果を得ることができる。
なお、凸部43aにより、マーク形成領域4cの外側を囲う程度としては、図5(c)に示すとおり、四方八方より囲うように8箇所設けた例を示したが、4隅を囲う程度の4箇所、或いは、受け面を構成するために必要な3箇所としても良い。最小限としては、表示マーク3を挟むように配置した2箇所の凸部43aによりマーク形成領域4cの外側を囲うと良い。なお、図5(a)、図5(b)で示した土手状に配置された凸部42aより、図5(c)で示した8箇所配置された凸部43a、更に表示マーク3を挟むように2箇所の凸部43aを配置する場合と、囲う程度に応じて、表示マーク3のインクを保護する作用は、上記例示した順に低下する。
なお、これらマーク形成領域4b、4cの外側を囲う凸部42a、凸部43aは図中では保護シート層22、23と区別するために異なる網掛けを付して示しているが、特に異なる部材で形成する必要はなく、保護シート層22、23の一部構成として設けられるもので良い。この凸部42a、凸部43aは、表示マーク3のインクに代わり、ステージなどと接触し、表示マーク3のインクの転写や剥がれなどを防止する意味合いで設けられることから、凸部42a、凸部43a自体が剥がれなどを生じて、異物となってしまうと、設けたことの意味が無くなってしまう。従って、保護シート層22、23のシート部分と別の部材などにより、取り付けられて設けられた場合にも、当該シート部分からは剥がれない程度の充分な強度でシート部分に取り付けられ、ほぼ一体となることが望ましい。むしろ、凸部42a、凸部43aは保護シート層22、23のシート部分と別の部材により構成されるよりも、比較的容易な構成としては、保護シート層22、23を加工して一体に形成、つまり、凸部42a、凸部43aは保護シート層22、23のシート部分と共通部材により、当該シート部分と一体に構成すれば良い。
また、上記説明のマーク形成領域4b、4cの外側を囲う凸部42a、凸部43aは、保護シート層22、23全体の表面に対して突出して設けられることとなり、ステージでの保持状態などへの影響が懸念される。しかしながら、実施の形態1で説明したとおり、表示マーク3のインクを収納することのできる高さ、つまり、インクの厚みと同等より高い程度の高さに形成すれば良いことから、従来の平坦な保護シート層の表面にインクのみが印字される場合と、ステージでの保持状態などへの影響は殆ど変わらないと考えて良い。
実施の形態2.
続いて、本発明の別の実施形態となる実施の形態2における光学フィルム部材について、説明を行う。先ず、本実施の形態2の光学フィルム部材の構成について、図6を用いて説明を行う。ここでは、実施の形態1の光学フィルム部材10の構成と適宜比較しながら変更部を重点的に説明する。実施の形態1の光学フィルム部材10の構成を説明する際には、光学フィルム部材の全体図と特に表示マーク近傍の拡大図を併用して説明を行った。しかしながら、実施の形態1の光学フィルム部材10からの変更部分については、表示マーク近傍のみの変更であることから、本実施の形態2においては、表示マーク近傍の拡大図のみを用いて構成の説明を行う。図6(a)は表示マーク近傍の平面図、図6(b)は図6(a)における断面線X8−X9での断面図をそれぞれ示したものである。
図6(b)の断面図に示す様に、本実施の形態2の光学フィルム部材10dにおいても、保護シート層24に、表示マーク31を印字形成する領域として配置されるマーク形成領域4dについては、当該領域外周に対して、相対的に凹部となる凹部44が形成され、この凹部44内に、表示マーク3を構成するインクが収納される。更に、図6(a)の平面図に示す様に、印字される表示マーク31のパターンの全体を収納する大きさの矩形状の平面形状に設けられるものであることについては、実施の形態1の光学フィルム部材10と共通の特徴である。一方、実施の形態1の光学フィルム部材10が備えていない特徴的な構成としては、本実施の形態2の光学フィルム部材10dにおいては、マーク形成領域4dの領域内において、当該マーク形成領域4dの外周部と同等の高さの表面を有する突起部44aが配置される点である。この突起部44aについては、マーク形成領域4dの領域内において、少なくとも一つ以上配置されれば良く、本実施の形態2の図6(a)においては、3行3列の9箇所に突起部44aを設けた例を示している。
また、印字される表示マーク31については、実施の形態1において例示したとおり、円形パターン、他の図形パターン、文字パターンなどを用いることができ、当該光学フィルム部材10dに関し記録する情報に応じて打ち分けても良いが、ここでは、一例として、アルファベットのFの形状の記号パターンを印字している。なお、アルファベットのFのパターン形状は、例えば、90度の回転を繰り返しても、360度の回転で同じ形状に戻るまで、4種の識別可能な表示マークとして用いることができる。また、図6(a)の形態においては、Fのパターン形状の表示マーク31について、マーク形成領域4d内に配置される9箇所の突起部44aとは、重ならない、つまり、干渉しない位置に印字可能なように、大きさや水平位置を選択されている。また、概ね正方形状のマーク形成領域4d内に配置される9箇所の突起部44aは、90度の回転に対して、ほぼ対称形に配置されていることから、Fのパターン形状の表示マーク31について、先に説明した90度ずつ回転した4種の識別可能な表示マークとして打ち分けた場合にも、9箇所の突起部44aとは重ならない位置に印字可能である。
以上説明のとおり、本実施の形態2においても、表示マーク31を構成するインクはマーク形成領域4dに形成される凹部44内に収納され、マーク形成領域4d外周における保護シート層24表面より、つまり、光学フィルム部材10d表面より、表示マーク31を構成するインクが少なくとも突出することは無い。更に、本実施の形態2において新たに設けられたマーク形成領域4d内に配置される突起部44aの表面からも表示マーク31を構成するインクが少なくとも突出することは無いという特徴を備えることとなる。
以上の様に構成される本発明の実施の形態2の光学フィルム部材10dの作用について、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態1における図3と同様に、光学フィルム部材10dが液晶セルLCDに貼り付けられる工程において、自動貼り付け装置のステージST2に保持される状態を示すものである。ここでは、ステージST2表面の平滑状態、つまり平坦度が、比較的悪い場合の例を仮定している。図においては、この比較的平坦度の悪いステージST2表面が有している起伏形状の特に凸部STCをより強調して示している。
図7に示す様に、例えば、ステージST2表面の凸部STCがマーク形成領域4dと同程度の大きさの局所的なものであれば、マーク形成領域4dの凹部44内に入り込み、表示マーク31のインクに接触して、インクを削る可能性がある。しかしながら、本発明の実施の形態2の光学フィルム部材10dにおいては、特にマーク形成領域4d内に突起部44aが配置され、表示マーク31のインクは、この突起部44a表面からも突出していない。従って、光学フィルム部材10d表面に当接されるステージST2表面に、やや局所的な凸部STCを有していても、マーク形成領域4d内の凹部44の更に突起部44aの配置されない領域内には、入り込み難い構造となっていることが解かる。つまり、この突起部44aは、ステージST2表面が有している凸部STCがマーク形成領域4dの凹部44内に侵入し、表示マーク31のインクと接触することを防ぐ作用を有することとなる。
なお、ステージST2表面の平坦度が悪い場合を例に取って説明を行ったが、実施の形態1において説明を行った自動貼り付け装置の貼り付けローラRL表面の平坦度が悪い場合、その他、光学フィルム部材10dに当接される他の装置部材表面の平坦度が悪い場合などに対しても同様の作用と効果が得られることは言うまでも無い。つまり、本発明の実施の形態2の光学フィルム部材10dにおいては、光学フィルム部材10dを処理する製造装置を汚染することが無いという作用について、製造装置の光学フィルム部材10dに当接される装置部材表面の平坦度が悪い場合なども含め、より広範囲に得ることができるという効果が得られる。
また、本発明の実施の形態2の光学フィルム部材10dの特にマーク形成領域4d内に突起部44aが配置されることにより得られる別の作用と効果がある。マーク形成領域4dでは、凹部44が形成され、この突起部44aが配置されて無い場合には、貼り付けローラRLの圧力が光学フィルム部材10dに作用することが無く、貼り付け作用が弱くなることが懸念される。しかしながら、本発明の実施の形態2の光学フィルム部材10dの場合においては、この突起部44aが、貼り付けローラRLと接触され、貼り付けローラRLからの圧力を受けることとなり、このマーク形成領域4d内においても、貼り付けローラRLからの圧力を適正に受けることができ、十分な貼り付け作用が得られる。
また、図6に示した実施の形態2の光学フィルム部材10dの例では、表示マーク31のパターンと突起部44aの位置関係として、互いに重ならないように、表示マーク31のパターン形状と印字位置、更に突起部44aの配置(配置数、大きさ、位置など)を設定することとした。しかしながら、例えば、図8(a)に示す様に、光学フィルム部材10dに対して、突起部44aと重なって、表示マーク32のパターンを印字したとしても、マーク情報の読み取りには殆ど影響がない。また、図8(b)の断面図(図8(a)における断面線X10−X11での断面図)に示す様に、突起部44aと重なる部分も含めて、表示マーク32のインクの表面が、突起部44aの表面からも少なくとも突出することが無いという、図6の光学フィルム部材10dと同様の特徴を有していれば、上記説明を行った製造装置の光学フィルム部材10dに当接される装置部材表面の平坦度が悪い場合なども含め光学フィルム部材10dを処理する製造装置を汚染することが無いという、図6の光学フィルム部材10dと同様の効果を得ることができる。
なお、図8(a)に示す様に、光学フィルム部材10dに対して、突起部44aと重なって、表示マーク32のパターンを印字する場合には、突起部44aの表面にも、表示マーク32のインクが塗布されることとなる。この状態のまま、貼り付け工程などを実施したとしても、表示マーク32を構成するインクの全てが装置部材表面と接触する場合に比べると、装置の汚染に対する改善効果は得られる。しかしながら、表示マーク32を構成するインクの全てが装置部材表面と接触させないことが装置の汚染に対する改善効果をより向上でき、望ましい。従って、突起部44aの表面に一旦塗布された表示マーク32のインクについては、少なくとも図8(b)の断面図の状態となるよう、除去されることが望ましい。
また、突起部44aの表面に塗布されたインクを除去するための具体的な方法としては、図9(a)に示す様に、光学フィルム部材10dに対して、突起部44aと重なって表示マーク33を印字する場合には、突起部44aの表面にも、表示マーク33のインクが塗布されることとなる。これに対して、突起部44a表面のインクを除去する方法としては、例えば、図9(b)に示す様に、回転する研磨ローラGRの下を光学フィルム部材10dが移動されることで、インクを除去することができ、図6の光学フィルム部材10dと同様に、加工された後の表示マーク33aのインクの表面が、突起部44aの表面からも少なくとも突出することが無い光学フィルム部材10dを得ることができる。
また、研磨ローラGRに限らず、研磨シートなどにより研磨しても良いし、より簡便な方法としては、インクを溶かす溶剤を若干染みこませたワイプ材などで、或いは、印字直後であればワイプ材のみで、光学フィルム部材10dの表示マーク33部分の表面を軽く拭き取って除去することも可能である。表示マーク33のインクの殆どは、マーク形成領域4dの凹部44内に収納され、除去され難い状態にあることから、物理的研磨、化学的研磨など、公知の手段を用いて、比較的容易に、表示マーク33aを残したままで突起部44a表面のインクを除去することが可能である。
また、上記説明は、表示マークを印字した直後において、突起部44aの表面のみで、表示マーク33のインクがマーク形成領域4dの凹部44より食み出す場合について、食み出して形成されたインクを除去するための方法であった。この方法は、例えば、表示マークを印字した直後において、図9(c)に示す様に、表示マーク33のインクがマーク形成領域4dの凹部44の段差に比べて厚く形成され、表示マーク33全体として、マーク形成領域4dの凹部44より食み出す場合についても応用可能である。つまり、図9(c)に示す様に、表示マーク34全体として、マーク形成領域4dの凹部44より食み出す場合についても、図9(d)に示す様に、回転する研磨ローラGRの下を光学フィルム部材10dが移動されることで、表示マーク33の上面を削り、マーク形成領域4dの凹部44より食み出して形成された不要なインクを除去することができる。また、この場合にも、その他、物理的研磨、化学的研磨など、公知の手段を用いても構わない。この様にして、表示マーク34aのインクの厚みについて、段差の上面、つまり、光学フィルム部材10d表面、或いは、突起部44aの表面に対して、少なくとも面一か低い位置となるように、除去加工するのが望ましい。なお、これら加工については、光学フィルム部材10d表面や、マーク形成領域4dの凹部44内に収納される表示マーク34aに対してダメージを与えない程度で行うと良い。
また、実施の形態2の光学フィルム部材10dにおいては、マーク形成領域4dの凹部44内に突起部44aの配置される構成であることにより、ステージST2表面が有している凸部STCがマーク形成領域4dの凹部44内に侵入し、表示マーク31のインクと接触することを防ぐ作用を有することについて説明を行った。同様の作用については、例えば、図10(a)の平面図に示す様に、マーク形成領域4eの凹部45について、表示マーク35のパターンと同じ形状で、表示マーク35のパターンの外形よりも一回り大きい平面パターンとすること、つまり、マーク形成領域4eの凹部45が形成される領域を表示マーク35のインクを収納できる必要最小限とした光学フィルム部材10eとすることでも、ある程度、得ることができる。
具体的には、図10(a)の平面図に示すとおり、例えば、表示マーク35がアルファベットのFの形状の記号パターンを用いた場合に、マーク形成領域4eの凹部45についても、同じくアルファベットのFの形状の平面パターンに形成され、表示マーク35のインクを全て凹部45内に収納できるように、表示マーク35の平面パターンより、外形が一回り大きい平面パターンに設けられている。この様にマーク形成領域4eの凹部45について、表示マーク35のパターンと同じ形状とされることで、図10(b)(図10(a)における断面線X12−X13での断面図)に示す様に、比較的狭い凹部45内に表示マーク35のインクが収納されることになる。従って、マーク形成領域4dの凹部44内に突起部44aの配置される構成と同様に、光学フィルム部材10e表面(保護シート層25)に当接される製造装置の表面に、やや局所的な凸部を有していても、マーク形成領域4eの凹部45内には、入り込み難く、表示マーク35のインクが削れ難い構造となっている。つまり、製造装置の光学フィルム部材10eに当接される装置部材表面の平坦度が悪い場合なども含め、光学フィルム部材10eを処理する製造装置を汚染することが無いという作用について、より広範囲に得ることができる。なお、この例においては、凹部45のパターン形状によって、表示マーク35のパターン形状も決まってしまい、パターン形状を変えることによって情報を盛り込むことが難しくなるが、適宜、印字するインクの色などを使い分けることで、様々な情報を盛り込むことが可能である。
また、以上説明を行った、実施の形態1、実施の形態2、及び、これらの変形例の光学フィルム部材10、10a〜10dに設けられる凹部や凸部、或いは、凹部内に設けた突起部についての具体的な形成方法としては、掘り込み加工や削り込み加工など、樹脂シート材に対する公知の加工方法により形成できるが、比較的簡便な方法としては、図11に示すとおり、一方に光学フィルム部材10fに設ける凹部や凸部、或いは突起部に対応した凹凸形状の刻印パターン46を有した刻印ローラPR1と、平滑面を有した刻印ローラPR2間で、光学フィルム部材10fの樹脂シート材(ここでは、保護シート層26)に押圧することにより、樹脂シート材を圧縮変形し、光学フィルム部材10f表面に凹凸形状46aを形成することができる。この方法によれば、樹脂シート材を加工する際に削り屑などの異物を発生しにくく、比較的容易に光学フィルム部材10fの表面にマーク形成領域やマーク形成領域内の突起部などの凹部や凸部を形成することができる。
実施の形態3.
続いて、本発明を液晶表示装置とその製造方法に適用した場合の実施形態となる実施の形態3について説明を行う。図12及び図13は、本発明の実施の形態3における液晶表示装置を構成する液晶パネルの概略図である。以下、この液晶パネルの構成について。図12及び図13を用いて説明する。図12は液晶パネル全体を示した平面図、図13は図12における断面線A−Bでの断面図を示したものである。
なお、本実施の形態3においては、実施の形態2の光学フィルム部材10dと同様の光学フィルム部材10g及びフィルム部材10hを用いて液晶表示装置を製造する場合を例に取って説明を行うものとする。なお、光学フィルム部材10g及びフィルム部材10hにおけるマーク形成領域、表示マークの設けられる保護シート層は、液晶パネルの状態では、残存されている場合がある。但し、通常、保護シート層は液晶パネルを筐体内に収納する前に除去されることから、最終製品となる液晶表示装置の状態においては残存しない。つまり、マーク形成領域、表示マークの設けられる保護シート層は本実施の形態3の液晶表示装置の製造方法には用いられるが、本実施の形態3の液晶表示装置自体を構成するものではない。
ここでは、一例としてTFT(Thin Film Transistor)をスイッチング素子に用いて動作される横電界方式の液晶パネルの特にFFS(Fringe Field Switching)方式を用いた液晶パネルへ本発明を適用した場合について説明を行うことにする。
図12及び図13に示される様に、この液晶パネル100は、スイッチング素子としてTFTを備えたTFT基板110と、TFT基板110に対して対向して位置合わせして配置され、画像を表示する表示領域200を有する対向基板であるカラーフィルタ基板120と、表示領域200に対応する領域を囲うように配置され、カラーフィルタ基板120とTFT基板110との間の間隙を密封するシール材130を備えている。更にTFT基板110とカラーフィルタ基板120間には、基板間に所定の一定距離の間隙を形成し保持する柱状スペーサ(図示省略)が表示領域200内に多数配置される。このシール材130により密封され、柱状スペーサにより保持されたカラーフィルタ基板120とTFT基板110との間の間隙の少なくとも表示領域200に対応する領域に液晶層140が狭持されている。このシール材130は、表示領域200に対応する領域外側に配置される額縁領域190に形成される。また、TFT基板110及びカラーフィルタ基板120の外形は何れも矩形となっており、TFT基板110の外形の方が、カラーフィルタ基板120の外形よりも大きく、カラーフィルタ基板120の外形端面より一部突出する突出部を有して重ね合わせ配置されている。
なお、ここで使用した額縁領域190については、液晶パネル100のTFT基板110上、カラーフィルタ基板120上、或いは両基板間に挟まれる領域において、表示領域200外側に位置する表示領域200を取り囲む額縁状の領域、即ち表示領域200を除く全ての領域のことを意味し、表示領域200についても、液晶パネル100のTFT基板110上、カラーフィルタ基板120上、或いは両基板間に挟まれる領域の全てにおいて使用することとし、本明細書中においては全て同様の意味にて使用する。
上述のカラーフィルタ基板120は、第一の透明基板であるガラス基板121の一方の面の上の表示領域200に対応する領域に液晶を配向させる配向膜(図示省略)と、配向膜の下部に設けられるカラーフィルタ124及びカラーフィルタ124間を遮光するため、或いは表示領域200に対応する領域外側に配置される額縁領域190を遮光するために設けられる遮光層125などを有している。カラーフィルタ124としては、樹脂中に顔料などを分散させた色材層が選択でき、赤、緑、青などの特定の波長範囲の光を選択的に透過するフィルタとして機能し、これら異なる色の色材層が規則的に配列して構成される。遮光層125としては、酸化クロムなどを用いた金属系の材料や樹脂中に黒色粒子を分散させた樹脂系の材料などを選択することができる。なお、配向膜より下層に、カラーフィルタ124と遮光層125を覆うように透明樹脂膜よりなるオーバーコート層を設ける構成としても構わない。
また、カラーフィルタ基板120は、接地接続される静電気防止用透明導電層131をガラス基板121の他方の面に備えている。この静電気防止用透明導電層131は、ガラス基板121の少なくとも表示領域200を覆い設けられており、横電界方式の液晶パネルにおいて静電気による帯電や外部電界による表示不良防止に有効なものとして設けられる。
一方、上述のTFT基板110は、第二の透明基板であるガラス基板111のカラーフィルタ基板120と対向する側の表面の更に表示領域200に対応する領域に、液晶を配向させる配向膜(図示省略)と、配向膜の下部に設けられ、TFT基板110或いはカラーフィルタ基板120の基板面と平行な方向の電界を発生し液晶を駆動する電圧を印加する一対の電極である画素電極112及び対向電極113と、これら一対の電極の一方である画素電極112に電圧を書き込むスイッチング素子であるTFT114と、TFT114を覆う絶縁膜115と、TFT114に信号を供給する配線である複数のゲート配線116g及びソース配線116sと、これら配線に接続されTFT114を構成するゲート電極(図示省略)及びソース・ドレイン電極(図示省略)などを有している。
なお、液晶を駆動する電圧を印加する一対の電極である画素電極112と対向電極113については、本実施の形態3においては、一方の電極である画素電極112が平板形状の透明導電膜パターンより構成され、他方の電極である対向電極113は櫛歯形状や複数並列するスリット状の開口部を有する透明導電膜パターンより構成され、上記の画素電極112上に絶縁層を介して重なって配置される。また、上記構成は必須ではなく、画素電極112と対向電極113について、それぞれの形状と配置の上下関係を逆として、画素電極112を櫛歯形状や複数並列するスリット状の開口部を有するパターンとして対向電極113より上層に配置し、対向電極113を平板形状として画素電極112より下層に配置し、TFT114は、櫛歯形状や複数並列するスリット状の開口部を有するパターンよりなる画素電極112に接続し電圧を印加する構成としても構わない。なお、画素電極112と対向電極113の具体的な平面パターン形状の図示説明は省略するが、公知のFFS方式を用いた液晶パネルに用いられる画素電極と対向電極の平面パターン形状を採用すれば良い。
また、TFT基板110を構成する絶縁膜である絶縁膜115、或いは画素電極112と対向電極113間に形成される絶縁膜などについては、単層の透明絶縁膜、或いは複数層の透明絶縁膜の積層膜により構成される。また、図12において概略の配置を示しているとおり、表示領域200に形成されたゲート配線116g及びソース配線116sは、それぞれが平行に複数本配列して配置されており、これら複数本のゲート配線116gとソース配線116sは、それぞれが交差して配置されている。また、画素電極112及びTFT114、更にTFT114を構成するゲート電極及びソース・ドレイン電極はこれら複数本のゲート配線116gとソース配線116sの交差により囲まれる画素領域に対応してアレイ状に配列して配置されている。また、対向電極113に共通電位を供給する共通配線113Lがゲート配線116gと平行にゲート配線116gと同数配置され、各画素領域の対向電極113に接続され、各画素領域の対向電極113の電位を全て共通電位に共通化している。
更にTFT基板110上における額縁領域190の特にカラーフィルタ基板120の端面よりも一部突出する突出部におけるカラーフィルタ基板120の配置される側の表面には、TFT114に供給される信号を外部から受け入れる信号端子118を備えている。信号端子118は、図中では一体の構成で示しているが、詳細には複数の信号に対応して分離した複数の図中X方向に長手方向を有する矩形のパッドが図中Y方向に多数配列した構成となっている。
更に、この信号端子118のそれぞれのパッドに対しては、接続配線となるFFC(Flexible Flat Cable)136を介して駆動ICを制御する制御信号などを発生する制御IC(Integrated Circuit)チップなどを装備した制御基板135が接続されている。また、制御基板135からの制御信号は、信号端子118を介して、突出部に取り付けられた駆動ICチップ134の入力側に入力され、駆動ICチップ134の出力側より出力される出力信号が表示領域200から引き出された多数の信号引き出し配線(図示省略)を介して、表示領域200内のTFT114に供給される。.
また、カラーフィルタ基板120の液晶層140に対して外側表面に設けられる静電気防止用透明導電層131の上層には偏光板132aを有している。また、TFT基板110の液晶層140に対して外側表面には偏光板132bを有している。これら偏光板132a及び偏光板132bは、それぞれカラーフィルタ基板120及びTFT基板110の少なくとも表示領域200を覆うように配置される。
更に、本実施の形態3の液晶パネル100においては、偏光板132a及び偏光板132bのそれぞれの表面に保護シート層126a、保護シート層126bが積層されており、保護シート付き偏光板132c及び保護シート付き偏光板132dを構成している。更に、保護シート付き偏光板132c及び保護シート付き偏光板132dにおけるそれぞれの表面、つまり、外側に配置される保護シート層126a及び保護シート層126bの表面には、それぞれ、偏光板132a及び偏光板132bに関する情報を明示するため印字形成されるインクよりなる表示マーク36及び表示マーク37と、これら表示マーク36及び表示マーク37を印字形成する所定領域として設けられるマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hとを備えている。この表示マーク36及び表示マーク37は、偏光板132a及び偏光板132bに関する情報を明示する所定平面形状のマークバターンに印字形成される。更に、実施の形態1の光学フィルム部材10と同様に、そのマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hにおいて、表示マーク36及び表示マーク37を構成するインクを収納する深さの凹部が形成され、この凹部内に、表示マーク36及び表示マーク37を構成するインクが収納されることとなる。
また、カラーフィルタ基板120表面に形成される静電気防止用透明導電層131は、接地接続される。ここでは、例えば、TFT基板110の突出部に、アースパッド117を設け、静電気防止用透明導電層131とアースパッド117間について導電テープ133を介して接続している。なお、静電気防止用透明導電層131は、大部分が、偏光板132aにより覆われているが、カラーフィルタ基板120の端部において、一部、偏光板132aにより覆われない露出部が形成される。その静電気防止用透明導電層131の露出部に導電テープ133が貼り付けられ静電気防止用透明導電層131に接続されている。更に、アースパッド117は、信号端子118とFFC136を順次介して接地接続されることから、静電気防止用透明導電層131は、これら経路を介して接地接続されることとなる。なお、導電テープ133としてはAl箔やCu箔などの金属箔よりなる母材に導電粘着剤を塗布したものを使用することができ、一般的な市販品の導電テープを利用することができる。
以上説明のとおり、本実施の形態3の液晶パネル100は構成される。更に、液晶パネル100に対し、カラーフィルタ基板120の表示領域200に形成される表示面と反対側には、TFT基板110の基板面に対向して光源となるバックライトユニット(図示省略)が、バックライトユニットからの光を調整する機能を有する光学シート(図示省略)を介して配置され、これら部材と共に表示領域200の表示面の部分が開放された筐体(図示省略)の中に収納され、本実施の形態3の液晶表示装置が構成される。
以上、構成について説明を行った本実施の形態3の液晶表示装置は次の様に動作する。例えば制御基板135から制御信号が入力され、駆動ICチップ134が動作し、表示領域200内の配線を介して信号が画素領域に伝わる。その結果、各画素領域に配置される画素電極112及び共通電極113間にTFT基板110或いはカラーフィルタ基板120の基板面と平行な方向の電界(より詳しくは、FFS方式では平行方向の電界と平行に近い方向の電界が混在して発生することから、平行方向の成分が主となる電界とも言える。)を発生する所定の駆動電圧が加わり、駆動電圧に合わせて液晶の分子の方向が変わる。そして、バックライトユニットの発する光がTFT基板110、液晶層140及びカラーフィルタ基板120を介して観察者側に透過或いは遮断されることにより、液晶パネル100のカラーフィルタ基板120側の表示領域200に形成される表示面に映像などが表示される。
次に、本実施の形態3の液晶表示装置の製造方法について説明を行う。ここでは、本発明において特徴的な液晶パネルの製造工程について、図14に示すフローチャートに従って順次各工程の概要説明を行い、特に重要な工程については、適宜、図15〜図18の詳細説明図面を用いながら説明を行うことにする。
先ず、基板準備工程において、互いに貼り合わされる前のTFT基板110を取り出すマザーTFT基板とカラーフィルタ基板120を取り出すマザー基板であるマザーカラーフィルタ基板を準備する。それぞれのマザー基板上において、所定の枚数の同じ構成のTFT基板110或いはカラーフィルタ基板120が配列して形成される。このTFT基板110の構成を備えたマザーTFT基板と、カラーフィルタ基板120の構成を備えたマザーカラーフィルタ基板とは、図12及び図13を用い説明したとおり、TFT基板110の詳細構成がわかれば、公知のFFSモードの液晶表示装置のTFT基板及びカラーフィルタ基板の製造方法と公知の成膜工程とパターンニング工程の繰り返しを適宜組み合わせて製造することが可能である。従って、より具体的なマザーTFT基板及びマザーカラーフィルタ基板自体の製造方法の説明については省略する。
続いて、以上説明のとおり準備されたTFT基板110の形成されたマザーTFT基板に対して、基板を洗浄する基板洗浄工程を行う(S1)。次に、配向膜材料塗布工程において、マザーTFT基板の一方の面に、配向膜材料を塗布形成する(S2)。この工程は、例えば、印刷法により有機膜からなる配向膜材料を塗布し、ホットプレートなどにより焼成処理し乾燥させる。その後、ラビング工程において配向膜材料にラビングを行い、配向膜材料表面を配向処理しTFT基板110側の配向膜とする(S3)。また、S1〜S3と同様に、カラーフィルタ基板120が形成されているマザーカラーフィルタ基板についても、洗浄、配向膜材料の塗布、ラビングを行うことによりカラーフィルタ基板120側の配向膜を形成する。
続いて、シール材塗布工程において、スクリーン印刷装置により、シール材を印刷ペーストとして、マザーTFT基板或いはマザーカラーフィルタ基板の一方の面にシール材の塗布を行い、表示領域200を囲う形状のパターンにシール材130を形成する(S4)。そして、液晶滴下工程において、マザーTFT基板或いはマザーカラーフィルタ基板の一方の面に、シール材130で囲まれる領域内に多数の液滴状の液晶を滴下する(S5)。具体的には、例えば、マザーカラーフィルタ基板のカラーフィルタ基板120に対して、シール材130で囲まれる領域内に多数の液滴状の液晶を全体で所定量の液晶層140が形成されるように滴下する。また、ここでは、所謂、滴下注入法を用いて液晶を充填し、液晶層140を形成する方法を一例としたので、この様に形成したが、所謂、真空注入法を用いる場合には、シール材130は完全に閉じた形状ではなく一部開口させた液晶注入口が形成される。また、液晶は貼り合わせた後に前記液晶注入口より注入されることから、上記説明した液滴状の液晶の形成処理は省略される。
続いて、貼り合わせ工程において、マザーTFT基板及びマザーカラーフィルタ基板を貼り合わせてセル基板を形成する(S6)。具体的には、液滴状の液晶を載せた状態でマザーTFT基板及びマザーカラーフィルタ基板が近接され、位置合わせして重ね合わせられる。その結果、液滴状に形成された液晶がマザーTFT基板とマザーカラーフィルタ基板間に挟まれて均一に拡がり一体化した液晶層140の状態となり、マザーTFT基板とマザーカラーフィルタ基板間のそれぞれのシール材130により囲まれる容積内に満たされる。
更に、シール硬化工程において、マザーTFT基板とマザーカラーフィルタ基板を貼り合わせた状態で、シール材130を完全に硬化させる(S7)。この工程は、例えば、シール材130の材質に合わせて熱を加えることや、紫外線を照射することにより行われる。本実施の形態3では、滴下注入法と相性の良い、紫外線を照射する方法により硬化を行った。この工程によりマザーTFT基板とマザーカラーフィルタ基板は位置合わせされた位置関係のまま固定される。また、液晶パネルを軽量化するために基板を薄型化する場合には、この貼り合わされた状態で薬液や機械的研磨による薄型化処理を実施すると良い。
次に、セル分断工程において、セル基板を多数の個別セルに分断する(S8)。なお、所謂、真空注入法を用いる場合には、先に説明をしたとおりシール材130に一部開口させた液晶注入口を形成しておき、上記のセル分断工程後に行う液晶注入工程において、個々の個別セルに対して液晶注入口から液晶を注入する。この工程は、例えば、液晶を液晶注入口から真空注入により充填することにより液晶層140の形成が行われる。更に、封止工程において、液晶注入口を封止する。この工程は、例えば、光硬化型樹脂で封じ、光を照射することにより行われる。
この様に個々の液晶パネルの形状に分断された後、偏光板貼り付け工程において、個別セルのカラーフィルタ基板120及びTFT基板110のそれぞれの表面に光学フィルムとして偏光板132a及び偏光板132bを貼り付ける(S9)。なお、この偏光板貼り付け工程(S9)については、本発明の重要な工程であることから、この液晶パネルの製造工程における各工程の概要説明後に、別途、詳細に説明することにする。
続いて、制御基板実装工程において、駆動ICチップ134や制御基板135を実装する(S10)。この工程では、駆動ICチップ134や、制御基板135の取り付けられたFFC136が、信号端子118に導通可能に貼り付けられ、導電テープ133がカラーフィルタ基板120上からTFT基板110上に跨って貼り付けられ、カラーフィルタ基板120表面の静電気防止用透明導電層131とTFT基板110表面に形成されたアースパッド117間が導通される。以上の工程を経て液晶パネル100が完成する。
最後に液晶パネル100に対して、光学シートを介してバックライトユニットを対向して配置し、表示面となる表示領域200におけるカラーフィルタ基板120の外側の部分が開放された筐体中に収納することで、本実施の形態3の液晶表示装置が完成する。なお、本実施の形態3の液晶表示装置の製造方法において用いた保護シート層126a及び保護シート層126bは液晶パネル100を筐体内に収納する前に除去される。
続いて、本発明の重要な工程である偏光板貼り付け工程(S9)について、図15〜図18を用いながら詳細に説明することにする。本発明の偏光板132a及び偏光板132bに関しては、表示マーク36及び表示マーク37を印字形成する所定領域として設けられるマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hを備え、更に、そのマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hにおいて、表示マーク36及び表示マーク37を収納する深さの凹部が形成されることが特徴である。表示マーク36及び表示マーク37については、偏光板132a及び偏光板132bに関する情報を明示するための所定平面形状のマークパターンに印字形成すると良い。明示する偏光板132a及び偏光板132bに関する情報については、比較的簡単な情報として、シートの裏表の識別やシート種類などを区別するマークにも適用できる。本実施の形態3においては、偏光板132a及び偏光板132bに対して、偏光板貼り付け工程(S9)に先立って、光学軸方向について事前測定し、その測定結果情報について明示することにした。つまり、光学軸方向について事前測定した後に、偏光板132a及び偏光板132bのマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hに、その測定結果情報について明示するための所定平面形状のマークパターンを印字すること、より具体的には、軸ズレの程度に応じて印字するマークの種類を使い分けて印字する。
この偏光板132a及び偏光板132bに対し行われる事前測定と表示マーク36或いは表示マーク37の印字について、図15及び図16を用いて、詳細に説明を行う。まず、測定対象となる光学フィルム部材10gに対して、光学軸方向について測定を行い、所定の光学軸方向からの軸ズレの程度を評価することとなるが、幾つかの方法が選択できる。一例としては、図15に示すとおり、光学軸の角度を異ならせた複数の基準光学フィルム50a〜50dを準備し、光学フィルム部材10gと順次重ねて配置し、両者を透過する光が最大或いは最小となる組み合わせを選択することにより、光学フィルム部材10gの光学軸方向について、所定値からのズレの大きさに応じて分類を行うことができる。
より具体的には、これら重ねて配置される基準光学フィルム50a〜50dの何れかの基準光学フィルム(図中では、一例として基準光学フィルム50cを示している。)と光学フィルム部材10gに対して、光源LSと、この光源LSより照射され、この重ねて配置される光学フィルム部材10gと基準光学フィルム50cを透過する光を検出する輝度センサである光検出器(センサ部)SN1とが対向配置され、更に、光検出器(センサ部)SN1に接続され、測定された輝度の測定値を明示する光検出器(表示部)SN2が設けられる。
また、図中において、光学フィルム部材10gと、基準光学フィルム50a〜50dに、それぞれ付された矢印の方向は、光学フィルム部材10gを構成する偏光板、或いは基準光学フィルム50a〜50dにおける吸収軸の方向を示している。また、基準光学フィルム50a〜50dの吸収軸の方向は、例えば、基準光学フィルム50cにおいて、測定される光学フィルム部材10gを構成する偏光板の吸収軸の方向が所定の角度、つまり。設計値からのズレがゼロの場合に、光検出器(センサ部)SN1及び光検出器(表示部)SN2により測定される輝度が最大値或いは最小値なる角度に設定される。ここでは、光学フィルム部材10gを構成する偏光板の吸収軸の方向が、丁度、設計値、つまり、最適値である場合に、互いの吸収軸がクロスニコルの関係となる設定とし、輝度が最小値となる配置とした。更に、その他の基準光学フィルム50a、50b、50d、50eの吸収軸の方向については、それぞれ、基準光学フィルム50cの吸収軸の方向に対して、分類したい角度ずれの程度に応じて、ずれた角度に設定され、例えば、それぞれ、―2度、―1度、+1度、+2度に設定した。
以上のとおり、準備をしたうえで、図中の斜め網掛けをした矢印で示すとおり、基準光学フィルム50a〜50dを順次、光学フィルム部材10gと重ねながら、検出器(センサ部)SN1及び光検出器(表示部)SN2により輝度を測定し、その測定値が最小となった基準光学フィルム50a〜50dに応じて、設計値からのズレがゼロ度、―2度、―1度、+1度、+2度の何れに近いかが判定される。
また、光学フィルム部材10gについて、実施の形態1における光学フィルム部材10では、偏光板1に加えて、保護シート層2とセパレータ6が積層されて構成されることから、上記説明の透過光を用いた事前測定を可能とするため、保護シート層2とセパレータ6については、透過光の相対的な評価が実施できる程度の光透過性を有することが必要である。また、光学軸について適正に評価するためには、保護シート層2とセパレータ6については、光学軸を有さないこと、つまり、光学的に等方性であることが望ましい。なお、保護シート層2とセパレータ6について、仮に異方性を有している場合については、適宜、用いる基準光学フィルム50a〜50dにおいて、保護シート層2とセパレータ6の有する異方性をキャンセルさせる特性を備えたものを準備することで、適正な測定とすることは可能である。
続いて、上記の判定結果に応じて、光学フィルム部材10gに設けられたマーク形成領域4gに所定のパターン形状の表示マークが、スタンプSTPにより押印され、インクが塗布されて印字がされる。図15では、偏光板132aとして用いられことになる光学フィルム部材10gを想定し、マーク形成領域4gに、表示マーク36を印字する場合が例示されている。また、上記の判定結果に応じて、スタンプSTPにより押印するマーク種類の選択打ち分けについては、光検出器(表示部)SN2に自動判別の可能な制御機構を設け、打ち分けての印字までを自動化しても良いし、光検出器(表示部)SN2により確認された測定結果に応じて、作業者がマーク種類の選択とスタンプSTPによる押印までを実施しても良い。
続いて、測定結果に応じて印字される具体的な表示マーク36の種類の例について、図16を用いて説明する。図16(a)に示す表示マーク36aをズレがゼロ度の場合、つまり、光学フィルム部材10gに基準光学フィルム50cを重ねて測定した場合に透過光が最小となった場合に選択し、光学フィルム部材10gに印字するものとする。同様に、図16(b)に示す表示マーク36bをズレが―1度の場合に、つまり、基準光学フィルム50bとの組み合わせが最小となった場合に選択されるものとする。以下、同様に、図16(c)の表示マーク36cについては、ズレが―2度、基準光学フィルム50aの場合に、図16(d)の表示マーク36dについては、ズレが+1度、基準光学フィルム50dの場合に、更に図16(e)の表示マーク36eについては、ズレが+2度、基準光学フィルム50eの場合に、それぞれ選択されることとなる。
以上のとおり、偏光板132a及び偏光板132bに対し事前測定と表示マーク36或いは表示マーク37の印字が行われ、具体的には、偏光板132aに用いられる光学フィルム部材10gの場合には、マーク形成領域4gに測定結果に応じて、表示マーク36a〜36eの何れかが印字されることとなる。また、偏光板132bに用いるために、同様に、ズレ量に応じた種類の表示マーク37がマーク形成領域4hに印字された光学フィルム部材10gが準備されることとなる。以上のとおり、所定の表示マーク36或いは表示マーク37の印字が行われた光学フィルム部材10gを準備し、偏光板132a及び偏光板132bの貼り付け工程が行われる。
続いて、図17を用いて、偏光板貼り付け工程について、説明を行う。液晶セルLCDには、カラーフィルタ基板120表面に貼り付けられる偏光板132aと、TFT基板110表面に貼り付けられる偏光板132bがあるが、特に両者の貼り付け工程に大きな違いは無いことから、ここでは、液晶セルLCDの特にカラーフィルタ基板120表面に偏光板132aを貼り付ける場合を例に取って説明を行う。本実施の形態3の液晶表示装置の製造方法の偏光板貼り付け工程(S9)に用いられる自動貼り付け装置においては、図17(a)に示す様に、液晶セルLCDを保持する回転ステージSTSと、偏光板132aの元部材となる光学フィルム部材10gを保持するステージSTと、液晶セルLCDに対して偏光板132aの貼り付け角度を調整して貼り付けるための構成として、液晶セルLCDを保持する回転ステージSTSを位置合わせ回転動作する回転機構SPと、光学フィルム部材10gに形成された表示マーク36dの種別を読み取り可能なマーク読み取りヘッドRHと、マーク読み取りヘッドRHにより読み取られた表示マーク36dの種別情報を元に回転機構SPを適正な角度位置まで動作するように制御する制御機構CNTを備えている。
この自動貼り付け装置による貼り付け動作としては、先ず、液晶セルLCDが回転ステージSTSに、光学フィルム部材10gがステージSTに、それぞれセットされ保持される。ここでは、光学フィルム部材10gに形成された表示マーク36の種別として、一例として、図16(d)で示した表示マーク36dが印字された場合について説明を行う。続いて、マーク読み取りヘッドRHにより、光学フィルム部材10gに形成された表示マーク36dの種別が読み取られる。このマーク読み取りヘッドRHにより読み取られた、表示マーク36dの種別情報を元に、制御機構CNTは、回転機構SPを制御し、適正な角度位置、すなわち所定の角度位置まで動作させる。ここでは、表示マーク36dが印字されていることは、設計値からの光学軸のズレが+1度であることを示すものであることから、補正としては、液晶セルLCDを光学フィルム部材10gに対して、ズレに相当する+1度、相対的に傾けて貼り付けることでズレをキャンセルすることができる。従って、回転機構SPを制御し、補正として+1度、液晶セルLCDを光学フィルム部材10gに対して相対的に回転した位置に保持すれば良いことになる。なお、ここで行う補正については、表示マーク36の種別に応じて、所定の補正(補正の角度、角度ゼロ(補正無)も含む)が行われるようにすれは良い
その後、図17(b)に示す様に、自動貼り付け装置が備える光学フィルム部材10gより、セパレータ6dを剥離除去するセパレータ剥離機構SPRが動作し、光学フィルム部材10gの端部よりセパレータ6dが剥離され始めた状態で、光学フィルム部材10gを載置したステージSTが動作し、セパレータ6dが剥離された光学フィルム部材10gの端部を液晶セルLCDの端部(所定の貼り付け開始位置)に近接させる位置まで移動する。続いて、貼り付けローラRLが、前記の液晶セルLCDに近接された光学フィルム部材10gの端部の表面に当接される。その後、図中の斜線網掛けされた矢印で示す方向に液晶セルLCDを載置した回転ステージSTSが移動することにより、貼り付けローラRLが光学フィルム部材10g表面に対し押圧動作され、液晶セルLCDの特にカラーフィルタ基板120表面にセパレータ6dが剥離された光学フィルム部材10g、即ち、保護シート付き偏光板132cが、順次、貼り付けられる。その結果、保護シート付き偏光板132cは、液晶セルLCDに対して、−1度、相対的に回転した位置に、つまり、−1度傾いて貼り付けられる。
また、この自動貼り付け装置では、貼り付けローラRLが光学フィルム部材10gの特に表示マーク36dの形成されるマーク形成領域4g上にも押圧動作される。しかしながら、表示マーク36dを構成するインクについては、実施の形態1において説明を行った様に、マーク形成領域4gの凹部内に収納されている。従って、光学フィルム部材10gの表面より、この表示マーク36dを構成するインクが少なくとも突出することは無いことから、ステージSTの表面に表示マーク36dのインクが転写付着されることや、擦れることなどによりインクが剥がれることや削れることを生ずることは無い。
以上の貼り付け工程を経ることで、図18に示すとおり、保護シート付き偏光板132cは、液晶セルLCDに対して、−1度傾いて貼り付けられる。図中に矢印で、保護シート付き偏光板132cを構成する偏光板132aの吸収軸の方向を示している。表示マーク36dが印字されるとおり、偏光板132aの吸収軸は、偏光板132aの端面に対して、+1度傾いていることになる。しかしながら、偏光板132aは、液晶セルLCDに対して、−1度傾いて貼り付けられることから、液晶セルLCDに対して、偏光板132aの吸収軸は、概ね平行に配置されていること、つまり、最適化された位置に貼り付けられていることが解かる。その結果、特に光学軸の位置関係がコントラスト特性などの表示品位に敏感に影響する横電界方式の液晶表示装置において、高品位の表示を比較的容易に得ることができる。
以上、本実施の形態3の液晶表示装置とその製造方法では、偏光板132a及び偏光板132bを貼り付ける工程において、偏光板132a及び偏光板132bの部材として用いられる光学フィルム部材10gについて、実施の形態1と同様に、表示マーク36及び表示マーク37を印字形成する所定領域として設けられるマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hが設けられ、更に、そのマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hにおいて、表示マーク36及び表示マーク37を構成するインクを収納する深さの凹部が形成されることが特徴である。従って、実施の形態1と同様に、表示マーク36及び表示マーク37を構成するインクにより、自動貼り付け装置におけるステージST及び貼り付けローラRL部材など、偏光板132a及び偏光板132bの貼り付け処理をする製造装置を汚染することが無い。その結果として、液晶表示装置を製造する場合において、低コスト化の点で優れるスタンプインクによるマーキングを用いた偏光板132a及び偏光板132bに用いる部材を使いながらも、製造される液晶表示装置の歩留まりや信頼性の低下の発生を改善することができる。
更に、本実施の形態3の液晶表示装置とその製造方法では、光学フィルム部材10gに表示マーク36及び表示マーク37を構成するインクを収納する凹部であるマーク形成領域4g及びマーク形成領域4hを設け、その凹部内に収納されるようにスタンプインクによるマーキングを行うことにより、偏光板132a及び偏光板132bの部材となる光学フィルム部材10gが有する製造時における光学軸のズレに関する情報を明示し、そのスタンプインクにより明示された情報により、光学軸のズレを補正した偏光板132a及び偏光板132bの貼り付け工程を行うことができる。従って、光学軸のズレに関する情報などの複雑な情報であっても比較的容易に低コストにて明示することができるスタンプインクによるマーキングを用いながらも、製造される液晶表示装置の歩留まりや信頼性の低下の発生を改善すること、更に、特に光学軸の位置関係がコントラスト特性などの表示品位に敏感に影響する横電界方式の液晶表示装置において、高品位の表示を比較的容易に得ることなどの効果を両立して得ることができる。
なお、本実施の形態3の液晶表示装置とその製造方法については、偏光板(一軸偏光板及び楕円偏光板などを含む)に限られず、位相差板或いは視野角補正用(ワイドビュ)フィルムなど、特に、光学軸の方向(具体的な貼り付け角度配置)について、高い位置精度が要求される光学フィルムに対して好適に用いることができ、本実施の形態3の偏光板での適用例と同様に、それぞれの光学フィルムにおいて要求される位置精度の程度に応じた表示品位向上などの作用効果を得ることができる。
また、光学フィルム部材のマーク形成領域に明示する光学フィルム部材に関する情報については、実施の形態3において説明を行った事前測定した光学軸の情報などの比較的複雑な情報に限られず、比較的簡単な情報として、シートの裏表の識別やシート種類などを区別するマークにも適用できる。その場合においても、液晶表示装置を製造する場合において、低コスト化の点で優れるスタンプインクによるマーキングを用いた光学シートを使いながらも、製造される液晶表示装置の歩留まりや信頼性の低下の発生を改善することができるという本発明の基本的な効果については得ることができる。
また、上記説明を行った本実施の形態3では、光学フィルム部材に対して、光学軸方向について測定を行い、所定の光学軸方向からの軸ズレの程度を評価する方法として、光学軸の方向を異ならせた基準光学フィルム50a〜50dを準備して、軸ズレの程度を評価する方法を例示した。当然、準備する基準光学フィルムの枚数や軸のズレ角度の設定は、軸ズレの程度や、補正の精度などに応じて、適宜、変更すれば良い。また、一枚の基準光学フィルムを準備して、その基準光学フィルムと評価する光学フィルム部材の何れかを順次回転(相対的に回転)しながら輝度評価を行って、所定の角度からのズレの程度を評価しても良い。その場合には、所定の角度からのズレ角度について、段階的に範囲を区切って、図16のような表示マーク36の種類と評価結果を関係づけても良いし、測定時において、所定の角度からのズレ角度を段階的に変えて測定しても良い。また、明示する表示マークについても数字や記号などを適宜用いるなど、より詳細な角度情報を明示できるようにしても良い。
また、上記説明を行った本実施の形態3では、光学フィルム部材上に表示マークで示された情報の読み取りと、その情報に応じた光学フィルム部材の貼り付け角度の補正について、全て自動化した例を示した。表示マークの読み取りは、作業者が読み取っても良い。更に、貼り付け角度の補正についても、表示マークの情報に基づいて、光学フィルム部材或いは液晶セルを処理ステージに対して、作業者や搬送ロボット或いは位置決め機構が所定の角度傾けてセッティングするようにしても良い。その場合には、光学フィルム部材或いは液晶セルを保持するステージに回転機構を備える必要は無くなる。
1 偏光板、11a,11b TACフィルム層、12 偏光子フィルム層、
10,10a,10b,10c,10d,10e,10f,
10g,10d 光学フィルム部材、
2,21,22,23,24,25,26 保護シート層、
2a,21a 保護シート、2b,21b 粘着剤層
3,31,32,33,34,35,36,36a,36b,36c,
36d,36e,37 表示マーク
4,4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g マーク形成領域、
40,41,42,43,44,45, 凹部、42a,43a 凸部、
44a 突起部、46 刻印パターン、46a 凹凸形状、
5 粘着剤層、6 セパレータ、
50a,50b,50c,50d,50e 基準光学フィルム、
100 液晶パネル、110 TFT基板、120 カラーフィルタ基板、
111,121 ガラス基板、112 画素電極、113 対向電極、
113L 共通配線、114 TFT、115 絶縁膜、
116g ゲート配線、116s ソース配線、
117 アースパッド、118 信号端子、
124 カラーフィルタ、125 遮光層、
126a,126b 保護シート層、
130 シール材、131 静電気防止用透明導電層、
132a,132b 偏光板、132c,132d 保護シート付き偏光板、
133 導電テープ、134 駆動ICチップ、135 制御基板、
136 FFC、140 液晶層、190 額縁領域、200 表示領域、
ST、ST2 ステージ、RL 貼り付けローラ、LCD 液晶セル、
STC 凸部、GR 研磨ローラ、PR1,PR2 刻印ローラ、
SN1 光検出器(センサ部)、SN2 光検出器(表示部)、LS 光源、
STP スタンプ、RH マーク読み取りヘッド、STS 回転ステージ、
SP 回転機構、CNT 制御機構、SPR セパレータ剥離機構。

Claims (6)

  1. インクにより所定平面形状のマークパターンが印字形成されたマーク形成領域を有し、前記マーク形成領域における外周に段差が設けられることにより、前記マーク形成領域では、前記段差の上面に対し相対的に凹部が形成され、前記インク表面は前記段差の上面と同等か、それよりも低く形成されることを特徴とする液晶表示装置用光学フィルム部材。
  2. マーク形成領域は、所定平面形状のマークパターンの全体を収納する大きさの矩形状の平面パターンに設けられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用光学フィルム部材。
  3. マーク形成領域は、マークパターンの所定平面形状と同じ形状の平面パターンに設けられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置用光学フィルム部材。
  4. マーク形成領域内に、マーク形成領域における外周の段差の上面と同等の高さの表面を有する突起が設けられることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の液晶表示装置用光学フィルム部材。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の液晶表示装置用光学フィルム部材を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項1から請求項4の何れかに記載の液晶表示装置用光学フィルム部材が、粘着剤層と該粘着剤層を介して貼り付けられるセパレータとを備え、前記セパレータを剥がし除去する工程と、前記セパレータが除去された光学フィルム部材について、前記粘着剤層を介して液晶セルに貼り付ける工程とを備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
JP2013088601A 2013-04-19 2013-04-19 液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法 Pending JP2014211568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088601A JP2014211568A (ja) 2013-04-19 2013-04-19 液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088601A JP2014211568A (ja) 2013-04-19 2013-04-19 液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014211568A true JP2014211568A (ja) 2014-11-13

Family

ID=51931366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013088601A Pending JP2014211568A (ja) 2013-04-19 2013-04-19 液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014211568A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160129685A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 주식회사 스미카 테크놀로지 광학필름, 광학필름의 제조방법 및 이를 응용하는 디스플레이 패널
CN106154386A (zh) * 2015-05-14 2016-11-23 住华科技股份有限公司 非矩形的偏光板及其制造方法
JP2017219830A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 住友化学株式会社 積層フィルム、マーク付き積層フィルムの製造方法、及び、画像表示装置の製造方法
WO2017212989A1 (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 住友化学株式会社 積層フィルム、マーク付き積層フィルムの製造方法、及び、画像表示装置の製造方法
JP6990760B1 (ja) 2020-12-08 2022-01-12 住友化学株式会社 マーク付き光学積層体、及び、マーク付き光学積層体の製造方法
CN115494666A (zh) * 2022-11-02 2022-12-20 业成科技(成都)有限公司 液晶模组的制造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160129685A (ko) * 2015-04-30 2016-11-09 주식회사 스미카 테크놀로지 광학필름, 광학필름의 제조방법 및 이를 응용하는 디스플레이 패널
KR101890018B1 (ko) * 2015-04-30 2018-08-20 주식회사 스미카 테크놀로지 광학필름, 광학필름의 제조방법 및 이를 응용하는 디스플레이 패널
CN106154386A (zh) * 2015-05-14 2016-11-23 住华科技股份有限公司 非矩形的偏光板及其制造方法
JP2017219830A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 住友化学株式会社 積層フィルム、マーク付き積層フィルムの製造方法、及び、画像表示装置の製造方法
WO2017212989A1 (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 住友化学株式会社 積層フィルム、マーク付き積層フィルムの製造方法、及び、画像表示装置の製造方法
JP6990760B1 (ja) 2020-12-08 2022-01-12 住友化学株式会社 マーク付き光学積層体、及び、マーク付き光学積層体の製造方法
JP2022090904A (ja) * 2020-12-08 2022-06-20 住友化学株式会社 マーク付き光学積層体、及び、マーク付き光学積層体の製造方法
CN115494666A (zh) * 2022-11-02 2022-12-20 业成科技(成都)有限公司 液晶模组的制造方法
CN115494666B (zh) * 2022-11-02 2024-05-17 业成光电(深圳)有限公司 液晶模组的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102501111B1 (ko) 카메라 모듈 일체형 액정 표시 장치 및 그 제조 방법
JP2014211568A (ja) 液晶表示装置用光学フィルム部材、液晶表示装置、及び液晶表示装置の製造方法
JP5724559B2 (ja) 液晶表示装置
JP4666068B2 (ja) 保護板一体型液晶表示パネル及びその製造方法
KR101007461B1 (ko) 액정 표시 장치
KR101303512B1 (ko) 칼라 필터를 갖춘 전기 광학 디스플레이
JP4987422B2 (ja) 表示装置、及びその製造方法
CN103901669B (zh) 一种液晶面板
WO2006129523A1 (ja) 液晶表示装置の製造方法および液晶表示装置の製造装置
US9323067B2 (en) Display apparatus and method of manufacturing the same
JP2013235146A (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
JP2014191129A (ja) 液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法
JP2010113109A (ja) 電気光学装置の製造方法
JP6395541B2 (ja) 液晶パネルおよびそれを備える液晶表示装置、ならびに液晶パネルの製造方法
US9804437B2 (en) Liquid crystal display comprising an optical member having a chamfered portion and method for manufacturing the same
CN216286064U (zh) 曲面液晶显示面板和曲面显示装置
JP5125917B2 (ja) 液晶パネルの製造方法
KR101737563B1 (ko) 표시 장치, 그 제조 방법 및 표시판
JP5309840B2 (ja) 保護板一体型液晶表示パネルの製造方法
US8817221B2 (en) Touch-type liquid crystal display apparatus with built-in contact
JP2020134871A (ja) 表示装置及び表示装置の製造方法
JP2007322762A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び、電子機器
WO2018193975A1 (ja) 表示パネルの製造方法
JP6205471B2 (ja) 液晶表示装置
KR20100006462A (ko) 액정표시패널 및 그 제조방법