JP2007322762A - 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び、電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】電気光学パネルの一方の基板より張り出してなるタッチパネルのパネル張出部が不所望な状態で接着されて不具合を生じてしまうことを防止できる構造を備えた電気光学装置及びその製造方法を実現する。
【解決手段】本発明の電気光学装置は、電気光学物質及び電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルと、電気光学パネルの一方の基板112側にある面に粘着層116bを介して貼着されたタッチパネル120と、を具備し、他方の基板は一方の基板の外形より周囲に張り出してなる基板張出部を備え、基板張出部上に集積回路チップ118が実装され、タッチパネルは一方の基板より基板張出部上に張り出してなるパネル張出部120xを有し、パネル張出部の基板張出部側の面のうち少なくとも集積回路チップに対向する部分には粘着層が形成されていないことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び、電子機器に係り、特に、タッチパネル付きの電気光学装置の構造及び製法に関する。
一般に、液晶表示体等の電気光学パネルを内蔵する電気光学装置においては、電気光学パネルの観察側の表面上に透明なタッチパネルを貼着し、これによって表示画面に形成された画像の特定部位に触れることで各種の操作ができるように構成したものが知られている。電気光学パネルとタッチパネルとは、通常、視認性を妨げない透明な粘着層を介して貼着される(例えば、以下の特許文献1及び2参照)。従来一般的には、裏面全体に粘着層が形成されてなるタッチパネルを予め形成し、このタッチパネルを当該粘着層を用いて電気光学パネルに貼着することによってタッチパネル付きの電気光学装置を製造している。
上記のようなタッチパネル付き電気光学装置においては、タッチパネルの外周段差による気泡の混入を防止するために、外周領域を除く可視領域の範囲内のみに粘着層が形成されてなるタッチパネルが提案されている(例えば、以下の特許文献3参照)。
また、タッチパネルのFPCに熱圧着するための部分をタッチパネルの一方の基板の張り出し部で構成することにより、タッチパネルの額縁幅を狭く構成できるようにした構造が知られている(例えば、以下の特許文献4参照)。
さらに、表示パネルの前面に貼着されたタッチパネルの外周部を、表示パネルを収容するフレームにも貼着し、タッチパネルとフレームとの貼着面の高さをタッチパネルと表示パネルの貼着面より低くしてなる装置が提案されている(例えば、以下の特許文献5参照)。
特開平10−222305号公報 特開平10−260395号公報 特開2005−115729号公報 特開2005−158008号公報 特開2005−174254号公報
ところで、前述のタッチパネルにおいては、その検出領域を電気光学パネルの表示領域に合わせるように貼着するが、タッチパネルの上記検出領域の周囲には電極や配線を引き回した外周部が存在するので、当該外周部が電気光学パネルの観察側の基板の外側に張り出す場合が多い。特に、電気光学パネルを構成する一対の基板のうち、タッチパネルとは反対側にある基板に、タッチパネル側にある基板の外形よりも周囲に張り出してなる基板張出部が設けられ、この基板張出部上に集積回路チップが実装される場合があるが、この場合には、集積回路チップの実装領域上にタッチパネルの外周部が張り出した状態とされる。
しかしながら、前述のようにタッチパネルの裏面全体に粘着層が形成されている場合においては、基板張出部上に張り出してなるタッチパネルの外周部が垂れ下がることによりタッチパネルの裏面上に形成された粘着層が集積回路チップやこれを封止する封止材に接着されてしまうことがある。このように集積回路チップや封止材にタッチパネルの外周部が接着されてしまうと、タッチパネルが下方に垂れ下がって湾曲するので、その反力によって基板張出部上に張り出したタッチパネルの外周部の根元部分がタッチパネル側の基板上から浮き上がりやすくなり、また、タッチパネルの外周部の接着態様に問題があると、タッチパネルにゆがみが生じる場合もあり、接着面の剥離や気泡の混入を招く虞があるという問題点がある。
特に、タッチパネルの外周部は下支えされていない不安定な状態にあるため、タッチパネルの外周部と集積回路チップ若しくは封止材との接着態様も接着状況に応じて様々となることにより、検出領域が外周部より受ける応力の態様も様々となるので、タッチパネルの貼着状態を安定したものとすることができない。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、電気光学パネルの一方の基板より張り出してなるタッチパネルのパネル張出部が不所望な状態で接着されて不具合を生じてしまうことを防止できる構造を備えた電気光学装置及びその製造方法を実現することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の電気光学装置は、電気光学物質及び該電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルと、該電気光学パネルの一方の前記基板側にある面に粘着層を介して貼着されたタッチパネルと、を具備する電気光学装置において、他方の前記基板は前記一方の基板の外形より周囲に張り出してなる基板張出部を備え、該基板張出部上に集積回路チップが実装され、前記タッチパネルは前記一方の基板より前記基板張出部上に張り出してなるパネル張出部を有し、前記パネル張出部の前記基板張出部側の面のうち少なくとも前記集積回路チップに対向する部分には前記粘着層が形成されていないことを特徴とする。
この発明によれば、タッチパネルのパネル張出部のうち少なくとも基板張出部上に実装された集積回路チップに対向する部分には粘着層が形成されていないことにより、パネル張出部が粘着層によって集積回路チップ若しくはこれが封止材で封止される場合には当該封止材に様々な態様で接着されるといったことが生じにくくなるため、タッチパネルの反り、剥離、気泡の混入等が防止され、タッチパネルと電気光学パネルとの貼着状態を安定させることができる。
本発明において、前記電気光学パネルの前記一方の基板側にある面の外周部には段差が形成され、前記粘着層は、前記段差の内側にある範囲内に限定して設けられていることが好ましい。これによれば、粘着層が電気光学パネルの外周部に形成された段差よりも内側にある範囲内に限定して設けられていることにより、電気光学パネルの段差を含んだ領域にタッチパネルが貼着されたり段差の外側にある部分にタッチパネルの外周部が接着されてしまうといったことがなくなるので、段差に起因する剥離や気泡の混入等が防止され、タッチパネルの貼着状態をさらに安定させることができる。
ここで、上記の面の外周部に形成される段差とは、後述するようにタッチパネルが電気光学パネルの一方の基板上に貼着された偏光板に対して貼着される場合には、偏光板の外縁とその下の一方の基板の表面との間に形成される段差を言う。また、タッチパネルが電気光学パネルの一方の基板上に直接に貼着される場合には、一方の基板の外縁によって構成される段差、すなわち、一方の基板の外縁と、他方の基板の基板張出部の表面や当該基板張出部上に実装された集積回路チップ若しくは封止材との間の段差を言う。
本発明において、前記電気光学パネルの前記一方の基板上には偏光板が貼着され、前記タッチパネルは前記粘着層を介して前記偏光板に貼着され、前記粘着層は前記偏光板の平面範囲に限定して設けられていることが好ましい。これによれば、一方の基板上に貼着された偏光板に対して粘着層を介してタッチパネルが貼着されていることにより、ガラス基板等の硬質基板上に直接貼着する場合よりもラミネート作業が容易になるために気泡等が入りにくくなり、容易かつ確実に貼着を行うことができる。また、粘着層が偏光板の平面範囲に限定して設けられていることにより、タッチパネルが偏光板の外縁と基板表面との間に形成される段差より外周側にある基板表面や集積回路等に接着されてしまうことがなくなるとともに、予め粘着層を偏光板側に設けておくことができるため、偏光板と粘着層の位置ずれの発生も防止できる。
次に、本発明の電気光学装置の製造方法は、電気光学物質及び該電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルの一方の前記基板側にある面に粘着層を介してタッチパネルを貼着するパネル貼着工程を具備する電気光学装置の製造方法において、他方の前記基板は前記一方の基板の外形より周囲に張り出してなる基板張出部を備え、該基板張出部上に集積回路チップが実装され、前記タッチパネルは前記一方の基板より前記基板張出部上に張り出してなるパネル張出部を有し、前記パネル貼着工程では、前記パネル張出部の前記基板張出部側の面のうち少なくとも前記集積回路チップに対向する部分には前記粘着層を介在させずに、当該粘着層を介して前記電気光学パネルと前記タッチパネルとが貼着されることを特徴とする。
本発明において、前記電気光学パネルの前記一方の基板側にある面の外周部には段差が形成されてなり、前記粘着層は、前記段差の内側にある範囲内に限定して設けられることが好ましい。
本発明において、前記パネル貼着工程では前記一方の基板上に偏光板を介して前記タッチパネルが貼着され、前記タッチパネルは前記偏光板の外面上に限定された前記粘着層を介して貼着されることが好ましい。
また、本発明の別の電気光学装置の製造方法は、電気光学物質及び該電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルと、一方の前記基板上に貼着された偏光板と、該偏光板に粘着層を介して貼着されたタッチパネルと、を具備する電気光学装置の製造方法において、前記偏光板の外面上に前記偏光板の平面範囲内に限定して前記粘着層が予め形成され、その後、前記粘着層を介して前記偏光板と前記タッチパネルとが貼着されることを特徴とする。
この発明によれば、粘着層が偏光板の外面上に偏光板の平面範囲に限定して予め形成されることにより、タッチパネルの裏面上において、所定部位を除外した形で、或いは、形成範囲を限定した形で粘着層を設ける必要がなくなり、タッチパネルと偏光板の位置合わせを行うだけでタッチパネルの外周部に粘着層が存在しない状態にすることが可能になるので、容易かつ確実に製造することができる。
次に、本発明の電子機器は、上記のいずれか一項に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする。このような電子機器としては、テレビジョン受像機、コンピュータ装置、携帯電話、電子時計、現金受け払い機、車載用モニタ装置、車載用ナビゲーションシステムなどが挙げられる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る電気光学装置であるタッチパネル付き表示体の概略構成断面図、図2は同装置のタッチパネルの貼着構造を拡大して示す拡大部分断面図、図3は同装置のタッチパネルの貼着構造を示す概略分解斜視図である。
本実施形態の電気光学装置100は、電気光学パネル110と、この電気光学パネル110の観察側に配置されるタッチパネル120とを有する。電気光学パネル110は、図示例の場合には液晶表示体を構成するものであり、ガラスやプラスチック等で構成される透明な一対の基板111と112がシール材113によって貼り合わされ、基板111と112の間に電気光学物質である液晶114が封入されたセル構造を有する。基板111の内面上には電極111aが形成され、基板112の内面上には電極112aが形成されている。電極111aと112aとは相互に対向配置され、その間に配置された液晶114によって一つの画素が構成される。そして、駆動領域110A内においては複数の当該画素が縦横にマトリクス状に配列されている。
また、基板111及び112の外面上にはそれぞれ偏光板115、116が貼着されている。偏光板115,116としては、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)にヨウ素や有機染料等の二色性の材料を吸収、吸着させ、高度に延伸・配向させることで吸収二色性を発現させたPVA染色・延伸フィルムを用いた偏光フィルムが挙げられる。特に、この偏光フィルムの表裏をTAC(トリアセチルセルロース)等からなる保護フィルムで被覆したものであることが好ましい。これらの偏光板115、116は、駆動領域110Aを全て含む平面範囲に配置されている。
観察側とは反対側に配置された基板111には、観察側の基板112の外形よりも外側へ張り出してなる基板張出部111Tが設けられ、この基板張出部111T上には、上記駆動領域110A内に配置された複数の電極111a,112bに接続された複数の配線117aが引き出されるとともに、外部からの制御信号、データ信号、電源電位等の外部信号を受ける複数の入力端子117bが形成されている。また、基板張出部111Tには集積回路チップ118が実装され、この集積回路チップ118の端子は上記配線117a及び入力端子117bに導電接続されている。当該集積回路チップ118は上記の外部信号に基づいて駆動領域110A内の各画素を独立に制御する駆動回路を構成する。さらに、基板張出部111上に実装された集積回路チップ118はシリコーン樹脂等からなる封止材119によって封止されている。
タッチパネル120は、透明な樹脂シート121と122が積層された構造を有し、上記駆動領域110Aにほぼ対応する平面範囲に検出領域120aを備えている。タッチパネル120は、抵抗膜方式、静電容量方式、SAW方式などといった種々の方式で形成できる。最も単純なものとして抵抗膜方式の場合を例示すれば、樹脂シート121と122の内面にそれぞれ透明導電膜を形成して相互に離間して対向配置された状態とし、一方の透明導電膜の所定方向両端にX電極を、他方の透明導電膜の所定方向と直交する方向の両端にY電極を配置し、いずれか一方の透明導電膜に電圧を印加して他方で検出するという工程を交互に繰り返すもの、或いは、一方の透明導電膜を平面座標回路としてこれのコーナー部の四箇所に電極を設け、隣接するコーナー対間に電圧を印加し、他方の透明導電膜を検出回路として電圧検出回路に接続し、X・Y方向のそれぞれについて交互に平面座標回路に電圧を印加して検出回路で電圧を測定するものなどが挙げられる。いずれの場合でも、検出領域120a内の任意の場所を押圧することで両透明導電膜同士が導電接触するので、検出した電圧値に応じた電圧降下に対応する接触点の平面座標を判別することができるように構成されている。
タッチパネル120では、上記検出領域120aの外側に電極や配線が配置されてなる外周部120bが設けられている。図3に示すように、上記駆動領域110Aは平面視矩形状に構成され、また、タッチパネル120及び検出領域120aも平面視矩形状に構成され、外周部120b(図示ハッチング部分)は矩形枠状に構成されている。また、外周部120bの一部は偏光板116より外側へ張り出した外縁部120cを構成している。さらに、外縁部120cの一部は電気光学パネル110の観察側の基板112の外形よりさらに外側に張り出している。
上記外縁部120cは、図示例のように、電気光学パネル110の基板張出部111T側の張出量が他の側の張出量よりも大きくなるように構成されていることが好ましい。これは、電気光学パネル110の基板張出部111T側は駆動領域110Aに対して他の部分よりも大きく外側へ張り出しているため、タッチパネル120についても基板張出部111Tと同じ側に張出量の大きい部分が配置されることにより、スペース効率を高めて電気光学装置100の外形をコンパクトに構成することができるからである。本実施形態では、タッチパネル120の外縁部120cのうち、基板111の基板張出部111T上に対向配置される部分をパネル張出部120xとしている。
また、タッチパネル120の入出力部を構成するFPC(フレキシブル配線基板)123を当該パネル張出部120xに実装することが好ましい。これは、電気光学パネル110についても基板張出部111Tに入力部(FPC、図示せず)が実装されるため、電子機器へ搭載したときの電気的接続を容易にしたり、スペース効率の向上を図ったりする意味で有利だからである。
タッチパネル120は電気光学パネル110の観察側の面に貼着されているが、より詳細には、図2に示すように、電気光学パネル110の観察側の基板112上に貼着層116aを介して偏光板116が貼着され、この偏光板116に対して粘着層116bを介してタッチパネル120が貼着されている。粘着層116bは電気光学パネル110とタッチパネル120を貼着するものであり、図示例では偏光板116の平面範囲と一致した平面範囲を有している。すなわち、図示例の場合、粘着層116bは偏光板116の平面範囲に限定して形成され、偏光板116の外側には一切存在しない。したがって、タッチパネル120の上記外縁部120cには粘着層116bが全く形成されていない。
以上説明した本実施形態の電気光学装置100では、図4に示すように、基板張出部111T上に実装された集積回路チップ118及び封止材119の上方に、タッチパネル120のパネル張出部120xが対向配置されているが、このパネル張出部120xには粘着層116bが形成されていないため、集積回路チップ118及び封止材119にパネル張出部120xが接着され、これによってタッチパネル120にゆがみが生じ、或いは、図5に二点鎖線で示すようにパネル張出部120xの先端が下方へ湾曲することによる反力でパネル張出部120xの基部が上方へ浮き上がろうとしてタッチパネル120の上記駆動領域110A内にある検出領域120aの外縁部が剥離したり、さらには気泡が混入したりする、といったことが防止される。また、粘着層116bがパネル張出部120xにおいて露出した状態とならないので、ゴミが付着するといったことも防止される。
特に、本実施形態では、電気光学パネル110とタッチパネル120を貼着するための粘着層116bが電気光学パネル110の偏光板116の平面範囲に限定して設けられていることにより、電気光学パネル110の観察側の面の外周部に設けられる段差(上記偏光板116の厚みによって構成される。)より内側にある平坦な面部分(偏光板116の外面)でのみ貼着が行われるため、電気光学パネル110とタッチパネル120との貼着構造に段差が生じないことになり、その結果、段差に起因する剥離や気泡の混入も防止できる。
上記実施形態では、粘着層116bを偏光板116の平面範囲に限定して設けているが、例えば、上記パネル張出部120xにのみ粘着層116bが形成されないようにしてもよく、さらには、パネル張出部120xのうち集積回路チップ118に対向配置される範囲にのみ粘着層116bを形成しないように構成してもよい。これは、電気光学パネル110の基板張出部111T上において、タッチパネル120の上記パネル張出部120xが集積回路チップ118及び封止材119に接近配置される部分は、集積回路チップ118に対向配置される範囲のみだからである。この範囲にのみ粘着層116bを形成しないようにすることでも、上記と同様の作用効果を得ることが可能である。
なお、上記封止材119で集積回路チップ118を封止しない場合であっても、集積回路チップ118によって上記と同様の事態は起こりうるので、状況に変わりはない。また、近年の電気光学パネル110では、基板112の厚みが薄くなる傾向にあるので、図4に点線で示すように集積回路チップ118の上端部が基板112の外面より上方に位置する場合もある。このような場合にはタッチパネル120のパネル張出部120xはさらに集積回路チップ118や封止材119に接触しやすくなるため、本発明を適用することはより効果的である。
本実施形態では、粘着層116bは偏光板116の平面範囲に合致するように設けられているので、予め粘着層116bを偏光板116の表面に形成しておくことが好ましい。例えば、図3に示す偏光板116の表裏にそれぞれ粘着層116a,116bを形成しておき、その後、偏光板116を電気光学パネル110及びタッチパネル120に貼着する。このように予め粘着層116bを形成してなる偏光板116は、大判やロール状の偏光シート上に粘着層を一様に形成したものを予め用意し、これを電気光学パネル110の平面寸法に合わせてカットすることで形成できるため、後述するようにタッチパネル120の平面範囲のうちの一部にのみ限定して粘着層を形成する場合に比べて、製造の手間やコストを大幅に低減できる。
上記の製造方法の具体例としては以下のようなものがある。例えば、図6に示すように、上記の表裏両面に粘着面を有する偏光板116を用意し(A1)、この偏光板116を先にタッチパネル120に貼着し(A2)、その後、このタッチパネル120が貼着してなる偏光板を電気光学パネル110の基板112に貼着する(A3)ことができる。このようにすると、偏光板116とタッチパネル120は共に可撓性を有するシート材で構成されているため、貼着(ラミネート)作業が容易になり、接着面に気泡が混入する虞も低減できる。
また、図7に示すように、上記の表裏両面に粘着面を有する偏光板116を用意し(B1)、この偏光板116を先に電気光学パネル110の基板112に貼着し(B2)、その後、タッチパネル120を電気光学パネル110に貼着する(B3)ことも可能である。この場合には、適宜のアライメント作業により、タッチパネル120の検出領域120aを電気光学パネル110の駆動領域110Aに合わせて貼着することができる。
上記のように偏光板116に粘着層116bを予め形成しておく方法は、タッチパネル120側に粘着層を形成する必要がないためタッチパネル120の取り扱いが容易になるとともに、偏光板116と粘着層116bの位置決めも不要となるため、容易かつ確実に製造することができるという点できわめて有効である。しかしながら、本発明の製造方法はこのような方法に限定されるものではない。
例えば、図8に示すように、粘着層116aのみを備えた、片面のみが粘着面とされた偏光板116を用意し(C1)、これを電気光学パネル110の基板112に貼着する(C2)。その後、偏光板116の平面範囲と対応する平面範囲に限定された粘着層116bを形成してなるタッチパネル120を電気光学パネル110に貼着する(C3)という方法でも製造することができる。この場合、図9に示すように、上記と同様の限定された平面範囲に粘着層116bを有するタッチパネル120を用意し(D1)、これを片面のみに粘着面を有する偏光板116の他の面に貼着し(D2)、その後、この偏光板116を電気光学パネル110の基板112に貼着する(D3)ようにしてもよい。
[電子機器]
最後に、図10を参照して上記液晶装置を搭載した電子機器の実施形態について説明する。図10は本発明に係る電子機器の一例の外観を示す概略斜視図である。図示例の電子機器1000は、車載用のカーナビゲーションシステムであり、本体1010と、この本体1010に接続された表示部1020とを備えている。本体1010には操作ボタン等を配設した操作面1011が設けられるとともに、DVD等の記録媒体の導入口1012が設けられている。表示部1020の内部には上記の電気光学装置100が格納され、この電気光学装置100による表示、すなわち、ナビゲーション画像の表示が表示部1020の表示画面1020aにて視認できるように構成されている。
この電子機器1000においては、上記の電気光学装置100が搭載されていることで、上記タッチパネル120の機能により、表示画面の適宜の部分を押圧するとその押圧位置に応じた入力操作を行うことが可能になっている。
尚、本発明の電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記の電気光学パネル110は液晶表示体で構成されるが、有機ルミネッセンス表示体、電気泳動表示体、プラズマディスプレイ等の他の電気光学パネルであってもよい。また、タッチパネルの構造や形式についても実施形態のものに限定されるものではない。
実施形態の電気光学装置の概略構成断面図。 実施形態の貼着構造の外周部を拡大して示す拡大部分断面図。 タッチパネル及び偏光板の平面形状を示す概略分解斜視図。 実施形態における電気光学パネルの基板張出部の近傍を拡大して示す拡大部分断面図。 従来構造における電気光学パネルの基板張出部の近傍を拡大して示す拡大部分断面図。 実施形態の貼着構造の製造工程を示す工程図。 実施形態の他の貼着構造の製造工程を示す工程図。 実施形態のさらに他の貼着構造の製造工程を示す工程図。 実施形態の異なる貼着構造の製造工程を示す工程図。 電子機器の概略斜視図。
符号の説明
100…電気光学装置、110…電気光学パネル、110A…駆動領域、111、112…基板、111T…基板張出部、115、116…偏光板、116a、116b…粘着層、118…集積回路チップ、119…封止材、120…タッチパネル、120a…検出領域、120b…外周部、120c…外縁部、120x…パネル張出部、121、122…シート、123…FPC

Claims (8)

  1. 電気光学物質及び該電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルと、該電気光学パネルの一方の前記基板側にある面に粘着層を介して貼着されたタッチパネルと、を具備する電気光学装置において、
    他方の前記基板は前記一方の基板の外形より周囲に張り出してなる基板張出部を備え、該基板張出部上に集積回路チップが実装され、
    前記タッチパネルは前記一方の基板より前記基板張出部上に張り出してなるパネル張出部を有し、
    前記パネル張出部の前記基板張出部側の面のうち少なくとも前記集積回路チップに対向する部分には前記粘着層が形成されていないことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記電気光学パネルの前記一方の基板側にある面の外周部には段差が形成され、前記粘着層は、前記段差の内側にある範囲内に限定して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記電気光学パネルの前記一方の基板上には偏光板が貼着され、前記タッチパネルは前記粘着層を介して前記偏光板に貼着され、前記粘着層は前記偏光板の平面範囲に限定して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 電気光学物質及び該電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルの一方の前記基板側にある面に粘着層を介してタッチパネルを貼着するパネル貼着工程を具備する電気光学装置の製造方法において、
    他方の前記基板は前記一方の基板の外形より周囲に張り出してなる基板張出部を備え、該基板張出部上に集積回路チップが実装され、
    前記タッチパネルは前記一方の基板より前記基板張出部上に張り出してなるパネル張出部を有し、
    前記パネル貼着工程では、前記パネル張出部の前記基板張出部側の面のうち少なくとも前記集積回路チップに対向する部分には前記粘着層を介在させずに、当該粘着層を介して前記電気光学パネルと前記タッチパネルとが貼着されることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  5. 前記電気光学パネルの前記一方の基板側にある面の外周部には段差が形成されてなり、前記粘着層は、前記段差の内側にある範囲内に限定して設けられることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置の製造方法。
  6. 前記パネル貼着工程では前記一方の基板上に偏光板を介して前記タッチパネルが貼着され、
    前記タッチパネルは前記偏光板の外面上に限定された前記粘着層を介して貼着されることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置の製造方法。
  7. 電気光学物質及び該電気光学物質を挟持する一対の基板を含む電気光学パネルと、一方の前記基板上に貼着された偏光板と、該偏光板に粘着層を介して貼着されたタッチパネルと、を具備する電気光学装置の製造方法において、
    前記偏光板の外面上に前記偏光板の平面範囲内に限定して前記粘着層が予め形成され、その後、前記粘着層を介して前記偏光板と前記タッチパネルとが貼着されることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
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