JP2014211174A - 駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】モータと変速機を有する駆動ユニットにおいて、変速機で発生した摩耗粉(金属粉)がモータに付着することを回避する。【解決手段】モータユニット(駆動ユニット)10は、モータ14を収容する第1ケーシング12と、変速機18を収容する第2ケーシング16とを有する。第1ケーシング12の内室12aと第2ケーシング16の内室16aは、例えば、第1ケーシング12の外壁によって離隔されている。また、第1ケーシング12及び第2ケーシング16には、それぞれ、オイルOL1又はオイルOL2を循環供給するための第1オイル循環経路106、第2オイル循環経路108がそれぞれ設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータの出力を、変速機を介して出力軸に伝達する駆動ユニットに関する。
四輪自動車や二輪自動車をはじめとする各種自動車において、駆動輪(タイヤ)を個々のモータユニットで回転させる構成が知られている。すなわち、この場合、モータの出力(回転駆動力)を出力軸に伝達し、さらに、該出力軸に連結されたホイールに伝達する。これによりホイールに装着されたタイヤが回転することで、自動車が走行する。
なお、モータと出力軸との間には、変速機が介在する。すなわち、変速機を機能させることにより、登坂時等に必要な低速トルクを得たり、高速巡航時に必要な高速回転を得たりするようにしている。
この種のモータユニットでは、特許文献1に記載されるように、モータと変速機が同一のケーシング内に収容される。この場合、ケーシング内には、変速機を円滑に作動させるとともに冷却を行うべく、オイルが循環供給される。
ここで、変速機や出力軸等は金属からなり、これらの部材の歯部等が摩耗すると、金属粉が発生する。この金属粉がモータに付着すると、該モータの出力特性が低下してしまう。特許文献1においては、このような不具合を回避するべく、オイルの循環経路(例えば、ケーシングのオイル貯留部)に永久磁石を設け、この永久磁石によって金属粉を捕捉することが提案されている。
特開2011−51541号公報
永久磁石の保持力や設置位置によっては、金属粉の全てが捕捉されない懸念がある。また、永久磁石の保持力は時間の経過とともに低下するので、金属粉の捕捉能力も低下することになる。
すなわち、永久磁石で金属粉を捕捉するようにしてもなお、モータの出力特性が低下することを回避することは容易ではない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、簡素な構成でありながらモータに金属粉が付着することを回避し得、このためにモータの出力特性を長期間にわたって維持し得る駆動ユニットを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、モータの出力を、変速機を介して出力軸に伝達する駆動ユニットであって、
前記モータを収容する第1ケーシングと、
前記第1ケーシングの内室に対して離隔された内室を有し、前記変速機を収容する第2ケーシングと、
前記第1ケーシング及び前記第2ケーシングに潤滑用媒体を循環供給する潤滑用媒体循環機構と、
を備えることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、モータを収容した第1ケーシングの内室と、変速機を収容した第2ケーシングの内室とを離隔するようにしている。このため、変速機が摩耗することによって生じた摩耗粉(金属粉)が第2ケーシングから第1ケーシングに進入することを防止することができる。しかも、永久磁石を設ける必要がないので、この効果が経時変化によって低下することもない。
このように、第1ケーシングの内室と第2ケーシングの内室を離隔するという簡素な構成を採用することにより、金属粉が第1ケーシングに進入することや、該金属粉がモータに付着することを長期間にわたって回避することができる。従って、モータの出力特性を長期間にわたって維持することが可能となる。
潤滑用媒体循環機構は、第1ケーシング、第2ケーシングの各々に設けるようにしてもよい。すなわち、第1ケーシングに潤滑用媒体を循環供給する第1潤滑用媒体循環機構と、第2ケーシングに潤滑用媒体を循環供給する第2潤滑用媒体循環機構とを個別に設けるようにすればよい。
この場合、第1ケーシングに循環供給される潤滑用媒体と、第2ケーシングに循環供給される潤滑用媒体とが混ざることが回避される。従って、金属粉が第1ケーシングに進入することを一層有効に防止することができる。
その上、この構成によれば、第1潤滑用媒体循環機構の吐出量と、第2潤滑用媒体循環機構の吐出量を個別に設定し得る。このため、第1ケーシング内に貯留する潤滑用媒体の量と、第2ケーシングに貯留する潤滑用媒体の量を個別に調整することができる。結局、第1ケーシング、第2ケーシング内の潤滑用媒体の量を適切量に維持することが容易となる。
又は、第1ケーシング及び第2ケーシングの双方に潤滑用媒体を循環供給する共有潤滑用媒体循環機構を設けるようにしてもよい。この場合、潤滑用媒体循環機構の個数が低減する分だけコストを低廉化し得るという利点が得られる。同時に、駆動ユニットの設置スペースを狭小化することができるので、配置レイアウトの自由度が向上する。
なお、いずれの場合においても、潤滑用媒体に含まれる不純物を除去する不純物除去手段を循環経路に設けることが好ましい。
そして、第1ケーシング及び第2ケーシング内に潤滑用媒体を貯留する場合、第2ケーシングに貯留した潤滑用媒体の液面が、モータの出力を出力軸に伝達する主軸よりも下方に位置することが好ましい。これにより、モータと変速機との間で潤滑用媒体が移動することを防止することができるようになるので、モータに金属粉が付着することを回避することが一層容易となる。
なお、駆動ユニットの好適な例としては、モータユニットを挙げることができる。この場合、出力軸が回転することによってタイヤが回転し、これに伴って自動車が走行する。モータユニットは、いわゆるインホイールモータユニットであってもよい。
本発明によれば、モータを収容した第1ケーシングの内室と、変速機を収容した第2ケーシングの内室とを離隔するようにしているので、変速機が摩耗することによって生じた摩耗粉(金属粉)が第2ケーシングから第1ケーシングに進入することが回避される。その結果、金属粉が第1ケーシングに進入してモータに付着することが長期間にわたって回避されるので、モータの出力特性を長期間にわたって維持することができる。
本発明の実施の形態に係るモータユニット(駆動ユニット)の概略側面断面図である。 別の実施の形態に係るモータユニット(駆動ユニット)の概略側面断面図である。
以下、本発明に係る駆動ユニットにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における「下方」、「上方」、「左方」及び「右方」は、図面中の下方、上方、左方及び右方を指称するものとする。
図1は、本実施の形態に係るモータユニット(駆動ユニット)10の概略側面断面図である。このモータユニット10は、第1ケーシング12内に収容されたモータ14と、第2ケーシング16内に収容された変速機18を有する。第2ケーシング16の左方端部は開口しており、第1ケーシング12の右方端部の外壁によって閉塞されている。
モータ14は、第1ケーシング12内に位置決め固定されて略円環形状に配設されたステータ20と、該ステータ20に囲繞されるロータ22とを有する。また、第1ケーシング12には、ステータ20の下方が浸漬される程度のオイルOL1(潤滑用媒体)が循環供給される。
周知の通り、ステータ20は、電磁コイルがボビン(いずれも図示せず)に巻回されて構成されたステータ側ヨーク24を有する。一方、ロータ22には、複数個の永久磁石26を有するロータ側ヨーク28が設けられる。電磁コイルに対し、図示しない通電回路から交流電流が通電されると、これに伴って交番磁界が発生する。この交番磁界と、ロータ側ヨーク28の永久磁石26との相互作用により、ロータ22が回転動作する。これに追従し、ロータ22の嵌合孔30に嵌合された主軸32が回転動作する。
主軸32の一端部は、嵌合孔30から突出して第1ケーシング12の左方端部に向かって延在する。一方、第1ケーシング12の左方端部には第1ベアリング34が設けられ、前記主軸32の左方端部は、この第1ベアリング34に回転自在に軸支される。
主軸32の右方端部は、第1ケーシング12の右方端部に貫通形成された出口孔36から突出し、第2ケーシング16の開口した左方端部を介して第2ケーシング16内に挿入され、該第2ケーシング16内で第2ベアリング38に回転自在に軸支されている。なお、出口孔36の内壁と主軸32の側周壁との間には、環状シール40及び第3ベアリング42が設けられる。
以上から諒解されるように、第1ケーシング12によって形成される内室12aと、第2ケーシング16によって形成される内室16aとは、第1ケーシング12の外壁(隔壁)によって区分されている。換言すれば、モータ14と変速機18は、互いに離隔された内室12a、16aに個々に収容されている。
主軸32の右方端部には図示しないオイル導入孔が形成され、略中腹部には図示しないオイル導出孔が形成される。さらに、主軸32の内部には、前記オイル導入孔及び前記オイル導出孔に連通し、該主軸32の長手方向に沿って延在するオイル通路(図示せず)が延在する。
前記変速機18は、主軸32の長手方向略中腹部から右方端部に沿って設けられる。すなわち、変速機18は、主軸32に設けられたクラッチ機構44と、該クラッチ機構44の回転駆動力を出力軸80(後述)に伝達するための伝達機構46とを備える。
クラッチ機構44は、LOWクラッチ48及びHIGHクラッチ50を有する。これらLOWクラッチ48及びHIGHクラッチ50の各々は、内周壁に歯部が形成された筒状部51、52を有する。前記歯部の各々が、主軸32の側周壁に形成された歯部に対してスプライン結合することにより、LOWクラッチ48及びHIGHクラッチ50が主軸32に連結されている。従って、主軸32の回転動作を開始すると、これに追従してLOWクラッチ48及びHIGHクラッチ50の双方が同時に回転動作する。
LOWクラッチ48には、ドライブ側LOWギア54が噛合する。同様に、HIGHクラッチ50には、ドライブ側HIGHギア56が噛合する。これらドライブ側LOWギア54及びドライブ側HIGHギア56は、それぞれ、主軸32を囲繞する筒状部57、58を有し、筒状部57、58と主軸32との間にはニードルベアリング60a、60bが配設される。従って、ドライブ側LOWギア54及びドライブ側HIGHギア56は、主軸32の回転動作に追従して回転動作することはない。
伝達機構46は、カウンタ軸(伝達軸)62と、該カウンタ軸62に設けられたドリブン側LOWギア64及びドリブン側HIGHギア66とを有する。第2ケーシング16内の下方側において、左方端部及び右方端部には、第4ベアリング68及び第5ベアリング70がそれぞれ設けられ、前記カウンタ軸62は、これら第4ベアリング68及び第5ベアリング70に回転自在に軸支される。
大径のドリブン側LOWギア64の歯部は、前記ドライブ側LOWギア54の歯部に噛合される。一方、小径のドリブン側HIGHギア66の歯部は、前記ドライブ側HIGHギア56の歯部に噛合される。
以上の変速機18の構成は公知であり、従って、ここでは概略説明に留める。
第1ケーシング12と同様に、第2ケーシング16内にもオイルOL2が循環供給される。この場合、第2ケーシング16内に貯留されたオイルOL2の液面は、主軸32よりも下方に位置する。
カウンタ軸62の右方端部には、等速ジョイント72を回転動作させるための歯車74が装着される。この等速ジョイント72につき説明すると、該等速ジョイント72は、この場合、いわゆるトリポート型のものであり、第2ケーシング16内に設けられた第6ベアリング76によって回転自在に支持されたアウタ部材78と、出力軸80の左方先端部に設けられたインナ部材82とを有する。
出力軸80の一端には、第1スプライン(図示せず)が刻設される。一方、インナ部材82には貫通孔84が形成され、この貫通孔84の内周壁には、第2スプラインが形成される。インナ部材82は、第2スプラインが第1スプラインに噛合することにより、出力軸80の左方先端部に外嵌される。
インナ部材82には、円環部位の外周壁から所定の角度で離間した3本のトラニオン86が一体的に形成される。なお、図1においては、その中の1本を示している。各トラニオン86の外周部には、複数本のニードルベアリング88を介してリング状のローラ部材90が回転自在に軸着される。
一方、アウタ部材78は、有底穴92が形成されたカップ状部94と、該カップ状部94の閉塞端部から突出形成された軸部96とを有する。前記第6ベアリング76は、該軸部96と第2ケーシング16との間に介装される。
有底穴92の内壁には、前記ローラ部材90が回転自在に摺動するトラック溝98が形成される。トラック溝98は、トラニオン86の個数、換言すれば、ローラ部材90の個数に対応する個数で、互いに所定の間隔で離間しており、且つカップ状部94の軸線方向に延在する。
アウタ部材78(カップ状部94)の開口した右方端部と出力軸80の一部は、蛇腹形状をなすブーツ100で覆われて保護される。該ブーツ100の左方端部及び右方端部は、それぞれ、図示しないバンド部材を介してカップ状部94及び出力軸80に締め付け固定される。
この場合、カップ状部94の側壁の左方端部近傍には、他の部位に比して大径に設定された大径部102が環状に突出形成されている。さらに、該大径部102の側周壁には、歯車74の歯部が噛合する歯部が刻設される。従って、カウンタ軸62が回転動作を開始すると、アウタ部材78が回転し、さらに、インナ部材82及び出力軸80が回転する。
出力軸80の右方先端部には図示しない別の等速ジョイントが連結され、この等速ジョイントの軸部が、タイヤ104が装着された図示しないホイールに連結される。従って、出力軸80が回転動作することに追従し、ホイール及びタイヤ104が回転動作する。
以上の構成において、第1ケーシング12には第1オイル循環経路106が設けられるとともに、第2ケーシング16には第2オイル循環経路108が設けられる。
第1ケーシング12には、下方にオイル出口が設けられ、且つ上方にオイル入口が設けられる。第1オイル循環経路106は、オイル出口からオイル入口に連なるようにして設けられる。第1オイル循環経路106には、第1潤滑用媒体供給機構としての第1オイルポンプ110が介装され、さらに、第1ケーシング12のオイル出口と第1オイルポンプ110との間に第1フィルタ112が配設される。
第2ケーシング16には、下方にオイル出口が設けられる。その一方で、右方端部近傍における上方に図示しない挿入孔が形成され、この挿入孔に、第2オイル循環経路108の一端部が挿入される。第2オイル循環経路108の一端部は、主軸32に形成された前記オイル導入孔に接続される。
すなわち、第2オイル循環経路108は、オイル出口からオイル導入孔に連なるようにして設けられる。そして、第2オイル循環経路108には、第2潤滑用媒体供給機構としての第2オイルポンプ116が介装され、第2ケーシング16のオイル出口と第2オイルポンプ116との間に第2フィルタ118が配設される。
本実施の形態に係るモータユニット10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
モータユニット10を搭載した自動車を走行させるに際しては、先ず、モータ14において、ステータ側ヨーク24を構成する電磁コイルに通電がなされる。これにより交番磁界が発生した電磁コイルと、ロータ側ヨーク28を構成する永久磁石26との間に電磁的な反発力及び吸引力が作用する。このため、ロータ22及び主軸32が回転し始める。
主軸32が回転動作することに伴って、LOWクラッチ48及びHIGHクラッチ50の双方が回転動作する。LOWクラッチ48が機能している場合、換言すれば、LOWクラッチ48とドライブ側LOWギア54が噛合している場合、これに追従し、ドライブ側LOWギア54が回転動作する。
さらに、ドライブ側LOWギア54の歯部に噛合したドリブン側LOWギア64が回転動作し、これに伴ってカウンタ軸62、及び歯車74が回転動作すると、アウタ部材78が回転動作する。アウタ部材78の大径部102に設けられた歯部が、歯車74の歯部に噛合しているからである。
従って、インナ部材82、出力軸80及び前記別の等速ジョイントが回転動作し、最終的に、ホイール及びタイヤ104が回転動作する。これにより、自動車が走行を開始する。この場合、低速トルクが得られる。なお、この間、ドライブ側HIGHギア56は回転動作しない。
自動車が走行を開始した後、必要に応じてHIGHクラッチ50に切り換えられる。これによりLOWクラッチ48とドライブ側LOWギア54との噛合が解消される一方でHIGHクラッチ50とドライブ側HIGHギア56が噛合し、ドライブ側HIGHギア56が回転動作し始める。
以降、ドライブ側HIGHギア56の歯部に噛合したドリブン側HIGHギア66が回転動作し、これに伴ってカウンタ軸62、及び歯車74が回転動作すると、上記と同様にアウタ部材78が回転動作する。従って、インナ部材82、出力軸80及び前記別の等速ジョイントが回転動作し、最終的に、ホイール及びタイヤ104が回転動作する。変速機18及び出力軸80は、これにより高速回転となる。その結果、自動車が、例えば、高速巡航状態となる。
以上のようにしてモータ14及び変速機18が回転動作している最中、第1オイルポンプ110の作用下に、第1ケーシング12内のオイルOL1がオイル出口から第1オイル循環経路106に導出される。オイルOL1に金属粉等の不純物が含まれている場合、第1フィルタ112で濾過が行われることにより、該不純物が除去される。オイルOL1は、その後、第1オイルポンプ110を経て第1ケーシング12の上部に供給され、モータ14の上部から第1ケーシング12内に導入される。
オイルOL1は、第1ケーシング12内を降下する。この降下によって、モータ14、第1ベアリング34及び環状シール40を上部から下部に指向して冷却する。そして、第1ケーシング12内の下方に、ステータ20の下方を浸漬する程度に貯留される。
一方、第2ケーシング16においても、第2オイルポンプ116の作用下にオイルOL2がオイル出口から第2オイル循環経路108に導出される。オイルOL2に金属粉等の不純物が含まれているときには、第2フィルタ118で濾過が行われて該不純物が除去される。オイルOL2は、第2オイルポンプ116で第2オイル循環経路108に沿って揚液され、第2ケーシング16に形成された挿入孔、主軸32に形成された前記オイル導入孔を介してオイル通路に導入される。
オイルOL2は、さらに、オイル通路に沿って主軸32内を流通し、オイル導出孔から、ドライブ側LOWギア54とドリブン側LOWギア64との噛合部分近傍に導出される。その後、オイルOL2は、第2ケーシング16の下方に向かって降下する。
以上の流通過程で、変速機18、伝達機構46、第2ベアリング38、第3ベアリング42、第4ベアリング68及び第5ベアリング70等が冷却される。オイルOL2は、その後、第2ケーシング16内の下方に、ドリブン側LOWギア64及びドリブン側HIGHギア66の下方先端部を浸漬する程度に貯留される。
このように、本実施の形態においては、内室12a、16a同士が離隔された第1ケーシング12、第2ケーシング16の各々にモータ14、変速機18を個別に収容している。また、モータ14を収容した第1ケーシング12にオイルOL1を循環供給するための経路(第1オイル循環経路106)と、変速機18を収容した第2ケーシング16にオイルOL2を循環供給するための経路(第2オイル循環経路108)とを個別に設けるようにしている。このため、第1ケーシング12内のオイルOL1と、第2ケーシング16内のオイルOL2とが混ざることがない。
以上のような理由から、変速機18を構成する各ギアが摩耗することによって金属粉が発生したとしても、第1ケーシング12に金属粉が進入することが長期間にわたって回避される。従って、簡素な構成でモータ14に金属粉が付着することが防止される。これにより、モータ14の出力特性が低下することが回避されるので、モータ14の出力特性を長期間にわたって維持することが可能となる。
しかも、第1オイルポンプ110の吐出量と第2オイルポンプ116の吐出量を個別に設定し得るので、第1ケーシング12内に貯留するオイル量と、第2ケーシング16に貯留するオイル量とを個別に調整することが可能である。このため、第1ケーシング12、第2ケーシング16内の各オイル量を適切量に維持することが容易である。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図2に示すように、第1オイル循環経路106と第2オイル循環経路108でオイルポンプ120(共有潤滑用媒体循環機構)を共用するモータユニット122を構成するようにしてもよい。この場合、部品点数が低減するのでコストの低廉化を図ることができる。また、ポンプの個数が少ない分だけ、上記のモータユニット10に比して設置スペースが狭小化するので、配置レイアウトの自由度が向上するという利点もある。
また、図1及び図2に示す実施の形態では、第1ケーシング12の外壁を離隔壁としているが、第2ケーシング16の外壁を離隔壁としてもよい。勿論、第1ケーシング12又は第2ケーシング16に開口端部を形成する必要は特になく、第1ケーシング12の外壁、及び第2ケーシング16の外壁の双方を、内室12a、16a同士を離隔する離隔壁としてもよい。
10、122…モータユニット 12…第1ケーシング
12a、16a…内室 14…モータ
16…第2ケーシング 18…変速機
32…主軸 44…クラッチ機構
46…伝達機構 48…LOWクラッチ
50…HIGHクラッチ 54…ドライブ側LOWギア
56…ドライブ側HIGHギア 62…カウンタ軸
64…ドリブン側LOWギア 66…ドリブン側HIGHギア
72…等速ジョイント 74…歯車
78…アウタ部材 80…出力軸
82…インナ部材 102…大径部
104…タイヤ 106…第1オイル循環経路
108…第2オイル循環経路 110…第1オイルポンプ
112…第1フィルタ 116…第2オイルポンプ
118…第2フィルタ 120…オイルポンプ
OL1、OL2…オイル

Claims (5)

  1. モータの出力を、変速機を介して出力軸に伝達する駆動ユニットであって、
    前記モータを収容する第1ケーシングと、
    前記第1ケーシングの内室に対して離隔された内室を有し、前記変速機を収容する第2ケーシングと、
    前記第1ケーシング及び前記第2ケーシングに潤滑用媒体を循環供給する潤滑用媒体循環機構と、
    を備えることを特徴とする駆動ユニット。
  2. 請求項1記載の駆動ユニットにおいて、前記潤滑用媒体循環機構として、前記第1ケーシングに潤滑用媒体を循環供給する第1潤滑用媒体循環機構と、前記第2ケーシングに潤滑用媒体を循環供給する第2潤滑用媒体循環機構とを有することを特徴とする駆動ユニット。
  3. 請求項1記載の駆動ユニットにおいて、前記潤滑用媒体循環機構として、前記第1ケーシング及び前記第2ケーシングの双方に潤滑用媒体を循環供給する共有潤滑用媒体循環機構を有することを特徴とする駆動ユニット。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動ユニットにおいて、前記第1ケーシング及び前記第2ケーシング内に潤滑用媒体が貯留されるとともに、前記第2ケーシングに貯留された潤滑用媒体の液面が、前記モータの出力を前記出力軸に伝達する主軸よりも下方に位置することを特徴とする駆動ユニット。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動ユニットにおいて、モータユニットをなし、前記出力軸が回転することによってタイヤを回転させることを特徴とする駆動ユニット。
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