JP2014210470A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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憲悟 原
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Abstract

【課題】優れた外乱吸収性を発揮しつつ、ロール応答性、操舵応答性及び過渡特性といった旋回性能を向上しうる。
【解決手段】トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを具えた自動二輪車用タイヤ1である。ベルト層7には、ジョイントレスプライ7Aを用いるとともに、トレッド部2のセンター領域Cr、ミドル領域Mi、及びショルダー領域Sh内の各傾斜溝11の平均溝角度Crθ、Miθ、Shθ、及び各シー比CrS、MiS、ShSを所定の範囲に限定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、優れた外乱吸収性を発揮しつつ、ロール応答性、操舵応答性及び過渡特性といった旋回性能を向上しうる自動二輪車用タイヤに関する。
近年、自動二輪車用タイヤにあっては、トレッド部の内部に配されるベルト層に、補強コードをタイヤ周方向に対して10度以下の角度で螺旋状に巻回したジョイントレスプライが用いられることがある(下記特許文献1参照)。このようなジョイントレスプライは、タイヤ周方向に対して15〜40度程度の角度で傾けられた補強コードを有する2枚のカットエンドプライを重ねたベルト層に比して面剛性が低く、外乱吸収性が良い。
特開2005−247061号公報
しかしながら、上記のようなジョイントレスプライからなるベルト層を用いた自動二輪車用タイヤは、カットエンドプライを重ねたベルト層を有するタイヤに比べると、コーナリングフォースが小さく、重鈍なハンドリングとなって操舵応答性等の旋回安定性が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ベルト層にジョイントレスプライを用いるとともに、トレッド部のセンター領域、ミドル領域、及びショルダー領域内の各傾斜溝の平均溝角度及び各シー比を所定の範囲に限定することを基本として、優れた外乱吸収性を発揮しつつ、ロール応答性、操舵応答性及び過渡特性といった旋回性能を向上しうる自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層とを具えた自動二輪車用タイヤであって、前記ベルト層は、ゴム被覆された1本又は複数本の補強コードをタイヤ周方向に対して10度以下の角度で螺旋状に巻き付けることにより形成されたジョイントレスプライからなり、前記トレッド部は、タイヤ赤道の両側の各トレッド半部において、タイヤ赤道からトレッド展開半幅の1/3の領域であるセンター領域、トレッド端からトレッド展開幅の1/3の領域であるショルダー領域、及びセンター領域とショルダー領域との間の領域であるミドル領域を含み、前記センター領域、ショルダー領域及びミドル領域には、それぞれタイヤ周方向に対して傾斜した角度を有する傾斜溝が設けられるとともに、下記式(1)及び(2)を満足することを特徴とする。
Crθ<Miθ<Shθ…(1)
CrS≦MiS≦ShS…(2)
ここで、符号は次の通りである。
Crθ:センター領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
Miθ:ミドル領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
Shθ:ショルダー領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
CrS:センター領域のシー比
MiS:ミドル領域のシー比
ShS:ショルダー領域のシー比
また、請求項2記載の発明は、前記センター領域の平均溝角度Crθ、前記ミドル領域の平均溝角度Miθ、及び前記ショルダー領域の平均溝角度Shθは、下記式(3)、及び下記式(4)を満たす請求項1に記載の自動二輪車用タイヤである。
1.2≦Miθ/Crθ≦1.8…(3)
1.2≦Shθ/Miθ≦1.8…(4)
また、請求項3記載の発明は、前記傾斜溝は、前記センター領域内に内端を有してタイヤ軸方向外側へのび、かつ前記ミドル領域内で終端する主傾斜溝と、前記ミドル領域内に内端を有してタイヤ軸方向外側へのび、かつ前記ショルダー領域内で終端する副傾斜溝とを含み、前記副傾斜溝の前記内端は、前記主傾斜溝のタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向内側に位置する請求項1又は2に記載の自動二輪車用タイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記傾斜溝は、タイヤ周方向に隣り合う前記副傾斜溝間において、前記ショルダー領域内のみで傾斜してのびるショルダー傾斜溝を含む請求項3に記載の自動二輪車用タイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記センター領域の平均溝角度Crθは、10〜20度である請求項1乃至4のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤである。
本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において特定される値とする。
なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されるベルト層とを具える。このベルト層は、ゴム被覆された1本又は複数本の補強コードをタイヤ周方向に対して10度以下の角度で螺旋状に巻き付けることにより形成されたジョイントレスプライからなる。
本発明の自動二輪車用タイヤは、ベルト層にタイヤ周方向に対して小さい角度の補強コードを有したジョイントレスプライが用いられるため、タイヤ周方向に対して比較的大きな角度で傾けられた補強コードを有するカットエンドプライを重ねたベルト層を具える自動二輪車用タイヤに比べて、良好な外乱吸収性を発揮しうる。
また、トレッド部は、タイヤ赤道の両側の各トレッド半部において、タイヤ赤道からトレッド展開半幅の1/3の領域であるセンター領域、トレッド端からトレッド展開幅の1/3の領域であるショルダー領域、及びセンター領域とショルダー領域との間の領域であるミドル領域を含むとともに、各センター領域、ショルダー領域及びミドル領域には、それぞれタイヤ周方向に対して傾斜した角度を有する傾斜溝が設けられる。このような傾斜溝は、トレッド部と路面との間の水膜をタイヤ赤道側からトレッド端側へ円滑に案内でき、排水性能を向上させる。
さらに、本発明の自動二輪車用タイヤは、下記式(1)及び(2)を満足する。
Crθ<Miθ<Shθ…(1)
CrS≦MiS≦ShS…(2)
ここで、符号は次の通りである。
Crθ:センター領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
Miθ:ミドル領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
Shθ:ショルダー領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
CrS:センター領域のシー比
MiS:ミドル領域のシー比
ShS:ショルダー領域のシー比
本発明の自動二輪車用タイヤは、上記式(1)を満たすことにより、傾斜溝の平均溝角度が、タイヤ軸方向外側の領域ほど大きくなる。従って、トレッド部のねじり剛性がセンター領域からショルダー領域に向かって漸増するため、キャンバー角の増加に伴い、コーナリングフォースをリニアに増大させることができる。これによって、ロール応答性、操舵応答性、及び直進から旋回にかけての過渡特性といった旋回性能が向上する。
ところで、カットエンドプライを用いたベルト層を具えた自動二輪車用タイヤでは、トレッド部のパターン剛性が大きいほど、コーナリングフォースも大きくなる。しかしながら、ジョイントレスプライを用いたベルト層を具えた自動二輪車用タイヤでは、トレッド部のパターン剛性が大きくなると、接地領域が減少し、十分なコーナリングフォースの向上が期待できない。
そこで、本発明の自動二輪車用タイヤは、上記式(2)を満たすことにより、トレッド部のパターン剛性が、タイヤ軸方向外側の領域ほど小さく構成されている。このような自動二輪車用タイヤでは、パターン剛性に起因したコーナリングフォースの低下を防ぐことができる。即ち、本発明の自動二輪車用タイヤでは、キャンバー角の増加に伴い、トレッド部の接地する領域のパターン剛性を相対的に低下させることができる。これにより、旋回時の接地面積の低下を防いで、前記コーナリングフォースをリニアに高めることができ、旋回性能を向上しうる。
本実施形態の自動二輪車用タイヤを示すトレッド部の展開図である。 図1のA−A断面図である。 図1の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1、及び図2に示されるように、本実施形態の自動二輪車用タイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある)1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とを具える。
また、前記タイヤ1は、キャンバーアングルが大きい旋回時においても十分な接地面積が得られるように、トレッド部2のトレッド端2t、2t間の外面2Sが、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲してのびるとともに、トレッド端2t、2t間のタイヤ軸方向距離であるトレッド幅TWがタイヤ最大幅をなす。
前記カーカス6は、例えば、1枚のカーカスプライ6Aにより構成される。このカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4に埋設されたビードコア5に至る本体部6aと、本体部6aに連なりかつビードコア5の回りで折り返された折返し部6bとを含む。
また、前記カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して、例えば65〜90度の角度で傾けて配列されたカーカスコードを有する。カーカスコードには、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等の有機繊維コード等が好適に採用される。なお、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、硬質のゴムからなるビードエーペックス8が配設される。
前記ベルト層7は、ゴム被覆された1本又は複数本の補強コード(図示省略)をタイヤ周方向に対して10度以下の角度で螺旋状に巻き付けることにより形成された1層のジョイントレスプライ7Aからなる。この補強コードとしては、例えばアラミド、ナイロン、ポリエステル、又はレーヨン等の有機繊維コードが好適に採用される。
このようなジョイントレスプライ7Aから形成されたベルト層7を具えるタイヤ1は、例えば、タイヤ周方向に対して比較的大きな角度で傾けられた補強コードを有するカットエンドプライ(図示省略)を重ねたベルト層を具えるタイヤに比べて、ベルト層7の局部的な変形を許容し、良好な外乱吸収性を発揮しうる。
図1に示されるように、トレッド部2は、タイヤ赤道Cの両側の各トレッド半部2A、2Bにおいて、タイヤ赤道Cからトレッド展開半幅0.5TWeの1/3の領域であるセンター領域Cr、トレッド端2tからトレッド展開半幅0.5TWeの1/3の領域であるショルダー領域Sh、及びセンター領域Crとショルダー領域Shとの間の領域であるミドル領域Miを含む。
また、センター領域Cr、ミドル領域Mi、及びショルダー領域Shには、それぞれタイヤ周方向に対して傾斜した角度θを有する複数の傾斜溝11が設けられるとともに、下記式(1)を満足する。
Crθ<Miθ<Shθ…(1)
ここで、符号は次の通りである。
Crθ:センター領域Cr内の傾斜溝11の溝長さで重み付けされた平均溝角度
Miθ:ミドル領域Mi内の傾斜溝11の溝長さで重み付けされた平均溝角度
Shθ:ショルダー領域Sh内の傾斜溝11の溝長さで重み付けされた平均溝角度
ここで、各平均溝角度Crθ、Miθ、Shθは、各領域Cr、Mi、Shにおいて、傾斜溝11のタイヤ周方向に対する角度θが、各領域Cr、Mi、Shにおける傾斜溝11の溝長さで重み付けされた加重平均で求められる。また、角度θ、及び溝長さは、傾斜溝11の溝中心線11cにおいて測定されるものとする。
このように、本発明のタイヤ1は、上記式(1)を満たすことにより、傾斜溝11の各平均溝角度Crθ、Miθ、Shθが、タイヤ軸方向外側の領域ほど大きくなるため、トレッド部2のねじり剛性を、センター領域Crからショルダー領域Shに向かって漸増させることができる。これにより、旋回時のキャンバー角の増加に伴い、コーナリングフォースをリニアに増大させることができ、ロール応答性、操舵応答性、及び直進から旋回にかけての過渡特性といった旋回性能を向上しうる。
さらに、各平均溝角度Crθ、Miθ、及びShθは、下記式(3)、及び下記式(4)を満たすのが望ましい。
1.2≦Miθ/Crθ≦1.8…(3)
1.2≦Shθ/Miθ≦1.8…(4)
これにより、トレッド部2のねじり剛性を、タイヤ赤道C側からタイヤ軸方向外側に向かってバランス良く漸増させることができ、ロール応答性、操舵応答性、及び過渡特性をさらに向上しうる。
なお、前記比Miθ/Crθが1.2未満であると、センター領域Crからミドル領域Miにかけて、トレッド部2のねじり剛性を十分に高めることができないおそれがある。逆に、前記比Miθ/Crθが1.8を超えても、ねじり剛性が過度に高まり、旋回時にキャンバー角を増加したときのロール応答性を十分に維持できないおそれがある。このような観点より、前記比Miθ/Crθは、好ましくは1.4以上が望ましく、また、好ましくは1.7以下が望ましい。
同様に、前記比Shθ/Miθは、好ましくは1.4以上が望ましく、また、好ましくは1.7以下が望ましい。
さらに、前記センター領域Crの平均溝角度Crθは、10〜20度が望ましい。これにより、センター領域Crが主に接地する旋回初期時おいて、トレッド部2のねじり剛性が過度に大きくなるのを抑制でき、ロール応答性、及び操舵応答性を向上しうる。
なお、前記平均溝角度Crθが20度を超えると、ねじり剛性が過度に大きくなり、ロール応答性、及び外乱吸収性を十分に維持できないおそれがある。逆に、前記平均溝角度Crθが10度未満であっても、トレッド部2のねじり剛性が不足し、ロール応答性、および操舵応答性を十分に維持できないおそれがある。
ところで、ジョイントレスプライ7A(図1に示す)からなるベルト層7を具えたタイヤ1にあっては、トレッド部2のパターン剛性が大きくなると、接地領域が減少し、十分なコーナリングフォースの向上が期待できない傾向がある。なお、接地領域とは、傾斜溝11を含むタイヤ1が接地する領域とする。
そこで、本実施形態のタイヤ1では、下記式(2)を満足させている。
CrS≦MiS≦ShS…(2)
ここで、符号は次の通りである。
CrS:センター領域Crのシー比
MiS:ミドル領域Miのシー比
ShS:ショルダー領域Shのシー比
また、前記シー比は、トレッド部2の外面2Sの全ての溝を埋めた状態で測定されるトレッド部2の外面2Sの表面積に対する傾斜溝11の面積の割合とする。
これにより、本発明のタイヤ1は、直進時から旋回時にかけてキャンバー角が増加するに伴い、トレッド部2の接地する領域のパターン剛性を相対的に低下させることができ、該パターン剛性に起因したジョイントレスプライ7Aからなるベルト層7を具えたタイヤ特有のコーナリングフォースの低下を防ぐことができる。従って、タイヤ1は、旋回時の接地領域の低下を防いで、前記コーナリングフォースを高めることができ、旋回性能を向上しうる。
さらに、センター領域Crのシー比CrS、ミドル領域Miのシー比MiS、及びショルダー領域Shのシー比ShSは、下記式(5)、及び下記式(6)を満たすのが望ましい。
1.1≦MiS/CrS≦1.4…(5)
1.1≦ShS/MiS≦1.4…(6)
これにより、センター領域Crからショルダー領域Shにかけて、パターン剛性をバランスよく低下させることができ、コーナリングフォースをより高めうる。
なお、前記比MiS/CrSが1.1未満であると、センター領域Crからミドル領域Miにかけて、パターン剛性を十分に低下できず、過渡特性を十分に維持できないおそれがある。逆に、前記比MiS/CrSが1.4を超えても、パターン剛性が過度に低下し、過渡特性を十分に維持できないおそれがある。
本実施形態の傾斜溝11は、センター領域Cr内に内端12iを有してタイヤ軸方向外側へのびる主傾斜溝12と、ミドル領域Mi内に内端13iを有してタイヤ軸方向外側へのびる副傾斜溝13と、タイヤ周方向に隣り合う副傾斜溝13、13間で傾斜してのびるショルダー傾斜溝14とを含む。これらの各傾斜溝12、13、14は、各トレッド半部2A、2Bにおいて、タイヤ赤道Cに対して線対称、かつタイヤ周方向へ位相をずらして配置される。
このような各傾斜溝12、13、14は、トレッド部2と路面との間の水膜を円滑に案内でき、排水性能を向上しうる。好ましくは、各傾斜溝12、13、14の溝幅W1がトレッド展開半幅0.5TWeの5〜8%程度、溝深さD1(図1に示す)が3〜6mm程度が望ましい。
前記主傾斜溝12は、図3に拡大して示されるように、前記内端12iからタイヤ周方向に対して傾斜してのび、かつミドル領域Mi内で終端する。また、本実施形態の内端12iは、タイヤ赤道C近傍に配されるとともに、タイヤ周方向に向かって先細状に形成される。これにより、主傾斜溝12は、トレッド部2の剛性変化を滑らかにでき、転がり抵抗性能を向上しうる。
さらに、主傾斜溝12は、前記内端12iからタイヤ周方向に対して5〜25度程度の角度θ1aで傾斜してのびる内側主傾斜部12Aと、該内側主傾斜部12Aに屈曲点12bを介して連続しかつタイヤ周方向に対して15〜45度程度の角度θ1bで傾斜する外側主傾斜部12Bとを含む。なお、主傾斜溝12の屈曲点12bは、内側主傾斜部12Aの溝中心線12Acと外側主傾斜部12Bの溝中心線12Bcとの交点とする。
このような主傾斜溝12は、ミドル領域Miの平均溝角度Miθを相対的に大きくして、ミドル領域Miでのねじり剛性を高めることができ、操舵応答性及び過渡特性を向上しうる。
さらに、前記屈曲点12bは、センター領域Cr内に配置されるのが望ましい。これにより、ねじり剛性を高めうる外側主傾斜部12Bが、センター領域Crの一部を含むミドル領域Mi全域に配置されるため、該ミドル領域Miのねじり剛性を確実に向上しうる。
上記のような作用を効果的に発揮するために、前記屈曲点12bからセンター領域Crとミドル領域Miとの境界16までのタイヤ軸方向の距離L1、及びトレッド展開半幅0.5TWeの比L1/0.5TWeは、1〜5%が望ましい。なお、前記比L1/0.5TWeが1%未満であると、上記作用を効果的に発揮できないおそれがある。逆に、前記比L1/0.5TWeが5%を超えても、センター領域Crのねじり剛性が過度に大きくなり、ロール応答性を十分に維持できないおそれがある。このような観点より、前記比L1/0.5TWeは、より好ましくは2%以上が望ましく、また、より好ましくは4%以下が望ましい。
前記副傾斜溝13は、前記内端13iからタイヤ周方向に対して傾斜してのび、かつショルダー領域Sh内で終端する。さらに、本実施形態の副傾斜溝13は、内端13iから主傾斜溝12の外側主傾斜部12Bの角度θ1bと同一範囲の角度θ2aで傾斜してのびる内側副傾斜部13Aと、該内側副傾斜部13Aに屈曲点13bを介して連続しかつタイヤ周方向に対して30〜60度程度の角度θ2bで傾斜してのびる外側副傾斜部13Bとを含む。
このような副傾斜溝13は、ショルダー領域Shの平均溝角度Shθを相対的に大きくして、該ミドル領域Miでのねじり剛性を高めることができ、操舵応答性及び過渡特性を向上しうる。
さらに、前記屈曲点13bは、ミドル領域Mi内に配置されるのが望ましい。これにより、ねじり剛性を高めうる外側副傾斜部13Bが、ミドル領域Miの一部を含むショルダー領域Sh全域に配置されるため、該ショルダー領域Shでのねじり剛性を確実に向上でき、操舵応答性及び過渡特性をさらに向上しうる。このような作用を効果的に発揮するために、前記屈曲点13bからセンター領域Crとミドル領域Miとの境界17までのタイヤ軸方向の距離L2、及びトレッド展開半幅0.5TWeの比L2/0.5TWeは、1〜5%が望ましい。
さらに、前記副傾斜溝13の内端13iは、主傾斜溝12の前記外端12oよりもタイヤ軸方向内側に位置するのが望ましい。これにより、副傾斜溝13の内端13i側は、主傾斜溝12の外端12o側とタイヤ周方向で重複し、センター領域Crからショルダー領域Shにかけて、トレッド部2のねじり剛性の変化を滑らかにでき、過渡特性を向上しうる。
このような作用を効果的に発揮するために、副傾斜溝13の内端13iと主傾斜溝12の外端12oとのタイヤ軸方向の距離L3と、トレッド展開半幅0.5TWeとの比L3/0.5TWeの10〜20%程度が望ましい。
なお、前記比L3/0.5TWeが10%未満であると、上記作用を十分に発揮できないおそれがある。逆に、前記L3/0.5TWeが20%を超えると、ミドル領域Miのパターン剛性が過度に低下し、ロール応答性を十分に維持できないおそれがある。このような観点より、前記比L3/0.5TWeは、より好ましくは12%以上が望ましく、また、より好ましくは18%以下が望ましい。
前記ショルダー傾斜溝14は、前記境界17近傍に内端14iを有し、かつ副傾斜溝13の外側副傾斜部13Bの前記角度θ2bと同一範囲の角度θ3で傾斜してのび、トレッド端2t近傍で終端する。
このようなショルダー傾斜溝14は、外側副傾斜部13Bとともに、ショルダー領域Shでのねじり剛性を高めつつ、ショルダー領域のシー比Shθを大きくして、接地領域を広げうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1、及び図2の基本構造を有し、かつ表1の仕様とした傾斜溝を有する自動二輪車用タイヤが製造され、それらの性能がテストされた。なお、共通仕様は以下のとおりである。
タイヤサイズ:
前輪:120/70ZR17
後輪:180/55ZR17
リムサイズ:
前輪:MT3.50×17
後輪:MT5.50×17
トレッド展開半幅0.5TWe(前輪):85mm
ジョイントレスプライの補強コードの角度:0.5度
傾斜溝:
溝幅W1:5.0mm
W1/0.5TWe:5.9%
溝深さD1:5.0mm
テスト方法は、次の通りである。
<外乱吸収性、旋回性能(ロール応答性、操舵応答性及び過渡特性)、及び総合評価>
各試供タイヤを、上記リムに上記条件でリム組みし、排気量1300ccの自動二輪車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースを周回したときの「外乱吸収性」、「旋回性能(「ロール応答性」、「操舵応答性」及び「過渡特性」)」、これらの評価を加味した「総合評価」を、ドライバーの官能評価により、5点法で評価した。数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 2014210470
Figure 2014210470
テストの結果、実施例の自動二輪車用タイヤは、優れた外乱吸収性を発揮しつつ、ロール応答性、操舵応答性、過渡特性といった旋回性能を向上しうることが確認できた。
1 自動二輪車用タイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
6 カーカス
7 ベルト層
11 傾斜溝

Claims (5)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、
    このカーカスの半径方向外側かつトレッド部の内部に配されたベルト層とを具えた自動二輪車用タイヤであって、
    前記ベルト層は、ゴム被覆された1本又は複数本の補強コードをタイヤ周方向に対して10度以下の角度で螺旋状に巻き付けることにより形成されたジョイントレスプライからなり、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道の両側の各トレッド半部において、タイヤ赤道からトレッド展開半幅の1/3の領域であるセンター領域、トレッド端からトレッド展開幅の1/3の領域であるショルダー領域、及びセンター領域とショルダー領域との間の領域であるミドル領域を含み、
    前記センター領域、ショルダー領域及びミドル領域には、それぞれタイヤ周方向に対して傾斜した角度を有する傾斜溝が設けられるとともに、下記式(1)及び(2)を満足することを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
    Crθ<Miθ<Shθ…(1)
    CrS≦MiS≦ShS…(2)
    ここで、符号は次の通りである。
    Crθ:センター領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
    Miθ:ミドル領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
    Shθ:ショルダー領域内の傾斜溝の溝長さで重み付けされた平均溝角度
    CrS:センター領域のシー比
    MiS:ミドル領域のシー比
    ShS:ショルダー領域のシー比
  2. 前記センター領域の平均溝角度Crθ、前記ミドル領域の平均溝角度Miθ、及び前記ショルダー領域の平均溝角度Shθは、下記式(3)、及び下記式(4)を満たす請求項1に記載の自動二輪車用タイヤ。
    1.2≦Miθ/Crθ≦1.8…(3)
    1.2≦Shθ/Miθ≦1.8…(4)
  3. 前記傾斜溝は、前記センター領域内に内端を有してタイヤ軸方向外側へのび、かつ前記ミドル領域内で終端する主傾斜溝と、
    前記ミドル領域内に内端を有してタイヤ軸方向外側へのび、かつ前記ショルダー領域内で終端する副傾斜溝とを含み、
    前記副傾斜溝の前記内端は、前記主傾斜溝のタイヤ軸方向の外端よりもタイヤ軸方向内側に位置する請求項1又は2に記載の自動二輪車用タイヤ。
  4. 前記傾斜溝は、タイヤ周方向に隣り合う前記副傾斜溝間において、前記ショルダー領域内のみで傾斜してのびるショルダー傾斜溝を含む請求項3に記載の自動二輪車用タイヤ。
  5. 前記センター領域の平均溝角度Crθは、10〜20度である請求項1乃至4のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
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