JP2014207880A - 電動播種施肥装置 - Google Patents

電動播種施肥装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014207880A
JP2014207880A JP2013247422A JP2013247422A JP2014207880A JP 2014207880 A JP2014207880 A JP 2014207880A JP 2013247422 A JP2013247422 A JP 2013247422A JP 2013247422 A JP2013247422 A JP 2013247422A JP 2014207880 A JP2014207880 A JP 2014207880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary
granular material
reverse
fertilizer
guide hose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013247422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5575321B1 (ja
Inventor
貞幸 椛島
Sadayuki Kabashima
貞幸 椛島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2013247422A priority Critical patent/JP5575321B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5575321B1 publication Critical patent/JP5575321B1/ja
Publication of JP2014207880A publication Critical patent/JP2014207880A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
    • Y02P60/21Dinitrogen oxide [N2O], e.g. using aquaponics, hydroponics or efficiency measures

Abstract

【課題】 溝切円盤或いは覆土板等を用いることなく、耕耘、畝立て、播種、施肥、覆土等の一連の作業を連続的に行うことができる電動播種施肥装置を提供する。【解決手段】 逆転耕耘爪17の前方側及び前方側上方を被覆するカバー19を設けると共に、カバーの上方後端位置から後方側の地表までを開口して後方開口部Eを形成し、後方開口部にレーキ20を設けることで逆転耕耘ロータリー3を構成し、逆転耕耘ロータリーの後側に播種を行う播種部4を設置し、後方開口部の上縁側近傍位置から上記逆転耕耘ロータリーの方向に播種を行う構成とし、播種部の後側に施肥部5を設け、逆転耕耘ロータリーの方向に施肥を行う構成とし、施肥部5の後側に、逆転耕耘ロータリーにて畝立てされた畝上面を鎮圧する鎮圧ロール58を設けた。【選択図】 図5

Description

本発明は、耕耘、播種、施肥、覆土等を連続して行うことができる電動播種施肥装置に関するものである。
圃場に種子又は肥料を播く作業においては、耕耘ロータリーにて圃場を予め耕耘し、その後に種子及び肥料を散布して覆土する作業が必要になる。
従来、このような作業を実現する装置として、耕耘ロータリーの後に、播種溝形成円板及び覆土板を設置すると共に、上記播種溝形成円板上に播種用のホッパーを設置し、播種用フィーダに接続された案内パイプの先端を、上記播種溝形成円板後部に設置することで、耕耘、播種溝形成、播種、覆土を行う装置が提案されている(特許文献1)。
また、逆転耕耘ロータリーの後に、播種用の溝切装置、種子用のホッパー及び播種用のフィーダ、鎮圧ロールを設置し、播種用のフィーダに接続された案内パイプの先端を土表面に設置し、耕耘後に、溝形成、溝内への播種、土壌の鎮圧を一連の工程で行う装置が提案されている(特許文献2)。
特開平6−276813 特開2007−6706
ところで、特許文献1の播種装置は、複数の播種溝形成円板により形成された播種溝内に播種した後、覆土板により覆土を行う構成であるから、土の湿り具合等の土の状態によって形成される溝の状態(溝の深さ、幅等)及び覆土の状態(覆土による種子の深度等)が左右されるため、発芽不良等が生じ良く、収穫量に影響が生じるという課題があった。
特許文献2の播種装置では、逆転耕耘ロータリーを使用するものであるが、案内パイプによって整地した後の土壌表面上にピンポイントで播種する構成であるから、畝全体に播種することが困難であるし、種子の深度を考慮し得ない等の課題がある。
また、特許文献2の播種装置では、逆転ロータリーの全体がカバーで覆われていたため、カバー内側に多くの土塊が付着し、その除去作業が大きな負担となっていた。
本発明は、従来の溝切円盤或いは覆土板等を用いることなく、耕耘、畝立て、播種及び/又は施肥、覆土等の一連の作業を連続的に一工程にて行うことができ、土塊等の除去作業を簡易化し得て作業効率を向上し得る電動播種施肥装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、種子又は肥料等の粒状体を畝の略一定深度に覆土することができる電動播種施肥装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、トラクターの後部に接続される電動播種施肥装置であって、上記トラクターの進行方向に対して逆回転して一定幅の圃場を耕耘しながら畝立てする複数の逆転耕耘爪を有し、上記逆転耕耘爪の前方側及び前方側上方を被覆するカバーを設けると共に、上記カバーの上方後端位置から後方側の地表までを開口して後方開口部を形成し、上記後方開口部に櫛状のレーキを設けることで逆転耕耘ロータリーを構成し、当該逆転耕耘ロータリーによって巻き上げた砕土を上記後方開口部から後方向けて放てきし得るように構成し、上記逆転耕耘ロータリーの後側に、送りロールの回転により、容器内の粒状体を案内ホースに供給し、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の後方位置に支持された上記案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部を介して上記逆転耕耘ロータリーの方向に上記粒状体を散布する粒状体散布部を設け、上記粒状体散布部の後側に、上記逆転耕耘ロータリーにて畝立てされた畝上面を鎮圧する鎮圧ロールを設け、上記粒状体散布部は、上記案内ホース先端から上記粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中に散布し得るように構成したものであることを特徴とする電動播種施肥装置により構成される。
上記カバーは前方カバー(19)により構成することができる。上記カバーの上方後端位置は、上記カバーの後縁(19b)により構成することができる。上記粒状体散布部は、播種部(4)又は施肥部(5)、或いは、播種部(4)及び施肥部(5)により構成することができる。上記粉粒体は、例えば種子(S)又は肥料(H)により構成することができる。このように構成すると、逆転耕耘ロータリーによって後方に放てきされる砕土によって畝が形成されると共に、粉粒体は砕土と共に後方に放てきされ、畝の表面から略一定の深度に覆土することができ、その後、鎮圧ロールにより畝表面を鎮圧できる。よって、耕耘、畝立て、播種及び/又は施肥、覆土、鎮圧等の一連の作業を一工程にて行うことができる。また、粒状体の散布する位置(案内ホース先端部の位置)を逆転耕耘ロータリーの後方開口部から後方に離間することにより、畝における粒状体の埋設深度を浅くすることができ、上記後方開口部に対する上記案内ホース先端部の位置によって、粒状体の埋設深度を調整することができる。
第2に、上記粒状体散布部を第1の粒状体散布部と第2の粒状体散布部により構成し、上記第1の粒状体散布部は、上記逆転耕耘ロータリーの後側において、第1送りロールの回転により第1容器内の第1粒状体を第1案内ホースに供給し、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の後方位置に支持された上記第1案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の上縁側近傍位置より上記逆転耕耘ロータリーの方向に第1粒状体を散布する構成とし、上記第2の粒状体散布部は、上記第1粒状体散布部の後側において、第2送りロールの回転により第2容器内の第2粒状体を第2案内ホースに供給し、上記第1案内ホースより後方位置であって上記第1案内ホース先端より低い位置に支持された上記第2案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの方向に第2粒状体を散布する構成とし、上記第2粒状体散布部の後側に上記鎮圧ロールを設けたものであって、上記第1の粒状体散布部は、上記第1案内ホース先端から上記第1粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中に散布し得るように構成し、上記第2の粒状体散布部は、上記第2案内ホース先端から上記第2粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中であって、上記第1粒状体が散布された後の上記砕土中に散布し得るように構成したものであることを特徴とする上記第1記載の電動播種施肥装置により構成される。
上記第1送りロールは例えば播種用送りロール(種子送りロール)(27)により構成することができる。上記第1容器は例えば種子用容器(26)により構成することができる。上記第1粒状体は例えば種子により構成することができる。上記第1案内ホースは例えば播種用の案内ホース(33)により構成することができる。上記第2送りロールは例えば施肥用送りロール(肥料送りロール)(45)により構成することができる。上記第2容器は例えば肥料用容器(44)により構成することができる。上記第2粒状体は例えば肥料により構成することができる。上記第2案内ホースは例えば施肥用の案内ホース(51)により構成することができる。このように構成すると、逆転耕耘ロータリーによって土壌が耕耘されながら、砕土が逆転耕耘ロータリーの上方から後方に巻き上げられ、上記ロータリーの後方開口部からレーキを介して後方の地表面に向けて放てきされ、これにより粒子の大きい砕土からなる下層部と粒子の小さい砕土からなる上層部から構成された畝が形成される。このとき、種子は、上記後方開口部の上縁側近傍位置(レーキの上部)から上記耕耘ロータリーの方向に播種されるので、播種された種子は、上記逆転耕耘ロータリーにより後方に放てきされる比較的粒子の小さい砕土と共に後方に放てきされ、これにより種子は畝の表面から略一定の深度に覆土される。さらに、肥料が上記種子よりも後方位置でかつ低い位置から地上面に散布されるので、上記肥料は種子の深度より浅い深度に覆土される。このように、耕耘、畝立て、播種、施肥等の一連の作業を連続的に行うことができる。また、上記第1粒状体として肥料を第1容器に収納し、上記第2粒状体として種子を第2容器に収納し、肥料を所定深度に覆土した後に、より浅い深度に種子を覆土することもできる。
第3に、上記逆転耕耘ロータリーの逆回転中に、上記第1案内ホース先端から第1粒状体を上記逆転耕耘ロータリーの方向に散布し、上記第2案内ホース先端から第2粒状体を上記逆転耕耘ロータリーの方向に散布することにより、上記逆転耕耘ロータリーにより畝立てされた畝の地表から所定の深度に上記第1粒状体を覆土し、上記畝の所定の深度より浅い深度に上記第2粒状体を覆土し得るように構成したものであることを特徴とする上記第2記載の電動播種施肥装置により構成される。
第4に、上記第1送りロールを回転駆動する第1駆動モータと、上記第2送りロールを回転駆動する第2駆動モータを設け、上記第1駆動モータと上記第2駆動モータの回転速度を独立して調整可能に構成したものであることを特徴とする上記第2又は3に記載の電動播種施肥装置により構成される。
このように構成すると、例えば第1送りロールを種子用の送りロールとし、第2送りロールを施肥用の送りロールとすることにより、種子用の送りロールの回転速度と、施肥用の送りロールの回転速度を独立して調整することが可能となり、例えば種子の種類、肥料の種類、トラクターの走行速度に応じて、最適の種子の播種量、肥料の施肥量を設定することができる。
第5に、上記逆転耕耘爪を支持する耕耘軸に沿って左右方向に複数本の上記第1案内ホースを設けると共に、上記耕耘軸に沿って左右方向に複数本の上記第2案内ホースを設けたものであることを特徴とする第2〜4の何れかに記載の電動播種施肥装置により構成される。
このように構成すると、逆転耕耘ロータリーによって形成される畝の左右方向に、例えば均等に種子及び肥料を散布することができ、効率的な播種、施肥を実現することができる。
第6に、上記第1案内ホースの先端部及び上記第2案内ホースの先端部に各々チラシ板を設けたものであることを特徴とする上記第2〜5の何れかに記載の電動播種施肥装置により構成される。
このように構成すると、チラシ板により種子及び肥料を広範囲(例えば畝幅全体)に散布することができ、広い範囲の畝であっても、均等に播種及び施肥を行うことができる。また、チラシ板の大きさを変えることで、チラシ板の幅に対応した幅のスジ撒きを行うことができる。
第7に、上記鎮圧ロールに回転検出センサーを設け、当該センサーからの信号に基づいて上記鎮圧ロールの回転又は非回転を検出する回転検出回路を設け、上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの回転の検出に基づいて上記第1送りロール及び上記第2送りロールの駆動開始を行い、上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの非回転の検出に基づいて上記第1送りロール及び上記第2送りロールの駆動停止を行うように構成したものである上記第2〜6の何れかに記載の電動播種施肥装置により構成される。
上記回転検出回路は、鎮圧ロール回転検出回路(79)により構成することができる。このように構成すると、例えばトラクターの走行開始に基づく鎮圧ロールの回転開始を検出して、種子送りロール及び肥料送りロールを回転開始して、自動的に播種、施肥を開始し、トラクターの走行停止等に基づく鎮圧ロールの回転停止を検出して、自動的に播種、施肥を停止することができる。
第8に、上記回転検出回路が上記鎮圧ロールの非回転を検出すると、警告を発する警告手段を設けたものである上記第7記載の電動播種施肥装置により構成される。
上記警告手段は、警告ライト(88)及び/又は警告ブザー(84)により構成することができる。このように構成すると、鎮圧ロールが回転して播種又は施肥が行われているか否かを、例えばトラクターの運転者が知ることができる。
本発明は上述のように構成したので、例えば、播種された種子は、逆転耕耘ロータリーにより後方に放てきされる比較的粒子の小さい砕土と共に後方に放てきされ、これにより種子は畝の表面から略一定の深度に埋設、覆土され、さらに、肥料は種子の深度より例えば浅い深度に埋設、覆土することができ、耕耘、畝立て、播種及び/又は施肥等の一連の作業を連続的に行うことができ、作業時間を大幅に短縮することができる。
また、粒状体の散布する位置(案内ホース先端部の位置)を逆転耕耘ロータリーの後方開口部から後方又は前方に移動させることにより、畝における粒状体の埋設深度を調整することができる。
また、これらの一連作業は1工程で終了し、各作業毎に別の日時に行う必要がないため、例えば天候の良い日に1回の工程で全ての作業を終了することができ、天候に左右されずに効率的な作業が可能となる。
また、逆転耕耘ロータリーは後部が開口しており、後方開口部に対応する位置にカバーが存在しないので、カバー内側に付着した土塊等の除去作業を大幅に簡易化することができる。
また、播種溝形成円盤、覆土板等を使用せず、単一の逆転耕耘ロータリーにより耕耘と畝立て、覆土を行うので、土の湿り具合等の土の状態に影響されずに、均一に覆土等を行うことができ、粒状体の深度が安定しており、発芽不良等が生じ難く、安定した収穫量を得ることができる。
また、例えば、種子送りロールの回転速度と、肥料送りロールの回転速度を独立して調整することが可能となり、例えば種子の種類、肥料の種類、トラクターの走行速度に応じて、最適の種子の播種量、肥料の施肥量を設定することができる。
また、逆転耕耘ロータリーによって形成される畝の左右方向に、例えば均等に種子及び肥料を散布することができ、効率的な播種、施肥を実現することができる。
また、チラシ板により種子及び肥料を広範囲に散布することができ、広い範囲の畝であっても、均等に播種及び/又は施肥を行うことができ、種子であれば根のはりを良くして分けつの良い良好な成長を促すことができる。
また、例えば鎮圧ロールの回転開始、回転停止に連動して、自動的に播種、施肥を行うことができ、操作性の良い電動播種施肥装置を実現することができる。
また、鎮圧ロールが回転して播種又は施肥が行われているか否かを、警告手段により、例えばトラクターの運転者が知ることができ、適切な播種、施肥作業を行うことができる。
本発明に係る電動播種施肥装置の側面図である。 同上装置の鎮圧ロールを外した状態の正面図である。 同上装置の正面図である。 同上装置の平面図である。 同上装置の動作状態を示す一部省略側面図である。 同上装置により形成される畝の形状を示す逆転耕耘ロータリーの正面図である。 (a)〜(c)は、同上装置に使用し得るチラシ板の図である。 同上装置の制御盤の正面図である。 同上装置の電気的構成を示す回路図である。 (a)は同上装置の送りロールの側面図、(b)は(a)のZ―Z線断面図である。 (a)は逆転耕耘ロータリーとチラシ板との関係を示す図、(b)は逆転耕耘ロータリーと案内ホースとの関係を示す図である。
以下、本発明に係る電動播種施肥装置を詳細に説明する。
図1に上記電動播種施肥装置1をトラクター2の後部に接続した状態を示す。
本発明の電動播種施肥装置1は、上記トラクター2の後部において、土地を耕耘しながら畝85を形成するための逆転耕耘ロータリー3、当該逆転耕耘ロータリー3の後方に設けられ、上記逆転耕耘ロータリー3にて耕耘、畝立てした土地に播種を行う播種部4、上記播種部4の後方に設けられ、上記耕耘ロータリーにて耕耘、畝立てした土地に施肥を行う施肥部5、上記施肥後の土地を整地する鎮圧ロール部6とから構成されている。
尚、以下の説明において、トラクター2の前側を「前方」、トラクター2の後側の「後方」、後方から前方を見た場合の左右方向を「左右」と定義して説明する。
まず、逆転耕耘ロータリー3の構成について説明する。
上記トラクター2の後部にトラクター2のPTO出力軸に連結された駆動軸7が設けられており、当該駆動軸7がギアボックス8に接続され、かつ該ギアボックス8から左右方向に回転軸9,9が円筒管9a,9a内に設けられ、該回転軸9の一端部にはチェンケース10が斜め後方向けて設けられ、該チェンケース10内において、上記回転軸9の端部のスプロケット11と耕耘軸12の端部のスプロケット12aとがチェン13にて連結されている。
上記耕耘軸12における上記スプロケット12aが設けられた側とは反対側の端部は、上記円筒管9aの他端に設けられた支持アーム10’の下端に軸支されており(図4参照)、これにより上記耕耘軸12は上記トラクター2の後部において、上記トラクター2によって矢印A方向(トラクター2の走行方向(矢印B方向)とは逆向き)に回転駆動可能に水平に軸支されている。
上記ギアボックス8の両側の上記円筒管9a,9a中央部には、平面視「コ」字形のフレーム14が上記円筒管9a,9aに嵌挿固定されており、当該フレーム14の底面と上記トラクター2の後部フレームとの間にロアリンク15が設けられ、上記フレーム14の上部と上記トラクター2の後部フレームとの間にトップリンク16が設けられ(図1参照)、上記電動播種施肥装置1は上記ロアリンク15及びトップリンク16によって上記トラクター2と接続されている。
また、上記トップリンク16と上記ロアリンク15のトラクター2側は左右方向の水平軸に支持されており、当該水平軸を回動中心として上記電動播種施肥装置1の全体が上下に昇降し得るように構成されている。
上記耕耘軸12には複数の逆転耕耘爪17が放射状に接続されている。これらの逆転耕耘爪17は、図1に示すように、その一枚は、略平面状の本体17aと、本体17aの平面に対して直交する方向に湾曲する爪17bを有する例えばナタ爪であり、上記本体17aの基端部には上記耕耘軸12に設けられた取付板12b(図6参照)にボルトで取り付けるための取付孔が貫設されている。
上記取付板12bは、例えば、上記耕耘軸12の軸方向に、隣接する取付板12b相互に90℃の角度差を以って、所定間隔毎に複数個設けられており、図2、図6に示すように、これらの複数の取付板12bの各々に、上記耕耘爪17を取付ボルトにて固定する。この場合、上記耕耘爪17の爪17bの向きは、図2に示すように、上記耕耘軸7の中心Pを中心として、左側の耕耘爪17の爪17bを内向き、右側の耕耘爪17の爪17bを内向きとして、上記各耕耘爪17を上記耕耘軸12に固定して、上記矢印A方向に逆転させることにより、図6に示すような所定の高さを有する単一の畝85を形成することができる。尚、上記逆転耕耘爪17の爪17bの向きを変更することにより、2つの畝を隣接して形成すること等も可能である。
18,18は、上記チェンケース10及び支持アーム10’の内側に設けられた側面板であり、上記耕耘軸12の両側端部において、上記耕耘爪17の最大回転軌跡よりも大きな直径を有する略円形状をなすものであり、耕耘爪17の回転による耕耘土の左右方向への飛散を防止すると共に、形成された畝の左右の幅を特定するものである。
19は上記複数の逆転耕耘爪17の前面側略全体から略上面側全体(前方側及び前方側上方)を被覆する前方カバーである。この前方カバー19は、図1に示すように、上記左右の上記側面板18,18の間において、上記両側面板18,18の前端部18a,18aの位置から後方側に向けて、上記側面板18,18の上側頂点より若干後方側に寄った位置(後端)18b,18bにかけての左右方向の範囲の全体を円弧状に覆うものである。即ち、このカバー19は横断面が円弧状であって、上記前端部18a,18aから上記位置18b,18bまでの上記耕耘爪17の前方部から上方部までの範囲の全体を円弧状に覆うものであり、上記前端部18a,18a側の端縁を前縁19a、上記位置18b,18b側の端縁を後縁19bという。図2に示すように、上記前方カバー19の後縁(上方後端位置)19bの位置は地面GからT1の高さにあり、上記後縁19bは上記カバー19の頂点位置から距離T2下方寄りの位置に設けられている。
この前方カバー19は、上記耕耘爪17によって上方に巻き上げられる土の前方及び上方への飛散を防止すると共に、図5に示すように、上記前方カバー19の後縁19bから下斜め後方(矢印C方向)に砕土を送り出し、上記逆転耕耘爪17の後方に砕土を積層していく機能を有している。即ち、当該逆転耕耘ロータリー3は、巻き上げた砕土を後方開口部Eから後方向けて放てき、即ち、後方開口部Eから砕土を、後方向けて略放物線状又は下向き円弧状軌跡を描きながら放出し得るように構成している(図5矢印C参照)。
従って、このように構成される当該逆転耕耘ロータリー3は、上記逆転耕耘ロータリー3の逆転耕耘爪17の左右両側は上記側面板18,18で閉鎖され、上記逆転耕耘ロータリー3の耕耘爪17の前面側及び上面側は上記前方カバー19で閉鎖されているが、上記前方カバー19の上記後縁19bより後方側、即ち、上記逆転耕耘ロータリー3の逆転耕耘爪17の後方側の斜め上方から下方(地面G)までのエリアは、カバーが存在せずに、全体的に長方形状に開口されており、後方開口部Eが形成されている点に特徴を有している(図1、図2参照)。即ち、上記前方カバー19の上方後端位置(後縁19b)から後方側の地表(地面G)までを開口して後方開口部Eを形成する。
さらに、この後方開口部Eにおいて、上記前方カバー19の上記後縁19bから上記逆転耕耘爪17の回転軌跡の円弧に沿って、複数の円弧状櫛状体からなるレーキ20が上記前方カバー19の裏面側に固定されている。上記逆転耕耘爪17の逆転によって耕耘された砕土が矢印C方向に放てきされるが、このレーキ20は、この砕土塊をすきこむ機能を有するものである。従って、当該逆転耕耘ロータリー3によって巻き上げられた砕土は、上記レーキ20によってすきこまれながら、後方開口部Eから後方向けて放てきされる。これにより、図5、図6に示すような、所定高さの畝85を形成することができる。
次に、上記播種部4の構成を説明する。
上記ギアボックス8の後面側には水平支持腕21が後方向けて設けられており、当該支持腕21の先端部に左右方向に支持杆22が水平に固定されている。この支持杆22の中央部には垂直上方向に連結部材23が固定されており、当該連結部材23の上端部に断面円形の水平支持棒24が左右方向に固定されている。
図2に示すように、上記中心Pを基準として、上記水平支持棒24の左右両側には、門型の直立支持板25,25が左右に固定されており、各直立支持板25,25上に、各々種子収納容器26,26が固定されている。上記各直立支持板25内には各々円筒形状の種子送りロール27,27(図10参照)が左右方向の回転軸L1を中心に回転可能に設けられている。そして、上記2つの種子送りロール27,27を駆動するための駆動シャフト28が、上記両種子送りロール27,27の回転中心軸として設けられており、当該駆動シャフト28の一端部は上記一方の直立支持板25の左側に突出し、当該突出端部にスプロケット29が設けられている。
上記スプロケット29は上記直立支持板25の左側面に固定された播種用駆動モータM1の出力軸に設けられたスプロケット30にチェン31で接続されている(図1参照)。従って、上記両種子送りロール27,27は、上記駆動モータM1を駆動することによって上記チェン31を介して上記駆動シャフト28と共に同一速度で回転駆動し得るように構成されている。
上記種子送りロール27,27の周側面には複数の種子を収納するための種子が投入される溝部80(図10参照)が設けられており、上記回転軸L1周りに回転することで、上記種子収納容器26,26に収納された種子が、該容器26下開口から上記溝部80に投入され、投入された種子を下方向に送り出すことができるように構成されている。
上記種子送りロール27は図10(a)に示すように、左右の外周に複数の溝部80が形成されたロール部27aと、上記各溝部80に左右から各々係合する係合腕81を有する係合腕ロール部27b,27bとから構成されている。上記各溝部80には上記種子収納容器26から供給される種子が収納され、当該ロール27の回転により下方の2本の案内ホース33に送られる。27c,27cは位置調整用螺子であり、その雄螺子部27c’,27c’に各々上記係合腕ロール部27b,27bが螺合していると共に、上記雄螺子部27c’,27c’の各先端は上記ロール部27aの中心部に各々回転可能に軸支されている。従って、上記位置調整用螺子27c,27cを回転させることにより、上記ロール部27aに対して左右の上記係合腕ロール部27b,27bを矢印I,I’方向又はJ,J’方向に摺動可能に構成している。これにより、例えば上記係合腕ロール部27b,27bを矢印J,J’方向に摺動させて、上記溝部80の間隔T3,T3を拡大することにより、上記溝部80内に投入される種子の数を増加させ、これにより、案内ホース33に投入される種子の数を増大させることができる。種子送りロール27をこのように構成することにより、播種用駆動モータM1の回転数を維持したまま、播種する種子の量を増大させることができる。
上記送りロールの27,27下部は各々小ホッパー32が固定されており、各小ホッパー32には2本の案内ホース33が接続されている。本実施形態では、1つの送りロール27,27に2本ずつの案内ホース33を設け(1つの送りロール27の左側の溝部80に対応する1本の案内ホース33と、右側の溝部80に対応する1本の案内ホース33)、左側の送りロール27からの案内ホース33(2本)の先端を上記逆転耕耘ロータリー3の上記開口部Eの左側の2か所、上記右側の送りロール27からの案内ホース33(2本)の先端を上記逆転耕耘ロータリー3の上記開口部Eの右側の2か所に各々固定する。即ち、上記逆転耕耘爪17を支持する耕耘軸12に沿って左右方向に複数本の案内ホース33を設ける。
上記左右の直立支持板25,25の垂直下方に各々支持棒34,34が取り付けられ、当該支持棒34,34に左右方向に水平に位置決め棒35が固定されている。この位置決め棒35は、上記逆転耕耘ロータリー3の上記耕耘軸12に平行で、かつ、上記後方開口部Eにおける上記前方カバー19の後縁19bの後方斜め上方位置に位置している(図1参照)。
そして、上記位置決め棒35において、上記中心Pを基準として、左側の2か所にチラシ板36,36を固定し、上記中心Pを基準として、右側の2か所にチラシ板36,36を固定する。即ち、複数のチラシ板36(福数本の案内ホース33)を上記耕耘軸12の左右方向範囲において、耕運軸12に沿って略均等な間隔で配置する。これらのチラシ板36は何れも同一形状であり、上記位置決め棒35に固定されると共に、上記案内ホース33の先端33aを固定する固定用リング36bが形成された基部36aと、上記基部36aから、上記位置決め棒35に対して下方斜め前方に傾斜した状態に延出形成されたチラシ板部36cとから構成されており、上記各固定用リング36bに上記各案内ホース33の先端部33aが下向きに固定されている(図5、図7(c)参照)。
上記各チラシ板36のチラシ板部36cはその先端部が若干上向きに折り曲げられた先端部36c’を有しており、上記案内ホース33から放出された種子Sは、上記先端部36c’に当接した後、上記後方開口部E内の回転中の逆転耕耘爪17に向けて矢印D方向に播かれることになる(図5参照)。よって、種子Sは、4か所の上記ホース先端33aから、上記後方開口部Eの斜め上方より、上記開口部Eの上縁部から上記逆転耕耘ロータリー3の内部に向けて(逆転耕耘ロータリー3の方向に)均等に播種されるように構成されている。即ち、上記逆転耕耘ロータリー3の上記後方開口部Eの後方位置に支持された案内ホース33下端から、上記逆転耕耘ロータリー3の上記後方開口部Eの上縁側近傍位置より上記逆耕耘ロータリー3の方向に種子を散布する構成とする。
このチラシ板36は、図7(c)に示すように、案内ホース33から放出された種子をある程度左右下方にちらすことで比較的広範囲に種子を散布するためのものである。また、図7(a)に示すように、案内ホース33の先端の直下に誘導突起82、該誘導突起82の左右下方に補助誘導突起83を設け、上記チラシ板36を左右に広く設けることで、上記誘導突起82、補助誘導突起83及び上記チラシ板36によって種子を左右に広く散らして、畝全体に広く散布することもできるし、同図7(b)に示すように、チラシ板36の左右に起立部36d,36dを設け、案内ホース33から放出される種子の散布範囲を限定して、いわゆるすじ播きを行うことも可能である。
上記種子(例えば麦、蕎麦等)を播く位置(案内ホース33先端33aの位置)は、図5においては、上記逆転耕耘ロータリー3の上記後方開口部Eの後縁19b近傍であるが、この位置を後方に位置させる程(図11(a)においてチラシ板36(案内ホース33)の位置を矢印K方向に移行させる程)、播種された種子の畝85における埋設深度は浅くなり、逆に上記チラシ板36(案内ホース33)の位置を上記後方開口部Eの後縁19bに近づける程、播種された種子の埋設深度は深くなる。
又は、図11(a)に示すように、上記種子を播く位置(案内ホース33先端33aの位置)を下斜め後方に位置させる程(図11(a)においてチラシ板36(案内ホース33)の位置を矢印M方向に移行させる程)、播種された種子の畝85における埋設深度は浅くなり、逆に上記チラシ板36(案内ホース33)の位置を上記後方開口部Eの後縁19b近傍に近づける程、播種された種子の埋設深度は深くなる。よって、逆転耕耘ロータリー3に対する上記チラシ板36(案内ホース33先端33a)の位置によって、種子の深度を調整することが可能となる。このチラシ板36の位置の変更は、上記位置決め棒35の位置の変更によって行うことができる。
次に、施肥部5について説明する。
上記水平支持棒24の中央部寄りの2か所に、後方向けて取付用基杆37が設けられ、当該取付用基杆37の先端部に水平支持杆38が左右方向に固定され、当該水平支持杆38の中央部から垂直下向きに接続部材39が設けられ、当該接続部材39の下端に水平支持杆40が左右方向に設けられている。そして、上記水平支持杆40の中央部寄りの2か所に、後方向けて取付用基杆41が設けられ、当該取付用基杆41の上部に水平支持棒42が設けられている。
図2に示すように、上記中心Pを基準として、上記水平支持棒42の左右両側には、門型の直立支持板43,43が左右に固定されており、各直立支持板43,43上に、単一の肥料収納容器44が固定されている。上記各直立支持板43内には各々円筒形状の肥料送りロール45,45が左右方向の回転軸L2を中心に回転可能に設けられている。そして、上記2つの肥料送りロール45,45を駆動するための駆動シャフト46が、上記両肥料送りロール45,45の回転中心軸として設けられており、当該駆動シャフト46の一端部は上記一方の直立支持板43の左側に突出し、当該突出端部にスプロケット47が設けられている。
上記スプロケット47は上記直立支持板43の左側面に固定された施肥用駆動モータM2の出力軸に設けられたスプロケット48にチェン49で接続されている(図1参照)。従って、上記両肥料送りロール45,45は、上記駆動モータM2を駆動することによって上記チェン49を介して上記駆動シャフト46と共に同一速度で回転駆動し得るように構成されている。
上記送りロール45,45の周側面には肥料を収納するための複数の溝部80が設けられており、上記回転軸L2周りに回転することで、上記肥料収納容器44に収納された肥料を下方向に送り出すことができるように構成されている。当該送りロール45の構成は、図10の種子送りロール27の構成と同一であり、上記係合腕ロール部27b,27bを矢印J,J’方向に摺動させて、上記溝部80,80の間隔T3,T3を拡大することにより、上記溝部80,80内に投入される肥料の数を増加させ、これにより、送りロール45に投入される肥料の数を増大させることができる。肥料送りロール45をこのように構成することにより、施肥用駆動モータM2の回転数を維持したまま、散布する肥料の量を増大させることができる。
上記送りロール45,45下部は各々小ホッパー50が固定されており、各小ホッパー50には案内ホース51(2本)が接続されている。本実施形態では、1つの送りロール45に2本ずつの案内ホース51を設け、左側の送りロール45からの2本の案内ホース51の先端51aを上記逆転耕耘ロータリー3の上記後方開口部Eの左側の2か所において、上記播種用の案内ホース33の後方であって、上記播種用の案内ホース33の先端33aより低い位置に固定し、上記右側の送りロール45からの2本の案内ホース51の先端51aを上記逆転耕耘ロータリー3の上記後方開口部Eの右側の2か所において、上記播種用の案内ホース33の後方であって、上記播種用の案内ホース33の先端33aより低い位置に固定する(図1、図2参照)。即ち、上記逆転耕耘爪17を支持する耕耘軸12に沿って左右方向に複数本の案内ホース51を設ける。
上記左右の直立支持板43,43に垂直下方に各々支持棒52,52が取り付けられ、当該支持棒52,52に左右方向に水平に位置決め棒53が固定されている。この位置決め棒53は、上記逆転耕耘ロータリー3の上記耕耘軸12及び上記位置決め棒35に平行で、しかも、上記位置決め棒35の後方かつ上記位置決め棒35より低い位置に位置している。
そして、上記位置決め棒53において、上記中心Pを基準として、左側の2か所にチラシ板36,36を固定し、上記中心Pを基準として、右側の2か所にチラシ板36,36を固定する。即ち、複数のチラシ板36(福数本の案内ホース51)を上記耕耘軸12の左右方向範囲において、上記耕耘軸12に沿って略均等な間隔で配置する
これらのチラシ板36の形状は、上記播種用のチラシ板36と同一形状であり、上記位置決め棒53に固定されると共に、上記案内ホース51の先端51aを固定する固定用リング36bが形成された基部36aと、上記基部36aから、上記位置決め棒53に対して下方斜め前方に傾斜した状態に延出形成されたチラシ板部36cとから構成されており(図1、図2参照)、上記各固定用リング36bに上記各案内ホース51の先端部51aが下向きに固定されている。
上記各チラシ板36のチラシ板部36cはその先端部に若干上向きに折り曲げられた先端部36c’を有しており、上記案内ホース51から放出された肥料Hは、上記先端部36c’に当接した後、上記後方開口部Eに向けて矢印F方向に播かれることになる(図5参照)。よって、肥料Hは、4か所の上記ホース先端51aから、上記後方開口部Eの後方の略中間位置から、上記逆転耕耘ロータリー3の内部方向に向けて均等に播かれるように構成されている。そして施肥部5の上記チラシ板36は、播種部4におけるチラシ板36と同様であり、施肥の態様(畝全体に散布する、或いは、すじ状に散布する等)によって、図7(a)〜(c)の何れの構成としても良い。即ち、上記案内ホース33より後方位置であって上記案内ホース33下端より低い位置に支持された上記案内ホース51下端から、上記逆転耕耘ロータリー3の方向に肥料を散布する構成とする。
また、上記肥料を散布する位置(案内ホース51先端51aの位置)は、図5においては、上記逆転耕耘ロータリー3の上記後方開口部Eの後方中央部であるが、この位置(チラシ板36の位置)を後方にもっていく程、散布された肥料Hの畝85における埋設深度は浅くなり、上記種子用の案内ホース33先端33aの位置に近付ける程(即ち、逆転耕耘ロータリー3の後方開口部Eに近付けて、散布位置を高くする程)、肥料の埋設深度は深くなる。よって、上記肥料用のチラシ板36の位置(案内ホース51先端51aの位置)によって、肥料の埋設深度を調整することが可能となる。
また、肥料の散布についても、図11(a)に示すように、肥料の散布位置(案内ホース51先端51aの位置)は、後方に位置させる程(図11(a)においてチラシ板36(案内ホース51)の位置を矢印K方向に移行させる程)、散布された肥料の畝85における埋設深度は浅くなり、逆に上記チラシ板36(案内ホース51)の位置を上記後方開口部Eの後縁19bに近づける程、散布された肥料の埋設深度は深くなる。又は案内ホース51先端51aの位置を下斜め後方に位置させる程(図11(a)においてチラシ板36(案内ホース51)の位置を矢印M方向に移行させる程)、散布された肥料の畝85における埋設深度は浅くなり、逆に上記チラシ板36(案内ホース51)の位置を上記後方開口部Eの後縁19b近傍に近づける程、散布された肥料の埋設深度は深くなる。よって、逆転耕耘ロータリー3に対する、上記チラシ板36(案内ホース51先端51a)の位置によって、肥料の深度を調整することが可能となる。
次に鎮圧ロール部6について説明する。
上記水平支持杆22の両端部に、支持杆55,55が固定され(図1、図4参照)、これら支持杆55,55の端部に左右一対の支持腕56,56の前端が支軸57,57を以って軸支されている。上記支持腕56,56は上記支軸57,57の部分から、斜め後方に向けて延出形成されており、これら支持腕56,56の他端部に鎮圧ロール58が回転自在に軸支されている。この鎮圧ロール58は、その横幅は、上記逆転耕耘ロータリー3の横幅より若干狭い横幅を有しており、上記逆転耕耘ロータリー3にて形成された畝85の上面を鎮圧し得る機能を有している。この鎮圧ロール58は上記支軸57,57を中心として昇降回動し得るように構成されている。
この鎮圧ロール58の一側面には、当該鎮圧ロール58と共に回転する金属円盤65が設けられている。この当該金属円盤65の盤面には周方向に複数の貫通孔65aが均等に設けられている。一方、上記支持腕56の端部には金属センサー66が固定されている。従って、上記鎮圧ロール66が回転すると上記金属センサー66が上記金属円盤65の金属部分を間歇的に検出し、当該検出に基づいて上記金属センサーからパルス信号を発生し得るように構成している。当該パルス信号は、後述の制御盤60に入力され、当該制御盤60において、上記検出パルス信号に基づいて、上記鎮圧ロール58の回転状態、停止状態を検出し得るように構成されている。
次に、本発明の電気的構成を説明する。
本発明に係る電動播種施肥装置の電気的制御構成は、制御盤60と操作ボックス61により構成されており、操作ボックス61はトラクターの運転席に設置して手元で操作可能とする(図8参照)。
本発明に係る電動播種施肥装置の動作モードは、大きくわけて、播種用駆動モータM1と施肥用駆動モータM2の起動、停止を、操作ボックス61の手動スイッチ62のオン、オフで行う「手動モード」と、上記駆動モータM1,M2の起動を、上記鎮圧ロール58の回転開始に基づいて行い、上記駆動モータM1,M2の停止を、上記鎮圧ロール58の回転停止に基づいて行う「自動モード」とから構成されている。かかるモードの切り替えは、制御盤60における播種用のモード切替スイッチ67、施肥用のモード切替スイッチ68により行う。
また、上記「手動モード」、「自動モード」に何れにおいても、播種用駆動モータM1(従って種子送りロール27)の回転速度を、播種用の速度切替スイッチ69によって、「低速、中速、高速」の3段階に設定可能であり、施肥用駆動モータM2(従って、肥料送りロール45)の回転速度を、施肥用の速度切替スイッチ70によって、「低速、中速、高速」の3段階に設定可能である。これに加えて、上記播種用駆動モータM1については、回転速度の微調整を行う調整スイッチ71を有している。
さらに、上記播種用駆動モータM1については、上記モード切替スイッチ67によって、上記「手動モード」と「自動モード」の他に、「速度連動モード」(以下、「速連モード」という)の設定が可能となっている。これはトラクター2の速度に対応する播種用駆動モータM1の速度を3段階に自動的に設定可能としたものであり、上記モード切替スイッチ67を「速連モード」に設定した状態において、トラクター速度設定スイッチ72においてトラクター速度を「低速(例えば時速2km)、中速(例えば時速3km)、高速(例えば時速4km)」の何れかに設定することにより、各トラクター速度に対応した回転速度で播種用駆動モータM1を回転駆動するものである。
上記制御盤60において、73は電源スイッチ、74,75は電源オン時に点灯する警告ライト、87は、鎮圧ロール58が回転していないことを検出したときに放音するブザー84(図9参照)及び警告ライト88をオン状態とするブザースイッチ、86は上記ブザー音の放音部である。
上記機能を実現するための電気的構成図を図9に示す。
上記播種用の駆動モータM1は駆動用トランジスタQ1を介して上記速連モード用の速度制御回路76、手動モード又は自動モード用の速度切替回路77に接続されており、施肥用駆動モータM2は駆動用トランジスタQ2を介して速度切替回路78に接続されている。
さらに、上記各速度制御回路76,速度切替回路77,78は、自動モード時において、鎮圧ロール58の金属センサー66からのパルス信号によって、駆動モータM1,M2の回転を停止する鎮圧ロール回転検出回路79及び鎮圧ロール58の停止、回転を検出して、鎮圧ロール58の停止中は、操作ボックス61の警告ライト88を点灯させると共に、上記ブザー84を放音させる鎮圧ロール停止検出回路89に接続されている。また、上記各回路76〜79,89及び駆動モータM1,M2は、トラクター2のバッテリ90に接続されており、電源スイッチ73をオンすることにより、上記各部に電源を供給し得るように構成されている。
播種用駆動モータM1の上記速度制御回路76、速度切替回路77と上記駆動用トランジスタQ1との間には播種用のモード切替スイッチ67a、上記速度切替回路77と上記回転検出回路79との間には上記播種用のモード切替スイッチ67bが各々接続されている。このモード切替スイッチ67a,67bは、上記制御盤60の上記モード切替スイッチ67に連動して切り換わるものである。さらに、上記速度制御回路76にはトラクター速度設定スイッチ72が接続されている。上記播種用駆動モータM1の上記速度切替回路77には、播種用駆動モータM1の速度切替スイッチ69と調整スイッチ71が接続されている。
施肥用の駆動モータM2の速度切替回路78には、施肥用駆動モータM2の速度切替スイッチ70が接続されると共に、当該切替回路78と上記一次停止回路79の間には、施肥用の駆動モータM1のモード切替スイッチ68が接続されている。
上記施肥用モード切替スイッチ68の手動モード端子(1)及び上記播種用モード切替スイッチ67aの手動モード端子(1)と上記回転検出回路79との間には、上記操作ボックス61の手動スイッチ62aが接続されている。尚、上記電源用のライト75に並列に手動スイッチ62bとライト62’が接続されている。この手動スイッチ62a,62bは上記操作ボックスの手動スイッチ62のオンオフに連動してオンオフするものであり、当該スイッチ62のオン時には上記ライト62’が点灯して手動モードであることを表示し得るように構成されている。この電気回路動作については、以下の動作説明と共に説明する。
本発明は上述のように構成されるので、以下、本発明の電動播種施肥装置の動作について説明する。
まず、種子収納容器26に種子(例えば麦、そばの種子)を収納すると共に、肥料収納容器44にペレット状の肥料を収納する。また、制御盤60において「手動モード」で運転を行うものとする。従って、電源スイッチ73をオンした状態で、播種用モード切替スイッチ67を「手動」(図9、同スイッチ67a,67bの端子1)、施肥用モード切替スイッチ68を「手動」(図9、同スイッチ68の端子1)とし、播種用速度切替スイッチ69は低速度(低)、施肥用速度切替スイッチ70は低速度(低)に設定しているものとする。
かかる状態で、トラクター2の電動播種施肥装置1を上昇させた状態で圃場に入り、圃場内において電動播種施肥装置1を下降させ、逆転耕耘ロータリー3及び鎮圧ロール58を地面G上に設置する。この状態で、操作ボックス61の手動切替スイッチ62(同スイッチ62a,62b)をオンし、トラクター2を前方に進行させる。
すると、トラクター2の前方への進行によって電動播種施肥装置1も前方に進行しながら、トラクター2のPTO出力軸の動力によって逆転耕耘爪17が矢印A方向に回転(逆転)開始する。また、バッテリ90から制御盤60内の各回路及び駆動モータM1,M2及び金属センサー66に電源が供給されるので、駆動モータM1,M2が低速で回転し、種子送りロール27、肥料送りロール45が低速で回転する。
上記逆転耕耘爪17が回転すると、土表面が各逆転耕耘爪17によって砕かれながら矢印A方向に持ち上げられ、持ち上げられた砕土は前方カバー19内を後方に放出され、レーキ20の間を抜けることで、すきこまれながら斜下後方(矢印C方向、後方向けて)に放てきされる。このとき、比較的粒子の大きな砕土91は重量が重いので逆転耕耘爪17から近い位置に飛ばされ、比較的粒子の小さな砕土92は重量が軽いので逆転耕耘爪17から遠い位置に飛ばされ、その結果、上記逆転耕耘ロータリー3の後方に、粒子の大きい砕土91が下層に、粒子の小さい砕土92が上層に積層された畝85が形成されていく(図5参照)。
また、上記播種用送りロール27,27から4本の案内ホース33に種子Sが供給されるので、種子Sが各案内ホース33の各先端33aから放出される(矢印D方向)。これらの種子Sは、各チラシ板36の先端36c’から、逆転耕耘ロータリー3の後方開口部Eの上部から回転中の上記逆転耕耘爪17の方向に放出される。そして上記チラシ板36からは図7(c)に示すように下方に扇状に放出されるので、上記後方開口部Eの左右方向の範囲において、略万辺なく播種される。即ち、上記種子Sは、上記各案内ホース33先端33aから、上記逆転耕耘ロータリー3によって上記後方開口部Eから後方向けて放てきされて上記地表(畝上面)に落下する前の砕土中に散布される。
また、上記種子Sは逆転耕耘ロータリー3の後方部上方(前方カバー19の後縁19bの後方近傍位置)から逆転耕耘爪17に向けて下方に放出されるので、種子Sは、上記後方開口部Eから後方向けて放てきされ、地表に落下する前の砕土の上方側から散布される(図5参照)。ここで、地表に落下する前の、後方向けて放てきされている上記砕土の内、上方側(上層側)には比較的粒子の小さな軽い砕土92が含まれており、当該軽い砕土92は比較的遠方位置まで放てきされ、上記砕土の下方側(下層部)には比較的粒子の大きな重い砕土91が含まれており、当該重い砕土91は比較的近い位置にて落下する(図5参照)。そして、上記種子Sは、上記後方に放てきされる砕土の内、地表に落下する前の上層の上記軽い砕土92中に散布される。よって、種子Sは、上記逆転耕耘ロータリー3により後方に放てきされる比較的粒子の小さい砕土92と共に後方に放てきされ、その結果、畝85には、まず比較的粒子の大きな下層の砕土91が積層され、上記種子Sは、これら下層粒子より上層の比較的粒子の小さい砕土92によって、畝85の上層近傍に落下させられ、その後にさらに粒子の細かい砕土92が落下していくことで、当該種子Sは上記畝85の上層から例えば約3cm程度の深さに覆土されていく(図5参照)。
また、上記種子用のチラシ板36の後方位置であって、上記種子用のチラシ板36より低い位置において、上記肥料用送りロール45,45から4本の案内ホース51に肥料Hが供給されるので、肥料Hが各案内ホース51の各先端51aから放出される(矢印F方向)。これらの肥料Hは、各チラシ板36の先端36c’から、上記種子Sが放出された後において、地表に落下する前の砕土に、その上方側から散布される(図5参照)。ここで、上記案内ホース51の先端51aの位置は、上記案内ホース33の先端33aの位置より後方側なので、当該位置においては、後方向けて放てきされている上記砕土の内、比較的粒子の小さな主に軽い砕土92が含まれており、上記肥料Hは、上記後方に放てきされる砕土の内、地表に落下する前の上層の上記軽い砕土92中に散布される。従って肥料Hは、種子Sが散布される位置よりも後方側の位置において、上記逆転耕耘爪17によって放出される地表に落下する前の細かい砕土92と共に後方に放てきされ、又は、上記逆転耕耘爪17によって放出される地表に落下する前の細かい砕土92と共に畝表面に落下してく。即ち肥料Hは、逆転耕耘ロータリー3の後方開口部Eの中間部(中間高さ位置)から回転中の上記逆転耕耘爪17の方向に放出される。そして上記チラシ板36からは図7に示すように下方に扇状に放出されるので、上記開口部Eの左右方向の範囲において、略万辺なく散布される。
このように上記肥料Hは、上記案内ホース51先端51aから、上記逆転耕耘ロータリー3によって上記後方開口部Eから後方向けて放てきされて上記地表(畝表面)に落下する前の砕土中であって、上記種子Sが散布された後の上記砕土中に散布される。
従って、上記肥料Hは、上記種子用のチラシ板36の後方で、かつ上記播種用のチラシ板36より低い位置において、逆転耕耘ロータリー3の後方開口部Eから逆転耕耘爪17に向けて放出されるので、上記種子Sが埋設された後の上層に落下していき、その後肥料Hの上に細かい砕土92が積層されていく。よって、肥料Hは上記種子Sよりもより浅い深度(例えば深度約1cm)の上層部側に埋設されていく。
その後、上記トラクター2の進行に伴って、上記種子Sと肥料Hが埋設された畝85の表面を鎮圧ロール58によって整地していくことができる。
このように、本発明の電動播種施肥装置1によると、上記逆転耕耘ロータリー3によって畝85が形成され、同時に、上記種子Sと肥料Hが畝85の上層に埋設され、その後、鎮圧ロール58によって畝表面が鎮圧整形されていく。
播種される種子Sの量を増加したい場合は、播種用駆動モータM1の速度切替スイッチ69を中速、高速等に切り替えればよい良い。また撒かれる肥料Hの量を増加したい場合は、施肥用駆動モータM2の速度切替スイッチ70を中速、高速に切り替えれば良い。すると、速度切替回路77、速度切替回路78によって各々播種用駆動モータM1、施肥用駆動モータM2の速度が中速、高速に切り替えられるので、種子送りロール27、肥料送りロール45の回転速度が中速、高速になり、これにより播種される種子の量、施肥される肥料の量を増加することができる。
また、図10に示す送りロール27,45の溝部80の間隔T3を拡大することにより、上記駆動モータM1,M2の回転速度を維持したまま、種子S、肥料Hの量を増加することができる。これは例えば駆動モータM1又はM2の回転速度が最大になっており、これ以上回転速度を増大できない場合に、さらに播種量又は施肥量を増加させたい場合等に有効である。
次に、自動モードを説明する。
上記電源スイッチ73のオン状態で、「自動モード」の場合は、操作ボックス61の手動スイッチ62をオフし、播種用モード切替スイッチ67を「自動」(図9、モード切替スイッチ67a,67bを端子2)に切り替え、施肥用モード切替スイッチ68を「自動」(図9の同スイッチ68の端子2)に切り替える。また、播種用速度切替スイッチ69は低速度(低)、施肥用速度切替スイッチ70は低速度(低)に設定しているものとする。
かかる状態で、トラクター2の電動播種施肥装置1を上昇させた状態で圃場に入り、圃場内において電動播種施肥装置1を下降させ、逆転耕耘ロータリー3及び鎮圧ロール58を地面G上に設置する。この状態で、トラクター2を前方に進行させると、鎮圧ロール58が地面G上に設置して回転開始するため、金属センサー66からパルス信号が鎮圧ロール回転検出回路79及び鎮圧ロール停止検出回路89に送出される。
すると上記回転検出回路79は上記パルス信号の入力に基づいて、速度切替回路78、速度切替回路77に起動信号を送出するので、上記スイッチ70,69にて設定された速度(低速)で上記播種用軌道モータM1、施肥用駆動モータM2が駆動する。
従って、上記手動モードと同様に上記逆転耕耘ロータリー3にて耕耘と畝立てをしながら、播種、施肥を行うことができる。
自動モードにおいて、播種される種子の量を増加したい場合は、同様に播種用駆動モータM1の速度切替スイッチ69を中速、高速等に切り替えればよい良い。また撒かれる肥料の量を増加したい場合は、施肥用駆動モータM2の速度切替スイッチ70を中速、高速に切り替えれば良い。すると、速度切替回路77、速度切替回路78によって各々播種用駆動モータM1、施肥用駆動モータM2の速度が中速、高速に切り替えられるので、種子送りロール27、肥料送りロール45の回転速度が中速、高速になり、これにより播種される種子の量、施肥される肥料の量を増加することができる。勿論、この場合においても、上記駆動モータM1,M2の回転数を維持した状態で、上記送りロール27,45の溝部80の間隔T3を増大することで、播種量及び施肥量を増大させることができる。
次に、「速連モード」について説明する。
上記施肥用モード切替スイッチ68を「自動」モード(端子2)とした状態において、播種用モード切替スイッチ67を「速連モード」(図9のスイッチ67a,67bの端子3)に設定する。このとき、トラクター2の速度として、トラクター速度設定スイッチ72において、「低速」(図9、同スイッチ72の端子1(時速2km))に設定するものとする。
この状態において、圃場内においてトラクター2の電動播種施肥装置1を下降させ、逆転耕耘ロータリー3及び鎮圧ロール58を地面G上に設置する。そして、トラクター2を前方に上記トラクター速度スイッチ72にて設定した速度、即ち「低速」(時速2km)にて進行させる。
トラクター2が走行開始すると、鎮圧ロール68が地面G上に設置して回転開始するため、金属センサー66からパルス信号が鎮圧ロール回転検出回路79及び鎮圧ロール停止検出回路89に送出される。すると上記回転検出回路79は上記パルス信号の入力に基づいて、速度切替回路78及び速度制御回路76に起動信号を送出するので、上記施肥用駆動モータM2は上記スイッチ70にて設定された速度(例えば「低速」)で駆動され、上記播種用駆動モータM1は上記トラクター速度スイッチ72にて設定されたトラクター速度(「低速」)に対応する速度(例えば、トラクター2の時速2kmの速度に最適に播種量となる回転速度)で、速度制御回路76によって駆動される。
この場合、速度制御回路76は、播種用駆動モータM1の最大回転数を60rpmとし、センサー66からのパルス信号に基づいてトラクター2の速度を検出し、当該トラクター2の時速0km〜時速2kmの速度に比例して、上記駆動モータM1の回転数が0rpm〜60rpmとなるように制御する。よってトラクター速度が時速2kmのときは、駆動モータM1は最大回転数である60rpmにて回転駆動されるが、トラクター速度が時速2km以下、例えば時速1kmになると、それに応じて駆動モータM1の回転数も30rpmに低下するように制御される。トラクター速度を他の速度に変更しても、播種用駆動モータM1の最大回転数の60rpmは同一であり、例えばトラクター速度を時速3kmに設定した場合は、トラクター速度が時速3kmのときに、駆動モータの回転数が60rpmとなり、トラクター速度(時速0〜時速3km)に比例して、駆動モータM1の回転数が0rpm〜60rpmの範囲で制御される。
従って、播種用駆動モータM1はトラクター速度に適応した速度にて回転するので、トラクター2の速度に対応した最適の量を播種することができる。
また、上記自動モード及び速連モードにおいても、ブザースイッチ87をオンしておくことにより、鎮圧ロール58の回転が停止した場合、即ち、駆動モータM1,M2が停止して播種動作又は施肥動作が停止した状態においては、センサー66からパルス信号の入力が停止するため、これに基づいて上記鎮圧ロール停止検出回路89が警告ブザー84を駆動すると共に、警告ライト88を点灯させる。よって、トラクター2の乗員は、現在、播種及び/又は施肥動作が行われていないことを認識することができる。これにより、種子及び肥料の無駄な散布を抑制することができる。
本発明の電動播種施肥装置を大豆の播種作業に適用する場合は、大豆をより深い深度(例えば5cm)に埋設することが必要になるが、この場合は図11(b)に示すように、チラシ板を用いることなく、案内ホース33の先端33aを後方開口部Eから矢印C方向に放てきされる砕土の内部に挿入し、当該先端33aから上記砕土の内部に大豆を散布することで、大豆の種子を上記所定の深度に埋設することができる。この場合、上記案内ホース33の先端33aを上記後方開口部Eの内部に深く入れれば深度が深くなり(矢印N方向)、浅く入れれば深度が浅くなるので、逆転耕耘ロータリー3に対する、上記案内ホース33の先端33aの位置により、大豆の埋設深度を調整することが可能となる。
このとき、上記逆転耕耘ロータリー3によって後方に放てきされる砕土の方向(矢印C方向)と上記案内ホース33の方向(矢印N方向)が交差するので、上記砕土は上記案内ホース33の内部に入ることがなく、円滑に播種することができる。
本発明に係る電動播種施肥装置をトラクターの後部に設置し、種子収納容器26に麦の種子を入れ、肥料収納容器44にペレット状の肥料を入れ、「手動モード」を選択し、播種用速度切替スイッチ69、施肥用速度切替スイッチ70を共に低速度とした状態で、トラクターを試験場内の圃場に乗り入れ、逆転耕耘ロータリー3を回転させながら、播種と施肥を行った。尚、逆転耕耘ロータリー3の耕耘爪17は図6の形状とし、単一の畝85を形成するものとした。トラクターの走行速度は、時速2kmとした。かかる条件にて、当該トラクターにて、圃場の一端から他端まで直線状に進行した。その結果、トラクターの進行後の軌跡において、畝が形成され、麦の種子は、形成された畝表面から約3cmの略一定の深さに埋設、覆土されており、肥料は形成された畝表面から約1cmの略一定深さに埋設、覆土されていることを確認することができた。これらの畝表面は鎮圧ロール85により適切に鎮圧されていることも確認できた。その後、発芽までの確認を行ったが、発芽不良が生ずることもなく、良好に発芽していることも確認することができた。
本発明は上述のように構成したので、例えば、散布された種子S(肥料H)は、逆転耕耘ロータリー3により後方に放てきされる比較的粒子の小さい砕土92と共に後方に放てきされ、これにより種子S(肥料H)は畝85の表面から一定の深度に埋設、覆土され、さらに、肥料H(種子S)は種子S(肥料H)の深度より浅い深度に埋設、覆土することができ、耕耘、畝立て、播種、施肥等の一連の作業を連続的に行うことができ、作業時間を大幅に短縮することができる。
また、逆転耕耘ロータリーの後方に後方開口部Eを設け、この後方開口部Eから後方向けて放てきされて地表に落下する前の砕土中に種子及び/又は肥料を散布する構成とすることにより、形成された畝の所定の深度に、畝立てと同時に、種子及び/又は肥料を埋設、覆土することができ、従来装置のように、播種溝形成円板、覆土板を使用することなく、1回の作業により、耕耘、畝立て、播種、施肥等の一連の作業を完了することができる。
また、播種又は施肥の位置は、案内ホース先端の位置が、逆転耕耘ロータリー3の逆転耕耘爪17に近い位置で散布するほど、種子S又は肥料Hの埋設、覆土の深度が深くなり、逆転耕耘爪17から遠いほど種子S又は肥料Hの埋設、覆土の深度が浅くなるので、案内ホース33又は案内ホース51先端の位置を調整することで、種子S又は肥料Hの深度を調整することができる。
また、播種溝形成円盤、覆土板等を使用せず、単一の逆転耕耘ロータリー3により耕耘と畝立て、覆土を行うので、土の湿り具合等の土の状態に影響されずに、均一に覆土等を行うことができるため、発芽不良等が生じ難く、安定した収穫量を得ることができる。
また、例えば、種子用送りロール27の回転速度と、肥料用送りロール45の回転速度を独立して調整することが可能となり、例えば種子の種類、肥料の種類、トラクター2の走行速度に応じて、最適の種子の播種量、肥料の施肥量を設定することができる。
また、逆転耕耘ロータリー3によって形成される畝85の左右方向に、例えば均等に種子及び肥料を散布することができ、効率的な播種、施肥を実現することができる。
また、チラシ板36により種子及び肥料を広範囲に散布することができ、広い範囲の畝であっても、均等に播種及び施肥を行うことができ、収穫量のアップが期待できる。
また、例えば鎮圧ロール58の回転開始、回転停止に連動して、自動的に播種、施肥を行うことができ、操作性の良い電動播種施肥装置1を実現することができる。
また、逆転耕耘ロータリー3の後方開口部Eが存在するので、従来の逆転耕耘ロータリーに比べて低馬力のトラクター(例えば30馬力)においても本発明に係る電動播種施肥装置の牽引が可能となる。
また、散播播種の場合、作物(そば、麦等)により、播種時期によっては通常播種量の1.3倍〜2倍以上の播種量が必要となるが、このような場合においても、トラクター速度に関係なく、播種用駆動モータM1又は施肥用駆動モータM2の駆動速度を独立して調整することができる。また、送りロール27,45の溝部の間隔T3を拡大することにより、駆動モータM1,M2の回転速度は維持したまま、播種量又は施肥料を増大させることができ、時期に応じた播種量等の増加にも対応可能である。
また、畝全体に播種が可能であるので、除草効果が期待できる。
また、大豆の播種作業に用いる場合は、逆転耕耘爪17の配列向きを例えば二つの畝が形成される配列に変更し、二畝の中央に播種されるように案内ホース33の位置を変更し、かつ案内ホース33先端を逆転耕耘爪17に近づけて大豆の深度を深くすることにより、大豆の播種作業を支障なく行うことができる。
また、上記実施形態では、播種した後に施肥を行ったが、逆に、上記第1粒状体として肥料を第1容器(26)に収納し、上記第2粒状体として種子を第2容器(44)に収納し、肥料を所定深度に覆土した後に、より浅い深度に種子を覆土することもできる。
また、上記実施形態では、播種部4と施肥部5の両方を設けた構成を説明したが、施肥作業を同時に行う必要のない場合は播種部4のみを設ける構成としても良く、播種作業を同時に行う必要のない場合は、施肥部5のみを設ける構成としても良い。
本発明に係る電動播種施肥装置は、麦、そば、大豆等の播種作業機として、天候に左右されることなく利用でき、例えば大規模農家において好適に使用できるものである。
1 電動播種施肥装置
2 トラクター
3 逆転耕耘ロータリー
4 播種部(第1粒状体散布部)
5 施肥部(第2粒状体散布部)
6 鎮圧ロール部
12 耕耘軸
17 逆転耕耘爪
19 前方カバー(カバー)
19b 後縁(上方後端位置)
26 種子収納容器(第1容器)
27 種子送りロール(第1送りロール)
33 種子用の案内ホース(第1案内ホース)
33a 先端
36 チラシ板
44 肥料収納容器(第2容器)
45 施肥送りロール(第2送りロール)
51 肥料用の案内ホース(第2案内ホース)
51a 先端
58 鎮圧ロール
66 金属センサー(回転検出センサー)
85 畝
E 後方開口部
M1 播種用駆動モータ(第1駆動モータ)
M2 施肥用駆動モータ(第2駆動モータ)
S 種子
H 肥料
上記目的を達成するため本発明は、
第1に、トラクターの後部に接続される電動播種施肥装置であって、上記トラクターの進行方向に対して逆回転して一定幅の圃場を耕耘しながら畝立てする複数の逆転耕耘爪を有し、上記逆転耕耘爪の前方側及び前方側上方を被覆するカバーを設けると共に、上記カバーの上方後端位置から後方側の地表までを開口して後方開口部を形成し、上記後方開口部に櫛状のレーキを設けることで逆転耕耘ロータリーを構成し、当該逆転耕耘ロータリーによって巻き上げた砕土を上記後方開口部から後方向けて放てきし得るように構成し、上記逆転耕耘ロータリーの後側に、送りロールの回転により、容器内の粒状体を案内ホースに供給し、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の後方位置に支持された上記案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部を介して上記逆転耕耘ロータリーの方向に上記粒状体を散布する粒状体散布部を設け、上記粒状体散布部の後側に、上記逆転耕耘ロータリーにて畝立てされた畝上面を鎮圧する鎮圧ロールを設け、上記粒状体散布部は、上記案内ホース先端から上記粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中に散布し得るように構成し、上記鎮圧ロールに回転検出センサーを設け、当該センサーからの信号に基づいて上記鎮圧ロールの回転又は非回転を検出する回転検出回路を設け、上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの回転の検出に基づいて上記送りロールを駆動する駆動モータの駆動開始を行い、上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの非回転の検出に基づいて上記駆動モータの駆動停止を行うように構成し、かつ、上記回転検出センサーからの信号に基づいて、上記トラクターの速度を検出し得る速度制御回路を設け、上記速度制御回路は、検出したトラクター速度に比例した回転数にて播種用の上記駆動モータを駆動するように構成したものであることを特徴とする電動播種施肥装置により構成される。
第2に、上記粒状体散布部を第1の粒状体散布部と第2の粒状体散布部により構成し、上記第1の粒状体散布部は、上記逆転耕耘ロータリーの後側において、第1送りロールの回転により第1容器内の第1粒状体を第1案内ホースに供給し、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の後方位置に支持された上記第1案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の上縁側近傍位置より上記逆転耕耘ロータリーの方向に第1粒状体を散布する構成とし、上記第2の粒状体散布部は、上記第1粒状体散布部の後側において、第2送りロールの回転により第2容器内の第2粒状体を第2案内ホースに供給し、上記第1案内ホースより後方位置であって上記第1案内ホース先端より低い位置に支持された上記第2案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの方向に第2粒状体を散布する構成とし、上記第2粒状体散布部の後側に上記鎮圧ロールを設けたものであって、上記第1の粒状体散布部は、上記第1案内ホース先端から上記第1粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中に散布し得るように構成し、上記第2の粒状体散布部は、上記第2案内ホース先端から上記第2粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中であって、上記第1粒状体が散布された後の上記砕土中に散布し得るように構成し、上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの回転の検出に基づいて上記第1送りロールを駆動する第1駆動モータ及び上記第2送りロールを駆動する第2駆動モータの駆動開始を行い、上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの非回転の検出に基づいて上記第1駆動モータ及び上記第2駆動モータの駆動停止を行うように構成し、かつ、上記速度制御回路は、検出したトラクター速度に比例した回転数にて上記播種用の駆動モータとしての上記第1駆動モータ又は上記第2駆動モータを駆動するように構成したものであることを特徴とする上記第1記載の電動播種施肥装置により構成される。
上記第1送りロールは例えば播種用送りロール(種子送りロール)(27)により構成することができる。上記第1容器は例えば種子用容器(26)により構成することができる。上記第1粒状体は例えば種子により構成することができる。上記第1案内ホースは例えば播種用の案内ホース(33)により構成することができる。上記第2送りロールは例えば施肥用送りロール(肥料送りロール)(45)により構成することができる。上記第2容器は例えば肥料用容器(44)により構成することができる。上記第2粒状体は例えば肥料により構成することができる。上記第2案内ホースは例えば施肥用の案内ホース(51)により構成することができる。このように構成すると、逆転耕耘ロータリーによって土壌が耕耘されながら、砕土が逆転耕耘ロータリーの上方から後方に巻き上げられ、上記ロータリーの後方開口部からレーキを介して後方の地表面に向けて放てきされ、これにより粒子の大きい砕土からなる下層部と粒子の小さい砕土からなる上層部から構成された畝が形成される。このとき、種子は、上記後方開口部の上縁側近傍位置(レーキの上部)から上記耕耘ロータリーの方向に播種されるので、播種された種子は、上記逆転耕耘ロータリーにより後方に放てきされる比較的粒子の小さい砕土と共に後方に放てきされ、これにより種子は畝の表面から略一定の深度に覆土される。さらに、肥料が上記種子よりも後方位置でかつ低い位置から地上面に散布されるので、上記肥料は種子の深度より浅い深度に覆土される。このように、耕耘、畝立て、播種、施肥等の一連の作業を連続的に行うことができる。また、上記第1粒状体として肥料を第1容器に収納し、上記第2粒状体として種子を第2容器に収納し、肥料を所定深度に覆土した後に、より浅い深度に種子を覆土することもできる。上記回転検出回路は、鎮圧ロール回転検出回路(79)により構成することができる。このように構成すると、例えばトラクターの走行開始に基づく鎮圧ロールの回転開始を検出して、種子送りロール及び肥料送りロールを回転開始して、自動的に播種、施肥を開始し、トラクターの走行停止等に基づく鎮圧ロールの回転停止を検出して、自動的に播種、施肥を停止することができる。
第4に、記第1駆動モータと上記第2駆動モータの回転速度を独立して調整可能に構成したものであることを特徴とする上記第2又は3記載の電動播種施肥装置により構成される。
に、上記回転検出回路が上記鎮圧ロールの非回転を検出すると、警告を発する警告手段を設けたものである上記第1又は2記載の電動播種施肥装置により構成される。
本発明は上述のように構成したので、例えば、播種された種子は、逆転耕耘ロータリーにより後方に放てきされる比較的粒子の小さい砕土と共に後方に放てきされ、これにより種子は畝の表面から略一定の深度に埋設、覆土され、さらに、肥料は種子の深度より例えば浅い深度に埋設、覆土することができ、耕耘、畝立て、播種及び/又は施肥等の一連の作業を連続的に行うことができ、作業時間を大幅に短縮することができる。また、例えば鎮圧ロールの回転開始、回転停止に連動して、自動的に播種、施肥を行うことができ、操作性の良い電動播種施肥装置を実現することができる。播種用駆動モータM1はトラクター速度に適応した速度にて回転するので、トラクター2の速度に対応した最適の量を播種することができる。

Claims (8)

  1. トラクターの後部に接続される電動播種施肥装置であって、
    上記トラクターの進行方向に対して逆回転して一定幅の圃場を耕耘しながら畝立てする複数の逆転耕耘爪を有し、上記逆転耕耘爪の前方側及び前方側上方を被覆するカバーを設けると共に、上記カバーの上方後端位置から後方側の地表までを開口して後方開口部を形成し、上記後方開口部に櫛状のレーキを設けることで逆転耕耘ロータリーを構成し、当該逆転耕耘ロータリーによって巻き上げた砕土を上記後方開口部から後方向けて放てきし得るように構成し、
    上記逆転耕耘ロータリーの後側に、送りロールの回転により、容器内の粒状体を案内ホースに供給し、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の後方位置に支持された上記案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部を介して上記逆転耕耘ロータリーの方向に上記粒状体を散布する粒状体散布部を設け、
    上記粒状体散布部の後側に、上記逆転耕耘ロータリーにて畝立てされた畝上面を鎮圧する鎮圧ロールを設け、
    上記粒状体散布部は、上記案内ホース先端から上記粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中に散布し得るように構成したものであることを特徴とする電動播種施肥装置。
  2. 上記粒状体散布部を第1の粒状体散布部と第2の粒状体散布部により構成し、
    上記第1の粒状体散布部は、上記逆転耕耘ロータリーの後側において、第1送りロールの回転により第1容器内の第1粒状体を第1案内ホースに供給し、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の後方位置に支持された上記第1案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの上記後方開口部の上縁側近傍位置より上記逆転耕耘ロータリーの方向に第1粒状体を散布する構成とし、
    上記第2の粒状体散布部は、上記第1粒状体散布部の後側において、第2送りロールの回転により第2容器内の第2粒状体を第2案内ホースに供給し、上記第1案内ホースより後方位置であって上記第1案内ホース先端より低い位置に支持された上記第2案内ホース先端から、上記逆転耕耘ロータリーの方向に第2粒状体を散布する構成とし、
    上記第2粒状体散布部の後側に上記鎮圧ロールを設けたものであって、
    上記第1の粒状体散布部は、上記第1案内ホース先端から上記第1粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中に散布し得るように構成し、
    上記第2の粒状体散布部は、上記第2案内ホース先端から上記第2粒状体を、上記逆転耕耘ロータリーによって上記後方開口部から後方向けて放てきされて上記地表に落下する前の砕土中であって、上記第1粒状体が散布された後の上記砕土中に散布し得るように構成したものであることを特徴とする請求項1記載の電動播種施肥装置。
  3. 上記逆転耕耘ロータリーの逆回転中に、上記第1案内ホース先端から第1粒状体を上記逆転耕耘ロータリーの方向に散布し、上記第2案内ホース先端から第2粒状体を上記逆転耕耘ロータリーの方向に散布することにより、
    上記逆転耕耘ロータリーにより畝立てされた畝の地表から所定の深度に上記第1粒状体を覆土し、上記畝の所定の深度より浅い深度に上記第2粒状体を覆土し得るように構成したものであることを特徴とする請求項2記載の電動播種施肥装置。
  4. 上記第1送りロールを回転駆動する第1駆動モータと、上記第2送りロールを回転駆動する第2駆動モータを設け、
    上記第1駆動モータと上記第2駆動モータの回転速度を独立して調整可能に構成したものであることを特徴とする請求項2又は3記載の電動播種施肥装置。
  5. 上記逆転耕耘爪を支持する耕耘軸に沿って左右方向に複数本の上記第1案内ホースを設けると共に、上記耕耘軸に沿って左右方向に複数本の上記第2案内ホースを設けたものであることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の電動播種施肥装置。
  6. 上記第1案内ホースの先端部及び上記第2案内ホースの先端部に各々チラシ板を設けたものであることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の電動播種施肥装置。
  7. 上記鎮圧ロールに回転検出センサーを設け、当該センサーからの信号に基づいて上記鎮圧ロールの回転又は非回転を検出する回転検出回路を設け、
    上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの回転の検出に基づいて上記第1送りロール及び上記第2送りロールの駆動開始を行い、
    上記回転検出回路における上記鎮圧ロールの非回転の検出に基づいて上記第1送りロール及び上記第2送りロールの駆動停止を行うように構成したものである請求項2〜6の何れかに記載の電動播種施肥装置。
  8. 上記回転検出回路が上記鎮圧ロールの非回転を検出すると、警告を発する警告手段を設けたものである請求項7記載の電動播種施肥装置。
JP2013247422A 2013-03-29 2013-11-29 電動播種施肥装置 Active JP5575321B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013247422A JP5575321B1 (ja) 2013-03-29 2013-11-29 電動播種施肥装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073407 2013-03-29
JP2013073407 2013-03-29
JP2013247422A JP5575321B1 (ja) 2013-03-29 2013-11-29 電動播種施肥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5575321B1 JP5575321B1 (ja) 2014-08-20
JP2014207880A true JP2014207880A (ja) 2014-11-06

Family

ID=51579012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013247422A Active JP5575321B1 (ja) 2013-03-29 2013-11-29 電動播種施肥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5575321B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104885670A (zh) * 2015-05-08 2015-09-09 灵璧九瑞农发科技有限公司 一种小麦播种器的动力装置
CN106134550A (zh) * 2016-06-23 2016-11-23 张培坤 起垄施肥机用穴施肥机构
CN109429594A (zh) * 2018-12-24 2019-03-08 重庆市万盛区夜郎水稻种植专业合作社 可调式旋耕机
CN110663315A (zh) * 2019-11-08 2020-01-10 田玉龙 一种黄豆播种装置

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104170551B (zh) * 2014-09-01 2015-12-02 山西农业大学 整体式免耕播种开沟器
CN104221516B (zh) * 2014-10-05 2016-08-17 郭传钦 一种免耕及免烧秸秆的播种机
CN104285554B (zh) * 2014-10-22 2016-07-06 武汉市农业机械化科学研究所 一种电动式小粒径蔬菜穴播机
CN104838748A (zh) * 2015-03-31 2015-08-19 江苏清淮机械有限公司 一种反转式灭茬、施肥、播种一体装置
CN105144884A (zh) * 2015-06-24 2015-12-16 袁丽 一种果园开沟施肥机
CN105165211A (zh) * 2015-11-06 2015-12-23 青海林丰农牧机械制造有限公司 一种与微耕机配套使用的自动对靶施肥机
CN105379459A (zh) * 2015-11-17 2016-03-09 青海林丰农牧机械制造有限公司 一种与四轮配套的深松整平播种一体装置
CN105393661A (zh) * 2015-12-10 2016-03-16 山东鑫秋农业科技股份有限公司 麦棉套种起埂播种机
CN106211874A (zh) * 2016-09-20 2016-12-14 山东省农业机械科学研究院 智能变量播种施肥机、补种方法及变量播种施肥方法
CN106561095A (zh) * 2016-10-19 2017-04-19 宁夏智源农业装备有限公司 葡萄机械除草机
CN106304873A (zh) * 2016-10-19 2017-01-11 安徽农业大学 一种小麦旋耕播种配方施肥机
CN108200785B (zh) * 2017-12-29 2023-06-09 河南科技大学 一种玉米播种机的自动化漏播检测及补种装置
CN111406456B (zh) * 2020-03-31 2021-06-25 湖南省烟草公司湘西自治州公司 一种基肥施用与起垄系统
CN112930814B (zh) * 2021-02-01 2022-09-30 内蒙古佰惠生新农业科技股份有限公司 用于甜菜种植土壤增肥设备
CN114568091A (zh) * 2022-03-31 2022-06-03 盐城栖岭农业科技有限公司 一种谷物种植用定量施肥装置及方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60210904A (ja) * 1984-04-05 1985-10-23 尾嶋 勝 逆転砕土揺動スクリ−ン施肥,播種ロ−タ−
JP3075636B2 (ja) * 1992-06-17 2000-08-14 三菱農機株式会社 不耕起播種方法
JP2001211704A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Hokkaido National Agricultural Experiment Station 粉粒体施用機
JP2004057121A (ja) * 2002-07-31 2004-02-26 Iseki & Co Ltd 粒状物吐出機
JP2011155864A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Iseki & Co Ltd 散布作業機
JP5397954B2 (ja) * 2010-04-22 2014-01-22 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 耕耘同時施用機
JP5864852B2 (ja) * 2010-12-10 2016-02-17 松山株式会社 農作業機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104885670A (zh) * 2015-05-08 2015-09-09 灵璧九瑞农发科技有限公司 一种小麦播种器的动力装置
CN106134550A (zh) * 2016-06-23 2016-11-23 张培坤 起垄施肥机用穴施肥机构
CN109429594A (zh) * 2018-12-24 2019-03-08 重庆市万盛区夜郎水稻种植专业合作社 可调式旋耕机
CN110663315A (zh) * 2019-11-08 2020-01-10 田玉龙 一种黄豆播种装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5575321B1 (ja) 2014-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5575321B1 (ja) 電動播種施肥装置
EP3358928B1 (en) Soil tillage apparatus and method
CN103917081B (zh) 耕耘设备
CN201403290Y (zh) 开沟、施肥、旋耕、播种一体机
CN103733753B (zh) 一种适于全秸秆覆盖地作业的小麦免耕播种机
CN104686029B (zh) 土层覆盖式散播机
CN203661545U (zh) 一种适于全秸秆覆盖地作业的小麦免耕播种机
JP2006211967A (ja) ロータリ耕耘装置
RU172222U1 (ru) Комбинированный посевной агрегат
JP5397954B2 (ja) 耕耘同時施用機
JP3848733B2 (ja) 施肥播種機
CN107980368B (zh) 一种适用于玉米宽窄行种植的秸秆覆盖地免耕洁区播种机
RU172224U1 (ru) Комбинированный посевной агрегат
JP2008148667A (ja) 部分耕耘直播装置
CN105723841A (zh) 多功能多行甘蔗种植机
CN206433358U (zh) 小麦玉米一体化播种机
CN201479558U (zh) 旋耕施肥播种多用机
CN106385819B (zh) 玉米播种机
KR102092808B1 (ko) 직파기
JP2006325506A (ja) 部分耕耘直播装置
JPH11196618A (ja) 施肥同時播種マルチ装置
RU186304U1 (ru) Комбинированный посевной агрегат
RU177984U1 (ru) Комбинированный посевной агрегат
JP2652529B2 (ja) 根茎条植方法とその装置
RU171670U1 (ru) Комбинированный посевной агрегат

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5575321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250