JP2014206235A - ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 変速過渡期にベルトが滑ることを抑制もしくは防止することができるベルト式無段変速機の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】電動機28によって駆動して作動油を吐出する電動オイルポンプ29と、電動オイルポンプ29が駆動していないときに、ベルトを挟み付ける方向の荷重を一方のプーリに作用させる第1油圧アクチュエータ19に連通する第1油路と、電動オイルポンプ29が駆動しているときに第1油圧アクチュエータ19に連通する第2油路41と、電動オイルポンプ29の吐出圧が供給されることによって、第1油圧アクチュエータ19と連通する油路を、第1油路から第2油路41に切り替える切り替え手段30と、第2油路41を流動する作動油の流量を制限する流量制限手段40とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】電動機28によって駆動して作動油を吐出する電動オイルポンプ29と、電動オイルポンプ29が駆動していないときに、ベルトを挟み付ける方向の荷重を一方のプーリに作用させる第1油圧アクチュエータ19に連通する第1油路と、電動オイルポンプ29が駆動しているときに第1油圧アクチュエータ19に連通する第2油路41と、電動オイルポンプ29の吐出圧が供給されることによって、第1油圧アクチュエータ19と連通する油路を、第1油路から第2油路41に切り替える切り替え手段30と、第2油路41を流動する作動油の流量を制限する流量制限手段40とを備えている。
【選択図】図1
Description
この発明は、油圧アクチュエータに供給される油圧に応じてプーリとそのプーリに巻き掛けられたベルトとの伝達トルク容量を変化させ、あるいはベルトの巻き掛け半径を変化させて変速比を変化させるように構成されたベルト式無段変速機の油圧制御装置に関するものである。
駆動力源と連結されたプライマリープーリと、駆動輪に連結されたセカンダリープーリと、それらプーリに巻き掛けられてトルクを伝達するベルトとを備え、それぞれのプーリに付設された油圧アクチュエータの油圧や油量を制御して変速比や伝達トルク容量を制御するように構成されたベルト式無段変速機が知られている。このように構成されたベルト式無段変速機は、駆動力源の回転数が、最適燃費線に沿って変化するように連続的に変速比を変化させることができる。また、ベルト式無段変速機に入力されるトルクに応じて各プーリとベルトとの摩擦力を変化させて伝達トルク容量を変化させることにより、ベルトと各プーリとが滑ることを抑制もしくは防止することができる。これら各油圧アクチュエータには、通常、駆動力源から出力されたトルクによって駆動するメカオイルポンプの吐出圧を元圧として油圧が供給されるように構成されている。
一方、駆動力源から駆動輪に動力を伝達する必要がなく、かつ駆動力源の駆動力によって発電するオルタネータなどの補機類を駆動させる必要がない場合には、燃費を向上させるために、駆動力源を停止させるように制御する車両が知られている。このような制御は、エコラン制御あるいはアイドルストップ制御と称され、走行中や停車中に実行される場合がある。
上記のように構成されたベルト式無段変速機を備えた車両が、走行中にアイドルストップ制御を実行するとメカオイルポンプからオイルが吐出されないため、ベルト式無段変速機における各プーリが回転しているときに、ベルトを挟み付ける挟圧力が低下してベルトが滑ってしまう可能性がある。そのため、特許文献1に記載された制御装置は、駆動力源を停止させる前に、ベルトが滑ることを防止することができる変速比に変速し、その変速が完了したことを条件としてアイドルストップ制御を実行するように構成されている。具体的には、プライマリープーリとセカンダリープーリとのいずれか一方に、ベルトを挟み付ける方向に荷重を作用させるスプリングを設け、そのスプリングの荷重によってベルトが滑ることを防止できる変速比まで変速してからアイドルストップ制御を実行するように構成されている。
また、特許文献2には、走行中に駆動力源を停止するときに、クラッチ圧を定常走行時と比較して低圧となるように、クラッチに油圧を供給する油路を高圧油路から低圧油路に切り替えるように構成された切替弁を備えた制御装置が記載されている。具体的には、アイドルストップ制御を実行したときに、常時、クラッチの伝達トルク容量がベルト式無段変速機の伝達トルク容量よりも低くなるように切替弁を切り替えて、クラッチをいわゆるトルクヒューズとして機能させるように特許文献2に記載された制御装置は構成されている。さらに、特許文献2に記載された制御装置は、アイドルストップ制御を実行したときには、プライマリープーリに付設された油圧アクチュエータの油圧が増減することを抑制もしくは防止するために、その油圧アクチュエータの油圧を制御する制御弁によって閉じ込み制御するように構成されている。具体的には、制御弁のドレーンポートを閉じるように構成されている。なお、上記制御弁が閉じ込み制御するときには、その制御弁を介して油圧源と油圧アクチュエータとが連通するように構成されていて、その油圧源と油圧アクチュエータとが連通する油路にオリフィスを設けることによって、閉じ込み制御に切り替えるときに急変速することを防止するように構成されている。
ところで、駆動力源の回転数や出力トルクに応じてメカオイルポンプから吐出されるオイルの流量や吐出圧が変化する。したがって、メカオイルポンプから吐出されるオイルの流量以上に要求されるオイルの流量が多いと吐出圧が低下してしまい、油圧アクチュエータなどの油圧が低下してしまう可能性がある。そのため、特許文献3に記載された制御装置は、メカオイルポンプから吐出されるオイルの流量が少ないときに変速した場合には、セカンダリプーリやベルト式無段変速機以外の他の部材に供給されるオイルの流量と、変速比が一定のときにプライマリープーリに供給されるオイルの流量と、変速するためにプライマリープーリに供給されるオイルの流量とを加算した流量が、メカオイルポンプから吐出されたオイルの流量よりも少なくなるように、変速するためにプライマリープーリに供給する油圧の変化量を設定するように構成されている。
車両が発進するときや減速中に加速要求があったときなどの加速応答遅れを抑制するために、車両が発進するときの変速比となるように減速中に変速比を変化させたり、減速中の車速に応じて変速比を変化させたりすることが好ましい場合がある。しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された制御装置は、駆動力源を停止させて減速する場合には、減速中のベルトの滑りを抑制もしくは防止するために、変速比を一定にするように構成されているので、その減速中に変速比を変化させることができず、または変速比を変化させたときにベルトが滑ってしまう可能性がある。
一方、電動オイルポンプを設けることによって、駆動力源を停止させて減速しているときに変速比を変化させたり伝達トルク容量を変化させたりするための油圧を発生させるように構成した場合には、特許文献3に記載された制御装置のように、定常時に使用されるオイルの流量と変速過渡期に使用されるオイルの流量とが、電動オイルポンプから吐出されるオイルの流量よりも少なくなるように制御することで、変速比を変化させたとしてもベルトが滑ることを抑制もしくは防止することができる場合がある。しかしながら、停車する直前や走行中にクラッチを解放してベルト式無段変速機が回転していない場合などには、プライマリープーリやセカンダリープーリの回転数を検出することができず、その結果、変速比を判断することができない場合がある。そのような場合には、特許文献3に記載された制御装置では、変速過渡期に使用されるオイルの流量を判断あるいは算出することができない。そのため、変速比を判断することができない条件下で変速するときにベルトが滑ることを抑制もしくは防止することができるベルト式無段変速機を開発する余地がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、変速過渡期にベルトが滑ることを抑制もしくは防止することができるベルト式無段変速機の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、一対のプーリと、それらプーリに巻き掛けられてトルクを伝達するベルトと、供給される油圧に応じて前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記一対のプーリのうち一方のプーリに作用させる第1油圧アクチュエータと、前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記一対のプーリのうち他方のプーリに作用させる推力発生装置とを備えたベルト式無段変速機の油圧制御装置において、電動機によって駆動して作動油を吐出する電動オイルポンプと、前記電動オイルポンプが駆動していないときに前記第1油圧アクチュエータに連通する第1油路と、前記電動オイルポンプが駆動しているときに前記第1油圧アクチュエータに連通する第2油路と、前記電動オイルポンプの吐出圧が供給されることによって、前記第1油圧アクチュエータと連通する油路を、前記第1油路から前記第2油路に切り替える切り替え手段と、前記第2油路を流動する作動油の流量を制限する流量制限手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記流量制限手段は、第2油路を流動する作動油の流量を減少させるオリフィスを含むことを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置である。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記切り替え手段によって前記第1油圧アクチュエータと連通する油路が前記第1油路から前記第2油路に切り替わったときに、前記第2油路を介して前記電動オイルポンプから吐出された作動油が前記第1油圧アクチュエータに供給されるように構成されていることを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置である。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記推力発生機構は、供給される油圧に応じて前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記他方のプーリに作用させる第2油圧アクチュエータを含み、前記切り替え手段によって前記第1油圧アクチュエータと連通する油路が前記第1油路から前記第2油路に切り替わったときに、前記電動オイルポンプから吐出された作動油が前記第2油圧アクチュエータに供給されるように構成されていることを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置である。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記第2油圧アクチュエータの油圧を制御する油圧制御手段と、前記油圧制御手段と前記第2油圧アクチュエータとに連通した第3油路とを備え、前記第2油路は、前記第3油路に連通していることを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置である。
請求項6の発明は、請求項2の発明において、前記流量制限手段は、前記第1油圧アクチュエータから作動油が排出されることを防止する逆止弁を含むことを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置である。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記推力発生機構は、供給される油圧に応じて前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記他方のプーリに作用させる第2油圧アクチュエータを含み、前記切り替え手段によって前記第1油圧アクチュエータと連通する油路が前記第1油路から前記第2油路に切り替わったときに、前記電動オイルポンプから吐出された作動油が前記第2油圧アクチュエータに供給されるように構成されていることを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置である。
請求項1の発明によれば、電動オイルポンプの吐出圧が供給されることにより切り替え手段が切り替わって、ベルトを挟み付ける方向の荷重を一方のプーリに作用させる第1油圧アクチュエータに連通する油路が第1油路から第2油路に切り替わる。そして、流量制限手段によって、第2油路を流動する作動油の流量が制限される。そのため、一方のプーリの油圧が急激に変化して変速比が急激に変化してしまうことを抑制もしくは防止することができる。その結果、変速比が急激に変化することに伴ってベルトを挟み付ける方向の荷重が低下してしまうことを抑制もしくは防止することができるので、ベルトとプーリとが滑ってしまうことを抑制もしくは防止することができる。
請求項2の発明によれば、流量制限手段は、第2油路を流動する作動油の流量を減少させるオリフィスを含むので、電動オイルポンプが駆動している状態での変速過渡期に第1油圧アクチュエータの油圧が急激に変化することを抑制もしくは防止することができる。そのため、一方のプーリとベルトとが変速過渡期に滑ってしまうことを抑制もしくは防止することができる。
請求項3の発明によれば、電動オイルポンプから吐出された吐出圧が切り替え手段に供給されて切り替え手段が切り替わったときに、第2油路を介して電動オイルポンプから吐出された作動油が第1油圧アクチュエータに供給される。そのため、電動オイルポンプが駆動している状態での変速過渡期に、第1油圧アクチュエータにオイルを供給することができる。その結果、第1油圧アクチュエータの油圧が急激に変化することを抑制もしくは防止することができるので、一方のプーリとベルトとが変速過渡期に滑ってしまうことを抑制もしくは防止することができる。
請求項4または請求項7の発明によれば、推力発生機構は、供給される油圧に応じて他方のプーリにベルトを挟み付ける方向の荷重を作用させる第2油圧アクチュエータを含み、第1油圧アクチュエータと第2油路とが連通したときに、電動オイルポンプから吐出された作動油が第2油圧アクチュエータに供給される。そのため、第1油圧アクチュエータと連通する第2油路を流動する流量が制限され、かつ第2油圧アクチュエータに油圧を供給することによって変速比を変化させることができる。また、第2油圧アクチュエータに油圧が供給されているので、その変速過渡期に他方のプーリとベルトとが滑ることを抑制もしくは防止することができる。
請求項5の発明によれば、第2油圧アクチュエータの油圧を制御する油圧制御手段と、第2油圧アクチュエータとに連通した第3油路を備え、その第3油路に第2油路が連通している。そのため、第2油圧アクチュエータの油圧を油圧制御手段によって制御することができるとともに、第1油圧アクチュエータの油圧が急激に変化して急変速することを抑制もしくは防止することができる。
請求項6の発明によれば、流量制限手段は、第1油圧アクチュエータから作動油が排出されることを防止する逆止弁を含むので、電動オイルポンプが駆動している状態での変速過渡期に第1油圧アクチュエータの油圧が急激に変化することを抑制もしくは防止することができる。そのため、一方のプーリとベルトとが変速過渡期に滑ってしまうことを抑制もしくは防止することができる。
この発明で対象とするベルト式無段変速機は、一対のプーリと、それらプーリに巻き掛けられたベルトとを備えたものであり、そのように構成されたベルト式無段変速機を備えた動力伝達装置の構成の一例を図2に模式的に示している。図2に示す動力伝達装置は、駆動力源として機能するエンジン1を備えている。このエンジン1は、供給された燃料を燃焼して動力を出力するものであり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンあるいはLPGエンジンなどである。そして、エンジン1には、そのエンジン1をクランキングさせるためのスタータモータ2が連結されている。なお、図2には、エンジン1を駆動力源とした車両を例に挙げて示しているが、電動機を駆動力源とした電気自動車であってもよく、あるいは上記エンジン1と電動機との双方を駆動力源としたハイブリッド車であってもよい。
エンジン1の出力軸3には、流体継手として機能するトルクコンバータ4が連結されている。このトルクコンバータ4は、従来知られたトルクコンバータと同様に構成されたものであって、出力軸2およびフロントカバー5を介してエンジン1に連結されたポンプインペラー4aと、そのポンプインペラー4aに対向して配置されかつ後述する前後進切替機構6に連結されたタービンランナー4bと、ポンプインペラー4aおよびタービンランナー4bの間に配置されかつ図示しないワンウェイクラッチを介してケース7に連結されたステータ4cとによって構成されている。そして、ポンプインペラー4aとタービンランナー4bとに囲われた空間に作動流体が封入されている。このように構成されたトルクコンバータ4は、エンジン1から伝達されたトルクによって、ポンプインペラー4aが回転する。そして、ポンプインペラー4aが回転することによって封入された作動流体が流動してタービンランナー4bを回転させる。すなわち、作動流体によってトルクを伝達する流体継手として機能する。また、その作動流体が流れる方向を規制するためにステータ4cが設けられており、タービンランナー4bの回転数がポンプインペラー4aの回転数よりも高回転数になるときに、ワンウェイクラッチを介してステータ4cが回転しないようにケース7に固定される。このようにトルクコンバータ4を構成することによって、いわゆるコンバータ領域では、エンジン1から出力されたトルクを増幅して前後進切替機構6に出力することができる。
一方、ポンプインペラー4aの回転数とタービンランナー4bの回転数とが一致したときなどに、トルクコンバータ4を介さずに動力を伝達するように、上記トルクコンバータ4と並列に配置され、ポンプインペラー4aとタービンランナー4bとを一体に回転させるように構成されたロックアップクラッチ8が設けられている。このロックアップクラッチ8は、円板状に形成された摩擦係合部材であって、表裏の油圧差によって駆動するように構成されている。図2に示す例では、ロックアップクラッチ8のエンジン1側(図2における右側)の油圧を減圧して、トルクコンバータ4側(図2における左側)の油圧よりも低圧とすることによって、ロックアップクラッチ8がエンジン1側に移動する。そして、ロックアップクラッチ8とフロントカバー5とが摩擦係合することによってポンプインペラー4aとタービンランナー4bとを一体化させる。それとは反対に、ロックアップクラッチ8のエンジン1側の油圧を増圧して、トルクコンバータ4側の油圧よりも高圧とすることによって、ロックアップクラッチ8がフロントカバー5から離れるように構成されている。
また、図2に示す例では、エンジン1から出力されたトルクによって駆動されてオイルを吐出することができるように構成されたメカオイルポンプ9が、ポンプインペラー4aに連結されている。したがって、エンジン1から出力されたトルクが、出力軸3とフロントカバー5とポンプインペラー4aとを介してメカオイルポンプ9に伝達されてオイルを吐出することができる。また、エンジンブレーキを図示しない駆動輪に作用させるときなど車両を走行させるためのトルクをエンジン1から出力しないような場合であって、駆動輪からトルクが伝達されたときであっても、メカオイルポンプ9が駆動する。つまり、車両の走行慣性力によってメカオイルポンプ9が駆動する。さらに、図2に示す例では、エンジン1の出力軸3にオルタネータ10が連結されており、出力軸3が回転することによって発電して図示しないバッテリーに充電することができるように構成されている。
タービンランナー4bと一体化された出力軸11は、後述するベルト式無段変速機12を介さずに駆動輪にトルクを伝達する場合に、より具体的には後述するギヤトレーン部13を介して駆動輪にトルクを伝達する場合に、その伝達するトルクが駆動輪に作用する方向を変化させる前後進切替機構6に連結されている。図2に示す前後進切替機構6は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されている。この前後進切替機構6の構成について簡単に説明すると、まず、ダブルピニオン型の遊星歯車機構は、出力軸11と一体化されたサンギヤ6Sと、そのサンギヤ6Sの回転軸線と同軸上に配置されたリングギヤ6Rと、サンギヤ6Sと噛み合う第1ピニオンギヤ6P1と、第1ピニオンギヤ6P1およびリングギヤ6Rに噛み合う第2ピニオンギヤ6P2と、第1ピニオンギヤ6P1および第2ピニオンギヤ6P2を自転および公転可能に保持するとともに、出力ギヤ14を介してギヤトレーン部13に連結されたキャリヤ6Cとによって構成されている。そして、係合することによってサンギヤ6Sとキャリヤ6Cとを一体に回転させるクラッチC1が出力軸11に設けられている。また、リングギヤ6Rを固定するブレーキB1が設けられている。
上記前後進切替機構6は、サンギヤ6Sが入力要素として機能し、リングギヤ6Rが反力要素として機能し、キャリヤ6Cが出力要素として機能するように構成されている。したがって、クラッチC1を係合しかつブレーキB1を解放することによりサンギヤ6Sとキャリヤ6Cとが一体化するので、出力軸11と出力ギヤ14とが一体となって回転し、それとは反対にクラッチC1を解放してブレーキB1を係合することにより、サンギヤ6Sとキャリヤ6Cとが反対方向に回転する。そのため、出力軸11の回転方向と出力ギヤ14の回転方向とが反対となる。そして、上記クラッチC1やブレーキB1は、それぞれに供給される油圧によって係合力が制御される摩擦係合装置であって、図示しないシフトレバーの操作に応じてクラッチC1とブレーキB1とのいずれを係合するかを定めることができる。また、前後進切替機構6およびギヤトレーン部13を介して駆動輪にトルクを伝達する際の変速比は、後述するベルト式無段変速機12を介して駆動輪にトルクを伝達する最大変速比よりも大きい変速比となるようにギヤ比が設定されており、主に、発進時には、前後進切替機構6とギヤトレーン部13とを介して駆動輪にトルクが伝達される。
上記出力軸11には、この発明で対象とするベルト式無段変速機12が連結されている。図2に示すベルト式無段変速機12は、出力軸11と連結されたプライマリープーリ15と、その出力軸11と平行に配置された出力軸16に連結されたセカンダリープーリ17と、各プーリ15,17に巻き掛けられたベルト18とによって構成されている。そして、各プーリ15,17には、それぞれ油圧アクチュエータ19,20が付設されており、主に、油圧アクチュエータ19に供給される油圧と油圧アクチュエータ20に供給される油圧との差圧に基づいて、言い換えると、プライマリープーリ15によってベルト18を挟み付ける荷重とセカンダリープーリ17によってベルト18を挟み付ける荷重との差に基づいて、ベルト18の巻き掛け半径を変更して変速比を変化させ、セカンダリープーリ17に付設された油圧アクチュエータ20の油圧を制御することによってベルト18を挟み付ける挟圧力を制御して伝達トルク容量を変化させるように構成されている。なお、プライマリープーリ15がこの発明における一方のプーリに相当し、セカンダリープーリ17がこの発明における他方のプーリに相当し、油圧アクチュエータ19がこの発明における第1油圧アクチュエータに相当し、油圧アクチュエータ20がこの発明における推力発生装置あるいは第2油圧アクチュエータに相当する。
そして、ベルト式無段変速機12の出力軸16には、クラッチC2が連結されており、そのクラッチC2を介して出力軸21にトルクが伝達される。すなわち、ベルト式無段変速機12と駆動輪とのトルクの伝達を可能にする際にクラッチC2を係合させるように構成されており、このクラッチC2は、供給される油圧に応じて伝達トルク容量が制御されるように構成されている。
出力軸21には、前後進切替機構6と駆動輪とのトルクの伝達を可能にする際に係合されるドグクラッチD1が設けられている。具体的には、ギヤトレーン部13と出力軸21とを連結させることができるドグクラッチD1が設けられている。すなわち、発進時にドグクラッチD1を係合することにより、ギヤトレーン部13と出力軸21とが動力伝達可能に連結される。このドグクラッチD1は、図示しない電動アクチュエータによって係合あるいは解放を制御するように構成されている。そして、出力軸21には、ギヤトレーン部22およびデファレンシャルギヤ23ならびにドライブシャフト24,24を介して駆動輪が連結されている。
この発明に係る油圧制御装置は、上述したように構成されたベルト式無段変速機によって変速する変速過渡期にベルトが滑ることを抑制もしくは防止することができるように構成されている。その油圧制御装置の構成の一例を図1に示している。図1に示す油圧制御装置は、油圧源として機能するメカオイルポンプ9を備えている。このメカオイルポンプ9は、上述したようにポンプインペラー4aに連結されたものであって、エンジン1と一体となって回転してオイルを吐出するように構成されている。このメカオイルポンプ9から出力されたオイルを調圧して各ソレノイドバルブSLS,SLP,SLCに出力するモジュレータバルブ25が設けられている。図1に示すモジュレータバルブ25は、スプール型の調圧弁であって、スプール25aの一方側の端部にスプリング25bが設けられ、そのスプリング25bがスプール25aを押圧する荷重と対向してフィードバック圧に基づく荷重がスプール25aに作用するようにフィードバックポート25cが形成されている。そして、スプール25aに作用するフィードバック圧に応じた荷重が、スプリング25bの押圧力よりも小さいときに入力ポート25dと出力ポート25eとが連通するように構成されている。なお、メカオイルポンプ9から出力されたオイルを所定の油圧以下となるように制御するレギュレータバルブを、メカオイルポンプ9から出力されたオイルが流動する油路に設けられていてもよい。
また、メカオイルポンプ9から出力された油圧を元圧として油圧アクチュエータ20の油圧を制御する第1制御弁26が設けられている。この第1制御弁26には、メカオイルポンプ9に連通した入力ポート26aと、油圧アクチュエータ20に連通した出力ポート26bと、図示しないオイルパンなどに油圧アクチュエータ20からオイルを排出するドレーンポート26cと、出力圧(フィードバック圧)が供給されるフィードバックポート26dと、後述するソレノイドバルブSLSから信号圧PSLS が供給されるパイロットポート26eとが形成されている。また、第1制御弁26は、スプール型の制御弁であって、軸線方向に移動して連通するポートを切り替えるスプール26fと、スプール26fの一方からバネ力を作用させるスプリング26gとを備えている。そして、スプリング26gのバネ力と、パイロットポート26eに供給された信号圧PSLS に基づく荷重とが同一方向にスプール26fを押圧し、フィードバックポート26dに供給されたフィードバック圧に基づく荷重が、上記各荷重に対向してスプール26fを押圧するように構成されている。図1に示す例では、スプリング26gのバネ力と、パイロットポート26eに供給された信号圧PSLS に基づく荷重とがスプール26fを上側に押圧し、フィードバックポート26dに供給されたフィードバック圧に基づく荷重がスプール26fを下側に押圧するように構成されている。そして、第1制御弁26に供給する信号圧PSLS が増大してスプール26fが上側に移動すると、入力ポート26aと出力ポート26bとが連通して油圧アクチュエータ20の油圧が増大させられ、信号圧PSLS が減少してスプール26fが下側に移動すると、出力ポート26bとドレーンポート26cとが連通して油圧アクチュエータ20の油圧が低減させられるように構成されている。なお、第1制御弁26がこの発明における油圧制御手段に相当する。
さらに、メカオイルポンプ9から出力された油圧を元圧として油圧アクチュエータ19の油圧を制御する第2制御弁27が設けられている。この第2制御弁27は、上記第1制御弁26と同様に構成することができ、メカオイルポンプ9に連通した入力ポート27aと、油圧アクチュエータ19に連通した出力ポート27bと、図示しないオイルパンなどに油圧アクチュエータ19からオイルを排出するドレーンポート27cと、フィードバック圧が供給されるフィードバックポート27dと、後述するソレノイドバルブSLPから信号圧PSLP が供給されるパイロットポート27eとが形成されている。また、第2制御弁27は、スプール型の制御弁であって、軸線方向に移動して連通するポートを切り替えるスプール27fと、スプール27fの一方からバネ力を作用させるスプリング27gとを備えている。そして、スプリング27gのバネ力と、パイロットポート27eに供給された信号圧PSLP に基づく荷重とが同一方向にスプール27fを押圧し、フィードバックポート27dに供給されたフィードバック圧に基づく荷重が、上記各荷重に対向してスプール27fを押圧するように構成されている。図1に示す例では、スプリング27gのバネ力と、パイロットポート27dに供給された信号圧PSLP に基づく荷重とがスプール27fを上側に押圧し、フィードバックポート27dに供給されたフィードバック圧に基づく荷重がスプール27fを下側に押圧するように構成されている。そして、第2制御弁27に供給する信号圧PSLP が増大してスプール27fが上側に移動すると、入力ポート27aと出力ポート27bとが連通して油圧アクチュエータ19の油圧が増大させられ、信号圧PSLP が減少してスプール27fが下側に移動すると、出力ポート27bとドレーンポート27cとが連通して油圧アクチュエータ19の油圧が低減させられるように構成されている。
そして、上述した各制御弁26,27に信号圧を供給するソレノイドバルブSLS,SLPが、モジュレータバルブ25の出力側に設けられている。これらソレノイドバルブSLS,SLPは、モジュレータバルブ25から出力されたモジュレータ圧PM を元圧として信号圧PSLS ,PSLP を出力するように構成されたものであって、アクセル開度や車速あるいはナビゲーションシステムによって検出された路面情報などに応じて通電する電流を制御して信号圧PSLS ,PSLP を制御するように構成されている。また、モジュレータバルブ25の出力側には、クラッチC1やブレーキB1に供給する油圧を制御するリニアソレノイドバルブSLCが設けられている。なお、以下の説明では、クラッチC1とブレーキB1とを区別せずに単にクラッチC1と記す。このリニアソレノイドバルブSLCは、モジュレータ圧PM を元圧としてクラッチC1の油圧を制御するように構成されている。また、リニアソレノイドバルブSLCから出力された油圧を、上記クラッチC1に加えてクラッチC2に供給することができるように構成していてもよい。
上述したように構成された油圧制御装置は、エンジン1の出力トルクや走行慣性力などによってメカオイルポンプ9が駆動してオイルを吐出すると、そのメカオイルポンプ9から吐出された吐出圧(ライン圧)を元圧として各ソレノイドバルブSLS,SLP,SLCや各油圧アクチュエータ19,20などが制御される。その制御の一例について説明すると、アクセルペダルや車速などに応じてエンジン1の出力が設定され、そのエンジン1の運転点が最適燃費線に沿うように変速比が定められる。そして、上記のように定められたエンジン1の運転点からベルト式無段変速機12に入力されるトルクを求めて、そのトルクがベルト式無段変速機12に入力されたときにベルト18が滑らないようにベルト18を挟み付ける挟圧力を求めて油圧アクチュエータ20の油圧が設定される。また、上記のように定められた変速比となるように各油圧アクチュエータ19,20に供給された油圧の差(差圧)を定めて、油圧アクチュエータ19の油圧を設定する。具体的には、現在の各油圧アクチュエータ19,20の差圧と変速比とから、目標変速比に変速するための各油圧アクチュエータ19,20の差圧を求めることによって、油圧アクチュエータ19,20の油圧を設定する。そして、各油圧アクチュエータ19,20の設定された油圧に基づいて各ソレノイドバルブSLS,SLPに電流を通電することにより、ライン圧を元圧として油圧アクチュエータ19,20に油圧を供給したり油圧アクチュエータ19,20からオイルを排出したりするように各制御弁26,27が切り替わる。
また、上述したように構成されたベルト式無段変速機12は、各油圧アクチュエータ19,20の油圧差(差圧)に応じて変速するように構成されているので、その変速過渡期においては、変速比を一定に保つときに比べて使用されるオイルの流量が多くなるときがある。具体的には、ベルト式無段変速機12に入力されるトルクが一定でダウンシフトするときには、油圧アクチュエータ19からオイルを排出するようにソレノイドバルブSLPから出力される信号圧PSLP が低下して変速比が大きくなる。そのように油圧アクチュエータ19からオイルを排出して変速比が大きくなるときには、油圧アクチュエータ20の容積が増大するので、ソレノイドバルブSLSから出力される信号圧PSLS が一定であっても、第1制御弁26が開弁して油圧アクチュエータ20にオイルが供給される。そのため、変速過渡期においては、油圧アクチュエータ20にオイルを供給する分、メカオイルポンプ9から出力されたオイルが使用される。そのような場合に、メカオイルポンプ9から吐出されるオイルの流量よりも、使用されるオイルの流量が多いと油圧アクチュエータ20の油圧が低下してしまい、ベルト18が滑ってしまう可能性がある。そのため、図1に示す油圧制御装置は、メカオイルポンプ9から吐出されるオイルの流量が、使用されるオイルの流量よりも少なくなることを防止するように制御することができるように構成されている。
図3は、その制御の一例について説明するための図であり、縦軸が流量を示し、横軸が油圧を示している。まず、各ソレノイドバルブSLS,SLP,SLC、制御弁26,27、油圧アクチュエータ19,20、クラッチC1などオイルが供給される部材からは不可避的にオイルが漏洩する。その漏洩するオイルの流量(漏洩量)は、図3に示すように油圧が増大するに連れて増加する傾向となる。一方、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が増大すると、そのメカオイルポンプから吐出される流量(吐出量)が低下する傾向となる。そのため、変速比が一定のときなどの定常時は、図3に示すオイルが漏洩する流量の特性を示す線と、メカオイルポンプ9から吐出されるオイルの流量の特性を示す線との交点に位置する油圧がライン圧PL となる。なお、レギュレータバルブによって定められる油圧が、図3に示すライン圧PL よりも小さい場合には、レギュレータバルブによってオイルが排出されてライン圧PL が低下させられる。
そして、上述したようにライン圧PL を推定して、あるいはメカオイルポンプ9から吐出された油圧を検出するセンサによってライン圧PL を検出して、ベルト18が滑ることを防止するために必要な油圧P1とライン圧PL との差圧(余裕圧)を求める。ついで、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が、油圧P1となるときにメカオイルポンプ9から吐出される流量Q1を求める。そして、変速過渡期に使用される流量が、ライン圧PL から余裕圧を減算した油圧P1にメカオイルポンプ9の吐出圧がなるときの流量Q1以下となるように、変速速度を制限する。このように変速速度を制限することによって、メカオイルポンプ9の容量を増加させることなく、変速過渡期に油圧が低下してベルト18が滑ってしまうことを抑制もしくは防止することができる。言い換えると、メカオイルポンプ9を小型化することができ、その結果、燃費を向上させることができる。なお、メカオイルポンプ9によってオイルを吐出するように構成した例を挙げて説明したが、メカオイルポンプ9と並列的に電動オイルポンプを設け、その電動オイルポンプによってオイルを吐出する場合であっても、同様の制御を行うことができる。
一方、上述したように構成された動力伝達装置は、タービン回転数とセカンダリープーリ17の回転数とをセンサによって検出して、それら各回転数の比からベルト式無段変速機12における変速比を判断するように構成されている。すなわち、ベルト式無段変速機12の入力側の回転数と出力側の回転数とを検出して変速比を判断するように構成されている。したがって、車速が極低速であってタービン回転数やセカンダリープーリ17の回転数がセンサで検出する回転数以下のときには、ベルト式無段変速機12の変速比を判断することができない。
また、上述したように構成された動力伝達装置を備えた車両は、停車時および走行時にエンジン1を停止するストップアンドスタート制御(以下、S&S制御と記す。)を行うことができるように構成されている。具体的には、車両が走行している時にエンジン1から駆動輪にトルクを伝達する必要がない場合や、停車している場合などに補機類をエンジン1によって駆動させる必要がないとS&S制御を実行して燃費を向上させるように構成されている。なお、エンジン1を停止させてから、再発進するときには、車両の走行慣性力やスタータモータ2によってエンジン1をクランキングすることができる。上記のようにエンジン1を停止させたときにおけるエンジン1の連れ回りによる動力損失を低減するために、エンジン1と駆動輪とのトルクの伝達を遮断する場合があり、図2に示す例では、エンジン1と駆動輪とのトルクの伝達を遮断する場合には、ドグクラッチD1とクラッチC2とを解放する。そのため、S&S制御が実行されたときには、セカンダリープーリ17と駆動輪との動力の伝達が遮断されるので、セカンダリプーリ17は車両の走行慣性力によって回転させられず、またエンジン1が停止しているので、プライマリープーリ15もエンジン1の出力トルクによって回転させられない。したがって、S&S制御を実行している時におけるベルト式無段変速機12の変速比を判断することができない。
上述したようにベルト式無段変速機12における現在の変速比と各油圧アクチュエータ19,20の差圧とから、目標変速比での差圧を求めて油圧アクチュエータ19の油圧を制御するように構成された油圧制御装置は、現在の変速比を判断することができない場合には、変速過渡期にベルト18が滑ることを抑制もしくは防止するために図3のように制御することができない。そのため、図1に示す油圧制御装置は、ベルト式無段変速機12の変速比を判断することができない場合であっても、変速過渡期にベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができるように構成されている。なお、図1に示す例は、車速が極低車速で変速するときにベルト18を抑制もしくは防止することができる構成を示している。その構成の一例について説明する。図1に示す油圧制御装置は、電動機28によって駆動してオイルを吐出することができる電動オイルポンプ29を備えている。この電動オイルポンプ29は、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が低下したときに駆動するように構成されており、車速を検出するセンサによって検出された車速が極低車速のときに駆動するように構成されている、また、この電動オイルポンプ29は、ベルト式無段変速機12にエンジン1や駆動輪あるいは各部材の慣性力によってトルクが入力された場合であっても、ベルト18が滑らない程度の油圧あるいはその油圧以上の油圧を吐出することができるように構成されている。
そして、電動オイルポンプ29が駆動して油圧を出力することにより、メカオイルポンプ9から各油圧アクチュエータ19,20やクラッチC1にオイルを供給する油路と、電動オイルポンプ29から各油圧アクチュエータ19,20やクラッチC1にオイルを供給する油路とを切り替えるように切り替えバルブ30が設けられている。図1に示す切り替えバルブ30の構成について説明する。図1に示す切り替えバルブ30は、リニアソレノイドバルブSLCと連通した第1入力ポート31と、電動オイルポンプ29に連通した第2入力ポート32と、第1制御弁26と連通した第3入力ポート33と、電動オイルポンプ29に連通した第4入力ポート34と、第2制御弁27と連通した第5入力ポート35と、電動オイルポンプ29に連通した第6入力ポート36とを備え、クラッチC1に連通した第1出力ポート37と、油圧アクチュエータ20に連通した第2出力ポート38と、油圧アクチュエータ19に連通した第3出力ポート39とを備えている。なお、切り替えバルブ30が、この発明における切り替え手段に相当し、第2制御弁27と入力ポート35とに連通した油路が、この発明における第1油路に相当する。
また、この切り替えバルブ30は、メカオイルポンプ9から出力される吐出圧が低下するとともに、電動オイルポンプ29からオイルが吐出されることによって連通する油路を切り替えるように構成されたスプール弁であって、電動オイルポンプ29の吐出圧に基づく荷重をスプール30aに作用させるための第1パイロットポート30bと、メカオイルポンプ9の吐出圧に基づく荷重をスプール30aに作用させるための第2パイロットポート30cとが形成されている。さらに、第1パイロットポート30bから供給された油圧に基づく荷重がスプール30aを押圧する方向と、第2パイロットポート30cから供給された油圧に基づく荷重がスプール30aを押圧する方向とが反対方向となっており、また第2パイロットポート30cから供給された油圧に基づく荷重がスプール30aを押圧する方向と同一方向にスプリング30dのバネ力がスプール30aを押圧するように構成されている。
上述したように構成された切り替えバルブ30は、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が高いときには、メカオイルポンプ9から吐出された油圧が、クラッチC1や各油圧アクチュエータ19,20に供給されるように切り替えバルブ30が切り替わる。具体的には、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が高いときには、第1入力ポート31と第1出力ポート37とが連通し、第3入力ポート33と第2出力ポート38とが連通し、第5入力ポート35と第3出力ポート39とが連通するように切り替えバルブ30が切り替わる。また、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が低く、電動オイルポンプ29が駆動すると、電動オイルポンプ29から吐出された油圧がクラッチC1や各油圧アクチュエータ19,20に供給されるように切り替えバルブ30が切り替わる。具体的には、メカオイルポンプ9から吐出される油圧が低く、電動オイルポンプ29が駆動すると、第2入力ポート32と第1出力ポート37とが連通し、第4入力ポート34と第2出力ポート38とが連通し、第6入力ポート36と第3出力ポート39とが連通するように切り替えバルブ30が切り替わる。
上述したようにクラッチC1や各油圧アクチュエータ19,20に、切り替えバルブ30が切り替わることによって電動オイルポンプ29から油圧を供給することができる。そして、図1に示す油圧制御装置は、電動オイルポンプ29から各油圧アクチュエータ19,20に油圧を供給することによって変速比を変化させることができるように構成されている。具体的には、第6入力ポート36に供給されるオイルの流量を減少させるためのオリフィス40が、その第6入力ポート36に連通した油路41に設けられている。図1に示す例では、油路41に直列的にオリフィス40が2つ設けられている。なお、油路41がこの発明における第2油路に相当し、オリフィス40がこの発明における流量制御手段に相当する。
図1に示す油圧制御装置は、電動オイルポンプ29が駆動して、電動オイルポンプ29から吐出された油圧がクラッチC1や各油圧アクチュエータ19,20に供給されると、油圧アクチュエータ20の油圧はベルトが滑らない程度に維持され、クラッチC1の油圧はクラッチC1が滑らない程度に維持される。なお、クラッチC1が滑らない程度に供給する油圧は、ベルト18が滑らない程度に油圧アクチュエータ20に供給される油圧よりも低くてもよい場合には、そのクラッチC1に油圧を供給する油路の径を小さくするなどしてクラッチC1に供給されるオイルの流量を低減すればよい。また、クラッチC1は、車両が発進するとき係合することができればよいので、このクラッチC1に供給する油圧はクラッチC1をいわゆるパック詰めすることができる程度であってもよい。さらに、クラッチC1に代えてクラッチC2に電動オイルポンプ29からオイルを供給するように構成していてもよい。
また、油圧アクチュエータ19は、オリフィス40を介してオイルが供給されるように構成されているので、油圧アクチュエータ19から漏洩するオイルの流量と油圧アクチュエータ19に供給されるオイルの流量との差に応じて油圧が変化する。言い換えると、油圧アクチュエータ19に意図的にオイルを供給したり排出する制御を行うことなく油圧アクチュエータ19にオイルが供給されたり排出されたりする。したがって、油圧アクチュエータ19の油圧が緩やかに変化する。また、油圧アクチュエータ20との差圧が急激に大きくなることを抑制もしくは防止される。そのため、変速速度が遅くなる。そのため、変速比が急激に変化することに伴ってベルト18を挟み付ける挟圧力が低下してベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができる。さらに、油圧アクチュエータ20の油圧を維持するために油圧アクチュエータ20に供給されるオイルの流量を低減し、かつ油圧アクチュエータ19に供給されるオイルの流量を制限することにより、電動オイルポンプ29から吐出された油圧の上昇率を大きくすることができる。その結果、電動オイルポンプ29から吐出するオイルの流量が少ない場合であっても、変速に伴って油圧アクチュエータ20の油圧が低下することを抑制もしくは防止することができるので、変速過渡期にベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができる。同様にクラッチC1にも油圧が供給されるので、変速過渡期にクラッチC1が滑ることを抑制もしくは防止することができる。また、油圧アクチュエータ19にオイルを供給しているので、プライマリープーリ15とベルト18との摩擦力が急激に低下することを抑制もしくは防止することができるので、変速に伴ってプライマリープーリ15とベルト18とが滑ることを抑制もしくは防止することができる。そして、上述したように変速過渡期に使用される流量を低減することができるので、電動オイルポンプ29の容量を少なくすること、すなわち電動オイルポンプ29を小型化することができる。
なお、図1に示す油圧制御装置は、各油圧アクチュエータ19,20の構成がほぼ同一である場合には、電動オイルポンプ29が駆動して油圧を供給するときに、油圧アクチュエータ20の油圧が油圧アクチュエータ19の油圧よりも高くなるので、ダウンシフトする。
つぎに、上述したように極低車速のときに変速するとともにその変速に伴ってベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができる他の構成について説明する。図4は、その構成を説明するための図である。なお、図1と同様の構成については同一の参照符号を付してその説明を省略する。図4に示す油圧制御装置は、電動オイルポンプ29から吐出された油圧が、モジュレータバルブ25を介してクラッチC1に供給され、かつ第1制御弁26を介して各油圧アクチュエータ19,20に供給されるように構成されている。具体的には、電動オイルポンプ29から吐出されたオイルが流動する油路42が、メカオイルポンプ9からモジュレータバルブ25および各制御弁26,27にオイルを供給する油路43に、逆止弁44を介して連結されている。すなわち、電動オイルポンプ29が駆動して油路42の油圧が油路43の油圧よりも増加すると、逆止弁44が開弁して電動オイルポンプ29から吐出された油圧が油路43に供給されるように構成されている。
一方、電動オイルポンプ29から吐出された油圧が切り替えバルブ30に信号圧として作用するように構成されている。具体的には、電動オイルポンプ29と逆止弁44とに連通した油路42が分岐して切り替えバルブ30に形成されたパイロットポート30bに供給されるように構成されている。また、図4に示す切り替えバルブ30は、油圧アクチュエータ19に油圧を供給する油路を切り替えるのみのものであって、図1に示す切り替えバルブ30における第1ないし第4入力ポート31,32,33,34と第1および第2出力ポート37,38とが形成されていない。そして、第6入力ポート36が、第1制御弁26と油圧アクチュエータ20とに連通した油路45に連通するように構成され、その第6入力ポート36に供給されるオイルの流量を制限するオリフィス40が、図1と同様に直列的に2つ設けられている。なお、油路45がこの発明における第3油路に相当する。また、図4に示す油圧制御装置は、メカオイルポンプ9の吐出圧が低下して電動オイルポンプ29の吐出圧が増圧したときに逆止弁44が開弁するように構成されているので、図1に示すように切り替えバルブ30にメカオイルポンプ9から出力された信号圧を供給する油路やパイロットポート30cは形成されていない。
図4に示すように構成された油圧制御装置は、電動オイルポンプ29から吐出された油圧を元圧として、モジュレータ圧PM が制御され、また油圧アクチュエータ20の油圧が制御される。すなわち、モジュレータバルブ25によって調圧されたモジュレータ圧PM がリニアソレノイドバルブSLCに供給されてクラッチC1の油圧が制御される。したがって、リニアソレノイドバルブSLCや第1制御弁26は、メカオイルポンプ9からオイルが吐出されているときと同様に、クラッチC1やベルト18が滑らないようにソレノイドバルブSLS,SLCに通電する電流を制御する。また、極低車速で変速比を判断することができない場合には、第2制御弁27に供給する信号圧PSLP を低下させる。すなわち、第2制御弁27における入力ポート27aと出力ポート27bとが連通しないように制御される。
図4に示すように油圧制御装置を構成することによって、クラッチC1や油圧アクチュエータ20の油圧を制御することができるので、それらクラッチC1や油圧アクチュエータ20の油圧が過剰に増大してしまうことを抑制もしくは防止することができる。また、切り替えバルブ30は、油圧アクチュエータ19に連通する油路を切り替えることができればよいので、図1に示す切り替えバルブ30よりも小型化することができる。さらに、図1と同様にオリフィス40を介して油圧アクチュエータ19にオイルが供給されるように構成されているので、変速速度を抑制もしくは防止するとともに、油圧アクチュエータ20の油圧を維持するために油圧アクチュエータ20に供給されるオイルの流量も低減される。その結果、電動オイルポンプ29から吐出するオイルの流量が少ない場合であっても、変速に伴って油圧アクチュエータ20の油圧が低下することを抑制もしくは防止することができるので、変速過渡期にベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができる。同様にクラッチC1にも油圧が供給されるので、変速過渡期にクラッチC1が滑ることを抑制もしくは防止することができる。また、油圧アクチュエータ19にオイルを供給しているので、プライマリープーリ15とベルト18との摩擦力が急激に低下することを抑制もしくは防止することができるので、変速に伴ってプライマリープーリ15とベルト18とが滑ることを抑制もしくは防止することができる。そして、上述したように変速過渡期に使用される流量を低減することができるので、電動オイルポンプ29の容量を少なくすること、すなわち電動オイルポンプ29を小型化することができる。
上述した各油圧制御装置は、油圧アクチュエータ19に供給するオイルの流量を低減することによって変速速度を制限するように構成しているが、要は油圧アクチュエータ19の油圧が急激に変化することを抑制もしくは防止することができればよい。すなわち、変速するために油圧アクチュエータ19から意図的にオイルを排出しなければよい。したがって、電動オイルポンプ29からオイルを吐出したときに油圧アクチュエータ19にオイルを供給および排出しないように構成してもよい。その構成の一例を図5に示している。なお、図1と同様の構成には同一の参照符号を付してその説明を省略する。図5に示す油圧制御装置は、図1における電動オイルポンプ29と第6入力ポート36とが連通する油路41が形成されておらず、電動オイルポンプ29が駆動して切り替えバルブ30が切り替わったときに、第6入力ポート36が閉じられるように逆止弁46が設けられている。なお、逆止弁46がこの発明における流量制御手段に相当する。
上述した油圧制御装置は、電動オイルポンプ29が駆動すると、油圧アクチュエータ20には、ベルト18を挟み付けるように油圧が供給される。そのため、油圧アクチュエータ20に供給された油圧に基づいてベルト18の張力が発生して、プライマリープーリ15の溝幅が増加するようにベルト18から荷重を受けるが、油圧アクチュエータ19が逆止弁46によって閉じられているので、電動オイルポンプ29が駆動する以前に油圧アクチュエータ19に供給されていた油圧が、プライマリープーリ15の溝幅が増加する方向の荷重に対向した反力として機能する。その結果、プライマリープーリ15とベルト18とはその反力と摩擦係数とに応じた摩擦力によってベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができる。
また、図5に示すように油圧制御装置を構成することによって、油圧アクチュエータ19の油圧は、その油圧アクチュエータ19から漏洩するオイルの流量に基づく程度の変化量となる。すなわち、油圧アクチュエータ19の油圧の変化量が小さくなる。そのため、変速速度が遅くなり、油圧アクチュエータ20に供給されるオイルの流量も低減される。その結果、電動オイルポンプ29から吐出するオイルの流量が少ない場合であっても、変速に伴って油圧アクチュエータ20の油圧が低下することを抑制もしくは防止することができるので、変速過渡期にベルト18が滑ることを抑制もしくは防止することができる。同様にクラッチC1にも油圧が供給されるので、変速過渡期にクラッチC1が滑ることを抑制もしくは防止することができる。また、上述したように変速過渡期に使用される流量を低減することができるので、電動オイルポンプ29の容量を少なくすること、すなわち電動オイルポンプ29を小型化することができる。
なお、上述した例では、ダウンシフトするように構成された油圧制御装置を例に挙げて説明したが、車両が下り坂を走行しているときにS&S制御を実行する車両などの場合には、S&S制御から通常の走行状態に移行したときのショックを抑制もしくは防止するためにアップシフトすることが好ましい。そのように車速が増加するときにS&S制御を実行する車両の場合には、油圧アクチュエータ20に供給されるオイルの流量を制限するように構成すればよい。
また、上述した各油圧制御装置における第2制御弁27は、油圧アクチュエータ19の油圧を制御する圧力制御弁を例に挙げて説明したが、変速比に応じて油圧アクチュエータ19に供給される油量を制御する流量制御弁であってもよい。
そして、この発明で対象とするベルト式無段変速機を備えた動力伝達装置は、図2に示す構成に限定されず、ベルト式無段変速機12の入力側にクラッチC2を配置して、そのクラッチC2を解放することによってエンジン1と駆動輪との動力の伝達が遮断されるように構成したものであってもよい。そのように構成された動力伝達装置では、クラッチC2に電動オイルポンプ29から油圧を供給する場合には、クラッチC2の油圧をパック詰めできる程度の油圧とし、クラッチC1を係合させるように構成することができる。また、クラッチC2を解放する制御を行わない場合には、クラッチC2に電動オイルポンプ29から油圧を供給して係合させるように構成してもよい。さらに、ベルト式無段変速機12を介さずに動力を伝達するギヤトレーン部13などの動力伝達経路を備えていないものであってもよい。
12…ベルト式無段変速機、 15…プライマリープーリ、 17…セカンダリープーリ、 18…ベルト、 19,20…油圧アクチュエータ、 26,27…制御弁、 28…電動機、 29…電動オイルポンプ、 30…切り替えバルブ、 40…オリフィス、 41,42,45…油路、 46…逆止弁。
Claims (7)
- 一対のプーリと、それらプーリに巻き掛けられてトルクを伝達するベルトと、供給される油圧に応じて前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記一対のプーリのうち一方のプーリに作用させる第1油圧アクチュエータと、前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記一対のプーリのうち他方のプーリに作用させる推力発生装置とを備えたベルト式無段変速機の油圧制御装置において、
電動機によって駆動して作動油を吐出する電動オイルポンプと、
前記電動オイルポンプが駆動していないときに前記第1油圧アクチュエータに連通する第1油路と、
前記電動オイルポンプが駆動しているときに前記第1油圧アクチュエータに連通する第2油路と、
前記電動オイルポンプの吐出圧が供給されることによって、前記第1油圧アクチュエータと連通する油路を、前記第1油路から前記第2油路に切り替える切り替え手段と、
前記第2油路を流動する作動油の流量を制限する流量制限手段と
を備えていることを特徴とするベルト式無段変速機の油圧制御装置。 - 前記流量制限手段は、第2油路を流動する作動油の流量を減少させるオリフィスを含むことを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置。
- 前記切り替え手段によって前記第1油圧アクチュエータと連通する油路が前記第1油路から前記第2油路に切り替わったときに、前記第2油路を介して前記電動オイルポンプから吐出された作動油が前記第1油圧アクチュエータに供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたベルト式無段変速機の油圧制御装置。
- 前記推力発生機構は、供給される油圧に応じて前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記他方のプーリに作用させる第2油圧アクチュエータを含み、
前記切り替え手段によって前記第1油圧アクチュエータと連通する油路が前記第1油路から前記第2油路に切り替わったときに、前記電動オイルポンプから吐出された作動油が前記第2油圧アクチュエータに供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置。 - 前記第2油圧アクチュエータの油圧を制御する油圧制御手段と、
前記油圧制御手段と前記第2油圧アクチュエータとに連通した第3油路と
を備え、
前記第2油路は、前記第3油路に連通していることを特徴とする請求項4に記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置。 - 前記流量制限手段は、前記第1油圧アクチュエータから作動油が排出されることを防止する逆止弁を含むことを特徴とする請求項2に記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置。
- 前記推力発生機構は、供給される油圧に応じて前記ベルトを挟み付ける方向の荷重を前記他方のプーリに作用させる第2油圧アクチュエータを含み、
前記切り替え手段によって前記第1油圧アクチュエータと連通する油路が前記第1油路から前記第2油路に切り替わったときに、前記電動オイルポンプから吐出された作動油が前記第2油圧アクチュエータに供給されるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のベルト式無段変速機の油圧制御装置。
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