JP2014199115A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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勇次 楫山
Yuji Iyama
勇次 楫山
明宏 吉川
Akihiro Yoshikawa
明宏 吉川
規善 栗田
Noriyoshi Kurita
規善 栗田
洋 筒井
Hiroshi Tsutsui
洋 筒井
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Abstract

【課題】ロックアップ外れが生じない状態では、ロックアップクラッチのオン状態を維持することが可能な自動変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】発生油量算出部23がオイルポンプ50の吐出量QAを算出し、消費油量算出部24が消費する合計の消費流量QBを算出する。そして、ロックアップ制御部22は、発生油量算出部23により算出された吐出量QAよりも消費油量算出部24により算出された合計の消費流量QBが上回ることを判定した際に、ロックアップクラッチをオフ状態に切換えるように油圧制御装置6に指令する。これにより、例えば急速な変速が生じたとしてもロックアップ外れが発生しない状態ではロックアップクラッチをオン状態に維持して車両の燃費向上を図り、ロックアップ外れが生じる状態ではロックアップクラッチをオフ状態に切換え、意図しないロックアップ外れを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両等に搭載される自動変速機の制御装置に係り、特にロックアップクラッチ付の流体伝動装置と自動変速機構とにオイルポンプが発生する油圧を供給する自動変速機の制御装置に関する。
一般に、車両等に搭載されるベルト式CVTを備えた自動変速機にあっては、例えば停車時のエンジンのアイドル回転数を吸収し、かつ発進を可能にするトルクコンバータ等の流体伝動装置を備えており、このような流体伝動装置には、ロックアップクラッチが付随されて車両の燃費向上を図るものが主流である。また、このような自動変速機においては、エンジンに連動して駆動されるオイルポンプを備え、CVT(無段変速機)を制御する油圧やロックアップクラッチ付の流体伝動装置を制御する油圧を供給している。
ところで、上述のようなロックアップクラッチは、一般的にアクセル開度と車速との関係に応じてロックアップのオン・オフ領域を記録したマップに基づき、オン状態にするかオフ状態にするかを判定してオン・オフ制御されている。しかしながら、上述のようなオイルポンプにより発生する油圧で、CVTとロックアップクラッチ付の流体伝動装置とを油圧制御するものにあっては、例えばロックアップクラッチの係合中(オン状態)で車両が急加速された場合など、CVTの変速比を急変速する際に、当該CVTにおける油圧消費が大きくなって、ロックアップクラッチの油圧の低下が生じてしまうと、意図しないロックアップクラッチの解放(以下、「ロックアップ外れ」という)が生じてしまう虞がある。
そのため、CVTにおける変速が急速な変速であるか否かを判定し、急速な変速が要求されていると判断した場合に、ロックアップクラッチを解除(オフ状態)に制御するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−209942号公報
ところで、例えばアクセルをオフした状態でロックアップクラッチを解除してしまうと、エンジンと車輪との駆動連結状態が断たれ、エンジンストップ防止のためにエンジンの燃料噴射を開始する必要があり、車両の燃費向上の妨げとなる。
しかしながら、上記特許文献1のように、急速な変速が要求されていると判断した場合にロックアップクラッチを解除(オフ状態)に制御するものでは、例えばブレーキ踏圧により車両の急減速が生じて急速な変速が発生すると、ロックアップ外れが生じない場合でも、ロックアップクラッチを解除(オフ)してしまうことがあり、その分、エンジンの燃料噴射が多くなって、車両の燃費向上の妨げとなっていた。そのため、ロックアップ外れが生じない状態では、なるべくロックアップクラッチをオン状態に維持できるように制御することが望まれていた。
そこで本発明は、例えば自動変速機構で油圧消費が大きくなるような急速な変速が発生したとしても、ロックアップ外れが生じない状態では、ロックアップクラッチのオン状態を維持することが可能な自動変速機の制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は(例えば図1乃至図5参照)、供給される油圧に基づき変速比(Gr)を変更し得る自動変速機構(5)と、
駆動源(2)と前記自動変速機構(5)との間に介在されるロックアップクラッチ(4e)付の流体伝動装置(4)と、
前記駆動源(2)の回転に連動して駆動されるオイルポンプ(50)が発生する油圧に基づき、前記自動変速機構(5)に油圧を供給すると共に、前記ロックアップクラッチ(4e)をオン状態又はオフ状態に切換え制御自在となるように前記流体伝動装置(4)に油圧を供給する油圧制御装置(6)と、を備えた自動変速機(3)の制御装置(1)において、
前記駆動源(2)の回転速度(Ne)に基づき前記オイルポンプ(50)が発生する油量(QA)を算出する発生油量算出部(23)と、
少なくとも前記ロックアップクラッチ(4e)のオン状態で、かつ前記自動変速機構(5)の変速比(Gr)の変更中にあって、消費する油量(QB)を算出する消費油量算出部(24)と、
前記発生油量算出部(23)により算出された前記発生する油量(QA)よりも、前記消費油量算出部(24)により算出された前記消費する油量(QB)が上回ることを判定した際に、前記ロックアップクラッチ(4e)をオフ状態に切換えるように前記油圧制御装置(6)に指令するロックアップ制御部(22)と、を備えたことを特徴とする。
本発明は(例えば図1乃至図5参照)、前記消費油量算出部(24)は、前記流体伝動装置(4)に流れる量(Qb)、前記油圧制御装置(6)における漏れ量(Qa)、前記自動変速機構(5)の変速比(Gr)の変更中に該自動変速機構(5)に流れる量(Qc)、の総和に基づき、前記消費する油量(QB)を算出することを特徴とする。
本発明は(例えば図1乃至図5参照)、油温を検出する油温検出部(25)を備え、
前記消費油量算出部(24)は、前記油圧制御装置(6)における漏れ量(Qa)を算出する際に、前記油温が高いほど漏れ量(Qa)が多くなるように算出することを特徴とする。
本発明は(例えば図1乃至図5参照)、前記発生油量算出部(23)は、随時発生する油量を算出し、
前記消費油量算出部(24)は、随時消費する油量を算出することを特徴とする。
本発明は(例えば図1乃至図5参照)、前記油圧制御装置(6)により前記ロックアップクラッチ(4e)のオン状態に制御している間に、前記ロックアップクラッチ(4e)が解放状態となったことを検出するロックアップ外れ検出部(27)と、
前記ロックアップ外れ検出部(27)により前記ロックアップクラッチ(4e)が解放状態となったことを検出した際に、前記発生油量算出部(23)により算出された前記発生する油量(QA)と前記消費油量算出部(24)により算出された前記消費する油量(QB)との差分の油量(L)を学習する学習制御部(26)と、を備え、
前記ロックアップ制御部(22)は、前記発生油量算出部(23)により算出された前記発生する油量(QA)よりも、前記消費油量算出部(24)により算出された前記消費する油量(QB)に前記学習した差分の油量(L)を加算した油量(つまりQB+L)が上回ることを判定した際に、前記ロックアップクラッチ(4e)をオフ状態に切換えるように前記油圧制御装置(6)に指令することを特徴とする。
本発明は(例えば図2参照)、前記自動変速機構(5)は、一対のプーリ(10,12)と、それらプーリに巻掛けられたベルト(11)と、を有し、前記供給される油圧に基づき、それぞれのプーリ(10,12)の挟持力を変更して前記ベルト(11)との接触半径を変更することで無段階に変速比を変更する無段変速機構(8)を有することを特徴とする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、発生油量算出部が、駆動源の回転速度に基づきオイルポンプが発生する油量を算出し、消費油量算出部が、少なくともロックアップクラッチのオン状態でかつ自動変速機構の変速比の変更中にあって消費する油量を算出し、ロックアップ制御部が、発生油量算出部により算出された上記発生する油量よりも、消費油量算出部により算出された上記消費する油量が上回ることを判定した際に、ロックアップクラッチをオフ状態に切換えるように油圧制御装置に指令するので、オイルポンプが発生する油量が消費する油量よりも多い状態では、つまりロックアップ外れが生じないため、上記発生する油量が消費する油量よりも多い状態ではロックアップクラッチをオン状態に維持することができ、例えば急速な変速が生じたとしてもロックアップ外れが発生しない状態ではロックアップクラッチをオン状態に維持して駆動源の燃料噴射の停止状態を長くすることができ、その分、車両の燃費向上を図ることができる。
また、オイルポンプが発生する油量よりも消費する油量が上回る状態では、つまりロックアップ外れが生じることになるため、オイルポンプが発生する油量よりも消費する油量が上回ることを判定した際にロックアップクラッチをオフ状態に切換えることで、意図しないロックアップ外れの発生を防止することができる。
請求項2に係る本発明によると、流体伝動装置に流れる量、油圧制御装置における漏れ量、自動変速機構の変速比の変更中に該自動変速機構に流れる量、の総和に基づき消費する油量を算出することができる。
請求項3に係る本発明によると、油圧制御装置における漏れ量を算出する際に、油温が高いほど漏れ量が多くなるように算出するので、油温に応じてより正確に消費する油量を算出することができる。
請求項4に係る本発明によると、発生油量算出部が随時発生する油量を算出し、消費油量算出部が随時消費する油量を算出するので、例えば発生する油量と消費する油量との関係をマップ化すると大きな記憶容量が必要となるが、発生する油量と消費する油量とを随時算出することで、記憶容量の消費量を低下させることができると共に、ロックアップ外れ発生の判定を精度良くすることができる。
請求項5に係る本発明によると、発生する油量よりも消費する油量に学習した差分の油量を加算した油量が上回ることを判定した際に、ロックアップクラッチをオフ状態に切換えるように油圧制御装置に指令するので、精度良くロックアップ外れの発生を防止することができる。また、ロックアップクラッチが解放状態となったこと(つまりロックアップ外れ)を検出した際に、発生する油量と消費する油量との差分の油量を学習するので、学習を重ねる度に、ロックアップ外れの発生の防止精度を向上させることができる。
請求項6に係る本発明によると、自動変速機構がプーリの挟持力を変更して変速比を変更する無段変速機構を有しているので、急速な変速が生じると消費する油量が大きくなるが、消費する油量を正確に演算することで、例えば急速な変速が生じたとしてもロックアップ外れが発生しない状態ではロックアップクラッチをオン状態に維持することを可能とすることができ、その分、車両の燃費向上を図ることができる。
本発明に係る自動変速機及びその制御装置を示すブロック図。 本発明を適用し得る自動変速機を示すスケルトン図。 本実施の形態に係るロックアップ外れ防止制御を示すフローチャート。 オイルポンプの吐出量より消費流量及び学習値の合計が上回った際を示すタイムチャート。 オイルポンプの吐出量より消費流量及び学習値の合計が上回らなかった際を示すタイムチャート。
以下、本発明に係る実施の形態を図1乃至図5に沿って説明する。
[自動変速機の概略]
まず、本発明を適用し得る自動変速機3の概略構成について図1及び図2に沿って説明する。図1に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車両に用いて好適な自動変速機3は、自動変速機構5と、エンジン(駆動源)(E/G)2と自動変速機構5との間に介在されるロックアップクラッチ4e付のトルクコンバータ(流体伝動装置)(T/C)4と、それらを油圧制御するための油圧制御装置6とを備えて構成されている。
自動変速機3は、図2に示すように、トルクコンバータ4、自動変速機構5、カウンタシャフト15、ディファレンシャル装置17等を備えており、自動変速機構5は、前後進切換え装置7とベルト式無段変速機構(CVT)8とを有して構成されている。
トルクコンバータ4は、エンジン2の出力軸(クランクシャフト)2aに連結しているポンプインペラ4a、自動変速機構5の入力軸5aに連結しているタービンランナ4b、ワンウェイクラッチ4dを介して一回転方向に規制されているステータ4cを備えており、更にポンプインペラ4aとタービンランナ4bとを機械的に直接係合し得る(ロックアップし得る)ロックアップクラッチ4eを有している。従って、エンジン2の出力軸2aの回転は、ポンプインペラ4a、タービンランナ4b、ステータ4cを経由する油流を介して、又はロックアップクラッチ4eによる機械的結合(摩擦係合)により入力軸5aに伝達される。
なお、ポンプインペラ4aには、図示を省略した駆動軸を介してオイルポンプ(O/P)50(図1参照)が接続されており、つまりオイルポンプ50は、エンジン2に連動して駆動されるように構成されている。
前後進切換え装置7は、1個のシングルピニオン式のプラネタリギヤPRを有しており、該プラネタリギヤPRのサンギヤSが入力軸5aに固定され、リングギヤRがプライマリプーリ10に連結され、ピニオンPを支持するキャリヤCRが後進用ブレーキBに連結され、更に入力軸5aとキャリヤCRとの間に前進用クラッチCが介在されている。これにより、前進用クラッチCが係合された状態では、サンギヤS及びキャリヤCRに入力軸5aの入力回転が入力され、プラネタリギヤPRが直結状態の一体回転となって該入力回転がリングギヤRよりプライマリプーリ10に伝達される。また、後進用ブレーキBが係止された状態では、サンギヤSに入力軸5aの入力回転が入力されると共にキャリヤCRの回転が固定され、該キャリヤCRを介して反転された逆転回転がリングギヤRよりプライマリプーリ10に伝達される。
ベルト式無段変速機構(以下、「CVT」という)8は、一対のプライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12と、これら両ベルトに巻掛けられたベルト(例えば金属製プッシュタイプベルト、金属製プルタイプベルト、金属リング等のあらゆる無端ベルトを含む)11とを有して構成されている。プライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12の可動シーブ(不図示)が油圧制御され、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径(接触半径)が大きくされると共にセカンダリプーリ12のベルト11の挟持半径が小さくされると変速比が大きくなる方向(ダウンシフト)に無段階に変速され、反対に、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径が小さくされると共にセカンダリプーリ12のベルト11の挟持半径が大きくされると変速比が小さくなる方向(アップシフト)に無段階に変速される。
そして、セカンダリプーリ12に連結された出力ギヤ14は、カウンタシャフト15の小径ギヤ15aに噛合され、該カウンタシャフト15により回転方向が反転されて、ディファレンシャル装置17のリングギヤ16に噛合するカウンタシャフト15の大径ギヤ15bから減速されて該ディファレンシャル装置17に再反転されて出力される。つまり、CVT8で無段変速された出力回転は、該ディファレシャル装置17において左右駆動軸18a,18bの差回転が吸収されつつ、それら左右駆動軸18a,18bに接続された駆動車輪に出力される。
[油圧制御装置の構成]
ついで、本自動変速機3を油圧制御する油圧制御装置6の概略構成について図1に沿って説明する。図1に示すように、自動変速機3の油圧制御装置6は、大まかに機能的に分けると、油圧生成部6Aと、トルクコンバータ制御部6Bと、変速制御部6Cとを有して構成されている。このうちの油圧生成部6Aは、図示を省略したプライマリレギュレータバルブやセカンダリレギュレータバルブを有しており、エンジン2に連動して駆動されるオイルポンプ50が発生する油圧に基づきライン圧Pやライン圧Pの排圧であるセカンダリ圧PSECを生成する。生成されたライン圧Pやセカンダリ圧PSECは、トルクコンバータ制御部6Bに供給され、また特にライン圧Pは変速制御部6Cの元圧として供給される。
上記トルクコンバータ制御部6Bは、詳しくは後述する制御部(ECU)1の油圧指令部20から、ロックアップクラッチ4eのオフ状態が指令されると、例えばセカンダリ圧PSECに基づいてトルクコンバータ4内の循環油を供給する。また、該油圧指令部20から、ロックアップクラッチ4eのオン状態が指令されると、ロックアップリレーバルブ等を切換えて、例えばライン圧Pに基づき調圧したロックアップ圧PL−UPをロックアップクラッチ4eに供給し、該ロックアップクラッチ4eをスリップないし係合状態にする。つまり油圧制御装置6は、ロックアップクラッチ4eをオン状態又はオフ状態に制御自在となるようにトルクコンバータ4に油圧を供給する。なお、ロックアップクラッチ4eの構成は詳述しないが、単板式であっても多板式であっても構わない。
上記変速制御部6Cは、詳しくは後述する制御部(ECU)1の油圧指令部20から前進走行が指令されると、例えばライン圧Pに基づく係合圧を供給することで上記前後進切換え装置7の前進用クラッチCを係合状態に制御し、かつプライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12の可動シーブ(不図示)の背面にある各油室に、例えばライン圧Pに基づくシーブ圧(プライマリシーブ圧、セカンダリシーブ圧)を供給することで、ベルト11の挟持力(トルク容量)を担持しつつ変速比(即ちベルト11の挟持半径)を変更し得るように油圧バランスを制御する。
[自動変速機の制御装置の構成]
つづいて、本発明に係る自動変速機の制御部(自動変速機の制御装置)1について図1に沿って説明する。
図1に示すように、自動変速機3は制御部(ECU)1を有しており、該制御部(ECU)1には、不図示の運転席のアクセルペダルの開度(踏込量)を検出するアクセル開度センサ31、上記出力ギヤ14(或いはカウンタシャフト15等であってもよい)の回転速度を検出することで実質的に車速を検出する出力軸回転速度(車速)センサ32、上記入力軸5aの回転速度を検出する入力軸回転速度センサ33、自動変速機3の内部の油温を検出する油温センサ34、などが接続されていると共に、該制御部1の後述する油圧指令部20が、上述した油圧制御装置6に接続されて電子指令により油圧制御が自在となるように構成されている。また、該制御部1には、油圧指令部20、変速判定部21、ロックアップ制御部22、発生油量算出部23、消費油量算出部24、油温検出部25、学習制御部26、ロックアップ外れ検出部27が備えられている。
上記変速判定部21は、例えばアクセル開度センサ31により検出されるアクセル開度に基づく運転者の要求トルクに応じてエンジン2の最適燃費線に基づく目標最適回転速度を算出し、それに基づき入力軸5aの目標入力回転速度(目標タービン回転数)を設定し、出力軸回転速度センサ32により検出される車速V(出力ギヤ14の回転速度)と設定した目標入力回転速度とからCVT8の変速比を随時判定する。変速判定部21により判定されたCVT8の変速比は、油圧指令部20によってその変速比となるように油圧制御装置6の変速制御部6Cに指令され、CVT8の変速比が指令通りとなるように油圧制御される。
上記ロックアップ制御部22は、通常走行にあって(後述するロックアップ外れ防止制御を除き)、例えばアクセル開度センサ31により検出されるアクセル開度と出力軸回転速度センサ32により検出される車速Vとに基づき、不図示のロックアップクラッチ4eのオン・オフ判断用マップ等を参照して、ロックアップクラッチ4eのオン状態又はオフ状態を判断する。ロックアップ制御部22により判定されたロックアップクラッチ4eのオン状態又はオフ状態は、油圧指令部20から油圧制御装置6のトルクコンバータ制御部6Bに指令され、該ロックアップクラッチ4eがオン状態(スリップないし係合状態)又はオフ状態(解放状態)に制御される。
[ロックアップ外れ防止制御について]
ついで、本発明の要部となるロックアップ外れ防止制御について、図1に示す制御部1の各部の動作説明と共に図3のフローチャートに沿って説明する。
例えば所定車速以上の走行状態にあって、ロックアップ制御部22によりロックアップクラッチ4eのオン状態が判断され、つまりロックアップオンの走行状態となると、本制御が開始される(S−1)。すると、まず、発生油量算出部23は、エンジン2から入力されるエンジン回転速度(例えばエンジン制御部から送出される信号)によるオイルポンプ50の回転速度から、当該オイルポンプ50が吐出する油の吐出量(発生する油量)QAを算出する(S−2)。そして、発生油量算出部23は、算出したオイルポンプ50の吐出量QAをロックアップ制御部22に送出する。
次に、消費油量算出部24は、油温センサ34から送信される油温信号に基づき油温検出部25によって検出した油温Tempと、上記油圧指令部20の指令に基づき例えばスロットル開度等に基づき油圧生成部6Aで調圧生成されるライン圧Pの大きさとにより、予め設計上から分かる油圧制御装置6における漏れ量を算出し、それを消費流量Qaとして算出する(S−3)。
ここで、油圧制御装置6で生じる漏れ量とは、例えば油圧制御装置6を構成する油路が形成された鉄製の積層板同士の間からの漏れ量、各種ソレノイドバルブやリレーバルブやコントロールバルブ等のスプールとそれら積層板との間からの漏れ量、自動変速機構5の潤滑油路に対する漏れ量などの総和を指すものである。これら漏れ量は、スプールや積層板等の隙間から漏れる量であるので、油の粘性によって量が変わることになるが、油温が高いほど油の粘性が高くなるので、油温が高いほど漏れ量が多くなることになる。そこで、消費油量算出部24は、検出した油温Tempに基づき、油温Tempが高いほど、漏れ量としての消費流量Qaが多くなるように補正算出する。
続いて、消費油量算出部24は、自動変速機3に入力される入力トルク、つまりエンジン2から入力されるエンジントルク(例えばエンジン制御部から送出される信号)に基づき、ロックアップクラッチ4eの係合状態を維持するためのロックアップ圧PL−UPを算出し、そのロックアップ圧PL−UPからトルクコンバータ4で消費する油量(トルクコンバータ4に流れる量)としての消費流量Qbを算出する(S−4)。
さらに、消費油量算出部24は、変速判定部21により判定されたCVT8の変速指令に基づき、当該CVT8で変速するために消費する油量(変速比の変更中に自動変速機構に流れる量)、つまりプライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12の各シーブを駆動し、ベルト11の挟持力を維持しつつ変速する(挟持半径を変更する)ために必要な油圧に基づいて消費流量Qcを算出する(S−5)。
以上のように、消費油量算出部24が、漏れ量による消費流量Qa、トルクコンバータ4の消費流量Qb、CVT8の消費流量Qcをそれぞれ算出すると、それらを合計(総和)した合計の消費流量QBをロックアップ制御部22に送出する。なお、詳しくは後述するように、ロックアップクラッチ4eをオフ状態に切換えた後は、ロックアップ外れを判定しなくてもよいため、消費油量算出部24は、少なくともロックアップクラッチ4eのオン状態で合計の消費流量QBを算出していれば足りる。
続いて、ロックアップ制御部22は、上記発生油量算出部23で算出されたオイルポンプの吐出量QAが、上記消費油量算出部24で算出された合計の消費流量QBと詳しくは後述する学習制御部26から送出された学習値Lとの合算よりも小さいか否かを判定する(S−6)。合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも小さい場合は(S−6のNo)は、つまりトルクコンバータ4(ロックアップクラッチ4e)に供給する油量が足りなくなることがないはずであるので、ステップS−7に進む。
ここで、ロックアップ外れ検出部27は、例えばエンジン2から送出されてくるエンジン回転速度と、入力軸回転速度センサ33により検出される入力軸5aの回転速度と、の差分が所定回転速度以上となったか否かで、ロックアップクラッチ4eが油圧不足(油量不足)により外れた(解放された)ロックアップ外れが生じたか否かを判定する(S−7)。ここでは、通常、上記ステップS−6の算出が正しく、ロックアップ外れが発生しないはずであり、ロックアップ外れが生じていなければ(S−7のNo)、そのままリターンする(S−10)。このように、合計の消費流量QB(学習値Lとの合算)がオイルポンプの吐出量QAよりも小さい状態では、ロックアップクラッチ4eのオン状態が維持されることになり、例えば車両の減速中にあっても不要なロックアップクラッチ4eのオフ判断を招くことなく、エンジン2の燃料噴射が減らせる分、車両の燃費向上が図られる。
ところで、上記ステップS−7においては、通常であれば上記ステップS−6の算出が正しく、ロックアップ外れが発生しないはずであるが、例えば製品誤差等によって漏れ量による消費流量Qa、トルクコンバータ4の消費流量Qb、CVT8の消費流量Qcなどに誤差が生じると、計算上ではロックアップ外れが生じないはずであっても、実際にはトルクコンバータ4(ロックアップクラッチ4e)に供給する油量が足りなくなり、ロックアップ外れが発生してしまうことがある(S−7のYes)。
この場合は、学習制御部26は、学習値Lを大きくするように、好ましくは合計の消費流量QBとオイルポンプの吐出量QAとの差分の値が学習値Lとなるように、該学習値Lを更新して不図示のメモリ等に記憶した後(S−8)、ロックアップ制御部22に指令し、該ロックアップ制御部22は、ロックアップクラッチ4eのオフを判断する(S−9)。これにより、エンジン2において燃料噴射が開始され、通常のロックアップクラッチ4eのオフ状態に移行される。また、学習値Lが更新されているので、次回から同じ状況になった際は、ロックアップ外れが発生する前に、ステップS−6において、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも大きいと判断される(S−6のYes)ことになる。
また、上記ステップS−6において、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも大きいと判断されると(S−6のYes)、つまりオイルポンプの吐出量QAよりも合計の消費流量QBが大きくて、ロックアップクラッチ4eが油圧不足(油量不足)になり、ロックアップ外れが発生する虞があるので、実際にロックアップ外れが生じる前に、ロックアップ制御部22は、ロックアップクラッチ4eのオフを判断し(S−9)、リターンする(S−10)。これにより、エンジン2において燃料噴射が開始され、通常のロックアップクラッチ4eのオフ状態に移行される。
なお、以上のロックアップ外れ防止制御は、所定の間隔毎に繰り返し演算され、特に発生油量算出部23によるオイルポンプの吐出量QAの算出や消費油量算出部24による合計の消費流量QBの算出は、随時算出されていることになる。
[ロックアップ外れ防止制御を行った場合の走行例]
続いて、上記ロックアップ外れ防止制御を行った際における走行例について図4及び図5に沿って説明する。まず、走行中に、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも大きくなった場合の走行例について図4に沿って説明する。
例えばロックアップクラッチ4eのオン状態における車両の走行中にあって時点t11に不図示のブレーキが踏圧され、車両の減速が判断されると、まず、変速判定部21は、変速指令値Gcを出力してCVT8の変速比Grを大きくするように制御を開始する。これにより、車速Vが低下(減速)されつつ、変速比Grが大きくなるに連れてプライマリ回転数Np(プライマリプーリ10の回転数であって、入力軸5aの回転速度でもある)が低下する。
またこの際、油圧指令部20は、CVT8に油圧を供給するため、ライン圧Pを上昇させる。このため、まず、ライン圧Pの上昇に応じて漏れ量による消費流量Qaが徐々に上昇すると共に、CVT8の変速開始に伴って該CVT8の消費流量Qcも上昇する。
そして、時点t12において、ロックアップ制御部22が、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも大きいと判断すると(S−6のYes)、ロックアップクラッチ4eのオフ状態を判定し、油圧指令部20は、ロックアップ圧PL−UPを低下させ、ロックアップクラッチ4eをオフ(解放)状態にする。このため、プライマリ回転数Npとエンジン回転数Neとが離れ、エンジン2は燃料噴射が開始されて(つまりエンジン2が点火されて)、アイドル回転数に維持される。また、入力トルクTinは、エンジン2の点火に伴い、時点t13までに僅かに上昇することになる。さらに、ロックアップクラッチ4eをオフ状態にするので、トルクコンバータ4の消費流量Qbは低下し、合計の消費流量QBとしては、一旦低下することになる。
その後、時点t14までにロックアップ圧PL−UPを低下させることで、ロックアップクラッチ4eは完全にオフ(解放)状態にされる。そして、時点t15に車速Vが0となって車両が停車するまで、CVT8の変速比Grが大きくされるように変速指令値Gcが出力され、CVT8の消費流量Qcが低下する。
このように、時点t12において、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも大きいと判断することで、つまり合計の消費流量QBがオイルポンプの吐出量QAよりも上回ることが判定されるので、それにより、実際に合計の消費流量QBがオイルポンプの吐出量QAよりも上回ってロックアップ外れが発生してしまうことが未然に防止される。従って、意図しないロックアップ外れが発生せず、エンジン2の燃料噴射が遅れてエンジン2の回転数が低下し過ぎるようなことが防止される。なお、時点t12において、ロックアップクラッチ4eのオフ状態を判定するので、トルクコンバータ4における消費流量Qbが低下し、それによって、合計の消費流量QBがオイルポンプの吐出量QAよりも上回ることはない。
次に、走行中に、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも上回ることがない場合の走行例について図5に沿って説明する。
例えばロックアップクラッチ4eのオン状態における車両の走行中にあって時点t21に不図示のブレーキが踏圧され、車両の減速が判断されると、まず、変速判定部21は、変速指令値Gcを出力してCVT8の変速比Grを大きくするように制御を開始する。これにより、車速Vが低下(減速)されつつ、変速比Grが大きくなるに連れてプライマリ回転数Np(プライマリプーリ10の回転数であって、入力軸5aの回転速度でもある)が低下する。
またこの際、油圧指令部20は、CVT8に油圧を供給するため、ライン圧Pを上昇させる。このため、まず、ライン圧Pの上昇に応じて漏れ量による消費流量Qaが徐々に上昇すると共に、CVT8の変速開始に伴って該CVT8の消費流量Qcも上昇する。
しかしながら、時点t22において、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも大きくならないので(S−6のNo)、ロックアップ制御部22は、ロックアップクラッチ4eのオン状態の維持をそのまま判断し、つまりロックアップクラッチ4eはオン状態に維持される。
そして、時点t23において、車速Vが所定の車速未満となって、不図示のロックアップクラッチ4eのオン・オフ判断用マップ等を参照して、ロックアップクラッチ4eのオフ状態を判定すると、油圧指令部20は、ロックアップ圧PL−UPを低下させ、ロックアップクラッチ4eをオフ(解放)状態にする。このため、プライマリ回転数Npとエンジン回転数Neとが離れ、エンジン2は燃料噴射が開始されて(つまりエンジン2が点火されて)、アイドル回転数に維持される。また、入力トルクTinは、エンジン2の点火に伴い、時点t24までに僅かに上昇することになる。さらに、ロックアップクラッチ4eをオフ状態にするので、トルクコンバータ4の消費流量Qbは低下することになる。
その後、ロックアップ圧PL−UPを低下させることで、ロックアップクラッチ4eは完全にオフ(解放)状態にされる。そして、時点t25に車速Vが0となって車両が停車するまで、CVT8の変速比Grが大きくされるように変速指令値Gcが出力され、CVT8の消費流量Qcが低下する。
このように、時点t22において、合計の消費流量QBと学習値Lとの合算がオイルポンプの吐出量QAよりも上回らないことを判断することで、実際に合計の消費流量QBがオイルポンプの吐出量QAよりも上回ってロックアップ外れが発生してしまうことがないまま、ロックアップ制御部22が通常通りロックアップクラッチ4eのオフ状態を判断するまで、ロックアップクラッチ4eのオン状態が維持される。これにより、例えば車両の減速度が大きくて、急な変速が発生したとしても、不必要なロックアップクラッチ4eのオフを実行することが防がれ、つまりエンジン2の不必要な燃料噴射の開始を防止することができて、車両の燃費向上を図ることができる。
以上説明したように本自動変速機3の制御部1によると、発生油量算出部23が、エンジン2の回転速度に基づきオイルポンプ50の吐出量QA(発生する油量)を算出し、消費油量算出部24が、ロックアップクラッチ4eのオン状態でかつ自動変速機構5の変速比Grの変更中にあって合計の消費流量QB(消費する油量)を算出し、ロックアップ制御部22が、発生油量算出部23により算出された吐出量QAよりも、消費油量算出部24により算出された合計の消費流量QBが上回ることを判定した際に、ロックアップクラッチ4eをオフ状態に切換えるように油圧制御装置6に指令するので、オイルポンプ50と吐出量QAが合計の消費流量QBよりも多い状態では、つまりロックアップ外れが生じないため、上記吐出量QAが合計の消費流量QBよりも多い状態ではロックアップクラッチ4eをオン状態に維持することができ、例えば急速な変速が生じたとしてもロックアップ外れが発生しない状態ではロックアップクラッチ4eをオン状態に維持してエンジン2の燃料噴射の停止状態を長くする(燃料噴射の開始を遅くする)ことができ、その分、車両の燃費向上を図ることができる。
また、オイルポンプ50の吐出量QAよりも合計の消費流量QBが上回る状態では、つまりロックアップ外れが生じることになるため、オイルポンプ50の吐出量QAよりも合計の消費流量QBが上回ることを判定した際にロックアップクラッチ4eをオフ状態に切換えることで、意図しないロックアップ外れの発生を防止することができる。
さらに、本実施の形態では、トルクコンバータ4に流れる量、油圧制御装置6における漏れ量、自動変速機構5の変速比Grの変更中に該自動変速機構5に流れる量、の総和に基づき消費する油量を算出することができる。
また、油圧制御装置6における漏れ量を算出する際に、油温Tempが高いほど漏れ量が多くなるように算出するので、油温Tempに応じてより正確に漏れ量による消費流量Qa(つまり合計の消費流量QB)を算出することができる。
さらに、発生油量算出部23が随時吐出量QAを算出し、消費油量算出部24が随時合計の消費流量QBを算出するので、例えば吐出量QAと合計の消費流量QBとの関係をマップ化すると大きな記憶容量が必要となるが、吐出量QAと合計の消費流量QBとを随時算出することで、記憶容量の消費量を低下させることができると共に、ロックアップ外れ発生の判定を精度良くすることができる。
また、吐出量QAよりも合計の消費流量QBに学習した差分の学習値Lを加算した値が上回ることを判定した際に、ロックアップクラッチ4eをオフ状態に切換えるように油圧制御装置6に指令するので、精度良くロックアップ外れの発生を防止することができる。また、ロックアップクラッチ4eが解放状態となったこと(つまりロックアップ外れ)を検出した際に、学習値Lを学習(更新)するので、学習を重ねる度に、ロックアップ外れの発生の防止精度を向上させることができる。
そして、自動変速機構5がプライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12の挟持力を変更して変速比Grを変更するCVT8を有しているので、急速な変速が生じると消費流量Qc(つまり合計の消費流量QB)が大きくなるが、消費流量Qc(つまり合計の消費流量QB)を正確に演算することで、例えば急速な変速が生じたとしてもロックアップ外れが発生しない状態ではロックアップクラッチ4eをオン状態に維持することを可能とすることができ、その分、車両の燃費向上を図ることができる。
なお、以上説明した本実施の形態では、自動変速機構5にベルト式無段変速機構であるCVT8を有するものを説明したが、例えば変速に際して消費流量が多くなる自動変速機構であれば、どのような自動変速機構であってもよく、例えばトロイダル式であっても、多段変速式であっても構わない。
また、以上説明した本実施の形態では、説明を簡易化するため、学習値Lとして正の値であるものを一例として説明したが、学習値Lが0であっても負の値であってもよく、正確に吐出量QAと合計の消費流量QBとの差分を算出できる値であればよい。従って、学習値が0である場合などは、ロックアップ制御部22は、吐出量QAと合計の消費流量QBとの値だけに基づき、ロックアップ外れが発生するか否かを判定することになる。
また、以上説明した本実施の形態においては、駆動源としてエンジン2を備え、エンジン2の回転を自動変速機3で変速するものを説明したが、これに限らず、例えば駆動源として回転電機(モータ・ジェネレータ)を用いた電気自動車や、エンジンと回転電機とを組合せたハイブリッド車両などに搭載される自動変速機であっても、本発明を適用し得る。
また、以上説明した本実施の形態においては、流体伝動装置としてトルクコンバータ4を備えたものを説明したが、これに限らず、フルードカップリングなどであってもよく、つまりロックアップクラッチ付の流体伝動装置であればどのようなものであってもよい。
1 自動変速機の制御装置(制御部)
2 駆動源(エンジン)
3 自動変速機
4 流体伝動装置(トルクコンバータ)
4e ロックアップクラッチ
5 自動変速機構
6 油圧制御装置
8 無段変速機構(CVT)
10 プーリ(プライマリプーリ)
11 ベルト
12 プーリ(セカンダリプーリ)
22 ロックアップ制御部
23 発生油量算出部
24 消費油量算出部
25 油温検出部
26 学習制御部
27 ロックアップ外れ検出部
50 オイルポンプ
Gr 変速比
Ne 駆動源の回転速度(エンジン回転速度)
L 差分の油量(学習値L)
Qa 油圧制御装置における漏れ量(漏れ量による消費流量)
Qb 流体伝動装置に流れる量(トルクコンバータの消費流量)
Qc 変速比の変更中に自動変速機構に流れる量(CVTの消費流量)
QA 発生する油量(オイルポンプの吐出量)
QB 消費する油量(合計の消費流量)

Claims (6)

  1. 供給される油圧に基づき変速比を変更し得る自動変速機構と、
    駆動源と前記自動変速機構との間に介在されるロックアップクラッチ付の流体伝動装置と、
    前記駆動源の回転に連動して駆動されるオイルポンプが発生する油圧に基づき、前記自動変速機構に油圧を供給すると共に、前記ロックアップクラッチをオン状態又はオフ状態に切換え制御自在となるように前記流体伝動装置に油圧を供給する油圧制御装置と、を備えた自動変速機の制御装置において、
    前記駆動源の回転速度に基づき前記オイルポンプが発生する油量を算出する発生油量算出部と、
    少なくとも前記ロックアップクラッチのオン状態で、かつ前記自動変速機構の変速比の変更中にあって、消費する油量を算出する消費油量算出部と、
    前記発生油量算出部により算出された前記発生する油量よりも、前記消費油量算出部により算出された前記消費する油量が上回ることを判定した際に、前記ロックアップクラッチをオフ状態に切換えるように前記油圧制御装置に指令するロックアップ制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記消費油量算出部は、前記流体伝動装置に流れる量、前記油圧制御装置における漏れ量、前記自動変速機構の変速比の変更中に該自動変速機構に流れる量、の総和に基づき、前記消費する油量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 油温を検出する油温検出部を備え、
    前記消費油量算出部は、前記油圧制御装置における漏れ量を算出する際に、前記油温が高いほど漏れ量が多くなるように算出する、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記発生油量算出部は、随時発生する油量を算出し、
    前記消費油量算出部は、随時消費する油量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記油圧制御装置により前記ロックアップクラッチのオン状態に制御している間に、前記ロックアップクラッチが解放状態となったことを検出するロックアップ外れ検出部と、
    前記ロックアップ外れ検出部により前記ロックアップクラッチが解放状態となったことを検出した際に、前記発生油量算出部により算出された前記発生する油量と前記消費油量算出部により算出された前記消費する油量との差分の油量を学習する学習制御部と、を備え、
    前記ロックアップ制御部は、前記発生油量算出部により算出された前記発生する油量よりも、前記消費油量算出部により算出された前記消費する油量に前記学習した差分の油量を加算した油量が上回ることを判定した際に、前記ロックアップクラッチをオフ状態に切換えるように前記油圧制御装置に指令する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の自動変速機の制御装置。
  6. 前記自動変速機構は、一対のプーリと、それらプーリに巻掛けられたベルトと、を有し、前記供給される油圧に基づき、それぞれのプーリの挟持力を変更して前記ベルトとの接触半径を変更することで無段階に変速比を変更する無段変速機構を有する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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