JP2014205211A - ワイヤソー及びワイヤソーの製造方法 - Google Patents

ワイヤソー及びワイヤソーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤソーの強度を低下させることなく,芯線に電着した砥粒の一部分をめっき金属より露出させる。
【解決手段】芯線2に,平均粒子径8〜35μmの砥粒31を電着させて形成した砥粒電着層3を備える。この砥粒電着層3は,電着により芯線2上に砥粒31を分散した状態で成膜されたニッケルめっき層に対し,硬度がHV500〜1000,比重2.0〜3.0,平均粒子径10〜62μmのセラミック系(ガラスを含む)の球状ショットを噴射圧力0.15〜0.30MPaで噴射すると共に衝突させる表面処理を行うことにより露出させた前記砥粒31の一部分によって形成された切り刃31aと,前記球状ショットの衝突により硬化した,前記砥粒31の基部を前記芯線2上に固定させる厚さ4〜10μmのニッケル層32を有する。
【選択図】図1

Description

本発明はシリコン,水晶,サファイア等の硬質脆性材料のインゴット等から,シリコンウェハーや水晶振動子,基板等の製品を切り出す際に使用するワイヤソー,及び前記ワイヤソーの製造方法に関し,より詳細には,ピアノ線や硬鋼線等の芯線にダイヤモンド等の砥粒を電着によって付着させた固定砥粒型のワイヤソー,及びその製造方法に関する。
シリコン,水晶,サファイアのインゴット等の硬質脆性材料からシリコンウェハー,水晶振動子,基板等の製品を切り出す際,従来より「ワイヤソー」が使用されている。
このワイヤソーを使用した切断方法としては,表面に砥粒を備えていないピアノ線等から成るワイヤソーを使用し,このワイヤソーに砥粒と水や油の懸濁液であるスラリーをかけながら高速でワークに接触させることでワイヤソーとワーク間で転動する砥粒によってワークの切断を行う「遊離砥粒方式」と,芯線に予めダイヤモンド等の砥粒を表面に付着させておいたワイヤソーを使用し,このワイヤソーに潤滑及び冷却を行うための水や油等の冷却媒体をかけながらワークに高速で接触させることにより切断を行う「固定砥粒方式」がある。
また,このような固定砥粒方式で使用するワイヤソーに対する砥粒の付着方法として,樹脂製ボンド等による砥粒の接着,電気めっきによる砥粒の電着,ボンドによる接着と電着との組み合わせ等が提案されている。
一例として,ボンドによる接着と電着を組み合わせたものとして,導電性を有する芯線の外周面に有機接着剤により螺旋状に接着剤層を形成し,この接着剤層に砥粒を付着させて砥粒を芯線の表面に一次固定すると共に,その上から更に電着により形成した金属めっき層で砥粒を二次固定するものがある(特許文献1)。
特開2011−230258号公報
ワイヤソーで切断する半導体,水晶,サファイア等の硬質脆性材料は,多くが高価な材料であり,切断に際し,可能な限り多くの製品を切り出せるようにすることが求められる。
ここで,図6(A)に示すようにワイヤソー1によってシリコン単結晶インゴット等のワークWから製品を切り出す場合,図6(B)に拡大図で示すようにワイヤソー1が通過する部分のインゴットは切削されて無くなることから,この切断時に生じる損耗分を切断代δとして確保する必要がある。
また,ワイヤソーで切り出した製品は表面が粗くなっているため,切断後,表面を研磨する必要があるため,この研磨による損耗分を,研磨代tとして確保しておく必要がある。
そのため,ワークWの切断に使用されるワイヤソー1の間隔dは,最終製品の厚さXに,切断代δと研磨代tを加えた間隔で設定されていることから,同じサイズのワークからより多くの製品を切り出そうとした場合,使用するワイヤソー1の線径を細くして切断代δを小さくし,及び/又は,切断後の製品の表面粗れを小さなものとして研磨代tを小さくすれば,ワイヤソーの間隔dが狭まり,同じ大きさのワークWより切り出すことのできる製品数が増える。
しかし,線径の小さなワイヤソー1は強度が低く短寿命であると共に,断線等も生じ易いため,材質や構造の見直し等によってワイヤソーの強度改善を図ることなく単純にワイヤソーの線径のみを細くしたとすれば,ワイヤソーの頻繁な交換が必要となり,その度に作業が中断されて作業性が低下するだけでなく,高価なワイヤソーの交換に伴い製品の製造コストが嵩むこととなる。
また,仮にワイヤソーの線径を細くして切断代δを減少することに成功したとしても,切断後に得られる断面の粗さが増加する場合には,前述した研磨代tを多く取ることが必要となり,切り出せる製品数の増加が望めないだけでなく,研磨作業に要する時間と労力を増大させることとなり,生産性が低下する。特に切断時にチッピング等の不良が生じれば,折角製品として切り出したとしても不良品として出荷することができなくなり,更に歩留まりが悪くなる。
ここで,電着によって砥粒を付着させた後,未使用状態にあるワイヤソーでは,芯線2上に形成された砥粒電着層3は,図7に示すように砥粒31がめっき金属32’中に埋もれた状態となっており,この状態で使用を開始すると,砥粒31を覆う部分のめっき金属32’がワークW表面との接触により除去されてやがて砥粒31が表面に露出して切り刃が形成されることで大きな切削力が発揮されることとなるから,このような切り刃が形成される前の使用開始時点において,ワイヤソー1による切削力は比較的低いものとなっている。
そのため,砥粒31がめっき金属32’で覆われた状態で行われる切断と,その後,砥粒31が露出して本来の切削力が発揮された状態で行われる切断では,切削量に大きな差が生じるために,切断方向に対するワークWの送り込み速度を一定として切断を行うと,ワイヤソー1の交換直後にあっては,ワークWがワイヤソー1に対し必要以上の力で押し付けられることとなり,ワイヤソー1の断線や,ワークWに必要以上のダメージを与えて断面が粗くなる等の初期不良が生じ易い。
このような初期不良の発生を回避する方法としては,めっきにより砥粒電着層3を形成した後,切断に使用する前に,予め砥粒31の表面を覆うめっき金属32’を除去しておくことも考えられ,このような方法として,例えば,Al23やSiC砥石を使用したワイヤソーの表面研磨,Al23砥粒を使用したサンドブラストによるエッチング,酸等の薬品に浸漬して行うエッチングが考えられる。
しかし,上記の方法で砥粒31を露出させた場合,砥石による研磨やサンドブラストによるエッチングでは,砥粒電着層3に大きな外力を加えて砥粒を覆う部分のめっき金属32’を削り落とすことによって砥粒31を露出させることとなるため,この方法で処理を行うと,砥粒31を覆う部分のめっき金属32’だけでなく,砥粒電着層3自体を剥離させてしまったり,あるいは砥粒31を脱落させてしまうことになり,処理後のワイヤソー1の性能を低下させる。
また,処理後に芯線2上に残るめっき金属32’の表面が梨地となる等,無数の傷を残すこととなるために,ワイヤソー1の使用中,この傷を起点として砥粒電着層3が破壊されて剥離したり,ワイヤソー1の断線等が生じ易くなる。
これに対し,酸等の薬品を使用したエッチングでは,砥粒電着層3に対し機械的な力は加わらないが,薬品による蝕刻によって表面が粗くなる(無数の傷が付く)ため,砥粒電着層3の強度の低下やワイヤソー1の寿命低下が生じる点は,前述した砥石による研磨やサンドブラストによるエッチングの場合と同様である。
しかも,薬品によるエッチングでは,金属部分が略均一に蝕刻されることから,砥粒31上を覆うめっき金属32’だけでなく,砥粒31を固定するための土台として残すべき部分のめっき金属32’にも蝕刻が及び,砥粒の保持力が低下してエッチング中及びワイヤソーとしての使用中に砥粒が脱落し易くなる点でも,ワイヤソーの寿命を短くすることとなる。
このように,砥粒31を露出させるためにワイヤソー1に対して行うことが想定される前述の処理は,いずれもワイヤソー1の強度低下に繋がる処理であり,上記処理後のワイヤソー1を,処理前のワイヤソー1と同程度の強度に維持しようとすれば,ワイヤソー1の線径を太くする必要がある。
従って,ワイヤソー1に電着した砥粒31を予め露出させておくための処理として上記で想定した処理と,ワイヤソー1の細径化は,相反する要求であって両立させることはできず,従って,歩留まりの向上という要求に対しても対応し得ない。
そこで本発明は,芯線に電着した砥粒が,その一部分を露出させた構造を有するものでありながら,ワイヤソーの強度や寿命が向上されたワイヤソー,及び前記ワイヤソーの製造方法を提供することを目的とする。
以下に課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記課題を達成するために,本発明のワイヤソー1は,線径0.05〜0.2mmの芯線2に,平均粒子径8〜35μmの砥粒31を電着させて形成した砥粒電着層3を備え,
前記砥粒電着層3が,
電着により前記芯線2上に前記砥粒31を分散した状態で成膜されたニッケルめっき層に対し,硬度がHV500〜1000,比重2.0〜3.0,平均粒子径10〜62μmの,実施形態ではセラミックないしガラスの球状ショットを噴射圧力0.15〜0.30MPaで噴射すると共に衝突させる表面処理を行うことにより露出させた前記砥粒31の一部分によって形成された切り刃31aと,
前記球状ショットの衝突により硬化した,前記砥粒31の基部を前記芯線2上に固定させる厚さ4〜10μmのニッケル層32を有することを特徴とする(請求項1:図1参照)。
また,本発明のワイヤソー1の製造方法は,電着によって芯線2に平均粒子径8〜35μmの砥粒31が分散されたニッケルめっき層である砥粒電着層3を形成する工程と,
前記砥粒電着層3が形成された前記芯線2に,硬度がHV500〜1000,比重2.0〜3.0,平均粒子径10〜62μmのセラミック系の球状ショットを噴射圧力0.15〜0.30MPaで噴射すると共に衝突させる表面処理工程を含み,
前記表面処理工程において,前記球状ショットとの衝突によって前記砥粒31の一部分をニッケルの表面に露出させて前記砥粒電着層3に切り刃31aを形成すると共に,
前記砥粒31の基部を前記芯線2上に固定する,前記ショットとの衝突により硬化が上昇した厚さ4〜10μmのニッケル層32を形成したことを特徴とする(請求項2)。
なお,上記製造方法において,前述した砥粒電着層3の電着はスルファミン酸浴により行うことが好ましい(請求項3)。
以上説明した本発明の構成により,本発明のワイヤソー1によれば,以下の顕著な効果を得ることができた。
所定の硬度,比重,粒径,材質の球状ショットを噴射して表面処理を行うことにより,ニッケルより露出させた砥粒31の一部分によって切り刃31aを形成すると共に,球状ショットとの衝突により前記砥粒31の基部を芯線2上に固定するニッケル層32の硬度が向上することにより,本発明のワイヤソー1にあっては使用開始当初から高い切削性が発揮され,初期不良の発生が抑制されると共に,ニッケル層32の強化によって砥粒電着層3の剥離や,砥粒31の脱落を生じ難くすることができただけでなく,ワイヤソー1全体の強度の向上を図ることができた。
その結果,本発明のワイヤソー1にあっては,同一線径の従来のワイヤソーに比較して強度が高く,その結果,従来のものよりも線径の細いものを使用してワークWの切断を行うことができるため,図6(B)を参照して説明した切断代δを狭くして,同じ大きさのインゴットからより沢山の製品を切り出すことが可能となった。
また,同一径の既知のワイヤソーと比較した場合,寿命を1.5倍に伸ばすことができ,また,インゴットに対するワイヤソーの接触速度を上昇させることが可能であることから,切断に要する時間の短縮も可能であった。
しかも,本発明のワイヤソー1では,使用開始から切り刃31aが露出しており,初期不良が原因となる切断面の粗れが生じず,切断後の断面が綺麗でチッピング等の発生も少なく,真っ直ぐに切断できることから,切断後,研磨により除去する研磨代t〔図6(B)参照〕についても小さく設定することができ,この点でも歩留まりの向上と,研磨処理の時間及び労力の低減が可能となった。
なお,砥粒電着層3の形成を,スルファミン酸浴により行った場合,このようにして形成したニッケルめっき層は高硬度であると共に,内部応力が低く,内部応力が原因で生じる砥粒電着層3の剥離も防止でき,ワイヤソー1の一層の長寿命化を図ることができた。
本発明のワイヤソーの軸線方向における要部断面図。 球状ショットの噴射方法の説明図。 球状ショットの噴射に使用する加工装置の斜視図。 加工装置内における球状ショットの噴射方法の説明図。 加工装置内における球状ショットの噴射方法の説明図。 (A)はワイヤソーによるワークの切断方法の説明図,(B)は(A)の要部拡大図。 砥粒を電着した状態のままのワイヤソーの軸線方向における要部断面図。 実施例1のワイヤソー表面の顕微鏡写真(使用前)。 実施例1のワイヤソーで切断したシリコンインゴット切断部の顕微鏡写真。 実施例1のワイヤソー表面の顕微鏡写真(使用後)。 砥粒電着層をスパイラル状に設けた実施形態におけるワイヤソーの軸線方向における要部断面図。 比較例2のワイヤソー(砥粒電着後,表面処理を行っていないもの)の表面顕微鏡写真(使用前)。 比較例2のワイヤソーで切断したシリコンインゴット切断部の顕微鏡写真。 比較例2のワイヤソーの表面顕微鏡写真(使用後)。
次に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
図1において,符号1は本発明のワイヤソーである。
このワイヤソー1は,母材となる芯線2と,この芯線2の表面にニッケルめっきによって砥粒31を電着することにより形成された砥粒電着層3を備えている。
前述の芯線2としては,砥粒電着型のワイヤソーに一般的に使用されているピアノ線の他,硬鋼線等の鋼線を使用することが可能である。また,従来の一般的なワイヤソーにあっては,必要な強度を確保するために線径0.2mmを越える太さの芯線2が使用されていたが,本発明のワイヤソー1にあっては,後述するように,砥粒電着層3に対する表面処理によってニッケル層32が強化され,その結果,ワイヤソー1の強度についても向上させることができることから,芯線として0.2mm以下,好ましくは0.05〜0.2mmのものを使用することができ,このように使用する芯線の線径を細くすることで,インゴットの切断代δ〔図6(B)参照〕を少なくし,同一サイズのインゴットからより多数の製品の切り出しを行うことができるようにした。
この芯線2上に形成される砥粒電着層3は,図1に示すように平均粒径8〜35μmの砥粒31と,前記砥粒31の基部を芯線上に固着する,厚さ4〜10μmのニッケル層32によって構成されている。
この砥粒電着層3に設ける砥粒としては,ダイヤモンド砥粒,cBN(立方晶窒化硼素)砥粒等の超硬質砥粒の他,切断対象とするワークの材質に対応し,Al23,SiC等のセラミック系砥粒を使用することも可能であり,本実施形態にあっては,ダイヤモンド砥粒を使用している。
砥粒が分散されたニッケルめっき層の電着は,既知の電気めっき法により行うことが可能である。ニッケルめっきは,めっき浴の種類に応じて得られるニッケルめっき膜の硬さに違いが生じるが,得られるニッケルめっき膜は硬質である程好ましい。
また,形成されためっき層の内部応力が大きいと,形成されためっき層が芯線2より剥離し易くなることから,本実施形態にあっては,形成されるめっき層の硬度が高く,しかも,内部応力の小さいめっき層を形成することが可能なスルファミン酸浴中で成膜を行い,硬度がHV400〜500程度のニッケルめっき層を形成している。
砥粒電着層3は,後述する表面処理を行う前の状態にあっては,図7に示すようにめっき金属32’であるニッケル中に砥粒31が埋もれた状態で分散されている。
このように,めっき金属32’であるニッケルと,分散粒子である砥粒31とを複合化させて芯線2に付着させる方法としては,連続的に成長するめっきの表面に懸濁させた分散粒子を吸着させ,析出した金属によって連続的にめっき膜中に取り込む「懸濁共析」と,水平に配置しためっき面に分散粒子を沈降させて芯線表面に粒子を強制的に接触させておき複合させる「沈降共析」が考えられるが,本願では,断面が円形を成す線材である芯線2の全周に砥粒電着層3を形成する必要があることから,懸濁共析によって砥粒電着層3の形成を行っている。
前述した砥粒電着層3は,図1及び図7に示す実施形態では,芯線2の表面全体を完全に覆うように形成するものとしているが,図11に示すように,芯線2の表面にスパイラル状に形成することもできる。
このように,砥粒電着層3をスパイラル状に形成すれば(図11参照),潤滑,冷却媒体としてワイヤソー1に注がれる水や油等が砥粒電着層3の非形成部に保持され易く,また,切断時に生じた切削屑等が砥粒電着層3の非形成部を介して排出され易くなることから,更なる切削能力の向上と寿命の向上が得られ,特に,砥粒電着層3の非形成部分にフッ素樹脂等の低摩擦材料層4を設けた構成にあっては,摩擦の低減とも相俟ってより一層の高速切削とワイヤソーの長寿命化を図ることができる。
更に,芯線2の表面に下地ニッケルめっき層5を形成しておくことで,低摩擦材料層4の形成時に焼き付け等を行い,また,低摩擦材料をスパイラル状に切削剥離等する際に砥石が芯線2に対し与えるダメージを低減させることができる。
このようにスパイラル状に砥粒電着層3を形成するために,この実施形態にあっては,絶縁性を有し,且つ,摩擦係数の低い材料,例えばフッ素樹脂から成る低摩擦材料層4を,芯線の表面にスパイラル状に付着させ,この低摩擦材料層4の非形成部分に対し,前述した砥粒電着層3を電着によって形成することができる。
一例として,本実施形態にあっては前述の低摩擦材料層4の形成に先立ち,芯線2の表面に一様に20μm程度の下地ニッケルめっき層5を形成し,この下地ニッケルめっき層5の表面全体に,フッ素樹脂を焼き付けコーティングした後,砥粒電着層3を形成する部分のフッ素樹脂膜を砥石車によってスパイラル状に削り落とし,削り落とされずに残ったフッ素樹脂膜を前述の低摩擦材料層4とすることができる。
低摩擦材料のコーティング前に形成された下地ニッケルめっき層5は,フッ素樹脂を焼き付けコーティングする際の熱から芯線2を保護すると共に,フッ素樹脂膜の一部分を切削除去する際に,芯線2に対し切削が及ぶことを防止する効果を有する。
このようにして表面に露出させた部分の下地ニッケルめっき層5上に,本実施形態では,表面凹凸を無くすためのニッケルめっきを行った後,前述した砥粒電着層3を電着によって形成することで,スパイラル状に砥粒電着層3を形成することもできる。
電着によって形成した直後の砥粒電着層3は,図7に模式的に示すようにめっき金属32’であるニッケルが砥粒31を覆った状態となっており,切断時にワークWを切削する作用を有するダイヤモンド砥粒31が表面に露出していない状態にある。
そこで,電着によって砥粒電着層3を形成した後,ワイヤソー1の表面に対して球状ショットを噴射,衝突させる表面処理を行うことにより,図1又は図11に示すように,ダイヤモンド砥粒31の一部分を露出させて切り刃31aを形成すると共に,球状ショットとの衝突によって硬化された4〜10μmのニッケル層32によってダイヤモンド砥粒31の基部を芯線2上に固定している。
使用する球状ショットとしては,硬度がHV500〜1000,比重が2.0〜3.0,平均粒子径が10〜62μmの範囲のものが使用可能であり,上記硬度及び比重に該当する材質として,セラミック系(ガラスを含む)ビーズが使用可能である。
また,球状ショットの噴射圧力は,0.15MPa未満では砥粒31の露出とニッケル層32の硬度上昇が得られず,一方,0.30MPaを越えると砥粒電着層3に対し与えるダメージが大きく,砥粒31の脱落量が多くなると共にニッケル層32の剥離が生じることから,0.15〜0.30MPaとする。
この噴射圧力は,使用する球状ショットとの関係において0.15MPa〜0.30MPaの範囲より最適となる噴射圧力を選択することが好ましく,この最適な噴射圧力は,使用する球状ショットの比重,硬度が大きくなる程,低圧側にシフトし,球状ショットの比重,硬度が低くなる程,高圧側にシフトする傾向にある。
線材であるワイヤソー1の表面全体に均一に球状ショットを噴射,衝突させることができるようにするためには,球状ショットの噴射は,ワイヤソー1の全方向から行うことが必要で,本実施形態にあっては,図2に示すように,ワイヤソー1を中心に約120°毎の等角度で3本の噴射ノズル6を配置し,各噴射ノズル6よりそれぞれ圧縮気体,例えば圧縮空気と共に球状ショットを噴射,衝突させることで,ワイヤソーの周面全体に球状ショットを噴射,衝突させることができるようにした。
なお,図2に示した例では3本の噴射ノズル6を使用した加工例を示しているが,更に多数の噴射ノズル6を設けて処理を行うものとしても良く,また,ワイヤソー1を,軸線を中心に回転させながら噴射ノズル6の中心を通過させることにより,ワイヤソー1の表面全周に亘り,より一層均一な処理を行うことができるようにしても良い。
図3中の符号7は,このようなワイヤソー1に対する球状ショットの噴射,衝突を行うための加工装置であり,内部に作業空間を備えたキャビネット71内には,図4に示すように,ワイヤソー1を載置するT字状の載置台72を,キャビネット71の側面に形成されたワイヤ導入孔73からワイヤ引き出し孔(図示せず)間に所定間隔で配置すると共に,この載置台72上に,ワイヤソー1を誘導するための円筒管74を取り付けている。
この円筒管74は一部途切れており,この途切れた部分に向かって噴射ノズル6を配置することで,キャビネット71内に導入されたワイヤソー1に対し球体ショットを衝突させることができるようになっている。
なお,図4に示す実施形態にあっては,載置台72上に単一の円筒管74を取り付けて,1本のワイヤソー1のみが加工されるように構成されているが,この載置台72に対する前記円筒管74の取り付けは,図5に示すように複数本平行に行うものとしても良く,このように構成することで複数本のワイヤソー1を平行して同時に給送すると共に加工することで,生産性を大幅に向上させることができる。
このようにして,砥粒電着層3に対し球状ショットを噴射することで,図7に示すようにめっき金属32’であるニッケル中に埋もれていたダイヤモンド砥粒31は,図1に示すようにその一部分が露出して切り刃31aを形成すると共に,前記ダイヤモンド砥粒31の基部を固定するニッケル層32の硬度が上昇し,これにより,ダイヤモンド砥粒31の脱落が防止されるだけでなく,ワイヤソー1全体が強化される。
以下に,本発明のワイヤソーの製造実施例を説明する。
〔実施例1〕
砥粒電着層の形成
直径0.12mmの硬鋼線を芯線とし,その表面全体に平均粒子径30μmのダイヤモンド砥粒を分散させた砥粒電着層を,スルファミン酸浴による電着によって形成して,直径0.12mmのダイヤモンド電着ワイヤソーを得た。
なお,砥粒の未付着部分における芯線表面に形成されたニッケルめっきの厚さは約5μmであり,後述する表面処理前における砥粒電着層の母層金属であるニッケル層の硬度は,HVで450であった。
表面処理条件
上記の砥粒電着層が形成されたダイヤモンド電着ワイヤに対し,球状ショットを噴射して,表面処理を行った。
球状ショットの投射は,市販のショットピーニング装置(不二製作所製「SC-4S-303(微粉用)」)を使用し,ノズル孔の直径が7mmのノズル3本を,ワイヤソーを中心として120°の等角度で配置すると共に位置固定し,ノズル距離130mmとして球状ショットの噴射を行った。ワイヤソーの給送速度は15m/minである。
球状ショットとして,セラミック系の硬質ビーズ(不二機販製「FHB」シリーズ)♯400(粒子径53〜38μm)を使用し,噴射圧力を0.15MPa,0.20MPa,0.25MPaで処理した場合のそれぞれについて,処理後の砥粒電着層の表面状態を評価した。
なお,実施例1で使用した球状ショットの組成及び物性を表1に示す。
試験結果
上記で説明した実施例1の製造条件に従い得られた砥粒電着層の状態を確認した結果を,表2に示す。

以上の結果,変化させた噴射圧力0.15〜0.25MPaの全範囲において,砥粒の一部分が露出したことによる切り刃の形成と,ニッケル層の硬度上昇が確認された。
もっとも,噴射圧力0.15MPaで表面処理を行った場合,砥粒の露出は行われているものの,露出状態に若干の不足が見られると共に,ニッケル層の硬度の上昇も,0.20MPaで噴射を行った場合に比較して低いものであり,表面処理を行っていないワイヤソーに比較して性能の向上が得られるものの,噴射圧力を0.20MPaとして表面処理を行った場合に比較して,効果の向上が低いものであった。
一方,噴射圧力を0.25MPaとした例でも,砥粒の露出による切り刃の形成と,ニッケル層の硬度の向上が確認されており,未処理のワイヤソーに比較して性能の向上が見られるものの,僅かに脱落した砥粒の発生と,砥粒電着層に僅かではあるが剥離が確認されており,表面処理が幾分過剰に行われていることが確認された。
よって,実施例1で使用した球状ショットとの関係では,噴射圧力を0.20MPaとした場合に,砥粒電着層が最適な状態に処理できることが確認された。
〔実施例2〕
試験条件
表面処理において使用した球状ショットとして,ガラスビーズ(不二製作所製「FGB」)♯400を使用した点,噴射圧力を,0.20MPa,0.25MPa,0.30MPaの3パターンで行った点を除き,実施例1と同様である。
なお,実施例2で使用した球状ショットの組成及び物性は表3に示す通りである。
試験結果
上記で説明した実施例2の製造条件に従い得られたワイヤソーの砥粒電着層の状態を確認した結果を,表4に示す。
以上の結果,噴射圧力0.20〜0.30MPaの全範囲において,砥粒の露出による切り刃の形成と,ニッケル層の硬度上昇という効果が得られることが確認された。
また,実施例2で使用した球状ショットとの関係では,噴射圧力を0.25MPaとした場合に,砥粒電着層が最適な状態に処理できることが確認された。
なお,上記実施例1との比較において,実施例1で使用した球状ショットに対し低密度で,低硬度の球状ショットを使用した実施例2では,実施例1の場合に比較して最適な噴射圧力が高圧側にシフトしていることが確認された。
〔実施例3〕
試験条件
表面処理において使用した球状ショットとして,セラミック系の硬質ビーズ(不二機販製「FHB」)♯600(粒径38〜10μm)を使用した点を除き,実施例1と同様である。
なお,実施例3で使用した球状ショットの組成及び物性は,粒径を除き表1に示した通りである。
試験結果
上記で説明した実施例3の製造条件に従い得られたワイヤソーの砥粒電着層の状態を確認した結果を,表5に示す。
以上の結果,実施例1と同様,噴射圧力0.15〜0.25MPaの全範囲において,砥粒の露出による切り刃の形成と,ニッケル層の硬度上昇という効果が得られることが確認された。
なお実施例3で使用したショットは,粒径が小さい点を除き実施例1で使用した球状ショットと同一のものであるが,この球状ショットにおける噴射圧力の最適値は,実施例1の場合と同様,0.20MPaであった。
この実施例1と実施例3の比較結果より,使用する球状ショットの粒径変化は,噴射圧力の最適値の変化に対する影響が少ないことが判る。
〔比較例1〕
試験条件
実施例1における表面処理に代え,アルミナ製のグリッド(不二製作所製「ホワイトアランダム」)♯400(粒径44〜37μm),硬度HV2000を使用して,噴射圧力0.10MPa,0.15MPaでサンドブラストによるエッチングを行った。その他の条件は実施例1と同様である。
試験結果
上記で説明した比較例1の製造条件に従いサンドブラストによるエッチングを行った後の,砥粒電着層の状態を観察した結果を,表6に示す。
以上の結果,アルミナ製のグリッドを使用したサンドブラストによるエッチングでは,砥粒の好適な露出も,ニッケル層の硬度上昇も得られないことが確認された。
しかも,比較例1の方法で処理された砥粒電着層では,ニッケル層の表面が梨地状に粗れており,破壊の起点となる傷が全体に亘って形成されていることから,これによりニッケル層の強度の低下,更にはワイヤソー自身の強度低下が生じているものと考えられる。
シリコンインゴットの切断試験
〔比較例2〕
前述した実施例1に記載の方法で製造した本発明のワイヤソー(実施例1)と,実施例1と同様の方法で砥粒電着層を形成した後,表面処理を行っていない状態のワイヤソー(比較例2)をそれぞれ使用し,シリコンインゴットの切断を行った。
実施例1のワイヤソーを使用して切断したシリコンインゴットの切断面(図9参照)は,比較例2のワイヤソーを使用して切断したシリコンインゴットの切断面(図13参照)に比較して,明らかに切削幅が小さく,切断面の粗れも少なく,凹凸が小さくきれいであり,しかも,真っ直ぐに切断できていた。
このことから,本発明のワイヤソーを使用することで,図6(B)を参照して説明した切断代δ,研磨代tのいずれ共に減少させることができ,その結果,同一長さのインゴットからより多くの製品を切り出すことができると共に,切り出し後の研磨時間を短縮できることが判る。
しかも,比較例2のワイヤソーでは,表面に多数の凸部が存在していた使用前の状態(図12参照)に対し,使用後では表面の凸部が殆ど無くなっており(図14参照),シリコンインゴットを切断することで,電着によって表面に付着されていた砥粒が殆ど脱落してしまっており,再使用することはできない状態となっていた。
これに対し実施例1のワイヤソーにあっては,切断に使用した後(図10参照)であっても,使用前(図8参照)と略同様の状態に凸部が残っていることが確認でき,本発明によれば,粗れの無いきれいな切断面が得られるだけでなく,砥粒の脱落が生じ難く長寿命のワイヤソーを提供できた。
1 ワイヤソー
2 芯線
3 砥粒電着層
31 砥粒(ダイヤモンド砥粒)
31a 切り刃
32 ニッケル層
32’ めっき金属
4 低摩擦材料層
5 下地ニッケルめっき層
6 噴射ノズル
7 加工装置
71 キャビネット
72 載置台
73 ワイヤ導入孔
74 円筒管
δ 切断代
d ワイヤソーの間隔
t 研磨代

Claims (4)

  1. 線径0.05〜0.2mmの芯線に,平均粒子径8〜35μmの砥粒を電着させて形成した砥粒電着層を備え,
    前記砥粒電着層が,
    電着により前記芯線上に前記砥粒を分散した状態で成膜されたニッケルめっき層に対し,硬度がHV500〜1000,比重2.0〜3.0,平均粒子径10〜62μmの球状ショットを噴射圧力0.15〜0.30MPaで噴射すると共に衝突させる表面処理を行うことにより露出させた前記砥粒の一部分によって形成された切り刃と,
    前記球状ショットの衝突により硬化した,前記砥粒の基部を前記芯線上に固定させる厚さ4〜10μmのニッケル層を有することを特徴とするワイヤソー。
  2. 電着によって芯線に平均粒子径8〜35μmの砥粒が分散されたニッケルめっき層である砥粒電着層を形成する工程と,
    前記砥粒電着層が形成された前記芯線に,硬度がHV500〜1000,比重2.0〜3.0,平均粒子径10〜62μmの球状ショットを噴射圧力0.15〜0.30MPaで噴射すると共に衝突させる表面処理工程を含み,
    前記表面処理工程において,前記球状ショットとの衝突によって前記砥粒の一部分をニッケルの表面に露出させて前記砥粒電着層に切り刃を形成すると共に,
    前記砥粒の基部を前記芯線上に固定する,前記ショットとの衝突により硬化が上昇した厚さ4〜10μmのニッケル層を形成したことを特徴とするワイヤソーの製造方法。
  3. 前記砥粒電着層の電着をスルファミン酸浴により行うことを特徴とする請求項2記載のワイヤソーの製造方法。
  4. 前記球状ショットが,セラミックないしガラスから成ることを特徴とする請求項2記載のワイヤソーの製造方法。
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