JP2014204919A - 遊技機 - Google Patents

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市原 高明
Takaaki Ichihara
高明 市原
中島 健太郎
Kentaro Nakajima
健太郎 中島
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Abstract

【課題】検査対象電子部品たるROMとソケットの間に不正部品が装着されることを防止し得る制御装置を提供し惹いては不正が行われ難い遊技機を提供する。【解決手段】遊技機は、基板ボックス8に制御基板10を収納してなる制御装置7を備えている。基板ボックス8は遊技者側を前、逆を後としたとき、前側のベース体17と、ベース体17に対向する後面部材24を周枠部材25a〜25dで囲った透明なカバー体18と、両者を封印し封印解除に際して破壊を要する封印手段14を有する。制御基板10は回路基板13と、それに装着されたROM90を含む電子部品9とROM9を装着するソケット16を有する。カバー体18は、自己の内面であってROM90の頂部に対向する位置に、ROM90の頂部に接触又は近接し得るように内向きに形成した膨出部41を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、基板ボックスに制御基板を収納してなる制御装置を有する遊技機に関する。
遊技球の入賞・非入賞で遊技を行うパチンコ機や、複数の数字や図柄の組み合わせで遊技を行うスロットマシン等の遊技機には、ベース体にカバー体を被せてなる透明な基板ボックスに制御基板を収納した制御装置が装備されている。そして、この制御装置によって遊技の大部分が制御されるようになっており、そのため近年では、その制御装置の基板ボックスを解体し、中の制御基板全部或はゲームのプログラムを記録したROM等を不正者に有利な内容に変更したものに交換する、という手口の不正行為が問題になっていた。
しかして、かかる手口の不正行為を摘発するため、検査対象電子部品たる前記ROMを監督官庁が検査するようにしているが、さらなる不正対策として前記ベース体と前記カバー体とを接合状態で封印し且つ封印解除に際してベース体又はカバー体の一部の破壊を要するリベット等の封印手段を設けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−225092号公報
従来の基板ボックスは、封印が不正に解除されてカバー体が開けられたとき、中の制御基板が完全に露出する。この状態で制御基板の例えば前記ROMとソケットとの間に不正なプログラムが記録されている例えばチップ状の不正部品が装着され、そのままカバー体が閉め戻されると発見が容易でない。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、その目的は、制御基板の検査対象電子部品とソケットとの間に不正部品が装着される不正工作を効果的に防止し得る制御装置を提供し、惹いては不正が行われにくい遊技機を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、請求項1に記載したように、
基板ボックスに制御基板を収納してなる制御装置を備え、
前記基板ボックスは、
設置時の状態で遊技者に近い側を「前」、反対側を「後」としたとき、前側に位置するベース体と、
該ベース体の後側をカバーするものであって、前記ベース体に対向位置する後面部材の周囲を周枠部材で囲って前面開口状に形成された透明なカバー体と、
前記ベース体と前記カバー体とを接合した状態で封印し且つ封印解除に際してベース体又はカバー体又は自己の破壊を要する封印手段と、を有するものであり、
前記制御基板は、
前記基板ボックスの内部に取り付けられる回路基板と、
該回路基板に装着された少なくとも一つの検査対象電子部品を含む複数の電子部品と、
前記回路基板に設けられた前記検査対象電子部品を装着するソケットと、を有するものである遊技機において、
前記カバー体は、自己の内面であって前記検査対象電子部品の頂部に対向する位置に、該検査対象電子部品の頂部に接触又は近接し得るように内向きの膨出部を形成したものである遊技機を提供する。
また、請求項2に記載したように、前記制御基板は、前記回路基板の、前記カバー体の前記封印手段が設けられている部位に対向する辺側の領域に前記検査対象電子部品を配置し、
前記カバー体は、
前記制御基板の検査対象電子部品を設けた前記領域をカバーする着脱カバーと、制御基板の前記以外の領域をカバーする固定カバーに分割形成され、
さらに前記固定カバーは、前記ベース体に対して取外し手段を持たない固定手段で取り付けられており、
一方、前記着脱カバーは、前記封印手段によって前記ベース体に取り付けられるものであり且つ自己の内面であって前記検査対象電子部品の頂部に対向する位置に、該検査対象電子部品の頂部に接触又は近接するように内向きの膨出部を形成した請求項1に記載の遊技機を提供する。
なお、上記において検査対象電子部品は、不正工作の対象となり得る電子部品であって制御装置が完成した後においても不正監視の必要があるもので、監督官庁によって指定されるものはもちろん、例えば遊技機業界で自主的に指定されるものも含まれる。現時点での検査対象電子部品は、ゲームのプログラムを記録したROMである。
仮に、制御基板の検査対象電子部品とソケットとの間に不正部品が装着されると、ソケットに組み込まれた不正部品がそこから突出する厚さ(この厚さを「不正部品の実装厚み」という。)分だけ検査対象電子部品の高さが嵩上げされる。したがって、請求項1に記載の発明のように、カバー体の内面に検査対象電子部品の頂部に向けて膨出部を設けることにより、検査対象電子部品とソケットの間に介装しようとする不正部品の実装厚みを、前記膨出部と検査対象電子部品の頂部との間の隙間より薄くする高度な技術が必要になる。もし、そのような手段を講じないまま検査対象電子部品とソケットの間に不正部品を介在させた場合には、カバー体の膨出部に検査対象電子部品の頂部が当たってカバー体が正常に閉まらないためである。したがって、不正の難易度が確実に高まるため、そのような不正の未然防止に効果がある。
さらに請求項2に記載の発明によれば、不正者が不正に封印手段を解除したとしても外れるのは着脱カバーのみであり、固定カバーは外れない。また、固定カバーは、例えば外部から外せない嵌め殺し結合や、ワンウェイネジでの締め付け、接着剤による接着、或は熱溶着など、取外し手段を持たない固定手段で取り付けられているため、これを外すためには固定箇所を破壊する必要がある。
したがって、不正者が制御基板ごとそっくり不正改造品に交換しようとする場合、着脱カバーの封印解除と固定カバーの破壊という二重のハードルを越える必要があり、しかもその痕跡が着脱カバーと固定カバーに残るため、そのような不正行為の抑止効果と、仮に不正が行われても簡単・迅速に発見し得る効果がある。
また、検査対象電子部品の仕様が変更された場合でも、カバー体の一部である着脱カバーのみの変更で対応できるため、少ないコストで検査対象電子部品の仕様変更に対応できる。
制御装置の斜視図である。 制御装置の分解斜視図である。 制御装置の正面図である。 図3のA−A線断面図である。 一部拡大図を含む図3のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 図6のD部拡大図である。 封印手段の封印解除状態を示す制御装置の要部拡大斜視図である。 パチンコ機の裏面図である。 他の形態を示すもので、一部拡大図を示す固定カバーの斜視図である。 他の形態を示すもので、(a)は封印手段による封印前の状態を示す要部拡大断面図、(b)は封印手段による封印後の状態を示す要部拡大断面図である。 他の形態を示すもので、制御装置の要部を示す縦断面図である。 他の形態を示すもので、一部拡大図を含む制御装置の要部の縦断面図である。 他の形態を示すもので、一部を断面にした制御装置の要部の正面図である。 図14の縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態を遊技機の一種であるパチンコ機により説明する。
なお、便宜上、遊技機は、遊技者に近い側を「前」、反対側を「後」として説明する。また、その遊技機に装着された後述する制御装置は、図9の設置状態を基準として遊技者側(遊技者に近い側)を「前」、反対側を「後」とし、図面上に「前」、「後」、「上」、「下」を参考表記した。
[遊技機全体]
遊技機は、図9に示したように、四角い枠状の外枠1と、その外枠1の前面に横開きの扉状に取り付けた前枠2と、その前枠2の後面に取り付けた機構盤3と、を有する。前記機構盤3は、前枠2に着脱交換可能な状態に装着された遊技板(図示せず)の後面を覆うように取り付けられており、遊技球を貯留する球タンク4と、その球タンク4の遊技球を下方に流す導出樋5と、その導出樋5の遊技球を入賞の景品として遊技者に放出する景品球放出装置6と、を備え、さらに遊技に関わる制御を行う制御装置7を備えている。
[制御装置]
前記制御装置7は、図2、図4、図5に示したように、内部中空の箱構造である基板ボックス8に、CPUやメモリー等の電子部品9,9…を搭載した制御基板10を収納したものであり、両横に突設した取付片11,12を介して機構盤3に取り付けられる。
[制御基板]
前記制御基板10は、板状の回路基板13と、該回路基板13に装着された多数の電子部品9,9…とから概略構成される。電子部品9,9…の中には、ゲームのプログラムを記録したROM90が含まれており、このROM90が、監督官庁によって検査される検査対象電子部品である。ROM90は、回路基板13の後述する基板ボックス8の封印手段14が設けられている部位に対向する辺側の領域15に配置されており、その領域15内に装着されたソケット16に着脱自在に差し込まれている。
[基板ボックス]
前記基板ボックス8は、蓋付き箱の「身」に相当するベース体17と、蓋付き箱の「蓋」に相当するカバー体18と、ベース体17にカバー体18を被せた状態で封印する封印手段14と、から概略構成される。
[基板ボックス…ベース体]
前記ベース体17は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、図2に示したように、前記機構盤3に当接する横長長方形状の前面部材19と、該前面部材19の四辺から後ろ向きに突設した側枠部材20a〜20dと、図2において右側の側枠部材20bの外側に二つに分けて突設した封印ボックス21,22と、を有しており、全体として後面が開口したトレー状になっている。
[基板ボックス…カバー体]
前記カバー体18は、例えばポリカーボネート等の透明な合成樹脂製であって、図2に示したように、横向き略凹字状の固定カバー22と、十字状の着脱カバー23とからなる。
[カバー体…固定カバー]
前記固定カバー22は、前記ベース体17の前面部材19に対向位置すると共に回路基板13の前記ROM90設置用の領域15に対応する部分を横向きにへこませた略横向き凹字状の後面部材24と、該後面部材24の前記横向きにへこませた部分を含む周囲を囲うように前向きに突設した周枠部材25a〜25dと、からなり、全体として前面開口状に形成されている。
かかる固定カバー22は、周枠部材25a〜25dの開口サイズがベース体17の前記側枠部材20a〜20dの開口サイズより一回り小さくなっており、したがってベース体17の側枠部材20a〜20dの内側に固定カバー22の周枠部材25a〜25dが嵌まる。
なお、ベース体17の上下に位置する側枠部材20a,20cと、固定カバー22の上下に位置する周枠部材25a,25cは、それぞれが間に若干の隙間を有する二重構造になっており、ベース体17に固定カバー22が嵌った状態で側枠部材20a,20cと周枠部材25a,25c同士は互いに噛み合う。
ベース体17と固定カバー22の図3〜図5において左横の側枠部材20dと周枠部材25dは、接合・分離可能な蝶番構造になっている。具体的には、図4、図5の断面図に示したように、ベース体17の側枠部材20dに逆さU溝状の袋部26を設け、一方、固定カバー22の周枠部材25dにL形鉤部27を設け、この固定カバー22のL形鉤部27をベース体17の袋部26に回り込ませつつ係合させることにより、固定カバー22をベース体17に対して回動可能に支持し且つ分離可能に接合している。
固定カバー22は、ベース体17に対し、取外し手段を持たない固定手段で取り付けられている。具体的な固定手段は、図2の拡大図に示したように、固定カバー22の上下の周枠部材25a,25cの、しかも二重になった内側の枠に切り込んだ弾性的な爪片28aと、ベース体17の上下の側枠部材20a,20cの、しかも二重になった内側の枠に開設した四角い係合孔28bとの組合せで構成されており、上記のようにベース体17の袋部26に固定カバー22のL形鉤部27を係合させつつ固定カバー22をベース体17に被せると、前記爪片28aが係合孔28bに嵌って係合する。そして、この爪片28aと係合孔28bの係合は、ベース体17の側枠部材20a,20cの二重になった外側の要素でカバーされた嵌め殺し状態であり、よってベース体17の側枠部材20a,20cの外側を破壊しない限り外せない。
[カバー体…着脱カバー]
前記着脱カバー23は、制御基板10の検査対象電子部品たるROM90を設けた領域15をカバーするもので、図1、図2に示したように、前記固定カバー22の横向きのへこみに整合し且つ固定カバー22の後面部材24と面一のレベルに位置する着脱主板29と、その着脱主板29の周囲を囲う周壁30と、該着脱主板29と直交する状態に配設された封印手段14と、機構盤3に取り付けるための前記取付片11と、を有しており、全体的に十字の形態になっている。
[着脱カバー…封印手段]
封印手段14は、ベース体17と着脱カバー23とを接合して封印し且つ封印解除に際してベース体17と着脱カバー23の一部を破壊するものである。実施形態の封印手段14は、図2、図5〜図8に示したように、ベース体17に突設した前記封印ボックス21(前記のように封印ボックス21は、側枠部材20bの上下に二つ設けられているが、二つの封印ボックス21はほぼ上下対称の構造になっているため、一方の封印ボックス21のみについて説明する。以下同じ。)と、該封印ボックス21に嵌合するように着脱カバー23に形成された封印カバー部31と、該封印カバー部31に形成された角穴状の封印穴32と、該封印穴32の奥部から前記封印ボックス21に通じる連通穴33と、前記封印穴32側から連通穴33に装着された金属製のアンカーリベット34と、封印穴32側からアンカーリベット34の中心にねじ込まれたワンウェイネジ35と、前記封印穴32を塞ぐ封印キャップ36と、前記封印穴32の周囲を囲うように設定された破断予定線(図8破線参照。但し、この破線は、実際の封印カバー部31や封印ボックス21に刻まれているものではなく、あくまでも破断方向を示す想像線である。)への工具の切り込み口となる破断口37,37…と、からなる。なお、封印カバー部31に設けられた破断口37は、三角キャップ状で該封印カバー部31と一体成形された蓋カバー38で塞がれており、この蓋カバー38を図8に示したように破断して使用するようになっている。したがって封印カバー部31の蓋カバー38を見れば、一見して封印手段14の状態が確認できる。
以上の封印手段14は、着脱カバー23と固定カバー22の継ぎ目部分に丸囲いの「1」と刻印されているものに対応するものと、同じく丸囲いの「2」に対応するものがある。
以上のように構成される封印手段14は、着脱カバー23の封印カバー部31をベース体17の封印ボックス21に嵌合させ、丸囲いの「1」に対応する封印穴32内のワンウェイネジ35を締め込むと、図7に示したようにアンカーリベット34の端部が拡径してその力で封印ボックス21と封印カバー部31が接合され、その状態で封印穴32に封印キャップ36を嵌め込んで塞ぐと、その封印キャップ36が嵌め殺し状態に嵌って外れないため、ワンウェイネジ35に触れることすらできなくなる。
一方、封印手段14による封印を解除する場合は、図8に示したように、前記丸囲いの「1」に対応する封印穴32を挟む二つの蓋カバー38をニッパ等の工具で破断して破断口37を開き、さらに破断口37に工具の刃先を差し込んで前記破断予定線に沿って封印カバー部31と封印ボックス21を破断する。これにより封印カバー部31と封印ボックス21を接合していた封印穴32の周囲が島状に切り離されるから、着脱カバー23を後方に向けて引っ張ると、前記封印穴32の周囲を残して着脱カバー23のみが外れる。
封印手段14は、前記のように丸囲いの「2」と刻印されているものが残っているため、着脱カバー23を封印ボックス21に取り付ければ、再度封印することができる。
なお、着脱カバー23をベース体17から外すと回路基板13のROM90を設けた領域15が外部に晒されるが、それ以外の領域は周枠部材25a〜25dによって囲われているため、他の電子部品9に対する不正工作のおそれも殆どない。
ここまでで説明した実施形態の制御装置7は、もし不正者が不正に封印手段14を解除したとしても外れるのは着脱カバー23のみであり、固定カバー22は外れない。また、固定カバー22は、取外し手段を持たない固定手段で取り付けられているため、これを外すためには固定手段を破壊する必要がある。
したがって、不正者が制御基板10ごとそっくり不正改造品に交換しようとする場合、着脱カバー23の封印解除と固定カバー22の破壊という二重のハードルを越える必要があり、しかもその痕跡が着脱カバー23と固定カバー22の双方に残り得るため、そのような不正が行い難く、また、行われても簡単・迅速に発見し得る。
図10、図11は固定カバー22の固定手段について他の形態を示したものである。この実施形態は、前記封印手段14の封印解除によってベース体17側に残る封印部材(例えば、前記ワンウェイネジ35とアンカーリベット34)を固定カバー22の固定手段としても利用するようにしたものであり、そのため固定カバー22に、図10、図11に示したように、前記封印ボックス21と封印カバー部31の間に位置し且つ前記封印穴32の連通穴33に連通する貫通穴39を有するジョイント片40を設けたものである。
この形態の基板ボックス8は、固定カバー22をベース体17に取付け、次に着脱カバー23をベース体17に取付け、最後に前記丸囲いの「1」に対応する封印手段14での封印を実行すると、固定カバー22と着脱カバー23が封印手段14で一括固定され、しかも封印手段14の封印解除をした場合でもベース体17側に残る封印部材で固定カバー22の固定が継続されるため、固定カバー22のための固定手段を別途設ける必要がない。
なお、図10、図11の制御装置は、次のような技術的手段として把握される。
[技術的手段1]
基板ボックスに制御基板を収納してなる制御装置を備え、
前記基板ボックスは、
設置時の状態で遊技者に近い側を「前」、反対側を「後」としたとき、前側に位置するベース体と、
該ベース体の後側をカバーするものであって、前記ベース体に対向位置する後面部材の周囲を周枠部材で囲って前面開口状に形成された透明なカバー体と、
前記ベース体と前記カバー体とを接合した状態で封印部材で封印し且つ封印解除に際してベース体又はカバー体又は自己の破壊を要する封印手段と、を有するものであり、
前記制御基板は、
前記基板ボックスの内部に取り付けられる回路基板と、
該回路基板に装着された少なくとも一つの検査対象電子部品を含む複数の電子部品と、を有するものである遊技機において、
前記制御基板は、前記回路基板の、前記カバー体の前記封印手段が設けられている部位に対向する辺側の領域に前記検査対象電子部品を配置し、
前記カバー体は、
前記制御基板の検査対象電子部品を設けた前記領域をカバーする着脱カバーと、制御基板の前記以外の領域をカバーする固定カバーに分割形成され、
前記固定カバーは、前記周枠部材を前記着脱カバーに沿う部位にも設けると共に前記ベース体に対して取外し手段を持たない固定手段で取り付けられており、
前記着脱カバーは、前記封印手段によって前記ベース体に取り付けられるものであり、
さらに前記封印手段は、封印解除の破壊によって前記封印部材が切り離されてベース体に残るものであり、
一方、前記固定手段は、前記封印手段の封印部材で固定されるものであることを特徴とする遊技機。
しかして実施形態の制御装置7は、図3、図4に示したように、着脱カバー23の着脱主板29に内方に膨出する膨出部41を形成し、そうしてカバー体18の内面を前記ROM90の頂部に近接させるようにしたものである。なお、具体的には、膨出部41とROM90の頂部との間の隙間が、ROM90とソケット16との間に装着され得る不正部品の実装厚みより小さくなるようにした。
この制御装置7によれば、ROM90とソケット16との間に不正部品を介在させた場合に必然的にROM90の高さが嵩上げされ、そうして着脱カバー20の膨出部41にROM90の頂部が当たって着脱カバー23が正常に装着されないため、一見して不正が発見できる。
なお、図1〜図11について説明した着脱カバー20は、ROM90の寸法に合わせて膨出部41を一体に形成したものであるが、ROM90の頂部との隙間が小さい場合には高い精度が必要になってコストが高くつき、また、ROM90の設計変更に応じて着脱カバー20の設計を変更する必要がある。
そこで図12の制御装置7は、着脱カバー23の着脱主板29に大径部と小径部が連続する段付孔42を形成し、その段付孔42に金属製の調節ピン43を通してその先端面をROM90に当接(接触)させ、その状態で段付孔42に接着剤44を充填して固めることにより個々のROM90毎に着脱主板29との間の隙間が最も好ましい「0」に設定されるようにした。この場合、調節ピン43がカバー体18の膨出部である。
また、図13の制御装置7は、着脱カバー23の着脱主板29に前記封印キャップ36と同じ嵌め殺し構造のキャップ45が嵌合可能なビス座部46を形成し、そのビス座部46に調節ネジ47を通してその先端面をROM90に当接(接触)させ、その状態でビス座部46にキャップ45を嵌め殺し状態に嵌め、そうして個々のROM90毎に着脱主板29との間の隙間が最も好ましい「0」に設定されるようにした。この場合、調節ネジ47がカバー体18の膨出部である。
ところで図14、図15は、実施形態の防犯性能をさらに高め得る手段を提供するものであり、検査対象電子部品たるROM90を取外し手段を持たない固定手段で着脱カバー23に装着するようにしたものである。
すなわち、図14、図15に示したROM90の前記固定手段は、前記ROM90の左右両側面に形成した半長孔形状の係合切欠48aと、該係合切欠48aを通るように着脱カバー23の周壁30に引き抜き不能に打ち込まれた固定ピン48bとからなる。この固定手段(係合切欠48a,固定ピン48b)によって着脱カバー23に固定されたROM90は、着脱カバー23と一体であり、着脱カバー23を破壊しない限り外れない。したがって、不正改造ROMへの交換を巧妙に偽装する上で必要な無傷の着脱カバー23が入手できないため、そのような不正が防止でき、また、仮にそのような不正が行われても着脱カバー23を見るだけで容易に発見できる。なお、着脱カバー23にROM90を固定する固定手段は、上記した以外にも爪と切欠を組み合わせた嵌め殺し結合や、ワンウェイネジによる締め付け、或は熱溶着などがある。
図1〜図13の制御装置7に対して図14、図15の制御装置は、単独で使用しても良いし、適宜組み合わせてもよい。これらの対策を複数組み合わせるほど不正防止効果は高くなる。
その他、図1〜図3において符合49は、着脱カバー23に設けた記号表示部であり、この記号表示部49と、固定カバー22に設けた記号表示部50に同じ記号を付しておけば、仮に別々に不正入手した固定カバー22と着脱カバー23が組み合わされたとしても容易に発見できる。
なお、上記した遊技機は、次のような技術手段として把握することもできる。
[技術的手段2]
基板ボックスに制御基板を収納してなる制御装置を備え、
前記基板ボックスは、
設置時の状態で遊技者に近い側を「前」、反対側を「後」としたとき、前側に位置するベース体と、
該ベース体の後側をカバーするものであって、前記ベース体に対向位置する後面部材の周囲を周枠部材で囲って前面開口状に形成された透明なカバー体と、
前記ベース体と前記カバー体とを接合した状態で封印し且つ封印解除に際してベース体又はカバー体又は自己の破壊を要する封印手段と、を有するものであり、
前記制御基板は、
前記基板ボックスの内部に取り付けられる回路基板と、
該回路基板に装着された少なくとも一つの検査対象電子部品を含む複数の電子部品と、
前記回路基板に設けられた前記検査対象電子部品を装着するソケットと、を有するものである遊技機において、
前記カバー体は、
自己の内面と前記検査対象電子部品の頂部との間の隙間を、該検査対象電子部品と前記ソケットとの間に装着され得る不正部品の実装厚みより小さくするようにしたものであることを特徴とする遊技機。
[技術的手段3]
前記制御基板は、前記回路基板の、前記カバー体の前記封印手段が設けられている部位に対向する辺側の領域に前記検査対象電子部品を配置し、
前記カバー体は、
前記制御基板の検査対象電子部品を設けた前記領域をカバーする着脱カバーと、制御基板の前記以外の領域をカバーする固定カバーに分割形成され、
さらに前記固定カバーは、前記ベース体に対して取外し手段を持たない固定手段で取り付けられており、
一方、前記着脱カバーは、前記封印手段によって前記ベース体に取り付けられるものであり且つ自己の内面と前記検査対象電子部品の頂部との間の隙間を、該検査対象電子部品と前記ソケットとの間に装着され得る不正部品の実装厚みより小さくするようにしたものであることを特徴とする技術的手段2に記載の遊技機。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では封印手段14としてベース体17と着脱カバー23の一部を破壊するようにしたが、封印シールのように自己を破壊して封印を解除するものであってもよい。
また、実施形態ではカバー体18を固定カバー22と着脱カバー23に分割形成したが、固定カバー22と着脱カバー23は一体であってもよい。
また、遊技機としてパチンコ機を例示したが、スロットマシン、その他の遊技機にも同様に適用できる。
また、検査対象電子部品を設ける領域15は、実施形態のように回路基板13の一辺の中央付近に設ける場合の他、回路基板13のコーナー付近に設けるようにしてもよい。
7 …制御装置
8 …基板ボックス
9 …電子部品
90 …ROM(検査対象電子部品)
10 …制御基板
13 …回路基板
14 …封印手段
15 …領域
17 …ベース体
18 …カバー体
22 …固定カバー
23 …着脱カバー
24 …後面部材
25a〜25d …周枠部材
28a …爪片(固定手段)
28b …係合孔(固定手段)
41 …膨出部
43 …調節ピン(膨出部)
47 …調節ネジ(膨出部)

Claims (2)

  1. 基板ボックスに制御基板を収納してなる制御装置を備え、
    前記基板ボックスは、
    設置時の状態で遊技者に近い側を「前」、反対側を「後」としたとき、前側に位置するベース体と、
    該ベース体の後側をカバーするものであって、前記ベース体に対向位置する後面部材の周囲を周枠部材で囲って前面開口状に形成された透明なカバー体と、
    前記ベース体と前記カバー体とを接合した状態で封印し且つ封印解除に際してベース体又はカバー体又は自己の破壊を要する封印手段と、を有するものであり、
    前記制御基板は、
    前記基板ボックスの内部に取り付けられる回路基板と、
    該回路基板に装着された少なくとも一つの検査対象電子部品を含む複数の電子部品と、
    前記回路基板に設けられた前記検査対象電子部品を装着するソケットと、を有するものである遊技機において、
    前記カバー体は、自己の内面であって前記検査対象電子部品の頂部に対向する位置に、該検査対象電子部品の頂部に接触又は近接し得るように内向きの膨出部を形成したものであることを特徴とする遊技機。
  2. 前記制御基板は、前記回路基板の、前記カバー体の前記封印手段が設けられている部位に対向する辺側の領域に前記検査対象電子部品を配置し、
    前記カバー体は、
    前記制御基板の検査対象電子部品を設けた前記領域をカバーする着脱カバーと、制御基板の前記以外の領域をカバーする固定カバーに分割形成され、
    さらに前記固定カバーは、前記ベース体に対して取外し手段を持たない固定手段で取り付けられており、
    一方、前記着脱カバーは、前記封印手段によって前記ベース体に取り付けられるものであり且つ自己の内面であって前記検査対象電子部品の頂部に対向する位置に、該検査対象電子部品の頂部に接触又は近接するように内向きの膨出部を形成したものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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