JP2014203695A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機器11A〜11D側に備えられる機器側コネクタ10Aと接続されるコネクタ20であって、電線Wの端末部に接続される複数の端子21と、複数の端子21を収容する複数の端子収容部材22A〜22Dと、複数の端子収容部材22A〜22Dが挿入されて並んで保持される保持部材41と、を備え、端子収容部材22B〜22Dは、保持部材41に挿入された際に端子収容部材22A〜22Dの並び方向の隣りに位置する他の端子収容部材22A〜22Cに係止して保持部材41に対する挿入方向の位置を保持する第1係止部33を有する。
【選択図】図20
Description
この種のコネクタには、複数の端子のぞれぞれを収容する複数の端子収容部材を保持部材内に移動可能に保持することで、機器側コネクタの公差をコネクタ側で吸収して両コネクタを嵌合できるようになっているものがある。
このコネクタのホルダには、隣り合うキャビティ間が収容室の壁で仕切られており、ホルダの収容室に挿入された複数のキャビティは、個別のキャビティごとに収容室内に保持される。
・前記第1係止部は、前記他の端子収容部材側に突出している。
このようにすれば、簡素な構成で端子収容部材を隣の端子収容部材に係止することができる。
前記端子収容部材の第1係止部に係止された前記他の端子収容部材のうち、前記並び方向の端部に位置する前記端子収容部材については、第1係止部が係止する側の隣に端子収容部材がないが、本構成によれば、当該端部に位置する端子収容部材については、保持部材係止部により並び方向について保持部材に係止させることができる。
このようにすれば、端子収容部材の保持部材への挿入を容易にすることが可能になる。
このようにすれば、端子収容部材の挿入の際に第1係止部が邪魔になりにくい。
このようにすれば、端子収容部材を保持部材に安定した姿勢で保持することができる。
複数の扁平な機器を積み重ねたために端子間に公差が生じやすい構成の相手側コネクタと接続されるコネクタについて、端子収容部材を保持部材とは別に設けることで端子間の公差を吸収することができる。そして、このように公差を吸収できる構成において、第1係止部が隣りに位置する端子収容部材に係止して保持部材に保持できるため、コネクタの構成を簡素化することが可能になる。
本発明の一実施形態を図1ないし図20を参照しつつ説明する。
本実施形態におけるコネクタ20は、機器11A〜11D側に設けられる機器側コネクタ10A(「相手側コネクタ」の一例)と嵌合するものである。以下では、前後方向については、図8の下方を前方、上方を後方とし、上下方向については、図9の方向を基準として説明する。
(機器ユニット10)
機器ユニット10は、図7に示すように、複数(本実施形態では4個)の機器11A〜11Dを積層して構成されている。
分割コネクタ部13は、タブ状をなす雄端子14と、雄端子14を外部と隔てる隔壁15と、隔壁15の下端を閉塞する奥壁13Aとを備える。
機器11A〜11Dのうち、前端(並び方向の一端)の機器11Aの隔壁15は、図6に示すように、雄端子14の四方を包囲する角筒状をなしており、互いに対向する前壁16A及び後壁16Cが一対の側壁16B,16Dで連結されている。
前端以外の機器11B〜11Dの隔壁15は、一方側が開放された略U字状をなしており、前壁16Aを備えておらず、他の後壁16C及び一対の側壁16B,16Dを備えている。
案内面15Aは、コネクタ20を機器側コネクタ10Aと嵌合させる際に、端子収容部材22A〜22Dの先端部が当接することで、端子収容部材22A〜22Dの先端部を位置ずれさせて隔壁15の内側に案内する。
このケース19は、機器側コネクタ10Aの外周壁を形成するフード部19Bを有しており、フード部19Bの外面には、コネクタ20が嵌合した際にロック状態とするロック突部19Aが形成されている。
コネクタ20を機器側コネクタ10Aに嵌合させると、図1に示すように、コネクタ20側のロック受け部41Bのロック孔にロック突部19Aが嵌まり込んで係止することで両コネクタ10A,20が嵌合状態でロックされる。
コネクタ20は、電圧検知線や電力線などの電線Wの端末部に接続されるものであり、図10に示すように、電線Wの端末部に接続される複数(本実施形態では4個)の端子21(図10では、1個のみを概略的に図示し、他の端子は図示を省略している)と、複数の端子21を個別に収容する複数(本実施形態では4個)の端子収容部材22A〜22Dと、複数の端子収容部材22A〜22Dが挿入されて並んで保持される1個の保持部材41とを備える。
端子21は、雌形であって、雄端子14が挿通されて接続される箱形の端子接続部と、電線Wが接続される電線接続部とを備える。
複数の端子収容部材22A〜22Dは、共に合成樹脂製で同一形状であって、図12,図13に示すように、端子21が収容されて内側に保持される角筒状の筒状部23と、筒状部23の上端部から外方に張り出す複数(本実施形態では3個)の係止部32を備える。
筒状部23の上端には、端子21を挿入可能な開口部23Aが形成されている。
筒状部23の下端部には、両側壁26,27側を傾斜状に切欠いた形状の切欠部23Bが形成されている。
端子収容部材22A(並び方向における第1係止部33が係止する側の端部に位置する端子収容部材)の係止部32は、筒状部23の上端部から前方に突出して保持部材41に係止する保持部材係止部37と、筒状部23の上端部から左右に突出する一対の第2係止部38,38とを備える。
端子収容部材22B〜22Dの係止部32は、筒状部23の上端部から前方に突出して端子収容部材22A〜22Cに係止する第1係止部33と、筒状部23の上端部から左右に突出する一対の第2係止部38,38とを備える。
保持部材係止部37は、端子収容部材22Aが保持部材41に対して正規位置まで挿入されると保持部材41に係止して下方(挿入方向)への移動が規制される。
保持部材係止部37の下方には、端部ガイド突部37Aが保持部材係止部37の一方の端部から下方に延びている。
第1係止部33の下方には、第1ガイド突部34(「ガイド突部」の一例)が第1係止部33の一方の端部から下方に延びている。
第1載置部35は、筒状部23の上端部を第1係止部33の厚み(保持部材係止部37の厚み)分だけ切欠いた形状で窪んでいる。
第1載置部35には、端子収容部材22B〜22Dの第1ガイド突部34が挿通される第1ガイド溝部35A(「ガイド溝部」の一例)が形成されている。
第1ガイド溝部35Aは、第1載置部35の幅方向の一方の端部側を切欠いて形成されている。
第2係止部38,38は、側壁26,27の上端部における後端縁から側方に棒状に突出している。
左右の第2係止部38,38は、それらの中間に対して対称な形状であり、その中心の軸線が同軸上に配されている。
第2係止部38は、平板状の板状部39と、板状部39の前方に連なり板状部39の上面側を段差状に肉厚とした厚肉部40を有する。
端子収容部材22B〜22Dが保持部材41の正規位置に装着されると、第1係止部33及び第2係止部38の上端面は、これらが係止された前方の端子収容部材22A〜22Cの筒状部23の上端面と面一になる。
筒状部23の先端部を閉塞する底壁30には、図16に示すように、雄端子14が挿入される溝状の端子挿入孔30Aが貫通している。
保持部材41は、図17に示すように、内側に端子収容部材22A〜22Dを挿通する挿通孔41Aを有する枠状であって、互いに対向配置された一対の側壁部42,43と、一対の側壁部42,43間を連結する連結壁47,47とを備える。
各弾性片44は、側壁部42,43の上端部を基端として下方に向けて片持ち状に延びており、先端側が左右方向に撓み変形可能となっている。
弾性片44の基端部の後方に隣接する位置には、第2係止部38が載置される第2載置部46が凹設されている。
第2載置部46の前後方向の寸法は、第2係止部38が載置された状態で第2係止部38との間に所定のクリアランスを有する寸法に設定されている。
所定のクリアランスは、コネクタ20が機器側コネクタ10Aと嵌合した際に、寸法公差に応じて端子収容部材22A〜22Dの前後方向の位置ずれを可能とする寸法が設定される。
前方側の連結壁47には、その上端面に収容部材載置部48が凹設されている。
収容部材載置部48の底面に端子収容部材22Aの保持部材係止部37が載置される。
側壁部43には、第2ガイド突部36が挿通されて第2ガイド突部36を上下方向に案内する第2ガイド溝部51(「ガイド溝部」の一例)が形成されている。
側壁部42には、機器側コネクタ10Aとの嵌合状態をロックするためのロック部50が設けられている。
保持部材41における挿通孔41Aの前方側から端子収容部材22A〜22Dを順番に嵌め入れていく。端子収容部材22B〜22Dについては、図20に示すように、第1係止部33が前方の端子収容部材22A〜22Cの上に配されるため、各端子収容部材22A〜22Dを保持部材41の前方側から順番に挿入していく必要がある。
端子収容部材22Aが保持部材41に対して正規位置まで挿通されると、保持部材係止部37が保持部材41の収容部材載置部48に係止されるとともに、第2係止部38,38が第2載置部46,46に係止されて端子収容部材22Aの下方への移動が規制される。
これにより、端子収容部材22Aが上下方向に(クリアランスの範囲で)位置決めされる。
端子収容部材22Bが正規位置まで挿通されると、第1係止部33が前方の端子収容部材22Aに設けられた第1載置部35に係止されるとともに、一対の第2係止部38,38が第2載置部46,46に係止されて端子収容部材22Bの下方への移動が規制される。
これにより、端子収容部材22Bが上下方向に(クリアランスの範囲で)位置決めされる。
全ての端子収容部材22A〜22Dが保持部材41に組み付けられると、コネクタ20が形成される。
なお、端子収容部材22A〜22Dを順番に組み付ける構成に限らず、図19のように端子収容部材22A〜22D群を纏めて保持部材41に挿入して組み付けるようにしてもよい。
本実施形態によれば、端子収容部材22B〜22Dが保持部材41に挿入された際に第1係止部33が端子収容部材22A〜22Dの並び方向における隣りに位置する端子収容部材22A〜22Cに係止して保持部材41に対する端子収容部材22B〜22Dの挿入方向の位置が保持されるため、保持部材41における隣り合う端子収容部材22A〜22D間に、端子収容部材22A〜22Dを係止するための壁等を設けなくても端子収容部材22B〜22Dの挿入方向の位置を保持することが可能になる。よって、コネクタの構成を簡素化することができる。
これにより、保持部材41側に端子収容部材22B〜22Dを係止する構成を設けなくても端子収容部材22B〜22Dを係止して端子収容部材22B〜22Dを保持部材41に保持することができるため、コネクタ20の構成を簡素化することができる。
このようにすれば、簡素な構成で端子収容部材22B〜22Dを隣の端子収容部材22A〜22Cに係止することができる。
端子収容部材22B〜22Dの第1係止部33に係止された他の端子収容部材22A〜22Cのうち、並び方向の端部に位置する端子収容部材22Aについては、第1係止部33が係止する側の隣に端子収容部材がないが、本実施形態によれば、当該端部に位置する端子収容部材22Aについては、保持部材係止部37により並び方向について保持部材41に係止させることができる。
このようにすれば、端子収容部材22A〜22Dの保持部材41への挿入を容易にすることが可能になる。
このようにすれば、端子収容部材22B〜22Dの挿入の際に第1係止部33が邪魔になりにくい。
このようにすれば、端子収容部材22A〜22Dを保持部材41に安定した姿勢で保持することができる。
複数の扁平な機器11A〜11Dを積み重ねたために雄端子14間に公差が生じやすい構成の機器側コネクタ10Aと接続されるコネクタ20について、端子収容部材22A〜22Dを保持部材41とは別に設けることで雄端子14間の公差を吸収することができる。そして、このように公差を吸収できる構成において、第1係止部33が隣りに位置する端子収容部材22A〜22Cに係止して保持部材41に保持できるため、コネクタ20の構成を簡素化することが可能になる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、全ての端子収容部材22A〜22Dを同一形状としたが、複数の端子収容部材22A〜22Dを異なる形状としてもよい。
また、端子収容部材22B〜22Dの全てに第1係止部33や第2係止部38を設けなくてもよく、1又は複数の端子収容部材22B〜22Dに第1係止部33や第2係止部38を設けるようにしてもよい。
(2)機器ユニット10を構成する機器の数は、上記実施形態の4個に限られず、他の個数であってもよい。
10A...機器側コネクタ(相手側コネクタ)
11A〜11D...機器
14...雄端子
20...コネクタ
21...端子
22A〜22D...端子収容部材
23...筒状部
24...前壁
25...後壁
26,27...側壁
32...係止部
33...第1係止部
34...第1ガイド突部(ガイド突部)
35...第1載置部
35A...第1ガイド溝部(ガイド溝部)
36...第2ガイド突部(ガイド突部)
37...保持部材係止部
37A...端部ガイド突部
38...第2係止部
41...保持部材
42...側壁部
44...弾性片
46...第2載置部
48...収容部材載置部
49...端部ガイド溝部
51...第2ガイド溝部(ガイド溝部)
W...電線
Claims (7)
- 機器側に備えられる相手側コネクタと接続されるコネクタであって、
電線の端末部に接続される複数の端子と、
前記複数の端子を収容する複数の端子収容部材と、
前記複数の端子収容部材が挿入されて並んで保持される保持部材と、を備え、
前記端子収容部材は、前記保持部材に挿入された際に前記端子収容部材の並び方向の隣りに位置する他の前記端子収容部材に係止して前記保持部材に対する挿入方向の位置を保持する第1係止部を有するコネクタ。 - 前記第1係止部は、前記他の端子収容部材側に突出している請求項1に記載のコネクタ。
- 前記端子収容部材の第1係止部に係止された前記他の端子収容部材のうち、前記並び方向の端部に位置する前記端子収容部材は、前記保持部材における前記端子収容部材と前記並び方向に対向する側に係止する保持部材係止部を備える請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
- 前記端子収容部材は、前記保持部材への挿入方向に沿う方向に延びるガイド突部と、前記隣の端子収容部材における前記ガイド突部に嵌め入れられて前記端子収容部材を案内するガイド溝部とを備える請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記第1係止部は、前記端子収容部材への挿入方向の後端部に配されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記保持部材は、前記端子収容部材の両側に前記端子収容部材の並び方向に沿って延びる一対の側壁部を有し、前記端子収容部材は、前記一対の側壁部に係止する一対の第2係止部を備える請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のコネクタ。
- 前記相手側コネクタは、複数の扁平な機器を積み重ねて構成された機器ユニットに備えられるものである請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のコネクタ。
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