JP2016066441A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】更なる小型化が可能なコネクタを提供する。
【解決手段】側方から端子金具10を収容可能に開放された形態の端子収容部21を有するインナハウジング20と、複数の前記インナハウジング20を積み上げた状態に連結する連結部33と、前記インナハウジング20を内部に収容可能な筒状をなして前記端子収容部21の開放側を塞ぐとともに、前記連結部33との干渉を回避する開口部45が設けられたアウタハウジング40と、前記アウタハウジング40の側面に突設された指掛け部46と、前記インナハウジング20に設けられ、前記インナハウジング20が前記アウタハウジング40に収容されたときに前記指掛け部46と前後方向に係止して前記アウタハウジング40からの抜け出しを防ぐロック部36と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】側方から端子金具10を収容可能に開放された形態の端子収容部21を有するインナハウジング20と、複数の前記インナハウジング20を積み上げた状態に連結する連結部33と、前記インナハウジング20を内部に収容可能な筒状をなして前記端子収容部21の開放側を塞ぐとともに、前記連結部33との干渉を回避する開口部45が設けられたアウタハウジング40と、前記アウタハウジング40の側面に突設された指掛け部46と、前記インナハウジング20に設けられ、前記インナハウジング20が前記アウタハウジング40に収容されたときに前記指掛け部46と前後方向に係止して前記アウタハウジング40からの抜け出しを防ぐロック部36と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、コネクタに関する。
一般に、コネクタハウジングには、各キャビティに収容された端子金具に係止してその離脱を防止するランスが設けられており、そのランスの構造を工夫することによって、コネクタの小型化を図る技術が知られている(例えば下記特許文献1に記載)。しかしながら、端子金具に対するランスの係止力を十分に確保することを考えると、ランスの構造を工夫するにも限界があり、コネクタの更なる小型化が難しいという問題があった。
そこで、側方から端子金具を収容可能に開放された形態の端子収容部をインナハウジングに設け、筒状をなすアウタハウジング内にインナハウジングを収容して、端子収容部の開放側を塞ぐようにすることが考えられる。このような構成とすることで、ランスを設けることなく端子金具の離脱を確実に防止することができることから、コネクタの小型化が可能となる。
しかしながら、上記のような構成では、端子収容部を複数段に並べて配置しようとすると、複数のインナハウジングを積み上げることになるため、積み上げられたインナハウジング同士を連結する連結部が必要である。また、アウタハウジング内に収容されたインナハウジングの抜け出しを防止するロック構造も別途必要であるから、コネクタの更なる小型化のためにはいっそう工夫が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、更なる小型化が可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、側方から端子金具を収容可能に開放された形態の端子収容部を有するインナハウジングと、複数の前記インナハウジングを積み上げた状態に連結する連結部と、前記インナハウジングを内部に収容可能な筒状をなして前記端子収容部の開放側を塞ぐとともに、前記連結部との干渉を回避する開口部が設けられたアウタハウジングと、前記アウタハウジングの側面に突設された指掛け部と、前記インナハウジングに設けられ、前記インナハウジングが前記アウタハウジングに収容されたときに前記指掛け部と前後方向に係止して前記アウタハウジングからの抜け出しを防ぐロック部と、を備えている。
本発明によれば、アウタハウジングに開口部を設けるだけのシンプルな構成で、インナハウジングを連結する連結部との干渉を回避するものとし、またアウタハウジング内に収容されたインナハウジングの抜け出しを防止するロック構造の一部を、指掛け部に持たせたことから、コネクタの更なる小型化を実現することができる。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のコネクタは、前記連結部が、積み上げられる前記インナハウジングのうち一方のインナハウジングに突設された連結突起と、他方のインナハウジングから一方のインナハウジング側に延出して設けられて前記連結突起に係止可能な連結片とを有するものとされ、前記アウタハウジングは、前記一方のインナハウジングが単体で収容される一段用アウタハウジングを備えているものとしてもよい。
本発明のコネクタは、前記連結部が、積み上げられる前記インナハウジングのうち一方のインナハウジングに突設された連結突起と、他方のインナハウジングから一方のインナハウジング側に延出して設けられて前記連結突起に係止可能な連結片とを有するものとされ、前記アウタハウジングは、前記一方のインナハウジングが単体で収容される一段用アウタハウジングを備えているものとしてもよい。
このような構成によれば、端子収容部が一段のみのコネクタと端子収容部が多段に配されるコネクタとにおいてインナハウジングを共有することができる。また、一段用アウタハウジングに収容される一方のインナハウジングの連結突起は他方のインナハウジングの連結片よりも外形形状が小さいから、一段用アウタハウジングの開口部を小さくすることができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるコネクタは、上方(側方)から端子金具10を収容可能に開放された端子収容部21が形成されたインナハウジング20と、インナハウジング20を内部に収容可能な筒状をなして端子収容部21の開放側を塞ぐアウタハウジング40とを備えている。インナハウジング20は上下方向に積み上げ可能とされている。以下、各構成部材において、図1の左側を前方、右側を後方、上側を上方、下側を下方として説明する。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるコネクタは、上方(側方)から端子金具10を収容可能に開放された端子収容部21が形成されたインナハウジング20と、インナハウジング20を内部に収容可能な筒状をなして端子収容部21の開放側を塞ぐアウタハウジング40とを備えている。インナハウジング20は上下方向に積み上げ可能とされている。以下、各構成部材において、図1の左側を前方、右側を後方、上側を上方、下側を下方として説明する。
端子金具10は、導電金属製の板材を曲げ加工して形成され、その前部には図示しない相手側の端子金具との接続のための端子接続部11が備えられ、後部には電線Wにかしめ付けられて接続される電線接続部12が備えられている(図4参照)。
端子接続部11は角筒状に形成され、前方から相手側の端子金具が進入可能とされている。端子接続部11の下面には、インナハウジング20に係止する係止突起13が突設されている。係止突起13は、端子接続部11の前端寄りの位置に設けられている。端子金具10は、係止突起13がインナハウジング20に係止することによりインナハウジング20から後方へ抜け出さないようにされる。
インナハウジング20は合成樹脂製であり、全体として偏平な形状をなしている。インナハウジング20は、前後方向に長い略長方形の平板状をなす基板22を備えている(図6参照)。基板22の幅方向における両側縁には、側壁23が立設されている。両側壁23は、基板22の略後半部分に設けられている。
両側壁23の間には、両側壁23の間を所定数(本実施例では4つ)に仕切る仕切り壁24が複数設けられている。一対の側壁23および複数の仕切り壁24は略等間隔で互いに略平行に配されている。各仕切り壁24の上端の高さ位置は両側壁23の上端の高さ位置とほぼ等しくされている(図7参照)。インナハウジング20を上下方向に積み上げた状態では、下側に配されるインナハウジング20の両側壁23の上端及び各仕切り壁24の上端が、上側に配されるインナハウジング20の基板22の下面に当接するものとされている。
そして、隣接する側壁23と仕切り壁24との間、または仕切り壁24相互の間に形成される前後方向に細長い空間が、端子収容部21とされている(図6参照)。端子収容部21には、端子金具10および各端子金具10が接続された電線Wの一部が上方から収容可能とされている。
各端子収容部21には、端子金具10の端子接続部11の後端に係止して、収容された端子金具10の後方への離脱を防ぐ離脱防止凸部25が設けられている(図6および図9参照)。離脱防止凸部25は、各端子収容部21の前後方向における中央部に設けられ、基板22の上面に突設されている。離脱防止凸部25は、幅寸法よりも前後方向の寸法が大きいブロック形状をなし、端子金具10の端子接続部11の後端に非弾性的に係止する。
各端子収容部21の前半部分には、収容された端子金具10の端子接続部11の上面に係止して、端子金具10の上方への抜けを防止する抜け止め爪26が一対ずつ立設されている(図6および図9参照)。抜け止め爪26の先端部には、端子収容部21の内側に突出するように爪部26Aが設けられている。抜け止め爪26の上端の高さ位置は、仕切り壁24の上端の高さ位置より僅かに低くされている。抜け止め爪26は、端子収容部21の並列方向に弾性撓み可能に形成されている。
一対の抜け止め爪26は、図6に示すように、隣接する端子収容部21の一方と他方とで前後方向にずれた位置に配されている。これら一対の抜け止め爪26は、前方位置より視認した場合、一部がラップしている(図7参照)。
各端子収容部21の前半部分には、平面視略方形をなして基板22を上下方向に貫通する窓部27が前後に一対形成されている(図6参照)。各端子収容部21において前後の窓部27のうちいずれか一方の窓部27の両側に一対の抜け止め爪26が立設されている。また、後側の窓部27の後面は、離脱防止凸部25の前面と面一をなしている。
各端子収容部21に設けられた前後の窓部27のうち前側の窓部27は、端子金具10の係止突起13に係止して収容された端子金具10の後方への離脱を防止する離脱防止凹部28とされている(図9参照)。離脱防止凹部28に係止突起13が嵌合し、係止突起13の後面が離脱防止凹部28の後面に係止するものとされている。なお、離脱防止凹部28は、前方に開放されている。
各端子収容部21の前端部には、インナハウジング20がアウタハウジング40に収容されたときに、アウタハウジング40の前壁部42に当接する前当接部29が設けられている(図4参照)。前当接部29は、基板22の上方に突設し、隣接する端子収容部21の間に位置している(図6参照)。
インナハウジング20は、上下方向に積み上げ可能とされている。以下、積み上げられた状態で下側に配設されるインナハウジングを第1インナハウジング(一方のインナハウジング)20F、その上側に配設されるインナハウジングを第2インナハウジング(他方のインナハウジング)20Sと称する。
第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとでは、抜け止め爪26の位置が前後にずれて配設されている(図6参照)。これにより、第2インナハウジング20Sの窓部27を介して第1インナハウジング20Fの抜け止め爪26の爪部26Aを視認することができる。
第1インナハウジング20Fの基板22の前端角部には、上方に積み上げられたインナハウジング20を支持する一対の支持部31が起立して形成されている。一対の支持部31は、その上面側に積み重ねられたインナハウジング20の前端角部を支持するものである。支持部31は、前当接部29よりも高さ寸法が大きく、隣接する前当接部29とは段差をなして連続して設けられている。
第2インナハウジング20Sの前端角部には、一対の脚部32が垂下して形成されている。第1インナハウジング20Fと第2位インナハウジング20とが積み上げられた状態では、一対の脚部32の下面が第1インナハウジング20Fの一対の支持部31の上面に当接する(図1および図5参照)。
積み重ねられた第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sは、図5に示すように、連結部33によって連結され、一体的に保持される。連結部33は、第1インナハウジング20Fに突設された連結突起34と、第2インナハウジング20Sから第1インナハウジング20F側に延出して設けられた連結片35とを有している。連結部33は、インナハウジング20の両側面に設けられ、後端寄りに位置している。
連結突起34は、第1インナハウジング20Fの側壁23の外側に突設されている。連結突起34は、側面視方形状をなしている。連結突起34の上面には、下方に向かって次第に突出寸法が増す傾斜をなして、連結片35の乗り上げを誘導する連結誘導面34Aが設けられている(図7参照)。また、連結突起34の下面は、第1インナハウジング20Fの外側面に対して略垂直をなし、連結片35と上下方向に係止する連結係止面34Bとされている。連結突起34の上端は、第1インナハウジング20Fの側壁23の上端よりも若干下側に位置し、連結突起34の全体が第1インナハウジング20Fの上端よりも下側に配されている。
連結片35は、第2インナハウジング20Sの側壁23の外側に下向きに延出して設けられている。連結片35は、図5に示すように、第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとが連結された状態で、連結突起34の両側に配される一対のアーム部35Aと、一対のアーム部35Aの下端同士を連結する形態をなして連結突起34の下側に配されるヘッド部35Bとを有し、側方から見ると略U字形状をなしている。
第1インナハウジング20Fの下面には、インナハウジング20がアウタハウジング40に収容されたときにアウタハウジング40の指掛け部46と前後方向に係止してアウタハウジング40からの抜け出しを防ぐロック部36が設けられている(図4参照)。ロック部36は、第1インナハウジング20Fの後端寄りの位置に設けられている。ロック部36は、第1インナハウジング20Fの基板22の下面の幅方向における中央部に突設されている。
ロック部36の後面は、後方から見ると幅方向(図7における左右方向)に長い略長方形状をなし、基板22の下面に対して略垂直をなす切り立った面のロック係止面36Aとされている。ロック部36の略前半部分には、前方に向かって基板22のからの突出寸法が徐々に小さくなる傾斜をなし、ロック部36が指掛け部46の前方へ至ることを誘導するロック誘導面36Bが設けられている。また、ロック部36の両側面には、後方に向かって左右方向に少しずつ張り出すように傾斜した面が設けられている。
アウタハウジング40は、合成樹脂材にて中空のボックス形状に形成されている。アウタハウジング40の内部には、インナハウジング20をほぼ隙間なく包囲した状態で収容可能な収容部41が設けられている。収容部41には、後方からインナハウジング20が収容可能とされている。アウタハウジング40には、インナハウジング20の全体が収容され、インナハウジング20の後端とアウタハウジング40の後端とは揃った状態になる(図8参照)。
アウタハウジング40は、端子収容部21の前壁を構成する前壁部42を有している。前壁部42には、各端子収容部21に対応してタブ挿通孔43が貫通形成されている。アウタハウジング40の前壁部42には、収容されたインナハウジング20の前当接部29が当接するものとされている。
アウタハウジング40の上面には、図示しない相手側コネクタとのロックを行うためのロックアーム44が設けられている。ロックアーム44は、アウタハウジング40の前端から後方へ向けて片持ち状に延びて、上下方向に撓み可能に形成されている。ロックアーム44の途中にはロック突起44Aが形成され、後端にはロック解除操作のための操作部44Bが形成されている。
アウタハウジング40には、連結部33との干渉を回避する開口部45が設けられている。開口部45は、アウタハウジング40の両側面に設けられている。開口部45は、連結部33の外形に沿った形状をなしている。開口部45の上縁および下縁は、ほぼ全長において略平行をなしている。
アウタハウジング40の下面(側面)には、指掛け部46が突設されている。指掛け部46は、アウタハウジング40の後端に沿って略全幅にわたり下向きに張り出し形成されている(図3参照)。
アウタハウジング40の下面のうち指掛け部46の前側には、インナハウジング20のロック部36が嵌合可能なロック孔部47が、上下方向に貫通して設けられている。指掛け部46の幅方向中央部には、ロック部36を前方に通過させる通過溝部48が形成されている(図4参照)。通過溝部48の後端部には、ロック部36の通過を誘導するように傾斜する通過誘導面49が形成されている。ロック部36が通過溝部48を通過してロック孔部47に嵌合した状態では、ロック部36のロック係止面36Aが指掛け部46の前面と対向配置され、インナハウジング20の後方への離脱が制限された状態になる。
アウタハウジング40は、第1インナハウジング20Fが単体で収容される一段用のアウタハウジング(以下、第1アウタハウジング40Fと称する)と、積み上げられた第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sが収容される多段用のアウタハウジング40(以下、第2アウタハウジング40Sと称する)とを備えている。
第1アウタハウジング40Fの収容部41には、図9に示すように、単体の第1インナハウジング20Fがほぼ隙間なく収容可能とされ、第2アウタハウジング40Sの収容部41には、図4に示すように、上下に積み上げられた第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとがほぼ隙間なく収容可能とされている。
タブ挿通孔43は、第1アウタハウジング40Fにおいては一段に構成され、第2アウタハウジング40Sにおいては上下二段に構成されている。
タブ挿通孔43は、第1アウタハウジング40Fにおいては一段に構成され、第2アウタハウジング40Sにおいては上下二段に構成されている。
第1アウタハウジング40Fに設けられた開口部45(以下、第1開口部45Fと称する)は、図8に示すように、連結突起34の外形に整合する形状をなし、連結突起34の高さ方向の寸法と同等の寸法を有して後方に開放された略長方形状をなしている。第1開口部45Fの後端部においては開口幅が下側のみに広げられている。
第2アウタハウジング40Sに設けられた開口部45(以下、第2開口部45Sと称する)は、図1に示すように、連結片35の外形に整合する形状をなし、連結片35の高さ方向の寸法と同等の寸法を有して後方に開放された略方形状をなしている。第2開口部45Sの後端部においては開口幅が上下両側に広げられている。
次に、本実施例のコネクタの組み付け作業の一例を説明する。
最初に第1インナハウジング20Fを第1アウタハウジング40Fに組み付ける作業の一例について説明する。
まず、第1インナハウジング20Fの各端子収容部21に端子金具10を収容する。各端子収容部21に対して上方から端子金具10を収容すると、端子金具10の係止突起13が離脱防止凹部28の後面に係止するとともに、端子接続部11の後面が離脱防止凸部25に係止した状態になる。これにより、各端子金具10の後方への抜け止めがなされる。
最初に第1インナハウジング20Fを第1アウタハウジング40Fに組み付ける作業の一例について説明する。
まず、第1インナハウジング20Fの各端子収容部21に端子金具10を収容する。各端子収容部21に対して上方から端子金具10を収容すると、端子金具10の係止突起13が離脱防止凹部28の後面に係止するとともに、端子接続部11の後面が離脱防止凸部25に係止した状態になる。これにより、各端子金具10の後方への抜け止めがなされる。
また、上方から押し込まれた端子金具10の端子接続部11に押されて一対の抜け止め爪26は互いに離間する方向に撓み変形し、端子接続部11が基板22上に支持される深さまで押し込まれると弾性復帰して端子接続部11の両側面を幅方向から挟むとともに、両爪部26Aが端子接続部11の上面に係止する。これにより、端子金具10は、端子収容部21から上方への抜け止めがなされるとともに、隣接する端子金具10と所定の間隔をあけた状態で保持される。
次に、第1インナハウジング20Fを第1アウタハウジング40Fに収容する。第1インナハウジング20Fを、第1アウタハウジング40Fの収容部41に後方から差し入れると、ロック部36が通過溝部48の入り口に至り、ロック誘導面36Bが通過誘導面49に当接し、その傾斜によってロック部36が前方に誘導され、やがて指掛け部46を乗り越えてその前方に至り、ロック孔部47に嵌合する。これにより、ロック部36が指掛け部46に係止した状態になる。また、ほぼ同時に、第1インナハウジング20Fの前当接部29が第1アウタハウジング40Fの前壁部42の内面に当接した状態になる。これにより、第1インナハウジング20Fが第1アウタハウジング40Fの内部に抜け止めされた状態で保持される。
以上により、第1インナハウジング20Fを第1アウタハウジング40Fに組み付ける作業が完了する。
以上により、第1インナハウジング20Fを第1アウタハウジング40Fに組み付ける作業が完了する。
次に、積み上げられた第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sを第2アウタハウジング40Sに組み付ける作業の一例について説明する。
まず、第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sの各端子収容部21に、先に述べたのと同様に、上方から端子金具10を収容する。
まず、第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sの各端子収容部21に、先に述べたのと同様に、上方から端子金具10を収容する。
次いで、第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sと積み上げて連結する。第1インナハウジング20Fの上面側に第2インナハウジング20Sを積み上げるようにして両インナハウジング20F,20Sを接近させると、第2インナハウジング20Sの連結片35が、第1インナハウジング20Fの連結突起34に当接する。そして、連結片35は、ヘッド部35Bが連結突起34を下側に乗り越える際に外側に弾性撓みし、ヘッド部35Bが連結突起34を乗り越えたと同時に内側に弾性復帰して連結突起34に係止する。これにより、第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとは、前後方向および上下方向の相対変位を制限された状態で連結される。
次に、連結された第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sを第2アウタハウジング40Sに収容する。先に述べたのと同様に、連結された第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sを第2アウタハウジング40Sの収容部41に後方から差し入れると、ロック部36が指掛け部46に係止するとともに、第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sの前当接部29がアウタハウジング40の前壁部42の内面に当接した状態になる。これにより、積み上げられた第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sが、第2アウタハウジング40Sの内部に抜け止めされた状態で保持される。
以上により、積み上げられた第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sを第2アウタハウジング40Sに組み付ける作業が完了する。
以上により、積み上げられた第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sを第2アウタハウジング40Sに組み付ける作業が完了する。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のコネクタは、側方から端子金具10を収容可能に開放された形態の端子収容部21が形成された第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sと、積み上げられた第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとを連結する連結部33と、積み上げられた第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとを内部に収容可能な筒状をなして端子収容部21の開放側を塞ぐ第2アウタハウジング40Sとを備え、第2アウタハウジング40Sには、連結部33との干渉を回避する開口部45が設けられ、第2アウタハウジング40Sの側面には指掛け部46が突設され、第1インナハウジング20Fには、第1インナハウジング20Fが第2アウタハウジング40Sに収容されたときに指掛け部46と前後方向に係止して第2アウタハウジング40Sからの抜け出しを防ぐロック部36が備えられている。
本実施例のコネクタは、側方から端子金具10を収容可能に開放された形態の端子収容部21が形成された第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sと、積み上げられた第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとを連結する連結部33と、積み上げられた第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとを内部に収容可能な筒状をなして端子収容部21の開放側を塞ぐ第2アウタハウジング40Sとを備え、第2アウタハウジング40Sには、連結部33との干渉を回避する開口部45が設けられ、第2アウタハウジング40Sの側面には指掛け部46が突設され、第1インナハウジング20Fには、第1インナハウジング20Fが第2アウタハウジング40Sに収容されたときに指掛け部46と前後方向に係止して第2アウタハウジング40Sからの抜け出しを防ぐロック部36が備えられている。
この構成によれば、第2アウタハウジング40Sに開口部45を設けるだけのシンプルな構成で、積み上げられた第1インナハウジング20Fと第2インナハウジング20Sとを連結する連結部33との干渉を回避するものとし、また第2アウタハウジング40S内に収容された第1インナハウジング20Fおよび第2インナハウジング20Sの抜け出しを防止するロック構造の一部を、指掛け部46に持たせたことから、コネクタの更なる小型化を実現することができる。
また、連結部33が、第1インナハウジング20Fに突設された連結突起34と、第2インナハウジング20Sから第1インナハウジング20F側に延出して設けられて連結突起34に係止可能な連結片35とを有するものとされ、アウタハウジング40は、第1インナハウジング20Fが単体で収容される第1アウタハウジング40Fを備えている。
この構成によれば、端子収容部21が一段のみのコネクタと端子収容部21が2段に配されるコネクタとにおいて第1インナハウジング20Fを共有することができる。また、第1アウタハウジング40Fに収容される第1インナハウジング20Fの連結突起34は第2インナハウジング20Sの連結片35よりも外形形状が小さいから、第1アウタハウジング40Fの開口部45を小さくすることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した本実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施例では、端子金具10の前後方向の離脱を防止する離脱防止部として、離脱防止凸部25および離脱防止凹部28が設けられているが、これに限らず、離脱防止部は、端子金具の前後方向の離脱を防止可能であればどのような構造であってもよく、例えば、端子収容部の前端部と後端部とに設けられた壁部としてもよい。
(2)本実施例では、インナハウジング20を上下二段に積み上げた形態を示したが、これに限らず、インナハウジングを上下三段以上に積み上げてもよい。
(3)本実施例では、アウタハウジング40の下面(ロックアーム44が設けられた面と反対側の面)に指掛け部46が設けられているが、これに限らず、例えば、指掛け部をアウタハウジングの左側面または右側面に設けてもよい。
(4)本実施例では、連結部33が、第1インナハウジング20Fに突設された連結突起34と、第2インナハウジング20Sに設けられた連結片35とを有するものとされているが、これに限らず、連結部の構造は、積み上げられたインナハウジングを連結可能な構造であればどのような構造としてもよい。
(5)本実施例では、一段用のアウタハウジング40Fを備えているが、必ずしも一段用のアウタハウジングを備えなくてもよい。
(6)本実施例では、第2アウタハウジング40Sに収容される第1インナハウジング20Fが、単体で第1アウタハウジング40Fに収容可能とされているが、これに限らず、インナハウジングはアウタハウジング毎に専用のものを備えるものとしてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した本実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施例では、端子金具10の前後方向の離脱を防止する離脱防止部として、離脱防止凸部25および離脱防止凹部28が設けられているが、これに限らず、離脱防止部は、端子金具の前後方向の離脱を防止可能であればどのような構造であってもよく、例えば、端子収容部の前端部と後端部とに設けられた壁部としてもよい。
(2)本実施例では、インナハウジング20を上下二段に積み上げた形態を示したが、これに限らず、インナハウジングを上下三段以上に積み上げてもよい。
(3)本実施例では、アウタハウジング40の下面(ロックアーム44が設けられた面と反対側の面)に指掛け部46が設けられているが、これに限らず、例えば、指掛け部をアウタハウジングの左側面または右側面に設けてもよい。
(4)本実施例では、連結部33が、第1インナハウジング20Fに突設された連結突起34と、第2インナハウジング20Sに設けられた連結片35とを有するものとされているが、これに限らず、連結部の構造は、積み上げられたインナハウジングを連結可能な構造であればどのような構造としてもよい。
(5)本実施例では、一段用のアウタハウジング40Fを備えているが、必ずしも一段用のアウタハウジングを備えなくてもよい。
(6)本実施例では、第2アウタハウジング40Sに収容される第1インナハウジング20Fが、単体で第1アウタハウジング40Fに収容可能とされているが、これに限らず、インナハウジングはアウタハウジング毎に専用のものを備えるものとしてもよい。
10…端子金具
20…インナハウジング
20F…第1インナハウジング(一方のインナハウジング)
20S…第2インナハウジング(他方のインナハウジング)
21…端子収容部
33…連結部
34…連結突起
35…連結片
36…ロック部
40…アウタハウジング
40F…第1アウタハウジング(一段用アウタハウジング)
45…開口部
46…指掛け部
20…インナハウジング
20F…第1インナハウジング(一方のインナハウジング)
20S…第2インナハウジング(他方のインナハウジング)
21…端子収容部
33…連結部
34…連結突起
35…連結片
36…ロック部
40…アウタハウジング
40F…第1アウタハウジング(一段用アウタハウジング)
45…開口部
46…指掛け部
Claims (2)
- 側方から端子金具を収容可能に開放された形態の端子収容部を有するインナハウジングと、
複数の前記インナハウジングを積み上げた状態に連結する連結部と、
前記インナハウジングを内部に収容可能な筒状をなして前記端子収容部の開放側を塞ぐとともに、前記連結部との干渉を回避する開口部が設けられたアウタハウジングと、
前記アウタハウジングの側面に突設された指掛け部と、
前記インナハウジングに設けられ、前記インナハウジングが前記アウタハウジングに収容されたときに前記指掛け部と前後方向に係止して前記アウタハウジングからの抜け出しを防ぐロック部と、
を備えたコネクタ。 - 前記連結部が、積み上げられる前記インナハウジングのうち一方のインナハウジングに突設された連結突起と、他方のインナハウジングから一方のインナハウジング側に延出して設けられて前記連結突起に係止可能な連結片とを有するものとされ、
前記アウタハウジングは、前記一方のインナハウジングが単体で収容される一段用アウタハウジングを備えている請求項1に記載のコネクタ。
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JP2011086493A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-04-28 | Autonetworks Technologies Ltd | 積層式コネクタ |
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JP2013137922A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Tyco Electronics Japan Kk | 電気コネクタ |
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