JP2014201207A - 車体下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドメンバ及びクロスメンバが結合されるジョイント部分の構造をシンプルにすることができる車体下部構造を得る。
【解決手段】フレーム18は、フランジ部22、24、26がリヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16にそれぞれ結合される。さらに、当該フランジ部22、24、26によって、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16がそれぞれ支持される構成となっている。これにより、フレーム18において、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16がそれぞれ結合される結合部の形状を略同じ形状とすることができ、フレーム18自体の形状をシンプルにすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体下部構造に関する。
例えば、特許文献1では、車両前後方向に沿って延在されたリヤサイドメンバ(サイドメンバ)と車両幅方向に沿って延在されたリヤシートクロスメンバ(クロスメンバ)とが、鋳造により成形されたジョイントメンバを介して連結された技術が開示されている。
具体的には、当該ジョイントメンバにクロージングプレートにボックス状のピラー嵌合部及び角筒状のサイドメンバ嵌合部が設けられており、当該サイドメンバ嵌合部にはリヤサイドメンバの延在方向の端部が嵌合されるようになっている。また、クロージングピレートには、ピラー嵌合部と連通する矩形状の開口が設けられており、当該開口にはリヤシートクロスメンバの延在方向の端部が挿入されるようになっている。
特開平5−305878号公報
このように先行技術では、ジョイントメンバが複雑な形状を成している。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、サイドメンバ及びクロスメンバが結合されるジョイント部分の構造をシンプルにすることができる車体下部構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車体下部構造は、車両前後方向に沿って延在されたサイドメンバと、車両幅方向に沿って延在されたクロスメンバと、鋳物で形成され、前記サイドメンバ及び前記クロスメンバを支持するフレームと、前記フレームの一部を構成し、前記サイドメンバの延在方向に沿って延出され、当該サイドメンバに結合され前記サイドメンバを支持する第1フランジ部と、前記フレームの他の一部を構成し、前記クロスメンバの延在方向に沿って延出され、当該クロスメンバに結合され前記クロスメンバを支持する第2フランジ部と、を有している。
請求項1に記載の車体下部構造では、車両前後方向に沿って延在されたサイドメンバ及び車両幅方向に沿って延在されたクロスメンバが、鋳物で形成されたフレームによって支持されている。このフレームは、第1フランジ部及び第2フランジ部を含んで構成されている。第1フランジ部はサイドメンバの延在方向に沿って延出されており、サイドメンバに結合されて、当該サイドメンバは第1フランジ部によって支持されるようになっている。また、第2フランジ部はクロスメンバの延在方向に沿って延出されており、クロスメンバに結合されて、当該クロスメンバは第2フランジ部によって支持されるようになっている。
このように、フレームは、第1フランジ部、第2フランジ部がサイドメンバ、クロスメンバにそれぞれ結合され、当該第1フランジ部、第2フランジ部によってサイドメンバ、クロスメンバがそれぞれ支持される構成となっている。これにより、フレームにおいて、サイドメンバ、クロスメンバにそれぞれ結合される結合部の形状を略同じ形状にすることも可能になり、フレーム自体の形状をシンプルにすることができる。
請求項2に記載の車体下部構造は、請求項1に記載の車体下部構造において、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部がそれぞれ矩形枠状を成し、前記第1フランジ部の開口部を塞ぎ、前記サイドメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って設けられた第1縦壁と、前記第2フランジ部の開口部を塞ぎ、前記クロスメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って設けられた第2縦壁と、を有している。
請求項2に記載の車体下部構造では、第1フランジ部及び第2フランジ部がそれぞれ矩形枠状を成している。第1フランジ部の開口部は第1縦壁によって塞がれており、当該第1縦壁は、サイドメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って設けられている。また、第2フランジ部の開口部は第2縦壁によって塞がれており、当該第2縦壁はクロスメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って設けられている。
このため、例えば、サイドメンバにねじれが生じた場合、当該ねじれによって、サイドメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って形成された第1縦壁にはせん断力が作用する。このせん断力による反力によって、当該ねじれによるフレームの変形を抑制することができる。なお、第2縦壁においても第1縦壁と同様の作用を有する。
請求項3に記載の車体下部構造は、請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造において、前記第1フランジ部に設けられ、前記サイドメンバの延在方向に沿って延出された第1リブと、前記第2フランジ部に設けられ、前記クロスメンバの延在方向に沿って延出された第2リブと、を有している。
請求項3に記載の車体下部構造では、第1フランジ部には第1リブが設けられており、当該第1リブはサイドメンバの延在方向に沿って延出されている。また、第2フランジ部には第2リブが設けられており、当該第2リブはクロスメンバの延在方向に沿って延出されている。
このため、例えば、サイドメンバに引っ張り又は曲げが生じた場合、当該引っ張り又は曲げによって、サイドメンバの延在方向に沿って形成された第1リブにはせん断力が作用する。このせん断力による反力によって、当該引っ張り又は曲げによるフレームの変形を抑制することができる。なお、第2リブにおいても第1リブと同様の作用を有する。
請求項4に記載の車体下部構造は、請求項3に記載の車体下部構造において、前記フレームの車両上下方向下部には、サスペンションメンバが取り付けられるサスペンションメンバ取付部が設けられている。
請求項4に記載の車体下部構造では、フレームの車両上下方向下部にサスペンションメンバ取付部が設けられている。当該フレームには、第1縦壁、第1リブ、第2縦壁及び第2リブが設けられているため、サイドメンバ、クロスメンバ等の骨格部材にねじれ、引っ張り、曲げが生じた場合でも、これらの複合入力に対してフレームの変形を抑制することができる。このため、サスペンションメンバ取付部に取り付けられるサスペンションメンバ周りにバルクなどの補強部材を別途設ける必要がなくなる。
以上詳述したように、請求項1に記載の車体下部構造は、サイドメンバ及びクロスメンバが結合されるジョイント部分に設けられたフレームの構造をシンプルにすることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の車体下部構造は、サイドメンバ、クロスメンバに生じたねじれによるフレームの変形を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の車体下部構造は、サイドメンバ、クロスメンバに生じた引っ張りや曲げによるフレームの変形を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の車体下部構造は、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る車体下部構造を構成するリヤサイドメンバ前部、リヤサイドメンバ後部、リヤクロスメンバ及びフレームを示す分解斜視図である。 本実施の形態に係る車体下部構造におけるリヤサイドメンバ前部、リヤクロスメンバがフレームに結合された状態における図1の2−2線に沿って断面された状態の断面図である。 本実施の形態に係る車体下部構造の一部を構成するフレームの変形例を示す斜視図である。 本実施の形態に係る車体下部構造の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
なお、各図において示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側(車両右側)をそれぞれ示している。
(車両下部構造の構成)
まず、本実施の形態に係る車両下部構造の構成について説明する。
図1に示されるように、車体下部構造10は、サイドメンバとしてのリヤサイドメンバ前部12及びリヤサイドメンバ後部14と、クロスメンバとしてのリヤクロスメンバ16と、を含んで構成されている。また、これらの部材のジョイント部にはフレーム18が設けられており、当該フレーム18とリヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14及びリヤクロスメンバ16とは結合可能とされている。
ここで、フレーム18について説明する。
フレーム18はアルミニウム合金などの軽金属によって構成されており、鋳造によってブロック状に形成され、車両上下方向上方側が開口20とされている。フレーム18の車両上下方向上部における車両前後方向前部には、フレーム18の車両前後方向前方側から見て矩形枠状を成す第1フランジ部としてのフランジ部22が設けられている。
また、フレーム18の車両上下方向上部における車両前後方向後部には、フレーム18の車両前後方向後方側から見て矩形枠状を成す第1フランジ部としてのフランジ部24が設けられている。さらに、フレーム18の車両上下方向上部における車両幅方向内側には、フレーム18の車両幅方向内側から見て矩形枠状を成す第2フランジ部としてのフランジ部26が設けられている。
フランジ部22は、上壁22A、下壁22B、側壁22C、22Dとで構成されており、フランジ部22の奥部には、フランジ部22の開口部22Eを塞ぐ第1縦壁としての縦壁28が設けられている。フランジ部24は、上壁24A、下壁24B、側壁24C、24Dとで構成されており、フランジ部24の奥部には、フランジ部24の開口部24Eを塞ぐ第1縦壁としての縦壁30が設けられている。当該フランジ部24の側壁24Cとフランジ部22の側壁22Cとは、壁部32によって架け渡されている。
フランジ部22、24の下壁22B、24Bには、直角三角形状を成す第1リブとしての三角リブ34がそれぞれ一対立設されている。なお、フランジ部24側は、フランジ部22と略同一の構成であるため三角リブ34の図示を省略している。当該三角リブ34は縦壁28(縦壁30も同じ)に当接されている。つまり、三角リブ34の対辺34Aは縦壁28に当接され、三角リブ34の隣辺34Bはフランジ部22に当接されている。また、三角リブ34の頂部34Cは、フランジ部22の先端面23から張り出す長さとなるように設定されている。
一方、フランジ部26は、上壁26A、下壁26B、側壁26C、26Dとで構成されており、フランジ部26の奥部には、フランジ部26の開口部26Eを塞ぐ第2縦壁としての縦壁38が設けられている。フランジ部26の下壁26Bには、直角三角形状を成す第2リブとしての三角リブ40が一対立設されており、当該三角リブ40は縦壁38に当接されている。つまり、三角リブ40の対辺40Aは縦壁38に当接され、三角リブ40の隣辺40Bはフランジ部26に当接されている。また、三角リブ40の頂部40Cは、三角リブ34と同様、フランジ部26の先端面27から張り出す長さとなるように設定されている。
また、フレーム18の車両上下方向下部には、車両上下方向上方側を開口44とする箱状を成すサスペンションメンバ取付部46が設けられている。フランジ部22の縦壁28、フランジ部24の縦壁30及びフランジ部26の縦壁38の車両上下方向の下端部には、サスペンションメンバ取付部46内部へ向かって段差48が設けられている。この段差48を経てそれぞれ垂下された壁部46A、46B、46C及び壁部32によってサスペンションメンバ取付部46の周壁は構成されている。また、サスペンションメンバ取付部46の一部を構成する底壁50の中央部には、貫通孔50Aが形成されている。
ところで、前述のように、フレーム18は、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14及びリヤクロスメンバ16に対して相対的に結合可能とされている。一方、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14及びリヤクロスメンバ16は、断面形状が矩形状を成している。
例えば、リヤサイドメンバ前部12の車両前後方向(延在方向)の後端部には、嵌合部52が設けられており、当該嵌合部52は、リヤサイドメンバ前部12の一般部12Aの外形よりも大きくなるように形成されている。嵌合部52は、上壁52A、下壁52B、側壁52C、52Dとで構成されており、当該嵌合部52の内側に、フレーム18に設けられたフランジ部22が嵌合可能とされている。嵌合部52の上壁52A、下壁52B、側壁52C、側壁52Dに、フランジ部22の上壁22A、下壁22B、側壁22C、側壁22Dがそれぞれ当接され嵌合された状態で、フランジ部22は嵌合部52に結合(例えば、接着剤及びリベット結合や摩擦攪拌接合等による)される。
ここで、図2に示されるように、フレーム18のフランジ部22がリヤサイドメンバ前部12の嵌合部52に結合された状態で、フランジ部22の先端面23は、リヤサイドメンバ前部12の一般部12Aにおける車両前後方向の後端面12A1に面接触可能とされている。また、フランジ部22に設けられた縦壁28は、当該リヤサイドメンバ前部12の延在方向に対して略直交する(交差する)方向に沿って形成されている。さらに、フランジ部22に設けられた三角リブ34はリヤサイドメンバ前部12の延在方向に沿って形成され、三角リブ34の隣辺34Bが、リヤサイドメンバ前部12の内壁面12Bに接触している。
また、図1に示されるように、リヤサイドメンバ後部14の車両前後方向(延在方向)の前端部には、嵌合部54が設けられており、当該嵌合部54は、リヤサイドメンバ後部14の一般部14Aの外形よりも大きくなるように形成されている。嵌合部54は、上壁54A、下壁54B、側壁54C、54Dとで構成されており、当該嵌合部54の内側に、フレーム18に設けられたフランジ部24が嵌合可能とされている。嵌合部54の上壁54A、下壁54B、側壁54C、側壁54Dに、フランジ部24の上壁24A、下壁24B、側壁24C、側壁24Dがそれぞれ当接され嵌合された状態で、フランジ部24は嵌合部54に結合(例えば、接着剤及びリベット結合や摩擦攪拌接合等による)される。
ここで、フレーム18のフランジ部24がリヤサイドメンバ後部14の嵌合部54に結合された状態で、フランジ部24の先端面25は、リヤサイドメンバ後部14の一般部14Aにおける車両前後方向の前端面14A1に面接触可能とされている。また、フランジ部24に設けられた縦壁30は、当該リヤサイドメンバ後部14の延在方向に対して略直交する(交差する)方向に沿って形成されている。さらに、フランジ部24に設けられた三角リブ(図示省略)はリヤサイドメンバ後部14の延在方向に沿って形成され、三角リブの隣辺が、リヤサイドメンバ後部14の内壁面14Bに接触している。
さらに、リヤクロスメンバ16の車両幅方向(延在方向)の外端部には、嵌合部56が設けられており、当該嵌合部56は、リヤクロスメンバ16の一般部16Aの外形よりも大きくなるように形成されている。嵌合部56は、上壁56A、下壁56B、側壁56C、56Dとで構成されており、当該嵌合部56の内側に、フレーム18に設けられたフランジ部26が嵌合可能とされている。嵌合部56の上壁56A、下壁56B、側壁56C、側壁56Dに、フランジ部26の上壁26A、下壁26B、側壁26C、側壁26Dがそれぞれ当接され嵌合された状態で、フランジ部26は嵌合部56に結合(例えば、接着剤及びリベット結合や摩擦攪拌接合等による)される。
ここで、図2に示されるように、フレーム18のフランジ部26がリヤクロスメンバ16の嵌合部56に結合された状態で、フランジ部26の先端面27は、リヤクロスメンバ16の一般部16Aにおける車両幅方向の外端面16A1に面接触可能とされている。また、フランジ部26に設けられた縦壁38は、当該リヤクロスメンバ16の延在方向に対して略直交する(交差する)方向に沿って形成されている。さらに、フランジ部26に設けられた三角リブ40はリヤクロスメンバ16の延在方向に沿って形成され、三角リブ40の隣辺40Bが、リヤクロスメンバ16の内壁面16Bに接触している。
一方、フレーム18の底壁50に形成された貫通孔50Aの上縁部には、サスペンションメンバ58が取り付けられるサスペンションメンバ取付部46としての取付ナット60が溶接結合されている。この取付ナット60には、貫通孔50Aを貫通したボルト62が締結可能とされている。このボルト62は、サスペンションメンバ58の一部を成し内部にゴムブッシュ(図示省略)が配設された円筒状のホルダ64内を貫通しており、当該ボルト62及び取付ナット60を介して、サスペンションメンバ58がフレーム18に取り付けられる。
(車両下部構造の作用・効果)
次に、本実施の形態に係る車両下部構造の作用・効果について説明する。
図1に示されるように、鋳物で形成されたフレーム18は、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14及びリヤクロスメンバ16に結合される。当該フレーム18には、矩形枠状のフランジ部22、24、26が設けられており、フランジ部22はリヤサイドメンバ前部12の嵌合部52に結合され、フランジ部24はリヤサイドメンバ後部14の嵌合部54に結合される。また、フランジ部26はリヤクロスメンバ16の嵌合部56に結合される。
このように、フレーム18は、矩形枠状のフランジ部22、24、26にリヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16が結合され、当該フランジ部22、24、26によってこれらの骨格部材が支持される構成となっている。つまり、当該フレーム18において、これらの骨格部材がそれぞれ結合される結合部の形状を略同じ形状とすることができ、これによりフレーム18自体の形状をシンプルにすることができる。
また、図1及び図2に示されるように、本実施形態では、フレーム18がリヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14(図1参照)、リヤクロスメンバ16に結合された状態で、フランジ部22に設けられた縦壁28は、リヤサイドメンバ前部12の延在方向に対して交差する方向に沿って形成されている。また、フランジ部24(図1参照)に設けられた縦壁30は、リヤサイドメンバ後部14の延在方向に対して交差する方向に沿って形成され、フランジ部26に設けられた縦壁38は、リヤクロスメンバ16の延在方向に対して交差する方向に沿って形成されている。
フレーム18においてこのような縦壁28、30、38を設けることにより、例えば、リヤクロスメンバ16にねじれが生じた場合、当該ねじれによって、リヤクロスメンバ16の延在方向に対して交差する方向に沿って形成された縦壁38にはせん断力が作用する。このせん断力による反力によって、当該ねじれによるフレーム18の変形を抑制することができる。なお、縦壁28、30においても縦壁28と同様の作用を有する。
さらに、本実施形態では、フレーム18において、フランジ部22に設けられた三角リブ34はリヤサイドメンバ前部12の延在方向に沿って形成されている。また、フランジ部24に設けられた三角リブ(図示省略)はリヤサイドメンバ後部14の延在方向に沿って形成され、フランジ部26に設けられた三角リブ40はリヤクロスメンバ16の延在方向に沿って形成されている。
フレーム18においてこのような三角リブ34、40を設けることにより、例えば、リヤクロスメンバ16に引っ張り又は曲げが生じた場合、当該引っ張り又は曲げによって、リヤクロスメンバ16の延在方向に沿って形成された三角リブ40にはせん断力が作用する。このせん断力による反力によって、当該引っ張り又は曲げによるフレーム18の変形を抑制することができる。なお、三角リブ34においても三角リブ40と同様の作用を有する。
以上のように、当該フレーム18には、縦壁28、30、三角リブ34、縦壁38及び三角リブ40が設けられている。これにより、本実施形態では、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16等の骨格部材にねじれ、引っ張り、曲げが生じた場合でも、これらの複合入力に対してフレーム18の変形を抑制することができる。このため、フレーム18において、サスペンションメンバ取付部46に取り付けられるサスペンションメンバ58周りにバルクなどの補強部材を別途設ける必要がなくなる。したがって、本実施形態によれば、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態では、リヤサイドメンバ前部12の嵌合部52は、リヤサイドメンバ前部12の一般部12Aの外形よりも大きくなるように形成されている。図2に示されるように、当該嵌合部52にフレーム18のフランジ部22が結合された状態で、フランジ部22の先端面23は、リヤサイドメンバ前部12の一般部12Aにおける車両前後方向の後端面12A1に面接触可能とされている。したがって、リヤサイドメンバ前部12の車両前後方向前方側から衝撃荷重が入力された場合、当該リヤサイドメンバ前部12からフレーム18へ衝撃荷重を伝達することができる。
また、図1に示されるように、リヤサイドメンバ後部14の嵌合部54は、リヤサイドメンバ後部14の一般部14Aの外形よりも大きくなるように形成されている。そして、当該嵌合部54にフレーム18のフランジ部24が結合された状態で、フランジ部24の先端面25は、リヤサイドメンバ後部14の一般部14Aにおける車両前後方向の前端面14A1に面接触可能とされている。したがって、リヤサイドメンバ前部12からフレーム18へ伝達された衝撃荷重をリヤサイドメンバ後部14を介して当該リヤサイドメンバ後部14の車両前後方向後方側へ伝達することができる。
さらに、リヤクロスメンバ16の嵌合部56は、リヤクロスメンバ16の一般部16Aの外形よりも大きくなるように形成されている。図2に示されるように、当該嵌合部56にフレーム18のフランジ部26が結合された状態で、フランジ部26の先端面27は、リヤクロスメンバ16の一般部16Aにおける車両幅方向の外端面16A1に面接触可能とされている。したがって、フレーム18の車両幅方向外側から衝撃荷重が入力された場合、当該フレーム18を介してリヤクロスメンバ16の延在方向(車両幅方向)に沿って衝撃荷重を伝達することができる。
(その他の実施形態)
本実施形態では、図1に示されるように、フレーム18に設けられたフランジ部22、24、26において、それぞれ縦壁28、30、38及び三角リブ34、40(なお、縦壁30側の三角リブ34については図示を省略している)が設けられている。しかし、これらのフランジ部22、24、26において、当該縦壁28、30、38及び三角リブ34、40は必ずしも必要ではなく、縦壁28、30、38及び三角リブ34、40の何れか一方が設けられた構成であっても良い。
さらに、フレームにおいて、縦壁28、30、38及び三角リブ34、40が設けられていない構成であっても良い。例えば、図3に示されるように、単にフランジ部22、24、26が設けられたフレーム72であっても良い。この場合、例えば、図示はしないが、箱状のフレームの側壁に切欠き部を設け、当該切欠き部の内縁部でリヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16(図1参照)等の骨格部材を支持する場合と比較して、少なくともフレーム72自体の強度及び剛性を向上させることができる。なお、図3において、本実施形態(図1、図2)と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。後述する図4も同様である。
図2に示されるように、本実施形態では、フランジ部22、24、26は矩形枠状を成しているが、フランジ部の形状については特に限定するものではなく、図3に示されるように、U字状を成していても良いし、又はL字状を成していても良い。
また、本実施形態では、フランジ部22、24、26には、三角リブ34、40がそれぞれ設けられているが、リブの形状について特に限定するものではなく、例えば、当該リブが矩形状を成していても良い。
さらに、本実施形態では、三角リブ34はフランジ部22の下壁22Bに設けられているが、下壁22Bに限るものではなく、上壁22A等に設けられても良い。また、本実施形態では、三角リブ34の長さは、頂部34Cがフランジ部22の先端面23よりも長くなるように形成されているが、当該頂部34C、36Cはフランジ部22内に収まるようにしても良い。なお、三角リブ40においても三角リブ34と同様である。
また、図示はしないが、サスペンションメンバ取付部46において、図1に示す壁部46A、46B、46C、32と底壁50とを架け渡すリブを設けても良い。これにより、サスペンションメンバ取付部46の強度及び剛性をさらに向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、図1に示されるように、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14及びリヤクロスメンバ16に結合されるフレーム18について説明したが、本発明は、例えば、図4に示されるように、フロント側に適用しても良い。この場合、フレーム74はサイドメンバとしてのフロントサイドメンバ76、サイドメンバとしてのアンダーリインフォースメント78及びクロスメンバとしてのダッシュクロス80に結合される。
ここで、フレーム74に設けられたフランジ部74A、74Bは、フロントサイドメンバ76及びアンダーリインフォースメント78にそれぞれ嵌合され結合されるようになっている。しかし、ダッシュクロス80については、フレーム74に設けられたフランジ部74C、74Dが、当該ダッシュクロス80の上壁80A、側壁80Bにそれぞれ当接し結合されるようになっている。つまり、これらの骨格部材との結合位置において、フレーム74の形状は適宜変形可能である。また、リヤサイドメンバ前部12、リヤサイドメンバ後部14、リヤクロスメンバ16等の骨格部材の形状についても適宜変更可能である。なお、本発明におけるフレームは、サイドメンバとクロスメンバを支持するフレームであれば良いため、以上のような骨格部材に限るものではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体下部構造
12 リヤサイドメンバ前部(サイドメンバ)
14 リヤサイドメンバ後部(サイドメンバ)
16 リヤクロスメンバ(クロスメンバ)
18 フレーム
22 フランジ部(第1フランジ部)
22E 開口部
24 フランジ部(第1フランジ部)
24E 開口部
26 フランジ部(第2フランジ部)
26E 開口部
28 縦壁(第1縦壁)
30 縦壁(第1縦壁)
34 三角リブ(第1リブ)
38 縦壁(第2縦壁)
40 三角リブ(第2リブ)
46 サスペンションメンバ取付部
58 サスペンションメンバ
60 取付ナット(サスペンションメンバ取付部)
72 フレーム
74 フレーム
74A フランジ部(第1フランジ部)
74B フランジ部(第1フランジ部)
74C フランジ部(第2フランジ部)
74D フランジ部(第2フランジ部)
76 フロントサイドメンバ(サイドメンバ)
78 アンダーリインフォースメント(サイドメンバ)
80 ダッシュクロス(クロスメンバ)

Claims (4)

  1. 車両前後方向に沿って延在されたサイドメンバと、
    車両幅方向に沿って延在されたクロスメンバと、
    鋳物で形成され、前記サイドメンバ及び前記クロスメンバを支持するフレームと、
    前記フレームの一部を構成し、前記サイドメンバの延在方向に沿って延出され、当該サイドメンバに結合され前記サイドメンバを支持する第1フランジ部と、
    前記フレームの他の一部を構成し、前記クロスメンバの延在方向に沿って延出され、当該クロスメンバに結合され前記クロスメンバを支持する第2フランジ部と、
    を有する車体下部構造。
  2. 前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部がそれぞれ矩形枠状を成し、
    前記第1フランジ部の開口部を塞ぎ、前記サイドメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って設けられた第1縦壁と、
    前記第2フランジ部の開口部を塞ぎ、前記クロスメンバの延在方向に対して交差する方向に沿って設けられた第2縦壁と、
    を有する請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記第1フランジ部に設けられ、前記サイドメンバの延在方向に沿って延出された第1リブと、
    前記第2フランジ部に設けられ、前記クロスメンバの延在方向に沿って延出された第2リブと、
    を有する請求項1又は請求項2に記載の車体下部構造。
  4. 前記フレームの車両上下方向下部には、サスペンションメンバが取り付けられるサスペンションメンバ取付部が設けられている請求項3に記載の車体下部構造。
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