JP2014200761A - オイルストレーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシング内にフィルタ部材を収容する場合に、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材が脱落しないようにする。【解決手段】フィルタ部材10は、分割体21,22の周縁部に支持されている。ケーシング20には、フィルタ部材10をオイル流れ方向上流側から支持する上流側支持部27と、フィルタ部材10をオイル流れ方向下流側から支持する下流側支持部26とが設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、オイルを濾過するフィルタ部材を有するオイルストレーナに関するものである。
従来より、この種のオイルストレーナとしては、オイルを濾過するための板状フィルタ部材と、フィルタ部材を収容するケーシングとを有し、ケーシングのオイル流入口から流入したオイルを、フィルタ部材を通過させることによって濾過した後、ケーシングのオイル流出口から流出させるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のオイルストレーナのケーシングは、上下に分割された上側ケーシングと下側ケーシングとからなり、下側ケーシングにオイル流入口が形成され、上側ケーシングにオイル流出口が形成されている。フィルタ部材の周縁部は、上側ケーシングの周縁部に溶着されている。また、上側ケーシングの内面には、下方へ突出する突起が設けられており、この突起の先端部がフィルタ部材の表面に対し、オイル流れ方向下流側から当接している。この突起によりフィルタ部材をオイル流れ方向下流側から支持することができる。
特許第3365898号公報
ところで、特許文献1のオイルストレーナでは、上側ケーシングの突起によりフィルタ部材をオイル流れ方向下流側から支持しているので、フィルタ部材がオイルの濾過中に下流側へ向けて変形しようとするのを抑制することができる。
しかしながら、ケーシング内を流れるオイルには脈動が生じている場合があるとともに、例えばエンジンや自動変速機等の動力装置に取り付けて使用するオイルストレーナでは、動力装置の振動によって加振される場合もある。これらの場合、特許文献1のようにフィルタ部材を下流側からのみ支持しているだけではフィルタ部材の変形を有効に抑制できず、フィルタ部材がケーシング内で脱落してしまう恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーシング内にフィルタ部材を収容する場合に、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材が脱落しないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、フィルタ部材をオイル流れ方向両側から支持するようにした。
第1の発明は、
オイルを濾過するためのフィルタ部材と、
上記フィルタ部材を収容するとともに、オイル流入口及びオイル流出口が形成されたケーシングとを備え、
上記ケーシングの上記オイル流入口より該ケーシング内に流入したオイルを、上記フィルタ部材を通過させてから上記オイル流出口より流出させるように構成されたオイルストレーナにおいて、
上記ケーシングは、複数の分割体を組み合わせて構成され、
上記フィルタ部材は、上記分割体の周縁部に支持され、
上記ケーシングには、上記フィルタ部材をオイル流れ方向上流側から支持する上流側支持部と、上記フィルタ部材をオイル流れ方向下流側から支持する下流側支持部とが、上記分割体の周縁部よりも該分割体の内側に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、フィルタ部材は、分割体の周縁部によって支持されるとともに、分割体の周縁部よりも内側の部位がケーシングの上流側支持部及び下流側支持部によってオイル流れ方向両側から支持される。これにより、オイルに脈動が生じている場合や、フィルタ部材に加振力が作用した場合に、フィルタ部材の脱落を抑制することが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記分割体は凹状に形成され、
上記上流側支持部及び上記下流側支持部の少なくとも一方の支持部は、上記分割体の内部において該分割体の内面から浮いていることを特徴とする。
この構成によれば、少なくとも一方の支持部を分割体の内面から浮かせることで、支持部がオイルの流れの邪魔になりにくくなり、オイルの流通がスムーズになる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記ケーシングは、第1分割体及び第2分割体を組み合わせて構成され、
上記上流側支持部は、上記第1分割体に設けられ、
上記下流側支持部は、上記第2分割体に設けられ、
上記上流側支持部及び上記下流側支持部の一方の支持部には、上記フィルタ部材の周縁部が嵌まる段部が形成され、
上記上流側支持部及び上記下流側支持部が接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、フィルタ部材の周縁部を一方の支持部の段部に嵌めた状態で両支持部を接合することで、フィルタ部材の位置ずれを防止することが可能になる。
第1の発明によれば、フィルタ部材を分割体の周縁部で支持し、さらに、分割体の周縁部よりも該分割体の内側を上流側支持部及び下流側支持部によりオイル流れ方向上流側及び下流側からそれぞれ支持するようにしたので、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材が脱落しないようにすることができる。
第2の発明によれば、支持部を分割体の内面から浮かせたことで、オイルの流れを邪魔しないようにすることができ、オイルの流通をスムーズにすることができる。
第3の発明によれば、一方の支持部にフィルタ部材の周縁部が嵌まる段部を形成し、上流側支持部及び下流側支持部を接合するようしたので、フィルタ部材の位置ずれを防止して所定位置に保持することができる。
本発明の実施形態1に係るオイルストレーナの斜視図である。 図1におけるII−II線断面図であり、(a)は上側分割体と下側分割体を溶着する前の状態を示し、(b)は上側分割体と下側分割体を溶着した後の状態を示す。 実施形態1の変形例1に係る図2相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図2相当図である。 実施形態1の変形例3に係る図2相当図である。 実施形態2に係る図2相当図である。 実施形態2の変形例に係る図2相当図である。 実施形態3に係る図2相当図である。 実施形態4に係る図1相当図である。 実施形態4の下側分割体及びフィルタ部材の平面図であり、(a)はフィルタ部材を下側分割体に組み付ける前の状態を示し、(b)はフィルタ部材を下側分割体に組み付けた後の状態を示す。 図10のXI−XI線断面図であり、(a)は上側分割体と下側分割体を溶着する前の状態を示し、(b)は上側分割体と下側分割体を溶着した後の状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るオイルストレーナ1を示すものである。このオイルストレーナ1は、例えば図示しないが自動車のエンジンのオイルパンの内部に配設されてエンジンを循環するオイルを濾過する場合や、自動変速機のオイルパンの内部に配設されて自動変速機を循環するオイルを濾過する場合に用いられる。オイルストレーナ1は、その他の動力装置に配設することもできる。
オイルストレーナ1は、オイルを濾過するためのフィルタ部材10(図2に示す)と、フィルタ部材10を収容するケーシング20とを備えている。フィルタ部材10は、例えば金属製メッシュ材、樹脂製メッシュ材、樹脂繊維の編み物等で構成することができる。
ケーシング20は、上下方向の略中央部において分割された上側分割体(第2分割体)21と下側分割体(第1分割体)22とを組み合わせて構成されている。上側分割体21及び下側分割体22は、共に樹脂材を成形してなるものである。
上側分割体21は、上壁部21aと、上壁部21aの周縁部から下方へ延びる環状の周壁部21bとを備えており、全体として下方に開放する凹形状となっている。上壁部21aは、細長い形状とされており、その長手方向はケーシング20内でのオイルの流れ方向と一致している。上壁部21aと周壁部21bとの境界部分は湾曲している。
図1に示すように、上壁部21aのオイル流れ方向下流側には、ケーシング20内に連通するオイル流出管部23が設けられている。オイル流出管部23は、上方へ突出しており、上端部がオイル流出口23aとなっている。また、オイル流出管部23の上端部には、エンジンのシリンダブロックに対して締結部材等(図示せず)を用いて締結されるフランジ23bが設けられている。
図2にも示すように、周壁部21bの下端部には、ケーシング20の外方へ延出する上側フランジ21cが全周に亘って形成されている。この上側フランジ21cの下面には、下方へ突出して周方向に延び、下側分割体22に溶着される上側溶着用突条部21dが形成されている。
さらに、上側分割体21の内部には、フィルタ部材10をオイル流れ方向下流側から支持するための下流側支持部26が設けられている。下流側支持部26は、上側分割体21の上壁部21a内面から下方へ突出する柱状に形成されている。下流側支持部26の突出方向先端部(下端部)は、上側溶着用突条部21dの下端面と略同一面上に位置するようになっている。下流側支持部26の下端部は、上側分割体21と下側分割体22とを組み合わせた状態でフィルタ部材10のオイル流れ方向下流側の面(上面)に当接する。下流側支持部26は、1つだけ設けてもよいし、複数設けてもよい。下流側支持部26を複数設ける場合には、上壁部21aの長手方向に間隔をあけて設けてもよいし、上壁部21aの幅方向に間隔をあけて設けてもよい。
下側分割体22は、下壁部22aと、下壁部22aの周縁部から上方へ延びる環状の周壁部22bとを備えており、全体として上方に開放する凹形状となっている。下側分割体22の周壁部22bと、上側分割体21の周壁部21bとは、一致するようになっている。図1に示すように、下壁部22aは、上壁部21aと同様に細長い形状とされている。下壁部22aと周壁部22bとの境界部分は湾曲している。
下側分割体22の下壁部22aのオイル流れ方向上流側には、ケーシング20内に連通するオイル流入管部24が設けられている。オイル流入管部24は、下方へ突出しており、下端部がオイル流入口24aとなっている。オイル流入管部24の下端部は、オイルパンの底壁部近傍に位置づけられる。
図2に示すように、下側分割体22の周壁部22bの上端部には、ケーシング20の外方へ延出する下側フランジ22cが全周に亘って形成されている。この下側フランジ22cの上面には、上方へ突出して周方向に延び、上側分割体21の上側溶着用突条部21dに溶着される下側溶着用突条部22dが形成されている。
さらに、下側分割体22の内部には、フィルタ部材10をオイル流れ方向上流側から支持するための上流側支持部27が設けられている。上流側支持部27は、下側分割体22の下壁部22a内面から上方へ突出する柱状に形成されている。上流側支持部27の突出方向先端部(上端部)は、上側分割体21と下側分割体22とを組み合わせた状態でフィルタ部材10のオイル流れ方向上流側の面(下面)に当接する。上流側支持部27の位置は、その上端部が下流側支持部26の下端部と一致するように設定されている。従って、フィルタ部材10の同じ部位が上流側支持部27及び下流側支持部26によって両側から支持されることになる。
上流側支持部27は、1つだけ設けてもよいし、複数設けてもよい。上流側支持部27を複数設ける場合には、下壁部22aの長手方向に間隔をあけて設けてもよいし、下壁部22aの幅方向に間隔をあけて設けてもよい。また、上流側支持部27と下流側支持部26とは、フィルタ部材10の異なる部位を支持するように配置してもよい。
下側分割体22の下側溶着用突条部22dの上端面には、その内周側に、フィルタ部材10の周縁部10aが嵌まる段部22fが形成されている。段部22fは、下側分割体22の周縁部全周に亘って設けられている。この段部22fの深さは、フィルタ部材10を、段部22fの底面と、上側分割体21の上側溶着用突条部21dの下端面とで挟持することができるように設定されている。これにより、フィルタ部材10は、上側分割体21及び下側分割体22の周縁部に支持されることになる。
図2(b)に示すように、ケーシング20内においてフィルタ部材10よりも下側の空間が上流側空間R1とされ、フィルタ部材10よりも上側の空間が下流側空間R2とされている。
次に、上記のように構成されたオイルストレーナ1の製造要領について説明する。まず、上側分割体21及び下側分割体22を、樹脂材を射出成形して得る。また、フィルタ部材10は、例えばメッシュ材を裁断して得る。
そして、フィルタ部材10の周縁部10aを下側分割体22の段部22fに嵌める。また、上側分割体21の上側溶着用突条部21d及び下側分割体22の下側溶着用突条部22dを、図示しない熱板を用いて溶融させる。その後、溶融状態の上側溶着用突条部21dと下側溶着用突条部22dを接触させて冷却する。このとき、図2(b)に示すように、上側溶着用突条部21dと下側溶着用突条部22dの溶融樹脂がケーシング20の内側及び外側に流動して固化する。
上側溶着用突条部21dと下側溶着用突条部22dとを溶着すると上側分割体21と下側分割体22とが一体化する。この状態で、フィルタ部材10の周縁部10aが、下側分割体22の段部22fの底面と、上側分割体21の上側溶着用突条部21dの下端面とで挟持されるので、フィルタ部材10の周縁部10aが両分割体21,22の周縁部に支持される。また、フィルタ部材10の周縁部10aよりも内側領域は、上流側支持部27及び下流側支持部26によってオイル流れ方向両側から支持される。
オイルパン内のオイルは、図示しないオイルポンプの動作によってオイルストレーナ1のオイル流入口24aからオイル流入管部24内に吸入されてケーシング20内の上流側空間R1に流入する。上流側空間R1に流入したオイルは、上方へ流れながらフィルタ部材10を通過して濾過された後、下流側空間R2に流入し、オイル流出管部23のオイル流出口23aから流出する。
オイルの濾過時、オイルに脈動が生じていることがあり、この場合、フィルタ部材10が上下方向に変形しようとする。本実施形態では、フィルタ部材10が、両分割体21,22の周縁部だけでなく、両分割体21,22の周縁部から内方に離れた部位でオイル流れ方向両側から支持されているので、フィルタ部材10の変形が効果的に抑制される。また、フィルタ部材10がエンジン等の振動によって加振されている場合も同様にフィルタ部材10の変形が効果的に抑制される。
したがって、本実施形態1に係るオイルストレーナ1によれば、フィルタ部材10を両分割体21,22の周縁部によって支持し、さらに、両分割体21,22の周縁部から離れた部位を、上流側支持部27及び下流側支持部26によりオイル流れ方向上流側及び下流側からそれぞれ支持するようにしたので、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材10が脱落しないようにすることができる。
図3に示す実施形態1の変形例1のように、フィルタ部材10の周縁部10aを下側分割体22の下側フランジ22cに形成した溝部22eに挿入するようにしてもよい。この変形例1では、フィルタ部材10の周縁部10aを下側に折り曲げており、その周縁部10aがフィルタ部材10の内側領域よりも下方へ突出している。下側分割体22の溝部22eの深さは、フィルタ部材10の周縁部10aが嵌まる程度に設定されている。上側分割体21と下側分割体22とを組み合わせた状態で、フィルタ部材10の周縁部10aが下側分割体22の溝部22eに嵌まった状態で支持され、上方から上側分割体21の上側溶着用突条部21dの下端面で押さえられるので、フィルタ部材10の周縁部10aが上側分割体21と下側分割体22との間から抜けにくくなる。
尚、図示しないが、実施形態1の変形例1において、フィルタ部材10の周縁部10aを上側に折り曲げ、また、上側分割体21の上側フランジ21cに溝部を形成し、この上側フランジ21cの溝部にフィルタ部材10の周縁部10aを挿入するようにしてもよい。
図4に示す実施形態1の変形例2のように、フィルタ部材10の内側領域に、上流側支持部27の上端部が挿通する挿通孔10bを形成してもよい。この挿通孔10bの大きさは、フィルタ部材10のメッシュを構成する小孔よりも大きく設定されている。上流側支持部27の上端部には、挿通孔10bに挿通する小径の凸部27aが形成されていて、該凸部27aの基端部周縁には、段部27fが形成されている。また、下流側支持部26の下端面は、上流側支持部27の凸部27aが当接する当接面26aとされている。
この変形例2では、上側分割体21と下側分割体22とを組み合わせた状態で、上流側支持部27の凸部27aがフィルタ部材10の挿通孔10bに挿通して凸部27aとフィルタ部材10とが係合するので、フィルタ部材10の変形をより一層低減できる。
尚、凸部27aと当接面26aとが溶着により接合されていてもよい。この場合、フィルタ部材10の挿通孔10bの周縁部が段部27fと当接面26aとによって挟まれるので、フィルタ部材10の変形を抑制できると共に、挿通孔10bの周縁部のシール性も確保することができる。
また、図示しないが、実施形態1の変形例2において、上流側支持部26の下端部に、フィルタ部材10の挿通部10bに挿通する小径の凸部を形成してもよい。
図5に示す実施形態1の変形例3のように、フィルタ部材10の内側領域に、上流側支持部27の上端部が嵌入する嵌入部10cを形成してもよい。嵌入部10cは、上方へ窪んで下方に開放する凹部で構成されている。この変形例3では、上側分割体21と下側分割体22とを組み合わせた状態で、上流側支持部27の上端部がフィルタ部材10の嵌入部10cに嵌入して上流側支持部27とフィルタ部材10とが係合するので、フィルタ部材10の変形をより一層低減できる。
尚、図示しないが、実施形態1の変形例3において、フィルタ部材10の嵌入部が下方へ窪んで上方に開放する凹部で構成されていてもよい。この場合、フィルタ部材10の嵌入部には、下流側支持部26が嵌入することになる。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係るオイルストレーナ1を示すものである。この実施形態2のオイルストレーナ1は、支持部の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2では、下流側支持部28を上側分割体21の周壁部21b内面に形成している。下流側支持部28は、周壁部21b内面からケーシング20内方へ突出するリブ状をなしており、その下端面がフィルタ部材10の周縁部10aよりも内側領域に当接し、フィルタ部材10をオイル流れ方向下流側から支持するようになっている。下流側支持部28は、複数設けられており、上側分割体21の長手方向に互いに間隔をあけて配置されている。
上流側支持部29は、下側分割体22の周壁部22b内面に形成している。上流側支持部29は、周壁部22b内面からケーシング20内方へ突出するリブ状をなしており、その上端面がフィルタ部材10の周縁部10aよりも内側領域に当接し、フィルタ部材10をオイル流れ方向上流側から支持するようになっている。上流側支持部29は、下流側支持部28と略一致するように複数設けられている。
したがって、本実施形態2に係るオイルストレーナ1によれば、フィルタ部材10の周縁部10aをケーシング20に支持し、さらに、フィルタ部材10の内側領域を上流側支持部29及び下流側支持部28によりオイル流れ方向上流側及び下流側からそれぞれ支持するようにしたので、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材10が脱落しないようにすることができる。
また、図7に示す実施形態2の変形例1のように、下流側支持部28の他に、別形状の下流側支持部30を設けてもよい。下流側支持部30は、ケーシング20の幅方向一側に位置する上側フランジ21c近傍から幅方向他側に(ケーシング20内)へ向かい、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向下流側の面に沿って上側分割体21の内面から浮いた状態(庇状)で延びる板状をなしている。この下流側支持部30が、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向下流側を支持するようになっている。
また、この変形例1では、上流側支持部29の他に、上流側支持部31を設けてもよい。上流側支持部31は、下側フランジ22c近傍からケーシング20内側へ向かって、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向上流側の面に沿って延びる板状をなしている。この上流側支持部31が、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向上流側を支持するようになっている。
上記上流側支持部31と下流側支持部30は、断続的に設けられていてもよい。
上記上流側支持部31と下流側支持部30を設けることによって、図6に示す実施形態2よりも図7に示す変形例の方がオイルの流通抵抗をより一層低減させることができる。
また、ケーシング20が湾曲している場合には、湾曲部分の外周側に上記上流側支持部31と下流側支持部30を設けることによってオイルの流通抵抗をより一層低減させることができる。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3に係るオイルストレーナ1を示すものである。この実施形態3のオイルストレーナ1は、支持部の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3では、下流側支持部33が、ケーシング20の幅方向一側に位置する上側フランジ21c近傍から幅方向他側に位置する上側フランジ21c近傍まで延び、これら部位同士を連結する連結部であり、上側分割体21の上壁部21aの内面から浮いたブリッジ状に形成されている。この下流側支持部33を設けることにより、上側分割体21の剛性を向上させることもできる。
すなわち、下流側支持部33は、上側分割体21の幅方向に延びている。下流側支持部33の両端部は、上側分割体21の周壁部21bに連なっており、周壁部21bの対向する部位同士が下流側支持部33によって連結された状態となっている。下流側支持部33の下面は、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向下流側の面に沿って延びている。この下流側支持部33が、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向下流側を支持するようになっている。
また、上流側支持部34は、ケーシング20の幅方向一側に位置する下側フランジ22c近傍から他側に位置する下側フランジ22c近傍まで延び、これら部位同士を連結する連結部であり、下側分割体22の下壁部22aの内面から浮いたブリッジ状に形成されている。この上流側支持部34を設けることにより、下側分割体22の剛性を向上させることもできる。
すなわち、上流側支持部34は、下側分割体22の幅方向に延びている。上流側支持部34の両端部は、下側分割体22の周壁部22bに連なっており、周壁部22bの対向する部位同士が上流側支持部34によって連結された状態となっている。上流側支持部34の上面は、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向上流側の面に沿って延びている。この上流側支持部34が、フィルタ部材10の内側領域におけるオイル流れ方向下上流側を支持するようになっている。
したがって、本実施形態3に係るオイルストレーナ1によれば、フィルタ部材10の周縁部10aをケーシング20に支持し、さらに、フィルタ部材10の内側領域を上流側支持部34及び下流側支持部33によりオイル流れ方向上流側及び下流側からそれぞれ支持するようにしたので、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材10が脱落しないようにすることができる。
(実施形態4)
図9は、本発明の実施形態4に係るオイルストレーナ1を示すものである。この実施形態4のオイルストレーナ1は、ケーシング20の形状及び支持部の構成が実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態4のケーシング20は、平面視で長手方向の中途部が屈曲した形状となっている。これにより、オイルパン内部に配設されている他部品との干渉を回避している。
図10に示すように、フィルタ部材10は2つ設けられている。また、上流側支持部40は、ケーシング20の幅方向一側に位置する下側フランジ22c近傍から他側に位置する下側フランジ22c近傍まで延び、これら部位同士を連結する連結部であり、図11にも示すように下壁部22a内面から浮いたブリッジ状に形成されており、2つのフィルタ部材10,10の間に位置している。上流側支持部40の上面には、2つのフィルタ部材10,10の縁部がそれぞれ嵌まる段部40a,40aが形成されている。また、上流側支持部40の上面には、段部40a,40aの間に凹部40bが形成されている。
下流側支持部41は、ケーシング20の幅方向一側に位置する上側フランジ21c近傍から他側に位置する上側フランジ21c近傍まで延び、これら部位同士を連結する連結部であり、上壁部21a内面から浮いたブリッジ状に形成されており、上流側支持部40と一致するように位置している。下流側支持部41の下面には、上流側支持部40の凹部40bと一致する凹部41bが形成されている。凹部40b,41bは、溶着時に生じたバリを収容するためのものである。
上流側支持部40の上面及び下流側支持部41の下面は溶着されて接合している。これにより、フィルタ部材10の位置ずれを防止して所定位置に保持することができる。
したがって、本実施形態4に係るオイルストレーナ1によれば、フィルタ部材10の周縁部10aを両分割体21,22の周縁部で支持し、さらに、両分割体21,22の周縁部から内方に離れた部位10fを、上流側支持部40及び下流側支持部41によりオイル流れ方向上流側及び下流側からそれぞれ支持するようにしたので、オイルの脈動や加振力が作用してもフィルタ部材10が脱落しないようにすることができる。
また、上記実施形態1〜4では、上側分割体21と下側分割体22とを熱板溶着しているが、これに限らず、例えば、振動溶着するようにしてもよい。
尚、上記実施形態4においてフィルタ部材10,10を同じ形状としていたが、これらの形状は互いに異なっていてもよい。フィルタ部材10を分割することによってフィルタ部材10の材料取りが行い易くなり、歩留まりを向上させることができる。
また、実施形態1〜4の構成のうち、任意の2つ以上の構成を組み合わせてオイルストレーナ1を形成してもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るオイルストレーナは、例えばエンジンのオイルパン内部に配設することができる。
1 オイルストレーナ
10 フィルタ部材
20 ケーシング
21 上側分割体(第2分割体)
22 下側分割体(第1分割体)
23a オイル流出口
24a オイル流入口
26、28、30、33、41 下流側支持部
27、29、31、34、40 上流側支持部
22f、27f、40a 段部

Claims (3)

  1. オイルを濾過するためのフィルタ部材(10)と、
    上記フィルタ部材(10)を収容するとともに、オイル流入口(24a)及びオイル流出口(23a)が形成されたケーシング(20)とを備え、
    上記ケーシング(20)の上記オイル流入口(24a)より該ケーシング(20)内に流入したオイルを、上記フィルタ部材(10)を通過させてから上記オイル流出口(23a)より流出させるように構成されたオイルストレーナ(1)において、
    上記ケーシング(20)は、複数の分割体(21,22)を組み合わせて構成され、
    上記フィルタ部材(10)は、上記分割体(21,22)の周縁部に支持され、
    上記ケーシング(20)には、上記フィルタ部材(10)をオイル流れ方向上流側から支持する上流側支持部(27、29、31、34、40)と、上記フィルタ部材をオイル流れ方向下流側から支持する下流側支持部(26、28、30、33、41)とが、上記分割体(21,22)の周縁部よりも該分割体(21,22)の内側に設けられていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  2. 請求項1に記載のオイルストレーナ(1)において、
    上記分割体(21,22)は凹状に形成され、
    上記上流側支持部(31、34、40)及び上記下流側支持部(30、33、41)の少なくとも一方の支持部は、上記分割体(21,22)の内部において該分割体(21,22)の内面から浮いていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  3. 請求項1または2に記載のオイルストレーナ(1)において、
    上記ケーシング(20)は、第1分割体(22)及び第2分割体(21)を組み合わせて構成され、
    上記上流側支持部(40)は、上記第1分割体(22)に設けられ、
    上記下流側支持部(41)は、上記第2分割体(21)に設けられ、
    上記上流側支持部(40)及び上記下流側支持部(41)の一方の支持部(40)には、上記フィルタ部材(10)の周縁部が嵌まる段部(40a)が形成され、
    上記上流側支持部(40)及び上記下流側支持部(41)が接合されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
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