JP2014198995A - 場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作に用いて便利なる物品を提供する。【解決手段】平面部を有する平面視長方形状の金具本体を設け、該本体の平面部に2個のボルト通し穴を相互に所定距離を有して穿設し、金具本体の両端より連続して立ち上がる上部舌片を設けるとともに、該上部舌片中央に上部円弧状切除部を設け、金具本体両側において、上部舌片と直角の位置において下降する下部舌片を設けるとともに、該下部舌片中央に下部円弧状切除部を設け、以上の構成による金具本体と、有孔長方形板体による押さえ板を別設し、ボルト通し穴と押さえ板の孔を各々挿通可能な雄ねじ部を有するUボルトを設け、該Uボルトに螺合可能なる2個のナットを設け、以上の金具本体と押さえ板およびUボルトそしてナットとの組み合わせよりなることを特徴とする。【選択図】図10
Description
この発明は、場所打ちコンクリート抗(建設・工事現場において、所定の場所を掘削して、その中に打ち込む鉄筋コンクリート製の抗)に用いる鉄筋かごの製作時に用いる鉄筋固定用の金具に関する。
従来より、場所打ちコンクリート抗用の鉄筋かごは、現場における手作業による溶接等にて組み上げ製作されており、本発明にて示すように、溶接手段に代えて押圧固定するための固定金具は見あたらない。
橋脚建設の基礎などの工事の場合、地面所定位置に穴を掘り、鉄筋かごをその穴に入れてコンクリート打設を行う。この鉄筋かごは、環状のフープ筋(鉄筋を折曲溶接して環状に仕上げたもの)を等間隔一列に並べて、この各フープ筋内面に接して、該フープ筋材料よりやや太い直線状の鉄筋による主筋を針金にて結束止めし、また、主筋内面に接して環状の組み立て筋が位置し、主筋に溶接されて形成されている。
このように、従来より場所打ち抗の鉄筋かごの組み立て時には、溶接による仮止めが行われることが多かったが、施工品質の確保が困難であり、鉄筋の断面減少等の欠陥が生じる恐れがあるため、今後は溶接を用いてはならないこととなり、その対応に苦慮しているのが現状である。本発明は以上に鑑み、溶接手段に代えて押圧固定するための金具を新規に開発したものである。
このように、従来より場所打ち抗の鉄筋かごの組み立て時には、溶接による仮止めが行われることが多かったが、施工品質の確保が困難であり、鉄筋の断面減少等の欠陥が生じる恐れがあるため、今後は溶接を用いてはならないこととなり、その対応に苦慮しているのが現状である。本発明は以上に鑑み、溶接手段に代えて押圧固定するための金具を新規に開発したものである。
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。すなわち、平面部を有する平面視長方形状の金具本体を設け、該本体の平面部に2個のボルト通し穴を相互に所定距離を有して穿設し、金具本体の両端より連続して立ち上がる上部舌片を設けるとともに、該上部舌片中央に上部円弧状切除部を設け、金具本体両側において、上部舌片と直角の位置において下降する下部舌片を設けるとともに、該下部舌片中央に下部円弧状切除部を設け、以上の構成による金具本体と、有孔長方形板体による押さえ板を別設し、ボルト通し穴と押さえ板の孔を各々挿通可能な雄ねじ部を有するUボルトを設け、該Uボルトに螺合可能なる2個のナットを設け、以上の金具本体と押さえ板およびUボルトそしてナットとを組み合わせる。本発明は以上の構成よりなる場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具である。
本発明によれば、2種の鉄筋を直交状態にて押圧固定することができるので、従来法のような溶接手段を用いないので、鉄筋の品質劣化を防ぐことのできる有用なる物品を得ることができる。また、押圧固定方式のため、鉄筋の取り外しも自由である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は金具本体で、所定厚の長方形鉄板を折曲および切除にて形成される。
この金具は平面視略長方形であり、その上面には2個のボルト通し穴2が対角位置に各々穿設される。3は上部舌片で、本体の両端に連続して直角に立ち上がる部分で、本体両側に各々設けられる。4は上部円弧状切除部で、各上部舌片中央に形成される略半円形状の部分である。5は下部舌片で、上部舌片と直交する位置の本体両端に位置し、本体に連続して直角に下降する部分で、本体両側に各々設けられる。6は下部円弧状切除部で、各下部舌片中央に形成される略半円状部分である。
10は押さえ板で、所定厚長方形状の鉄板で、その両端近傍には通し穴11が各々穿設される。12はUボルトで、その両端には雄ねじが刻設されている。13はナットで、Uボルトの雄ねじに螺合可能なる雌ねじを有する。ボルト通し穴と通し穴は、Uボルトが挿通可能な内径を有する。以上が本発明の各部構成である。
本発明の使用に際しては、まず上部舌片の上部円弧状切除部に主筋をあてがい、その上にUボルトをかぶせてUボルト端を金具本体のボルト通し穴に挿入する。次に組み立て筋を下部舌片の下部円弧状切除部にあてがい、この組み立て筋の上に押さえ板を当て、押さえ板の通し穴にUボルト端を挿入し、ナットにて締め上げる。この締め上げにて押さえ板は押圧変形しつつ組み立て筋を押圧固定し、Uボルトにて主筋は押圧固定され、従って双方の鉄筋はクロスして押圧固定される。この押圧固定は必要に応じて複数個所に適用される。
図において、1は金具本体で、所定厚の長方形鉄板を折曲および切除にて形成される。
この金具は平面視略長方形であり、その上面には2個のボルト通し穴2が対角位置に各々穿設される。3は上部舌片で、本体の両端に連続して直角に立ち上がる部分で、本体両側に各々設けられる。4は上部円弧状切除部で、各上部舌片中央に形成される略半円形状の部分である。5は下部舌片で、上部舌片と直交する位置の本体両端に位置し、本体に連続して直角に下降する部分で、本体両側に各々設けられる。6は下部円弧状切除部で、各下部舌片中央に形成される略半円状部分である。
10は押さえ板で、所定厚長方形状の鉄板で、その両端近傍には通し穴11が各々穿設される。12はUボルトで、その両端には雄ねじが刻設されている。13はナットで、Uボルトの雄ねじに螺合可能なる雌ねじを有する。ボルト通し穴と通し穴は、Uボルトが挿通可能な内径を有する。以上が本発明の各部構成である。
本発明の使用に際しては、まず上部舌片の上部円弧状切除部に主筋をあてがい、その上にUボルトをかぶせてUボルト端を金具本体のボルト通し穴に挿入する。次に組み立て筋を下部舌片の下部円弧状切除部にあてがい、この組み立て筋の上に押さえ板を当て、押さえ板の通し穴にUボルト端を挿入し、ナットにて締め上げる。この締め上げにて押さえ板は押圧変形しつつ組み立て筋を押圧固定し、Uボルトにて主筋は押圧固定され、従って双方の鉄筋はクロスして押圧固定される。この押圧固定は必要に応じて複数個所に適用される。
以上、本発明について記したが、従来手段であった溶接方式に代わる螺合による押圧固定手段であるため、施工品質が一定となり、また溶接法が抱えていた鉄筋の断面減少の問題もなく、有用な手段が得られるものとなったのである。
なお、記述例においては、金具本体の舌片は平面部に対して直角に折曲したものとしたが、他の角度でもよい。上部舌片の円弧状切除部は主筋に適合し、下部舌片の円弧状切除部は組み立て筋に適合するものとして、各鉄筋の外径に合わせてその曲率半径を決めており、この曲率半径は使用する鉄筋に合わせて適宜に選定し加工することができる。
また、押さえ板は既例においては長方形板体としたが、これに限らず他形状の板体としてもよい。但し、押圧による変形にて固定力が安定保持されるので、その厚さは4〜6ミリメートルの範囲が望ましい。ナットの締め上げにてこの押さえ板は円弧状に押圧変形し、その表面に凹凸を有する組み立て筋に対する押圧個所が増加して安定保持となるためである。本例にては、金具本体と押さえ板ともに鉄板を用いたが、他の強度を有する素材を用いてもよい。また、組み立て筋を2本並べて用いるときには、その鉄筋に合わせて円弧状切除部形状を、その側面に円弧状部分を有する幅広型切除部などのように適宜に変更して形成することとなる。以上のごとく、本発明によって利便性を有するとともに、製品の品質向上に寄与しうる、場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具を得ることができる。
なお、記述例においては、金具本体の舌片は平面部に対して直角に折曲したものとしたが、他の角度でもよい。上部舌片の円弧状切除部は主筋に適合し、下部舌片の円弧状切除部は組み立て筋に適合するものとして、各鉄筋の外径に合わせてその曲率半径を決めており、この曲率半径は使用する鉄筋に合わせて適宜に選定し加工することができる。
また、押さえ板は既例においては長方形板体としたが、これに限らず他形状の板体としてもよい。但し、押圧による変形にて固定力が安定保持されるので、その厚さは4〜6ミリメートルの範囲が望ましい。ナットの締め上げにてこの押さえ板は円弧状に押圧変形し、その表面に凹凸を有する組み立て筋に対する押圧個所が増加して安定保持となるためである。本例にては、金具本体と押さえ板ともに鉄板を用いたが、他の強度を有する素材を用いてもよい。また、組み立て筋を2本並べて用いるときには、その鉄筋に合わせて円弧状切除部形状を、その側面に円弧状部分を有する幅広型切除部などのように適宜に変更して形成することとなる。以上のごとく、本発明によって利便性を有するとともに、製品の品質向上に寄与しうる、場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具を得ることができる。
1 金具本体
2 ボルト通し穴
3 上部舌片
4 上部円弧状切除部
5 下部舌片
6 下部円弧状切除部
10 押さえ板
11 通し穴
12 Uボルト
20 主筋
21 組み立て筋
22 フープ筋
2 ボルト通し穴
3 上部舌片
4 上部円弧状切除部
5 下部舌片
6 下部円弧状切除部
10 押さえ板
11 通し穴
12 Uボルト
20 主筋
21 組み立て筋
22 フープ筋
Claims (3)
- 平面部を有する平面視長方形状の金具本体を設け、該本体の平面部に2個のボルト通し穴を相互に所定距離を有して穿設し、金具本体の両端より連続して立ち上がる上部舌片を設けるとともに、該上部舌片中央に上部円弧状切除部を設け、金具本体両側において、上部舌片と直角の位置において下降する下部舌片を設けるとともに、該下部舌片中央に下部円弧状切除部を設け、以上の構成による金具本体と、有孔長方形板体による押さえ板を別設し、ボルト通し穴と押さえ板の孔を各々挿通可能な雄ねじ部を有するUボルトを設け、該Uボルトに螺合可能なる2個のナットを設け、以上の金具本体と押さえ板およびUボルトそしてナットとの組み合わせよりなることを特徴とする場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具。
- 上部舌片もしくは下部舌片に設けた円弧状切除部を非円弧状切除部としてなる請求項1記載の場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具。
- 押さえ板形状を非長方形としてなる請求項1または2記載の場所打ちコンクリート抗用鉄筋かごの製作用鉄筋固定金具。
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JPS5037493Y1 (ja) * | 1970-05-06 | 1975-10-31 | ||
JPS5645612U (ja) * | 1979-09-18 | 1981-04-23 | ||
JP2000257211A (ja) * | 1999-03-11 | 2000-09-19 | Sanwa Seisakusho:Kk | 鉄筋結束金具 |
JP2002356845A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-13 | Takahashi Seisakusho:Kk | 場所打ちコンクリート杭用鉄筋篭の無溶接組立方法 |
JP2007092435A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sanwa Seisakusho:Kk | 鉄筋結束用金具 |
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2014
- 2014-04-14 JP JP2014094861A patent/JP2014198995A/ja active Pending
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