JP5165220B2 - 鉄筋コンクリート構造体、および鉄筋コンクリート構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載の金物は、線材の折り曲げによりばね性を有し、その両端がそれぞれ補強リングと鉄筋とに係止される。
前記固定具の一端側を前記補強部材に溶接することを特徴とする。
また、打設するコンクリートとの定着力向上のために鉄筋は異形とされることが多いのに対して、補強部材は平坦な表面形状とされることが多いため、固定具との溶接品質を良好にできる。
さらに、線状部材を例えばL字状に折り曲げるだけで係合部を簡略に形成でき、補強部材の端部に係合部を引っ掛けて係合させることが可能となるので、固定具を低コスト化できるとともに、取り付けの容易化も図ることができる。
なお、拘束部の形状については、例えば、V字状、U字状などであってよい。
この発明によれば、重ねられない部分には一端側が係合する固定具を使用することで、溶接箇所が少なくなるので固定作業を一層容易化できる。そして、重ねられた部分では、両端側が溶接される固定具を使用することで、重ねられた部分の厚みに応じた固定具を別途製作することを不要にできる。これにより、補強部材に設けられる鉄筋すべてを本発明の固定具によって固定可能となり、コストダウンや工期短縮などの効果を大きくできる。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。なお、第2実施形態以降の説明に間し、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本実施形態における杭1を示す。図1(A)は、杭1の側面図であり、図1(B)は、図1(A)のB−B線における杭1の断面図である。
杭1は、鉄筋としての主筋11およびスパイラル筋12を構造部材として有する鉄筋籠10と、この鉄筋籠10に設けられるコンクリート部20とを備えている。
主筋11は、複数本の鋼棒であり、図1(B)に示すように、杭1の周方向に沿って配置されている。
スパイラル筋12は、これらの主筋11の外周側に設けられており、図示しない結束線などによって各主筋11と固定されている。なお、本実施形態では、スパイラル筋12を採用したが、このスパイラル筋12に代えてフープ筋を採用しても問題ない。
図2は、この補強リング15と主筋11とが略直交する部分を示す。なお、図2では、図1で示したスパイラル筋12やコンクリート部20の図示を省略した。各主筋11はそれぞれ、補強リング15に固定具30または固定具40によって固定されている。
図3の固定具30は、線材の折り曲げにより、略直線状の被溶接部31と、U字状の拘束部32と、拘束部32の端部からL字状に曲がる係合部33とを備えて形成されている。
この固定具30は、補強リング15の外周面部154への被溶接部31の溶接と、補強リング15の内周面部153(図2)への係合部33の係合とによって、補強リング15に取り付けられている。
なお、補強リング15に取り付けられた状態で、被溶接部31は主筋11に対して斜めに交差し、拘束部32は補強リング15の周方向に沿った側面部152と略同じ位置で主筋11の外周に沿っている。そして、係合部33は、補強リング15の側面部152から補強リング15の内周面部153(図2)に沿って略直角に折れ曲がっている。
固定具40は、線材の折り曲げにより、U字状に形成された拘束部32と、この拘束部32両端側の略直線状の被溶接部31,31とを備えて対称に形成され、両端側の被溶接部31,31が補強リング15の外周面部154に溶接される。
補強リング15に取り付けられた状態で、固定具40の被溶接部31,31は補強リング15の周方向と略平行となる。
本実施形態では、現場で鉄筋籠10を横に倒した状態でこの補強リング15の取付を行う。具体的に、主筋11に対して適切な取り付け位置に補強リング15を配置し、補強リング15と主筋11とが交差する部分において、固定具30(図3)の拘束部32を主筋11の外周に設けるとともに係合部33を補強リング15の内周面部153(図2)に掛ける。
なお、何本かの主筋11に固定具30をそれぞれ係合したのち、これらの固定具30を補強リング15に一度に溶接してもよい。
なお、本実施形態では、固定具40は重なり部151に1つだけ設けられているが、重なり部151の寸法や主筋11の配置により、補強リング15に複数の固定具40が使用されていてもよい。
さらに、掘削孔内部の鉄筋籠10の周りに図示しない型枠を設置し、この型枠内にコンクリートを打設することにより、杭1が製造される。
(1)鉄筋コンクリート杭1に用いられる固定具30,40においては、少なくとも一端側で溶接による接合力が得られるので、主筋11と補強リング15とを大きな接合力で固定できる。これにより、構造部材である主筋11の材質の劣化を回避しつつ、溶接による大きな接合力を実現でき、主筋11を含んで構成される鉄筋籠10の剛性を向上させることができる。
すなわち、補強リング15の重なり部151以外の部分に固定される主筋11には、固定具30を使用するため、溶接箇所が少なくなり、補強リング15に主筋11を固定する作業を一層容易化できる。そして、補強リング15の重なり部151に固定される主筋11には、固定具40を使用するため、重なり部151の厚みに応じて被溶接部31と係合部33との間の距離を設定して固定具30を別途製作することを不要にできる。これにより、すべての主筋11を固定具30,40によって固定可能となるので、コストダウン、工期短縮などの効果を大きくできる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態で使用した固定具30(図3)と置換可能な他の固定具について説明する。
図5は、本実施形態の固定具50を示す。この固定具50は、前述の固定具30(図3)、固定具40(図4)と適宜組み合わせて使用してもよい。
被溶接部31および拘束部32は、前述の固定具40(図4)の場合と同様に形成されているが、拘束部32の端部には、補強リング15の外周面部154、側面部152、および内周面部(図2)に亘るコ字状の係合部35が連設されている。
また、係合部35により、補強リング15の端部が挟持されるので、この固定具50を介した補強リング15と主筋11との固定強度を高くできる。
本発明は、以上で説明した各実施形態に限定されない。
例えば、前記各実施形態では、コンクリート構造体の例として断面円形状の杭1を示したが、これに限らず、例えば断面四角形状であったり、また杭ではなくてフーチング部などであってもよい。鉄筋籠は、これらコンクリート構造体の形状に応じて適宜決められるため、円環状の補強リング15を用いるとは限らない。
また、重なり部151のような継ぎ目が無いように補強部材を形成した場合は、補強部材に固定されるすべての主筋について同じ構成の固定具30(あるいは固定具50)を使用できる。
拘束部の形状は、前記各実施形態ではU字状であったが、これに限らず、例えば山形などに形成されていてもよい。
また、前記各実施形態で例示した固定具30,40,50はいずれも補強リング15の外周面部154に溶接されていたが、補強リング15の内周面部153に溶接されるようにこれらの固定具を形成することも検討できる。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
11 主筋(鉄筋)
15 補強リング(補強部材)
30 固定具
40 固定具
50 固定具
31 被溶接部
32 拘束部
33 係合部
35 係合部
151 重なり部
152 側面部
153 内周面部
154 外周面部
Claims (3)
- 鉄筋に交差して設けられる補強部材との間に前記鉄筋を拘束する拘束部を有し前記補強部材に少なくとも一端側が溶接されることで前記鉄筋を前記補強部材に固定する固定具を備え、
前記補強部材は、帯鋼により環状に形成され、
前記帯鋼の両端部が互いに重ねられた部分に固定される前記鉄筋には、前記固定具の両端側が前記補強部材に溶接される固定具を使用し、
前記補強部材のその他の部分に固定される前記鉄筋には、前記固定具の一端側が前記補強部材に溶接され他端側が前記補強部材に係合する固定具を使用する
ことを特徴とする鉄筋コンクリート構造体。 - 請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造体において、
前記固定具の他端側は、前記補強部材の端部を挟む略コ字形状とされる
ことを特徴とする鉄筋コンクリート構造体。 - 請求項1または請求項2に記載された鉄筋コンクリート構造体を製造する方法であって、
前記固定具の他端側を前記補強部材に係合したのち、
前記固定具の一端側を前記補強部材に溶接する
ことを特徴とする鉄筋コンクリート構造体の製造方法。
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