JP2014198822A - 表面改質剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】取扱いが容易で且つ加水分解を促進させる触媒を使用せずとも速やかに加水分解が進行する加水分解性アルコキシシリル基を有するフッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上を含有する表面改質剤を提供する。【解決手段】下式(1)の有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上を含有する表面改質剤。【選択図】なし

Description

本発明は、末端にSi−O−CH2−C−F構造の加水分解性アルコキシシリル基を有するフッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上を含有する表面改質剤に関するものである。
従来、加水分解性シリル基を有するフッ素ポリマー、及びこれらポリマーを各種基材の表面にコーティング処理し、撥水性や防汚性を付与する方法は、特許第2705105号公報、特許第2860979号公報、特表2008−534696号公報(特許文献1〜3)等に記載されている。これらに記載されている加水分解性シリル基中の加水分解性基としては、アルコキシ基又はアルコキシ基置換アルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びメトキシエトキシ基;アシルオキシ基、例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ及びベンゾイルオキシ基;アルケニルオキシ基、例えば、イソプロペニルオキシ及びイソブテニルオキシ基;イミンオキシ基、例えば、ジメチルケトキシム、メチルエチルケトキシム、ジエチルケトキシム、シクロヘキサンオキシム基;置換アミノ基、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ基;アミド基、例えば、N−メチルアセトアミド及びN−エチルアミド基;置換アミノオキシ基、例えば、ジメチルアミノオキシ及びジエチルアミンオキシ基;ハロゲン、例えば、塩素原子などが例示されている。実際には、保管時の安定性、金属を腐食させないこと、扱いやすさ等の観点からアルコキシ基、特にメトキシ基、エトキシ基が使用されている。
しかし、これらアルコキシ基は、常温では加水分解速度が緩やかであり、実際の塗布作業で、固定化するまで長時間を要してしまう。そこで、塗布後の固定化を速めるために、高温高湿条件にしたり、スズ化合物、チタン化合物、アルミニウム化合物などの加水分解触媒を配合したりする手法がとられる。
このような状況にあって、触媒を使用することなく、常温で速やかに反応し、保管が容易な加水分解性アルコキシシリル基を含有するフッ素ポリマーを使用した表面改質剤の開発が求められていた。
特許第2705105号公報 特許第2860979号公報 特表2008−534696号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、取扱いが容易で且つ加水分解を促進させる触媒を使用せずとも速やかに加水分解が進行する加水分解性アルコキシシリル基を有するフッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上を含有する表面改質剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、下記一般式(1)で表される加水分解性アルコキシシリル基を有するフッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物あるいはそれらの部分加水分解縮合物が、取扱いが容易で且つ加水分解を促進させる触媒を使用せずとも速やかに加水分解が進行することから、表面改質剤として有効であることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記の表面改質剤を提供する。
〔1〕
下記一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上を含有する表面改質剤。
Figure 2014198822

(式中、Rfは炭素数1〜10の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基を表す。a、b、c、d、e、fはそれぞれ独立して0又は1以上の整数を表し、a+b+c+d+eは1以上である。なお、a、b、c、d、eでくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において限定されない。gは0又は1、hは0,1又は2、jは0又は1、kは2〜6の整数、mは1〜3の整数。Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基、R1は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、該アルキル基は、水素原子の一部又は全てがハロゲン原子で置換されていてもよく、エーテル結合を含んでいてもよい。)
〔2〕
一般式(1)において、下記式
Figure 2014198822
(式中、R2、R3及びmは上記と同じである。)
で示される基が、下記式
−OCH2Rf’
(Rf’は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルエーテル基を示す。)
で示される基である〔1〕に記載の表面改質剤。
〔3〕
一般式(1)において、hは1、jは1、kは3である〔1〕又は〔2〕に記載の表面改質剤。
〔4〕
一般式(1)において、hは0、jは0、kは2である〔1〕又は〔2〕に記載の表面改質剤。
〔5〕
一般式(1)において、aは0〜3、bは0〜3、cは0〜100、dは0〜100、eは1〜200、gは0又は1、a+b+c+d+eは1〜300である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の表面改質剤。
〔6〕
一般式(1)において、aは0〜3、bは1〜200、cは0〜3、dは0〜3、eは0〜3、gは0又は1、a+b+c+d+eは1〜200である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の表面改質剤。
〔7〕
一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物の数平均分子量が、500〜50,000であり、かつ、下記一般式(1’)で表されるフルオロアルコキシシリル基部分の数平均分子量が1,500未満である〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の表面改質剤。
Figure 2014198822
(式中、R1、R2、R3及びmは上記と同じである。)
〔8〕
(1)一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上をエチルパーフルオロブチルエーテルで0.1〜0.5質量%の濃度に希釈し、処理浴を調製する工程、及び
(2)(1)で調製した処理浴に化学強化ガラスを30秒浸漬後、150mm/分の速度で引上げ、22〜28℃、50〜60%RHで1時間放置させて硬化被膜を形成する工程
を経て得られた硬化被膜の水に対する接触角が110°以上であり、かつ、オレイン酸に対する接触角が70°以上である〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の表面改質剤。
〔9〕
(1)一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上をエチルパーフルオロブチルエーテルで0.1〜0.5質量%の濃度に希釈し、処理浴を調製する工程、及び
(2)(1)で調製した処理浴に化学強化ガラスを30秒浸漬後、150mm/分の速度で引上げ、22〜28℃、50〜60%RHで1時間放置させて硬化被膜を形成する工程
を経て得られた硬化被膜を、エチルパーフルオロブチルエーテルで掛け流し洗浄した前後の水に対する接触角の差及びオレイン酸に対する接触角の差がそれぞれ3°未満である〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の表面改質剤。
本発明の表面改質剤は、フッ素原子を含有する加水分解性アルコキシシリル基を有するフッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物あるいはそれらの部分加水分解縮合物を含有するため、取扱いが容易で且つ加水分解を促進させる触媒を使用せずとも速やかに加水分解が進行する。
本発明の表面改質剤は、下記一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物(含フッ素有機シラン化合物)、その部分加水分解物あるいはそれらの部分加水分解縮合物を含有する。
Figure 2014198822
上記一般式(1)において、Rfは炭素数1〜10、好ましくは1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基であり、具体的には、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、1−(トリフルオロメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエチル基、ノナフルオロブチル基、1,1−ジ(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエチル基、ウンデカフルオロペンチル基、トリデカフルオロヘキシル基、ペンタデカフルオロヘプチル基、ヘプタデカフルオロオクチル基などが挙げられ、この中でも好ましくはトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基、ウンデカフルオロペンチル基、トリデカフルオロヘキシル基であり、特に好ましくはトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基である。
また、a、b、c、d、e、fはそれぞれ独立して0又は1以上の整数を表し、a+b+c+d+eは1以上である。好ましくはaは0〜100、bは0〜150、cは0〜150、dは0〜200、eは1〜200、fは0〜5、a+b+c+d+eは1〜300であり、特に好ましくはaは0〜50、bは0〜100、cは0〜100、dは0〜100、eは1〜100、fは0〜3である。なお、a、b、c、d、eでくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において限定されない。また、gは0又は1である。
特に、一般式(1)において、好ましくはaは0〜3、bは0〜3、cは0〜100、dは0〜100、eは1〜200、gは0又は1、a+b+c+d+eは1〜300であるような組み合わせ、より好ましくはaは0〜2、bは0〜2、cは0〜50、dは0〜50、eは1〜100、gは1、a+b+c+d+eは1〜200であるような組み合わせ、更に好ましくはaは0〜2、bは0〜2、cは0〜10、dは2〜50、eは2〜50、gは1、a+b+c+d+eは3〜100であるような組み合わせ、特に好ましくはaは0、bは0、cは0、dは4〜40、eは4〜40、gは1、a+b+c+d+eは10〜80であるような組み合わせとなる値である。
あるいは、一般式(1)において、好ましくはaは0〜3、bは1〜200、cは0〜3、dは0〜3、eは0〜3、gは0又は1、a+b+c+d+eは1〜200であるような組み合わせ、より好ましくはaは0〜2、bは1〜150、cは0、dは0〜3、eは0〜3、gは1、a+b+c+d+eは1〜150であるような組み合わせ、更に好ましくはaは0〜2、bは3〜100、cは0、dは0〜3、eは0〜3、gは1、a+b+c+d+eは3〜100であるような組み合わせ、特に好ましくはaは0、bは5〜60、cは0、dは0、eは0、gは1、a+b+c+d+eは5〜60であるような組み合わせとなる値である。
更に、hは0,1又は2、jは0又は1、kは2〜6の整数、mは1〜3の整数であり、好ましくはhは0又は1、jは0又は1、kは2〜3の整数、mは2又は3であり、更に好ましくはhは1、jは1、kは3、又はhは0、jは0、kは2であるような組み合わせとなる値である。
加えて、Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。
また、R1は炭素数1〜10、好ましくは1〜8の1価炭化水素基であり、R1の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基などの飽和炭化水素基、フェニル基、ベンジル基、1−フェニルエチル基などの芳香族炭化水素基などが挙げられ、好ましくはメチル基である。
2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、該アルキル基は、水素原子の一部又は全てがフッ素原子等のハロゲン原子で置換されていてもよく、またエーテル結合を含んでいてもよい。R2及びR3の具体例としては、水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基などの飽和炭化水素基、フェニル基、ベンジル基、1−フェニルエチル基などの芳香族炭化水素基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ノナフルオロブチル基、トリデカフルオロヘキシル基などのフッ素置換基及び下記構造で示される基、
Figure 2014198822
などが挙げられ、好ましくは水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基及び上記式(3)、(8)で示される基が挙げられる。
一般式(1)において、下記式
Figure 2014198822
(式中、R2、R3及びmは上記と同じである。)
で示される基は、下記式
−OCH2Rf’
(Rf’は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルエーテル基を示す。)
で示される基であることが好ましい。
ここで、Rf’は炭素数1〜10、特に1〜8の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルエーテル基であり、具体的には、
Figure 2014198822
Figure 2014198822
などが挙げられる。
本発明に用いられる含フッ素有機シラン化合物は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィによって求めたポリスチレン換算の数平均分子量が、好ましくは500以上50,000以下、特に好ましくは500以上30,000以下、更に好ましくは500以上20,000以下の範囲であるものを用いることが望ましい。数平均分子量が500未満ではパーフルオロアルキレンエーテル構造の特徴である撥水撥油性、防汚性などを十分に発揮することができない場合があり、50,000を超えると末端官能基の濃度が小さくなりすぎて、基材との反応性や密着性が低下する場合がある。
また、下記一般式(1’)
Figure 2014198822
(式中、R1、R2及びR3は上記と同じである。)
で表されるフルオロアルコキシシリル基部分の数平均分子量が、1,500未満、特に50〜1,000、とりわけ80〜600であることが好ましい。フルオロアルコキシシリル基部分の数平均分子量が大きすぎると、基材との反応によって生じた離脱基がその他の官能基と基材との反応の妨げになる場合がある。
本発明で言及する数平均分子量とは、下記条件で測定したゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算の数平均分子量を指す(以下、同じ)。
[測定条件]
展開溶媒:ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)−225
流量:1mL/min.
検出器:蒸発光散乱検出器
カラム:東ソー社製 TSKgel Multipore HXL−M
7.8mmφ×30cm 2本使用
カラム温度:35℃
試料注入量:100μL(濃度0.3質量%のHCFC−225溶液)
本発明に用いられる含フッ素有機シラン化合物は、更に19F−NMRによって求めたフッ素原子量が、20質量%以上70質量%未満、特に40質量%以上70質量%未満の範囲であるものを用いることが好ましい。フッ素原子量が20質量%未満では、目的とする撥水撥油性、防汚性などの特性が得られない場合があり、70質量%以上では、目的とする密着性や耐久性が得られない場合がある。
上記式(1)で示される含フッ素有機シラン化合物は、例えば、下記一般式(I)で示される末端にアルケニル基を有する含フッ素化合物の末端アルケニル基と、下記一般式(II)で示されるフッ素変性アルコキシシランのSiH基とを、白金族金属系化合物等の付加反応触媒の存在下、公知の方法で付加反応させることにより得ることができる。
Figure 2014198822
(式中、Rf、R1〜R3、X、a、b、c、d、e、f、g、h、j、m及びa+b+c+d+eは上記と同じである。nは0〜4の整数、好ましくは0又は1である。)
ここで、式(I)で示される末端にアルケニル基を有する含フッ素化合物としては、下記に示すものを挙げることができる。
Figure 2014198822
Figure 2014198822
Figure 2014198822
また、式(II)で示されるフッ素変性アルコキシシランとしては、下記に示すものを挙げることができる。
Figure 2014198822
Figure 2014198822
Figure 2014198822
Figure 2014198822
上記式(I)で示される末端にアリル基を有する含フッ素化合物と式(II)で示されるフッ素変性アルコキシシランとの反応割合としては、式(I)で示される末端にアリル基を有する含フッ素化合物の末端アルケニル基と、式(II)で示されるフッ素変性アルコキシシランのSiH基とのモル比(SiH基/アルケニル基)で0.5〜10.0、特に0.8〜3.0であることが好ましい。
上記反応条件としては、例えば乾燥雰囲気下において、付加反応触媒を組成物に対して1〜100ppm添加し、内温50〜120℃で30分〜4時間程度、加温すればよい。
このようにして得られた式(1)で示される含フッ素有機シラン化合物としては、下記に示すものが例示できる。
Figure 2014198822
Figure 2014198822
本発明の表面改質剤は、上記式(1)で示される含フッ素有機シラン化合物、その部分加水分解物あるいはそれらの部分加水分解縮合物の他に、溶剤もしくは希釈剤を含んでもよい。このような溶剤もしくは希釈剤としては、例えば、アルコール類(エチルアルコール、イソプロピルアルコールなど)、炭化水素系溶剤(石油ベンジン、ミネラルスピリッツ、トルエン、キシレンなど)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルなど)、エーテル系溶剤(ジエチルエーテル、イソプロピルエーテルなど)、ケトン系溶剤(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)が挙げられ、アルコール、エステル、エーテル、ケトン類等の極性溶媒を用いることが好ましく、溶解性、濡れ性、安全性などの点で、特にイソプロピルアルコール、メチルイソブチルケトンが好ましい。フッ素系溶剤(パーフルオロ溶剤)も好ましく使用され、その例としては、フッ素化脂肪族炭化水素系溶剤(パーフルオロヘプタン等)、フッ素化芳香族炭化水素系溶剤(m−キシレンヘキサフロライド、ベンゾトリフロライド等)、フッ素化エーテル系溶剤[メチルパーフルオロブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテル、パーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)、エチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル等]が挙げられ、中でも、溶解性、濡れ性等の点で、フッ素化エーテル系溶剤が好適に用いられる。
なお、上記溶剤は、1種を単独に用いても2種以上を混合するようにしてもよく、いずれにしても上記成分を均一に溶解させるものを用いることが好ましい。
溶剤の使用量は特に制限されるものではなく、処理方法により最適濃度は異なるが、該改質剤中の固形分量が0.05〜1質量%、特に0.1〜0.5質量%となる量を用いることが好ましい。なお固形分量は不揮発成分の質量を意味し、改質剤に後述する硬化触媒等を添加する場合には、式(1)の化合物、その部分加水分解物あるいはそれらの部分加水分解縮合物とそれらの合計質量となる。
上記表面改質剤は、取扱いが容易で且つ加水分解を促進させる触媒を使用せずとも速やかに加水分解が進行するが、更に早い硬化速度を必要とする場合は、必要に応じて硬化触媒を添加してもよい。硬化触媒の例としては、有機チタン酸エステル、有機チタンキレート化合物、有機アルミニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、有機スズ化合物、有機カルボン酸の金属塩、アミン化合物、及びその塩、4級アンモニウム化合物、アルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジアルキルヒドロキシアミン、グアジニル基含有有機ケイ素化合物、無機酸、パーフルオロカルボン酸、パーフルオロアルコールなどが挙げられ、好ましくはパーフルオロカルボン酸が使用される。
硬化触媒の添加量は触媒量であり、本発明の含フッ素有機シラン化合物、その部分加水分解物あるいはそれらの部分加水分解縮合物100質量部に対して0.05〜5質量部、特に0.1〜1質量部であることが好ましい。
このようにして得られた表面改質剤を基材に施与する方法としては、刷毛塗り、ディッピング、スプレー、蒸着処理など公知の方法がある。
また、施与した表面改質剤の処理温度は、施与方法によって最適な温度が異なるが、例えば刷毛塗りやディッピングの場合は、室温、特に10〜40℃の範囲が望ましい。処理湿度としては、加湿下で行うことが反応を促進する上で望ましい。また、硬化時間は30分以上、好ましくは1時間以上が望ましい。なお、上記処理条件は、基材、硬化触媒等に応じて、適宜最適化することが望ましい。
上記表面改質剤で処理される基材は特に制限されないが、基材としては、陶器、ガラス、フィルム等有機物表面上に形成された無機酸化物層、金属酸化物層、ハードコート層、シランカップリング層上など各種材質のものを用いることができる。撥水撥油剤処理用としては紙、布、金属、ガラス、プラスチック、セラミックなどのようなものが挙げられる。
上記各種基材あるいは物品表面に形成される硬化被膜の膜厚は、基材の種類により適宜選定されるが、好ましくは1〜50nm、より好ましくは3〜20nmである。
本発明の表面改質剤は、
(1)一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上をエチルパーフルオロブチルエーテルで0.1〜0.5質量%の濃度に希釈し、処理浴を調製する工程、及び
(2)(1)で調製した処理浴に化学強化ガラスを30秒浸漬後、150mm/分の速度で引上げ、22〜28℃、50〜60%RHで1時間放置させて硬化被膜を形成する工程
を経て得られた硬化被膜の水に対する接触角が110°以上、特に110〜130°であることが好ましく、またオレイン酸に対する接触角が70°以上、特に70〜90°であることが好ましい。
更に、上記工程を経て得られた硬化被膜を、エチルパーフルオロブチルエーテルで掛け流し洗浄した前後の水に対する接触角の差が、3°未満、オレイン酸に対する接触角の差が3°未満であることが好ましい。
得られる被膜は、撥水撥油性であるだけでなく、高滑水性である。かかる特性は、水に晒されることが多く、メンテナンスが容易でない用途、油脂や指紋、化粧品、日焼け止めクリーム、人や動物の排泄物、油等が付着し易い用途に有効であり、例えば自動車、電車、船舶、航空機等の窓ガラス、高層ビルの窓ガラス、ヘッドランプカバー、アウトドア用品、電話ボックス、屋外用の大型ディスプレイ、浴槽、洗面台のようなサニタリー製品、電気カミソリ、化粧道具、台所用建材、水槽、医療用機器等が挙げられる。
以下、合成例、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算値であり、フッ素原子量は、19F−NMRによって求めた値である。
[合成例1]
ジムロート、滴下ロート、温度計、磁気撹拌子を備えた100mLの3つ口フラスコに、下記平均組成式(1a)で示される末端にアリル基を有する含フッ素化合物(数平均分子量3,700、アリル基濃度=0.026mol/100g)30g、塩化白金酸を1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンで変性した触媒のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.05gを仕込み、撹拌しながら内温80℃に加温した。滴下ロートに下記式(2a)で示されるフッ素変性アルコキシシラン(SiH基濃度=0.00068mol/g)13.8gを約5分で滴下し、内温80〜90℃で1時間熟成した。その後、100℃/5mmHgの条件でストリップ処理により、残余のシランを除去し、下記式(3a)で示される生成物41gを得た。FT−IR測定及び1H−NMR測定から、アリル基の消失及びSiH基の消失を確認した。なお、式(3a)で示される生成物は、数平均分子量が5,100であり、フッ素原子量が63質量%であった。
Figure 2014198822
(e1/d1≒0.9、e1+d1≒38)
[合成例2]
合成例1に記載されているのと同じ処方で、式(2a)の代わりに下記式(4a)で示されるフッ素変性アルコキシシラン(SiH基濃度=0.00307mol/g)2.8gを使用し、下記式(5a)で示される生成物32gを得た。なお、式(5a)で示される生成物は、数平均分子量が4,000であり、フッ素原子量が62質量%であった。
Figure 2014198822
(e1/d1≒0.9、e1+d1≒38)
[合成例3]
合成例1に記載されているのと同じ処方で、式(1a)の代わりに下記式(6a)で示される末端にビニル基を有する含フッ素化合物(数平均分子量4,100、ビニル基濃度=0.024mol/100g)30g、式(2a)の代わりに前記式(4a)で示されるフッ素変性アルコキシシラン2.8gを使用し、下記式(7a)で示される生成物32gを得た。なお、式(7a)で示される生成物は、数平均分子量が4,400であり、フッ素原子量が66質量%であった。
Figure 2014198822
(c1≒22)
[比較合成例1]
ジムロート、滴下ロート、温度計、磁気撹拌子を備えた100mLの3つ口フラスコに、前記平均組成式(1a)で示される末端にアリル基を有する含フッ素化合物(数平均分子量3,700、アリル基濃度=0.026mol/100g)30g、塩化白金酸を1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンで変性した触媒のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.05gを仕込み、撹拌しながら内温80℃に加温した。滴下ロートにトリメトキシシラン(SiH基濃度=0.0082mol/g)1.2gを約5分で滴下し、内温80〜90℃で2時間熟成した。その後、100℃/5mmHgの条件でストリップ処理により、残余のシランを除去し、下記式(8a)で示される生成物31gを得た。FT−IR測定及び1H−NMR測定から、アリル基の消失及びSiH基の消失を確認した。なお、式(8a)で示される生成物は、数平均分子量が3,800であり、フッ素原子量が62質量%であった。
Figure 2014198822
(e1/d1≒0.9、e1+d1≒38)
[比較合成例2]
合成例3に記載されているのと同じ処方で、式(4a)の代わりにトリメトキシシラン(SiH基濃度=0.0082mol/g)1.2gを使用し、下記式(9a)で示される生成物31gを得た。なお、式(9a)で示される生成物は、数平均分子量が4,200であり、フッ素原子量が68質量%であった。
Figure 2014198822
(c1≒22)
[実施例1〜3、比較例1,2]
表面処理剤の調製及び硬化被膜の形成
上記合成例1〜3及び比較合成例1,2で得られたフッ素ポリマー化合物を、濃度0.2質量%になるようにNovec 7200(3M社製、エチルパーフルオロブチルエーテル)に溶解させて処理浴を調製した。化学強化ガラス(50mm×100mm、コーニング社製、商品名:Gorilla)を、処理浴に30秒浸漬後、150mm/分の速度で引上げ、室温(25℃、55%RH)で1時間放置させて硬化被膜を形成した。
被膜硬化速度の確認用サンプル
上記で形成した被膜表面にNovec 7200をかけ流し処理し、未硬化の処理剤を洗い流した。
得られた硬化被膜のかけ流し処理前後の撥水撥油性を下記の方法により評価した。結果を表1に示す。
[撥水撥油性の評価]
上記にて作製した硬化被膜を形成したガラスを用い、上記かけ流し処理前後の撥水撥油性について、接触角計Drop Master(協和界面科学社製)を用いて、硬化被膜の水に対する接触角(撥水性)及びオレイン酸に対する接触角(撥油性)をそれぞれ測定した。
Figure 2014198822
実施例1〜3は、フッ素原子を含有する加水分解性シリル基を有するため、硬化性が良好であり、Novec 7200によるかけ流し処理後も硬化被膜が流れ落ちることがなく、良好な接触角を維持している。
一方、比較例1,2は、フッ素原子を含んでいない通常の加水分解性シリル基であるが、硬化が遅いため、Novec 7200によるかけ流し処理によって、一部の処理剤が洗い流され、接触角が低下している。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上を含有する表面改質剤。
    Figure 2014198822
    (式中、Rfは炭素数1〜10の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基を表す。a、b、c、d、e、fはそれぞれ独立して0又は1以上の整数を表し、a+b+c+d+eは1以上である。なお、a、b、c、d、eでくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において限定されない。gは0又は1、hは0,1又は2、jは0又は1、kは2〜6の整数、mは1〜3の整数。Xはフッ素原子又はトリフルオロメチル基、R1は炭素数1〜10の1価炭化水素基、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜20の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、該アルキル基は、水素原子の一部又は全てがハロゲン原子で置換されていてもよく、エーテル結合を含んでいてもよい。)
  2. 一般式(1)において、下記式
    Figure 2014198822
    (式中、R2、R3及びmは上記と同じである。)
    で示される基が、下記式
    −OCH2Rf’
    (Rf’は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐鎖状のパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルキルエーテル基を示す。)
    で示される基である請求項1に記載の表面改質剤。
  3. 一般式(1)において、hは1、jは1、kは3である請求項1又は2に記載の表面改質剤。
  4. 一般式(1)において、hは0、jは0、kは2である請求項1又は2に記載の表面改質剤。
  5. 一般式(1)において、aは0〜3、bは0〜3、cは0〜100、dは0〜100、eは1〜200、gは0又は1、a+b+c+d+eは1〜300である請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面改質剤。
  6. 一般式(1)において、aは0〜3、bは1〜200、cは0〜3、dは0〜3、eは0〜3、gは0又は1、a+b+c+d+eは1〜200である請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面改質剤。
  7. 一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物の数平均分子量が、500〜50,000であり、かつ、下記一般式(1’)で表されるフルオロアルコキシシリル基部分の数平均分子量が1,500未満である請求項1〜6のいずれか1項に記載の表面改質剤。
    Figure 2014198822
    (式中、R1、R2、R3及びmは上記と同じである。)
  8. (1)一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上をエチルパーフルオロブチルエーテルで0.1〜0.5質量%の濃度に希釈し、処理浴を調製する工程、及び
    (2)(1)で調製した処理浴に化学強化ガラスを30秒浸漬後、150mm/分の速度で引上げ、22〜28℃、50〜60%RHで1時間放置させて硬化被膜を形成する工程
    を経て得られた硬化被膜の水に対する接触角が110°以上であり、かつ、オレイン酸に対する接触角が70°以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の表面改質剤。
  9. (1)一般式(1)で表される有機ケイ素含有フッ素ポリマー化合物、その部分加水分解物及びそれらの部分加水分解縮合物から選ばれる1種又は2種以上をエチルパーフルオロブチルエーテルで0.1〜0.5質量%の濃度に希釈し、処理浴を調製する工程、及び
    (2)(1)で調製した処理浴に化学強化ガラスを30秒浸漬後、150mm/分の速度で引上げ、22〜28℃、50〜60%RHで1時間放置させて硬化被膜を形成する工程
    を経て得られた硬化被膜を、エチルパーフルオロブチルエーテルで掛け流し洗浄した前後の水に対する接触角の差及びオレイン酸に対する接触角の差がそれぞれ3°未満である請求項1〜8のいずれか1項に記載の表面改質剤。
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