JP2014197921A - 突極形回転子の巻線方法及びその巻線方法を用いた突極形回転子 - Google Patents

突極形回転子の巻線方法及びその巻線方法を用いた突極形回転子 Download PDF

Info

Publication number
JP2014197921A
JP2014197921A JP2013071775A JP2013071775A JP2014197921A JP 2014197921 A JP2014197921 A JP 2014197921A JP 2013071775 A JP2013071775 A JP 2013071775A JP 2013071775 A JP2013071775 A JP 2013071775A JP 2014197921 A JP2014197921 A JP 2014197921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salient pole
winding
insulator
rotor
inner guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013071775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6137907B2 (ja
Inventor
達也 工藤
Tatsuya Kudo
達也 工藤
隆之 鬼橋
Takayuki Onihashi
隆之 鬼橋
泰貴 藤田
Yasutaka Fujita
泰貴 藤田
裕大 中野
Yuta Nakano
裕大 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013071775A priority Critical patent/JP6137907B2/ja
Publication of JP2014197921A publication Critical patent/JP2014197921A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6137907B2 publication Critical patent/JP6137907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】整列巻線が容易に行え、かつ冷却性能の優れた突極形回転子の巻線方法及び突極形回転子を得る。【解決手段】複数の突極を有する回転子鉄心と、突極の胴部にワイヤを巻回して形成されたコイルとを有する突極形回転子の巻線方法であって、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝3bが形成された絶縁物3を、回転子鉄心1の軸方向両端部の突極の胴部に装着し、内ガイド6と外ガイド7,8と隙間空け棒9とを有する巻枠治具の、内ガイド6と外ガイド7,8を絶縁物3の両側面に組み合わせ、絶縁物3の溝3bに沿ってワイヤを巻回し、巻回の途中で内ガイド6と外ガイド7,8の間に隙間空け棒9を挿入し、更に隙間空け棒9の上からワイヤの巻回を続けて所定のコイルに形成し、巻線完了後に巻枠治具を取り外すようにした。【選択図】図1

Description

この発明は、回転電機の突極形回転子の巻線方法と、その巻線方法で製作された突極形回転子に関するものである。
突極形回転子において、巻線の整列性を高め、かつコイルの冷却性能を向上させるためにさまざまな工夫がなされてきた。
このような突極形回転子の従来の技術として、例えば、薄板を積層してなる回転子鉄心の突極部を貫通してコイル押さえ板が設けられ、コイルエンド部において、コイル押さえ板を利用してエナメル線の外形と略同寸法のピッチで溝を有する整列巻線用治具を取り付けて巻線作業を行い、巻線完了後に整列巻線用治具を取り外すようにした突極形回転子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−116238号公報(第3頁−4頁、図1−図4)
特許文献1に示すような突極形回転子では、整列巻線用治具が溝を有するために巻線の整列性が高められ、より多くの巻線を巻き込むことができる。しかし、巻線後に整列巻線用治具を取り外す際に、コイルが溝に入り込んでいるために、取り外しにくいという課題があった。
また、コイル押さえ板は薄板を積層した回転子鉄心の長さ(例えば、300〜700mm)以上必要となり、材料使用量が多い上、回転子のラジアル方向に風が通り抜けることをコイル押さえ板で減少させてしまうため、更に冷却性能を向上させるためには別の手段が必要になるという課題もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、整列巻線が容易に行え、かつ冷却性能の優れた突極形回転子の巻線方法及び突極形回転子を得ることを目的とする。
この発明に係る突極形回転子の巻線方法は、回転子鉄心の突極の胴部にワイヤを巻回してコイルを形成する突極形回転子の巻線方法において、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物を回転子鉄心の軸方向両端部の突極の胴部に装着し、内ガイドと外ガイドと隙間空け棒とを有する巻枠治具の内ガイドと外ガイドを絶縁物の両側面に組み合わせ、絶縁物の溝に沿って所定数だけワイヤを巻回した後、内ガイドと外ガイドの間に隙間空け棒を挿入し、更に隙間空け棒の上からワイヤを巻回して所定のコイルに形成し、巻線完了後に巻枠治具を取り外すようにしたものである。
また、この発明に係る突極形回転子は、複数の突極を有する回転子鉄心と、突極の胴部にワイヤを巻回して形成したコイルとを有する突極形回転子において、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物が、回転子鉄心の軸方向両端部の突極の胴部に装着され、ワイヤが絶縁物の溝に沿って整列して巻回されていると共に、絶縁物に着脱可能な巻枠治具によってコイルエンド部に冷却用の隙間が形成されているものである。
この発明の突極形回転子の巻線方法によれば、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物を回転子鉄心の軸方向両端部の突極の胴部に装着し、巻枠治具の内ガイドと外ガイドを絶縁物の両側面に組み合わせ、絶縁物の溝に沿ってワイヤを巻回し、巻回の途中で内ガイドと外ガイドの間に隙間空け棒を挿入して更にその上からワイヤを巻回して所定のコイルに形成し、巻線完了後に巻枠治具を取り外すようにしたので、コイルのワイヤは巻線後に製品となる絶縁物の溝に沿って整列して巻回され、また、巻回後には巻枠治具が取り外されてコイルエンド部に冷却用の隙間が形成されるため、コイルの冷却性能を向上させることができる。
また、この発明の突極形回転子によれば、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物が、回転子鉄心の軸方向両端部の突極の胴部に装着され、ワイヤが絶縁物の溝に沿って整列して巻回されていると共に、絶縁物に着脱可能な巻枠治具によってコイルエンド部に冷却用の隙間が形成されているので、コイルの冷却性能の優れた突極形回転子を容易に得ることができる。
この発明の実施の形態1による突極形回転子に巻枠治具を取り付けた状態を示す斜視図である。 図1の突極形回転子の絶縁物を示す斜視図である。 図1の突極形回転子の巻枠治具の内ガイドを示す斜視図である。 図1の突極形回転子の巻枠治具の外ガイドを示す斜視図である。 図1の突極形回転子の巻枠治具の外ガイドベースを示す平面図である。
実施の形態1.
以下図に基づいて説明する。図1は、実施の形態1による突極形回転子に、巻枠治具を取り付けた状態を示す斜視図であり、図2は図1の突極形回転子のコイルエンド部に設けられる絶縁物の斜視図である。また、図3は巻線治具の内ガイドの斜視図、図4は巻線治具の外ガイドの斜視図、図5は外ガイドを固定する外ガイドベースの平面図である。
図1において、回転子本体の回転子鉄心1は、薄板が積層されて構成されており、積層方向の両端面には、薄板の形状と略同じ形状の短絡板2を有し、その外側の突極の胴部に絶縁物3が設けられている。絶縁物3の形状と機能に関しては後述する。回転子鉄心1と短絡板2は回転子鉄心1を貫通して設けられた外周側固定ボルト4、及び内周側固定ボルト5により固定されている。なお、図では中心にある回転軸部の図示は省略している。
巻線時に巻線のガイドとなる巻枠治具として、内ガイド6と、外ガイド7及び外ガイド8と、内ガイド6と外ガイド7,8とを繋ぐ隙間空け棒9と、外ガイド7,8を一体に取り付ける外ガイドベース10とを備えている。
なお、図1において網掛けで示す部分は、回転子鉄心1の突極の胴部に巻回されるコイルを示しており、絶縁物3が見えるようにコイルエンド部は省略している。
次に、短絡板2の外側に設けられる絶縁物3の形状について説明する。
図2は絶縁物3の詳細図である。絶縁物3の短絡板2に面する側は、短絡板2に嵌合する嵌合部3aとなっている。すなわち、嵌合部3aは、回転子鉄心1の軸方向両端部の突極の胴部において、胴部の位置にある短絡板2の部分に嵌合する凹部である。
嵌合部3aの反対面はコイルが巻かれる側であり、その巻方向の肩部には、巻回されるワイヤのピッチ(すなわち、略ワイヤの外径寸法)に合わせたピッチで複数の溝3bが形成されている。
また、絶縁物3の側面には、内ガイド6と外ガイド7,8とを取り付ける取付穴3cが、溝3bの方向と直交する方向に形成されている。この取付穴3cを有する面が、内ガイド6及び外ガイド7,8と当接する絶縁物3側の位置決め面3dである。
また、絶縁物3の溝面側(嵌合部3aの反対側)の溝方向中央部には、コイルが巻回されたとき、コイルに対して冷却用の隙間となる凹部3eが形成されている。凹部3eを設けることで、巻線作業終了後にコイルをワニスに含浸させる場合、この隙間を通してコイル内にワニスが入りやすくなるという利点もある。
また、溝3bのピッチ方向の両側に壁面を有し、回転子鉄心中心側の壁面の内側には、回転子鉄心1の突極の中心側に向けて薄くなる傾斜を有する導入溝3gが形成されている。導入溝3gは、凹部3eで隔てられた左右の壁面のそれぞれに設けられている。
更に、絶縁物3の凹部3eには、巻線時に外周側固定ボルト4とコイルとの干渉を防止するカバー部3fが設けられている。
次に、巻枠治具の各部品の形状について説明する。
図3は、内ガイド6の詳細図であり、図1に見える方向の反対側から見た斜視図である。図で下部側には、絶縁物3側の位置決め面3dが嵌め合わされる凹部が形成され、この分が内ガイド6の位置決め面6aであり、位置決め面6aには取付穴6bが設けられている。また、上部側は大きくU字状に切り欠かれており、切り欠かれたU字状部の対向面から外側に向けて、図で横方向に貫通する2個の貫通穴6cを有している。U字状部及び貫通穴6cは、隙間空け棒9を取り付けるための空間とその取付穴である。更に、U字状部の底面中央に内ガイド6を固定するための固定穴6dが設けられている。
図4は、外ガイドの詳細図であり、図1に示す外ガイド7,8のうちの左側の外ガイド7を示している。なお、外ガイド8は、外ガイド7と対称形なので、以下では外ガイド7で説明するが外ガイド8も同等である。
上方から見た形状はL字状をしており、図で下部側には、絶縁物3の位置決め面3dが嵌め合わされる凹部を有し、この凹部が外ガイド7の位置決め面7aとなる。その面に取付穴7bが設けられている。なお、取付穴7bは切欠穴としているが丸穴でも良い。
また、もう一方の外ガイド8との対向面となる側面には、隙間空け棒9を取り付けるための2個の貫通穴7cが、内ガイド6の貫通穴6cに対応して設けられている。
更に、図で上下方向に貫通する固定穴7dと連結穴7eが設けられている。固定穴7dは外ガイドベース10へ固定するため穴であり、固定ボルトが短くてすむように座ぐり穴としているがストレート穴でも良い。連結穴7eは、巻枠治具の組立時に、回転子鉄心1の両端に取り付ける外ガイド同士を連結する外ガイド連結ボルト11(図1参照)を挿通するための穴である。
図5は、外ガイドベース10の平面図である。外ガイド7の固定穴7dに対応する位置に雌ねじ10aが形成されており、また外ガイド7の連結穴7eに対応して貫通穴10bが形成されている。外ガイド8に対応する側も同様である。なお、外ガイドベース10は、巻枠治具の組立の作業性を良くするものであり、必ずしも必要ではない。
隙間空け棒9は、詳細図は省略するが、図1に示すように、内ガイド6と外ガイド7又は8を繋ぐ棒状部と、その両端部近傍に棒状部から直角方向に突出した嵌合部を有し、全体がコの字状をしている。嵌合部は、内ガイド6の貫通穴6cと外ガイド7の貫通穴7cとに抜き差し自在に嵌合する。
次に、巻枠治具の組立方法とコイル巻作業について説明する。
先ず、短絡板2を設けた回転子鉄心1の両端面の突極の胴部において、その部分の短絡板2に、絶縁物3の底面の嵌合部3aを嵌め合わせて絶縁物3を位置決めする。次に、絶縁物3の回転子鉄心中心側の位置決め面3dに内ガイド6の位置決め面6aを合わせて位置決めする。
外ガイド7,8は、予め外ガイドベース10に取り付けて一体化しておき、絶縁物3のもう一方の位置決め面3dに外ガイド7の位置決め面7aを合わせて位置決めする(外ガイド8側も同様)。
なお、内ガイド6の回転子鉄心1への固定は、回転子鉄心1を締め付けている内周側固定ボルト5を利用するので、その部分のナットを外して、内ガイド6の固定穴6dを内周側固定ボルト5に挿入する。
次に、絶縁物3と内ガイド6と外ガイド7,8のそれぞれの取付穴にガイド取付ボルト12(図1参照)を挿通し、ナットで固定する。
次に、内ガイド6の中央部の固定穴6dに挿通した内周側固定ボルト5に、外しておいたナットを締め付けることで、内ガイド6が回転子鉄心1に固定される。
上記の内ガイド6と外ガイド7,8の回転子鉄心1の端面への組み付けを、回転子鉄心1の両端面に同じように行なった後、両端面の外ガイド7同士の連結穴7eに外ガイド連結ボルト11を挿通し、ナットでそれぞれを固定する。外ガイド8同士も同様に固定する。これにより両端面に巻枠治具が強固に固定される。
この状態でコイル巻作業を行う。コイル巻作業は、先ず、巻始め線を絶縁物3の導入溝3gに沿わせた後、次に絶縁物3の溝3bに沿わせてワイヤを巻回して行き、所定数巻回すれば一旦巻回をやめ、隙間空け棒9を内ガイド6の下側の貫通穴6cと外ガイド7の下側の貫通穴7cへ挿入し(外ガイド8側も同様)、その上から巻線作業を続ける。更にその巻線作業の途中で別の隙間空け棒9を各ガイドの上側の貫通穴に挿入してその上から巻線を続け所定のコイルに仕上げる。こうすることで、コイルエンドに隙間空け棒9の直径以上のコイル隙間が二つ形成される。これにより、コイルの冷却性能を向上させることができる。
なお、内ガイド6と外ガイド7,8にそれぞれ2個の貫通穴を設けて隙間空け棒9を2段に挿入しコイルエンドに二つの隙間を形成したが、隙間空け棒9は、2段に限定するものではなく、冷却性能に応じて1段や3段としても良い。
巻線作業が終了すれば、外ガイド連結ボルト11とガイド取付ボルト12を外し、また、内ガイド6を固定している内周側固定ボルト5のナットを緩めて外せば、内ガイド6と外ガイド7,8及び隙間空け棒9を解体して容易に取り外すことができる。
絶縁物3は、巻線作業時の治具の役目をすると共に、巻線作業後は取り外す必要は無く、コイルエンドのスペーサの役目をする。このように、コイルエンドにコイル隙間を容易に設けることができ、コイルの冷却性能を向上することができる。
また、本願によれば、先行技術文献の項で示した特許文献1のようなコイル押さえ板がないので、ラジアル方向に通り抜ける風をさえぎるものがないため、コイルの冷却性能を向上させることが可能となる。図1では突極の頭部に外周側固定ボルト4を設けているが、この場合でもボルトは丸形状であり、特許文献1のような四角形状よりも一般的にラジアル方向の投影面積が小さく、ラジアル方向の風を有効に利用できる。
また、絶縁物3に対して、巻枠治具の内ガイド6、外ガイド7,8を位置決めするようにしたので、コイルを巻く絶縁物3に対して容易に位置決めができるため、位置決め誤差を小さくでき、自動巻線装置での整列巻線作業が容易に行える。
更に、絶縁物3と内ガイド6及び外ガイド7,8に取付穴を設けてボルト締めするようにしたので、強固に固定でき、且つ、ボルトを外すだけで簡単に解体することができるため、巻枠治具の着脱が容易である。
また、絶縁物3に設けた凹部3eにより、冷却用の風が入ることや、巻線作業終了後にコイルをワニスに含侵させる場合、この隙間を通してコイル内にワニスが入りやすいという利点がある。
また、絶縁物3に導入溝3gを設けたために、コイルの巻始め線を内ガイド6の上部側に設けたU字状の切り欠き部に対して巻始め線を配置することができる。これにより、巻始め線とその後に巻回されるコイルとの干渉がなくなり、巻線の整列性を良くすることができる。また、導入溝3gの傾斜によってコイルの巻始め線が不用意に巻き膨れないようにすることができ、さらにコイルの整列性を高める効果がある。
更に、絶縁物3に設けたカバー部3fは、巻線中に外周側固定ボルト4とコイルとの干渉を防止する効果がある。
以上のように、実施の形態1の突極形回転子の巻線方法によれば、回転子鉄心の突極の胴部にワイヤを巻回してコイルを形成する突極形回転子の巻線方法において、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物を回転子鉄心の軸方向両端部の突極の胴部に装着し、内ガイドと外ガイドと隙間空け棒とを有する巻枠治具の内ガイドと外ガイドを絶縁物の両側面に組み合わせ、絶縁物の溝に沿って所定数だけワイヤを巻回した後、内ガイドと外ガイドの間に隙間空け棒を挿入し、更に隙間空け棒の上からワイヤを巻回して所定のコイルに形成し、巻線完了後に巻枠治具を取り外すようにしたので、コイルのワイヤは巻線後に製品となる絶縁物の溝に沿って整列して巻回され、また、巻回後には巻枠治具が取り外されてコイルエンド部に冷却用の隙間が形成されるため、コイルの冷却性能を向上させることができる。
また、絶縁物の両側面と、内ガイド及び外ガイドとは、それぞれに設けた位置決め面を合わせ、ボルトにより一体に組み合わすようにしたので、巻枠治具の着脱が容易であると共に、コイルを巻く絶縁物に対して位置決めができるため、位置決め誤差を小さくでき、自動巻線装置での整列巻線作業が容易に行える。
また、内ガイドは、回転子鉄心に面する側の反対側の面がU字状に切り欠かれ、U字状の対向面から外側に向けて貫通する貫通穴を有し、外ガイドは、内ガイドのU字状の対向面に対応する面と、内ガイドの貫通穴に対応する貫通穴とを有し、隙間空け棒は、内ガイドと外ガイドを繋ぐ棒状部と、棒状部の両端部近傍に棒状部から直角方向に突出した嵌合部を有しており、嵌合部を内ガイドの貫通穴と外ガイドの貫通穴とに挿入して組み合わせるようにしたので、隙間空け棒の着脱を容易にして、コイルエンド部に冷却用の隙間を容易に形成することができる。
また、実施の形態1の突極形回転子によれば、複数の突極を有する回転子鉄心と、突極の胴部にワイヤを巻回して形成されたコイルとを有する突極形回転子において、巻回するワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物が、回転子鉄心の軸方向両端部の突極の胴部に装着され、ワイヤが絶縁物の溝に沿って整列して巻回されていると共に、絶縁物に着脱可能な巻枠治具によってコイルエンド部に冷却用の隙間が形成されているので、コイルの冷却性能の優れた突極形回転子を容易に得ることができる。
更に、絶縁物は、溝面側の溝方向中央部に凹部を有すると共に、溝のピッチ方向の両側に壁面を有し、回転子鉄心中心側の壁面の内側には、突極の中心側に向けて薄くなる傾斜を有する導入溝が形成されているので、巻線の整列性を高めることができ、また、コイルの冷却性能を向上させることができる。
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変更、省略することが可能である。
1 回転子鉄心、2 短絡板、3 絶縁物、3a 嵌合部、3b 溝、3c 取付穴、3d 位置決め面、3e 凹部、3f カバー部、3g 導入溝、4 外周側固定ボルト、5 内周側固定ボルト、6 内ガイド、6a 位置決め面、6b 取付穴、6c 貫通穴、6d 固定穴、7 外ガイド、7a 位置決め面、7b 取付穴、7c 貫通穴、7d 固定穴、7e 連結穴、8 外ガイド、9 隙間空け棒、10 外ガイドベース、10a 雌ねじ、10b 貫通穴、11 外ガイド連結ボルト、12 ガイド取付ボルト。

Claims (5)

  1. 回転子鉄心の突極の胴部にワイヤを巻回してコイルを形成する突極形回転子の巻線方法において、
    巻回する前記ワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物を前記回転子鉄心の軸方向両端部の前記突極の胴部に装着し、内ガイドと外ガイドと隙間空け棒とを有する巻枠治具の前記内ガイドと前記外ガイドを前記絶縁物の両側面に組み合わせ、前記絶縁物の前記溝に沿って所定数だけ前記ワイヤを巻回した後、前記内ガイドと前記外ガイドの間に前記隙間空け棒を挿入し、更に前記隙間空け棒の上から前記ワイヤを巻回して所定のコイルに形成し、巻線完了後に前記巻枠治具を取り外すようにしたことを特徴とする突極形回転子の巻線方法。
  2. 請求項1記載の突極形回転子の巻線方法において、
    前記絶縁物の前記両側面と、前記内ガイド及び前記外ガイドとは、それぞれに設けた位置決め面を合わせてボルトにより一体に組み合わすようにしたことを特徴とする突極形回転子の巻線方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の突極形回転子の巻線方法において、
    前記内ガイドは、前記回転子鉄心に面する側の反対側の面がU字状に切り欠かれ、前記U字状の対向面から外側に向けて貫通する貫通穴を有し、
    前記外ガイドは、前記内ガイドの前記U字状の対向面に対応する面と、前記内ガイドの貫通穴に対応する貫通穴とを有し、
    前記隙間空け棒は、前記内ガイドと前記外ガイドを繋ぐ棒状部と、前記棒状部の両端部近傍に前記棒状部から直角方向に突出した嵌合部を有しており、前記嵌合部を前記内ガイドの貫通穴と前記外ガイドの貫通穴とに挿入して組み合わせるようにしたことを特徴とする突極形回転子の巻線方法。
  4. 複数の突極を有する回転子鉄心と、前記突極の胴部にワイヤを巻回して形成されたコイルとを有する突極形回転子において、
    巻回する前記ワイヤのピッチに合わせた溝を有する絶縁物が、前記回転子鉄心の軸方向両端部の前記突極の胴部に装着され、前記ワイヤが前記絶縁物の前記溝に沿って整列して巻回されていると共に、前記絶縁物に着脱可能な巻枠治具によってコイルエンド部に冷却用の隙間が形成されていることを特徴とする突極形回転子。
  5. 請求項4に記載の突極形回転子において、
    前記絶縁物は、溝面側の溝方向中央部に凹部を有すると共に、前記溝のピッチ方向の両側に壁面を有し、回転子鉄心中心側の前記壁面の内側には、前記突極の中心側に向けて薄くなる傾斜を有する導入溝が形成されていることを特徴とする突極形回転子。
JP2013071775A 2013-03-29 2013-03-29 突極形回転子の巻線方法 Active JP6137907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071775A JP6137907B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 突極形回転子の巻線方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013071775A JP6137907B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 突極形回転子の巻線方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014197921A true JP2014197921A (ja) 2014-10-16
JP6137907B2 JP6137907B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=52358367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013071775A Active JP6137907B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 突極形回転子の巻線方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6137907B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7090947B1 (ja) 2021-05-10 2022-06-27 テラル株式会社 荷重監視システム、及び、巻線方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399548U (ja) * 1977-01-17 1978-08-11
US4554475A (en) * 1982-02-25 1985-11-19 Century Electric, Inc. Field coil air vents for dynamoelectric machine
JPS62185460U (ja) * 1986-05-16 1987-11-25
JPS6377443U (ja) * 1986-11-11 1988-05-23
JPH0641363U (ja) * 1992-10-23 1994-05-31 デンヨー株式会社 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子
JP2003116238A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nishishiba Electric Co Ltd 突極形回転子の巻線方法および突極形回転子
JP2005080319A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Nishishiba Electric Co Ltd 回転電機の整列巻線治具及び整列巻線方法
JP2006081372A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Nittoku Eng Co Ltd 多極電機子の巻線方法及び巻線装置
JP2008043107A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd モータ用コア部品

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5399548U (ja) * 1977-01-17 1978-08-11
US4554475A (en) * 1982-02-25 1985-11-19 Century Electric, Inc. Field coil air vents for dynamoelectric machine
JPS62185460U (ja) * 1986-05-16 1987-11-25
JPS6377443U (ja) * 1986-11-11 1988-05-23
JPH0641363U (ja) * 1992-10-23 1994-05-31 デンヨー株式会社 巻線ガイド絶縁部材付き突極形回転子
JP2003116238A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nishishiba Electric Co Ltd 突極形回転子の巻線方法および突極形回転子
JP2005080319A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Nishishiba Electric Co Ltd 回転電機の整列巻線治具及び整列巻線方法
JP2006081372A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Nittoku Eng Co Ltd 多極電機子の巻線方法及び巻線装置
US20070181732A1 (en) * 2004-09-13 2007-08-09 Nittoku Engineering Kabushiki Kaisha Winding method of multi polar armature and winding apparatus of same
JP2008043107A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Sumitomo Electric Ind Ltd モータ用コア部品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7090947B1 (ja) 2021-05-10 2022-06-27 テラル株式会社 荷重監視システム、及び、巻線方法
JP2022173869A (ja) * 2021-05-10 2022-11-22 テラル株式会社 荷重監視システム、及び、巻線方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6137907B2 (ja) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5452570B2 (ja) 回転電機およびそのステータコイルの結線ユニットの製造方法
JP5418484B2 (ja) 回転電機の固定子のコイルボビンおよびこのコイルボビンを使用した回転電機の固定子の巻線方法
US20100264757A1 (en) Motor stator, motor, pump, and method of manufacturing the motor
US10312763B2 (en) Stator, method for manufacturing stator, and motor
US10923974B2 (en) Rotor core, rotor and motor
US10833569B2 (en) Rotor core, rotor, motor, manufacturing method of rotor core, and manufacturing method of rotor
JP6358086B2 (ja) ステータ組立装置及びステータ組立方法
JP6344761B2 (ja) ステータの製造装置
US9712014B2 (en) Insulator, stator assembly, rotating electrical machine, and connection board
JP6142826B2 (ja) 回転電機のコア及び回転電機のコアの製造方法
US11056938B2 (en) Rotor and motor
JP2018107989A (ja) モータ
JP2008278636A (ja) コイル装置、ステータおよびモータ
JP2009100489A (ja) スロットレス形回転電機
JP6137907B2 (ja) 突極形回転子の巻線方法
KR101170156B1 (ko) 브러시리스 모터에 구성되는 슬롯리스 고정자 제조방법
US11095196B2 (en) Manufacturing method of motor core, manufacturing method of rotor core, and manufacturing method of rotor
US10951082B2 (en) Stator of rotating armature and assembly method thereof
JP2013005634A (ja) アウターロータ型モータ
JP5980181B2 (ja) 回転子および回転子の製造方法
JP7246224B2 (ja) 回転電機
JP2017212767A (ja) 突極型回転子の整列巻線治具
KR101083893B1 (ko) 발전기의 회전자
JP3603128B2 (ja) 突極形回転子の巻線方法および突極形回転子
KR200410748Y1 (ko) 돌극형 발전기의 회전자 코어 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6137907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250