JP2014197644A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧の化合物半導体装置を得る。
【解決手段】GaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタは、第1の化合物半導体(GaN)からなる電子走行層2bと、電子走行層2bの直上に形成されており、第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体(AlGaN)からなるp型半導体層2cと、p型半導体層2cの上方に形成されたゲート電極8とを備えて構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法に関する。
化合物半導体装置、特に窒化物半導体装置は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を利用し、高耐圧及び高出力の半導体デバイスとしての開発が活発に行われている。窒化物半導体装置としては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。特に、GaNを含むGaN系半導体デバイスでは、GaNを電子走行層として、AlGaNを電子供給層として用いたAlGaN/GaN・HEMTが注目されている。AlGaN/GaN・HEMTでは、GaNとAlGaNとの格子定数差に起因した歪みがAlGaNに生じる。これにより発生したピエゾ分極及びAlGaNの自発分極により、高濃度の2次元電子ガス(2DEG)が得られる。そのため、高耐圧及び高出力が実現できる。
特開2009−76845号公報 特開2007−19309号公報 特開2008−192701号公報
電源装置等に用いられるスイッチング素子では、フェイルセーフの観点から、電圧のオフ時には電流が流れない、所謂ノーマリ・オフが望まれる。ところが、高濃度の2DEGを利用したAlGaN/GaN・HEMTでは、トランジスタのチャネルに多数の電子が存在するため、ゲート電圧のオフ時にも電流が流れてしまう。電流を遮断するには、ゲート電極に負の電圧を印加する必要があり、ノーマリ・オンのデバイスとなる。
この問題に対処すべく、AlGaN/GaN・HEMTにおいて、電子供給層のゲート電極直下の部位をエッチングして2DEGを分断することにより、ノーマリ・オフを実現する技術が提案されている(特許文献1を参照)。ところがこの手法では、電子供給層下の電子走行層にエッチングによるダメージが加わる。そのため、シート抵抗の増加、リーク電流の増加等の問題が生じる。
また、AlGaN/GaN・HEMTにおいて、ゲート電極と電子供給層との間にp型GaN層を挿入することにより、ゲート電極直下の2DEGを打ち消し、ノーマリ・オフを実現する技術が提案されている(特許文献2を参照)。ところがこの手法では、ゲート電極直下以外の不要なp型GaN層をエッチングして除去する必要がある。そのため、電子走行層にエッチングによるダメージが加わり、特許文献1の手法と同様の問題が生じる。
一方、AlGaN/GaN・HEMTではない、例えばp型GaN層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を備えたMISトランジスタの構成でノーマリ・オフを実現する技術も提案されている(特許文献3を参照)。この場合、p型GaN層のゲート絶縁膜との界面をチャネルとして用いる。そのため、当該界面における欠陥が多く、移動度の低下、リーク電流の増加等の問題が生じる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧の化合物半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
化合物半導体装置の一態様は、第1の化合物半導体からなる電子走行層と、前記電子走行層の直上に形成されており、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層と、前記p型半導体層の上方に形成された電極とを含む。
化合物半導体装置の製造方法の一態様は、第1の化合物半導体からなる電子走行層を形成する工程と、前記電子走行層の直上に、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層を形成する工程と、前記p型半導体層の上方に電極を形成する工程とを含む。
上記の諸態様によれば、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧の化合物半導体装置を得ることができる。
第1の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図1に引き続き、第1の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図2に引き続き、第1の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法の他の例を示す概略断面図である。 第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5に引き続き、第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 デバイスチップの構成を示す概略平面図である。 ディスクリートパッケージを示す概略平面図である。 第3の実施形態によるPFC回路を示す結線図である。 第4の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。 第5の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
本実施形態では、化合物半導体装置としてGaN系半導体デバイスを開示する。
図1〜図3は、第1の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図1(a)に示すように、成長用基板として例えば半絶縁性のSiC基板1上に、複数の化合物半導体層の積層体として、化合物半導体積層構造2を形成する。成長用基板としては、SiC基板の代わりに、Si基板、サファイア基板、GaAs基板、GaN基板等を用いても良い。また、基板の導電性としては、半絶縁性、導電性を問わない。
化合物半導体積層構造2は、核形成層2a、電子走行層2b、p型半導体層2c、及びp型キャップ層2dを有して構成される。p型半導体層2cは、バンドギャップが電子走行層2bの化合物半導体よりも大きい化合物半導体からなり、電子走行層2bの直上に形成される。電子走行層2bとp型半導体層2cとの間には、ヘテロ界面が形成される。
詳細には、SiC基板1上に、例えば有機金属気相成長(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法により、以下の各化合物半導体を成長する。MOVPE法の代わりに、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法等を用いても良い。
SiC基板1上に、AlNを100nm程度の厚みに、i(インテンショナリ・アンドープ)−GaNを1μm程度の厚みに、p−AlGaNを30nm程度の厚みに、p−GaNを10nm程度の厚みに順次成長する。これにより、AlNの核形成層2a、i−GaNの電子走行層2b、p−GaNのp型半導体層2c、p−GaNのp型キャップ層2dが形成される。核形成層2aとしては、AlNの代わりにAlGaNを用いたり、低温成長でGaNを成長するようにしても良い。
AlNの成長条件としては、原料ガスとしてトリメチルアルミニウム(TMAl)ガス及びアンモニア(NH3)ガスの混合ガスを用いる。GaNの成長条件としては、原料ガスとしてトリメチルガリウム(TMGa)ガス及びNH3ガスの混合ガスを用いる。AlGaNの成長条件としては、原料ガスとしてTMAlガス、TMGaガス、及びNH3ガスの混合ガスを用いる。成長する化合物半導体層に応じて、Al源であるTMAlガス、Ga源であるTMGaガスの供給の有無及び流量を適宜設定する。共通原料であるNH3ガスの流量は、100ccm〜100LM程度とする。また、成長圧力は50Torr〜760Torr程度、成長温度は900℃〜1200℃程度とする。
AlGaN、GaNをp型として成長する際、即ちp型半導体層2c、p型キャップ層2dを形成する際には、p型不純物として例えばMgを含む例えばCp2Mgを所定の流量で原料ガスに添加し、AlGaN及びGaNにMgをドーピングする。p型半導体層2cのAlGaN、p型キャップ層2dのGaNにおけるMgのドーピング濃度は、例えば1×1018/cm3程度〜4×1019/cm3程度、例えば双方共に1×1019/cm3程度とする。p型不純物としては、Mgの代わりに例えばBe又はFe等をドーピングするようにしても良い。
続いて、図1(b)に示すように、一対のn型領域3a,3bを形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2のうち、チャネルを構成する部位の両側で、少なくとも電子走行層2bの表層部位(電子走行層2bのp型半導体層2cとの界面下の部位)に、n型不純物を導入する。n型不純物として例えばSiを用い、ドーズ量を1×1013/cm2程度、加速電圧を40keV程度としてイオン注入する。これにより、化合物半導体積層構造2のうち、チャネルを構成する部位の両側で、少なくとも電子走行層2bの表層部位に、一対のn型領域3a,3bが形成される。n型不純物としては、Siの代わりに例えばGe等をイオン注入するようにしても良い。
次に、図1(c)に示すように、化合物半導体積層構造2を熱処理する。
詳細には、先ず、例えば熱CVD法により、化合物半導体積層構造2上を覆うシリコン酸化膜10を形成する。
シリコン酸化膜10が形成された状態で、化合物半導体積層構造2を1000℃程度以上、例えば1100℃程度で熱処理する。これにより、n型領域3a,3bのSiが活性化され、結晶性が回復する。電子走行層2bはp型半導体層2cとの間でヘテロ界面を形成している。当該熱処理により、p型半導体層2cの含有するp型不純物であるMgの一部が当該界面から電子走行層2b内に熱拡散する。これにより、n型領域3a,3b間における電子走行層2bの表層に、p型領域4が形成される。p型領域4は、化合物半導体積層構造2上のゲート電極の形成予定部位の下方に位置整合する。p型領域4は、p型半導体層2cからのMgの熱拡散で形成されることから、そのp型半導体層2cとの界面の近傍ではp型半導体層2cと略同等のMg濃度となり、その他の部位ではp型半導体層2cよりも低いMg濃度となる。
その後、シリコン酸化膜10は、所定のウェット処理により除去される。
続いて、図2(a)に示すように、素子分離領域5を形成する。なお、図2(a)以降では、素子分離領域5bの図示を省略する。
詳細には、化合物半導体積層構造2の不活性領域とする部位に、例えばアルゴン(Ar)をイオン注入する。これにより、化合物半導体積層構造2及びSiC基板1の一部に素子分離領域5が形成される。素子分離領域5により、化合物半導体積層構造2上でGaN系半導体デバイスの素子領域(トランジスタ領域)が画定される。
なお、素子分離は、上記の注入法の代わりに、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて行っても良い。このとき、化合物半導体積層構造2のドライエッチングには、例えば塩素系のエッチングガスを用いる。
続いて、図2(b)に示すように、化合物半導体積層構造2に一対の電極用リセス2A,2Bを形成する。
詳細には、化合物半導体積層構造2におけるソース電極及びドレイン電極の各形成予定部位のp型半導体層2c及びp型キャップ層2dを、リソグラフィー及びドライエッチングにより除去する。これにより、化合物半導体積層構造2に一対の電極用リセス2A,2Bが形成される。
続いて、図3(a)に示すように、ソース電極6及びドレイン電極7を形成する。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。レジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、電極用リセス2A,2Bを露出させる開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばTa/Al(Taが下層でAlが上層)を、例えば蒸着法により、ソース電極及びドレイン電極の各形成予定部位を露出させる開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Taの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したTa/Alを除去する。その後、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃〜1000℃程度の温度、例えば550℃程度で熱処理し、残存したTa/Alをn型領域3a,3bとオーミックコンタクトさせる。Ta/Alのn型領域3a,3bとのオーミックコンタクトが得られるのであれば、熱処理が不要な場合もある。以上により、電極用リセス2A,2Bを埋め込みn型領域3a,3bとオーミックコンタクトしたソース電極6及びドレイン電極7が形成される。
続いて、図3(b)に示すように、ゲート電極8を形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。全面にレジストを塗布する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。塗布されたレジストをリソグラフィーにより加工する。以上により、ゲート電極の形成予定部位である化合物半導体積層構造2の表面の一部を露出する開口を有するレジストマスクが形成される。
次に、上記のレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Au(Niが下層、Auが上層)を、例えば蒸着法により、各開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、化合物半導体積層構造2上にゲート電極8が形成される。
しかる後、ソース電極6、ドレイン電極7、及びゲート電極8の配線形成等の後工程を経て、本実施形態によるGaN系半導体デバイスであるショットキー型のnpnトランジスタが得られる。
なお、図4に示すように、ショットキー型のnpnトランジスタとする代わりに、化合物半導体積層構造2とゲート電極8との間に、ゲート絶縁膜9を形成し、MIS型のnpnトランジスタとしても良い。この場合、図3(a)の工程と図3(b)の工程との間に、ソース電極6及びドレイン電極7を覆うように、化合物半導体積層構造2上に絶縁材料として例えばAl23を堆積する。Al23は、例えば原子層堆積法(Atomic Layer Deposition:ALD法)により膜厚2nm〜200nm程度、ここでは10nm程度に堆積する。これにより、ゲート絶縁膜9が形成される。
Al23の堆積は、ALD法の代わりに、例えばプラズマCVD法又はスパッタ法等で行うようにしても良い。また、Al23を堆積する代わりに、Alの窒化物又は酸窒化物を用いても良い。それ以外にも、Si,Hf,Zr,Ti,Ta,Wの酸化物、窒化物又は酸窒化物、或いはこれらから適宜に選択して多層に堆積して、ゲート絶縁膜を形成しても良い。
本実施形態によるGaN系半導体デバイスでは、化合物半導体積層構造2において、p型半導体層2cが電子走行層2bよりもバンドギャップの大きい化合物半導体からなり、両者間にはヘテロ界面が形成される。電子走行層2bの直上に形成されたp型半導体層2cにより、電子走行層2bの当該界面に比較的高濃度のp型不純物、ここではMgが存在する。そのため、ゲート電極8に電圧を印加しないときには、電子走行層2bに2次元電子ガス(2DEG)は発生しない。ゲート電極8に所定電圧を印加すると、電子走行層2bのn型領域3a,3b間(p型領域4の部分)におけるp型半導体層2cとの界面近傍を2DEGが走行してチャネルが形成される。
上記のように、本実施形態によるGaN系半導体デバイスでは、非動作時にはn型領域3a,3b間に2DEGが流れない構成であるため、ノーマリ・オフが実現する。本実施形態では、電子走行層2bのn型領域3a,3b間にp型領域4が形成されているため、確実なノーマリ・オフが得られる。本実施形態では、電子走行層2bの直上に形成されるp型半導体層2cのエッチングが不要であり、一部にエッチングダメージを受けた化合物半導体層を電子走行層として用いることがないため、電子走行層2bのエッチングダメージの懸念はない。また本実施形態では、例えばp型GaN層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を備えたMISトランジスタとは異なり、電子走行層2bとp型半導体層2cとのヘテロ界面を利用した2DEGが用いられる構成を採る。そのため、移動度の低下、リーク電流の増加等の問題が発生する懸念はない。
以上説明したように、本実施形態によれば、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタが得られる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスについて説明する。本実施形態では、第1の実施形態と同様にGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタを開示するが、一対のn型領域の構成が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図5〜図6は、第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスの製造方法の主要工程を順に示す概略断面図である。
先ず、第1の実施形態の図1(a)と同様にして、例えばSiC基板1上に化合物半導体積層構造2を形成する。
続いて、図5(a)に示すように、化合物半導体積層構造2上にマスク11を形成し、化合物半導体積層構造2に一対の溝2C,2Dを形成する。
する。
詳細には、先ず、例えば熱CVD法により、化合物半導体積層構造2上にシリコン酸化膜を形成する。シリコン酸化膜をリソグラフィー及びドライエッチングにより加工して、化合物半導体積層構造2上でゲート電極の形成される部位にシリコン酸化膜を残す。以上により、化合物半導体積層構造2上でゲート電極の形成される部位を覆うマスク11が形成される。
次に、マスク11及びその上のレジストをエッチングマスクとして用いて、化合物半導体積層構造2をドライエッチングする。ここでは、エッチングガスとして塩素系ガスを用い、p型キャップ層2d、p型半導体層2c、及び電子走行層2bの途中までドライエッチングする。以上により、マスク11の両側に一対の溝2C,2Dが形成される。
その後、マスク11上のレジストは、アッシング処理又はウェット処理により除去される。
続いて、図5(b)に示すように、一対のn型領域12a,12bを形成する。
詳細には、マスク11を再成長用マスクとして用いて、化合物半導体積層構造2の溝2C,2Dを埋め込むように、例えばMOVPE法により、n−GaNを成長する。n−GaNの成長条件としては、原料ガスとしてTMGaガス及びNH3ガスの混合ガスを用い、成長圧力は50Torr〜760Torr程度、成長温度は900℃〜1200℃程度とする。GaNをn型として成長する際には、n型不純物として例えばSiを含む例えばSiH4ガスを所定の流量で原料ガスに添加し、GaNにSiをドーピングする。Siのドーピング濃度は、5×1017/cm3程度〜5×1018程度、例えば2×1018/cm3程度とする。以上により、溝2C,2Dを埋め込む一対のn型領域12a,12bが形成される。
その後、マスク11は、所定のウェット処理により除去される。
本実施形態では、n型領域12a,12bの成長温度により、p型半導体層2cの含有するp型不純物であるMgの一部が当該界面から電子走行層2b内に熱拡散する。これにより、n型領域12a,12b間における電子走行層2bの表層に、p型領域13が形成される。p型領域13は、化合物半導体積層構造2上のゲート電極の形成予定部位の下方に位置整合する。p型領域13は、p型半導体層2cからのMgの熱拡散で形成されることから、そのp型半導体層2cとの界面の近傍ではp型半導体層2cと略同等のMg濃度となり、その他の部位ではp型半導体層2cよりも低いMg濃度となる。
続いて、第1の実施形態と同様に素子分離領域を形成した後、図5(c)に示すように、ソース電極14及びドレイン電極15を形成する。
詳細には、先ず、ソース電極及びドレイン電極を形成するためのレジストマスクを形成する。レジストを化合物半導体積層構造2上に塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工する。これにより、n型領域12a,12b上におけるソース電極及びドレイン電極の各形成予定部位を露出させる開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばTa/Al(Taが下層でAlが上層)を、例えば蒸着法により、ソース電極及びドレイン電極の各形成予定部位を露出させる開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Taの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したTa/Alを除去する。その後、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃〜1000℃程度の温度、例えば550℃程度で熱処理し、残存したTa/Alをn型領域3a,3bとオーミックコンタクトさせる。Ta/Alのn型領域12a,12bとのオーミックコンタクトが得られるのであれば、熱処理が不要な場合もある。以上により、n型領域12a,12bとオーミックコンタクトしたソース電極14及びドレイン電極15が形成される。
続いて、図6(a)に示すように、ゲート絶縁膜16を形成する。
詳細には、ソース電極14及びドレイン電極15を覆うように、化合物半導体積層構造2上に絶縁材料として例えばAl23を堆積する。Al23は、例えば原子層堆積法(Atomic Layer Deposition:ALD法)により膜厚2nm〜200nm程度、ここでは10nm程度に堆積する。これにより、ゲート絶縁膜16が形成される。
なお、Al23の堆積は、ALD法の代わりに、例えばプラズマCVD法又はスパッタ法等で行うようにしても良い。また、Al23を堆積する代わりに、Alの窒化物又は酸窒化物を用いても良い。それ以外にも、Si,Hf,Zr,Ti,Ta,Wの酸化物、窒化物又は酸窒化物、或いはこれらから適宜に選択して多層に堆積して、ゲート絶縁膜を形成しても良い。
続いて、図6(b)に示すように、ゲート電極17を形成する。
詳細には、先ず、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。全面にレジストを塗布する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。塗布されたレジストをリソグラフィーにより加工する。以上により、ゲート電極の形成予定部位であるゲート絶縁膜16の表面の一部を露出する開口を有するレジストマスクが形成される。
次に、上記のレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Au(Niが下層、Auが上層)を、例えば蒸着法により、各開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、ゲート絶縁膜16上にゲート電極17が形成される。
しかる後、ソース電極14、ドレイン電極15、及びゲート電極17の配線形成等の後工程を経て、本実施形態によるGaN系半導体デバイスであるMIS型のnpnトランジスタが得られる。
本実施形態によるGaN系半導体デバイスでは、化合物半導体積層構造2において、p型半導体層2cが電子走行層2bよりもバンドギャップの大きい化合物半導体からなり、両者間にはヘテロ界面が形成される。電子走行層2bの直上に形成されたp型半導体層2cにより、電子走行層2bの当該界面に比較的高濃度のp型不純物、ここではMgが存在する。そのため、ゲート電極17に電圧を印加しないときには、電子走行層2bに2DEGは発生しない。ゲート電極17に所定電圧を印加すると、電子走行層2bのn型領域12a,12b間(p型領域13の部分)におけるp型半導体層2cとの界面近傍を2DEGが走行してチャネルが形成される。
上記のように、本実施形態によるGaN系半導体デバイスでは、非動作時にはn型領域12a,12b間に2DEGが流れない構成であるため、ノーマリ・オフが実現する。本実施形態では、電子走行層2bのn型領域12a,12b間にp型領域13が形成されているため、確実なノーマリ・オフが得られる。本実施形態では、電子走行層2bの直上に形成されるp型半導体層2cのエッチングが不要であり、一部にエッチングダメージを受けた化合物半導体層を電子走行層として用いることがないため、電子走行層2bのエッチングダメージの懸念はない。また本実施形態では、例えばp型GaN層上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を備えたMISトランジスタとは異なり、電子走行層2bとp型半導体層2cとのヘテロ界面を利用した2DEGが用いられる構成を採る。そのため、移動度の低下、リーク電流の増加等の問題が発生する懸念はない。
以上説明したように、本実施形態によれば、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタが得られる。
第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスは、いわゆるディスクリートパッケージに適用される。
このディスクリートパッケージでは、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスのチップが搭載される。以下、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスのチップ(以下、デバイスチップと言う)のディスクリートパッケージについて例示する。
デバイスチップの概略構成を図7に示す。
デバイスチップ100では、その表面に、上述したGaN系半導体デバイスのトランジスタ領域101と、ドレイン電極が接続されたドレインパッド102と、ゲート電極が接続されたゲートパッド103と、ソース電極が接続されたソースパッド104とが設けられている。
図8は、ディスクリートパッケージを示す概略平面図である。
ディスクリートパッケージを作製するには、先ず、デバイスチップ100を、ハンダ等のダイアタッチ剤111を用いてリードフレーム112に固定する。リードフレーム112にはドレインリード112aが一体形成されており、ゲートリード112b及びソースリード112cがリードフレーム112と別体として離間して配置される。
続いて、Alワイヤ113を用いたボンディングにより、ドレインパッド102とドレインリード112a、ゲートパッド103とゲートリード112b、ソースパッド104とソースリード112cをそれぞれ電気的に接続する。
その後、モールド樹脂114を用いて、トランスファーモールド法によりデバイスチップ100を樹脂封止し、リードフレーム112を切り離す。以上により、ディスクリートパッケージが形成される。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスを備えたPFC(Power Factor Correction)回路を開示する。
図9は、PFC回路を示す結線図である。
PFC回路20は、スイッチ素子(トランジスタ)21と、ダイオード22と、チョークコイル23と、コンデンサ24,25と、ダイオードブリッジ26と、交流電源(AC)27とを備えて構成される。スイッチ素子21に、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスが適用される。
PFC回路20では、スイッチ素子21のドレイン電極と、ダイオード22のアノード端子及びチョークコイル23の一端子とが接続される。スイッチ素子21のソース電極と、コンデンサ24の一端子及びコンデンサ25の一端子とが接続される。コンデンサ24の他端子とチョークコイル23の他端子とが接続される。コンデンサ25の他端子とダイオード22のカソード端子とが接続される。コンデンサ24の両端子間には、ダイオードブリッジ26を介してAC27が接続される。コンデンサ25の両端子間には、直流電源(DC)が接続される。
本実施形態では、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタをPFC回路20に適用する。これにより、信頼性の高いPFC回路20が実現する。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスを備えた電源装置を開示する。
図10は、第3の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。
本実施形態による電源装置は、高圧の一次側回路31及び低圧の二次側回路32と、一次側回路31と二次側回路32との間に配設されるトランス33とを備えて構成される。
一次側回路31は、第3の実施形態によるPFC回路20と、PFC回路20のコンデンサ25の両端子間に接続されたインバータ回路、例えばフルブリッジインバータ回路30とを有している。フルブリッジインバータ回路30は、複数(ここでは4つ)のスイッチ素子34a,34b,34c,34dを備えて構成される。
二次側回路32は、複数(ここでは3つ)のスイッチ素子35a,35b,35cを備えて構成される。
本実施形態では、一次側回路31を構成するPFC回路20のスイッチ素子21と同様に、フルブリッジインバータ回路30のスイッチ素子34a,34b,34c,34dが、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスとされている。一方、二次側回路32のスイッチ素子35a,35b,35cは、シリコンを用いた通常のMIS・FETとされている。
本実施形態では、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタを高圧回路である一次側回路31に適用する。これにより、信頼性の高い大電力の電源装置が実現する。
(第5の実施形態)
本実施形態では、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスを備えた高周波増幅器を開示する。
図11は、第5の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
本実施形態による高周波増幅器は、ディジタル・プレディストーション回路41と、ミキサー42a,42bと、パワーアンプ43とを備えて構成される。
ディジタル・プレディストーション回路41は、入力信号の非線形歪みを補償するものである。ミキサー42aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号をミキシングするものである。パワーアンプ43は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅するものであり、第1又は第2の実施形態によるGaN系半導体デバイスを有している。なお図11では、例えばスイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー42bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路41に送出できる構成とされている。
本実施形態では、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタを高周波増幅器に適用する。これにより、信頼性の高い高耐圧の高周波増幅器が実現する。
(他の実施形態)
第1〜第5の実施形態では、化合物半導体装置としてGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタを開示し、GaNからなる電子走行層の直上にp−AlGaNからなるp型窒化物半導体層が形成される場合を例示した。GaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタとしては、上記以外にも、以下のようなデバイスに適用できる。
・その他のデバイス例1
本例では、GaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタにおいて、GaNからなる電子走行層の直上にp−InAlNからなるp型窒化物半導体層が形成される場合を例示する。
この場合、上記した第1〜第5の実施形態では、電子走行層がi−GaN、p型窒化物半導体層がp−InAlN、p型キャップ層がp−GaNで形成される。
本例によれば、第1又は第2の実施形態と同様に、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタが得られる。
・その他のデバイス例2
本例では、GaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタにおいて、GaNからなる電子走行層の直上にp−InAlGaNからなるp型窒化物半導体層が形成される場合を例示する。
この場合、上記した第1〜第5の実施形態では、電子走行層がi−GaN、p型窒化物半導体層がp−InAlGaN、p型キャップ層がp−GaNで形成される。
本例によれば、第1又は第2の実施形態と同様に、確実なノーマリ・オフを実現するも、移動度が高く、リーク電流を抑止する高品質な信頼性の高い高耐圧のGaN系半導体デバイスであるnpnトランジスタが得られる。
以下、化合物半導体装置及びその製造方法、並びに電源装置及び高周波増幅器の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)第1の化合物半導体からなる電子走行層と、
前記電子走行層の直上に形成されており、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層と、
前記p型半導体層の上方に形成された電極と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)前記電子走行層は、前記p型半導体層との界面で前記電極の下方に位置整合する部位にp型領域が形成されていることを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)前記p型領域は、前記p型半導体層よりもp型の不純物濃度が低いことを特徴とする付記2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)前記電極の両側にn型領域が形成されていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記5)第1の化合物半導体からなる電子走行層を形成する工程と、
前記電子走行層の直上に、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層を形成する工程と、
前記p型半導体層の上方に電極を形成する工程と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記6)前記電子走行層は、前記p型半導体層との界面で前記電極の下方に位置整合する部位にp型領域が形成されることを特徴とする付記5に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記7)前記p型領域は、前記p型半導体層よりもp型の不純物濃度が低いことを特徴とする付記6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記8)前記電極の両側にn型領域を形成する工程を更に含むことを特徴とする付記5〜7のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記9)前記n型領域は、少なくとも前記電子走行層に対するn型不純物のドーピング、又はn型化合物半導体の再成長により形成されることを特徴とする付記8に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記10)変圧器と、前記変圧器を挟んで高圧回路及び低圧回路とを備えた電源回路であって、
前記高圧回路はトランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
第1の化合物半導体からなる電子走行層と、
前記電子走行層の直上に形成されており、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層と、
前記p型半導体層の上方に形成された電極と
を含むことを特徴とする電源回路。
(付記11)入力した高周波電圧を増幅して出力する高周波増幅器であって、
トランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
第1の化合物半導体からなる電子走行層と、
前記電子走行層の直上に形成されており、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層と、
前記p型半導体層の上方に形成された電極と
を含むことを特徴とする高周波増幅器。
1 SiC基板
2 化合物半導体積層構造
2a 核形成層
2b 電子走行層
2c p型半導体層
2d p型キャップ層
2A,2B 電極用リセス
2C,2D 溝
3a,3b,12a,12b n型領域
4,13 p型領域
5 素子分離領域
6,14 ソース電極
7,15 ドレイン電極
8,17 ゲート電極
9,16 ゲート絶縁膜
10 シリコン酸化膜
11 マスク
20 PFC回路
21,34a,34b,34c,34d,35a,35b,35c スイッチ素子
22 ダイオード
23 チョークコイル
24,25 コンデンサ
26 ダイオードブリッジ
30 フルブリッジインバータ回路
31 一次側回路
32 二次側回路
33 トランス
41 ディジタル・プレディストーション回路
42a,42b ミキサー
43 パワーアンプ
100 デバイスチップ
101 トランジスタ領域
102 ドレインパッド
103 ゲートパッド
104 ソースパッド
111 ダイアタッチ剤
112 リードフレーム
112a ドレインリード
112b ゲートリード
112c ソースリード
113 Alワイヤ
114 モールド樹脂

Claims (9)

  1. 第1の化合物半導体からなる電子走行層と、
    前記電子走行層の直上に形成されており、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層と、
    前記p型半導体層の上方に形成された電極と
    を含むことを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記電子走行層は、前記p型半導体層との界面で前記電極の下方に位置整合する部位にp型領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記p型領域は、前記p型半導体層よりもp型の不純物濃度が低いことを特徴とする請求項2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記電極の両側にn型領域が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  5. 第1の化合物半導体からなる電子走行層を形成する工程と、
    前記電子走行層の直上に、前記第1の化合物半導体よりもバンドギャップの大きい第2の化合物半導体からなるp型半導体層を形成する工程と、
    前記p型半導体層の上方に電極を形成する工程と
    を含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  6. 前記電子走行層は、前記p型半導体層との界面で前記電極の下方に位置整合する部位にp型領域が形成されることを特徴とする請求項5に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  7. 前記p型領域は、前記p型半導体層よりもp型の不純物濃度が低いことを特徴とする請求項6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  8. 前記電極の両側にn型領域を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  9. 前記n型領域は、少なくとも前記電子走行層に対するn型不純物のドーピング、又はn型化合物半導体の再成長により形成されることを特徴とする請求項8に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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