JP2014196038A - エアバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】構造や製造工程が簡単なエアバッグを提供する。
【解決手段】第一の基布部と、第一の基布部に重ねられて、第一の基布部とともに膨張ガスが導入されて膨張展開する気室部の外殻を構成する第二の基布部と、気室部の内部に設けられ、気室部の形状を調整する調整部材と、を備え、調整部材は、幹部と、幹部から伸びる複数の枝部と、を有し、複数の枝部の内、第一の枝部と第二の枝部とは隣り合う位置から伸びており、第一の枝部は第一の基布部に取り付けられ、第二の枝部は第二の基布部に取り付けられ、第一の枝部と第二の枝部以外の枝部の内の少なくとも一つの枝部は、第一の枝部と第二の枝部とは幹部の異なる位置から伸びており、かつ、第一の基布部と第二の基布部のいずれかに取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアバッグに関し、特に乗員の側頭部を保護するためのエアバッグに関する。
従来から、自動車の衝突時に乗員を保護するエアバッグに関し、ガスを導入して膨張させることにより、自動車の側方の窓部に沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグが知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1に記載の発明は、「自動車の側突用エアバッグ」に関する発明であり、具体的には「袋状に形成したエアバッグ本体の内部に、内部接合部により互いに接合した2枚の内部基布を設け、その前後両端部と、内部接合部と内部接合部の間の部分を、それぞれエアバッグ本体の対応する表側基布及び裏側基布に対して、内側から上下方向に延びる重合接合部により接合しているため、内部基布が存在する範囲では、表布側と、裏側基布側と、その中間の内部基布において、三層の筒状膨張室が形成される」ものである。
特許文献2に記載の発明は、「ガスバッグ」に関する発明であり、具体的には「織地層は、たて糸及びよこ糸と、織地層接続され、膨張状態にて、織地層の間の距離を制限する少なくとも1つのスペーサとから成っている。ガスバッグは、スペーサが幾つかのたて糸及びよこ糸から形成されており、該たて糸及びよこ糸は、膨張状態に関係してその関係した織地層により形成された表面領域から去って、反対側の織地層に向けて伸び、また、反対側の織地層のたて糸及び/又はよこ糸に接続される」ものである。
特許文献3に記載の発明は、「エアバッグ」に関する発明であり、具体的には「エアバッグは、袋織りにより形成されて、膨張用ガスの流入時に、人体を保護可能に板状に膨張する。エアバッグにおける人体を保護する保護エリアは、全域を、膨張用ガスの流入時に厚さを規制されて膨らむ膨張領域として、構成されている」ものである。
特許文献4に記載の発明は、「エアバッグ」に関する発明であり、具体的には「エアバッグ1の気室部に、第3の基布部を配置する。第3の基布部で、エアバッグ本体を構成する第1の基布部と第2の基布部と、を接合する。第3の基布部は、第1の仕切基布と第2の仕切基布とを中間接合片部同士を接合して襞状に形成する。第3の基布部の接合片部を接合手段で第1の基布部と第2の基布部とに接合する。接合片部に、仕切片部の縁部から突出する延設部を形成する。接合手段は、延設部まで形成する。仕切片部から伝わる力が接合手段の端部に集中せず、端部からの剥がれを防止できる」ものである。
上述した特許文献1に記載の発明は、カーテンエアバッグのストローク調整を行うパーツは、基布2枚で構成されており、カーテンエアバッグを構成する基布は合計で4枚必要となり、アッセンブリしたときに、外径が大きくなり、収納性に改善の余地があった。
特許文献2に記載の発明は、袋織りでストロークを調整するように、縦糸・横糸でテザー(紐)の機能を持たせている。エアバッグの形状に合わせて専用の設計が必要となり、汎用性に改善の余地があった。
特許文献3に記載の発明は、袋織りのエアバッグであり、中間布より展開時のストロークを調整している。縦方向にいくつかの気室部を設けているが、膨張ガスの流れが阻害され、膨張展開に影響を及ぼすことが懸念される。
図8は、従来のカーテンエアバッグの動作前の状態を示しており、エアバッグ装置1のエアバッグ本体がロール状に巻き付けられて、フロントピラー2、センターピラー3、及びリアピラー4の上側のルーフサイドのブラケットを介してルーフサイドレールに取り付けられている。図中、5はエアバッグ装置にガスを供給するためのインフレータであり、6はエアバッグの前縁を前方に付勢するためのストラップである。14はエアバッグ装置1の上縁を車両に固定するための取付片であり、取付片14にはボルトで締結するための貫通孔14aが形成されている。Mは衝突からの保護対象としての乗員である。
図9に示したエアバッグ装置1が、車両の衝突によりインフレータ5からエアバッグ装置1にガスが供給された状態を示している。車両の室内のルーフサイドから前席側の窓と後席側の窓とを覆うようにエアバッグ装置1のエアバッグ本体B1がロール状からマット状に展開膨張する。これにより、乗員Mの頭部が保護されるようになっている。
ところで、エアバッグ本体B1については種々の提案がなされている(例えば、特許文献4参照)。
特許文献4に記載のエアバッグは、図10に示すように以下の構成を有する。
すなわち、エアバッグ装置1の気室部32に、第3の基布部44を配置する。第3の基布部44で、エアバッグ本体B2を構成する第1の基布部10と第2の基布部11とを接合する。第3の基布部44は、第1の仕切基布41と第2の仕切基布42とを中間接合片部47同士を接合して襞状に形成する。第3の基布部44の接合片部46を接合手段31で第1の基布部10と第2の基布部11とに接合する。接合片部46に、仕切片部44の縁部から突出する延設部48を形成する。接合手段31は、延設部48まで形成する。仕切片部44から伝わる力が接合手段31の端部に集中せず、端部からの剥がれを防止できるようになっている。尚、14はエアバッグ本体B1を車両へ取り付けるための取付片、14aは貫通孔である。
特開2007−196856号公報 特開2001−138852号公報 特開2004−268880号公報 特開2007−290622号公報
しかしながら、特許文献4に記載の発明は、エアバッグ本体及び第3の基布部(2枚)の計4枚の材料を要し、構造や製造工程が複雑になる。
そこで、本発明の目的は、構造や製造工程が簡単なエアバッグを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第一の基布部と、該第一の基布部に重ねられて、前記第一の基布部とともに膨張ガスが導入されて膨張展開する気室部の外殻を構成する第二の基布部と、前記気室部の内部に設けられ、前記気室部の形状を調整する調整部材と、を備えたエアバッグにおいて、該調整部材は、幹部と、該幹部から伸びる複数の枝部と、を有し、該複数の枝部の内、第一の枝部と第二の枝部とは隣り合う位置から伸びており、該第一の枝部は前記第一の基布部に取り付けられ、該第二の枝部は第二の基布部に取り付けられ、前記第一の枝部と前記第二の枝部以外の枝部の内の少なくとも一つの枝部は、前記第一の枝部と前記第二の枝部とは前記幹部の異なる位置から伸びており、かつ、前記第一の基布部と前記第二の基布部のいずれかに取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記複数の枝部は、前記幹部の側面の対向する位置の各々から伸びていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記複数の枝部は、前記幹部の一側面から伸びていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記調整部材は基布状部材であり、該基布状部材の外周から内側へスリットを設けて前記枝部を形成させることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記調整部材は、前記気室部の内部に複数設けられることを特徴とする。
本発明によれば、構造や製造工程が簡単なエアバッグを提供することができる。
(a)は、一実施形態に係るエアバッグ装置の折り畳み前の状態を示す透視図であり、(b)は、(a)に示したエアバッグ装置のエアバッグ本体に用いられる調整部材の平面図であり、(c)は、(b)の変形例である。 (a)は、図1に示したエアバッグ装置のエアバッグ本体の膨張展開時の状態を示す透視図であり、(b)は、(a)のIIb−IIb線断面図であり、(c)は、図1(c)に対応した断面図である。 (a)は、他の実施形態に係るエアバッグ装置のエアバッグ本体の膨張展開後の状態を示す透視図であり、(b)は、(a)のIIIb−IIIb線断面図である。 (a)は、他の実施形態に係るエアバッグ装置の折り畳み前の状態を示す透視図であり、(b)は、(a)に示したエアバッグ装置のエアバッグ本体に用いられる調整部材の平面図である。 (a)は、図4に示したエアバッグ装置のエアバッグ本体の膨張展開途中の状態を示す透視図であり、(b)は、(a)のVb−Vb線断面図である。 (a)は、図4に示したエアバッグ装置のエアバッグ本体の膨張展開後の状態を示す透視図であり、(b)は、(a)のVIb−VIb線断面図である。 (a)、(b)、(c)は、図1(a)に示した調整部材の変形例である。 従来のエアバッグ装置の配置を説明するための説明図である。 図7に示したエアバッグ装置1が作動した状態を説明するための説明図である。 従来のエアバッグ装置に用いられるエアバッグ本体の透視図である。
本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。尚、図7〜図9に示した部材と同様の部材には共通の符号を用いた。
[実施形態1]
<構 成>
図1(a)に示すエアバッグ装置100は、エアバッグ本体B3と、取付片14と、図示しないインフレータと、を有する。尚、本実施形態では調整部材101の枝部の数が10個の場合で説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
エアバッグ本体B3は、横長の第一の基布部10と、第一の基布部10に重ねられて、第一の基布部10とともに図示しないインフレータから膨張ガスが導入されて膨張展開する気室部32の外殻を構成する、横長の第二の基布部11と、気室部32内に配置された調整部材101と、を有する。調整部材101は、気室部32の厚み等の形状を調整する部材である。
横長の調整部材101は、基布状部材であり、第一の基布部10及び第二の基布部11とは別体をなしており、第一の基布部10と第二の基布部11とが形成する気室部32の内部に設けられている。調整部材101は、基布の外周から内側へスリットを設けて複数の枝部を形成したものである。すなわち、調整部材101は、長方形の対向する長辺に、長辺と直交する方向に一定の間隔の所定の長さの複数のスリット102−1a、102−2a、102−3a、102−4a、102−5a、102−1b、102−2b、102−3b、102−4b、102−5bが調整部材101の外周から内側へ切り込むことで形成されたものである。
これらのスリット102−1a、102−2a、102−3a、102−4a、102−1b、102−2b、102−3b、102−4bにより、幹部である中央部103cの両側に伸びる二列の枝部103−1a、103−2a、103−4a、103−5a、103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bが形成されている。この内、例えば、枝部103−1aを第一の枝部とし、枝部103−1bを第二の枝部とする。
長辺方向に沿って二列に配列された枝部103−1a、103−2a、103−4a、103−5a、103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bのうちの図1(a)の上側の列の隣接する枝部103−1a、103−2a、103−3a、103−4a、103−5aの各端部は、接合部104−1aa、104−2aa、104−3aa、104−4aa、104−5aaが第一の基布部10及び第二の基布部11に交互、かつ同一線上に配置されている。
接合手段としての接合部104−1aa、104−2aa、104−3aa、104−4aa、104−5aaは、縫製、接着、高周波ミシンによる接合等が挙げられる。
尚、接合部104−1aa、104−2aa、104−3aa、104−4aa、104−5aaは、同一線上に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、同一線からずれていてもよい(以下の接合部も同様である。)。
図1(a)の下側の隣接する枝部103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bの各端部は、接合部104−1ab、104−2ab、104−3ab、104−4ab、104−5bが第一の基布部10及び第二の基布部11に交互、かつ同一線上に位置する。
すなわち、調整部材101の上側の列の一つおきの枝部103−1a、103−3a、103−5aと、下側の列の一つおきの枝部103−2b、103−4bとは、第一の基布部10と同一線上で接合部104−1aa、104−3aa、104−5aa、104−2ab、104−4abが位置する。
同様に、調整部材101の上側の列の残りの枝部103−2a、103−4aと、下側の列の残りの枝部103−1b、103−3b、103−5bとは、第二の基布部11と同一線上で接合部104−2ab、104−4aa、104−1ab、104−3ab、104−5abが位置する。
上記のとおり、本実施形態では、複数の枝部の内、例えば、第一の枝部である枝部103−1aと第二の枝部である枝部103−2aとは中央部103c隣り合う位置から伸びており、枝部103−1aは前記第一の基布部10に取り付けられ、103−2aは第二の基布部11に取り付けられ、枝部103−1aと103−2a以外の枝部の内の少なくとも一つの枝部である枝部103−1bは、枝部103−1aと103−2aとは中央部103cの異なる位置から伸びており、かつ、前記第一の基布部10と前記第二の基布部11のいずれかに取り付けられている。
つまり、調整部材101の断面形状が、枝部103−1aと枝部103−2aと枝部103−1bとの関係で、アルファベットの「y」字形状の関係となっている。
調整部材101の図1(b)における調整部材101の上側の枝部103−1a、103−2a、103−3a、103−4a、103−5aの接合部104−1aa、104−2aa、104−3aa、104−4aa、104−5aaと、下側枝部103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bの接合部104−1ab、104−2ab、104−3ab、104−4ab、104−5bとの間隔をLaとする。上側のスリット102−1a、102−2a、102−3a、102−4aと、下側のスリット102−1b、102−2b、102−3b、102−4bとの間隔をLbとする。
間隔Laに対する間隔Lbを変えることにより、エアバッグ本体B3の膨張展開時の厚さを調整することができる。例えば、図1(c)に示す調整部材101aを用いてエアバッグ本体を作製した場合、各間隔La、Lb、Lcの関係は、図よりLb<Lc<Laであることが明らかなため、図1(b)に示した調整部材101を用いたエアバッグ本体の厚さは、図1(c)に示した調整部材101aを用いたエアバッグ本体の厚さより厚くなることが分かる。従って、間隔Lbは車種やグレードに応じて自由に設計することができる。つまり、スリットの長さを調節することでエアバッグ本体B3の膨張時の第一の基布部10と第二の基布部11との間の距離(厚さ)や形状を自由に設定することができる。
なお、一枚の調整部材内のスリットが同じ長さの例を示したが、それぞれのスリットの長さを異なる長さにすることもできる。
また、スリットの長さだけでなく、スリットの位置、すなわち、枝部103−1a、103−2a、103−4a、103−5a、103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bの中央部103cに沿った長さLdを調節することにより膨張時のエアバッグ本体B3の膨張時の厚さや形状を自由に設定することができる。
図1に示すエアバッグ装置100のエアバッグ本体B3は、作動前は、図7に示したエアバッグ装置1と同様に、ロール状に巻き付けられて、フロントピラー2、センターピラー3、及びリアピラー4の上側のルーフサイドのブラケットを介してルーフサイドレールに取り付けられている。
<動 作>
図示しないインフレータから図1(a)に示したエアバッグ装置100のエアバッグ本体B3にガスが供給されると、第一の基布部10及び第二の基布部11で構成される気室部32が図2(a)に示すように膨張してマット状に展開する。気室部32が膨張する際、調整部材101の各枝部103−1a、103−2a、103−4a、103−5a、103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bは、第一の基布部10及び第二の基布部11に接合部104−1ab、104−2ab、104−3ab、104−4ab、104−5bで接合されているため、各枝部103−1a、103−2a、103−4a、103−5a、103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bは、中央部103cから引き離される方向に付勢される。このため、調整部材101は、断面形状がアルファベットの「Y」の下にギリシャ文字の「Λ」をつけた形状(本明細書では「X字形状」と呼ぶ)になる。
エアバッグ本体B3は、断面が楕円形状のマット状に展開膨張する。
本実施形態のエアバッグ装置100における調整部材101は、気室部32が膨張する際にはガスの供給方向に対してはX字形状となるため、図9に示したエアバッグ本体内の調整部材と比較して配管抵抗が小さい。このため、より効率的に膨張することができる。
また、本実施形態のエアバッグ装置100は、調整部材が1枚で構成されるため、従来よりも材料がその分少なくなるので、材料及び工数を削減し、軽量化、薄型化したエアバッグを提供することができる。しかもエアバッグ本体B3の収納時の外径を小さくすることができる。
[実施形態2]
<構 成>
図3(a)、(b)に示す実施形態の図1(a)〜(c)に示す実施形態との相違点は、調整部材101の断面形状がアルファベットの「y」字形状のみで形成されている点である。
すなわち、調整部材101の下側の列の枝部103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bの接合部104−1ab、104−2ab、104−3ab、104−4ab、104−5abが好ましくは全て第一の基布部10の同一線上に位置するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、枝部101a、枝部103−1b、及び枝部103−2bだけがy字形状であり、他の枝部がX字形状の構成要素となっていてもよい。
また、調整部材101の下側の列の枝部103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bの間のスリット102−1b、102−2b、102−3b、102−4bは、エアバッグ本体B4の膨張展開時に膨張ガスが通りやすくなる効果があるが、スリット102−1b、102−2b、102−3b、102−4bが無く、枝部103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5bが連続している場合には、スリット102−1b、102−2b、102−3b、102−4bを形成・接合する工程が省略できるので、より簡単な構造にすることができる。
図3(a)、(b)に示すエアバッグ装置200のエアバッグ本体B4は、作動前は、図7に示したエアバッグ装置1と同様に、ロール状に巻き付けられて、フロントピラー2、センターピラー3、及びリアピラー4の上側のルーフサイドのブラケットを介してルーフサイドレールに取り付けられている。
エアバッグ装置200は、車両に取り付ける際には、第一の基布部10が窓側に位置するように配置するのが望ましい。これは、エアバッグ装置200のエアバッグ本体B4が膨張展開する際に、第一の基布部10が窓に沿って転がりやすくなり、第二の基布部11の下部が乗員側に最大限の厚さを確保することができるためである。
尚、本実施形態では調整部材101がエアバッグ本体B4の前部座席側及び図示しない後部座席側の計2つの場合で説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前部座席側及び後部座席側に複数ずつ設けてもよく、また、前部座席側と後部座席側との仕切が無い一体型のエアバック本体の場合にも、複数設けてもよい。
<動 作>
図示しないインフレータから図3(a)に示したエアバッグ装置200のエアバッグ本体B4にガスが供給されると、第一の基布部10及び第二の基布部11で構成される気室部32が膨張して図3(b)の二点鎖線で示すように第一の基布部10がほぼ垂直で第二の基布部11が膨らんだマット状に膨張展開する。
すなわち、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果が得られる他、膨張時のエアバッグ本体B4の室内側の厚さを厚くすることができる。
[実施形態3]
<構 成>
図4(a)、(b)〜図6(a)、(b)に示す実施の形態の図1(a)〜(c)に示す実施形態との相違点は、調整部材をエアバッグ本体の長手方向に対して垂直になるように複数配置した点である。
エアバッグ本体B5は、横長の第一の基布部10と、第一の基布部10に重ねられて、第一の基布部10とともに膨張ガスが導入されて膨張展開する気室部32の外殻を構成する第二の基布部11と、複数(図では4つであるが限定されない。)の調整部材310、320、330、340と、を有する。
調整部材310、320、330、340は、第一の基布部10及び第二の基布部11とは別体をなす。
調整部材310は、第一の基布部10及び第二の基布部11との間に、長方形の一方の長辺に、長辺と直交する方向に所定の間隔の複数(図では3つであるが限定されない。)のスリット311a、311b、311cによって幹部としての中央部313に沿って一側面に伸びる一列の枝部312a、312b、312c、312dが形成されたものである。調整部材310は、第一の基布部10の長手方向と直交するように導入方向に一定の間隔で配置すると共に、各長方形に形成された一列の枝部312a、312b、312c、312dの端部を第一の基布部10及び第二の基布部11に交互に接合される。
すなわち、接合部314a、314cは第一の基布部10の同一線上に位置し、接合部314b、314dは第二の基布部11の同一線上に位置する。
調整部材320は、調整部材310と同様に、第一の基布部10及び第二の基布部11との間に、長方形の一方の長辺に、長辺と直交する方向に所定の間隔の複数のスリット321a、321b、321cによって幹部としての中央部323に沿って一列の枝部322a、322b、322c、322dが形成されたものである。調整部材320は、第一の基布部10の長手方向と直交するように導入方向に一定の間隔で配置すると共に、各長方形に形成された一列の枝部322a、322b、322c、322dの端部を第一の基布部10及び第二の基布部11に交互に接合される。
すなわち、接合部324a、324cは第一の基布部10の同一線上に位置し、接合部324b、324dは第二の基布部11の同一線上に位置する。
調整部材330も調整部材310と同様に幹部としての中央部333、及び複数の枝部332a、332b、332c、332dを有し、調整部材340も幹部としての中央部343、及び複数の枝部342a、342b、342c、342dを有する。同様に、接合部334a、334c、344a、344cは第一の基布部10の同一線上に位置し、接合部334b、334d、344b、344dは第二の基布部11の同一線上に位置する。
図4(a)に示すエアバッグ装置300のエアバッグ本体B5は、作動前は、図7に示したエアバッグ装置1と同様に、ロール状に巻き付けられて、フロントピラー2、センターピラー3、及びリアピラー4の上側のルーフサイドのブラケットを介してルーフサイドレールに取り付けられている。
<動 作>
図示しないインフレータから図4(a)に示したエアバッグ装置300のエアバッグ本体B5にガスが供給されると、第一の基布部10及び第二の基布部11で構成される気室部32が膨張を開始し、各調整部材310、320、330、340の枝部312a、312c、322a、322c、332a、332c、342a、342c、342dが第一の基布部10側に引かれ、枝部312b、312d、322b、322d、332b、332d、342b、342dが第二の基布部11側に引かれ、図5(b)のようにY字断面形状に拡げられる。
インフレータからのガスがエアバッグ本体B5に十分供給されると、各調整部材310、320、330、340の枝部312a、312c、322a、322c、332a、332c、342a、342c、342dは第一の基布部10側に、枝部312b、312d、322b、322d、332b、332d、342b、342dは第二の基布部11側に引かれて、図6(b)のようにT字断面形状に拡げられる。すなわち、エアバッグ本体B5は各調整部材310、320、330、340により、膨張展開時の厚さが制限されることになる。
調整部材310、320、330、340は、それぞれ一つの材料からなるので、本実施形態においても、実施形態1と同様の効果が得られる。
[変形例1]
図7(a)に示した変形例の図1(a)に示した調整部材101との相違点は、調整部材401の上側の列のスリット402−1a、402−2aと、基布部401の下側の列のスリット402−1b、402−2bとが対向せずにずれた位置に形成されている点である。
すなわち、図7(a)に示す調整部材401は、中央部401cより上側の列の枝部403−1a、403−2a、403−3aと、中央部401cより下側の列の枝部403−1b、403−2b、403−3bが互い違いに配置されている。
図中、404−1aa、404−2aa、404−3aa、404−1ab、404−2ab、404−3abは接合部である。
調整部材401をこのように形成することで、エアバッグ本体の膨張時の厚さや形状を自由に設定することができる。
[変形例2]
図7(b)に示した変形例の図7(a)に示した変形例との相違点は、スリットを深く、太く形成する(もしくは枝部及び中央部を細く形成する)ことで枝部及び中央部を紐状に形成した点である。
すなわち、図7(b)に示す調整部材501は、紐状の中央部501cと、中央部501cの両側(図では上下)に互い違いに伸びる紐状の枝部503−1a、503−2a、503−3a、503−1b、503−2b、503−3bと、を有する。
図には接合部は示されてはいないが、各紐状の枝部503−1a、503−2a、503−3a、503−1b、503−2b、503−3bの端部が第一の基布部もしくは第二の基布部に接合される。
調整部材501をこのように形成することで、エアバッグ本体の膨張時の厚さや形状を自由に設定することができる。
[変形例3]
図7(c)に示した変形例の図7(a)に示した変形例との相違点は、枝部の中央部からの長さ(スリットの長さ)が異なる点である。
すなわち、図7(c)に示す調整部材601は、上側のスリット602−1a、602−2a、602−3aの先端を結ぶ線が下側のスリット602−1b、602−2b、602−3bを横切る、もしくは下側のスリット602−1b、602−2bの先端を結ぶ線が上側のスリット602−1a、602−2aを横切るように形成されている。この場合、中央部601cはジグザグ状に形成される。
図中、604−1aa、604−2aa、604−3aa、604−1ab、604−2ab、604−3abは接合部である。
調整部材601をこのように形成することで、保護対象物としての乗員Mが当たりやすい場所は枝部の長さ(スリットの長さ)を長くしてエアバッグ本体の膨張展開時の厚みを増やす等、必要に応じて長さを調整することができる。
尚、本変形例においても、枝部603−1a、603−2a、603−3a、603−1b、603−2b、603−3b及び中央部603cを変形例2のように紐状に形成しても同様の効果が得られる。
また、図3、図4に示した実施形態のような枝部及び中央部を紐状に形成してもよい。
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
上記実施形態においては、車両の前後長手方向に沿ってカーテンエアバッグを設置する状態について説明してきたが、ウィンドシールド(フロントガラス)を車室内から覆うようにして車両の車幅(左右)の長手方向に沿って設置する状態においても適用可能であり、サイドエアバッグ、乗員の膝を保護するためのニーエアバッグにも適用可能であることは勿論である。
また、本発明の実施形態に係る気室部32の織物を構成する材質は特に限定するものではなく、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン612等の強度が高く、安価で、一般的に出回っている材質のものを採用する。
さらに、本発明の実施形態におけるエアバッグは、上側から下側に向かって展開し、自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグ装置を装着する乗り物全般に適用することができる。
1、100、200、300 エアバッグ装置
2 フロントピラー
3 センターピラー
4 リアピラー
5 インフレータ
6 ストラップ
10 第一の基布部
11 第二の基布部
14 取付片
14a 貫通孔
101、310、320、330、340、401、501、601 調整部材
102−1a、102−2a、102−3a、102−4a、102−5a、102−1b、102−2b、102−3b、102−4b、102−5b スリット
103−1a、103−2a、103−4a、103−5a、103−1b、103−2b、103−3b、103−4b、103−5b、312a、312b、312c、312d、322a、322b、322c、322d、332a、332b、332c、332d、332a、332b、332c、332d、342a、342b、342c、342d、403−1a、403−2a、403−3a、403−1b、403−2b、403−3b、503−1a、503−2a、503−3a、503−1b、503−2b、503−3b、603−1a、603−2a、603−3a、603−1b、603−2b、603−3b 枝部
103c、313、323、333、343、401c、501c、601c 中央部
104−1aa、104−2aa、104−3aa、104−4aa、104−5aa、104−1ab、104−2ab、104−3ab、104−4ab、104−5ab、314a、314b、314c、314d、324a、324b、324c、324d、334a、334b、334c、334d、344a、344b、344c、344d、404−1aa、404−2aa、404−3aa、404−1ab、404−2ab、404−3ab、604−1aa、604−2aa、604−3aa、604−1ab、604−2ab、604−3ab 接合部

Claims (5)

  1. 第一の基布部と、
    該第一の基布部に重ねられて、前記第一の基布部とともに膨張ガスが導入されて膨張展開する気室部の外殻を構成する第二の基布部と、
    前記気室部の内部に設けられ、前記気室部の形状を調整する調整部材と、を備えたエアバッグにおいて、
    該調整部材は、幹部と、該幹部から伸びる複数の枝部と、を有し、
    該複数の枝部の内、第一の枝部と第二の枝部とは隣り合う位置から伸びており、該第一の枝部は前記第一の基布部に取り付けられ、該第二の枝部は第二の基布部に取り付けられ、
    前記第一の枝部と前記第二の枝部以外の枝部の内の少なくとも一つの枝部は、前記第一の枝部と前記第二の枝部とは前記幹部の異なる位置から伸びており、かつ、前記第一の基布部と前記第二の基布部のいずれかに取り付けられていることを特徴とするエアバッグ。
  2. 前記複数の枝部は、前記幹部の側面の対向する位置の各々から伸びていることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ。
  3. 前記複数の枝部は、前記幹部の一側面から伸びていることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ。
  4. 前記調整部材は基布状部材であり、該基布状部材の外周から内側へスリットを設けて前記枝部を形成させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエアバッグ。
  5. 前記調整部材は、前記気室部の内部に複数設けられることを特徴とする請求項1乃至4に記載のエアバッグ。
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